JP3782319B2 - ネットワーク分析装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サービスレベルアグリーメント(SLA:Service Level Agreement )サービスを提供するネットワークにおけるネットワーク分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、ネットワーク監視システムが一般的に普及している。このネットワーク監視システムは、監視対象とするネットワーク装置をシステムに登録して、登録したネットワーク装置が運用時に正常状態か異常状態かを監視する。そして、異常発生時には、システム管理者の端末にその旨を通知するものであった。
【0003】
正常状態か、異常状態かを判断する元となるデータは、一般に、ネットワーク管理プロトコルの1種であるSNMP(Simple Network Management Protocol)を用いて、トラヒック量等を定期的に取り出して、ある閾値により、正常状態や異常状態の切り分けを行っていた。
【0004】
従来技術として、複数のネットワーク装置で構成されるネットワークにおいて、ネットワーク装置に対してコマンドを送出して、ネットワーク装置の動作状態や回線の伝送状態を考慮した応答時間に基づいて、早期のネットワーク装置の異常を発見する方式があった(例えば、特開平5−316111号公報参照)。
【0005】
また、従来技術として、管理対象ネットワーク装置の増加に伴うトラヒックの増大を抑制するために、管理マネージャを階層化する大規模ネットワーク管理方式があった(例えば、特開2000−216893号公報参照)。
【0006】
更に、従来技術として、WWW(World Wide Web)上でウエブ(Web )ブラウザからウエブ(Web )サーバに発信された要求に対するエンド・ユーザが体感するレスポンスタイムを測定する方式があった(例えば、特開平11−110312号公報参照)。
【0007】
また、従来技術として、ネットワーク上で発生したトラブルによるサービスや該サービスを利用しているユーザに与える影響度を分析し、分析結果に基づいてトラブルによる影響度の波及を、予め各クライアント毎に提供を受けるサービス品質レベルを規定したサービスレベルアグリーメント(SLA)に基づいて制御する方式があった(例えば、特開平9−244973号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のものには次のような課題があった。
【0009】
(1):大手のインターネット・サービス・プロバイダが導入しているネットワーク管理システムは、数多くのネットワーク装置を監視しており、どのようにして監視対象を絞り込むかが課題になっていた。
【0010】
(2):インターネット・サービス・プロバイダは、他社との差別化を図るために、ポリシー制御やキャッシュ・サーバ配置等の手法を用いて、レスポンスタイム等のネットワーク利用者が体感しているネットワーク利用体感を向上させることが課題となっていた。
【0011】
(3):さらに、近年、インターネット・サービス・プロバイダは、ネットワーク利用者とレスポンスタイム、スループット等のSLA契約を結んでおり、SLA契約を守れない場合は、利用料金を減額しているので、SLA契約の不履行によるペナルティ料金を減額することも課題となっている。また、上記のようなSLA契約を守るためには、従来のネットワーク監視システムのように、ネットワーク装置の正常状態、異常状態を監視したり、トラヒック量を監視しある閾値を越えた場合にアラームをあげるだけでは対応出来ないものであった。
【0012】
(4):ネットワーク装置に対してコマンドを送出して、ネットワーク装置の動作状態や回線の伝送状態を考慮した応答時間に基づいて、早期のネットワーク装置の異常を発見する方式においては、基幹となる広域電気通信サービスを提供するキャリアやインターネット・サービス・プロバイダのような規模の大きいネットワークになると、考慮しなければならないネットワーク装置の情報が莫大となり、スケーラビリティに問題があった。
【0013】
(5):管理対象ネットワーク装置の増加に伴うトラヒックの増大を抑制するために、管理マネージャを階層化する方式においては、記述されている管理対象ネットワーク装置の増加に伴うトラヒックの増大を抑制する課題と、管理マネージャを階層化することで、管理データの集約を行っているだけで、管理対象ネットワーク装置の増加に伴うトラヒックの増大を抑制する課題の抜本的な解決になっていないものであった。
【0014】
(6):ウエブブラウザからウエブサーバに発信された要求に対するエンド・ユーザが体感するレスポンスタイムを測定する方式においては、エンド・ユーザのクライアントにアプリケーションを組み込む必要があるので、インターネット・ビジネス分野には適さない。また、エンド・ユーザが体感するレスポンスタイムの計測手法だけでは、ネットワークのリソースを有効に使用する制御が出来ないという課題があった。
【0015】
(7):ネットワーク上で発生したトラブルによるサービスや該サービスを利用しているユーザに与える影響度を分析し、分析結果に基づいてトラブルによる影響度の波及を、予め各クライアント毎に提供を受けるサービス品質レベルを規定したサービスレベルアグリーメント(SLA)に基づいて制御する方式においては、予めクライアントとサーバ間の接続形態をモデル化する必要があるので、経路変更やネットワーク設備増設が頻繁に発生するようなキャリア、及びインターネット・サービス・プロバイダ(ISP)のネットワークへの適用は、非常に困難になる。この方式は、トラブル発生を起点にどのクライアントが影響を受けるかを、静的にネットワークトポロジーとSLAに基づいて検出するので、トラブルが発生しない限りはSLAの評価を行うことができない。また、大規模ネットワークにおいては、ネットワークのトラブルは検出されずに、応答時間などのSLAを満たしていないことが殆どであり、この方式では、抜本的にSLAを保守することができないものであった。
【0016】
本発明は、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報等をネットワーク管理システムに通知することにより、ネットワーク管理者に監視する必要性の高い監視対象を通知すること及びネットワーク管理者にネットワーク制御する必要性の高い制御対象を通知することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
図2は本発明のネットワーク分析装置の説明図である。図2中、1はネットワーク利用者端末、2はアクセスポイント、3はSLA評価装置、6は内部ネットワーク、7は外部ネットワーク、8はネットワーク分析装置(SLA結果分析サーバ)、9はネットワーク監視装置、11はSLA結果収集機能部、12はSLA結果分析機能部、13はネットワーク監視指示機能部、101はSLA評価結果DB(データベース)、102はアドレス一覧テーブル(IPアドレス一覧テーブル)、103はSLA不満足時間帯データテーブル、104はSLA不満足ネットワーク装置データテーブル、105は計測対象パラメータ一覧データテーブル、106はSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル、108はSLA不満足サーバアドレスデータテーブル(SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル)、109はSLA評価結果受信手段、110はSLA評価結果格納手段、111は経路情報計測手段、112は経路判別手段、113はSLA不満足時間帯インクリメント手段、114はSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段、115はネットワーク・パラメータ計測手段、116はSLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段、117は外部ネットワーク装置アドレス登録手段(外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段)、120はSLA不満足サーバアドレス登録手段(SLA不満足サーバIPアドレス登録手段)、121はSLA不満足サーバアドレス・インクリメント手段(SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段)、201はSLA不満足時情報抽出閾値データ、202は高頻度SLA不満足度抽出手段である。
【0018】
本発明は、前記課題を解決するため次のように構成した。
【0019】
(1):サービスレベルアグリーメントを評価するSLA評価装置3から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集、分析を行うネットワーク分析装置であって、前記SLA評価装置3により評価されたサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集するSLA結果収集機能部11と、該収集したサービスレベルアグリーメントの評価結果によりサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部12と、該特定したサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を通知するネットワーク監視指示機能部13とを有し、前記SLA結果収集機能部11は、サービスレベルアグリーメントを満たさない場合のネットワーク装置がサービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークか外部ネットワークかを判別する経路判別手段を含む。このため、ネットワーク監視を行う必要性の高い時間帯とネットワーク装置の絞り込みを行うことが可能となる。
【0020】
(2):前記(1)のネットワーク分析装置において、前記SLA結果収集機能部11に、前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を保持するSLA評価結果データベース101と、サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置のアドレス一覧テーブル102と、前記SLA評価装置3から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージを受信するSLA評価結果受信手段109と、前記SLA評価装置3から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージをSLA評価結果データベース101に格納するSLA評価結果格納手段110と、前記SLA評価装置3から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのアクセス・ポイントアドレスから利用者アクセス先アドレスまでの経路情報の計測をする経路情報計測手段111と、前記経路情報計測手段111により計測されたサービスレベルアグリーメントを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置アドレス・リストと前記アドレス一覧テーブル102と比較し、サービスレベルアグリーメントを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別して前記SLA評価結果データベース101に登録する経路判別手段111とを有する。このため、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別してSLA評価結果データベース101に登録することができ、監視を行う必要性の高い内部ネットワークの時間帯とネットワーク装置の絞り込みを容易に行うことが可能となる。
【0021】
(3):前記(2)のネットワーク分析装置において、前記SLA結果収集機能部11に、サービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯の情報を保持するSLA不満足時間帯データテーブル103と、サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置の情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置データテーブル104と、あるタイムスケールで切り分けられた前記SLA不満足時間帯データテーブル103に対して、前記SLA評価装置3から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのサービスレベルアグリーメント不満足発生時間に対応するデータテーブルを更新するSLA不満足時間帯インクリメント手段113と、サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれる前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置のアドレスに対応するデータテーブルを更新するSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114とを有する。このため、SLAを満たさない場合のみ時間帯やネットワーク装置の情報を更新することができる。
