JP3799589B2

JP3799589B2 - Dirty adhesion preventing method for paper machine and stain adhesion preventing agent used in the method

Info

Publication number: JP3799589B2
Application number: JP25006897A
Authority: JP
Inventors: 正幸村野; 美智代久保
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 1997-08-29
Filing date: 1997-08-29
Publication date: 2006-07-19
Anticipated expiration: 2017-08-29
Also published as: JPH1181175A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、製紙機の汚れ付着防止方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、紙の製造工程において、製紙機へのピッチ、紙粉などの汚れの付着を効果的に抑制、防止することができる製紙機の汚れ付着防止方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より紙の製造工程において、プレスロールなどにピッチ、紙粉などの汚れが付着し、製品の品質に悪影響を与えたり、断紙により生産性を低下させるなどの問題が発生している。このために、種々のピッチコントロール剤が検討され、例えば、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドとアクリルアミドとの共重合体、アリルアミンとアクリルアミドとの共重合体、エピハロヒドリンとジアルキルアミンの共重合体などのカチオン性重合体をパルプスラリーやシャワー水、水ドクター添加水などに添加したり、製紙機のワイヤに噴霧するなどの方法が提案されている。
しかし、中性紙の普及に伴う近年の高度なクローズド化、古紙利用の促進、操業条件や添加薬品の多様化から、化学的及び微生物的なさまざまなデポジットが現れるようになった。このため、従来の木材パルプに由来するピッチに加えて、コート損紙に由来するホワイトピッチや、微生物に由来するスライムなど多種多様な汚れの製紙機への付着を有効に防止することができる製紙機の汚れ付着防止方法が求められている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、紙の製造工程において、製紙機へのピッチ、紙粉などの汚れの付着を効果的に抑制し、製品の品質低下、断紙、作業性の低下などの汚れ付着による障害を防止することができる製紙機の汚れ付着防止方法を提供することを目的としてなされたものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、アクリルアミド単位を有する重合体を製紙機械洗浄水に添加することにより、製紙機への汚れの付着を効果的に防止し得ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、
（１）アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体を製紙機械洗浄水に添加する方法であって、該アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体が、アクリルアミドとジメチルアミノエチル ( メタ ) アクリレート若しくはその塩化メチル四級化物及び／又はアクリル酸若しくはそのアルカリ金属塩との共重合体であることを特徴とする製紙機の汚れ付着防止方法、及び、
（２）アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体を有し、製紙機械洗浄水に添加して用いる汚れ付着防止剤であって、該アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体が、アクリルアミドとジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート若しくはその塩化メチル四級化物及び／又はアクリル酸若しくはそのアルカリ金属塩との共重合体であることを特徴とする製紙機の汚れ付着防止剤、
を提供するものである。
【０００５】
【発明の実施の形態】
本発明において使用するアクリルアミド単位を有する重合体には特に制限はなく、アクリルアミドの単独重合体及びアクリルアミドの共重合体を使用することができる。これらの中で、アクリルアミドとジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート若しくはその塩化メチル四級化物及び／又はアクリル酸若しくはそのアルカリ金属塩との共重合体は、汚れ付着防止効果が大きいので特に好適に使用することができる。
本発明においては、必要に応じて、さらにその他の共重合可能な単量体を共重合した重合体を使用することができる。その他の共重合可能な単量体としては、適当な単量体反応性比を有し、水溶性の共重合体が得られるものであれば制限はなく、例えば、スチレン、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、酢酸ビニル、Ｎ−ビニルピロリドンなどのノニオン性単量体、メタクリル酸、ビニル酢酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸などのカルボキシル基を有する単量体又はそのアルカリ金属塩、ビニルスルホン酸、２−アクリルアミド−２−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸などのスルホン酸基を有する単量体又はそのアルカリ金属塩などのアニオン性単量体、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリレート、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドなどの三級塩又は四級アンモニウム塩などのカチオン性単量体などを挙げることができる。これらの単量体を共重合して３元以上の共重合体とし、両性重合体として使用することも可能である。
