JP3803966B2 - Drilling rod cleaning unit - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、泥土などの付着物を削孔ロッドの外周面から除去するために杭打機に装着される削孔ロッド清掃ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
各種施工工事における基礎工事では、その一環として軟弱地盤を改良するための地盤改良工事が施工される場合がある。この地盤改良工事では、例えば、削孔ロッドにより削孔された縦穴へセメントミルクなどの地盤改良剤を注入し、その注入された地盤改良剤を固化させることにより行われる。かかる場合には、まず、杭打機のリーダにオーガ駆動装置が装着され、そのオーガ駆動装置をリーダの上端付近まで上昇させる一方、そのオーガ駆動装置の回転軸に、クレーン重機などにより吊り上げられた削孔ロッドの上端が固定され、削孔ロッドの下端部分が杭打機に装備された振れ止め装置により固定される。
【0003】
続いて、削孔ロッドの鉛直状態が確認された後、オーガ駆動装置が駆動されると、削孔ロッドが回転されて、地中へ圧入される。ここで、削孔ロッドの下端部分には、螺旋状刃や掘削刃が形成されており、削孔ロッドがオーガ駆動装置により回転されると、削孔ロッドの自重や螺旋状刃による地中へ向けた推進力により地中へと徐々に掘進されて縦穴が削孔されるのである。削孔ロッドにより所定深さの縦穴が削孔されると、その縦穴へ地盤改良剤が注入された後、かかる地盤改良剤が削孔ロッドの回転により攪拌される。この攪拌後、オーガ駆動装置がリーダに沿って上方へ引き上げられると、削孔ロッドは縦穴から引き抜かれ、その後、地盤改良剤が固化されるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した地盤改良工事では、削孔された縦穴には削孔ロッドが挿入されたままの状態で地盤改良剤が注入されるので、削孔ロッドの外周面に地盤改良剤や泥土が付着したままの状態で、削孔ロッドが縦穴から引き抜かれる。このため、削孔ロッドの外周面に付着した地盤改良剤や泥土は、削孔ロッドを回転させながら縦穴から引き抜く際に、削孔ロッドから手作業で拭われていた。しかしながら、このように手作業で回転する削孔ロッドから地盤改良剤や泥土を拭い取るのでは、削孔ロッドの螺旋状刃や掘削刃に作業員が接触する虞や、削孔ロッドの回転に作業員が巻き込まれる虞があるため、工事作業上の安全性を充分に確保できないという問題点があった。
【0005】
一方、地盤改良工事では、地盤改良剤が注入される縦穴を多数削孔するので、地盤改良剤の注入後に削孔ロッドが縦穴から引き抜かれる都度、削孔ロッドから付着物を除去する必要がある。また、粘土質の泥土が削孔ロッドに付着した場合には、かかる泥土が削孔ロッドに粘着するため、作業員の手による付着物の除去作業では付着物を剥がし難い。これらの点を鑑みても明らかなように、削孔ロッドから付着物を手作業で除去する場合には、作業員に過度の作業負担が強いられるという問題点があった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、作業員の手作業によらずに削孔ロッドの外周面に付着した付着物を除去することができ、その結果、地盤改良工事に伴う作業員の安全性、及び、作業員の労力軽減を図ることができる削孔ロッド清掃ユニットを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために請求項1記載の削孔ロッド清掃ユニットは、縦方向に立設される削孔ロッドを回転させて地中へ圧入するオーガ駆動装置とそのオーガ駆動装置が縦方向へ摺動可能に装着され削孔ロッドの後方に縦方向に立設されるリーダとそのリーダを横方向両側から挟むように支持するリーダブラケットとを備えた杭打機に装着されて削孔ロッドから付着物を除去するものであり、リーダブラケットの横方向一側から延設される主アームと、その主アームの基端側をリーダブラケットに連結しその主アームを略水平面内で揺動自在とする主関節部と、その主関節部より前方の使用位置とその主関節部より後方の退避位置との間で前記主アームを揺動させる駆動手段と、その駆動手段により前記主アームが使用位置に配置される場合に削孔ロッドの外周面に当接され付着物を除去する清掃部が先端側に設けられた従アームと、その従アームの基端側を前記主アームの先端側に連結しその従アームを略水平面内で揺動自在とする従関節部と、その従関節部にて前記主アーム及び前記従アームが成すアーム開き角を、その主アームが退避位置から使用位置へ向かう過程で拡開させ、その拡開により前記従アームを削孔ロッドへ向けて伸展させる伸展部材とを備えており、その伸展部材による前記従アームの伸展によって、前記従アームの清掃部を、削孔ロッドから離間した退避位置から削孔ロッドの外周面に当接する使用位置まで移動させる。
【0008】
この請求項1記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、地中へ圧入された削孔ロッドを引き抜く場合、まず、駆動手段によって、主アームが退避位置から使用位置へ主関節部を中心として略水平面内で揺動される。この主アームに伴って従アームは退避位置から使用位置へ向かうと、伸展部材によって、従関節部を中心に従アームが主アームに対して揺動し、主アーム及び従アームが成すアーム開き角が拡開され、その拡開により従アームが削孔ロッドへ向けて伸展される。
【0009】
この従アームの伸展によって、従アームの清掃部が削孔ロッドの外周面に当接される。かかる状態で、削孔ロッドがオーガ駆動装置により回転され、そのオーガ駆動装置がリーダの上方へ上昇されると、清掃部によって削孔ロッドの外周面に付着した付着物が剥ぎ取られる。なお、従関節部にて主アーム及び従アームが成すアーム開き角とは、主アームにおける第1及び従関節部を結ぶ直線と従アームにおける従関節部から先端側へ向かう直線とが成す夾角である。
【0010】
請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニットは、請求項1記載の削孔ロッド清掃ユニットにおいて、前記主アーム及び従アームの双方は、前記退避位置にて前記アーム開き角が略前方へ向くように前記従関節部が略後方へ湾出された姿態とされている。
【0011】
請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットは、請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニットにおいて、前記伸展部材は、始端部がリーダブラケット側に係止され、中間部が前記従関節部の湾出方向外側を通され、且つ、終端部が従アームに係止されることによって、リーダブラケット側から前記従関節部を経て前記従アームに至るワイヤ部材を備えており、そのワイヤ部材は、前記主アームの退避位置から使用位置へ向けた揺動に伴って緊張される。
【0012】
この請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニットと同様に作用する上、主アーム及び従アームが成すアーム開き角を拡開させて従アームを伸展させる場合、駆動手段により主アームが退避位置から使用位置へ向けて揺動されるに伴ってワイヤ部材は緊張されるので、このワイヤ部材の緊張によって従アームはワイヤ部材により引っ張られ、この引張によって、従アームは、主アームに対して従関節部を中心にアーム開き角を拡開する方向へ揺動される。結果、従アームは、主アームの揺動に連動して伸展される。
【0013】
請求項4記載の削孔ロッド清掃ユニットは、請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットにおいて、リーダブラケットの横方向一側に設けられる連結用ブラケットと係止可能に形成されると共に、前記主アームが連結される前記主関節部と、前記ワイヤ部材の始端部が係止されるワイヤ始端係止部とを有する取付部材を備えている。
【0014】
この請求項4記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットと同様に作用する上、取付部材が連結用ブラケットに係止されると、主関節部およびワイヤ始端係止部がリーダブラケットの横方向一側に配設され、その主関節部を介して主アームがリーダブラケットに連結され、且つ、ワイヤ始端係止部を介してワイヤ部材がリーダブラケット側に係止される。
【0015】
請求項5記載の削孔ロッド清掃ユニットは、請求項1から4のいずれかに記載の削孔ロッド清掃ユニットにおいて、前記従アームの清掃部は、弾性的に撓み変形可能な複数本の線材を束ねたブラシ状体で形成されており、そのブラシ状体は、前記従アームが使用位置にある場合に、そのブラシ状体の先端が削孔ロッドの外周面の接線方向に向けられ、かつ、そのブラシ状体の各線材が弾性的に撓み変形されて削孔ロッドの外周面に当接されるものである。
