JP3790288B2

JP3790288B2 - Seal structure between moving body of linear motion rolling guide bearing and upper surface of raceway

Info

Publication number: JP3790288B2
Application number: JP29378595A
Authority: JP
Inventors: 英己堀本
Original assignee: Tsubaki Nakashima Co Ltd
Current assignee: Tsubaki Nakashima Co Ltd
Priority date: 1995-10-18
Filing date: 1995-10-18
Publication date: 2006-06-28
Anticipated expiration: 2015-10-18
Also published as: JPH09112555A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、軌道台と、その上を転動体（ボール及び／又はローラ）の転動によって移動する移動体とを具えた直動転がり案内軸受における移動体と軌道台上面との間のシール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の直動転がり案内軸受は、構造に応じて、次の様に分類される。 (1) 転動体の移動方向を反転させる部分の構造による分類。
▲１▼エンドキャップ方式
移動体の前後面に取付けられたエンドキャップに形成された溝によって、転動体の反転移動を案内する方式。
▲２▼チューブ体方式
移動体に取付けられたチューブによって、転動体の反転移動を案内する方式。
なお、両方式とも、転動体転動部が単列である直動転がり案内軸受にも適用される（実開昭６２−６８０２１号公報参照）。
ここで、「転動体転動部」とは、転動体の転動を案内する部分であり、溝形状の場合と、面の場合がある。
【０００３】
(2)転動体の配置による分類（但し、転動体転動部は２列とする。）。
▲１▼正面配置（ＤＦ）構造
転動体の接触線が軌道台の両側の転動体転動部に対し軌道台の内方で交わる転動体の配置構造。
▲２▼背面配置（ＤＢ）構造
転動体の接触線が軌道台の両側の転動体転動部に対し軌道台の外方で交わる転動体の配置構造。
【０００４】
なお、「移動体」とは、エンドキャップ方式の場合、軸受本体の他に、この軸受本体の前後面に取付けられたエンドキャップも含む概念であり、チューブ体方式の場合、軸受本体の他に、この軸受本体の前後面に取付けられたチューブ取付カバーも含む概念である。
移動体には、通常、次の２種類の防塵シールが装備されている。
(1) 移動体の前後面に取付けられて、移動体の前後面と軌道台との間の隙間を封じる前後方向シール。
(2) 移動体の下端面に長手方向に取付けられて、移動体の下端と軌道台側面との間の隙間を封じるアンダーシール。
【０００５】
一方、軌道台をベッド等の基台に固定する手段としては、軌道台の上面に開口したボルト挿通孔に挿通されるボルトが一般的に使用されている。
なお、このボルト挿通孔は、軌道台の軸方向に所定間隔で多数形成されているとともに、通常、その開口縁部には面取りが施されている。
【０００６】
ところが、このように、ボルトによって軌道台が基台に固定された直動転がり案内軸受に設けられた前後方向シールは、次の問題点を有している。
(1) ボルト挿通孔が窪みになっているため、この窪みに溜まる塵埃等の異物を前後方向シールのリップ部で払拭することが困難である。しかも、窪みに溜まった異物は、移動体の内部で飛散して移動体の無限循環路に侵入し、転動体の円滑な循環を阻害することがある。
(2) 開口縁部の面取りの仕上具合によっては、リップ部が面取り部分に引っ掛かり、損傷を受け、軌道台の上面に付着した異物を払拭することが困難になる。このため、異物が、リップ部を通過し、移動体の内部に侵入して飛散し、さらに、移動体の転動体の無限循環路にも侵入して転動体の円滑な循環を阻害することがある。
【０００７】
このような問題点に対処する構造として、ボルト挿通孔に埋栓を埋め込む構造が採用されているが、この構造は、埋栓の上面と軌道台の上面とを面一にすることが困難なため、リップ部が異物を完全には払拭できないという問題点を有している。
【０００８】
そこで、上記問題点に対処する他の構造として、実公平６−２０２６号、実公平６−２０８９６号、特公平６−７２６０９号及び特公平７−４９８０４号の各公報に開示されているアッパーシールがある。
これらのアッパーシールは、軌道台の上面と対向する移動体の内面に設けられて、軌道台の上面を覆い、塵埃が転動体の無限循環路に侵入しないようにしている。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】
