JP3773951B2 - Translaryngeal tracheostomy device - Google Patents
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Description
説明
本発明は、経喉頭気管開口形成用装置に関する。
気管切開術は、通常、アシスタント、麻酔医、および手術室付き看護婦の補助を得て、手術室において無菌条件にて実施される。
患者は、喉頭気管領域を露出させるために、肩の下にクッションを引き、頭部を過伸展状態にして仰向けに置かれる。
気管切開を行うためには、皮膚、皮下細胞組織、および皮筋を含む皮膚切開を行う。切開は、およそ4cm長であり、頸静脈窩の上位で水平線に沿って行う。所望によっては、中央線に沿って縦に、輪状軟骨から下方3−4cmまで切開を行っても良い。
縦切開は、表面の血管を横断しないという利点を有するが、非常に目立つ傷痕が残る。
それ故に、在来技術では、気管切開を行うためには、この操作に特有の困難さと禁忌があるにもかかわらず実際の手術を行う必要がある。
本発明の意図するところは、新しい技術によって手術を行わずに、気管開口形成管を挿入することができ、実際に無血であり、皮膚または筋肉組織の切開をほとんど要せず、そのため、瘢痕治癒時間および瘢痕形成に関連する問題点をなくした、経喉頭気管開口形成用装置を提供することである。
上記意図の範囲内で、特に本発明の目的とするところは、これまで使用されてきた技術を根本的に修正して、気管開口形成管を内側から外方向へ装着できる装置を提供することである。
本発明の他の目的は、手術、および通常、手術に関連する出血、感染、大きく醜い傷痕などの合併症を避けて、気管開口形成できる装置を提供することである。
本発明の別の目的は、気管開口形成管を在来法よりもかなり短い時間で装着できる装置を提供することである。
かかる意図、これらの目的、その他は以下で明らかになるものであるが、外側から内方向へ気管の内部環状空間に挿入され得るトロカール(套管針);該トロカールに挿入され、その端部を口腔外側へ移動させ得る牽引ワイヤ;端部が実質的に円錐形であり、その端部に該牽引ワイヤの端部が挿入され得る気管開口形成管;および、気管中に該気管開口形成管を挿入し、かつ他方の端部から該牽引ワイヤに設けた牽引手段により該内部環状部から外へ出すために該牽引ワイヤの端部に固定され得る拡大手段、を含んでなることを特徴とする、本発明の経喉頭気管開口形成用装置により達成される。
更なる特徴および利点は、添付の図面に非限定的な例として示した、経喉頭気管開口形成用装置の好ましい実施態様の記載から明らかになるであろうが、これらは本発明を制限するものではない。
図1は、気管開口形成管およびその関連部分の断面分解略図である。
図2は、第1の実施態様において、挿入のために組み立てた気管開口形成管の図である。
図3は、堅い貫通円錐物(penetration cone)を有する気管開口形成管の図である。
図4は、貫通部材が複数の円錐物(cone)により形成されている、気管開口形成管の図である。
図5は、気管支鏡を備えた硬質カニューレを挿入する第1段階を示す概観図である。
図6は、トロカールを挿入する段階を示す概観図である。
図7は、牽引ワイヤを挿入する段階を示す概観図である。
図8は、牽引ワイヤの挿入およびその端部の口腔からの送出を示す概観図である。
図9は、牽引ワイヤを気管開口形成管に接続する段階を示す概観図である。
図10は、気管内部環状空間からの気管開口形成管送出を示す概観図である。
図11は、気管開口形成管の貫通部材の除去を示す概観図である。
図12は、気管開口形成管の気管内配置図である。
図13は、牽引ワイヤを引っ張るための器具の透視概観図である。
図14は、気管開口形成管の貫通部材を引き抜く段階の器具最終組み立て概観図である。
上記各図に示されているように、本発明の経喉頭気管開口形成用装置は、気管3に挿入され得る、膨張可能スリーブ2を備えた硬質カニューレ1を含んでなるものである。カニューレ1は、患者の規則正しい呼吸が維持されるように換気ユニットと接続できる。
硬質カニューレには、ガスを逃がすことなく気管支鏡6を挿入するために、それ自身知られた方法で、弾性プラグ5を設け、そうして、患者の呼吸の継続性を維持する。
気管支鏡6は、カニューレ1の内側に配置して、総括的に引用番号10で示した内部環状空間を確認できるようになっている。カニューレ1を気管3の前壁に向かって前方へ移動させつつ照明を行い、そのようにして、気管支鏡により投射した光ビームの透視により、外側から領域10を確認できるようにする。
トロカール11は、内部環状領域10に挿入することができ、気管の外側から内側へ向かって、下方角度で照明された領域方向へ挿入されるので、図6で示したように、針がカニューレ1に入り、それから、気管支鏡6を除去できることとなる。
トロカール11は、挿入した牽引ワイヤ20の誘導部材として働き、そのため、牽引ワイヤの端部はカニューレ1を通過することにより、容易に口腔から出ることができる。
牽引ワイヤが一旦配置されれば、カニューレ1およびトロカール11は取り外し、そうして、図8に示した状況に到達する。
牽引ワイヤ20の端部は、総括的に引用番号30で示した気管開口形成管に挿入されるが、気管開口形成管は、一端に膨張可能スリーブ32を有する管状部材31と、他端の総括的に引用番号35で示す貫通部材とで構成されている。
膨張可能スリーブ32は、以下で明確にされるように、挿入段階中、管状部材31の内側に配置されて空気供給管32aにつながっており、そして続いて取り外してポンプ部材32bにつなぐことができる。
