JP3792044B2 - Tightening nut protection structure and protection method - Google Patents
Tightening nut protection structure and protection method Download PDFInfo
- Publication number
- JP3792044B2 JP3792044B2 JP09960998A JP9960998A JP3792044B2 JP 3792044 B2 JP3792044 B2 JP 3792044B2 JP 09960998 A JP09960998 A JP 09960998A JP 9960998 A JP9960998 A JP 9960998A JP 3792044 B2 JP3792044 B2 JP 3792044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- protective
- locking member
- protection
- nuts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Dowels (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、複数のナットとボルトにより固定された締め付け用ナットの保護構造及び保護方法に関し、更に詳しくは、鉄塔などの骨組み構造体のナットの恣意的な取り外しを防止するための保護構造及び保護方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄塔などの骨組み構造体は、締結部のナットの緩みを防止するために、ナットを樹脂で固定したり、また、複数のナットを用いて締結(いわゆるダブルナット)して固定している。しかしながら、ボルトとナットとから構成される締結構造は、ねじ込み構造あるので、スパナやレンチなどを用いれば、この締結構造は、容易に取り外すことができる。ダブルナットにより緩みを防止しても、恣意的にこれらのナットを取り外すと、鉄塔などの巨大構造体でさえ、ときとして倒壊する。これにより、多大な被害が与えられて社会的影響も大きい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
恣意的なナットの取り外しを考慮した防犯対策としては、ナットを樹脂で固定して、固めて回らなくする。ナットに円形のキャップをかぶせて通常のスパナやレンチでは回りにくくするなどが考えられる。
【0004】
しかしながら、前者の樹脂で固定する方法は、施工性が悪く、また高価である。一方、後者の円形キャップを用いる方法は、強力なパイプレンチを用いると取り外しが可能であり、恣意的な取り外しを完全に防止することはできない。
【0005】
そこで、この発明は、これらの恣意的なナットの取り外しを困難にするナットの保護構造及び保護方法を提供することを目的とする。併せて本願発明の目的は、これらのボルトとナットとからなる締結構造の恣意的な取り外しを防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため本願発明の請求項1の発明は、ボルトとナットとによる締め付け構造であって、
前記ナットの外面に圧入により固定された筒状の係止部材と、前記ナット及び前記係止部材に遊嵌された状態で前記ナットを収納する保護部材と、該保護部材に一体化又は固定され、前記係止部材との係合により前記保護部材の取り外しを困難とする係合部と、から構成されることを特徴とする締め付け用ナットの保護構造である。
【0007】
請求項2の発明は、前記係合部は、前記保護部材の内壁から半径中心方向に向かって突出された突起であり、該突起は前記係止部材の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の保護構造である。
【0008】
請求項3の発明は、前記ナットは内側ナットとその外側に配置された止めナットとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載の締め付け用ナットの保護構造である。
【0009】
請求項4の発明は、前記係止部材は、前記内側ナットに圧入されていることを特徴とする請求項3に記載の締め付け用ナットの保護構造である。
【0010】
請求項5の発明は、前記係止部材は、前記内側ナットと前記止めナットの双方に圧入されていることを特徴とする請求項3に記載の保護構造である。
【0011】
請求項6の発明は、前記保護部材は、円筒であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の保護構造である。
【0012】
請求項7の発明は、前記円筒は、開口端を閉鎖可能とされていることを特徴とする請求項6に記載の保護構造である。
【0013】
