JP3784927B2 - 電子ビーム加速装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビームローディングによる加速エネルギ変動が発生する電子リニアック装置等に利用することができる電子ビーム加速装置関する。
本発明装置は、高出力陽子リニアック装置及びイオン照射装置にもに利用することができる。
(用語の説明)
(1)「ビームローディング」とは、加速管で電子ビームを加速することにより、加速管内の加速高周波のエネルギーが電子ビームに移り、加速エネルギーが低下する現象をいう。電子ビームの電流量が大きい程、加速エネルギーの低下量も大きい。
【0002】
この現象は、丁度電池に電流を流した時に、電池の内部抵抗により電池の端子電圧が低下する現象に似ている。
(2)「加速位相のクレスト部分」とは、図10に示す加速電界の頂部のことをいう。この加速位相のクレスト部分は、最も有効に電子を加速出来る部分である。
【0003】
隣接する2つのクレスト部分の間隔は、電子バンチの間隔に等しくする必要がある。
(3)「電子バンチ」
電子リニアック装置では、加速位相のクレスト部分に電子を集中する必要があるため、電子は細かな固まりに分割されている。このそれぞれの固まりを電子バンチという。
(4)「ルミノシティ」
電子リニアック装置では、電子ビームはバンチとなって加速されているが、この電子バンチ内の電子の密度をルミノシティという。
【0004】
電子ビームの電流量が一定の場合には、電子バンチが径方向にも進行方向にも小さく圧縮されていればいる程、ルミノシティは高い。
(5)「基準位相」とは、加速管内で加速高周波の加速位相のクレスト部分に丁度電子バンチがのるような加速高周波の位相であり、加速管に繋がるパルス電子源により、一意に決まる。
(6)「高周波」には、RF波、マイクロ波も含まれる。
【0005】
【従来の技術】
従来の技術を図6〜図8に示す。
図6は、従来装置の構成を示す図、
図7は、従来装置の加速高周波源の電子ビーム入力のタイミングを示す図、
図8は、従来装置のエネルギー変動の例を示す図である。
【0006】
従来の装置は、図6に示すように、安定化高周波発振器1と、バッファアンプ2と、ドライバアンプ10と、クライストロンアンプ11と、加速管51と、パルス電子源54により構成される。
【0007】
加速管51の入り口での加速高周波の出力は、図7に示すように、ステップ状に立ち上がる。
従来装置の加速エネルギーは、図8に示すように、電子ビームONと同時に、定常状態より大幅に高いエネルギーの電子が加速管51から出力され、その後加速エネルギーが低下して、定常状態になる。
【0008】
すなわち、従来の装置では、加速高周波源からの加速高周波供給後、加速管のフィリングタイムが経過した後(即ち加速管内部に加速用の高周波エネルギの蓄積が完了した後)、電子ビームパルスを入力して加速をおこなつているが、この場合に電子ビームパルスの立ち上がり時に、加速管のフィリングタイム程度の間、定常状態よりも高い加速エネルギのビームが出力される。
【0009】
これは、加速管に供給される加速マイクロ波に加えて、加速管内に蓄積された加速高周波がビーム加速に寄与するために発生するものであり、エネルギーの変動量は定常状態の数10%にも達する場合がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の技術には、次のような問題がある。
(1)電子ビームパルス立ち上がり時に加速管のフィリングタイム程度の間、定常状態よりも高い加速エネルギのビームが出力されるという現象を軽減するために、加速高周波供給後、加速管のフィリングタイムが経過する前に、電子ビームを入力する等の対策が行われているが、十分な加速エネルギ変動抑制効果が得られず、広いテール部分を持ったエネルギースペクトルとなるのが現状である。
【0011】
特に大出力の電子リニアック装置の場合では、このテール部分がビーム輸送系でのビームロスの原因となり、ビームラインの熱損傷や放射化に繋がる。
(2)エネルギ変動を抑制する方法としては、他にエネルギ幅圧縮装置(以下ECSという。ECS:Energy Compression System)を使用することがある。
【0012】