しかながら、これらのアッパーシールは、或る程度の厚みを必要とするため、次の問題点を有している。
(1) アッパーシールの厚み分だけ軌道台の上面と、この上面と対向する移動体の内面との間の隙間を広げなければならない。
但し、特公平６−７２６０９号及び特公平７−４９８０４号の各公報に記載されている直動転がり案内軸受は、正面配置（ＤＦ）構造であるため、転動体を軌道台の上部両角に配列して軌道台を低くし、軌道台の上面より上方に突出した転動体の上部に移動体が接触しないように軌道台上面と移動体との隙間を広げてある。従って、正面配置構造の直動転がり案内軸受は、上記隙間を殆ど広げることなくアッパーシールを組込めるようになっている。
しかし、実公平６−２０２６号及び実公平６−２０８９６号の各公報に記載されている直動転がり案内軸受は、背面配置（ＤＢ）構造であるため、転動体を軌道台の上部両角に配列することができず、軌道台上面と移動体との隙間は広げられていない。従って、背面配置構造の直動転がり案内軸受の場合は、上記隙間を広げなければ、アッパーシールを組込むことができない。
【００１０】
(2) ところが、直動転がり案内軸受の高さＨ（図１参照）は規定されているため（ユーザーにおける互換性を考慮して、各メーカーは高さＨを統一している。）、隙間を広げると軸受本体の肉厚ｔ（図１参照）を薄くせざるを得ないが、そうすると、移動体の剛性が低下する。
(3) 逆に、肉厚ｔを確保すると、高さＨが高くなり、直動転がり案内軸受の互換性が失われる。
なお、直動転がり案内軸受には予圧が付与されているのが通例であり、軸受本体の袖部の拡開を防止するため、剛性面から所定の肉厚ｔが必要である。
【００１１】
本発明の目的は、軌道台の上面と、この上面と対向する移動体の内面との間の隙間を変えることなく装着することができる防塵シール構造を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】
本発明は、両側面に転動体転動部を有する軌道台と、該軌道台上に移動可能に跨架されるとともに前記転動体転動部に対向する負荷転動体転動部を内面に有し且つ前記負荷転動体転動部を含む無限循環路が形成された移動体と、前記無限循環路を転動するとともに前記軌道台の転動体転動部と移動体の負荷転動体転動部とに挟まれて前記移動体を支承する多数の転動体とを具えた直動転がり案内軸受の前記移動体と軌道台上面との間のシール構造であって、
前記軌道台の上面を覆う平板状の基部と、前記基部の両縁に形成されて前記転動体転動部より上方の前記軌道台の両側面に弾接される一対のリップ部とを具えたアッパーシールを前記軌道台の上面と対向する前記移動体の内面に装着したことを特徴とする、
直動転がり案内軸受の移動体と軌道台上面との間のシール構造により、前記の課題を解決した。
【００１３】
【作用】
アッパーシールは、軌道台の上面と、この上面と対向する移動体の内面との間の隙間に装着される。
アッパーシールのリップ部は、軌道台の長手方向の両側面に接触する。平板状の基部は軌道台の上面と移動体の内面との間の隙間に挿入される。
上記隙間には、平板状の基部のみ挿入される。
従って、アッパーシールは、隙間を広げることなく隙間に組み込まれる。
仮に、隙間を多少広げる必要があったとしても、直動転がり案内軸受の高さを変えることなく、且つ、移動体の剛性に影響を与えない程度の範囲内での移動体の肉厚変更ですむ。
【００１４】
軌道台の上面に付着した塵埃等の異物が、前後方向シールのリップ部を通過して移動体の内部で飛散したとしても、アッパーシールのリップ部によって、転動体循環路への侵入が阻止される。
【００１５】
【実施例】
以下、図１乃至図８に基づいて、本発明の実施例を説明する。
なお、本発明の実施例のシール構造が組込まれる直動転がり案内軸受２１は、背面配置（ＤＢ）構造を採用したエンドキャップ方式の直動転がり案内軸受であり、転動体には、ボール２４が使用されている。
直動転がり案内軸受２１は、主に、移動体２２、軌道台２３、前後方向シール２７、アンダーシール２８及びアッパーシール２９とで構成されている。
【００１６】
所定の長さを有する軌道台２３の長手方向の両側面には、横方向断面形状が円弧状のボール転動溝（転動体転動部）２６が２条ずつ上下に形成されている。また、軌道台２３の幅方向中央には、この軌道台２３をベッド等の基台（図示せず）に固定するボルトの挿通孔３０が軌道台２３の長手方向に沿って所定間隔で複数形成され、且つ、その上半分の上部孔３０ａの開口縁部に面取り３０ｂが施されている。なお、軌道台２３の上面２３ａは平坦に形成されている。
【００１７】
軌道台２３上には、幅方向断面形状が略コ字状の移動体２２が軌道台２３の長手方向に移動可能に跨架されている。この移動体２２は、軸受本体２２Ａと、その前後面に固定されたエンドキャップ（図示省略）とで構成されている。
