JP3785714B2 - Inkjet head - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、圧電素子を用いたインクジェット記録装置に用いられるインクジェットヘッドとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、インクキャビティと、このインクキャビティに連通するインク吐出口と、上記インクキャビティに対向する圧電素子とを備え、この圧電素子によりインクキャビティ内のインクを加圧してインク吐出口からインク滴を吐出させる方式のインクジェットヘッドが知られている。
【0003】
近年、階調画像の再現への要請が高まっており、このようなインクジェットヘッドにおいても、階調表現が大きな課題となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、階調画像を形成するためには、大きさの異なるインク滴を吐出させる必要があり、圧電素子に電圧を印加し駆動するためのドライバの負担を増大させ、コストアップや故障の恐れを招いていた。
【0005】
大径のノズルと小径のノズルとを備えたインクジェットヘッドも提案されているが、高い加工精度が要求されるなどの問題があり、階調画像を形成可能な新規なインクジェットヘッドが要望されていた。
【0006】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、その目的は、高い階調性を有する画像を形成することのできる新規なインクジェットヘッドを提供することである。また、圧電素子のドライバの負担を軽減させることのできるインクジェットヘッドを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、インク滴を吐出するための大径ドット用ヘッド部と、該大径ドット用ヘッド部のインク滴より小径のインク滴を吐出するための小径ドット用ヘッド部とからなるインクジェットヘッドであって、大径ドット用ヘッド部と小径ドット用ヘッド部のそれぞれに設けられ、インクを収容するインクキャビティと、該インクキャビティに連通するインク吐出口と、前記インクキャビティに対向する位置に設けられ、圧電素子を含む振動板と、を備え、前記振動板の圧電素子は、前記インクキャビティに対応して分極が施されており、該圧電定数(x)を、x=圧電素子の変位量(y)/駆動電圧(V)で表わしたときに、小径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)を、大径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)よりも小さくなるように分極処理したことを特徴としている。
【0009】
請求項1に記載の発明によると、振動板の圧電素子は、インクキャビティに対応して分極が施されており、圧電定数(x)を、x=圧電素子の変位量(y)/駆動電圧(V)で表わしたときに、小径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)を、大径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)よりも小さくなるように分極処理をしているので、それぞれの圧電素子に同じ駆動電圧を印加した場合でも、大径ドット用ヘッド部と小径ドット用ヘッド部とで吐出されるインク滴のドットを異ならせること、すなわち、大径ドット用ヘッド部から吐出されるインク滴のドットを小径ドット用ヘッド部から吐出されるインク滴のドットよりも大きなインク滴のドットとすることができる。また、圧電素子に電圧を印加し駆動するためのドライバの負担も軽減できるとともに、コストアップや故障の恐れも防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態の1つである、インクジェットヘッドと、その製造方法について説明する。
【0017】
図1は、本実施の形態の1つであるインクジェットヘッド3を用いたインクジェット記録装置1の概略構成を示す斜視図である。
【0018】
インクジェット記録装置1は、用紙や樹脂フィルムなどの記録媒体である記録シート2と、インクジェットヘッド3と、インクジェットヘッド3を保持するキャリッジ4と、キャリッジ4を記録シート2の記録面に平行に往復移動させるための揺動軸5、6と、キャリッジ4を揺動軸5、6に沿って往復駆動させる駆動モータ7と、駆動モータ7の回転をキャリッジの往復運動に変えるためのタイミングベルト9、アイドルプーリ8とを含んでいる。
【0019】