【0016】
この請求項5記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項1から4のいずれかに記載の削孔ロッド清掃ユニットと同様に作用する上、従アームが使用位置に配置されると、ブラシ状体の先端が削孔ロッドの外周面の接線方向に向けられながら、そのブラシ状体の各線材が弾性的に撓み変形されながら削孔ロッドの外周面に当接されて、このブラシ状体の各線材の当接により削孔ロッドの外周面から付着物が剥ぎ取られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の削孔ロッド清掃ユニットの一実施例である清掃ユニット10(図2以降参照)が装着される三点支持式杭打機(以下、単に「杭打機」と称す)のベースマシン1の前部側面図である。まず、清掃ユニット10が装着されるベースマシン1について説明する。図1に示すように、杭打機本体となるベースマシン1は、主に、クローラ2aにより走行可能な下部走行体2と、その下部走行体2の上部に旋回可能に搭載される上部旋回体3とを備えている。
【0018】
上部旋回体3の前部(図1左側)には図1の上下方向(縦方向)へと延びるリーダ4が立設され、このリーダ4には、オーガ駆動装置(図示せず)が上下方向へ摺動可能に係合されるガイドパイプ5が付設されている。オーガ駆動装置は、削孔ロッド6に回転力を付与するための装置であり、このオーガ駆動装置の回転軸と同一軸上に削孔ロッド6が立設されている。この削孔ロッド6は、その下端部外周に螺旋状刃や掘削刃が突出形成され、オーガ駆動装置により付与される回転力、削孔ロッド6の自重、及び、螺旋状刃による地中方向への推進力によって掘進して徐々に地中へ圧入される。なお、図中では削孔ロッド6の螺旋状刃や掘削刃の図示を省略している。
【0019】
また、ベースマシン1の前部には、ベースマシン1を地面上に安定した状態で設置するためのアウトリガ7が配設されている。このアウトリガ7の基端部(図1右側)は、開度調節が可能に上部旋回体3の前部に軸着され、このアウトリガ7の揺動端にはフロントジャッキ8が上下方向に向けて固定されている。このフロントジャッキ8は油圧シリンダで構成され、その下端にはプッシュロッド8aが下方へ向けて突出されている。
【0020】
図2は、清掃ユニット10が装着されたベースマシン1の前部平面図である。図2に示すように、上部旋回体3の最前部(図2上側)には、上記した削孔ロッド6が配設され、この削孔ロッド6の後方(図2下側)にリーダ4が配設されている。また、上部旋回体3の前部には、前方側が開放された平面視略U字形の凹部が形成されたリーダブラケット4が配設され、このリーダブラケット4の凹部にはリーダ4が配設されている。
【0021】
このリーダ4は、左右両側(横方向両側)をリーダブラケット9により挟み込まれつつ、2本のバックステー(図示せず)により縦姿勢で支持されている。また、オーガ駆動装置が係合されるガイドパイプ5は、リーダ4の前方において左右に離間して一対設けられ、リーダ4を支持するリーダブラケット9の左右両側面には、一対のアウトリガ7,7がそれぞれ揺動自在に軸着されている。
【0022】
この一対のアウトリガ7,7の一方(図2左側)は、リーダブラケット9の側面に対して平面視略V字状に略65°拡開され、この拡開されたアウトリガ7及びリーダブラケット9間には、不使用時の清掃ユニット10を退避させるため空間であるユニット退避スペースS1が設けられている。また、リーダブラケット9の側部下面には、清掃ユニット10の取付ブロック11を連結するための嵌合ブラケット9aが配設されている。具体的に、嵌合ブラケット9aは、リーダ4を左右方向(横方向)に通過する中心線L1上で且つリーダ4及び削孔ロッド6を前後方向に通過する中心線L2より左側のリーダブラケット9の下面から下方へ突出されている(図1参照)。
【0023】
次に、清掃ユニット10について説明する。図2に示すように、清掃ユニット10は、リーダブラケット9の左側面に嵌合ブラケット9aを介して装着されるものであり、主に、取付ブロック11と、主アーム12と、従アーム13と、油圧シリンダ14と、ブラシ部材15と、弛張ワイヤ16とを備えている。以下、図3から図6を参照して清掃ユニット10の各部材の詳細について説明する。図3(a)は、取付ブロック11の平面図であり、図3(b)は、取付ブロック11の側面図である。
【0024】
図3(a)に示すように、取付ブロック11は略ロ字形の枠体11aを備えている。この枠体11aの中央には嵌合ブラケット9aが差し込まれる平面視長方形状の嵌合穴11a1が形成されており、枠体11aの長手方向に直交する方向の両側壁にはピン孔11a2,11a2が同一軸線上に貫通形成されている。また、枠体11aの長手方向一側からは支持ブラケット11bが延設され、この支持ブラケット11bの先端部には平面視円形状のピン孔11b1が形成されている。更に、枠体11aには、ピン孔11b2が形成された一方の側壁から支持ブラケット11bと平面視略L字形を成すように係止ブラケット11cが延設され、この係止ブラケット11cには弛張ワイヤ16の始端が係止される平面視円形状の係止孔11c1が形成されている。
【0025】
図3(b)に示すように、嵌合穴11a1は枠体11aの上下方向に貫通形成され、ピン孔11a2,11a2は枠体11aの下端側に側面視円形状に形成され、更に、支持ブラケット11bは枠体11aの上下両端部から一対延設されている。一対の支持ブラケット11b,11bは互いの対向面同士が略平行に離間され、ピン孔11b1,11b1は支持ブラケット11b,11bの先端部にそれぞれ貫通形成されている。また、係止ブラケット11cは、枠体11aの上端側に設けられており、係止孔11c1は係止ブラケット11cに貫通形成されている。
【0026】
図4(a)は、主アーム12の平面図であり、図4(b)は、主アーム12の側面図である。図4(a)に示すように、主アーム12は、略長方体状に形成された梁体12aを備えている。梁体12aの長手方向一端側(図4右側)からは基端ブラケット12bが外方へ向けて延設され、その基端ブラケット12bの先端部には平面視円形状のピン孔12b1が形成されている。一方、梁体12aの長手方向他端側(図4左側)からは先端ブラケット12cが外方へ向けて延設され、その先端ブラケット12cの先端部には平面視円形状のピン孔12c1が形成されている。
【0027】
梁体12aの長手方向中間部からは、基端ブラケット12bと鋭角状の平面視略V字形を成すようにロッド連結プレート12dが外方へ延設されており、このロッド連結プレート12dの先端部には、油圧シリンダ14の連結環14cが連結させるための平面視円形状のピン孔12d1が形成されている。主アーム12によれば、そのピン孔12b1,12c1,12d1の中心をそれぞれ頂点とした三角形が形成されるように、各ピン孔12b1,12c1,12d1がそれぞれ形成されている。更に、梁体12aには、先端ブラケット12c側に弛張ワイヤ16の長手方向中間部が係合される係合フック12eが設けられている。
【0028】
図4(b)に示すように、基端ブラケット12bは、梁体12aの上下両端部から一対延設されている。一対の基端ブラケット12b,12bは互いの対向面同士が略平行に離間され、ピン孔12b1,12b1は基端ブラケット12b,12bの先端部にそれぞれ同一軸線上に貫通形成されている。この基端ブラケット12b,12bの対向面には略円筒状のスリーブ12fの両端がそれぞれ固着されており、このスリーブ12fには、ピン孔12b1,12b1と内径が略等しく且つ同一軸線上に貫通した内孔12f1が設けられている。
【0029】
一方、先端ブラケット12cも、梁体12aの上下両端部から一対延設されており、この先端ブラケット12c,12cは互いの対向面同士が略平行に離間され、ピン孔12c1,12c1は、先端ブラケット12c,12cの先端部にそれぞれ同一軸線上に貫通形成されている。また、ロッド連結プレート12dは梁体12aの上下方向に所定幅離間して一対設けられ、その一対のロッド連結プレート12d,12dにはピン孔12d1,12d1がそれぞれ同一軸線上に貫通形成されている。
【0030】
図5(a)は、従アーム13の平面図であり、図5(b)は、従アーム13の側面図である。図5(a)に示すように、従アーム13は、略長方体状に形成された梁体13aを備えている。梁体13aの長手方向一端側(図5右側)からは基端ブラケット13bが外方へ向けて延設され、その基端ブラケット13bの先端部には平面視円形状のピン孔13b1が形成されている。一方、梁体13aの長辺方向他端側(図5左側)からは先端ブラケット13cが外方へ向けて延設され、その先端ブラケット13cの先端部には平面視円形状のピン孔13c1が形成されている。また、梁体13aの基端ブラケット13b側の端部からは、その基端ブラケット13bと略同一方向へ略爪状のストッパ板13dが延設され、このストッパ板13dの先端部は、基端ブラケット13bの先端より更に外方へ突出されている。