貫通部材35は、図1および2に示したように、管状部材31の端部に配置固定した円錐物40で構成されており、その上には、可撓性円錐物41が、例えば、接着剤により取り付けられている。該円錐物は、貫通先端に金属インサート42を有する。
このようにして、ゆるいテーパー(low-taper)の貫通部材が得られるが、これは内部環状領域に入るにつれてゆるやかな拡張(divarication)を生じる。
貫通部材35は、図3に示したように、管状部材31の端部にあり、総括的に引用番号50で示した、より大きいテーパー角度を有してより密な拡張を生じるようになっている、所望により金属製かまたは金属被覆した、単一の硬質円錐物により得ることもできる。
図4に示す、貫通部材35の他の実施態様では、逓増する寸法を有する複数の円錐物55があり、それらは、それらを連結している牽引ワイヤ20に連続的に配置されている。
牽引ワイヤ20は、気管開口形成管30が配置されているその端部において、ワイヤを引っ張って貫通部材35が内部環状領域10を徐々に広げて、その結果、内側から外方向に挿入されている気管開口形成管を出せるようにしたときに、牽引ワイヤが気管開口形成管からはずれないようにする目的の拡大手段を有する。
拡大手段は様々なやり方で提供でき、ワイヤの端部に直接固定され、第1段階中にトロカール11に挿入され得る第1保持具60と、その上に装着した、ワイヤが気管開口形成管に挿入された時にはずれるのを防ぐためのカップ61と弾性リング62とで構成することができる。
このように、牽引ワイヤ20の先端に拡大手段を設けて拡大し、図1ないし図4に示すように、この拡大部分が円錐物40及び55の内壁を固定化手段として抜けないように噛み合い、気管開口形成管30を牽引ワイヤ20に固定する。
所望により、第1保持具60に結合させてそのサイズを増大させ、引き抜けを防げるようにした部材を与えることも可能である。
更に、より小さいトロカールの使用が望まれる場合は、ワイヤに拡張部分を設けずに、気管開口形成管に挿入されるとU字形に折ることができる小さいストリップを該ワイヤに結合させて、そのようにして、ワイヤの端部を実際上拡大し、たとえ牽引ワイヤが引っ張られても不慮に引き抜けるのを防ぐことが可能である。
勿論、気管開口形成管に挿入した後に、牽引ワイヤの端部を拡大させる、例えば、ワイヤの結び目などのその他の部材を使用することも可能である。
貫通部材を牽引ワイヤにより内部環状領域10から引出したとき、貫通部材35は切断して除去し、膨張管32aをポンプ部材32bにつなぐ。気管開口形成管30の自由端部を肺領域の方向へ向けた後、スリーブ部材32を膨張させて、患者を呼吸させる。
そのため、この方法では、気管開口形成管を内側から外方向へ装着し、出血のある手術をほとんど行うことなく、内部環状領域を徐々に拡張するだけで、トロカールによる非常に小さい孔を形成するのみである。
気管開口形成管の装着を容易ならしめるために、特に、正確な牽引力を牽引ワイヤ20に与えることができるように、器具70を設ける。この器具は図13および14に示しており、ワイヤ20が出てくる領域で気管の外部表面に載置できるプレート72を有する基本ボディ70で構成されている。プレート72には、使用する気管開口形成管の直径より大きい通過孔73が設けられている。
プレート72は、使用者が手の平をあて得る支持横断具76が終端となっている誘導棒75とつながっている。
スライダー80は、誘導棒75の上を滑動でき、これに手術者の指をかけるグリップくぼみ81が設けられており、さらに牽引ワイヤ20を挿入可能なシート82を形成するが、ワイヤは、例えば、ねじ83で構成されたロック手段によりロックし得る。
そのため、牽引ワイヤ20を引っ張るには、手術者は、内部環状領域に形成された孔から突き出る牽引ワイヤの端部を固定し、それから、横断具76に手の平をあて、スライダー80の作用により牽引ワイヤを引っ張ることになり、そうして、容易に貫通部材を引き抜くことができ、同様に気管開口形成管も引き抜くことができる。
更にこの方法では、プレート72は、気管の外部表面に対する位置にある、貫通部材が通過することによりその部分が裂けるのを防ぐ支持部材(abutment element)を与える。
最終的に、上記器具の使用により、手術者は段階的に牽引力を利用することができ、したがって、患者に対して過剰な、または危険な力がかかるのを避けることができる。
上記から、本発明がその意図および目的を達成することは明白であり、特に、気管開口形成管が、出血のある手術を避け、かつ筋肉および皮膚組織に損傷を与えることなく、気管の内側から外方向へ挿入されることから、十分に革新的な方法により気管開口形成できる装置を与えるという事実が強調される。
このような本発明は、多数の修飾および変形が可能であり、それらの全ては、本発明概念の範囲内であると考えられる。
更に、その細部は全て、他の技術的に均等な要素によって置き換えることもできる。
実際に、使用した材料、並びにそれに付随する形状および寸法は、必要に応じるものであり得る。 Description <br/> present invention relates to through laryngotracheal aperture-forming apparatus.
Tracheostomy is usually performed under aseptic conditions in the operating room with the assistance of an assistant, anesthesiologist, and nurse with operating room.
