JP3796134B2 - Speaker system - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、小型軽量且つ簡素でありながら、重低音も含めて高忠実度の再生を可能にしたスピーカシステムに関する。
又、本発明の用途はミニコンポ、テレビ、電話、ラジカセ、パソコン内蔵用スピーカあるいは5.1チャンネルスピーカ等にも及ぶ。
さらに、応用例としては寝具の枕及び安楽椅子等の枕部に内蔵して用いるスピーカにまで及ぶ。
その他の応用例として、スピーカのそばに配設して音響効果を高めるようにした背面音遮蔽板にも関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にスピーカと称する音響装置は、アンプ等で出力される音声電気信号を電磁応力又は静電応力により音声振動に変換し、その音声振動をコーン紙等でなる振動板に伝え、その振動板と聴取者の鼓膜との間に媒介する空気を適切に振動させることにより、音声を伝達する。
そのスピーカにはミュージシャンが屋外コンサートに用いるため大音響を発生させる大型の業務用から、家庭用ステレオ、ミニコンポ、ラジカセやヘドホンまで各種ある。又、家庭用ステレオの発展型として、5.1チャンネルスピーカ等も開発され、普及している。
【0003】
図11は従来の家庭用ステレオのスピーカの水平断面図である。
スピーカユニット21,22が、裸の単体で使用されたとすれば再生困難とされていた低音域の共鳴を主な目的とし、所定の計算によって得られる容積の共鳴箱でなるスピーカボックス23,24を備えた従来のスピーカにおいては、そのバッフル板25,26即ち前面板にスピーカユニット21,22の寸法に対応した取付け穴があり、その穴をスピーカユニット21,22のコーン紙27,28でなる振動板で塞ぐようにスピーカユニット21,22を前記穴に気密嵌合し、バッフル板25,26の表裏の空気が往来することを遮断し、スピーカユニット21,22のフレームのネジ穴(図示せず)に前方から木ネジ等(図示せず)を締め込むことにより、バッフル板25,26にスピーカユニット21,22を堅固に固定していた。
【0004】
バッフル板25,26の主な存在要件はコーン紙27,28の前後にそれぞれ逆位相で発生する音波を隔離し、干渉させないことである。何故ならば逆位相で発生した音波即ち音波5と音波5’又は音波6と音波6’を混ぜ合わせると、足し算して零になり消えてしまう、即ちスピーカユニット21,22で発生した音が聴取者の耳29,30へ到達する以前に消えて無くなるからである。
特に低音域では音波の波長が長く、多少の距離、即ち前記逆位相で発生した二つの音波が聴取者の耳29,30に届くまでの距離があっても位相ズレの発生は少なく前記逆位相の相殺関係が常に成立してしまうので、理論的にはバッフル板25,26はその表裏の空気が往来することを完全に遮断し、無干渉を保つように、無限大の寸法の板でなり、しかもバッフル板25,26自体が重く堅牢で振動しない材料であり、その板が堅固に固定されている必要がある。
【0005】
この逆位相で発生した音波とは、コーン紙27,28が図示しないボイスコイルの電磁駆動力により前進した時に、コーン紙27,28の前方に空気の密部(説明の便宜上、正と称す)ができ、コーン紙27,28の後方に空気の粗部(説明の便宜上、負と称す)ができ、逆にコーン紙27,28が後退した時にコーン紙27,28の前方に空気の粗部(負)ができ、コーン紙27,28の後方に空気の密部(正)ができるので、これら正と負が混じらないように隔離する事が特に低音域の音声を減衰させないためには重要となる。
この場合、「コーン紙27,28の背後で発生する逆位相の音波5’,6’を隔離し、遮蔽する作用」が強く奏効しており、このことを第1の動作原理と称す。
【0006】
尚、コーン紙27,28が前進した時にその後方に発生した負をスピーカボックス23,24内部の筒状部(図示せず)で正に逆転してバッフル板25,26の所定の穴(図示せず)から正で放射し、コーン紙27,28がその正面に押し出す正を加勢するタイプもあり、その動作原理は図12に沿って後述するパッシブ・ラジエターと同じである。
要するに音波は干渉波が引き算して相殺されることもあれば、逆に足し算して加勢することもあるので、所定レベルでの高忠実度再生を希望するスピーカの場合はその干渉波の周波数及び位相を配慮した筐体設計が必要となる。
【0007】
又、スピーカボックス23,24はその内包する空気だけを共鳴させ、バッフル板25,26を含めた共鳴箱の筐体部材等は振動及び共鳴させないのが一般的である。そのためスピーカボックス23,24は重く頑丈にできており、その内壁には布団綿状の吸音材31を張りつけてあり、この吸音材31により音波5’,6’を吸収し共鳴箱内壁での反射音等による有害な干渉波の発生を防止している。
【0008】
しかし、それでも吸音材31で吸収しきれない有害な干渉波が僅かに残る他、前記密閉箱の閉塞空気によるダンパー効果でコーン紙の自由振動を拘束される害も有り、必ずしも前記密閉箱がスピーカユニットの周辺構造として標準的位置付けとされ続ける程に、理論的にも完璧なまでの高忠実度を実現するものではなかった。
又、前記筐体部材等までが不必要に振動した場合、聞き苦しい濁り雑音が発生する他、もし近くにLPレコードプレーヤが設置され、それの再生音をソースにしている場合には、ハウリングの生じる原因になるので、極力不必要な振動を無くすことにより、所望の澄んだ音声を得ていた。
そのことはコーン紙27,28を振動自在に支承するフレーム15,16も同様であり、フレーム15,16はそれ自体が振動しないようにバッフル板25,26に堅固に固定してあった。
【0009】
俗に言う、「スピーカを始めとする音響機器の筐体等は大きく重く堅牢で振動しないもの程高忠実度の音が出る」とされている周知の事実は前記した、
(1)低音域の快い共鳴を望む目的と、
(2)逆位相の干渉波による相殺の害即ち音が消える害を避ける目的と、
(3)聞き苦しい濁り雑音の害を避ける理由による。
そして、前記目的及び理由により、密閉箱等でなる共鳴箱を具備したスピーカでは、本来振動自在のコーン紙の、前後動作に対して空気圧による制限が加えられ、詰まった感じの音になる欠点もあった。
【0010】
又、聴取方法としては、第1にスピーカから空間に音声を拡散してなす自然な音響空間を得るように、コーン紙27,28からの直接音即ち左L,右Rチャンネルの音波5,6の他に、リスニングルーム内の壁32、床及び天井との反射残響音33,34等を聴取者が聞き取る通常の方法がある。
この場合は同じスピーカシステムを鳴らしても、前記リスニングルームの造作次第、聴取者の位置及び姿勢次第で如何様にも音色が変わることが周知である。
【0011】
前記第1の聴取方法のようにスピーカボックス23,24で成るオーソドックスなスピーカシステムを用いずに、ヘッドホン(図示せず)により、それに内蔵された小型スピーカ(図示せず)の振動板から聴取者の鼓膜(図示せず)までの距離を短くし、直接音のみを伝達する第2の聴取方法もある。
この場合は、反射残響音33,34が無いのだから、それが心地よく響く作用も無い代わりに、原音に対して有害な干渉波として作用することも無く、常に安定した高忠実度の原音再生が保障され、同じヘッドホンを聴取者の耳に装着(図示せず)して鳴らせば、前記リスニングルームの造作、聴取者の位置及び姿勢では何ら音色が変わることの無いことも周知かつ当然である。何故ならば前記直接音に影響を及ぼすものは、耳元の気温、気圧及び湿度以外に無いし、それらは通常の雰囲気においては音色に大差を与えない。
【0012】
そして、前記第2の聴取方法であっても、前記ヘッドホンの構造部材等までが不必要に振動した場合、スピーカボックス23,24の不正振動の害と同様に、聞き苦しい濁り雑音が生じるので、不必要な振動を極力無くして高忠実度の澄んだ再生音を得るようにしていた。
従って、前記ヘッドホンの構造部材等(図示せず)は不必要に振動させないように小型スピーカのフレーム等(図示せず)を前記ヘッドホンの構造部材等に略一体的となるように接着剤等で確実に接合してあった。
【0013】
又、ボディソニックなどの商品名で主に可聴範囲外の超低周波の振動を、空気を介せずに、安楽椅子等の構造物(図示せず)を介して人体まで直接的に伝達させることにより、軽いマッサージの様にリラックスさせる効果の高い特殊スピーカ(スピーカの範疇外で椅子とも分類)もあった。これは安楽椅子の構造部材の一部及びクッション部にまで振動を伝える特殊例であり、スピーカの応用範囲を示すための従来例である。
【0014】
又、オーソドックスなスピーカにおける堅牢な筐体の設計とは逆に構造部材そのものを積極的に振動させる特殊スピーカ(図示せず)もあった。それは、特殊スピーカユニットの振動部として通常のコーン紙を具備する代わりに、振動発生部そのものをフレーム等を介することなくデザインパネルや壁板に直接取り付けて、そのデザインパネルや壁板を振動させることにより、デザインパネルや壁板自体から発声させるという趣味性の強いスピーカであった。これも、振動を構造部材にまで伝える特殊例であり、スピーカユニットを構造部材に取付ける方法等を示すための従来例である。
【0015】
前記スピーカはいずれのタイプのものであっても、スピーカユニットとそれを取り付ける取り付け部との接合を木ネジや接着剤で確実にし、前記した不正振動による雑音を避けていた。
前述のように従来の、スピーカは再生音を効率良く出力するために、その大半が共鳴箱を備えており、コーン紙の前後に逆位相で発生する音波の相殺減衰を阻止すべく、コーン紙の前後の空間を隔離するとともに、共鳴により音声出力を増強し、効率良くしていた。
【0016】
しかし、図12に示すPassive Radiator、即ち「駆動用ボイスコイル92等を備えていない受動的放射型の自由振動板」(以下、「パッシブ・ラジエター」と称す)82を同一バッフル板にスピーカユニット91のコーン紙27と並べて配設したものもあった。
これは、共鳴箱90とスピーカユニット91は密閉型共鳴箱と同様の動作、即ちボイスコイル92の駆動力がコーン紙27を前後動作させ、その前方に正の音波5を後方に負の音波5’発生し、その音波5’が仕切り板93の干渉作用で負を正に反転されて、パッシブ・ラジエター82を前方に押し出すので、正の音波50を発生し、特定周波数の音波5と50に対しては増強する効果があった。
この場合、「共鳴した音を放射する作用」が強く奏効しており、このことを第2の動作原理と称す。
但し、特定周波数の音波に対して増強する反面、不自然さは否定できなかった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、スピーカのなかでも最もオーソドックスとされる、完全に左Lチャンネル、右Rチャンネルの音声をそれぞれ専用に独立した2個以上の重くて堅牢な筐体でなる据え置きの大型スピーカから出力するタイプ以外では、原音に対して高忠実度で、かつ立体音像定位感を伴いながら自然な臨場感あふれて迫力ある重低音の響きまでも聴取者に与えることは容易でなく、そのための工夫が必要であった。
【0018】
又、ステレオならではの立体音像定位感を伴い、かつ迫力ある重低音を聴取者が最も手軽で確実に得る手段として周知のヘッドホンに関しては、その装着感やコードのまつわりが煩わしいとしてこれを嫌う人も多かった。
従って、業務用ならヘッドホンで良くても、リラックスする目的にはヘッドホンはそぐわない。
又、ヘッドホンは耳元で耳に対面するように装着するスピーカユニットを耳と一体的にクッション付き剛性カバー等で覆い、左右に関する反対チャンネルの音を隔離し遮蔽する他、外界音からも耳を隔離し遮蔽する構造が大半で、そのヘッドホンのスピーカユニットが耳から少しでも離れると、急激に音質が痩せ細る欠点もあった。
或いは、開放型ヘッドホンであっても、耳に対する所定の位置関係を保持した装着から少し外れた場合はやはり、音質が痩せ細る欠点があった。
【0019】
又、ラジカセ等に見られる小型ステレオ装置や、音声多重ステレオ放送の受信できるテレビでは、電気的には完全に左Lチャンネル、右Rチャンネルの音声をそれぞれ専用に独立した2個のスピーカユニットから出力する構成であっても、それら2個のスピーカユニットは、プラスチック製で軽量の一箱でなる筐体(図示せず)の両端部に配設されており、左Lチャンネルと右Rチャンネルの音波が前記軽量の一箱でなる筐体を介して干渉し、さらに前記2個のスピーカユニットの間隔は狭く、その近接した空間で前記左L、右Rチャンネルの音波が、混じり合ってから聴取者の両耳まで届くので、折角のステレオ装置であるにもかかわらず、その立体音像定位を楽しむまでには至らないものが多かった。
【0020】
本発明は、斯かる欠点を除去し、煩わしいヘッドホンの装着も無しに、高級ヘッドホン若しくは大型のスピーカでしか得られなかった高忠実度の音、即ち原音に忠実で迫力ある重低音と立体音像定位感を聴取者に与えられるようにしたものである。
従って、従来と同等効力のものあれば低価格化したい。
又、聴取者を飽きさせず、疲労させず、会話を遮る度合いを少なく、聞いていて心地良くなるような、濁りの無い済んだ音を聞きたい。
このことは、共鳴箱を具備しないスピーカにより達成できそうである。
【0021】
又、本発明の実施者にとって、試行錯誤の無駄無く、失敗も無く、最も効果的な結果を確実にしたい。
【0022】
又、寝具用の枕又は安楽椅子の枕部に応用して、楽しむことのできるスピーカを提供する事も目的としている。
さらに従来からあるAV機器への発展的応用の他、今までは音質第1目的の部類に属さなかった種類の電子電気応用機器に対しても、高品位な音声を、小型軽量でしかも低価格のままに提供したい。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、通気性と弾力性に富み適度な剛性を有する部材に窪みを設けた土台と、発声面を外向きにして前記窪みに収納されたスピーカユニットと、前記スピーカユニットの寸法に対応する穴を有し前記スピーカユニットの背面からの間接音を前方向に対して遮蔽する背面音遮蔽と、を備え、前記スピーカユニットで前記穴が塞がれるように配されたことを特徴とするスピーカシステムである。
【0024】
又、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明に加えて、前記背面音遮蔽板は袋入りの液体又は袋入りのゲルを主体とする穴明きマットで構成したことを特徴とするスピーカシステムである。
【0025】
請求項1,2に係る発明によれば、重くて嵩張る共鳴箱を省略できて、しかも高忠実な再生音を得られる。このことにより、従来からあるAV機器への発展的応用の他、今までは音質第1目的の部類に属さなかった種類の電子電気応用機器に対しても、高品位な音声を、小型軽量でしかも低価格のままに提供できる。
【0026】
さらに、前記波状の凹凸が通気性を確保し、前記コーン紙等でなる振動板の前後を隔離密封状態から開放できる。従って、隔離密封しないことの良さを余すことなく発揮し、高 忠実度の音声出力を提供できる。即ち、前記密閉箱の閉塞空気によるダンパー効果で前記振動板の自由振動を拘束される害と、前記共鳴箱では特定周波数のみを強調する目的のため、その他の周波数帯域の音声出力が抑圧されていた害を解消できる。
【0027】
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明に加えて、枕の材料として、肉厚0.5乃至1.5ミリメートル、外径5乃至15ミリメートル、管長5乃至20ミリメートルの硬質樹脂短管をメッシュの袋で包んで枕を形成し、前記スピーカユニットの発声面を覆い隠したことを特徴とするスピーカシステムである。
【0028】
このようにしたことにより、枕のクッション材料をそのまま無駄無く生かしながら、枕に内蔵した小型軽量のスピーカであるにもかかわらず、大型のスピーカに匹敵する高忠実度の音を聞かせられる。
【0029】
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の発明に加えて、左Lチャンネル専用のスピーカユニット及び右Rチャンネル専用のスピーカユニットをそれぞれ上向きに嵌め込むための窪みを上部に設けた繊維構造の部材で前記枕の土台を構成し、前記繊維構造の部材の中央部に樹脂を充填注入することによりLR隔壁を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステムである。
【0030】
請求項4に係る発明によれば、樹脂により弾力性を保持した隔壁が形成されることにより、左Lチャンネルと右Rチャンネルの分離を良くし、ステレオ音響効果を高める。
【0031】
このようにしたことにより、煩わしいヘッドホンの装着感も無く、耳がスピーカシステムから多少の距離に離れても聞こえる音は急激には痩せ細らない。
又、低音域の音声を相殺せず、又、左Lチャンネル、右Rチャンネルの区別が無くならず、しかも有害な干渉波等で鳴る間接音を吸音材により吸収排除して直接音のみを耳に届けるので、高級ヘッドホン若しくは大型のスピーカシステムでしか得られなかったところの、原音に忠実で迫力ある重低音と立体音像定位感を聴取者に与えられる。
【0032】
又、外界に対して開放的であり耳が塞がれない。そして、スピーカユニットから耳が多少離れても、ヘッドホンのように急激に音質が痩せ細る事も無いし、外界の音も合わせて聞こえる。言わば、共鳴箱を具備したオーソドックスなスピーカシステムとヘッドホンの良さを兼ね備えたスピーカになっている。
【0033】
又、左Lチャンネル、右Rチャンネルで完全独立筐体で成る二個のスピーカボックスを独立して配設する必要も無く、小型軽量で簡素な単一構成なので、本発明のスピーカシステムは応用する対象範囲が幅広い。例えば視聴覚教育機器の延長にあるシミュレーション教育訓練装置又はシミュレーションゲーム装置にも適している。
【0034】
