JP3783947B2 - 映像ストリームの品質制御方法、そのプログラム及び記録媒体 - Google Patents

映像ストリームの品質制御方法、そのプログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はIP網の品質制御技術に係わり、特に周期的なバーストを持つ映像ストリームトラフィックに対する品質制御として、統計多重効果をパラメータ化すること及びそのパラメータを利用してネットワークに品質制御機能を持たせる技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
映像ストリームは、一般に、バーストが一定周期で発生して、1度のバーストで流れるデータ量が一定である性質を持つ。図17は、このような映像ストリームの一例を示したもので、ストリーム特性(トラフィック)は3つのパラメータP、ρ、σによって表現が可能である。ここで、ρは長時間平均レート、Pは瞬間最大レート、σは1度のバーストで流れるデータ量を表わしている。このようなストリームは、パケットロスが著しい品質劣化を起こす性質をもつが、リアルタイム性やマルチキャストを利用するアプリケーションで扱われるなど、再送制御による品質制御が困難で、ネットワーク側で品質制御を行う必要がある。
【0003】
まず、バースト性のあるトラフィックに対して品質制御を行う為の従来技術としては、ATM(Asynchronous Transfer mode:非同期転送モード)のトラフィック制御技術として既に標準的な手法が確立されている(文献:Paul Ferguson;Geoff Huston,“インターネットQoS”,オーム社,pp,123−154,2000)。それらに共通な性質は、以下のようなものである。
1.UPC(Usage Parameter Controller)によりトラヒックをネットワークの都合に合わせて加工する。UPCは、一般にすべてのネットワーク資源が使われたとき、過剰にトラヒックネットワークに入ることを禁止することにより輻輳を防ぐものである。
2.各フロー毎にVC(仮想チャネル)を割当ててVC単位に制御する。
3.QoS(Quality of Service)パラメータにより統計多重効果を推定して、品質制御を行う。通信品質に影響を及ぼすパラメータは、遅延時間や遅延のバラッキ、データ損失率、ピーク速度などである。
【0004】
また、IP網での品質保証技術としては、ルータ間で特定の通信チャネルの伝送帯域を管理するためのプロトコルであるRSVP(Resource Reservation Setup Protocol)を利用したRSVP−TEなどがあるが(文献:D.Awducheほか“RSVP−TE:Extension to RSVP for LSP Tunnels”,IETF Networking Group RFC 3209,2001)、以下のような特徴をもっている。
1.UPCの存在は必須ではない。
2.経路制御プロトコルで行われる為、一般には各ノードの自律分散によって行われ、ATMに比べて経路計算処理負荷が小さい。
3.RSVP−TEのようにリソース予約モデルに基づくものが多く、パラメータは単純なものが主である。
【0005】
このように、ATMとIPの品質制御は異なる方向性をもっている。ほかには、VLAN単位のレートシェービングのような低位レイヤでの制御方法もあるが、これらはIPルーティングとは独立に動作した静的な制御である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記ATMのトラフィック制御技術には、UPCの実装が必要であり、収容ノードに対する要求条件が厳しくなること、また、VCを各フローに割当てる為、フロー数が大きくなると経路計算負荷がIPのルーティング制御に比べて急速に増加するなどの課題があった。また、IPによる既存トラフィック制御技術では、リンク帯域や必要帯域といった単純なパラメータしか使えないため、バースト性を考慮しておらず、バースト性を考慮する場合には必要帯域として最大ピークレートを用いる必要があり、統計多重効果による効果を考慮してトラフィック制御が出来ない課題があった。
【0007】
これらの課題は、入力トラヒックとして一般のトラヒックを前提としているための問題である。先に述べたように映像ストリームの出力特性はある程度の規則性をもっており、かつ、そのパケットロス目標値は大変小さい。
【0008】
