JP3791704B2

JP3791704B2 - Plastic molded parts

Info

Publication number: JP3791704B2
Application number: JP29233295A
Authority: JP
Inventors: 和彦小林
Original assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Current assignee: Suzuki Motor Co Ltd
Priority date: 1995-11-10
Filing date: 1995-11-10
Publication date: 2006-06-28
Anticipated expiration: 2015-11-10
Also published as: JPH09132057A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ねじ込み孔を軸心箇所に有する筒形状のボス部を、前記ボス部の軸線がインストルメントパネル本体の裏面部分に対して傾斜した状態で、前記インストルメントパネル本体の上壁部の裏面側に突出するように一体成形して成る自動車のインストルメントパネルである樹脂製一体成形部品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
図９は、樹脂製一体成形部品の一種である自動車のインストルメントパネル２０を示すものである。このインストルメントパネル２０は、インストルメントパネル本体２１と、このインストルメントパネル本体２１の裏面２１ａ側に一体成形された円筒形状のボス部２２とをそれぞれ具備している。図９に示すボス部２２の軸線（延設方向）Ｓ₁は、インストルメントパネル本体２１の上壁部２３と前壁部２４とで構成される湾曲状角部２５の裏面部分に対して傾斜された状態となされ、ボス部２２の軸線Ｓ₁に沿って延びるように形成されたねじ込み孔２６がボス部２２の先端面２２ａにおいて開放されている。
【０００３】
従来のインストルメントパネル２０にあっては、ボス部２２のねじ込み孔２６は図９及び図１０に示すようにボス部２２の軸心箇所に形成されており、その断面形状すなわちボス部２２の軸線Ｓ₁に直交する面上における断面形状は円形である。なお、図９及び図１０において、２７，２８は互いに対向するボス部２２の周面部分とインストルメントパネル本体２１の上壁部２３とを互いに連結してボス部２２の強度を向上させるための補強用リブである。
【０００４】
かくして、図示を省略したが、上述のボス部２２を利用することにより、インストルメントパネル２０に所要の自動車部品が取付けられるようになっている。具体的には、自動車部品に組付けられたブラケット等（図示せず）をボス部２２の先端面２２ａに当てがった状態でタッピングスクリューを前記ブラケットのねじ挿通孔を通してねじ込み孔２６にねじ込むことにより、当該自動車部品がボス部２２を介してインストルメントパネル本体２１にねじ止めされて固定されるようになっている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如き従来のインストルメントパネル２０では、次のような問題点がある。すなわち、樹脂製一体成形部品であるインストルメントパネル２０の裏面にボス部２２を一体成形すると、製品としてのインストルメントパネル２０には、ボス部２２が一体成形される湾曲状角部２５の裏面部分に対応するインストルメントパネル本体２１の表面部分に図９に示す如き凹み２９を生じるいわゆる“ひけ”現象が起こり易くなる。このような“ひけ”（凹み２９）が製品の表面上に発生してしまうと、外観が悪くなるという不具合を生じる。
【０００６】
特に、製品面に対して傾斜した状態でボス部２２を一体成形する場合には、インストルメントパネル本体２１とボス部２２の傾斜側部分との間の連結部分３０（図９参照）が必然的に肉厚となってしまうため、これに起因して、連結部分３０に対応するインストルメントパネル本体２１の表面部分により一層大きな“ひけ”が発生し易くなる。一般的に、自動車のインストルメントパネル２０ではこのような構成となるケースが非常に多く、また、インストルメントパネル本体２１の上壁部２３の上面２３ａは自動車の内装品の中でも最も目につき易い箇所なので、前記ボス部２２の一体成形により生じる“ひけ”が大きな問題点となることが多いのが実状である。
