JP3777950B2 - Polyarylene copolymer and proton conducting membrane - Google Patents
Polyarylene copolymer and proton conducting membrane Download PDFInfo
- Publication number
- JP3777950B2 JP3777950B2 JP2000153047A JP2000153047A JP3777950B2 JP 3777950 B2 JP3777950 B2 JP 3777950B2 JP 2000153047 A JP2000153047 A JP 2000153047A JP 2000153047 A JP2000153047 A JP 2000153047A JP 3777950 B2 JP3777950 B2 JP 3777950B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- bis
- polyarylene
- diphenyl ether
- mol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 0 Cc1c(C)c(*)c(*O)c(*)c1C Chemical compound Cc1c(C)c(*)c(*O)c(*)c1C 0.000 description 3
- XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N C1CCCCC1 Chemical compound C1CCCCC1 XDTMQSROBMDMFD-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアリーレン系共重合体、さらに詳細には、一次電池用電解質、二次電池用電解質、燃料電池用高分子固体電解質、表示素子、各種センサー、信号伝達媒体、固体コンデンサー、イオン交換膜などに利用可能なプロトン伝導膜に有用なポリアリーレン系共重合体、およびこの共重合体からなるプロトン伝導膜に関する。
【0002】
【従来の技術】
電解質は、通常、(水)溶液で用いられることが多い。しかし、近年、これを固体系に置き替えていく傾向が高まってきている。その第1の理由としては、例えば、上記の電気・電子材料に応用する場合のプロセッシングの容易さであり、第2の理由としては、軽薄短小・高電力化への移行である。従来、プロトン伝導性材料としては、無機物からなるもの、有機物からなるものの両方が知られている。無機物の例としては、例えば水和化合物であるリン酸ウラニルが挙げられるが、これら無機化合物は界面での接触が充分でなく、伝導層を基板あるいは電極上に形成するには問題が多い。
【0003】
一方、有機化合物の例としては、いわゆる陽イオン交換樹脂に属するポリマー、例えばポリスチレンスルホン酸などのビニル系ポリマーのスルホン化物、ナフィオン(デュポン社製)を代表とするパーフルオロアルキルスルホン酸ポリマー、パーフルオロアルキルカルボン酸ポリマーや、ポリベンズイミダゾール、ポリエーテルエーテルケトンなどの耐熱性高分子にスルホン酸基やリン酸基を導入したポリマー〔Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.7,p.2490〜2492(1993)、Polymer Preprints,Japan,Vol.43,No.3,p.735〜736(1994)、Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.3,p730(1993)〕などの有機系ポリマーが挙げられる。
【0004】
これら有機系ポリマーは、通常、フィルム状で用いられるが、溶媒に可溶性であること、または熱可塑性であることを利用し、電極上に伝導膜を接合加工できる。しかしながら、これら有機系ポリマーの多くは、プロトン伝導性がまだ充分でないことに加え、耐久性や高温(100℃以上)でプロトン伝導性が低下してしまうことや、湿度条件下の依存性が大きいこと、あるいは電極との密着性が充分満足のいくものとはいえなかったり、含水ポリマー構造に起因する稼働中の過度の膨潤による強度の低下や形状の崩壊に至るという問題がある。したがって、これらの有機ポリマーは、上記の電気・電子材料などに応用するには種々問題がある。
【0005】
さらに、米国特許第5,403,675号明細書では、スルホン化された剛直ポリフェニレンからなる固体高分子電解質が提案されている。このポリマーは、芳香族化合物を重合して得られるフェニレン連鎖からなるポリマー(同明細書カラム9記載の構造)を主成分とし、これをスルホン化剤と反応させてスルホン酸基を導入している。しかしながら、スルホン酸基の導入量の増加によって、プロトン伝導度も向上するものの、得られるスルホン化ポリマーの機械的性質を著しく損なう結果となる。そのため、優れた機械的性質を維持し、かつプロトン伝導性を発現する適正なスルホン化濃度を調整する必要がある。実際、このポリマーでは、スルホン化が進行しすぎて、適正なスルホン酸基の導入量を制御するのは非常に困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の技術的課題を背景になされたもので、機械的性質を損なうスルホン酸量の導入上限量を容易に制御でき、得られるスルホン化されたポリマーは、広範囲の温度領域にわたって高いプロトン伝導性を有し、機械的強度に優れ、温水中での膨潤が抑制され、耐久性に優れるプロトン伝導膜が得られる、ポリアリーレン系共重合体、およびこの共重合体からなるプロトン伝導膜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A)主鎖に電子吸引性基とエーテル結合を有する芳香族化合物単位(以下「単位(A)」ともいう)40〜3モル%、および(B)主鎖に電子吸引性基を有さず、かつ下記一般式(2)および一般式(4)から選ばれる少なくとも1種の芳香族化合物単位(以下「単位(B)」ともいう)60〜97モル%〔ただし、(A)+(B)=100モル%〕からなるポリアリーレン系共重合体(以下「ポリアリーレン系共重合体」ともいう)に関する。
【0008】
【化4】
【0009】
〔一般式(2)および(4)中、R17〜R 20 は、同一または異なり、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アリール基、またはポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基を示し、R17〜R20の1つが当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む 1 価の有機基を示し、当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基はアリールオキシ基、アリールオキソ基、アリールチオカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールチオ基、アリールスルホン基、アリールオキシアリールオキソ基、アリールオキシアリールスルホン基またはアリールチオアリールオキソ基である。〕
ここで、上記電子吸引性基は、−CO−、−CONH−、−(CF2 )p−(ここで、pは1〜10の整数である)、−C(CF3 )2 −、−COO−、−SO−および−SO2 −の群から選ばれた少なくとも1種の2価の基が好ましい。
さらに、本発明のポリアリーレン系共重合体は、さらに、スルホン酸基を有するポリアリーレン系共重合体(以下「スルホン酸基含有共重合体」、あるいは「スルホン化ポリマー」ともいう)が好ましい。このスルホン酸基含有共重合体は、(A)主鎖に電子吸引性基とエーテル結合を有する芳香族化合物単位が4,4'−ビス(ベンゾイル)ジフェニルエーテル由来の構造単位40〜3モル%、および(B)主鎖に電子吸引性基を有さない芳香族化合物単位が4'−フェノキシ−2,5−ベンゾフェノン由来の構造単位60〜97モル%〔ただし、(A)+(B)=100モル%〕を含み、かつ重合体1gあたり、1.5〜3.5ミリ当量のスルホン酸基を有するものが好ましい。
次に、本発明は、上記スルホン酸基含有共重合体からなるプロトン伝導膜に関する。
次に、本発明は、下記一般式(1)’で表される芳香族化合物と下記一般式(2)’および(4)’の群から選ばれた少なくとも1種で表される芳香族化合物とをカップリング重合し、得られた共重合体をスルホン化することを特徴とする上記スルホン酸基を有するポリアリーレン系共重合体の製造方法に関する。
【0010】
【化5】
【0011】
〔一般式(1)’中、X,X’は同一または異なり、−CO−、−CONH−、−(CF2)p−(ここで、pは1から10の整数である)、−C(CF3)2−,−COO−,−SO−および−SO2−の群から選ばれた少なくとも1種の2価の電子吸引基を示し、R1〜R16は同一または異なり、スルホン酸基、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリル基、またはアリール基であり、R,R’は同一または異なり、フッ素原子を除くハロゲン原子、または−OSO 2 Z(ここで、Zはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、もしくはアリール基を示す)で表される基である。〕
【0012】
【化6】
【0013】
〔一般式(2)’および(4)’中、R17〜R20は、同一または異なり、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アリール基、またはポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基で表される基であり、R17〜R20の1つが当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基で表される基であり、当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基で表される基がアリールオキシ基、アリールオキソ基、アリールチオカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールチオ基、アリールスルホン基、アリールオキシアリールオキソ基、アリールオキシアリールスルホン基またはアリールチオアリールオキソ基であり、R,R’は同一または異なり、フッ素原子を除くハロゲン原子、または−OSO 2 Z(ここで、Zはアルキル基、ハロゲン化アルキル基、もしくはアリール基を示す)で表される基である。〕
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のポリアリーレン系共重合体は、(A)主鎖に電子吸引性基とエーテル結合を有する芳香族化合物単位40〜3モル%、および(B)主鎖に電子吸引性基を有さない芳香族化合物単位60〜97モル%〔ただし、(A)+(B)=100モル%〕からなる。
ここで、単位(A)としては、例えば、下記一般式(1)で表される芳香族化合物単位が挙げられ、また、単位(B)は、下記一般式(2)および(4)で表される芳香族化合物単位の少なくとも1種である。
【0015】
【化7】
【0016】
〔式中、X〜X'は同一または異なり、−CO−、−CONH−、−(CF2 )p−(ここで、pは1〜10の整数である)、−C(CF3
)2 −、−COO−、−SO−および−SO2 −の群から選ばれた少なくとも1種の2価の電子吸引性基を示し、R1〜R16は同一または異なり、スルホン酸基、水素原子、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基、アリル基、またはアリール基である。〕
【0017】
【化8】
【0018】
〔一般式(2)および(4)中、R17〜R 20 は、同一または異なり、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アリール基、またはポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基を示し、R17〜R20の1つが当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む 1 価の有機基を示し、当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基はアリールオキシ基、アリールオキソ基、アリールチオカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールチオ基、アリールスルホン基、アリールオキシアリールオキソ基、アリールオキシアリールスルホン基またはアリールチオアリールオキソ基である。〕
【0019】
本発明のポリアリーレン系共重合体は、上記一般式(1)で表される繰り返し構造単位〔単位(A)〕と、上記一般式(2)および(4)の群から選ばれた少なくとも1種の繰り返し構造単位〔単位(B)〕からなる。
また、スルホン酸基含有共重合体としては、例えば、上記一般式(1)に対応するモノマーと、上記一般式(2)および(4)の群から選ばれた少なくとも1種に対応するモノマーとを、遷移金属化合物を含む触媒の存在下で共重合し、次いで、スルホン化剤を用いて、スルホン化して得られるものである。
以下、本発明のポリアリーレン系共重合体と、スルホン化法により得られるスルホン酸基含有共重合体について説明する。
【0020】
まず、単位(A)について、説明する。
本発明の単位(A)は、主鎖に電子吸引性基とエーテル結合を有する芳香族化合物単位であり、例えば、上記一般式(1)で表される。
一般式(1)中のX〜X'としては、−CO−、−CONH−、−(CF2)p−、−C(CF3)2−、−COO−、−SO−および−SO2−の群から選ばれた少なくとも1種の2価の電子吸引性基が挙げられる。
ここで、−(CF2)p−基のpは、1〜10の整数、好ましくは2〜8の整数である。
なお、電子吸引性基とは、ハメット(Hammett)置換基常数がフェニル基のm位の場合、0.06以上、p位の場合、0.01以上の値となる基をいう。本発明のポリアリーレン系共重合体は、エーテル結合の導入によって、得られるスルホン化ポリマーの屈曲性が向上し、強度的性質が改善される。
また、X〜X'が、上記のような電子吸引性基であるので、ポリアリーレン系共重合体をスルホン化するに際し、電子供与性のエーテル結合があっても、結合したベンゼン環はスルホン化が進行し難いので、ポリマー連鎖中にスルホン化の進行が進み過ぎることがない。したがって、得られるポリアリーレン系共重合体の機械的性質に悪影響を与えることがないようにスルホン酸基の導入量の上限を制御することができる。さらに加えて、(A)成分自身によっても機械的性質の改善が図れる。
【0021】
また、上記一般式(1)中のR1 〜R16のうち、ハロゲン原子としては、フッ素原子などが、アルキル基としては、メチル基、エチル基などが、ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基などが、アリル基としては、プロペニル基などが、アリール基としては、フェニル基、ペンタフルオロフェニル基などが挙げられる。
【0022】
本発明のポリアリーレン系共重合体において、単位(A)の割合は、40〜3モル%、好ましくは35〜5モル%である。40モル%を超えると、得られるポリアリーレン系共重合体の溶解性が劣り、加工性に難点を示したり、また、重合後にスルホン化されるスルホン酸基がプロトン伝導性を示すのに充分でない。一方、5モル%未満では、共重合体化による機械的性質の改善、耐水性、メタノール耐性の改善、スルホン酸基導入量の上限量の制御などの点で効果がない。
【0023】
一方、単位(B)は、フェニレン連鎖からなる芳香族化合物単位であり、上記一般式(2)および(4)の群から選ばれた少なくとも1種である。
ここで、一般式(2)および(4)中、R17〜R 20 は、同一または異なり、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ハロゲン化アルキル基、アリール基、またはポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基を示し、R17〜R20の1つが当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む 1 価の有機基を示し、当該ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基はアリールオキシ基、アリールオキソ基、アリールチオカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アリールチオ基、アリールスルホン基、アリールオキシアリールオキソ基、アリールオキシアリールスルホン基またはアリールチオアリールオキソ基である。
ここで、R17〜R 20 中、アルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、アミル基、ヘキシル基などが挙げられる。また、ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。ハロゲン化アルキル基としては、トリフルオロメチル基、パーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロペンチル基、パーフルオロヘキシル基などが挙げられる。