本発明の目的は、映像ストリームのこのような特性を利用して、UPCを用いることなく、既存のIPの経路制御プロトコルを用いて、バースト特性と統計多重効果の影響を考慮したトラフィック制御を可能とすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、事前の統計解析によるパラメータ化とユーザーの視聴要求時にリアルタイムに判定処理を行う手続きの2つに大別される。リアルタイム手続きの際に必要となる受付判定部は、ネットワークにおける各ノード、あるいはネットワーク内に存在するQoSサーバに置かれる。
1. 事前の統計解析によるパラメータ化
(1)映像ストリームのモデル化を行う為、事前にサーバストリームを測定しておき、ストリーム特性(P,ρ,σ)を確定させておく。また、そのストリームのコーデック種別がどのくらいのパケットロスを許容するかを調べ、許容するパケットロス率(ε)を設定しておく。
(2)ノードjでの多重特性を見積もる為、ネットワーク内で品質制御対象となる全リンクLjに対してリンク速度(Cj)とバッファ時間(Tj)を調べておく。
(3)(1),(2)の結果を元に統計解析を行い、同一のリンクにK本の(P,ρ,σ)の等しいストリームを流す場合のパケットロス率(Ploss(K))を求め、Ploss(K)<εとなるKの最大値K0を求める。
(4)A≡C/K0ρと定義することにより、ストリーム側条件Si(Pi,ρi,σi,εi)とノード側条件Lj(Cj,Tj)が決定した場合の多重化パラメータAijを求める。
(5)AijをAij≒αi/βjとなるα,βのパラメータに分解する。
【0010】
モデル化で定義したS(P,ρ,σ)のストリーム多重特性については、既に定式化されている(文献:計 宇生,“情報流通プラットホームにおけるQos保証のためのトラヒック制御”,NII JournalNo.3,pp.23 −2001)。同一のリンクにK本の(P,ρ,σ)の等しいストリームを流す場合のパケットロス率(Ploss(K))は以下のように上限値を起こせることが可能である。
log(Ploss(K))=−sup[s(Kμ−C)−Klog(Kρ/C)]:s≧0
但し、μは損失無し多重化のための実効帯域と呼ばれるもので、ノードで許される遅延の最大値がバッファ時間(T)であるとすると以下のようになる。
μ=max[ρ,Pσ/{(σ+T(P−ρ)))
このときPloss(K)<εであるための条件としては、(1)または(2)の式で表される。
K<C/μ (1)
Klog(Kρ/C)<log(ε) (2)
ここで(2)式は、εが十分小さく、C/ρがあまり大きくない場合には自然数の解を持たない場合があり、解を持つ場合には(Kρ/C)が1に近い値をもつという傾向がある。
全てのリンクで(2)式が解を持つ場合には(2)式を用いてパラメータを決定し、そうでない場合は(1)を用いてパラメータを決定する。
(2)式を用いる場合にはリンク種別ごとの差が殆ど無いことになるので以下のように決定する。
A≡C/K0ρ,α=A,β=1 (3)
(1)式を用いる場合には、1度のバーストの時間Tonを用いて以下のようにかける。
Aρ=μ=Pσ/{σ+T(P−ρ)}=P/{1+T/Ton}≒σ/T
但しT>>Tonのとき
ここで、σはストリームの性質であり、Tはノードの性質であるから、以下のように決定できる。
α=σ/ρ,β=T (4)
【0011】
2. ユーザーの視聴要求時にリアルタイムに判定処理を行う手続き
(1)ネットワーク内に受付判定部を置き、ネットワーク内の各リンクLjに対して、リンクLjに現在流れているストリームの使用帯域(ΣAijρiあるいはΣαiρi)を記録しておく。
(2)ユーザー端末がストリームソースに対して新規視聴要求を行うと、ストリームソースは受付け判定部に対して受付判定要求を行う。
(3)受付判定要求を受け取ると、受付判定部は品質制御の対象となるリンクを確定し、新規に視聴要求を受けたストリームの必要帯域AIjρI或いはαIρIを調べて各リンクLjに対し判定式
{ΣAijρi+AIjρI<Cj}あるいは{Σαiρi+αIρI<βjCj}
の値の真/偽をストリームソースに返す。
(4)真が返された場合、ストリームソースはストリームの配信を行い、配信が終了すると終了通知を受付判定部に行う。偽が返された場合はストリームソースはストリームの配信を拒否する。
(5)受付判定部では、終了通知を受け取るとストリームの使用帯域から、そのストリームの使用帯域の値を引いた値に修正する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〈事前統計解析によるパラメータ〉