また、インクジェット記録装置1は、記録シート2を搬送経路にそって案内するガイド板を兼ねるプラテン10と、プラテン10との間の記録シート2を押さえ浮きを防止する紙押さえ板11と、記録シート2を排出するための排出ローラ12、拍車ローラ13と、インクジェットヘッド3のインク吐出不良を良好な状態に回復させる回復系14と、記録シート2を手動で搬送するための紙送りノブ15とを含んでいる。
【0020】
記録シート2は、手差しあるいはカットシートフィーダ等の給紙装置によって、インクジェットヘッド3とプラテン10とが対向する記録部へ送り込まれる。この際、図示しない紙送りローラの回転量が制御され、記録部への搬送が制御される。
【0021】
インクジェットヘッド3には、インクの加圧手段として、PZT等の圧電素子が用いられている。圧電素子には電圧が印加され、ひずみが生じる。このひずみは、インクで満たされたチャンネルの容積を変化させる。この容積の変化により、チャンネルに設けられたノズルからインクが吐出され、記録シート2への記録が行なわれる。これらについては、後に詳述する。
【0022】
キャリッジ4は、駆動モータ7、アイドルプーリ8、タイミングベルト9により、記録シート2を横切る方向である記録シート2の桁方向に主走査し、キャリッジ4に取り付けられたインクジェットヘッド3は1ライン分の画像を記録する。1ラインの記録が終わる毎に、記録シート2は縦方向に送られ副走査され、次のラインが記録される。
【0023】
図2、図3は、インクジェットヘッド3の構成を説明するための図である。図2はインクジェットヘッド3の一部を示す平面図であり、図3は、図2のI−I線断面図である。
【0024】
インクジェットヘッド3は、大径のインク滴を吐出するための大径ドット用ヘッド部301と小径のインク滴を吐出するための小径ドット用ヘッド部302とからなる。後述するように、大径ドット用ヘッド部301に含まれる圧電素子315aは圧電定数が所定の値になるように分極処理され、小径ドット用ヘッド部302に含まれる圧電素子315bは圧電定数が大径ドット用ヘッド部301の圧電素子315aの圧電定数よりも小さくなるように分極処理される。これら大径ドット用ヘッド部301と小径ドット用ヘッド部302とは、チャンネルプレート303、隔壁304、振動板305、基板306とを一体に重ねた構成となっている。
【0025】
チャンネルプレート303は、金属または合成樹脂などからなる。隔壁304との対向面は電鋳またはフォトリソグラフィ等により微細加工され、大径ドット用ヘッド部301と小径ドット用ヘッド部302とにはそれぞれインク24を収容する複数のインクキャビティ308と、各インクキャビティ308をインク供給室310に連結するインクインレット311が形成されている。ここで、大径ドット用ヘッド部301のノズル309の径と小径ドット用ヘッド部302のノズル309の径とは同じ大きさである。
【0026】
図3に示すように、大径ドット用ヘッド部301と小径ドット用ヘッド部302とのインクキャビティ308は、大径ドット用ヘッド部301と小径ドット用ヘッド部302とが対向する方向に向かって伸びる長溝状にかつ平行に形成されている。また、インク供給室310とインクキャビティ308とは中央線312をはさんで対称に形成されており、図示しないインクタンクに接続されている。
【0027】
隔壁304は導電材料からなる薄肉フィルムが使用されており、チャンネルプレート303と振動板305との間に固定されている。なお、隔壁304は所定の張力が加わった状態で固定される。
【0028】
振動板305は圧電素子315a、bを含んでおり、その上面と下面にはそれぞれ共通電極、個別電極として利用される導電性金属層が設けられている。振動板305は、例えば、板状の圧電体(以下、圧電板という)を基板306に導電性接着剤で固定した後、ダイシング加工により横方向溝319とこれに直交する縦方向溝(図示せず)とを形成するように分断し、各インクキャビティ308に対応する圧電素子315a、bと、隣接する圧電素子の間に位置する仕切り壁316と、これらを囲む周囲壁317とに分離することにより形成される。
【0029】
また、上記のダイシング加工により圧電素子315a、bの上下に設けられた導電性金属層もそれぞれ縦方向溝と横方向溝319とにより分断され、隔壁304に対向する金属層が共通電極313、基板306に対向する金属層が個別電極314とされる。
【0030】
基板306は、セラミック、金属または合成樹脂等からなる。振動板305との対向面には、圧電素子315a、bに対応して導電リード部がスパッタリングまたは蒸着等の周知の技術により形成されている。このように形成された個別電極314は、対応する導電リード部に導電性接着剤を介して電気的に導通する。また、これら共通電極313と個別電極314とが対向する領域においては、圧電素子315a、bは、後述するように、接着、ダイシング加工の後、それぞれ異なる圧電定数を有するように高温下で分極処理されて活性化されている。