又、請求項に係る発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の発明に加えて、前記液体又はゲルを封入する袋はシリコンゴムを主材料とすることを特徴とするスピーカシステムである。
【0035】
又、請求項6に係る発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の発明に加えて、常温中ではかろうじて自己形状を維持する程度の粘性、剛性と弾性を有する材質でなるゼラチン又はこんにゃく状のゲルと、そのゲルを封入する袋は厚さ0.05乃至1ミリメートルのシリコンゴムを主材料に用いたことを特徴とするスピーカシステムである。
【0036】
請求項5,6に係る発明によれば、高忠実度の音を出すために最も効果的な結果を確実に得られる。
【0037】
又、請求項に係る発明は、請求項2乃至請求項6の何れか1項に記載の発明に加えて、前記ゲルの主材料にはアクリルアミド架橋体でなる高吸水性ポリマーを用いたことを特徴とするスピーカシステムである。そのゲルは、こんにゃく状の粘性、剛性及び弾性で形状維持するため、本発明の実施に最適の結果をもたらした。
【0038】
又、請求項8に係る発明は、請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載のスピーカシステムを、寝具用の枕又は、安楽椅子に内蔵したので、寝具用の枕又は安楽椅子の枕部に応用して、楽しむことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面に沿って、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明による「基本」実施形態を示すスピーカの断面図である。
図1の実施形態では、スピーカユニット1をバッフル板11の穴部に配設したスピーカにおいて、前記スピーカユニット1のフレーム15がコーン紙27の振動方向即ち前後方向にコーン紙27の振幅程度のストロークで進退自在の吸振構造をもってバッフル板11へ柔軟に係合し、スピーカユニット1からバッフル板11への振動を吸収した構造になっている。
【0040】
又、バッフル板11の穴の縁部には、カラー2を被せる等して大部分が滑らかな表面を持つ支柱3がバッフル板11の裏側に向かって植設されており、その支柱3の端部には雄ネジが刻設され、位置規制部材50を所定位置にボルト止めしている。又、フレーム15の固定ネジ穴にスリーブ4が貼着され、そのスリーブ4の内径と支柱3の外径が前記カラー2を介在してガタつくこと無く係合し、そのスリーブ4の前後動作即ちフレーム15の進退動作は、ウレタンフォーム(スポンジ)の吸振部材17,18の弾性力により柔軟に規制されている。
【0041】
図1のスピーカにおいて、スピーカユニット1から音波5,5’をバッフル板11の前後方向にそれぞれ逆位相で放射する。この時、バッフル板11の前後の音波5,5’はそのバッフル板11である程度は隔離されているので、それら逆位相の音波が相互干渉し足し算され相殺されて消えることは無い。
【0042】
但しバッフル板11の面積は有限でその縁部の後ろから前に回り込む逆位相の音波5’がある程度残るものの、図示しない聴取者の耳までの経路が直線的でないせいもあって前記耳まで届く以前に音波5’の相当量が減衰し、その音波5’が干渉波として音波5に悪影響する量も微少となるので、音波5から有効な低音域が相殺され減衰する量は少なくて済む。
そして、スピーカユニット1の正面から聴取者の耳までに、直接音である音波5を吸収遮蔽する障害物等がなければ、その音波5の減衰量は少なく、原音が忠実に聞かれる。
【0043】
ここで、磁石等を含めたフレーム15とバッフル板11の合計重量がゼロであり、それらフレーム15及びバッフル板11の設置もそれぞれ堅固でないと仮定すれば、コーン紙27が図示しないボイスコイルの電磁駆動力により、前進するとその反動でフレーム15が後退し、そのフレーム15を支えているバッフル板11も後退させられる。その時フレーム15とバッフル板11の後方向に干渉波となる音波5’を放射する。
それでは高忠実度の音を出せないので、この干渉波となる音波5’を発生させないようにする手段は以下の通り。
【0044】
1)フレーム15を振動させないように堅固に設置する。
2)バッフル板11の面積を無限大に広くし、かつそのバッフル板11を振動させないように堅固に設置する。
3)フレーム15とバッフル板11の重量をそれぞれが振動しにくいように無限大に重くする。
4)重く、堅牢で大容積の従来型スピーカボックスを備える。
【0045】
前記手段は1),2),3)は用途が限定され、かつ非現実的で、4)は何れも小型軽量安価なスピーカシステムには向かないので、逆の発想により、フレーム15を自由に振動させることにする。最近の磁石材料の進歩により磁石を含めたフレーム15の重量が軽くなったものの、図示しないボイスコイルとコーン紙27の合計重量に比べれば、前記磁石を含めたフレーム15の重量の方が格段に重くしかも、フレーム15が空気を振動させる面積はコーン紙27よりも小さいのが一般的で、フレーム15自体が発生する逆位相の音波5’は無視できる程に微小である。
【0046】
しかし、そのフレーム15にバッフル板11が一体的に結合していれば、相当の面積を有するので、そこから発生する逆位相の音波5’は無視できない程の悪影響を及ぼすことになる。
そこで、フレーム15を自由に振動させても、その振動をバッフル板11へは伝播させなければ、コーン紙27から直接音である音波5だけを、きれいなままで聴取者の耳まで届けられるのである。
又、音波5により、バッフル板11がある程度共鳴し、前方に対して音波5を加勢して放射させる言わば「音響共鳴反射板」としての効果も有る。
【0047】
この様な、作用により、共鳴箱を具備していないにもかかわらず、重低音の減衰も無く澄んだ高忠実度の再生音が得られる。
この場合、前記第1の動作原理である「コーン紙27の背後で発生する逆位相の音波5’を隔離し、遮蔽する作用」と、前記第2の動作原理である「共鳴した音を放射する作用」が両方とも強く奏効しているものと考えられる。
【0048】
図2は本発明による「埋め込み式」の実施形態を示すスピーカの断面図である。
図2の実施形態では、スピーカユニット1のフレーム15がバッフル板11に吸振部材17,18を介して柔軟に配設された構造は図1のものと同様であり、さらにスピーカユニット1の背面を、通気性と弾力性に富み、かつ適度な剛性も備えた繊維構造の部材40で覆い隠し、スピーカユニット1の背後から周囲の空間へ拡散する音波5’を図示せぬ聴取者の居る前方へは出させぬように遮蔽し、スピーカユニット1の背後から不快音が発生し難いように、音響効果上うまく逃がすので、干渉波の悪影響をさらに少なくしている。
【0049】
このようにすれば、図1のスピーカにおける作用効果であるところの、有害な干渉波を含む間接音を隔離吸収し排除する機能を、前記吸音材の相乗効果により、一層確実ならしめる。
尚、この部材40の材料に関し、各種交換実験したところ、ペットボトルの再生利用品「カールロック(高木化学研究所の登録商標)」を用いて良好な結果を得た。
【0050】
尚、図2の実施形態ではフレーム15がバッフル板11に吸振部材17,18を介して柔軟に配設された構造が図1のものと同様であるが、部材40だけの効果も相当有ることが確認されており、部材40を具備していれば、フレーム15がバッフル板11に堅固かつ一体的に固定された構造であっても、共鳴箱を具備したものと略同一に近い効果のスピーカを構成できる。
【0051】
さらに図2の実施形態におけるバッフル板11を、図1で示した板材及びその板材への取り付け構造に代えて厚さ約3ミリメートル位のゴムマットを用いても良い。この場合、スピーカユニット1の重量は部材40により支持される。
前記第1の動作原理である「コーン紙27の背後で発生する逆位相の音波を隔離し、遮蔽する作用」が強く奏効している。
【0052】
又、前記背面音遮蔽部として機能するバッフル板11の代わりに、厚さ0.2ミリメートルのシリコンゴム製の密封袋に封入されることにより、形状を規定された液体、又は同様の袋に封入されたゲルを主体とする穴明きマットを備え、その穴明き部から前記コーン紙の表面が聴取者の耳に向けて、実質上露出、例えば、防護ネット越しにコーン紙が見える構成にしても良い。
【0053】
そうすれば、硬くて重厚なバッフル板を用いることなく、濁りの無い澄んだ再生音が効率良く得られる。
そして、前記穴明きマットの材質は表面も、芯までも柔軟性に富み、多少の曲げ要望にも対応できるので、硬くて重厚な触感を嫌う用途に適する。例えば、肌触りの良さを生かして、人体等に直接接触する需要にも適する。
【0054】
尚、図1及び図2で示したフレーム15がバッフル板11に吸振部材17,18を介して柔軟に配設された構造、即ちスピーカユニット1のフレーム15がコーン紙27の振動方向に1ミリメートル以上のストロークで進退自在の吸振構造をもってバッフル板11へ柔軟に係合し、スピーカユニット1からバッフル板11で成るL字、J字、若しくはU字状断面、又はコ字状断面の取り付け構造」を有する実施形態を示す断面図である。
【0055】
図3(a)において、バッフル板11の穴の縁部に、フレーム15の縁部がその外形寸法に余裕をもって収納できるL字状の断面を持つ取り付けガイドを形成し、その取り付けガイドの凹部に吸振部材38,39を嵌め込み、それらと吸振部材37によりフレーム15の縁部を挟み込むように吸振部材37を被せて配設し、これらがバッフル板11の前方に外れないように、前記ガイドの凹部の開放端を封止するリング部材60をネジ61で固定している。
【0056】
そのため、フレーム15の縁部はコーン紙27の振動方向にコーン紙27の振幅程度のストロークをもって進退自在に吸振部材37,38,39を介して柔軟にバッフル板11と係合している。
ここで、コーン紙27が前後方向に振動しても、その反動をフレーム15の縁部からバッフル板11へは伝わらないように吸振部材37,38,39が吸収するので、本発明の効果が得られる。
又、バッフル板11が樹脂成形で成る筐体等ならば、部品点数や組み立て工数を大して増やすこと無く本発明を簡単に実施できる。
【0057】
ここで、図3(a)、図5(a)及び図7(a)に示すように袋入りの液体又は袋入りのゲルを主体とする材料により、背面音遮蔽板51、バッフル板11(全体の重量は他で支持)や吸振部材17,18,37,38,39を構成してもよい。但し、図5(a)吸振部材17,18に必要なねじ穴は図から省略し、バッフル板11に要する取り付けの細部も同様に省略している。
【0058】
そして、前記凹部に袋入りの液体又は袋入りのゲルを主体とする吸振部材37,38を介して前記フレームをバッフル板11に配設しても良い。(図3参照)
【0059】
又、前記液体又はゲルを封入する袋にくびれ部を設け、そのくびれ部により生じた溝状又は波状の凹凸により、バッフル板11や吸振部材17,18,20,37,38,39に不均一な面を有するようにした。
このようにしたことにより、前記吸振部材の主体がウレタンフォーム(スポンジ)等の発泡多孔質の材料であった場合に比べ、勝るとも劣らぬ吸振効果が得られる。
【0060】
何故ならば、液体及びゲルは加圧による体積変化量が気体やスポンジより少ないため、通常ではピストン等に封入してもバネにならず、前記袋入りの液体又は袋入りのゲルで奏効する吸振作用は、体積変化によるものでなく、専ら形状変化によるので、ゲル等を荷重変形する際の逃げ場が確保されていることが必須要件であり、前記溝状又は波状の凹凸による不均一な面が、その変形した突出部の逃げ場を形成しているからである。
【0061】
さらに、前記吸振部材の主体がウレタンフォーム(スポンジ)やゴムの単一材料であった場合に比べると弾性的吸振作用が長期間維持できるので、製品寿命が延びる。
そして、厚さ0.2ミリメートルのシリコンゴムを主材料とする樹脂成形加工による前記袋は前記くびれ部で溝状又は波状の凹凸が通気穴となるので、通気性を確保し、前記コーン紙の前後を隔離密封から開放できる。(図3(a)、図5(a)及び図7(a)参照)
【0062】
従って、前述した密閉型共鳴箱を無くし、コーン紙の背後の空気を隔離密封から開放する改善効果を余すことなく発揮できる。
即ち、前記密閉箱の閉塞空気によるダンパー効果でコーン紙の自由振動を拘束される害と、前記共鳴箱では特定周波数のみを強調する目的のため、その他の周波数帯域の音声出力が抑圧されていた害を解消できる。
このようにしたことにより、最も効果的な結果を確実に得られた。
その理由として、適度な粘性を有する前記ゲルには、濁り音の原因となる干渉波等を良く吸収する作用が有るものと推定されている。
【0063】
又、製造上の問題として、前記袋の厚さが0.05より薄ければ希望する形状維持と品質維持が困難になる。ゴム風船のような袋では所定の形状維持ができない。又、破れやすいので耐久性が足りない。
一方、前記袋の厚さが1ミリメートルを超えれば形状維持と品質維持に優れていても、シリコンゴムの硬さが吸振作用を弱めてしまう。
現段階においては、かろうじて自己形状を維持する程度の粘性、剛性と弾性を有する材質でなるゼラチン又はこんにゃく状のゲルを厚さ0.2ミリメートルのシリコンゴム製の袋に封入した結果が最善であった。
【0064】
具体的には、前記ゲルの主材料にはアクリルアミド架橋体でなる高吸水性ポリマーを用いた。例えば、商品名「スノーパック(三重化学工業株式会社の登録商標)」を該当部に用いて試作実験した。これは、家庭用蓄冷剤として一般に市販され普及している袋入りゲルであり、そのゲルは、こんにゃく状の粘性、剛性及び弾性で形状維持するため、本発明の実施に最適の結果をもたらした。
【0065】
次に、図4(a)及び同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として「組立て前の部品単位で、J字、U字、h字若しくはユ字状断面、又はコ字状断面の取り付け構造」を有する実施形態を示す要部拡大断面図である。
そして、図4(a)はバッフル板11の手前側からスピーカユニットを固定したもの、図4(b)はバッフル板11の背面側からスピーカユニットを固定したものである。
【0066】
図4(a)及び同図(b)において、バッフル板11の穴の縁部に、フレーム15の縁部がその外形寸法に余裕をもって収納できるJ字、U字、h字若しくはユ字状の断面を持ち凹部を有する取り付けガイド62を、バッフル板11にネジ61で固定し、その取り付けガイド62の凹部に吸振部材20を嵌め込み、その吸振部材20によりフレーム15の縁部を挟み込むように配設し、フレーム15はコーン紙27の振動方向にコーン紙27の振幅程度のストロークをもって進退自在に、吸振部材20を介して柔軟にバッフル板11と係合している。
【0067】
ここで、コーン紙27が前後方向に振動しても、その反動をフレーム15の縁部からバッフル板11へは伝わらないように吸振部材20が吸収するので、図1の実施形態でも示した本発明の効果が得られる。
尚、実験によれば、図4(a)のものの方が図4(b)のものよりも、コーン紙27が前方に出ている分だけ、音がこもり難く、好ましい結果を得ている。
【0068】
次に、図5(a)は図3(a)で示した吸振部材37,38と略同様の吸振部材17,18であり、同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図1で示した「基本」形態に併せて、「凹部が吸振部材を介して緩く嵌合する支持構造」により後部マグネットの重量を支えた実施形態を示す断面図である。
図5において、バッフル板11の穴の縁部に、フレーム80の縁部がコーン紙27の振動方向に1ミリメートル以上のストロークをもって進退自在に吸振部材17,18を介して柔軟にバッフル板11と係合している。この係合の形態は図1のものと略同様であり、支柱3及びその周辺の詳細機構に関しては重複する説明を省略するものの、位置規制部材50とバッフル板11の間で吸振部材17,18を介してフレーム80の縁部を挟みながらサンドイッチ構造にまとめている。
【0069】
又、凹部を有する取り付けガイド73を備えた支持台70があり、フレーム80に一体結合された大型マグネット72の外形部を、取り付けガイド73の凹部に吸振部材41を介して支承している。
このように、フレーム80と一体結合された大型マグネット72を、支持台70及び床71に対して、振動を伝えないように支承したので、支持台70が樹脂成形か木製等との材質の種類やスピーカユニットの外形、大きさ及び重量を問わずに、図1の実施形態で示した本発明と同等の効果を、あらゆる実施形態においても得られる。
【0070】
又、吸振部材17,18,20,37,38,39,41の材料として、図1,図2,図3,図4及び図5で示した各実施形態では取り敢えず、「メモリーフォーム(ケーシーシー商会の登録商標)」を使用して良好な結果を得ているが、それと同等の弾性力及びダンパー効果等の得られる材料若しくは前記吸振構造の変形による実施態様があっても、本発明の要旨を含んだものと看做し得る。
【0071】
そして、本発明の基本実施形態は共鳴箱を省略した軽いバッフル板を主体とし、しかもそのバッフル板が堅固に固定されていない場合を想定しているものの、そうでなく従来から有る共鳴箱を主体とし、重厚なバッフル板を具備し、しかもそのバッフル板が前記共鳴箱に堅固に固定されているスピーカユニットに前記吸振構造を実施しても、濁りが除去されてより澄んだ再生音が得られる等の面白い結果となる。
【0072】
従って、従来から有る共鳴箱と重厚なバッフル板を具備したスピーカに対して本発明を実施しても、本発明の要旨を含んだものと看做し得る。
尚、スピーカユニットに接続する図示しない電線等、脆弱で所定の配線保護を要する部分や意匠上の創意工夫に関しては、当業者において容易に想到し得るので、それらの説明は省略する。
【0073】
以下、図6及び図7に沿って、本発明を寝具用枕に応用することに着目した実施形態に関して説明する。
図6は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図1で示した「基本」形態に併せて、バッフル板を背面音遮蔽板としても活用し、寝具用の枕に応用した実施形態を示すスピーカの断面図である。
【0074】
そして、ステレオの立体音像定位を構成する左Lチャンネル、右Rチャンネルの音声を独立して出力するスピーカユニット1,2をそれぞれ具備した左Lチャンネル専用の第1のバッフル板11と、右Rチャンネル専用の第2のバッフル板12を聴取者の両耳に対して適切な角度と距離で対面するように第1,第2の背板13,14にそれぞれの断面で接合して構成し、左L、右R両チャンネル分を一つながりの一体構造にしたステレオスピーカである。
尚、第1,第2の背板13,14は第1,第2のバッフル板11,12の延長部とも考えられる。
【0075】
又、スピーカユニット1,2のフレーム15,16と第1,第2のバッフル板11,12との間及び、第1の背板13と、第2の背板14の繋ぎ目の間にウレタンフォーム(スポンジ)の吸振部材17,18,19を介して接合している。
尚、第1の背板13と,第2の背板14の繋ぎ目には塩化ビニールの弾性接合部材7を少し撓み加減で、適度の弾性を保ちながら張りつけて第1の背板13と、第2の背板14の連結を補強している。
これら、一つながりの一体構造物の周囲を後述する枕の材料(クッション材料のみをさす)9及び袋10で包み込まれることによりステレオスピーカの全体を成している。
【0076】
図6のスピーカにおいて、左Lチャンネル専用のスピーカユニット1から左Lチャンネルの音波5,5’を第1のバッフル板11の前後方向にそれぞれ逆位相の音波で放射する。この時、バッフル板11の前後の音波はそのバッフル板11である程度は隔離されているので、それら逆位相の音波が相互干渉し足し算され相殺されて消えることは無い。
【0077】
但し第1のバッフル板11の面積は有限でその縁部の後ろから前に回り込む逆位相の音波5’に対しては枕の材料9が吸音材となり、その音波5’が耳29まで比較的長い距離を通過する間に吸収遮蔽され、音波5’が干渉波として音波5に悪影響する量も微少となるので、音波5から低音域が相殺され減衰する量は少なくて済む。
【0078】
つまり、前記第1の動作原理である「コーン紙27の背後に発生する逆位相の遮蔽消滅作用」が奏効している。
尚、左Lチャンネル専用のスピーカユニット1の正面から聴取者の左の耳29までの距離は近いので、直接音である音波5の減衰量は少なく、原音が忠実に聞かれる。
又、直接音透過部としても、後述する枕の材料9の材質が、作用効果に大きく影響しており、有効な直接音には減衰量を少なく通過させる。
【0079】
又、スピーカユニット2に関してもスピーカユニット1同様に第2のバッフル板12の縁部の後ろから前に回り込む逆位相の音波6’に対しては枕の材料9が吸音材となり、音波6へ干渉波として及ぼす悪影響を阻止するので、耳30に到達する直接音で鳴る音波6から低音域の減衰量は少なくて済む。
【0080】
又、第1、第2のバッフル板11、12は前記オーソドックスなスピーカに比べて遙に小型軽量であり、そのためスピーカユニット1,2からフレーム15,16を介して第1、第2のバッフル板11、12へ振動が伝われば、相互干渉の悪影響を受けやすいので、その振動が伝わらないように吸振部材17,18,19及び弾性接合部材7を介在させることにより、立体音像定位感に対して有害な相互干渉する音波をスピーカユニット1から2までの間で遮蔽している。
【0081】
これらの吸振部材17,18,19及び弾性接合部材7は可聴周波数の音波を吸収し遮蔽しながらも、構造維持即ち、背板13と背板14及びフレーム15,16とバッフル板11,12とをガタつかせない程度に連結している。
【0082】
尚、枕の材料9が例えば蕎麦殼であるなら、その蕎麦殼の粒をスピーカユニット1,2の内部に進入させないようなメッシュの防護ネット8をスピーカユニット1,2の前後(後面のそれは図示せず)面に配設する。
本実施形態のものでは前記蕎麦殼よりも遙に大粒で通気性の良い枕用の材料として、一般の寝具店に市販されている小指の先位の大きさの硬質樹脂短管を使用して、希望する音響効果とリラックス感を得られた。
【0083】
又、枕の外形部材(外袋)10は音波を遮蔽しない通気性の良い布地が適している。
尚、前記した蕎麦殼や樹脂管の断片が粒状で外形部材(外袋)10の内部偏る弊害に対しては図示しないメッシュの内袋で区分けしたものを、前記バッフル板等の要所に固定する手段や、スピーカユニット1,2及び電線等の脆弱で所定の保護を要する部分の保護手段、前記バッフル板等の固い角を覆い隠し、利用者の安全を確保する手段に関しては、当業者において容易に着想し得るし、意匠上の範疇に属するので、それらの説明は省略する。
【0084】
図7(a)は液体又はゲルを封入する袋にくびれ部を設け、そのくびれ部により生じた溝状又は波状の凹凸により、不均一な面を有するようにした背面音遮蔽板51であり、他図に示したバッフル板11にも使える。但し、バッフル板11として用いる際には、スピーカユニットの取りつけ構造に若干の加工等を要するが、その詳細は省略する。
同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図2で示した「埋め込み式」形態に併せて、自身で形状を維持できる吸音材を枕材に兼用し、寝具用の枕に応用した実施形態を示すスピーカの断面図である。
図6のものが、どちらかと言えば積極的に音を聞かせる専用の枕を構成しているのに対し、図7のものは極力普段の枕に主眼を置き、枕そのものの機能を一切犠牲にする事無しに高忠実度の音の出るスピーカを構成している。従って、バッフル板の様に角張る構造部材を排除し、クッション部材だけでスピーカユニットを保持収納している。
【0085】
先ず、枕の土台となる通気性と弾力性に富む繊維構造の部材40の上部に、すり鉢状の窪み41,42を設け、その窪み41,42に左Lチャンネル専用のスピーカユニット1及び右Rチャンネル専用のスピーカユニット2をそれぞれ上向きに嵌め込み、そのスピーカユニット1,2のコーン紙を防護すべく防護ネット8が被せられ、その防護ネット8を枕の材料9で完全に覆い隠すように構成している。
【0086】
又、厚さ約3ミリメートル位のゴムマットでなる背面音遮蔽板51をバッフル板代わりに敷き、背面音遮蔽の効果を得るようにしている。
そして、繊維構造の部材40の中央部に防水樹脂(防水作用は問わないが、取り敢えず適材)を充填注入することにより、LR隔壁52を形成している。この防水樹脂は風呂場や洗面所及び台所等の防水工事の際に、専用の射出器で目的箇所へ充填注入するものであり、シリコーン樹脂等の場合は弾力性を保持した隔壁が形成されることにより、左Lチャンネルと右Rチャンネルの分離を良くし、本発明のステレオ音響効果を高めるのに寄与している。
【0087】
尚、部材40に関し、各種材料を交換実験したところ、ペットボトルの再生品であるクッション材料「カールロック(高木化学研究所の登録商標)」を使った結果が良好である。
そして、枕の材料9は寝具店に市販されている硬質樹脂短管、具体的には指で摘んでも潰れない固さのポリプロピレン等の高分子系の硬質樹脂管材料の外径8ミリメートル,肉圧1ミリメートル,長さ10ミリメートルのものが高忠実度の音でしかも、枕そのものとしても優れている。
又、枕の材料9が偏らないように分散し、適宜区分したメッシュの袋で包んで枕を形成している。
【0088】
尚、前記直接音透過部としての前記硬質樹脂管はその形状から察するに、少なくとも直接音を減衰させ難いクッション材料を成し、そのクッション材料を前記硬質樹脂管から、例えばスポンジや綿状の材料に取り替えたのでは、必要とする直接音を減衰させてしまう。さらに前述した蕎麦殻でも結果は良くない。
【0089】
又、背面音遮蔽部は、その材質の形状から察するに、コーン紙27の背後から発生した逆位相の間接音が前記カールロック内部で乱反射を繰り返すうちに、互いに相殺消滅してしまうものと考えても、その優れた音響的作用効果が説明できる。
従って、図2のバッフル板11に相当する硬い板でコーン紙27の前後を仕切らなくても、前記第1の動作原理が作用して同等の効果が得られる。
【0090】
このように、音響効果としては、前記硬質樹脂短管が最も良いので、防護ネット8の直上及びその近辺には必須であるが、それ以外の離れた場所には枕のみの快適性、美観、コスト等を徹底追求し、最適な区分で枕の材料9を配置する。
具体的には前記メッシュの袋の図示しない区分形状により如何様にも枕の材料9を配置できる。例えば利用者のうなじに当接する部分のみに対して、軟質ポリエチレン短管等をより嵩張らせて、高く持ち上げたり、一部を液体又は袋入りのゲルで枕を構成し、商品としての付加価値を高め、個性的に他と差別化できるので、販売を促進する効果がある。
【0091】
前記した相互干渉する有害な音波を吸収遮断しながらも、音を濁らせない程度に程良い加減で、全体の構造を安定的にまとめる技術思想が、枕への応用発明の要旨そのものであり、その要件は以下の通りである。
(1)設置要領は利用者の耳のそば近くで囁きかけられる近距離の位置関係、そして本実施形態でスピーカを収納する対象物は枕等である。
(2)構造及び寸法は前記枕等の利用者の耳に対し、間接音を遮断して、直接音のみを到達させるようにする。
(3)材料は前記枕等の材料を吸音材に兼用する他、吸振部材をスピーカユニットを保持収納する主要部に介在させるか、又は土台に用いる。
(4)吸振部材の要件は前記した相互干渉する有害な間接波を吸収し遮断する柔軟性を保って、なおかつ前記枕等の用途に適する通気性及び弾力性を維持し、しかもガタつき及び濁り雑音の発生しない安定したまとまり。
【0092】
尚、前記した枕への応用発明の要旨及び、その要件に含まれるものであれば、アンプを内蔵するか程度の創意工夫に関しては、当業者において容易に着想し得る内容であり、その程度の変更による実施形態のものは全て本発明に属するものと看做される。
【0093】
次に、図8乃至図10図に沿って、本発明の中でも主に背面音遮蔽板に着目した実施形態に関して説明する。
図8は本発明による背面音遮蔽板を懸垂式に実施した形態であり、これにおいては、懸垂式の背面音遮蔽板83があり、文字通り竿87に吊り下液体又は袋入りのゲル方式のバッフル板86でなるスピーカに適用している。スピーカのコーン紙27の辺縁を、前後方向に関して振動自在に保持するフレーム85は、バッフル板86に対しても、さらに前後方向に関して振動自在に保持されている。
【0094】
そして、これらのコーン紙27及びバッフル板86に対して略延長平面上にあって、コーン紙27及びバッフル板86の前後の空間を隔離するように、その両脇に背面音遮蔽板83を展開している。
尚、バッフル板86も背面音遮蔽板を形成しているが、図解説明の都合上、呼称を分けている。
【0095】
又、ここで前記「背面音遮蔽板」は「音響共鳴反射板」とも考えられる、その理由は、Passive Radiator、即ち「受動的放射器」としての音源にもなっているからであり、このことは、本発明の二つ有る根本原理の一つであるため、図1乃至図10に示しているすべての実施形態に関して共通している。
これはスピーカ・コーン紙27が「能動的放射機能」であることに対し、そのコーン紙27からの「共鳴による受動的な振動を受け継いで、その振動をコーン紙27と協調しながら放射する機能」を備えていることによる。
【0096】
又、この背面音遮蔽板(以下、「パッシブ・ラジエター」又は「音響共鳴反射板」とも称す)83は聴取者に対して略最大面積を見せる位置関係に配設している。即ち、この背面音遮蔽板83そのものがスピーカであったとしても、その背面音遮蔽板83から聴取者の耳まで、直接到達する音波を聴取できるような位置関係である。
この背面音遮蔽板83の効果を、出願人が一対比較試験により確認したところ、背面音遮蔽板83無しの状態に比べて、背面音遮蔽板83有りとした状態では、聴取者にとって明らかに音量が増強されていることを常に再現できた。
【0097】
又、厚さ約4ミリメートル幅約60センチメートルの発泡塩化ビニール板により、バッフル板86と略同等の大きさの背面音遮蔽板83を、バッフル板86から僅かに離した両脇に均等に展開した状態が、聴覚上の効果を最善にした。
図8に示す如く、バッフル板86の中心位置にあるコーン紙27から、片側1メートル以内かつ全幅2メートル以内である。そして、全幅3メートルを超えると、良好でない結果となったので、全幅3メートル以内に収めることが望ましい。
【0098】
尚、バッフル板86の材料に関しては、剛性のある板材であれば、大抵のもので同等の効果を発揮すると考えられるが、ダンボールでは効果が得られない。
又、ステレオの立体音響定位感に関しては、左Lチャンネル、右Rチャンネル夫々専用のスピーカと聴取者の位置関係が、正三角形であることが好ましく、左Lチャンネル、右Rチャンネル夫々専用のスピーカ間には相当の空間を設けるのが理想的である。
【0099】
前述した、背面音遮蔽板(音響共鳴反射板)83の反射作用のことは、電気照明器具における反射板の効果と同様な作用によるものと考えられる。即ち、反射板無しには探照灯も前照灯も構成できないように、限られたエネルギー源の威力を無駄なく対象に向けて送り届ける作用効果である。
一般に、音源も光源もそこからエネルギーの放射が継続していても、それを送り届ける対象に向かって、レンズや反射板によって集中させない限り、略均等に拡散するので、その残存値は距離の二乗に半比例して消滅する。
【0100】
前記反射板の効果を物理現象として疑う者は無いものの、実際に音響装置に応用した例はあまり無く、特に本発明に示す高忠実度再生を追求するステレオ・スピーカへの応用例はほとんど無かった。
家庭用に至るまで普及したステレオ・スピーカへの応用例が無かった背景には、共鳴箱を備えたオーソドックス型のステレオ・スピーカが、音響技術者から一般大衆まで固定観念として定着していることがある。即ち、「スピーカは共鳴箱に収めた状態で初めて本来の性能を発揮する」という常識である。
【0101】
メーカー、ユーザー、放送局などの関係者の大半がそのように信じて疑わないのは、共鳴箱の効用を実績として公認していたからである。
そして、劇場及びコンサートホールの音響設計に関連して、反射音の感覚的効用を意識されている程度であった。ただし、音源に対する残響音の遅延時間が聴覚上面白い響きに感じられる意味付けの研究等である。
この背面音遮蔽板83が、音源となるスピーカの前方正面に位置する聴取者に対して、音波を効率的に送り届けることを、原理的には容易に理解できても、実際に試験研究をなした前例をあまり見ないので、ここに最善の結果を得られた実施形態を示している。
【0102】
このようにしたことにより、小出力かつ小口径スピーカでも大出力かつ大口径スピーカに匹敵する、高忠実度で大きな再生音を得られる。従って、従来と同等効力のものであれば、当然に低価格化できる。
従来ならば50万円を要し、共鳴箱を備えたオーソドックス型のステレオ・スピーカ及び相当出力のアンプに匹敵する高忠実度の再生音を、僅か数万円の簡素な小出力かつ小口径スピーカで実現できる。
又、設置場所の室内造作が、音響的効果上は希望しない吸音構造、例えば布団が収納された押入れのある和室等(図示せず)であっても、音量の減衰の少ない、効率よい音響装置が提供できる。
【0103】
又、スピーカのフレーム85と無接触又は柔軟結合(図示せず)により、コーン紙27と背面音遮蔽板83との位置関係を保持する機構即ち、竿87に各部を吊り下げる液体又は袋入りのゲル構造とした。
尚、前記柔軟結合によるフレーム85とバッフル板86との保持手段に関しては既に、図1乃至図5示した通りであり、その保持手段を併用すれば本発明による背面音遮蔽板83を設置する効果を最大限に発揮できる組合せとなる。
このようにしたことにより、重くて嵩張る共鳴箱を省略できて、しかも高忠実な再生音を得られる。従って、従来と同等効力のものであれば、低価格化できる。
又、この再生音は特定の共振周波数を不自然に強調しないので、聴取者を飽きさせず、疲労させず、会話を遮る度合いが少ないので、聞いていて心地よい。
【0104】
又、図9は本発明による背面音遮蔽板を屏風式に実施した形態である。
図9に示す背面音遮蔽板97を、注油不要目的に製品化されている樹脂製蝶番98により、バッフル板99の両脇で、フラップ状に折り畳み自在に支承している。
この背面音遮蔽板97は厚さ約4ミリメートルの発泡塩化ビニール板により、バッフル板と同等の大きさのものを、そのバッフル板99の両脇に、均等かつ聴取者を包む角度で両翼を広げて直立するような形に展開した状態が、聴覚上の効果を最善にした。要するに最大面積を聴取者に見せる配置が良い。
尚、全幅寸法に関しては、図8の実施形態と同様である。
【0105】
図8及び図9に示したように、全体的に略縦型平板状の構成にまとめたことにより、設置場所の広さや室内造作、及びデザイン上のバランスまでも、制約条件を少なくできる。又、嵩張らず移動や収納にも負担が軽減される。
あるいは、全体的に略平板状の構成なので、それらの表面の斬新な意匠を凝らして販売促進効果も得やすいし、利用者が壁紙やポスター等を貼付する楽しみも残されている。
そして、近年徐々に普及し、近未来には全てのテレビ画面がブラウン管型から液晶平板型に置き換わるものと予想すれば、箱型デザインで統一されてきた従来の音響及び映像(以下、「AV」と称す)装置類も、今後縦型平板のデザインで統一される可能性が高い。
【0106】
さらに言えば、現代日本の一般大衆の住宅事情は劣悪なまでに狭隘であり、本来ならば豊かな生活空間を構成するためのAV装置が、逆に人の生活空間を圧迫する例が良く見受けられ、そのような本末転倒現象を解消するためにも、本発明を応用して前記縦型平板のデザインで統一し、かつ機能美を備えた近未来のAV装置を商品化し、普及させることが急務である。
【0107】
又、現在でも大勢に興味を持たれていながら、今ひとつ普及が進まない、「AVサラウンド」、「ホーム・シアター」等の商品名で存在する、「映像と立体音像定位での相乗効果を持たせた専用ソフト再生装置」等も、前述したように縦型平板のデザインで統一されたスピーカシステムを始め、低価格化されたAV装置であれば、普及が促進され、商業放送の開始されたBSデジタル放送や、テレビ放送番組のインターネット配信と相まって、AV関連の装置及びソフト配給の産業発展に寄与する。
【0108】
又、図10は本発明による背面音遮蔽板を折り畳み自在の「アコーデオンカーテン式」又は「スライド・シャッター式」に実施した形態である。
図10において、軽量の樹脂製アコーデオンカーテン状に折り畳み自在の背面音遮蔽板(以下、「アコーデオンカーテン」とも称す)100は薄い塩化ビニールシート製のものと違って、厚さ約3ミリメートル乃至10ミリメートル、幅約10センチメートルの短冊状の板が蝶番連結され、摺動金具78により、鴨居のレール79に摺動自在に懸垂された、開閉自在の屋内仕切り用建具である。
【0109】
アコーデオンカーテン100は、バッフル板86の両脇(図10では左翼のみ)を戸口として、開閉自在に配設されている。このアコーデオンカーテン100は、バッフル板86との面積及び位置関係に関しては、設置する室内の造作との関係により、最適に選び、必要に応じて開放状態にすることも自在である。
【0110】
又、図10における右翼に示したスライド・シャッター状に折り畳み自在の背面音遮蔽板(以下、「スライド・シャッター」とも称す)101も厚さ約3ミリメートル乃至10ミリメートル、幅約10センチメートルの短冊状の板が、蝶番連結でなく窓用ブラインドを水平方向に開閉するが如くに、重なりと展開を自在になすべく、摺動金具78により、鴨居のレール79に摺動自在に懸垂されて、開閉自在の屋内仕切り用建具であり、必要に応じて開放状態にすることも自在である事に関し、アコーデオンカーテン100と同様である。
【0111】
従って、アコーデオンカーテン100及びスライド・シャッター101に本来備えられた機能を生かすことにより、如何様にも対応可能となる。
同様に図示せぬ引き戸や扉等による移動開閉自在の背面音遮蔽板を構成しても、最適実施形態が得られるはずであり、バッフル板86との組合せで設計されたものであれば、本発明に含まれるものと看做し得る。
【0112】
次に図13乃至図16により、本発明の実施形態である商品設計図を第1例乃至第4例を示して説明する。尚、作用効果は図2のものと略同等なので、作用的説明の大半を省略する。
図13は商品設計図の第1例であり、同図(a)はその正面図、同図(b)は同図(a)A−A矢線における断面図、同図(c)はこれらの分解又は組立図である。同図(c)におけるパンチングボード又は化粧金網若しくはサランネット(枠付き防護網)等88は、コーン紙27を保護すると共に、全体の外形を維持する役割を持たせても良い。
【0113】
そして、袋入りのゲルを主体とする穴明きマット式の背面音遮蔽板51aをバッフル板の代わりに配設している。この図13でスピーカユニット1は一つであるが、これを複数設けてステレオ効果を持たせても良い。カールロック部材40aは通気性と弾力性に富み、かつ適度な剛性も備えた繊維構造の部材なので、中小型軽量のスピーカユニット1を所定の位置に柔軟に保持する。
裏蓋89は図13(c)に紹介したものと同等材料でもよく、パンチングボード又は化粧金網等で構成するが、これによりある程度の外形維持させ、全体を取り付け支持する役割を持たせても良い。尚、平坦な壁に密着して取り付ける用途であれば、裏蓋89は通気性に拘らず、安価な板金かベニヤ板としても良い。
【0114】
図14は商品設計図の第2例であり、同図(a)はその正面図と、その図中B−B矢線における縦断面図である。そして、同図(b)は同図(a)C−C矢線における水平断面図である。カールロック部在40bは略カマボコ型の形状を構成し、その前部凸条面にはゲルを主体とする穴明きマットでなる背面音遮蔽板51bが前方から覆い被せてある。
【0115】
尚、パンチングボード又は化粧金網若しくはサランネット(枠付き防護網)等88aを同図(a)からは省略しているが、当業者には設計及び製造が容易な周知技術なので説明を省略する。以下、図15と図16でも同様である。
ここで背面音遮蔽板51bは、音源たるスピーカユニット1の前方を、樋状の曲面で包み込むため、スピーカユニット1の前後を面積の効率良く隔離し遮断するので、平板でなる背面音遮蔽板51aよりも狭い面積で目的を達成する。したがって、全体を小型軽量にして高忠実度の音を出せる。
【0116】
図15は商品設計図の第3例であり、同図(a)はその正面図、その図中D−D矢線における断面図を同図(b)に示している。
カールロック部材40cは四角錐の頂部を切除し中腹以下、即ち四側面が夫々台形状に見える台地状の外形のものであり、その台地状のカールロック部材40cには、その天面の中央部にすり鉢状の穴が設けてあり、そのすり鉢状の穴にスピーカユニット1が上向きに配設されている。
ここで背面音遮蔽板51cは底面に丸穴の明いた角型の鉢のような形状であり、これによりスピーカユニット1を、その前方から包み込むように配設されている。
そのことにより、スピーカユニット1の前後を、背面音遮蔽板51cは面積の効率良く、隔離し遮断するので、平板でなる背面音遮蔽板51aよりも狭い面積でも目的を達成する。したがって、全体を小型軽量にできる。
【0117】
図16は商品設計図の第4例であり、同図(a)はその正面図、同図(b)は同図(a)E−E矢線における断面図である。そして、底面に丸穴の明いた平底鍋(しゃぶしゃぶ鍋又はパンケーキ鍋)をさかさまに伏せた様に、その中央部にすり鉢状の穴が明いている形状のカールロック部材40dがあり、そのすり鉢状の穴にスピーカユニット1が配設されている。
ここで背面音遮蔽板51dはスピーカユニット1の前後を、底面に丸穴の明いた平底丸鍋のような形状であり、これによりスピーカユニット1を、その前方から包み込むように配設されている。そのことにより、スピーカユニット1の前後を、背面音遮蔽板51dは面積の効率良く隔離し遮断するので、平板でなる背面音遮蔽板51aよりも狭い面積でも目的を達成する。
したがって、全体を小型軽量にできる。
尚、全図面に亘り、同一機能効果の部位には同一符号を付し、説明の重複を避けている。
【0118】
【発明の効果】
請求項1,2に係る発明によれば、重くて嵩張る共鳴箱を省略できて、しかも高忠実な再生音を得られる。このことにより、従来からあるAV機器への発展的応用の他、今までは音質第1目的の部類に属さなかった種類の電子電気応用機器に対しても、高忠実度の音声を、小型軽量でしかも低価格のままに提供できる。
【0119】
又、請求項3に係る発明によれば、枕のクッション材料をそのまま無駄無く生かしながら、枕に内蔵した小型軽量のスピーカであるにもかかわらず、大型のスピーカに匹敵する高忠実度の音を聞かせられる。
【0120】
請求項4に係る発明によれば、左Lチャンネルと右Rチャンネルの分離を良くし、ステレオ音響効果を高める。
【0121】
そして、煩わしいヘッドホンの装着感も無く、耳がスピーカシステムから多少の距離に離れても聞こえる音は急激には痩せ細らない。
又、低音域の音声を相殺せず、又、左Lチャンネル、右Rチャンネルの区別が無くならず、高級ヘッドホン若しくは大型のスピーカシステムでしか得られなかったところの、原音に忠実で迫力ある重低音と立体音像定位感を聴取者に与えられる。
【0122】
又、左Lチャンネル、右Rチャンネルで完全独立筐体で成る二個のスピーカボックスを独立して配設する必要も無く、小型軽量で簡素な単一構成なので、本発明のスピーカシステムは応用する対象範囲が幅広い。
【0123】
請求項5,6,7に係る発明によれば、高忠実度の音を出すために最も効果的な結果を確実に得られる。
【0124】
又、請求項8に係る発明によれば、寝具用の枕又は安楽椅子に応用して、楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による「基本」実施形態を示すスピーカの断面図である。
【図2】本発明による「埋め込み式」実施形態を示すスピーカの断面図である。
【図3】(a)は液体又はゲルを封入する袋にくびれ部を設け、そのくびれ部により生じた溝状又は波状の凹凸により、不均一な面を有するようにした吸振部材37,38であり、同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として「開放端をリング部材で封止して成るL字、J字、若しくはU字状断面、又はコ字状断面の取り付け構造」を有する実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明によるスピーカユニットの周辺構造として「組立て前の部品単位で、J字、U字、h字若しくはユ字状断面、又はコ字状断面の取り付け構造」を有する実施形態を示す要部拡大断面図であり、図4(a)はバッフル板11の手前側からスピーカユニットを固定したもの、図4(b)はバッフル板11の背面側からスピーカユニットを固定したものである。
【図5】(a)は図3(a)で示した吸振部材37,38と略同様の吸振部材17,18であり、同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図1で示した「基本」形態に併せて、「凹部が吸振部材を介して緩く嵌合する支持構造」により後部マグネットの重量を支えた実施形態を示す断面図である。
【図6】本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図1で示した「基本」形態に併せて、バッフル板を背面音遮蔽板として活用し、寝具用の枕に応用した実施形態を示すスピーカの断面図である。
【図7】(a)は液体又はゲルを封入する袋にくびれ部を設け、そのくびれ部により生じた溝状又は波状の凹凸により、不均一な面を有するようにした背面音遮蔽板51であり、他図に示したバッフル板11にも使える。同図(b)は本発明によるスピーカユニットの周辺構造として、図2で示した「埋め込み式」形態に併せて、自身の形状を保持し得る材質の吸音材を枕材に兼用し、寝具用の枕に応用した実施形態を示すスピーカの断面図である。
【図8】本発明による背面音遮蔽板を懸垂式に実施した形態である。
【図9】本発明による背面音遮蔽板を屏風式に実施した形態である。
【図10】本発明による背面音遮蔽板を折り畳み自在の「アコーデオンカーテン式」又は「スライド・シャッター式」に実施した形態である。
【図11】従来の家庭用ステレオのスピーカの水平断面図である。
【図12】従来例として示す、パッシブ・ラジエターの縦断面図である。
【図13】本発明による実施形態であり商品設計図の第1例である。
同図(a)はその正面図、同図(b)は同図(a)A−A矢線における断面図、同図(c)はこれらの分解又は組立図である。
【図14】本発明による実施形態であり商品設計図の第2例である。
同図(a)はその正面図と、その図中B−B矢線における縦断面図であり、同図(b)は同図(a)C−C矢線における水平断面図である。
【図15】本発明による実施形態であり商品設計図の第3例である。
同図(a)はその正面図、同図(b)は同図(a)D−D矢線における断面図である。
【図16】本発明による実施形態であり商品設計図の第4例である。
同図(a)はその正面図、同図(b)は同図(a)E−E矢線における断面図である。
【符号の説明】
1,(左Lチャンネル専用の)スピーカユニット
2,右Rチャンネル専用のスピーカユニット
9,枕の材料
11,(第1の)バッフル板
12,第2のバッフル板
15,16,80,フレーム
17,18,19,20,37,38,39,41,吸振部材
86,96,99,バッフル板
27,コーン紙
40,通気性と弾力性に富み、かつ適度な剛性も備えた繊維構造の部材
40a,40b,40c,カールロック部材
41,42,すり鉢状の窪み
51a,51b,袋入りのゲルを主体とする穴明きマット式の背面音遮蔽板
62,73,凹部を有する取り付けガイド
82,パッシブ・ラジエター
51,83,87,背面音遮蔽板
100,アコーデオンカーテン式の背面音遮蔽板
101,スライド・シャッター式の背面音遮蔽板
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention is a speaker system that enables reproduction with high fidelity including heavy bass while being small, light and simple.ToRelated.
  The application of the present invention extends to minicomponents, televisions, telephones, radio cassettes, personal computer built-in speakers, 5.1 channel speakers, and the like.
  Furthermore, application examples include speakers used in pillows such as bedding pillows and easy chairs.
  As another application example, the present invention also relates to a back sound shielding plate arranged near a speaker to enhance the sound effect.
[0002]
[Prior art]
  In general, an acoustic device called a speaker converts a sound electric signal output from an amplifier or the like into sound vibration by electromagnetic stress or electrostatic stress, transmits the sound vibration to a diaphragm made of cone paper, etc., and listens to the diaphragm. Sound is transmitted by appropriately vibrating the air that mediates between the person's eardrum.
  The speakers can be used for music concerts for outdoor concerts, from large business use that generates loud sounds, to home stereos, mini-components, radio cassettes and headphones.TsuThere are various types to Dohon. In addition, 5.1 channel speakers and the like have been developed and spread as an advanced type of home stereo.
[0003]
  FIG. 11 is a horizontal sectional view of a conventional household stereo speaker.
  If the speaker units 21 and 22 are used as bare single bodies, the main purpose is resonance in the low frequency range, which has been difficult to reproduce, and the speaker boxes 23 and 24 each having a volume of resonance box obtained by a predetermined calculation are provided. In the conventional speaker provided, the baffle plates 25, 26, that is, the front plate, are arranged to correspond to the dimensions of the speaker units 21, 22.RThe speaker units 21 and 22 are hermetically fitted in the holes so that the holes are closed with diaphragms made of cone paper 27 and 28 of the speaker units 21 and 22, and the air on the front and back sides of the baffle plates 25 and 26 is provided. Is blocked, and wood screws or the like (not shown) are tightened from the front into screw holes (not shown) of the frames of the speaker units 21 and 22, so that the speaker units 21 and 22 are attached to the baffle plates 25 and 26, respectively. 22 was firmly fixed.
[0004]
  The main requirement of the baffle plates 25 and 26 is to isolate sound waves generated in opposite phases before and after the cone papers 27 and 28, respectively, so that they do not interfere with each other. This is because if the sound wave generated in the opposite phase, that is, the sound wave 5 and the sound wave 5 ′ or the sound wave 6 and the sound wave 6 ′ are mixed, it is added and becomes zero, that is, the sound generated in the speaker units 21 and 22 is heard. This is because it disappears before reaching the ears 29 and 30 of the person.
  Particularly in the low sound range, the wavelength of the sound wave is long, and even if there is a distance until the two sound waves generated at the opposite phase reach the listener's ears 29 and 30, there is little phase shift and the opposite phase. In theory, the baffle plates 25 and 26 are infinitely sized plates so that the air on the front and back sides of the baffle plates 25 and 26 is completely blocked and kept free of interference. In addition, the baffle plates 25 and 26 themselves are heavy, robust and non-vibrating materials, and the plates need to be firmly fixed.
[0005]
  The sound wave generated in the opposite phase means that when the cone papers 27 and 28 are moved forward by an electromagnetic driving force of a voice coil (not shown), an air tight part in front of the cone papers 27 and 28 (referred to as positive for convenience of explanation). A rough portion of air is formed behind the cone paper 27 and 28 (referred to as negative for convenience of explanation). Conversely, when the cone paper 27 and 28 is retracted, the rough portion of air is placed in front of the cone paper 27 and 28. (Negative) is possible, and the air tight part (positive) is formed behind the cone paper 27 and 28. Therefore, it is important to isolate these positive and negative so that the sound in the low frequency range is not attenuated. It becomes.
  In this case, “the action of isolating and shielding the anti-phase sound waves 5 ′ and 6 ′ generated behind the cone paper 27 and 28” is strongly effective.FirstThis is called the operating principle.
[0006]
  It should be noted that the negative generated behind the cone paper 27 and 28 when the cone paper 27 and 28 are moved forward is reversed by a cylindrical portion (not shown) inside the speaker boxes 23 and 24, and a predetermined hole (see FIG. There is a type in which the cone paper 27 and 28 radiates positively from the front and pushes the positive that the cone paper 27 and 28 pushes forward, and the operation principle is the same as that of a passive radiator described later with reference to FIG.
  In short, the sound wave may be canceled out by subtracting the interference wave, or it may be added and added in the opposite direction. Therefore, in the case of a speaker that desires high fidelity reproduction at a predetermined level, the frequency of the interference wave and A housing design that considers the phase is required.
[0007]
  In general, the speaker boxes 23 and 24 resonate only the air contained therein, and the housing members of the resonance box including the baffle plates 25 and 26 do not vibrate and resonate. For this reason, the speaker boxes 23 and 24 are heavy and sturdy, and a futon-like sound absorbing material 31 is attached to the inner wall of the speaker boxes 23 and 24. The sound absorbing material 31 absorbs the sound waves 5 'and 6' and reflects them on the inner wall of the resonance box. Prevents harmful interference caused by sound.
[0008]
  However, there are still some harmful interference waves that cannot be absorbed by the sound absorbing material 31, and there is also a damage that restrains the free vibration of the cone paper by the damper effect of the closed air of the sealed box. To the extent that it has been regarded as a standard structure around the unit, it did not achieve high fidelity to perfection theoretically.
  In addition, when the casing member vibrates unnecessarily, an unpleasant turbid noise is generated, and if an LP record player is installed nearby and the reproduced sound is used as a source, howling occurs. Because it is a cause, the desired clear sound was obtained by eliminating unnecessary vibration as much as possible.
  The same applies to the frames 15 and 16 that support the cone papers 27 and 28 so as to vibrate freely. The frames 15 and 16 are firmly fixed to the baffle plates 25 and 26 so as not to vibrate themselves.
[0009]
  Commonly said, “The housing of audio equipment such as speakers is large, heavy, robust and does not vibrate.High fidelity soundThe known fact that "
(1) The purpose of wishing a pleasant resonance in the low range,
(2) The purpose of avoiding the harm of cancellation by anti-phase interference waves, that is, the harm of sound disappearing,
(3) This is due to the reason for avoiding the harmful effects of murky murky noise.
  For the purpose and reason described above, a speaker having a resonance box such as a sealed box has a drawback that the original oscillating cone paper is restricted by the air pressure with respect to the back-and-forth operation, resulting in a clogged sound. there were.
[0010]
  As a listening method, first, in order to obtain a natural acoustic space formed by diffusing sound from a speaker to the space, direct sound from the cone paper 27, 28, that is, sound waves 5, 6 of the left L and right R channels. In addition, there is a normal method in which the listener can hear the reverberation sounds 33 and 34 reflected from the walls 32, floor and ceiling in the listening room.
  In this case, even if the same speaker system is sounded, it is well known that the tone changes in any way depending on the construction of the listening room and the position and posture of the listener.
[0011]
  Instead of using the orthodox speaker system comprising the speaker boxes 23 and 24 as in the first listening method, the listener can hear the sound from the diaphragm of a small speaker (not shown) built in the headphone (not shown). There is also a second listening method in which the distance to the eardrum (not shown) is shortened and only the direct sound is transmitted.
  In this case, since there is no reflected reverberation sound 33, 34, it does not act comfortably, and does not act as a harmful interference wave with respect to the original sound. It is well known and naturally understood that if the same headphones are put on the listener's ear (not shown) and sounded, the timbre will not change depending on the construction of the listening room and the position and posture of the listener. This is because there is nothing other than the temperature, pressure and humidity at the ear that affects the direct sound, and they do not give a great difference in timbre in a normal atmosphere.
[0012]
  Even in the second listening method, if the structural members of the headphones are vibrated unnecessarily, unpleasant turbid noise is generated in the same manner as the harmful vibrations of the speaker boxes 23 and 24. The necessary vibration was eliminated as much as possible to obtain a clear reproduction sound with high fidelity.
  Accordingly, a frame or the like (not shown) of a small speaker is attached with an adhesive or the like so as to be substantially integrated with the structural member or the like of the headphone so as not to unnecessarily vibrate the headphone structural member or the like (not shown). It was securely joined.
[0013]
  Also, under the product name such as body sonic, vibrations of extremely low frequencies outside the audible range are transmitted directly to the human body through a structure (not shown) such as an easy chair, not through the air. Therefore, there was also a special speaker (classified as a chair outside the category of speakers) that has a high effect of relaxing like a light massage. This is a special example in which vibration is transmitted to a part of the structural member of the easy chair and the cushion part, and is a conventional example for showing the application range of the speaker.
[0014]
  Also, there is a special speaker (not shown) that actively vibrates the structural member itself, contrary to the design of the robust housing in the orthodox speaker. Instead of having normal cone paper as the vibration part of the special speaker unit, the vibration generation part itself is directly attached to the design panel or wall board without using a frame etc., and the design panel or wall board is vibrated. Therefore, it was a speaker with a strong hobby to utter from the design panel or the wallboard itself. This is also a special case in which vibration is transmitted to the structural member, and the speaker unit is attached to the structural member.RHow to applyShowThis is a conventional example.
[0015]
  Regardless of the type of speaker, the speaker unit and the speaker unit are attached.attachmentThe connection with the part was ensured with a wood screw or an adhesive to avoid the noise caused by the above-mentioned improper vibration.
  As described above, in order to output the reproduced sound efficiently, most of the conventional speakers are provided with a resonance box, and cone paper is used to prevent canceling attenuation of sound waves generated in opposite phases before and after the cone paper. In addition to isolating the space before and after the sound, the sound output was enhanced by resonance to improve efficiency.
[0016]
  However, the Passive Radiator shown in FIG. 12, that is, the “passive radiation type free diaphragm without the driving voice coil 92” (hereinafter referred to as “passive radiator”) 82 is mounted on the same baffle plate. Some of them were arranged side by side with the cone paper 27.
  This is because the resonance box 90 and the speaker unit 91 operate in the same manner as the closed type resonance box, that is, the driving force of the voice coil 92 causes the cone paper 27 to move back and forth, and the positive sound wave 5 is forward and the negative sound wave 5 is backward. 'Generate and the sound wave 5' is negatively inverted by the interference action of the partition plate 93 and pushes the passive radiator 82 forward, generating a positive sound wave 50 and generating sound waves 5 and 50 of a specific frequency. On the other hand, there was an enhancing effect.
  In this case, the “resonating sound radiating effect” is very effective,SecondThis is called the operating principle.
  However, on the other hand, the unnaturalness cannot be denied, although it enhances against the sound wave of a specific frequency.
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
  However, it is the most orthodox type of speakers, except for the type that outputs the left L channel and right R channel audio from a stationary large speaker consisting of two or more heavy and robust casings that are dedicated independently. However, it is not easy to give the listener even a natural sound full of powerful and deep bass sounds with high fidelity to the original sound and with a sense of stereophonic image localization. It was.
[0018]
  Also, people who hate stereo headphones that are known as the most convenient and reliable means of obtaining powerful deep bass with a sense of stereophonic stereo sound that is unique to stereos, because they are bothersome to wear and cords. There were also many.
  Therefore, headphones are not suitable for the purpose of relaxing, even if headphones are sufficient for business use.
  In addition, the headphones cover the speaker unit that is worn so that it faces the ear at the ear with a rigid cover with a cushion integrated with the ear to isolate and shield the sound of the opposite channel with respect to the left and right, and also isolate the ear from external sound In most cases, the sound shielding quality is drastically reduced when the speaker unit of the headphones is far from the ear.
  Or even if it is an open type headphone, when it remove | deviated from wearing with the predetermined | prescribed positional relationship with respect to an ear a little, there also existed a fault that a sound quality will become thin.
[0019]
  In addition, in small stereo devices such as radio cassette players and televisions that can receive audio multiplex stereo broadcasting, the left L channel and right R channel audio are electrically output from two independent speaker units. Even in such a configuration, the two speaker units are disposed at both ends of a plastic casing (not shown) made of a lightweight box, and the sound wave of the left L channel and the right R channel. Interfering through the light box, and the distance between the two speaker units is narrow, and the sound waves of the left L and right R channels are mixed in the adjacent space before the listener. However, there were many things that did not come to enjoy the stereo sound localization even though it was a stereo device.
[0020]
  The present invention eliminates such drawbacks and can be obtained only with high-quality headphones or large speakers without annoying headphones.High fidelity soundIn other words, it is designed to give the listener a deep bass sound that is faithful to the original sound and powerful, and a sense of stereophonic image localization.is there.
  ThereforeIf you have the same effect as before, you want to reduce the price.
  Also, I want to hear a sound that is not turbid and does not get tired of the listener, does not get tired, and lessens the level of conversation and makes me feel comfortable listening.
  This is likely to be achieved with a speaker that does not have a resonant box.
[0021]
  In addition, for the practitioner of the present invention, there is no waste of trial and error, there is no failure, and the most effective results are ensured.Want to.
[0022]
  Another object of the present invention is to provide a speaker that can be enjoyed by being applied to a pillow for a bedding or a pillow of an easy chair.
  Furthermore, in addition to the conventional application to AV equipment, high-quality audio is also small, light and low-priced for electronic and electrical equipment that has not been classified as the first purpose of sound quality. I want to offer as it is.
[0023]
[Means for Solving the Problems]
  Invention according to claim 1Is housed in the dent with a base provided with a dent in a member having good air permeability and elasticity and suitable rigidity, and the utterance surface facing outwardA speaker unit;SaidSpeaker unitWith holes corresponding to the dimensions ofBack sound shielding that shields indirect sound from the back of the speaker unit from the front.BoardAnd comprisingArranged so that the hole is closed by the speaker unitSpeaker characterized bySystem.
[0024]
  or,Invention according to claim 2In addition to the invention according to claim 1, the back sound shielding plate isMainly in bag liquid or bag gelMade of perforated matSpeaker characterized bySystem.
[0025]
  According to the first and second aspects of the invention, a heavy and bulky resonance box can be omitted, and a high-fidelity reproduced sound can be obtained. This makes it possible to produce high-quality audio in a compact, lightweight, electronic device that has not previously belonged to the first category of sound quality, in addition to its conventional application to AV equipment. Moreover, it can be offered at a low price.
[0026]
  Furthermore, the wavy unevenness ensures air permeability, and the front and rear of the diaphragm made of cone paper or the like can be opened from the isolated and sealed state. Therefore, it demonstrates the goodness of not being isolated and sealed, and high Can provide fidelity audio output. That is, for the purpose of emphasizing only a specific frequency in the resonance box, the sound output in other frequency bands is suppressed for the purpose of harming the free vibration of the diaphragm due to the damper effect due to the closed air of the sealed box. Can eliminate the harm.
[0027]
  The invention according to claim 3In addition to the invention according to claim 1 or 2, as a pillow material,A hard resin short tube with a wall thickness of 0.5 to 1.5 mm, an outer diameter of 5 to 15 mm, and a tube length of 5 to 20 mm.Wrapped in a mesh bag to form a pillow and cover the speech surface of the speaker unitSpeaker characterized bySystem.
[0028]
  By doing this,While making use of the cushion material of the pillow as it is, it is possible to hear a high fidelity sound comparable to a large speaker, despite being a small and lightweight speaker built into the pillow.
[0029]
  In addition to the invention according to any one of claims 1 to 3, the invention according to claim 4 is configured such that a speaker unit dedicated to the left L channel and a speaker unit dedicated to the right R channel are respectively fitted upward. The base of the pillow is composed of a fiber structure member provided with an indentation at the top, and an LR partition is formed by filling and injecting resin into the center of the fiber structure memberClaims 1 to3Any one ofThis is a speaker system.
[0030]
  According to the invention which concerns on Claim 4, by forming the partition which hold | maintained elasticity with resin, isolation | separation of the left L channel and the right R channel is improved, and a stereo sound effect is improved.
[0031]
  By doing so, there is no annoying feeling of wearing headphones, and the sound that can be heard even if the ear is separated from the speaker system by some distance does not fade rapidly.
  In addition, it does not cancel out the low frequency sound, and the left L channel and the right R channel are not distinguished. Indirect sound generated by harmful interference waves is absorbed by the sound absorbing material and only the direct sound is heard. Therefore, it is possible to give the listener a deep bass sound that is faithful to the original sound and powerful and can be obtained only with high-quality headphones or a large speaker system.
[0032]
  Moreover, it is open to the outside world and the ears are not blocked. And even if the ears are a little away from the speaker unit, the sound quality is not drastically reduced like headphones, and sounds from the outside world can also be heard. In other words, it is a speaker that combines the goodness of headphones with an orthodox speaker system equipped with a resonance box.
[0033]
  In addition, the speaker system of the present invention can be applied because there is no need to separately arrange two speaker boxes consisting of completely independent housings for the left L channel and the right R channel, and since it is a small, lightweight and simple single configuration. Wide scope. For example, the present invention is also suitable for a simulation education / training apparatus or a simulation game apparatus which is an extension of audiovisual education equipment.
[0034]
  Claims5Inventions related toIn addition to the invention described in any one of claims 1 to 4, a bag for enclosing the liquid or gel is made of silicon rubber as a main material.
[0035]
  or,In addition to the invention according to any one of claims 1 to 5, the invention according to claim 6Gelatin or konjac gel made of a material with viscosity, rigidity and elasticity that can barely maintain its self-shape at room temperature, and a bag containing the gel is made of silicon rubber with a thickness of 0.05 to 1 mm. The speaker characterized by being used forsystemIt is.
[0036]
  According to the inventions according to claims 5 and 6, in order to produce a high fidelity sound,An effective result can be surely obtained.
[0037]
  Claims7Inventions related toIn addition to the invention described in any one of claims 2 to 6,A loudspeaker system using a superabsorbent polymer made of a crosslinked acrylamide as a main material of the gel.The ThatThe gel retained its shape with konjac viscosity, stiffness and elasticity, which provided optimal results for the practice of the present invention.
[0038]
  In the invention according to claim 8, since the speaker system according to any one of claims 1 to 7 is incorporated in a pillow for a bedding or an easy chair, the pillow for an bedding or an easy chair is provided. It can be applied to pillows and enjoyed.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
  FIG. 1 is a cross-sectional view of a speaker showing a “basic” embodiment according to the present invention.
  In the embodiment of FIG. 1, in the speaker in which the speaker unit 1 is disposed in the hole portion of the baffle plate 11, the frame 15 of the speaker unit 1 has a stroke about the amplitude of the cone paper 27 in the vibration direction of the cone paper 27. Thus, the baffle plate 11 is flexibly engaged with a vibration absorbing structure that can be moved forward and backward, and the vibration from the speaker unit 1 to the baffle plate 11 is absorbed.
[0040]
  Further, on the edge of the hole of the baffle plate 11, a column 3 having a mostly smooth surface such as covering the collar 2 is planted toward the back side of the baffle plate 11. The part is engraved with a male screw, and the position regulating member 50 is bolted to a predetermined position. Further, the sleeve 4 is attached to the fixing screw hole of the frame 15, and the inner diameter of the sleeve 4 and the outer diameter of the support column 3 are engaged with each other through the collar 2 without rattling. The forward / backward movement of the frame 15 is flexibly restricted by the elastic force of the vibration absorbing members 17 and 18 of urethane foam (sponge).
[0041]
  In the speaker of FIG. 1, sound waves 5 and 5 ′ are emitted from the speaker unit 1 in opposite directions in the front-rear direction of the baffle plate 11. At this time, since the sound waves 5 and 5 ′ before and after the baffle plate 11 are separated to some extent by the baffle plate 11, the sound waves of opposite phases are added to each other and added up, canceled, and disappear.
[0042]
  However, although the area of the baffle plate 11 is limited and the sound wave 5 'having an antiphase that circulates from the back to the front of the edge remains to some extent, the path to the ear of the listener (not shown) reaches the ear because it is not linear. A considerable amount of the sound wave 5 ′ has been attenuated before, and the amount of the sound wave 5 ′ having an adverse effect on the sound wave 5 as an interference wave is very small.
  If there is no obstacle or the like that absorbs and shields the sound wave 5 that is the direct sound from the front of the speaker unit 1 to the listener's ear, the attenuation amount of the sound wave 5 is small and the original sound can be heard faithfully.
[0043]
  Here, assuming that the total weight of the frame 15 including the magnets and the baffle plate 11 is zero, and the frame 15 and the baffle plate 11 are not firmly installed, the cone paper 27 is not shown in FIG. When the vehicle moves forward due to the driving force, the frame 15 is retracted by the reaction, and the baffle plate 11 supporting the frame 15 is also retracted. At that time, a sound wave 5 ′ that becomes an interference wave is emitted in the rearward direction of the frame 15 and the baffle plate 11.
  ThenHigh fidelity soundTherefore, the means for preventing the generation of the sound wave 5 'as an interference wave is as follows.
[0044]
1) Install the frame 15 firmly so as not to vibrate.
2) The baffle plate 11 has an infinitely large area and is firmly installed so as not to vibrate the baffle plate 11.
3) Increase the weight of the frame 15 and the baffle plate 11 to infinity so that they do not easily vibrate.
4) It is equipped with a conventional speaker box that is heavy, robust and has a large volume.
[0045]
  The above means 1), 2) and 3) have limited applications and are unrealistic, and 4) is not suitable for a small, lightweight and inexpensive speaker system. Let me vibrate. Although the weight of the frame 15 including the magnet has been reduced due to recent advances in magnet materials, the weight of the frame 15 including the magnet is significantly higher than the total weight of the voice coil and the cone paper 27 (not shown). In addition, the area of the frame 15 that vibrates air is generally smaller than that of the cone paper 27, and the anti-phase sound wave 5 ′ generated by the frame 15 itself is so small that it can be ignored.
[0046]
  However, if the baffle plate 11 is integrally coupled to the frame 15, it has a considerable area, and the anti-phase sound wave 5 'generated therefrom has an adverse effect that cannot be ignored.
  Therefore, even if the frame 15 is freely vibrated, if the vibration is not propagated to the baffle plate 11, only the sound wave 5 which is direct sound from the cone paper 27 can be delivered cleanly to the listener's ear. .
  In addition, the baffle plate 11 resonates to some extent by the sound wave 5, and the sound wave 5 is energized and radiated forward.
[0047]
  Due to such an operation, a clear high-fidelity reproduced sound can be obtained without attenuation of the heavy bass sound even though the resonance box is not provided.
  In this case,FirstThe action of isolating and shielding the anti-phase sound wave 5 ′ generated behind the cone paper 27,SecondIt is considered that both “the action of radiating the resonated sound”, which is the operation principle of, strongly play.
[0048]
  FIG. 2 is a cross-sectional view of a speaker showing an “embedded” embodiment according to the present invention.
  In the embodiment of FIG. 2, the structure in which the frame 15 of the speaker unit 1 is flexibly disposed on the baffle plate 11 via the vibration absorbing members 17 and 18 is the same as that of FIG. The sound wave 5 ′ is diffused from the back of the speaker unit 1 to the surrounding space, and is covered with a fiber-structured member 40 that is rich in breathability and elasticity and has an appropriate rigidity, and forward to the front of a listener (not shown). Is shielded so as not to be emitted, and the acoustic effect is well escaped so that unpleasant noise is unlikely to be generated from behind the speaker unit 1, thereby further reducing the adverse effects of interference waves.
[0049]
  In this manner, the function of isolating and absorbing indirect sound including harmful interference waves, which is the effect of the speaker of FIG. 1, is further ensured by the synergistic effect of the sound absorbing material.
  As a result of various exchange experiments on the material of the member 40, good results were obtained using a recycled plastic bottle "Curl Lock (registered trademark of Takagi Chemical Laboratory)".
[0050]
  In the embodiment of FIG. 2, the structure in which the frame 15 is flexibly disposed on the baffle plate 11 via the vibration absorbing members 17 and 18 is the same as that of FIG. 1, but the effect of only the member 40 is also considerable. If the member 40 is provided, even if the frame 15 is firmly and integrally fixed to the baffle plate 11, a speaker having an effect almost similar to that of the speaker having the resonance box. Can be configured.
[0051]
  Further, the baffle plate 11 in the embodiment of FIG. 2 is attached to the plate material shown in FIG.To makeInstead, a rubber mat having a thickness of about 3 millimeters may be used. In this case, the weight of the speaker unit 1 is supported by the member 40.
SaidFirstThe action principle of “isolating and shielding anti-phase sound waves generated behind the cone paper 27” is strongly effective.
[0052]
  In addition, instead of the baffle plate 11 functioning as the back-surface sound shielding portion, it is enclosed in a sealed bag made of silicon rubber having a thickness of 0.2 mm, so that it is enclosed in a liquid having a defined shape or a similar bag. Provided with a perforated mat mainly composed of gel, the surface of the cone paper from the perforated partListenYou may make it the structure which can see cone paper through an exposure net | network, for example through a protection net | network, toward a user's ear.
[0053]
  By doing so, a clear reproduction sound without turbidity can be efficiently obtained without using a hard and heavy baffle plate.
  The material of the perforated mat is flexible on both the surface and the core, and can respond to some bending demands. Therefore, it is suitable for applications where a hard and heavy tactile sensation is disliked. For example, it is suitable for the demand for direct contact with the human body etc. by taking advantage of the good touch.
[0054]
  1 and FIG. 2 is a structure in which the frame 15 is flexibly disposed on the baffle plate 11 via vibration absorbing members 17 and 18, that is, the frame 15 of the speaker unit 1 is 1 mm in the vibration direction of the cone paper 27. An attachment structure of an L-shaped, J-shaped, or U-shaped cross-section or a U-shaped cross-section composed of the baffle plate 11 from the speaker unit 1 flexibly engaged with the baffle plate 11 with a vibration absorbing structure that can be moved forward and backward with the above stroke. It is sectional drawing which shows embodiment which has this.
[0055]
  In FIG. 3 (a), an attachment guide having an L-shaped cross section is formed at the edge of the hole of the baffle plate 11 so that the edge of the frame 15 can be accommodated with sufficient margin in its outer dimensions. The vibration absorbing members 38, 39 are fitted, and the vibration absorbing member 37 is placed so as to sandwich the edge of the frame 15 with the vibration absorbing member 37, so that they do not come off the front of the baffle plate 11. A ring member 60 that seals the open end is fixed with a screw 61.
[0056]
  Therefore, the edge of the frame 15 is flexibly engaged with the baffle plate 11 via the vibration absorbing members 37, 38, 39 so as to be able to advance and retreat with a stroke of the amplitude of the cone paper 27 in the vibration direction of the cone paper 27.
  Here, even if the cone paper 27 vibrates in the front-rear direction, the vibration absorbing members 37, 38, 39 absorb the reaction so that the reaction is not transmitted from the edge of the frame 15 to the baffle plate 11. can get.
  In addition, if the baffle plate 11 is a housing made of resin molding, the present invention can be easily implemented without increasing the number of parts and the number of assembly steps.
[0057]
  Here, as shown in FIGS. 3 (a), 5 (a) and 7 (a), the back sound shielding plate 51 and the baffle plate 11 ( The whole weight is supported elsewhere) and the vibration absorbing members 17, 18, 37, 38, 39 may be configured. However, the screw holes necessary for the vibration absorbing members 17 and 18 in FIG. 5A are omitted from the drawing, and the mounting details required for the baffle plate 11 are also omitted.
[0058]
  Then, the frame may be arranged on the baffle plate 11 via vibration absorbing members 37 and 38 mainly composed of a bag-containing liquid or a bag-containing gel.(See Figure 3)
[0059]
  Further, a constricted portion is provided in the bag containing the liquid or gel, and the baffle plate 11 and the vibration absorbing members 17, 18, 20, 37, 38, and 39 are not uniform due to the grooved or wavy irregularities generated by the constricted portion. It has a smooth surface.
  By doing in this way, the vibration absorption effect which is not inferior compared with the case where the main body of the said vibration absorption member is foamed porous materials, such as urethane foam (sponge), is acquired.
[0060]
  This is because liquids and gels have less volume change due to pressurization than gas and sponges, so even if sealed in a piston or the like, they usually do not become springs, and the vibration absorption that works with the bagged liquid or bagged gel. Since the action is not due to volume change but exclusively due to shape change, it is an essential requirement that a escape field is ensured when load-deforming gel or the like, and the uneven surface due to the groove-like or wavy unevenness is This is because the deformed projecting portion is formed as a refuge.
[0061]
  Furthermore, since the elastic vibration absorbing action can be maintained for a long time as compared with the case where the main component of the vibration absorbing member is a single material of urethane foam (sponge) or rubber, the product life is extended.
  The bag formed by resin molding using silicon rubber having a thickness of 0.2 mm as a main material has a groove-like or wavy unevenness at the constricted portion as a vent hole, so that air permeability is ensured, and the cone paper Front and rear can be released from the isolation seal.(See FIG. 3 (a), FIG. 5 (a) and FIG. 7 (a))
[0062]
  Therefore, the above-described sealed resonance box can be eliminated, and the improvement effect of releasing the air behind the cone paper from the isolation seal can be fully exerted.
  That is, for the purpose of emphasizing only a specific frequency in the resonance box, the sound output of other frequency bands was suppressed for the purpose of emphasizing only a specific frequency in the resonance box due to the harm caused by the damper effect due to the closed air of the sealed box. Harm can be eliminated.
  By doing so, the most effective results were surely obtained.
  As the reason, it is estimated that the gel having an appropriate viscosity has an action of well absorbing an interference wave or the like that causes turbid sound.
[0063]
  As a manufacturing problem, if the thickness of the bag is less than 0.05, it is difficult to maintain the desired shape and quality. A bag such as a rubber balloon cannot maintain a predetermined shape. Moreover, since it is easy to tear, durability is insufficient.
  On the other hand, if the thickness of the bag exceeds 1 mm, the hardness of the silicone rubber weakens the vibration-absorbing action even if the shape and quality are excellent.
  At the present stage, the best results were obtained by encapsulating gelatin or konjac gel made of a material that has a viscosity, rigidity and elasticity that barely maintains its own shape in a 0.2 mm thick silicon rubber bag. It was.
[0064]
  Specifically, a superabsorbent polymer made of a crosslinked acrylamide was used as the main material of the gel. For example, a prototype experiment was conducted using the product name “Snow Pack (registered trademark of Mie Chemical Industry Co., Ltd.)” for the relevant part. This is a bag-type gel that is generally marketed and widely used as a home cold storage agent, and the gel maintains its shape with konjac viscosity, rigidity, and elasticity, and thus has brought optimum results for the practice of the present invention. .
[0065]
  Next, FIG. 4 (a) and FIG. 4 (b) show the peripheral structure of the speaker unit according to the present invention as “parts before assembly, J-shaped, U-shaped, h-shaped or U-shaped cross section, or U-shaped. It is a principal part expanded sectional view which shows embodiment which has an attachment structure of a cross section.
  4A shows the speaker unit fixed from the front side of the baffle plate 11, and FIG. 4B shows the speaker unit fixed from the back side of the baffle plate 11.
[0066]
  4 (a) and 4 (b), the edge of the frame 15 has a J-shaped, U-shaped, h-shaped or U-shaped shape that allows the edge of the frame 15 to be accommodated with sufficient margin in its outer dimensions. A mounting guide 62 having a cross section and having a concave portion is fixed to the baffle plate 11 with a screw 61, and the vibration absorbing member 20 is fitted into the concave portion of the mounting guide 62, and the edge portion of the frame 15 is sandwiched by the vibration absorbing member 20. The frame 15 is flexibly engaged with the baffle plate 11 via the vibration absorbing member 20 so as to be able to advance and retreat with a stroke of the amplitude of the cone paper 27 in the vibration direction of the cone paper 27.
[0067]
  Here, even if the cone paper 27 vibrates in the front-rear direction, the vibration absorbing member 20 absorbs the reaction so that the reaction is not transmitted from the edge of the frame 15 to the baffle plate 11, so the book shown in the embodiment of FIG. The effects of the invention can be obtained.
  According to the experiment, the sound in FIG. 4A is less likely to be muffled by the amount of cone paper 27 protruding forward than in FIG. 4B, and a preferable result is obtained.
[0068]
  Next, FIG. 5A shows vibration absorbing members 17 and 18 substantially the same as the vibration absorbing members 37 and 38 shown in FIG. 3A, and FIG. 5B shows the peripheral structure of the speaker unit according to the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view showing an embodiment in which the weight of the rear magnet is supported by a “support structure in which a recess is loosely fitted via a vibration absorbing member” in addition to the “basic” mode shown in FIG. 1.
  In FIG. 5, the edge of the hole of the baffle plate 11 and the edge of the frame 80 can be moved back and forth with a stroke of 1 mm or more in the vibration direction of the cone paper 27 and flexibly through the vibration absorbing members 17 and 18. Is engaged. The form of this engagement is substantially the same as that shown in FIG. 1, and the description of the detailed structure of the column 3 and its surroundings is omitted, but the vibration absorbing members 17, 18 between the position regulating member 50 and the baffle plate 11 are omitted. And sandwiching the edges of the frame 80 through the sandwich structure.
[0069]
  Further, there is a support base 70 provided with a mounting guide 73 having a recess, and the outer portion of the large magnet 72 integrally coupled to the frame 80 is supported on the recess of the mounting guide 73 via the vibration absorbing member 41.
  Thus, since the large magnet 72 integrally coupled with the frame 80 is supported so as not to transmit vibration to the support base 70 and the floor 71, the kind of material of the support base 70 such as resin molding or wood is used. Regardless of the outer shape, size, and weight of the speaker unit, the same effects as those of the present invention shown in the embodiment of FIG. 1 can be obtained in any of the embodiments.
[0070]
  Further, as the material of the vibration absorbing members 17, 18, 20, 37, 38, 39, 41, in each embodiment shown in FIG. 1, FIG. 2, FIG. 3, FIG. However, even if there is an embodiment in which the elastic force and the damper effect equivalent to that are obtained, or an embodiment of the vibration absorbing structure is deformed, the gist of the present invention is obtained. Can be considered as containing.
[0071]
  And although the basic embodiment of the present invention mainly assumes a light baffle plate in which the resonance box is omitted and the baffle plate is not firmly fixed, the main embodiment is not a resonance box. Even if the vibration absorbing structure is applied to a speaker unit that has a heavy baffle plate and the baffle plate is firmly fixed to the resonance box, turbidity is removed and a clear reproduced sound can be obtained. The result is interesting.
[0072]
  Therefore, even if the present invention is applied to a speaker having a conventional resonance box and a heavy baffle plate, it can be considered that the gist of the present invention is included.
  In addition, since a person skilled in the art can easily conceive a fragile portion that requires a predetermined wiring protection such as an electric wire (not shown) connected to the speaker unit and a design ingenuity in the design, the description thereof will be omitted.
[0073]
  Hereinafter, an embodiment focusing on applying the present invention to a pillow for bedding will be described with reference to FIGS. 6 and 7.
  FIG. 6 shows a speaker structure according to an embodiment of the present invention in which the baffle plate is also used as a back sound shielding plate in combination with the “basic” form shown in FIG. FIG.
[0074]
  Then, a first baffle plate 11 dedicated to the left L channel, which includes speaker units 1 and 2 that independently output the sound of the left L channel and the right R channel constituting stereo stereo image localization, and the right R channel A dedicated second baffle plate 12 is joined to each of the first and second back plates 13 and 14 so as to face each other at an appropriate angle and distance with respect to both ears of the listener. This is a stereo speaker in which both L and right R channels are connected in one piece.
  The first and second back plates 13 and 14 can be considered as extensions of the first and second baffle plates 11 and 12.
[0075]
  The urethane between the frames 15 and 16 of the speaker units 1 and 2 and the first and second baffle plates 11 and 12 and between the joints of the first back plate 13 and the second back plate 14. Bonding is performed via foam (sponge) vibration absorbing members 17, 18, and 19.
  The first back plate 13 is bonded to the joint between the first back plate 13 and the second back plate 14 with a slight bending of the elastic joint member 7 made of vinyl chloride while maintaining appropriate elasticity. The connection of the second back plate 14 is reinforced.
  The whole stereo speaker is formed by wrapping the periphery of these one-piece integral structures with a pillow material (only cushion material) 9 and a bag 10 described later.
[0076]
  In the speaker of FIG. 6, the left L channel sound wave 5, 5 ′ is emitted in the front-rear direction of the first baffle plate 11 from the left L channel dedicated speaker unit 1 as an opposite phase sound wave. At this time, since the sound waves before and after the baffle plate 11 are separated to some extent by the baffle plate 11, the sound waves of opposite phases do not interfere with each other and are added and canceled and disappear.
[0077]
  However, the area of the first baffle plate 11 is limited, and the pillow material 9 serves as a sound absorbing material for the anti-phase sound wave 5 ′ that circulates from the back to the front of the edge, and the sound wave 5 ′ is relatively up to the ear 29. The amount of sound wave 5 'that is absorbed and shielded while passing through a long distance and adversely affects the sound wave 5 as an interference wave becomes very small.
[0078]
  That is, the aboveFirstThe "opposite phase disappearance action occurring behind the cone paper 27" is effective.
  Since the distance from the front of the left L channel dedicated speaker unit 1 to the listener's left ear 29 is short, the amount of attenuation of the sound wave 5 which is a direct sound is small and the original sound can be heard faithfully.
  In addition, the material of the pillow material 9 to be described later greatly influences the function and effect of the direct sound transmitting portion, and an effective direct sound is allowed to pass with a small amount of attenuation.
[0079]
  As for the speaker unit 2, like the speaker unit 1, the pillow material 9 serves as a sound absorbing material for the opposite phase sound wave 6 ′ that circulates from the rear to the front of the edge of the second baffle plate 12, and interferes with the sound wave 6. Since the adverse effect as a wave is prevented, the amount of attenuation in the low sound range from the sound wave 6 generated by the direct sound reaching the ear 30 can be small.
[0080]
  Further, the first and second baffle plates 11 and 12 are much smaller and lighter than the orthodox speakers, and therefore the first and second baffle plates are connected from the speaker units 1 and 2 via the frames 15 and 16. If vibration is transmitted to 11 and 12, it is easy to be adversely affected by mutual interference. Therefore, by interposing the vibration absorbing members 17, 18, 19 and the elastic bonding member 7 so that the vibration is not transmitted, the stereo sound image localization feeling can be prevented. The harmful interfering sound waves are shielded between the speaker units 1 and 2.
[0081]
  These vibration absorbing members 17, 18, 19 and the elastic joining member 7 absorb and block sound waves of audible frequencies, while maintaining the structure, that is, the back plate 13 and the back plate 14, the frames 15 and 16, and the baffle plates 11 and 12. Are connected to such an extent that they cannot be rattled.
[0082]
  If the pillow material 9 is, for example, buckwheat straw, mesh protective nets 8 that prevent the buckwheat straw grains from entering the interior of the speaker units 1 and 2 are arranged in front of and behind the speaker units 1 and 2 (the rear face is shown in FIG. (Not shown).
  In the present embodiment, a hard resin short tube with the size of the tip of a little finger, which is commercially available in a general bedding store, is used as a material for a pillow that is larger in size than the soba koji and has good air permeability. The desired sound effect and relaxation were obtained.
[0083]
  The outer member 10 (outer bag) of the pillow is suitably a fabric with good air permeability that does not block sound waves.
The above-mentioned buckwheat bran and resin tube fragments are granular and the inside member (outer bag) 10 is fixed to the main part of the baffle plate or the like, which is divided by an inner bag of a mesh (not shown) to prevent the internal bias of the outer member (outer bag) 10. For those skilled in the art, the means for protecting the speaker units 1 and 2 and the electric wires, etc., which are vulnerable and need to be protected, covering the hard corners of the baffle plate, etc., and ensuring the safety of the user Since they can be easily conceived and belong to the category of design, their description is omitted.
[0084]
  FIG. 7 (a) is a back sound shielding plate 51 provided with a constricted portion in a bag enclosing a liquid or gel and having a non-uniform surface due to groove-like or wavy irregularities generated by the constricted portion, It can also be used for the baffle plate 11 shown in other figures. However, when used as the baffle plate 11, the speaker unit mounting structure requires some processing and the like, but details thereof are omitted.
  FIG. 2B shows the peripheral structure of the speaker unit according to the present invention. In addition to the “embedded” configuration shown in FIG. It is sectional drawing of the speaker which shows applied embodiment.
  The one in Fig. 6 constitutes a dedicated pillow that can be used to listen to the sound, while the one in Fig. 7 focuses on the usual pillow as much as possible and sacrifices the function of the pillow itself. Without having toHigh fidelity soundConstitutes a loudspeaker. Therefore, the angular structural member such as a baffle plate is eliminated, and the speaker unit is held and accommodated only by the cushion member.
[0085]
  First, mortar-shaped depressions 41 and 42 are provided on the upper part of a fiber structure member 40 that is rich in air permeability and elasticity as a base of the pillow, and the speaker unit 1 dedicated to the left L channel and the right R are provided in the depressions 41 and 42, respectively. Each channel dedicated speaker unit 2 is fitted upward, and a protective net 8 is put over to protect the cone paper of the speaker units 1 and 2, and the protective net 8 is completely covered with a pillow material 9. ing.
[0086]
  Further, a back sound shielding plate 51 made of a rubber mat having a thickness of about 3 millimeters is laid instead of the baffle plate to obtain a back sound shielding effect.
  Then, the LR partition wall 52 is formed by filling and injecting a waterproof resin (which does not matter whether waterproofing is used, but for the time being, an appropriate material) into the central portion of the fiber structure member 40. This waterproof resin is used to fill and inject the target location with a dedicated injector when waterproofing in bathrooms, washrooms, kitchens, etc. In the case of silicone resin, etc., a partition wall that retains elasticity is formed. This improves the separation of the left L channel and the right R channel and contributes to the enhancement of the stereo sound effect of the present invention.
[0087]
  In addition, when various materials were exchanged for the member 40, the result of using a cushion material “Curl Lock (registered trademark of Takagi Chemical Laboratory)” which is a recycled product of a plastic bottle is good.
  The pillow material 9 is a hard resin short tube commercially available from a bedding store, specifically, an outer diameter of 8 mm of a polymer hard resin tube material such as polypropylene that is hard to be crushed by fingers. One with a pressure of 1 mm and a length of 10 mmHigh fidelity soundMoreover, it is also excellent as a pillow itself.
  Further, the pillow material 9 is dispersed so as not to be biased, and is wrapped in a mesh bag appropriately divided to form a pillow.
[0088]
  Note that the hard resin tube as the direct sound transmission part is formed of a cushion material which is difficult to attenuate the direct sound at least as viewed from its shape, and the cushion material is formed from the hard resin tube, for example, a sponge or cotton-like material. If it is replaced, the necessary direct sound is attenuated. Furthermore, the results are not good even with the above-mentioned buckwheat husk.
[0089]
  Further, it is considered that the back-side sound shielding parts cancel each other out while the indirect sound of the opposite phase generated from the back of the cone paper 27 repeatedly diffuses reflection inside the curl lock, as seen from the shape of the material. However, the excellent acoustic effect can be explained.
  Therefore, even if the front and rear of the cone paper 27 are not partitioned by a hard plate corresponding to the baffle plate 11 of FIG.FirstThe same principle can be obtained by the operation principle.
[0090]
  Thus, as the acoustic effect, since the hard resin short tube is the best, it is indispensable immediately above and in the vicinity of the protective net 8, but in other places apart from the comfort, beauty, Thoroughly pursue cost, etc., and place pillow material 9 in the most appropriate category.
  Specifically, the pillow material 9 can be arranged in any manner according to the unillustrated section shape of the mesh bag. For example, make the soft polyethylene short tube more bulky only on the part that touches the nape of the user.Lift it high, or partly make up a pillow with liquid or bag gel,Since the added value as a product can be increased and differentiated from others, it has the effect of promoting sales.
[0091]
  The technical idea of stably summarizing the entire structure with moderate adjustment not to make the sound turbid while absorbing and blocking the harmful sound waves that interfere with each other is the gist of the invention applied to the pillow itself. The requirements are as follows.
(1) The installation procedure is a short-distance positional relationship near the user's ear, and the object for storing the speaker in this embodiment is a pillow or the like.
(2) The structure and dimensions are such that the indirect sound is blocked and only the direct sound reaches the user's ear such as the pillow.
(3) In addition to using the material such as the pillow as a sound absorbing material, the material is interposed in a main part for holding and storing the speaker unit or used as a base.
(4) The requirement of the vibration absorbing member is to maintain the flexibility to absorb and block the harmful indirect waves that interfere with each other as described above, and also to maintain the air permeability and elasticity suitable for the use of the pillow, etc., and rattling and turbidity A stable unit that does not generate noise.
[0092]
  In addition, as long as it is included in the gist of the invention applied to the pillow described above and the requirements thereof, it is a content that can be easily conceived by those skilled in the art with regard to the inventiveness of whether an amplifier is built in or not. All modified embodiments are considered to belong to the present invention.
[0093]
  Next, with reference to FIGS. 8 to 10, an embodiment mainly focusing on the back sound shielding plate in the present invention will be described.
  FIG. 8 shows an embodiment in which the back sound shielding plate according to the present invention is suspended. In this embodiment, there is a suspended back sound shielding plate 83, literally a liquid baffle suspended in a bag 87 or a gel-type baffle. This is applied to a speaker made of a plate 86. The frame 85 that holds the edge of the cone paper 27 of the speaker so as to be able to vibrate in the front-rear direction is also held in the baffle plate 86 so as to be able to vibrate further in the front-rear direction.
[0094]
  Then, a rear sound shielding plate 83 is developed on both sides of the cone paper 27 and the baffle plate 86 so as to be on a substantially extending plane and to isolate the space before and after the cone paper 27 and the baffle plate 86. is doing.
  The baffle plate 86 also forms a back sound shielding plate, but the names are divided for convenience of illustration.
[0095]
  In addition, the “back sound shielding plate” is also considered as an “acoustic resonance reflector” because the sound source is a passive radiator, that is, a “passive radiator”. Is one of the two fundamental principles of the present invention, and is common to all the embodiments shown in FIGS.
  This is because the speaker / corn paper 27 has an “active radiation function”, whereas the “cone passive vibration from the cone paper 27 is inherited and the vibration is radiated in cooperation with the cone paper 27”. It is because it is equipped.
[0096]
  In addition, this back sound shielding plate (hereinafter also referred to as “passive radiator” or “acoustic resonance reflector”) 83 is a positional relationship that shows a substantially maximum area to the listener.ArrangedHas been established. That is, even if the back sound shielding plate 83 itself is a speaker, the positional relationship is such that sound waves that reach the sound directly from the back sound shielding plate 83 to the listener's ear can be heard.
  When the applicant confirmed the effect of the back sound shielding plate 83 by a paired comparison test, the volume of the back sound shielding plate 83 was clearly higher than that without the back sound shielding plate 83 in the state where the back sound shielding plate 83 was present. It was always possible to reproduce that was enhanced.
[0097]
  In addition, a foamed vinyl chloride plate with a thickness of about 4 millimeters and a width of about 60 centimeters is used to spread the back sound shielding plate 83, which is approximately the same size as the baffle plate 86, on both sides slightly apart from the baffle plate 86. The best condition for hearing was achieved.
  As shown in FIG. 8, the cone paper 27 at the center of the baffle plate 86 is within 1 meter on one side and within 2 meters in total width. And if the total width exceeds 3 meters, the result is not good, so it is desirable to keep the total width within 3 meters.
[0098]
  In addition, regarding the material of the baffle plate 86, it is considered that most of the baffle plates 86 exhibit the same effect as long as they are rigid, but the effect cannot be obtained with cardboard.
  As for stereo stereophonic localization, the positional relationship between the speakers dedicated to the left L channel and the right R channel and the listener is preferably an equilateral triangle, and between the speakers dedicated to the left L channel and the right R channel. Ideally, there should be considerable space.
[0099]
  The reflection action of the back sound shielding plate (acoustic resonance reflection plate) 83 described above is considered to be due to the same action as that of the reflection plate in the electric lighting fixture. In other words, the effect is that the power of the limited energy source is delivered to the target without waste so that neither the search lamp nor the headlamp can be constructed without the reflector.
  In general, even if the sound source and light source continue to radiate energy from there, they diffuse almost uniformly unless they are concentrated by the lens or reflector toward the object to be delivered, so the residual value is the square of the distance. It disappears in half proportion.
[0100]
  Although there are no doubts about the effect of the reflector as a physical phenomenon, there are not many examples of actual application to acoustic devices, and there is almost no application example to stereo speakers that pursue high fidelity reproduction shown in the present invention. .
  In the background that there was no application to stereo speakers that were widely used for home use, orthodox stereo speakers with a resonance box were established as a stereotype from acoustic engineers to the general public. is there. That is, it is common sense that “the speaker exhibits its original performance only when it is housed in the resonance box”.
[0101]
  The reason why most of the stakeholders such as manufacturers, users, and broadcasting stations believe and do not doubt is because the utility of the resonance box has been approved as a track record.
  And, in relation to the acoustic design of theaters and concert halls, they were only aware of the sensory utility of reflected sound. However, it is a study of meaning that the delay time of the reverberant sound with respect to the sound source feels an interesting sound.
  Even if it can be easily understood in principle that the back-surface sound shielding plate 83 can efficiently deliver sound waves to the listener located in front of the speaker as a sound source, actual research is not conducted. In this example, the best results are shown.
[0102]
  By doing in this way, even a small output and small diameter speaker can obtain a large reproduced sound with high fidelity comparable to a large output and large diameter speaker. Therefore, if it has the same effect as the conventional one, the price can be reduced naturally.
  Conventionally, it costs 500,000 yen, and a high-fidelity playback sound comparable to an orthodox stereo speaker equipped with a resonance box and an equivalent output amplifier, a simple small output and small diameter speaker of only tens of thousands of yen Can be realized.
  In addition, even if the indoor construction of the installation location is a sound absorbing structure that is not desired in terms of acoustic effect, for example, a Japanese-style room with a closet in which a futon is stored (not shown), an efficient acoustic device with low sound volume attenuation Can be provided.
[0103]
  In addition, a mechanism for maintaining the positional relationship between the cone paper 27 and the back sound shielding plate 83 by non-contact or flexible coupling (not shown) with the speaker frame 85, that is, the respective parts are suspended from the flange 87.GellThe gel structure was liquid or bag.
  Incidentally, the means for holding the frame 85 and the baffle plate 86 by the flexible coupling has already been shown in FIGS. 1 to 5. If the holding means is used in combination, the effect of installing the back sound shielding plate 83 according to the present invention is provided. It is a combination that can demonstrate the maximum.
  By doing so, a heavy and bulky resonance box can be omitted, and a high-fidelity reproduced sound can be obtained. Therefore, if it has the same effect as before, the price can be reduced.
  In addition, since the reproduced sound does not emphasize a specific resonance frequency unnaturally, the listener does not get tired, does not get tired, and has a low degree of blocking the conversation.
[0104]
  FIG. 9 shows a back sound shielding plate according to the present invention implemented in a folding screen.
  The back sound shielding plate 97 shown in FIG. 9 is supported in a flap-like manner on both sides of the baffle plate 99 by a resin hinge 98 that has been commercialized for the purpose of not requiring lubrication.
  This back sound shielding plate 97 is made of a foamed vinyl chloride plate having a thickness of about 4 millimeters, and the same size as the baffle plate is spread on both sides of the baffle plate 99 with both wings spread at an angle that wraps the listener. The state of unfolding upright and upright has the best auditory effect. In short, an arrangement that shows the maximum area to the listener is good.
  The full width dimension is the same as in the embodiment of FIG.
[0105]
  As shown in FIG. 8 and FIG. 9, by consolidating the configuration into a substantially vertical flat plate as a whole, it is possible to reduce the restriction conditions even in terms of the size of the installation place, indoor construction, and design balance. In addition, it is not bulky, and the burden on movement and storage is reduced.
  Or since it is a substantially flat plate-like structure as a whole, it is easy to obtain a sales promotion effect by creating a novel design on the surface, and there is still a pleasure for users to attach wallpaper or posters.
  If it is expected that all TV screens will be replaced from CRT type to LCD flat plate type in the near future, the conventional sound and video (hereinafter referred to as “AV”), which has been unified by the box type design, will be used. There is a high possibility that the devices will be unified with the design of the vertical flat plate.
[0106]
  Furthermore, the housing situation of the general public in Japan is inadequately narrow, and there are many cases where AV devices that originally constitute a rich living space are constraining human living spaces. In order to eliminate the end-to-end fall phenomenon, it is urgent to apply the present invention to commercialize and disseminate a near-future AV device that is unified with the design of the vertical flat plate and has the functional beauty. It is.
[0107]
  In addition, there are still many people who are interested in it, but it is not yet popular, and there are product names such as “AV Surround” and “Home Theater”. As described above, the dedicated software playback device etc. can be widely used as a low-priced AV device, including the speaker system unified with the vertical flat plate design as described above. Combined with Internet distribution of digital broadcasting and TV broadcasting programs, it contributes to the industrial development of AV-related devices and software distribution.
[0108]
  FIG. 10 shows an embodiment in which the back sound shielding plate according to the present invention is formed into a foldable “accordion curtain type” or “sliding shutter type”.
  In FIG. 10, a back sound shielding plate (hereinafter also referred to as “accordion curtain”) 100 that can be folded into a lightweight resin accordion curtain is about 3 mm to 10 mm thick unlike a thin vinyl chloride sheet. This is an openable and closable indoor partition fitting, in which a strip-like plate having a width of about 10 centimeters is hinged and is slidably suspended from a rail 79 of the Kamoi by a sliding metal fitting 78.
[0109]
  The accordion curtain 100 is disposed so as to be freely opened and closed with both sides of the baffle plate 86 (only the left wing in FIG. 10) as doorways. The accordion curtain 100 can be optimally selected in relation to the area and the positional relationship with the baffle plate 86 depending on the structure of the room in which the accordion curtain 100 is installed, and can be opened as necessary.
[0110]
  Also, a back sound shielding plate (hereinafter also referred to as “slide shutter”) 101 shown in the right wing of FIG. 10 that is foldable into a slide shutter shape is a strip having a thickness of about 3 mm to 10 mm and a width of about 10 cm. The plate is slidably suspended from the rail 79 of the Kamoi by the sliding bracket 78 so that it can be overlapped and unfolded as if the window blind was opened and closed horizontally rather than hingedly connected. It is an openable and closable indoor partition fitting, and is similar to the accordion curtain 100 in that it can be opened as necessary.
[0111]
  Accordingly, the accordion curtain 100 and the slide shutter 101 can be used in any way by utilizing the functions originally provided.
  Similarly, even if a rear sound shielding plate that can be freely opened and closed by a sliding door or a door (not shown) is configured, the optimum embodiment should be obtained, and if it is designed in combination with the baffle plate 86, this It can be considered as included in the invention.
[0112]
  Next, referring to FIG. 13 to FIG. 16, the product design drawing which is the embodiment of the present invention is shown.FirstExample or4thAn example will be described. Since the operational effects are substantially the same as those in FIG. 2, most of the operational explanation is omitted.
  Figure 13 shows the product design drawing.FirstIt is an example, the figure (a) is the front view, the figure (b) is the sectional view in the figure (a) AA arrow line, and the figure (c) is these decomposition | disassembly or assembly drawing. A punching board, a decorative metal net, a saran net (a protective net with a frame), or the like 88 in FIG. 5C may protect the cone paper 27 and maintain the entire outer shape.
[0113]
  A perforated mat-type back sound shielding plate 51a mainly composed of a gel in a bag is disposed instead of the baffle plate. Although there is one speaker unit 1 in FIG. 13, a plurality of speaker units 1 may be provided to provide a stereo effect. Since the curl lock member 40a is a fiber-structured member that is rich in air permeability and elasticity and has an appropriate rigidity, it holds the speaker unit 1 in a small, medium and light weight in a flexible position.
  The back cover 89 may be made of the same material as that shown in FIG. 13 (c), and is constituted by a punching board or a decorative metal mesh. However, this may maintain a certain degree of outer shape and may have a role of attaching and supporting the whole. . In addition, if it is the use attached closely to a flat wall, the back cover 89 is good also as a cheap sheet metal or a veneer board irrespective of air permeability.
[0114]
  Figure 14 shows the product design drawing.SecondIt is an example and the figure (a) is the front view and the longitudinal cross-sectional view in the BB arrow line in the figure. FIG. 5B is a horizontal sectional view taken along the line CC of FIG. The curl lock portion 40b has a substantially scalloped shape, and a rear sound shielding plate 51b made of a perforated mat mainly composed of a gel is covered on the front convex stripe surface from the front.
[0115]
  Note that a punching board, a decorative metal net, a saran net (a protective net with a frame), etc. 88a is omitted from FIG. The same applies to FIGS. 15 and 16 below.
  Here, the back sound shielding plate 51b wraps the front of the speaker unit 1 as a sound source with a bowl-shaped curved surface, so that the front and back of the speaker unit 1 are efficiently isolated and cut off in area. Achieve the objective in a smaller area. Therefore, make the whole small and lightHigh fidelity soundCan be issued.
[0116]
  Figure 15 shows the product design drawing.ThirdIt is an example, The figure (a) has shown the front view, The sectional view in the DD arrow line in the figure has shown the figure (b).
  The curl lock member 40c has a plateau-shaped outer shape in which the top of the quadrangular pyramid is cut out, that is, below the middle abdomen, that is, each of the four side surfaces looks like a trapezoid. A mortar-shaped hole is provided, and the speaker unit 1 is disposed upward in the mortar-shaped hole.
  Here, the back sound shielding plate 51c has a shape like a square bowl with a round hole in the bottom surface, and is arranged so as to wrap the speaker unit 1 from the front.
  As a result, the back sound shielding plate 51c efficiently isolates and blocks the front and back of the speaker unit 1, and the object can be achieved even in an area smaller than the flat back sound shielding plate 51a. Therefore, the whole can be reduced in size and weight.
[0117]
  Figure 16 shows the product design drawing.4thIt is an example, The figure (a) is the front view, The figure (b) is sectional drawing in the figure (a) EE arrow line. And there is a curl lock member 40d in the shape of a mortar-shaped hole at the center, like a flat bottom pan (shabu-shabu pan or pancake pan) with a round hole on the bottom, The speaker unit 1 is disposed in a mortar-shaped hole.
  Here, the back sound shielding plate 51d has a shape like a flat bottomed round pan with a round hole in the bottom on the front and back of the speaker unit 1, and is thereby arranged to wrap the speaker unit 1 from the front. . As a result, the back sound shielding plate 51d efficiently isolates and shields the front and back of the speaker unit 1 so that the object can be achieved even in an area smaller than the flat back sound shielding plate 51a.
  Therefore, the whole can be made small and light.
  Throughout the drawings, parts having the same function and effect are denoted by the same reference numerals to avoid duplication of explanation.
[0118]
【The invention's effect】
  According to the first and second aspects of the invention, a heavy and bulky resonance box can be omitted, and a high-fidelity reproduced sound can be obtained. This enables high-fidelity audio to be compact and lightweight, not only for developmental applications to conventional AV equipment, but also for other types of electronic and electrical application equipment that has not previously belonged to the first category of sound quality. Moreover, it can be offered at a low price.
[0119]
  The invention according to claim 3According toEven though it is a small and lightweight speaker built into the pillow, it is comparable to a large speaker while using the cushion material of the pillow as it is.High fidelity soundCan be heard.
[0120]
  According to the invention of claim 4, the separation of the left L channel and the right R channel is improved, and the stereo sound effect is enhanced.
[0121]
  Also, there is no troublesome wearing feeling of headphones, and the sound that can be heard even if the ears are some distance away from the speaker system does not fade out rapidly.
  In addition, it does not cancel out the sound of the low frequency range, and the left L channel and the right R channel are not distinguished from each other, and can be obtained only with high-quality headphones or a large speaker system. And a stereo sound image localization feeling to the listener.
[0122]
  In addition, the speaker system of the present invention can be applied because there is no need to separately arrange two speaker boxes consisting of completely independent housings for the left L channel and the right R channel, and since it is a small, lightweight and simple single configuration. Wide scope.
[0123]
  According to the inventions according to claims 5, 6 and 7, in order to produce a high fidelity sound,An effective result can be surely obtained.
[0124]
  Moreover, according to the invention which concerns on Claim 8, it can enjoy by applying to the pillow or easy chair for bedding.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a speaker showing a “basic” embodiment according to the invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a speaker showing an “embedded” embodiment according to the present invention.
FIG. 3 (a) is a vibration absorbing member 37, 38 provided with a constricted portion in a bag enclosing a liquid or gel and having a non-uniform surface due to groove-like or wavy irregularities generated by the constricted portion. FIG. 6B shows a peripheral structure of the speaker unit according to the present invention “an attachment structure with an L-shaped, J-shaped, or U-shaped cross-section formed by sealing an open end with a ring member, or a U-shaped cross-section”. It is sectional drawing which shows embodiment which has this.
FIG. 4 shows an embodiment having “a mounting structure of a J-shaped, U-shaped, h-shaped, or U-shaped cross section or a U-shaped cross section in a component unit before assembly” as a peripheral structure of the speaker unit according to the present invention. 4A is an enlarged cross-sectional view of a main part, in which FIG. 4A shows a speaker unit fixed from the front side of the baffle plate 11 and FIG. 4B shows a speaker unit fixed from the back side of the baffle plate 11.
5A shows vibration absorbing members 17 and 18 that are substantially the same as the vibration absorbing members 37 and 38 shown in FIG. 3A, and FIG. 5B shows a peripheral structure of the speaker unit according to the present invention. 2 is a cross-sectional view showing an embodiment in which the weight of the rear magnet is supported by a “support structure in which a recess is loosely fitted via a vibration absorbing member” in addition to the “basic” configuration shown in FIG.
6 shows a speaker unit according to an embodiment of the present invention in which a baffle plate is used as a back sound shielding plate and applied to a pillow for bedding, in addition to the “basic” mode shown in FIG. FIG.
FIG. 7A is a back sound shielding plate 51 provided with a constricted portion in a bag enclosing a liquid or gel and having a non-uniform surface due to a groove-like or wavy unevenness generated by the constricted portion. Yes, it can also be used for the baffle plate 11 shown in other figures. FIG. 2B shows the peripheral structure of the speaker unit according to the present invention, in addition to the “embedded” form shown in FIG. It is sectional drawing of the speaker which shows embodiment applied to the pillow of this.
FIG. 8 shows a back sound shielding plate according to the present invention that is suspended.
FIG. 9 shows a back sound shielding plate according to the present invention implemented in a folding screen.
FIG. 10 is an embodiment in which the back sound shielding plate according to the present invention is foldable “accordion curtain type” or “slide shutter type”.
FIG. 11 is a horizontal sectional view of a conventional household stereo speaker;
FIG. 12 is a longitudinal sectional view of a passive radiator shown as a conventional example.
FIG. 13 is an embodiment of the present invention, which is a product design drawing.FirstIt is an example.
  2A is a front view thereof, FIG. 2B is a cross-sectional view taken along the line AA in FIG. 2A, and FIG. 2C is an exploded or assembled view thereof.
FIG. 14 is an embodiment according to the present invention and a product design drawing.SecondIt is an example.
  The figure (a) is the front view, and the longitudinal cross-sectional view in the BB arrow line in the figure, The figure (b) is the horizontal sectional view in the figure (a) CC arrow line.
FIG. 15 is an embodiment of the present invention, which is a product design drawing.ThirdIt is an example.
  The figure (a) is the front view, The figure (b) is sectional drawing in the figure (a) DD arrow line.
FIG. 16 is an embodiment according to the present invention and a product design drawing.4thIt is an example.
  The figure (a) is the front view, The figure (b) is sectional drawing in the figure (a) EE arrow line.
[Explanation of symbols]
      1, Speaker unit (for left L channel only)
      2. Speaker unit for right R channel
      9. Pillow material
    11, (first) baffle plate
    12. Second baffle plate
    15, 16, 80, frame
    17, 18, 19, 20, 37, 38, 39, 41, vibration absorbing member
    86, 96, 99, baffle plate
    27, cone paper
    40. Fiber-structured member that is rich in breathability and elasticity, and also has moderate rigidity
    40a, 40b, 40c, curl lock member
    41, 42, mortar-shaped depression
    51a, 51b, perforated mat-type rear sound shielding plate mainly composed of gel in a bag
    62, 73, mounting guide having a recess
    82, passive radiator
    51, 83, 87, rear sound shielding plate
  100, accordion curtain back sound shielding plate
  101, rear sound shielding plate of slide shutter type

Claims (8)

通気性と弾力性に富み適度な剛性を有する部材に窪みを設けた土台と、
発声面を外向きにして前記窪みに収納されたスピーカユニットと、
前記スピーカユニットの寸法に対応する穴を有し前記スピーカユニットの背面からの間接音を前方向に対して遮蔽する背面音遮蔽と、を備え、
前記スピーカユニットで前記穴が塞がれるように配されたことを特徴とするスピーカシステム
A foundation provided with a recess in a member having a high degree of air permeability and elasticity and having an appropriate rigidity;
A speaker unit housed in the recess with the voice face facing outward ;
And a rear sound shielding plate for shielding against forward indirect sound from the rear surface of the speaker unit has a hole corresponding to the size of the speaker unit,
A speaker system, wherein the speaker unit is disposed so that the hole is closed .
前記背面音遮蔽板は袋入りの液体又は袋入りのゲルを主体とする穴明きマットで構成したことを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステムThe speaker system according to claim 1, wherein the back sound shielding plate is formed of a perforated mat mainly composed of a liquid in a bag or a gel in a bag. 枕の材料として、肉厚0.5乃至1.5ミリメートル、外径5乃至15ミリメートル、管長5乃至20ミリメートルの硬質樹脂短管をメッシュの袋で包んで枕を形成し、前記スピーカユニットの発声面を覆い隠したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスピーカシステム As a pillow material, a hard resin short tube having a wall thickness of 0.5 to 1.5 mm, an outer diameter of 5 to 15 mm, and a tube length of 5 to 20 mm is wrapped in a mesh bag to form a pillow, and the speaker unit utters. 3. The speaker system according to claim 1, wherein the surface is covered and concealed . 左Lチャンネル専用のスピーカユニット及び右Rチャンネル専用のスピーカユニットをそれぞれ上向きに嵌め込むための窪みを上部に設けた繊維構造の部材で前記枕の土台を構成し、
前記繊維構造の部材の中央部に樹脂を充填注入することによりLR隔壁を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステム
The base of the pillow is composed of a fiber structure member provided with a recess for fitting the speaker unit dedicated to the left L channel and the speaker unit dedicated to the right R channel upward,
The speaker system according to any one of claims 1 to 3, wherein an LR partition wall is formed by filling and injecting a resin into a central portion of the fiber structure member .
前記液体又はゲルを封入する袋はシリコンゴムを主材料とすることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステム。The speaker system according to any one of claims 1 to 4 , wherein the bag enclosing the liquid or gel is made of silicon rubber as a main material. 常温中ではかろうじて自己形状を維持する程度の粘性、剛性と弾性を有する材質でなるゼラチン又はこんにゃく状のゲルと、そのゲルを封入する袋は厚さ0.05乃至1ミリメートルのシリコンゴムを主材料に用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステム。Gelatin or konjac gel made of a material with viscosity, rigidity and elasticity that can barely maintain its self-shape at room temperature, and a bag containing the gel is made of silicon rubber with a thickness of 0.05 to 1 mm. The speaker system according to any one of claims 1 to 5 , wherein the speaker system is used. 前記ゲルの主材料にはアクリルアミド架橋体でなる高吸水性ポリマーを用いたことを特徴とする請求項2乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステム。The speaker system according to any one of claims 2 to 6 , wherein a super absorbent polymer made of a crosslinked acrylamide is used as a main material of the gel. 寝具用の枕又は、安楽椅子に内蔵したことを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載のスピーカシステム。The speaker system according to any one of claims 1 to 7 , wherein the speaker system is incorporated in a pillow for bedding or an easy chair .
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