さらに、ポリアリーレン生成の重合反応を阻害しない官能基を含む1価の有機基としては、例えばアリールオキシ、アリールオキソ、アリールチオカルボニル、アリールオキシカルボニル、アリールチオ、アリールスルホンなどが挙げられる。これらは、また、2つ以上の官能基を含む1価の有機基、例えばアリールオキシアリールオキソ、アリールオキシアリールスルホン、アリールチオアリールオキソなどが挙げられる。さらに、これらは、アリール基の代わりに、アルキル基、アルキルアリール基、アリールアルキル基に代えて用いてもよい。
【0024】
本発明のポリアリーレン系共重合体は、例えば、下記一般式(1)'で表される主鎖に電子吸引性基とエーテル結合を有する芳香族化合物(以下「(A)モノマー」ともいう)と、下記一般式(2)'および(4)'の群から選ばれた少なくとも1種で表されるフェニレン連鎖からなる芳香族化合物(以下「(B)モノマー」ともいう)とを、遷移金属化合物を含む触媒系の存在下に、溶媒中で重合することにより製造される。
【0025】
【化9】
【0026】
ここで、上記一般式(1)'中、X〜X'およびR1 〜R16は上記一般式(1)と同様であり、R〜R'は同一または異なり、フッ素原子を除くハロゲン原子、または−OSO2Z(ここで、Zはアルキル基、ハロゲン化アルキル基もしくはアリール基を示す)で表される基である。
一般式(1)'において、X〜X'としては、−CO−、−CONH−、−(CF2 )p−(ここで、pは1〜10の整数である)、−C(CF3)2 −、−COO−、−SO−、−SO2 が挙げられる。
上記一般式(1)'中、R〜R'のハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。また、一般式(1)'中、−OSO2Z中のZを構成する、アルキル基としてはメチル基、エチル基などが、ハロゲン化アルキル基としてはトリフルオロメチル基などが、アリール基としてはフェニル基、p−トリル基などが挙げられる。
【0027】
【化10】
【0028】
〔ここで、上記一般式(2)'および(4)'中、R17〜R 20 やR〜R'は、上記に同じ。〕
【0029】
上記一般式(1)'表される(A)モノマーの具体例としては、4,4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ブロモベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ブロモベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ヨードベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ヨードベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0030】
また、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの具体例としては、4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミ)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ブロモベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(4−ブロモベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ブロモベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−ブロモベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ヨードベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(4−ヨードベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ヨードベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−ヨードベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0031】
さらに、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの具体例としては、4,4'−ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4'−ビス(4−クロロフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−クロロフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−クロロフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ブロモフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4'−ビス(4−ブロモフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ブロモフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−ブロモフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−ヨードフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4'−ビス(4−ヨードフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−ヨードフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−ヨードフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニスルホニル)ジフェニルエーテル、4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニスルホニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニスルホニル)ジフェニルエーテル、4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニルスルホニル)ジフェニルエーテル、4,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニスルホニル)ジフェニルエーテル、3,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニルスルホニル)ジフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0032】
さらに、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの具体例としては、4,4'−ビス(4−クロロフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(4−クロロフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(3−クロロフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(3−クロロフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(4−ブロモフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(4−ブロモフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(3−ブロモフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(3−ブロモフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4'−ビス(4−ヨードフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(4−ヨードフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(3−ヨードフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(3−ヨードフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、4,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレート、3,4'−ビス(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ジフェニルエーテルジカルボキシレートなどが挙げられる。
【0033】
さらに、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの具体例としては、4,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス[(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(4−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、3,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3'ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0034】
さらに、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの具体例としては、4,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−クロロフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−クロロフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ブロモフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ブロモフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ブロモフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ブロモフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ブロモフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−ヨードフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−ヨードフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−トリフルオロメチルスルフォニロキシフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−トリフルオロメチルスルフォニロキシ)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシフェニル)テトラフルオロエチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシフェニル)ヘキサフルオロプロピル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシフェニル)オクタフルオロブチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(4−メチルスルフォニロキシフェニル)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテル、4,4'−ビス〔(3−メチルスルフォニロキシ)デカフルオロペンチル〕ジフェニルエーテルなどが挙げられる。
【0035】
一方、上記一般式(2)'で表される(B)モノマーの具体例としては、2,5−ジクロロ−4'−フェノキシベンゾフェノン、p−ジクロロベンゼン、p−ジブロモベンゼン、p−ジヨードベンゼン、p−ジメチルスルフォニロキシベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、2,5−ジブロモトルエン、2,5−ジヨードトルエン、2,5−ジメチルスルフォニロキシベンゼン、2,5−ジクロロ−p−キシレン、2,5−ジブロモ−p−キシレン、2,5−ジヨード−p−キシレン、2,5−ジクロロベンゾトリフルオライド、2,5−ジブロモベンゾトリフルオライド、2,5−ジヨードベンゾトリフルオライド、1,4−ジクロロ−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼン、1,4−ジブロモ−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼン、1,4−ジヨード−2,3,5,6−テトラフルオロベンゼンなどが挙げられ、好ましくはp−ジクロロベンゼン、p−ジメチルスルフォニロキシベンゼン、2,5−ジクロロトルエン、2,5−ジクロロベンゾトリフルオライドである。
【0036】
さらに、上記一般式(4)'で表される(B)モノマーの具体例としては、m−ジクロロベンゼン、m−ジブロモベンゼン、m−ジヨードベンゼン、m−ジメチルスルフォニロキシベンゼン、2,4−ジクロロトルエン、2,4−ジブロモトルエン、2,4−ジヨードトルエン、3,5−ジクロロトルエン、3,5−ジブロモトルエン、3,5−ジヨードトルエン、2,6−ジクロロトルエン、2,6−ジブロモトルエン、2,6−ジヨードトルエン、3,5−ジメチルスルフォニロキシトルエン、2,6−ジメチルスルフォニロキシトルエン、2,4−ジクロロベンゾトリフルオライド、2,4−ジブロモベンゾトリフルオライド、2,4−ジヨードベンゾトリフルオライド、3,5−ジクロロベンゾトリフルオライド、3,5−ジブロモトリフルオライド、3,5−ジヨードベンゾトリフルオライド、1,3−ジブロモ−2,4,5,6−テトラフルオロベンゼンなどが挙げられ、好ましくはm−ジクロロベンゼン、2,4−ジクロロトルエン、3,5−ジメチルスルフォニロキシトルエン、2,4−ジクロロベンゾトリフルオライドである。
【0037】
以上の一般式(2)'および(4)'で表される(B)モノマーのうち、溶解性、高分子量化の面から、ジクロロ安息香酸誘導体、例えば4'−フェノキシ−2,5−ジクロロベンゾフェノン、4'−フェノキシ−2,4−ジクロロベンゾフェノン、4'−フェノキシフェニル−2,5−ジクロロベンゾエート、4'−フェノキシフェニル−2,4−ジクロロベンゾエートを使用することが好ましい。
【0038】
上記一般式(1)'で表される(A)モノマーの少なくとも1種と、上記一般式(2)'および(4)'で表される芳香族化合物の群から選ばれた少なくとも1種の(B)モノマーとの共重合比は、上記単位(A)と単位(B)との割合と同様である。すなわち、(A)モノマーの使用量は、40〜3モル%、好ましくは35〜5モル%、(B)モノマーの使用量は、60〜97モル%、好ましくは65〜95モル%である。
特に、一般式(2)'で表される(B)モノマーを用いる場合には、その割合は、全モノマー中にに、好ましくは10モル%以上、さらに好ましくは20モル%以上である。この範囲内であると、良好な溶解性、高分子量体が得られる。
さらに、一般式(4)'で表される(B)モノマーを用いる場合には、その割合は、全モノマー中に、好ましくは50モル%以下、さらに好ましくは30モル%以下である。
【0039】
本発明のポリアリーレン系共重合体を製造する際に使用される触媒は、遷移金属化合物を含む触媒系であり、この触媒系としては、(1)遷移金属塩および配位子、または配位子が配位された遷移金属(塩)、ならびに(2)還元剤を必須成分とし、さらに、重合速度を上げるために、「塩」を添加してもよい。
ここで、遷移金属塩としては、塩化ニッケル、臭化ニッケル、ヨウ化ニッケル、ニッケルアセチルアセトナートなどのニッケル化合物、塩化パラジウム、臭化パラジウム、ヨウ化パラジウムなどのパラジウム化合物、塩化鉄、臭化鉄、ヨウ化鉄などの鉄化合物、塩化コバルト、臭化コバルト、ヨウ化コバルトなどのコバルト化合物などが挙げられる。これらのうち特に、塩化ニッケル、臭化ニッケルなどが好ましい。
また、配位子としては、トリフェニルホスフィン、2,2'−ビピリジン、1,5−シクロオクタジエン、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパンなどが挙げられるが、トリフェニルホスフィン、2,2'−ビピリジンが好ましい。上記配位子は、1種単独で、あるいは2種以上を併用することができる。
【0040】
さらに、あらかじめ配位子が配位された遷移金属(塩)としては、例えば、塩化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、臭化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、ヨウ化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、硝酸ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、塩化ニッケル(2,2'ビピリジン)、臭化ニッケル(2,2'ビピリジン)、ヨウ化ニッケル(2,2'ビピリジン)、硝酸ニッケル(2,2'ビピリジン)、ビス(1,5−シクロオクタジエン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスファイト)ニッケル、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムなどが挙げられるが、塩化ニッケルビス(トリフェニルホスフィン)、塩化ニッケル(2,2'ビピリジン)が好ましい。