【0022】
(4):前記(2)又は(3)のネットワーク分析装置において、前記SLA結果収集機能部11に、ネットワーク装置に関する計測可能なパラメータ情報を保持した計測対象パラメータ一覧データテーブル105と、サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置のネットワーク・パラメータ情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106と、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置に対して、前記計測対象パラメータ一覧データテーブル105にある計測対象パラメータを計測するネットワーク・パラメータ計測手段115と、あるスケールで切り分けられた前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106に対して、上記ネットワーク・パラメータ計測手段115により計測された値に対応するデータテーブルを更新する前記SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116とを有する。このため、SLAを満たさない場合のネットワーク装置状態の情報を更新することができる。
【0023】
(5):前記(2)〜(4)のネットワーク分析装置において、前記SLA結果分析機能部12に、時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態等のサービスレベルアグリーメントの不満足時情報から発生頻度の高いものを取り出すための閾値を保持したSLA不満足時情報抽出閾値データ201と、ある周期で起動されて、前記SLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、前記抽出した閾値データで示される個数分、前記SLA不満足時間帯データテーブル103、前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104、及び前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106から抽出する高頻度SLA不満足度抽出手段202とを有する。このため、SLAを満たさない場合のネットワーク監視を行う必要性の高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態を抽出することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(1):システム構成の説明
図1は本発明の実施の形態におけるシステム構成の説明図である。図1において、システム構成には、ネットワーク利用者端末1、アクセスポイント2、SLA評価装置3、内部サーバ4、外部サーバ5、内部ネットワーク6、外部ネットワーク7、SLA結果分析サーバ(ネットワーク分析装置)8、ネットワーク監視装置9が設けてある。
【0025】
ネットワーク利用者端末1は、ネットワーク利用者がネットワーク接続を行うものである。アクセスポイント2は、ネットワーク利用者端末1がネットワーク接続するために最初にアクセスするものである。SLA評価装置3は、アクセスポイントに接続されたSLAを評価するものである。内部サーバ4は、内部ネットワーク6に接続してネットワーク利用者にサービスを提供するものである。外部サーバ5は、外部ネットワーク7に接続してネットワーク利用者にサービスを提供するものである。内部ネットワーク6は、SLAサービスを提供するネットワークである。外部ネットワーク7は、外部サーバ5への接続を行う外部のネットワークである。SLA結果分析サーバ8は、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果を収集、分析を行うネットワーク分析装置である。ネットワーク監視装置9は、ネットワークの監視及び制御を行うものである。
【0026】
(2):SLA結果分析サーバの説明
図2はSLA結果分析サーバの説明図である。図2において、SLA結果分析サーバ8には、SLA評価装置3により評価されたSLA評価結果を収集するSLA結果収集機能部11と、収集したSLA評価結果によりSLAを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部12と、分析したSLAを満たさない時間帯やネットワーク装置をネットワーク監視装置9に通知するネットワーク監視指示機能部13が設けてある。
【0027】
SLA結果収集機能部11には、SLA評価結果DB(データベース)101、IP(Internet Protocol )アドレス一覧テーブル102、SLA不満足時間帯データテーブル103、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104、計測対象パラメータ一覧データテーブル105、SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108で構成されるデータ群と、
SLA評価結果受信手段109、SLA評価結果格納手段110、経路情報計測手段111、経路判別手段112、SLA不満足時間帯インクリメント手段113、SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114、ネットワーク・パラメータ計測手段115、SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116、外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段117、SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118、高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119、SLA不満足サーバIPアドレス登録手段120、SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121、高頻度SLA不満足サーバ判別手段122で構成される手段群が設けてある。
【0028】
SLA評価結果DB101は、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果を保持するものである。IPアドレス一覧テーブル102は、SLAサービスを提供するネットワーク(内部ネットワーク6)が備えるネットワーク装置のIPアドレスの一覧テーブルである。SLA不満足時間帯データテーブル103は、SLAを満たさない時間帯の情報を保持するものである。SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104は、SLAを満たさない経路に関与するネットワーク装置の情報を保持するものである。計測対象パラメータ一覧データテーブル105は、ネットワーク装置に関する計測可能なパラメータ情報を保持するものである。SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106は、SLAを満たさない経路に関与するネットワーク装置のネットワーク・パラメータ情報を保持するものである。SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107は、SLAを満たさない経路に関与する外部ネットワーク装置の情報を保持するものである。SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108は、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスを保持するものである。
【0029】
SLA評価結果受信手段109は、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージを受信するものである。SLA評価結果格納手段110は、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージをSLA評価結果DB101に格納するものである。経路情報計測手段111は、SLA評価装置3から送信されたSLA評価結果メッセージのアクセス・ポイントIPアドレスから利用者アクセス先IPアドレスまでの経路情報の計測をするものである。経路判別手段112は、前記経路情報計測手段111により計測されたSLAを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置IPアドレス・リストと、前記IPアドレス一覧テーブル102と比較し、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワーク6(SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置)か外部ネットワーク7かを判別してSLA評価結果DB101に登録するものである。
【0030】
SLA不満足時間帯インクリメント手段113は、あるタイムスケールで切り分けられたSLA不満足時間帯データテーブル103に対して、SLA評価装置3から送信されたSLA評価結果メッセージのSLA不満足発生時間に対応するデータスキーマ(データテーブル)を更新するものである。SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114は、SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれるSLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新するものである。
【0031】
ネットワーク・パラメータ計測手段115は、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置に対して、計測対象パラメータ一覧データテーブル105にある計測対象パラメータを計測するものである。SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116は、あるスケールで切り分けられたSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106に対して、上記ネットワーク・パラメータ計測手段115により計測された値に対応するデータスキーマを更新するものである。
【0032】
外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段117は、前記経路判別手段112により判別した外部ネットワーク内のネットワーク装置のIPアドレスが、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107に登録されていなければ、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107に登録するものである。SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118は、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107の外部ネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新するものである。
【0033】
高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119は、前記SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114を行う前に、外部ネットワーク装置において、高頻度にSLA不満足する外部ネットワーク装置が経路に含まれていないか判断するものである。SLA不満足サーバIPアドレス登録手段120は、前記SLA評価結果受信手段109で受信したSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスが、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108に登録されていなければ、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108に登録するものである。
【0034】
SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121は、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108のSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスに対応するデータスキーマを更新するものである。高頻度SLA不満足サーバ判別手段122は、前記SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114を行う前に、SLA評価結果メッセージの送信先IPアドレス(サーバ)において、高頻度にSLAを不満足とする外部サーバが含まれていないか判断するものである。
【0035】
SLA結果分析機能部12には、SLA不満足時情報抽出閾値データ201と、高頻度SLA不満足度抽出手段202が設けてある。SLA不満足時情報抽出閾値データ201は、SLA不満足時情報(時間帯、ネットワーク装置、ネットワーク装置状態)から発生頻度の高いものを取り出すための閾値を保持するものである。高頻度SLA不満足度抽出手段202は、ある周期で起動されて、SLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、抽出した閾値データで示される個数分、SLA不満足時間帯データテーブル103、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104、及びSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106から抽出し、抽出したデータをネットワーク監視指示機能部13へ送信するものである。
【0036】
ネットワーク監視指示機能部13には、SLA不満足要因受信手段301とネットワーク監視装置通知手段302が設けてある。SLA不満足要因受信手段301は、SLA結果分析機能部12から送信されるSLA不満足要因メッセージを受信するものである。ネットワーク監視装置通知手段302は、ネットワークを監視するネットワーク監視装置9のUPLINK機能(情報を渡すためのインタフェース機能)を介して、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報を編集し、ネットワーク監視装置9に通知するものである。
【0037】
(3):ネットワーク管理者に監視する必要性の高い監視対象を通知する場合の説明
図3は監視する必要性の高い監視対象を通知する場合の説明図である。以下、図3の符号(1) 〜(13)に従って監視する必要性の高い監視対象をネットワーク監視装置9に通知する場合の説明をする。
【0038】
(1) SLA評価結果受信手段109は、前記アクセスポイント2に接続されたSLA (Service Level Agreement) を評価するSLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージを受信する。
【0039】
(2) SLA評価結果受信手段109は、受信したSLA評価結果メッセージをSLA評価結果格納手段110に渡す。
【0040】
(3) SLA評価結果格納手段110は、SLA評価結果メッセージの通知時間、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイント3のIPアドレス、及びレスポンスタイムやスループット等のSLA評価を行った実測データをSLA評価結果DB101に格納する。
【0041】
(4) そして、SLA評価結果格納手段110は、経路情報計測手段111にSLA評価結果メッセージを渡す。
【0042】
(5) 経路情報計測手段111は、SLA評価結果メッセージのアクセスポイントIPアドレスからネットワーク利用者がアクセスした送信先IPアドレスまでの経路情報の計測を行い、ネットワーク装置IPアドレス・リストを作成し、処理を経路判別手段112に渡す。
【0043】
(6) 経路判別手段112は、前記経路情報計測手段111により計測されたSLAを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置IPアドレス・リストと、前記IPアドレス一覧テーブル102と比較し、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワーク6(SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置)か外部ネットワーク7かを判別してSLA評価結果DB101に登録し、処理をSLA不満足時間帯インクリメント手段113に渡す。
【0044】
(7) SLA不満足時間帯インクリメント手段113は、あるタイムスケールで切り分けられたSLA不満足時間帯データテーブル103に対して、SLA評価結果メッセージのSLA不満足発生時間に対応するデータスキーマを更新し、処理をSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114に処理を渡す。
【0045】
(8) SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114は、SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれるSLA不満足ネットワーク装置データテーブル107に対して、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク6内のネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新し、処理をネットワーク・パラメータ計測手段115に渡す。
【0046】
(9) ネットワーク・パラメータ計測手段115は、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク6内のネットワーク装置に対して、計測対象パラメータ一覧データテーブル105にある計測対象パラメータに対して計測を行い、SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116に処理を渡す。
【0047】
(10)SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116は、あるスケールで切り分けられたSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106に対して、上記ネットワーク・パラメータ計測手段115により計測された値に対応するデータスキーマを更新する。
【0048】
(11)ある周期で起動される高頻度SLA不満足度抽出手段202は、SLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、抽出した閾値データで示される個数分、SLA不満足時間帯データテーブル103、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル107、及びSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106から抽出し、抽出したデータをネットワーク監視指示機能部13へ送信する。
【0049】
(12)ネットワーク監視指示機能部13のSLA不満足要因受信手段301は、SLA結果分析機能部12から送信されるSLA不満足要因メッセージを受信すると、ネットワーク監視装置通知手段302に処理を渡す。
【0050】
(13)ネットワークを監視するネットワーク監視装置9のUPLINK機能を介して、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報を編集し、ネットワーク監視装置9に通知する。
【0051】
このようにして、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報をネットワーク管理システムに通知することにより、ネットワーク管理者に監視する必要性の高い監視対象を通知すること、ネットワーク管理者にネットワーク制御する必要性の高い制御対象を通知することを可能とする。
【0052】
(4):外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制する場合の説明
図4は外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制する場合の説明図である。以下、図4の符号(1) 〜(10)に従って外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制する場合の説明をする。
【0053】
(1) SLA評価結果受信手段109は、前記アクセスポイント2に接続されたSLA(Service Level Agreement )を評価するSLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージを受信する。
【0054】
(2) SLA評価結果受信手段109は、受信したSLA評価結果メッセージをSLA評価結果格納手段110に渡す。
【0055】
(3) SLA評価結果格納手段110は、SLA評価結果メッセージの通知時間、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイント2のIPアドレス、及びレスポンスタイムやスループット等のSLA評価を行った実測データをSLA評価結果DB101に格納する。
【0056】
(4) そして、SLA評価結果格納手段110は、経路情報計測手段111にSLA評価結果メッセージを渡す。
【0057】
(5) 経路情報計測手段111は、SLA評価結果メッセージのアクセスポイントIPアドレスからネットワーク利用者がアクセスした送信先IPアドレスまでの経路情報の計測を行い、ネットワーク装置IPアドレス・リストを作成し、処理を経路判別手段112に渡す。
【0058】
(6) 経路判別手段112は、前記経路情報計測手段111により計測されたSLAを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置IPアドレス・リストと、前記IPアドレス一覧テーブル102と比較し、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワーク6(SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置)か外部ネットワーク7かを判別して、外部ネットワーク7であれば、処理を外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段117に渡す。
【0059】
(7) 外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段117は、外部ネットワーク7内のネットワーク装置のIPアドレスが、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107に登録されているか判別して、登録されていなければ、SLAを満たさない経路に関与する外部ネットワーク装置の情報を保持するSLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107に登録する。そして、処理をSLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118に渡す。
【0060】
(8) SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118は、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107の外部ネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新し、処理を高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119に渡す。
【0061】
(9) 高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119は、外部ネットワーク装置において、高頻度にSLA不満足する外部ネットワーク装置が経路に含まれていないか判別し、高頻度に発生する外部ネットワークを含んでいなければ、処理をSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114に渡す。もし、含んでいれば、処理を終了する。
【0062】
(10)SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114は、SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれるSLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、前記経路判別手段112により判別した内部ネットワーク6内のネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新する。
【0063】
このようにして、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制することを可能とする。
【0064】
(5):外部サーバの影響を最小限に抑制する場合の説明
図5は外部サーバの影響を最小限に抑制する場合の説明図である。以下、図5の符号(1) 〜(6) に従って外部サーバの影響を最小限に抑制する場合の説明をする。
【0065】
(1) SLA評価結果受信手段109は、前記アクセスポイント2に接続されたSLAを評価するSLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージを受信する。
【0066】
(2) SLA評価結果受信手段109は、受信したSLA評価結果メッセージをSLA評価結果格納手段110に渡す。
【0067】
(3) SLA評価結果格納手110段は、SLA評価結果メッセージの通知時間、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイント2のIPアドレス、及びレスポンスタイムやスループット等のSLA評価を行った実測データをSLA評価結果DB101に格納する。そして、処理をSLA不満足サーバIPアドレス登録手段120に渡す。
【0068】
(4) SLA不満足サーバIPアドレス登録手段120は、SLA評価結果受信手段109で受信したSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスが、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスを保持するSLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108に登録されていなければ、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108に登録する。そして、処理をSLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121に渡す。
【0069】
(5) SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121は 、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108のSLA評価結果メッセー ジの送信先IPアドレスに対応するデータスキーマを更新する。そして、処理 を高頻度SLA不満足サーバ判別手段122に渡す。
【0070】
(6) 高頻度SLA不満足サーバ判別手段122は、SLA評価結果メッセージの送信先IPアドレス(サーバ)において、高頻度にSLAを不満足とする外部サーバ5が含まれていないか判別し、高頻度に発生する送信先IPアドレス(外部サーバ)を含んでいなければ、処理を経路情報計測手段111に渡す。含んでいれば、処理を終了する。
【0071】
このようにして、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部サーバの影響を最小限に抑制することが可能となる。
【0072】
(6):SLA結果分析サーバの具体的な処理の説明
A.SLA評価結果分析に基づいたSLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置絞り込みの結果によるネットワーク監視の説明
図6はSLAを満たさない時間帯及びネットワーク装置絞り込みの結果によるネットワーク監視のシステム構成の説明図である。
【0073】
インターネット・サービス・プロバイダは、ネットワーク利用契約を結んだネットワーク利用者に対して、SLAサービスを提供しており、SLAを満たさない場合はペナルティとして、違約金やネットワーク利用料金の割引等も場合によっては、SLAサービスの中に含まれるものである。SLAサービスにおいて、SLAを満たさない場合とは、例えば、ネットワーク利用者がWWWサーバにアクセスした際に、そのレスポンスタイムが8秒以内というSLA契約に対して、実際のレスポンスタイムは10秒であった場合や、ネットワーク利用者がFPP(File Transfer Protocol)サーバにアクセスした際に、そのスループットが20kbps以上というSLA契約に対して、実際のスループットが10kbpsであった場合のことをいう。これらは、他のインターネット・サービス・プロバイダとの差別化のため、ネットワーク利用契約者に対する付加価値サービスとして提供されているものである。
【0074】
以下、図6に基づいて、SLA評価結果分析に基づいたSLAを満たさない時間帯及びネットワーク装置絞り込みの結果によるネットワーク監視方法を詳細に説明する。
【0075】
ネットワーク利用者は、内部サーバ(IPアドレス:10.10.30.2)や外部サーバ(IPアドレス:10.20.10.2)にアクセスして、WWWサービスやFTPサービスを利用しており、SLA評価装置3は、アクセスポイント2(IPアドレス:10.10.10.1)を経由するパケットをキャプチャして、ネットワーク利用者がWWWサービスやFTPサービスを利用する際に、インターネット・サービス・プロバイダが提供するSLAを満足しているかをチェックしており、SLAを満たさないケースが発生した場合には、SLA結果分析サーバ8に図7に示すSLA評価結果メッセージを送信する。
【0076】
図7はSLA評価結果メッセージの説明図である。図7において、SLA評価結果メッセージには、SLA評価結果メッセージの通知時間、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイントのIPアドレス、SLA評価を行った実測データ、SLA評価結果DBの登録フィールド・ポインタ等がある。
【0077】
因みに、SLA評価装置3は、ネットワークのトラヒックが少ない午前中等に纏めて一日分を送信したり、SLAを満たさないケースを検出した際に逐次送信することも可能とする。実施例においては、ネットワーク利用者はWWWサービスを利用しており、SLA評価装置3がSLAを満たさないレスポンスタイム時間を検出したという場合について記述する。
【0078】
(1):SLA評価結果受信手段の処理の説明
図8はSLA評価結果受信手段の処理フローである。図8において、SLA評価結果受信手段109は、アクセスポイント2に接続されたSLAを評価するSLA評価装置3から、あるネットワーク利用者がWWWサービスを利用して、SLAを満たさないレスポンスタイム時間を検出した旨を通知するSLA評価結果メッセージを受信し(S1)、受信したSLA評価結果メッセージをSLA評価結果格納手段110に渡す(S2)。
【0079】
(2):SLA評価結果格納手段の処理の説明
図9はSLA評価結果格納手段の処理フローである。図9において、SLA評価結果格納手段110は、SLA評価結果メッセージの通知時間(例えば、西暦年、月、日、時、分で構成される2001年1月1日1時1分というタイムスタンプ情報)、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス(内部サーバ4へネットワーク利用者がアクセスした場合は、「10.10.30.2」というデータが設定され、外部サーバ7の場合は、「10.20.10.2」が設定される)、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイント2のIPアドレス(10.10.10.1が設定される)、及びレスポンスタイムやスループット等のSLA評価を行った実測データ(例えば、レスポンスタイム実測値の20秒という値が設定される)を図10に示すSLA評価結果DB101に格納し(S11)、SLA評価結果メッセージを格納した先頭ポインタをSLA評価結果メッセージのSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに設定する(S12)。そして、経路情報計測手段111にSLA評価結果メッセージを渡し、処理を終了する(S13)。
【0080】
図10はSLA評価結果DBの説明図である。図10において、SLA評価結果DBには、SLA評価結果メッセージの通知時間(SLA不満足発生時間)、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイントのIPアドレス、SLA評価を行った実測データ、ネットワーク装置IPアドレス・リスト(ネットワーク種別(内部:0、外部:1)、ネットワーク装置のIPアドレス)等がある。
【0081】
(3):経路情報計測手段の処理の説明
図11は経路情報計測手段の処理フローである。図11において、経路情報計測手段111は、SLA評価結果メッセージのアクセスポイントIPアドレス(IPアドレスは10.10.10.1)にインターネット機能であるTelnet等でログインする(S21)。そして、SLA評価結果メッセージのアクセスポイントIPアドレス(IPアドレスは10.10.10.1)からネットワーク利用者がアクセスした送信先IPアドレス(IPアドレスは、内部サーバであれば、10.10.30.2、外部サーバであれば10.20.10.2)までの経路情報の計測を行い(計測結果は、内部サーバの場合は、「10.10.10.1/10.10.20.1/10.10.30.1/10.10.30.2 」という4つのIPアドレスが結果となり、外部サーバの場合は、「10.10.10.1/10.10.20.1/10.10.30.1/10.20.10.1/10.20.10.2」という5つのIPアドレスが結果となる)(S22)、計測結果をリスト化したネットワーク装置IPアドレス・リスト(図12)を作成する(S23)。そして、SLA評価結果メッセージのアクセスポイントIPアドレスからログアウトし(S24)、経路判別手段112にネットワーク装置IPアドレス・リストを渡し、処理を終了する(S25)。
【0082】
経路情報計測手段111は、動的ルーティングを行っているようなネットワークにおいては、ネットワーク経路が動的に変更しているために最新の経路情報を取得するために使用される。また、動的ルーティングを行っている場合は、一度だけ使用すれば良い。さらに、経路変更が頻繁に行われていないネットワークであれば、計測頻度を減らすことで、処理性能を向上出来、トラヒックも抑制することができる。
【0083】
図12はネットワーク装置IPアドレス・リストの説明図である。図12において、ネットワーク装置IPアドレス・リストには、SLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタ、パラメータID、ネットワーク装置IPアドレス、計測値、ネットワーク装置IPアドレス、計測値・・・がある。
【0084】
(4):経路判別手段の処理の説明
図13は経路判別手段の処理フローである。図13において、経路判別手段112は、経路情報計測手段111により渡されたネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S31)。そして、前記ネットワーク装置IPアドレス・リストからネットワーク装置IPアドレスを抽出する(S32)。そして、図14に示すIPアドレス一覧テーブル102に抽出したネットワークIPアドレスがあるか判別し(S33)、IPアドレス一覧テーブル102にあれば、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワーク6(SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置)として、SLA評価結果DB101に登録し(ネットワーク種別は内部(0)として登録)(S34)、外部ネットワーク7であれば、外部ネットワーク装置としてSLA評価結果DB101に登録する(ネットワーク種別は内部(1)として登録)(S35)。
【0085】
更に、経路判別手段112は、ネットワーク装置IPアドレス・リストに未抽出データがあるか判別し(S36)、あればSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する処理(S31)に戻り、なければ、SLA不満足時間帯インクリメント手段113にネットワーク装置IPアドレス・リストを渡し、処理を終了する(S37)。
【0086】
図14はIPアドレス一覧テーブルの説明図である。図14において、IPアドレス一覧テーブルには、内部ネットワーク装置IPアドレス、内部ネットワーク装置IPアドレス・・・が設けられてある。
【0087】
(5):SLA不満足時間帯インクリメント手段の処理の説明
