JP3801575B2 - ペン型使い捨て点眼装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、病院の眼科などで使用がされる点眼容器に係り、詳しくは複数の点眼容器を保持して、次々に点眼動作が行えるペン型使い捨て点眼装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院などでは眼科の治療などに、樹脂製の点眼容器に入った点眼液を用いる。なお、この点眼液には、検査麻酔薬、抗菌剤、抗炎症剤等の点眼薬などが含まれる。
すなわち、まず点眼容器からネジ式のキャップを外し、これにより点眼容器の前部に設けられている点眼口を露出し、次に、樹脂製の点眼容器の側部を指で挟んで押圧し、点眼口から点眼液を患者の眼に滴下する点眼作業を行う。
1個の点眼容器には、複数回使用できる量の点眼液が充填されている。点眼後に点眼液が残っていれば、再びネジ式のキャップをする。次の患者に点眼する際には、再びキャップを外し点眼作業を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、点眼口が患者の眼に触れてしまう恐れもあり、1個の点眼容器を複数回使用することで、患者間の感染症が心配されることもありうる。
この心配を小さくするには、小さな点眼容器に少量の点眼液を入れ、点眼液を原則一人の患者で使い切るようにすることで、一人あるいは少人数で点眼容器を使い切って捨てる、いわゆる使い捨てにすることが考えられる。
しかしながら、使い捨てにすると、多数個の点眼容器を扱わなければならず、医師や看護婦等の医療関係者の医療作業を面倒なものにしてしまうものであった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、小さな点眼容器に少量の点眼液を入れた使い捨ての点眼容器を多数個使用しても医療作業を面倒にしないペン型使い捨て点眼装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、第一の発明は、複数の樹脂製の点眼容器を縦に配置した状態で、内部に保持できる略筒状の保持器と、この保持器に設けられて、前記複数の点眼容器を所定量ずつ前方へ送ることができる送り機構と、前記保持器の前端に形成されて、前記送られた点眼容器のうちの最前の点眼容器の点眼口が露出できる前窓と、前記保持器の前方に設けられて、前記露出した点眼容器の側部を押圧し前記点眼口から点眼液を滴下する押圧機構と、を有することを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0005】
第2の発明は、さらに、前記送り機構は、前記保持器の内部でスライドでき前記配置された状態で最後の点眼容器の後部に接するスライダーと、このスライダーから伸びバネ性を有するアームと、このアームの先端に設けられ使用者の指に接触する摩擦部と、この摩擦部が外部に露出した状態で移動できるように前記保持器の側面に形成された長窓と、この長窓の縁部に等間隔で形成された切欠と、前記アームに形成されて、前記切欠に嵌合でき、前記指で前記摩擦部およびアームが押下げられたときにこの嵌合が外れる凸部と、を有してなることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0006】
第三の発明は、さらに、前記押圧機構は、前記保持器の前方の側面に形成された押圧用窓と、この窓の外に形成された第2アームと、この第2アームが屈曲して形成され前記押圧用窓を介して前記露出した点眼容器の側部に臨む押圧部と、を有してなることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0007】
第四の発明は、さらに、前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる凹部が後部に形成されていることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第五の発明は、さらに、前記点眼容器の前部に突設される前記点眼口には、使用時に剥がされるシールが貼り付けられることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第六の発明は、さらに、前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる筒状のキャップを有することを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第七の発明は、さらに、前記点眼容器の側部には、前記前窓と柔軟に接触する縦リブが形成されることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、図1〜図3に示す。
(全体の概略)
図1(A)、(B)に示すように、この実施形態に係るペン型使い捨て点眼装置1は、筒状の保持器2の内部に、複数の樹脂製の点眼容器3を縦に配置した状態で保持する。そして、この保持器2の内部に設けられた送り機構5により、複数の点眼容器3を所定量ずつ前方へ送る。送られた点眼容器列の最前の点眼容器3は、前部に突設される点眼口7を、保持器2の前端の前窓9から外部に露出させる。次に、押圧機構11により、露出した点眼容器3の側部を押圧し、点眼液を滴下する点眼動作が行われる。