軸受本体２２Ａの両袖部３１の内面には、軌道台２３のボール転動溝２６と対向する半円弧状のボール転動溝（負荷転動体転動部）２５が移動体２２の移動方向に形成されている。また、両袖部３１の肉厚内には、ボール転動溝２５にそれぞれ対応するボール戻り通路としての貫通孔３２が形成されている。
【００１８】
図示していないが、エンドキャップには、ほぼＵ字状の溝が形成されており、このＵ字状の溝にほぼ半円柱状のボールリターンガイドが嵌入されて、半ドーナツ状のボール方向変換路が形成される。そして、このボール方向変換路と、軸受本体２２Ａのボール転動溝２５及びボール戻り通路３２とは連通しており、全体として、ボールの無限循環路が形成されている。
ボール転動溝２５，２６間、ボール戻り通路３２及びボール方向変換路内に所定数のボール２４が装填されている。
【００１９】
直動転がり案内軸受２１は、ボール転動溝２５，２６に挟持されたボール２４の接触線（図示せず）が、ボール転動溝２６に対し軌道台２３の外方で交わる、背面配置（ＤＢ）構造になっている。
なお、符号３３は、移動体２２を軌道台２３から抜き取った際、ボール２４の脱落を防止する保持器を示している。また、符号３４は、エンドキャップの潤滑剤供給路を介して潤滑剤をボール方向変換路に供給するためのグリースニップルを示している。
【００２０】
移動体２２の前後面には前後方向シール２７が取り付けられ、そのリップ部２７ａは軌道台２３の外面と摺接することにより、移動体２２の前後面と軌道台２３との間の隙間を封じている。
また、移動体２２の下端面に長手方向にアンダーシール２８が取り付けられている。アンダーシール２８のリップ部２８ａは軌道台２３の側面に摺接することにより、移動体２２の下端と軌道台２３との間の隙間を封じている。
なお、符号３５は、前後方向シール２７を移動体２２に固定するための取付ボルトを示す。
【００２１】
軌道台２３の外面と対向する移動体２２の内面３６には、移動体２２の全長に亘ってアッパーシール２９が装着されている。このアッパーシール２９は、平板状の基部２９ｅと、基部２９ｅの長手方向の両縁に形成された一対のリップ部２９ａ，２９ａとを有している。
図５に示すように、このリップ部２９ａの先端の間隔Ｗは、アッパーシール２９を軌道台２３に外嵌した際、リップ部２９ａがボール転動溝２６の上部側面２３ｂに弾接するように、軌道台２３の幅より幾分小さく設定されている。
【００２２】
アッパーシール２９の材質は、一体成形の観点から、ポリエステルエラストマー（商品名：ペルプレン）が好ましい。しかし、アッパーシール２９はこの材質に限定されることはなく、弾性を有する合成樹脂であれば他の材質のものでもよい。
アッパーシール２９は、リップ部のみをゴム状弾性体（ニトリルゴム、スチレンゴム、ブチルゴム等）とし、このゴム状弾性体のリップ部を薄肉鋼板の基部に焼き付けたものであってもよい。
なお、図６に示すように、リップ部２９ａの長手方向の両端部には、アッパーシール２９の軌道体２３への嵌め合わせを容易にするための面取り部２９ｄが施されている。
【００２３】
次に、アッパーシール２９の移動体２２への装着手順を説明する。
先ず、ボール２４を装填した移動体２２に、アンダーシール２８を取り付ける。そして、移動体２２の内面３６に設けた凹部３７にアッパーシール２９の凸部２９ｂを嵌合させた後、移動体２２を軌道台２３に差し込む。なお、この凹部３７は、軸受本体２２Ａの内面３６に形成された凸部９ａの径よりやや大きく形成されている。
【００２４】
その後、アッパーシール２９を軌道台２３の幅方向に対して自動調心された状態で、リベット３９を凸部２９ｂの挿通孔２９ｃを貫通させて、凹部３７に形成したリベット孔３８に圧入する。
この結果、上部側面２３ｂに対する左右リップ部２９ａの押さえ代が均等な状態で、アッパーシール２９は移動体２２の内面３６に装着され、基部２９ｅは軌道台２３の上面２３ａを覆う。最後に、取付ボルト３５により、移動体２２の前後面に前後方向シール２７を固着する。
【００２５】
なお、リベット３９は、軌道台２３のボルト挿通孔３０の下方から打ち込めばよい。
また、軌道台２３が長尺の場合は、短尺の軌道台を用いてアッパーシール２９を移動体２２に装着後、差し替えればよい。
さらに、アッパーシール２９の装着手段は、上記リベット３９に限られず、ねじによって取付けてもよい。さらに、アッパーシール２９に前記薄肉鋼板を用いるのであれば、スポット溶接が可能である。この場合、挿通孔２９ｃ及びリベット孔３８が不要になる。
【００２６】
次に、本発明のシール構造の機能を説明する。
軌道台２３の上面２３ａに付着した塵埃等の異物が、面取り３０ｂにより損傷を受けた前後方向シール２７のリップ部２７ａを通過して、移動体２２の内部で飛散したとしても、アッパーシール２９の左右リップ部２９ａは、軌道台２３のボール転動溝２６の上部側面２３ｂに弾接されていることによって、ボール転動溝２５，２６、ひいてはボール無限循環路への異物の侵入が阻止される。