【0031】
基端ブラケット13bの先端部には、更に、弛張ワイヤ16の長手方向中間部が係合される係合フック13eがストッパ板13dに併設されている。一方、梁体13aには先端ブラケット13c側の端部から梁体13aの幅方向(図5下方)へ突出した螺着ブラケット13fが設けられ、この螺着ブラケット13fには、先端ブラケット13cの延設方向(図5左方)へ頭部が向けられたストッパボルト13gが螺着されている。ストッパボルト13gの外周には止めナット13gが螺合され、この止めナット13gの緊締によりストッパボルト13gの緩みが防止されている。
【0032】
図5(b)に示すように、基端ブラケット13bは、梁体13aの上下両端部から一対延設されている。一対の基端ブラケット13b,13bは互いの対向面同士が略平行に離間され、この一対の基端ブラケット13b,13bの先端部にはピン孔13b1,13b1がそれぞれ同一軸線上に貫通形成されている。この基端ブラケット13b,13bの対向面には略円筒状のスリーブ13iの両端がそれぞれ固着されており、このスリーブ13iには、ピン孔13b1,13b1と内径が略等しく且つ同一軸線上に貫通した内孔13i1が設けられている。また、先端ブラケット13cは梁体13aの長手方向他端側(図5左側)から側面視略凸字形に延設され、ピン孔13c1は先端ブラケット13cの先端部に貫通形成されている。
【0033】
図6(a)は、ブラシ部材15の平面図であり、図6(b)は、ブラシ部材15のB−B線における矢視図である。図6(a)に示すように、ブラシ部材15は、削孔ロッド6の外周面に付着した付着物を掻き取るためのワイヤブラシ15aを備えている。ワイヤブラシ15aは、複数本(例えば12本)の弾性的に撓み変形可能な撚り線ワイヤ15a1を束ねて、その各撚り線ワイヤ15a1の基端部を溶接により固着したものである。このワイヤブラシ15aの基端部は取付板15bの基板15b1及び抱持板15cの対向面間に挟み込まれている。
【0034】
取付板15bは、1枚板を平面視略く字形に折り曲げ形成したものであり、抱持板15cと対向する基板15b1と、その基板15b1との連設部分から反ワイヤブラシ15a側へ斜設される斜板15b2とを備えている。基板15b1は、抱持板15cとの対向面間にワイヤブラシ15aの基端部を挟み込み、その状態で緊締金具15dにより抱持板15cと共締めされている。この共締めによって、ワイヤブラシ15aの基端部は基板15b1及び抱持板15cの対向面間に挟持されている。
【0035】
基板15b1と斜板15b2との内側面(谷折り側面)には取付ブラケット15eが取付板15cの反折り曲げ方向へ突出されており、この取付ブラケット15eには、平面視円形状のピン孔15e1が形成されている。また、斜板15b2には、それの斜設方向に沿って湾出された係止フック15fが付設されており、この係止フック15fの先端部には弛張ワイヤ16の終端が係止される係止凹部15f1が形成されている。更に、斜板15b2の先端部には、上記したストッパボルト13gの頭部が当接可能なストッパ突起15gが突設されている。
【0036】
図6(b)に示すように、ブラシ部材15は、2つ1組のワイヤブラシ15a,15aを備えており、抱持板15cには、1枚板を略W字形に折り曲げ形成することによって、基板15b1との対向面側に凹設されたワイヤブラシ15a,15aを抱持するための抱持凹部15c1,15c1が上下方向に並設されている。緊締金具15dは、抱持板15cの上下両端および抱持凹部15c1,15c1間に1つずつ計3個設けられており、この3個の緊締金具15dによりワイヤブラシ15a,15aの双方が略均等な緊締力で挟持されている。取付ブラケット15eは、取付板15bの上下方向中間部および下端部からそれぞれ1つずつ一対突出されている。この一対の取付ブラケット15e,15eは略平行に離間して設けられ、その中央部にピン孔15e1,15e1がそれぞれ同一軸線上に貫通形成されている。
【0037】
図7及び図8を参照して清掃ユニット10のベースマシン1への装着状態について説明する。図7は、退避位置にある清掃ユニット10の平面図であり、図中ではベースマシン1の一部を2点鎖線で図示している。図8(a)は、図7に示す清掃ユニット10を回転投影した側面図であり、図8(b)は、図8(a)のB−B線における部分断面図であり、図8(a)中では清掃ユニット10の一部を断面視すると共に、油圧シリンダ14の図示を一部省略している。
【0038】
まずあ、油圧シリンダ14について説明する。図7に示すように、油圧シリンダ14は、主アーム12を揺動ピン19を中心に揺動させる動力を付与するものであり、シリンダボディ14aと、そのシリンダボディ14aの一端側に出没可能に設けられたプッシュロッド14bと、そのプッシュロッド14bの先端に固着された連結環14cと、シリンダボディ14aをリーダブラケット9の下面に揺動自在に連結するための連結環14dとを備えている。
【0039】
リーダブラケット9の下面側部(図7左側)には、嵌合ブラケット9aが下方(図7の紙面奥方)へ向けて突出され、この嵌合ブラケット9aが取付ブロック11の嵌合穴11a1に嵌合されている。結果、取付ブロック11の支持ブラケット11bは、リーダブラケット9の図7左側外方へ延設され且つリーダブラケット9の側面より外方へ突出されている。この状態で、弛張ワイヤ16の始端が係止される係止ブラケット11cは、リーダブラケット9の後方(図7下方)へ向けられる。
【0040】
一方、図8(b)に示すように、取付ブロック11のピン孔11a2,11a2は嵌合ブラケット9aのピン孔9a1と同一軸線上に合致されており、これらのピン孔11a2,9a1,11a2内には固定ピン17が挿通されている。この挿通により固定ピン17は嵌合ブラケット9a及び取付ブロック11を前後方向(図8(b)左右方向)に貫通し、この貫通した固定ピン17の軸部先端(図8(b)左側)には留め金18が係合されている。このようして、取付ブロック11は、リーダブラケット9の下面側部に固定されている。
【0041】
また、図8(a)に示すように、取付ブロック11の支持ブラケット11b,11b間には主アーム12の基端ブラケット12b,12bが差し込まれ、主アーム12のピン孔12b1,12b1は取付ブロック11のピン孔11b1,11b1と同一軸線上に合致されている。この状態で、ピン孔11b1,11b1,12b1,12b1及びスリーブ12fの内孔12f1内には、揺動ピン19が挿通され、この挿通により揺動ピン19は取付ブロック11及び主アーム12を上下方向(図8(a)上下方向)に貫通し、この貫通した揺動ピン19の下端(図8(a)下側)には留め金20が係合されている。この結果、主アーム12は、その基端部(図7右側)にて取付ブロック11に揺動自在な状態で着脱可能に連結される。
【0042】
また同様に、主アーム12の先端ブラケット12c,12c間には従アーム13の基端ブラケット13b,13bが差し込まれ、ピン孔12c1,12c1,13b1,13b1及びスリーブ13iの内孔13i1内には揺動ピン21が挿通され、この揺動ピン21の下端(図8(a)下側)には留め金22が係合される。結果、従アーム13は、その基端部(図7右側)にて主アーム12の先端に揺動自在な状態で連結される。一方、ブラシ部材15の取付ブラケット15e,15eには従アーム13の先端ブラケット13cが差し込まれ、ピン孔13c1,15e1,15e1内には揺動ピン23が挿通され、この揺動ピン23の下端(図8(a)下側)には留め金24が係合される。結果、ブラシ部材15は、ワイヤブラシ15aの基端側にて従アーム13の先端に揺動自在な状態で連結されている。
【0043】
一方、主アーム12のロッド連結プレート12d,12d間には油圧シリンダ14の連結環14cが差込まれ、この連結環14cの内周とピン孔12d1,12d1とが同一軸線上に合致されている。これらのピン孔12d1,12d1内及び連結環14cの内周には揺動ピン25が挿通され、この揺動ピン25の下端(図8(a)下側)には留め金26が係合される。結果、主アーム12のロッド連結プレート12d,12dは、油圧シリンダ14のプッシュロッド14bの先端に回動可能に連結される。また、図7に示すように、油圧シリンダ14は、その連結環14dの内周に連結軸9bが嵌合され、この連結軸9bを中心にリーダブラケット9に回動可能に軸着されている。連結軸9bは、リーダブラケット9の下面から下方(図7の紙面奥方)へ突出された軸状体である。