これは、偏向磁石等によるエネルギー分析を行つて、高エネルギ成分の電子と低エネルギ成分の電子で光路差が発生するようにして、電子バンチの幅を広げ、高エネルギ成分が減速電界、低エネルギ成分が加速電界を受けるような位相でエネルギ幅圧縮用の加速管に入力する方法である。
【0013】
しかし、十分なエネルギ幅圧縮効果を得るためには、バンチ幅がかなり広がつてしまい、衝突実験等の用途ではルミノシティの低下が問題となる。
(3)また、ECS用の偏向磁石が4台必要であり、電子エネルギが高い場合には、大型の磁石となってしまい、磁石電源及び磁石で設置場所及びコスト増の原因となる。
【0014】
本発明は、これらの問題を解決することができる装置(すなわち、ビームパルス立ち上がり時のエネルギ変動を抑制して、良好なエネルギースペクトル特性を達成することが出来る装置)を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
(第1の手段)本発明に係る電子ビーム加速装置は、安定化高周波発振器1と、加速用大出力パルス高周波源11と、加速管21を前記順に具備する装置において、(A)安定化高周波発振器1により発生した高周波を等分に分割する3dBデバイダ3と、(B)分割された高周波のそれぞれの位相を調整する位相変調器(4、5)と、(C)位相が調整された各々の高周波を合成する手段6と、(D)前記合成手段6から合成高周波を入力して、加速管21に加速用大出力パルス高周波を出力する加速用大出力パルス高周波源11と、(E)前記加速管21に電子ビームを出力するパルス電子源24と、(F)前記各々の位相変調器(4、5)に、各々の分割高周波毎の位相変調指示を行うことにより、加速用高周波パルスの立ち上がり部分に振幅変調を与えて、電子ビームパルスの立ち上がり部分で発生するビームローディング効果による加速エネルギの変動を補正する手段7とを有することを特徴とする。
(第2の手段)本発明に係る電子ビーム加速装置は、第1の手段において、加速管(21)に入力する加速用高周波の位相が変化しないように、加速用大出力パルス高周波源11における振幅変調時の加速用高周波の位相変動を補正して所要の振幅変調を与えるときに、3dBデバイダ3により等分に分割された2系統の高周波のそれぞれに位相変調を与えた後、べクトル合成することにより任意の振幅及び位相変調を行うことを特徴とする。
(第3の手段)本発明に係る電子ビーム加速装置は、第1の手段において、加速用大出力パルス高周波源11において出力電力に対応して発生する位相変調を補うよう、各々の分割高周波毎の変調指示を行う位相変調制御手段を有することを特微とする。
【0016】
すなわち、本発明装置は、加速高周波源のパルス立ち上がり時の振幅に変調をかけ、ビームローディング効果をキャンセルすることにより、ビームパルス立ち上がり時のエネルギ変動を抑制することを特徴とする。
【0017】
したがって、ビームローディングの深い電子リニアック装置においても、ビームパルス立ち上がり時のエネルギー変動を抑制することができ、良好なエネルギースペクトル特性が確保することが出来る。
【0018】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態を図1〜図5、および図9〜図12に示す。
図1は、第1の実施の形態の構成および動作原理を示す図、
図2は、加速高周波源の振幅変調例と電子ビーム入力のタイミングを示す図、
図3は、エネルギー変動の補正結果を示す図、
(図2に示す加速高周波源及び電子ビーム入力を行った場合の加速エネルギのシミュレーション結果を示す図)、
図4は、定常状態での加速管内の電界レベルの分布を示す図、
図5は、3dBデバイダとして用いるY型電力分配器を示す図、
図9は、電子ビームがない場合の定常状態の加速管内の電界を示す図、
図10は、加速位相のクレスト部おょび電子バンチの説明図、
図11は、電子の加速に要するエネルギーと電子速度の関係を示す図、
図12は、加速管内において電子バンチに作用する加速高周波に基づく加速電界の説明図である。
【0019】
本発明装置は、加速用大出力パルス高周波源11からの加速波の立上がりを図3のc線のように滑らかに立上げ、オーバーシュートすることなくb線につなげるために、図2に示す通り加速高周波の立上がり部分の加速管のフィリングタイムに対応する間に、低い出力からフル出力に立上がり、その後は電子ビームパルスの終了までフル出力を維持するように、加速管に入力する加速高周波を振幅変調することにより、加速エネルギの変動を抑制することを目的とする。