また、上部孔３０ａに溜まった異物が移動体２２の内部で飛散したとしても、同様にして、左右リップ部２９ａによって、その異物がボール無限循環路へ侵入することは阻止される。
【００２７】
なお、図７、図８に示すように、軌道台２３のボルト挿通孔３０に埋栓を嵌合させることにより、アッパシール体２９のシール効果を増すことができる。
図７は、ボルト挿通孔３０の上部孔３０ａに埋栓４０を嵌合させた実施例である。
図８は、上部孔３０ａの孔径より大きい埋栓用孔４２を形成して、埋栓４１を嵌合させた実施例である。この埋栓用孔４２の段部４２ａは、埋栓４１の支持面となっているので、軌道台２３の上面２３ａと埋栓４１の上面とを図７に示す構造より面一にすることができる。
【００２８】
以上に説明したアッパーシールは、転動体としてボールを使用した背面配置（ＤＢ）構造のエンドキャップ方式直動転がり案内軸受に組込まれた例について説明したが、背面配置（ＤＢ）構造のチューブ方式直動転がり案内軸受、及びボール転動溝が単列の直動転がり案内軸受にも組込むことができる。また、転動体は「ボール」に限定されず、「ローラ」であってもよい。
なお、軌道台の「上面」とは、図１に示されるような標準的取付関係についていうものとする。
【００２９】
【発明の効果】
本発明のシール構造によれば、平板状のアッパーシールの基部が軌道台の上面と移動体との間の隙間に挿入されて、リップ部が軌道台の長手方向の両側面に接触するようになっているため、次の効果を奏する。
(1) 軌道台の上面と移動体との間の隙間を変えることなく、直動転がり案内軸受に組込むことができる。
(2) 背面配置構造の直動転がり案内軸受に上記隙間を広げることなく組込むことができる。
【００３０】
(3) 組込みに際して、上記隙間を変える必要がないことによって、直動転がり案内軸受の高さを変える必要がなく、直動転がり案内軸受の互換性が失われることがない。
(4) 上記隙間を変える必要がないことによって、移動体の剛性に影響を与えない範囲内において、移動体の肉厚を設定することができ、移動体の剛性の低下を防止することができる。
【００３１】
(5) 軌道台の上面に付着した塵埃等の異物が、軌道台取付け用のボルトが貫通する孔の面取り部分によって損傷を受けた前後方向シールのリップ部を通過して移動体の内部で飛散するようなことがあっても、一対のリップ部によって、転動体転動部及び転動体の無限循環路への塵埃の侵入は阻止される。
【００３２】
(6) 一対のリップ部の間隔をアッパーシールの非装着時において軌道台の幅より狭く設定しておくと、一対のリップ部を軌道台に確実に圧接させることができ、転動体転動部及び転動体の無限循環路への異物の侵入を確実に阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施例のシール構造が組込まれた直動転がり案内軸受の左半分を断面で示した正面図。
【図２】本発明の実施例のシール構造が組込まれた直動転がり案内軸受の横断面図。
【図３】アッパーシールの要部を示す拡大断面図。
【図４】アッパーシールの斜視図。
【図５】アッパーシールの正面図。
【図６】アッパーシールの下面図。
【図７】埋栓の一例を示す軌道台の横断面図。
【図８】埋栓の他の例を示す軌道台の横断面図。
【符号の説明】
２１直動転がり案内軸受２２移動体
２３軌道台２３ａ軌道台の上面
２３ｂ軌道台の側面
２４ボール（転動体）
２５移動体のボール転動溝（負荷転動体転動部）
２６軌道台のボール転動溝（転動体転動部）
２９アッパーシール
２９ａアッパーシールのリップ部
２９ｅアッパーシールの基部３６移動体の内面[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a seal structure between a movable body and a top surface of a rail in a linear motion rolling guide bearing including a rail and a movable body that moves by rolling of a rolling element (ball and / or roller) thereon. About.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, this type of linear motion rolling guide bearing is classified as follows according to the structure. (1) Classification by the structure of the part that reverses the moving direction of the rolling elements.