【0044】
上記のように構成された清掃ユニット10は、図7に示す退避位置において、取付ブロック11を介してリーダブラケット9の横方向一側に着脱可能に連結され、主アーム12は、揺動ピン19を介して取付ブロック11に連結されリーダブラケット9の側部から斜め後方へ延設されている。取付ブロック11及び主アーム12は、清掃ユニット10が退避位置にある場合に平面視略く字形に折れ曲がった状態で連結され、リーダ4の中心線L2と揺動ピン19,21の中心を結ぶ直線L3が成した開き角θ1がベースマシン1の後方(図7下方)へ向けられている。なお、図7中では開き角θ1は略135°とされている。
【0045】
主アーム12はユニット退避スペースS1をリーダブラケット9の左側面からアウトリガ7へ向けて横切り、その主アーム12の先端がアウトリガ7の内側面近傍まで達している。主アーム12の先端部には揺動ピン21を介して従アーム13の基端部が連結され、従アーム13は、主アーム12の先端部からアウトリガ7の内側面に沿ってアウトリガ7の揺動側端部(図7左上方)へ向けて延出されている。主アーム12及び従アーム13は、清掃ユニット10が退避位置にある場合に平面視略く字形に折れ曲がった状態で連結され、揺動ピン19,21,23の各中心を結ぶ直線L3,L4が成した開き角θ2がベースマシン1の前方へ向けられ、且つ、両アーム12,13の連結部分がベースマシン1の後方へ湾出する姿勢(姿態)とされている。なお、図7中では開き角θ2は略110°とされている。
【0046】
従アーム13の先端部には揺動ピン23を介してブラシ部材15の基端部に設けられた取付板15bが連結され、ブラシ部材15は、従アーム13の先端部から斜め前方へ延出されている。従アーム13及びブラシ部材15は、清掃ユニット10が退避位置にある場合に平面視略く字形に折れ曲がった状態で連結され、揺動ピン21,23の中心を結ぶ直線L4とワイヤブラシ15aとが成した開き角θ3がリーダブラケット9の側面へ向けられている。なお、図7中では開き角θ3は略95°とされている。
【0047】
この結果、清掃ユニット10は、退避位置にある場合に、主アーム12、従アーム13及びブラシ部材15によって、ベースマシン1の前方へ開放された平面視略コ字形の折れ曲がった姿勢とされ、これら清掃ユニット10の各部材12,13,15で囲われた内周部分にロッド退避スペースS2が設けられている。よって、図2に示す削孔ロッド6がリーダ4を中心にして反時計方向へ略90°回転移動された場合に、清掃ユニット10に邪魔されずに、ロッド退避スペースS2内に削孔ロッド6を退避させることができるのである。
【0048】
弛張ワイヤ16は長手方向両端に始端アイ16a及び終端アイ16bがそれぞれ形成された撚り線ワイヤであり、始端アイ16aには側面視略D字形の係止金具16c(図8(a)参照)が連環されている。この係止金具16cは、取付ブロック11の係止孔11c1に通されて係止ブラケット11cに係止されており、この係止によって、弛張ワイヤ16の始端が取付ブロック11に係止されている。この弛張ワイヤ16は、その長手方向中間部が主アーム12の係合フック12e及び従アーム13の係合フック13eに係合され、この係合によって主アーム12及び従アーム13の連結部分の湾出方向外側を通過し、その終端アイ16bがブラシ部材15の係止フック15fの係止凹部15f1に掛けられている。しかも、この弛張ワイヤ16は、清掃ユニット10が退避位置にある場合に弛緩した状態とされている。
【0049】
図9から図12を参照して、退避位置から使用位置へ向けて移動する清掃ユニット10の動作、清掃ユニット10により削孔ロッド6を清掃する動作、及び、使用位置から退避位置へ向けて移動する清掃ユニット10の動作についてそれぞれ説明する。まず、図9及び図10を参照して、清掃ユニット10の退避位置から使用位置へ向けた動作について説明する。
【0050】
図9は、取付ブロック11及び主アーム12が略一直線上の位置(使用位置と退避位置との中間位置)にある清掃ユニット10の平面図であり、図10は、使用位置にある清掃ユニット10の平面図であり、図10中では撓み変形する以前のワイヤブラシ15aを2点鎖線で図示している。まず、図7に示すように、清掃ユニット10が退避位置にある状態で、油圧シリンダ14が作動されプッシュロッド14bが進出されると、ロッド連結プレート12dを介して主アーム12が押動され、この押動により、ロッド連結プレート12dが連結環14cに対して相対的に時計方向へ回転され、この回転に伴って主アーム12が揺動ピン19を中心に時計方向へ揺動される。なお、油圧シリンダ14は、プッシュロッド14bの進出に伴って、連結軸9b回りに時計方向に回転される。
【0051】
主アーム12の揺動に伴って、主アーム12の先端部は徐々に退避位置であるリーダ4に対する斜め後方の位置から前方へ向かい、これに伴って、従アーム13及びブラシ部材15も、徐々にリーダ4に対してより前方の位置へと移動を開始し、弛緩している弛張ワイヤ16が緊張状態へと徐々に移行される。その後、プッシュロッド14bの進出を継続すると、図9に示すように主アーム12は、取付ブロック11と略一直線上となる位置まで揺動され、このとき直線L3が中心線L2と略一直線を成す状態となって、取付ブロック11及び主アーム12の開き角θ1が略180°となる。
【0052】
かかる状態に至る過程で、弛張ワイヤ16は徐々に緊張され、この緊張に伴ってブラシ部材15の係止フック15fが弛張ワイヤ16により引っ張られる。すると、ブラシ部材15が揺動ピン23を中心に反時計方向へ揺動され、この揺動により開き角θ3が略100°近くまで拡開される。この開き角θ3が略100°となると、ブラシ部材15のストッパ突起15gが従アーム13のストッパボルト13gの頭部と当接し、この当接によりブラシ部材15の揺動が制限される。結果、ブラシ部材15と従アーム13との開き角θ3は略100°以下に制限される。
【0053】
その一方で、弛張ワイヤ16の引張力によるブラシ部材15の揺動に連動して、従アーム13も揺動ピン21を中心に反時計方向へ揺動され、この揺動により開き角θ2も拡開される。例えば、図7中では、主アーム12及び受アーム13の開き角θ2は略120°前後にまで拡開されている。その後、プッシュロッド14bが更に進出されると、図10に示すように主アーム12は、揺動ピン19を中心に更に前方へと揺動され、取付ブロック11及び主アーム12の開き角θ1が略260°となるまで揺動される。
【0054】
この位置に主アーム12が至る過程において、弛張ワイヤ16は更に緊張されて、この緊張によってブラシ部材15の係止フック15fが弛張ワイヤ16により引っ張られる。すると、従アーム13が揺動ピン21を中心に反時計方向へ更に揺動され、この揺動により開き角θ2が略165°まで拡開される。この開き角θ2が略165°となると、従アーム13のストッパ板13dが主アーム12と当接し、この当接により従アーム13の揺動が制限され、主アーム12及び従アーム13の開き角θ2が略165°以下に制限される。
【0055】
図10を参照して、清掃ユニット10による削孔ロッド6の清掃動作について説明する。図10に示すように、開き角θ2,θ3が最大限に拡開された状態で、清掃ユニット10は使用位置に達する。上記の通り、この使用位置に至る過程で、主アーム12に連結された従アーム13、及び、その従アーム13に連結されたブラシ部材15は削孔ロッド6へ向けて伸展され、この伸展によって、ブラシ部材15が使用位置に配置され、ワイヤブラシ15aが削孔ロッド6の外周面に弾性的に撓み変形しつつ当接される。
【0056】
一方で、縦穴の削孔又は地盤改良剤の攪拌を終えた削孔ロッド6は、図10中の矢印R方向へ回転されており、この回転が維持されたまま縦穴内から引き抜かれる。具体的に、図示しない昇降装置によりオーガ駆動装置がリーダ4に沿って上方へ摺動されると、オーガ駆動装置に伴って削孔ロッド6も上方へ引き上げられ、自らが削孔した縦穴から引き抜かれる。このように削孔ロッド6が引き抜かれる場合、使用位置にある清掃ユニット10のワイヤブラシ15aが削孔ロッド6の外周面に当接されると、その削孔ロッド6の外周面に付着した泥土や地盤改良剤(例えば、セメントミルク)などの付着物が掻き取られ、これにより大半の付着物が削孔ロッド6から除去される。
【0057】
ここで、ワイヤブラシ15aは、その先端の向きが削孔ロッド6の外周面の接線方向に向けられた状態で、そのワイヤブラシ15aの各撚り線ワイヤ15a1が弾性的に撓み変形されながら削孔ロッド6の外周面に当接される。このため、削孔ロッド6の回転にワイヤブラシ15aが巻き込まれることなく、ワイヤブラシ15aにより削孔ロッド6から付着物を掻き取ることができる。しかも、清掃ユニット10が図10に示す使用位置にある場合、緊張状態にある弛張ワイヤ16によって、主アーム12、従アーム13及びブラシ部材15を図10の時計方向、即ち、削孔ロッド6へのブラシ部材15の押し当て方向へ付勢することができ、削孔ロッド6の外周面にワイヤブラシ15aをより密着させることができ、付着物をより円滑に掻き取ることができるのである。