【0009】
(点眼容器3)
図3に示すように、点眼容器3は、やや柔らかいプラスチックなどの合成樹脂製で、短円柱状を成し、短円柱状の一方の底面を前部13、他方の底面を後部15とする。この前部13に点眼口7が突設され、点眼口7はより小さな短円柱状の台部分17と、この台部分17の上に半楕円体部分の注し部19があり、この注し部19の先端に滴下孔21が形成される。この滴下孔21を中心にして注し部19の先端はシール23が貼り付けられている。シール23は端の一部25が貼り付けられずに、点眼口7から突出する。この突出寸法は、装置の使用者が指でつまんで剥がしやすい寸法にする。
【0010】
また、後部15には、点眼口7が収納できる形状の凹部27が形成されている。複数の点眼容器3は、短円柱状の軸心を一致させて同じ方向を向いた状態の縦配置がなされて列を作る。この点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納される。
【0011】
さらに、点眼容器3の側部には、後述する保持器2の前窓9と柔軟に接触するために、縦リブ29が3つ形成される。この3つの縦リブ29は、点眼容器3の中心軸を横切る横断面上で、各90度ずれており、ひとつの方向には後述する点眼動作時の押圧の邪魔にならないように縦リブ29が形成されていない。
【0012】
(保持器2)
保持器2は、内部に円筒状の空洞31を有し、複数の点眼容器3を縦に配置した状態で、縦方向(点眼容器3の軸方向)にスライド可能に保持できる。円筒状の前端には、点眼容器3が接触しながら押し出されうる前窓9が形成される。点眼容器列のうちの最前の点眼容器3が、この前窓9に接触した状態で、最前の点眼容器3の点眼口7が露出できる。
【0013】
円筒状の後端には、点眼容器3が充填されうる充填窓33が形成され、押し込み式の蓋35がされる。
(送り機構5)
送り機構5は、保持器2の内部でスライドできる円筒状のスライダー37がスライドし、点眼容器列の最後の点眼容器3の後部15に接し押圧してスライドさせ、点眼容器列を送る。円筒状の長さは十分に長く、後述するアームの押下げにより前側に横方向(円筒状の長手方向と直行する方向)に力が加わっても、スライドが可能な長さとする。
【0014】
このスライダー37の円筒状の前側に位置する底面39の内側から、バネ性を有するアーム41が伸び、円筒状の側面に形成されたアーム窓43から外部に突出する。この突出した先端には、使用者の指44に接触する際に摩擦を増加する凹凸が刻まれた摩擦部45が形成される。
【0015】
この摩擦部45が、保持器2の外部に露出した状態で移動できるように、保持器2の側面には、保持器2の長手方向に沿って長窓47が形成される。この長窓47の縁部に等間隔で切欠49が形成される。この間隔は、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ長さ50と同じか、又は1/2(図参考)とする。
【0016】
摩擦部45には、係止部51が形成されて、長窓47の外側に係止し、摩擦部45が誤って長窓47内に埋没してしまわないように構成される。
また、係止部51とは反対側に凸部53が形成される。この凸部53は、切欠49に嵌合でき、点眼容器列の送り量を調整する。この凸部53が形成されるアーム41における位置は、使用者の指44で摩擦部45およびアーム41が押下げられたときに、十分な押下げ量が得られ、よって嵌合が外れる位置とする。
【0017】
(押圧機構11)
押圧機構11は、保持器2の前方の側面に形成された押圧用窓55と、この押圧用窓55の外に形成された第2アーム57とからなる。この第2アーム57は、外側へくの字に屈曲して形成され、くの字の先端には、押圧部59が形成される。この押圧部59は、押圧用窓55を介して、点眼容器列の最前の点眼容器3の側部に臨む。くの字の角部61が使用者の指63に押されてた際に、この押圧部59が、点眼動作に必要なだけ点眼容器3の側部をたわませるに十分なほど、第2アーム57は十分なフレキシビリティーを有し、くの字の角部61と保持器2の外側面との隙間は十分に大きいものとする。
【0018】
(実施形態の作用)
図1(A)(B)に示すように、この実施形態のペン型使い捨て点眼装置1は、筒状の保持器2の内部に、複数の樹脂製の点眼容器3を縦に配置した状態で保持する。すなわち、各点眼容器3は、短円柱状の軸心を一致させて同じ方向を向いた状態で列を作り、この点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納される。最前の点眼容器3は、保持器2の縦リブ29は前窓9と接触しており、これにより点眼容器3の位置が固定されていて、よって点眼容器列全体も固定されている。この固定は、縦リブ29により柔らかくしっかりと行われる。
【0019】