【0031】
以上のような構成のインクジェットヘッド3では、図示しないインクタンクからインク供給室310にインク307が供給される。インク供給室310のインク307は、インクインレット311を介して各インクキャビティ308に分配される。
【0032】
後述するヘッドドライバ56から共通電極313と個別電極314との間に所定の電圧が印加されると圧電素子315a、bは変形する。この所定の電圧は、印字信号であり圧電素子の駆動電圧である。
【0033】
圧電素子315a、bの変形は隔壁304に伝えられ、これによりインクキャビティ308内のインク307が加圧され、ノズル309を介してインク滴が記録シート2に向かって飛翔する。このとき、圧電素子315aと圧電素子315bとで分極の程度が違えてあるので圧電素子の変形量が異なる。したがって、圧電素子315a、bに同じ駆動電圧を印加しても、大径ドット用ヘッド部301と小径ドット用ヘッド部302とで吐出されるインク滴のドットが異なる。
【0034】
図4は、インクジェット記録装置1の制御部を説明するためのブロック図である。
【0035】
メインコントローラ51は、コンピュータ等からの画像データを受け取り、画像データは1フレーム単位でバッファ用のフレームメモリ52に格納される。記録シート2への印字の際には、メインコントローラ51は、モータドライバ54、55を通じて、キャリッジ4の駆動モータ7と紙送りモータとを駆動制御する。
【0036】
これらの駆動制御とともに、メインコントローラ51は、フレームメモリ52から読み出した画像データをもとに、ドライバコントローラ53、ヘッドドライバ56とを介して、インクジェットヘッド3の大径ドット用ヘッド部301、小径ドット用ヘッド部302の圧電素子315a、bが駆動される。
【0037】
次に、上記インクジェットヘッドの製造方法の一例について説明する。この製造方法は下記(1)〜(4)の工程を含む。
(1) 未分極の圧電板を基板に固定する。圧電板の固定には接着剤を用いることができる。
(2) 基板に接着された圧電板を、各インクキャビティに対応するようにダイサー等を用いて切断する。なお、ダイシング加工を行なう代わりに、複数の圧電体素子を個別に配置してもよい。
(3) こうして加工された圧電板に対向するようにインクキャビティを配置し、ヘッドを組み立てる。
(4) 配置が完了した後、各圧電素子に対して分極処理を行なう。分極処理は、必要に応じて加熱を行なうなどして圧電素子を適当な温度に保つとともに高電圧を印加することにより行なう。そして、圧電素子に加える温度・電圧・電圧印加時間等を調整することにより、その分極の程度を変えることができる。特に、電圧の大きさを調整することが分極の程度を変えるのに有効である。
【0038】
こうして、印加電圧を大きくしたり電圧印加時間を長くしたりして、大径のインク滴を吐出させるヘッド部の圧電素子の分極量を大きくする。また、印加電圧を小さくしたり電圧印加時間を短くしたりして小径のインク滴を吐出させるヘッド部の圧電素子の分極量を小さくする。
【0039】
また、基板への接着工程、圧電板の切断工程、ヘッドの組み立て工程がすべて終了した後に、分極処理を行なうことにより、圧電素子のキュリー点以上の温度で硬化するような熱硬化性接着剤を用いて基板やヘッドを構成する他の部材の接着を行なう際の温度上昇や、圧電板を切断する際の摩擦による温度上昇により、各圧電素子の分極状態が損なわれるということがない。このため、各圧電素子の変位にバラツキを生じることがなく、精度よくインクジェットヘッドを作成することができる。また、温度上昇を伴う工程を経た後に分極処理を行なうので、使用する接着剤に制約がなくなり製造がより容易になる。
【0040】
なお、圧電素子のキュリー点より低い温度で硬化する接着剤を用いて、圧電素子の接着やヘッドの組み立てを行なう場合には、ダイシング加工の後であれば圧電素子にいつ分極処理を施してもよい。
【0041】
上記実施形態で示したような、圧電素子の上面と下面に設けられた個別電極と共通電極とを用いて分極処理を行なうと処理が容易である。
【0042】
次に、具体的な実験例について説明する。
圧電素子として、幅110μm、電極間距離300μmのPZT(トーキン製N−10)を用い、この圧電素子を、活性部の長さが10mmとなるように分極処理した。
【0043】
20℃で、400Vを1分間印加して分極処理を行なったところ、圧電定数x=635×10-12 [C/N]となった。また、20℃で、320Vを1分間印加して分極処理したところ、圧電定数x’=508×10-12 [C/N]となった。圧電定数は圧電素子の分極する程度を表わしており、圧電定数をx、駆動電圧をV、圧電素子の変位量をyとすると、y=V・xで表わされる。
【0044】
