JP3801532B2 - α radioactivity identification device - Google Patents

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JP3801532B2 JP2002144833A JP2002144833A JP3801532B2 JP 3801532 B2 JP3801532 B2 JP 3801532B2 JP 2002144833 A JP2002144833 A JP 2002144833A JP 2002144833 A JP2002144833 A JP 2002144833A JP 3801532 B2 JP3801532 B2 JP 3801532B2
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靖夫 田中
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放射性廃棄物のα放射能測定に係り、特に固化体処理した後の放射性廃棄物から放射されるα放射能を測定するα放射能識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
使用済燃料の再処理工場等の核燃料サイクル施設の運転に伴い、高レベル放射性廃棄物としてα放射性核種を含むTRU(超ウラン元素;ウランより質量が大きい人工の放射性元素)が発生する。例えば、再処理により発生したプルトニウムは、最終的にはガラス等の固化剤で固化され、容器に封入して長期間保管されることが検討されている。
【0003】
ところで、再処理工場をはじめとする放射性物質を取り扱う施設から発生するTRU廃棄物をすべて同じ取り扱いにすると、その処分費用が莫大なものとなる。このため、TRU廃棄物の放射能濃度を的確に測定することにより放射能レベルの低いものは簡素な処分形態で処理することができ、全体の処分費用を削減することができる。このように放射性廃棄物のα放射能を適時測定して評価することは、放射性廃棄物および放射能管理上重要な業務である。
【0004】
従来から高レベル放射性廃棄液等をガラス固化した放射性廃棄物(ガラス固化体)のα放射能の評価については、放射性廃棄物を固化する以前に放射性廃液をサンプリングし、α線スペクトル測定や化学分析等により実施されていた。
【0005】
しかしながら、これはガラス固化体の製作前に行われるα放射能の測定であり、高レベル放射性廃棄物をガラス固化体に製作した後や、保管中におけるα放射能を測定する場合には、ガラス固化体の一部を切断し、これの前処理を行った後に、前述のようなα線スペクトル測定や化学分析法により測定する、いわゆる破壊分析によりα放射能の評価を行わねばならない。
【0006】
高レベル放射性廃棄物のガラス固化体製作後にα放射能を測定する場合には、放射性廃棄物固化体の破壊分析を行うことになるが、この破壊分析については、折角堅固にガラスにより固化体とした放射性物質の封じ込みを破り、サンプル抽出の作業が必要となる。
【0007】
さらに、サンプル抽出後の固化体された放射性廃棄物、および分析に使用したサンプル等が新たな放射性廃棄物として発生し、これらの廃棄物処理等のために放射能汚染防止を含めた繁雑な作業が必要となる。
【0008】
このように測定対象物を破壊して放射能を測定する方法は多くの問題を生じるので、非破壊でTRU廃棄物の放射能濃度を測定することができるα放射能識別装置が提案されている。
【0009】
図5に示すように、従来のα放射能識別装置100においては、上流側ライン101から下流側ライン107までの間に電離チャンバ102、電離箱103、HEPAフィルタ105、ブロワ106がこの順に並んでいる。TRU廃棄物は電離チャンバ102に入れられる。電離チャンバ102内にはα線により電離する物質を含む測定ガス(電離ガス)がライン101を介して充填される。α線が電離チャンバ102に充填された電離性のある測定ガスと反応して電離イオンを発生する。測定ガスには例えば空気、ヘリウムHe、アルゴンArガスの単体またはこれらの混合体を用いる。これらのガスはα線による電離効率が高いので、精度良くα放射能を測定することが可能である。
【0010】
測定ガスは、電離チャンバ102内でTRU廃棄物の放射線に曝された後に、電離箱103に送られる。高速の荷電粒子が測定ガス中を通過すると、その通路に沿って励起された分子と電離された分子とがそれぞれ生成される。中性子分子が分離されて生成される陽イオンと自由電子はイオン対と呼ばれる。このイオン対を電離箱103で電離電流として検出する。電離箱103の内部では電極に検出された電気信号は、電離電流測定器104に入力される。電離電流測定器104では入力された電気信号をパルス信号に変換して計数し、その計数結果をデータ処理計算機に出力する。データ処理計算機は計数されたパルス数を表示装置に表示すると共に、そのパルス数に基づいてα放射能を算出する。この算出結果も必要に応じて表示装置に表示される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の装置においては、測定ガスが通流するライン101,107が貫流方式(ワンスルー方式)であるために測定終了までに排出されるガス量が多く、排気処理施設の負担が過大になる。
【0012】
また、従来の装置においては、TRU廃棄物の大きさに応じて電離箱103を大きくする必要があり、これに伴って電離箱103を覆う鉛遮蔽材の量が増加するので、装置全体としては大型で重量物となる。
【0013】
また、従来の装置においては、測定ガスが周囲環境からの影響を受けやすく、測定ガス中に含まれる湿分が増減すると、それに応じて感度が不安定となって検出値がばらつき、その結果、測定精度が低下する。
【0014】
さらに、従来の装置においては、バルブ等の複雑形状の廃棄物に対しては測定ガスの流れが部分的に滞留して澱み、また付着した放射性物質に直接触れない部分ができることからガスの電離に濃淡(不均一)を生じ、測定精度を低下させるおそれがある。
【0015】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであって、バックグラウンドの影響を受け難く、TRU廃棄物の放射能濃度を的確に測定することができ、処分費用の削減に寄与することができるα放射能識別装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
α放射能の測定原理は放射性廃棄物から放射される放射線により測定ガスを電離させ、この電離電流を測定することにより、廃棄物の放射能濃度を測定するものである。
【0017】
本発明の装置は、測定精度を向上させるために従来装置に比較して次に列挙する各種機能(1)〜(4)を備えている。
【0018】
(1)従来装置では測定ガスはワンススルー方式となっており、測定時に放出されるガス排出量が多く、施設の排気処理系への負担が増大するのに対して、本装置では測定ガスを循環方式とし、排出ガス量を最小限に抑えている。
【0019】
(2)従来のワンスルー方式の装置では測定する廃棄物の大きさに応じて測定ガスの量が多くなることから電離箱を大型化する必要がある。これに対して、本発明の装置では測定ガスの一部をバイパスさせ、このバイパス流における電離電流を測定する方式とすることにより、電離箱の大型化を回避している。電離箱の小型化は電離箱の遮蔽に使用する鉛遮蔽材の物量を削減および装置重量の削減に寄与する。
【0020】
(3)測定ガスの湿度は測定精度に影響することが判明しており、湿度管理を行うことは測定精度を安定化させる重要な要素である。本装置では再生式のドライヤを設け、測定ガスの湿度管理を行って測定精度の安定化を図っている。
【0021】
(4)従来装置では廃棄物を投入する電離チャンバ2内の測定ガスの流れは一方側から他方側へ流れる単純な貫流方式であった。しかし、バルブ等の複雑形状の廃棄物に対しては測定ガスの流れが部分的に澱んだり、付着した放射性物質に直接触れない部分ができることからガスの電離にむらができ、測定精度を悪化させる可能性がある。これに対して本発明の装置では、複雑形状の廃棄物に対応して効果的に測定できるよう、廃棄物に対して全方向から吹き付けるような流れを生じさせるため、チャンバの側面(上面/背面/下面)に複数の吹き付けノズルを設置している。
【0022】
本発明に係るα放射能識別装置は、放射性廃棄物から放射されるα放射能を測定するα放射能識別装置であって、測定対象となる放射性廃棄物が装入される電離チャンバと、この電離チャンバの上流側に設けられたガス導入部と、このガス導入部を介して前記電離チャンバ内に測定ガスを供給するガス供給手段と、前記電離チャンバの下流側に設けられたガス排出部と、前記電離チャンバ内で放射性廃棄物から放射されるα線に曝露された測定ガスが前記ガス排出部を介して導入され、イオン対から電離電流を生成する電離箱と、この電離箱内で生成された電離電流を電気信号化する電離電流測定部と、前記ガス排出部および前記ガス導入部の両者に連通し、前記ガス排出部から排出された測定ガスが前記ガス導入部に返戻されるように該測定ガスを前記電離チャンバに循環させるガス循環流路と、を具備する。
【0023】
そして、ガス循環流路から分岐して電離箱を通過した後にガス循環流路に合流する第1のバイパス流路を有する。測定ガスの大部分を循環流路に流し、測定ガスのうち一部(ごく少量)を第1のバイパス流路に流すようにすると、電離箱を小型化することができるので、電離箱を覆う鉛遮蔽物の量が少なくなり、装置全体としての小型化と軽量化を図ることができる。
【0024】
また、電離箱よりも下流側においてガス循環流路から分岐してガス循環流路に戻る第2のバイパス流路と、この第2のバイパス流路を通流する測定ガスから湿分を除去して該測定ガスの湿度を調整するドライヤを有する。循環通流する測定ガスをドライヤで湿度調整管理することにより測定精度が向上し、検出感度が安定化する。なお、ドライヤはゼオライト等からなる吸湿材を加熱して再生するヒータを備えた再生式であることが好ましい。
【0025】
またさらに、ガス循環流路から分岐して電離チャンバの側周部に連通し、電離チャンバ内の放射性廃棄物に対して測定ガスを多方面から吹き付ける複数の分散流路を有する。これら複数の分散流路を介して電離チャンバ内にあらゆる方向から測定ガスを導入すると、複雑形状TRU廃棄物の各部(上面/背面/下面)の隅々にいたるまで測定ガスが万遍なく吹き付けられ、従来は正確な測定が困難であったバルブ等の複雑形状TRU廃棄物を高精度に測定することが可能になる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、添付の図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1に示すように、α放射能識別装置1は、ループ状のガス循環流路L2と、2つのバイパス流路L3,L4(本発明の「第1のバイパス流路」、「第2のバイパス流路」)と、3つの系統の分散流路L21,L22,L23とからなる測定ガスの回路を備えている。
【0027】
ガス循環流路L2には、電離チャンバ2、バルブV1、HEPAフィルタ5、ブロワ6、バルブV5、露点計(湿度計)D1、バルブV7、流量計F3がこの順に設けられ、ブロワ6の吸引/吐出により測定ガスがガス循環流路L2を通流して電離チャンバ2に循環供給されるようになっている。
【0028】
測定ガスは、α線と反応すると電離する性質をもつ空気、ヘリウムHe、アルゴンArガスの単体または混合体からなる気体であり、図2に示すガス供給源8から流路L1を通ってガス循環流路L2に導入され、ガス循環流路L2を所定期間にわたり循環された後に、流路L7を通ってガス循環流路L2から工場の建屋ダクトを通って集合排気処理装置(図示せず)に排出されるようになっている。なお、ガス循環流路L2内で測定ガスを循環させる場合は、流路L1のバルブV6と流路L7のバルブV4とを共に閉じておく。
【0029】
第1のバイパス流路L3は、電離チャンバ2の出口側とバルブV1との間においてガス循環流路L2から分岐し、電離箱3の内部を通流した後に、バルブV1とHEPAフィルタ5との間においてガス循環流路L2に再び合流している。
【0030】
電離箱3の内部には電極が設けられている。この電極に集められた電気信号が電離電流測定器4に入力される。電離電流測定器4では入力された電気信号をパルス信号に変換して計数し、その計数結果をデータ処理計算機(図示せず)に出力するようになっている。さらに、データ処理計算機は計数されたパルス数を表示装置(図示せず)の画面に表示すると共に、そのパルス数に基づいてα放射能を算出する。この算出結果も必要に応じて表示装置の画面に表示される。
【0031】
図3及び図4に示すように、電離箱3の箱本体31は全周囲が鉛遮蔽体32で覆われている。電離箱本体31のサイズは径86mmφ×高さ110mmHであり、鉛遮蔽体32の厚みを約100mmとしている。なお、本発明装置1は総重量が1トンを超えないように設計されており、例えば1基分の装置の総重量が約750kgに軽量化されている。ちなみに、図5に示した従来装置の電離箱103のサイズは径124mmφ×高さ151mmHであり、装置100の総重量は約150kgであった。
【0032】
電離チャンバ2は、ガス入口部21、チャンバ本体22、ガス出口部23、開閉窓24、圧力計P1、温度計T1を備えている。チャンバ本体22の形状は矩形であり、このチャンバ本体22にガス入口部21およびガス出口部23がフランジ継手により着脱可能に取り付けられている。開閉窓24は、小サイズの被測定物を電離チャンバ2に容易に出し入れするために設けられ、電離チャンバ2の側面部にヒンジ継手で可動に支持されている。大サイズの被測定物を電離チャンバ2に装入する場合は、チャンバ前面全体が開く大型開閉窓を使用する。なお、本装置における被測定物の最大サイズは350mm×450mmである。
【0033】
電離チャンバ2の上面部、側面部、下面部にガス循環流路L2から分岐した3つの系統の分散流路L21,L22,L23がそれぞれ連通し、電離チャンバ2のなかの被測定物に向けて上方、側方、下方から測定ガスが吹き付けられるようになっている。
【0034】
第1の分散流路L21は、バルブV11および流量計F5を経由して、さらに3つに分岐している。各分岐路はバルブV12,V13,V14を介して電離チャンバ2の上面部、側面部、下面部にそれぞれ連通している。
【0035】
第2の分散流路L22は、バルブV15および流量計F6を経由して、さらに3つに分岐している。各分岐路はバルブV16,V17,V18を介して電離チャンバ2の上面部、側面部、下面部にそれぞれ連通している。
【0036】
第3の分散流路L23は、バルブV19および流量計F7を経由して、さらに3つに分岐している。各分岐路はバルブV20,V21,V22を介して電離チャンバ2の上面部、側面部、下面部にそれぞれ連通している。
【0037】
第2のバイパス流路L4は、ブロワ6の下流側にてガス循環流路L2から分岐し、ドライヤユニット70のドライヤ7の内部を通流した後に、露点計D1の上流側にてガス循環流路L2に再び合流している。ドライヤ7内には吸着剤72が充填され、充填された吸着剤72の中央を貫通するように再生ヒータ71が設けられている。この再生ヒータ71により吸湿した吸着剤72を定期的に加熱して再生させるようになっている。本実施例の吸着剤72にはゼオライト系化合物を用いた。
【0038】
第2のバイパス流路L4は、バルブV9および流量計F4を経由して、さらに2つに分岐している。一方の分岐路は四方弁V31を介してドライヤ7の本体上部に連通している。他方の分岐路は四方弁V32を介してドライヤ7の再生ヒータ71の上端に連通している。ガスは、ドライヤ7の本体上部に導入されて下降し、吸着剤72により湿分を吸収除去され、中央の再生ヒータ71の中空部を通って上昇し、ドライヤ7から出て行くようになっている。
【0039】
露点計(湿度計)D1は、ガス循環流路L2を通流する測定ガス中の湿分を検出し、検出信号を操作盤41(図3参照)に送り、表示させるようになっている。湿度の実測値が基準値を超えているときはバルブV5を閉じるとともにバルブ9を開け、ドライヤ7に吸湿ガスを導入する。露点計D1で計測される実測値が設定基準値を下回るようになるまでドライヤ7に吸湿ガスを送りつづける。さらに、ドライヤ制御盤73は、図示しない電源からタイマー動作により再生ヒータ71に給電させ、ドライヤ7内の吸着剤72を加熱して再生させる。なお、流路L9は吸着剤の加熱再生中にドライヤ7内を排気するためのラインである。
【0040】
流量計F2は、HEPAフィルタ55とブロワ6との間に設けられ、チャンバ2を通過してくるガス流量を測定するものである。
【0041】
流路L5は、流量計F2とブロワ6との間においてガス循環流路L2に合流している。バルブV2を開けると、流路L5を通ってガス循環流路L2に外気が導入され、系内の圧力変動を吸収する働きがある。
【0042】
流路L6は、ブロワ6の下流側でガス循環流路L2から分岐し、流路L5の直ぐ下流側でガス循環流路L2に合流している。バルブV3を開けると、流路L6を通ってガス循環流路L2がブロワ6にバイパスされ、ガス循環流路L2の循環流量調整がされる。
【0043】
流路L7は、ブロワ6の下流側でガス循環流路L2から分岐し、工場の集合排気処理装置(図示せず)に連通している。バルブV4を開けると、流路L7を通ってガス循環流路L2内のガスが集合排気処理装置に排出される。
【0044】
流路L10は電離チャンバ2の上流側にてガス循環流路L2に連通している。バルブV7を閉じ、バルブV8とバルブV4とを開けると、流路L10とL7を通ってワンスルー流路が形成される。
【0045】
次に、図3及び図4を参照して本実施形態のα放射能識別装置1の具体的な構造について説明する。
【0046】
α放射能識別装置1の全体は、骨格としてのフレーム11,15およびポスト14に取り付けられている。ベースフレーム11には複数の車輪13が取り付けられ、装置1が搬送可能となっている。また、ベースフレーム11には複数のスクリュウ式のレベル調整部材12が取り付けられ、装置1の水平レベルが微調整されるようになっている。装置全体のサイズはおよそ縦2500mm×横1400mm×高さ1745mmである。
【0047】
複数のポスト14は、ベースフレーム11から立ち上がり、上フレーム15を支持している。上フレーム15には電離チャンバ2、電離箱3、電離電流測定器4、操作盤41および各種の配管と計器が搭載されている。
【0048】
操作盤41は、装置1の全体を統括的に制御するためのものであり、主電源、主スイッチ、複数の副スイッチ、配電盤、各種の表示メータ、各種の表示ランプを備えている。
【0049】
ドライヤ7は縦長円筒形状をなし、ベースフレーム11上に立てた複数の専用ポストにより支持されている。ドライヤ7には専用の操作盤73が設けられている。測定ガスを除湿するときや吸着剤72を再生加熱するときはドライヤ操作盤73を用いる。
【0050】
次に、上記装置を用いてTRU廃棄物から放射されるα放射能を計測する場合について説明する。
【0051】
先ず電離チャンバ2の開閉窓24あるいは大型開閉窓(チャンバ前面が開閉)を開け、電離チャンバ2内に測定対象物としてのTRU廃棄物を装入する。開閉窓24あるいは大型開閉窓(チャンバ前面が開閉)を閉じると電離チャンバ2内は気密に保たれる。
【0052】
電離箱3の内部には電極が設けられている。この電極に集められた電気信号が電離電流測定器4に入力される。電離電流測定器4では入力された電気信号をパルス信号に変換して計数し、その計数結果をデータ処理計算機(図示せず)に出力する。さらに、データ処理計算機は計数されたパルス数を表示装置(図示せず)の画面に表示すると共に、そのパルス数に基づいてα放射能を算出する。この算出結果も必要に応じて表示装置の画面に表示される。
【0053】
本実施形態によれば、測定ガスの大部分を循環流路に流し、測定ガスのうち一部(ごく少量)をバイパス流路に流すようにすると、電離箱を小型化することができるので、電離箱を覆う鉛遮蔽物の量が少なくなり、装置全体としての小型化と軽量化を図ることができる。
【0054】
また、本実施形態によれば、循環通流する測定ガスをドライヤで湿度調整管理することにより測定精度が向上し、検出感度が安定化する。
【0055】
また、本実施形態によれば、複数の分散流路を介して電離チャンバ内にあらゆる方向から測定ガスを導入すると、複雑形状TRU廃棄物の各部(上面/背面/下面)の隅々にいたるまで測定ガスが万遍なく吹き付けられ、従来は正確な測定が困難であったバルブ等の複雑形状TRU廃棄物を高精度に測定することが可能になる。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、電離チャンバへの測定ガスの供給経路を従来のワンスルー方式から循環方式としたことにより、バックグラウンドの影響を受け難くなり、高精度の測定が可能になる。
【0057】
また、本発明によれば、電離箱が従来品よりも小さくなるので、遮蔽材の使用量を大幅に低減することができる。
【0058】
さらに、本発明によれば、測定ガス中の湿分を高精度に管理するので、測定精度が安定化する。
【0059】
さらに、本発明によれば、複数の分岐流路を介して電離チャンバ2の側周面のあらゆる方向からチャンバ内に測定ガスを導入し、複雑形状の廃棄物に対して万遍なく測定ガスを吹き付けるようにしているので、複雑形状廃棄物の測定精度が従来に比べて飛躍的に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るα放射能識別装置を示す概略系統図。
【図2】本発明の実施形態に係るα放射能識別装置を示す詳細系統図。
【図3】本発明の実施形態に係るα放射能識別装置を示す正面外観図。
【図4】図3中の矢視IV−IVから見た装置を示す側面外観図。
【図5】従来の装置を示す概略系統図。
【符号の説明】
1…α放射能識別装置、
2…電離チャンバ2、
21…ガス入口部、22…チャンバ本体、23…ガス出口部、24…開閉窓、
3…電離箱、
31…箱本体、32…鉛遮蔽体、
4…電離電流測定器、
41…操作盤、
5…HEPAフィルタ、
6…ブロワ、
7…ドライヤ、
70…ドライヤユニット、
71…再生ヒータ、72…吸着剤、
73…ドライヤ制御盤、
8…ガス供給源、
11…ベースフレーム、
14…ポスト、
15…上フレーム、
12…レベル調整部材、
13…車輪、
L2…ガス循環流路、
L3,L4…バイパス流路、
L21,L22,L23…分散流路、
P1…圧力計、
T1…温度計、
D1…露点計(湿度計)、
F1〜F7…流量計、
V1〜V32…バルブ。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to α radioactivity measurement of radioactive waste, and more particularly to an α radioactivity identification device that measures α radioactivity emitted from radioactive waste after solidification treatment.
[0002]
[Prior art]
With the operation of a nuclear fuel cycle facility such as a spent fuel reprocessing plant, TRU (a super uranium element; an artificial radioactive element whose mass is larger than uranium) containing α radionuclides is generated as high-level radioactive waste. For example, it has been studied that plutonium generated by reprocessing is finally solidified with a solidifying agent such as glass and sealed in a container for long-term storage.
[0003]
By the way, if all TRU waste generated from facilities handling radioactive materials such as reprocessing factories is handled in the same way, the disposal cost becomes enormous. For this reason, by measuring the radioactivity concentration of TRU wastes accurately, those having a low radioactivity level can be treated in a simple disposal form, and the overall disposal cost can be reduced. In this way, timely measurement and evaluation of α-activity of radioactive waste is an important task for radioactive waste and radioactivity management.
[0004]
Regarding the evaluation of α radioactivity of radioactive waste (glass solidified), which has been vitrified from high-level radioactive waste, etc., the radioactive waste is sampled before solidifying the radioactive waste, and α-ray spectrum measurement and chemical analysis are performed. Etc. have been implemented.
[0005]
However, this is a measurement of α radioactivity performed before the production of the vitrified body. After producing high-level radioactive waste into a vitrified body or when measuring the α radioactivity during storage, After cutting a part of the solidified body and pretreating it, the α radioactivity must be evaluated by so-called destructive analysis, which is measured by the above-mentioned α-ray spectrum measurement or chemical analysis method.
[0006]
When α radioactivity is measured after the production of high-level radioactive waste vitrified material, the radioactive waste solidified material will be subjected to a destructive analysis. It is necessary to break the containment of the radioactive material and extract the sample.
[0007]
Furthermore, solidified radioactive waste after sample extraction and samples used for analysis are generated as new radioactive waste, and complicated work including prevention of radioactive contamination is required for the treatment of these wastes. Is required.
[0008]
Since the method of measuring the radioactivity by destroying the measurement object in this way causes many problems, an α radioactivity identification device that can measure the radioactivity concentration of TRU waste in a non-destructive manner has been proposed. .
[0009]
As shown in FIG. 5, in the conventional α radioactivity identification device 100, an ionization chamber 102, an ionization chamber 103, a HEPA filter 105, and a blower 106 are arranged in this order between the upstream line 101 and the downstream line 107. Yes. TRU waste is placed in the ionization chamber 102. The ionization chamber 102 is filled with a measurement gas (ionized gas) containing a substance that is ionized by α rays via a line 101. The α rays react with the ionizing measurement gas filled in the ionization chamber 102 to generate ionized ions. As the measurement gas, for example, air, helium He, argon Ar gas alone or a mixture thereof is used. Since these gases have high ionization efficiency by α rays, it is possible to accurately measure α radioactivity.
[0010]
The measurement gas is sent to the ionization chamber 103 after being exposed to TRU waste radiation in the ionization chamber 102. When high-speed charged particles pass through the measurement gas, excited molecules and ionized molecules are generated along the passage. Cations and free electrons generated by separating neutron molecules are called ion pairs. This ion pair is detected by the ionization chamber 103 as an ionization current. In the ionization chamber 103, the electric signal detected by the electrode is input to the ionization current measuring device 104. The ionization current measuring device 104 converts the input electric signal into a pulse signal, counts it, and outputs the counting result to the data processing computer. The data processing computer displays the counted number of pulses on the display device and calculates the α radioactivity based on the number of pulses. This calculation result is also displayed on the display device as necessary.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional apparatus, since the lines 101 and 107 through which the measurement gas flows are of the once-through method (one-through method), the amount of gas discharged by the end of the measurement is large, and the burden on the exhaust treatment facility becomes excessive.
[0012]
Moreover, in the conventional apparatus, it is necessary to enlarge the ionization chamber 103 according to the size of TRU waste, and as a result, the amount of lead shielding material covering the ionization chamber 103 increases. Large and heavy.
[0013]
Moreover, in the conventional apparatus, the measurement gas is easily affected by the surrounding environment, and when the moisture contained in the measurement gas increases or decreases, the sensitivity becomes unstable and the detection value varies accordingly. Measurement accuracy decreases.
[0014]
Furthermore, in conventional devices, the flow of measurement gas partially stagnates and stagnates in wastes with complicated shapes such as valves, and there is a part that does not directly touch the attached radioactive material. There is a possibility of causing shading (non-uniformity) and reducing measurement accuracy.
[0015]
The present invention has been made to solve the above-mentioned problems, is less susceptible to the background, can accurately measure the radioactivity concentration of TRU waste, and contributes to the reduction of disposal costs. An object of the present invention is to provide an α radioactivity identification device capable of
[0016]
[Means for Solving the Problems]
The measurement principle of α radioactivity is to measure the radioactivity concentration of waste by ionizing the measurement gas with radiation emitted from the radioactive waste and measuring this ionization current.
[0017]
The apparatus of the present invention has various functions (1) to (4) listed below as compared with the conventional apparatus in order to improve the measurement accuracy.
[0018]
(1) In the conventional device, the measurement gas is a once-through method, and the amount of gas discharged during measurement is large, which increases the burden on the exhaust treatment system of the facility. A circulation system is used to minimize the amount of exhaust gas.
[0019]
(2) In the conventional one-through type apparatus, the amount of measurement gas increases according to the size of the waste to be measured, so that the ionization chamber needs to be enlarged. In contrast, in the apparatus of the present invention, a part of the measurement gas is bypassed, and the ionization current in this bypass flow is measured, thereby avoiding an increase in the size of the ionization chamber. The miniaturization of the ionization chamber contributes to the reduction of the amount of lead shielding material used for shielding the ionization chamber and the weight of the apparatus.
[0020]
(3) It has been found that the humidity of the measurement gas affects the measurement accuracy, and performing humidity management is an important factor for stabilizing the measurement accuracy. In this device, a regenerative dryer is provided, and the humidity of the measurement gas is controlled to stabilize the measurement accuracy.
[0021]
(4) In the conventional apparatus, the flow of the measurement gas in the ionization chamber 2 into which the waste is introduced is a simple once-through method that flows from one side to the other side. However, for wastes with complicated shapes such as valves, the flow of the measurement gas is partially stagnated, or there is a part that does not directly touch the attached radioactive material, which can cause uneven ionization of the gas, degrading measurement accuracy. there is a possibility. On the other hand, in the apparatus of the present invention, the side surface (upper surface / rear surface) of the chamber is generated in order to generate a flow in which the waste material is blown from all directions so that it can be effectively measured corresponding to the waste having a complicated shape. A plurality of spray nozzles are installed on the bottom surface.
[0022]
An α radioactivity identification device according to the present invention is an α radioactivity identification device that measures α radioactivity radiated from radioactive waste, and an ionization chamber in which the radioactive waste to be measured is charged, and this A gas introduction part provided on the upstream side of the ionization chamber, a gas supply means for supplying a measurement gas into the ionization chamber via the gas introduction part, and a gas discharge part provided on the downstream side of the ionization chamber; A measurement gas exposed to α-rays radiated from radioactive waste in the ionization chamber is introduced through the gas discharge unit, and an ionization chamber that generates an ionization current from ion pairs and a gas generated in the ionization chamber An ionization current measuring unit that converts the ionization current generated into an electrical signal, and the gas discharge unit and the gas introduction unit both communicate with each other so that the measurement gas discharged from the gas discharge unit is returned to the gas introduction unit. In the measurement A gas circulation passage for circulating the scan in the ionization chamber, it includes a.
[0023]
Then, that having a first bypass passage merging into the gas circulation flow path after passing through the ionization chamber branched from the gas circulating passage. The ionization chamber can be reduced in size by covering most of the measurement gas through the circulation flow path and a part (very small amount) of the measurement gas flowing through the first bypass flow path. The amount of lead shielding is reduced, and the overall size and weight of the apparatus can be reduced.
[0024]
Furthermore, branches from the gas circulation flow path is removed and the second bypass passage back to the gas circulation flow path, the moisture from the measurement gas flowing through the second bypass passage on the downstream side of the ionization chamber Te that having a dryer to adjust the humidity of the measurement gas. The measurement accuracy is improved and the detection sensitivity is stabilized by adjusting the humidity of the measurement gas that circulates with a dryer. The dryer is preferably a regenerative type equipped with a heater that regenerates the hygroscopic material made of zeolite or the like.
[0025]
Furthermore, communication with the side periphery of the ionization chamber branched from the gas circulating flow path, that having a plurality of dispersion channels which blows from the various fields of the measurement gas to radioactive waste ionization chamber. When the measurement gas is introduced into the ionization chamber from all directions through the plurality of dispersion channels, the measurement gas is uniformly sprayed to every corner of each part (upper surface / rear surface / lower surface) of the complex shape TRU waste. Thus, it becomes possible to measure a complicated shape TRU waste such as a valve, which has been difficult to measure accurately, with high accuracy.
[0026]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings. As shown in FIG. 1, the α radioactivity identification device 1 includes a loop-shaped gas circulation passage L2 and two bypass passages L3 and L4 (“first bypass passage”, “second passage” of the present invention). a bypass flow path "), and a circuit of three distributed passage L21 strains, L22, measurement gas consisting of L23 Prefecture.
[0027]
In the gas circulation flow path L2, an ionization chamber 2, a valve V1, a HEPA filter 5, a blower 6, a valve V5, a dew point meter (humidity meter) D1, a valve V7, and a flow meter F3 are provided in this order. The measurement gas is circulated and supplied to the ionization chamber 2 through the gas circulation flow path L2 by discharge.
[0028]
The measurement gas is a gas composed of a single substance or a mixture of air, helium He, and argon Ar gas having the property of ionizing when reacting with α rays, and gas is circulated from the gas supply source 8 shown in FIG. 2 through the flow path L1. After being introduced into the flow path L2 and circulated through the gas circulation flow path L2 for a predetermined period, it passes through the flow path L7 from the gas circulation flow path L2 through the factory building duct to the collective exhaust treatment device (not shown). It is supposed to be discharged. When the measurement gas is circulated in the gas circulation channel L2, both the valve V6 of the channel L1 and the valve V4 of the channel L7 are closed.
[0029]
The first bypass flow path L3 branches from the gas circulation flow path L2 between the outlet side of the ionization chamber 2 and the valve V1 and flows through the inside of the ionization chamber 3, and then the valve V1 and the HEPA filter 5 are connected to each other. In the meantime, it merges again with the gas circulation channel L2.
[0030]
An electrode is provided inside the ionization chamber 3. The electric signal collected at this electrode is input to the ionization current measuring device 4. The ionization current measuring device 4 converts the inputted electric signal into a pulse signal and counts it, and outputs the counting result to a data processing computer (not shown). Further, the data processing computer displays the counted number of pulses on a screen of a display device (not shown), and calculates α radioactivity based on the number of pulses. This calculation result is also displayed on the screen of the display device as necessary.
[0031]
As shown in FIGS. 3 and 4, the entire periphery of the box body 31 of the ionization chamber 3 is covered with a lead shield 32. The size of the ionization chamber body 31 is 86 mmφ in diameter × 110 mmH in height, and the thickness of the lead shield 32 is about 100 mm. The device 1 of the present invention is designed so that the total weight does not exceed 1 ton. For example, the total weight of one device is reduced to about 750 kg. Incidentally, the size of the ionization chamber 103 of the conventional apparatus shown in FIG. 5 is a diameter of 124 mmφ × a height of 151 mmH, and the total weight of the apparatus 100 is about 150 kg.
[0032]
The ionization chamber 2 includes a gas inlet portion 21, a chamber body 22, a gas outlet portion 23, an opening / closing window 24, a pressure gauge P1, and a thermometer T1. The chamber body 22 has a rectangular shape, and a gas inlet portion 21 and a gas outlet portion 23 are detachably attached to the chamber body 22 by a flange joint. The open / close window 24 is provided for easily taking in and out a small-size object to be measured in and out of the ionization chamber 2, and is movably supported on the side surface of the ionization chamber 2 by a hinge joint. When a large object to be measured is inserted into the ionization chamber 2, a large open / close window that opens the entire front surface of the chamber is used. The maximum size of the object to be measured in this apparatus is 350 mm × 450 mm.
[0033]
Three systems of distributed flow paths L21, L22, and L23 branched from the gas circulation flow path L2 communicate with the upper surface portion, the side surface portion, and the lower surface portion of the ionization chamber 2, respectively, toward the object to be measured in the ionization chamber 2. Measurement gas is sprayed from above, from the side and from below.
[0034]
The first dispersion flow path L21 is further branched into three via the valve V11 and the flow meter F5. Each branch passage communicates with the upper surface portion, the side surface portion, and the lower surface portion of the ionization chamber 2 via valves V12, V13, and V14.
[0035]
The second dispersion flow path L22 is further branched into three via the valve V15 and the flow meter F6. Each branch passage communicates with the upper surface portion, the side surface portion, and the lower surface portion of the ionization chamber 2 via valves V16, V17, and V18.
[0036]
The third dispersion flow path L23 is further branched into three via the valve V19 and the flow meter F7. Each branch passage communicates with the upper surface portion, the side surface portion, and the lower surface portion of the ionization chamber 2 via valves V20, V21, and V22.
[0037]
The second bypass flow path L4 branches off from the gas circulation flow path L2 on the downstream side of the blower 6, flows through the interior of the dryer 7 of the dryer unit 70, and then flows on the upstream side of the dew point meter D1. It merges again on the road L2. The dryer 7 is filled with an adsorbent 72, and a regenerative heater 71 is provided so as to penetrate the center of the filled adsorbent 72. The adsorbent 72 absorbed by the regeneration heater 71 is periodically heated and regenerated. A zeolite-based compound was used for the adsorbent 72 in this example.
[0038]
The second bypass flow path L4 further branches into two via the valve V9 and the flow meter F4. One branch passage communicates with the upper portion of the main body of the dryer 7 via a four-way valve V31. The other branch passage communicates with the upper end of the regeneration heater 71 of the dryer 7 via a four-way valve V32. The gas is introduced into the upper part of the main body of the dryer 7 and descends, the moisture is absorbed and removed by the adsorbent 72, rises through the hollow part of the central regenerative heater 71, and comes out of the dryer 7. Yes.
[0039]
The dew point meter (humidity meter) D1 detects moisture in the measurement gas flowing through the gas circulation passage L2, and sends a detection signal to the operation panel 41 (see FIG. 3) for display. When the measured value of humidity exceeds the reference value, the valve V5 is closed and the valve 9 is opened, and the hygroscopic gas is introduced into the dryer 7. The hygroscopic gas is continuously sent to the dryer 7 until the actual measurement value measured by the dew point meter D1 falls below the set reference value. Further, the dryer control panel 73 supplies power to the regeneration heater 71 from a power source (not shown) by a timer operation, and heats and regenerates the adsorbent 72 in the dryer 7. The flow path L9 is a line for exhausting the inside of the dryer 7 during the heat regeneration of the adsorbent.
[0040]
The flow meter F <b> 2 is provided between the HEPA filter 55 and the blower 6 and measures the flow rate of gas passing through the chamber 2.
[0041]
The flow path L5 joins the gas circulation flow path L2 between the flow meter F2 and the blower 6. When the valve V2 is opened, outside air is introduced into the gas circulation passage L2 through the passage L5 and functions to absorb pressure fluctuations in the system.
[0042]
The flow path L6 branches from the gas circulation flow path L2 on the downstream side of the blower 6, and joins the gas circulation flow path L2 immediately downstream of the flow path L5. When the valve V3 is opened, the gas circulation passage L2 is bypassed to the blower 6 through the passage L6, and the circulation flow rate of the gas circulation passage L2 is adjusted.
[0043]
The flow path L7 branches off from the gas circulation flow path L2 on the downstream side of the blower 6, and communicates with a collective exhaust treatment apparatus (not shown) in the factory. When the valve V4 is opened, the gas in the gas circulation flow path L2 is discharged to the collective exhaust treatment device through the flow path L7.
[0044]
The flow path L10 communicates with the gas circulation flow path L2 on the upstream side of the ionization chamber 2. When the valve V7 is closed and the valves V8 and V4 are opened, a one-through channel is formed through the channels L10 and L7.
[0045]
Next, a specific structure of the α radioactivity identification device 1 of the present embodiment will be described with reference to FIGS. 3 and 4.
[0046]
The entire α radioactivity identification device 1 is attached to the frames 11 and 15 and the post 14 as a skeleton. A plurality of wheels 13 are attached to the base frame 11 so that the apparatus 1 can be transported. A plurality of screw-type level adjusting members 12 are attached to the base frame 11 so that the horizontal level of the apparatus 1 can be finely adjusted. The overall size of the apparatus is approximately 2500 mm long × 1400 mm wide × 1745 mm high.
[0047]
The plurality of posts 14 rise from the base frame 11 and support the upper frame 15. The upper frame 15 is equipped with an ionization chamber 2, an ionization chamber 3, an ionization current measuring device 4, an operation panel 41 and various pipes and instruments.
[0048]
The operation panel 41 is for comprehensively controlling the entire apparatus 1 and includes a main power supply, a main switch, a plurality of sub switches, a switchboard, various display meters, and various display lamps.
[0049]
The dryer 7 has a vertically long cylindrical shape and is supported by a plurality of dedicated posts standing on the base frame 11. The dryer 7 is provided with a dedicated operation panel 73. A dryer operation panel 73 is used when the measurement gas is dehumidified or when the adsorbent 72 is regenerated and heated.
[0050]
Next, a case where α radioactivity radiated from TRU waste is measured using the above apparatus will be described.
[0051]
First, the open / close window 24 of the ionization chamber 2 or a large open / close window (the front of the chamber is opened / closed) is opened, and TRU waste as an object to be measured is inserted into the ionization chamber 2. When the opening / closing window 24 or the large opening / closing window (the front of the chamber is opened / closed) is closed, the inside of the ionization chamber 2 is kept airtight.
[0052]
An electrode is provided inside the ionization chamber 3. The electric signal collected at this electrode is input to the ionization current measuring device 4. The ionization current measuring device 4 converts the inputted electric signal into a pulse signal and counts it, and outputs the counting result to a data processing computer (not shown). Further, the data processing computer displays the counted number of pulses on a screen of a display device (not shown), and calculates α radioactivity based on the number of pulses. This calculation result is also displayed on the screen of the display device as necessary.
[0053]
According to the present embodiment, when the majority of the measurement gas is caused to flow in the circulation flow path and a part (very small amount) of the measurement gas is caused to flow in the bypass flow path, the ionization chamber can be reduced in size. The amount of lead shielding covering the ionization chamber is reduced, and the overall size and weight of the apparatus can be reduced.
[0054]
In addition, according to the present embodiment, the measurement accuracy is improved and the detection sensitivity is stabilized by adjusting the humidity of the measurement gas that circulates through the dryer.
[0055]
In addition, according to the present embodiment, when the measurement gas is introduced into the ionization chamber from a plurality of directions through the plurality of dispersion channels, it reaches every corner of each part (upper surface / rear surface / lower surface) of the complex shape TRU waste. The measurement gas is sprayed evenly, and it becomes possible to measure a complicated shape TRU waste such as a valve, which has conventionally been difficult to measure accurately, with high accuracy.
[0056]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, the measurement gas supply path to the ionization chamber is changed from the conventional one-through method to the circulation method, thereby making it less susceptible to the influence of the background and enabling highly accurate measurement. Become.
[0057]
In addition, according to the present invention, since the ionization chamber is smaller than the conventional product, the amount of shielding material used can be greatly reduced.
[0058]
Furthermore, according to the present invention, the moisture in the measurement gas is managed with high accuracy, so that the measurement accuracy is stabilized.
[0059]
Furthermore, according to the present invention, the measurement gas is introduced into the chamber from all directions on the side peripheral surface of the ionization chamber 2 through the plurality of branch channels, and the measurement gas is uniformly applied to the waste having a complicated shape. Since it is sprayed, the measurement accuracy of wastes with complex shapes is dramatically improved compared to the conventional case.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic system diagram showing an α radioactivity identification device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a detailed system diagram showing an α radioactivity identification device according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a front external view showing an α radioactivity identification device according to an embodiment of the present invention.
4 is a side external view showing the device as viewed from the direction of arrows IV-IV in FIG. 3;
FIG. 5 is a schematic system diagram showing a conventional apparatus.
[Explanation of symbols]
1 ... α radioactivity identification device,
2 ... Ionization chamber 2,
21 ... Gas inlet, 22 ... Chamber body, 23 ... Gas outlet, 24 ... Opening / closing window,
3 ... Ionization chamber,
31 ... Box body, 32 ... Lead shield,
4 ... Ionization current measuring instrument,
41 ... Control panel,
5 ... HEPA filter,
6 ... Blower,
7 ... Dryer,
70 ... dryer unit,
71 ... Regenerative heater, 72 ... Adsorbent,
73 ... dryer control panel,
8 ... Gas supply source,
11 ... Base frame,
14 ... Post,
15 ... Upper frame,
12 ... Level adjustment member,
13 ... wheels,
L2: Gas circulation channel,
L3, L4 ... Bypass flow path,
L21, L22, L23 ... dispersion flow path,
P1 ... Pressure gauge,
T1 ... thermometer,
D1 ... dew point meter (hygrometer),
F1-F7 ... flow meter,
V1-V32 ... Valve.

Claims (1)

放射性廃棄物から放射されるα放射能を測定するα放射能識別装置であって、測定対象となる放射性廃棄物が装入される電離チャンバと、この電離チャンバの上流側に設けられたガス導入部と、このガス導入部を介して前記電離チャンバ内に測定ガスを供給するガス供給手段と、前記電離チャンバの下流側に設けられたガス排出部と、前記電離チャンバ内で放射性廃棄物から放射されるα線に曝露された測定ガスが前記ガス排出部を介して導入され、イオン対から電離電流を生成する電離箱と、この電離箱内で生成された電離電流を電気信号化する電離電流測定部と、前記ガス排出部および前記ガス導入部の両者に連通し、前記ガス排出部から排出された測定ガスが前記ガス導入部に返戻されるように該測定ガスを前記電離チャンバに循環させるガス循環流路と、を具備するとともに、前記ガス循環流路から分岐して前記電離箱を通過した後に前記ガス循環流路に合流する第1のバイパス流路と、前記電離箱よりも下流側において前記ガス循環流路から分岐して前記ガス循環流路に戻る第2のバイパス流路と、該第2のバイパス流路を通流する測定ガスから湿分を除去して該測定ガスの湿度を調整するドライヤと、前記ガス循環流路から分岐して前記電離チャンバの側周部に連通し、前記電離チャンバ内の放射性廃棄物に対して測定ガスを多方面から吹き付ける複数の分散流路とを有することを特徴とするα放射能識別装置。 An α radioactivity identification device for measuring α radioactivity radiated from radioactive waste, an ionization chamber in which the radioactive waste to be measured is charged, and gas introduction provided upstream of the ionization chamber A gas supply means for supplying a measurement gas into the ionization chamber via the gas introduction section, a gas discharge section provided downstream of the ionization chamber, and radiation from radioactive waste in the ionization chamber An ionization chamber that introduces an ionization current from an ion pair, and an ionization current that converts the ionization current generated in the ionization chamber into an electrical signal The measurement gas communicates with both the gas discharge unit and the gas introduction unit, and the measurement gas is circulated through the ionization chamber so that the measurement gas discharged from the gas discharge unit is returned to the gas introduction unit. A gas circulation flow path, as well as anda first bypass passage merging into the gas circulation flow path after passing through the ionization chamber branched from the gas circulating flow path, downstream of the ionization chamber A second bypass flow path that branches off from the gas circulation flow path and returns to the gas circulation flow path, and a humidity of the measurement gas by removing moisture from the measurement gas flowing through the second bypass flow path And a plurality of dispersion flow paths that branch from the gas circulation flow path and communicate with the side periphery of the ionization chamber, and spray measurement gas from various directions against the radioactive waste in the ionization chamber. α radioactivity identification equipment characterized by having a.
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