そして、医師などの使用者がこの装置を使用して点眼動作を行おうとするときは、送り機構5の摩擦部45を使用者が指44(図1(B))で押下げることで凸部53が切欠49から外れる。同時に、指で摩擦部45を押し、これによって押す力がアーム41を介してスライダに働き、スライダー37が点眼容器列を押しながらスライドする。このスライドにより、点眼容器列は、所定量ずつ前方へスライドし送られる。つまり、切欠一つ、あるいは二つ分のスライドにより、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ分だけスライドが行われる。よって、使用されていた古い最前の点眼容器3は、保持器2の前窓9から押し出され、代わって最前から2番目の点眼容器3が、新たに最前に位置する。この新しい最前の点眼容器3は、今までキャップ代わりになっていた古い最前の点眼容器3が押し出されて、無くなることで、点眼口7が前窓9から露出する。
【0020】
次に、押圧機構11の第2アーム57のくの字の角部61を使用者が指で押す(図2(B))ことで、押圧部59が、新しい最前の点眼容器3の側部をたわませ、点眼口7から点眼液を滴下する点眼動作が行われる。
(実施形態の効果)
以上の実施形態によれば、1本の保持器で使い捨て点眼容器を多数個保持して使用することが可能になり、医療作業を面倒にしない。また、簡易な送り機構や簡易な押圧機構で済み、装置のコストを低くできる。さらに、配置された前側の点眼容器の後部に形成された凹部が従来のキャップの代りになり、キャップを外す手間を省略できる。さらに、シールによって点眼口がシールされるので、点眼口の汚染を効果的に防止できる。また、樹脂製の点眼容器の側部に縦リブを形成することで、保持器の前窓と柔軟に接触する弾性を得やすく、最前の点眼容器をしっかりと保持できる。
【0021】
また、外来の患者に従来は1つの点眼容器を共通にて使っており、潜在的に不明な感染症(眼科ではEKC=流行性角結膜炎等ウイルス感染等と、一般のB、C型肝炎等も含む)の接触感染に対する危険性が極端に減少する。
また、従来の点眼容器の点眼液は、複数回の使用を前提にしており、防腐剤添加にしなくてはならず、使用形態によっては角・結膜障害が起こりえるが、この実施形態のように、点眼容器を1回あるいは小数回使用の使い捨てにするのであれば、防腐剤無しのものが点眼液として使用可能であり、角・結膜障害を防止できる。
【0022】
また、従来の点眼容器は、不潔操作をした場合、中身がほぼ残っていても破棄するので経済上問題であったが、この実施形態によれば、点眼液を少量にできるので中身が残ることが防げる。
また、手術前、術後の限られた期間にて必要回数(小数回)のみの使用する場合にも、本実施形態の点眼装置は適している。
また、医療現場における点眼方法は、点眼口が睫毛にあたると不潔になるので、睫毛より上から点眼するよう指導されているが、この点眼方法は医師・患者ともに意外と難しい使用方法である。この実施形態のように使い捨てを前提とすることが可能になることで、睫毛にあたってもかまわなくなるので、点眼が容易になる。
【0023】
このため、使い捨てを前提にした場合には、下眼瞼結膜に優しく触れた状態で直接、またはきわめて接近して点眼でき、よって、点眼液が眼瞼等にこぼれて不快な思いをさせることがない。
また、一部の緑内障点眼薬では点眼液が眼瞼にこぼれることにより下眼瞼に色素沈着を残し、学会上問題になっており、この実施形態のように眼瞼にこぼれる恐れの少ない使用が可能になることで、問題解決が期待できる。
また、全体をペン型にすることで、丈が高くなり、胸ポケット等に携帯に便利である。さらに、従来の単体の点眼容器は、外来等での留置したり医師がポケットに携帯したりしている際に、小さくわかりにくいが、それに比べ、ペン型にすることで、存在感として大きく、見落としたり、忘れたりしにくい。
【0024】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、縦リブ29は点眼容器3に形成されるものであったが、他の実施形態では、前窓9側に縦リブを形成することも可能である。
以上の実施形態では、切欠49の間隔は、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ長さと同じか、又は1/2とするものであったが、他の実施形態では、このピッチ長さの3以上の整数分の一の長さとすることも可能である。
以上の実施形態では、点眼容器3の点眼口7はシール23がされてより十分な汚染防止がなされるものであったが、他の実施形態では、シール23の代わりに、点眼口7を覆う合成樹脂を設け、使用時に、この合成樹脂をねじ切って点眼口7を開口させるものでも良い。
【0025】
以上の実施形態では、点眼口7は凸部53に嵌合されるものであったが、他の実施形態では、点眼口7の周囲に形成された雄ネジが、凹部27の内周に形成された雌ネジに螺合するものであっても良い。
以上の実施形態では、点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納されるものであったが、他の実施形態では、図4に示すように、各点眼容器3の前部13に突設される点眼口7は、筒状のキャップ65にそれぞれ収納されるものでも良い。
【0026】
以上の実施形態では、点眼口7は通常の滴下孔21を有するものであったが、他の実施形態では毛筆型の点眼口7(図4参照)、あるいはスポンジ型の点眼口などであってもかまわない。
すなわち、本発明により、点眼容器の使い捨てが可能となり、点眼容器の点眼口を通常の孔のみでなく、さまざまなアタッチメントが可能である。そして、例えば以上のように毛筆型に毛があるものを使用した場合、