(1) End cap method A method of guiding the reversal movement of the rolling elements by grooves formed in the end caps attached to the front and rear surfaces of the moving object.
(2) Tube body system A system that guides the reversal of the rolling element by a tube attached to the moving body.
Both types are also applied to a linear motion rolling guide bearing having a single rolling element rolling portion (see Japanese Utility Model Laid-Open No. 62-68021).
Here, the “rolling element rolling portion” is a portion that guides rolling of the rolling element, and may be a groove shape or a surface.
[0003]
(2) Classification according to the arrangement of rolling elements (however, rolling element rolling parts are in two rows).
(1) Front arrangement (DF) structure An arrangement structure of rolling elements in which the contact line of the rolling elements intersects with the rolling element rolling parts on both sides of the rail inward of the rail.
(2) Rear arrangement (DB) structure An arrangement structure of rolling elements in which the contact line of the rolling elements intersects with the rolling element rolling portions on both sides of the railway platform on the outer side of the rail platform.
[0004]
In addition, in the case of the end cap system, the “moving body” is a concept including end caps attached to the front and rear surfaces of the bearing body in addition to the bearing body. The concept includes a tube attachment cover attached to the front and rear surfaces of the bearing body.
The moving body is usually equipped with the following two types of dustproof seals.
(1) A front-rear direction seal that is attached to the front and rear surfaces of the moving body and seals the gap between the front and rear surfaces of the moving body and the rail.
(2) An under seal that is attached to the lower end surface of the moving body in the longitudinal direction and seals the gap between the lower end of the moving body and the side surface of the rail.
[0005]
On the other hand, as a means for fixing the rail to a base such as a bed, a bolt that is inserted into a bolt insertion hole that is opened on the upper surface of the rail is generally used.
In addition, many bolt insertion holes are formed at a predetermined interval in the axial direction of the rail, and the opening edge is usually chamfered.
[0006]
However, the front-rear direction seal provided on the linear motion rolling guide bearing in which the raceway is fixed to the base with bolts has the following problems.
(1) Since the bolt insertion hole is a depression, it is difficult to wipe off foreign matter such as dust accumulated in the depression with the lip portion of the front-rear seal. In addition, the foreign matter accumulated in the depression may be scattered inside the moving body and enter the infinite circulation path of the moving body, thereby inhibiting smooth circulation of the rolling element.
(2) Depending on the degree of chamfering of the opening edge, the lip is caught on the chamfered part and damaged, making it difficult to wipe off foreign matter adhering to the upper surface of the rail. For this reason, the foreign matter may pass through the lip portion, enter the inside of the moving body and scatter, and further enter the infinite circulation path of the rolling body of the moving body to inhibit smooth circulation of the rolling body. is there.
[0007]
As a structure to cope with such problems, a structure in which a plug is embedded in a bolt insertion hole is adopted. However, in this structure, it is difficult to make the upper surface of the plug and the upper surface of the track base flush with each other. For this reason, the lip portion has a problem that foreign matter cannot be completely removed.
[0008]
Accordingly, as other structures for dealing with the above problems, upper seals disclosed in Japanese Utility Model Publication Nos. 6-2026, 6-20896, 6-72609, and 7-49804 are disclosed. There is.
These upper seals are provided on the inner surface of the moving body facing the upper surface of the rail, and cover the upper surface of the rail to prevent dust from entering the infinite circulation path of the rolling element.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, since these upper seals require a certain thickness, they have the following problems.
(1) The gap between the upper surface of the rail and the inner surface of the moving body facing the upper surface must be widened by the thickness of the upper seal.
However, the linear motion rolling guide bearings described in JP-B-6-72609 and JP-B-7-49804 have a front arrangement (DF) structure, so that the rolling elements are arranged at both upper corners of the raceway. Thus, the rail is lowered, and the clearance between the upper surface of the rail and the moving body is widened so that the moving body does not contact the upper part of the rolling element protruding above the upper surface of the rail. Accordingly, the linear motion rolling guide bearing having the front arrangement structure can incorporate the upper seal without substantially widening the gap.
However, the linear motion rolling guide bearings described in Japanese Utility Model Publication Nos. 6-2026 and 6-20896 have a rear surface arrangement (DB) structure, and therefore, the rolling elements are arranged at both upper corners of the raceway. The gap between the upper surface of the way and the moving body is not widened. Therefore, in the case of a linear motion rolling guide bearing having a rear arrangement structure, the upper seal cannot be incorporated unless the gap is widened.