上記各圧電素子をノズル径直径32μmのインクジェットヘッドに装着し、駆動電圧を変えてインク滴の吐出実験を行なったところ、表1の結果が得られた。
【0045】
【表1】
【0046】
上記のインクジェットヘッドでは、1つのインクジェットヘッドに複数の互いに異なる圧電定数を持つ圧電素子が設けられることとなる。これにより、圧電素子のドライバの負担を軽減させることができる。
【0047】
本実施の形態では、圧電素子は単層のものを用いたが、圧電体層と電極層とを交互に積層してなる積層型のものを用いてもよい。
【0048】
また、本実施の形態では、インクジェットヘッド内のノズル径は同一としているが、ノズル径の大きさを複数用いることにより、階調の制御幅を拡大することができる。
【0049】
なお、本実施の形態では、分極は2種類としているが、全てのチャンネルに対して異なる分極量に分極させることも可能である。
【0050】
さらに、上記実施形態においては、隔壁304として導電性のものを用いているが、積層型圧電板を用いたり、電極の引き出し線を別に設けるなどして、隔壁304を電極の引き出しとして使用しない場合は、合成樹脂等の非道伝性材料からなる隔壁を用いても構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の1つであるインクジェットヘッド3を用いたインクジェット記録装置1の概略構成を示す斜視図である。
【図2】インクジェットヘッド3の構成を説明するための第1の図である。
【図3】インクジェットヘッド3の構成を説明するための第2の図である。
【図4】インクジェット記録装置1の制御部を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置
3 インクジェットヘッド
56 ヘッドドライバ
301 大径ドット用ヘッド部
302 小径ドット用ヘッド部
306 基板
315a、b 圧電素子[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet head used in an ink jet recording apparatus using a piezoelectric element, and a manufacturing method thereof.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, an ink cavity, an ink discharge port communicating with the ink cavity, and a piezoelectric element facing the ink cavity are provided, and the ink in the ink cavity is pressurized by the piezoelectric element to eject ink droplets from the ink discharge port. An ink jet head that discharges ink is known.
[0003]
In recent years, there has been an increasing demand for reproduction of gradation images, and gradation expression has become a major issue in such an inkjet head.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in order to form a gradation image, it is necessary to eject ink droplets of different sizes, increasing the burden on the driver for driving by applying a voltage to the piezoelectric element, which may increase the cost and cause a failure. I was invited.
[0005]
An inkjet head having a large-diameter nozzle and a small-diameter nozzle has also been proposed, but there is a problem that high processing accuracy is required, and a new inkjet head capable of forming a gradation image has been desired. .