図15はSLA不満足時間帯インクリメント手段の処理フローである。図15において、SLA不満足時間帯インクリメント手段113は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S41)。そして、抽出したSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに基づいてSLA評価結果メッセージの通知時間(SLA不満足発生時間)を抽出する(S42)。そして、あるタイムスケールで切り分けられたSLA不満足時間帯データテーブル103(図16参照)に対して、SLA評価結果メッセージのSLA不満足発生時間に対応するデータスキーマを更新する(S43)。例えば、SLA不満足発生時間が0時10分であれば、SLA不満足時間帯データテーブル103の0:00から0:30の間のSLA不満足回数をインクリメントする。SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114にネットワーク装置IPアドレス・リストを渡し、処理を終了する(S44)。
【0088】
図16はSLA不満足時間帯データテーブルの説明図である。図16において、SLA不満足時間帯データテーブル103には、例えば、30分毎のSLA不満足発生回数が記録されるものであり、この例では、0:00から0:29の間のSLA不満足発生回数、0:30から0:59の間のSLA不満足発生回数、1:00から1:29の間のSLA不満足発生回数、・・・23:30から23:59の間のSLA不満足発生回数のように記録されている。
【0089】
(6):SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段の処理の説明
図17はSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段の処理フローである。図17において、SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S51)。そして、抽出したSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに基づいて内部ネットワーク装置として登録されているネットワーク装置IPアドレスを抽出する(S52)。そして、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、抽出したネットワーク装置IPアドレスがあるか判別し(S53)て、既に登録されていなけければ、図18に示すSLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、抽出したネットワーク装置IPアドレスに対応するデータスキーマを作成する(S54)。そして、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104に対して、抽出したネットワーク装置IPアドレスに対応するデータスキーマを更新する(S55)。例えば、ネットワーク装置のIPアドレスが「10.10.10.1」であれば、「10.10.10.1」のSLA不満足回数をインクリメントする。そして、ネットワーク・パラメータ計測手段115にネットワーク装置IPアドレス・リストを渡し、処理を終了する(S56)。
【0090】
図18はSLA不満足ネットワーク装置データテーブルの説明図である。図18において、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104には、例えば、IPアドレスが「10.10.10.1」におけるSLA不満足発生回数、IPアドレスが「10.10.20.1」におけるSLA不満足発生回数、IPアドレスが「10.10.30.1」におけるSLA不満足発生回数、・・・IPアドレスが「10.10.250.1 」におけるSLA不満足発生回数が記録されるものである。
【0091】
(7):ネットワーク・パラメータ計測手段の処理の説明
図19はネットワーク・パラメータ計測手段の処理フローである。図19において、ネットワーク・パラメータ計測手段115は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S61)。そして、図20に示す計測対象パラメータ一覧データテーブル105にある計測対象パラメータを抽出する(S62)。そして、抽出したSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに基づいて内部ネットワーク装置として登録されているネットワーク装置IPアドレスを抽出する(S63)。そして、抽出したネットワーク装置IPアドレスに対して、抽出した計測対象パラメータで計測し、計測結果をネットワーク装置IPアドレス・リストに設定する(例えば、計測対象パラメータ一覧データテーブル105のパラメータIDが1であれば、その値をネットワーク装置IPアドレス・リストのパラメータIDにコピーし、計測対象パラメータ一覧データテーブル105のパラメータ計測種別がトラヒック量であれば、SNMPを用いて対象ネットワーク装置からトラヒック量を計測し、その値を、ネットワーク装置IPアドレス・リストの計測値に設定する。)(S64)。そして、SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116にネットワーク装置IPアドレス・リストを渡す(S65)。計測対象パラメータ一覧データテーブル105に未処理計測対象パラメータがあるかを判別し、未処理計測対象パラメータがあれば、再度、計測対象パラメータ一覧データテーブル105にある計測対象パラメータを抽出処理S62に戻る。未処理計測対象パラメータがなければ、処理を終了する(S66)。
【0092】
図20は計測対象パラメータ一覧データテーブルの説明図である。図20において、計測対象パラメータ一覧データテーブル105には、例えば、パラメータIDとパラメータ計測種別、・・・が設けてある。
【0093】
(8):SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段の処理の説明
図21はSLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段の処理フローである。図21において、SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからパラメータIDを抽出する(S71)。そして、ネットワーク装置IPアドレス・リストからネットワーク装置IPアドレスと計測値を抽出する(S72)。そして、図22のSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106をパラメータIDで検索する(S73)。検索したSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106から抽出したネットワーク装置の計測テーブル・ポインタを抽出する(S74)。抽出したあるスケールで切り分けられた計測テーブル・ポインタに対して、抽出した計測値に対応するデータスキーマを更新し、処理を終了する(S75)。
【0094】
図22はSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルの説明図である。図22において、SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106には、パラメータIDとあるスケールで切り分けられた計測テーブル・ポインタに対する計測値が設けてある。例えば、10.10.10.1における計測テーブル・ポインタには、計測結果格納スケールとSLA不満足発生回数、計測結果格納スケールとSLA不満足発生回数、・・・が設けてある。
【0095】
(9):SLA結果分析機能部の高頻度SLA不満足度抽出手段の処理の説明
図23は高頻度SLA不満足度抽出手段の処理フローである。図23において、ある周期で起動される高頻度SLA不満足度抽出手段202は、図24に示すSLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出し(S81)、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、抽出した閾値データで示される個数分、SLA不満足時間帯データテーブル103、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル104、及びSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブル106から抽出する(S82、S83、S84)。そして、抽出したデータをSLA不満足要因メッセージ(図25参照)に編集し(S85)て、編集したネットワーク監視指示メッセージをSLA不満足要因受信手段301に渡し、処理を終了する(S86)。
【0096】
図24はSLA不満足時情報抽出閾値データの説明図である。図24において、SLA不満足時情報抽出閾値データ201には、SLA不満足時間帯と閾値個数、SLA不満足ネットワーク装置と閾値個数、SLA不満足ネットワーク状態と閾値個数が設けてある。
【0097】
図25はSLA不満足要因メッセージの説明図である。図25において、SLA不満足要因メッセージには、SLA不満足時間帯、時間帯情報・・・、SLA不満足ネットワーク装置、ネットワーク装置IPアドレス情報、ネットワーク状態情報・・が設けてある。
【0098】
(10): ネットワーク指示機能部のSLA不満足要因受信手段の処理の説明
図26はSLA不満足要因受信手段の処理フローである。図26において、ネットワーク指示機能部13のSLA不満足要因受信手段301は、SLA結果分析機能部から送信されるSLA不満足要因メッセージを受信する(S91)と、ネットワーク監視装置通知手段302にSLA不満足要因メッセージを渡す(S92)。
【0099】
(11): ネットワーク監視装置通知手段の処理の説明
図27はネットワーク監視装置通知手段の処理フローである。図27において、ネットワーク監視装置通知手段302は、ネットワークを監視するネットワーク監視装置9のUPLINK機能を介して、ネットワーク監視装置9のポートを開く(S101)。そして、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報のSLA不満足要因メッセージをネットワーク監視装置9に通知し、処理を終了する(S102)。
【0100】
このようにして、SLAを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報をネットワーク管理システム(ネットワーク監視装置9)に通知することにより、ネットワーク管理者に監視する必要性の高い監視対象を通知すること、及びネットワーク管理者にネットワーク制御する必要性の高い制御対象を通知することを可能とする。
【0101】
なお、SLA評価装置3は、エンド・ユーザのクライアントであるネットワーク利用者端末1に組み込む運用形態でも構わない。
【0102】
B.SLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置絞り込み結果に対して、外部ネットワークによる影響を抑制する説明
SLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置の絞り込みを行う場合、外部ネットワーク7(例えば、10.20.10.1)にボトルネックとなるネットワーク装置があった場合、そのネットワーク装置を経由するネットワーク利用はすべてSLAを満たさないということになり、内部ネットワーク6には問題がない時においても、SLAを満たさなくなり、正確なSLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置の絞り込みが出来なくなる。
【0103】
このような課題を解決するために、経路判別手段112において、内部ネットワーク装置と外部ネットワーク装置の切り分けを行っているが、外部ネットワーク装置においても、高頻度でSLAを満たさない外部ネットワーク7を検出し、高頻度でSLAを満たさない外部ネットワーク7を経由する場合のSLA不満足に対しては、データ対象外とする機能を本発明は採用するものである。
【0104】
前記の実施の形態Aで示した経路判別手段112は、前記経路情報計測手段111により計測されたSLAを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置IPアドレス・リストと、前記IPアドレス一覧テーブル102と比較し、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワーク6(SLAサービスを提供するネットワークが備えるネットワーク装置)か外部ネットワーク7かを判別して、処理をSLA不満足時間帯インクリメント手段113に処理を渡すが、処理を渡す前に、オプションとして、処理をSLA不満足サーバIPアドレス登録手段120に渡す。
【0105】
(1):外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段の処理の説明
図28は外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段の処理フローである。図28において、外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段117は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S111)。そして、抽出したSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに基づいて外部ネットワーク装置として登録されているネットワーク装置IPアドレスを抽出する(S112)。そして、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107(図29参照)に対して、抽出したネットワーク装置IPアドレスがあるかを判別し(S113)て、登録されていなければ、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107に対して、抽出したネットワーク装置IPアドレスに対応するデータスキーマを作成し(S114)、外部ネットワーク装置だけで構成される外部ネットワーク装置IPアドレス・リストをネットワーク装置IPアドレス・リストに設定し(S115)、処理をSLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118に渡し、処理を終了する(S116)。
【0106】
図29はSLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルの説明図である。図29において、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107には、例えば、IPアドレスが「10.20.10.1」におけるSLA不満足発生回数、・・・が設けてある。
【0107】
(2):SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段の処理の説明
図30はSLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段の処理フローである。図30において、SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118は、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107の外部ネットワーク装置のIPアドレスに対応するデータスキーマを更新し(S121)、処理を高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119に渡し、処理を終了する(S122)。
【0108】
(3):SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段の処理の説明
図31は高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段の処理フローである。図13において、高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119は、SLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出し(S131)て、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブル107から抽出した閾値データ個数分抽出する(S132)。そして、外部ネットワーク装置において、高頻度にSLA不満足とする外部ネットワーク装置が経路に含まれていないか判別し(S133)、高頻度に発生する外部ネットワークを含んでいなければ、処理をSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114に渡す。含んでいれば、処理を終了する(S134)。
【0109】
このようにして、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制することが可能となる。
【0110】
C.SLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置絞り込み結果に対して、外部サーバによる影響を抑制する説明
SLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置の絞り込みを行う場合、外部サーバ(例えば、10.20.10.2)がボトルネックとなるサーバへのアクセスであった場合、その外部サーバへのアクセスはすべてSLAを満たさないということになり、内部ネットワークには問題がない時においても、SLAを満たさなくなり、正確なSLAを満たさない時間帯、及びネットワーク装置の絞り込みができなくなる。
【0111】
このような課題を解決するために、SLA評価装置3から送信されるSLA評価結果メッセージのSLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレスが内部サーバでなく、かつ、高頻度でSLAを満たさない外部サーバを検出し、高頻度でSLAを満たさない外部サーバへのアクセスに関するSLA不満足に対しては、データ対象外とする機能を本発明は採用する。
【0112】
前記の実施の形態Aで示したSLA評価結果格納手段110は、SLA評価結果メッセージの通知時間、SLAを満足しなかったサーバの送信先IPアドレス、SLAを満足しなかった際に使用したアクセスポイントのIPアドレス、及びレスポンスタイムやスループット等のSLA評価を行った実測データをSLA評価結果DB101に格納し、経路情報計測手段111に処理を渡すが、処理を渡す前に、オプションとして、処理をSLA不満足サーバIPアドレス登録手段120に渡す。
【0113】
(1):SLA不満足サーバIPアドレス登録手段の処理の説明
図32はSLA不満足サーバIPアドレス登録手段の処理フローである。図32において、SLA不満足サーバIPアドレス登録手段120は、ネットワーク装置IPアドレス・リストからSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタを抽出する(S141)。そして、抽出したSLA評価結果DB101の登録フィールド・ポインタに基づいて外部サーバとして登録されているサーバIPアドレスを抽出する(S142)。そして、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108(図33参照)に対して、抽出したサーバIPアドレスがあるかを判別し(S143)て、登録されていなければ、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108に対して、抽出したサーバIPアドレスに対応するデータスキーマを作成し(S144)、サーバIPアドレスをネットワーク装置IPアドレス・リストに設定し(S145)、処理をSLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121に渡し、処理を終了する(S146)。
【0114】
図33はSLA不満足サーバIPアドレスデータテーブルの説明図である。図33において、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブルには、例えば、外部サーバのIPアドレスが「10.20.10.2」におけるSLA不満足発生回数、・・・が設けてある。
【0115】
(2):SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段の処理の説明
図34はSLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段の処理フローである。図34において、SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段121は、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108のSLA評価結果メッセージの送信先IPアドレスに対応するデータスキーマを更新する(S151)。そして、処理を高頻度SLA不満足サーバ判別手段122に渡し、処理を終了する(S152)。
【0116】
(3):高頻度SLA不満足サーバ判別手段の処理の説明
図35は高頻度SLA不満足サーバ判別手段の処理フローである。図35において、SLA不満足サーバ判別手段122は、SLA不満足時情報抽出閾値データ201の閾値データを抽出して(S161)、SLA不満足サーバIPアドレスデータテーブル108から抽出した閾値データ個数分抽出する(S162)。そして、サーバにおいて、高頻度にSLA不満足する外部サーバへのアクセスではないか判別し(S163)、高頻度に発生する外部サーバを含んでいなければ、処理を経路情報計測手段111に渡す。含んでいれば(SLA不満足サーバが前記S162で抽出したサーバの中にある場合)、処理を終了する(S164)。
【0117】
このようにして、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部サーバの影響を最小限に抑制することが可能となる。
【0118】
以上、実施の形態で説明したように、本発明は、ネットワーク利用者とインターネット・サービス・プロバイダとの間で結ばれるSLAの評価結果に基づいて、SLAを満足しない要因となるネットワーク機器を分析することによって、インターネット・サービス・プロバイダが導入しているネットワーク管理システムに対して、どのネットワーク機器(装置)に注目して監視すれば良いかを示すことが可能となり、従来のネットワーク管理システムでは、困難であった監視対象を絞り込むことを可能とする。さらに、キャリアやインターネット・サービス・プロバイダのような規模の大きいネットワークになると、考慮しなければならないネットワーク装置の情報が莫大となるというスケーラビリティに関する問題も解決可能となる。
【0119】
また、本発明は、SLAを満足しない要因となる時間帯やネットワーク機器を分析することによって、インターネット・サービス・プロバイダは、他社との差別化を図るために行おうとしているポリシー制御やキャッシュ・サーバ配置等をどのように制御すれば良いかを示すことが可能となる。例えば、SLAを満足しなくなりがちな時間帯だけ帯域を多く割り付けるポリシー制御を行ったり、SLAを満足しなくなりがちなネットワーク装置の前段にキャッシュ・サーバを配置することが可能となる。このようにして、レスポンスタイム等のネットワーク利用者が体感しているネットワーク利用体感を向上させることが可能となる。さらに、エンド・ユーザのクライアントにアプリケーションを組み込む必要がないので、インターネット・ビジネス分野には適用が容易となる。その上、エンド・ユーザが体感するレスポンスタイムを計測手法だけではなく、ネットワークのリソースを有効に使用する制御を可能とする。
【0120】
さらに、インターネット・サービス・プロバイダは、本発明を用いて、ネットワーク装置の設備投資や、ポリシー制御を行った場合、SLA不満足回数の増減を調べることで、ネットワーク装置の設備投資効果や、ポリシー制御の効果を評価することも可能となる。このようにして、インターネット・サービス・プロバイダは、ネットワーク利用者との間で結んだSLA契約を守れない場合に支払うペナルティ料金を減額することが可能となる。
【0121】
その上、本発明は、SLAを満足しない要因となる時間帯やネットワーク機器を絞り込むことで、従来方式において記述されている管理対象ネットワーク装置の増加に伴うトラヒックの増大を抑制する効果もある。
【0122】
また、本発明は、動的に経路情報収集機能を具備しており、予めネットワークトポロジーを設定することなく、柔軟にSLAを満足しない要因となる時間帯やネットワーク機器を分析、及び検出が可能なので、従来方式のようなネットワークトポロジーを事前登録する必要はない。また、従来方式のようなシステムダウンが発生した際のクライアントの影響範囲を検出するような問題発生後のクライアント復旧のための方式とは異なり、ネットワーク機器がシステムダウンのような致命的な障害が発生する前のワーニング状態を検出することが可能なものである。
【0123】
なお、上記実施の形態では、SLA結果分析サーバ8とネットワーク監視装置9を別に設ける説明をしたが、ネットワーク監視装置9内にSLA結果分析サーバ8の機能を含むようにすることもできる。
【0124】
(7):プログラムインストールの説明
SLA結果収集機能部11、SLA結果分析機能部12、ネットワーク監視指示機能部13、SLA評価結果受信手段109、SLA評価結果格納手段110、経路情報計測手段111、経路判別手段112、SLA不満足時間帯インクリメント手段113、SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段114、ネットワーク・パラメータ計測手段115、SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段116、外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段(外部ネットワーク装置アドレス登録手段)117、SLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段118、高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段119、SLA不満足サーバIPアドレス登録手段(SLA不満足サーバアドレス登録手段)120、SLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段(SLA不満足サーバアドレス・インクリメント手段)121、高頻度SLA不満足サーバ判別手段122、高頻度SLA不満足度抽出手段202、SLA不満足要因受信手段301、ネットワーク監視装置通知手段302等は、プログラムで構成でき、主制御部(CPU)が実行するものであり、主記憶に格納されているものである。このプログラムは、一般的な、コンピュータで処理されるものである。このコンピュータは、主制御部、主記憶、ファイル装置、表示装置、キーボード等の入力手段である入力装置などのハードウェアで構成されている。
【0125】
このコンピュータに、本発明のプログラムをインストールする。このインストールは、フロッピィ、光磁気ディスク等の可搬型の記録(記憶)媒体に、これらのプログラムを記憶させておき、コンピュータが備えている記録媒体に対して、アクセスするためのドライブ装置を介して、或いは、LAN等のネットワークを介して、コンピュータに設けられたファイル装置にインストールされる。そして、このファイル装置から処理に必要なプログラムステップを主記憶に読み出し、主制御部が実行するものである。
【0126】
〔以下付記を記載する〕
(付記1) ネットワーク利用者がネットワーク利用者端末でネットワーク接続を行うアクセスポイントに接続されたサービスレベルアグリーメントを評価するSLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集、分析を行うネットワーク分析装置であって、前記SLA評価装置により評価されたサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集するSLA結果収集機能部と、該収集したサービスレベルアグリーメントの評価結果によりサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部と、該特定したサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を通知するネットワーク監視指示機能部とを有することを特徴としたネットワーク分析装置。
【0127】
(付記2) 前記SLA結果収集機能部に、前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を保持するSLA評価結果データベースと、サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置のアドレス一覧テーブルと、前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージを受信するSLA評価結果受信手段と、前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージをSLA評価結果データベースに格納するSLA評価結果格納手段と、前記SLA評価装置から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのアクセス・ポイントアドレスから利用者アクセス先アドレスまでの経路情報の計測をする経路情報計測手段と、前記経路情報計測手段により計測されたサービスレベルアグリーメントを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置アドレス・リストと前記アドレス一覧テーブルと比較し、サービスレベルアグリーメントを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別して前記SLA評価結果データベースに登録する経路判別手段と、を有することを特徴とした付記1記載のネットワーク分析装置。
【0128】
(付記3) 前記SLA結果収集機能部に、サービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯の情報を保持するSLA不満足時間帯データテーブルと、サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置の情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置データテーブルと、あるタイムスケールで切り分けられた前記SLA不満足時間帯データテーブルに対して、前記SLA評価装置から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのサービスレベルアグリーメント不満足発生時間に対応するデータテーブルを更新するSLA不満足時間帯インクリメント手段と、サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれる前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブルに対して、前記経路判別手段により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置のアドレスに対応するデータテーブルを更新するSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段と、を有することを特徴とした付記2記載のネットワーク分析装置。
【0129】
(付記4) 前記SLA結果収集機能部に、ネットワーク装置に関する計測可能なパラメータ情報を保持した計測対象パラメータ一覧データテーブルと、サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置のネットワーク・パラメータ情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルと、前記経路判別手段により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置に対して、前記計測対象パラメータ一覧データテーブルにある計測対象パラメータを計測するネットワーク・パラメータ計測手段と、あるスケールで切り分けられた前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルに対して、上記ネットワーク・パラメータ計測手段により計測された値に対応するデータテーブルを更新する前記SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段と、を有することを特徴とした付記2又は3記載のネットワーク分析装置。
【0130】
(付記5) 前記SLA結果分析機能部に、時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態等のサービスレベルアグリーメントの不満足時情報から発生頻度の高いものを取り出すための閾値を保持したSLA不満足時情報抽出閾値データと、ある周期で起動されて、前記SLA不満足時情報抽出閾値データの閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、前記抽出した閾値データで示される個数分、前記SLA不満足時間帯データテーブル、前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブル、及び前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルから抽出する高頻度SLA不満足度抽出手段と、を有することを特徴とした付記2〜4のいずれかに記載のネットワーク分析装置。
【0131】
(付記6) 前記ネットワーク監視指示機能部に、SLA結果分析機能部から送信されるSLA不満足要因メッセージを受信するSLA不満足要因受信手段と、ネットワークを監視するネットワーク監視装置のUPLINK機能を介してサービスレベルアグリーメントを満たさない可能性が高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態の情報を編集し、ネットワーク監視装置に通知するネットワーク監視装置通知手段とを有することを特徴とした付記1〜5のいずれかに記載のネットワーク分析装置。
【0132】
(付記7) 前記SLA結果収集機能部に、SLAを満たさない経路に関与する外部ネットワーク装置の情報を保持するSLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルと、前記経路判別手段により判別した外部ネットワーク内のネットワーク装置のアドレスが、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルに登録されていなければ、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルに登録する外部ネットワーク装置アドレス登録手段と、SLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルの外部ネットワーク装置のアドレスに対応するデータテーブルを更新するSLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段と、前記SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段を行う前に、外部ネットワーク装置において、高頻度にSLA不満足とする外部ネットワーク装置が経路に含まれていないか判断する高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段とを有することにより、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制することを特徴とした付記3〜5のいずれかに記載のネットワーク分析装置。
【0133】
(付記8) 前記SLA結果収集機能部に、SLA評価装置から送信されるSLA評価結果メッセージの送信先アドレスを保持するSLA不満足サーバアドレスデータテーブルと、前記SLA評価結果受信手段で受信したSLA評価結果メッセージの送信先アドレスが、SLA不満足サーバアドレスデータテーブルに登録されていなければ、SLA不満足サーバアドレスデータテーブルに登録するSLA不満足サーバアドレス登録手段と、SLA不満足サーバアドレスデータテーブルのSLA評価結果メッセージの送信先アドレスに対応するデータテーブルを更新するSLA不満足サーバアドレス・インクリメント手段と、前記SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段を行う前に、SLA評価結果メッセージの送信先アドレス(サーバ)において、高頻度にSLAを不満足とする外部サーバが含まれていないか判断する高頻度SLA不満足サーバ判別手段とを有することにより、SLAを不満足とする要因を特定する際に、外部サーバの影響を最小限に抑制すること特徴とした付記3〜5のいずれかに記載のネットワーク分析装置。
【0134】
(付記9) ネットワーク接続を行うアクセスポイントに接続されたサービスレベルアグリーメントを評価するSLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集するSLA結果収集機能部と、該収集したサービスレベルアグリーメントの評価結果によりサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部と、該特定したサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を通知するネットワーク監視指示機能部として、コンピュータを機能させるためのプログラム及びプログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
【0135】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果がある。
【0136】