[0010]
(2) However, since the height H (see Fig. 1) of the linear motion rolling guide bearing is specified (in consideration of compatibility among users, each manufacturer unifies the height H). If the width is widened, the thickness t (see FIG. 1) of the bearing main body must be reduced, but if so, the rigidity of the moving body decreases.
(3) On the contrary, if the wall thickness t is secured, the height H increases and the compatibility of the linear motion rolling guide bearing is lost.
Note that a preload is generally applied to the linear motion rolling guide bearing, and in order to prevent the sleeve portion of the bearing body from expanding, a predetermined thickness t is required from the rigid surface.
[0011]
An object of the present invention is to provide a dustproof seal structure that can be mounted without changing the gap between the upper surface of the rail and the inner surface of the moving body facing the upper surface.
[0012]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has a raceway having rolling element rolling parts on both side surfaces, and a load rolling element rolling part that is movably straddled on the raceway and faces the rolling element rolling part. And a moving body in which an infinite circulation path including the load rolling element rolling part is formed, a rolling element rolling part of the raceway and a rolling element rolling part of the moving body that rolls on the endless circulation path. A seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the rail, comprising a large number of rolling elements sandwiched between and supporting the moving body,
A flat base portion covering the upper surface of the base, and a pair of lip portions formed on both edges of the base and elastically contacted with both side surfaces of the base above the rolling element rolling portion. An upper seal is mounted on the inner surface of the moving body facing the upper surface of the rail,
The above problem has been solved by the seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the way.
[0013]
[Action]
The upper seal is attached to a gap between the upper surface of the rail and the inner surface of the moving body facing the upper surface.
The lip portion of the upper seal contacts both side surfaces in the longitudinal direction of the rail. The flat base is inserted into a gap between the upper surface of the rail and the inner surface of the moving body.
Only a flat base is inserted into the gap.
Therefore, the upper seal is incorporated into the gap without widening the gap.
Even if it is necessary to widen the gap to some extent, the thickness of the moving body can be changed within the range that does not affect the rigidity of the moving body without changing the height of the linear motion rolling guide bearing. Mu
[0014]
Even if foreign matter such as dust adhering to the upper surface of the rail passes through the lip portion of the front-rear seal and scatters inside the moving body, the lip portion of the upper seal prevents entry into the rolling element circulation path. The
[0015]
【Example】
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
The linear motion rolling guide bearing 21 in which the seal structure of the embodiment of the present invention is incorporated is an end cap type linear motion rolling guide bearing adopting a rear surface arrangement (DB) structure, and balls 24 are provided on the rolling elements. in use.
The linear motion rolling guide bearing 21 mainly includes a moving body 22, a raceway base 23, a front / rear direction seal 27, an under seal 28, and an upper seal 29.
[0016]
On both side surfaces in the longitudinal direction of the rail 23 having a predetermined length, two ball rolling grooves (rolling member rolling portions) 26 having a circular cross section in the transverse direction are formed vertically. Further, a plurality of bolt insertion holes 30 for fixing the rail 23 to a base (not shown) such as a bed are formed at predetermined intervals along the longitudinal direction of the rail 23 at the center in the width direction of the rail 23. In addition, a chamfer 30b is applied to the opening edge of the upper hole 30a in the upper half. In addition, the upper surface 23a of the way 23 is formed flat.
[0017]
A moving body 22 having a substantially U-shaped cross section in the width direction is straddled on the way 23 so as to be movable in the longitudinal direction of the way 23. The moving body 22 includes a bearing body 22A and end caps (not shown) fixed to the front and rear surfaces thereof.
On the inner surface of both sleeve portions 31 of the bearing body 22A, a semi-arc-shaped ball rolling groove (load rolling element rolling portion) 25 facing the ball rolling groove 26 of the raceway 23 is provided in the moving direction of the moving body 22. Is formed. In addition, through holes 32 as ball return passages respectively corresponding to the ball rolling grooves 25 are formed in the thickness of both sleeve portions 31.
[0018]
Although not shown, the end cap has a substantially U-shaped groove, and a semi-cylindrical ball return guide is fitted into the U-shaped groove to change the ball direction of the semi-doughnut shape. A path is formed. The ball direction changing path is in communication with the ball rolling groove 25 and the ball return path 32 of the bearing body 22A, and an infinite circulation path for the ball is formed as a whole.
A predetermined number of balls 24 are loaded between the ball rolling grooves 25 and 26, the ball return passage 32, and the ball direction changing passage.