【0020】
ビームローディング効果を補正して、電子ビームパルスの立ち上がり部分で発生する加速エネルギの変動を防止するためには、電子ビームパルスONの時点で加速管内の電界分布が定常状態での加速管内電界分布と同一のものとなつている必要がある。
【0021】
その為に、図1の加速高周波発生手段31(安定化高周波発振器1からクライストロンアンプ11まで)において、つぎの条件を満たす加速高周波を作成し、加速管21に出力する。
(条件a)
図10に示す加速高周波(加速電界)の隣接する2つの加速位相のクレスト部分の間隔(距離)を、パルス電子源24からの電子バンチ29の間隔(距離)に等しくし、
(条件b)
加速管21に出力する加速高周波(加速電界)の位相は、基準位相に対して位相変化が無いようにする。
【0022】
具体的には、クライストロンアンプ11は出力レベルにより位相が変化するため、その位相の変化をキャンセルして加速管入り口22で位相変化が無いように、第1位相変調器4及び第2位相変調器5で補正用の位相変調を与え、条件bを満たすようにする。
(条件c)
電子ビームONの時点で、図4に示す管内電界分布を達成するために、加速高周波立ち上がり部分で、加速管のフィリングタイムに相当する期間、加速高周波に振幅変調をかけて、低い出力からフル出力まで変化させる。
(加速管の中での作動)
上記加速高周波(加速電界)を加速管21に出力することにより、加速管の中では、パルス電子源24からの電子ビーム(電子バンチ)は、次のように作動する。
【0023】
電子の質量は、電荷に比べて極めて軽いため、加速されやすく、すぐ光速に近づく。
通常、加速管で加速する電子は、別の手段で10MeV以上のエネルギーに加速されており、この時点では電子の速度は図11に示す通り、光速の99.9%程度となっている。
【0024】
特殊相対性理論によれば、物質は光速を越えることが出来ず、電子は加速とともにますます光速に近付くが、光速を越えることが出来ず、電子は加速とともに質量が増加する。10MeVの電子は静止している時の電子の20倍程度になっている。
【0025】
加速管内での電子は、速度を速められる程度は少なく、加速とともに質量が増加する。
それとともに、加速管内では、図12に示すように加速高周波により加速電界が光速で進んでいる。
【0026】
電子バンチ29も、ほぼ光速で加速管内を進行するが、もし加速高周波(加速電界)の加速位相の頂上部(クレスト部分)が丁度電子バンチ29に当たるようにすれば(この場合の加速高周波は条件bにより基準位相になっている)、電子バンチ29は常に最大の加速電界を感じて進み、最も効率良く加速される。
【0027】
加速とともに、電子の速度は光速のまま殆ど変化せず、質量がますます増加していく。
このように電子と加速高周波(加速電界)が同一の速度で進んで加速されていく様子は、馬の鼻先で人参をぶら下げて走る状態に似ている。
(加速管内の電界レベル分布)
図4には、進行波型レギュラCG加速管で、減衰定数0.57Neperキャビティ数80個(加速管実効長2.8m)のものを仮定し、周波数は2856MHz、加速管入り口での加速高周波の電力を12MWとした場合の定常状態での加速管内の電界レベル分布を示す。
【0028】
図4中aは加速管入り口付近の電界レベルであり、図4中bは加速管出口の電界レベルである。
電子ビームONの定常状態では、下流に進むに従って電子ビームの加速のために加速高周波のエネルギが消費され、図4に示す通り電界レベルは減少する。
【0029】
電子ビームが無い場合の定常状態では、進行波型レギュラCG管の管内電界分布は、ほぼ一定レベルとなる(実際には図9に示す通り、下流へ進むに従いキャビティのシャントインピーダンスが上昇するため電界レベルは若干増加する)。
【0030】
もし加速高周波の立ちあがり部分で振幅変調をかけず、図7に示す従来装置通りのステップ状の加速高周波を加速管に入力した場合、電子ビームONの時点での加速管内の電界レベル分布は、図9に示す状態となる。
【0031】