(1):SLA評価装置により評価されたサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集するSLA結果収集機能部と、該収集したサービスレベルアグリーメントの評価結果によりサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部と、該特定したサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を通知するネットワーク監視指示機能部とを有し、前記SLA結果収集機能部の経路判別手段でサービスレベルアグリーメントを満たさない場合のネットワーク装置がサービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークか外部ネットワークかを判別するため、ネットワーク監視を行う必要性の高い時間帯とネットワーク装置の絞り込みを行うことができる。
【0137】
(2):経路判別手段で、経路情報計測手段により計測されたサービスレベルアグリーメントを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置アドレス・リストとアドレス一覧テーブルとを比較し、サービスレベルアグリーメントを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別して前記SLA評価結果データベースに登録するため、SLAを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別してSLA評価結果データベースに登録することができ、監視を行う必要性の高い内部ネットワークの時間帯とネットワーク装置の絞り込みを容易に行うことが可能となる。
【0138】
(3):SLA不満足時間帯インクリメント手段で、あるタイムスケールで切り分けられたSLA不満足時間帯データテーブルに対して、SLA評価装置から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのサービスレベルアグリーメント不満足発生時間に対応するデータテーブルを更新し、SLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段で、サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれる前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブルに対して、経路判別手段により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置のアドレスに対応するデータテーブルを更新するため、SLAを満たさない場合のみ時間帯やネットワーク装置の情報を更新することができる。
【0139】
(4):SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段で、あるスケールで切り分けられたSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルに対して、ネットワーク・パラメータ計測手段により計測された値に対応するデータテーブルを更新するため、SLAを満たさない場合のネットワーク装置状態の情報を更新することができる。
【0140】
(5):高頻度SLA不満足度抽出手段で、ある周期で起動されて、SLA不満足時情報抽出閾値データの閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、抽出した閾値データで示される個数分、SLA不満足時間帯データテーブル、SLA不満足ネットワーク装置データテーブル、及びSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルから抽出するため、SLAを満たさない場合のネットワーク監視を行う必要性の高い時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態におけるシステム構成の説明図である。
【図2】実施の形態におけるSLA結果分析サーバの説明図である。
【図3】実施の形態における監視する必要性の高い監視対象を通知する場合の説明図である。
【図4】実施の形態における外部ネットワーク装置の影響を最小限に抑制する場合の説明図である。
【図5】実施の形態における外部サーバの影響を最小限に抑制する場合の説明図である。
【図6】実施の形態におけるSLAを満たさない時間帯及びネットワーク装置絞り込みの結果によるネットワーク監視のシステム構成の説明図である。
【図7】実施の形態におけるSLA評価結果メッセージの説明図である。
【図8】実施の形態におけるSLA評価結果受信手段の処理フローである。
【図9】実施の形態におけるSLA評価結果格納手段の処理フローである。
【図10】実施の形態におけるSLA評価結果DBの説明図である。
【図11】実施の形態における経路情報計測手段の処理フローである。
【図12】実施の形態におけるネットワーク装置IPアドレス・リストの説明図である。
【図13】実施の形態における経路判別手段の処理フローである。
【図14】実施の形態におけるIPアドレス一覧テーブルの説明図である。
【図15】実施の形態におけるSLA不満足時間帯インクリメント手段の処理フローである。
【図16】実施の形態におけるSLA不満足時間帯データテーブルの説明図である。
【図17】実施の形態におけるSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段の処理フローである。
【図18】実施の形態におけるSLA不満足ネットワーク装置データテーブルの説明図である。
【図19】実施の形態におけるネットワーク・パラメータ計測手段の処理フローである。
【図20】実施の形態における計測対象パラメータ一覧データテーブルの説明図である。
【図21】実施の形態におけるSLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段の処理フローである。
【図22】実施の形態におけるSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルの説明図である。
【図23】実施の形態におけるSLA結果分析機能部の高頻度SLA不満足度抽出手段の処理フローである。
【図24】実施の形態におけるSLA不満足時情報抽出閾値データの説明図である。
【図25】実施の形態におけるSLA不満足要因メッセージの説明図である。
【図26】実施の形態におけるSLA不満足要因受信手段の処理フローである。
【図27】実施の形態におけるネットワーク監視装置通知手段の処理フローである。
【図28】実施の形態における外部ネットワーク装置IPアドレス登録手段の処理フローである。
【図29】実施の形態におけるSLA不満足外部ネットワーク装置データテーブルの説明図である。
【図30】実施の形態におけるSLA不満足外部ネットワーク装置インクリメント手段の処理フローである。
【図31】実施の形態における高頻度SLA不満足外部ネットワーク装置判別手段の処理フローである。
【図32】実施の形態におけるSLA不満足サーバIPアドレス登録手段の処理フローである。
【図33】実施の形態におけるSLA不満足サーバIPアドレスデータテーブルの説明図である。
【図34】実施の形態におけるSLA不満足サーバIPアドレス・インクリメント手段の処理フローである。
【図35】実施の形態における高頻度SLA不満足サーバ判別手段の処理フローである。
【符号の説明】
1 ネットワーク利用者端末
2 アクセスポイント
3 SLA評価装置
6 内部ネットワーク
7 外部ネットワーク
8 ネットワーク分析装置(SLA結果分析サーバ)
9 ネットワーク監視装置
11 SLA結果収集機能部
12 SLA結果分析機能部
13 ネットワーク監視指示機能部
Claims (4)
- SLA評価装置により評価されたサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集するSLA結果収集機能部と、
該収集したサービスレベルアグリーメントの評価結果によりサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を特定するSLA結果分析機能部と、
該特定したサービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯やネットワーク装置を通知するネットワーク監視指示機能部とを有し、
前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を収集、分析を行うネットワーク分析装置であって、
前記SLA結果収集機能部に、
前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果を保持するSLA評価結果データベースと、
サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置のアドレス一覧テーブルと、
前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージを受信するSLA評価結果受信手段と、
前記SLA評価装置から送信されるサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージをSLA評価結果データベースに格納するSLA評価結果格納手段と、
前記SLA評価装置から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのアクセス・ポイントアドレスから利用者アクセス先アドレスまでの経路情報の計測をする経路情報計測手段と、
前記経路情報計測手段により計測されたサービスレベルアグリーメントを満たさない際に経路となったと考えられるネットワーク装置アドレス・リストと前記アドレス一覧テーブルと比較し、サービスレベルアグリーメントを満たさない場合の経路が内部ネットワークか外部ネットワークかを判別して前記SLA評価結果データベースに登録する経路判別手段と、
を有することを特徴としたネットワーク分析装置。 - 前記SLA結果収集機能部に、
サービスレベルアグリーメントを満たさない時間帯の情報を保持するSLA不満足時間帯データテーブルと、
サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置の情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置データテーブルと、
あるタイムスケールで切り分けられた前記SLA不満足時間帯データテーブルに対して、前記SLA評価装置から送信されたサービスレベルアグリーメントの評価結果メッセージのサービスレベルアグリーメント不満足発生時間に対応するデータテーブルを更新するSLA不満足時間帯インクリメント手段と、
サービスレベルアグリーメントのサービスを提供する内部ネットワークが備えるネットワーク装置の全てが含まれる前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブルに対して、前記経路判別手段により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置のアドレスに対応するデータテーブルを更新するSLA不満足ネットワーク装置インクリメント手段と、
を有することを特徴とした請求項1記載のネットワーク分析装置。 - 前記SLA結果収集機能部に、
ネットワーク装置に関する計測可能なパラメータ情報を保持した計測対象パラメータ一覧データテーブルと、
サービスレベルアグリーメントを満たさない経路に関与するネットワーク装置のネットワーク・パラメータ情報を保持するSLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルと、
前記経路判別手段により判別した内部ネットワーク内のネットワーク装置に対して、前記計測対象パラメータ一覧データテーブルにある計測対象パラメータを計測するネットワーク・パラメータ計測手段と、
あるスケールで切り分けられた前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルに対して、上記ネットワーク・パラメータ計測手段により計測された値に対応するデータテーブルを更新する前記SLA不満足ネットワーク装置状態インクリメント手段と、
を有することを特徴とした請求項1又は2記載のネットワーク分析装置。 - 前記SLA結果分析機能部に、
時間帯、ネットワーク装置、及びネットワーク装置状態等のサービスレベルアグリーメントの不満足時情報から発生頻度の高いものを取り出すための閾値を保持したSLA不満足時情報抽出閾値データと、
ある周期で起動されて、前記SLA不満足時情報抽出閾値データの閾値データを抽出し、SLA不満足度発生回数の頻度の高い情報を、前記抽出した閾値データで示される個数分、前記SLA不満足時間帯データテーブル、前記SLA不満足ネットワーク装置データテーブル、及び前記SLA不満足ネットワーク装置状態データテーブルから抽出する高頻度SLA不満足度抽出手段と、
を有することを特徴とした請求項1〜3のいずれかに記載のネットワーク分析装置。
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