[0006]
The present invention has been made to solve such problems, and an object thereof is to provide a novel inkjet head capable of forming an image having high gradation. Another object of the present invention is to provide an ink jet head that can reduce the burden on the driver of the piezoelectric element.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The invention according to
[0009]
According to the first aspect of the present invention, the piezoelectric element of the diaphragm is polarized corresponding to the ink cavity, and the piezoelectric constant (x) is expressed as x = displacement amount (y) of the piezoelectric element / drive voltage. When represented by (V), the piezoelectric constant (x) of the piezoelectric element included in the small-diameter dot head section is made smaller than the piezoelectric constant (x) of the piezoelectric element included in the large-diameter dot head section. Since the polarization process is performed, even when the same drive voltage is applied to each piezoelectric element, the dots of the ink droplets ejected by the large-diameter dot head portion and the small-diameter dot head portion are different, that is, The ink droplet dots ejected from the large-diameter dot head section can be ink droplets larger than the ink droplet dots ejected from the small-diameter dot head section. In addition, the burden on the driver for driving the piezoelectric element by applying a voltage can be reduced, and the risk of cost increase and failure can be prevented.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, with reference to the drawings, an ink jet head, which is one embodiment of the present invention, and a manufacturing method thereof will be described.
[0017]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of an ink
[0018]
The ink
[0019]
The ink
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The carriage 4 performs main scanning in the digit direction of the
[0023]
2 and 3 are diagrams for explaining the configuration of the
[0024]
The
[0025]
Channel plate 30 3, made of metal or synthetic resin. The surface facing the
[0026]
As shown in FIG. 3, the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
In addition, the conductive metal layers provided above and below the
[0030]
The
[0031]
In the
[0032]
When a predetermined voltage is applied between the common electrode 313 and the individual electrode 314 from a
[0033]
The deformation of the
[0034]
FIG. 4 is a block diagram for explaining a control unit of the
[0035]
The
[0036]
Along with these drive controls, the
[0037]
Next, an example of a method for manufacturing the inkjet head will be described. This manufacturing method includes the following steps (1) to (4).
(1) An unpolarized piezoelectric plate is fixed to a substrate. An adhesive can be used for fixing the piezoelectric plate.
(2) The piezoelectric plate bonded to the substrate is cut using a dicer or the like so as to correspond to each ink cavity. Instead of performing dicing, a plurality of piezoelectric elements may be arranged individually.
(3) The ink cavity is arranged so as to face the piezoelectric plate thus processed, and the head is assembled.
(4) After the arrangement is completed, polarization processing is performed on each piezoelectric element. The polarization treatment is performed by applying a high voltage while keeping the piezoelectric element at an appropriate temperature by heating as necessary. The degree of polarization can be changed by adjusting the temperature, voltage, voltage application time, etc. applied to the piezoelectric element. In particular, adjusting the magnitude of the voltage is effective in changing the degree of polarization.
[0038]
In this way, the applied voltage is increased or the voltage application time is increased to increase the amount of polarization of the piezoelectric element of the head part that ejects large diameter ink droplets. In addition, the polarization amount of the piezoelectric element of the head unit that discharges small-diameter ink droplets is reduced by reducing the applied voltage or shortening the voltage application time.
[0039]
A thermosetting adhesive that cures at a temperature equal to or higher than the Curie point of the piezoelectric element by performing a polarization treatment after the bonding process to the substrate, the cutting process of the piezoelectric plate, and the assembly process of the head are all completed. The polarization state of each piezoelectric element is not impaired by the temperature increase when the other members constituting the substrate and the head are used and the temperature increase due to friction when the piezoelectric plate is cut. For this reason, there is no variation in the displacement of each piezoelectric element, and an ink jet head can be produced with high accuracy. In addition, since the polarization treatment is performed after a process accompanied by a temperature rise, there is no restriction on the adhesive to be used, and the manufacture becomes easier.
[0040]
When an adhesive that cures at a temperature lower than the Curie point of the piezoelectric element is used to bond the piezoelectric element or assemble the head, any time the piezoelectric element is subjected to polarization treatment after dicing. Good.
[0041]
When the polarization process is performed using the individual electrodes and the common electrode provided on the upper and lower surfaces of the piezoelectric element as shown in the above embodiment, the process is easy.
[0042]
Next, a specific experimental example will be described.
As a piezoelectric element, PZT (N-10 manufactured by Tokin) having a width of 110 μm and a distance between electrodes of 300 μm was used, and this piezoelectric element was subjected to polarization treatment so that the length of the active portion was 10 mm.
[0043]
When a polarization treatment was performed by applying 400 V for 1 minute at 20 ° C., the piezoelectric constant x was 635 × 10 −12 [C / N]. When the polarization treatment was performed by applying 320 V for 1 minute at 20 ° C., the piezoelectric constant x ′ = 508 × 10 −12 [C / N] was obtained. The piezoelectric constant represents the degree of polarization of the piezoelectric element. When the piezoelectric constant is x, the drive voltage is V, and the displacement amount of the piezoelectric element is y, y = V · x.
[0044]
When each of the piezoelectric elements described above was mounted on an ink jet head having a nozzle diameter of 32 μm and the drive voltage was changed, an ink droplet ejection experiment was performed. The results shown in Table 1 were obtained.
[0045]
[Table 1]
[0046]
In the above inkjet head, a plurality of piezoelectric elements having different piezoelectric constants are provided in one inkjet head. Thereby, the burden on the driver of the piezoelectric element can be reduced.
[0047]
In the present embodiment, a single-layer piezoelectric element is used, but a multilayer element in which piezoelectric layers and electrode layers are alternately stacked may be used.
[0048]
In this embodiment, the nozzle diameter in the inkjet head is the same, but the control range of the gradation can be expanded by using a plurality of nozzle diameters.
[0049]
In this embodiment, two types of polarization are used, but it is also possible to polarize all channels with different polarization amounts.
[0050]
Further, in the above embodiment, the conductive material is used as the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a schematic configuration of an
FIG. 2 is a first diagram for explaining a configuration of an
FIG. 3 is a second diagram for explaining the configuration of the
4 is a block diagram for explaining a control unit of the
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (1)
大径ドット用ヘッド部と小径ドット用ヘッド部のそれぞれに設けられ、インクを収容するインクキャビティと、
該インクキャビティに連通するインク吐出口と、
前記インクキャビティに対向する位置に設けられ、圧電素子を含む振動板と、を備え、
前記振動板の圧電素子は、前記インクキャビティに対応して分極が施されており、
該圧電定数(x)を、x=圧電素子の変位量(y)/駆動電圧(V)で表わしたときに、小径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)を、大径ドット用ヘッド部に含まれる圧電素子の圧電定数(x)よりも小さくなるように分極処理したことを特徴とするインクジェットヘッド。 An inkjet head comprising a large-diameter dot head portion for ejecting ink droplets and a small-diameter dot head portion for ejecting ink droplets smaller in diameter than the ink droplets of the large-diameter dot head portion,
An ink cavity that is provided in each of the large-diameter dot head portion and the small-diameter dot head portion and contains ink;
And Louis ink discharge port through communication with the ink cavity,
Provided in a position opposed to the ink cavity, and a vibrating plate including a piezoelectric element,
The piezoelectric element of the diaphragm is polarized corresponding to the ink cavity,
When the piezoelectric constant (x) is expressed by x = displacement amount (y) of the piezoelectric element / drive voltage (V), the piezoelectric constant (x) of the piezoelectric element included in the head for small diameter dots is An ink-jet head characterized by being subjected to a polarization treatment so as to be smaller than a piezoelectric constant (x) of a piezoelectric element included in a dot head portion .
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