請求項8の発明は、ボルトとナットとによる締め付け構造であって、前記ナットの対角寸法よりも内径寸法の小さな中空体からなる係止部材と、前記係止部材の外径寸法よりも内径寸法の大きな中空体から構成され、かつ、前記係止部材の外径よりも小さく、前記ナットの対角寸法よりも大きな突起が半径中心方向に設けられている保護部材とを用い、
前記ナットを収納する位置に前記保護部材を配置した後に、前記係止部材を前記保護部材の開放端から前記ナットに圧入することにより請求項1に記載の保護構造とすることを特徴とする締め付け用ナットの保護方法である。
【0014】
【作用】
請求項1に記載の保護構造によれば、ナットは保護部材により収納されているので、レンチなどで直接ナットを取り外すことができない。また、この保護部材は、ナットとは遊嵌されているので、この保護部材をレンチなどにより回転させてもこの回転力はナットには伝わらないので、ナットが緩むことがない。
さらに、このナットの外面には、筒状の係止部材が圧入により固定されているので、保護部材に一体化又は固定された係合部との係合により保護部材の取り外しを困難としている。また、これらの係止部材及び係合部は保護部材に収納されているので、外部から直接これらの係止部材及び係合部に接触することができず、結果としてこの保護部材の取り外しは一層困難となる。
【0015】
これにより、安易にナットを取り外そうという意欲がなくなり、締結構造の恣意的なナットの取り外しを防止することができ、防犯上有効である。
【0016】
請求項2に記載の発明のように構成すれば、保護部材は、係合部としての突起と係止部材との干渉により取り外しが困難とされている。
【0017】
請求項3に記載の保護構造によれば、複数のナットによる締め付けられる、いわゆるダブルナットにより締め付けられた構造であるので、ナットの自然の緩みが防止できると共に恣意的なナットの取り外しも防止できる。
【0018】
請求項4に記載の保護構造によれば、係止部材の固定が圧入でよいので、極めて容易であり、操作性が良好となる。また、係止部材が内側ナットに固定されているので、仮にこの係止部材と保護部材との摩擦により係止部材を回転させようとしても、ダブルナットの効果により回転することはない。
【0019】
請求項5に記載の保護構造によれば、係止部材の固定が圧入でよいので、極めて容易であり、操作性が良好となる。また、係止部材は複数のナットに固定に固定されるので、強固に固定されて保護部材を取り外すことが困難となる。
【0020】
請求項6に記載の保護構造によれば、保護部材の外形が円形であるので、スパナやレンチなどを噛ませることが困難である。
【0021】
請求項7に記載の保護構造によれば、保護部材の開口端が閉鎖可能とされているので、外見が美麗となる。また、締結構造の汚れ、腐食を防止する効果も期待される。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施の形態について、六角ナットを用いた図面により説明するが、四画ナットなど他の多角形ナットにおいても同様に用いられる。
【0023】
図1〜図7は、この発明の実施の形態に係る締め付け用ナットの保護構造を説明する図である。
【0024】
図1は、この発明が適用される一例を示し、同じ大きさの二つのナット1、2と一つのボルト3により被締結部材としての鉄骨部材4、5が締め付けられた固定構造6が示されている。二つの鉄骨部材4、5には貫通孔7が形成され、この貫通孔7にはボルト3が一側5a側から貫通してネジ部8が他側4a側に突き出ている。このネジ部8には座金9を介して二つのナット1、2がねじ込まれ、これにより二つのナット1、2によるいわゆるダブルナット固定されている。
【0025】
これらのナット1、2及びボルト3は、例えばJIS規格に合致されたものである。ナットの各部寸法(ナット高さH、二面幅B、対角寸法C)を、図2に示すとおり定義して、以下の説明では、各寸法に対してナットを示す符号1、2をこれらの寸法に添え字として付して説明する。このナット1のナット高さH1は18mm、相対向する面1aと面1aとの幅(二面幅)B1は35mm、相対向する頂点1bと頂点1bとの幅(対角寸法)C1は40.4mmである。この実施の形態ではナット1とナット2とは同一規格のものが用いられている。
【0026】
ここで、ダブルナット固定とは、ナット1をねじ込んだ後に、ナット2をねじ込んで固定した構造であり、ナット1とナット2とは相反する方向(図中x、y方向)に付勢されている。これにより、ナット1のネジ山はボルト3の上方のネジ山8aに圧接され、ナット2のネジ山はボルト3の下方のネジ山8bに圧接されている。これにより、ナット1、2は回転して緩むことが防止されている。
【0027】
しかしながら、このナット1、2は共に露出しており、取り外しの場合は、レンチなどによりナット1、2のそれぞれの面1a、2aを挟み込んで回転させることにより取り外すことができる。
【0028】
