JP3774607B2 - Inkjet recording method and recording apparatus - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも第1の色のインクと第2の色のインクを記録ヘッドから吐出して記録媒体上に画像を形成することが可能なインクジェット記録方法及び記録装置に関する。詳しくは、第1の色のインクドットと第2のインクドットが記録媒体上で重なるように調整する処理に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写装置や、ワードプロセッサ、コンピュータ等の情報処理機器、さらには通信機器の普及に伴い、それらの機器の画像形成(記録)のための出力装置の一つとして、インクジェット方式によりデジタル画像の記録を行うインクジェット記録装置が急速に普及している。このような記録装置においては、記録速度の向上のため、複数のインク吐出ノズルを集積配列してなる記録ヘッドとして、インク吐出口および液路を複数集積したものを用い、さらに近年ではカラー対応化が進むにつれ、複数個の上記記録ヘッドを同時に備えたものが多く見られる。
【0003】
インクジェット記録方式は、記録液であるインクを飛翔的液滴として紙等の被記録媒体に着弾させてドット記録を行うもので、非接触方式であるために低騒音である。また、インク吐出ノズルの高密度化によって高解像度化・高速記録化が可能であり、さらに普通紙等の被記録媒体に対しても現象や定着などの格別な処理を要せず、低価格で高品位な画像を得ることが可能であることから、近年ではその用途が広く普及しつつある。特に、オンデマンド型のインクジェット記録装置はそのカラー化が容易で、しかも装置自体の小型化、簡略化が可能なことから、将来の需要について有望視されている。また、上述のようなカラー化の普及につれて、高画質化と高速化が益々要求されている。
【0004】
高画質化を図る方法としては、例えば、インクの滲みや記録画像の堅牢性の観点から、インクおよびこのインクを不溶化する処理液を記録媒体に吐出して記録する方法が知られている。すなわち、異なる性質を有する2種類の液体を重ねることによって定着性の向上を図るのである。尚、上記処理液には、無色のものと有色のものとがあり、特に、処理液が有色の場合は、異なる色(第1の色と第2の色)のインク同士を重ねることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように異なる色のインクを重ねることで定着性の向上を図る場合、記録装置に入力される記録データに基いて、異なる色のインクドット同士は重ねられる。しかしながら、記録データのデータ形式が多値データである場合、異なる色間でのドットの重なりが一意的に決まらず、一度ドット展開をしなければならなかった。これを図17を用いて説明する。
【0006】
図17は、記録装置に入力される濃度データ(濃度=0、濃度=1、濃度=2、濃度=4)とその濃度データに対応したドット配置を示している。例えば、濃度=1であれば、4通りのドット配置がある。仮に、濃度=1のX色ドットと濃度=1のY色ドットとを重ねようとした場合、X色では▲1▼のドット配置が選択され、Y色では▲2▼のドット配置が選択される場合が発生する。これではX色とY色のドット同士は重ならない。X色において▲1▼のドット配置が選択された場合は、Y色においても▲1▼のドット配置を選択しなければドットは重ならないのである。このように多値のデータ形式である場合は、異なる色間でのドットは必ずしも重なるとは限らないので、まずドットを展開し、その後重なっているか否かを判断し、重なっていない場合にはドット配置を変更する処理をしなければならない。
【0007】
このようにドット展開を行ってから処理を行うこととすると、ドット展開を行わずに処理を行う場合に比べて処理時間が長くなってしまうという課題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題に着目してなされたものであり、ドット展開を行わずに第1の色のインクと第2の色のインクを重ねる調整処理を行うことが可能なインクジェット記録方法及び記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明は、第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録媒体上の同一の単位領域内で少なくとも一部を接触させて画像を記録するインクジェット記録方法であって、前記第1の色のインクに対応する第1濃度データと前記第2の色のインクに対応する複数ビットの第2濃度データとを入力する工程と、
前記入力された第1濃度データに対応する複数の単位領域に対して、記録ヘッドから前記第1の色のインクを吐出する第1の吐出工程と、前記第1の色のインクが吐出される前記複数の単位領域のうちの少なくとも一部の単位領域について、当該単位領域に対応する前記入力された第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う否かを決定する工程と、前記濃度レベルを上げる処理を行うことを決定した場合、前記単位領域内において前記第1の色のインクと前記第2の色のインクを接触させるために前記第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う工程と、前記濃度レベルを上げる処理が行われた第2濃度データに基づいて、前記第2の色のインクを吐出するためのドットデータを生成する工程と、前記生成されたドットデータに基づいて、前記複数の単位領域の少なくとも一部の領域に対して前記記録ヘッドから前記第2の色のインクを吐出する第2の吐出工程とを有し、前記第1の吐出工程で吐出される第1の色のインクと前記第2の吐出工程で吐出される第2の色のインクは、前記第1の色のインクのドット径Xと前記第2の色のインクのドット径YとがX>Yなる関係を満たすようにして前記同一の単位領域内で接触することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録媒体上の同一の単位領域内で少なくとも一部を接触させて画像を記録するインクジェット記録装置であって、前記第1の色のインクに対応する第1濃度データと前記第2の色のインクに対応する複数ビットの第2濃度データとを入力する手段と、前記入力された第1濃度データに対応する複数の単位領域に対して、記録ヘッドから前記第1の色のインクを吐出するように制御する第1の制御手段と、前記第1の色のインクが吐出される前記複数の単位領域のうちの少なくとも一部の単位領域について、当該単位領域に対応する前記入力された第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う否かを決定する手段と、前記濃度レベルを上げる処理を行うことを決定した場合、前記単位領域内において前記第1の色のインクと前記第2の色のインクが接触するように前記第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う手段と、前記濃度レベルを上げる処理が行われた第2濃度データに基づいて、前記第2の色のインクを吐出するためのドットデータを生成する手段と、前記生成されたドットデータに基づいて、前記複数の単位領域の少なくとも一部の領域に対して前記記録ヘッドから前記第2の色のインクを吐出するように制御する第2の制御手段とを有し、前記第1の制御手段により吐出される第1の色のインクと前記第2の制御手段により吐出される第2の色のインクは、前記第1の色のインクのドット径Xと前記第2の色のインクのドット径YとがX>Yなる関係を満たすようにして前記同一の単位領域内で接触することを特徴とする。
【0011】
また、本発明は、少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録ヘッドから吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、第1の色の濃度データに基づき記録される複数の画素のうちの少なくとも一部の画素について、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色の濃度データが存在するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段により前記第2の色の濃度データが存在しないと判断された場合、前記画素において第1の色のインクドットと第2の色のインクドットを重ねるべく、前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う濃度データ変更手段と、前記データ変更手段による処理が行われた前記第2の色の濃度データに基づいて、第2の色のドットデータを生成する手段と、前記第1の色の濃度データに基づいて、第1の色のドットデータを生成する手段とを備え、前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドットと前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは前記画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きいことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを用いて記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、第1の色の濃度データに基づき記録される画素について、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色の濃度データの濃度レベルが所定レベル以上か否かを判断する工程と、前記第2の色の濃度データの濃度レベルが所定レベル以上でないと判断された場合、前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う工程と、前記処理が行われた第2の色の濃度データに基づいて、第2の色のドットデータを生成する工程と、前記第1の色の濃度データに基づいて、第1の色のドットデータを生成する工程とを備え、前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドットと前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは前記画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きく、前記第2の色の濃度データの濃度レベルが所定レベル以上であると判断された場合は、前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行わないことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録ヘッドから吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、第1の色の濃度データに基づき記録される複数の画素のうちの少なくとも一部の画素について、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色の濃度データが存在するか否かを判断する判断工程と、前記判断工程において前記第2の色の濃度データが存在しないと判断された場合、前記画素において第1の色のインクドットと第2の色のインクドットを重ねるために前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う濃度データ変更工程と、前記処理が行われた第2の色の濃度データに基づいて、第2の色のドットデータを生成する工程と、前記第1の色の濃度データに基づいて、第1の色のドットデータを生成する工程とを備え、前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドットと前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは同じ画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きいことを特徴とすることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0018】
(第1の実施形態)
図1は本発明の一実施形態であるインクジェット記録装置の要部を示す立体斜視図である。図1において、1はインクタンクと記録ヘッド8(IJH)が一体となった交換可能の一体型インクカートリッジである。具体的には、インクカートリッジ1は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)の4色の各インクをそれぞれ吐出する4個の記録ヘッドおよびタンクから構成される。尚、上記ではヘッドとタンクとが一体化されている構成としたが、ヘッドとタンクとを相互に着脱可能な構成としてもよい。この場合、タンク内のインクが無くなったときに、無くなったインクに対応するタンクのみを交換できる。また、ヘッドのみを必要に応じて交換できることは勿論である。2はインクカートリッジ1を搭載し、a、b方向に往復移動するキャリッジ、3はキャリッジ2をa、b方向に往復移動させるキャリッジモータ(CRモーター)、4は制御回路(不図示)からの制御信号や画像信号を記録ヘッドに入力するためのフラットケーブル、5はプラテン、6はプラテン5を回転させて記録媒体9(記録紙)を搬送するための搬送モータ( LFモータ)、7は記録ヘッドの前面をキャップし、このキャップ内を吸引することで記録ヘッドの吸引回復を行う回復機構である。
【0019】
さて、記録ヘッド8には複数のノズルが配列されており、記録動作時にはこの記録ヘッド8をa、b方向(主走査方向)に主走査して、それらのノズルから選択的にインクを吐出することで行われる。また、記録ヘッドが1回主走査する毎に、記録紙は主走査方向とは略直交するP方向(副走査方向)に記録ヘッドより小なる量だけ搬送される。このような記録ヘッドの主走査と記録紙の副走査を繰り返すことにより1頁の記録が行われる。
【0020】
次に、上述のプリンタの記録制御を実行するためのプリンタ制御回路構成について説明する。図2はインクジェット記録装置の制御回路の構成を示す回路ブロック図である。図2において、211はホストコンピュータ本体(不図示)から記録信号を入力する外部インタフェース回路、212はインクジェット記録装置全体の動作を制御するCPU、213はCPU212が実行する制御プログラムを格納するプログラムROM、214は各種データ(上記記録信号やヘッドに供給される記録データ等)を保存しておくRAM(例えば、ダイナミック型RAM)である215は操作パネルの設定内容等の各種データを保存する不揮発性メモリとしてEEPROMである。
【0021】
インクジェット記録装置に設置されている操作パネル(不図示)には、操作キー217、LCD(不図示)、LED219が設けられている。操作キー217による操作は、入力制御回路216を介してCPU212に入力される。LCD及びLED219の点灯や点滅は、CPU212の動作に応じて出力制御回路218を介して制御される。220はCPU212からの制御データをヘッドドライバに出力するヘッド駆動制御回路であり、ヘッドドライバはヘッド駆動制御回路220からの出力に基づいて記録ヘッド8を駆動する。この駆動により記録ヘッドの各ノズルからのインク吐出が行われる。221はLFモータ6を制御するためのLFモータ駆動回路、222はキャリッジモータ3を制御するためのキャリッジモータ駆動回路である。
【0022】
図3は、図1におけるインクジェット記録装置に使用されるインクジェットヘッド8(8K,8C,8M,8Y )の構造を示す図である。上記ではインクジェットヘッドは、Bk・C・M・Yの4色に対応して4個設けられていると説明したが、これらの4個のヘッドは夫々同一の構造であるので、図3にはこれらの4個のヘッドのうちの1つの構造を代表して示している。
【0023】
図3において、インクジェットヘッド8は、インクを加熱するための複数のヒータ102が形成された基板であるヒータボード104と、このヒータボード104の上にかぶせられる天板106とから概略構成されている。天板106には、複数の吐出口108が形成されており、吐出口108の後方には、この吐出口108に連通するトンネル状の液路110が形成されている。各液路110は、隔壁112により隣の液路と隔絶されている。各液路110は、その後方において1つのインク液室114に共通に接続されており、インク液室114には、インク供給口116を介してインクが供給され、このインクはインク液室114から夫々の液路110に供給される。
【0024】
ヒータボード104と、天板106とは、各液路110に対応した位置に各ヒータ102が来る様に位置合わせされて図3の様な状態に組み立てられる。図3においては、2つのヒータ102しか示されていないが、ヒータ102は、夫々の液路110に対応して1つずつ配置されている。そして、図3の様に組み立てられた状態で、ヒータ102に所定の駆動パルスを供給すると、ヒータ102上のインクに膜沸騰が生じて気泡を形成し、この気泡の圧力によりインクが吐出口108から押し出されて吐出される。この時、ヒータ102に加える駆動パルスを制御することにより吐出されるインクの体積をある程度コントロールすることができる。
【0025】
図4は、ヒータに加える駆動パルスを変化させてインクの吐出量を制御する一方法を説明するための図である。ここでは、インクの吐出量を調整するために、ヒータ102に2種類の定電圧パルスが印加されている。2つのパルスとは、図4に示す様にプレヒートパルスとメインヒートパルス(以下、単にヒートパルスという)である。プレヒートパルスは、実際にインクを吐出するに先立ってインクを暖めるためのパルスであり、インクを吐出するために必要な最低のパルス幅t5 よりも短い値に設定されている。従って、このプレヒートパルスによりインクが吐出されることはない。このプレヒートパルスの長さを調節することによりインクの吐出量を異ならせることが可能である。
【0026】
一方、ヒートパルスは、実際にインクを吐出させるためのパルスであり、上記のインクを吐出するために必要な最低のパルス幅t5 よりも長く設定されている。ヒータ602が発生するエネルギーは、ヒートパルスの幅(印加時間)に比例するものであるため、このヒートパルスの幅を調節することにより、ヒータ602の特性のばらつきを調整することが可能である。
【0027】
なお、プレヒートパルスとヒートパルスとの間隔を調整して、プレヒートパルスによる熱の拡散状態を制御することによってもインクの吐出量を調整することが可能となる。
【0028】
上記の説明から分かる様に、インクの吐出量は、プレヒートパルスとヒートパルスの印加時間を調節することによって制御することも可能であるし、またプレヒートパルスとヒートパルスの印加間隔を調節することによっても可能である。本発明においては、このようなインク吐出量の調整を必要に応じて行うことも可能である。
【0029】
図5は、記録ヘッド8におけるノズル配置を示した図である。図5中の8(K)・8(C)・8(M)・8(Y)は、夫々、ブラック・シアン・マゼンタ・イエローのインクを吐出するための記録ヘッドである。そして、各ヘッドには複数のノズルが配列されており、そのノズルの数はブラックヘッドが128個、シアン・マゼンタ・イエローヘッドがそれぞれ256個である。
【0030】
また、図5は、ブラックインクヘッド及びシアン・マゼンタ・イエローのインクヘッド(以下、カラーインクヘッドという)におけるノズル径とノズルピッチについて示しいる。図5から分かるように、カラーインクヘッドのノズル径rに対して、ブラックヘッドのノズル径は2rである。また、カラーヘッドのノズルピッチLに対して、ブラックヘッドのノズルピッチは2Lである。このように図5の記録ヘッドは、ブラックヘッドのノズル径がカラーヘッドのノズル径の2倍であり、ブラックヘッドのノズルピッチがカラーヘッドのノズルピッチの2倍である。そして、ブラックヘッドにおける各ノズルからインク吐出量がカラーヘッドにおける各ノズルからインク吐出量の略4倍となるようにインクの吐出量は制御される。本実施形態では、この図5に示されるような記録ヘッドを用いて記録が行われる。
【0031】
ここで、上記記録ヘッドから吐出するインクについて説明する。本実施形態例において使用するインクとしては、異なる色同士が反応することで定着性が向上するものを用いる。以下では、その一例として、アニオン性インクとカチオン性インクの例を挙げる。
【0032】
ヘッド8Kは、下記に示す組成のアニオン性のブラックインクを吐出する。
【0033】
(黒)
チオジグリコール 5重量部
グリセリン 5重量部
イソプロピルアルコール 4重量部
尿素 5重量部
C.I.フードブラック 3重量部
水 残部
【0034】
また、ヘッド8C・8M・8Yは、夫々、下記に示す組成のカチオン性のシアンインク(C)・カチオン性のマゼンタインク(M)・カチオン性のイエローインク(Y)を吐出する。
【0035】
(シアン)
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ベーシックブルー75 3重量部
水 残部
(マゼンタ)
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ベーシックバイオレット7 3重量部
水 残部
(イエロー)
チオジグリコール 10重量部
グリセリン 10重量部
ポリアリルアミン 3重量部
(重量平均分子量1000)
カチオン活性剤 0.5重量部
(三洋化成社製G50)
アセチレノールEH 0.25重量部
C.I.ベーシックイエロー21 2重量部
水 残部
【0036】
上記で示したブラックインクとカラーインクの組み合わせによれば、ブラックインクがアニオン性を示し、シアン(C)・イエロー(Y)・マゼンタ(M)インクがカチオン性を示すため、ブラックインクがカラーインクと接触または混合されると両方の色材が不溶化または凝集を起こす。これにより定着性が向上する。
【0037】
以上示したブラックインクとカラーインクとの混合において、本発明では、上述したブラックインクとカラーインクが記録媒体上あるいは記録媒体にある程度浸透した位置で混合する結果、反応の第1段階としてカラーインク中に含まれているカチオン性物質の内、低分子量の成分またはカチオン性オリゴマーとブラックインクに使用しているアニオン性基を有する水溶性染料または顔料インクに使用しているアニオン性化合物とがイオン的相互作用により会合を起こし、瞬間的に溶液相から分離を起こす。この結果顔料インクにおいては分散破壊が起こり、顔料の凝集体ができる。
【0038】
次に、反応の第2段階として、上述した染料と低分子カチオン性物質またはカチオン性オリゴマーとの会合体または顔料の凝集体が処理液中に含まれる高分子成分により吸着されるために、会合で生じた染料の凝集体または顔料の凝集体のサイズがさらに大きくなり、記録媒体の繊維間の隙間に入り込みにくくなり、その結果として固液分離した液体部分のみが記録媒体中にしみこむことにより、画像品位と定着性との両立が達成される。
【0039】
