JP3783975B2 - Brazing method - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高温用部材に使用される高融点金属Mo(モリブデン)、Mo合金、W(タングステン)またはW合金のろう接方法に関し、特にこれら金属材料では不可能とされていた大気中でのろう接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
高融点金属であるMo、Mo合金、WまたはW合金は、例えば高温用容器の部材、X線管用回転陽極、陰極線管陰極などに使用されており、広く高温部材として使用されている。また、その接合方法としてろう接が採用されている。
【0003】
ろう接は、ろう付けとも称され、母材を溶融することなく、母材よりも低い融点をもつ金属の溶加材(ろう材)を溶融させ、毛細管現象を利用し接合面の隙間に行きわたらせて接合を行う方法である。そのため、母材の溶融、凝固にともなう結晶粒粗大化や金属間化合物の生成による脆化が生じないほか、施工温度が低いため熱応力を抑えることができるとともに、母材の組織変化がなく、残留応力が少ない等の利点がある。更に、ろう接は難溶融性金属のように、母材溶融に対して高エネルギーが必要な場合、あるいは凝固時に割れが生じやすい材料に適している。
【0004】
しかしながら、高温部材であるMo、Mo合金、WまたはW合金は、高温において急速に酸化が生じるという欠点を持つ。そのため高融点金属であるMo、Mo合金、WまたはW合金のろう接は、真空、還元、もしくは不活性ガス雰囲気中で行なう必要がある。
【0005】
この点では他の接合法、例えば、TIG、レーザー、電子ビームによる溶接、拡散接合、リベット接合においても同様である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、真空、還元、もしくは不活性ガス雰囲気のろう接環境を維持するためには、真空装置、気密室、還元ガスや不活性ガスの供給設備や高価な還元ガスや不活性ガスが必要となる。また、大きな金属部材同士をろう接する場合、気密室そのものを形成するのが難しく、気密室の大きさにより製作可能サイズが制限される。
【0007】
本発明は、上述の事情を考慮してなされたものであり、真空設備や気密室を必要とせず、大気中でMo、Mo合金、WまたはW合金の部材を接合できるろう接方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決する本発明のろう接方法は、接合する金属部材の少なくとも一方がMo、Mo合金、WまたはW合金のろう接において、金属部材の接合されるべき面の少なくとも一方または金属部材間のすみ肉部に、Ru−Mo共晶合金に硼素が含まれているろう材を塗布し、火炎の直接当たらないろう材塗布面の裏面側または一方の金属部材の側面を大気中において1600℃〜2000℃の高温火炎で加熱し、前記ろう材を溶融して、溶融金属ろう層を形成することを特徴とする。
【0009】
なお、接合されるべき金属部材の双方にわたるように裏当て板を添わせた後、両金属部材と裏当て板とで形成される溝部にろう材を塗布し、該裏当て板の裏面側から加熱するようにしても良い。
【0010】
更に、接合されるべき金属部材の少なくとも一方にろう材を塗布して重ね合わせた後、ろう材塗布面の裏面側または一方の金属部材の側面を加熱するようにしても良い。
【0013】
前記Ru−Mo共晶合金には更に、ニッケルが含まれていても良い。
【0016】
【作用】
こうすることにより、ろう接する金属部材の酸化物は揮発性が高いため加熱時酸化が生じると共に酸化物が揮発し、新鮮な金属面が絶えず露出し、更に、その金属面が溶融したろう材に覆われ酸化物層が生ぜず、大気中であっても良好なろう接が行なえる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について説明する。本発明において使用されるろう材としては、ろう接継ぎ手の使用温度、使用雰囲気で脆化、蒸発などの問題を生じなければ、制限はない。
【0018】
たとえば、Mo、Wに対してはRu−Mo共晶合金ろう材が使用できるが、このろう材は融点が1955℃と高温であり、Mo、W素材の脆化による強度低下や施工上の問題も多い。それに対し、Ru−Mo共晶合金ろう材にB(硼素)を2.8重量%添加することにより、融点を1600℃と低下させることが可能であることを実験的に見い出した。
【0019】
ベースとなるRu−Moろう材の組成範囲はRu量で33.5から49.5重量%が使用できる。Ru−Moろう材は、この範囲においてRu−Mo共晶組織を有し、更には共晶点である43重量%Ru−57重量%Moが望ましい。Ru−Mo共晶合金ろう材に硼素Bを2.8重量%添加することによりろう付け温度を下げ、かつ1500℃に耐え、還元、不活性雰囲気での使用が可能なろう材となる。
【0020】
本発明においては、好ましくは41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bのろう材を使用する。
【0021】
更に、上記ろう材にNi(ニッケル)を0.3重量%〜10重量%添加することにより、ろう材の濡れ性をより向上させることが可能である。ここで、Niを0.3重量%以上としたのは、0.3重量%未満の添加ではろう材の濡れ性向上の効果が期待できないためである。また、Niを10重量%以下と制限したのは、10重量%を越える添加により脆弱なMo−Ni金属間化合物の生成が顕著となり、強度低下が生じるためである。
【0022】
本発明においては、加熱源として高温ガスバーナや高周波加熱を用いることができ、加熱される品温、すなわち加熱される部位の温度は1600〜2000℃が好ましい。高温ガスバーナ等の加熱源でろう接継ぎ手の裏面より素材及びろう材全体を加熱することにより、大気中でろう接が可能となる。
【0023】