図3は、この発明で使用する係止部材としてのインナースリーブ10を説明する図であり、このインナースリーブ10は、円形のパイプ状(筒状)である。このインナースリーブ10は、ナット1、2を構成する棒鋼に比較して軟質の、例えばアルミ合金パイプなどを加工した材料により形成されている。鉄、樹脂等、その他の材料から形成されていてもよい。電線(ACSR)、クランプなどに用いられるアルミ合金は、噛み込みが良く、施工性も良好である。
【0029】
このインナースリーブ10は、ナット1に圧入固定した係止部材とされるため、例えば、その外径D10は約46mm。内径d10は40.3mm、厚さは約2.5mm、高さH10は約10mmである。
【0030】
図4は、この発明で使用する保護部材としての保護スリーブ11を説明する図であり、この保護スリーブ11は、下端11a及び上端11bが開口され、その内部には空間12を有する円筒状の中空体ある。また、この保護スリーブ11は、容易に変形されない材料から構成され、例えばアルミニウムパイプなどである。鉄、樹脂等、その他の材料から形成されていてもよく、インナースリーブ10と同材質であってもよい。
【0031】
この保護スリーブ11は、ナット1、2及びインナースリーブ10に遊嵌されるので、その内径d11はインナースリーブ外径D10よりも大きい48mm程度とされている。また、容易に変形されないように十分に肉厚とされ、例えばその外径D11は56mmである。また、この保護スリーブ11の高さH11は約60mmであり、これによりナット1、2とボルト3とが空間12に収納可能とされている。
【0032】
この保護スリーブ内壁11cには、全周に亘って突起13が設けられている。この突起13は、インナースリーブ13との係合により取り外しが困難とされると共に保護スリーブ11がナットと遊嵌されるため、突起先端の内径d13は約43mmとインナースリーブ外径D11よりも小さく、かつ、ナット1の対角寸法C1よりも大きい。また、この突起13は開口端11aから高さH13が約6.5mmの位置に設けられ、この区間は座金9などを収納するスカート部14とされている。
【0033】
図5に示すように、保護スリーブ11の開口端11aを固定構造6に臨ませてこの保護スリーブ11を装着して空間12にナット1、2を収納させる。次いで、インナースリーブ開口端10aを固定構造6に臨ませてこの空間12に挿入する。内径d10が対角寸法C2よりも小さいので、インナースリーブ内壁10cは頂点2bに当接して嵌合を拒むが、強引にインナースリーブ10を圧入することにより内壁10cは頂点2bにより変形される。
【0034】
圧入は、例えば図6に示すような、硬い鋼材から形成された環状アタッチメント15を用いればよい。このアタッチメント15は、外径D15が保護スリーブ内径d11よりも小さい47mm、内径d15がナット対角寸法C1、c2よりも大きい42mmである。このアタッチメント15を用いて、消音ハンマーなどによりインナースリーブ10を打ち込めば圧入でき、このインナースリーブ10の下端10aが、突起13の近傍にくるまで圧入される。このとき、保護スリーブ下端11aは表面4aに当接して、ドライバーなどによりこの保護スリーブ11の引き抜きが防止されている。
【0035】
これにより図7に示すように、本発明の保護構造16が得られる。この保護構造16では、ダブルナット固定された二つのナット1、2が、保護スリーブ11の中空12内に収納されているので、外部から直接レンチなどをこのナット1、2に作用させることはできない。
【0036】
また、この保護スリーブ内壁11cは、ナット1、2の最外径にあたる頂点1b、2bと隙間が形成されている。また、図8に示すように、この保護スリーブ内壁11cはインナースリーブ10の外壁とも隙間が形成されている。さらにこの保護スリーブ11の突起内壁13aとナット1の頂点1bとは、図9に示すように、隙間が形成されている。これにより、この保護スリーブ11は、ナット1、2及びインナースリーブ10を圧入した状態で自由に回転可能に遊嵌されることになる。
【0037】
一方、インナースリーブ10は、ナット頂点1bが内壁10aに食い込んでナット1に固定されている。このインナースリーブ10の下端10aは、突起13に干渉している。これにより、保護スリーブ11は、離脱されないが、この食い込みが十分であるので、故意にこの保護スリーブ11を離脱させることも困難となる。また、このナットは、ダブルナットの効果により自然に緩むこともない。
【0038】
また、係止部材とインナースリーブとを強引に接触させて摩擦によりインナースリーブを回転させようとしても、ダブルナットの効果によりナット1は回転しようとしてもナット2は回転しないので、緩むことがない。これにより、安易にナット1、2を取り外そうとしても困難であり、取り外そうという意欲がなくなる。強いては、恣意的なナットの取り外しを防止することができ、防犯上有効である。
【0039】
なお、この実施の形態では、頂点1aの位置と頂点2aの位置とが一致されている例を示したが、この位置がずれていても、頂点2bによる変形軌跡が内壁10aに形成されるだけであり、その他の作用効果は全く同一である。
【0040】