【0041】
本発明の触媒系において使用することができる上記還元剤としては、例えば、鉄、亜鉛、マンガン、アルミニウム、マグネシウム、ナトリウム、カルシウムなどを挙げることできるが、亜鉛、マグネシウム、マンガンが好ましい。これらの還元剤は、有機酸などの酸に接触させることにより、より活性化して用いることができる。
また、本発明の触媒系において使用することのできる「塩」としては、フッ化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、硫酸ナトリウムなどのナトリウム化合物、フッ化カリウム、塩化カリウム、臭化カリウム、ヨウ化カリウム、硫酸カリウムなどのカリウム化合物、フッ化テトラエチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウム、硫酸テトラエチルアンモニウムなどのアンモニウム化合物などが挙げられるが、臭化ナトリウム、ヨウ化ナトリウム、臭化カリウム、臭化テトラエチルアンモニウム、ヨウ化テトラエチルアンモニウムが好ましい。
【0042】
触媒系における各成分の使用割合は、遷移金属塩または配位子が配位された遷移金属(塩)が、上記一般式(1) ', (2) ' および(4) 'で表されるモノマーの総計1モルに対し、通常、0.0001〜10モル、好ましくは0.01〜0.5モルである。0.0001モル未満では、重合反応が充分に進行せず、一方、10モルを超えると、分子量が低下するという問題がある。
触媒系において、遷移金属塩および配位子を用いる場合、この配位子の使用割合は、遷移金属塩1モルに対し、通常、0.1〜100モル、好ましくは1〜10モルである。0.1モル未満では、触媒活性が不充分となり、一方、100モルを超えると、分子量が低下するという問題がある。
また、触媒系における還元剤の使用割合は、上記一般式(1) ', (2) ' および(4) 'で表されるモノマーの総計1モルに対し、通常、0.1〜100モル、好ましくは1〜10モルである。0.1モル未満では、重合が充分進行せず、一方、100モルを超えると、得られる重合体の精製が困難になるという問題がある。
さらに、触媒系に「塩」を使用する場合、その使用割合は、上記一般式(1) ', (2) ' および(4) 'で表されるモノマーの総計1モルに対し、通常、0.001〜100モル、好ましくは0.01〜1モルである。0.001モル未満では、重合速度を上げる効果が不充分であり、一方、100モルを超えると、得られる重合体の精製が困難となるという問題がある。
【0043】
本発明で使用することのできる重合溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、シクロヘキサノン、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン、γ−ブチロラクタムなどが挙げられ、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドンが好ましい。これらの重合溶媒は、充分に乾燥してから用いることが好ましい。
重合溶媒中における上記一般式(1) ', (2) ' および(4) 'で表されるモノマーの総計の濃度は、通常、1〜90重量%、好ましくは5〜40重量%である。また、本発明の重合体を重合する際の重合温度は、通常、0〜200℃、好ましくは50〜80℃である。また、重合時間は、通常、0.5〜100時間、好ましくは1〜40時間である。
【0044】
ここで、上記一般式(1)'で表される(A)モノマーおよび一般式(2)'で表される(B)モノマーを用いて、上記一般式(1)および一般式(2)で表される繰り返し構造単位(ただし、スルホン酸基を有しない)からなる重合体を得る際の反応式の一例は、下記のとおりである。
【0045】
【化11】
【0046】
本発明のポリアリーレン系共重合体の構造は、例えば、赤外線吸収スペクトルによって、1,230〜1,250cm-1のC−O−C吸収、1,640〜1,660cm-1のC=O吸収などにより確認でき、また、核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)により、6.8〜8.0ppmの芳香族プロトンのピークから、その構造を確認することができる。
【0047】
次に、本発明の伝導膜に用いられる、スルホン酸基を有するポリアリーレン系共重合体は、スルホン酸基を有しない上記ポリアリーレン系共重合体に、スルホン化剤を用い、常法によりスルホン酸基を導入することにより得ることができる。
スルホン酸基を導入する方法としては、例えば、上記スルホン酸基を有しないポリアリーレン系共重合体を、無水硫酸、発煙硫酸、クロルスルホン酸、硫酸、亜硫酸水素ナトリウムなどの公知のスルホン化剤を用いて、公知の条件でスルホン化することができる〔Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.3,p.730(1993);Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.3,p.736(1994);Polymer Preprints,Japan,Vol.42,No.7,p.2490〜2492(1993)〕。
【0048】
すなわち、このスルホン化の反応条件としては、上記スルホン酸基を有しないポリアリーレン系共重合体を、無溶剤下、あるいは溶剤存在下で、上記スルホン化剤と反応させる。溶剤としては、例えばn−ヘキサンなどの炭化水素溶剤、テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル系溶剤、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドのような非プロトン系極性溶剤のほか、テトラクロロエタン、ジクロロエタン、クロロホルム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素などが挙げられる。反応温度は特に制限はないが、通常、−50〜200℃、好ましくは−10〜100℃である。また、反応時間は、通常、0.5〜1,000時間、好ましくは1〜200時間である。
【0049】
このようにして得られる、上記単位(A)および単位(B)を有し、かつスルホン酸基を有するスルホン酸基含有共重合体中の、スルホン酸基量は、重合体を構成する単位(B)の1ユニットに対して、通常、0.05〜2個、好ましくは0.3〜1.5個である。0.05個未満では、プロトン伝導性が上がらず、一方2個を超えると、親水性が向上し、水溶性ポリマーとなってしまうか、また水溶性に至らずとも耐久性が低下する。
なお、スルホン酸基含有共重合体としては、単位(A)が4,4'−ビスベンゾイルジフェニルエーテル由来の構造単位であって、その割合が好ましくは40〜3モル%、さらに好ましくは30〜5モル%、および単位(B)が4'−フェノキシ−2,5−ベンゾフェノン由来の構造単位であって、その割合が好ましくは60〜97モル%、さらに好ましくは70〜95モル%を含み、かつ、重合体1gあたり、好ましくは1.5〜3.5ミリ当量、さらに好ましくは2.0〜3.3ミリ当量のスルホン酸基を有するものが望ましい。
以上のスルホン酸基量は、主鎖に電子吸引性基を有する芳香族化合物単位を構成するモノマー(A)の共重合量(組成)により、容易に調整することができる。
【0050】
また、このようにして得られる本発明のスルホン酸基含有共重合体のスルホン化前の前駆体のポリマーの分子量は、ポリスチレン換算重量平均分子量で、1,000〜1,000,000、好ましくは1,500〜200,000である。1,000未満では、成形フィルムにクラックが発生するなど、塗膜性が不充分であり、また強度的性質にも問題がある。一方、1,000,000を超えると、溶解性が不充分となり、また溶液粘度が高く、加工性が不良になるなどの問題がある。
【0051】
なお、本発明のスルホン基含有共重合体の構造は、赤外線吸収スペクトルによって、1,030〜1,045cm-1、1,160〜1,190cm-1のS=O吸収、1,130〜1,250cm-1のC−O−C吸収、1,640〜1,660cm-1のC=O吸収などにより確認でき、これらの組成比は、スルホン酸の中和滴定や、元素分析により知ることができる。また、核磁気共鳴スペクトル( 1H−NMR)により、6.8〜8.0ppmの芳香族プロトンのピークから、その構造を確認することができる。
【0052】
次に、本発明のプロトン伝導膜は、上記スルホン酸基含有共重合体からなるが、上記スルホン酸基含有共重合体以外に、硫酸、リン酸などの無機酸、カルボン酸を含む有機酸、適量の水などを併用しても良い。
【0053】
本発明のプロトン伝導膜を製造するには、例えば本発明のスルホン酸基含有共重合体を溶剤に溶解したのち、キャスティングによりフィルム状に成形するキャスティング法や、溶融成形法などが挙げられる。
ここで、キャスティング法における溶剤としては、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、ジメチルスルホキシドなどの非プロトン系極性溶剤やメタノールなどのアルコール系溶剤などが挙げられる。
【0054】
本発明のプロトン伝導膜は、例えば一次電池用電解質、二次電池用電解質、燃料電池用高分子固体電解質、表示素子、各種センサー、信号伝達媒体、固体コンデンサー、イオン交換膜などに利用可能なプロトン伝導性の伝導膜に利用可能である。
【0055】
【実施例】
以下、実施例を挙げ本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。なお、実施例中の各種の測定項目は、下記のようにして求めた。
【0056】
数平均分子量、重量平均分子量
スルホン化前の前駆体ポリマーの数平均分子量,重量平均分子量は、溶媒にテトラヒドロフラン(THF)を用い、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によって、ポリスチレン換算の分子量を求めた。
【0057】
スルホン化当量
得られたポリマーの水洗水が中性になるまで洗浄し、フリーの残存している酸を除いて、充分に水洗し、乾燥後、所定量を秤量し、THF/水の混合溶剤に溶解し、フェノールフタレインを指示薬とし、NaOHの標準液にて滴定し、中和点から、スルホン化当量を求めた。
【0058】
プロトン伝導度の測定
100%相対湿度下に置かれた直径13mmのフィルム状試料を、白金電極に挟み、密閉セルに封入し、インピーダンスアナライザー(HYP4192A)を用いて、周波数5〜13MHz、印加電圧12mV、温度20℃、50℃、100℃にてセルのインピーダンスの絶対値と位相角を測定した。得られたデータは、コンピュータを用いて発振レベル12mVにて複素インピーダンス測定を行い、プロトン伝導率を算出した。
【0059】
引張強度
引張強度は、得られたフィルムの室温での引張試験によって測定した。
熱水中での挙動
熱水中での挙動は、フィルムを80℃に24時間浸漬後のフィルムの形態変化を観察した。
○:20%未満の膨潤形状保持。
△:20%以上膨潤で形状保持
×:形状崩壊
【0060】
参考例1〔3, 4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテルの合成〕
3,4'−ジアミノジフェニルエーテル28.0g(140mmol)を入れた三ツ口フラスコに、攪拌装置、三方コック、滴下ロートをとりつけ、乾燥窒素で系内を置換した。ここに、N−メチルピロリドン200ml、トリエチルアミン28.3g(280mmol)を加えて撹拌した。フラスコを氷浴につけて、反応液を0℃に冷却したのち、滴下ロートから4−クロロ安息香酸クロリド53.9g(308mmol)を30分かけて加えた。さらに、30分氷浴中で撹拌後、徐々に室温に戻し、12時間反応させた。反応液を4%炭酸水素ナトリウム水溶液1.5Lに注ぎ、生じた沈殿をろ過、水で洗浄後乾燥した。得られた粉末をN−メチルピロリドン300mlに溶解し、1Lメタノールに再沈殿した。生成物をろ過、乾燥して目的物66g(収率99%)を得た。融点は258−259℃であった。
【0061】
参考例2〔4, 4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテルの合成〕
ジフェニルエーテル42.6g(250mmol)、4−クロロベンゾイルクロライド87.5g(500mmol)を塩化メチレン75mlに溶解させた溶液を加えた滴下ロート、攪拌装置、三方コックを取り付けた三つ口フラスコに無水塩化アルミニウム83.3g(625mmol)を塩化メチレン75mlに懸濁させた液に10℃以下で冷却下攪拌しながら、窒素下に2時間かけて滴下し、反応させた。滴下後の赤褐色の溶液を室温でさらに10時間反応を継続した。反応液を塩酸の氷浴(氷2kg/塩酸水溶液200ml)に注ぎ、沈殿物を析出させた。析出物をろ過後、乾燥し、得られた粉体を粉砕し、1N塩酸水溶液、5%炭酸水素ナトリウム水溶液、蒸留水で洗滌した。粗結晶をトルエンに溶かし、共沸蒸留で脱水し、濃縮溶液とした。濃縮溶液を温めたブフナーロートでろ過した。ろ液を冷却すると、目的物の結晶49gが収率44%で得られた。
【0062】
実施例1
2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノン193.5g(540mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル28.64g(60mmol)、ヨウ化ナトリウム11.7g(78mmol)、ビストリフェニルホスフィンニッケルジクロライド11.8g(18mmol)、トリフェニルホスフィン63.0g(240mmol)、亜鉛94.1g(1.44mol)を環流管、三方コックを取り付けた三口フラスコに入れ、70℃のオイルバスにつけ、窒素置換後、窒素雰囲気下にN−メチル−2−ピロリドン1,000ml加え、反応を開始した。20時間反応後、N−メチル−2−ピロリドン500mlで希釈し、1:10塩酸/メタノール溶液に重合反応液を注ぎ、ポリマーを析出、洗浄後、ろ過、真空乾燥後、白色の粉末を得た。収量は、173.3gであった。また、重量平均分子量は、123,000であった。得られたポリマーをN−メチル−2−ピロリドンを用いて製膜し、メタノール中に浸漬したが膨潤は観察されなかった。
上記得られたポリアリーレン系共重合体150gに対し、濃硫酸1,500mlを加え室温で24時間、攪拌しスルホン化反応を行った。反応後、大量の純水中に注ぎ、スルホン化ポリマーを析出させた。中性近くになるまでポリマーの水洗浄を続け、ろ過後、スルホン化ポリマーを回収し、90℃で真空乾燥した。スルホン化ポリマーの収量は、185.2gであった。そのIRスペクトルを図1に示す。
【0063】
実施例2
実施例1の仕込みモノマー組成を、2,5−クロロ−4−フェノキシベンゾフェノン172.00g(480mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル57.27g(120mmol)に代え、同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、177.3gであった。また、重量平均分子量は、133,500であった。
実施例1と同様にポリマー150gを用いスルホン化を行い、スルホン化ポリマー180.5gを得た。そのIRスペクトルを図2に示す。
【0064】
実施例3
実施例1の仕込みモノマー組成を、2,5−クロロ−4−フェノキシベンゾフェノン150.50g(420mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル85.91g(180mmol)に代え、同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、184.1gであった。また、重量平均分子量は、145,200であった。実施例1と同様にポリマー150gを用いスルホン化を行い、スルホン化ポリマー176.2gを得た。そのIRスペクトルを図3に示す。
【0065】
実施例4
実施例1の3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル28.64g(60mmol)の代わりに、4,4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル26.84g(60mmol)に代えた以外は、実施例1と同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、168.9gであった。また、重量平均分子量は、135,400であった。得られたポリアリーレン系共重合体のIRスペクトルを図4に示す。
実施例1と同様に150gのポリマーを用い、スルホン化を行い、スルホン化ポリマー188.6gを得た。そのスルホン化ポリマーのIRスペクトルを図5に示す。
【0066】
実施例4
施例3で用いた4,4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル26.84g(60mmol)の代わりに、33.55g(75mmol)に代え、同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、170.0gであった。また、重量平均分子量は、138,200であった。