The patient is placed on his back with a cushion under the shoulder and the head in an over-extended state to expose the laryngotracheal region.
To perform a tracheotomy, a skin incision is made that includes skin, subcutaneous cellular tissue, and skin muscle. The incision is approximately 4 cm long and is made along the horizon above the jugular fossa. If desired, an incision may be made vertically from the cricoid cartilage down 3-4 cm along the center line.
Longitudinal incisions have the advantage of not crossing superficial vessels, but leave very noticeable scars.
Therefore, in conventional techniques, in order to perform a tracheotomy, it is necessary to perform an actual operation despite the difficulties and contraindications inherent in this operation.
The intent of the present invention is to allow a tracheostomy tube to be inserted without performing surgery with new techniques, is actually bloodless, and requires little incision in the skin or muscle tissue, and thus scar healing. To provide a device for translaryngeal tracheostomy that eliminates the problems associated with time and scar formation.
Within the scope of the above intention, the object of the present invention is to provide a device capable of mounting a tracheostomy tube from the inside to the outside by fundamentally modifying the technology used so far. is there.
It is another object of the present invention to provide a device that can open a tracheostomy while avoiding surgery and complications such as bleeding, infections, and large ugly scars usually associated with surgery.
Another object of the present invention is to provide a device that allows a tracheostomy tube to be worn in a much shorter time than conventional methods.
Such intent, these purposes, etc. will become apparent below, but can be inserted from the outside inward into the internal annular space of the trachea (trocar); A puller wire that can be moved outside the oral cavity; a tracheostomy tube in which the end is substantially conical and into which the end of the puller wire can be inserted; and the tracheostomy tube in the trachea Expansion means that can be inserted and secured to the end of the puller wire for pulling out of the inner annular portion by pulling means provided on the puller wire from the other end. This is achieved by the translaryngeal tracheal opening forming device of the present invention.
Further features and advantages will become apparent from the description of a preferred embodiment of a translaryngeal tracheostomy device, given as a non-limiting example in the accompanying drawings, which limit the invention is not.
FIG. 1 is a schematic exploded cross-sectional view of a tracheostomy tube and related parts.
FIG. 2 is a view of a tracheostomy tube assembled for insertion in the first embodiment.
FIG. 3 is an illustration of a tracheostomy tube having a rigid penetration cone.
FIG. 4 is a diagram of a tracheostomy tube in which the penetrating member is formed by a plurality of cones.
FIG. 5 is a schematic view showing a first stage of inserting a rigid cannula equipped with a bronchoscope.
FIG. 6 is a schematic view showing a step of inserting a trocar.
FIG. 7 is a schematic view showing a step of inserting a pulling wire.
FIG. 8 is a schematic view showing the insertion of the pulling wire and the delivery of the end portion from the oral cavity.
FIG. 9 is an overview showing the steps of connecting the puller wire to the tracheostomy tube.
FIG. 10 is a schematic view showing the tracheostomy tube delivery from the tracheal internal annular space.
FIG. 11 is a schematic view showing the removal of the penetrating member of the tracheal opening forming tube.
FIG. 12 is a layout diagram of the tracheal opening forming tube in the trachea.
FIG. 13 is a perspective overview of an instrument for pulling a puller wire.
FIG. 14 is a schematic view of the final assembly of the instrument at the stage of pulling out the penetrating member of the tracheal opening forming tube.
As shown in the drawings, the translaryngeal tracheal opening forming device of the present invention comprises a rigid cannula 1 having an inflatable sleeve 2 that can be inserted into the
The rigid cannula is provided with an elastic plug 5 in a manner known per se in order to insert the bronchoscope 6 without letting gas escape, thus maintaining the continuity of the patient's breathing.
The bronchoscope 6 is arranged inside the cannula 1 so that an internal annular space generally indicated by
The trocar 11 can be inserted into the inner
The trocar 11 acts as a guiding member for the inserted
Once the puller wire is in place, the cannula 1 and trocar 11 are removed, thus reaching the situation shown in FIG.
The end of the
The
As shown in FIGS. 1 and 2, the penetrating
In this way, a loose-taper penetrating member is obtained, which causes a gradual divariation as it enters the inner annular region.
The penetrating
In another embodiment of the penetrating
The pulling
The magnifying means can be provided in a variety of ways, directly secured to the end of the wire and can be inserted into the trocar 11 during the first stage, and the wire mounted on the tracheostomy tube It can be constituted by a
In this way, the enlargement means is provided at the tip of the pulling
If desired, a member can be provided that is coupled to the
In addition, if it is desired to use a smaller trocar, a small strip that can be folded into a U shape when inserted into a tracheostomy tube is joined to the wire without providing an extension on the wire, and so on. Thus, it is possible to effectively enlarge the end of the wire and prevent it from being accidentally pulled out even if the puller wire is pulled.
Of course, it is also possible to use other members, such as wire knots, that expand the end of the puller wire after insertion into the tracheostomy tube.
When the penetrating member is pulled out from the inner
Therefore, in this method, a tracheostomy tube is attached from the inside to the outside, and only a very small hole is formed by the trocar just by gradually expanding the internal annular region with little or no bleeding operation. It is.
In order to facilitate the installation of the tracheostomy tube, an
The
The slider 80 is slidable on the
Therefore, in order to pull the pulling
Furthermore, in this method, the
Ultimately, the use of the instrument allows the operator to utilize the traction force in stages, thus avoiding excessive or dangerous forces on the patient.
From the above, it is clear that the present invention achieves its intent and purpose, in particular, that the tracheostomy tube avoids surgery with bleeding and from inside the trachea without damaging muscle and skin tissue. The fact that it is inserted outwardly emphasizes the fact that it gives a device that can form a tracheostomy in a sufficiently innovative way.
Many modifications and variations of this invention are possible and all are considered to be within the scope of the inventive concept.
Moreover, all the details can be replaced by other technically equivalent elements.
Indeed, the materials used and the attendant shapes and dimensions may be as required.
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