従って、アニオン性ブラックインクとカチオン性カラーインクとを接触させることにより定着性の向上が図れる。また、同時に上述したようなメカニズムにより生成したカチオン物質の低分子成分またはカチオン性オリゴマーとアニオン性染料とカチオン性物質とで形成される凝集体または顔料の凝集体は粘性が大きくなり、液媒体の動きとともに移動することがないので、フルカラーの画像形成時のように隣接したインクドットが異色のインクで形成されていたとしても互いに混じり合うようなことはなく、ブリーデイングも起こらない。また、上記凝集体は本質的に水不溶性であり形成された画像の耐水性は完全なものとなる。また、ポリマーの遮蔽効果により形成された画像の耐光堅牢性も向上するという効果も有する。
【0040】
なお、本明細書において用いられる「不溶化」または「凝集」の用語はインク中の染料や顔料等の色材を不溶化または凝集させる作用を示す。
【0041】
また、本発明の実施にあたっては、従来技術のように分子量の大きいカチオン性高分子物質や多価の金属塩を使用する必要がないか、あるいは使用する必要があっても本発明の効果をさらに向上させるために補助的に使用するだけで良いので、その使用量を最小限に抑えることができる。その結果として、従来のカチオン性高分子物質や多価金属塩を使用して耐水化効果を得ようとした場合の問題点であった染料の発色性の低下がなくなるということを本発明の別の効果として挙げることができる。
【0042】
なお、本発明を実施するにあたって使用する記録媒体については特に制限されるものではなく、従来から使用されているコピー用紙、ボンド紙等のいわゆる普通紙を好適に用いることができる。もちろんインクジェットプリント用に特別に作製したコート紙やOHP用透明フィルムも好適に使用でき、また、一般の上質紙や光沢紙も好適に使用可能である。
【0043】
尚、本発明は、上述のようにブラックインクをアニオン性とし、カラーインクをカチオン性とすることには限られず、その逆でもよい。すなわち、ブラックインクをカチオン性とし、カラーインクをアニオン性としてもよい。この一例を以下に示す。
【0044】
例えば、ブラックインクとしては、下記に示す組成のカチオン性ブラックインクを用いることができる。
【0045】
(ブラック)
チオジグリコール 10重量部
グリセリン 10重量部
イソプロピルアルコール 4重量部
ポリアリルアミン 3重量部
(重量平均分子量1000)
カヤセルブラックCN 2.5重量部
(日本化薬社製)
水 残部
【0046】
また、例えば、カラーインクとしては、下記に示す組成のアニオン性のシアンインク(C)・アニオン性のマゼンタインク(M)・アニオン性のイエローインク(Y)を用いることができる。
【0047】
(シアン)
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ダイレクトブルー199 3.5重量部
水 残部
(マゼンタ)
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.アシッドレッド289 3重量部
水 残部
(イエロー)
ジエチレングリコール 10重量部
イソプロピルアルコール 2重量部
尿素 5重量部
アセチレノールEH 1重量部
C.I.ダイレクトイエロー86 3重量部
水 残部
【0048】
上記で示したブラックインクとカラーインクの組み合わせによれば、ブラックインクがカチオン性を示し、シアン(C)・イエロー(Y)・マゼンタ(M)インクがアニオン性を示すため、ブラックインクがカラーインクと接触または混合されると両方の色材が不溶化または凝集を起こす。これにより定着性が向上する。
【0049】
このように本実施形態では、ブラックインクとカラーインクのどちらか一方をカチオン性インクとし、他方をアニオン性インクとしたインクセットを用い、画像の形成を行っている。
【0050】
ここで、本発明における特徴の概要について説明する。本発明は、異なる色(第1の色と第2の色)のインクドット同士が重なるようにデータを調整することに特徴がある。具体的には、第1の色のインクドットが記録されるのと同じ箇所に第2のインクドットが重なるように、第2の色に対応するデータを調整するのである。このようなデータ調整処理を行うことにより、第1の色のインクドットと第2のインクドットとが重なるのである。第1の色のインク及び第2の色のインクには互いのインクが反応して定着性が向上するようなインクを用いているので、第1の色のインクと第2の色のインクを重ねることで定着性が向上する。そのために異なる色のインクドット同士を重ねるのである。
【0051】
本実施形態では、第1の色のインクとしてブラックインクを用い、第2の色のインクとしてカラーインクを用いている。以下に、図6、図7を用いて、本実施形態例のインクジェット記録装置による記録処理、すなわちドットを重ねる調整処理について説明する。
【0052】
図6は、入力画像データが第1のデータ形式(A)である場合と第2のデータ形式(B)である場合の記録結果を示す図である。後述するように、第1のデータ形式(A)とは所定面積内の濃度レベルを1ビットで表わす画像データのことであり、第2のデータ形式(B)とは所定面積内の濃度レベルを2ビットで表わす画像データのことである。
【0053】
図6について詳述すると、▲1▼は記録ドットの解像度(記録解像度)を示す模式図である。A−▲1▼は解像度が600dpiであり、1/600(インチ)×1/600(インチ)内に1ドットが記録されている。また、B−▲1▼は解像度が1200dpiであり、1/600(インチ)×1/600(インチ)内に4ドットが記録されている。言い換えると、B−▲1▼では1/1200(インチ)×1/1200(インチ)内に1ドットが記録されている。ホストからは、A−▲1▼とB−▲1▼が対応する形で記録データ(濃度データ)が送られてくる。尚、本実施形態例においては、1/600(インチ)×1/600(インチ)内の領域を所定領域(1画素)と呼ぶこととする。
【0054】
▲2▼はホストから送信され、インクジェット記録装置に入力される記録データの形式を示す図である。A−▲2▼は、上記所定領域内に記録ドットを記録するか否かに関する情報を1bitの情報として持つデータ形式である。これを第1のデータ形式とする。この第1のデータ形式は2段階の濃度レベル(濃度=0、濃度=1)を示す濃度データであって、記録データが“0”の場合(濃度=0)は所定領域内に記録ドットを記録せず、記録データが“1”の場合(濃度=1)は所定領域内に1個の記録ドットを記録するものである。また、B−▲2▼は、上記所定領域内に記録する記録ドット数に関する情報を2bitの情報として持つデータ形式である。これを第2のデータ形式とする。この第2のデータ形式は4段階の濃度レベル(濃度=0、濃度=1、濃度=2、濃度=4)を示す濃度データであって、記録データが“00”の場合(濃度=0)は所定領域内に記録ドットは記録せず、記録データが“01”の場合(濃度=1)は所定領域内に1個の記録ドットを記録し、記録データが“10”の場合(濃度=2)は所定領域内に2個の記録ドットを記録し、記録データが“11”の場合(濃度=4)は所定領域内に4個の記録ドットを記録するものである。
【0055】
▲3▼は第1のデータ形式および第2のデータ形式に応じて記録ドットを記録した場合の記録結果を示す図である。A−▲3▼は、A−▲2▼に示すような第1のデータ形式の記録データに応じて記録した場合の記録結果であって、濃度=0の場合と濃度=1の場合とで夫々1通りの記録結果を生じる。また、B−▲3▼は、B−▲2▼に示すような第2のデータ形式の記録データに応じて記録した場合の記録結果であって、濃度=0および濃度=4の場合は夫々1通り、濃度=2の場合は4通り、濃度=2の場合は6通りの記録結果を生じる。
【0056】
尚、本実施形態では、ブラックのデータは第1のデータ形式にて送られてきて、シアン・マゼンタ・イエローのデータは第2のデータ形式で送られてくるものである。したがって、ブラックインクとカラー(シアン・マゼンタ・イエロー)インクのドット径の大きさは異なるものとなる。具体的には、ブラックのインクドット径がA−▲3▼で示すような大きさであるに対し、カラーのインクドットはB−▲3▼で示したような大きさとなる。従って、主にブラックドットで形成する文字・線・表等の画像は高速で記録でき、また主にカラードットで形成する絵柄・写真等の画像は高解像度で記録できる。
【0057】
図7は第1の実施形態例における記録処理を示すフローチャートであり、この処理を実行する制御プログラムはROM213に格納されている。そして、CPU211がROM213に格納されている上記制御プログラムを読み出すことによって図7に示す処理は実行される。
【0058】
図7のフローチャートについて説明する。まず、ステップS1で、ホストコンピュータ(PC)から送られてきた記録データに対し、ブラックとカラーのドット同士を重ねるようにデータを調整するドット重ね調整処理を行うか否かについて判断する。ドット重ね調整処理を行う場合はステップS2へ進み、行わない場合はステップS5へ進む。尚、このドット重ね調整処理を行うか否かの判断基準については後述する。
【0059】
ステップS2で、記録媒体上の所定領域に対するブラックの記録データが“1“であるか否か、すなわち前記所定領域にブラックドットが記録されるか否かを判断する。ブラックの記録データが”1“である場合はステップS3へ進み、ブラックの記録データが”1”でない場合、すなわちデータが“0”である場合はステップS5へ進む。
【0060】
ステップS3で、前記所定領域に対するカラーの記録データが“00”であるか否かを判断する。つまり、ブラックドットと重なる位置に記録されるカラードットがあるかどうかを判断するのである。ここでは、1個のブラックドットに対して、カラードットが1個以上重なるように制御する。従って、カラーの記録データが“00”の場合はステップS4へ進み、ステップS4においてカラーの記録データを“01”に変更する。一方、カラーの記録データが“00”でない場合、すなわちデータが“01”、“10”、“11”の場合は、ブラックドットと重なるカラードットが既に存在するため、データの変更は行わない。この場合、ステップS5へ進む。
【0061】
ステップS4でデータを“01”に変更したら、ステップS5へ進む。ステップS5において、全てのブラックドットに対して、上記のドット重ね調整処理が終了したか否かを判断する。終了したと判断した場合は、この記録制御処理を終了し、一方、終了していないと判断した場合は、ステップS6へ進む。
【0062】
ステップS6では、ドット重ね調整処理の対象となるブラックドットを変更して、再びステップS2以降の処理を行う。このようにして図7に示す記録制御処理が終了した後は、記録データをドットに展開して記録動作を行う。この記録制御処理によれば、ブラックドットが記録される箇所には必ずカラードットが重なることになる。これにより記録されるインクドットの定着性が向上する。ブラックが多い画像には特に効果がある。
【0063】
また、本発明では、異なる色間におけるデータ形式を図6のように異ならせているので、ドットに展開しなくとも濃度データを調整するだけでドット重ね調整処理を行うことが可能である。つまり、B−▲3▼(濃度=1、濃度=2、濃度=4)のどのドット配置であっても、A−▲3▼(濃度=1)のドットに対して必ず重なるので、わざわざドットに展開してから上記ドット重ね調整処理を行う必要はないのである。仮に、異なる色間(X色、Y色)におけるデータ形式が図17のように同じであれば、どのドット配置が選択されるが分からないので、ドット展開を行った後でないと上記ドット重ね調整処理を行うことができない。具体的には、濃度=2のX色ドットと濃度=1のY色ドットとを重ねる場合、X色では▲5▼のドット配置が選択され、Y色では▲2▼のドット配置が選択される場合が発生する。これではX色とY色のドット同士は重ならない。X色において▲5▼のドット配置が選択された場合は、Y色においては▲1▼又は▲4▼のドット配置を選択しなければドットは重ならないのである。このようにデータ形式が同じである場合は、異なる色間でのドットは必ずしも重なるとは限らないので、まずドットを展開し、その後重なっているか否かを判断し、重なっていない場合にはドット配置を変更する処理をしなければならない。このようにドット展開を行ってから処理を行うこととすると、ドット展開を行わずに処理を行う場合に比べて処理時間が長くなってしまう。これに対し、上述したように本発明では、ドット展開する前に濃度データを変換することでドット重ね調整処理を行うことができるので、処理の簡略化と高速化が実現できる。
【0064】
ここで、上記ステップS1におけるドット重ね調整処理を行うか否かの判断基準について説明する。本実施形態においては、記録する画像中に高濃度部が多いと判断された場合に上記調整処理を行うものとする。この判断は、ユーザが行ってもいいし、記録装置が行ってもいい。
【0065】
まず、ユーザーが判断する場合について説明する。ユーザは、これから記録しようとする図柄のパターンをホストコンピュータ(PC)のモニタ画面で見る。そして、記録しようとしている画像に高濃度部が多く、所定面積内に対するインク吐出量が多くなると判断した場合には、インクジェット記録装置に備えられた操作パネル(不図示)やホストコンピュータ内で処理するプリンタドライバによって上記ドット重ね調整処理を設定する。ドット重ね調整処理が設定されると、図7に示すような記録処理が行われる。
【0066】
以上のようにユーザが自ら設定する場合は、ユーザの用途や好みに合わせて上記処理を行うことができるというメリットがある。本実施形態例においてはブラックドットにカラードットを重ねており、カラードットを重ね過ぎるとブラックドットの色が真黒ではなくなってしまう場合もある。ユーザによっては定着性よりも真黒な画像を望む場合もある。このような場合には、ユーザは上記処理を選択しないことも可能である。一方、定着性を望む場合は、上記処理を行うことを選択すればよい。
【0067】
次に、記録装置が自動で判断する場合について説明する。この判断処理についてのフローチャートを図8に示す。尚、このフローチャートに示す処理は記録装置のCPU212が行う。まず、ステップS1で画像データが記録装置に入力されるとステップS2に進み、入力画像信号のレベル(濃度レベル)の高さを所定の方法で判別する。このステップS2では、信号のレベルの高さが高いか否かを判定している。そして、信号レベルの高さが高い、すなわち高濃度でインク吐出量が多くなると判断した場合はステップS3に進み、ドット重ね調整処理を設定する。ドット重ね調整処理が設定されると、図7に示すような記録処理が行われる。一方、信号レベルの高さがそれほど高くないと判断した場合は、ドット重ね調整処理は設定しない。このように、画像データの信号レベルの高さに応じて、ドット重ね調整処理を行うか否かを決定する。
【0068】
尚、このドット重ね調整処理の設定は、プリントを開始する前に全画像データの信号レベルから判断して設定し、その後は変更しない形式にしてもよいが、1〜数スキャン分の画像データの信号レベルから判断し、その都度ドット重ね調整処理の設定を変更するようにしてもよい。
【0069】
このような制御を行なうことにより、ユーザが画像データに基づいてドット重ね調整処理を設定することなく、定着性が向上した画像を形成することができる。
【0070】
以上のように第1の実施形態によれば、ブラックドットに対してカラードットを重ねることで定着性を向上させることができる。また、ドットに展開しなくとも濃度データを調整するだけでドット重ね調整処理を行うことが可能あるので、処理の簡略化と高速化が実現できる。さらに、主にブラックドットで形成する文字・線・表等の画像は高速で記録でき、また主にカラードットで形成する絵柄・写真等の画像は高解像度で記録できる。
【0071】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態例では1個のブラックドットに対して少なくとも1個のカラードットが重なるように制御しているが、この第2の実施形態例では1個のブラックドットに対して2個以上のカラードットが重なるように制御することを特徴とする。この特徴以外の部分は上記第1の実施形態と同じであるので説明を省略する。
【0072】
図9は第2の実施形態例における記録処理を示すフローチャートであり、この処理を実行する制御プログラムはROM213に格納されている。そして、CPU211がROM213に格納されている上記制御プログラムを読み出すことによって図9に示す処理は実行される。
【0073】
図9のフローチャートについて説明する。まず、ステップS1で、ホストコンピュータ(PC)から送られてきた記録データに対し、ブラックとカラーのドット同士を重ねるようにデータを調整するドット重ね調整処理を行うか否かについて判断する。ドット重ね調整処理を行う場合はステップS2へ進み、行わない場合はステップS5へ進む。尚、このドット重ね調整処理を行うか否かの判断基準は第1の実施形態で説明した通りである。
【0074】
ステップS2で、記録媒体上の所定領域に対するブラックの記録データが“1“であるか否か、すなわち前記所定領域にブラックドットが記録されるか否かを判断する。ブラックの記録データが”1“である場合はステップS3へ進み、ブラックの記録データが”1”でない場合、すなわちデータが“0”である場合はステップS5へ進む。
【0075】
ステップS3で、前記所定領域に対するカラーの記録データが“00”もくくは“01”のどちらかであるか否かを判断する。つまり、1個のブラックドットと重なる位置に記録されるカラードットが2個以上あるかどうかを判断するのである。ここでは、1個のブラックドットに対して、カラードットが2個以上重なるように制御する。従って、カラーの記録データが“00”もしくは“01”の場合はステップS4へ進み、ステップS4においてカラーの記録データを“10”もしくは“11”に変更する。一方、カラーの記録データが“00”でも“01”でない場合、すなわちデータが“10”か“11”の場合は、1個のブラックドットと重なるカラードットの数が既に2個以上であるため、データの変更は行わない。この場合、ステップS5へ進む。
【0076】
ステップS4でデータを“10”もしくは“11”に変更したら、ステップS5へ進む。ステップS5において、全てのブラックドットに対して、上記のドット重ね調整処理が終了したか否かを判断する。終了したと判断した場合は、この記録制御処理を終了し、一方、終了していないと判断した場合は、ステップS6へ進む。
【0077】
ステップS6では、ドット重ね調整処理の対象となるブラックドットを変更して、再びステップS2以降の処理を行う。このようにして図9に示す記録制御処理が終了した後は、記録データをドットに展開して記録動作を行う。この記録制御処理によれば、1個のブラックドットが記録される箇所には必ず2個以上のカラードットが重なることになる。これにより記録されるインクドットの定着性が向上する。ブラックが多い画像には特に効果がある。
【0078】
尚、上記ステップS4ではカラーデータを“10”もしくは“11” に変更しているが、どちらのデータに変更するかは使用するインクの性質や記録媒体のインク吸収性等に応じて予め設定しておけばよい。加えるカラードットの数が増加すると、それに伴い所定面積内に打ち込まれるインク量も増加するので、滲みが発生する場合が考えられる。しかし、その一方で画像の耐水性は向上していくと考えられる。従って、滲み及び耐水性の観点から加えるカラードットの数を設定すればよい。
【0079】
以上のように第2の実施形態によれば、ブラックドットに対してカラードットを重ねることで定着性を向上させることができる。特に、1個のブラックドットに対して2個以上のカラードットを重ねているので、耐水性がより向上する。また、ドットに展開しなくとも濃度データを調整するだけでドット重ね調整処理を行うことが可能あるので、処理の簡略化と高速化が実現できる。
【0080】
(第3の実施形態)
上記第1の実施形態例及び第2の実施形態例では、1個のブラックドットに対して重ねられるカラードットの数を予め設定している。それに対し、この第3の実施形態では、1個のブラックドットに対して重ねるカラードットの数をユーザの選択により決定できることを特徴としている。すなわち、記録すべき画像やその用途に応じてユーザーが自ら決定することが可能であり、よりユーザのニーズに合った記録装置とすることができる。尚、ユーザは、インクジェット記録装置に備えられた操作パネル(不図示)やホストコンピュータ内で処理するプリンタドライバによって、重ねるカラードットの数に対応したコマンドを選択し、そのコマンドの選択により上記決定を行う。また、重ねるカラードットの数を画像に応じて決定しても良い。これによれば、ユーザの操作がより簡単になる。
【0081】
(第4の実施形態)
上記第1の実施形態例〜第3の実施形態例では、1個のブラックドットに対して少なくとも1個以上のカラードットを重ねるように制御している。これに対し、この第4の実施形態では、ブラックドットに対して必ずしもカラードットを重ねるとは限らないことを特徴とする。つまり、ブラックドットであってもカラードットが重ならないものが存在するのである。この特徴以外の部分は上記第1の実施形態〜第3の実施形態例と同じであるので説明を省略する。
【0082】
図10は第4の実施形態例における記録処理を示すフローチャートであり、この処理を実行する制御プログラムはROM213に格納されている。そして、CPU211がROM213に格納されている上記制御プログラムを読み出すことによって図10に示す処理は実行される。
【0083】
図10のフローチャートについて説明する。まず、ステップS1で、ホストコンピュータ(PC)から送られてきた記録データに対し、ブラックとカラーのドット同士を重ねるようにデータを調整するドット重ね調整処理を行うか否かについて判断する。ドット重ね調整処理を行う場合はステップS2へ進み、行わない場合はステップS6へ進む。尚、このドット重ね調整処理を行うか否かの判断基準は第1の実施形態で説明した通りである。
【0084】
ステップS2で、記録媒体上の所定領域に対するブラックの記録データが“1“であるか否か、すなわち前記所定領域にブラックドットが記録されるか否かを判断する。ブラックの記録データが”1“である場合はステップS3へ進み、ブラックの記録データが”1”でない場合、すなわちデータが“0”である場合はステップS6へ進む。
【0085】
ステップS3では、そのブラックドットに対してカラードットを1個以上重ねる処理を行うか否かを判断する。これは画像データに応じて判断される。具体的には、第1の実施形態で説明したように、画像データの信号レベルの高さで判断する。すなわち、そのドット重ね調整処理の対象となるブラックドットの周囲の数画素分の信号レベルを判断し、その信号レベルの高さが予め設定された値以上であれば、そのブラックドットに対してカラードットを重ねることとする。この場合はステップS4へ進む。信号レベルの高さが予め設定された値以上であるということは、そのブラックドットの周囲が高濃度部であるというを示している。従って、カラードットを加え、ブラックドットの定着性を向上させるのである。一方、信号レベルの高さが予め設定された値より小さい場合はステップS6へ進む。
【0086】
ステップS4では、ドット重ね調整処理の対象となるブラックドットに対して重ねられるカラーの記録データが“00”であるか否かを判断する。つまり、ブラックドットと重なる位置に記録されるカラードットがあるかどうかを判断するのである。ここでは、1個のブラックドットに対して、カラードットが1個以上重なるように制御する。従って、カラーの記録データが“00”の場合はステップS5へ進み、ステップS5においてカラーの記録データを“01”に変更する。一方、カラーの記録データが“00”でない場合、すなわちデータが“01”、“10”、“11”の場合は、ブラックドットと重なるカラードットが既に存在するため、データの変更は行わない。この場合、ステップS6へ進む。
【0087】
ステップS5でデータを“01”に変更したら、ステップS6へ進む。ステップS6において、全てのブラックドットに対して、ステップS2〜S5が終了したか否かを判断する。終了したと判断した場合は、この記録制御処理を終了し、一方、終了していないと判断した場合は、ステップS7へ進む。
【0088】
ステップS7では、ドット重ね調整処理の対象となるブラックドットを変更して、再びステップS2以降の処理を行う。このようにして図10に示す記録制御処理が終了した後は、記録データをドットに展開して記録動作を行う。この記録制御処理によれば、ブラックドットが記録される箇所のうち少なくとも一部にカラードットが重なることになる。これにより記録されるインクドットの定着性が向上する。このようにブラックドットに対して重ねるカラードットをある程度間引くことで、インク溢れが発生する確率がより低くなる。
【0089】
尚、上記では、対象ドットの周囲部の信号レベルを判断することで、処理対象となるブラックドットに対して処理を行うか否かを判断しているが、重ねるカラードットの間引き率を予め設定しておいてもよい。こうすることで一定の割合で間引くことができる。
【0090】
また、高濃度部と判断された領域内のブラックドットのうち幾つかのブラックドットにだけカラードットを重ねるようにしてもよい。すなわち、高濃度部を形成するブラックドットに対して重ねるカラードットを間引くのである。こうすることで、高濃度部におけるインク溢れの発生確率をより低くすることができると共にブラックドットの定着性も向上させることができる。尚、図11のように、中心にあるブラックドットに対してのみカラードットを重ねたとしても、カラードットが少し広がる関係上、中心のブラックドットのみならず周囲のブラックドットもカラーインクドットと接触することとなり、これにより定着性の向上が図れる。
【0091】
(第5の実施形態)
上記第1の実施形態例〜第4の実施形態例のドット重ね調整処理では、対象となるブラックドットが記録される領域と同じ領域に記録されるカラーデータ(以下、対象カラーデータという)の濃度レベルを単に上けていた。これに対して、この第5の実施形態においては、対象カラーデータの近傍のデータの濃度レベルを下げ、その下げた分の濃度を対象カラーデータに加え、対象カラーデータの濃度レベルを上げることを特徴としている。つまり、近傍のカラーデータを対象カラーデータに移動させるのである。
【0092】
以下に、図12を参照しながら、第5の実施形態について説明する。図12は第5の実施形態例における記録処理を示すフローチャートであり、この図12におけるステップS1〜S3までの処理は、上記図7に示すステップS1〜S3と同じであるので説明を省略する。ここでは、ステップS101以降について説明する。
【0093】
ステップS101において、対象カラーデータの近傍に、濃度レベルが2以上のカラーデータが存在するか否かを判断する。すなわち、近傍の領域において、カラードットが2ドット以上記録される部分があるか否かを判断するのである。尚、近傍とは、図13に示すように、対象となるドット(d1)と隣接する領域(d2〜d9)のことである。
【0094】
そして、濃度レベルが2以上のカラーデータが存在すると判断した場合は、ステップS102へ進む。一方、濃度レベルが2以上のカラーデータが存在しないと判断した場合は、ステップS5へ進む。
【0095】
ステップS102で、濃度レベルが2以上のカラーデータのうち、1つのカラーデータの濃度レベルを下げる。そして、その下げた分の濃度を対象カラーデータに加える。具体的には、近傍のカラーデータが“10”の場合はそれを“01”に変更し、その代わりに対象となるカラーデータを“00”から“01”に変更するのである。同様に、カラーデータが“11”の場合はそれを“10“に変更し、対象となるカラーデータを“01”に変更するのである。このようなデータの変更処理が終了したら、ステップS5へ進む。尚、ステップS5以降は、実施形態例1と同じである為、説明を省略する。
【0096】
以下に、図13を用いて、上記ステップS101、S102の処理をより具体的に説明する。図13は、近傍のカラーデータを、対象となるカラーデータに移動させることを示した図である。
【0097】
図13(a)は、対象となるブラックの記録データを示している。このブラックドットに対してドット重ね調整処理を行う場合、図13(b)で示す対象カラーデータ(d1)と、その近傍の記録データ(d2〜d9)を判断する。この(b)では、d1のデータが"00"であり、その近傍に濃度2以上のデータ(d2とd9)があるため、d1のデータを“00”から“01に”変更し、d2のデータを“10”から“01”に変更する。つまり、d1の濃度を0から1に変更し、d2の濃度を2から1に変更するのである。もちろん、d2の代わりにd9のデータを“11”から“10”に変更し、d1のデータを“00”から“10”に変更してもよい。図13(c)は、このようなデータ変更処理を行った後の記録データ、つまりドット重ね調整処理後の記録データを示している。
【0098】
尚、上記では、濃度レベルが2以上の記録データを変更の対象としたが、濃度レベルが1の記録データを変更の対象としても良い。
【0099】
また、複数の記録データから、少しずつデータを移動させる(濃度を変更する)方法もある。例えば、d2とd7の濃度レベルを1段階ずつ下げ、その分、d1の濃度レベル2段階を上げるのである。つまり、d2のデータを“01”に変更し、d7のデータを“00”に変更し、そして、d1のデータを“10”に変更するのである。
【0100】
以上のように本実施形態例によれば、対象カラーデータを増やすのではなく移動させることでドット重ね調整を行っているので、画像全体としての濃度変化がなく、画像データにより忠実な画像の記録が可能となる。さらに、本実施形態例は上記した第1の実施形態の効果も奏する。
【0101】
(第6の実施形態)
上記第1の実施形態例〜第5の実施形態例では、図5に示すようにブラックヘッドのノズル径とカラーヘッドのノズル径が異なっているが、この第6の実施形態では、図14に示すようにノズル径が同一のものを用いる。そして、本実施形態では、ブラックとカラーのインク吐出量を異ならせるように制御することで、ブラックのドット径をカラーのドット径の約2倍とすることを特徴としている。尚、この特徴部分以外は、上記第1の実施形態例〜第5の実施形態例と同様であるので説明を省略する。つまり、ドット重ね調整処理の制御は、図7、図9、図10、図12に示される何れかのフローチャートに従って実行される。
【0102】
図15は、第6の実施形態例で用いるインクジェットヘッドの構造を示す模式的断面図である。図15に示すように、各インク路152Aには2つのヒータSH1およびSH2が配設される。これら2つのヒータは相互に表面積を異ならせるものであり、各ヒータを別々に独立して駆動することもでき、また、2つのヒータを同時に駆動することもできるよう電極配線等(不図示)が設けられている。なお、ヒータSH1とヒータSH2とは、インク路152Aの長手方向の長さは同一であり、これらの幅を異ならせることによって、互いの表面積を異ならせている。インク路152Aの先端には、吐出口152Nが開口している。
【0103】
以上説明したヒータ,吐出口,インク路等からなる各インク路単位の構造は、インクジェットヘッドにおいて720DPIの密度で所定数配設されるものであり、また、本実施形態例ではそれぞれの単位における吐出口の開口面積,ヒータ面積は、インク路単位間で等しいものである。
【0104】
2つのヒータを用いた場合にその駆動するヒータの組合せに応じて基本的には吐出口毎に3段階の吐出量の変化が可能となる。すなわち、基本的には駆動するヒータを切り替えることにより小,中,大の3つの吐出量モードを有し、小吐出量モードではヒータSH1のみ駆動し、Xplの体積の液滴を吐出し、中吐出量モードではヒータSH2のみ駆動し、Y(Y>X)plの液滴を吐出し、大吐出量モードではヒータSH1およびSH2を同時に駆動し、Zpl(=X+Ypl)の液滴を吐出する。
【0105】
このように図15に示すヘッドを用いれば3段階の吐出量の変化が可能であるが、本実施例においては大吐出量モードと小吐出量モードの2つのモードを使用する。すなわち、ブラックインクの吐出に際しては大吐出量モードを設定し、カラーインクの吐出に際しては小吐出量モードを設定するのである。このようにしてブラックインクの吐出量とカラーインクの吐出量を異ならせ、ブラックドット径がカラードットの約2倍となるように制御するのである。具体的には、記録媒体にインクが着弾したときにブラックドット径がカラードットの約2倍となるように、上記吐出量(X及びY)を調整するのである。
【0106】
尚、図15ではブラックヘッドとカラーヘッドのノズルピッチを同一としているが、ブラックヘッドのノズルピッチをカラーヘッドのノズルピッチの2倍としても良い。これはブラックのドット径がカラーのドット径の2倍であり、また図6に示すようにブラックとカラーとでデータ形式が異なるからである。
【0107】
(第7の実施形態)
上記第1の実施形態例〜第6の実施形態例では、ブラックインクとカラーインクのうち、一方をカチオン性とし、他方をアニオン性とした。これに対し、この第7の実施形態では、カラーインクとしては記録媒体への浸透速度が速いものを用い、ブラックインクとしては上記カラ−インクに比べ比較的記録媒体への浸透速度が遅いものを用いることを特徴とする。尚、この特徴部分以外は、上記第1の実施形態例〜第6の実施形態例と同様であるので説明を省略する。つまり、ドット重ね調整処理の制御は、図7、図9、図10、図12に示される何れかのフローチャートに従って実行される。
【0108】
本実施形態例で使用するインクの成分は、以下のようである。
(イエロ−)
C.I.ダイレクトイエロー86 3部
ジエチレングリコール 10部
イソプロピルアルコール 2部
尿素 5部
アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部
水 残部
(マゼンタ)
C.I.アシッドレッド289 3部
ジエチレングリコール 10部
イソプロピルアルコール 2部
尿素 5部
アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部
水 残部
(シアン)
C.I.ダイレクトブル−199 3部
ジエチレングリコール 10部
イソプロピルアルコール 2部
尿素 5部
アセチレノ−ル EH(川研ケミカル) 1部
水 残部
(ブラック)
C.I.ダイレクトブラック154 3部
ジエチレングリコール 10部
イソプロピルアルコール 2部
尿素 5部
水 残部
【0109】
このように、Bkに対してCMYは、アセチレノ−ル EH を1%加えることによって、浸透性を向上させている。付加物は、これ以外にも、他の界面活性剤や、アルコ−ル等がある。
【0110】
本実施形態例によれば、比較的浸透速度の小さい(定着性の遅い)ブラックインクの下地として浸透速度の大きい(定着性の速い)カラ−インクが記録紙に付着しているため、記録紙表面の濡れ性が良好になっている、つまり浸透性の良好な界面が形成されていることで次にくるブラックインクの定着性を速め、ブラックインクとカラ−インクとのブリ−ディングを防止した高品位なカラ−画像が得られる。
【0111】
(その他の実施形態)
本発明において使用されるインクとしては、上記で説明したようなカチオン性・アニオン性のインク、低浸透性・高浸透性のインクには限られず、第1の色のインクと第2の色のインクとが接触すると相互的に作用して定着性が向上するものであれば良い。
【0112】
また、本発明で使用可能なヘッドの形状としては、図5や図14に示されるようにノズルが直線状に配列された記録ヘッドに限られず、図16(a)に示されるようにノズルが千鳥状に配列された記録ヘッドでもよい。また、図16(b)に示されるようにカラーヘッド(C・M・Y)を縦に並べた構造でも良い。
【0113】
また、上記第1の実施形態例〜第7の実施形態例では、接触すると相互的に作用して定着性が向上するブラックインクとカラーインクを用い、そのブラックインクとカラーインクを重ね合わせているが、本発明においてはカラーインク同士の性質を異ならせ、色の異なるカラーインク同士を重ね合わせるようにしてもよい。つまり、上記第1の実施形態例では第1の色のインクをブラックとし、第2の色のインクをカラーとしているが、例えば、第1の色のインクをシアンとし、第2の色のインクをシアン以外の色としたり、第1の色のインクをイエローとし、第2の色のインクをイエロー以外の色としてもよい。
【0114】
尚、上記記録ヘッドは、電気熱変換体を用いてインクを吐出する方式のものに限定されることない。例えば、圧電素子に電流を流すことにより圧電素子に変異を起こさせ液体を吐出するピエゾ方式のものや、高電圧印可による静電吸引方式のもの等、従来からインクジェット記録装置に用いられている吐出ヘッドを使用することができる。
【0115】
本発明の実施形態例は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても達成されることは言うまでもない。
【0116】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することにより、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0117】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0118】
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態例の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0120】
本発明は、特にインクジェット記録方式の中でも熱エネルギーを利用して飛翔的液滴を形成し、記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを用いた記録装置において優れた効果をもたらすものである。
【0121】
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特許第4723129号明細書、同第4740796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保持されているシートや液路に対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一体一で対応した液体(インク)内の気泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0122】
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細書、同第4345262号明細書に記載されているようなものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載されている条件を採用すると、更に優れた記録を行うことができる。
【0123】
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第4459600号明細書を用いた構成としてもよい。
【0124】
加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた構成としてもよい。
【0125】
さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプのインクジェットヘッドとしては、上述した明細書に開示されているような複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0126】
さらに、上例のようなシリアルタイプのものでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用いてもよい。
【0127】
また、本発明の記録装置の構成として、記録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一層安定できるので、好ましいものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせを用いて加熱を行う予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段を挙げることができる。
【0128】
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数についても、記録色や濃度を異にする複数のインクに対応して2個以上の個数設けられるものであってもよい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによるかいずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つを備えた装置にも本発明は有効である。
【0129】
さらに加えて、以上説明した本発明の実施形態例においては、インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もしくは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、使用記録信号付加時にインクが液状をなすものを用いてもよい。
【0130】
加えて、熱エネルギーによる昇温を、インクの固形状態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せしめることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化するインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点ではすでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質のインクを使用する場合も本発明は適用可能である。このような場合のインクは、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載されるような、多孔質シート凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい。本発明においては、上述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するものである。
【0131】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、ドット展開しなくとも、第1の色のインクドットと第2の色のインクドットとを重ねるドット重ね調整処理を実行することができるので、処理の簡略化と高速化が可能となる。また、第1の色のインクドットと第2の色のインクドットが重なることで定着性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例の記録装置の主要な部分の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態例の記録装置の制御回路の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の記録装置に使用されるインクジェットヘッドの構造を示す図である。
【図4】ヒーターに加える電力を変化させてインクの吐出量を制御する方法を説明するための図である。
【図5】記録ヘッド8におけるノズルの配置を示した図である。
【図6】入力画像データが第1のデータ形式(A)である場合と第2のデータ形式(B)である場合の記録結果を示す図である。
【図7】第1の実施形態例における記録処理を示すフローチャートである。
【図8】ドット重ね調整処理を行うか否かを判断を記録装置が自動で判断する場合の判断処理を示すフローチャートである。
【図9】第2の実施形態例における記録処理を示すフローチャートである。
【図10】第4の実施形態例における記録処理を示すフローチャートである。
【図11】中心にあるブラックドットに対してのみカラードットを重ねたことを示す図である。
【図12】第5の実施形態例における記録処理を示すフローチャートである。
【図13】近傍のカラーデータを、対象となるカラーデータに移動させることを示した図である。
【図14】第6の実施形態例で用いる記録ヘッドのノズル配置を示した図である。
【図15】第6の実施形態例で用いるインクジェットヘッドの構造を示す模式的断面図である。
【図16】本発明で使用可能なヘッドの形態の一例を示す図である。
【図17】異なる色間(X色、Y色)におけるデータ形式が同じである場合の記録結果を示す図である。
【符号の説明】
1 インクカートリッジ
2 キャリッジ
3 キャリッジモータ
4 ケーブル
5 プラテン
6 LFモータ
7 回復機構
8 記録ヘッド
9 記録媒体
102 ヒータ
104 ヒータボード
106 天板
108 吐出口
110 液路
112 隔壁
114 インク液室
116 インク供給路
211 インターフェース回路
212 CPU
213 ROM
214 RAM
215 EEPROM
216 入力制御回路
217 Key
218 出力制御回路
219 LED
220 記録ヘッド駆動回路
221 LFモーター駆動回路
222 CRモーター駆動回路
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording method and a recording apparatus capable of forming an image on a recording medium by ejecting at least a first color ink and a second color ink from a recording head. More specifically, the present invention relates to a process for adjusting the first color ink dots and the second ink dots so as to overlap each other on the recording medium.
[0002]
[Prior art]
With the spread of information processing equipment such as copying machines, word processors, computers, and communication equipment, digital images are recorded by an inkjet method as one of output devices for image formation (recording) of those equipment. Inkjet recording apparatuses are rapidly spreading. In such a recording apparatus, in order to improve the recording speed, a recording head in which a plurality of ink discharge nozzles are integrated and arranged uses a plurality of ink discharge ports and a plurality of liquid passages, and more recently color-compatible. As the number of the recording heads progresses, many of them are provided with a plurality of the recording heads at the same time.
[0003]
The ink-jet recording system is a non-contact system that performs dot recording by causing ink, which is a recording liquid, to land on a recording medium such as paper as flying droplets, and is low noise. In addition, high-resolution and high-speed recording is possible by increasing the density of the ink discharge nozzles, and even for recording media such as plain paper, no special processing such as phenomenon or fixing is required, and the price is low. Since it is possible to obtain a high-quality image, its use is becoming widespread in recent years. In particular, an on-demand type ink jet recording apparatus is promising for future demand because it can be easily colored and the apparatus itself can be miniaturized and simplified. In addition, with the spread of colorization as described above, higher image quality and higher speed are increasingly required.
[0004]
As a method for achieving high image quality, for example, from the viewpoint of ink bleeding and the robustness of a recorded image, a method of recording by discharging ink and a treatment liquid insolubilizing the ink onto a recording medium is known. That is, the fixability is improved by superimposing two kinds of liquids having different properties. The treatment liquid includes a colorless one and a colored one. In particular, when the treatment liquid is colored, inks of different colors (first color and second color) are overlapped. .
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
In the case where the fixing property is improved by overlapping the inks of different colors as described above, the ink dots of different colors are overlapped based on the recording data input to the recording apparatus. However, when the data format of the recording data is multi-value data, the dot overlap between different colors is not uniquely determined, and the dot development has to be performed once. This will be described with reference to FIG.
[0006]
FIG. 17 shows density data (density = 0, density = 1, density = 2, density = 4) input to the printing apparatus and dot arrangement corresponding to the density data. For example, if the density = 1, there are four dot arrangements. If an X color dot with density = 1 and a Y color dot with density = 1 are to be overlapped, the dot arrangement (1) is selected for the X color and the dot arrangement (2) is selected for the Y color. Occurs. In this case, the X and Y dots do not overlap. When the dot arrangement of (1) is selected for the X color, the dots do not overlap unless the dot arrangement of (1) is selected for the Y color as well. In such a multi-value data format, dots between different colors do not necessarily overlap, so first expand the dots, then determine whether they overlap, and if they do not overlap Processing to change the dot arrangement must be done.
[0007]
If processing is performed after dot development is performed in this way, there is a problem that the processing time becomes longer than when processing is performed without performing dot development.
[0008]
The present invention has been made paying attention to the above problems, and an ink jet recording method capable of performing an adjustment process for superimposing the first color ink and the second color ink without performing dot development, and An object is to provide a recording apparatus.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention provides a second color which improves the fixability of the first color ink to a recording medium by contacting the first color ink and the first color ink. An ink jet recording method for recording an image by bringing color ink into contact with at least part of the same unit area on a recording medium, the first density data corresponding to the first color ink and the second density data A step of inputting second density data of a plurality of bits corresponding to inks of the following colors;
A first ejection step of ejecting the first color ink from a recording head and the first color ink are ejected to a plurality of unit areas corresponding to the input first density data. Determining whether or not to increase the density level of the input second density data corresponding to the unit area for at least a part of the plurality of unit areas; and A process of increasing the density level of the second density data in order to bring the first color ink and the second color ink into contact in the unit area when it is determined to perform the process of increasing the density; A step of generating dot data for ejecting the ink of the second color based on the second density data that has been subjected to the process of increasing the density level, and based on the generated dot data. And a second ejection step of ejecting the second color ink from the recording head to at least a part of the plurality of unit regions, and ejected in the first ejection step. The first color ink and the second color ink ejected in the second ejection step have a dot diameter X of the first color ink and a dot diameter Y of the second color ink. The contact is made in the same unit region so as to satisfy the relationship of X> Y.
[0010]
The present invention also records the second color ink that improves the fixing property of the first color ink to the recording medium by contacting the first color ink and the first color ink. An ink jet recording apparatus that records an image by contacting at least part of the same unit area on a medium, the first density data corresponding to the first color ink and the second color ink The first color ink is ejected from the recording head to the unit for inputting the corresponding second density data of a plurality of bits and the plurality of unit areas corresponding to the input first density data. For the at least part of the plurality of unit areas from which the first color ink is ejected and the first control means for controlling, the inputted second density data corresponding to the unit area To increase the concentration level When the unit for determining whether or not to perform the process and the process for increasing the density level is determined, the first color ink and the second color ink are in contact with each other in the unit region. Based on the means for increasing the density level of the second density data and the second density data subjected to the process for increasing the density level, dot data for ejecting the ink of the second color is generated. And a second control means for controlling the ink of the second color to be ejected from the recording head to at least some of the plurality of unit areas based on the generated dot data. And the first color ink ejected by the first control means and the second color ink ejected by the second control means have a dot diameter of the first color ink. X and the second Characterized in that the dot diameter Y color ink contact with way the same unit area satisfy X> Y the relationship.
[0011]
According to another aspect of the present invention, there is provided a second color ink that improves the fixability of the first color ink to a recording medium by contacting at least the first color ink and the first color ink. An inkjet recording apparatus that records an image on a recording medium by ejecting from a recording head, wherein at least a part of a plurality of pixels recorded based on density data of a first color corresponds to the pixel And determining means for determining whether or not there is density data of the second color represented by a plurality of bits, and if the determination means determines that the density data of the second color does not exist, the pixel The density data changing means for increasing the density level of the density data of the second color in order to overlap the ink dots of the first color and the ink dots of the second color, and processing by the data changing means Means for generating dot data of the second color based on the density data of the second color, and means for generating dot data of the first color based on the density data of the first color The first color ink dots recorded based on the generated first color dot data and the second color recorded based on the generated second color dot data The ink dots overlap at the pixels, and the diameter of the first ink dot is larger than the diameter of the second ink dot.
[0012]
According to another aspect of the present invention, there is provided a second color ink that improves the fixability of the first color ink to a recording medium by contacting at least the first color ink and the first color ink. An ink jet recording method for recording an image on a recording medium using a second color density data represented by a plurality of bits corresponding to the pixel for pixels recorded based on the density data of the first color Determining whether the density level of the second color is equal to or higher than a predetermined level, and if it is determined that the density level of the density data of the second color is not higher than the predetermined level, the density level of the density data of the second color is determined. A process of generating a second color dot data based on the second color density data subjected to the process, and a first color density data based on the first color density data. Create dot data of 1 color And the second color recorded based on the generated first color dot data and the second color dot data generated based on the generated first color dot data. Color ink dots overlap in the pixels, the diameter of the first ink dot is larger than the diameter of the second ink dot, and the density level of the density data of the second color is equal to or higher than a predetermined level. If it is determined that the density level of the second color is not, the process for increasing the density level of the density data of the second color is not performed.
[0013]
According to another aspect of the present invention, there is provided a second color ink that improves the fixability of the first color ink to a recording medium by contacting at least the first color ink and the first color ink. An inkjet recording method for recording an image on a recording medium by discharging from a recording head, wherein at least some of the plurality of pixels recorded based on density data of the first color correspond to the pixels A determination step for determining whether or not there is density data of the second color represented by a plurality of bits, and if it is determined in the determination step that density data of the second color does not exist, the pixel A density data changing step for increasing the density level of the density data of the second color in order to superimpose the ink dots of the first color and the ink dots of the second color, and the second in which the process is performed The color of Generating the second color dot data based on the degree data, and generating the first color dot data based on the density data of the first color. The first color ink dots recorded based on the first color dot data and the second color ink dots recorded based on the generated second color dot data overlap in the same pixel. In addition, the diameter of the first ink dot is larger than the diameter of the second ink dot.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, preferred embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
[0018]
(First embodiment)
FIG. 1 is a three-dimensional perspective view showing a main part of an ink jet recording apparatus according to an embodiment of the present invention. In FIG. 1, reference numeral 1 denotes a replaceable integrated ink cartridge in which an ink tank and a recording head 8 (IJH) are integrated. Specifically, the ink cartridge 1 is composed of four recording heads and tanks that eject inks of four colors of black (K), cyan (C), magenta (M), and yellow (Y), respectively. . In the above description, the head and the tank are integrated. However, the head and the tank may be detachable from each other. In this case, when the ink in the tank runs out, only the tank corresponding to the lost ink can be replaced. Of course, only the head can be replaced as needed. 2 is a carriage that carries the ink cartridge 1 and reciprocates in the a and b directions, 3 is a carriage motor (CR motor) that reciprocates the carriage 2 in the a and b directions, and 4 is a control from a control circuit (not shown). A flat cable for inputting signals and image signals to the recording head, 5 is a platen, 6 is a transport motor (LF motor) for rotating the platen 5 to transport a recording medium 9 (recording paper), and 7 is a recording head. This is a recovery mechanism that recovers the suction of the recording head by capping the front surface of the recording head and sucking the inside of the cap.
[0019]
Now, a plurality of nozzles are arranged in the recording head 8. During the recording operation, the recording head 8 is subjected to main scanning in the a and b directions (main scanning direction), and ink is selectively ejected from these nozzles. Is done. Further, each time the recording head performs main scanning once, the recording paper is conveyed by an amount smaller than the recording head in the P direction (sub scanning direction) substantially orthogonal to the main scanning direction. By repeating such main scanning of the recording head and sub-scanning of the recording sheet, one page is recorded.
[0020]
Next, a printer control circuit configuration for executing the above-described printer recording control will be described. FIG. 2 is a circuit block diagram showing the configuration of the control circuit of the ink jet recording apparatus. In FIG. 2, 211 is an external interface circuit that inputs a recording signal from a host computer main body (not shown), 212 is a CPU that controls the operation of the entire inkjet recording apparatus, 213 is a program ROM that stores a control program executed by the CPU 212, Reference numeral 214 denotes a RAM (for example, a dynamic RAM) for storing various data (such as the recording signal and recording data supplied to the head). Reference numeral 215 denotes a nonvolatile memory for storing various data such as setting contents of the operation panel. As an EEPROM.
[0021]
An operation panel (not shown) installed in the ink jet recording apparatus is provided with an operation key 217, an LCD (not shown), and an LED 219. An operation using the operation key 217 is input to the CPU 212 via the input control circuit 216. The lighting and blinking of the LCD and LED 219 are controlled via the output control circuit 218 in accordance with the operation of the CPU 212. Reference numeral 220 denotes a head drive control circuit that outputs control data from the CPU 212 to the head driver. The head driver drives the recording head 8 based on the output from the head drive control circuit 220. By this driving, ink is ejected from each nozzle of the recording head. Reference numeral 221 denotes an LF motor drive circuit for controlling the LF motor 6, and 222 denotes a carriage motor drive circuit for controlling the carriage motor 3.
[0022]
FIG. 3 is a view showing the structure of the ink jet head 8 (8K, 8C, 8M, 8Y) used in the ink jet recording apparatus in FIG. Although it has been described above that four inkjet heads are provided corresponding to the four colors Bk, C, M, and Y, these four heads have the same structure. A structure of one of these four heads is shown as a representative.
[0023]
In FIG. 3, the inkjet head 8 is schematically configured from a heater board 104 that is a substrate on which a plurality of heaters 102 for heating ink is formed, and a top plate 106 that is placed on the heater board 104. . A plurality of discharge ports 108 are formed in the top plate 106, and a tunnel-like liquid path 110 communicating with the discharge ports 108 is formed behind the discharge ports 108. Each liquid path 110 is isolated from an adjacent liquid path by a partition wall 112. Each liquid passage 110 is commonly connected to one ink liquid chamber 114 at the rear thereof, and ink is supplied to the ink liquid chamber 114 via an ink supply port 116, and the ink is supplied from the ink liquid chamber 114. The liquid is supplied to each liquid passage 110.
[0024]
The heater board 104 and the top plate 106 are aligned so that each heater 102 comes to a position corresponding to each liquid passage 110 and assembled in a state as shown in FIG. Although only two heaters 102 are shown in FIG. 3, the heaters 102 are arranged one by one corresponding to the respective liquid paths 110. When a predetermined drive pulse is supplied to the heater 102 in the assembled state as shown in FIG. 3, film boiling occurs in the ink on the heater 102 to form bubbles, and the ink is discharged from the discharge port 1008 by the pressure of the bubbles. It is pushed out and discharged. At this time, the volume of the ejected ink can be controlled to some extent by controlling the drive pulse applied to the heater 102.
[0025]
FIG. 4 is a diagram for explaining a method of controlling the ink discharge amount by changing the drive pulse applied to the heater. Here, two types of constant voltage pulses are applied to the heater 102 in order to adjust the ink discharge amount. As shown in FIG. 4, the two pulses are a preheat pulse and a main heat pulse (hereinafter simply referred to as a heat pulse). The preheat pulse is a pulse for warming the ink prior to actually ejecting the ink, and is set to a value shorter than the minimum pulse width t5 necessary for ejecting the ink. Therefore, ink is not ejected by this preheat pulse. By adjusting the length of the preheat pulse, it is possible to vary the ink discharge amount.
[0026]
On the other hand, the heat pulse is a pulse for actually ejecting ink, and is set longer than the minimum pulse width t5 necessary for ejecting the ink. Since the energy generated by the heater 602 is proportional to the width (application time) of the heat pulse, it is possible to adjust variations in the characteristics of the heater 602 by adjusting the width of the heat pulse.
[0027]
The ink discharge amount can also be adjusted by adjusting the interval between the preheat pulse and controlling the heat diffusion state by the preheat pulse.
[0028]
As can be seen from the above description, the ink discharge amount can be controlled by adjusting the application time of the preheat pulse and the heat pulse, or by adjusting the application interval of the preheat pulse and the heat pulse. Is also possible. In the present invention, it is possible to adjust the ink discharge amount as necessary.
[0029]
FIG. 5 is a diagram showing the nozzle arrangement in the recording head 8. In FIG. 5, 8 (K), 8 (C), 8 (M), and 8 (Y) are recording heads for ejecting black, cyan, magenta, and yellow inks, respectively. A plurality of nozzles are arranged in each head, and the number of nozzles is 128 for the black head and 256 for the cyan, magenta, and yellow heads.
[0030]
FIG. 5 shows nozzle diameters and nozzle pitches in a black ink head and cyan, magenta, and yellow ink heads (hereinafter referred to as color ink heads). As can be seen from FIG. 5, the nozzle diameter of the black head is 2r with respect to the nozzle diameter r of the color ink head. Further, the nozzle pitch of the black head is 2L with respect to the nozzle pitch L of the color head. As described above, in the recording head of FIG. 5, the nozzle diameter of the black head is twice that of the color head, and the nozzle pitch of the black head is twice that of the color head. The ink discharge amount is controlled so that the ink discharge amount from each nozzle in the black head is approximately four times the ink discharge amount from each nozzle in the color head. In the present embodiment, recording is performed using a recording head as shown in FIG.
[0031]
Here, the ink ejected from the recording head will be described. As the ink used in this embodiment, an ink whose fixing property is improved by reacting different colors is used. Below, the example of an anionic ink and a cationic ink is given as the example.
[0032]
The head 8K discharges an anionic black ink having the composition shown below.
[0033]
(black)
5 parts by weight of thiodiglycol
5 parts by weight of glycerin
4 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
C. I. Food black 3 parts by weight
Water balance
[0034]
The heads 8C, 8M, and 8Y eject cationic cyan ink (C), cationic magenta ink (M), and cationic yellow ink (Y) having the following compositions, respectively.
[0035]
(cyan)
10 parts by weight of diethylene glycol
2 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
1 part by weight of acetylenol EH
C. I. 3 parts by weight of Basic Blue 75
Water balance
(Magenta)
10 parts by weight of diethylene glycol
2 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
1 part by weight of acetylenol EH
C. I. 3 parts by weight of basic violet 7
Water balance
(yellow)
10 parts by weight of thiodiglycol
10 parts by weight of glycerin
3 parts by weight of polyallylamine
(Weight average molecular weight 1000)
Cationic activator 0.5 parts by weight
(Sanyo Kasei G50)
Acetylenol EH 0.25 parts by weight
C. I. 2 parts by weight of basic yellow 21
Water balance
[0036]
According to the combination of the black ink and the color ink described above, the black ink is anionic and the cyan (C), yellow (Y), and magenta (M) inks are cationic. When in contact with or mixed with, both colorants become insoluble or agglomerated. This improves the fixability.
[0037]
In the mixing of the black ink and the color ink described above, in the present invention, as a result of mixing the black ink and the color ink described above on the recording medium or at a position where the ink penetrates to some extent in the recording medium, as a first step of the reaction, Among the cationic substances contained in the ink, low molecular weight components or cationic oligomers and anionic compounds used in water-soluble dyes or pigment inks having an anionic group used in black ink are ionic. As a result of the interaction, an association occurs, and an instantaneous separation occurs from the solution phase. As a result, dispersion failure occurs in the pigment ink, and a pigment aggregate is formed.
[0038]
Next, as the second stage of the reaction, the association of the above-mentioned dye and the low molecular weight cationic substance or cationic oligomer or the aggregate of the pigment is adsorbed by the polymer component contained in the treatment liquid. The size of the dye aggregates or pigment aggregates generated in the above is further increased, making it difficult to enter the gaps between the fibers of the recording medium, and as a result, only the liquid part separated into solid and liquid is soaked into the recording medium. Both image quality and fixability are achieved.
[0039]
Therefore, the fixing property can be improved by bringing the anionic black ink and the cationic color ink into contact with each other. At the same time, aggregates or pigment aggregates formed of low molecular weight components of cationic substances or cationic oligomers, anionic dyes and cationic substances produced by the mechanism described above have increased viscosity, Since they do not move with movement, even when adjacent ink dots are formed of different colors as in the formation of a full-color image, they do not mix with each other and bleeding does not occur. The aggregate is essentially water-insoluble, and the formed image has perfect water resistance. In addition, the light fastness of the image formed by the polymer shielding effect is also improved.
[0040]
As used herein, the term “insolubilization” or “aggregation” refers to the action of insolubilizing or aggregating a coloring material such as a dye or pigment in the ink.
[0041]
In carrying out the present invention, it is not necessary to use a cationic polymer substance having a large molecular weight or a polyvalent metal salt as in the prior art, or the effect of the present invention is further improved even if it is necessary to use it. Since it is only necessary to use it supplementarily to improve it, the amount of use can be minimized. As a result, the present invention eliminates the deterioration of the color developability of the dye, which has been a problem when trying to obtain a water resistance effect using a conventional cationic polymer substance or a polyvalent metal salt. Can be cited as an effect.
[0042]
The recording medium used for carrying out the present invention is not particularly limited, and so-called plain papers such as copy papers and bond papers conventionally used can be suitably used. Of course, a coated paper specially prepared for inkjet printing and a transparent film for OHP can also be suitably used, and general high-quality paper and glossy paper can also be suitably used.
[0043]
The present invention is not limited to making the black ink anionic and the color ink cationic as described above, and vice versa. That is, the black ink may be cationic and the color ink may be anionic. An example of this is shown below.
[0044]
For example, as the black ink, a cationic black ink having the following composition can be used.
[0045]
(black)
10 parts by weight of thiodiglycol
10 parts by weight of glycerin
4 parts by weight of isopropyl alcohol
3 parts by weight of polyallylamine
(Weight average molecular weight 1000)
Kayacel Black CN 2.5 parts by weight
(Nippon Kayaku Co., Ltd.)
Water balance
[0046]
For example, an anionic cyan ink (C), an anionic magenta ink (M), or an anionic yellow ink (Y) having the following composition can be used as the color ink.
[0047]
(cyan)
10 parts by weight of diethylene glycol
2 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
1 part by weight of acetylenol EH
C. I. Direct Blue 199 3.5 parts by weight
Water balance
(Magenta)
10 parts by weight of diethylene glycol
2 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
1 part by weight of acetylenol EH
C. I. Acid Red 289 3 parts by weight
Water balance
(yellow)
10 parts by weight of diethylene glycol
2 parts by weight of isopropyl alcohol
5 parts by weight of urea
1 part by weight of acetylenol EH
C. I. Direct Yellow 86 3 parts by weight
Water balance
[0048]
According to the combination of the black ink and the color ink shown above, the black ink is cationic and the cyan (C), yellow (Y), and magenta (M) inks are anionic. When in contact with or mixed with, both colorants become insoluble or agglomerated. This improves the fixability.
[0049]
As described above, in this embodiment, an image is formed using an ink set in which one of the black ink and the color ink is a cationic ink and the other is an anionic ink.
[0050]
Here, an outline of features in the present invention will be described. The present invention is characterized in that data is adjusted so that ink dots of different colors (first color and second color) overlap each other. Specifically, the data corresponding to the second color is adjusted so that the second ink dot overlaps at the same location where the first color ink dot is recorded. By performing such data adjustment processing, the first color ink dot and the second ink dot overlap. Since the first color ink and the second color ink are inks that react with each other to improve the fixing property, the first color ink and the second color ink are used. Fixing improves the overlap. Therefore, the ink dots of different colors are overlapped.
[0051]
In the present embodiment, black ink is used as the first color ink, and color ink is used as the second color ink. Hereinafter, a recording process performed by the ink jet recording apparatus according to the present embodiment, that is, an adjustment process for overlapping dots will be described with reference to FIGS.
[0052]
FIG. 6 is a diagram showing a recording result when the input image data is in the first data format (A) and in the second data format (B). As will be described later, the first data format (A) is image data representing a density level within a predetermined area by 1 bit, and the second data format (B) is a density level within a predetermined area. This is image data represented by 2 bits.
[0053]
6 will be described in detail. (1) is a schematic diagram showing the resolution (recording resolution) of the recording dots. A- (1) has a resolution of 600 dpi, and one dot is recorded within 1/600 (inch) × 1/600 (inch). B- (1) has a resolution of 1200 dpi, and 4 dots are recorded within 1/600 (inch) × 1/600 (inch). In other words, in B- (1), one dot is recorded within 1/1200 (inch) × 1/1200 (inch). Recording data (density data) is sent from the host in a form corresponding to A- (1) and B- (1). In this embodiment, an area within 1/600 (inch) × 1/600 (inch) is referred to as a predetermined area (one pixel).
[0054]
(2) is a diagram showing a format of recording data transmitted from the host and input to the ink jet recording apparatus. A- (2) is a data format having, as 1-bit information, information relating to whether or not recording dots are recorded in the predetermined area. This is the first data format. This first data format is density data indicating two levels of density levels (density = 0, density = 1). When the recording data is “0” (density = 0), recording dots are placed in a predetermined area. When recording is not performed and recording data is “1” (density = 1), one recording dot is recorded in a predetermined area. B- (2) is a data format having information on the number of recording dots recorded in the predetermined area as 2-bit information. This is the second data format. This second data format is density data indicating four density levels (density = 0, density = 1, density = 2, density = 4), and when the recording data is “00” (density = 0). No recording dot is recorded in the predetermined area. When the recording data is “01” (density = 1), one recording dot is recorded in the predetermined area, and when the recording data is “10” (density = In 2), two recording dots are recorded in a predetermined area. When the recording data is “11” (density = 4), four recording dots are recorded in the predetermined area.
[0055]
(3) is a diagram showing a recording result when recording dots are recorded according to the first data format and the second data format. A- (3) is a recording result when recording is performed in accordance with the recording data of the first data format as shown in A- (2), and in the case of density = 0 and density = 1. Each one produces a recording result. B- (3) is a recording result when recording is performed according to the recording data of the second data format as shown in B- (2), and when density = 0 and density = 4, respectively. When the density is 1, the recording results are four, and when the density is 2, the recording results are six.
[0056]
In the present embodiment, black data is sent in the first data format, and cyan, magenta, and yellow data is sent in the second data format. Therefore, the dot diameters of black ink and color (cyan, magenta, yellow) ink are different. Specifically, the diameter of black ink dots is as shown by A- (3), while the color ink dots are shown as B- (3). Therefore, images such as characters, lines, and tables mainly formed with black dots can be recorded at high speed, and images such as patterns and photographs mainly formed with color dots can be recorded with high resolution.
[0057]
FIG. 7 is a flowchart showing the recording process in the first embodiment. A control program for executing this process is stored in the ROM 213. Then, when the CPU 211 reads out the control program stored in the ROM 213, the processing shown in FIG.
[0058]
The flowchart of FIG. 7 will be described. First, in step S1, it is determined whether or not to perform dot overlap adjustment processing for adjusting data so that black and color dots overlap each other with respect to print data sent from a host computer (PC). If the dot overlap adjustment process is performed, the process proceeds to step S2, and if not, the process proceeds to step S5. The criteria for determining whether or not to perform this dot overlap adjustment process will be described later.
[0059]
In step S2, it is determined whether or not black recording data for a predetermined area on the recording medium is “1”, that is, whether or not black dots are recorded in the predetermined area. If the black recording data is “1”, the process proceeds to step S3. If the black recording data is not “1”, that is, if the data is “0”, the process proceeds to step S5.
[0060]
In step S3, it is determined whether or not the color recording data for the predetermined area is "00". That is, it is determined whether there is a color dot recorded at a position overlapping with the black dot. Here, control is performed so that one or more color dots overlap one black dot. Accordingly, if the color recording data is “00”, the process proceeds to step S4, and the color recording data is changed to “01” in step S4. On the other hand, when the color recording data is not “00”, that is, when the data is “01”, “10”, or “11”, the color dot that overlaps with the black dot already exists, so the data is not changed. In this case, the process proceeds to step S5.
[0061]
When the data is changed to “01” in step S4, the process proceeds to step S5. In step S5, it is determined whether or not the dot overlap adjustment process has been completed for all black dots. If it is determined that the recording control process has been completed, the recording control process is terminated. If it is determined that the recording control process has not been completed, the process proceeds to step S6.
[0062]
In step S6, the black dot that is the target of the dot overlap adjustment process is changed, and the processes in and after step S2 are performed again. After the recording control process shown in FIG. 7 is completed in this way, the recording operation is performed by expanding the recording data into dots. According to this recording control process, color dots are always overlapped at locations where black dots are recorded. This improves the fixability of the recorded ink dots. This is especially effective for images with a lot of black.
[0063]
In the present invention, since the data formats between different colors are different as shown in FIG. 6, it is possible to perform dot overlap adjustment processing only by adjusting density data without developing the dots. In other words, any dot arrangement of B- (3) (density = 1, density = 2, density = 4) always overlaps the dot of A- (3) (density = 1), so bothering the dots It is not necessary to perform the dot overlap adjustment process after the image is developed. If the data format between different colors (X color, Y color) is the same as shown in FIG. 17, it is not known which dot arrangement is selected. Processing cannot be performed. Specifically, when the X color dot with density = 2 and the Y color dot with density = 1 are overlapped, the dot arrangement (5) is selected for the X color, and the dot arrangement (2) is selected for the Y color. Occurs. In this case, the X and Y dots do not overlap. If the dot arrangement (5) is selected for the X color, the dots do not overlap unless the dot arrangement (1) or (4) is selected for the Y color. In this way, if the data format is the same, dots between different colors do not necessarily overlap, so first expand the dots, then determine whether they overlap, and if they do not overlap, Processing to change the arrangement must be performed. If processing is performed after dot development is performed in this manner, the processing time becomes longer than when processing is performed without performing dot development. On the other hand, as described above, in the present invention, the dot overlap adjustment process can be performed by converting the density data before the dot development, so that the process can be simplified and speeded up.
[0064]
Here, the criteria for determining whether or not to perform the dot overlap adjustment process in step S1 will be described. In the present embodiment, it is assumed that the adjustment process is performed when it is determined that there are many high density portions in an image to be recorded. This determination may be made by the user or the recording device.
[0065]
First, a case where the user makes a determination will be described. The user sees the pattern of the pattern to be recorded on the monitor screen of the host computer (PC). When it is determined that the image to be recorded has many high density portions and the amount of ink discharged within a predetermined area is increased, the image is processed in an operation panel (not shown) provided in the ink jet recording apparatus or a host computer. The dot overlap adjustment process is set by the printer driver. When the dot overlap adjustment process is set, a recording process as shown in FIG. 7 is performed.
[0066]
As described above, when the user sets himself / herself, there is an advantage that the above-described processing can be performed according to the user's usage and preference. In this embodiment, color dots are superimposed on black dots, and if the color dots are excessively superimposed, the color of the black dots may not be true black. Some users desire a black image rather than fixing ability. In such a case, the user may not select the above process. On the other hand, when the fixing property is desired, it is sufficient to select to perform the above processing.
[0067]
Next, a case where the recording apparatus automatically determines will be described. A flowchart for this determination processing is shown in FIG. Note that the processing shown in this flowchart is performed by the CPU 212 of the recording apparatus. First, when image data is input to the recording apparatus in step S1, the process proceeds to step S2, and the level of the input image signal (density level) is determined by a predetermined method. In step S2, it is determined whether the level of the signal is high. If it is determined that the signal level is high, that is, the ink discharge amount is increased at a high density, the process proceeds to step S3 to set dot overlap adjustment processing. When the dot overlap adjustment process is set, a recording process as shown in FIG. 7 is performed. On the other hand, if it is determined that the signal level is not so high, the dot overlap adjustment process is not set. In this way, it is determined whether or not to perform dot overlap adjustment processing according to the signal level of the image data.
[0068]
The dot overlap adjustment process is set based on the signal level of all image data before printing is started, and may be set to a format that does not change thereafter. It may be determined from the signal level, and the setting of the dot overlap adjustment process may be changed each time.
[0069]
By performing such control, an image with improved fixability can be formed without the user setting dot overlap adjustment processing based on image data.
[0070]
As described above, according to the first embodiment, it is possible to improve the fixability by superimposing color dots on black dots. In addition, since it is possible to perform dot overlap adjustment processing only by adjusting density data without developing into dots, simplification and speeding up of processing can be realized. Furthermore, images such as characters, lines, and tables mainly formed with black dots can be recorded at high speed, and images such as patterns and photographs mainly formed with color dots can be recorded with high resolution.
[0071]
(Second Embodiment)
In the first embodiment, control is performed so that at least one color dot overlaps one black dot. However, in the second embodiment, two black dots are used. Control is performed so that the above color dots overlap. Since parts other than this feature are the same as those in the first embodiment, description thereof will be omitted.
[0072]
FIG. 9 is a flowchart showing a recording process in the second embodiment, and a control program for executing this process is stored in the ROM 213. Then, when the CPU 211 reads out the control program stored in the ROM 213, the processing shown in FIG.
[0073]
The flowchart of FIG. 9 will be described. First, in step S1, it is determined whether or not to perform dot overlap adjustment processing for adjusting data so that black and color dots overlap each other with respect to print data sent from a host computer (PC). If the dot overlap adjustment process is performed, the process proceeds to step S2, and if not, the process proceeds to step S5. Note that the criterion for determining whether or not to perform this dot overlap adjustment process is as described in the first embodiment.
[0074]
In step S2, it is determined whether or not black recording data for a predetermined area on the recording medium is “1”, that is, whether or not black dots are recorded in the predetermined area. If the black recording data is “1”, the process proceeds to step S3. If the black recording data is not “1”, that is, if the data is “0”, the process proceeds to step S5.
[0075]
In step S3, it is determined whether the color recording data for the predetermined area is either "00" or "01". That is, it is determined whether there are two or more color dots to be recorded at a position overlapping with one black dot. Here, control is performed so that two or more color dots overlap one black dot. Accordingly, if the color recording data is “00” or “01”, the process proceeds to step S4, and the color recording data is changed to “10” or “11” in step S4. On the other hand, if the color recording data is “00” but not “01”, that is, if the data is “10” or “11”, the number of color dots that overlap one black dot is already two or more. The data is not changed. In this case, the process proceeds to step S5.
[0076]
When the data is changed to “10” or “11” in step S4, the process proceeds to step S5. In step S5, it is determined whether or not the dot overlap adjustment process has been completed for all black dots. If it is determined that the recording control process has been completed, the recording control process is terminated. If it is determined that the recording control process has not been completed, the process proceeds to step S6.
[0077]
In step S6, the black dot that is the target of the dot overlap adjustment process is changed, and the processes in and after step S2 are performed again. After the recording control process shown in FIG. 9 is completed in this way, the recording operation is performed by expanding the recording data into dots. According to this recording control process, two or more color dots always overlap each other at a place where one black dot is recorded. This improves the fixability of the recorded ink dots. This is especially effective for images with a lot of black.
[0078]
In step S4, the color data is changed to “10” or “11”. The data to be changed is set in advance according to the properties of the ink used and the ink absorbency of the recording medium. Just keep it. As the number of color dots to be added increases, the amount of ink that is ejected within a predetermined area also increases accordingly, and it is possible that bleeding occurs. However, on the other hand, the water resistance of the image is considered to improve. Therefore, the number of color dots to be added may be set from the viewpoint of bleeding and water resistance.
[0079]
As described above, according to the second embodiment, the fixability can be improved by overlapping the color dots on the black dots. In particular, since two or more color dots are superimposed on one black dot, the water resistance is further improved. In addition, since it is possible to perform dot overlap adjustment processing only by adjusting density data without developing into dots, simplification and speeding up of processing can be realized.
[0080]
(Third embodiment)
In the first embodiment example and the second embodiment example, the number of color dots to be superimposed on one black dot is set in advance. On the other hand, the third embodiment is characterized in that the number of color dots to be superimposed on one black dot can be determined by user selection. That is, the user can determine the image to be recorded and the use thereof, and the recording apparatus can more appropriately meet the user's needs. The user selects a command corresponding to the number of color dots to be overlapped by using an operation panel (not shown) provided in the ink jet recording apparatus or a printer driver to be processed in the host computer, and the above determination is made by selecting the command. Do. Further, the number of color dots to be superimposed may be determined according to the image. According to this, a user's operation becomes easier.
[0081]
(Fourth embodiment)
In the first to third embodiments, control is performed so that at least one color dot is superimposed on one black dot. On the other hand, the fourth embodiment is characterized in that color dots are not necessarily superimposed on black dots. That is, even if it is a black dot, there are those in which color dots do not overlap. Since parts other than this feature are the same as those in the first to third embodiments, description thereof will be omitted.
[0082]
FIG. 10 is a flowchart showing a recording process in the fourth embodiment, and a control program for executing this process is stored in the ROM 213. Then, when the CPU 211 reads out the control program stored in the ROM 213, the processing shown in FIG.
[0083]
The flowchart of FIG. 10 will be described. First, in step S1, it is determined whether or not to perform dot overlap adjustment processing for adjusting data so that black and color dots overlap each other with respect to print data sent from a host computer (PC). If the dot overlap adjustment process is performed, the process proceeds to step S2, and if not, the process proceeds to step S6. Note that the criterion for determining whether or not to perform this dot overlap adjustment process is as described in the first embodiment.
[0084]
In step S2, it is determined whether or not black recording data for a predetermined area on the recording medium is “1”, that is, whether or not black dots are recorded in the predetermined area. If the black recording data is “1”, the process proceeds to step S3. If the black recording data is not “1”, that is, if the data is “0”, the process proceeds to step S6.
[0085]
In step S3, it is determined whether or not a process of superimposing one or more color dots on the black dots is performed. This is determined according to the image data. Specifically, as described in the first embodiment, the determination is made based on the level of the signal level of the image data. That is, the signal level of several pixels around the black dot that is the target of the dot overlap adjustment process is determined, and if the signal level is higher than a preset value, the color for that black dot is determined. Let's superimpose the dots. In this case, the process proceeds to step S4. That the height of the signal level is not less than a preset value indicates that the periphery of the black dot is a high density portion. Therefore, color dots are added to improve the fixability of black dots. On the other hand, if the signal level is lower than the preset value, the process proceeds to step S6.
[0086]
In step S4, it is determined whether or not the color recording data to be superimposed on the black dot that is the target of the dot overlap adjustment process is “00”. That is, it is determined whether there is a color dot recorded at a position overlapping with the black dot. Here, control is performed so that one or more color dots overlap one black dot. Accordingly, if the color recording data is “00”, the process proceeds to step S5, and the color recording data is changed to “01” in step S5. On the other hand, when the color recording data is not “00”, that is, when the data is “01”, “10”, or “11”, the color dot that overlaps the black dot already exists, and thus the data is not changed. In this case, the process proceeds to step S6.
[0087]
When the data is changed to “01” in step S5, the process proceeds to step S6. In step S6, it is determined whether or not steps S2 to S5 have been completed for all black dots. If it is determined that the recording control process has been completed, the recording control process is terminated. If it is determined that the recording control process has not been completed, the process proceeds to step S7.
[0088]
In step S7, the black dot that is the target of the dot overlap adjustment process is changed, and the process from step S2 is performed again. After the recording control process shown in FIG. 10 is completed in this way, the recording operation is performed by expanding the recording data into dots. According to this recording control process, color dots overlap at least a part of the locations where black dots are recorded. This improves the fixability of the recorded ink dots. Thus, by thinning out the color dots to be overlapped with the black dots to some extent, the probability of ink overflow is further reduced.
[0089]
In the above description, it is determined whether or not processing is performed on the black dots to be processed by determining the signal level around the target dots. You may keep it. By doing so, it can be thinned out at a constant rate.
[0090]
In addition, color dots may be superimposed only on some black dots among black dots in a region determined to be a high density portion. That is, the color dots to be superimposed on the black dots forming the high density portion are thinned out. By doing so, it is possible to further reduce the probability of occurrence of ink overflow in the high density portion and to improve the fixability of black dots. As shown in FIG. 11, even if the color dot is overlapped only on the black dot at the center, not only the central black dot but also the surrounding black dots are in contact with the color ink dots because the color dots spread a little. As a result, the fixing property can be improved.
[0091]
(Fifth embodiment)
In the dot overlap adjustment processing of the first to fourth embodiments, the density of color data (hereinafter referred to as target color data) recorded in the same area as the area where the target black dots are recorded. The level was simply going up. On the other hand, in the fifth embodiment, the density level of the data in the vicinity of the target color data is lowered, and the reduced density is added to the target color data to increase the density level of the target color data. It is a feature. That is, the neighboring color data is moved to the target color data.
[0092]
The fifth embodiment will be described below with reference to FIG. FIG. 12 is a flowchart showing the recording process in the fifth embodiment. The processes from step S1 to S3 in FIG. 12 are the same as steps S1 to S3 shown in FIG. Here, step S101 and subsequent steps will be described.
[0093]
In step S101, it is determined whether color data having a density level of 2 or more exists in the vicinity of the target color data. That is, it is determined whether or not there is a portion in which two or more color dots are recorded in a nearby region. Note that the vicinity means an area (d2 to d9) adjacent to the target dot (d1) as shown in FIG.
[0094]
If it is determined that there is color data having a density level of 2 or more, the process proceeds to step S102. On the other hand, if it is determined that there is no color data having a density level of 2 or more, the process proceeds to step S5.
[0095]
In step S102, the density level of one color data among the color data having a density level of 2 or more is lowered. Then, the reduced density is added to the target color data. Specifically, if the neighboring color data is “10”, it is changed to “01”, and instead, the target color data is changed from “00” to “01”. Similarly, when the color data is “11”, it is changed to “10”, and the target color data is changed to “01”. When such data change processing is completed, the process proceeds to step S5. Since step S5 and subsequent steps are the same as those in the first embodiment, description thereof is omitted.
[0096]
Hereinafter, the processes in steps S101 and S102 will be described more specifically with reference to FIG. FIG. 13 is a diagram showing that the neighboring color data is moved to the target color data.
[0097]
FIG. 13A shows black recording data to be processed. When the dot overlap adjustment process is performed on the black dots, the target color data (d1) shown in FIG. 13B and the recording data (d2 to d9) in the vicinity thereof are determined. In (b), since the data of d1 is “00” and there are data (d2 and d9) having a density of 2 or more in the vicinity thereof, the data of d1 is changed from “00” to “01”. The data is changed from “10” to “01”. That is, the density of d1 is changed from 0 to 1, and the density of d2 is changed from 2 to 1. Of course, instead of d2, d9 data may be changed from “11” to “10”, and d1 data may be changed from “00” to “10”. FIG. 13C shows print data after such data change processing, that is, print data after dot overlap adjustment processing.
[0098]
In the above description, recording data having a density level of 2 or more is the object to be changed, but recording data having a density level of 1 may be the object to be changed.
[0099]
There is also a method of moving data (changing density) little by little from a plurality of recording data. For example, the density levels of d2 and d7 are lowered by one step, and the density level of d1 is raised by two steps accordingly. That is, d2 data is changed to “01”, d7 data is changed to “00”, and d1 data is changed to “10”.
[0100]
As described above, according to the present embodiment, since dot overlap adjustment is performed by moving the target color data instead of increasing it, there is no change in the density of the entire image, and the image data is faithfully recorded. Is possible. Furthermore, the present embodiment also provides the effects of the first embodiment described above.
[0101]
(Sixth embodiment)
In the first to fifth embodiments, the nozzle diameter of the black head and the nozzle diameter of the color head are different as shown in FIG. 5, but in the sixth embodiment, FIG. As shown, nozzles having the same nozzle diameter are used. In the present embodiment, the black dot diameter is controlled to be different from the black ink discharge amount so that the black dot diameter is approximately twice the color dot diameter. Since the features other than this characteristic are the same as those in the first to fifth embodiments, description thereof will be omitted. That is, the control of the dot overlap adjustment process is executed according to any one of the flowcharts shown in FIGS. 7, 9, 10, and 12.
[0102]
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view showing the structure of the ink jet head used in the sixth embodiment. As shown in FIG. 15, two heaters SH1 and SH2 are disposed in each ink path 152A. These two heaters have different surface areas, and each heater can be driven independently and electrode wiring or the like (not shown) can be driven simultaneously. Is provided. Note that the heater SH1 and the heater SH2 have the same length in the longitudinal direction of the ink path 152A, and have different surface areas by making their widths different. A discharge port 152N is opened at the tip of the ink path 152A.
[0103]
The structure of each ink path unit composed of the heater, discharge port, ink path and the like described above is arranged in a predetermined number at a density of 720 DPI in the ink jet head, and in the present embodiment, the discharge in each unit is arranged. The opening area of the outlet and the heater area are the same among the ink path units.
[0104]
When two heaters are used, it is basically possible to change the discharge amount in three stages for each discharge port according to the combination of heaters to be driven. That is, there are basically three discharge amount modes of small, medium and large by switching the heater to be driven. In the small discharge amount mode, only the heater SH1 is driven to discharge a droplet having a volume of Xpl. In the discharge amount mode, only the heater SH2 is driven to discharge Y (Y> X) pl droplets, and in the large discharge amount mode, the heaters SH1 and SH2 are simultaneously driven to discharge Zpl (= X + Ypl) droplets.
[0105]
As described above, if the head shown in FIG. 15 is used, the discharge amount can be changed in three steps. In this embodiment, two modes, a large discharge amount mode and a small discharge amount mode, are used. That is, the large discharge amount mode is set when discharging black ink, and the small discharge amount mode is set when discharging color ink. In this way, the black ink discharge amount and the color ink discharge amount are made different so that the black dot diameter is controlled to be about twice that of the color dots. Specifically, the ejection amount (X and Y) is adjusted so that the black dot diameter is about twice that of the color dots when the ink lands on the recording medium.
[0106]
In FIG. 15, the nozzle pitch of the black head and the color head is the same, but the nozzle pitch of the black head may be twice the nozzle pitch of the color head. This is because the black dot diameter is twice the color dot diameter, and the data format differs between black and color as shown in FIG.
[0107]
(Seventh embodiment)
In the first to sixth embodiment examples, one of the black ink and the color ink is made cationic and the other is made anionic. In contrast, in the seventh embodiment, the color ink has a high penetration speed into the recording medium, and the black ink has a relatively low penetration speed into the recording medium as compared with the color ink. It is characterized by using. Since the features other than this characteristic are the same as those in the first to sixth embodiments, description thereof will be omitted. That is, the control of the dot overlap adjustment process is executed according to any one of the flowcharts shown in FIGS. 7, 9, 10, and 12.
[0108]
The components of the ink used in this embodiment are as follows.
(Yellow)
C. I. Direct Yellow 86 3 parts
10 parts of diethylene glycol
Isopropyl alcohol 2 parts
Urea 5 parts
1 part of acetylene EH (Kawaken Chemical)
Water balance
(Magenta)
C. I. Acid Red 289 3 parts
10 parts of diethylene glycol
Isopropyl alcohol 2 parts
Urea 5 parts
1 part of acetylene EH (Kawaken Chemical)
Water balance
(cyan)
C. I. Direct Bull-199 3 parts
10 parts of diethylene glycol
Isopropyl alcohol 2 parts
Urea 5 parts
1 part of acetylene EH (Kawaken Chemical)
Water balance
(black)
C. I. Direct black 154 3 parts
10 parts of diethylene glycol
Isopropyl alcohol 2 parts
Urea 5 parts
Water balance
[0109]
Thus, CMY improves permeability by adding 1% acetylenol EH to Bk. In addition to this, there are other surfactants, alcohols, and the like.
[0110]
According to the present embodiment, since the color ink having a high penetration speed (fast fixing property) adheres to the recording paper as the base of the black ink having a relatively low penetration speed (slow fixing ability), the recording paper is used. The surface has good wettability, that is, the formation of an interface with good permeability has accelerated the fixability of the next black ink and prevented the black ink and the color ink from bleeding. A high-quality color image can be obtained.
[0111]
(Other embodiments)
The ink used in the present invention is not limited to the cationic / anionic ink and the low-permeability / high-permeability ink as described above, and the first color ink and the second color ink. Any material that interacts with the ink to improve the fixing property may be used.
[0112]
Further, the shape of the head that can be used in the present invention is not limited to the recording head in which the nozzles are linearly arranged as shown in FIG. 5 and FIG. 14, but the nozzles as shown in FIG. The recording heads may be arranged in a staggered pattern. Further, as shown in FIG. 16B, a structure in which color heads (C, M, and Y) are arranged vertically may be used.
[0113]
In the first to seventh embodiments, the black ink and the color ink that interact with each other to improve the fixing property are used, and the black ink and the color ink are superimposed. However, in the present invention, the properties of the color inks may be made different, and the color inks having different colors may be overlapped. In other words, in the first embodiment, the first color ink is black and the second color ink is color. For example, the first color ink is cyan and the second color ink is the second color ink. May be a color other than cyan, the first color ink may be yellow, and the second color ink may be a color other than yellow.
[0114]
The recording head is not limited to a system that ejects ink using an electrothermal transducer. For example, a piezo type that discharges a liquid by causing a current to flow through the piezoelectric element, or an electrostatic suction type that applies high voltage, etc. A head can be used.
[0115]
In the embodiment of the present invention, a storage medium in which a program code of software that realizes the functions of the above-described embodiments is recorded is supplied to a system or apparatus, and a computer (or CPU or MPU) of the system or apparatus stores the storage medium Needless to say, this can also be achieved by reading and executing the program code stored in the.
[0116]
In this case, the program code itself read from the storage medium realizes the functions of the above-described embodiments, so that the storage medium storing the program code constitutes the present invention.
[0117]
As a storage medium for supplying the program code, for example, a floppy disk, a hard disk, an optical disk, a magneto-optical disk, a CD-ROM, a CD-R, a magnetic tape, a nonvolatile memory card, a ROM, or the like can be used.
[0118]
Further, by executing the program code read by the computer, not only the functions of the above-described embodiments are realized, but also an OS (operating system) running on the computer based on the instruction of the program code However, it is needless to say that some or all of the actual processing is performed and the functions of the above-described embodiments are realized by the processing.
[0119]
Further, after the program code read from the storage medium is written in a memory provided in a function expansion board inserted into the computer or a function expansion unit connected to the computer, the function expansion board is based on the instruction of the program code. Needless to say, the CPU of the function expansion unit or the like performs part or all of the actual processing and the functions of the above-described embodiments are realized by the processing.
[0120]
The present invention provides an excellent effect particularly in a recording apparatus using an ink jet recording head that performs recording by forming flying droplets using thermal energy among ink jet recording methods.
[0121]
As its typical configuration and principle, for example, those performed using the basic principle disclosed in US Pat. Nos. 4,723,129 and 4,740,796 are preferable. This method can be applied to both the so-called on-demand type and continuous type. In particular, in the case of the on-demand type, it is arranged corresponding to the sheet or liquid path holding the liquid (ink). By applying at least one drive signal corresponding to the recording information and giving a rapid temperature rise exceeding nucleate boiling to the electrothermal transducer, the thermal energy is generated in the electrothermal transducer, and the recording head This is effective because film boiling occurs on the heat acting surface, and as a result, bubbles in the liquid (ink) corresponding to the drive signal can be formed. By the growth and contraction of the bubbles, liquid (ink) is ejected through the ejection opening to form at least one droplet. It is more preferable that the drive signal has a pulse shape, since the bubble growth and contraction is performed immediately and appropriately, and thus it is possible to achieve discharge of a liquid (ink) having particularly excellent responsiveness.
[0122]
As this pulse-shaped drive signal, those described in US Pat. Nos. 4,463,359 and 4,345,262 are suitable. Further excellent recording can be performed by employing the conditions described in US Pat. No. 4,313,124 of the invention relating to the temperature rise rate of the heat acting surface.
[0123]
As the configuration of the recording head, in addition to the combination configuration (straight liquid channel or right-angle liquid channel) of the discharge port, the liquid channel, and the electrothermal transducer as disclosed in each of the above-mentioned specifications, the thermal action US Pat. No. 4,558,333 and US Pat. No. 4,459,600, which disclose a configuration in which the portion is arranged in a bent region, may be used.
[0124]
In addition, for a plurality of electrothermal transducers, Japanese Patent Application Laid-Open No. Sho 59-123670 that discloses a configuration in which a common slit is used as a discharge portion of the electrothermal transducer or an aperture that absorbs pressure waves of thermal energy is provided. A configuration based on Japanese Patent Application Laid-Open No. 59-138461 disclosing a configuration corresponding to the discharge unit may be adopted.
[0125]
Furthermore, as a full-line type inkjet head having a length corresponding to the width of the maximum recording medium that can be recorded by the recording apparatus, the length is satisfied by a combination of a plurality of recording heads as disclosed in the above specification. Either a configuration or a configuration as a single recording head formed integrally may be used.
[0126]
Furthermore, even with the serial type as in the above example, it is possible to make electrical connection with the device body and supply ink from the device body by attaching it to the recording head fixed to the device body or the device body. A replaceable chip type recording head or a cartridge type recording head in which an ink tank is integrally provided in the recording head itself may be used.
[0127]
In addition, it is preferable to add a recording head ejection recovery means, a preliminary auxiliary means, and the like as the configuration of the recording apparatus of the present invention, since the effects of the present invention can be further stabilized. Specifically, heating is performed using a capping unit, a cleaning unit, a pressurizing or suction unit, an electrothermal transducer, a heating element different from this, or a combination thereof. Examples thereof include a preliminary heating unit for performing the discharge and a preliminary discharge unit for performing discharge different from the recording.
[0128]
Further, regarding the types or number of the recording heads to be mounted, two or more numbers may be provided corresponding to a plurality of inks having different recording colors and densities. That is, for example, as a recording mode of the recording apparatus, not only a recording mode of only a mainstream color such as black, but also a recording head may be configured integrally or by a combination of a plurality of different colors, The present invention is also effective for an apparatus having at least one of full-color recording modes by color mixing.
[0129]
In addition, in the above-described embodiments of the present invention, the ink is described as a liquid. However, ink that is solidified at room temperature or lower and that softens or liquefies at room temperature may be used. Alternatively, in the ink jet method, the temperature of the ink itself is generally adjusted within a range of 30 ° C. or higher and 70 ° C. or lower to control the temperature so that the viscosity of the ink is within the stable discharge range. An ink in liquid form may be used.
[0130]
In addition, it is solidified and heated in an untreated state in order to actively prevent the temperature rise caused by thermal energy from being used as the energy for changing the state of the ink from the solid state to the liquid state, or to prevent the ink from evaporating. You may use the ink which liquefies by. In any case, by applying heat energy according to the recording signal of thermal energy, the ink is liquefied and liquid ink is ejected, or when it reaches the recording medium, it starts to solidify. The present invention can also be applied to the case where ink having a property of being liquefied for the first time is used. The ink in such a case is in a state of being held as a liquid or a solid in a porous sheet recess or through-hole as described in JP-A-54-56847 or JP-A-60-71260. Alternatively, the electrothermal converter may be opposed to the electrothermal converter. In the present invention, the most effective one for each of the above-described inks is to execute the above-described film boiling method.
[0131]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the dot overlap adjustment process for overlapping the first color ink dots and the second color ink dots can be executed without performing dot expansion. And high speed. Further, the fixability can be improved by overlapping the first color ink dots and the second color ink dots.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view illustrating a configuration of main parts of a recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a configuration of a control circuit of a recording apparatus according to an exemplary embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a view showing the structure of an ink jet head used in the recording apparatus of the present invention.
FIG. 4 is a diagram for explaining a method of controlling the amount of ink discharged by changing the power applied to the heater.
FIG. 5 is a diagram illustrating an arrangement of nozzles in the recording head.
FIG. 6 is a diagram illustrating a recording result when input image data is in a first data format (A) and in a second data format (B).
FIG. 7 is a flowchart showing a recording process in the first embodiment.
FIG. 8 is a flowchart showing determination processing when the recording apparatus automatically determines whether or not to perform dot overlap adjustment processing.
FIG. 9 is a flowchart showing a recording process in the second embodiment.
FIG. 10 is a flowchart showing a recording process in the fourth embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing that color dots are superimposed only on a black dot at the center.
FIG. 12 is a flowchart showing recording processing in a fifth embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing that neighboring color data is moved to target color data.
FIG. 14 is a diagram showing a nozzle arrangement of a recording head used in a sixth embodiment.
FIG. 15 is a schematic cross-sectional view showing the structure of an inkjet head used in a sixth embodiment.
FIG. 16 is a diagram showing an example of the form of a head that can be used in the present invention.
FIG. 17 is a diagram illustrating a recording result when the data format between different colors (X color, Y color) is the same.
