JP3780306B2 - Coil device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子スピン共鳴(以下、「ESR」という。)や核磁気共鳴(以下、「NMR」という。)に用いられるコイル装置に係り、3次元イメージングに必要な勾配磁場を発生させるコイル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ここ数年、活性酸素と称される物質(以下、「フリーラジカル」という。)が、老化、癌やその他の疾病などに深く関与していることが指摘されている。このフリーラジカルは、不対電子をもつ物質で、非常に酸化力が強く、他の物質の電子を奪い安定した物質になろうとする。このフリーラジカルが体内で存在すると、体の組織の原子にも同じように作用し、組織の破壊につながり、疾病の原因となると考えられている。
また、頭の中で「ストレス」を感じただけでフリーラジカルが体内に発生することが報告されていて、ストレスと疾病の関係を結び付ける要因の一つと考えられている。
【0003】
このフリーラジカルの生体内での分布をin vivo計測によって3次元イメージング化し、画像化するための技術としてESR装置が開発されており、現在、ラット等の小動物を対象とした装置が研究室で試用されている。
このESR装置に用いられる磁場勾配コイルは、フリーラジカルの位置を特定するための勾配磁場を発生させるものであり、この勾配磁場の精度は、測定器の精度を大きく左右するものである。
【0004】
この磁場勾配コイルを備えたコイル装置は、3次元の直線磁場勾配を得るための磁場勾配コイルを主コイル間に配設した構成とされ、この構成のもとに、主コイルによる一定磁場に、磁場勾配コイルの電流を制御して磁場勾配を変化させることにより、所望の位置におけるESR信号が得られる。
【0005】
前記磁場勾配コイルの主な形状として、以下に示すように大きく分けて3つのタイプがある。
従来、Lバンド(マイクロ波掃引周波数が1GHz以下の周波数領域)ESRシステムにおける磁場勾配コイルとして、例えば、図12に示すようなAnderson型コイル(American Institute of physics,32-3(1961),pp.241-250)1が採用されている。該Anderson型コイル1は、4個の矩形コイルからなる磁場勾配コイルであって、W.A.Andersonの理論に基づいて設計されたX軸コイルおよびY軸コイルで構成することにより、X軸およびY軸方向の勾配磁場を発生する。
なお、図12におけるAnderson型コイル1は、X軸コイルであるが、Z軸を中心に90゜回転させるとY軸コイルとなる。
【0006】
また、他のコイルの形態として、図13および図14にそれぞれ示すような鞍型コイル2とヘルムホルツ型コイル3がある。
前記鞍型コイル2は、NMR用のコイル装置として従来から一般に採用されているものであり、例えば、図13に示すように、円弧および直線からなるコイルを4個組み合わせたものである。
なお、図13における鞍型コイル2は、Y軸コイルであるが、Z軸を中心に90゜回転させるとX軸コイルとなる。
また、図13および図14中の矢印は、電流方向を示している。
【0007】
前記ヘルムホルツ型コイル3は、図14に示すように、互いに逆方向に電流を流すもので、静磁場方向であるZ軸方向の勾配磁場を発生させるコイルとして、ESR装置およびNMR装置のどちらにも採用されている。
【0008】
従来のESR用のコイル装置として、例えば、実開平7−12103号公報にAnderson型コイルを採用したものが提案されている。このコイル装置は、ケース内部の空洞に試料を装填し、一対の主コイルに定電流を流すことにより主コイル間に所定方向の静磁場が設定され、Anderson型のX軸コイルおよびY軸コイル、さらにヘルムホルツ型のZ軸コイルに所定の電流比で電流を流すことにより前記空洞に直線性の高い所要の磁場勾配が設定されるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のコイル装置には、以下のような課題が残されている。すなわち、従来のコイル装置では、測定可能領域がラット位の大きさ(半径20mm球内の領域)であり、最終的な目標である人体を測定対象とするには、より大きなコイルが必要となっている。しかし、コイルの大型化に伴い、電力も大きくなるという問題があり、例えば、人体よりも小さな動物を測定対象と考え、半径100mmの球内を測定対象とする磁場勾配コイルを、Anderson型コイルおよび鞍型コイルによって設計した場合には、以下の表1,表2に示すように、いずれも合計電力が200KWを超える非現実的なものとなってしまうことがわかる。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】