【0058】
図11及び図12を参照して、清掃ユニット10の使用位置から退避位置へ向けた動作について説明する。図11は、使用位置(図10参照)から退避位置(図7参照)へ向かう途中位置にある清掃ユニット10の平面図であり、図12は、図11に示す位置から更に退避位置へ近づいた清掃ユニット10の平面図である。尚、図11及び図12では図面の簡略化のため、退避位置へ移動する過程でアウトリガ7の下方に潜り込む部材である従アーム13の螺着ブラケット13f、ストッパボルト13g及び止めナット13h、ブラシ部材15の係止フック15f及びストッパ突起15g、並びに、弛張ワイヤ16の図示を省略している。
【0059】
まず、図10に示す使用位置にある清掃ユニット10では油圧シリンダ14が作動されプッシュロッド14bがシリンダボディ14a内へ後退されると、ロッド連結プレート12dを介して主アーム12が引っ張られ、この引っ張りにより、ロッド連結プレート12dが揺動ピン25を中心に連結環14cに対して相対的に反時計方向へ回転され、この回転に伴って主アーム12が揺動ピン19を中心に反時計方向へ揺動される。なお、油圧シリンダ14は、プッシュロッド14bの後退に伴って、連結軸9bを中心に反時計方向に回転される。
【0060】
主アーム12の反時計方向への揺動に伴って、主アーム12の先端部はリーダ4の斜め前方位置である使用位置から徐々に後方へ向かい、その主アーム12に伴われて従アーム13及びブラシ部材15も徐々に後方位置へと移動を開始する。その後、油圧シリンダ14のプッシュロッド14bの後退が更に継続すると、清掃ユニット10は、図9に示す位置を通過して図11に示す位置に達する。図10に示す使用位置にて略260°であった開き角θ1は、図11に示した従アーム10の姿勢では略160°となっており、この図11に示す位置へ主アーム12が揺動する際のブラシ部材15及び従アーム13の慣性によって、図10に示す使用位置にて略165°あった開き角θ2は若干小さくなる。
【0061】
例えば、図11で示す開き角θ2は使用位置における値に比べて略15°小さくなった略150°とされる。かかる状態で、ブラシ部材15の斜板15b2の先端は、アウトリガ7の先端部に突設された2枚1組のブラケット7a,7aの一方に当接される。この当接後、油圧シリンダ14のプッシュロッド14bが更に後退されると、主アーム12が揺動ピン19を中心に更に反時計方向へ揺動され、従アーム13が揺動ピン21を中心に更に時計方向へ揺動され、ブラシ部材15が揺動ピン23を中心に従アーム13に対して時計方向へ揺動されて、清掃ユニット10の姿勢が図12に示す状態に変化する。
【0062】
図12に示す位置にて、取付ブロック11及び主アーム12の開き角θ1は略210°、主アーム12及び従アーム13の開き角θ2は略120°、従アーム13及びブラシ部材15の開き角θ3は略95°にまで減少され、その後、油圧シリンダ14のプッシュロッド14bを更に後退させると、清掃ユニット10の姿勢は図7に示す状態に変化し、清掃ユニット10が退避位置に達する。ここで、清掃ユニット10が退避位置に達する過程で、従アーム13のストッパ板13dの外側面、即ち、ストッパ板13dにおけるアウトリガ7との対向面がアウトリガ7に当接され、この当接によって、従アーム13の姿勢がアウトリガ7に対して略平行な状態とされて、清掃ユニット10の退避動作が終了する。
【0063】
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。例えば、本実施例では、清掃ユニット10を図7に示すようにリーダブラケット9の下面左側部に装着したが、かかる装着位置は必ずしもこれに限られるものではなく、使用位置にてワイヤブラシ15aを削孔ロッド6に当接可能であれば、リーダブラケット9の下面右側部など他の位置であっても良い。
【0064】
また、本実施例では、本発明の駆動手段として油圧シリンダ14を一例に説明したが、かかる駆動手段は必ずしもこれに限定されるものではなく、主アーム12をリーダブラケット9の下面側部にて揺動させる動力を付与できる装置であれば良く、例えば、油圧モータなどの他の油圧アクチュエータであっても良い。更に、主アーム12を揺動させる動力を発生可能な装置であれば、その装置の駆動方式は必ずしも油圧方式に限られるものでなもなく、例えば、空気圧方式や電動方式であっても良い。
【0065】
【発明の効果】
請求項1記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、杭打機のリーダブラケットに装着された主アームを介して伸展された従アームは、その従アームの先端側に設けられた清掃部によって削孔ロッドから付着物を掻き取るので、作業員が手作業により回転する削孔ロッドから付着物を拭い取る必要がない。よって、回転する削孔ロッドに作業員が接触したり或いは巻き込まれる虞がなく、工事作業上の安全性を充分に確保でき、作業員に労力を軽減できるという効果がある。
【0066】
請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニットは、請求項1記載の削孔ロッド清掃ユニットの奏する効果に加え、主アーム及び従アームの双方は、それらの退避位置にてアーム開き角が略前方へ向くように従関節部が略後方へ湾出された姿態とされるので、主アーム及び従アームが象る湾内に所定の空間を設けることができる。よって、例えば、削孔ロッドがリーダブラケットを中心にリーダブラケットの横方向一側へ略90°回転移動されるような場合、その削孔ロッドを、主アーム及び従アームが象る湾内に設けられた空間に収容できるという効果がある。
【0067】
請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニットの奏する効果に加え、主アーム及び従アームが成すアーム開き角を拡開させて従アームを伸展させる場合、ワイヤ部材によって、従アームは主アームの揺動に連動して伸展されるので、従アームの伸展させるために複雑なリンク機構を別途設ける必要がなく、削孔ロッド清掃ユニットの構造を単純化でき、その分、製造コストを低減できるという効果がある。
【0068】
請求項4記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項3記載の削孔ロッド清掃ユニットの奏する効果に加え、取付部材をリーダブラケットの連結用ブラケットに係止することによって、リーダブラケットの横方向一側に主関節部およびワイヤ始端係止部を設けることができる。よって、連結用ブラケットのみがリーダブラケットの横方向一側に設けられていれば、主関節部およびワイヤ始端係止部を別々にリーダブラケットに新設する必要がなく、本発明の削孔ロッド清掃ユニットを既存の杭打機にも装着することができるという効果がある。
【0069】
しかも、杭打機の中には、別のアタッチメントを連結するための連結用ブラケットがリーダブラケットの横方向一側に既設されたものが多々あるので、このような杭打機にあっては、連結用ブラケットを新設するための改良変更を何ら加えることなく、削孔ロッド清掃ユニットを装着できるという効果がある。
【0070】
請求項5記載の削孔ロッド清掃ユニットによれば、請求項1から4のいずれかに記載の削孔ロッド清掃ユニットの奏する効果に加え、従アームが使用位置に配置された場合、即ち、ブラシ状体が削孔ロッドに当接される場合、そのブラシ状体の先端を削孔ロッドの外周面の接線方向に向けて、そのブラシ状体の各線材を弾性的に撓み変形させながら削孔ロッドの外周面に当接させるので、ブラシ状体が削孔ロッドの回転に巻き込まれることなく、削孔ロッドから付着物を円滑に掻き取ることができるという効果がある。
【0071】
また、ブラシ状体の複数本の線材は、弾性的に撓みながら削孔ロッドの外周面に当接できるので、その撓み変形に伴う弾性復元力により削孔ロッドの外周面に密着でき、より確実に付着物を掻き取ることができるという効果がある。しかも、複数本の線材を束ねたブラシ状体は各線材が相互にばらけるので、螺旋状刃や掘削刃などの凹凸がある削孔ロッドの外周面に付着した付着物を円滑に除去できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である清掃ユニットが装着されるベースマシンの前部側面図である。
【図2】 清掃ユニットが装着されたベースマシンの前部平面図である。
【図3】 (a)は、取付ブロックの平面図であり、(b)は、取付ブロックの側面図である。