図1に、事前の統計解析によるパラメータ化の処理フローチャートを示す。これは、後述する各実施例に共通である。
まず、事前に映像ストリームのトラヒックを測定し、映像ストリームの特性を(P、ρ、σ)でモデル化するとともに、許容するパケットロス率(ε)を決定する(S1)。図17に示したように、Pはトラヒックの最大レート、ρは長時間平均レート、δは1度のバーストのデータ量を表わす。また、ノード特性(出力側)としてネットワーク(NW)の各ノードのリンク速度C、バッファ時間(T)を調査しておく(S2)。
【0013】
次に、ステップS1、S2の結果を元に統計解析を行い、同一のリンクにK本のストリーム特性(P、ρ、σ)の等しいストリームを流す場合のパケットロス率(Ploss(K))を求め、Ploss(K)<εとなるKの最大値K0を決定する(S3)。そして、このK0により、多重化パラメータA=C/K0を定義する(S4)。
【0014】
Aには入出両方の条件が関わっているため、条件を入力側、出力側に分割し、A=α/βのように、2つのパラメータα、βで表現する。ここで、αは入力側条件、βは出力側条件を表わす。
【0015】
先に述べたように、パラメータのα、βの決定は、K<C/μで、Klog(Kρ/C)<(ε)が自然数の解をもつか判定し(S5)、次のように定める。すなわち、自然数の解をもつ場合には、先の(3)式から、α=C/K0ρ、β=1とする(S6)。また、自然数の解をもたない場合には、先の(4)式から、α=σ/ρ、β=Tとする(S7)。
【0016】
以下、本発明を適用した各実施例を示す。
〈実施例1〉
これは、ストリームのソースのソースとデストネーションが判明すると経路が特定できる閉域ネットワークにおいて、視聴要求時にソースとデストネーションのEnd−to−Endで通信品質が基準を満たせるかを判定可能とするものである。
【0017】
図2に本実施例のネットワーク構成例を示す。図2において、100はストリームソース、110はノード、120はユーザ端末、130はQoSサーバであり、該QoSサーバ130内に受付判定部135が存在する。受付判定部135は、全ノードのインターフェース(IF)のリンク速度、使用帯域等を管理している。
ユーザ端末120は、ストリームソース100に対してストリームの視聴要求を行う。ストリームソース100は、ユーザ端末120の視聴要求に応じてQ0Sサーバ130の受付判定部135に受付判定要求を行い、返答が真であれば、ストリームの配信を行う。各ノード110は、経路制御に基づいてパケットを転送する。なお、受付判定部135については後述する。
【0018】
〈実施例2〉
これは、トラヒックの多重による品質劣化の起こるノードが予め定まっているネットワークにおいて、該当するノードのバッファ時間がストリームの1度のバースト時間より十分長い範囲の場合、バースト周期及び長時間平均レートが異なるストリームが混在しても、該当するノードでのパケット率の上限値を算出し、End−to−Endで通信品質が基準を満たせるかを判定可能とするものである。
【0019】
図3に本実施例のネットワーク構成例を示す。これは、アクセス区間のみがボトルネットとなる以外、図2と基本的に同じである。Q0Sサーバ130内の受付判定部135は、対象ノードのIFのリンク速度、使用帯域等を管理する。
【0020】
図4に、実施例1、2におけるストリームソース100とQ0Sサーバ130の一構成例の機能ブロック図を示す。ストリームソース100はサーバ通信プロセス部101、ストリーム配信アプリケーション部102、トラヒック分類器103、パケットスケジューラ104などで構成される。サーバ通信プロセス部101は、ユーザ端末の視聴要求に応じてQ0Sサーバ130に受付判定要求を行い、その返答を受け取り、返答が真であれば、ストリーム配信アプリケーション部102やパケットスケジュール104にストリームの配信を指示し、配信が終了すると、Q0Sサーバ130に終了通知を行うものである。その他の機能は、基本的に従来と同様である。
【0021】
Q0Sサーバ130は通信プロセッサ131、経路計算部132、受付判定部135などで構成される。通信プロセッサ131はストリームソース100や各ノード110の通信制御を司り、経路計算部132はパケットの経路選択を司るものである、これらは、本発明に直接関係しないので、詳細は省略する。本発明は受付判定部135にかかわる。
【0022】
図5にQ0Sサーバ130内の受付判定部135の構成例を示す。本受付判定部135はインターフェース機能部1351、帯域計算・判定部1352、ストリームデータ管理DB1353、ノードデータ管理DB1354、帯域使用量管理DB1355、記録媒体1356などで構成される。図6に各管理DB1353、1354、1355での管理内容の具体例を示す。