また、図8によれば、スリーブ10はきれいな円筒形を保っているが、必ずしもきれいな円筒形である必要はなく、圧入される前、又は圧入された状態で変形されていてもよい。
【0041】
以下、この発明の変形例について、図10〜図15を参照しつつ説明する。なお、実施の形態と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
【0042】
【変形例1】
実施の形態では、ダブルナットにより締結された固定構造6を直接用いた態様を示したが、図10に示すように、座金9が用いられていないシングルナット1により直接固定された締結構造6´に対してもこの発明は適用可能である。
【0043】
例えば、この変形例1では、ナット高さH1が18mmのシングルナット1により締結されている。保護スリーブ11の装着に先立ち、図10の2点鎖線で示すように、ネジ頭部8にナット高さH2が18mmの実施の形態で用いたと同じナット2を止めナットとしてねじ込む。これによりダブルナット締結構造とされる。このとき、ナット2の高さH2はH1と等しくてもよいが、特にダブルナット構造ではH2は、H1に比較して低くても充分に効果を発揮する。ロックナット、イダリング、座金ナット、袋ナット、つりナット、丸ナットなど、何でもよいが、好ましくは、保護スリーブ11を装着後に、この止めナット2と保護スリーブ内壁11cとの間隔が狭くて、止めナット2を取り外すのが困難なものがよい。また、ナット2としては、遊びの少ない、いわゆるネジ精度の高いものを選択すると、ダブルナットによる固定効果が顕著となるのでよい。
【0044】
以下、実施の形態と全く同様にして保護スリーブ11を装着後にインナースリーブ10を圧入させることにより保護構造が得られる。他の構成及び作用については、実施の形態と略同様であるので、記載を省略する。
【0045】
【変形例2】
保護スリーブとして図11に示す保護スリーブ11´を用いることもできる。この保護スリーブ11´では、高さH13がナット1の高さに略等しい突起13が設けられている。この突起13の下端11a付近には、座金9を収納する切り込み13bが切り込まれている。
【0046】
この保護スリーブ11´をシングルナット1により止められた締結構造に装着し、座金9´をはめ込んだ後に、特殊なレンチによりナット2を装着すると、図12による締結構造が得られる。この図12のように構成しても、座金9´の大きさを突起13と干渉する大きさに選択することにより、実施の形態と略同様の効果が得られる。
【0047】
【変形例3】
実施の形態において、図11に示す、高さH13がナット1の高さと略同一の保護スリーブ11´を用いる以外は同様にして、保護構造16を組み立てると、図13に示すようになる。
【0048】
この図において、保護スリーブ11´は遊嵌されているが、ナット2に圧入されたインナースリーブ10と突起13とが干渉して保護スリーブ11´は抜けることがない。その他の構成、作用効果は実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0049】
【変形例4】
この変形例4では、保護スリーブ11の上端11b付近には、僅かに段差14bを設け、この段差14bには、円盤状のアルミキャップ17の周囲17aが当接されて圧入されている。これにより、上端11bが閉鎖されるので、外見が美麗となる。また、締結構造6の汚れ、腐食を防止する効果も期待される。
【0050】
このアルミキャップ17は、周囲17aと段差14bとを接着剤により固定したり、双方をねじ切りしてねじ込みにより固定してもよい。
【0051】
【変形例5】
開口端11bが鉛直方向上方に向く場合、下端11aと座金9又は被締結体4aとの密接が良好な場合、保護スリーブ11内に雨水が滞留する場合がある。このような箇所には、保護スリーブ11は、下端11a付近には、図15に示すように、外部へ通じる切り込み13eを設けてもよい。内部に雨水が入っても、この雨水はこの切り込み13eから排出される。なお、この図では、切り込みは2カ所であるが、この切り込みの数は限定されずに、例えば、全周に均等に4カ所もうけてもよく、場合によっては無数に設けてもよい。
【0052】
【変形例6】
実施の形態において、高さH13がナット1の高さよりも高いインナースリーブ10を用いてもよい。図16に示すように、係止部材は複数のナット1,2に固定されるので、強固に固定されて保護部材を取り外すことが困難となる。その他の構成、作用効果は実施の形態と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0053】
以上、この発明の実施の形態を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限らず、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、実施の形態では各部材の詳細な寸法が示されたが、この発明の範囲内でこの寸法には限定されない。
【0054】