Anderson型コイルが大電力となる原因について、以下に説明する。
直線導体を流れる電流によって任意の点に発生する磁場強度は、Biot−Savart’の式によって求めることができ、この式によれば、導体から遠くなるに従い、発生する磁場は小さくなることが分かる。したがって、より少ない電流で目的とする磁場を発生させるためには、これを測定領域の近くに配置させればよい。
Anderson型コイルの条件では、コイル間の距離によってコイルの大きさが決められ、測定対象が大きくなればコイル間の距離を大きくする必要があるので、必然的にコイル自体も大きくなって測定領域から導体の位置が遠ざかることになる。
また、Anderson型コイルが作る磁場勾配の精度はあまり良くなく、原点から遠ざかるにしたがって起こる精度の悪化の度合いが大きい。そのため、測定領域が小さいにもかかわらず、コイルが大型になってしまっていた。
【0013】
一方、鞍型コイルの場合には、コイルの磁場勾配に寄与する辺が弧の部分のみであり、その位置は半径によって決まる。そのため、測定対象が大きくなると、半径が大きくなり、辺の位置は測定対象から遠ざかることになって、Anderson型コイルと同様に、大電力が必要となってしまうことが分かる。
したがって、これら従来のコイル形状では電力を低減することができなかった。
【0014】
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたもので、より少ない電流で目的とする磁場勾配を測定領域に発生させることができるESR用またはNMR用のコイル装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、請求項1記載のコイル装置では、内部中心が測定領域とされた円筒状の変調コイルと、磁場勾配を該変調コイルの内部に発生させるコイルユニットとを備えてなり、該コイルユニットは、前記測定領域中心を原点とし前記変調コイルの軸線に対して垂直に加える静磁場方向をZ軸とするとともに前記軸線方向をY軸としたときに、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に磁場勾配をそれぞれ発生させるX軸コイル、Y軸コイルおよびZ軸コイルから構成され、前記X軸コイルは、前記変調コイルの周面に沿って湾曲して形成された略長方形環状とされ、前記軸線方向に長辺側を配して前記測定領域を中心として一対または偶数対設けられ、各X軸コイルは、前記周面をY−Z平面によって分割した2つの領域にそれぞれ均等に分けて配され、かつ、Y−Z平面に対して対称に配されている技術が採用される。
【0016】
このコイル装置では、X軸コイルが変調コイルの周面に沿って湾曲して形成された略長方形環状とされ、変調コイルの軸線方向に長辺側を配して測定領域を中心として一対または偶数対設けられ、また各X軸コイルが、前記周面をY−Z平面によって分割した2つの領域にそれぞれ均等に分けて配され、かつY−Z平面に対して対称に配されているので、各X軸コイルが測定領域を取り囲むように該測定領域に対して等距離に配されるとともに、各X軸コイルの長辺がそれぞれ測定領域から等距離に配されることから、X軸コイルを測定領域に全周に亙って効率的に近づけることができるとともに、X軸方向の高精度な勾配磁場が得られる。
【0019】
請求項2記載のコイル装置では、内部中心が測定領域とされた円筒状の変調コイルと、磁場勾配を該変調コイルの内部に発生させるコイルユニットとを備えてなり、該コイルユニットは、前記測定領域中心を原点とし前記変調コイルの軸線に対して垂直に加える静磁場方向をZ軸とするとともに前記軸線方向をY軸としたときに、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に磁場勾配をそれぞれ発生させるX軸コイル、Y軸コイルおよびZ軸コイルから構成され、前記Y軸コイルは、前記変調コイルの周面に沿って湾曲して形成された略楕円環状とされ、周方向に長径側を配して測定領域を中心として偶数対設けられ、各Y軸コイルは、前記周面をX−Y平面およびX−Z平面によって分割した4つの領域にそれぞれ均等に分けて配され、X−Z平面を介して隣接する2つの前記領域のY軸コイルは、X−Z平面に対して対称に配されている技術が採用される。
【0020】
このコイル装置では、Y軸コイルが、変調コイルの周面に沿って湾曲して形成された略楕円環状とされているので、Y軸方向に平行なコイル部分がほとんどなく、Y軸コイルの全周に亙って勾配磁場の発生に有効に寄与する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、LバンドESR装置に適用した本発明に係るコイル装置の一実施形態を図1から図7を参照しながら説明する。
これらの図にあって、符号10はコイル装置、11は変調コイル、12はコイルユニットを示している。
【0022】