【図4】 (a)は、主アームの平面図であり、(b)は、主アームの側面図である。
【図5】 (a)は、従アームの平面図であり、(b)は、従アームの側面図である。
【図6】 (a)は、ブラシ部材の平面図であり、(b)は、(a)のB−B線における矢視図である。
【図7】 退避位置にある清掃ユニットの平面図である。
【図8】 (a)は、図7に示す清掃ユニットをIX−IX線に沿って回転投影した側面図であり、(b)は、(a)のB−B線における部分断面図である。
【図9】 取付ブロック及び主アームが略一直線上の位置にある清掃ユニットの平面図である。
【図10】 使用位置にある清掃ユニットの平面図である。
【図11】 使用位置から退避位置へ向かう途中位置にある清掃ユニットの平面図である。
【図12】 図11に示す位置から更に退避位置へ近づいた清掃ユニットの平面図である。
【符号の説明】
1 杭打機のベースマシン(杭打機)
4 リーダ
6 削孔ロッド
9 リーダブラケット
9a 嵌合ブラケット(連結用ブラケット)
10 清掃ユニット(削孔ロッド清掃ユニット)
11 取付ブロック(取付部材)
11b 支持ブラケット(主関節部の一部)
11c 係止ブラケット(ワイヤ始端係止部、伸展部材の一部)
12 主アーム
12b 基端ブラケット(主関節部の一部)
12c 先端ブラケット(従関節部の一部)
12e,13e 係合フック(伸展部材の一部)
13 従アーム(従アームの一部)
13b 基端ブラケット(従関節部の一部)
14 油圧シリンダ(駆動手段)
15 ブラシ部材(従アームの清掃部、従アームの一部)
15a ワイヤブラシ(ブラシ状体)
15a1 撚り線ワイヤ(線材)
15f 係止フック(伸展部材の一部)
16 弛張ワイヤ(ワイヤ部材、伸展部材の一部)
16a 始端アイ(ワイヤ部材の始端部)
16b 終端アイ(ワイヤ部材の終端部の一部)
16c 係止金具(ワイヤ部材の終端部の一部)
19 揺動ピン(主関節部の一部)
21 揺動ピン(従関節部の一部)
θ2 開き角(アーム開き角)
S2 ロッド退避スペース(主アーム及び従アームが象る湾内の空間)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a drilling rod cleaning unit mounted on a pile driving machine in order to remove deposits such as mud from the outer peripheral surface of the drilling rod.
[0002]
[Prior art]
In the foundation work in various construction works, ground improvement work for improving soft ground may be performed as part of it. In this ground improvement work, for example, a ground improvement agent such as cement milk is injected into a vertical hole drilled by a drilling rod, and the injected ground improvement agent is solidified. In such a case, the auger drive device is first attached to the leader of the pile driving machine, and the auger drive device is lifted to the vicinity of the upper end of the leader, while being lifted by a crane heavy machine or the like on the rotating shaft of the auger drive device. The upper end of the drilling rod is fixed, and the lower end portion of the drilling rod is fixed by a steadying device provided in the pile driving machine.
[0003]
Subsequently, after the vertical state of the drill rod is confirmed, when the auger drive device is driven, the drill rod is rotated and press-fitted into the ground. Here, a spiral blade or a drilling blade is formed at the lower end portion of the drilling rod, and when the drilling rod is rotated by the auger drive device, the weight of the drilling rod or the ground by the spiral blade is lowered. The vertical hole is drilled by digging gradually into the ground by the propulsive force directed. When a vertical hole having a predetermined depth is drilled by the drilling rod, after the ground improving agent is injected into the vertical hole, the ground improving agent is stirred by the rotation of the drilling rod. After this stirring, when the auger drive device is pulled upward along the leader, the drilling rod is pulled out from the vertical hole, and then the ground improver is solidified.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the ground improvement work described above, the ground improvement agent is injected into the drilled vertical hole with the drilling rod still inserted, so that the ground improvement agent and mud adhere to the outer peripheral surface of the drilling rod. In this state, the drilling rod is pulled out from the vertical hole. For this reason, the ground improvement agent and mud adhering to the outer peripheral surface of the drilling rod were manually wiped from the drilling rod when the drilling rod was pulled out from the vertical hole while rotating. However, wiping off the soil conditioner and mud from the drilling rod that rotates manually in this way may cause the operator to come into contact with the spiral blade or excavation blade of the drilling rod, and may cause rotation of the drilling rod. Since there is a risk of workers being involved, there is a problem that safety in construction work cannot be sufficiently secured.