【０００６】
本発明において、アクリルアミド単位を有する重合体がアクリルアミド共重合体である場合は、アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体であることが好ましい。アクリルアミド単位を５０モル％以上有する共重合体を使用することにより、優れた汚れ付着防止効果を得ることができる。
本発明において、これらの重合体を得るための重合方法には特に制限はなく、使用する単量体及び生成する重合体の溶解性などに応じて、公知の溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法などにより製造することができる。
本発明方法を適用する製紙機には特に制限はなく、例えば、長網抄紙機、ツインワイヤ抄紙機、円網抄紙機、多層抄き抄紙機などを挙げることができる。本発明において、アクリルアミド単位を有する重合体を添加する製紙機械洗浄水には特に制限はないが、ワイヤ、ロール、フェルトなどの特に汚れが付着しやすい箇所の洗浄水に添加することが好ましい。アクリルアミド単位を有する重合体の添加方法には特に制限はないが、アクリルアミド単位を有する重合体を水溶液とし、各箇所のシャワー水又は水ドクター添加水に希釈して添加する方法が好ましい。本発明において、アクリルアミド単位を有する重合体の添加量には特に制限はないが、重合体の含有量をシャワー水又は水ドクター添加水に対して５〜１０,０００mg／リットルとすることが好ましく、１０〜５,０００mg／リットルとすることがより好ましい。あるいは、重合体の添加量をパルプ１トン当たり１ｇ〜１０kgとなるようにしてもよい。
本発明の製紙機の汚れ付着防止方法を適用することができる原料パルプ及び紙には特に制限はなく、例えば、砕木パルプ、リファイナメカニカルパルプなどの機械パルプ、クラフトパルプなどの化学パルプ、セミケミカルパルプ、古紙を脱インキした脱墨パルプなどの各種のパルプ、白板紙、中性上質紙、薄葉印刷用紙、クラフト紙、衛生用紙、段ボール原紙などの各種の紙の製造工程において適用することができる。
【０００７】
本発明方法において、製造される紙が酸性紙である場合は、汚れ付着防止効果の点から、アクリルアミド単位を有する重合体がアニオン性、両性又はノニオン性重合体であることが特に好ましく、製造される紙が中性紙である場合は、汚れ付着防止効果の点から、アクリルアミド単位を有する重合体が、カチオン性、両性又はノニオン性重合体であることが特に好ましい。
従来から、アクリルアミドの単独重合体、アクリルアミドとジメチルアミノエチルアクリレートの共重合体やアクリルアミドとアクリル酸の共重合体などを含む紙力増強剤が知られているが、このような紙力増強剤を用いても、製紙機への不純物の付着は抑制できない。本発明方法の作用機構は明確ではないが、製紙機のロールなどに重合体を含有する水を直接接触させることにより、製紙機の表面が親水性となり、疎水性の汚れが付着しにくくなるものと推定される。さらに、本発明方法によれば、抄紙機のワイヤ、ロール、フェルトなどの表面にアクリルアミド単位を有する重合体が存在し、紙の表面とアクリルアミド単位を有する重合体との水素結合による吸着や、アクリルアミド単位を有する共重合体のイオン性により、抄紙機より重合体が紙の表面に移行して、パルプ繊維の剥離による抄紙機への付着が抑制されるものと考えられる。
【０００８】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
実施例及び比較例において、下記の重合体を使用した。
（１）重合体Ａ：アクリルアミドとジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル四級化物とのモル比９０：１０の共重合体。
（２）重合体Ｂ：アクリルアミドとアクリル酸とのモル比９０：１０の共重合体。
（３）重合体Ｃ：アクリルアミドとジメチルアミノエチルアクリレートの塩化メチル四級化物とアクリル酸ナトリウムとのモル比７０：２０：１０の共重合体。
（４）重合体Ｄ：エピクロルヒドリンとジメチルアミンとのモル比５０：５０の共重合体。
実施例１
長網抄紙機による酸性紙抄紙工程において、製紙機の汚れ付着防止を試みた。図１は、この抄紙機のプレスパートの一部を示す側面図である。湿紙１が、ロール２とフェルト３により圧搾され、水分を除去されながら移送される。ロールには、水ドクター４が設けられロール付着物が掻き取られる。抄紙に用いるパルプスラリーは、ＳＳ０.５３重量％、pH４.３、ゼータ電位５.１mVである。
水ドクター添加水に、重合体Ａをパルプ繊維１トン当たり３０ｇになるよう添加して、２４時間抄紙を継続した。ロールへの付着物は少なく、水ドクター中のＳＳ濃度は０.０７重量％であった。
実施例２
重合体Ａの代わりに重合体Ｂを用いた以外は、実施例１と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールへの付着物は認められず、水ドクター中のＳＳ濃度は０.１０重量％であった。
実施例３
重合体Ａの代わりに重合体Ｃを用いた以外は、実施例１と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールへの付着物は認められず、水ドクター中のＳＳ濃度は０.０６重量％であった。
比較例１
重合体Ａの代わりに重合体Ｄを用いた以外は、実施例１と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールには多量の付着物が認められ、水ドクター中のＳＳ濃度は０.６３重量％であった。
比較例２
重合体Ａを水ドクター添加水に添加する代わりに、重合体Ｃをインレットに添加してパルプスラリーに混合した以外は、実施例１と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールには多量の付着物が認められ、水ドクター中のＳＳ濃度は０.３０重量％であった。
比較例３
重合体を添加することなく、実施例１と同様にして酸性紙の抄紙を行った。２４時間抄紙を継続したのち、ロールには多量の付着物が認められ、水ドクター中のＳＳ濃度は０.３２重量％であった。
実施例１〜３及び比較例１〜３の結果を、第１表に示す。
【０００９】
【表１】

【００１０】
第１表の結果に見られるように、水ドクター添加水にアクリルアミド単位を有する重合体を添加した実施例１〜３の本発明方法によれば、ロールへの付着物は目視では認められないか、あるいは付着物が発生しても少量である。また、水ドクター中のＳＳは、掻き取られたロール付着物であるので、実施例１〜３において、水ドクターのＳＳ濃度が低いことから、ロールへのＳＳ付着が少なく、汚れ付着防止効果が発揮されている。これらの中で、アニオン性重合体Ｂを用いた実施例２及び両性重合体Ｃを用いた実施例３において特に良好な結果が得られ、酸性紙の抄紙に対しては、アニオン性重合体及び両性重合体が好適であることが分かる。これに対して、ピッチコントロール剤として公知であるエピクロルヒドリン−ジメチルアミン共重合体を水ドクター添加水に添加した比較例１においては、ロールへの付着物が多く、水ドクター中のＳＳ濃度は重合体を添加しない場合よりも高く、汚れ付着防止効果はほとんど現れていない。また、アクリルアミド単位を有する重合体を用いても、添加場所がインレットである比較例２においては、ロールへの付着物、水ドクター中のＳＳ濃度ともに、重合体を添加しない比較例３と大差がなく、アクリルアミド単位を有する重合体は、製紙機械洗浄水に添加しないと汚れ付着防止効果が発現しないことが分かる。
実施例４
実施例１と同じ構造の長網抄紙機を用いた中性紙抄紙工程において、製紙機の汚れ付着防止を試みた。抄紙に用いるパルプスラリーは、ＳＳ０.４８重量％、pH７.０、ゼータ電位−４.４mVである。
水ドクター添加水に、重合体Ａをパルプ繊維１トン当たり３０ｇになるよう添加して、２４時間抄紙を継続した。ロールへの付着物は認められず、水ドクター中のＳＳ濃度は０.１４重量％であった。
実施例５
重合体Ａの代わりに重合体Ｂを用いた以外は、実施例４と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールへの付着物は少なく、水ドクター中のＳＳ濃度は０.２３重量％であった。
実施例６
重合体Ａの代わりに重合体Ｃを用いた以外は、実施例４と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールへの付着物は認められず、水ドクター中のＳＳ濃度は０.１１重量％であった。
比較例４
重合体Ａの代わりに重合体Ｄを用いた以外は、実施例４と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロール付着物はやや多く、水ドクター中のＳＳ濃度は０.３６重量％であった。
比較例５
重合体Ａを水ドクター添加水に添加する代わりに、重合体Ｃをインレットに添加してパルプスラリーに混合した以外は、実施例４と同様にして製紙機の汚れ付着防止を試みた。２４時間抄紙を継続したのち、ロールには多量の付着物が認められ、水ドクター中のＳＳ濃度は０.５５重量％であった。
比較例６
重合体を添加することなく、実施例４と同様にして中性紙の抄紙を行った。２４時間抄紙を継続したのち、ロールには多量の付着物が認められ、水ドクター中のＳＳ濃度は０.５６重量％であった。
実施例４〜６及び比較例４〜６の結果を、第２表に示す。
【００１１】
【表２】

【００１２】
第２表の結果に見られるように、水ドクター添加水にアクリルアミド単位を有する重合体を添加した実施例４〜６の本発明方法によれば、ロールへの付着物は目視では認められないか、あるいは付着物が発生しても少量である。また、水ドクター中のＳＳは、掻き取られたロール付着物であるので、実施例４〜６において、水ドクターのＳＳ濃度が低いことから、ロールへのＳＳ付着が少なく、汚れ付着防止効果が発揮されている。これらの中で、カチオン性重合体Ａを用いた実施例４及び両性重合体Ｃを用いた実施例６において、特に良好な結果が得られ、中性紙の抄紙に対しては、カチオン性重合体及び両性重合体が好適であることが分かる。これに対して、ピッチコントロール剤として公知であるエピクロルヒドリン−ジメチルアミン共重合体を水ドクター添加水に添加した比較例４においては、ロールへの付着物がやや多く、水ドクター中のＳＳ濃度も高く、汚れ付着防止効果は顕著には現れていない。また、アクリルアミド単位を有する重合体を用いても、添加場所がインレットである比較例５においては、ロールへの付着物、水ドクター中のＳＳ濃度ともに、重合体を添加しない比較例６と大差がなく、アクリルアミド単位を有する重合体は、製紙機械洗浄水に添加しないと汚れ付着防止効果が発現しないことが分かる。
【００１３】
【発明の効果】
本発明方法によれば、紙の製造工程において、製紙機へのピッチ、紙粉などの汚れの付着を効果的に抑制し、製品の品質低下、断紙、作業性の低下などの汚れ付着による障害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、抄紙機のプレスパートの一部を示す側面図である。
【符号の説明】
１湿紙
２ロール
３フェルト
４水ドクター[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for preventing contamination of a paper machine. More particularly, the present invention relates to a method for preventing soil adhesion of a paper machine that can effectively suppress and prevent the adhesion of dirt such as pitch and paper dust to the paper machine in the paper manufacturing process.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in the paper manufacturing process, dirt such as pitch and paper dust adheres to press rolls and the like, which has adversely affected the quality of products, and has caused problems such as reducing productivity due to paper breakage. For this purpose, various pitch control agents have been studied, for example, cationic polymers such as a copolymer of diallyldimethylammonium chloride and acrylamide, a copolymer of allylamine and acrylamide, and a copolymer of epihalohydrin and dialkylamine. There have been proposed methods such as adding to a slurry of pulp, shower water, water added to a doctor, or spraying the wire on a paper machine.
However, various chemical and microbial deposits have emerged due to the recent advancement of closed paper, the promotion of used paper, and diversification of operating conditions and additive chemicals accompanying the spread of neutral paper. For this reason, in addition to conventional pitches derived from wood pulp, papermaking that can effectively prevent adhesion of a wide variety of soils such as white pitch derived from coated scrap paper and slime derived from microorganisms to paper machines There is a need for a method for preventing machine contamination.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention effectively suppresses the adhesion of dirt such as pitch and paper dust to the paper machine in the paper manufacturing process, and prevents troubles caused by dirt such as deterioration of product quality, paper breakage, and workability. The object of the present invention is to provide a method for preventing the adhesion of dirt on a paper machine.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
As a result of intensive studies to solve the above-mentioned problems, the present inventors effectively prevented the adhesion of dirt to the paper machine by adding a polymer having an acrylamide unit to the paper machine washing water. Based on this finding, the present invention has been completed.
That is, the present invention
(1) acrylamide units a method of adding a copolymer having more than 50 mol% in the papermaking machine washing water, a copolymer having the acrylamide units at least 50 mol% of acrylamide and dimethylaminoethyl (meth) acrylate Or a method for preventing soil adhesion of a paper machine, which is a copolymer of methyl chloride quaternized product and / or acrylic acid or an alkali metal salt thereof , and
(2) has a copolymer having more than 50 mol% of acrylamide units, a fouling prevention agent used is added to the papermaking machine washing water, a copolymer having the acrylamide units at least 50 mol% of acrylamide and dimethylaminoethyl (meth) acrylate or its methyl chloride quaternized and / or fouling preventing agent of a papermaking machine, which is a copolymer of acrylic acid or alkali metal salts thereof,
Is to provide.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
There is no restriction | limiting in particular in the polymer which has an acrylamide unit used in this invention, The homopolymer of acrylamide and the copolymer of acrylamide can be used. Among these, a copolymer of acrylamide and dimethylaminoethyl (meth) acrylate or its methyl chloride quaternized product and / or acrylic acid or its alkali metal salt is particularly preferably used because it has a large antifouling effect. be able to.
In the present invention, if necessary, a polymer obtained by copolymerizing another copolymerizable monomer can be used. The other copolymerizable monomer is not particularly limited as long as it has an appropriate monomer reactivity ratio and a water-soluble copolymer can be obtained. For example, styrene, methyl (meth) acrylate Nonionic monomers such as ethyl (meth) acrylate, vinyl acetate and N-vinylpyrrolidone, monomers having a carboxyl group such as methacrylic acid, vinyl acetic acid, itaconic acid, maleic acid and fumaric acid, or alkali metal salts thereof , Monomers having a sulfonic acid group such as vinyl sulfonic acid, 2-acrylamido-2-methylpropane sulfonic acid, styrene sulfonic acid, or an anionic monomer such as an alkali metal salt thereof, dimethylaminopropyl (meth) acrylate, Tertiary salts or quaternary amines such as dimethylaminoethyl (meth) acrylamide and dimethylaminopropyl (meth) acrylamide And cationic monomers such as monium salts. These monomers can be copolymerized to form a ternary or higher copolymer and used as an amphoteric polymer.
[0006]
In this invention, when the polymer which has an acrylamide unit is an acrylamide copolymer, it is preferable that it is a copolymer which has 50 mol% or more of acrylamide units. By using a copolymer having 50% by mole or more of acrylamide units, an excellent antifouling effect can be obtained.
In the present invention, the polymerization method for obtaining these polymers is not particularly limited, and depending on the monomers used and the solubility of the produced polymer, etc., known solution polymerization methods, suspension polymerization methods, It can be produced by an emulsion polymerization method or the like.
The paper machine to which the method of the present invention is applied is not particularly limited, and examples thereof include a long net paper machine, a twin wire paper machine, a circular net paper machine, and a multilayer paper machine. In the present invention, the paper machine washing water to which the polymer having an acrylamide unit is added is not particularly limited, but it is preferably added to the washing water at a portion where dirt easily adheres, such as a wire, a roll and a felt. Although there is no restriction | limiting in particular in the addition method of the polymer which has an acrylamide unit, The method which makes the polymer which has an acrylamide unit an aqueous solution, dilutes in the shower water of each location, or water doctor addition water is preferable. In the present invention, the amount of the polymer having an acrylamide unit is not particularly limited, but the content of the polymer is preferably 5 to 10,000 mg / liter with respect to shower water or water doctor added water, More preferably, it is 10 to 5,000 mg / liter. Alternatively, the amount of the polymer added may be 1 g to 10 kg per ton of pulp.
There are no particular restrictions on the raw pulp and paper to which the method for preventing soil adhesion of the paper machine of the present invention can be applied. For example, mechanical pulp such as crushed wood pulp and refiner mechanical pulp, chemical pulp such as kraft pulp, semi-chemical It can be applied in the manufacturing process of various types of paper such as pulp, various types of pulp such as deinked pulp from deinked waste paper, white paperboard, neutral high quality paper, thin leaf printing paper, kraft paper, sanitary paper, and corrugated cardboard. .
[0007]
In the method of the present invention, when the paper to be produced is acidic paper, it is particularly preferred that the polymer having an acrylamide unit is an anionic, amphoteric or nonionic polymer from the viewpoint of the antifouling effect. When the paper to be used is neutral paper, the polymer having an acrylamide unit is particularly preferably a cationic, amphoteric or nonionic polymer from the viewpoint of the effect of preventing the adhesion of dirt.
Conventionally, paper strength enhancing agents including homopolymers of acrylamide, copolymers of acrylamide and dimethylaminoethyl acrylate, copolymers of acrylamide and acrylic acid, and the like are known. Even if it is used, adhesion of impurities to the paper machine cannot be suppressed. Although the mechanism of operation of the method of the present invention is not clear, the surface of the paper machine becomes hydrophilic and makes it difficult for hydrophobic dirt to adhere to it by bringing the water containing the polymer into direct contact with the roll of the paper machine. It is estimated to be. Further, according to the method of the present invention, there is a polymer having an acrylamide unit on the surface of a paper machine such as a wire, roll, or felt, and adsorption by hydrogen bonding between the paper surface and the polymer having an acrylamide unit, It is considered that due to the ionicity of the unit-containing copolymer, the polymer moves from the paper machine to the surface of the paper, and adhesion to the paper machine due to peeling of the pulp fibers is suppressed.
[0008]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described in more detail with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
In the examples and comparative examples, the following polymers were used.
(1) Polymer A: a copolymer of acrylamide and methyl chloride quaternized product of dimethylaminoethyl acrylate with a molar ratio of 90:10.
(2) Polymer B: a copolymer having a molar ratio of acrylamide and acrylic acid of 90:10.
(3) Polymer C: a copolymer of acrylamide and methyl chloride quaternized product of dimethylaminoethyl acrylate and sodium acrylate in a molar ratio of 70:20:10.
(4) Polymer D: A copolymer of epichlorohydrin and dimethylamine having a molar ratio of 50:50.
Example 1
In the acid paper making process using a long paper machine, we tried to prevent the paper machine from getting dirty. FIG. 1 is a side view showing a part of a press part of this paper machine. The wet paper 1 is squeezed by the roll 2 and the felt 3 and transferred while removing moisture. The roll is provided with a water doctor 4 to scrape off the roll deposits. The pulp slurry used for papermaking is SS 0.53 wt%, pH 4.3, zeta potential 5.1 mV.
Polymer A was added to water added to water doctor so that the amount of polymer A would be 30 g per ton of pulp fiber, and papermaking was continued for 24 hours. There were few deposits on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.07% by weight.
Example 2
Except that the polymer B was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the soil in the same manner as in Example 1. After papermaking for 24 hours, no deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.10% by weight.
Example 3
Except that the polymer C was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the soil in the same manner as in Example 1. After papermaking for 24 hours, no deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.06% by weight.
Comparative Example 1
Except that the polymer D was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the soil in the same manner as in Example 1. After papermaking for 24 hours, a large amount of deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.63% by weight.
Comparative Example 2
Instead of adding the polymer A to the water doctor-added water, an attempt was made to prevent soiling of the paper machine in the same manner as in Example 1 except that the polymer C was added to the inlet and mixed with the pulp slurry. After papermaking for 24 hours, a large amount of deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.30% by weight.
Comparative Example 3
Acidic paper was made in the same manner as in Example 1 without adding a polymer. After papermaking for 24 hours, a large amount of deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.32% by weight.
The results of Examples 1 to 3 and Comparative Examples 1 to 3 are shown in Table 1.
[0009]
[Table 1]

[0010]
As can be seen from the results in Table 1, according to the methods of the present invention in Examples 1 to 3 in which a polymer having an acrylamide unit was added to water doctor-added water, was there any visible matter on the roll? Or, even if deposits are generated, the amount is small. In addition, since SS in the water doctor is a scrap adhered to the roll, in Examples 1 to 3, since the SS concentration of the water doctor is low, SS adhesion to the roll is small, and the dirt adhesion preventing effect is obtained. Has been demonstrated. Among these, particularly good results were obtained in Example 2 using anionic polymer B and Example 3 using amphoteric polymer C. For acidic papermaking, anionic polymer and It can be seen that amphoteric polymers are preferred. On the other hand, in Comparative Example 1 in which an epichlorohydrin-dimethylamine copolymer, which is known as a pitch control agent, was added to water doctor-added water, there were many deposits on the roll, and the SS concentration in the water doctor was polymer. As compared with the case where no is added, the effect of preventing the adhesion of dirt hardly appears. Moreover, even if the polymer which has an acrylamide unit is used, in the comparative example 2 where an addition place is an inlet, both the deposit | attachment to a roll and SS density | concentration in a water doctor are large difference with the comparative example 3 which does not add a polymer. In addition, it can be seen that the polymer having acrylamide units does not exhibit the effect of preventing the adhesion of dirt unless it is added to the papermaking machine washing water.
Example 4
In the neutral paper making process using the long paper machine having the same structure as that of Example 1, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to dirt. The pulp slurry used for papermaking is SS 0.48 wt%, pH 7.0, zeta potential -4.4 mV.
Polymer A was added to water added to water doctor so that the amount of polymer A would be 30 g per ton of pulp fiber, and papermaking was continued for 24 hours. No deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.14% by weight.
Example 5
Except that the polymer B was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the soil in the same manner as in Example 4. After papermaking for 24 hours, there were few deposits on the roll and the SS concentration in the water doctor was 0.23 wt%.
Example 6
Except that the polymer C was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the soil in the same manner as in Example 4. After papermaking for 24 hours, no deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.11% by weight.
Comparative Example 4
Except that the polymer D was used in place of the polymer A, an attempt was made to prevent the paper machine from adhering to the dirt in the same manner as in Example 4. After paper making for 24 hours, the amount of roll deposits was somewhat large, and the SS concentration in the water doctor was 0.36% by weight.
Comparative Example 5
Instead of adding the polymer A to the water doctor-added water, an attempt was made to prevent soiling of the papermaking machine in the same manner as in Example 4 except that the polymer C was added to the inlet and mixed with the pulp slurry. After papermaking for 24 hours, a large amount of deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.55% by weight.
Comparative Example 6
The neutral paper was made in the same manner as in Example 4 without adding the polymer. After papermaking for 24 hours, a large amount of deposits were observed on the roll, and the SS concentration in the water doctor was 0.56% by weight.
The results of Examples 4 to 6 and Comparative Examples 4 to 6 are shown in Table 2.
[0011]
[Table 2]

[0012]
As can be seen from the results in Table 2, according to the methods of the present invention of Examples 4 to 6 in which the polymer having an acrylamide unit was added to the water added to the water doctor, was the deposit on the roll not visually observed? Or, even if deposits are generated, the amount is small. In addition, since SS in the water doctor is a scrap adhered to the roll, in Examples 4 to 6, since the SS concentration of the water doctor is low, SS adhesion to the roll is small, and the dirt adhesion preventing effect is obtained. Has been demonstrated. Among these, particularly good results were obtained in Example 4 using the cationic polymer A and Example 6 using the amphoteric polymer C. It can be seen that coalesced and amphoteric polymers are preferred. On the other hand, in Comparative Example 4 in which an epichlorohydrin-dimethylamine copolymer, which is known as a pitch control agent, was added to the water doctor-added water, there were a little more deposits on the roll, and the SS concentration in the water doctor was also high. In addition, the effect of preventing the adhesion of dirt does not appear remarkably. Further, even in the case of using a polymer having an acrylamide unit, in Comparative Example 5 where the addition site is an inlet, both the deposit on the roll and the SS concentration in the water doctor are largely different from Comparative Example 6 in which no polymer is added. In addition, it can be seen that the polymer having acrylamide units does not exhibit the effect of preventing the adhesion of dirt unless it is added to the papermaking machine washing water.
[0013]
【The invention's effect】
According to the method of the present invention, in the paper manufacturing process, it is possible to effectively suppress the adhesion of dirt such as pitch and paper dust to the paper machine, and due to the adhesion of dirt such as product quality deterioration, paper breakage, and workability deterioration. Failure can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view showing a part of a press part of a paper machine.
[Explanation of symbols]
1 Wet paper 2 Roll 3 Felt 4 Water doctor

Claims

A method of adding a copolymer having an acrylamide units 50 mol% or more to the papermaking machine washing water, a copolymer having the acrylamide units at least 50 mol% of acrylamide and dimethylaminoethyl (meth) acrylate or its chloride A method for preventing soil adhesion of a paper machine, which is a copolymer of methyl quaternized product and / or acrylic acid or an alkali metal salt thereof .

Having a copolymer having an acrylamide units 50 mol% or more, a fouling prevention agent used is added to the papermaking machine washing water, a copolymer having the acrylamide units at least 50 mol% of acrylamide and dimethylaminoethyl An antifouling agent for a paper machine, which is a copolymer of ethyl (meth) acrylate or a methyl chloride quaternized product thereof and / or acrylic acid or an alkali metal salt thereof.