実施例1と同様に150gのポリマーを用い、スルホン化を行い、スルホン化ポリマー187.5gを得た。
【0067】
比較例1
2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノン214.9g(600mmol)のみで実施例1同様に重合反応を行い、ポリマー161gを得た。このポリマーの重量平均分子量は、192,800であった。このポリマーは、メタノールに著しく膨潤した。
実施例1と同様にポリマー150gを用いスルホン化を行い、スルホン化ポリマーを190.2g得た。
【0068】
比較例2
実施例1の2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノンを210.70g(588mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル5.72g(12mmol)に代え、同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、165.1gであった。また、重量平均分子量は、158,800であった。
実施例1と同様に150gのポリマーを用いスルホン化を行い、スルホン化ポリマー188.6gを得た。
【0069】
比較例3
実施例1の2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノンを107.50g(300mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイルアミノ)ジフェニルエーテル143.18g(300mmol)に代え、同様に反応を行った。ポリマーは197.7gの収量で得られたが、ポリマーを完全に溶解させる有機溶媒はなかった。
さらに、実施例1と同様にスルホン化を行ったが、反応系は一部不溶分が存在し、終始、不均一な状態で反応が進行し、均一なスルホン化ポリマーは得られなかった。得られたポリマーを有機溶媒の溶解性をチェックしたが、完全に溶解させる溶媒は見いだせず、均質なフィルムを調製できなかった。
【0070】
比較例4
実施例4の2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノンを210.70g(588mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル5.37g(12mmol)に代え、同様に反応を行った。得られたポリマーの収量は、165.1gであった。また、重量平均分子量は、169,100であった。
実施例1と同様に150gのポリマーを用いスルホン化を行い、スルホン化ポリマー190.6gを得た。
【0071】
比較例5
実施例4の2,5−ジクロロ−4−フェノキシベンゾフェノンを107.50g(300mmol)、3,4'−ビス(4−クロロベンゾイル)ジフェニルエーテル134.20g(300mmol)に代え、同様に反応を行った。ポリマーは188.9gの収量で得られたが、ポリマーを完全に溶解させる有機溶媒はなかった。
さらに、実施例1と同様にスルホン化を行ったが、反応系は一部不溶分が存在し、終始、不均一な状態で反応が進行し、均一なスルホン化ポリマーは得られなかった。得られたポリマーを有機溶媒の溶解性をチェックしたが、完全に溶解させる溶媒は見いだせず、均質なフィルムを調製できなかった。
【0072】
実施例1〜4および比較例1〜5で得られたポリマーを10%の濃度でNMPに溶解し、ガラス版にキャストし100℃で乾燥、最終的には真空乾燥で溶媒を除去し、フィルムを作製した。得られたポリマーの特性を表1にまとめた。
【0073】
【表1】
【0074】
A;ベンゾイルアミノジフェニルエーテル連鎖
B;ベンゾイルジフェニルエーテル連鎖
【0075】
【発明の効果】
本発明のポリアリーレン系共重合体は、スルホン酸基の導入量を容易に制御することができる。得られるスルホン基含有ポリアリーレン系共重合体は、伝導膜として、広い温度範囲にわたって高いプロントン伝導性を有し、かつ基板、電極に対する密着性が優れ、脆くなく強度において優れており、さらに温水耐性に優れている。従って、一次電池用電解質、二次電池用電解質、燃料電池用高分子固体電解質、表示素子、各種センサー、信号伝達媒体、固体コンデンサー、イオン交換膜などの伝導膜として利用可能であり、この工業的意義は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1で得られたスルホン化ポリマーのIRチャートである。
【図2】 実施例2で得られたスルホン化ポリマーのIRチャートである。
【図3】 実施例3で得られたスルホン化ポリマーのIRチャートである。
【図4】 実施例4で得られたポリアリーレン系共重合体のIRチャートである。
【図5】 実施例5で得られたスルホン化ポリマーのIRチャートである。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a polyarylene copolymer, more specifically, an electrolyte for a primary battery, an electrolyte for a secondary battery, a polymer solid electrolyte for a fuel cell, a display element, various sensors, a signal transmission medium, a solid capacitor, an ion exchange The present invention relates to a polyarylene copolymer useful as a proton conductive membrane that can be used for a membrane and the like, and a proton conductive membrane made of this copolymer.
[0002]
[Prior art]
The electrolyte is usually used in a (water) solution. However, in recent years, there is an increasing tendency to replace this with a solid system. The first reason is, for example, the ease of processing when applied to the above-mentioned electric / electronic materials, and the second reason is the shift to light, thin, small and high power. Conventionally, both proton-conducting materials made of inorganic substances and organic substances are known. Examples of inorganic substances include, for example, uranyl phosphate, which is a hydrated compound, but these inorganic compounds do not have sufficient contact at the interface, and there are many problems in forming a conductive layer on a substrate or electrode.
[0003]
On the other hand, examples of organic compounds include polymers belonging to so-called cation exchange resins, for example, sulfonated vinyl polymers such as polystyrene sulfonic acid, perfluoroalkyl sulfonic acid polymers represented by Nafion (manufactured by DuPont), perfluoro Polymers in which a sulfonic acid group or a phosphoric acid group is introduced into a heat-resistant polymer such as an alkylcarboxylic acid polymer, polybenzimidazole, or polyetheretherketone [Polymer Preprints, Japan, Vol. 42, no. 7, p. 2490-2492 (1993), Polymer Preprints, Japan, Vol. 43, no. 3, p. 735-736 (1994), Polymer Preprints, Japan, Vol. 42, no. 3, p730 (1993)] and the like.
[0004]
These organic polymers are usually used in the form of a film, but a conductive film can be bonded on the electrode by utilizing the solubility in a solvent or thermoplasticity. However, in many of these organic polymers, proton conductivity is not yet sufficient, proton conductivity decreases at durability and high temperature (100 ° C. or higher), and is highly dependent on humidity conditions. However, there are problems that the adhesion to the electrode is not sufficiently satisfactory, or the strength is reduced due to excessive swelling during operation due to the water-containing polymer structure, and the shape is collapsed. Therefore, these organic polymers have various problems when applied to the above-mentioned electric / electronic materials.
[0005]
Further, US Pat. No. 5,403,675 proposes a solid polymer electrolyte made of sulfonated rigid polyphenylene. This polymer is mainly composed of a polymer comprising a phenylene chain obtained by polymerizing an aromatic compound (structure described in column 9 of the same specification), and this is reacted with a sulfonating agent to introduce a sulfonic acid group. . However, although the proton conductivity is improved by increasing the amount of introduced sulfonic acid groups, the mechanical properties of the resulting sulfonated polymer are significantly impaired. Therefore, it is necessary to adjust an appropriate sulfonation concentration that maintains excellent mechanical properties and exhibits proton conductivity. In fact, in this polymer, sulfonation proceeds too much, and it is very difficult to control the amount of proper sulfonic acid groups introduced.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made against the background of conventional technical problems. The upper limit of the amount of sulfonic acid that impairs mechanical properties can be easily controlled, and the resulting sulfonated polymer is high over a wide temperature range. Polyarylene-based copolymer having proton conductivity, excellent mechanical strength, suppressed swelling in warm water, and excellent in durability, and a proton conductive membrane comprising this copolymer Is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention includes (A) 40 to 3 mol% of an aromatic compound unit (hereinafter also referred to as “unit (A)”) having an electron-withdrawing group and an ether bond in the main chain, and (B) electron-withdrawing in the main chain. There is no group and the followingGeneral formula (2) and general formula (4)A polyarylene-based copolymer comprising 60 to 97 mol% (provided that (A) + (B) = 100 mol%) of at least one aromatic compound unit (hereinafter also referred to as “unit (B)”) selected from (Hereinafter also referred to as “polyarylene-based copolymer”).
[0008]
[Formula 4]
[0009]
[General formula (2)and(4) Medium, R17~R 20 Are the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group, a halogen atom, a halogenated alkyl group, an aryl group, or a monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of polyarylene formation;17~ R20ofOne contains a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation 1 A monovalent organic group that represents a polyvalent organic group and includes a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation is an aryloxy group, an aryloxo group, an arylthiocarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an arylthio group, an arylsulfone A group, an aryloxyaryloxo group, an aryloxyarylsulfone group or an arylthioaryloxo group.]
Here, the electron-withdrawing group is-CO-, -CONH-,-(CF2) P- (where p is an integer from 1 to 10), -C (CFThree)2-, -COO-, -SO- and -SO2At least one divalent group selected from the group-is preferred.
Furthermore, the polyarylene copolymer of the present invention is preferably a polyarylene copolymer having a sulfonic acid group (hereinafter also referred to as “sulfonic acid group-containing copolymer” or “sulfonated polymer”). In this sulfonic acid group-containing copolymer, (A) an aromatic compound unit having an electron-withdrawing group and an ether bond in the main chain is 40 to 3 mol% of a structural unit derived from 4,4′-bis (benzoyl) diphenyl ether, And (B) 60-97 mol% of structural units derived from 4′-phenoxy-2,5-benzophenone [provided that (A) + (B) = 100 mol%] and having 1.5 to 3.5 milliequivalent sulfonic acid groups per 1 g of the polymer is preferable.
Next, the present invention relates to a proton conductive membrane comprising the above sulfonic acid group-containing copolymer.
Next, the present invention relates to an aromatic compound represented by the following general formula (1) 'and the following general formula (2)'.and(4) Polyarylene having the above sulfonic acid group, characterized by coupling polymerization with an aromatic compound represented by at least one selected from the group of 'and sulfonating the resulting copolymer The present invention relates to a method for producing a copolymer.
[0010]
[Chemical formula 5]
[0011]
[In general formula (1) ', X and X' are the same or different, and -CO-, -CONH-,-(CF2)p-(Where p is an integer from 1 to 10), -C (CF3)2-, -COO-, -SO- and -SO2-Represents at least one divalent electron withdrawing group selected from the group of-1~ R16Are the same or different, and are a sulfonic acid group, a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, a halogenated alkyl group, an allyl group, or an aryl group, and R and R 'are the same or different, and a halogen atom excluding a fluorine atom, or-OSO 2 Z(Here, Z represents an alkyl group, a halogenated alkyl group, or an aryl group). ]
[0012]
[Chemical 6]
[0013]
[In the general formulas (2) 'and (4)', R17~ R20Are groups represented by a monovalent organic group that is the same or different and includes a hydrogen atom, an alkyl group, a halogen atom, a halogenated alkyl group, an aryl group, or a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of polyarylene formation, R17~ R20Is a group represented by a monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation, and a monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation The group represented is an aryloxy group, aryloxo group, arylthiocarbonyl group, aryloxycarbonyl group, arylthio group, arylsulfone group, aryloxyaryloxo group, aryloxyarylsulfone group or arylthioaryloxo group; R and R ′ are the same or different, a halogen atom excluding a fluorine atom, or-OSO 2 Z(Here, Z represents an alkyl group, a halogenated alkyl group, or an aryl group). ]
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The polyarylene copolymer of the present invention has (A) 40 to 3 mol% of an aromatic compound unit having an electron-withdrawing group and an ether bond in the main chain, and (B) an electron-withdrawing group in the main chain. 60 to 97 mol% [provided that (A) + (B) = 100 mol%].
Here, examples of the unit (A) include aromatic compound units represented by the following general formula (1), and the unit (B) includes the following general formula (2).andIt is at least one of the aromatic compound units represented by (4).
[0015]
[Chemical 7]
[0016]
[Wherein, X to X ′ are the same or different and represent —CO—, —CONH—, — (CF2) P- (where p is an integer from 1 to 10), -C (CFThree
)2-, -COO-, -SO- and -SO2-Represents at least one divalent electron-withdrawing group selected from the group of-1~ R16Are the same or different and are a sulfonic acid group, a hydrogen atom, a halogen atom, an alkyl group, a halogenated alkyl group, an allyl group, or an aryl group. ]
[0017]
[Chemical 8]
[0018]
[General formula (2)and(4) Medium, R17~R 20 Are the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group, a halogen atom, a halogenated alkyl group, an aryl group, or a monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of polyarylene formation;17~ R20ofOne contains a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation 1 A monovalent organic group that represents a polyvalent organic group and includes a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation is an aryloxy group, an aryloxo group, an arylthiocarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an arylthio group, an arylsulfone A group, an aryloxyaryloxo group, an aryloxyarylsulfone group or an arylthioaryloxo group.]
[0019]
The polyarylene copolymer of the present invention comprises a repeating structural unit [unit (A)] represented by the general formula (1) and the general formula (2).andIt comprises at least one repeating structural unit [unit (B)] selected from the group (4).
Examples of the sulfonic acid group-containing copolymer include a monomer corresponding to the general formula (1) and the general formula (2).andIt is obtained by copolymerizing a monomer corresponding to at least one selected from the group of (4) in the presence of a catalyst containing a transition metal compound and then sulfonating using a sulfonating agent. .
Hereinafter, the polyarylene copolymer of the present invention and the sulfonic acid group-containing copolymer obtained by the sulfonation method will be described.
[0020]
First, the unit (A) will be described.
The unit (A) of the present invention is an aromatic compound unit having an electron-withdrawing group and an ether bond in the main chain, and is represented by, for example, the general formula (1).
As X to X ′ in the general formula (1), —CO—, —CONH—, — (CF2) P-, -C (CFThree)2-, -COO-, -SO- and -SO2And at least one divalent electron-withdrawing group selected from the group of-.
Where-(CF2P) p-group is an integer of 1 to 10, preferably an integer of 2 to 8.
The electron-withdrawing group means a group having a Hammett substituent constant of 0.06 or more when the phenyl group is in the m-position and 0.01 or more when the p-position is p-position. In the polyarylene copolymer of the present invention, by introducing an ether bond, the flexibility of the resulting sulfonated polymer is improved and the strength properties are improved.
In addition, since X to X ′ are electron-withdrawing groups as described above, when the polyarylene copolymer is sulfonated, the bonded benzene ring is sulfonated even if there is an electron-donating ether bond. Is difficult to proceed, so that the progress of sulfonation does not proceed excessively in the polymer chain. Therefore, the upper limit of the amount of sulfonic acid groups introduced can be controlled so as not to adversely affect the mechanical properties of the resulting polyarylene copolymer. In addition, the mechanical properties can be improved by the component (A) itself.
[0021]
In the general formula (1), R1~ R16Among them, a fluorine atom or the like as a halogen atom, a methyl group or an ethyl group as an alkyl group, a trifluoromethyl group or a pentafluoroethyl group as a halogenated alkyl group, and an allyl group as Examples of the aryl group such as a propenyl group include a phenyl group and a pentafluorophenyl group.
[0022]
In the polyarylene copolymer of the present invention, the proportion of the unit (A) is 40 to 3 mol%, preferably 35 to 5 mol%. If it exceeds 40 mol%, the resulting polyarylene-based copolymer has poor solubility, has difficulty in processability, and is not sufficient for the sulfonic acid group sulfonated after polymerization to exhibit proton conductivity. . On the other hand, if it is less than 5 mol%, there is no effect in terms of improvement of mechanical properties by copolymerization, improvement of water resistance and methanol resistance, control of the upper limit amount of sulfonic acid group introduction amount, and the like.
[0023]
On the other hand, the unit (B) is an aromatic compound unit comprising a phenylene chain, and the above general formula (2)andIt is at least one selected from the group of (4).
Here, the general formula (2)and(4) Medium, R17~R 20 Are the same or different and each represents a hydrogen atom, an alkyl group, a halogen atom, a halogenated alkyl group, an aryl group, or a monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of polyarylene formation;17~ R20ofOne contains a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation 1 A monovalent organic group that represents a polyvalent organic group and includes a functional group that does not inhibit the polymerization reaction of the polyarylene formation is an aryloxy group, an aryloxo group, an arylthiocarbonyl group, an aryloxycarbonyl group, an arylthio group, an arylsulfone A group, an aryloxyaryloxo group, an aryloxyarylsulfone group or an arylthioaryloxo group.
Where R17~R 20 Among them, examples of the alkyl group include a methyl group, an ethyl group, a propyl group, a butyl group, an amyl group, and a hexyl group. Moreover, a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom are mentioned as a halogen atom. Examples of the halogenated alkyl group include a trifluoromethyl group, a perfluoroethyl group, a perfluoropropyl group, a perfluorobutyl group, a perfluoropentyl group, and a perfluorohexyl group.
Furthermore, examples of the monovalent organic group containing a functional group that does not inhibit the polymerization reaction for producing polyarylene include aryloxy, aryloxo, arylthiocarbonyl, aryloxycarbonyl, arylthio, arylsulfone, and the like. These also include monovalent organic groups containing two or more functional groups, such as aryloxyaryloxo, aryloxyarylsulfone, arylthioaryloxo and the like. Furthermore, these may be used instead of an aryl group, instead of an alkyl group, an alkylaryl group, or an arylalkyl group.
[0024]
The polyarylene copolymer of the present invention is, for example, an aromatic compound having an electron-withdrawing group and an ether bond in the main chain represented by the following general formula (1) ′ (hereinafter also referred to as “(A) monomer”). And the following general formula (2) ′and(4) an aromatic compound composed of a phenylene chain represented by at least one selected from the group of '(hereinafter also referred to as "(B) monomer") in the presence of a catalyst system containing a transition metal compound, It is produced by polymerizing in a solvent.
[0025]
[Chemical 9]
[0026]
Here, in the general formula (1) ′, X to X ′ and R1~ R16Is the same as in the general formula (1), and R to R ′ are the same or different and are a halogen atom excluding a fluorine atom, or —OSO2Z is a group represented by Z (wherein Z represents an alkyl group, a halogenated alkyl group or an aryl group).
In the general formula (1) ′, X to X ′ include —CO—, —CONH—, — (CF2) P- (where p is an integer from 1 to 10), -C (CFThree)2-, -COO-, -SO-, -SO2Is mentioned.
In the general formula (1) ′, examples of the halogen atom represented by R to R ′ include a chlorine atom, a bromine atom, and an iodine atom. Further, in the general formula (1) ′, —OSO2Examples of the alkyl group constituting Z in Z include a methyl group and an ethyl group, examples of the halogenated alkyl group include a trifluoromethyl group, and examples of the aryl group include a phenyl group and a p-tolyl group.
[0027]
[Chemical Formula 10]
[0028]
[Wherein the above general formula (2) ′and(4) 'R, R17~R 20 And R to R ′ are the same as above. ]
[0029]
Specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4,4′-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-chlorobenzoyl) diphenyl ether, 4, 4′-bis (4-bromobenzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-bromobenzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-iodobenzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-iodo) Benzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4 -Methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4'-bis (3-methylsulfo Rokishifeniru), such as diphenyl ether, and the like.
[0030]
Specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4′-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether and 3,4′-bis (4-chlorobenzoylami) diphenyl ether. 4,4′-bis (3-chlorobenzoylamino) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-chlorobenzoyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-bromobenzoylamino) diphenyl ether, 3,4′- Bis (4-bromobenzoylamino) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-bromobenzoylamino) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-bromobenzoylamino) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-iodo) Benzoylamino) diphenyl ether, 3,4'-bis (4-iodobenzoylamino) diphe Ether, 4,4′-bis (3-iodobenzoylamino) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-iodobenzoylamino) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether 3,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-trifluoro Methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 3,4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3 -Methylsulfonyloxyphenyl) diphe Nyl ether, 3,4'-bis (3-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether, and the like.
[0031]
Furthermore, specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4,4′-bis (4-chlorophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4′-bis (4-chlorophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4 , 4′-bis (3-chlorophenylsulfonyl) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-chlorophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-bromophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4′-bis (4-bromo Phenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-bromophenylsulfonyl) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-bromophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-iodophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4'-bis (4-iodofe Rusulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-iodophenylsulfonyl) diphenyl ether, 3,4′-bis (3-iodophenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxy) Phenylsulfonyl) diphenyl ether, 4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (3-trifluoromethylsulfonyloxyphenylsulfonyl) diphenyl ether, 3,4′-bis ( 3-trifluoromethylsulfonyloxyphenylsulfonyl) diphenyl ether, 4,4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenylsulfonyl) diphenyl ether, 4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenylsulfonyl) diph Vinyl ether, 4,4'-bis (3-methylsulfonyl b carboxymethyl phenylene sulfonyl) diphenyl ether, 3,4'-bis (3-methylsulfonyl b hydroxyphenyl sulfonyl) diphenyl ether, and the like.
[0032]
Furthermore, specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4,4′-bis (4-chlorophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4′-bis (4-chlorophenyl). Diphenyl ether dicarboxylate, 4,4′-bis (3-chlorophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4′-bis (3-chlorophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 4,4′-bis (4-bromophenyl) diphenyl ether Dicarboxylate, 3,4'-bis (4-bromophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 4,4'-bis (3-bromophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4'-bis (3-bromophenyl) Diphenyl ether dicarboxylate, 4'-bis (4-iodine Dophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4'-bis (4-iodophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 4,4'-bis (3-iodophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4'-bis (3- Iodophenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 4,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4′-bis (4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxy 4,4′-bis (3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4′-bis (3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate 4,4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4′-bis (4-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 4,4′-bis (3 -Methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, 3,4'-bis (3-methylsulfonyloxyphenyl) diphenyl ether dicarboxylate, and the like.
[0033]
Further, specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4,4′-bis [(4-chlorophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoro Propyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(4-chlorophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-chlorophenyl) -1, 1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(3-chlorophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4 '-Bis [(4-bromophenyl) -1,1,1,3,3,3' hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4'-bis [(4-bromophenyl) -1,1,1,3 , 3,3'Hexafluo Ropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-bromophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(3-bromophenyl)- 1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-iodophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(4-iodophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4′-bis [(3-iodophenyl) -1,1,1, 3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(3-iodophenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4 ′ -Bis [(4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(4-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) ) -1,1,1,3,3,3-hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexa Fluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [( 4-methylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(4- Tylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-methylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3 3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, 3,4′-bis [(3-methylsulfonyloxyphenyl) -1,1,1,3,3,3′hexafluoropropyl] diphenyl ether, and the like.
[0034]
Furthermore, specific examples of the monomer (A) represented by the general formula (1) ′ include 4,4′-bis [(4-chlorophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3 -Chlorophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4'-bis [(4-chlorophenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4'-bis [(3-chlorophenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4'- Bis [(4-chlorophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-chlorophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-chlorophenyl) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4 , 4'-bis [(3-chlorophenyl) decaful Lopentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-bromophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-bromophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [( 4-bromophenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-bromophenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-bromophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4 , 4′-bis [(3-bromophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-bromophenyl) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-bromophenyl) Decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-iodophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-iodophenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-iodophenyl) ) Hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-iodophenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-iodophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′- Bis [(3-iodophenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-iodophenyl) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-iodophenyl) decafluoropentyl] Diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-trifluoro Tylsulfonyloxyphenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-trifluoromethylsulfuryl) Phonyloxyphenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-trifluoromethylsulfonyloxy) Phenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxyphenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-trifluoromethylsulfonyloxy) Nyl) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-trifluoromethylsulfonyloxy) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-methylsulfonyloxyphenyl) tetrafluoroethyl ] Diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-methylsulfonyloxyphenyl) tetrafluoroethyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-methylsulfonyloxyphenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4 '-Bis [(3-methylsulfonyloxyphenyl) hexafluoropropyl] diphenyl ether, 4,4'-bis [(4-methylsulfonyloxyphenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4'-bis [(3 -Methylsulfonillo Ciphenyl) octafluorobutyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(4-methylsulfonyloxyphenyl) decafluoropentyl] diphenyl ether, 4,4′-bis [(3-methylsulfonyloxy) decafluoropentyl] diphenyl ether Etc.
[0035]
On the other hand, specific examples of the monomer (B) represented by the general formula (2) ′ include 2,5-dichloro-4′-phenoxybenzophenone, p-dichlorobenzene, p-dibromobenzene, p-diiodobenzene. , P-dimethylsulfonyloxybenzene, 2,5-dichlorotoluene, 2,5-dibromotoluene, 2,5-diiodotoluene, 2,5-dimethylsulfonyloxybenzene, 2,5-dichloro-p-xylene 2,5-dibromo-p-xylene, 2,5-diiodo-p-xylene, 2,5-dichlorobenzotrifluoride, 2,5-dibromobenzotrifluoride, 2,5-diiodobenzotrifluoride, 1 , 4-dichloro-2,3,5,6-tetrafluorobenzene, 1,4-dibromo-2,3,5,6-
[0036]
Furthermore, specific examples of the monomer (B) represented by the general formula (4) ′ include m-dichlorobenzene, m-dibromobenzene, m-diiodobenzene, m-dimethylsulfonyloxybenzene, 2,4. -Dichlorotoluene, 2,4-dibromotoluene, 2,4-diiodotoluene, 3,5-dichlorotoluene, 3,5-dibromotoluene, 3,5-diiodotoluene, 2,6-dichlorotoluene, 2, 6-dibromotoluene, 2,6-diiodotoluene, 3,5-dimethylsulfonyloxytoluene, 2,6-dimethylsulfonyloxytoluene, 2,4-dichlorobenzotrifluoride, 2,4-dibromobenzotrifluoride 2,4-diiodobenzotrifluoride, 3,5-dichlorobenzotrifluoride, 3,5-dibromoto Examples include lifluoride, 3,5-diiodobenzotrifluoride, 1,3-dibromo-2,4,5,6-tetrafluorobenzene, preferably m-dichlorobenzene, 2,4-dichlorotoluene, 3, 5-dimethylsulfonyloxytoluene and 2,4-dichlorobenzotrifluoride.
[0037]
General formula (2) ′ aboveandAmong the monomers (B) represented by (4) ′, dichlorobenzoic acid derivatives such as 4′-phenoxy-2,5-dichlorobenzophenone, 4′-phenoxy-2, 4-Dichlorobenzophenone, 4′-phenoxyphenyl-2,5-dichlorobenzoate, 4′-phenoxyphenyl-2,4-dichlorobenzoate is preferably used.
[0038]
At least one monomer (A) represented by the general formula (1) ′, and the general formula (2) ′.andThe copolymerization ratio with at least one monomer (B) selected from the group of aromatic compounds represented by (4) ′ is the same as the ratio of the unit (A) to the unit (B). That is, the amount of the monomer (A) used is 40 to 3 mol%, preferably 35 to 5 mol%, and the amount of the monomer (B) used is 60 to 97 mol%, preferably 65 to 95 mol%.
In particular, when the monomer (B) represented by the general formula (2) ′ is used, the ratio is preferably 10 mol% or more, more preferably 20 mol% or more in the total monomers. Within this range, good solubility and high molecular weight can be obtained.
Further, when the monomer (B) represented by the general formula (4) ′ is used, the proportion thereof is preferably 50 mol% or less, more preferably 30 mol% or less in the total monomers.
[0039]
The catalyst used in producing the polyarylene-based copolymer of the present invention is a catalyst system containing a transition metal compound. This catalyst system includes (1) a transition metal salt and a ligand, or coordination. A transition metal (salt) coordinated with a child and (2) a reducing agent are essential components, and a “salt” may be added to increase the polymerization rate.
Here, transition metal salts include nickel compounds such as nickel chloride, nickel bromide, nickel iodide and nickel acetylacetonate, palladium compounds such as palladium chloride, palladium bromide and palladium iodide, iron chloride and iron bromide. And iron compounds such as iron iodide and cobalt compounds such as cobalt chloride, cobalt bromide and cobalt iodide. Of these, nickel chloride, nickel bromide and the like are particularly preferable.
Examples of the ligand include triphenylphosphine, 2,2′-bipyridine, 1,5-cyclooctadiene, 1,3-bis (diphenylphosphino) propane, and the like. 2'-bipyridine is preferred. The said ligand can be used individually by 1 type or in combination of 2 or more types.
[0040]
Furthermore, as a transition metal (salt) in which a ligand is coordinated in advance, for example, nickel chloride bis (triphenylphosphine), nickel bromide bis (triphenylphosphine), nickel iodide bis (triphenylphosphine), Nickel nitrate bis (triphenylphosphine), nickel chloride (2,2'bipyridine), nickel bromide (2,2'bipyridine), nickel iodide (2,2'bipyridine), nickel nitrate (2,2'bipyridine) Bis (1,5-cyclooctadiene) nickel, tetrakis (triphenylphosphine) nickel, tetrakis (triphenylphosphite) nickel, tetrakis (triphenylphosphine) palladium, etc., but nickel chloride bis (triphenylphosphine) ), Nickel chloride (2,2'bipyridine It is preferred.
[0041]
Examples of the reducing agent that can be used in the catalyst system of the present invention include iron, zinc, manganese, aluminum, magnesium, sodium, calcium, and the like, and zinc, magnesium, and manganese are preferable. These reducing agents can be used after being more activated by contacting with an acid such as an organic acid.
“Salts” that can be used in the catalyst system of the present invention include sodium compounds such as sodium fluoride, sodium chloride, sodium bromide, sodium iodide, sodium sulfate, potassium fluoride, potassium chloride, bromide. Examples include potassium compounds such as potassium, potassium iodide, and potassium sulfate, and ammonium compounds such as tetraethylammonium fluoride, tetraethylammonium chloride, tetraethylammonium bromide, tetraethylammonium iodide, and tetraethylammonium sulfate. Sodium iodide, potassium bromide, tetraethylammonium bromide and tetraethylammonium iodide are preferred.
[0042]
The proportion of each component used in the catalyst system is such that the transition metal salt or transition metal (salt) coordinated with a ligand is represented by the above general formula.(1) ', (2) ' And (4) 'Is usually 0.0001 to 10 mol, preferably 0.01 to 0.5 mol, per 1 mol of the total of the monomers represented by formula (1). When the amount is less than 0.0001 mol, the polymerization reaction does not proceed sufficiently. On the other hand, when the amount exceeds 10 mol, the molecular weight is lowered.
In the catalyst system, when a transition metal salt and a ligand are used, the proportion of the ligand used is usually 0.1 to 100 mol, preferably 1 to 10 mol, per 1 mol of the transition metal salt. If the amount is less than 0.1 mol, the catalytic activity becomes insufficient. On the other hand, if the amount exceeds 100 mol, the molecular weight decreases.
Further, the ratio of the reducing agent used in the catalyst system is the above general formula.(1) ', (2) ' And (4) 'Is usually 0.1 to 100 mol, preferably 1 to 10 mol, per 1 mol of the total of the monomers represented by When the amount is less than 0.1 mol, the polymerization does not proceed sufficiently. On the other hand, when the amount exceeds 100 mol, there is a problem that it is difficult to purify the resulting polymer.
Furthermore, when “salt” is used in the catalyst system, the proportion used is the above general formula.(1) ', (2) ' And (4) 'Is generally 0.001 to 100 mol, preferably 0.01 to 1 mol, based on 1 mol of the total of the monomers represented by formula (1). When the amount is less than 0.001 mol, the effect of increasing the polymerization rate is insufficient. On the other hand, when the amount exceeds 100 mol, there is a problem that it is difficult to purify the resulting polymer.
[0043]
Examples of the polymerization solvent that can be used in the present invention include tetrahydrofuran, cyclohexanone, dimethyl sulfoxide, N, N-dimethylformamide, N, N-dimethylacetamide, N-methyl-2-pyrrolidone, γ-butyrolactone, γ- Examples include butyrolactam, and tetrahydrofuran, N, N-dimethylformamide, N, N-dimethylacetamide, and N-methyl-2-pyrrolidone are preferable. These polymerization solvents are preferably used after sufficiently dried.
The above general formula in the polymerization solvent(1) ', (2) ' And (4) 'The total concentration of the monomers represented by is usually 1 to 90% by weight, preferably 5 to 40% by weight. Moreover, the polymerization temperature at the time of superposing | polymerizing the polymer of this invention is 0-200 degreeC normally, Preferably it is 50-80 degreeC. The polymerization time is usually 0.5 to 100 hours, preferably 1 to 40 hours.
[0044]
Here, using the (A) monomer represented by the general formula (1) ′ and the (B) monomer represented by the general formula (2) ′, the general formula (1) and the general formula (2) An example of a reaction formula for obtaining a polymer composed of a repeating structural unit represented (however, having no sulfonic acid group) is as follows.
[0045]
Embedded image
[0046]
The structure of the polyarylene copolymer of the present invention is, for example, from 1,230 to 1,250 cm by infrared absorption spectrum.-1C—O—C absorption of 1,640 to 1,660 cm-1It can be confirmed by the C = O absorption of the nuclear magnetic resonance spectrum (1(H-NMR), the structure can be confirmed from the peak of aromatic protons at 6.8 to 8.0 ppm.
[0047]
Next, the polyarylene copolymer having a sulfonic acid group used in the conductive membrane of the present invention is obtained by using a sulfonating agent to the polyarylene copolymer having no sulfonic acid group and by using a conventional method. It can be obtained by introducing an acid group.
As a method for introducing a sulfonic acid group, for example, a polyarylene copolymer having no sulfonic acid group is treated with a known sulfonating agent such as sulfuric anhydride, fuming sulfuric acid, chlorosulfonic acid, sulfuric acid, sodium hydrogen sulfite and the like. And can be sulfonated under known conditions [Polymer Preprints, Japan, Vol. 42, no. 3, p. 730 (1993); Polymer Preprints, Japan, Vol. 42, no. 3, p. 736 (1994); Polymer Preprints, Japan, Vol. 42, no. 7, p. 2490-2492 (1993)].
[0048]
That is, as the reaction conditions for the sulfonation, the polyarylene copolymer having no sulfonic acid group is reacted with the sulfonating agent in the absence of a solvent or in the presence of a solvent. Examples of the solvent include hydrocarbon solvents such as n-hexane, ether solvents such as tetrahydrofuran and dioxane, N, N-dimethylacetamide, N, N-dimethylformamide, N-methyl-2-pyrrolidone, and dimethyl sulfoxide. In addition to aprotic polar solvents, halogenated hydrocarbons such as tetrachloroethane, dichloroethane, chloroform, and methylene chloride are listed. The reaction temperature is not particularly limited, but is usually −50 to 200 ° C., preferably −10 to 100 ° C. Moreover, reaction time is 0.5 to 1,000 hours normally, Preferably it is 1 to 200 hours.
[0049]
The amount of the sulfonic acid group in the sulfonic acid group-containing copolymer having the unit (A) and the unit (B) thus obtained and having a sulfonic acid group is determined by the unit constituting the polymer ( The number of B) units is usually 0.05 to 2, preferably 0.3 to 1.5. If the number is less than 0.05, proton conductivity does not increase. On the other hand, if the number is more than 2, the hydrophilicity is improved and a water-soluble polymer is obtained, or the durability is lowered even if water solubility is not reached.
In the sulfonic acid group-containing copolymer, the unit (A) is a structural unit derived from 4,4′-bisbenzoyldiphenyl ether, and the ratio is preferably 40 to 3 mol%, more preferably 30 to 5%. Mol%, and the unit (B) is a structural unit derived from 4′-phenoxy-2,5-benzophenone, the proportion of which is preferably 60 to 97 mol%, more preferably 70 to 95 mol%, and Preferably, the polymer has 1.5 to 3.5 milliequivalents, more preferably 2.0 to 3.3 milliequivalents of sulfonic acid groups per 1 g of the polymer.
The amount of the sulfonic acid group can be easily adjusted by the copolymerization amount (composition) of the monomer (A) constituting the aromatic compound unit having an electron-withdrawing group in the main chain.
[0050]
Further, the molecular weight of the precursor polymer before sulfonation of the sulfonic acid group-containing copolymer of the present invention thus obtained is 1,000 to 1,000,000, preferably in terms of polystyrene equivalent weight average molecular weight. 1,500 to 200,000. If it is less than 1,000, the coating properties are insufficient, such as cracking in the molded film, and there is also a problem with the strength properties. On the other hand, when it exceeds 1,000,000, there are problems such as insufficient solubility, high solution viscosity, and poor processability.
[0051]
The structure of the sulfone group-containing copolymer of the present invention has a structure of 1030 to 1045 cm according to the infrared absorption spectrum.-11,160-1,190cm-1S = O absorption of 1,130-1,250 cm-1C—O—C absorption of 1,640 to 1,660 cm-1The C = O absorption can be confirmed, and the composition ratio can be known by neutralization titration of sulfonic acid or elemental analysis. Nuclear magnetic resonance spectrum (1(H-NMR), the structure can be confirmed from the peak of aromatic protons at 6.8 to 8.0 ppm.
[0052]
Next, the proton conductive membrane of the present invention is composed of the sulfonic acid group-containing copolymer, but besides the sulfonic acid group-containing copolymer, an inorganic acid such as sulfuric acid and phosphoric acid, an organic acid containing a carboxylic acid, An appropriate amount of water may be used in combination.
[0053]
In order to produce the proton conducting membrane of the present invention, for example, a casting method in which the sulfonic acid group-containing copolymer of the present invention is dissolved in a solvent and then formed into a film by casting, a melt molding method, or the like can be mentioned.
Here, as a solvent in the casting method, an aprotic polar solvent such as N, N-dimethylacetamide, N, N-dimethylformamide, N-methyl-2-pyrrolidone and dimethylsulfoxide, and an alcohol solvent such as methanol are used. Can be mentioned.
[0054]
The proton conductive membrane of the present invention is a proton that can be used for, for example, an electrolyte for a primary battery, an electrolyte for a secondary battery, a polymer solid electrolyte for a fuel cell, a display element, various sensors, a signal transmission medium, a solid capacitor, and an ion exchange membrane. It can be used for a conductive film.
[0055]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. However, the present invention is not limited to the following examples. In addition, various measurement items in the examples were obtained as follows.
[0056]
Number average molecular weight, weight average molecular weight
The number average molecular weight and the weight average molecular weight of the precursor polymer before sulfonation were determined by gel permeation chromatography (GPC) using tetrahydrofuran (THF) as a solvent, and the molecular weight in terms of polystyrene.
[0057]
Sulfonation equivalent
Wash the resulting polymer with water until the water is neutral, remove the remaining free acid, thoroughly wash with water, dry, weigh a predetermined amount, and dissolve in a THF / water mixed solvent. Then, titration was performed with a standard solution of NaOH using phenolphthalein as an indicator, and the sulfonation equivalent was determined from the neutralization point.
[0058]
Measurement of proton conductivity
A film sample having a diameter of 13 mm placed under 100% relative humidity is sandwiched between platinum electrodes, sealed in a sealed cell, and using an impedance analyzer (HYP4192A), a frequency of 5 to 13 MHz, an applied voltage of 12 mV, a temperature of 20 ° C., The absolute value and phase angle of the cell impedance were measured at 50 ° C. and 100 ° C. The obtained data was subjected to complex impedance measurement using a computer at an oscillation level of 12 mV, and proton conductivity was calculated.
[0059]
Tensile strength
The tensile strength was measured by a tensile test at room temperature of the obtained film.
Behavior in hot water
Regarding the behavior in hot water, the film was observed to change in shape after being immersed in 80 ° C. for 24 hours.
○: Swelling shape retention of less than 20%.
Δ: Swelling of 20% or more keeps shape
×: Shape collapse
[0060]
Reference Example 1 [Synthesis of 3,4′-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether]
A stirrer, a three-way cock and a dropping funnel were attached to a three-necked flask containing 28.0 g (140 mmol) of 3,4'-diaminodiphenyl ether, and the inside of the system was replaced with dry nitrogen. To this, 200 ml of N-methylpyrrolidone and 28.3 g (280 mmol) of triethylamine were added and stirred. The flask was placed in an ice bath and the reaction solution was cooled to 0 ° C., and then 53.9 g (308 mmol) of 4-chlorobenzoic acid chloride was added from the dropping funnel over 30 minutes. Further, after stirring in an ice bath for 30 minutes, the temperature was gradually returned to room temperature and reacted for 12 hours. The reaction solution was poured into 1.5 L of 4% aqueous sodium hydrogen carbonate solution, and the resulting precipitate was filtered, washed with water and dried. The obtained powder was dissolved in 300 ml of N-methylpyrrolidone and reprecipitated in 1 L methanol. The product was filtered and dried to obtain 66 g (yield 99%) of the desired product. The melting point was 258-259 ° C.
[0061]
Reference Example 2 [Synthesis of 4,4′-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether]
Anhydrous aluminum chloride in a three-necked flask equipped with a dropping funnel containing 42.6 g (250 mmol) of diphenyl ether and 87.5 g (500 mmol) of 4-chlorobenzoyl chloride in 75 ml of methylene chloride and equipped with a stirring device and a three-way cock 83.3 g (625 mmol) suspended in 75 ml of methylene chloride was added dropwise over 2 hours under nitrogen while stirring under cooling at 10 ° C. or lower for reaction. The reaction of the reddish brown solution after the addition was further continued at room temperature for 10 hours. The reaction solution was poured into a hydrochloric acid ice bath (ice 2 kg / hydrochloric acid aqueous solution 200 ml) to precipitate a precipitate. The precipitate was filtered and dried, and the resulting powder was pulverized and washed with a 1N hydrochloric acid aqueous solution, a 5% sodium hydrogen carbonate aqueous solution, and distilled water. The crude crystals were dissolved in toluene and dehydrated by azeotropic distillation to obtain a concentrated solution. The concentrated solution was filtered through a warm Buchner funnel. When the filtrate was cooled, 49 g of the target crystal was obtained in a yield of 44%.
[0062]
Example 1
2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone 193.5 g (540 mmol), 3,4'-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether 28.64 g (60 mmol), sodium iodide 11.7 g (78 mmol), bistriphenyl Phosphine nickel dichloride 11.8 g (18 mmol), triphenylphosphine 63.0 g (240 mmol), zinc 94.1 g (1.44 mol) were placed in a three-necked flask equipped with a reflux tube and a three-way cock, and placed in a 70 ° C. oil bath. After nitrogen substitution, 1,000 ml of N-methyl-2-pyrrolidone was added under a nitrogen atmosphere to initiate the reaction. After the reaction for 20 hours, the reaction mixture was diluted with 500 ml of N-methyl-2-pyrrolidone, poured into a 1:10 hydrochloric acid / methanol solution, the polymer was precipitated, washed, filtered, and vacuum dried to obtain a white powder. . The yield was 173.3 g. Moreover, the weight average molecular weight was 123,000. The obtained polymer was formed into a film using N-methyl-2-pyrrolidone and immersed in methanol, but swelling was not observed.
To 150 g of the polyarylene copolymer obtained above, 1,500 ml of concentrated sulfuric acid was added and stirred at room temperature for 24 hours to carry out a sulfonation reaction. After the reaction, it was poured into a large amount of pure water to precipitate a sulfonated polymer. The polymer was continuously washed with water until it became nearly neutral, and after filtration, the sulfonated polymer was recovered and vacuum-dried at 90 ° C. The yield of sulfonated polymer was 185.2 g. The IR spectrum is shown in FIG.
[0063]
Example 2
The charged monomer composition of Example 1 was replaced with 172.00 g (480 mmol) of 2,5-chloro-4-phenoxybenzophenone and 57.27 g (120 mmol) of 3,4'-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether. The reaction was performed. The yield of the obtained polymer was 177.3 g. Moreover, the weight average molecular weight was 133,500.
Sulfonation was performed using 150 g of polymer in the same manner as in Example 1 to obtain 180.5 g of sulfonated polymer. The IR spectrum is shown in FIG.
[0064]
Example 3
The charge monomer composition of Example 1 was replaced with 150.50 g (420 mmol) of 2,5-chloro-4-phenoxybenzophenone and 85.91 g (180 mmol) of 3,4'-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether, and the same. The reaction was performed. The yield of the obtained polymer was 184.1 g. The weight average molecular weight was 145,200. Sulfonation was carried out using 150 g of polymer in the same manner as in Example 1 to obtain 176.2 g of sulfonated polymer. The IR spectrum is shown in FIG.
[0065]
Example 4
Instead of 28.64 g (60 mmol) of 3,4′-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether in Example 1, 26.84 g (60 mmol) of 4,4′-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether was used. The reaction was performed in the same manner as in Example 1 except for the above. The yield of the obtained polymer was 168.9 g. The weight average molecular weight was 135,400. FIG. 4 shows the IR spectrum of the obtained polyarylene copolymer.
In the same manner as in Example 1, 150 g of a polymer was used for sulfonation to obtain 188.6 g of a sulfonated polymer. The IR spectrum of the sulfonated polymer is shown in FIG.
[0066]
Example 4
Instead of 26.84 g (60 mmol) of 4,4′-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether used in Example 3, the reaction was carried out in the same manner instead of 33.55 g (75 mmol). The yield of the obtained polymer was 170.0 g. The weight average molecular weight was 138,200.
In the same manner as in Example 1, 150 g of a polymer was used for sulfonation to obtain 187.5 g of a sulfonated polymer.
[0067]
Comparative Example 1
A polymerization reaction was carried out in the same manner as in Example 1 using only 214.9 g (600 mmol) of 2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone to obtain 161 g of a polymer. The weight average molecular weight of this polymer was 192,800. This polymer swelled significantly in methanol.
Sulfonation was carried out using 150 g of polymer in the same manner as in Example 1 to obtain 190.2 g of a sulfonated polymer.
[0068]
Comparative Example 2
The same reaction was carried out in place of 210.70 g (588 mmol) of 2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone of Example 1 and 5.72 g (12 mmol) of 3,4'-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether. It was. The yield of the obtained polymer was 165.1 g. The weight average molecular weight was 158,800.
In the same manner as in Example 1, 150 g of a polymer was used for sulfonation to obtain 188.6 g of a sulfonated polymer.
[0069]
Comparative Example 3
The reaction was conducted in the same manner as in Example 1, except that 107.50 g (300 mmol) of 2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone and 143.18 g (300 mmol) of 3,4'-bis (4-chlorobenzoylamino) diphenyl ether were used. It was. The polymer was obtained in a yield of 197.7 g, but no organic solvent completely dissolved the polymer.
Furthermore, sulfonation was carried out in the same manner as in Example 1. However, the reaction system partially contained insoluble components, and the reaction proceeded in a non-uniform state throughout, and a uniform sulfonated polymer could not be obtained. The solubility of the obtained polymer in the organic solvent was checked, but a solvent that could completely dissolve the polymer was not found, and a homogeneous film could not be prepared.
[0070]
Comparative Example 4
The reaction was conducted in the same manner except that 210.70 g (588 mmol) of 2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone of Example 4 and 5.37 g (12 mmol) of 3,4′-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether were used. . The yield of the obtained polymer was 165.1 g. Moreover, the weight average molecular weight was 169,100.
In the same manner as in Example 1, 150 g of a polymer was used for sulfonation to obtain 190.6 g of a sulfonated polymer.
[0071]
Comparative Example 5
The reaction was conducted in the same manner as in Example 4, except that 107.50 g (300 mmol) of 2,5-dichloro-4-phenoxybenzophenone and 134.20 g (300 mmol) of 3,4'-bis (4-chlorobenzoyl) diphenyl ether were used. . The polymer was obtained in a yield of 188.9 g, but no organic solvent completely dissolved the polymer.
Furthermore, sulfonation was carried out in the same manner as in Example 1. However, the reaction system partially contained insoluble components, and the reaction proceeded in a non-uniform state throughout, and a uniform sulfonated polymer could not be obtained. The solubility of the obtained polymer in the organic solvent was checked, but a solvent that could completely dissolve the polymer was not found, and a homogeneous film could not be prepared.
[0072]
The polymers obtained in Examples 1 to 4 and Comparative Examples 1 to 5 were dissolved in NMP at a concentration of 10%, cast into a glass plate, dried at 100 ° C., and finally the solvent was removed by vacuum drying to form a film. Was made. The properties of the polymer obtained are summarized in Table 1.
[0073]
[Table 1]
[0074]
A: benzoylaminodiphenyl ether chain
B: Benzoyl diphenyl ether chain
[0075]
【The invention's effect】
In the polyarylene copolymer of the present invention, the amount of sulfonic acid groups introduced can be easily controlled. The resulting sulfone group-containing polyarylene copolymer has a high pronton conductivity over a wide temperature range as a conductive film, and has excellent adhesion to substrates and electrodes, is not brittle and excellent in strength, and is also resistant to hot water Is excellent. Therefore, it can be used as a conductive membrane for primary battery electrolytes, secondary battery electrolytes, polymer solid electrolytes for fuel cells, display elements, various sensors, signal transmission media, solid capacitors, ion exchange membranes, etc. Significance is extremely great.
[Brief description of the drawings]
1 is an IR chart of the sulfonated polymer obtained in Example 1. FIG.
2 is an IR chart of the sulfonated polymer obtained in Example 2. FIG.
3 is an IR chart of the sulfonated polymer obtained in Example 3. FIG.
4 is an IR chart of the polyarylene copolymer obtained in Example 4. FIG.
5 is an IR chart of the sulfonated polymer obtained in Example 5. FIG.
Claims (7)
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153047A JP3777950B2 (en) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | Polyarylene copolymer and proton conducting membrane |
EP01107586A EP1138712B1 (en) | 2000-03-29 | 2001-03-27 | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane |
DE60116678T DE60116678T2 (en) | 2000-03-29 | 2001-03-27 | Polyarylene copolymer and proton-conducting membrane |
CA002342461A CA2342461C (en) | 2000-03-29 | 2001-03-28 | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane |
US09/818,847 US6555626B2 (en) | 2000-03-29 | 2001-03-28 | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane |
US10/303,821 US6812290B2 (en) | 2000-03-29 | 2002-11-26 | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000153047A JP3777950B2 (en) | 2000-05-24 | 2000-05-24 | Polyarylene copolymer and proton conducting membrane |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001329053A JP2001329053A (en) | 2001-11-27 |
JP3777950B2 true JP3777950B2 (en) | 2006-05-24 |
Family
ID=18658380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000153047A Expired - Fee Related JP3777950B2 (en) | 2000-03-29 | 2000-05-24 | Polyarylene copolymer and proton conducting membrane |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3777950B2 (en) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3412763B2 (en) * | 2001-01-19 | 2003-06-03 | 本田技研工業株式会社 | Composite polymer electrolyte membrane and polymer electrolyte fuel cell using the same |
FR2843399B1 (en) * | 2002-08-06 | 2004-09-03 | Commissariat Energie Atomique | POLYPHENYLENE POLYMERS, PROCESS FOR THEIR PREPARATION, MEMBRANES, AND FUEL CELL DEVICE COMPRISING THESE MEMBRANES |
KR101061934B1 (en) * | 2002-11-18 | 2011-09-02 | 소니 가부시키가이샤 | Proton conductors, single ion conductors and their manufacturing methods and electrochemical capacitors |
MXPA06002780A (en) * | 2003-09-11 | 2006-06-14 | Tibotec Pharm Ltd | Entry inhibitors of the hiv virus. |
JP2006328430A (en) * | 2006-09-19 | 2006-12-07 | Jsr Corp | Method for producing sulfonic acid group-containing polymer |
JP2007254486A (en) * | 2007-05-14 | 2007-10-04 | Jsr Corp | New aromatic sulfonate, and polyarylene having sulfonic acid group and method for producing the same |
JP2013056953A (en) | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Hitachi Ltd | Electrolyte material, and proton conductive electrolyte membrane, membrane electrode assembly, and polymer electrolyte fuel cell using the same |
-
2000
- 2000-05-24 JP JP2000153047A patent/JP3777950B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001329053A (en) | 2001-11-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6555626B2 (en) | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane | |
JP3698067B2 (en) | Monomer having electron-withdrawing group and electron-donating group, copolymer using the same, and proton conducting membrane | |
JP3975908B2 (en) | Novel aromatic sulfonic acid ester derivative, polyarylene, polyarylene having sulfonic acid group and method for producing the same, proton conducting membrane and method for producing the same | |
JP3606217B2 (en) | Polyarylene copolymer and proton conducting membrane | |
JP4193581B2 (en) | Novel aromatic sulfonic acid ester derivative, polyarylene, polyarylene having sulfonic acid group, method for producing the same, polymer solid electrolyte and proton conducting membrane | |
JP4428181B2 (en) | Sulfonated polymers and solid polymer electrolytes with nitrile-type hydrophobic blocks | |
JP4269777B2 (en) | Novel aromatic sulfonic acid ester derivative, polyarylene, polyarylene having sulfonic acid group, production method thereof, solid polymer electrolyte and proton conducting membrane | |
KR100911970B1 (en) | Halogenated Aromatic Compound, Copolymer Thereof, and Proton-Conductive Membrane Comprising the Copolymer | |
JP3939244B2 (en) | Novel aromatic sulfonic acid ester derivative, polyarylene, polyarylene having sulfonic acid group, method for producing the same, polymer solid electrolyte and proton conducting membrane | |
JP3777950B2 (en) | Polyarylene copolymer and proton conducting membrane | |
JP4356547B2 (en) | Sulfonated polymers and solid polymer electrolytes | |
US6812290B2 (en) | Polyarylene copolymers and proton-conductive membrane | |
JP4348494B2 (en) | Film forming material | |
JP2006176682A (en) | Compound having alkyl group side chain and sulfonated polymer | |
JP2005112985A (en) | Sulfonated polymer having hydrophobic block and solid polyelectrolyte | |
JP4311164B2 (en) | Novel aromatic sulfonic acid ester derivative, polyarylene thereof, polyarylene having sulfonic acid group and production method thereof, solid polymer electrolyte and proton conducting membrane | |
KR100793560B1 (en) | Halogenated Aromatic Compound, Polymer Thereof, and Proton-Conductive Membrane Comprising the Polymer | |
JP4107090B2 (en) | Halogenated aromatic compound, (co) polymer of the compound, and proton conducting membrane comprising the (co) polymer | |
JP2001291443A (en) | Method of forming hardened film | |
JP3879541B2 (en) | Method for producing sulfonic acid group-containing polymer | |
JP2006342243A (en) | Polyarylene-based copolymer, method for producing the same and proton-conductive film | |
JP2006328430A (en) | Method for producing sulfonic acid group-containing polymer | |
JP2003261684A (en) | Method for recovering sulfonic group-containing polymer |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20030325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20030912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20030924 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20031125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041209 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051129 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060110 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060220 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3777950 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090310 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100310 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110310 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120310 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130310 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140310 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |