JP3793081B2 - 言語学習用装置、言語学習用プログラム、および、言語学習用プログラムを記憶した記録媒体 - Google Patents

言語学習用装置、言語学習用プログラム、および、言語学習用プログラムを記憶した記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、言語学習用装置、言語学習用プログラム、および、言語学習用プログラムを記憶した記録媒体に関し、特に、学習者に、感覚的に、言語の文章の構成を理解させることのできる、言語学習用装置、言語学習用プログラム、および、言語学習用プログラムを記憶した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、英語等の外国語の言語を学習するための装置に関する技術が、種々開示されている。たとえば、特開平11−282848号公報には、端末において、表示された英文に対して操作が行なわれることにより、当該英文の発音および翻訳文を表示させる技術が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
なお、或る言語を確実に習得しようとする場合、当該言語の文章の構成を、より感覚的に捉えられることが重要であると考えられる。つまり、言語を学習する装置として、より感覚的に、当該言語の文章の構成を示すことのできる装置が必要であると考えられる。
【0004】
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、ある言語の文章の構成を感覚的にかつ確実に学習者に理解させることのできる言語学習用装置、言語学習用プログラム、および、言語学習用プログラムを記憶した記録媒体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明に従った言語学習用装置は、情報を表示する表示部と、言語を学習するための文章およびそれに関連した情報を記憶するデータベースと、情報を入力するための入力部と、前記データベースまたは外部の記録媒体に記憶された前記文章を前記表示部に表示させる表示制御部と、前記表示部内に表示された情報の中から情報を選択するための選択部とを含み、前記選択部は、前記入力部に対する入力に基づいて情報を選択し、前記表示制御部は、前記入力部に対して、前記表示部に表示された文章の一部を選択する入力がなされた場合、前記選択された文章の一部を、当該文章の一部に対応する文型の構文要素ごとに分岐した三次元的な木構造であって、前記構文要素に対応する枝が並べられる方向と各前記構文要素を構成する単語に対応する枝が並べられる方向とが異なるような木構造の枝とともに、前記表示部に表示させ、前記表示部内のある画面に前記文章を表示させ、前記選択部によって前記表示部内の前記文章の一部が選択された場合に、前記表示部の中で前記ある画面とは異なる他の画面に、前記木構造の枝を表示させ、前記文章内の、前記選択部によって選択された語句についての情報を、前記ある画面および前記他の画面とは異なる、別の画面に表示させ、前記選択部による前記文章内の語句の選択が複数回なされた場合、前記表示部において、各回で選択された語句のそれぞれについての情報を互いに異なる画面に表示させ、前記表示部に表示された前記三次元的な木構造の前記枝を表示させる視点を変更させる視点変更部をさらに含むことを特徴とする。
【0006】
本発明のある局面に従うと、言語学習用装置による表示を見た学習者は、表示された文章について、構文要素間の関係を、立体的に捉えることができる。
【0007】
これにより、言語学習用装置は、学習者に、文章の構成を、「構文要素間の関係」という観点から、感覚的に、かつ、確実に、理解させることができる。
【0008】
また、本発明に従った言語学習装置は、木構造の表示の対象となる文章(表示部に表示された文章の一部)が、所定の方向に一列に並べられるのではなく、構文要素ごとに単語がまとめられて配列されるように表示され、さらに、前記三次元的な木構造の枝を表示させる視点を変更させる視点変更部をさらに含む。
【0009】
これにより、構文要素間の関係が複雑となり、枝の構造が複雑となっても、細部まで、確実に表示することができる。たとえば、ある時点の表示で枝分かれの始点が見えないような場合であっても、視点を変えることによって、当該枝分かれの始点が見えるようにすることもできる。このことから、確実に、学習者に対して文章の構成を理解させることができる。また、構文要素ごとに単語がまとめられて配列されることから、単語や言い回しの各群を、修飾機能を理解した上で、独立した論理ユニットとして、ビジュアル的に把握できるようになる。
また、本発明に従った言語学習用装置によれば、表示制御部によって、表示部内のある画面に文章が表示され、そして、入力部に対する入力を条件として、表示部内の文章の一部について、表示部の中である画面とは異なる他の画面に木構造の枝が表示される。
つまり、言語学習用装置は、表示部において、文章を表示させ、さらに、入力部に対する文章の一部を選択する入力を条件として、文章の一部の木構造を表示させる。
これにより、学習者に、まず、文章のみの表示に基づいて文章の構成を考えさせた後、入力部に対して表示された文章の一部を選択する入力をさせて、その部分の木構造を提示することができる。つまり、言語学習用装置を用いた学習において、学習者の情報取得の意思を尊重でき、学習者が、文章の三次元的な構成という情報をただ漫然と受取る事態を回避できる。
また、本発明に従った言語学習用装置によれば、表示制御部によって、表示部のある画面に表示された文章内の、選択部によって選択された語句についての情報が、上記したある画面および他の画面とは異なる別の画面に表示される。
これにより、言語学習用装置は、学習者の情報取得の意思を尊重しつつ、学習者に多くの情報を整理された形態で提供できる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記選択部による文章内の語句の選択が複数回行なわれた場合、前記表示部において、各回で選択された語句についての情報が互いに異なる画面で表示させる。これにより、言語学習用装置は、さらに、学習者に多くの情報を整理された形態で提供できる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、データベースは、前記文章内の語句についての情報を記憶することが好ましい。
【0010】
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記文章内の各構文要素に対応させて、当該構文要素の名称を表示させることが好ましい。
【0011】
これにより、文章が、その構成をより理解され易い形態で表示される。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記木構造、前記文章の一部の中の、主語を含む構文要素と、当該主語を含む構文要素以外の部分とで、最初に分岐するように表示させることが好ましい。
【0012】
これにより、表示された文章において、当該文章の主語が、明確にされる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記文章の一部に修飾語と被修飾語とが含まれる場合、前記木構造、修飾語に伸びる枝が被修飾語に伸びる枝から枝分かれするように表示させることが好ましい。
【0013】
これにより、文章における「修飾−被修飾」の関係が明確になる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記枝、枝分かれした後は枝分かれする前よりも細く表示さることが好ましい。
【0014】
これにより、枝の分岐が強調され、文章の構成がより理解されやすくなる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記文章の一部に複数の節が含まれる場合、前記木構造を、節ごとに、対応する木構造の枝を異なる始点から分岐するように表示させることが好ましい。
【0015】
これにより、文章における主語−述語の関係が複数存在する場合でも、それぞれが、明確に表示される。
【0016】
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記文章の一部に複数の節が含まれる場合、前記木構造を、節ごとに、対応する木構造の枝を異なる始点から分岐するように表示させることが好ましい。
【0017】
これにより、文章における主語−述語の関係が、より明確に表示される。
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記構文要素内の節は、関係代名詞を含む関係代名詞節であり、前記文章は、当該関係代名詞節に修飾される先行詞を含み、前記表示制御部は、前記関係代名詞に対応する枝から前記先行詞に対応する枝へ伸びる矢印を表示させることが好ましい。
【0018】
これにより、関係代名詞節と先行詞の関係が明確に表示される
【0023】
また、本発明に従った言語学習用装置では、前記表示制御部は、前記他の画面に、前記木構造の枝とともに前記文章の一部を表示させ、前記選択部によって、前記文章の一部の中のさらに一部分が選択された場合には、前記ある画面および前記他の画面において、前記一部分に対応する部分の表示態様を変更することが好ましい。
これにより、学習者は、選択した箇所についての木構造をより容易に認識できる。
また、本発明に従った言語学習用装置では、文章についての難易度を入力するための難易度入力部をさらに含み前記データベースまたは前記外部の記録媒体は、前記文章を、難易度に関連付けて記憶前記表示制御部は、難易度入力部に入力された難易度に応じた文章を表示させることが好ましい。
【0024】
これにより、言語学習用装置は、学習者に応じた難易度の文章についての表示を行なえる。
【0028】
本発明に従った言語学習用プログラムは、コンピュータを言語の学習用に動作させる言語学習用プログラムであって、コンピュータに、言語を学習するための文章およびそれに関連した情報を記憶するデータベースまたは外部の記録媒体に記憶された文章を表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示された文章の一部を選択する入力を受付けるステップと、前記選択された文章の一部を、当該文章の一部に対応する文型の構文要素ごとに分岐した三次元的な木構造であって、前記構文要素に対応する枝が並べられる方向と各前記構文要素を構成する単語に対応する枝が並べられる方向とが異なるような木構造の枝とともに、前記表示部に表示させるステップと、前記表示部に表示された前記三次元的な木構造の前記枝を表示させる視点を変更させるステップとを実行させ、前記記録媒体に記憶された文章を前記表示部に表示させるステップは、前記表示部のある画面に前記記録媒体に記憶された文章を表示させ、前記選択された文章の一部を木構造の枝とともに前記表示部に表示させるステップは、前記木構造の枝を、前記ある画面とは異なる他の画面に表示させ、前記記録媒体に記憶された文章を前記表示部に表示させるステップは、前記入力を受付けるステップにおいて語句を選択する入力が受付けられた場合に、前記ある画面および前記他の画面とは異なる別の画面に、選択された語句についての情報を表示させ、かつ、前記入力を受付けるステップにおいて語句を選択する入力が複数回受付けられた場合には、各回で選択された語句のそれぞれについての情報を互いに異なる画面に表示させることを特徴とする。
【0029】
本発明に従った言語学習用プログラムによれば、コンピュータによる表示を見た学習者は、表示された文章について、構文要素間の関係を、立体的に捉えることができる。
また、本発明に従った言語学習用プログラムによれば、木構造の表示の対象となる文章(表示分に表示された文章の一部)が、所定の方向に一列に並べられるのではなく、構文要素ごとに単語がまとめられて配列されるように表示され、さらに、前記三次元的な木構造の枝を表示させる視点を、変更させることができる。
【0030】
これにより、学習者は、文章の構成を、「構文要素間の関係」という観点から、感覚的に、かつ、確実に、理解できる。また、構文要素間の関係が複雑となり、枝の構造が複雑となっても、細部まで確実に表示することができる。たとえば、ある時点の表示で枝分かれの始点が見えないような場合であっても、視点を変えることによって、当該枝分かれの始点が見えるようにすることもできる。このことから、確実に、学習者に対して文章の構成を理解させることができる。
また、本発明に従った言語学習用プログラムによれば、上記したような文章の一部に対応する木構造は、当該文章の一部が選択されたことに応じて当該文章の一部についての複数のメニューが表示され、そして、その中の所定のメニューが選択されたことを条件として、表示部内の文章が表示される画面とは異なる画面に表示される。
つまり、木構造の表示は、文章の一部および所定のメニューの選択を条件として行なわれる。
これにより、学習者に、まず、文章のみの表示に基づいて文章の構成を考えさせた後、文章の一部を選択するための入力およびメニューの選択のための入力をさせることにより、その部分の木構造を提示することができる。つまり、言語学習用装置を用いた学習において、学習者の情報取得の意思を尊重でき、学習者が、文章の三次元的な構成という情報をただ漫然と受取る事態を回避できる。
また、本発明に従った言語学習用プログラムによれば、表示部のある画面に表示された文章内の、選択部によって選択された語句についての情報が、上記したある画面および他の画面とは異なる別の画面に表示される。
これにより、学習者の情報取得の意思を尊重しつつ、学習者に多くの情報を整理された形態で提供できる。
また、本発明に従った言語学習用プログラムは、文章内の語句の選択が複数回行なわれた場合、前記表示部において、各回で選択された語句についての情報が互いに異なる画面で表示させる。これにより、言語学習用装置は、さらに、学習者に多くの情報を整理された形態で提供できる。
【0031】
本発明に従った記録媒体は、上記したような本発明に従った言語学習用プログラムを記録していることを特徴とする。
【0032】
本発明に従った記録媒体によれば、表示部の表示を見た学習者は、表示された文章について、構文要素間の関係を、立体的に捉えることができる。
【0033】
これにより、学習者は、文章の構成を、「構文要素間の関係」という観点から、感覚的に、かつ、確実に、理解できる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態である言語学習用装置を、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施の形態では、学習する言語として、英語が例示されている。
【0035】
[1.言語学習用装置の全体的な構成]
図1は、言語学習用装置のブロック図である。言語学習用装置は、当該言語学習用装置の全体的な動作を制御するCPU(central processing unit)11、CPU11の動作プログラムを含む種々の情報を記憶するハードディスク(HD)13、外部から挿入されるCD−ROM(compact disk-read only memory)100に記憶された情報を読取るCD−ROMドライブ14、CPU11のワークエリアとなるRAM(random access memory)15、操作者(学習者)が言語学習用装置に対して情報を入力するための入力部16、学習用の文章および当該文章に関連した種々の情報を記憶するデータベース17、および、液晶ディスプレイ等で構成される表示部18を備えている。表示部18は、タッチパネルにより構成されることもできる。タッチパネルでは、操作者が情報を入力することもできるので、この場合には、表示部18は、入力部16と兼用されることになる。CPU11は、入出力インターフェイス(I/O)12を介して、HD13、ROM14、RAM15、入力部16、データベース17、および、表示部18と接続されている。
【0036】
[2.言語学習用装置における全体的な処理]
言語学習用装置は、言語を学習するための情報を表示部18に表示するための装置である。以下に、言語学習用装置のCPU11の実行するメインルーチンを説明する。なお、以下に説明する各処理のプログラムは、CD−ROM100に記憶されていてもよいし、HD13に記憶されていてもよい。図2は、CPU11のメインルーチンのフローチャートである。
【0037】
まず、CPU11は、S1で、学習者に対して学習レベルを確認する。この処理は、たとえば、表示部18に、学習者に、学習レベルの入力を促す旨を表示し、これに応じて入力部16に入力された情報に基づいて学習レベルを認識することにより実行される。
【0038】
次に、CPU11は、S2で、表示部18に、テキストウィンドウを表示させる。テキストウィンドウとは、英語の文章のみを表示する画面のことであり、たとえば、図3に示す画面300である。図3は、表示部18で表示される内容の一例を示す図である。
【0039】
本実施の形態では、テキストウィンドウに表示される文章のテキストデータ、ならびに、当該文章を構成する各単語の訳や品詞、および、当該文章の訳文等の種々の情報が、データベース17、または、CD−ROM100に記憶されている。
【0040】
文章のテキストデータは、文章の難易度に関連付けられて、記憶されている。難易度については、たとえば、初級・中級・上級とに分けられ、初級を、1つの文章に修飾の繰返しと簡単な従属節(副詞節)の組合せが含まれる程度の文章、中級を、1つの文章に関係代名詞・関係副詞が使用され、かつ、文章が副文であるという程度の文章、上級を、1つの文章に主語−述語の関係が4つ以上含まれる程度の文章、とすることができる。本実施の形態では、1つの文章とは、大文字で始まりピリオド(.)で終わる文を言い、コロン(:)、セミコロン(;)も原則的に1つの文章の終わりと見なされる。
【0041】
そして、S2において表示される文章の難易度は、S1で確認した学習者の学習レベルに応じたものとされる。
【0042】
また、本実施の形態では、表示されたテキストウィンドウ内の文章について、ポップアップヘルプ、翻訳、構文解析、および、演習問題の各機能を適用することができる。そして、S3,S5,S7,S9では、入力部16において、各機能を適用するための操作がなされたか否かが判断される。
【0043】
CPU11は、S3で、入力部16において、ポップアップヘルプ機能を適用するための操作がなされたか否かを判断する。そして、そのような操作があったと判断すると、処理をS4に進め、無いと判断すると、処理をS5に進める。なお、ポップアップヘルプ機能を適用するための操作とは、テキストウィンドウ内の句、文、または、単語等を選択する操作の後に行なわれる操作であり、この場合、選択された単語等が、ヘルプの対象となる。
【0044】
S4では、ポップアップヘルプを表示する処理を行なう。ポップアップヘルプとは、ヘルプの対象となる単語等についての解説画面を、テキストウィンドウとは別の画面(ヘルプウィンドウ)として表示させる処理である。図3には、テキストウィンドウ300と共に、ヘルプウィンドウが記載されている。
【0045】
図3のヘルプウィンドウについて、説明する。テキストウィンドウ300内には、5行の英文が記載されているが、まず、1行目の「passed」という単語に対するヘルプウィンドウ301について説明する。
【0046】
ヘルプウィンドウ301には、「品詞」「意味」「構文分析」「類義語」という、対象となる単語についての4つのヘルプのメニュー名が表示されている。学習者は、これらのメニュー名から、表示を希望するものを選択する操作を行なう。これにより、対象となる単語について、選択されたメニューに対応する内容が表示される。図3では、ヘルプウィンドウ301において「品詞」が選択され、これにより、表示部18に、さらに、サブウィンドウ301Aが表示される。サブウィンドウ301Aは、ヘルプの対象となる単語の「品詞」に対応する内容が含まれている。
【0047】
また、図3では、テキストウィンドウ300の1行目の「remaining」という単語を対象としたヘルプウィンドウ302、1行目の「whose」という単語を対象としたヘルプウィンドウ303、2行目の「it」という単語を対象としたヘルプウィンドウ304、2行目の「subdued」という単語を対象としたヘルプウィンドウ305、3行目の「that room」という句を対象としたヘルプウィンドウ306、および、3行目の「impregnated」という単語を対象としたヘルプウィンドウ307が示されている。
【0048】
また、図3には、これらの各ヘルプウィンドウに関連したサブウィンドウ302A〜307Aが示されている。
【0049】
ヘルプウィンドウ302〜307およびサブウィンドウ302A〜307Aは、ヘルプウィンドウ301およびサブウィンドウ301Aと同様に、テキストウィンドウ300と同時に、表示部18に表示される。なお、図3では、複数のヘルプウィンドウが示されているが、S4では、選択された単語等に応じて、1つのヘルプウィンドウが表示される。また、S4では、ヘルプウィンドウを表示し、かつ、学習者からメニューを選択する操作を受付け、そして、選択されたメニューに応じたサブウィンドウを表示する処理がなされる。
【0050】
一方、S5では、CPU11は、入力部16において、翻訳機能を適用するための操作がなされたか否かを判断する。そして、そのような操作があったと判断すると、処理をS6に進め、無いと判断すると、処理をS7に進める。なお、翻訳機能を適用するための操作とは、テキストウィンドウ内の文を選択する操作の後に行なわれる操作であり、この場合、選択された文が、翻訳の対象となる。S6では、翻訳画面(翻訳ウィンドウ)を表示する処理を行なう。
【0051】
翻訳機能を適用するための操作、および、翻訳画面を表示する処理について、図4を参照して説明する。図4は、表示部18の表示内容を示す図であり、図4には、テキストウィンドウ401と共に、翻訳ウィンドウ403が記載されている。
【0052】
テキストウィンドウ401内で文を選択する操作がなされると、領域401Aとして示したように、選択された文が反転表示されると共に、選択された文に対するメニューを示すメニューウィンドウ402が表示される。メニューウィンドウ402には、「ツリー構文分析ウィンドウを開く」「翻訳ウィンドウを開く」「演習問題ウィンドウを開く」の3つのメニューが表示されている。
【0053】
そして、「翻訳ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされると、選択されている文を含む翻訳文を示す翻訳ウィンドウ403が、表示部18に表示される。なお、「翻訳ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされたか否かを判断する処理が、S5の処理であり、翻訳ウィンドウ403を表示させる処理が、S6の処理である。また、翻訳ウィンドウ403では、テキストウィンドウ401の領域401A内の文に対応する翻訳文が、反転表示されている。
【0054】
一方、S7では、CPU11は、入力部16において、構文解析機能を適用するための操作がなされたか否かを判断する。そして、そのような操作があったと判断すると、処理をS8に進め、無いと判断すると、処理をS9に進める。なお、翻訳機能を適用するための操作とは、テキストウィンドウ内の文を選択する操作の後に行なわれる操作であり、この場合、選択された文が、構文を解析する対象となる。S8では、構文解析画面(ツリー構文分析ウィンドウ)を表示する処理を行なう。構文とは、文において『主語』『述語』『目的語』『補語』という各構文要素が含まれる態様についての基本パターンである。英語では、一般的に、5つの構文(文型)が知られている。
【0055】
構文解析機能を適用するための操作、および、構文解析画面を表示する処理について、図5〜図7を参照して説明する。
【0056】
図5は、表示部18の表示内容を示す図であり、図5には、テキストウィンドウ501と共に、ツリー構文分析ウィンドウ503が記載されている。
【0057】
まず、図5を参照して、テキストウィンドウ501内で文を選択する操作がなされると、領域501Aとして示したように、選択された文が反転表示されると共に、選択された文に対するメニューを示すメニューウィンドウ502が表示される。メニューウィンドウ502には、メニューウィンドウ402と同様に、「ツリー構文分析ウィンドウを開く」「翻訳ウィンドウを開く」「演習問題ウィンドウを開く」の3つのメニューが表示されている。
【0058】
そして、「ツリー構文分析ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされると、選択されている文の構文(文の構成)の説明を示すツリー構文分析ウィンドウ503が、表示部18に表示される。なお、「ツリー構文分析ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされたか否かを判断する処理が、S7の処理であり、ツリー構文分析ウィンドウ503を表示させる処理が、S8の処理である。また、ツリー構文分析ウィンドウ503内には、当該ウィンドウの表示態様を調整できるウィンドウが表示される(図5では省略)。図6に、当該ウィンドウ内の項目に従って操作が行なわれることにより、表示部18でツリー構文分析ウィンドウ503が拡大表示された状態を示す。図6に示したツリー構文分析ウィンドウ503内には、表示態様を調整するためのウィンドウ503A,503Bが表示されている。
【0059】
図5および図6を参照して、ツリー構文分析ウィンドウ503では、テキストウィンドウ501で選択された文(領域501内の文)が、当該文の構文に対応した木構造の枝(ツリー表示)と共に示されている。図7に、ツリー構文分析ウィンドウ503内に表示されている文およびツリー表示を拡大して示す。なお、図5〜図7におけるツリー表示は、二次元の平面的な表示となっているが、本実施の形態では、ツリー表示を三次元で行なうことができる。構文に対応したツリー表示の構造の詳細については、後述する。
【0060】
ウィンドウ503Aには、ツリー表示と共に、文中の各単語の品詞を表示させるか否か、当該文の属する文型に基づいて文型に含まれる要素(構文要素)を表示させるか否かの設定を行なうための内容が表示されている。ウィンドウ503Bには、ズームインまたはズームアウトを指定するための内容、ウィンドウ503Aにおける設定状態、「翻訳ウィンドウ」または「演習問題ウィンドウ」を表示させるための内容が表示されている。ズームインとは、指示されたポイントを中心にツリー表示を表示させる倍率を下げて部分的に拡大して表示させることであり、ズームアウトとは、ツリー表示の表示倍率を上げてツリー表示の全体を表示させることである。
【0061】
図5〜図7の文およびツリー表示では、英文に対応して、各単語の品詞、および、文型の要素(構文要素)が表示されている。なお、各図中で、品詞として、「代名」は代名詞を、「助動」は助動詞を、「動」は動詞を、「冠」は冠詞を、「名」は名詞を、「前」は前置詞を、「関代」は関係代名詞を、「形」は形容詞を、「副」は副詞を、「接」は接続詞を、それぞれ意味している。また、構文要素として、「S」は主語を、「V」は述語を、「O」は目的語を意味している。
【0062】
また、ツリー構文分析ウィンドウ503が表示されているときには、対象となっている文の中の節を選択すると、図6に示すように、当該節に対応する英文は、テキストウィンドウ501では領域501Bとして反転表示され、また、ツリー構文分析ウィンドウ503でも反転表示される。
【0063】
一方、S9では、CPU11は、入力部16において、演習問題機能を適用するための操作がなされたか否かを判断する。そして、そのような操作があったと判断すると、処理をS10に進め、無いと判断すると、処理をS11に進める。なお、演習問題機能を適用するための操作とは、テキストウィンドウ内の文を選択する操作の後に行なわれる操作であり、この場合、選択された文が、出題される演習問題の対象となる。S10では、演習問題画面(演習問題ウィンドウ)を表示する処理を行なう。
【0064】
演習問題機能を適用するための操作、および、演習問題画面を表示する処理について、図8を参照して説明する。図8は、表示部18の表示内容を示す図であり、図8には、テキストウィンドウ801と共に、演習問題ウィンドウ802が記載されている。
【0065】
テキストウィンドウ801内で文、節、句、または単語等を選択する操作がなされると、領域801Aとして示したように、選択された文が反転表示されると共に、選択された文に対するメニューを示すメニューウィンドウ(メニューウィンドウ402,502と同様の画面。図8では省略)が表示される。そして、メニューウィンドウにおいて、「演習問題ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされると、選択されている文に対応した演習問題を示す演習問題ウィンドウ802が、表示部18に表示される。なお、「演習問題ウィンドウを開く」というメニューを選択する操作がなされたか否かを判断する処理が、S9の処理であり、演習問題ウィンドウ802を表示させる処理が、S10の処理である。また、演習問題ウィンドウ802には、当該ウィンドウの表示態様を調整できるウィンドウ802Aが表示される。
【0066】
図8では、テキストウィンドウ801において「I could hear the whistling of the trains,」という節が選択された状態が示されている。これにより、演習問題ウィンドウ802では、当該節において「1.主語を言い換えて下さい。」「2."could"を他の表現で言い換えて下さい。」「3."could hear"の時制を変えて下さい。」という3問の問題が示されている。また、入力部16に対して所定の操作が行なわれることにより、図8の演習問題ウィンドウ802に示されているように、各問題のヒントや解答が示される。
【0067】
一方、CPU11は、S11で、入力部16に対して、英語を学習する処理の終了を要求する処理がなされたか否かを判断する。そして、そのような処理がなされたと判断すると、処理を終了させる。一方、そのような処理がなされなかった場合には、処理をS3に戻して、学習者からの情報の入力を待つ。また、CPU11は、S4,S6,S8,または,S10における各処理の終了後も、S3に処理を戻す。
【0068】
[3.ツリー表示について]
以下に、本実施の形態のツリー表示の詳細について説明する。
【0069】
まず、本実施の形態では、言語学習用装置で学習する外国語の一例として、英語を採用している。そして、英語における基本構文(基本文型)とは、以下の5文型をさす。
【0070】
第1文型:S+V
第2文型:S+V+C
第3文型:S+V+O
第4文型:S+V+O+O
第5文型:S+V+O+C
なお、各文型において、Sは主語、Vは動詞、Cは補語、Oは目的語を意味する。第4文型の最初のOは間接目的語(Indirect Object、「Oi」と表記する場合もある)、二番目のOは直接目的語(Direct Object、「Od」と表記する場合もある)を意味する。
【0071】
Sは、名詞あるいはそれに相当するもの(代名詞、名詞句、名詞節、動名詞等)に対応する。
【0072】
Vは、動詞に対応する。なお、助動詞(can、may、need、will、do、does、did等)もVの中に含めて1つの動詞群と考えられるものとする。後述するように、本実施の形態ツリー表示では、大枝のVが「助動詞+動詞」に分岐するものとする。
【0073】
Cは、名詞もしくは形容詞、またはそれに相当するもの(現在分詞、過去分詞、不定詞)に対応する。
【0074】
Oは、名詞あるいはそれに相当するもの(代名詞、名詞句、名詞節、動名詞等)に対応する。ただし、Oi,Odに代名詞が入る場合、当該代名詞は、目的格(me、you、him、her、it、us、them)になる。
【0075】
さらに、英文に対応するツリー表示についての規則を、以下に列挙する。なお、本実施の形態では、ツリー表示は、一点から枝が構文要素毎に対応して分岐または枝分かれするようになされるが、大枝とは、分岐および枝分かれの開始点に直接接続する枝のことを言い、当該大枝から枝分かれして伸びる枝のことを小枝という。また、小枝には、他の小枝から分岐または枝分かれしたものも含まれる。
【0076】
▲1▼.各構文(文型)とも、ツリー表示は、最初に「主部」と「述部」とで、大枝が分岐するものとする。主部はSの部分で、残りの部分が述部となる。
【0077】
▲2▼.5つの基本文型のツリー表示の大枝の部分は最も太い線を使用し、その後、枝分かれするにつれて、線が段階的に細くなるものとする。
【0078】
▲3▼.ツリー表示の対象となる文が副文である場合には、文と共に構文要素を表示させる際、主文より低レベルの節(副詞節、関係代名詞節、主語のないto不定詞等)の基本文型はSVOの各構文要素を括弧内に表記するものとする。
【0079】
▲4▼.形容詞あるいはそれに相当するもの(形容詞句、形容名詞等)に接続される枝は、補語になる場合(第2文型または第5文型において用いられるように、単独で構文要素となり得る場合)を除いて、ツリー表示の「大枝」になることはないものとする。形容詞(形容詞句、形容名詞等)に接続される枝は、名詞を修飾する派生の「小枝」として表記される。
【0080】
▲5▼.副詞あるいはそれに相当するもの(副詞句、副詞節等)に接続される枝は、構文ツリーの「大枝」にはならないものとする。副詞(副詞句、副詞節等)に接続される枝は、動詞、他の副詞、形容詞、または、文全体を修飾する派生の「小枝」として表記される。
【0081】
▲6▼.接続詞を伴った節が形容詞節または副詞節の場合も、当該節に接続される枝は、構文ツリーの「大枝」にはならないものとする。形容詞節または副詞節に接続される枝は、文中の主となる主語−述語の関係を含む節に接続される枝が実線で表記されるのに対して、破線で表記され、かつ、文中の主となる主語−述語の関係を含む節内のどの文型要素を修飾するかの表記がなされるものとする。
【0082】
▲7▼.英文において、修飾語句が、被修飾部と連続している場合、修飾語句に接続される枝は、図9(A)に示すように、被修飾部に接続される枝の途中につながるように、つまり、修飾部(old)に伸びる枝は、被修飾部(houses)に伸びる枝から枝分かれしたように、表示されるものとする。なお、修飾語句が被修飾語句に対して「必須」の語群である場合には、図9(B)に示すように、修飾語句(the)と被修飾部(houses)へ伸びる枝は、一つの分岐点から分岐するものとする。
【0083】
▲8▼.動詞には目的語を取らない自動詞(Vi)と目的語を取る他動詞(Vt)があるが、第1文型と第2文型に含まれる動詞は、自動詞である。第3文型、第4文型、および、第5文型に含まれる動詞は、他動詞である。第4文型の「S+V+Oi+Od」は、第3文型として「S+V+Od+to(またはfor)Oiに置き換えることができる(例えば、"I give Mary presents."を"I give presents to Mary."に、また、"I buy her presents."を"I buy presents for her."に、置き換えることが可能)。
【0084】
▲9▼.第2文型では「S=C」の関係が、第5文型では「O=C」の関係が成り立つ。
【0085】
図10(A)〜(E)に、基本5文型のそれぞれについての、基本的なツリー表示を示す。図10(A)には第1文型が示され、図10(B)には第2文型が示され、図10(C)には第3文型が示され、図10(D)には第4文型が示され、図10(E)には第5文型が示されている。
【0086】
図10(A)〜図10(E)の各図には、ツリー表示の枝部分に相当する枝部101A〜101E、ツリー表示の元となる英文に相当する英文部102A〜102E、英文部102A〜102Eの英文の各単語の品詞に対応する記号が記載されている品詞表示部103A〜103E、および、英文部102A〜102Eの構文要素を示す構文要素部104A〜104Eが、それぞれ含まれている。また、文型ごとに、ツリー表示の枝部101A〜101Eおよび構文要素部104A〜104Eの表示色が異なり、具体的には、第1文型では赤色で、第2文型では緑色で、第3文型では青色で、第4文型では黄色で、第5文型では灰色で、表示される。これにより、各文の文型が容易に把握される。
【0087】
次に、第1〜第5文型のそれぞれについて、ツリー表示の複数の例を挙げる。
[3−1.第1文型のツリー表示の例]
図11(A),(B)には、第1文型のツリー表示の例が示されている。第1文型についてのツリー表示では、ツリーの枝および構文要素を示す文字列は、図10を用いて説明したように、赤色で表示される。
【0088】
図11(A)には、「I walk.」という代名詞と動詞のみからなる英文が記載されている。そして、その英文の上方には一点から、主語である「I」と述語である「walk」のそれぞれに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、英文の真下には、「I」「walk」のそれぞれの単語の品詞に対応する文字が記載されている。具体的には、「I」という代名詞には「代名」という文字列が、「walk」という動詞には「動」という文字列が、それぞれ対応するように記載されている。
【0089】
さらに、図11(A)では、品詞に対応した文字列のさらに下方に、構文要素を表す文字列が記載されている。具体的には、図11(A)では、主語に相当する「I」には「S」という文字列が、述語に相当する「walk」には「V」という文字列が、それぞれ対応するように記載されている。
【0090】
一方、図11(B)には、「I walk slowly.」という、代名詞、動詞、および、動詞を修飾する副詞からなる英文が記載されている。そして、その英文の上方には一点から、主語である「I」と述語である「walk」のそれぞれに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、当該枝の、「walk」へと伸びる部分からは、「walk」を修飾する副詞である「slowly」という単語に向けて伸びる枝が枝分かれしている。なお、「walk」へと伸びる部分から枝分かれした後の枝は、枝分かれする前よりも、細くなっている。
【0091】
また、図11(B)では、英文の真下には、「I」「walk」「slowly」のそれぞれの単語の品詞に対応する文字が記載されている。具体的には、図11(A)での品詞の記載に加え、記載に「slowly」という副詞の下方には「副」という文字列が記載されている。
【0092】
さらに、図11(B)では、品詞に対応した文字列のさらに下方に、構文要素を表す文字列が記載されている。具体的には、図11(A)と同様に、主語に相当する「I」には「S」という文字列が、述語に相当する「walk」には「V」という文字列が、それぞれ対応するように記載されている。
【0093】
図12、図13には、第1文型のツリー表示の他の例が示されている。
図12には、「I walk slowly to the house.」という、図11(B)に記載された文章に、さらに、動詞「walk」を修飾する「to the house」という句を追加した英文が記載されている。そして、英文の上方には一点から、当該英文の構成を示すためのツリー表示の枝が記載されている。当該枝は、まず、主語である「I」と述語である「walk」のそれぞれに対応するように分岐した構造を有する。そして、「walk」に伸びる枝は、当該「walk」を修飾する「slowly」「to the house」のそれぞれに対応するように、2箇所で、枝分かれしている。枝分かれした後の枝は、「walk」に伸びる枝よりも細い。そして、「to the house」という句に伸びる枝は、当該句が「前置詞+名詞」として構成されるため、まず、前置詞に対して枝が伸びる枝と、残りの部分(the house)に対応するように枝とに分岐している。そして、当該残りの部分に対応する枝は、含まれるそれぞれの単語(「the」「house」)に対応するように、上記した規則▲7▼に従って、1つの分岐点から分岐する。
【0094】
また、英文の真下には、英文を構成する各単語の品詞に対応する文字が記載されている。さらに、品詞に相当する文字列のさらに下方に、構文要素を表す文字列が記載されている。具体的には、図12では、主語に相当する「I」には「S」という文字列が、述語に相当する「walk」には「V」という文字列が、それぞれ対応するように記載されている。そして、それ以外の単語については、修飾語句であり、構文要素(主語、述語、補語、または、目的語)とはならないため、構文要素を表す文字列は記載されていない。
【0095】
一方、図13には、「I and you will walk very slowly to the old house.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には一点から、主部である「I and you」と述部である「will walk」のそれぞれに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「I and you」に伸びる枝は、分岐して、同じ太さの枝となって、「I」「and」「you」の各単語にそれぞれ伸びている。また、「will walk」に伸びる枝は、分岐して、同じ太さの枝となって、「will」「walk」の各単語にそれぞれ伸びている。
【0096】
さらに、「will walk」に伸びる枝は、当該「walk」を修飾する「very slowly」「to the old house」のそれぞれに対応するように、さらに2箇所で、枝分かれしている。枝分かれ後の枝は、「will walk」に伸びる枝よりも細い。「very slowly」側の枝は、「slowly」に向けて伸びており、当該枝から、「very」に向けて、さらに枝が枝分かれしている。「very」は「slowly」修飾するする語だからである。「to the house」側の枝は、当該句が「前置詞+修飾語+名詞」として構成されるため、まず、前置詞に対して枝が伸びる枝と、残りの部分(the old house)に対応するように枝とに分岐している。そして、当該残りの部分に対応する枝は、まず、「the」と「old house」のそれぞれに対応するように分岐し、さらに、「old house」側の枝は、「house」に向けて伸び、途中、「old」に向けて枝分かれしている。
【0097】
また、英文の真下には、英文を構成する各単語の品詞に対応する文字が記載されている。さらに、品詞に相当する文字列のさらに下方に、構文要素を表す文字列が記載されている。具体的には、図13では、主部に相当する「I and you」には「S」という文字列が、述部に相当する「will walk」には「V」という文字列が、それぞれ対応するように記載されている。そして、それ以外の単語については、修飾語句であるため、構文要素を表す文字列は記載されていない。
【0098】
以上説明したように、本実施の形態におけるツリー表示では、対象となる英文に修飾語と被修飾語とが含まれる場合、被修飾語に伸びる枝から、修飾語に伸びる枝が枝分かれする。また、枝分かれした枝は、枝分かれした元の枝よりも細い。
【0099】
[3−2.第2文型のツリー表示の例]
図14(A),(B)には、第2文型のツリー表示の例が示されている。第2文型についてのツリー表示では、ツリーの枝および構文要素を示す文字列は、図10を用いて説明したように、緑色で表示される。
【0100】
図14(A)には、「I am old.」という代名詞、動詞および形容詞からなる英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と述部である「am old」とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、「am old」側の枝は、述語である「am」と、補語である「old」に対応して、2つに分岐している。
【0101】
英文の真下には、「I」「am」「old」のそれぞれの単語の品詞に対応する文字が記載され、さらに、その下には、各語の対応する構文要素を表す文字列が記載されている。
【0102】
一方、図11(B)には、「I and you will be very old in 20 years' time.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主部である「I and you」と、それ以外の部分とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「I and you」側の枝は、図12(B)と同様に、分岐して、同じ太さの枝となって、「I」「and」「you」の各単語にそれぞれ伸びている。一方、それ以外の側の枝は、また、述部である「will be」と補語である「old」とに伸びるように、分岐している。
【0103】
「will be」に伸びる枝は、途中で、「will be」を修飾する「in 20 years' time」という句に向けて枝分かれし、また、末端で「will」と「be」のそれぞれの単語に対応するよう分岐している。
【0104】
「in 20 years' time」に伸びた枝は、まず、前置詞である「in」とそれ以外の部分とに対応して分岐し、「それ以外の部分に対応して分岐した」枝は、さらに、名詞である「years'」と「time」に向けて分岐する。また、図14(B)に記載された英文では「20」という単語は「years'」を修飾しているため、「20」に伸びる枝は、「years'」に伸びる枝より枝分かれしたものとなっており、「years'」に伸びる枝よりも細い。
【0105】
図14(B)では、英文の真下に、各単語の品詞に対応する文字が記載され、その下には、構文要素を表す文字列が記載されている。なお、「数」とあるのは数詞を意味する。
【0106】
[3−3.第3文型のツリー表示の例]
図15(A),(B)には、第3文型のツリー表示の例が示されている。第3文型についてのツリー表示では、ツリーの枝および構文要素を示す文字列は、図10を用いて説明したように、青色で表示される。
【0107】
図15(A)には、「I eat apples.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と述部である「eat apples」とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、「eat apples」側の枝は、述語である「eat」と、目的語である「apples」に対応して、2つに分岐している。また、英文の真下に、各単語の品詞に対応する文字が記載され、その下には、構文要素を表す文字列が記載されている。
【0108】
図15(B)には、「I have been eating apples since I was a boy.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と、それ以外の部分とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「I」以外の部分に対応する側の枝は、述部である「have been eating」と、目的語である「apples」とに伸びるように、分岐している。
【0109】
「have been eating」に伸びる枝は、「have been eating」を修飾する「since I was a boy」という節に向けて分岐し、また、分岐して、同じ太さの枝となって、「have」「been」「eating」の各単語にそれぞれ伸びている。
【0110】
「since I was a boy」に伸びた枝は、破線で記載されている。このように、本実施の形態では、副文や重文等、複数の「主語−述語」の関係がある場合、主節に対応する枝は実線で、副文等それ以外の節に対応する枝は破線で、というように、線種を変えて表示させる。なお、一文中に、3以上の節が含まれる場合には、節ごとに、線種が変更される。
【0111】
そして、「since I was a boy」に伸びた枝は、まず、接続詞である「since」と「I was a boy」とに対応するように分岐する。そして、「I was a boy」に伸びた枝は、まず、主語とそれ以外の部分、つまり、「I」と「was a boy」とに対応するように分岐し、さらに、述語である「was」と、補語である「a boy」とに対応して分岐する。また、「a boy」に対応する枝は、「a」と「boy」とに対応して分岐する。なお、「a」は「boy」に対して必須の要素であるため、「a」と「boy」とに伸びる枝は、それぞれ同じ太さである。
【0112】
また、英文の真下に、各単語の品詞に対応する文字が記載され、その下には、構文要素を表す文字列が記載されている。
【0113】
以上説明したように、本実施の形態では、表示の対象となる英文に、複数の節(「I have been eating apples」と「I was a boy」)が含まれる場合、節ごとに、異なる始点から、ツリー表示の枝の分岐が開始されている。「I was a boy」の節に伸びる破線の枝は、「have been eating」に伸びる枝に接続されているが、その一方で、図15(B)中の始点Xから、分岐が開始されている、と考えることもできる。また、本実施の形態では、節ごとに、対応するツリー表示の枝の線の種類が変更されている。
【0114】
また、図15(B)では、「I have been eating apples」の節は第3文型であるため、対応する枝等が青色で表示されるが、「since」以下の節は、第2文型であるため、対応する枝(破線)等は緑色で表示される。
【0115】
また、「since」以下の節に対しても構文要素が記載されているが、「I have been eating apples」の節に対する構文要素の記載との混同を防止すべく、括弧内に記載されている。
【0116】
[3−4.第4文型のツリー表示の例]
図16(A),(B)には、第4文型のツリー表示の例が示されている。第4文型についてのツリー表示では、ツリーの枝および構文要素を示す文字列は、図10を用いて説明したように、黄色で表示される。
【0117】
図16(A)には、「I give Mary presents.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と述部である「give Mary presents」とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、「give Mary presents」側の枝は、述語である「give」、間接目的語である「Mary」、直接目的語である「presents」のそれぞれに対応して、3つに分岐している。また、英文の真下に、各単語の品詞に対応する文字が記載され、その下には、構文要素を表す文字列が記載されている。「固名」は、固有名詞を意味している。
【0118】
図16(B)には、「I will give Mary presents, which I bought yesterday.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と、「will give Mary presents」に対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「will give Mary presents」に対応する側の枝は、述部である「will give」、間接目的語である「Mary」、直接目的語である「presents」のそれぞれに伸びるように、分岐している。「will give」に伸びる枝は、分岐して、同じ太さの枝となって、「will」「give」の各単語にそれぞれ伸びている。
【0119】
図16(B)に記載された英文では、「which」以下の節は、「presents」を先行詞とする関係代名詞節となっている。そして、この関係代名詞節に対しては、「I will give Mary presents」の節とは異なる始点から分岐の始まるツリー表示の枝が、記載されている。なお、この枝は、破線で記載されている。
【0120】
図16(B)における破線のツリー表示の枝は、まず、関係代名詞節の主語である「I」と、それ以外の部分(「which」および「bought yesterday」)と、に対応するように分岐する。そして、それ以外の部分に対応した枝は、述語である「bought」と、目的語である「which」とに対応するよう、分岐する。そして、「bought」に伸びる枝は、途中、「bought」を修飾する「yesterday」に対して伸びるよう、枝分かれする。なお、「yesterday」に伸びる枝は、「bought」に伸びる枝よりも細い。
【0121】
さらに、図16(B)の破線の枝では、関係代名詞「which」に伸びる枝から、先行詞である「presents」に伸びる枝へ向かう矢印が含まれる。
【0122】
図16(B)では、「I will give Mary presents」の節は第4文型であるため、対応する枝等が黄色で表示されるが、「which」以下の節は、第3文型であるため、対応する枝(破線)等は青色で表示される。
【0123】
また、図16(B)では、英文の各単語の品詞を示す文字列と、各節での構文要素を示す文字列が記載されている。「固名」は、固有名詞を意味している。関係代名詞節の構文要素は、括弧内に記載されている。
【0124】
[3−5.第5文型のツリー表示の例]
図17(A),(B)には、第5文型のツリー表示の例が示されている。第5文型についてのツリー表示では、ツリーの枝および構文要素を示す文字列は、図10を用いて説明したように、灰色で表示される。
【0125】
図17(A)には、「I find John alive.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と述部である「find John alive」とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。また、「find John alive」側の枝は、述語である「find」、目的語である「John」、補語である「alive」のそれぞれに対応して、3つに分岐している。また、英文の真下に、各単語の品詞に対応する文字が記載され、その下には、構文要素を表す文字列が記載されている。
【0126】
図17(B)には、「I found John alive at the place where nobody else was found.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「I」と、「found John alive」に対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「found John alive」に対応する側の枝は、述部である「found」、目的語である「John」、補語である「alive」のそれぞれに伸びるように分岐している。なお、これら3つに伸びる枝は、互いに、同じ太さである。
【0127】
「found」に伸びる枝からは、「found」を修飾する句である「at the place」に向けて伸びる枝が枝分かれしている。「at the place」に向けて伸びる枝は、「found」に伸びる枝よりも細い。そして、「at the place」に向けて伸びる枝は、前置詞である「at」と「the place」に対応して分岐し、「the place」に対応した枝は、さらに、「the」と「place」とに対応するように分岐する。
【0128】
図17(B)に記載された英文では、「where」以下の文は、「place」を先行詞とする関係副詞節となっている。そして、この関係副詞節に対して記載される枝は、破線状である。
【0129】
図17(B)における破線のツリー表示の枝は、まず、関係副詞節の主語である「nobody」と「was found」とに対応するように分岐する。そして、「was found」に対応した枝は、述語である「was」と、補語である「found」とに対応するよう、分岐する。また、「nobody」に伸びる枝は、途中、「nobody」を修飾する「else」に対して伸びるよう、枝分かれする。「else」に伸びる枝は、「nobody」に伸びる枝よりも細い。
【0130】
さらに、図17(B)の破線の枝では、関係副詞「where」に伸びる枝から、先行詞である「place」に伸びる枝へ向かう矢印が含まれる。
【0131】
図17(B)では、「I found John alive at the place」の節は第5文型であるため、対応する枝等が灰色で表示されるが、「where」以下の節は、第2文型であるため、対応する枝(破線)等は緑色で表示される。
【0132】
また、図17(B)では、英文の各単語の品詞を示す文字列と、各節での構文要素を示す文字列が記載されている。「関副」は、関係副詞を意味している。「過分」は、過去分詞を意味している。関係副詞節の構文要素は、括弧内に記載されている。
【0133】
[3−6.その他のツリー表示の例]
以下に、本実施の形態におけるツリー表示の種々の例を、文型の枠を越えて説明する。なお、各図には、英文、当該英文の構文要素に応じて分岐したツリー表示の枝、各単語の品詞に対応する文字列、および、各文の構文要素を示す文字列が記載されている。
【0134】
図18には、「No one has a right to deprive others of their liberties, much less their lives.」という英文が記載されている。そして、その英文の上方には、一点から、主語である「one」と、「has a right」とに対応するように分岐したツリー表示の枝が記載されている。「one」側の枝からは、「one」を修飾する「No」に向けて、枝が枝分かれしている。
【0135】
「has a right」側の枝は、述語である「has」と、目的語である「a right」とに向けて分岐し、さらに、「a right」側の枝は、「a」と「right」とに向けて分岐している。また、「a right」に向かう枝からは、「a right」を修飾する形容詞句である「to deprive others」に向かう枝が枝分かれしている。
【0136】
「to deprive others」に向かう枝は、前置詞「to」とそれ以外の部分とに向かって分岐した後、「deprive」と「others」とに向かって分岐する。「deprive」に向かう枝からは、「of their liberties」に向かう枝と「much less their lives」に向かう枝が枝分かれしている。「much less their lives」の部分は、厳密に意味論的には、「and one much less has a right to deprive others of their lives」の一部が省略されたものと考えられるが、本実施の形態では、基本文型の分析を目的とすることから、「much less their lives」の中の「their lives」の部分を、depriveを修飾する副詞的用法の前置詞句「of their lives」の「of」が省略されたものあるとしている。そして、図18では、省略されている「of」は、括弧内に記載され、また、それに向かった枝を他の部分とは線種を変えて(点線で)記載している。
【0137】
なお、図18のツリー表示の枝および構文要素は、対象となる文が第3文型であるため、青色で表示される。また、「to deprive others」という形容詞句については、主文の基本文型の一部分ではないことを示すため、括弧内に、対応する構文要素が記載されている。なお、句であるため、この部分には主語はない。
【0138】
次に、図19を参照して、別の例について説明する。図19には、「A recent study on the Japanese economy indicates that it may not improve very soon.」という英文が記載されている。この英文は、「A recent study」が主部であり、「indicates」が述語であり、「that」以下の節が目的語となっている。そこで、図19の英文の上方には、一点から、「A recent study」と、それ以外の部分とに向かって分岐するツリー表示の枝が記載されている。「A recent study」以外の部分に向かう枝は、さらに、「indicates」と、「『that』以下の節」とに対応するように分岐している。
【0139】
「A recent study」に向かう枝は、「A」と「study」に向けて分岐する。また、「study」に向かう枝からは、「recent」に向かう枝と、「on the Japanese」に向かう枝とが枝分かれする。
【0140】
「『that』以下の節」に向かう枝は、さらなる分岐または枝分かれを始めるところまでは実線で、分岐または枝分かれをした後は別の線種(破線)で、記載されている。図19に示す英文において、「that」以下の節全体としては目的語となっているため、実線の枝が対応するが、「that」以下の節の内部の構文を考慮した際、図19に示す英文の主節の主部「A recent study」と述語「indicates」に対して区別する必要があるからである。
【0141】
なお、図19に示すツリー表示では、実線の部分は第3文型であるため青色で、破線の部分は第1文型であるため赤色で、それぞれ表示される。
【0142】
また、図中の「節」は、節を導く接続詞(または代名詞)を意味する。
次に、図20を参照して、さらに別の例について説明する。図20には、「He is far cleverer than his wife he has been long married to, though he doesn't look so.」という英文が記載されている。この英文は、「He」が主語であり、「Is」が述語であり、「Cleverer」が補語となっている。「He is far cleverer than his wife」の部分が主節であるため、対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。また、「he has been long married to」の部分は関係代名詞節であるためツリー表示の枝が破線で記載され、「though he doesn't look so」の部分は主節とは別に設けられた節であるためツリー表示の枝が破線で記載されている。
【0143】
「cleverer than his wife 」の部分は、「cleverer than his wife is 」の「is」の省略されたものであると考えれば、含まれる「than」接続詞とされるが、口語では、「than」+名詞(目的格)とも見なせるので、本実施の形態では、図20の英文に含まれる「than」を前置詞と見なしている。
【0144】
また、「his wife he has been long married to」の部分は、「his wife to whom he has been long married」の関係代名詞「whom」が略されて前置詞の「to」が最後に配置されているので、図20に示すツリー表示の枝では、点線の枝を使って「whom」を表示に追加するものとする。また、図20では、「whom」が先行詞の「(his) wife」を指していることを示すために、「whom」から「his wife」に伸びる破線の矢印が記載されている。
【0145】
「though he doesn't look so 」という節は、それまでの文全体を修飾していると考えられる。このことから、この節に対応するツリー表示の分岐または枝分かれの始点は、実線のツリー表示の分岐または枝分かれの始点に接続されている。また、この節の最後の「so」は厳密には副詞であるが、基本文型分類上、破格的用法として考えられている。
【0146】
次に、図21を参照して、さらに別の例について説明する。図21には、「We failed to understand that it was a very serious situation. 」という英文が記載されている。「We failed to understand」の部分が主節であるため、対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。この英文の主節では、「We」が主語であり、「failed」が述語である。また、主節は、第1文型であるため、赤で表示される。
【0147】
図21に示す英文において、「that」で導かれる節(以下、that節と略記)は、実線とは異なる線種(細かい破線)で記載される。また、第2文型であるため、緑色で表示される。
【0148】
さらに、「to understand that〜(that節)」も、主語が省略されたものとして、構文分析のための構文要素の表示がなされている。なお、この部分では、「understand」が動詞、「that節」が目的語に相当する働きをしていると考えられるため、主節とは異なる分岐の始点から「understand」まで、および、当該始点から「that節」に対応する枝の始点までが、実線および細かい破線とは異なる線種(粗い破線)の枝で結ばれている。また、当該枝は、第3文型を示す青色で、表示される。
【0149】
また、図21では、主節以外に対応する構文要素は、構文ごとに、括弧内に記載されている。
【0150】
次に、図22を参照して、さらに別の例について説明する。図22には、「It was a very awkward meeting, especially because none of us spoke English.」という英文が記載されている。「It was a very awkward meeting」の部分が主節であるため、この部分に対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。また、この主節では、「It」が主語であり、「was」が述語であり、「a very awkward meeting」が補語である。また、主節は、第2文型であるため、緑色で表示される。