電子ビームONの時点で、図4に示す管内電界分布を達成するためには、加速高周波立ち上がり部分で、加速管のフィリングタイムに相当する期間、加速高周波に振幅変調をかけて、低い出力からフル出力まで変化させる必要がある。
【0032】
図2中のaは、電子ビームONの時点で、図4に示す加速管内の電界レベル分布を発生させるのに必要な加速高周波の出力パタンを数値解析的に求めたものである。
【0033】
加速高周波は、最初フルの出力に対して5%から立ち上がり、図2のaに示すパタンで、加速管のフィリングタイムに相当する0.864μsecで、フルの出力に達する。
【0034】
この後、電子ビームパルスの終了時点まで、フル出力を継続して、電子ビームパルスの終了とともにOFFとする。
電子ビームパルスは、加速高周波がフル出力となると同時にONとする。
【0035】
図3は、上記の通りとした場合の加速エネルギの数値シミュレーシヨン結果である。
実際に電子ビームがONとなって加速されるのは、図3中aの時点以降であるが、図8に見られるような電子ビームON後の大きなエネルギ変動が完全に補正され、電子ビームパルスの立ち上がり時点から一定の加速エネルギが得られていることが判る。
(振幅変調、位相変調を発生する手段、および加速高周波発生手段)
図1には、以上のような加速高周波の振幅変調を発生する手段を含めた装置の実施形態及び振幅変調発生の原理図を示す。
【0036】
安定化発振器1で発生された2856MHzの信号は、バッファアンプ2で増幅され、3dBデバイダ3で等分に分けられてそれぞれ第1位相変調器4及び第2位相変調器5に入る。
【0037】
3dBデバイダ3としては、マイクロストリップ線路で構成される1段のY型電力分配器が使用できる。
両位相変調器(4、5)は、位相変調制御器7からの第1位相変調制御信号8及び第2位相変調制御信号9で制御される。
【0038】
両位相変調器(4、5)からの信号は、コンバイナ6でベクトル加算される。
そのべクトル加算の状態例を図1(B)及び図1(C)に示す。
図1(B)は、合成振幅ゼロの場合のベクトル加算例であり、
第1位相変調器4からの高周波信号は基準位相20から−90度ずれて(図1中13)変調され、
第2位相変調器5からの高周波信号は基準位相20から+90度ずれて(図1中14)変調され、
両信号のベクトルは、互いに180度ずれて、結果的に合成振幅はゼロ(図1中15)となっている。
【0039】
基準位相20は、加速管内で加速高周波の加速位相のクレスト部分に丁度電子バンチがのるような加速高周波の位相であり、本装置の前段に繋がるパルス電子源24により、一意に決まる。
【0040】
図1中(C)は、合成振幅及び位相がゼロでない場合のべクトルの加算例である。
第1位相変調器4からの高周波信号は基準位相20から−80度ずれて変調され(図1中17)、
第2位相変調器5からの高周波信号は基準位相20から+70度ずれて変調されて(図1中18)、
これらのベクトルの加算結果(図1中19)は、基準位相20から−5度ずれた合成結果となっている。
【0041】
このように、2分割された高周波信号にそれぞれ所要の位相変調を与え、これらのべクトル加算をすることにより、任意の振幅及び位相の変調を行うことができる。
【0042】
コンバイナ6としては、上記の1段のY型電力分配器の入力ポートを逆にして使用することにより、容易に実現することが出来る。
コンバイナ6でベクトル加算された高周波信号は、ドライバアンプ10でクライストロンアンプ11のドライブが可能な数百w程度まで電力増幅され、更にクライストロンアンプ11で加速高周波として高いピーク電力まで増幅されて加速管21に供給される。
【0043】
加速管側として必要なのは加速高周波の振幅変調であり、位相は基準位相のままで変化しないことが必要であるが、クライストロンアンプ11は出力レベルにより位相が変化するため、その位相の変化をキャンセルして加速管入り口22で位相変化が無いように、第1位相変調器4及び第2位相変調器5で補正用の位相変調を与える。
【0044】
クライストロンアンプ11の位相特性はクライストロンの設計により決定され、球種が決まれば一意に決まる。
図1の位相変調制御器7で制御する振幅、位相変調は、加速管パラメータ、電子ビーム電流、クライストロンの特性で変化するため、制御コンピュータ等により条件に応じて適切なプログラムを選定して制御信号(図1中8及び9)を発生する。
【0045】
【発明の効果】
本発明は前述のように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
(1)ビームローディングの深い電子リニアック装置においても、ビームパルス立ち上がり時のエネルギー変動を抑制することができる。
(2)そのため、良好なエネルギースペクトル特性が確保することが出来、エネルギースペクトルの大幅な改善が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の構成および動作原理を示す図。
【図2】加速高周波源の振幅変調例と電子ビーム入力のタイミングを示す図。
【図3】エネルギー変動の補正結果を示す図。
【図4】定常状態での加速管内の電界レベルの分布を示す図。
【図5】3dBデバイダとして用いるY型電力分配器の構造を示す図。
【図6】従来装置の構成を示す図。
【図7】従来装置の加速高周波源の電子ビーム入力のタイミングを示す図。
【図8】従来装置のエネルギー変動の例を示す図。
【図9】電子ビームがない場合の定常状態の加速管内の電界を示す図。
【図10】加速位相のクレスト部おょび電子バンチの説明図。
【図11】電子の加速に要するエネルギーと電子速度の関係を示す図。
【図12】加速管内において電子バンチに作用する加速高周波に基づく加速電界の説明図。
【符号の説明】
1 …安定化高周波発振器
2 …バッファアンプ
3 …高周波分割手段(3dBデバイダ)
4 …第1位相変調器
5 …第2位相変調器
6 …高周波を合成する手段(コンバイナ)
7 …相変調制御器
8 …第1位相変調制御信号
9 …第2位相変調制御信号
10…ドライバアンプ
11…加速用大出力パルス高周波源(クライストロンアンプ)
13…第1位相変調器の出力ベクトル図
14…第2位相変調器の出力ベクトル図
15…合成ベクトル
17…第1位相変調器の出力ベクトル図
18…第2位相変調器の出力ベクトル図
19…合成ベクトル
20…基準位相
21…加速管
22…加速管入り口
23…加速管出口
24…パルス電子源
25…余剰加速高周波
26…加速管入り口での加速高周波
27…電子ビーム
28…加速電子ビーム
29…電子バンチ
30…加速位相のクレスト部分
31…加速高周波発生手段
51…加速管
52…加速管入り口
53…加速管出口
54…パルス電子源
55…余剰加速高周波
56…加速管入り口での加速高周波
57…電子ビーム
58…加速電子ビーム

Claims (3)

  1. 安定化高周波発振器(1)と、加速用大出力パルス高周波源(11)と、加速管(21)を前記順に具備する装置において、(A)安定化高周波発振器(1)により発生した高周波を等分に分割する3dBデバイダ(3)と、(B)分割された高周波のそれぞれの位相を調整する位相変調器(4、5)と、(C)位相が調整された各々の高周波を合成する手段(6)と、(D)前記合成手段(6)から合成高周波を入力して、加速管(21)に加速用大出力パルス高周波を出力する加速用大出力パルス高周波源(11)と、(E)前記加速管(21)に電子ビームを出力するパルス電子源(24)と、(F)前記各々の位相変調器(4、5)に、各々の分割高周波毎の位相変調指示を行うことにより、加速用高周波パルスの立ち上がり部分に振幅変調を与えて、電子ビームパルスの立ち上がり部分で発生するビームローディング効果による加速エネルギの変動を補正する手段(7)とを有することを特徴とする電子ビーム加速装置。
  2. 加速管(21)に入力する加速用高周波の位相が変化しないように、加速用大出力パルス高周波源(11)における振幅変調時の加速用高周波の位相変動を補正して所要の振幅変調を与えるときに、3dBデバイダ(3)により等分に分割された2系統の高周波のそれぞれに位相変調を与えた後、べクトル合成することにより任意の振幅及び位相変調を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム加速装置。
  3. 加速用大出力パルス高周波源(11)において、出力電力に対応して発生する位相変調を補うよう、各々の分割高周波毎の変調指示を行う位相変調制御手段を有するを特微とする請求項1に記載の電子ビーム加速装置。
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