なお、バーナ加熱の場合、接合部にろう材粉末を塗布し、継ぎ手表面側から加熱すると、ガス圧によりろう材の飛散が起こり、ろう接不能となり好ましくない。この場合、たとえバインダーによりペースト状にしたろう材を使用した場合でもろう接不能となる。
【0024】
そこで、母材1、母材2および裏当て板3にMoあるいはWを使用し、図1に示すように組み合わせた状態において母材1と母材2の隙間、すなわち母材1、2の端部と裏当て板3とで形成される溝部にろう材粉末をバインダーによりペースト状にしたろう材4を塗布し、継ぎ手裏面、すなわち裏当て板3側より高温ガスバーナを用い、大気中で加熱することにより、図2に示すようにろう材が突き合わせ部及び重ね合わせ面全域に行きわたり、ろう材の飛散も無く良好なろう接を得た。ろう材とMo、Wどちらの素材の界面及びろう材内部にも酸素の巻き込みは認められなかった。なお、ここではバインダーとしてメタクリル酸イソブチルを使用したが、他のバインダー、例えばパラフィンなど通常Mo、Wの粉末成型に用いられるものであれば同様な結果が得られる。
【0025】
更に、上記モリブデン母材及び裏当て板をランタン含有モリブデン板(例えば、特公平2−38659に開示)としてもよい。このランタン含有モリブデンは、0.1〜1.0重量%未満のランタンまたはランタン酸化物と、残部がモリブデンとからなり、実質的に一定方向に伸長して再結晶化しているインターロッキング構造を呈する結晶粒子を有することを特徴とする加工性及び耐高温変形性に優れたモリブデン合金である。このランタン含有モリブデンを高温部材として使用することにより、純モリブデンを用いた場合よりも高温での変形量を小さくできる。
【0026】
一般に素材表面の酸化物は、ろう材の濡れ性に悪影響を及ぼし、ボイド等の濡れ不良、強度低下を生じる。本発明において、良好なるろう接継ぎ手が得られる詳細な機構は不明であるが、たとえばMoの場合、Moの酸化物は揮発性が高いため加熱時酸化が生じると共に酸化物が揮発し、新鮮なMoの金属面が絶えず露出し、更に、金属面はMoとの接合性に優れたRu−Mo共晶系を主成分として使用している溶解したろう材に覆われ酸化物層が生じないものと考えられる。ただし、ろう材に覆われていないMo面は、当然酸化されるが酸化物の高い揮発性から、その厚さは薄く通常のブラスト処理にて除去できる。
【0027】
Wにおいても同様な機構により、大気中でのろう接が可能となったと考えられる。
【0028】
本来、TIG溶接トーチなどでは、不活性ガスによるガスシールを安定して維持することが非常に難しくシールが不完全であるが、本発明のろう接方法においては、このような不完全なガスシールしかできないTIG溶接トーチ等の加熱手段でも採用できる。
【0029】
図3は母材1、2を部分的に重ね合わせ接合する場合の例を示し、重ね合わせた母材1の端部と母材2の上面とで形成される角(すみ肉部)にろう材4を塗布し、側面及び母材2の裏面側から加熱するようにしている。この場合、加熱によって、すみ肉部のろう材4は母材1、2の間に浸透することにより母材1、2の間に溶融金属ろう層が形成される。
【0030】
図4、図5は母材1、2の全面を重ね合わせ接合する場合の例を示し、重ね合わせする母材1、2の一方にろう材4を塗布した後、母材1、2を重ね合わせ、側面及び母材2の裏面側から加熱するようにしている。
【0031】
上記の説明で理解できるように、本発明によるろう接方法においてはろう材の塗布は、母材1と2、更には裏当て板3を所定の状態に組み合わせる前、あるいは組み合わせた後のいずれに行われても良い。
【0032】
【実施例】
実施例1
図1に示す継ぎ手部において、Moを母材1、母材2及び裏当て板3に使用し、母材1と母材2の隙間に41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材を塗布した後、継ぎ手裏面、すなわち裏当て板3側より酸素−アセチレンバーナおよびTIG溶接トーチを用い、大気中で加熱し接合を行った。
【0033】
この場合、酸素−アセチレンバーナおよびTIG溶接トーチのいずれによる加熱方法でも継ぎ手裏面よりガス流束が当たり、直接ろう材部に当たらないため、ろう材の飛散も無く良好なろう接を得た。接合界面およびろう材内部にも酸化層の存在、及び空隙は認められず、非常に良好な接合継ぎ手が得られた。
【0034】
比較例1
図1に示す継ぎ手部において、Moを母材1、母材2及び裏当て板3に使用し、母材1と母材2の隙間に41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材を塗布した継ぎ手を準備した後、表面、すなわちろう材側より酸素−アセチレンバーナおよびTIG溶接トーチを用い、大気中で加熱し接合を行った。
【0035】
この場合、どちらの加熱方法でも継ぎ手表面よりガス流束が当たり、直接ろう材部に当たるためガス流束によりろう材が飛散し、ろう接不能であった。
【0036】
実施例2
図1に示す継ぎ手部において、ランタン含有モリブデン(特公平2−38659に開示)を母材1、母材2および裏当て板3に使用し、母材1と母材2の隙間に41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材を塗布した後、継ぎ手裏面、すなわち裏当て板3側より酸素−アセチレンバーナ及びTIG溶接トーチを用い、大気中で加熱し接合を行った。
【0037】
この場合、いずれの加熱方法でも継ぎ手裏面よりガス流束が当たり、直接ろう材部に当たらないため、ろう材の飛散も無く良好なろう接を得た。接合界面及びろう材内部にも酸化層の存在、及び空隙は認められず、非常に良好な接合継ぎ手が得られた。
【0038】
実施例3
図1に示す継ぎ手部において、Wを母材1、母材2および裏当て板3に使用し、母材1と母材2の隙間に41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材を塗布した後、継ぎ手裏面、すなわち裏当て板3側より酸素−アセチレンバーナおよびTIG溶接トーチを用い、大気中で加熱し接合を行った。
【0039】