【0151】
図22に示す英文において、「especially」以下の節に対応するツリー表示の枝は、実線とは異なる線種(破線)で記載される。また、この節は、第3文型であるため、対応する枝等は青色で表示される。さらに、「especially」は、それ以下の文(「because」以下の文)全体を修飾するため、「especially」に向けて伸びる枝は、それ以下の文に対するツリー表示の分岐または枝分かれの始点に向けて、曲線で、記載されている。つまり、本実施の形態では、副詞が接続詞以降の副文を修飾する場合には、当該副詞に伸びる枝は、接続詞以降の副文についてのツリー表示の分岐または枝分かれの始点に向けて、曲線で記載される。
【0152】
次に、図23を参照して、さらに別の例について説明する。図23には、「The police arrested a group of people whose terrorist act had stunned the whole world.」という英文が記載されている。「The police arrested a group of people」の部分が主節であるため、この部分に対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。また、この主節では、「The police」が主部であり、「arrested」が述語であり、「a group of people」が目的語である。また、主節は、第3文型であるため、青色で表示される。
【0153】
図23に示す英文において、「whose」以下の節に対応するツリー表示の枝は、実線とは異なる線種(破線)で記載される。また、この節は、第3文型であるため、対応する枝等は青色で表示される。また、「whose」以下の節は、「a group of people」という語群を修飾している。したがって、「whose」以下の節に対応するツリー表示の分岐の始点から、「a group of people」という語群に対するツリー表示の分岐の始点まで伸びる、破線の矢印が記載されている。
【0154】
つまり、本実施の形態では、関係代名詞節が語群を修飾する場合には、当該関係代名詞節に対応するツリー表示の分岐の始点から、被修飾語である語群のツリー表示の分岐の始点まで伸びる矢印が、記載される。
【0155】
[3−7.ツリー表示の難易度の具体例]
上記したように、本実施の形態では、学習の対象となる文章(本実施の形態では英文)は、その難易度と関連付けられて、記憶されている。そこで、以下に、文章とその難易度との組合せの具体例を示す。なお、ここでは、たとえば、文章の難易度を「初級」「中級」「上級」とする。
【0156】
[3−7−1.初級の英文のツリー表示]
図24(A)には、「Once when I was six years old I saw a magnificent picture in a book, called True Stories from Nature, about the primeval forest.」という英文が記載されている。この英文では、「I saw a magnificent picture in a book, called True Stories from Nature, about the primeval forest」の部分が主節であるため、この部分に対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。この主節は、第3文型であるため、対応するツリー表示の枝等が青色で表示される。主節内には、修飾−被修飾の関係が繰り返されているため、その都度、対応するツリー表示の枝は、枝分かれしている。
【0157】
また、「Once when I was six years old」という節は、主節中の「saw」を修飾する副詞節であるため、これに対応して、主節とは異なる線種のツリー表示が記載され、また、副詞節内の構文要素に対応する文字列が括弧内に記載されている。
【0158】
図24(B)には、「It was a picture of a boa constrictor in the act of swallowing an animal.」という英文が記載されている。この文に含まれる「主語−述語の関係」は一つである(単文である)が、修飾−被修飾の関係が繰り返されているため、その都度、対応するツリー表示の枝は、枝分かれしている。また、第2文型であるため、対応するツリー表示の枝等が緑色で表示される。
【0159】
図24(A),図24(B)に示されるように、初級の文としては、単文に修飾の繰返しが組合された文か、主節に簡単な従属節(副詞節)が組合された文が記憶されている。
【0160】
[3−7−2.中級の英文のツリー表示]
図25には、「While interviews with members of social and political elites have expanded the range of existing documentary sources, the most distinctive contribution of oral history is that it includes within the historical record the experiences and perspectives of groups of people who might otherwise have been 'hidden from history'.」という英文が記載されている。この文では、「the most distinctive contribution of oral history is」の部分およびこれに続く「that」節が主節である。このため、「the most distinctive contribution of oral history is」の部分および「『that』節内の分岐の始点」に対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。この主節は第2文型であるため、対応するツリー表示の枝等が緑色で表示される。
【0161】
また、図25に示される英文には、文頭の「while」で始まる形容詞節、上記した「that」節、および、「who」で始まる関係代名詞節のそれぞれに含まれる主語−述語の関係が、主節における主語−述語の関係に加えて、含まれている。
【0162】
本実施の形態では、中級としては、1つの文章に関係代名詞および/または関係副詞が使用され、また、文章が副文(主語−述語の関係が主節以外に3つ程度含まれる)ような程度の複雑さを有する文章が記憶されている。
【0163】
[3−7−3.上級の英文のツリー表示]
図26には、「Such hearts, such brains, would be unable to comprehend that one's attachment to a masterpiece may be utterly overwhelming, especially when it is the underside of the weave that entrances the beholder and only begetter, whose own past inercoils there with the fate of the innocent author.」という英文が記載されている。この文では、「Such hearts, such brains, would be unable to comprehend」が主節である。このため、この部分に対応するツリー表示の枝が実線で記載されている。この主節は第2文型であるため、対応するツリー表示の枝等が緑色で表示される。
【0164】
また、図26に示される英文には、「comprehend」に続く「that」節、それに続く関係副詞「when」以下の「when it is the underside of the weave」という節(関係副詞節)、当該関係副詞節に続く「that」節、そして、文末の関係代名詞「whose」以下の関係代名詞節という、主節以外に4つの主語−述語の関係が含まれる。
【0165】
本実施の形態では、上級としては、1つの文章に主語−述語の関係が4つ以上含まれる程度、またはそれ以上の複雑さを有する文章が記憶されている。
【0166】
[3−8.三次元のツリー表示]
本実施の形態では、以上説明してきたツリー表示を、三次元で行なうことができる。以下に、三次元のツリー表示について、図27および図28に示す具体例を参照しつつ、説明する。
【0167】
図15(B)に示した「I have been eating apples since I was a boy.」という英文に対応した、三次元のツリー表示を図27に示す。
【0168】
まず、図27を参照して、三次元のツリー表示では、枝が、柱状の棒で表現されている。そして、三次元のツリー表示では、英文は、所定の方向に一列に並べられるのではなく、構文要素ごとに英文中の単語がまとめられて配列されたりしている。
【0169】
図27におけるツリー表示では、主節(「I have been eating apples」)に対応する部分が連続した棒状で記載され、従属節(「since I was a boy」)に対応する部分が断続的に破断した棒状で記載されている。つまり、図15(B)におけるツリー表示と同様に、主節と従属節とでは、対応する線種(棒の種類)が異なっている。
【0170】
図27における三次元のツリー表示は、入力部16に対して所定の操作が行なわれることにより、視点を変更できる。図27における三次元のツリー表示の視点を、同図中の矢印Pの方向に変更したものを、図28に示す。
【0171】
図28のツリー表示では、「since I was a boy」という節全体に対応する枝281が「have been eating」という述部全体に対応する枝280から枝分かれする始点が、前面に表示されることにより、図27のツリー表示よりも、当該枝分かれの始点を認識しやすくなっている。
【0172】
[4.主な変形例]
以上説明したように、本実施の形態では、英文の構文に対応するツリー表示を三次元で行ないその視点を変更可能とすることにより、ツリー表示の枝の構造の理解が容易となり、これによって、英語の構文が、複雑であっても、確実に、修飾−被修飾等、英文内の語句や節間の関係を表示できる。
【0173】
英語の文章を3D(dimension)グラフィック化し、自由自在に、構文ツリー(構文に対応したツリー表示)を各角度から見ることができるため、単語/言い回しの各群を、修飾機能を理解した上で、独立した論理ユニットとして、ビジュアル的に把握ができるようになる。これにより、接ぎ木の職人が、他の木から、必要な小中の枝を、自由自在に他の木の幹や大枝に移植することにより、視覚的に美しく芸術的な人口樹の作品を制作できるように、英語基本文型の3D構文ツリーの単語/言い回し群の各独立ユニット部分を(頭の中で)自由自在に切り離したり、くっつけたりすることにより、英語を書いたり、話したりする場合に、簡単な論理ユニットを組み合わせていくという比較的に単純な操作の中から、より複雑で、より論的で、全体的にもよりまとまった文章構文を構成していける力を養えるという効果がある。
【0174】
従来の二次元の、平坦な紙面上のテキスト読解法では、このような、単語/言い回しの各群をまとまりのある独立した論理ユニットとして捉え、これらを、自由自在に他の文章に対して追加したり切り離したりする能力は、養成することはこれまでほとんど不可能に近かった。二次元上では、枝の切り貼りは表現しにくかったからである。そして、本発明のように、三次元の構文ツリーを表示させることにより、このような能力の養成が容易となるのである。
【0175】
なお、本発明の言語学習用装置が適用されるのは、英語のみならず、英語と類似の構文に分類可能なドイツ語や、さらに他の、構文要素の順序に規則のある言語について適用することができる。つまり、たとえば、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、イタリア語等の現代ヨーロッパ言語に対しても、適用可能である。
【0176】
また、以上説明した言語学習用装置には、さらに、音声を発する発音部が設けられ、単語の訳や文章の翻訳文が表示されるのと同時に、当該単語、訳、文章、または、文章を読み上げる音声が発せられても良い。
【0177】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の言語学習用装置のブロック図である。
【図2】 図1のCPUのメインルーチンのフローチャートである。
【図3】 図1の表示部での表示内容の一例を示す図である。
【図4】 図1の表示部での表示内容の一例を示す図である。
【図5】 図1の表示部での表示内容の一例を示す図である。
【図6】 図1の表示部での表示内容の一例を示す図である。
【図7】 図5および図6のツリー構文分析ウィンドウ内に表示されている文およびツリー表示を示す図である。
【図8】 図1の表示部での表示内容の一例を示す図である。
【図9】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の規則を説明するための図である。
【図10】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の基本的なものを示す図である。
【図11】 本発明の実施の形態における、第1文型のツリー表示の例を示す図である。
【図12】 本発明の実施の形態における、第1文型のツリー表示の例を示す図である。
【図13】 本発明の実施の形態における、第1文型のツリー表示の例を示す図である。
【図14】 本発明の実施の形態における、第2文型のツリー表示の例を示す図である。
【図15】 本発明の実施の形態における、第3文型のツリー表示の例を示す図である。
【図16】 本発明の実施の形態における、第4文型のツリー表示の例を示す図である。
【図17】 本発明の実施の形態における、第5文型のツリー表示の例を示す図である。
【図18】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図19】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図20】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図21】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図22】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図23】 本発明の実施の形態におけるツリー表示の例を示す図である。
【図24】 本発明の実施の形態における、初級の英文のツリー表示の例を示す図である。
【図25】 本発明の実施の形態における、中級の英文のツリー表示の例を示す図である。
【図26】 本発明の実施の形態における、上級の英文のツリー表示の例を示す図である。
【図27】 本発明の実施の形態における、三次元のツリー表示の例を示す図である。
【図28】 本発明の実施の形態における、三次元のツリー表示の例を示す図である。
【符号の説明】
11 CPU、13 ハードディスク、14 CD−ROMドライブ、16 入力部、17 データベース、18 表示部、101A〜101E 枝部、102A〜102E 英文部、103A〜103E 品詞表示部、104A〜104E 構文要素部、300,401,501,801 テキストウィンドウ、301〜307 ヘルプウィンドウ、301A〜307A サブウィンドウ、402,502 メニューウィンドウ、403 翻訳ウィンドウ、503 ツリー構文解析ウィンドウ、802 演習問題ウィンドウ。

Claims (13)

  1. 情報を表示する表示部と、
    言語を学習するための文章およびそれに関連した情報を記憶するデータベースと、
    情報を入力するための入力部と、
    前記データベースまたは外部の記録媒体に記憶された前記文章を前記表示部に表示させる表示制御部と
    前記表示部内に表示された情報の中から情報を選択するための選択部とを含み、
    前記選択部は、前記入力部に対する入力に基づいて情報を選択し、
    前記表示制御部は、
    前記入力部に対して、前記表示部に表示された文章の一部を選択する入力がなされた場合、前記選択された文章の一部を、当該文章の一部に対応する文型の構文要素ごとに分岐した三次元的な木構造であって、前記構文要素に対応する枝が並べられる方向と各前記構文要素を構成する単語に対応する枝が並べられる方向とが異なるような木構造の枝とともに、前記表示部に表示させ、
    前記表示部内のある画面に前記文章を表示させ、前記選択部によって前記表示部内の前記文章の一部が選択された場合に、前記表示部の中で前記ある画面とは異なる他の画面に、前記木構造の枝を表示させ、
    前記文章内の、前記選択部によって選択された語句についての情報を、前記ある画面および前記他の画面とは異なる、別の画面に表示させ、
    前記選択部による前記文章内の語句の選択が複数回なされた場合、前記表示部において、各回で選択された語句のそれぞれについての情報を互いに異なる画面に表示させ、
    前記表示部に表示された前記三次元的な木構造の前記枝を表示させる視点を変更させる視点変更部をさらに含む、言語学習用装置。
  2. 前記表示制御部は、前記文章の一部内の各前記構文要素に対応させて、構文要素の名称を表示させる、請求項1に記載の言語学習用装置。
  3. 前記表示制御部は、前記木構造を、前記文章の一部の中の、主語を含む構文要素と、当該主語を含む構文要素以外の部分とで、最初に分岐するように表示させる、請求項1または請求項2に記載の言語学習用装置。
  4. 前記表示制御部は、前記文章の一部に修飾語と被修飾語とが含まれる場合、前記木構造を、修飾語に伸びる枝が被修飾語に伸びる枝から枝分かれするように表示させる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の言語学習用装置。
  5. 前記表示制御部は、前記枝を、枝分かれした後は枝分かれする前よりも細く表示させる、請求項4に記載の言語学習用装置。
  6. 前記表示制御部は、前記文章の一部に複数の節が含まれる場合、前記木構造を、節ごとに、対応する木構造の枝を異なる始点から分岐するように表示させる、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の言語学習用装置。
  7. 前記表示制御部は、前記文章の一部に複数の節が含まれる場合、前記木構造を、節ごとに、対応する木構造の枝を異なった種類の線で表示させる、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の言語学習用装置。
  8. 前記構文要素内の節は、関係代名詞を含む関係代名詞節であり、
    前記文章は、当該関係代名詞節に修飾される先行詞を含み、
    前記表示制御部は、前記関係代名詞に対応する枝から前記先行詞に対応する枝へ伸びる矢印を表示させる、請求項6または請求項7に記載の言語学習用装置。
  9. 前記データベースは、前記文章内の語句についての情報を記憶する、請求項1に記載の言語学習用装置。
  10. 前記表示制御部は、
    前記他の画面に、前記木構造の枝とともに前記文章の一部を表示させ、
    前記選択部によって、前記文章の一部の中のさらに一部分が選択された場合には、前記ある画面および前記他の画面において、前記一部分に対応する部分の表示態様を変更する、請求項1〜請求項9のいずれかに記載の言語学習用装置。
  11. 文章についての難易度を入力するための難易度入力部をさらに含み、
    前記データベースまたは前記外部の記録媒体は、前記文章を、難易度に関連付けて記憶し、
    前記表示制御部は、難易度入力部に入力された難易度に応じた文章を表示させる、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の言語学習用装置。
  12. コンピュータを言語の学習用に動作させる言語学習用プログラムであって、
    コンピュータに、
    言語を学習するための文章およびそれに関連した情報を記憶するデータベースまたは外部の記録媒体に記憶された文章を表示部に表示させるステップと、
    前記表示部に表示された文章の一部を選択する入力を受付けるステップと、
    前記選択された文章の一部を、当該文章の一部に対応する文型の構文要素ごとに分岐した三次元的な木構造であって、前記構文要素に対応する枝が並べられる方向と各前記構文要素を構成する単語に対応する枝が並べられる方向とが異なるような木構造の枝とともに、前記表示部に表示させるステップと、
    前記表示部に表示された前記三次元的な木構造の前記枝を表示させる視点を変更させるステップとを実行させ
    前記記録媒体に記憶された文章を前記表示部に表示させるステップは、前記表示部のある画面に前記記録媒体に記憶された文章を表示させ、
    前記選択された文章の一部を木構造の枝とともに前記表示部に表示させるステップは、前記木構造の枝を、前記ある画面とは異なる他の画面に表示させ、
    前記記録媒体に記憶された文章を前記表示部に表示させるステップは、前記入力を受付けるステップにおいて語句を選択する入力が受付けられた場合に、前記ある画面および前記他の画面とは異なる別の画面に、選択された語句についての情報を表示させ、かつ、前記入力を受付けるステップにおいて語句を選択する入力が複数回受付けられた場合には、各回で選択された語句のそれぞれについての情報を互いに異なる画面に表示させる、言語学習用プログラム。
  13. 請求項12に記載の言語学習用プログラムを記録した、コンピュータ読取可能な記録媒体。
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