本実施形態のコイル装置10は、図1から図4に示すように、内部中心に内径が20mmの球状の測定領域Mを有する円筒状のコイルケースCに収められた変調コイル11と、該変調コイル11の外周面に設けられ磁場勾配を変調コイル11の内部に発生させるコイルユニット12とを備え、走行車輪13を下部に取り付けたアルミ製の支持架台14上に固定されている。
【0023】
コイルユニット12は、アルミ材で形成されており、ESR測定に好ましくない外来ノイズ(特に、高周波ノイズ)の遮断を行っている。
該支持架台14上には、変調コイル11の半径方向両側に対向状態に設けられ軸線をケース11の軸線に直交させて配された一対の円環状の主コイル15が固定されている。これらの主コイル15は、変調コイル11の軸線に対して垂直方向に静磁場を加えるコイルである。
【0024】
なお、測定領域Mの中心を原点としたとき、主コイル15による静磁場方向をZ軸方向とするとともに、変調コイル11の軸線方向をY軸方向とし、Z軸およびY軸に直交する方向をX軸方向とする。
また、コイルユニット12には、その内周面に信号取り出し用の変調コイル11が設けられている。
【0025】
コイルユニット12は、図5から図7に示すように、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向に磁場勾配をそれぞれ発生させるX軸コイル16、Y軸コイル17およびZ軸コイル18から構成され、図5に示すように、内側からX軸コイル16、Y軸コイル17、Z軸コイル18の順に配設されている。
さらに、コイルユニット12の外側には、銅管である冷却管19が螺旋状に巻回されて配管されており、この冷却管19内に冷媒である冷却水を循環させることにより各コイルの発熱が抑えられるとともに、所定の温度に保たれるようになっている。
【0026】
前記冷却管19の両端には、冷却管19に接続した冷却水供給口20および冷却水排出口21が設けられ、冷却水供給口20および冷却水排出口21は、支持架台14内に設けられた外部給水口および外部排出口(図示せず)にそれぞれ接続されている。
なお、符号22および23は、主コイル15用の冷却水の給水口および排水口である。
この冷却管19に冷却水を必要量流すことによって、各コイルの発熱が抑制され、これらの構造、寸法、抵抗の変化が回避され、コイル装置10の安定な動作が可能となっている。万が一、異常発熱が生じた場合には、温度センサー(図示せず)によって温度異常が検知され、これに基づく出力が当該コイル装置10の制御部(図示せず)に送られ、電流を遮断することで各コイルの損傷が未然に防止される。
【0027】
前記X軸コイル16は、図6の(a)および図7の(a)に示すように、変調コイル11の周面に沿って湾曲して形成された略長方形環状とされ、軸線方向(Y軸)に長辺側を配して測定領域Mを中心として4つ設けられている。
各X軸コイル16は、図7の(a)に示すように、前記周面をX−Y平面およびY−Z平面によって分割した領域にそれぞれ分けて配され、Y−Z平面を介して隣接する両X軸コイル16は、互いにY−Z平面に対して対称に配されている。
また、X軸コイル16は、外来電磁波の遮断効果がある銅管24の表面に取り付けられている。
【0028】
前記Y軸コイル17は、図6の(b)および図7の(b)に示すように、変調コイル11の周面に沿って湾曲して形成された略楕円環状とされ、周方向に長径側を配して測定領域Mを中心として4つ設けられている。
各Y軸コイル17は、図7の(b)に示すように、前記周面をX−Y平面およびX−Z平面によって分割した領域にそれぞれ分けて配され、X−Z平面を介して隣接する両Y軸コイル17は、互いにX−Z平面に対して対称に配されている。
【0029】
前記Z軸コイル18は、図6の(c)および図7の(c)に示すように、変調コイル11の周面に沿って湾曲して形成された略長方形環状とされ、軸線方向(Y軸)に長辺側を配して測定領域Mを中心として2つ対向して設けられている。
両Z軸コイル18は、図7の(c)に示すように、互いにX−Y平面に対して対称に配されている。
なお、図6および図7中の矢印は、各コイルにおける電流方向を示している。
【0030】
前記X軸コイル16、Y軸コイル17およびZ軸コイル18の間は、絶縁性のテープ(図示せず)で絶縁され、さらに、各コイルから発生する熱の放熱性を高めるため、熱伝導性の高いシリコンを充填してある。
各コイルのリード線は、コイルユニット12内にある1つの溝に集められ、コイルケースC下部のメタルコンセント25に接続されている。これによって、リード線の磁場が互いに打ち消し合うことで、測定領域Mへの影響を少なくすることができる。
【0031】
上記構成のコイル装置10では、まず、変調コイル11内部の測定領域Mに試料を装填し、主コイル15に定電流を流すことにより主コイル15間に所定方向の静磁場が設定される。
次に、X軸コイル16、Y軸コイル17およびZ軸コイル18に所定の電流比で電流を流すことにより測定領域Mに直線性の高い所要の磁場勾配が設定される。
さらに、主コイル15の内側に取り付けた穴あき円盤状のラピットスキャンコイルRに、所定時間で極性の反転する電流を流すことにより所望の範囲における磁場掃引がなされる。係る磁場掃引を各軸コイルに流す電流比を変化させて行うことにより所望の位置におけるESR信号が得られることになる。
【0032】
このコイル装置10では、X軸コイル16が変調コイル11の周面に沿った略長方形環状とされ、測定領域Mを中心として前記周面をX−Y平面およびY−Z平面によって分割した領域にそれぞれ分けて配されているので、4つのX軸コイル16が測定領域Mを取り囲むように該測定領域Mに対して等距離に配されるとともに、各X軸コイル16の長辺がそれぞれ測定領域Mから等距離に配されることから、X軸コイル16を測定領域Mに全周に亙って効率的に近づけることができるとともに、X軸方向の高精度の勾配磁場が得られる。
【0033】
また、Z軸コイル18が、変調コイル11の周面に沿って略長方形環状とされ、測定領域Mを中心としてかつ互いにX−Y平面に対して対称に配されているので、2つのZ軸コイル18が測定領域Mを取り囲むように該測定領域Mに対して等距離に配されるとともに、各Z軸コイル18の長辺が測定領域Mから等距離に配されることから、Z軸コイル18を測定領域Mに全周に亙って効率的に近づけることができるとともに、Z軸方向の高精度の勾配磁場が得られる。
【0034】
さらに、Y軸コイル17が、変調コイル11の周面に沿って湾曲して形成された略楕円環状とされているので、Y軸方向に平行なコイル部分がほとんどなく、Y軸コイル17の全周に亙って有効に勾配磁場の発生に寄与することができる。
【0035】
したがって、上記X軸コイル16、Y軸コイル17およびZ軸コイル18が、それぞれ測定領域Mに高精度かつ効率的に磁場勾配を発生させるので、コイル装置10全体として、大幅に電力が低減される。
【0036】
なお、上記の一実施形態においては、ESR用のコイル装置としたが、他の磁場勾配コイル装置に用いても構わない。例えば、NMRに適用してもよい。
また、X軸コイル16を4つ配設したが、測定領域Mを中心として一対または偶数対設け、各X軸コイルを、変調コイルの周面をY−Z平面によって分割した2つの領域にそれぞれ均等に分けて配し、かつ、Y−Z平面に対して対称に配しても構わない。
【0037】
さらに、Z軸コイル18を2つ配設したが、測定領域Mを中心として一対または偶数対設け、各Z軸コイルを、変調コイルの周面をX−Y平面によって分割した2つの領域にそれぞれ均等に分けて配し、かつ、X−Y平面に対して対称に配しても構わない。例えば、X軸コイル16をY軸を中心に90゜回転させてZ軸コイルとしてもよい。
【0038】
そして、Y軸コイル17を4つ配設したが、測定領域Mを中心として偶数対設け、各Y軸コイルを、変調コイルの周面をX−Y平面およびX−Z平面によって分割した4つの領域にそれぞれ均等に分けて配し、X−Z平面を介して隣接する2つの前記領域のY軸コイルを、X−Z平面に対して対称に配しても構わない。例えば、各領域に2つづつY軸コイルを配設してもよい。
また、X軸コイル16、Y軸コイル17、Z軸コイル18の順に内側から配設したが、これらの順番は任意に設定してもよい。
【0039】
【実施例】
次に、試作した上記コイル装置10で得られた電力値等のデータについて、表3に示す。
【0040】
【表3】
【0041】
また、図8から図10に示すように、試作したコイル装置10による磁場特性の測定結果は、直線性の優れた良好な勾配磁場が発生していることが確認された。
さらに、コイル装置10と従来のAnderson型コイルとの大きさは、例えば、図11の(a)(b)(c)(d)に示すように、X軸コイル16においてはコイルのY軸方向長さHが、Anderson型コイル1は388mmであったのに対し、X軸コイル16は226mmに小さくなっており、Y軸コイル17およびZ軸コイル18についても同様に大幅に小型化されている。
【0042】
なお、コイル装置10(以下、前述したコイルのAnderson型および鞍型と区別するために、各軸コイルを総称して「円筒型」という。)と従来のLバンドESR装置に使用されているAnderson型コイルとの比較を、表4に示す。
【0043】
【表4】
【0044】
この表4から、円筒型は、Anderson型に比べて、電力が約1/4となっているとともに、個々のコイルの電圧も小さくなっているために、コイルに使用する電源も小さくすることができる。
さらに、銅線の重量も約1/9、ケースを含めた重量でも約1/4となっている。
【0045】
次に、測定領域を半径100mm球内と設定して、本発明に係るコイル装置についてシミュレーション設計した例を、表5に示す。
【0046】
【表5】
【0047】
この表5から、従来のAnderson型および鞍型では大電力が必要で大型化してしまうため実現困難であった半径100mm球内の測定領域でも、大幅に少電力化および軽量化された円筒型なら測定可能であることが分かる。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、以下の効果を奏する。
(1)請求項1記載のコイル装置によれば、X軸コイルが変調コイルの周面に形成された略長方形環状とされ、測定領域を中心として一対または偶数対設けられ、かつ、Y−Z平面に対して対称に配されているので、各X軸コイルが測定領域を取り囲むように該測定領域に対して等距離に配されるとともに、各X軸コイルの長辺がそれぞれ測定領域から等距離に配されることから、X軸コイルを測定領域に全周に亙って効率的に近づけることができるとともに、X軸方向の高精度な勾配磁場を得ることができる。
したがって、装置の低電力化を図ることができるとともに小型化・軽量化を行うことができ、大きな測定領域にも適用可能となることから、特にESR用として採用する場合には、測定対象を従来のラットよりも大きな動物に広げることが可能となる。
【0050】
(2)請求項2記載のコイル装置によれば、Y軸コイルが、変調コイルの周面に形成された略楕円環状とされているので、Y軸方向に平行なコイル部分がほとんどなく、Y軸コイルの全周に亙って勾配磁場の発生に有効に寄与することができる。したがって、請求項1と同様に、装置の低電力化を図ることができるとともに小型化・軽量化を行うことができ、大きな測定領域にも適用可能となることから、特にESR用として採用する場合には、測定対象を従来のラットよりも大きな動物に広げることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコイル装置の一実施形態を示す正面図である。
【図2】 本発明に係るコイル装置の一実施形態を示す側面図である。
【図3】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるコイルケースに収めたコイルユニットを示す側面図である。
【図4】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるコイルケースに収めたコイルユニットを示す正面図である。
【図5】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるコイルケースに収めたコイルユニットの各コイルの配置を示す概略断面図である。
【図6】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるコイルケースに収めたコイルユニットの各コイルを示す側面図である。
【図7】 本発明に係るコイル装置の一実施形態における各軸コイルの形状および配置を示す概略斜視図である。
【図8】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるX軸コイルによる磁場特性を示すグラフである。
【図9】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるY軸コイルによる磁場特性を示すグラフである。
【図10】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるZ軸コイルによる磁場特性を示すグラフである。
【図11】 本発明に係るコイル装置の一実施形態におけるX軸コイルと従来例のAnderson型X軸コイルとの寸法を比較するための両コイルの概略正面図および概略側面図である。
【図12】 本発明に係るコイル装置の一実施形態の従来例におけるAnderson型X軸コイルを示す概略側面図および概略断面図である。
【図13】 本発明に係るコイル装置の一実施形態の従来例における鞍型Y軸コイルを示す概略斜視図である。
【図14】 本発明に係るコイル装置の一実施形態の従来例におけるヘルムホルツ型Z軸コイルを示す概略斜視図である。
【符号の説明】
10 コイル装置
11 変調コイル
12 コイルユニット
16 X軸コイル
17 Y軸コイル
18 Z軸コイル
M 測定領域
X X軸
Y Y軸
Z Z軸[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a coil device used for electron spin resonance (hereinafter referred to as “ESR”) and nuclear magnetic resonance (hereinafter referred to as “NMR”), and a coil device that generates a gradient magnetic field necessary for three-dimensional imaging. About.
[0002]
[Prior art]
In recent years, it has been pointed out that substances called active oxygen (hereinafter referred to as “free radicals”) are deeply involved in aging, cancer and other diseases. This free radical is a substance having an unpaired electron, has a very strong oxidizing power, and tries to become a stable substance by taking away the electrons of other substances. If this free radical is present in the body, it is considered that it acts on atoms in the body tissue in the same way, leading to tissue destruction and causing disease.
In addition, it has been reported that free radicals are generated in the body just by feeling “stress” in the head, which is considered to be one of the factors that link the relationship between stress and disease.
[0003]
An ESR device has been developed as a technique for imaging this free radical distribution in vivo by three-dimensional imaging by in vivo measurement, and a device for small animals such as rats is currently being used in a laboratory. Has been.
The magnetic field gradient coil used in this ESR apparatus generates a gradient magnetic field for specifying the position of free radicals, and the accuracy of this gradient magnetic field greatly affects the accuracy of the measuring instrument.
[0004]
The coil device provided with the magnetic field gradient coil has a configuration in which a magnetic field gradient coil for obtaining a three-dimensional linear magnetic field gradient is disposed between the main coils. By controlling the current of the magnetic field gradient coil to change the magnetic field gradient, an ESR signal at a desired position can be obtained.
[0005]
The main shape of the magnetic field gradient coil is roughly classified into three types as shown below.
Conventionally, as a magnetic field gradient coil in an L-band (frequency region where the microwave sweep frequency is 1 GHz or less) ESR system, for example, Anderson type coil (American Institute of physics, 32-3 (1961), pp. 241-250) 1 is adopted. The Anderson type coil 1 is a magnetic field gradient coil composed of four rectangular coils. A. Gradient magnetic fields in the X-axis and Y-axis directions are generated by configuring with an X-axis coil and a Y-axis coil designed based on Anderson's theory.
The Anderson type coil 1 in FIG. 12 is an X-axis coil. However, when the Anderson-type coil 1 is rotated by 90 ° about the Z-axis, it becomes a Y-axis coil.
[0006]
As other coil forms, there are a
The
Note that the
Moreover, the arrow in FIG. 13 and FIG. 14 has shown the electric current direction.
[0007]
As shown in FIG. 14, the Helmholtz-type coil 3 is configured to flow currents in opposite directions. As a coil for generating a gradient magnetic field in the Z-axis direction that is a static magnetic field direction, both the ESR apparatus and the NMR apparatus are used. It has been adopted.
[0008]
As a conventional coil device for ESR, for example, a device adopting an Anderson type coil is proposed in Japanese Utility Model Laid-Open No. 7-12103. In this coil device, a sample is loaded into a cavity inside a case, and a constant current is passed through a pair of main coils to set a static magnetic field in a predetermined direction between the main coils. An Anderson type X-axis coil and Y-axis coil, Furthermore, a required magnetic field gradient with high linearity is set in the cavity by causing a current to flow through the Helmholtz type Z-axis coil at a predetermined current ratio.
[0009]
[Problems to be solved by the invention]
However, the following problems remain in the above coil device. That is, in the conventional coil device, the measurable area is the size of a rat (area within a sphere having a radius of 20 mm), and a larger coil is required to measure the final target human body. ing. However, as the size of the coil increases, there is a problem that the power increases. For example, an animal smaller than a human body is considered as a measurement target, and a magnetic field gradient coil whose measurement target is a sphere with a radius of 100 mm is used as an Anderson type coil and As shown in Tables 1 and 2 below, it can be seen that, when designed with a saddle coil, the total power is unrealistic exceeding 200 kW.
[0010]
[Table 1]
[0011]
[Table 2]
[0012]
The reason why the Anderson type coil becomes high power will be described below.
The strength of the magnetic field generated at an arbitrary point due to the current flowing through the straight conductor can be obtained by the Biot-Savart 'equation, which shows that the generated magnetic field decreases as the distance from the conductor increases. Therefore, in order to generate a target magnetic field with a smaller current, it may be arranged near the measurement region.
Under Anderson type coil conditions, the coil size is determined by the distance between the coils, and if the object to be measured increases, the distance between the coils must be increased. The position of the conductor will move away.
In addition, the accuracy of the magnetic field gradient created by the Anderson type coil is not very good, and the degree of accuracy deterioration that occurs as the distance from the origin increases. Therefore, the coil has become large despite the small measurement area.
[0013]
On the other hand, in the case of a saddle type coil, the side that contributes to the magnetic field gradient of the coil is only the arc portion, and its position is determined by the radius. Therefore, it can be understood that when the measurement target is increased, the radius is increased and the position of the side is moved away from the measurement target, so that a large amount of power is required as in the Anderson type coil.
Therefore, power cannot be reduced with these conventional coil shapes.
[0014]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an ESR or NMR coil apparatus capable of generating a target magnetic field gradient in a measurement region with a smaller current.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
The present invention employs the following configuration in order to solve the above problems. That is, the coil device according to claim 1 includes a cylindrical modulation coil whose internal center is a measurement region, and a coil unit that generates a magnetic field gradient inside the modulation coil. When the Z axis is the static magnetic field direction applied perpendicularly to the axis of the modulation coil with the measurement area center as the origin, and the Y axis is the axis direction, the X axis direction, the Y axis direction, and the Z axis direction An X-axis coil, a Y-axis coil, and a Z-axis coil that respectively generate magnetic field gradients. The X-axis coil has a substantially rectangular ring shape that is curved along the peripheral surface of the modulation coil. A long side is arranged in the direction, and a pair or an even number pair is provided centering on the measurement region, and each X-axis coil is divided equally into two regions obtained by dividing the peripheral surface by a YZ plane. It is, and techniques that are arranged symmetrically is adopted for Y-Z plane.
[0016]
In this coil device, the X-axis coil is formed into a substantially rectangular ring formed by being curved along the peripheral surface of the modulation coil, and a pair or an even number with the long side arranged in the axial direction of the modulation coil as the center of the measurement region Since each X-axis coil is provided in pairs and is equally divided into two regions obtained by dividing the peripheral surface by the YZ plane, and symmetrically arranged with respect to the YZ plane, Since each X-axis coil is arranged at an equal distance from the measurement region so as to surround the measurement region, and the long sides of each X-axis coil are arranged at an equal distance from the measurement region, In addition to being able to efficiently approach the measurement region over the entire circumference, a highly accurate gradient magnetic field in the X-axis direction can be obtained.
[0019]
The coil device according to
[0020]
In this coil device, since the Y-axis coil is formed in a substantially elliptical shape formed by being curved along the peripheral surface of the modulation coil, there is almost no coil portion parallel to the Y-axis direction, and the entire Y-axis coil Contributes effectively to the generation of gradient magnetic fields over the circumference.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of a coil device according to the present invention applied to an L-band ESR device will be described with reference to FIGS.
In these drawings,
[0022]
As shown in FIGS. 1 to 4, the
[0023]
The
On the
[0024]
When the center of the measurement region M is the origin, the static magnetic field direction by the
The
[0025]
As shown in FIGS. 5 to 7, the
Further, a cooling
[0026]
A cooling
By flowing a required amount of cooling water through the cooling
[0027]
As shown in FIGS. 6A and 7A, the
As shown in FIG. 7A, each
The
[0028]
As shown in FIGS. 6B and 7B, the Y-
As shown in FIG. 7B, each Y-
[0029]
As shown in FIG. 6C and FIG. 7C, the Z-
Both Z-
In addition, the arrow in FIG. 6 and FIG. 7 has shown the electric current direction in each coil.
[0030]
The
The lead wires of each coil are collected in one groove in the
[0031]
In the
Next, a required magnetic field gradient with high linearity is set in the measurement region M by causing a current to flow through the
Further, a magnetic field sweep in a desired range is performed by passing a current whose polarity is reversed in a predetermined time through a perforated disk-shaped rapid scan coil R attached to the inside of the
[0032]
In this
[0033]
Further, since the Z-
[0034]
Furthermore, since the Y-
[0035]
Therefore, since the
[0036]
In the above embodiment, the coil device for ESR is used. However, the coil device may be used for other magnetic field gradient coil devices. For example, you may apply to NMR.
Further, although four
[0037]
Further, although two Z-
[0038]
Four Y-
Further, although the
[0039]
【Example】
Next, Table 3 shows data such as a power value obtained by the
[0040]
[Table 3]
[0041]
Further, as shown in FIGS. 8 to 10, it was confirmed that a good gradient magnetic field with excellent linearity was generated in the measurement result of the magnetic field characteristics by the
Furthermore, the size of the
[0042]
The coil device 10 (hereinafter, each axial coil is collectively referred to as a “cylindrical type” in order to distinguish it from the Anderson type and the saddle type of the coil described above) and the Anderson used in the conventional L-band ESR device. Table 4 shows a comparison with the mold coil.
[0043]
[Table 4]
[0044]
From Table 4, the cylindrical type has about 1/4 of the power compared to the Anderson type, and the voltage of each coil is also small, so the power source used for the coil can be small. it can.
Furthermore, the weight of the copper wire is about 1/9, and the weight including the case is about 1/4.
[0045]
Next, Table 5 shows an example in which the measurement region is set to be within a sphere with a radius of 100 mm and a simulation design is performed on the coil device according to the present invention.
[0046]
[Table 5]
[0047]
From this Table 5, it is clear that the conventional Anderson type and saddle type would require a large amount of power and would be large, so that even in the measurement region within the 100 mm radius sphere, which was difficult to achieve, It can be seen that it can be measured.
[0048]
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
(1) According to the coil device of the first aspect, the X-axis coil is formed into a substantially rectangular ring formed on the peripheral surface of the modulation coil, and a pair or even number of pairs are provided around the measurement region, and YZ Since the X-axis coils are arranged symmetrically with respect to the plane, the X-axis coils are arranged at an equal distance from the measurement area so as to surround the measurement area, and the long sides of the X-axis coils are respectively equal to the measurement area. Since it is arranged at a distance, the X-axis coil can be brought close to the measurement region efficiently over the entire circumference, and a highly accurate gradient magnetic field in the X-axis direction can be obtained.
Therefore, the power consumption of the apparatus can be reduced, and the apparatus can be reduced in size and weight, and can be applied to a large measurement region. It becomes possible to spread to animals larger than rats.
[0050]
( 2 ) According to the coil device described in
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 2 is a side view showing an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 3 is a side view showing a coil unit housed in a coil case in one embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 4 is a front view showing a coil unit housed in a coil case in one embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 5 is a schematic cross-sectional view showing an arrangement of each coil of a coil unit housed in a coil case in an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 6 is a side view showing each coil of a coil unit housed in a coil case in one embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 7 is a schematic perspective view showing the shape and arrangement of each axial coil in an embodiment of the coil device according to the present invention.
FIG. 8 is a graph showing magnetic field characteristics of an X-axis coil in an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 9 is a graph showing magnetic field characteristics of a Y-axis coil in an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIG. 10 is a graph showing magnetic field characteristics by a Z-axis coil in an embodiment of a coil device according to the present invention.
FIGS. 11A and 11B are a schematic front view and a schematic side view of both coils for comparing dimensions of an X-axis coil and an Anderson-type X-axis coil of a conventional example in one embodiment of a coil device according to the present invention. FIGS.
FIGS. 12A and 12B are a schematic side view and a schematic cross-sectional view showing an Anderson type X-axis coil in a conventional example of an embodiment of a coil device according to the present invention. FIGS.
13 is a schematic perspective view showing a saddle type Y-axis coil in a conventional example of one embodiment of a coil device according to the present invention. FIG.
FIG. 14 is a schematic perspective view showing a Helmholtz-type Z-axis coil in a conventional example of one embodiment of a coil device according to the present invention.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
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