[0005]
On the other hand, in the ground improvement work, a large number of vertical holes into which the ground improvement agent is injected are drilled, so it is necessary to remove deposits from the drilling rod every time the drilling rod is pulled out from the vertical hole after the ground improvement agent is injected. . In addition, when clay mud adheres to the drilling rod, the mud adheres to the drilling rod, so that it is difficult to remove the deposit by the operator's hand removing work. As is apparent from these points, there is a problem that an excessive work burden is imposed on the worker when the deposit is manually removed from the drilling rod.
[0006]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and can remove the deposits attached to the outer peripheral surface of the drilling rod without depending on the manual operation of the worker. An object of the present invention is to provide a drilling rod cleaning unit capable of reducing the labor safety of the worker and the labor accompanying the improvement work.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, a drill rod cleaning unit according to
[0008]
According to the drilling rod cleaning unit of the first aspect, when pulling out the drilling rod that has been press-fitted into the ground, first, the main arm is moved from the retracted position to the use position by the driving means. It is swung in a horizontal plane. When the slave arm moves from the retracted position to the use position along with the main arm, the extension arm swings the slave arm with respect to the master arm around the slave joint, and the arm opening angle formed by the master arm and slave arm And the slave arm is extended toward the drill rod.
[0009]
By the extension of the slave arm, the cleaning portion of the slave arm is brought into contact with the outer peripheral surface of the drill rod. In this state, when the drilling rod is rotated by the auger driving device and the auger driving device is raised above the leader, the adhering matter attached to the outer peripheral surface of the drilling rod is peeled off by the cleaning unit. The arm opening angle formed by the primary arm and the secondary arm at the secondary joint portion is a depression angle formed by a straight line connecting the first and secondary joint portions of the primary arm and a straight line from the secondary joint portion toward the distal end side of the secondary arm. is there.
[0010]
The drilling rod cleaning unit according to
[0011]
The drilling rod cleaning unit according to
[0012]
According to the third aspect of the present invention, the drill rod cleaning unit operates in the same manner as the drill rod cleaning unit according to the second aspect, and further, the arm opening angle formed by the main arm and the slave arm is widened so that the slave arm is expanded. In the case of extension, the wire member is tensioned as the main arm is swung from the retracted position to the use position by the driving means. Therefore, the slave arm is pulled by the wire member due to the tension of the wire member, and this tension is pulled. Thus, the slave arm is swung in the direction in which the arm opening angle is expanded with the slave joint as the center with respect to the master arm. As a result, the slave arm is extended in conjunction with the swing of the main arm.
[0013]
The drilling rod cleaning unit according to claim 4 is formed so as to be able to be engaged with a connecting bracket provided on one side of the leader bracket in the drilling rod cleaning unit according to
[0014]
According to the fourth aspect of the present invention, the drill rod cleaning unit operates in the same manner as the drill rod cleaning unit according to the third aspect, and when the attachment member is locked to the coupling bracket, the main joint portion and the wire The start end locking portion is disposed on one side of the leader bracket in the lateral direction, the main arm is connected to the leader bracket via the main joint portion, and the wire member is connected to the leader bracket side via the wire start end locking portion. Locked.
[0015]
The drilling rod cleaning unit according to
[0016]
According to the drilling rod cleaning unit of the fifth aspect of the present invention, the brush rod operates in the same manner as the drilling rod cleaning unit of any one of the first to fourth aspects. Like The tip is In the tangential direction of the outer peripheral surface While being directed , That Each wire of brush-like body is elastically bent and deformed While being The contact is made with the outer peripheral surface of the drilling rod, and the adhering material is peeled off from the outer peripheral surface of the drilling rod by the contact of each wire of the brush-like body.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. FIG. 1 is a three-point support pile driver (hereinafter simply referred to as “pile driver”) to which a cleaning unit 10 (see FIG. 2 and subsequent figures), which is an embodiment of a drilling rod cleaning unit of the present invention, is mounted. It is a front part side view of
[0018]
A leader 4 extending in the vertical direction (vertical direction) in FIG. 1 is erected on the front portion (left side in FIG. 1) of the
[0019]
Further, an
[0020]
FIG. 2 is a front plan view of the
[0021]
The leader 4 is supported in a vertical posture by two back stays (not shown) while being sandwiched between the left and right sides (lateral sides) by the
[0022]
One of the pair of
[0023]
Next, the
[0024]
As shown in FIG. 3A, the mounting
[0025]
As shown in FIG. 3B, the fitting hole 11a1 is formed so as to penetrate in the vertical direction of the
[0026]
FIG. 4A is a plan view of the
[0027]
A
[0028]
As shown in FIG. 4B, a pair of
[0029]
On the other hand, the
[0030]
FIG. 5A is a plan view of the
[0031]
At the distal end portion of the
[0032]
As shown in FIG. 5B, a pair of
[0033]
FIG. 6A is a plan view of the
[0034]
The mounting
[0035]
A mounting
[0036]
As shown in FIG. 6 (b), the
[0037]
The mounting state of the
[0038]
First, the
[0039]
A
[0040]
On the other hand, as shown in FIG. 8B, the pin holes 11a2 and 11a2 of the mounting
[0041]
8A, the
[0042]
Similarly, the
[0043]
On the other hand, a connecting
[0044]
The
[0045]
The
[0046]
An
[0047]
As a result, when the
[0048]
The
[0049]
9 to 12, the operation of the
[0050]
FIG. 9 is a plan view of the
[0051]
As the
[0052]
In the process of reaching this state, the
[0053]
On the other hand, the
[0054]
In the process in which the
[0055]
With reference to FIG. 10, the cleaning operation | movement of the
[0056]
On the other hand, the
[0057]
Here, as for the
[0058]
With reference to FIG.11 and FIG.12, the operation | movement from the use position of the
[0059]
First, in the
[0060]
As the
[0061]
For example, the opening angle θ2 shown in FIG. 11 is approximately 150 °, which is approximately 15 ° smaller than the value at the use position. In such a state, the tip of the swash plate 15b2 of the
[0062]
In the position shown in FIG. 12, the opening angle θ1 of the mounting
[0063]
The present invention has been described above based on the embodiments. However, the present invention is not limited to the above embodiments, and various modifications can be easily made without departing from the spirit of the present invention. It can be guessed. For example, in this embodiment, the
[0064]
In the present embodiment, the
[0065]
【The invention's effect】
According to the drilling rod cleaning unit of the first aspect, the slave arm extended through the main arm attached to the leader bracket of the pile driver is cut by the cleaning portion provided on the distal end side of the slave arm. Since the deposit is scraped off from the hole rod, it is not necessary for the worker to wipe off the deposit from the drilling rod that is rotated manually. Therefore, there is no possibility that the worker will come into contact with or get caught in the rotating drilling rod, and there is an effect that safety in construction work can be sufficiently secured and labor can be reduced.
[0066]
In addition to the effect achieved by the drilling rod cleaning unit according to the first aspect, the drilling rod cleaning unit according to the second aspect has both the main arm and the slave arm having an arm opening angle substantially forward at their retracted position. Since the follower joint is formed to protrude substantially rearward so as to face, a predetermined space can be provided in the bay that the main arm and the slave arm are shaped. Therefore, for example, when the hole-drilling rod is rotated by about 90 ° to the lateral side of the leader bracket around the leader bracket, the hole-drilling rod is provided in the bay where the main arm and the slave arm are shaped. There is an effect that it can be accommodated in an open space.