【０００７】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ねじ込み孔を軸心箇所に有する筒形状のボス部を成形部品本体の裏面側に突出するように一体成形する際に“ひけ”を生じにくくすることができて、樹脂製一体成形部品の外観の向上を図ることができ、しかも、成形金型の加工が容易で済むような構成の樹脂製一体成形部品を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、ねじ込み孔を軸心箇所に有する筒形状のボス部を、前記ボス部の軸線がインストルメントパネル本体の裏面部分に対して傾斜した状態で、前記インストルメントパネル本体の上壁部の裏面側に突出するように一体成形して成る自動車のインストルメントパネルである樹脂製一体成形部品において、前記ボス部の軸線に直交する面上における前記ねじ込み孔の断面形状を、前記ボス部の傾斜方向を長軸としかつこの傾斜方向に直交する方向を短軸とする長円形状とし、前記長円形状のねじ込み孔を前記インストルメントパネル本体の側に長尺状に延びる形状にすることにより、前記インストルメントパネル本体の上壁部の裏面における前記ボス部の付け根部のうちの傾斜側の部分すなわち前記ボス部が前記インストルメントパネル本体の上壁部の裏面に対して傾斜して近づいている側の部分を薄肉状にしている。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について図１〜図８を参照して説明する。
【００１１】
図１〜図３は、本発明を適用した自動車のインストルメントパネル１を示すものであって、このインストルメントパネル１は車室内の運転席及び助手席の前方箇所に配設されている。上述のインストルメントパネル１は樹脂製一体成形品から成るものであり、インストルメントパネル本体２と、このインストルメントパネル本体２の上壁部３の裏面３ａ側に一体成形された円筒形状のボス部４とをそれぞれ具備している。なお、図示を省略したが、インストルメントパネル本体２の裏面２ａには、ボス部４以外の多種のボス部や、インストルメントパネル１を車体に取付けるためのボス部等が一体成形されている。なお、上述のボス部４はデフロスターダクト取付用のものであり、その付け根部４ａはインストルメントパネル本体２の上壁部３と前壁部５との連結部分の湾曲状角部６の裏面側に連設されている。
【００１２】
上述のボス部４についてさらに詳述すると、このボス部４の軸線（延設方向）Ｓ₂は、前記湾曲状角部６の裏面部分に対して上壁部３の側に向けて傾斜された状態となされ、ボス部４の軸線Ｓ₂に沿って延びるようにボス部４の軸心箇所に形成されたねじ込み孔７がボス部４の先端面４ｂにおいて開放されている。
【００１３】
また、本例においては、ボス部４のねじ込み孔７は、その断面形状（ボス部４の軸線Ｓ₂に直交する面上における断面形状）が図３に示す如く長円（楕円）形状に成形されている。すなわち、ボス部４の傾斜方向（図２において矢印αで示す方向）を長軸β₁としかつこの傾斜方向に直交する方向を短軸β₂（β₁＞β₂）とする長円形状のねじ込み孔７がボス部４の軸心部分に形成されている（図３参照）。なお、前記ねじ込み孔７の短軸β₂の長さｒは、後述のようにこのねじ込み孔７にねじ込まれるタッピングスクリューのねじ部に対応する寸法に設定されている。すなわち、前記ねじ込み孔７の短軸β₂に交差する部分にタッピングスクリューのねじ山がかみ込む代が残され、その他の部分（インストルメントパネル本体２の裏面２ａにおけるボス部４の付け根部４ａのうちの傾斜側の部分すなわちボス部４がインストルメントパネル本体２の裏面２ａに対して傾斜して近づいている側の部分）はボス部４の肉を削り取って薄肉状に成形されている。
【００１４】
また、図２及び図３に示すように、互いに対向するボス部４の周面部分とインストルメントパネル本体２の上壁部３との間に補強用リブ８，９が一体成形されており、これらの補強用リブ８，９にてボス部４とインストルメントパネル本体２とが互いに連結されてボス部４の補強がなされている。
【００１５】
かくして、上述のボス部４を利用して自動車部品の１つであるデフロスターダクト１０が、図４に示すようにインストルメントパネル１に取付けられるようになっている。デフロスターダクト１０の取付けは次のようにして行われる。すなわち、図４に示すように、インストルメントパネル本体２の上壁部３に形成されたデフロスター用開口１１にダクト通路１２が連通するようにデフロスターダクト１０をインストルメントパネル本体２の裏面２ａ側に配置してデフロスターダクト１０の上端フランジ１０ａと前記上壁部３との間にクッション材１３を介在せしめ、この状態の下で、デフロスターダクト１０に固着された取付ブラケット１４と前記ボス部４の先端面４ｂとの間にデフロスターダクトブラケット１５を配置する。しかる後に、デフロスターダクトブラケット１５の一端部１５ａを取付ブラケット１４にスクリュー１６にてねじ止めすると共に、デフロスターダクトブラケット１５の他端部１５ｂにタッピングスクリュー１７のねじ部１７ａを挿通させて前記ボス部４のねじ込み孔７にねじ込むことによってその他端部１５ｂをボス部４にねじ止めし、デフロスターダクト１０の上端部分の取付けを完了する。