また、実施の形態では、外形が略円筒状の保護スリーブ11が用いられたが、この外形を半球状、円錐状とすることにより、レンチ等を噛ますことが更に困難となる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明してきたように、この発明によれば、恣意的なナットの取り外しを困難にするナットの保護構造及び保護方法が提供される。これにより、これらのボルトとナットとからなる締結構造の恣意的な取り外しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ダブルナットによる固定構造を示す断面図である。
【図2】ナットの寸法を説明する図であり、図2(a)は側面図、図2(b)は平面図である。
【図3】本発明の実施の形態に用いられるインナースリーブを説明する断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に用いられる保護部材を説明する図であり、図4(a)は断面図、図4(b)は平面図である。
【図5】実施の形態の保護構造を形成する様子を示す組立図である。
【図6】実施の形態で用いるアタッチメントを示す断面図である。
【図7】実施の形態の保護構造を示す断面図である。
【図8】図7の保護構造のA−A線端面図である。
【図9】図7の保護構造のB−B線端面図である。
【図10】変形例1の保護構造を示す断面図である。
【図11】変形例2、3で用いられる保護スリーブを示す断面図である。
【図12】変形例2の保護構造を示す断面図である。
【図13】変形例3の保護構造を示す断面図である。
【図14】変形例4で用いる保護スリーブの部分断面図である。
【図15】変形例5の保護スリーブを示す斜視図である。
【図16】変形例6の保護構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内側ナット
2 外側ナット
3 ボルト
10 係止部材(インナースリーブ)
11 保護部材(保護スリーブ)
13 係合部(突起)
13a 係合部(突起)内壁
14 遊嵌部
14a 遊嵌部の内壁[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a protection structure and a protection method for a tightening nut fixed by a plurality of nuts and bolts, and more particularly, a protection structure and protection for preventing arbitrary removal of a nut of a frame structure such as a steel tower. Regarding the method.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, frame structures such as steel towers are fixed by fixing the nut with a resin or by fastening with a plurality of nuts (so-called double nuts) in order to prevent the nut of the fastening portion from loosening. . However, since the fastening structure composed of the bolt and the nut is a screw-in structure, the fastening structure can be easily removed by using a spanner or a wrench. Even if loosening is prevented by the double nut, if these nuts are removed arbitrarily, even large structures such as steel towers sometimes collapse. As a result, a great deal of damage is caused and the social impact is great.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
As a security measure in consideration of arbitrary removal of the nut, fix the nut with resin and harden it to prevent it from turning. It is possible to cover the nut with a circular cap to make it difficult to turn with a normal spanner or wrench.