[0067]
According to the drilling rod cleaning unit of the third aspect, in addition to the effect achieved by the drilling rod cleaning unit of the second aspect, the arm opening angle formed by the main arm and the slave arm is expanded to extend the slave arm. In this case, since the slave arm is extended by the wire member in conjunction with the swing of the master arm, it is not necessary to separately provide a complicated link mechanism for extending the slave arm, and the structure of the drilling rod cleaning unit is simplified. The manufacturing cost can be reduced accordingly.
[0068]
According to the drilling rod cleaning unit of the fourth aspect, in addition to the effect achieved by the drilling rod cleaning unit of the third aspect, the mounting member is engaged with the connecting bracket of the leader bracket, thereby the side of the leader bracket. The main joint portion and the wire start end locking portion can be provided on one side in the direction. Therefore, if only the connecting bracket is provided on the lateral side of the leader bracket, there is no need to newly install the main joint portion and the wire start end locking portion separately on the leader bracket, and the drilling rod cleaning unit of the present invention. Can be mounted on an existing pile driver.
[0069]
In addition, some of the pile driving machines already have a connecting bracket for connecting another attachment on one side in the lateral direction of the leader bracket. In such a pile driving machine, There is an effect that the drilling rod cleaning unit can be mounted without any improvement or modification for newly installing the connecting bracket.
[0070]
According to the drilling rod cleaning unit according to
[0071]
In addition, since a plurality of wire rods of the brush-like body can be brought into contact with the outer peripheral surface of the drilling rod while flexing elastically, they can be brought into close contact with the outer peripheral surface of the drilling rod by the elastic restoring force accompanying the bending deformation. There is an effect that the deposits can be scraped off. In addition, since the brush-like body in which a plurality of wires are bundled, the wires are separated from each other, it is possible to smoothly remove deposits adhering to the outer peripheral surface of a drilling rod having irregularities such as a spiral blade or a drilling blade. effective.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front side view of a base machine to which a cleaning unit according to an embodiment of the present invention is mounted.
FIG. 2 is a front plan view of a base machine equipped with a cleaning unit.
FIG. 3A is a plan view of the mounting block, and FIG. 3B is a side view of the mounting block.
4A is a plan view of the main arm, and FIG. 4B is a side view of the main arm.
5A is a plan view of a slave arm, and FIG. 5B is a side view of the slave arm.
6A is a plan view of a brush member, and FIG. 6B is a view taken in the direction of arrows along line BB in FIG.
FIG. 7 is a plan view of the cleaning unit in a retracted position.
8A is a side view obtained by rotationally projecting the cleaning unit shown in FIG. 7 along the line IX-IX, and FIG. 8B is a partial cross-sectional view taken along the line BB in FIG. 8A. .
FIG. 9 is a plan view of the cleaning unit in which the mounting block and the main arm are located on a substantially straight line.
FIG. 10 is a plan view of the cleaning unit in a use position.
FIG. 11 is a plan view of the cleaning unit at a midpoint from the use position to the retracted position.
12 is a plan view of the cleaning unit that is closer to the retracted position from the position shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Pile driver base machine (pile driver)
4 leader
6 Drilling rod
9 Leader bracket
9a Fitting bracket (connection bracket)
10 Cleaning unit (Drilling rod cleaning unit)
11 Mounting block (Mounting member)
11b Support bracket (part of the main joint)
11c Locking bracket (wire start-end locking part, part of the extension member)
12 Main arm
12b Base bracket (part of the main joint)
12c Tip bracket (part of slave joint)
12e, 13e engagement hook (part of extension member)
13 Slave arm (part of slave arm)
13b Proximal end bracket (part of secondary joint)
14 Hydraulic cylinder (drive means)
15 Brush member (slave part of slave arm, part of slave arm)
15a Wire brush (brush-like body)
15a1 Stranded wire (wire)
15f Locking hook (part of extension member)
16 Relaxing wire (wire member, part of extension member)
16a Start end eye (start end of wire member)
16b End eye (part of end of wire member)
16c Locking bracket (part of terminal end of wire member)
19 Swing pin (part of the main joint)
21 Swing pin (part of slave joint)
θ2 opening angle (arm opening angle)
S2 Rod evacuation space (the space in the bay that the main arm and secondary arm are shaped)
Claims (5)
リーダブラケットの横方向一側から延設される主アームと、
その主アームの基端側をリーダブラケットに連結しその主アームを略水平面内で揺動自在とする主関節部と、
その主関節部より前方の使用位置とその主関節部より後方の退避位置との間で前記主アームを揺動させる駆動手段と、
その駆動手段により前記主アームが使用位置に配置される場合に削孔ロッドの外周面に当接され付着物を除去する清掃部が先端側に設けられた従アームと、
その従アームの基端側を前記主アームの先端側に連結しその従アームを略水平面内で揺動自在とする従関節部と、
その従関節部にて前記主アーム及び前記従アームが成すアーム開き角を、その主アームが退避位置から使用位置へ向かう過程で拡開させ、その拡開により前記従アームを削孔ロッドへ向けて伸展させる伸展部材とを備えており、
その伸展部材による前記従アームの伸展によって、前記従アームの清掃部を、削孔ロッドから離間した退避位置から削孔ロッドの外周面に当接する使用位置まで移動させることを特徴とする削孔ロッド清掃ユニット。An auger drive device that rotates a drilling rod standing in the vertical direction and press-fits it into the ground, and the auger drive device is slidably mounted in the vertical direction, and is installed in the vertical direction behind the drilling rod. In a drilling rod cleaning unit that is attached to a pile driving machine equipped with a leader and a leader bracket that supports the leader so as to sandwich the leader from both sides in the lateral direction, and removes deposits from the drilling rod,
A main arm extending from one side of the leader bracket in the lateral direction;
A main joint that connects the proximal end of the main arm to a leader bracket and allows the main arm to swing in a substantially horizontal plane;
Drive means for swinging the main arm between a use position in front of the main joint and a retracted position in the rear of the main joint;
A slave arm provided on the distal end side with a cleaning portion that comes into contact with the outer peripheral surface of the drilling rod when the main arm is disposed at the use position by the driving means;
A slave joint that connects the base end of the slave arm to the tip of the master arm and allows the slave arm to swing in a substantially horizontal plane;
The arm opening angle formed by the main arm and the sub arm at the sub joint is expanded in the process of the main arm moving from the retracted position to the use position, and the sub arm is directed toward the drilling rod by the expansion. And an extension member that extends
A drilling rod characterized in that, by extension of the slave arm by the extension member, the cleaning portion of the slave arm is moved from a retracted position separated from the drilling rod to a use position contacting the outer peripheral surface of the drilling rod. Cleaning unit.
そのワイヤ部材は、前記主アームの退避位置から使用位置へ向けた揺動に伴って緊張されることを特徴とする請求項2記載の削孔ロッド清掃ユニット。The extension member has a start end locked to the leader bracket side, an intermediate portion passed through the outside of the slave joint in the protruding direction, and a terminal end locked to the slave arm. A wire member extending from the slave joint portion to the slave arm,
The drilling rod cleaning unit according to claim 2, wherein the wire member is tensioned as the main arm swings from the retracted position toward the use position.
そのブラシ状体は、前記従アームが使用位置にある場合に、そのブラシ状体の先端が削孔ロッドの外周面の接線方向に向けられ、かつ、そのブラシ状体の各線材が弾性的に撓み変形されて削孔ロッドの外周面に当接されるものであることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の削孔ロッド清掃ユニット。The cleaning unit of the slave arm is formed by a brush-like body a bundle of wires of the deformable plurality of elastically deflectable,
In the brush-like body , when the slave arm is in the use position, the tip of the brush-like body is directed in the tangential direction of the outer peripheral surface of the drilling rod, and each wire of the brush-like body is elastically The drilling rod cleaning unit according to any one of claims 1 to 4, wherein the drilling rod cleaning unit is bent and deformed and is brought into contact with an outer peripheral surface of the drilling rod.
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