▲1▼先に結膜嚢内の涙液を吸い取りその上で点眼液を押し出すことで、あらかじめ吸収した結膜嚢内の涙液分を除去することが可能となり、その上で点眼液を再度押し出し結膜嚢内を点眼液で満たす方法、またはあらかじめ吸収した結膜嚢内の涙液分および点眼液の混ぜた状態で点眼し結膜嚢内を点眼液で満たす方法により、結膜嚢内の点眼液の薬液濃度がより一定したものが供給できる可能性がある。これにより正確な濃度・点眼回数による治療が可能となりえる。
【0027】
▲2▼睫毛等異物が角膜・結膜にある場合、点眼麻酔・抗生剤投与しながら、毛筆型の点眼口によって、異物等の除去が可能である。
▲3▼また、毛筆型の点眼口の毛先をドライ・ウエット両方の状態にて利用することで、先に検査等で染色液(フルオレセイン、インドシアニングリーンというもの)を使用し、その量が多く観察上過蛍光状態になることで不適切な場合には、この染色液等(結膜嚢内の過剰な涙液分をも含む)を適度に拭い去ることができ、検査・治療上有益になりえる。
【0028】
以上の実施形態では、点眼動作の際に点眼容器3を押圧するのは押圧機構11の第2アーム57であったが、他の実施形態では、押圧機構11の押圧用窓55から使用者の指が直接に点眼容器3を押圧することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、第一、第二、第三、第四、第五、第六、および第七の発明に係る装置によれば、筒状の保持器の内部に複数の樹脂製の点眼容器を縦に配置した状態で保持でき、送り機構により複数の点眼容器を所定量ずつ前方へ送り、最前の点眼容器の点眼口を保持器の前端の前窓から露出させ、押圧機構により、露出した点眼容器の側部を押圧し点眼液を滴下する点眼動作ができるので、1本の保持器に点眼容器を複数個保持させて次々に点眼動作ができることになり、よって、1本の保持器で使い捨て点眼容器を多数個保持して使用しても医療作業を面倒にしない。
【0030】
また、第二、第三、第四、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、簡易な送り機構で済み、装置のコストを低くできる。
また、第三、第四、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、簡易な押圧機構で済み、装置のコストを低くできる。
また、第四、第五、および第七の発明によれば、さらに、配置された前側の点眼容器の後部に形成された凹部が従来のキャップの代りになり、キャップを外す手間を省略できる。
また、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、シールによって点眼口がシールされるので、点眼口の汚染を効果的に防止できる。
また、第七の発明によれば、さらに、樹脂製の点眼容器の側部に縦リブを形成することで、保持器の前窓と柔軟に接触する弾性を得やすく、最前の点眼容器をしっかりと保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る点眼装置の全体図を示すもので
(A)は一部を省略した全体側面図
(B)は一部を省略した全体縦断面図である。
【図2】図1のII−IIの断面での押圧作用を示すもので
(A)は押圧前の状態を示す断面図
(B)は押圧後の状態を示す断面図である。
【図3】図1の点眼容器を示す拡大斜視図である。
【図4】他の実施形態における点眼容器を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・点眼装置、
2…保持器、
3…点眼容器、
5…機構、
7…点眼口、
9…前窓、
11…押圧機構、
13…前部、
15…後部、
17…台部分、
19…注し部、
21…滴下孔、
23…シール、
25…一部、
27…凹部、
29…縦リブ、
31…空洞、
33…充填窓、
35…蓋、
37…スライダー、
39…底面、
41…アーム、
43…アーム窓、
45…摩擦部、
47…長窓、
49…切欠、
51…係止部、
53…凸部、
55…押圧用窓、
57…第2アーム、
59…押圧部、
61…角部。
【発明の属する技術分野】
この発明は、病院の眼科などで使用がされる点眼容器に係り、詳しくは複数の点眼容器を保持して、次々に点眼動作が行えるペン型使い捨て点眼装置の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院などでは眼科の治療などに、樹脂製の点眼容器に入った点眼液を用いる。なお、この点眼液には、検査麻酔薬、抗菌剤、抗炎症剤等の点眼薬などが含まれる。
すなわち、まず点眼容器からネジ式のキャップを外し、これにより点眼容器の前部に設けられている点眼口を露出し、次に、樹脂製の点眼容器の側部を指で挟んで押圧し、点眼口から点眼液を患者の眼に滴下する点眼作業を行う。
1個の点眼容器には、複数回使用できる量の点眼液が充填されている。点眼後に点眼液が残っていれば、再びネジ式のキャップをする。次の患者に点眼する際には、再びキャップを外し点眼作業を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、点眼口が患者の眼に触れてしまう恐れもあり、1個の点眼容器を複数回使用することで、患者間の感染症が心配されることもありうる。
この心配を小さくするには、小さな点眼容器に少量の点眼液を入れ、点眼液を原則一人の患者で使い切るようにすることで、一人あるいは少人数で点眼容器を使い切って捨てる、いわゆる使い捨てにすることが考えられる。
しかしながら、使い捨てにすると、多数個の点眼容器を扱わなければならず、医師や看護婦等の医療関係者の医療作業を面倒なものにしてしまうものであった。
この発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、小さな点眼容器に少量の点眼液を入れた使い捨ての点眼容器を多数個使用しても医療作業を面倒にしないペン型使い捨て点眼装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、第一の発明は、複数の樹脂製の点眼容器を縦に配置した状態で、内部に保持できる略筒状の保持器と、この保持器に設けられて、前記複数の点眼容器を所定量ずつ前方へ送ることができる送り機構と、前記保持器の前端に形成されて、前記送られた点眼容器のうちの最前の点眼容器の点眼口が露出できる前窓と、前記保持器の前方に設けられて、前記露出した点眼容器の側部を押圧し前記点眼口から点眼液を滴下する押圧機構と、を有することを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0005】
第2の発明は、さらに、前記送り機構は、前記保持器の内部でスライドでき前記配置された状態で最後の点眼容器の後部に接するスライダーと、このスライダーから伸びバネ性を有するアームと、このアームの先端に設けられ使用者の指に接触する摩擦部と、この摩擦部が外部に露出した状態で移動できるように前記保持器の側面に形成された長窓と、この長窓の縁部に等間隔で形成された切欠と、前記アームに形成されて、前記切欠に嵌合でき、前記指で前記摩擦部およびアームが押下げられたときにこの嵌合が外れる凸部と、を有してなることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0006】
第三の発明は、さらに、前記押圧機構は、前記保持器の前方の側面に形成された押圧用窓と、この窓の外に形成された第2アームと、この第2アームが屈曲して形成され前記押圧用窓を介して前記露出した点眼容器の側部に臨む押圧部と、を有してなることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0007】
第四の発明は、さらに、前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる凹部が後部に形成されていることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第五の発明は、さらに、前記点眼容器の前部に突設される前記点眼口には、使用時に剥がされるシールが貼り付けられることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第六の発明は、さらに、前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる筒状のキャップを有することを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
第七の発明は、さらに、前記点眼容器の側部には、前記前窓と柔軟に接触する縦リブが形成されることを特徴とするペン型使い捨て点眼装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施形態を、図1〜図3に示す。
(全体の概略)
図1(A)、(B)に示すように、この実施形態に係るペン型使い捨て点眼装置1は、筒状の保持器2の内部に、複数の樹脂製の点眼容器3を縦に配置した状態で保持する。そして、この保持器2の内部に設けられた送り機構5により、複数の点眼容器3を所定量ずつ前方へ送る。送られた点眼容器列の最前の点眼容器3は、前部に突設される点眼口7を、保持器2の前端の前窓9から外部に露出させる。次に、押圧機構11により、露出した点眼容器3の側部を押圧し、点眼液を滴下する点眼動作が行われる。
【0009】
(点眼容器3)
図3に示すように、点眼容器3は、やや柔らかいプラスチックなどの合成樹脂製で、短円柱状を成し、短円柱状の一方の底面を前部13、他方の底面を後部15とする。この前部13に点眼口7が突設され、点眼口7はより小さな短円柱状の台部分17と、この台部分17の上に半楕円体部分の注し部19があり、この注し部19の先端に滴下孔21が形成される。この滴下孔21を中心にして注し部19の先端はシール23が貼り付けられている。シール23は端の一部25が貼り付けられずに、点眼口7から突出する。この突出寸法は、装置の使用者が指でつまんで剥がしやすい寸法にする。
【0010】
また、後部15には、点眼口7が収納できる形状の凹部27が形成されている。複数の点眼容器3は、短円柱状の軸心を一致させて同じ方向を向いた状態の縦配置がなされて列を作る。この点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納される。
【0011】
さらに、点眼容器3の側部には、後述する保持器2の前窓9と柔軟に接触するために、縦リブ29が3つ形成される。この3つの縦リブ29は、点眼容器3の中心軸を横切る横断面上で、各90度ずれており、ひとつの方向には後述する点眼動作時の押圧の邪魔にならないように縦リブ29が形成されていない。
【0012】
(保持器2)
保持器2は、内部に円筒状の空洞31を有し、複数の点眼容器3を縦に配置した状態で、縦方向(点眼容器3の軸方向)にスライド可能に保持できる。円筒状の前端には、点眼容器3が接触しながら押し出されうる前窓9が形成される。点眼容器列のうちの最前の点眼容器3が、この前窓9に接触した状態で、最前の点眼容器3の点眼口7が露出できる。
【0013】
円筒状の後端には、点眼容器3が充填されうる充填窓33が形成され、押し込み式の蓋35がされる。
(送り機構5)
送り機構5は、保持器2の内部でスライドできる円筒状のスライダー37がスライドし、点眼容器列の最後の点眼容器3の後部15に接し押圧してスライドさせ、点眼容器列を送る。円筒状の長さは十分に長く、後述するアームの押下げにより前側に横方向(円筒状の長手方向と直行する方向)に力が加わっても、スライドが可能な長さとする。
【0014】
このスライダー37の円筒状の前側に位置する底面39の内側から、バネ性を有するアーム41が伸び、円筒状の側面に形成されたアーム窓43から外部に突出する。この突出した先端には、使用者の指44に接触する際に摩擦を増加する凹凸が刻まれた摩擦部45が形成される。
【0015】
この摩擦部45が、保持器2の外部に露出した状態で移動できるように、保持器2の側面には、保持器2の長手方向に沿って長窓47が形成される。この長窓47の縁部に等間隔で切欠49が形成される。この間隔は、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ長さ50と同じか、又は1/2(図参考)とする。
【0016】
摩擦部45には、係止部51が形成されて、長窓47の外側に係止し、摩擦部45が誤って長窓47内に埋没してしまわないように構成される。
また、係止部51とは反対側に凸部53が形成される。この凸部53は、切欠49に嵌合でき、点眼容器列の送り量を調整する。この凸部53が形成されるアーム41における位置は、使用者の指44で摩擦部45およびアーム41が押下げられたときに、十分な押下げ量が得られ、よって嵌合が外れる位置とする。
【0017】
(押圧機構11)
押圧機構11は、保持器2の前方の側面に形成された押圧用窓55と、この押圧用窓55の外に形成された第2アーム57とからなる。この第2アーム57は、外側へくの字に屈曲して形成され、くの字の先端には、押圧部59が形成される。この押圧部59は、押圧用窓55を介して、点眼容器列の最前の点眼容器3の側部に臨む。くの字の角部61が使用者の指63に押されてた際に、この押圧部59が、点眼動作に必要なだけ点眼容器3の側部をたわませるに十分なほど、第2アーム57は十分なフレキシビリティーを有し、くの字の角部61と保持器2の外側面との隙間は十分に大きいものとする。
【0018】
(実施形態の作用)
図1(A)(B)に示すように、この実施形態のペン型使い捨て点眼装置1は、筒状の保持器2の内部に、複数の樹脂製の点眼容器3を縦に配置した状態で保持する。すなわち、各点眼容器3は、短円柱状の軸心を一致させて同じ方向を向いた状態で列を作り、この点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納される。最前の点眼容器3は、保持器2の縦リブ29は前窓9と接触しており、これにより点眼容器3の位置が固定されていて、よって点眼容器列全体も固定されている。この固定は、縦リブ29により柔らかくしっかりと行われる。
【0019】
そして、医師などの使用者がこの装置を使用して点眼動作を行おうとするときは、送り機構5の摩擦部45を使用者が指44(図1(B))で押下げることで凸部53が切欠49から外れる。同時に、指で摩擦部45を押し、これによって押す力がアーム41を介してスライダに働き、スライダー37が点眼容器列を押しながらスライドする。このスライドにより、点眼容器列は、所定量ずつ前方へスライドし送られる。つまり、切欠一つ、あるいは二つ分のスライドにより、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ分だけスライドが行われる。よって、使用されていた古い最前の点眼容器3は、保持器2の前窓9から押し出され、代わって最前から2番目の点眼容器3が、新たに最前に位置する。この新しい最前の点眼容器3は、今までキャップ代わりになっていた古い最前の点眼容器3が押し出されて、無くなることで、点眼口7が前窓9から露出する。
【0020】
次に、押圧機構11の第2アーム57のくの字の角部61を使用者が指で押す(図2(B))ことで、押圧部59が、新しい最前の点眼容器3の側部をたわませ、点眼口7から点眼液を滴下する点眼動作が行われる。
(実施形態の効果)
以上の実施形態によれば、1本の保持器で使い捨て点眼容器を多数個保持して使用することが可能になり、医療作業を面倒にしない。また、簡易な送り機構や簡易な押圧機構で済み、装置のコストを低くできる。さらに、配置された前側の点眼容器の後部に形成された凹部が従来のキャップの代りになり、キャップを外す手間を省略できる。さらに、シールによって点眼口がシールされるので、点眼口の汚染を効果的に防止できる。また、樹脂製の点眼容器の側部に縦リブを形成することで、保持器の前窓と柔軟に接触する弾性を得やすく、最前の点眼容器をしっかりと保持できる。
【0021】
また、外来の患者に従来は1つの点眼容器を共通にて使っており、潜在的に不明な感染症(眼科ではEKC=流行性角結膜炎等ウイルス感染等と、一般のB、C型肝炎等も含む)の接触感染に対する危険性が極端に減少する。
また、従来の点眼容器の点眼液は、複数回の使用を前提にしており、防腐剤添加にしなくてはならず、使用形態によっては角・結膜障害が起こりえるが、この実施形態のように、点眼容器を1回あるいは小数回使用の使い捨てにするのであれば、防腐剤無しのものが点眼液として使用可能であり、角・結膜障害を防止できる。
【0022】
また、従来の点眼容器は、不潔操作をした場合、中身がほぼ残っていても破棄するので経済上問題であったが、この実施形態によれば、点眼液を少量にできるので中身が残ることが防げる。
また、手術前、術後の限られた期間にて必要回数(小数回)のみの使用する場合にも、本実施形態の点眼装置は適している。
また、医療現場における点眼方法は、点眼口が睫毛にあたると不潔になるので、睫毛より上から点眼するよう指導されているが、この点眼方法は医師・患者ともに意外と難しい使用方法である。この実施形態のように使い捨てを前提とすることが可能になることで、睫毛にあたってもかまわなくなるので、点眼が容易になる。
【0023】
このため、使い捨てを前提にした場合には、下眼瞼結膜に優しく触れた状態で直接、またはきわめて接近して点眼でき、よって、点眼液が眼瞼等にこぼれて不快な思いをさせることがない。
また、一部の緑内障点眼薬では点眼液が眼瞼にこぼれることにより下眼瞼に色素沈着を残し、学会上問題になっており、この実施形態のように眼瞼にこぼれる恐れの少ない使用が可能になることで、問題解決が期待できる。
また、全体をペン型にすることで、丈が高くなり、胸ポケット等に携帯に便利である。さらに、従来の単体の点眼容器は、外来等での留置したり医師がポケットに携帯したりしている際に、小さくわかりにくいが、それに比べ、ペン型にすることで、存在感として大きく、見落としたり、忘れたりしにくい。
【0024】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、縦リブ29は点眼容器3に形成されるものであったが、他の実施形態では、前窓9側に縦リブを形成することも可能である。
以上の実施形態では、切欠49の間隔は、点眼容器列のひとつの点眼容器3のピッチ長さと同じか、又は1/2とするものであったが、他の実施形態では、このピッチ長さの3以上の整数分の一の長さとすることも可能である。
以上の実施形態では、点眼容器3の点眼口7はシール23がされてより十分な汚染防止がなされるものであったが、他の実施形態では、シール23の代わりに、点眼口7を覆う合成樹脂を設け、使用時に、この合成樹脂をねじ切って点眼口7を開口させるものでも良い。
【0025】
以上の実施形態では、点眼口7は凸部53に嵌合されるものであったが、他の実施形態では、点眼口7の周囲に形成された雄ネジが、凹部27の内周に形成された雌ネジに螺合するものであっても良い。
以上の実施形態では、点眼容器列の前側の点眼容器3の後部15の凹部27に、後側の点眼容器3の前部13の点眼口7が収納されるものであったが、他の実施形態では、図4に示すように、各点眼容器3の前部13に突設される点眼口7は、筒状のキャップ65にそれぞれ収納されるものでも良い。
【0026】
以上の実施形態では、点眼口7は通常の滴下孔21を有するものであったが、他の実施形態では毛筆型の点眼口7(図4参照)、あるいはスポンジ型の点眼口などであってもかまわない。
すなわち、本発明により、点眼容器の使い捨てが可能となり、点眼容器の点眼口を通常の孔のみでなく、さまざまなアタッチメントが可能である。そして、例えば以上のように毛筆型に毛があるものを使用した場合、
▲1▼先に結膜嚢内の涙液を吸い取りその上で点眼液を押し出すことで、あらかじめ吸収した結膜嚢内の涙液分を除去することが可能となり、その上で点眼液を再度押し出し結膜嚢内を点眼液で満たす方法、またはあらかじめ吸収した結膜嚢内の涙液分および点眼液の混ぜた状態で点眼し結膜嚢内を点眼液で満たす方法により、結膜嚢内の点眼液の薬液濃度がより一定したものが供給できる可能性がある。これにより正確な濃度・点眼回数による治療が可能となりえる。
【0027】
▲2▼睫毛等異物が角膜・結膜にある場合、点眼麻酔・抗生剤投与しながら、毛筆型の点眼口によって、異物等の除去が可能である。
▲3▼また、毛筆型の点眼口の毛先をドライ・ウエット両方の状態にて利用することで、先に検査等で染色液(フルオレセイン、インドシアニングリーンというもの)を使用し、その量が多く観察上過蛍光状態になることで不適切な場合には、この染色液等(結膜嚢内の過剰な涙液分をも含む)を適度に拭い去ることができ、検査・治療上有益になりえる。
【0028】
以上の実施形態では、点眼動作の際に点眼容器3を押圧するのは押圧機構11の第2アーム57であったが、他の実施形態では、押圧機構11の押圧用窓55から使用者の指が直接に点眼容器3を押圧することも可能である。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、第一、第二、第三、第四、第五、第六、および第七の発明に係る装置によれば、筒状の保持器の内部に複数の樹脂製の点眼容器を縦に配置した状態で保持でき、送り機構により複数の点眼容器を所定量ずつ前方へ送り、最前の点眼容器の点眼口を保持器の前端の前窓から露出させ、押圧機構により、露出した点眼容器の側部を押圧し点眼液を滴下する点眼動作ができるので、1本の保持器に点眼容器を複数個保持させて次々に点眼動作ができることになり、よって、1本の保持器で使い捨て点眼容器を多数個保持して使用しても医療作業を面倒にしない。
【0030】
また、第二、第三、第四、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、簡易な送り機構で済み、装置のコストを低くできる。
また、第三、第四、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、簡易な押圧機構で済み、装置のコストを低くできる。
また、第四、第五、および第七の発明によれば、さらに、配置された前側の点眼容器の後部に形成された凹部が従来のキャップの代りになり、キャップを外す手間を省略できる。
また、第五、第六、および第七の発明によれば、さらに、シールによって点眼口がシールされるので、点眼口の汚染を効果的に防止できる。
また、第七の発明によれば、さらに、樹脂製の点眼容器の側部に縦リブを形成することで、保持器の前窓と柔軟に接触する弾性を得やすく、最前の点眼容器をしっかりと保持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る点眼装置の全体図を示すもので
(A)は一部を省略した全体側面図
(B)は一部を省略した全体縦断面図である。
【図2】図1のII−IIの断面での押圧作用を示すもので
(A)は押圧前の状態を示す断面図
(B)は押圧後の状態を示す断面図である。
【図3】図1の点眼容器を示す拡大斜視図である。
【図4】他の実施形態における点眼容器を示す拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・点眼装置、
2…保持器、
3…点眼容器、
5…機構、
7…点眼口、
9…前窓、
11…押圧機構、
13…前部、
15…後部、
17…台部分、
19…注し部、
21…滴下孔、
23…シール、
25…一部、
27…凹部、
29…縦リブ、
31…空洞、
33…充填窓、
35…蓋、
37…スライダー、
39…底面、
41…アーム、
43…アーム窓、
45…摩擦部、
47…長窓、
49…切欠、
51…係止部、
53…凸部、
55…押圧用窓、
57…第2アーム、
59…押圧部、
61…角部。
Claims (7)
- 複数の樹脂製の点眼容器を縦に配置した状態で、内部に保持できる略筒状の保持器と、この保持器に設けられて、前記複数の点眼容器を所定量ずつ前方へ送ることができる送り機構と、前記保持器の前端に形成されて、前記送られた点眼容器のうちの最前の点眼容器の点眼口が露出できる前窓と、前記保持器の前方に設けられて、前記露出した点眼容器の側部を押圧し前記点眼口から点眼液を滴下する押圧機構と、を有することを特徴とするペン型使い捨て点眼装置。
- 前記送り機構は、前記保持器の内部でスライドでき前記配置された状態で最後の点眼容器の後部に接するスライダーと、このスライダーから伸びバネ性を有するアームと、このアームの先端に設けられ使用者の指に接触する摩擦部と、この摩擦部が外部に露出した状態で移動できるように前記保持器の側面に形成された長窓と、この長窓の縁部に等間隔で形成された切欠と、前記アームに形成されて、前記切欠に嵌合でき、前記指で前記摩擦部およびアームが押下げられたときにこの嵌合が外れる凸部と、を有してなることを特徴とする請求項1に記載のペン型使い捨て点眼装置。
- 前記押圧機構は、前記保持器の前方の側面に形成された押圧用窓と、この窓の外に形成された第2アームと、この第2アームが屈曲して形成され前記押圧用窓を介して前記露出した点眼容器の側部に臨む押圧部と、を有してなることを特徴とする請求項1、又は2に記載のペン型使い捨て点眼装置。
- 前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる凹部が後部に形成されていることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のペン型使い捨て点眼装置。
- 前記点眼容器の前部に突設される前記点眼口には、使用時に剥がされるシールが貼り付けられることを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載のペン型使い捨て点眼装置。
- 前記点眼容器は、前部に突設される前記点眼口が収納できる筒状のキャップを有することを特徴とする請求項1、2、3、又は5に記載のペン型使い捨て点眼装置。
- 前記点眼容器の側部には、前記前窓と柔軟に接触する縦リブが形成されることを特徴とする請求項1、2、3,4、5、又は6に記載のペン型使い捨て点眼装置。
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