[0004]
However, the former method of fixing with resin is poor in workability and expensive. On the other hand, the latter method using a circular cap can be removed when a strong pipe wrench is used, and arbitrary removal cannot be completely prevented.
[0005]
Therefore, an object of the present invention is to provide a nut protection structure and a protection method that make it difficult to remove these arbitrary nuts. In addition, an object of the present invention is to prevent arbitrary removal of the fastening structure composed of these bolts and nuts.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention of
A cylindrical locking member fixed to the outer surface of the nut by press-fitting, a protection member for housing the nut in a loosely fitted state with the nut and the locking member, and an integral or fixed to the protection member A fastening nut protecting structure comprising: an engaging portion that makes it difficult to remove the protecting member by engaging with the locking member.
[0007]
The invention according to
[0008]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the nut tightening protection structure according to the first aspect, wherein the nut comprises an inner nut and a set nut arranged on the outer side of the inner nut.
[0009]
The invention according to claim 4 is the protective structure for a tightening nut according to
[0010]
The invention according to
[0011]
A sixth aspect of the present invention is the protective structure according to any one of the first to fifth aspects, wherein the protective member is a cylinder.
[0012]
The invention according to claim 7 is the protective structure according to
[0013]
The invention of
The fastening structure according to
[0014]
[Action]
According to the protection structure of the first aspect, since the nut is housed by the protection member, the nut cannot be removed directly with a wrench or the like. Further, since this protective member is loosely fitted to the nut, even if this protective member is rotated by a wrench or the like, this rotational force is not transmitted to the nut, so that the nut does not loosen.
Furthermore, since the cylindrical locking member is fixed to the outer surface of the nut by press-fitting, it is difficult to remove the protective member by engaging with an engaging portion integrated or fixed to the protective member. In addition, since these locking members and engaging portions are housed in the protective members, they cannot be brought into direct contact with the locking members and engaging portions from the outside. As a result, the protective members can be removed further. It becomes difficult.
[0015]
This eliminates the willingness to easily remove the nut, prevents arbitrary removal of the fastening structure, and is effective in crime prevention.
[0016]
If comprised like invention of
[0017]
According to the protection structure of the third aspect, since the structure is tightened by a so-called double nut that is tightened by a plurality of nuts, natural loosening of the nut can be prevented and arbitrary nut removal can be prevented.
[0018]
According to the protection structure of the fourth aspect, since the locking member may be fixed by press fitting, it is extremely easy and the operability is good. In addition, since the locking member is fixed to the inner nut, even if it is attempted to rotate the locking member by friction between the locking member and the protective member, the locking member does not rotate due to the effect of the double nut.
[0019]
According to the protective structure of the fifth aspect, since the locking member may be fixed by press-fitting, it is extremely easy and the operability is good. Further, since the locking member is fixedly fixed to the plurality of nuts, it is difficult to remove the protective member because it is firmly fixed.
[0020]
According to the protective structure of the sixth aspect, since the outer shape of the protective member is circular, it is difficult to bite a spanner or a wrench.
[0021]
According to the protective structure of the seventh aspect, since the open end of the protective member can be closed, the appearance is beautiful. In addition, the effect of preventing the contamination and corrosion of the fastening structure is also expected.
[0022]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, specific embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings using hexagon nuts, but the present invention is similarly used in other polygonal nuts such as four-stroke nuts.
[0023]
FIGS. 1-7 is a figure explaining the protection structure of the nut for a fastening which concerns on embodiment of this invention.