【0023】
図7は本実施例1、2における判定処理フロー例を示したものである。以下、図7にもとづいて、実施例1、2の場合のユーザ視聴要求時のリアルタイム判定処理を説明する。
Q0Sサーバ130の受付判定部135では、ネットワーク内の全ノードの現在流れているストリームの使用帯域ΣAiρiを管理している(S11)。ユーザ端末130がストリームソース100に対して新規視聴要求を行うと、ストリームソース100はQ0Sサーバ130へ受付判定要求(帯域ρ)を行う(S12)。Q0Sサーバ130は、ストリームの経路を計算し(S13)、該経路上の全ノードiに対し、ΣAiρi+AIjρIを計算して、ΣAiρi+AIjρI<Cjを判定する(S14)。そして、判定が偽なら、ストリームソース100にNGを返す(S15)。一方、判定が真ならば、経路上のリンクに対し、使用帯域ΣAiρiにAIjρIを加算し、ストリームソース100にOKを返す(S16)。ストリームソース100は、Q0Sサーバ130からOKが返されると、ストリーム配信を行い(S17)、配信が終了すると、Q0Sサーバ130へ終了報告を行う(S18)。Q0Sサーバ130は、ストリームソース100から終了報告を受け取ると、該当経路上のリンクに対し、AIjρIを使用帯域から減算する(S19)。
【0024】
〈実施例3〉
これは、各ノードが自らのもつインターフェースに関してそのリンク速度と現状の使用帯域を把握し、新規のセッションに対して必要リソースの確保が可能な場合にセッションを確立する機能をもつネットワークにおいて、ノードに見做しリンク速度(βC)を設定し、必要帯域として見做し長時間平均レート(αρ)を用いることによって、End−to−Endで通信品質が基準を満たしたときのみにストリームの送信を可能とするものである。
【0025】
図8に本実施例のネットワーク構成例を示す。図8において、100はストリームソース、110はノード、120はユーザ端末であり、各ノード110内に受付判定部115が存在する。各受付判定部115は、自ノードのIFの使用帯域(Σαρ)、リンク速度(βC)を管理している。
【0026】
ユーザ端末120はストリームソース100に対してストリームの視聴要求を行う。ストリームソース100は、該ストリームソース100が収容されるノード110(以下、受付ノード)に受付判定要求を行う。受付ノード110は、RSVP−Pathメッセージで経路上の各ノードへ帯域のαIρIを要求し、各ノードの受付判定部115で判定を行い、判定が真ならRSVP−Resvメッセージを返し、受付ノード110が、ストリームソース100に返答する。ストリームソース100は、返答が真であれば、ストリームの配信を行う。
【0027】
図9に、本実施例におけるストリームソース100と各ノード110の構成例の機能ブロック図を示す。なお、ノード110の一つが受付ノードとなる。ストリームソース100はサーバ通信プロセス部101がRSVPプロセス部105に置き替った以外、先の図4と同様である。受付ノード110はRSVPプロセッサ111、ルーティングプロセッサ112、トラフィック分類部113、受付制御部114、受付判定部115、パケットスケジューラ116などで構成される。ここで、受付判定部115が本発明にかかわる。
【0028】
図10に、各ノード内の受付判定部115の構成例を示す。本受付判定部115はインターフェース機能部1151、帯域計算・判定部1152、リンク情報管理DB1153、帯域使用量管理DB1154、記憶媒体1155などで構成される。図11に各管理DB1153、1154での管理内容の具体例を示す。
【0029】
図12は本実施例3における判定処理フローチャート例を示したものである。以下、図12にもとづいて、実施例3の場合のユーザ視聴要求時のリアルタイム判定処理を説明する。
各ノード110の受付判定部115では、自ノードの使用帯域(Σαρ)、リンク速度(βC)を管理している(S21)。ユーザ端末130がストリーム100に対して新規視聴要求を行うと、ストリームソース100は、受付ノード110へRSVP−Pathメッセージで帯域(αIρI)を要求する(S22)。メッセージを受け取った受付ノード110は、ルーティングプロトコルにより出力IFを決定し(S23)、出力IFに対して、Σαρ+αIρIを計算し、Σαρ+αIρI<βjCjを判定する(S24)。ここで、判定が偽ならば、Pathメッセージ破棄をストリームソース100に返す(S25)。一方、判定が真ならば、ユーザ端末130が直下に収容されているか判定し(S26)、収容されていない場合は、出力IFから次のノードへRSVP−Pathメッセージで帯域(αIρI)要求を行う(S27)。以下、判定が真の場合、各ノードで同様の処理を行う。ユーザ端末130が直下に収容されている場合、該当ノード110は、RSVP Resvメッセージを一つ手前に返し、該当リンクに対し、使用帯域にαIρIを加算し、受付制御部に登録する(S28)。こうして、経路上の各ノード110で判定が真だった場合、受付ノード110がRSVP−Resvメッセージをストリームソース100に返答することになる。ストリームソース100は、RSVP−Resvメッセージを受け取ると、ストリームを配信し、配信中はRSVP−Confメッセージを、受付ノードを介し、経路上の各ノード110へ送信する(S29)。各ノード110では、RSVP−Confが来なくなったら、使用帯域からαIρIを減算し、受付制御部の登録から削除する(S30)。
【0030】
〈実施例4〉
これは、ネットワーク構成は先の実施例3と同様であるが、過去にストリームを流した事のあるストリームソースに対するストリームパラメータを記憶することにより、事前解析を自動化してオンデマンに行い、End−to−Endで通信品質が基準を満たしたときのみにストリームの送信を可能とするものである。ネットワーク構成は図8と同様であり、各ノード110に受付判定部115が存
在する。
【0031】
図13に、本実施例におけるストリームソース100と各ノード110の構成例の機能ブロック図を示す。ストリームソース100の構成は先の図9と同様である。ノード100の構成も、トラフィック測定部117が加付された以外、先の図9と同様である。ただし、受付判定部115の内部構成が若干相違する。
【0032】
図14に受付判定部115の構成例を示す。本受付判定部115はインタフェース機能部115、帯域計算・判定部1152、ストリームデータ管理DB1156、リンク情報管理DB1153、帯域使用量管理DB1154、記憶媒体1155などで構成される。これは、基本的には、先の図5に類似している。図15に、各管理DB1156、1153、1154における管理内容の具体例を示す。ここで、ストリームデータ管理DB1156の内容は随時追加される。
【0033】
図16に本実施例4における判定処理フローチャート例を示す。先の図12との相違は、ストリームソースのIPアドレスからパラメータ(P,ρ,Toff)を検索する処理(S34)、ストリームを配信した際に、トラヒック測定部にて、そのストリーム(ソースとディストネーションの組)に対し、パラメータ(P,Toff,ρ)を測定する処理(S41)が追加されたことである。
【0034】
なお、各実施例で示した装置における各部の一部もしくは全部の処理機能をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータを用いて実行して本発明を実現することができること、あるいは、図1、図7、図12、図16などで示した処理手順をコンピュータのプログラムで構成し、そのプログラムをコンピュータに実行させることができることは言うまでもない。また、コンピュータでその処理機能を実現するためのプログラム、あるいは、コンピュータにその処理手順を実行させるためのプログラムを、そのコンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば、FDや、MO、ROM、メモリカード、CD、DVD、リムーバブルディスクなどに記録して、保存したり、提供したりすることができるとともに、インターネット等のネットワークを通してそのプログラムを配布したりすることが可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、バースト性の強い映像ストリームに対してもリソース予約モデルを適用して品質制御を行うことが可能となる。またパラメータをα,βの2つに分離したことにより、ノード自律分散型の品質制御への適用も可能となる。
トラフィック多重効果を考慮したことによる収容率向上の例として、市販のストリームソースとレイヤ3スイッチのデータを基にK0及びAを起算した結果を図18に示す。また、その計算データを図19に示す。先の条件式(1)で計算した場合に比べて条件式(2)で計算した結果の方が非常に収容率が高くなっていることがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による事前統計解析によるパラメータ決定の処理フロー例である。
【図2】 本発明の実施例1のネットワーク構成例である。
【図3】 本発明の実施例2のネットワーク構成例である。
【図4】 実施例1,2におけるストリームソースとQ0Sサーバの一実施例の機能ブロ
ック図である。
【図5】 Q0Sサーバ内の受付判定部の機能ブロック図である。
【図6】 受付判定部内の各管理DBの管理内容である。
【図7】 実施例1、2における判定処理フローチャート例である。
【図8】 本発明の実施例3のネットワーク構成例である。
【図9】 実施例3におけるストリームソースと各ノードの一実施例の機能ブロック図である。
【図10】 各ノード内の受付判定部の機能ブロック図である。
【図11】 受付判定部内の各管理DBの管理内容である。
【図12】 実施例3における判定処理フローチャート例である。
【図13】 本発明の実施例4におけるストリームソースと各ノードの一実施例の機能ブロック図である。
【図14】 各ノード内の受付判定部の機能ブロック図である。
【図15】 受付判定部内の各管理DBの管理内容である。
【図16】 実施例4における判定処理フローチャート例である。
【図17】 本発明で対象とする映像ストリームのストリーム特性である。
【図18】 本発明による統計多重効果例を示す。
【図19】 図18の計算データ例を示す。
【符号の説明】
100 ストリームソース
110 ノード
115 受付判定部
120 ユーザ端末
130 Q0Sサーバ
135 受付判定部

Claims (7)

  1. バーストの周期が一定でかつ1度のバーストのデータ量が一定している映像ストリームを出力するストリームソースをもつネットワークにおいて、1つのノードに複数のストリームを入力させ一つのリンクからトラフィックを多重して出力させる際に、ノードバッファにより吸収できずに発生するパケットロス率の上限値を算出し、通信品質が基準を満たしているかを判定して、映像ストリームの品質を制御する方法であって、
    ストリームソースが複数の長時間平均レートを選択することが可能でかつ長時間レートが変化してもバーストの周期が一定で1度のバーストのデータ量が変化する性質をもち、各ノードのバッファ時間がストリームの1度のバースト時間より十分長い範囲において、長時間平均レートの違うストリームが混在しても、通信品質が基準を満たしているかを判定することを特徴とする映像ストリームの品質制御方法。
  2. 請求項1記載の映像ストリームの品質制御方法において、ストリームのソースとデストネーションが判明すると経路が特定できる閉域ネットワークにおいて、視聴要求時にソースとデストネーションのEnd−to−Endで通信品質が基準を満たせるかを判定することを特徴とする映像ストリームの品質制御方法。
  3. 請求項1記載の映像ストリームの品質制御方法において、各ノードが自らのもつインターフェイスに関してそのリンク速度と現状の使用帯域を把握し新規のセッションに対して必要リソースの確保が可能な場合にセッションを確立する機能をもつネットワークにおいて、ノードに見倣しリンク速度を設定し、必要帯域として見倣し長時間平均レートを用いることによって、End−to−Endで通信品質が基準を満たしたときのみにストリームの送信を可能とすることを特徴とする映像ストリームの品質制御方法。
  4. 請求項1記載の映像ストリームの品質制御方法において、トラフィックの多重による品質劣化の起こるノードが予め定まっているネットワークにおいて、該当するノードのバッファ時間がストリームの1度のバースト時間より十分長い範囲の場合、バースト周期及び長時間平均レートが異なるストリームが混在しても、該当するノードでのパケットロス率の上限値を算出し、End−to−Endで通信品質が基準を満たせるかを判定可能とすることを特徴とする映像ストリームの品質制御方法。
  5. 請求項3記載の映像ストリームの品質制御方法において、過去にストリームを流した事のあるストリームソースに対するストリームパラメータを記憶することにより、事前解析を自動化してオンデマンドに行い、End−to−Endで通信品質が基準を満たしたときのみにストリームの送信を可能とすることを特徴とする映像ストリームの品質制御方法。
  6. 請求項1乃至5記載の映像ストリームの品質制御方法をコンピュータで実行するためのプログラム。
  7. 請求項1乃至5記載の映像ストリームの品質制御方法をコンピュータで実行するためのプログラムを記録した記録媒体。
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