[0019]
The linear motion rolling guide bearing 21 is arranged on the back surface (the contact line (not shown) of the ball 24 sandwiched between the ball rolling grooves 25, 26 intersects the ball rolling groove 26 on the outer side of the rail 23. DB) structure.
Reference numeral 33 denotes a cage that prevents the balls 24 from falling off when the moving body 22 is extracted from the track base 23. Reference numeral 34 denotes a grease nipple for supplying the lubricant to the ball direction changing path via the lubricant supply path of the end cap.
[0020]
A front-rear direction seal 27 is attached to the front and rear surfaces of the movable body 22, and the lip portion 27 a is in sliding contact with the outer surface of the rail 23, thereby sealing a gap between the front and rear surfaces of the movable body 22 and the rail 23. Yes.
An under seal 28 is attached to the lower end surface of the moving body 22 in the longitudinal direction. The lip portion 28 a of the under seal 28 is in sliding contact with the side surface of the rail 23, thereby sealing a gap between the lower end of the moving body 22 and the rail 23.
Reference numeral 35 denotes a mounting bolt for fixing the front-rear direction seal 27 to the moving body 22.
[0021]
An upper seal 29 is attached to the inner surface 36 of the moving body 22 facing the outer surface of the rail 23 over the entire length of the moving body 22. The upper seal 29 has a flat base portion 29e and a pair of lip portions 29a and 29a formed on both edges in the longitudinal direction of the base portion 29e.
As shown in FIG. 5, the interval W between the tips of the lip portions 29 a is such that the lip portion 29 a elastically contacts the upper side surface 23 b of the ball rolling groove 26 when the upper seal 29 is externally fitted to the raceway 23. It is set somewhat smaller than the width of the way 23.
[0022]
The material of the upper seal 29 is preferably a polyester elastomer (trade name: perprene) from the viewpoint of integral molding. However, the upper seal 29 is not limited to this material, and may be made of other materials as long as it is a synthetic resin having elasticity.
The upper seal 29 may be a rubber-like elastic body (nitrile rubber, styrene rubber, butyl rubber, etc.) only at the lip portion, and the lip portion of this rubber-like elastic body may be baked on the base of the thin steel plate.
As shown in FIG. 6, chamfered portions 29d for facilitating the fitting of the upper seal 29 to the track body 23 are provided at both ends in the longitudinal direction of the lip portion 29a.
[0023]
Next, a procedure for mounting the upper seal 29 to the moving body 22 will be described.
First, the under seal 28 is attached to the moving body 22 loaded with the ball 24. Then, after the convex portion 29 b of the upper seal 29 is fitted into the concave portion 37 provided on the inner surface 36 of the movable body 22, the movable body 22 is inserted into the track base 23. The concave portion 37 is formed to be slightly larger than the diameter of the convex portion 9a formed on the inner surface 36 of the bearing body 22A.
[0024]
Thereafter, in a state where the upper seal 29 is automatically aligned with respect to the width direction of the rail 23, the rivet 39 passes through the insertion hole 29 c of the convex portion 29 b and is press-fitted into the rivet hole 38 formed in the concave portion 37.
As a result, the upper seal 29 is mounted on the inner surface 36 of the moving body 22 and the base portion 29e covers the upper surface 23a of the track 23 in a state where the pressing margin of the left and right lip portions 29a with respect to the upper side surface 23b is uniform. Finally, the front-rear direction seal 27 is fixed to the front-rear surface of the moving body 22 with the mounting bolt 35.
[0025]
The rivet 39 may be driven from below the bolt insertion hole 30 of the track base 23.
In addition, when the way 23 is long, the upper seal 29 may be attached to the moving body 22 using a short way and then replaced.
Furthermore, the means for attaching the upper seal 29 is not limited to the rivet 39, and may be attached by screws. Furthermore, if the thin steel plate is used for the upper seal 29, spot welding is possible. In this case, the insertion hole 29c and the rivet hole 38 are unnecessary.
[0026]
Next, the function of the seal structure of the present invention will be described.
Even if foreign matter such as dust attached to the upper surface 23a of the rail 23 passes through the lip portion 27a of the front / rear direction seal 27 damaged by the chamfer 30b and is scattered inside the movable body 22, the upper seal 29 The left and right lip portions 29a are in elastic contact with the upper side surface 23b of the ball rolling groove 26 of the track 23, thereby preventing foreign matter from entering the ball rolling grooves 25 and 26 and eventually the ball infinite circulation path. .
Even if the foreign matter accumulated in the upper hole 30a is scattered inside the moving body 22, the left and right lip portions 29a similarly prevent the foreign matter from entering the ball infinite circulation path.