[0024]
FIG. 1 shows an example to which the present invention is applied, and shows a fixing
[0025]
These
[0026]
Here, the double nut fixing is a structure in which the
[0027]
However, the
[0028]
FIG. 3 is a view for explaining an
[0029]
Since the
[0030]
FIG. 4 is a view for explaining a
[0031]
Since the
[0032]
The protective sleeve
[0033]
As shown in FIG. 5, the opening
[0034]
For the press-fitting, for example, an
[0035]
As a result, as shown in FIG. 7, the
[0036]
Further, the protective sleeve
[0037]
On the other hand, the
[0038]
Further, even if the locking member and the inner sleeve are forcibly brought into contact with each other and the inner sleeve is rotated by friction, the
[0039]
In this embodiment, the example in which the position of the
[0040]
Further, according to FIG. 8, the
[0041]
Hereinafter, modifications of the present invention will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected and demonstrated about the same or equivalent part as embodiment.
[0042]
[Modification 1]
In the embodiment, the mode in which the fixing
[0043]
For example, in the first modification, the nut height H1 is fastened by a
[0044]
Thereafter, the protective structure can be obtained by press-fitting the
[0045]
[Modification 2]
A
[0046]
When this protective sleeve 11 'is attached to a fastening structure stopped by a
[0047]
[Modification 3]
In the embodiment, when the
[0048]
In this figure, the
[0049]
[Modification 4]
In this modified example 4, a
[0050]
The
[0051]
[Modification 5]
When the
[0052]
[Modification 6]
In the embodiment, the
[0053]
The embodiment of the present invention has been described in detail with reference to the drawings. However, the specific configuration is not limited to this embodiment, and any design change or the like within a scope not departing from the gist of the present invention is included in the present invention. It is. For example, although the detailed dimensions of each member are shown in the embodiment, the dimensions are not limited within the scope of the present invention.
[0054]
In the embodiment, the
[0055]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, a nut protection structure and a protection method that make it difficult to remove an arbitrary nut are provided. Thereby, arbitrary removal of the fastening structure consisting of these bolts and nuts can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a fixing structure using a double nut.
FIGS. 2A and 2B are diagrams illustrating dimensions of a nut, FIG. 2A is a side view, and FIG. 2B is a plan view.
FIG. 3 is a cross-sectional view illustrating an inner sleeve used in the embodiment of the present invention.
4A and 4B are diagrams illustrating a protective member used in an embodiment of the present invention, in which FIG. 4A is a cross-sectional view and FIG. 4B is a plan view.
FIG. 5 is an assembly diagram illustrating how a protective structure according to an embodiment is formed.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing an attachment used in the embodiment.
FIG. 7 is a cross-sectional view showing the protective structure of the embodiment.
FIG. 8 is an end view taken along line AA of the protective structure of FIG.
9 is an end view taken along line BB of the protective structure of FIG.
10 is a cross-sectional view showing a protective structure of
11 is a cross-sectional view showing a protective sleeve used in
12 is a cross-sectional view showing a protective structure of
13 is a cross-sectional view showing a protective structure of
14 is a partial cross-sectional view of a protective sleeve used in Modification 4. FIG.
FIG. 15 is a perspective view showing a protective sleeve of
FIG. 16 is a cross-sectional view showing a protective structure of
[Explanation of symbols]
1
11 Protection member (protection sleeve)
13 Engagement part (protrusion)
13a Engagement part (projection)
Claims (8)
前記ナットの外面に圧入により固定された筒状の係止部材と、
前記ナット及び前記係止部材に遊嵌された状態で前記ナットを収納する保護部材と、
該保護部材に一体化又は固定され、前記係止部材との係合により前記保護部材の取り外しを困難とする係合部と、
から構成されることを特徴とする締め付け用ナットの保護構造。It is a tightening structure with bolts and nuts,
A cylindrical locking member fixed to the outer surface of the nut by press fitting ;
A protective member that houses the nut in a loosely fitted state with the nut and the locking member;
An engagement portion that is integrated or fixed to the protection member and makes it difficult to remove the protection member by engagement with the locking member;
A tightening nut protection structure characterized by comprising:
該突起は前記係止部材の内側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の保護構造。The engaging portion is a protrusion protruding from the inner wall of the protection member toward the radial center,
The protective structure according to claim 1, wherein the protrusion is disposed inside the locking member.