【００１６】
このような構成のインストルメントパネル１によれば、ボス部４のねじ込み孔７を長円形状にしたことに伴い、インストルメントパネル本体２へのボス部４の連結部分（付け根部）４ａのうちその長軸方向の肉厚すなわちインストルメントパネル本体２の上壁部３の側の肉厚が相対的に薄くなるため、その分だけ“ひけ”の発生の程度を小さく抑えることができる。特に、本例のように乗員の目に最もつき易いインストルメントパネル本体２の上壁部３に、ボス部を傾斜状態で一体成形する場合には、ボス部４の付け根部４ａのうち傾斜側の部分すなわち上壁部３の側の部分Ｐ（図２及び図４参照）に厚肉の部分が多くなり、“ひけ”現象が顕著に生じ易いが、既述の如く断面が長円形状のねじ込み孔７とすることにより、前記部分Ｐ（インストルメントパネル本体２の裏面２ａにおけるボス部４の付け根部４ａのうちの傾斜側の部分すなわちボス部４がインストルメントパネル本体２の裏面２ａに対して傾斜して近づいている側の部分）における“ひけ”現象を大幅に減少せしめることができ、外観上最も目立つインストルメントパネル本体２の上壁部３及び湾曲状角部６の見栄えを良好にすることが可能となる。
【００１７】
また、前述のようにねじ込み孔７の短軸β ₂ （図３参照）の側にはタッピングスクリューのねじ山がかみ込む代が残されているが、長軸β ₁ （図３参照）の側ではかみ込み代は十分あるとはいえない。そのため、ボス部４に相手部材であるデフロスターダクト１０をねじ止めするに当たっては、デフロスターダクト１０はボス部４に対し長軸β ₁ 方向、すなわち本例では上下方向に位置ずれ（ばらつき）が生じることが考えられる。しかし、このような位置ずれが生じたとしても、デフロスターダクト１０側にクッション材１３が配設されているので、このクッション材１３にて位置ずれを吸収させることにより、デフロスターダクト１０とデフロスター用開口１１（図３参照）との間に隙間が生じるのを防ぐことができる。
【００１８】
また、図５は本発明の別の実施例を示すものであって、本例では、ボス部４のねじ込み孔７の断面形状を、円形の両側を平行な直線状にカットして成るいわゆる小判形状に成形するようにしたものである。さらに具体的には、前記ねじ込み孔７の断面はボス部４の傾斜方向に沿って長尺状に成形されており、図５に示すように、前記上壁部３の側の部分及びこの部分に対向する部分は使用されるタッピングスクリューのねじ部の直径よりも大きな直径の円弧面１８ａ，１８ｂとなされると共に、これらの部分１８ａ，１８ｂ間の部分１８ｃ，１８ｄは平坦面となされている。従って、ボス部４の付け根部４ａにおいては、上壁部３の側の部分が相対的に薄肉状に構成されている。なお、ねじ込み部７の平坦面部分１８ｃ，１８ｄ間の長さｒは使用されるタッピングスクリューのねじ部をねじ込み得る寸法に設定されている。すなわち、ボス部４のねじ込み孔７の断面形状は、タッピングスクリューのねじ山がかみ込む代を残した上で、余分なボス部４の肉を削り取った断面形状となされている。
【００１９】
このように構成した場合にも、既述の実施例の場合と同様に、ボス部４の付け根部４ａのうちの上壁部３側部分が薄肉状となるため、インストルメントパネル本体２の湾曲状角部６の表面に“ひけ”を生じるのを抑えることができる。さらに、本例の場合には、ボス部４のねじ込み孔７を成形するために準備する成形用ピンの製作に当たっては図６に示すように円柱状のピン素材１９の両側部分を平坦面１９ａ，１９ｂを切削加工するだけで済むため、成形用ピンの製作を容易に行なうことができる上に、寸法の設定も高精度で行なうことができる。
【００２１】
以上、本発明の実施例につき述べたが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変更が可能である。例えば、ボス部４をインストルメントパネル本体２の裏面２ａに対して傾斜状態で一体成形する場合に限らず、前記裏面２ａに対して垂直状に一体成形する場合にも本発明を適用すれば、既述の実施例と同様な作用効果を得ることができる。また、本発明は、自動車用のインストルメントパネル１に限ることなく、その他の自動車内装部品等の各種の樹脂製一体成形部品にも適用することが可能である。
【００２２】
【発明の効果】