[0027]
As shown in FIGS. 7 and 8, the sealing effect of the upper seal body 29 can be increased by fitting the plug into the bolt insertion hole 30 of the raceway 23.
FIG. 7 shows an embodiment in which a plug 40 is fitted into the upper hole 30 a of the bolt insertion hole 30.
FIG. 8 shows an embodiment in which a plug hole 42 larger than the hole diameter of the upper hole 30a is formed and the plug 41 is fitted. Since the step 42a of the embedding hole 42 serves as a support surface for the embedding 41, the upper surface 23a of the rail 23 and the upper surface of the embedding 41 may be flush with the structure shown in FIG. it can.
[0028]
The upper seal described above has been described with respect to an example in which the ball is used as a rolling element and incorporated in an end cap type linear motion rolling guide bearing with a back arrangement (DB) structure. A dynamic rolling guide bearing and a ball rolling groove can also be incorporated into a single row linear motion rolling guide bearing. The rolling elements are not limited to “balls”, and may be “rollers”.
In addition, the “upper surface” of the way means the standard attachment relationship as shown in FIG.
[0029]
【The invention's effect】
According to the seal structure of the present invention, the base portion of the flat upper seal is inserted into the gap between the upper surface of the rail base and the moving body so that the lip portion contacts both side surfaces in the longitudinal direction of the rail base. Therefore, the following effects are achieved.
(1) It can be incorporated into a linear motion rolling guide bearing without changing the gap between the upper surface of the way and the moving body.
(2) It can be incorporated into a linear motion rolling guide bearing with a rear arrangement structure without widening the gap.
[0030]
(3) Since there is no need to change the gap when assembling, there is no need to change the height of the linear motion rolling guide bearing, and the compatibility of the linear motion rolling guide bearing will not be lost.
(4) Since it is not necessary to change the gap, the thickness of the moving body can be set within a range that does not affect the rigidity of the moving body, and a decrease in the rigidity of the moving body can be prevented. .
[0031]
(5) Dust and other foreign matter adhering to the upper surface of the rail pass through the lip of the front and rear seal damaged by the chamfered portion of the hole through which the bolt for mounting the rail passes, and scatter inside the moving body. Even if it happens, the pair of lip portions prevent the intrusion of dust into the rolling element rolling part and the infinite circulation path of the rolling element.
[0032]
(6) If the distance between the pair of lip portions is set to be narrower than the width of the rail when the upper seal is not attached, the pair of lip portions can be reliably brought into pressure contact with the rail, and the rolling element rolling portion In addition, it is possible to reliably prevent foreign matters from entering the infinite circulation path of the rolling elements.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing, in section, the left half of a linear motion rolling guide bearing in which a seal structure according to an embodiment of the present invention is incorporated.
FIG. 2 is a cross-sectional view of a linear motion rolling guide bearing incorporating a seal structure according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an enlarged sectional view showing a main part of an upper seal.
FIG. 4 is a perspective view of an upper seal.
FIG. 5 is a front view of an upper seal.
FIG. 6 is a bottom view of the upper seal.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a way table showing an example of a plug.
FIG. 8 is a cross-sectional view of a way table showing another example of a plug.
[Explanation of symbols]
21 linear motion rolling guide bearing 22 moving body 23 rail base 23a top surface 23b of rail base side surface 24 of rail base (rolling body)
25 Ball rolling groove of moving body (load rolling element rolling part)
26 Ball rolling groove on raceway (rolling element rolling part)
29 Upper seal 29a Upper seal lip 29e Upper seal base 36 Inner surface of moving body

Claims

A raceway having rolling element rolling parts on both sides, a load rolling element rolling part that is movably suspended on the raceway and that faces the rolling element rolling part, and the load Sandwiched between a moving body in which an infinite circuit including a rolling element rolling part is formed, and rolling on the endless circuit and between the rolling element rolling part of the track and the load rolling element rolling part of the moving object And a seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the rail, comprising a large number of rolling elements that support the moving body,
A flat base portion covering the upper surface of the base, and a pair of lip portions formed on both edges of the base and elastically contacted with both side surfaces of the base above the rolling element rolling portion. An upper seal is mounted on the inner surface of the moving body facing the upper surface of the rail,
Seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the way.

The seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the track base, wherein an interval between the pair of rib portions is set to be narrower than a width of the track base when the upper seal is not attached. .

The seal structure between the moving body of the linear motion rolling guide bearing and the upper surface of the raceway according to claim 1 or 2, wherein the linear motion rolling guide bearing has a rear surface arrangement (DB).