[Explanation of symbols]
1 Ink cartridge
2 Carriage
3 Carriage motor
4 Cable
5 Platen
6 LF motor
7 Recovery mechanism
8 Recording head
9 Recording media
102 Heater
104 Heater board
106 Top plate
108 Discharge port
110 liquid channel
112 Bulkhead
114 Ink chamber
116 Ink supply path
211 Interface circuit
212 CPU
213 ROM
214 RAM
215 EEPROM
216 Input control circuit
217 Key
218 Output control circuit
219 LED
220 Printhead drive circuit
221 LF motor drive circuit
222 CR motor drive circuit

Claims (19)

第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録媒体上の同一の単位領域内で少なくとも一部を接触させて画像を記録するインクジェット記録方法であって、
前記第1の色のインクに対応する第1濃度データと前記第2の色のインクに対応する複数ビットの第2濃度データとを入力する工程と、
前記入力された第1濃度データに対応する複数の単位領域に対して、記録ヘッドから前記第1の色のインクを吐出する第1の吐出工程と、
前記第1の色のインクが吐出される前記複数の単位領域のうちの少なくとも一部の単位領域について、当該単位領域に対応する前記入力された第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う否かを決定する工程と、
前記濃度レベルを上げる処理を行うことを決定た場合、前記単位領域内において前記第1の色のインクと前記第2の色のインクを接触させるために前記第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う工程と、
前記濃度レベルを上げる処理が行われた第2濃度データに基づいて、前記第2の色のインクを吐出するためのドットデータを生成する工程と、
前記生成されたドットデータに基づいて、前記複数の単位領域の少なくとも一部の領域に対して前記記録ヘッドから前記第2の色のインクを吐出する第2の吐出工程とを有し、
前記第1の吐出工程で吐出される第1の色のインクと前記第2の吐出工程で吐出される第2の色のインクは、前記第1の色のインクのドット径Xと前記第2の色のインクのドット径YとがX>Yなる関係を満たすようにして前記同一の単位領域内で接触することを特徴とするインクジェット記録方法。
The same unit of the second color ink on the recording medium improves the fixing property of the first color ink to the recording medium by contacting the first color ink and the first color ink. An ink jet recording method for recording an image by contacting at least a part in an area,
Inputting first density data corresponding to the first color ink and a plurality of bits of second density data corresponding to the second color ink;
A first ejection step of ejecting the first color ink from a recording head to a plurality of unit regions corresponding to the input first density data;
Whether to increase the density level of the input second density data corresponding to the unit area for at least a part of the plurality of unit areas from which the first color ink is ejected. A process of determining whether or not
When it is decided to perform the process of increasing the density level, the density level of the second density data is increased in order to bring the first color ink and the second color ink into contact in the unit area. A process of performing processing;
Generating dot data for ejecting the ink of the second color based on the second density data subjected to the process of increasing the density level;
A second ejection step of ejecting the second color ink from the recording head to at least a part of the plurality of unit areas based on the generated dot data;
The first color ink discharged in the first discharge step and the second color ink discharged in the second discharge step are the dot diameter X of the first color ink and the second color ink. An ink jet recording method comprising: contacting in the same unit region so as to satisfy a relationship of X> Y with a dot diameter Y of the ink of the color of
第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録媒体上の同一の単位領域内で少なくとも一部を接触させて画像を記録するインクジェット記録装置であって、
前記第1の色のインクに対応する第1濃度データと前記第2の色のインクに対応する複数ビットの第2濃度データとを入力する手段と、
前記入力された第1濃度データに対応する複数の単位領域に対して、記録ヘッドから前記第1の色のインクを吐出するように制御する第1の制御手段と、
前記第1の色のインクが吐出される前記複数の単位領域のうちの少なくとも一部の単位領域について、当該単位領域に対応する前記第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う否かを決定する手段と、
前記濃度レベルを上げる処理を行うことを決定た場合、前記単位領域内において前記第1の色のインクと前記第2の色のインクが接触するように前記第2濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う手段と、
前記濃度レベルを上げる処理が行われた第2濃度データに基づいて、前記第2の色のインクを吐出するためのドットデータを生成する手段と、
前記生成されたドットデータに基づいて、前記複数の単位領域の少なくとも一部の領域に対して前記記録ヘッドから前記第2の色のインクを吐出するように制御する第2の制御手段とを有し、
前記第1の制御手段により吐出される第1の色のインクと前記第2の制御手段により吐出される第2の色のインクは、前記第1の色のインクのドット径Xと前記第2の色のインクのドット径YとがX>Yなる関係を満たすようにして前記同一の単位領域内で接触することを特徴とするインクジェット記録装置。
The same unit of the second color ink on the recording medium improves the fixing property of the first color ink to the recording medium by contacting the first color ink and the first color ink. An inkjet recording apparatus that records an image by contacting at least part of the area,
Means for inputting first density data corresponding to the first color ink and a plurality of bits of second density data corresponding to the second color ink;
First control means for controlling the plurality of unit areas corresponding to the input first density data to discharge the first color ink from a recording head;
Decide whether or not to increase the density level of the second density data corresponding to the unit area for at least a part of the plurality of unit areas from which the ink of the first color is ejected. Means to
When it is determined to perform the process of increasing the density level, the density level of the second density data is increased so that the first color ink and the second color ink are in contact with each other in the unit area. Means for processing,
Means for generating dot data for ejecting the ink of the second color based on the second density data subjected to the process of increasing the density level;
And a second control unit configured to control the ink of the second color to be ejected from the recording head to at least a part of the plurality of unit regions based on the generated dot data. And
The first color ink ejected by the first control means and the second color ink ejected by the second control means are the dot diameter X of the first color ink and the second color ink. An ink jet recording apparatus, wherein the ink is in contact with each other in the same unit region so as to satisfy a relationship of X> Y with the dot diameter Y of the ink of the color of the ink.
少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録ヘッドから吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録装置であって、
第1の色濃度データに基づ記録される複数の画素のうちの少なくとも一部の画素に ついて、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色濃度データが存在するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段により前記第2の色濃度データが存在しないと判断された場合、前記画素において第1の色のインクドットと第2の色のインクドットを重ねるべく、前記第2の色濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う濃度データ変更手段と、
前記濃度データ変更手段による処理が行われた前記第2の色の濃度データ基づいて第2の色のドットデータを生成する手段と、
前記第1の色濃度データに基づいて第1の色のドットデータを生成する手段とを備え、
前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドット前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは前記画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きことを特徴とするインクジェット記録装置。
A second color ink that improves the fixing property of the first color ink to the recording medium by contacting at least the first color ink and the first color ink is ejected from the recording head. An inkjet recording apparatus for recording an image on a recording medium,
For at least some of the pixels of the plurality of pixels recorded-out based on the first color density data, or a second color density data represented by a plurality of bits corresponding to the pixel is present A determination means for determining whether or not,
If more the second color density data to said determining means determines that there is no order overlap the first color ink dots and ink dots of the second color in the pixel, the second color Density data changing means for performing processing to increase the density level of density data;
On the basis of the concentration the second color density data by that process has been performed the data changing means comprises means for generating the dot data of a second color,
Based on said first color density data, and means for generating a dot data of a first color,
First the first second of said second color ink dot to be recorded based on the color of the dot data the generated color ink dots recorded on the basis of the color of the dot data the generated is overlap with the pixel, and the ink jet recording apparatus diameter of the first ink dots, wherein not greater than the diameter of the diameter of the second ink dots.
前記第1の色のインクはブラックインクであり、
前記第2の色のインクはカラーインクであることを特徴とする請求項2または3に記載のインクジェット記録装置。
The first color ink is a black ink;
4. The ink jet recording apparatus according to claim 2, wherein the second color ink is a color ink.
前記カラーインクは、前記ブラックインク中の色材を凝集させる成分を含むことを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。  The inkjet recording apparatus according to claim 4, wherein the color ink includes a component that aggregates the color material in the black ink. 少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを用いて記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
第1の色の濃度データに基づき記録される画素について、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色の濃度データの濃度レベルが所定レベル以上か否かを判断する工程と、
前記第2の色の濃度データの濃度レベルが所定レベル以上でないと判断された場合、前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う工程と、
前記処理が行われた第2の色の濃度データに基づいて、第2の色のドットデータを生成する工程と、
前記第1の色の濃度データに基づいて、第1の色のドットデータを生成する工程とを備え、
前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドットと前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは前記画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きく、
前記複数ビットで表される第2の色濃度データの濃度レベルが所定レベル以上であると判断された場合は、前記複数ビットで表される第2の色濃度データの濃度レベルを上げる処理を行わないことを特徴とするインクジェット記録方法。
At least the first color ink and the first color ink are brought into contact with the first color ink to improve the fixing property of the first color ink to the recording medium on the recording medium. An inkjet recording method for recording an image,
Determining, for a pixel recorded based on the density data of the first color, whether the density level of the density data of the second color represented by a plurality of bits corresponding to the pixel is equal to or higher than a predetermined level;
Performing a process of increasing the density level of the second color density data when it is determined that the density level of the density data of the second color is not equal to or higher than a predetermined level;
Generating dot data of the second color based on the density data of the second color subjected to the processing;
Generating dot data of the first color based on the density data of the first color,
The first color ink dots recorded based on the generated first color dot data and the second color ink dots recorded based on the generated second color dot data are: The diameter of the first ink dot is larger than the diameter of the second ink dot.
Wherein when the second color density level of the density data represented by a plurality of bits is determined to be above a predetermined level, increasing the concentration level of the second color density data represented by the plurality of bits processed An ink jet recording method characterized by not performing the above.
少なくとも第1の色のインクと当該第1の色のインクと接触することで前記第1の色のインクの記録媒体への定着性を向上させる第2の色のインクを記録ヘッドから吐出して記録媒体上に画像を記録するインクジェット記録方法であって、
第1の色濃度データに基づ記録される複数の画素のうちの少なくとも一部の画素について、当該画素に対応する複数ビットで表される第2の色濃度データが存在するか否かを判断する判断工程と、
前記判断工程において前記第2の色濃度データが存在しないと判断された場合前記画素において第1の色のインクドットと第2の色のインクドットを重ねるために前記第2の色濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う濃度データ変更工程と、
前記処理が行われた第2の色の濃度データ基づいて第2の色のドットデータを生成する工程と、
前記第1の色濃度データに基づいて第1の色のドットデータを生成する工程とを備え、
前記生成された第1の色のドットデータに基づき記録される前記第1の色のインクドット前記生成された第2の色のドットデータに基づき記録される前記第2の色のインクドットは同じ画素で重なり、且つ前記第1のインクドットの径は前記第2のインクドットの径の径よりも大きことを特徴とすることを特徴とするインクジェット記録方法。
The ink of the second color that improves the fixability of the ink of the first color to the recording medium by contacting at least the ink of the first color and the ink of the first color is ejected from the recording head. An inkjet recording method for recording an image on a recording medium,
For at least some of the pixels of the plurality of pixels recorded-out based on the first color density data, whether the second color density data represented by a plurality of bits corresponding to the pixel is present A determination process for determining whether or not
If the density data of said second color in said determining step it is determined that there is no concentration of the second color to overlap the first color ink dots and ink dots of the second color in the pixel A density data changing step for performing processing to increase the density level of the data;
The process is based on the second color density data is performed, and generating dot data of a second color,
Based on said first color density data, and a step of generating dot data of a first color,
First the first second of said second color ink dot to be recorded based on the color of the dot data the generated color ink dots recorded on the basis of the color of the dot data the generated is overlap in the same pixel, and an ink jet recording method diameter of the first ink dots, characterized in that characterized in that not larger than the diameter of the diameter of the second ink dots.
前記インクドット径の関係が、前記第1の色のインクドット径X:前記第2の色のインクドット径Y=N:1(Nは2以上の自然数)なる関係を満たすことを特徴とする請求項に記載のインクジェット記録方法。The relationship between the ink dot diameters satisfies the following relationship: ink dot diameter X of the first color: ink dot diameter Y of the second color Y = N: 1 (N is a natural number of 2 or more). The ink jet recording method according to claim 7 . 前記第1の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズルピッチと前記第2の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズルピッチとが異なることを特徴とする請求項7または8に記載のインクジェット記録方法。According to claim 7 or 8, characterized in that different nozzle pitch in the recording head for ejecting the second color ink and the nozzle pitch in the recording head for ejecting the ink of said first color Inkjet recording method. 前記ノズルピッチの関係は、前記第1の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズルピッチ:前記第2の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズルピッチ=N:1(Nは2以上の自然数)なる関係を満たすことを特徴とする請求項9記載のインクジェット記録方法。  The relationship between the nozzle pitches is as follows: nozzle pitch in the recording head for ejecting the first color ink: nozzle pitch in the recording head for ejecting the second color ink = N: 1 (N is 2) The inkjet recording method according to claim 9, wherein the relationship of (natural number) is satisfied. 前記第1の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズル径と前記第2の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズル径とが異なることを特徴とする請求項乃至10のいずれかに記載のインクジェット記録方法。Any of claims 7 to 10, characterized in that different nozzle diameter in the recording head for ejecting the second color ink and the nozzle diameter in the recording head for ejecting the ink of said first color An ink jet recording method according to claim 1. 前記ノズル径の関係が、前記第1の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズル径:前記第2の色のインクを吐出するための記録ヘッドにおけるノズル径=N:1(Nは2以上の自然数)なる関係を満たすことを特徴とする請求項11記載のインクジェット記録方法。  The relationship between the nozzle diameters is as follows: nozzle diameter in the recording head for ejecting the first color ink: nozzle diameter in the recording head for ejecting the second color ink = N: 1 (N is 2) The inkjet recording method according to claim 11, wherein the relationship of (natural number) is satisfied. 前記第1の色のインクドットによる記録画像は相対的に低解像度であり、前記第2の色のインクドットによる記録画像は相対的に高解像度であることを特徴とする請求項乃至12のいずれかに記載のインクジェット記録方法。The first recorded image by the color of the ink dots are relatively low resolution, a recording image by the second color ink dots of claims 7 to 12 characterized in that it is a relatively high resolution The inkjet recording method according to any one of the above. 前記第1の色のインクはブラックインクであり、前記第2の色のインクはカラーインクであることを特徴とする請求項1、6、7乃至13のいずれかに記載のインクジェット記録方法。 14. The ink jet recording method according to claim 1, wherein the first color ink is a black ink, and the second color ink is a color ink. 前記カラーインクは、シアンインク、マゼンタインク、イエローインクから選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項14記載のインクジェット記録方法。  15. The ink jet recording method according to claim 14, wherein the color ink is at least one selected from cyan ink, magenta ink, and yellow ink. 前記ブラックインクがアニオン性であり、且つ前記カラーインクがカチオン性であることを特徴とする請求項14または15記載のインクジェット記録方法。  16. The ink jet recording method according to claim 14, wherein the black ink is anionic and the color ink is cationic. 前記ブラックインクがカチオン性であり、且つ前記カラーインクがアニオン性であることを特徴とする請求項14または15記載のインクジェット記録方法。  16. The ink jet recording method according to claim 14, wherein the black ink is cationic and the color ink is anionic. 前記濃度データ変更工程では、前記第2の色の濃度データの濃度レベルを上げる処理を行う対象となる画素の近傍に位置する画素に対応した前記第2の色濃度データの濃度レベルを下げ、下げた濃度レベル分だけ前記処理対象の画素に対応した前記第2の色濃度データの濃度レベルを上げることを特徴とする請求項乃至13のいずれかに記載のインクジェット記録方法。Wherein the density data changing step, lowering said second color density level of the density data of the second color corresponding to pixels located near the pixel to be subjected to the process of increasing the density level of the density data, 14. The ink jet recording method according to claim 7 , wherein the density level of the density data of the second color corresponding to the pixel to be processed is increased by the lowered density level. 前記カラーインクは、前記ブラックインク中の色材を凝集させる成分を含むことを特徴とする請求項14に記載のインクジェット記録方法。  The inkjet recording method according to claim 14, wherein the color ink includes a component that aggregates the color material in the black ink.
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