以上の如く、本発明は、ねじ込み孔を軸心箇所に有する筒形状のボス部を、ボス部の軸線がインストルメントパネル本体の裏面部分に対して傾斜した状態で、インストルメントパネル本体の上壁部の裏面側に突出するように一体成形して成る自動車のインストルメントパネルである樹脂製一体成形部品において、ボス部の軸線に直交する面上におけるねじ込み孔の断面形状を、ボス部の傾斜方向を長軸としかつこの傾斜方向に直交する方向を短軸とする長円形状とし、長円形状のねじ込み孔をインストルメントパネル本体の側に長尺状に延びる形状にすることにより、インストルメントパネル本体の上壁部の裏面におけるボス部の付け根部のうちの傾斜側の部分すなわちボス部がインストルメントパネル本体の上壁部の裏面に対して傾斜して近づいている側の部分を薄肉状にしたものであるから、樹脂一体成形に際してボス部のねじ込み孔の断面形状を長円形状に設定するだけで、従来のようにねじ込み孔の断面形状を円形とした場合に比べて、ボス部とインストルメントパネル本体の上壁部との連結部分における肉厚が部分的に薄くなるため、樹脂一体成形に際して、乗員の目に最もつき易いインストルメントパネル本体の上壁部の表面に生じる特有の"ひけ"現象が発生しにくくなり、従って"ひけ"の量を小さく抑えることができる。その結果、樹脂製一体成形部品（インストルメントパネル）の外観性の向上を図ることができる。特に、樹脂製一体成形部品の１種である自動車用のインストルメントパネルにあっては、自動車用内装品として最も目につき易い部品であり、インストルメントパネルの上壁部の裏面側に部品取付用のボス部を一体成形することが非常に多く、そのボス部の一体成形に伴う"ひけ"は大きな問題となるが、本発明をインストルメントパネルに適用すればこのような問題を解消できるため極めて実用的である。
【００２３】
また、本発明では、ねじ込み孔の断面形状を前記ボス部の傾斜方向の側に長尺状に延びる形状にしているので、ボス部と成形部品本体との連結部分のうちボス部の傾斜方向側の部分すなわち肉厚が厚くなりがちな部分がボス部のねじ込み孔の側（内周面側）から削り取られて薄く成形されることとなる。そのため、樹脂一体成形に特有な“ひけ”現象の発生を効果的に抑えることができ、樹脂製一体成形部品の表面に凹みのない良好な外観に仕上げることができる。
【００２４】
さらに、本発明に係る樹脂製一体成形部品を設計するに際しては、ボス部のねじ込み孔の断面形状を各種の異形断面形形状とすることが可能であり、その断面形状を適宜に選定することによって、樹脂製一体成形部品の一体成形時に成形型の一部として用いるねじ込み孔成形用の成形ピンの加工を、例えば、円柱状ピン素材に対し切削加工のみで行なうなど、容易にせしめることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を適用した自動車用のインストルメントパネルの正面図である。
【図２】図１におけるＡ−Ａ線拡大断面図である。
【図３】図２におけるＢ−Ｂ線拡大断面図である。
【図４】上述のインストルメントパネルのボス部を利用してデフロスターダクトをインストルメントパネルに取付けた状態を示す図２と同様の断面図である。
【図５】本発明の別の実施例を示す図３と同様の断面図である。
【図６】ボス部のねじ込み孔を成形するために使用される成形ピンの斜視図である。
【図７】従来の自動車用のインストルメントパネルを示す断面図である。
【図８】図７におけるＣ−Ｃ線拡大断面図である。
【符号の説明】
１インストルメントパネル
２インストルメントパネル本体
２ａ裏面
３上壁部
３ａ裏面
４ボス部
７ねじ込み孔
１０デフロスターダクト
１７タッピングスクリュー
１８ａ，１８ｂ円弧面
１８ｃ，１８ｄ平坦面[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention provides a cylindrical boss portion having a screw hole at an axial center portion, in a state where the axis of the boss portion is inclined with respect to a back surface portion of the instrument panel main body. The present invention relates to an integrally molded resin part that is an instrument panel of an automobile that is integrally molded so as to protrude to the back side .
[0002]
[Prior art]
FIG. 9 shows an instrument panel 20 of an automobile, which is a kind of integrally molded resin part. The instrument panel 20 includes an instrument panel main body 21 and a cylindrical boss portion 22 integrally formed on the back surface 21 a side of the instrument panel main body 21. The axis (extension direction) S ₁ of the boss portion 22 shown in FIG. 9 is inclined with respect to the back surface portion of the curved corner portion 25 formed by the upper wall portion 23 and the front wall portion 24 of the instrument panel body 21. The screw hole 26 formed so as to extend along the axis S ₁ of the boss portion 22 is opened at the distal end surface 22 a of the boss portion 22.
[0003]
In the conventional instrument panel 20, the screw hole 26 of the boss portion 22 is formed at the axial center of the boss portion 22 as shown in FIGS. 9 and 10, and its sectional shape, that is, the axis of the boss portion 22. The cross-sectional shape on the surface orthogonal to S ₁ is circular. 9 and 10, 27 and 28 are used to improve the strength of the boss portion 22 by connecting the peripheral surface portion of the boss portion 22 and the upper wall portion 23 of the instrument panel body 21 to each other. It is a reinforcing rib.
[0004]
Thus, although not shown in the drawings, the required automobile parts can be attached to the instrument panel 20 by using the boss portion 22 described above. Specifically, the tapping screw is screwed into the screw hole 26 through the screw insertion hole of the bracket in a state where a bracket or the like (not shown) assembled to the automobile part is applied to the tip surface 22a of the boss portion 22. Thus, the automobile part is screwed and fixed to the instrument panel main body 21 via the boss portion 22.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the conventional instrument panel 20 as described above has the following problems. That is, when the boss portion 22 is integrally formed on the back surface of the instrument panel 20 that is an integrally molded part made of resin, the back surface portion of the curved corner portion 25 in which the boss portion 22 is integrally formed on the instrument panel 20 as a product. The so-called “sink” phenomenon that causes the depression 29 as shown in FIG. 9 in the surface portion of the instrument panel main body 21 corresponding to is likely to occur. If such a “sink” (dent 29) occurs on the surface of the product, there is a problem that the appearance is deteriorated.
[0006]
In particular, when the boss portion 22 is integrally formed in a state inclined with respect to the product surface, a connecting portion 30 (see FIG. 9) between the instrument panel main body 21 and the inclined side portion of the boss portion 22 is inevitable. As a result, the surface portion of the instrument panel main body 21 corresponding to the connecting portion 30 is more likely to cause “sink”. In general, the instrument panel 20 of an automobile has many cases having such a configuration, and the upper surface 23a of the upper wall portion 23 of the instrument panel body 21 is the most noticeable part among the interior parts of the automobile. Therefore, in many cases, “sink marks” caused by the integral molding of the boss portion 22 are often a serious problem.
[0007]
The present invention has been made in view of such problems, and its purpose is to integrally form a cylindrical boss portion having a screw-in hole at the axial center so as to protrude from the back side of the molded component body. Resin-integrated molded parts with a structure that makes it difficult for sink marks to occur during the process, improves the appearance of resin-molded molded parts, and facilitates the processing of molding dies Is to provide.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, in the present invention, a cylindrical boss portion having a screw-in hole at an axial center location, the axis of the boss portion being inclined with respect to the back surface portion of the instrument panel main body, in the resin molded component is an instrument panel of an automobile formed by integrally molded so as to protrude on the back side of the upper wall portion of the instrument panel body, the threaded bore on the plane perpendicular to the axis of the boss portion The cross-sectional shape is an oval shape with the tilt direction of the boss portion as the major axis and the direction perpendicular to the tilt direction as the minor axis, and the oval screw hole is elongated on the instrument panel body side. by the shape extending in the Jo, portions of the inclined side of the root portion of the boss portion on the back surface of the upper wall portion of the instrument panel body or the boss portion The portion of the side approaching inclined relative to the rear surface of the upper wall portion of the instrument panel main body has a thin-walled.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to FIGS.
[0011]
1 to 3 show an automobile instrument panel 1 to which the present invention is applied. The instrument panel 1 is disposed in front of a driver's seat and a passenger seat in a passenger compartment. The above-described instrument panel 1 is made of an integrally molded product made of resin. A cylindrical boss portion integrally molded on the instrument panel body 2 and the back surface 3a side of the upper wall portion 3 of the instrument panel body 2. 4 and 4 respectively. Although illustration is omitted, on the back surface 2a of the instrument panel main body 2, various boss portions other than the boss portion 4, a boss portion for attaching the instrument panel 1 to the vehicle body, and the like are integrally formed. The boss portion 4 described above is for attaching a defroster duct, and the base portion 4a is the back side of the curved corner portion 6 of the connecting portion between the upper wall portion 3 and the front wall portion 5 of the instrument panel main body 2. It is connected to.
[0012]
The above-described boss portion 4 will be described in more detail. The axis (extension direction) S ₂ of the boss portion 4 is inclined toward the upper wall portion 3 with respect to the back surface portion of the curved corner portion 6. The screw hole 7 formed at the axial center portion of the boss portion 4 so as to extend along the axis S ₂ of the boss portion 4 is opened at the distal end surface 4 b of the boss portion 4.
[0013]
Further, in this embodiment, threaded holes 7 of the boss portion 4, forming the sectional shape (sectional shape on the plane perpendicular to the axis S ₂ of the boss portion 4) of the ellipse (oval) shape as shown in FIG. 3 Has been. That is, an elliptical shape in which the inclination direction of the boss portion 4 (the direction indicated by the arrow α in FIG. 2) is the major axis β _{1 and the} direction orthogonal to the inclination direction is the minor axis β ₂ (β ₁ > β ₂ ). The screw hole 7 is formed in the axial center part of the boss | hub part 4 (refer FIG. 3). The length r of the short axis β ₂ of the screw hole 7 is set to a dimension corresponding to the thread portion of the tapping screw screwed into the screw hole 7 as described later. That is, a margin for the thread of the tapping screw to bite into the portion intersecting the minor axis β ₂ of the screw hole 7 is left, and the other portion (the root portion 4a of the boss portion 4 on the back surface 2a of the instrument panel body 2). The portion on the inclined side, that is, the portion on the side where the boss portion 4 is inclined and approaching the back surface 2a of the instrument panel main body 2 is formed by thinning the meat of the boss portion 4.
[0014]
Further, as shown in FIGS. 2 and 3, reinforcing ribs 8 and 9 are integrally formed between the peripheral surface portion of the boss portion 4 facing each other and the upper wall portion 3 of the instrument panel body 2, The boss portion 4 and the instrument panel body 2 are connected to each other by the reinforcing ribs 8 and 9 to reinforce the boss portion 4.
[0015]
Thus, the defroster duct 10 that is one of the automobile parts is attached to the instrument panel 1 as shown in FIG. The defroster duct 10 is attached as follows. That is, as shown in FIG. 4, the defroster duct 10 is placed on the back surface 2 a side of the instrument panel body 2 so that the duct passage 12 communicates with the defroster opening 11 formed in the upper wall portion 3 of the instrument panel body 2. The cushion member 13 is interposed between the upper end flange 10a of the defroster duct 10 and the upper wall portion 3 and the mounting bracket 14 fixed to the defroster duct 10 and the tip of the boss portion 4 are placed under this state. A defroster duct bracket 15 is disposed between the surface 4b. After that, one end portion 15a of the defroster duct bracket 15 is screwed to the mounting bracket 14 with a screw 16, and the screw portion 17a of the tapping screw 17 is inserted into the other end portion 15b of the defroster duct bracket 15 so that the boss portion 4 is inserted. The other end portion 15b is screwed to the boss portion 4 by screwing into the screwing hole 7, and the attachment of the upper end portion of the defroster duct 10 is completed.
[0016]
According to the instrument panel 1 having such a configuration, the screw hole 7 of the boss portion 4 is formed into an oval shape, and therefore, of the connecting portion (base portion) 4a of the boss portion 4 to the instrument panel body 2 Since the wall thickness in the major axis direction, that is, the wall thickness on the upper wall portion 3 side of the instrument panel main body 2 is relatively thin, the occurrence of “sinking” can be suppressed to that extent. In particular, when the boss portion is integrally formed in an inclined state on the upper wall portion 3 of the instrument panel main body 2 that is most easily noticed by the passenger as in this example, the inclined side of the base portion 4a of the boss portion 4 is inclined. That is, the portion P (see FIGS. 2 and 4) on the side of the upper wall portion 3 is thick, and the “sink” phenomenon tends to occur remarkably. By using the screw hole 7, the portion P (the portion on the inclined side of the base portion 4 a of the boss portion 4 on the back surface 2 a of the instrument panel main body 2, that is, the boss portion 4 is against the back surface 2 a of the instrument panel main body 2. The “sink” phenomenon on the side approaching the inclination is greatly reduced, and the appearance of the upper wall 3 and the curved corner 6 of the instrument panel body 2 that is most noticeable in appearance is improved. Can be To become.
[0017]
In addition, as described above, there remains a margin for the tapping screw thread to be engaged with the short axis β ₂ (see FIG. 3) of the screw hole 7, but the long axis β ₁ (see FIG. 3) side. However, there is not enough bite. Therefore, when screwing the defroster duct 10, which is a mating member, to the boss portion 4, the defroster duct 10 is displaced from the boss portion 4 in the direction of the long axis β ₁ , that is, in the vertical direction in this example. Can be considered. However, even if such misalignment occurs, the cushion material 13 is disposed on the defroster duct 10 side. Therefore, by absorbing the misalignment with the cushion material 13, the defroster duct 10 and the defroster opening 11 (see FIG. 3) can be prevented from forming a gap.
[0018]
FIG. 5 shows another embodiment of the present invention. In this embodiment, the cross-sectional shape of the screw hole 7 of the boss portion 4 is a so-called oval formed by cutting both sides of a circle into parallel straight lines. It is formed into a shape. More specifically, the cross-section of the screw hole 7 is formed in an elongated shape along the inclination direction of the boss portion 4, and as shown in FIG. 5, a portion on the side of the upper wall portion 3 and this portion The portions opposed to each other are arcuate surfaces 18a and 18b having a diameter larger than the diameter of the thread portion of the tapping screw used, and the portions 18c and 18d between these portions 18a and 18b are flat surfaces. Therefore, in the base part 4a of the boss | hub part 4, the part by the side of the upper wall part 3 is comprised relatively thinly. In addition, the length r between the flat surface portions 18c and 18d of the screwed portion 7 is set to a dimension capable of screwing the screw portion of the tapping screw used. That is, the cross-sectional shape of the screw hole 7 of the boss portion 4 is a cross-sectional shape obtained by scraping off the excess boss portion 4 while leaving the allowance for the thread of the tapping screw to be bitten.
[0019]
Even in such a configuration, the upper wall 3 side portion of the base portion 4a of the boss portion 4 is thin like the case of the above-described embodiment, so that the instrument panel body 2 is curved. The occurrence of “sinking” on the surface of the corner portion 6 can be suppressed. Further, in the case of this example, in manufacturing the molding pin prepared for molding the screw hole 7 of the boss portion 4, both side portions of the cylindrical pin material 19 are flat surfaces 19a, Since it is only necessary to cut 19b, it is possible to easily manufacture the molding pins and to set the dimensions with high accuracy.
[0021]
Although the embodiments of the present invention have been described above, the present invention is not limited to these embodiments, and various modifications can be made based on the technical idea of the present invention. For example, the present invention is not limited to the case where the boss portion 4 is integrally formed in an inclined state with respect to the back surface 2a of the instrument panel main body 2, but also when the present invention is applied to the case where the boss portion 4 is integrally formed vertically with respect to the back surface 2a. It is possible to obtain the same effects as those of the above-described embodiments. Further, the present invention is not limited to the instrument panel 1 for automobiles, but can be applied to various resin integrally molded parts such as other automobile interior parts.
[0022]
【The invention's effect】
As mentioned above, the present invention, the boss portion of the cylindrical shape having a threaded hole in the axial position, while the axis is inclined with respect to the rear surface portion of the instrument panel main body of the boss, on the instrument panel body wall In a resin integrally molded part that is an instrument panel of an automobile that is integrally molded so as to protrude to the back side of the part, the cross-sectional shape of the screw hole on the surface perpendicular to the axis of the boss part is determined by the inclination direction of the boss part. The instrument panel is formed into an oblong shape having a long axis as a long axis and a direction perpendicular to the inclined direction as a short axis, and an oval screw hole extending in a long shape toward the instrument panel body. inclined with respect to the rear surface of the upper wall portion of the inclined side portion or boss portion is the instrument panel main body of the root portion of the boss portion on the back surface of the upper wall of the body The portion of the are Zui side since it is obtained by a thin-wall, and in the cross-sectional shape of the threaded hole of the boss portion when the resin molded simply set in an oval shape, the cross-sectional shape of a conventional way threaded hole round compared to the case where, because the wall thickness in the connecting portion between the boss portion and the instrument panel upper wall portion of the body becomes thinner partially upon resin integrally molded, on the most per prone instrument panel main body to the passenger's eyes The characteristic “sinking” phenomenon that occurs on the surface of the wall portion is less likely to occur, and therefore the amount of “sinking” can be kept small. As a result, it is possible to improve the appearance of the resin-made integrally molded part (instrument panel) . Especially in the case of an automotive instrument panel, which is a kind of resin integral molded part, it is the most noticeable part as an interior part for automobiles, and it is used for mounting parts on the back side of the upper wall of the instrument panel. In many cases, the boss part of the boss part is integrally molded, and "sink" accompanying the integral molding of the boss part is a big problem, but if this invention is applied to an instrument panel, such a problem can be solved. It is practical.
[0023]
Further, in the present invention, since the cross-sectional shape of the root Ji narrowing holes in the side of the inclined direction of the boss portion has a shape extending in an elongated shape, the boss portion of the connecting portion between the boss portion and the molded component body The portion on the inclined direction side, that is, the portion where the thickness tends to be thick, is scraped off from the screw hole side (inner peripheral surface side) of the boss portion to be thinly formed. Therefore, it is possible to effectively suppress the occurrence of the “sink” phenomenon unique to the resin integral molding, and it is possible to finish the surface of the resin integral molded component without a dent.
[0024]
Furthermore, when designing the resin integrally molded part according to the present invention, the cross-sectional shape of the screw hole of the boss portion can be various irregular cross-sectional shapes, and by appropriately selecting the cross-sectional shape. It is possible to easily squeeze the molding pin for screw hole molding used as a part of the molding die when integrally molding resin integrally molded parts , for example, only by cutting the cylindrical pin material. is there.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an automotive instrument panel to which the present invention is applied.
FIG. 2 is an enlarged sectional view taken along line AA in FIG.
3 is an enlarged sectional view taken along line BB in FIG.
4 is a cross-sectional view similar to FIG. 2, showing a state in which a defroster duct is attached to the instrument panel using the boss portion of the instrument panel described above.
FIG. 5 is a cross-sectional view similar to FIG. 3, showing another embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of a forming pin used for forming a screw hole of a boss portion.
FIG. 7 is a sectional view showing a conventional instrument panel for an automobile.
8 is an enlarged cross-sectional view taken along the line CC in FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Instrument panel 2 Instrument panel main body 2a Back surface 3 Upper wall part 3a Back surface 4 Boss part 7 Screwing hole 10 Defroster duct 17 Tapping screw 18a, 18b Arc surface 18c, 18d Flat surface

Claims

A cylindrical boss portion having a screw hole at the axial center is projected to the back surface side of the upper wall portion of the instrument panel body with the axis of the boss portion inclined with respect to the back surface portion of the instrument panel body. in the resin molded component is an instrument panel of an automobile formed by integrally molding to the cross-sectional shape of the threaded hole on the plane perpendicular to the axis of the boss portion, the long axis of the tilt direction of the boss portion And an oblong shape having a short axis in a direction perpendicular to the inclined direction, and the oval screw hole is elongated in the direction of the instrument panel main body, thereby the instrument panel. upper wall portion of part or the boss portion of the inclined side the instrument panel main body of the root portion of the boss portion on the back surface of the upper wall of the body Resin integrally molded part, characterized in that the portion of the side approaching inclined relative to the rear surface to the thin-walled.