この場合、いずれの加熱方法でも継ぎ手裏面よりガス流束が当たり、直接ろう材部に当たらないためろう材の飛散も無く良好なろう接を得た。接合界面及びろう材内部にも酸化層の存在、および空隙は認められず、非常に良好な接合継ぎ手が得られた。
【0040】
実施例4
図1に示す継ぎ手部において、Moを母材1、母材2及び裏当て板3に使用し、母材1と母材2の隙間に40.5重量%Ru−53.8重量%Mo−2.7重量%B−3.0重量%Niろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材を塗布した後、継ぎ手裏面、すなわち裏当て板3側より酸素−アセチレンバーナ及びTIG溶接トーチを用い、大気中で加熱し接合を行った。
【0041】
この場合、いずれの加熱方法でも継ぎ手裏面よりガス流束が当たり、直接ろう材部に当たらないためろう材の飛散も無く良好なろう接を得た。接合界面およびろう材内部にも酸化層の存在、及び空隙は認められず、非常に良好な接合継ぎ手が得られた。
【0042】
実施例5
図6、図7に示すように、D10mmのMo丸棒2´の一端面に41.7重量%Ru−55.5重量%Mo−2.8重量%Bろう材粉末をメタクリル酸イソブチルによりペースト状にしたろう材4を塗布した後、同サイズのMo丸棒1´の端面を重ね合わせ、その後TIG溶接トーチを用い、大気中でろう材塗布面の側面であるMo丸榛側面を加熱し接合を行った。ろう接後、接合部より流れだしたろう材を除去し、常温引張り試験に供した。その結果、引張り強度220Mpaを得た。更に断面を観察した結果、ろう材部に空隙の痕跡は認められず、非常に良好な接合継ぎ手が得られた。
【0043】
また、上記Mo丸棒をランタン含有モリブデン棒(例えば特公平3−22460に開示)としても同様の結果が得られた。
【0044】
【発明の効果】
以上の説明の通り本発明によれば、高融点金属である接合する金属部材の少なくとも一方がMo、Mo合金、WまたはW合金のろう接において、大気中でのろう接が可能となり、従来のろう接法で必要であった真空装置や気密室が不要となる。また、還元ガスや不活性ガスの供給設備や高価な還元ガスや不活性ガスが不要となり、更に不活性ガス等のガスシールを行なう場合であっても、不完全なシールでろう接が可能となる。
【0045】
また、大きな金属部材同士をろう接する場合、気密室が不要となるので、製作可能サイズが制限されることがなく、例えばろう接接合を現場で施工したりすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の接合方法を示す断面図である。
【図2】図1により母材同士を接合した状態を示す断面図である。
【図3】母材同士を部分的に重ね合わせ接合する場合の例を示す断面図である。
【図4】母材同士の全面を重ね合わせ接合する場合の例を示す断面図である。
【図5】図4により母材同士を接合した状態を示す断面図である。
【図6】丸棒同士を突き合わせ接合する場合の例を示す斜視図である。
【図7】図6により丸棒同士を接合した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、2、 母材
3 裏当て板
4 ろう材
1´、2´ 丸棒[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for brazing refractory metal Mo (molybdenum), Mo alloy, W (tungsten), or W alloy used for high-temperature members, and particularly in the atmosphere, which has been impossible with these metal materials. It relates to the brazing method.
[0002]
[Prior art]
Mo, Mo alloy, W or W alloy, which is a refractory metal, is used, for example, as a member for a high temperature vessel, a rotating anode for an X-ray tube, a cathode ray tube cathode, etc., and is widely used as a high temperature member. Further, brazing is adopted as the joining method.
[0003]
Brazing is also referred to as brazing, and melts a metal filler metal (brazing material) having a melting point lower than that of the base material without melting the base material, and uses capillarity to go to the gap between the joint surfaces. This is a method of joining by spreading. Therefore, it does not cause embrittlement due to crystal grain coarsening and intermetallic compound generation due to melting and solidification of the base material, and it can suppress thermal stress because the construction temperature is low, and there is no structural change of the base material, There are advantages such as low residual stress. Furthermore, brazing is suitable for materials that require high energy for melting the base material, such as hardly fusible metals, or materials that are prone to cracking during solidification.
[0004]
However, Mo, Mo alloys, W or W alloys, which are high temperature members, have a drawback that oxidation occurs rapidly at high temperatures. Therefore, it is necessary to perform brazing of Mo, Mo alloy, W, or W alloy, which are high melting point metals, in a vacuum, a reducing atmosphere, or an inert gas atmosphere.
[0005]
This also applies to other joining methods such as TIG, laser, electron beam welding, diffusion joining, and rivet joining.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in order to maintain a brazing environment in a vacuum, reducing, or inert gas atmosphere, a vacuum device, an airtight chamber, a reducing gas or inert gas supply facility, an expensive reducing gas or inert gas is required. . Further, when large metal members are brazed, it is difficult to form the hermetic chamber itself, and the size that can be manufactured is limited by the size of the hermetic chamber.
[0007]
The present invention has been made in consideration of the above-described circumstances, and provides a brazing method capable of joining Mo, Mo alloy, W, or W alloy members in the atmosphere without requiring a vacuum facility or an airtight chamber. There is.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The brazing method of the present invention that solves the above-described problem is the brazing method in which at least one of the metal members to be joined is Mo, Mo alloy, W, or W alloy. A brazing material in which boron is contained in the Ru—Mo eutectic alloy is applied to the fillet portion between them , and the back side of the brazing material application surface that is not directly exposed to the flame or the side surface of one metal member is 1600 in the atmosphere. ° C. was heated at to 2000 ° C. in a high temperature flame, to melt the brazing material, and forming a molten brazing metal layer.
[0009]
After attaching the backing plate so as to cover both of the metal members to be joined, a brazing material is applied to the groove formed by both metal members and the backing plate, and from the back side of the backing plate. You may make it heat.
[0010]
Further, after applying the brazing material to at least one of the metal members to be joined and superimposing them, the back surface side of the brazing material application surface or the side surface of one of the metal members may be heated.
[0013]
The Ru-Mo eutectic alloy may further contain nickel.
[0016]
[Action]
By doing so, the oxide of the metal member to be brazed has high volatility, so that oxidation occurs during heating and the oxide volatilizes, and a fresh metal surface is constantly exposed, and further, the metal surface is melted into the molten brazing material. A covered oxide layer is not formed, and good brazing can be performed even in the atmosphere.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. The brazing material used in the present invention is not limited as long as it does not cause problems such as embrittlement and evaporation at the use temperature and use atmosphere of the brazing joint.
[0018]
For example, a Ru-Mo eutectic alloy brazing material can be used for Mo and W, but this brazing material has a high melting point of 1955 ° C., resulting in a decrease in strength and construction problems due to embrittlement of the Mo and W materials. There are also many. On the other hand, it was experimentally found that the melting point can be lowered to 1600 ° C. by adding 2.8% by weight of B (boron) to the Ru—Mo eutectic alloy brazing material.
[0019]
The composition range of the base Ru—Mo brazing material can be 33.5 to 49.5 wt% in terms of Ru amount. The Ru—Mo brazing material has a Ru—Mo eutectic structure in this range, and 43 wt% Ru-57 wt% Mo which is the eutectic point is desirable. By adding 2.8% by weight of boron B to the Ru—Mo eutectic alloy brazing material, the brazing temperature is lowered and the brazing material can withstand 1500 ° C. and can be used in a reducing and inert atmosphere.
[0020]
In the present invention, a brazing material of preferably 41.7% by weight Ru-55.5% by weight Mo-2.8% by weight B is used.
[0021]
Furthermore, the wettability of the brazing material can be further improved by adding 0.3 wt% to 10 wt% of Ni (nickel) to the brazing material. Here, the reason why Ni is 0.3% by weight or more is that the addition of less than 0.3% by weight cannot be expected to improve the wettability of the brazing material. Further, the reason why Ni is limited to 10% by weight or less is that when it exceeds 10% by weight, the formation of fragile Mo—Ni intermetallic compounds becomes remarkable and the strength is lowered.
[0022]
In the present invention, a high-temperature gas burner or high-frequency heating can be used as a heating source, and the product temperature to be heated, that is, the temperature of the heated part is preferably 1600 to 2000 ° C. By heating the material and the entire brazing material from the back surface of the brazing joint with a heating source such as a high-temperature gas burner, brazing can be performed in the atmosphere.
[0023]
In addition, in the case of burner heating, if brazing material powder is applied to the joint and heated from the surface of the joint, the brazing material is scattered by the gas pressure, and brazing is not preferable. In this case, even when a brazing material paste-formed with a binder is used, brazing becomes impossible.
[0024]
Therefore, Mo or W is used for the base material 1, the
[0025]
Furthermore, the molybdenum base material and the backing plate may be a lanthanum-containing molybdenum plate (for example, disclosed in Japanese Patent Publication No. 2-38659). This lanthanum-containing molybdenum is composed of lanthanum or lanthanum oxide less than 0.1 to 1.0% by weight and the remainder molybdenum, and exhibits an interlocking structure that is recrystallized by extending substantially in a certain direction. It is a molybdenum alloy excellent in workability and high temperature deformation resistance characterized by having crystal grains. By using this lanthanum-containing molybdenum as a high temperature member, the amount of deformation at a high temperature can be made smaller than when pure molybdenum is used.
[0026]
In general, the oxide on the surface of the material adversely affects the wettability of the brazing material, resulting in poor wetting such as voids and reduced strength. In the present invention, the detailed mechanism for obtaining a good braze joint is unknown. However, in the case of Mo, for example, the oxide of Mo is highly volatile, so that oxidation occurs when heated and the oxide volatilizes. The metal surface of Mo is constantly exposed, and the metal surface is covered with a melted brazing material using as a main component a Ru—Mo eutectic system excellent in bondability with Mo, and no oxide layer is generated. it is conceivable that. However, the Mo surface that is not covered with the brazing material is naturally oxidized, but its thickness is thin and can be removed by a normal blast treatment because of the high volatility of the oxide.
[0027]
In W, it is considered that brazing in the atmosphere is possible by the same mechanism.
[0028]
Originally, in a TIG welding torch or the like, it is very difficult to stably maintain a gas seal with an inert gas, and the seal is incomplete. In the brazing method of the present invention, such an incomplete gas seal is used. A heating means such as a TIG welding torch that can only be used can be employed.
[0029]
FIG. 3 shows an example in which the
[0030]
4 and 5 show examples in which the entire surfaces of the
[0031]
As can be understood from the above description, in the brazing method according to the present invention, the brazing material is applied either before or after the
[0032]
【Example】
Example 1
In the joint portion shown in FIG. 1, Mo is used for the base material 1, the
[0033]
In this case, since the gas flux hits from the back of the joint and does not directly hit the brazing filler metal part by any heating method using an oxygen-acetylene burner or a TIG welding torch, good brazing was obtained without scattering of the brazing filler metal. The presence of an oxide layer and voids were not observed at the joint interface and the brazing material, and a very good joint was obtained.
[0034]
Comparative Example 1
In the joint portion shown in FIG. 1, Mo is used for the base material 1, the
[0035]
In this case, in both heating methods, the gas flux hits the surface of the joint and directly hits the brazing filler metal part, so that the brazing filler metal was scattered by the gas flux and brazing was impossible.
[0036]
Example 2
In the joint portion shown in FIG. 1, lanthanum-containing molybdenum (disclosed in Japanese Examined Patent Publication No. 2-38659) is used for the base material 1, the
[0037]
In this case, the gas flux hits from the back of the joint in any of the heating methods and does not directly hit the brazing material portion, so that the brazing material was not scattered and good brazing was obtained. Existence of an oxide layer and voids were not observed at the joint interface and the brazing material, and a very good joint was obtained.
[0038]
Example 3
In the joint portion shown in FIG. 1, W is used for the base material 1, the
[0039]
In this case, in any of the heating methods, the gas flux hits from the back of the joint and does not directly hit the brazing material portion, so that the brazing material was not scattered and good brazing was obtained. Existence of an oxide layer and voids were not observed at the joint interface and inside the brazing material, and a very good joint was obtained.
[0040]
Example 4
In the joint portion shown in FIG. 1, Mo is used for the base material 1, the
[0041]
In this case, in any of the heating methods, the gas flux hits from the back of the joint and does not directly hit the brazing material portion, so that the brazing material was not scattered and good brazing was obtained. The presence of an oxide layer and voids were not observed at the joint interface and the brazing material, and a very good joint was obtained.
[0042]
Example 5
As shown in FIG. 6 and FIG. 7, 41.7 wt% Ru-55.5 wt% Mo-2.8 wt% B brazing filler metal powder is pasted with isobutyl methacrylate on one end face of a D10 mm
[0043]
Similar results were obtained when the Mo round bar was used as a lanthanum-containing molybdenum bar (for example, disclosed in JP-B-3-22460).
[0044]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, at least one of the metal members to be joined, which is a refractory metal, can be brazed in the atmosphere in the brazing of Mo, Mo alloy, W or W alloy. The vacuum equipment and hermetic chamber required by the brazing method are not required. In addition, there is no need for reducing gas or inert gas supply equipment, expensive reducing gas or inert gas, and it is possible to braze with an incomplete seal even when a gas seal such as inert gas is used. Become.
[0045]
In addition, when a large metal member is brazed, an airtight chamber is not required, so that the manufacturable size is not limited, and for example, brazing can be performed on site.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing a bonding method of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a state in which base materials are joined to each other as shown in FIG.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing an example in which base materials are partially overlapped and joined.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an example in which the entire surfaces of base materials are overlapped and joined.
5 is a cross-sectional view showing a state in which the base materials are joined to each other as shown in FIG.
FIG. 6 is a perspective view showing an example in which round bars are butt-joined.
7 is a perspective view showing a state in which round bars are joined to each other as shown in FIG. 6;
[Explanation of symbols]
1, 2,
Claims (4)
金属部材の接合されるべき面の少なくとも一方または金属部材間のすみ肉部に、Ru−Mo共晶合金に硼素が含まれているろう材を塗布し、
火炎の直接当たらないろう材塗布面の裏面側または一方の金属部材の側面を大気中において1600℃〜2000℃の高温火炎で加熱し、
前記ろう材を溶融して、溶融金属ろう層を形成することを特徴とするろう接方法。At least one of the metal members to be joined is a brazing of Mo, Mo alloy, W or W alloy ,
The fillet portion between at least one or metallic member surface to be bonded of the metallic member is coated with a brazing material that contains boron in the Ru-Mo eutectic alloy,
The back surface of the brazing material coating surface that is not directly exposed to flame or the side surface of one metal member is heated in the atmosphere with a high temperature flame of 1600 ° C to 2000 ° C ,
A brazing method comprising melting the brazing material to form a molten metal brazing layer.
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