前記ナットの対角寸法よりも内径寸法の小さな中空体からなる係止部材と、
前記係止部材の外径寸法よりも内径寸法の大きな中空体から構成され、かつ、前記係止部材の外径よりも小さく、前記ナットの対角寸法よりも大きな突起が半径中心方向に設けられている保護部材とを用い、
前記ナットを収納する位置に前記保護部材を配置した後に、
前記係止部材を前記保護部材の開放端から前記ナットに圧入することにより請求項1に記載の保護構造とすることを特徴とする締め付け用ナットの保護方法。It is a tightening structure with bolts and nuts,
A locking member made of a hollow body having a smaller inner diameter than the diagonal dimension of the nut,
Protrusions made of a hollow body having an inner diameter larger than the outer diameter of the locking member and smaller than the outer diameter of the locking member and larger than the diagonal dimension of the nut are provided in the radial center direction. And using protective members
After arranging the protective member in a position to store the nut,
The method for protecting a tightening nut according to claim 1, wherein the locking member is press-fitted into the nut from an open end of the protection member.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09960998A JP3792044B2 (en) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | Tightening nut protection structure and protection method |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09960998A JP3792044B2 (en) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | Tightening nut protection structure and protection method |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11294433A JPH11294433A (en) | 1999-10-26 |
JP3792044B2 true JP3792044B2 (en) | 2006-06-28 |
Family
ID=14251847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09960998A Expired - Fee Related JP3792044B2 (en) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | Tightening nut protection structure and protection method |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3792044B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112648267A (en) * | 2020-12-22 | 2021-04-13 | 江苏长虹智能装备股份有限公司 | Quick locking device of spacing briquetting |
CN114001082B (en) * | 2021-11-11 | 2023-03-24 | 嘉兴紫云精密科技股份有限公司 | Hexagonal flange large-specification external member locking nut |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP09960998A patent/JP3792044B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11294433A (en) | 1999-10-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4259688B2 (en) | Bolt / nut locking structure | |
JP2000257623A (en) | Bolt removal preventing structure | |
JPS6095208A (en) | Synthetic resin protective cap of polygonal not | |
US20110027044A1 (en) | Tamper-proof nut or bolt head security cover | |
US5433094A (en) | Locking device for outboard motors | |
WO2005103512A1 (en) | Looseness preventing nut | |
JP3792044B2 (en) | Tightening nut protection structure and protection method | |
KR100398934B1 (en) | Nuts having a spring for restraining loose | |
JP3792046B2 (en) | Press-fitting device for annular member and protection method using the same | |
JPH11294432A (en) | Protection structure of nut for fastening and protection method | |
JP2005054993A (en) | Slip-off preventive device and slip-off preventive structure for bolts and nuts | |
JP3848309B2 (en) | Fall-off prevention device | |
JP2000009125A (en) | Protective cap for bolt and nut | |
JP2009299854A (en) | Nut for theft prevention | |
KR20010077809A (en) | Bolt assembly for unfastening prevention | |
JP3118562U (en) | Bolt / Nut Protective Equipment | |
JPH11311234A (en) | Protective nut | |
KR200197004Y1 (en) | Bolt assembly for unfastening prevention | |
JP4597179B2 (en) | bolt | |
JP2777237B2 (en) | Plastic encapsulated nut / washer assembly | |
JP2000018231A (en) | Screwing body release preventing tool | |
JP2000104719A (en) | Tamperproof cover for bolt or nut | |
JPH11303844A (en) | Bolt loosening preventing tool | |
JP2993562B2 (en) | Nut protection cap | |
JPH06337012A (en) | Eccentric double nut |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050303 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051013 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060404 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060404 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |