JP3770415B2 - Telecine device - Google Patents
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Description
【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
発明の属する技術分野
従来の技術(図13及び図14)
発明が解決しようとする課題(図15及び図16)
課題を解決するための手段
発明の実施の形態
(1)映像再生部の構成(図1)
(2)ガイドシユーの構成(図2〜図6)
(3)光軸制御部の構成(図7)
(4)光軸補正部の構成(図8〜図10)
(5)映像再生部における動作タイミング(図11及び図12)
(6)実施例の動作
(7)実施例の効果
(8)他の実施例
発明の効果
【0002】
【発明の属する技術分野】
本発明はテレシネ装置に関し、特に映画フイルムから得られる映像をテレビ信号に変換する装置に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、この種の映画フイルムから得られる映像をテレビ信号に変換する装置として、映写機とテレビジヨン装置とを組み合わせた構成からなるテレシネ装置が用いられている。
【0004】
ここで図13に示すように、映画館で用いられている35〔mm〕の映画フイルム1は、当該映画フイルム1の幅方向の両端部に走行同期をとるための送り穴(以下、これをパーフオレーシヨンと呼ぶ)2がそれぞれ所定間隔ごと(例えば1コマ 19.05〔mm〕で、かつ1コマ当たり4個のパーフオレーシヨン)に順次設けられてなり、これら2つのパーフオレーシヨンの列(以下、これらをそれぞれ第1及び第2のパーフオレーシヨン列と呼ぶ)3A、3Bで挟まれる内側部分に画像及びアナログ信号でなる音声情報がそれぞれ対応する各記録領域4及び5内にそれぞれ光学的に記録されている。
【0005】
この映画フイルム1を走行させる場合、図14に示すようにテレシネ装置(図示せず)内の映像再生部10は、供給リールからスプロケツト11及びスプロケツトシユー12間を介して供給される映画フイルム1を、ゲート部13と間欠送り部14を介して巻取リールに順次送り出すようになされている。
【0006】
ここで、ゲート部13はピクチヤゲート15とプレツシヤプレート16間において映画フイルム1を挟むような構成でなり、当該ピクチヤゲート15の映画フイルム1との対向面にはスチールバンド17が設けられると共に、当該プレツシヤプレート16の映画フイルム1との対向面には当該対向面が湾曲形状でなるガイドシユー18が設けられている。
【0007】
また間欠送り部14は間欠送り用のスプロケツト(以下、これを間欠送りスプロケツトと呼ぶ)19及び間欠送り用のスプロケツトシユー(以下、これを間欠送りシユーと呼ぶ)20間に映画フイルム1を挟むような構成でなる。
この場合、間欠送り部14において間欠送りスプロケツト19は再生モード時、サーボモータ21の駆動制御に基づいて、所定のタイミングで所定角度ずつ順次回転し、これにより映画フイルム1の各画像記録領域4(図13)がゲート部13に瞬間的に(例えば24回/秒の割合で)順次停止するように当該映画フイルム1を間欠送りする。
【0008】
このとき当該ゲート部13は、映画フイルム1の走行中は映画フイルム1の幅方向の両端部をスチールバンド17及びガイドシユー18間に挟み込むようになされている。
【0009】
またこのとき映像再生部10におけるピクチヤゲート15の左側にはランプハウス部22が配設され、当該ランプハウス部22内の光源23からは投影用の光ビーム(以下、これを投影光ビームと呼ぶ)L1が発射され、これが投影シヤツタ24及びピクチヤゲート15の映画フイルム1との対向面に設けられたピクチヤアパーチヤ(図示せず)を介して映画フイルム1に入射する。ここでランプハウス部22に設けられた投影シヤツタ24は、モータ25の駆動制御に基づいて映画フイルム1の間欠送り動作に連動して開閉を繰り返すようになされている。
【0010】
さらに映像再生部12では、投影光ビームL1が映画フイルム1の各画像記録領域4を透過した透過光を、プレツシヤプレート16の映画フイルム1との対向面に設けられたピクチヤアパーチヤ(図示せず)及びCCDカメラ26のレンズ部27を介してCCDカメラ本体26A内部の撮像素子28に照射するようになされ、これにより当該撮像素子28による撮像結果に基づく映像がカメラ部29においてテレビ信号TELに変換された後、外部に出力される。
【0011】
かくしてCCDカメラ26から出力されたテレビ信号TELは、外部に設けられたテレビジヨン装置(図示せず)に供給され、当該テレビジヨン装置において当該テレビ信号TELに基づく映像が画面表示され得る。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このテレシネ装置における映像再生部10では、映画フイルム1を間欠送りするタイミングと、カメラ部29が映画フイルム1に基づく映像をテレビ信号TELに変換するときに走査するタイミングとを同期させる必要があることから、通常の映写機を用いた場合と異なり、いわゆる2〜3欠き落とし方式が用いられている。
【0013】
この2〜3欠き落とし方式によれば、1コマ当たり1/24秒でなる映画フイルム1を2コマ毎に周期T1で繰り返して間欠送りすると共に、当該周期T1の間に映画フイルム1を2回欠き落とすように2対3の割合でそれぞれ約1/20秒でなる期間T1Aと約1/30秒でなる期間T1Bとに2分割することにより、カメラ部29に取り込んで走査させる所要時間が1フイールド当たり約1/60秒でなる画像と同期をとることができるようになされている。
【0014】
以下、この2〜3欠き落とし方式を用いた場合の映像再生部10における間欠送りスプロケツト19、投影シヤツタ24及びカメラ部29の動作タイミングを図15に示す。まず映画フイルム1は間欠送りスプロケツト19によつて間欠送りされる際、時点t1 で映画フイルム1の欠き落としが開始される(図15(A))と共に投影シヤツタ24が閉口状態となる(図15(B))。このときカメラ部29は、時点t1 の直前に取り込んでおいた映画フイルム1の透過光に基づく1コマ分の画像CFZ を、時点t1 から時点t2 までの間(約1/72秒)に走査しておく(図15(C))。
【0015】
続いて、時点t2 で映画フイルム1の欠き落としが終了する(図15(A))と共に投影シヤツタ24が開口状態となつた直後(約1/1200秒経過後)すぐに閉口状態となる(図15(B))。この投影シヤツタ24の開閉動作の間にカメラ部29は、撮像素子28に照射された映画フイルム1の透過光に基づく1コマ分の画像CFA (画像CFZ の次のコマ)を取り込むようにする(図15(C))。
【0016】
この後、時点t2 から時点t3 までの間にカメラ部29は、取り込んだ1コマ分の画像CFA を走査しておき(図15(C))、この後、再び投影シヤツタ24が時点t3 で閉口状態となるように開閉動作を行う(図15(B))。
続いて時点t3 で映画フイルム1の欠き落としが開始されると共に、投影シヤツタ24が閉口状態となる(図15(B))。このときカメラ部29は、時点t3 1 の直前に再び取り込んでおいた1コマ分の画像CFA を、時点t3 から時点t4 までの間(約1/72秒)に走査しておく(図15(C))。
【0017】
続いて、時点t4 で映画フイルム1の欠き落としが終了する(図15(A))と共に投影シヤツタ24が開口状態となつた直後(約1/1200秒経過後)すぐに閉口状態となる(図15(B))。この投影シヤツタ24の開閉動作の間にカメラ部29は、画像CFA の次のコマに相当する1コマ分の画像CFB を取り込むようにする(図15(C))。
【0018】
この後、時点t4 から時点t5 までの間に、カメラ部29は取り込んだ1コマ分の画像CFB を走査した後、2回目の投影シヤツタ24の開閉動作に伴つて1コマ分の画像CFB を取り込んで走査しておく(図15(C))。さらにカメラ部29は3回目の投影シヤツタ24の開閉動作に伴つて1コマ分の画像CFB を取り込んだ後(図15(C))、当該投影シヤツタ24は時点t5 で閉口状態となる(15(B))と共に映画フイルム1の欠き落としが開始される(図15(A))。
【0019】
以下同様にして、時点t5 以後においても、上述のように映画フイルム1は2コマ毎に周期T1で繰り返して間欠送りされるようになされ、映画フイルム1の欠き落とし動作を投影シヤツタ24の開閉動作に同期させることにより、カメラ部29は期間T1A及びT1Bに割り当てられた各コマ分の画像をそれぞれ2フールド及び3フールドずつ走査し得るようになされている。
【0020】
この場合、図16に示すように投影シヤツタ24は、円盤形状でなり、矢印aで示す方向に回転するようになされ、当該投影シヤツタ24の一回転する時間と周期T1とが同じになるようにモータ25の回転速度が設定されている。また投影シヤツタ24には、モータ25の出力軸の中心位置Oを基準として中心角を5等分した外周側の所定位置にそれぞれ露光口24A〜24Eが形成されている。
【0021】
投影シヤツタ24において、位置A1 は図16に示す時点t1 の位置に対応しており、以下順次矢印aで示す方向に回転するに伴つて、位置A2 〜A4 はそれぞれ時点t2 〜t4 の位置に対応すると共に一周期後の位置A1 は時点t5 に対応する。この間に、投影シヤツタ24は、時点t1 〜t3 でなる期間T1Aで開閉動作を2回行い、また時点t3 〜t5 でなる期間T1Bで開閉動作を3回行うようになされている。
【0022】
このとき間欠送りスプロケツト19は、期間T1Aのうち時点t1 及びt2 でなる期間T2で1コマ分の欠き落とし動作を行うと共に、期間T1Bのうち時点t3 及びt4 でなる期間T2で続く1コマ分の欠き落とし動作を行うようになされている。
【0023】
このように、映画フイルム1が2コマ毎に周期T1で繰り返して間欠送りされる際に、当該各コマ毎にそれぞれ投影シヤツタ24の開閉動作を2回及び3回行うように、当該投影シヤツタ24の開閉動作に映画フイルム1の欠き落とし動作を同期させる。これによりカメラ部29は、投影シヤツタ24によつて2回及び3回露光されることにより、投影シヤツタ24の開閉動作に同期して当該各コマ分の画像を1コマ当たり2フイールド及び3フーイルドずつ走査することができる。
【0024】
ところで、実際上映像再生部10のゲート部13では、ガイドシユー18によつて映画フイルム1の幅方向における各パーフオレーシヨン列3A、3Bの外側の領域及び各パーフオレーシヨン2間の領域がスチールバンド17に対して押さえ付けられることにより、当該映画フイルム1が長手方向すなわち走行方向に位置振れしないようになされている。
【0025】
これにより映画フイルム1を間欠送りスプロケツト19によつて間欠送りする際、当該映像フイルム1が間欠送りスプロケツト19の回転動作に伴つてゲート部13内において瞬間的に停止する位置を安定させることができ、この結果CCDカメラ26の撮像素子28による撮像結果に基づく画像に振れが生じるのを防止することができる。
【0026】
ところが、映画フイルム1を間欠送りする際、第1及び第2のパーフオレーシヨン列3A、3Bとガイドシユー18及び又はスチールバンド17との間には相対摩擦が生じ易く、このため映画フイルム1の走行中に当該第1及び第2のパーフオレーシヨン列3A、3Bに擦り傷を多数生じさせ易い問題があつた。さらに映画フイルム1の表面状態との関係上、間欠送りする際、当該映画フイルム1のゲート部13内における停止位置を安定状態に保つことが困難になる問題があつた。
【0027】
また映画フイルム1の幅方向に位置振れする場合にもCCDカメラ26を介して得られる画像に振れが生じるおそれがあることから、ゲート部13内に映画フイルム1を幅方向から挟み込むような構成でなるガイド(図示せず)を設けることにより、当該映画フイルム1がその幅方向に振れないようになされている。ところが、映画フイルム1とガイドとの間に生じる隙間によつて当該映画フイルム1が幅方向に位置振れする場合があり、この結果CCDカメラ26の撮像素子28による撮像結果に基づく画像に振れが生じるおそれがある。
【0028】
特にTVの映画番組等で映画フイルムを素材として利用する機会の多い今日においては、テレシネ装置を用いた場合にCCDカメラ26を介して得られる画像が、単にビデオカメラを用いて収録した画像よりも振れが大きく、不安定であるのが実状である。
【0029】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、映画フイルムに位置振れが生じた場合にも当該映画フイルムから得られる映像に振れが生じるのを防止しながら当該映像をテレビ信号に変換し得るテレシネ装置を提案しようとするものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、映画フイルムの長手方向に沿つて複数形成された走行同期穴を介してスプロケツトの回転に同期させて映画フイルムを間欠的に停止させ、当該停止させた停止位置で光源からの光源光を映画フイルムの所定領域に照射して、映画フイルムの透過光に基づいてテレビ信号を生成するテレシネ装置において、光源からの光源光を映画フイルムの所定領域に所定のタイミングで照射させるように開閉動作するシヤツタと、映画フイルムの透過光に基づいてテレビ信号を生成する光電変換手段と、光電変換手段がテレビ信号を生成するタイミングをシヤツタの開閉動作のタイミングに同期させる。またピクチヤアパーチヤを基準とした停止位置における上記映画フイルムの位置振れ量を上記走行同期穴に基づいて検出した後、当該検出結果に応じて透過光の光軸を補正する。このとき同期制御手段は、シヤツタの開閉動作のタイミングに同期してスプロケツトを回転させる際、シヤツタの閉口状態からスプロケツトを回転させて映画フイルムを間欠的に停止した後、シヤツタが開口状態となる前に光軸補正手段に透過光の光軸を補正させるようにする。
【0032】
このように同期制御手段は、シヤツタの開閉動作のタイミングに同期してスプロケツトを回転させると共に光軸補正手段に透過光の光軸を補正させることにより、映画フイルムに位置振れが生じた場合であつても、光電変換手段は当該映画フイルムから得られる映像に振れが生じるのを防止しながら当該映像をテレビ信号に変換することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0034】
(1)映像再生部の構成
図14との対応部分に同一符号を付して示す図1において、テレシネ装置(図示せず)内の映像再生部30は、従来の映像再生部10とはゲート部31の構成が異なると共に、当該ゲート部31及びレンズ部27間に光軸制御部32の光軸補正部34が設けられている。
【0035】
ゲート部31は、映画フイルム1の第1及び第2のパーフオレーシヨン列3A及び3Bをスチールバンド17及びガイドシユー33間に挟み込むことにより、ピクチヤアパーチヤを基準とした映画フイルム1の停止位置からの各パーフオレーシヨン2の長手方向及び幅方向の位置振れ量をそれぞれ検出し得るようになされている。
【0036】
また光軸制御部32は、光軸補正部34及び駆動制御部35からなり、ゲート部31によつて検出された映画フイルム1の位置振れ量に基づいて駆動制御部35が光軸補正部34を制御することにより、光軸補正部34が投影光ビームL1の光軸の角度を変換するようになされている。
【0037】
ここで映画フイルム1が間欠送りされる際、ゲート部31は映画フイルム1の長手方向の位置振れ量を検出した後、差分検出部36を介して得られる長手方向検出信号S1を主制御部37及び駆動制御部35に送出する。これと同時にゲート部31は映画フイルム1の幅方向の位置振れ量を検出した後、差分検出回路36を介して得られる幅方向検出信号S2を主制御部37及び駆動制御部35に送出する。
【0038】
ここで主制御部37は、映画フイルム1が走行状態すなわち投影シヤツタ24が閉口状態にあるとき、駆動制御部35にそれぞれ補正制御信号S3及びS4を出力する。駆動制御部35は、2個のドライブ部(図示せず)を有し、主制御部37から与えられた補正制御信号S3及びS4に基づいて、長手方向検出信号S1及び幅方向検出信号S2を当該補正制御信号S3及びS4に同期させて各ドライブ部に供給することにより、当該各ドライブ部を介して光軸補正部34における投影ビームL1の光軸の角度を補正されるまで変換する。
【0039】
また主制御部37は、サーボモータ制御部38及びシヤツタモータ制御部39にそれぞれ制御信号S5及びS6を送出すると共に、カメラ部29に同期制御信号S7を送出するようになされている。これによりサーボモータ制御部38は、制御信号S5に基づいてサーボモータ21を所定のタイミングで所定角度ずつ順次回転させるように駆動制御すると共に、シヤツタモータ制御部39は、制御信号S6に基づいてモータ25を所定のタイミングで所定角度ずつ順次回転させるように駆動制御する。
【0040】
このときサーボモータ21及びモータ25はそれぞれ所定のタイミングで互いに同期をとるように駆動制御され、かくして映画フイルム1の欠き落とし動作及び投影シヤツタ24の開閉動作はそれぞれ所定のタイミングで互いに同期され得る。
【0041】
さらにカメラ部29は、同期制御信号S7に基づいてサーボモータ21及びモータ25の回転駆動に同期した所定のタイミングで、撮像素子28に照射された映画フイルム1の透過光に基づく画像を所定フイールドずつ走査するようになされている。
【0042】
(2)ガイドシユーの構成
ここでゲート部31は、従来のゲート部13(図14)とはガイドシユー33の構成が異なることを除いてほぼ同様の構成からなる。すなわち図2に示すようにガイドシユー33は、例えばステンレス等の導電部材でなり、映画フイルム1との対向面33A及び33Bにおけるプレツシヤプレート16のピクチヤアパーチヤ16Aの中央両端側に位置する面(以下、これらをそれぞれ位置検出面と呼ぶ)33AX及び33BXが、それぞれ映画フイルム1よりも幅が広くなるように外方に拡幅して形成されている。
【0043】
この場合、スチールバンド17は従来から十分幅広に形成されており、ガイドシユー33の位置検出面33AX及び33BXを拡幅しても十分に当該位置検出面33AX及び33BXの全体と当接し得るようになされている。
【0044】
各位置検出面33AX及び33BXには、映画フイルム1の第1及び第2のパーフオレーシヨン列3A及び3Bに沿つてそれぞれ複数の溝(図示せず)が所定間隔で形成され、当該複数の溝に対応してそれぞれ例えばガラス等でなる絶縁部材40〜47が充填されている。これら各絶縁部材40〜47にはそれぞれ一対の板状電極48〜55がその表面を露出すると共に各位置検出面33AX及び33BXと電気的に接続しないように埋設されている。
【0045】
また各位置検出面33AX及び33BXには、映画フイルム1の両縁部に沿つて複数の溝(図示せず)が所定間隔で形成され、当該複数の溝に対応してそれぞれ絶縁部材56〜61が充填されている。これら各絶縁部材56〜61にはそれぞれ1個の板状電極62〜67がその表面を露出すると共に各位置検出面33AX及び33BXと電気的に接続しないように埋設されている。
【0046】
この場合、絶縁部材40〜47及び当該絶縁部材40〜47に埋設された複数の板状電極48〜55、並びに絶縁部材56〜61及び当該絶縁部材56〜61に埋設された複数の板状電極62〜67は、それぞれ位置検出面33AX及び33BXとで凹凸が生じないように滑らかに加工され、これにより映画フイルム1の走行中に第1及び第2のパーフオレーシヨン列3A及び3Bに相対摩擦による擦り傷が生じるのを防止し得るようになされている。
【0047】
具体的には、図3に示すようにガイドシユー33の一方の位置検出面33AXにおいて、映画フイルム1の第1のパーフオレーシヨン列3Aに沿つて各パーフオレーシヨン2と同じピツチで4個の絶縁部材70〜73が埋設され、当該各絶縁部材70〜73に対応してそれぞれ一対の板状電極(以下、これらをそれぞれ第1及び第2の電極と呼ぶ)78A〜81A及び78B〜81Bが設けられている。
【0048】
この場合、第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bの映画フイルム1の走行方向の長さは、各パーフオレーシヨン2の幅方向の一端部2Bの長さよりも短くなるように予め設定されている。また第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bの間隔は、各パーフオレーシヨン2の幅方向の一端部2Bの長さよりも短くなるように予め設定されている。
【0049】
これにより、間欠送りされる映画フイルム1が瞬間的に走行停止状態となつて各パーフオレーシヨン2がそれぞれ第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51B間を跨いで接触する場合(図3)、当該各パーフオレーシヨン2は第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51B及び絶縁部材40〜43とのみ接触することとなり、第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51B以外の導電部材でなる位置検出面33AXとは接触しない。
【0050】
従つて図3のガイドシユー33をA−A′線を断面にとつて示す図4において、映画フイルム1をガイドシユー33及びスチールバンド17間で挟み込んだ場合、スチールバンド17は導電部材でなると共に、第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bはそれぞれ位置検出面33AXとで凹凸が生じないように滑らかに加工されていることから、スチールバンド17と第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bとによつてそれぞれ平行板コンデンサ(以下、これらをそれぞれ第1及び第2のコンデンサと呼ぶ)70A〜73A及び70B〜73Bを形成する。
【0051】
因みに位置検出面33AXは若干湾曲形状でなるが、第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bの映画フイルム1の走行方向の長さは全体からみて非常に短いことから、当該第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51Bとスチールバンド17とは平行として扱うことができる。
【0052】
これと同様に、ガイドシユー33の他方の位置検出面33BXにおいても、映画フイルム1をガイドシユー33及びスチールバンド17間で挟み込んだ場合、スチールバンド17は導電部材でなると共に、複数の板状電極52〜55はそれぞれ位置検出面33BXとで凹凸が生じないように滑らかに加工されていることから、スチールバンド17と複数の板状電極52〜55とによつてそれぞれ平行板コンデンサでなる第1及び第2のコンデンサ(図示せず)を形成する。
【0053】
一方、図3に示すようにガイドシユー33の一方の位置検出面33AXにおいて、映画フイルム1の縁部に沿つて所定間隔で埋設された3個の絶縁部材56〜58に対応してそれぞれ1個の板状電極(以下、これをエツジ電極と呼ぶ)62〜64が設けられている。
【0054】
この場合、エツジ電極62〜64は映画フイルム1の縁部を中心としてほぼ線対称となるように予め設定されている。これにより、映画フイルム1の間欠送り中に常に映画フイルム1はエツジ電極62〜64のほぼ半分のみ当接する。
【0055】
従つて、映画フイルム1をガイドシユー33及びスチールバンド17間で挟み込んだ場合、スチールバンド17は導電部材でなると共に、複数のエツジ電極62〜64はそれぞれ位置検出面33AXとで凹凸が生じないように滑らかに加工されていることから、スチールバンド17とエツジ電極62〜64とによつてそれぞれ平行板コンデンサ(以下、これらをそれぞれ第3のコンデンサと呼ぶ)(図示せず)を形成する。
【0056】
因みに位置検出面33AXは若干湾曲形状でなるが、エツジ電極62〜64の映画フイルム1の走行方向の長さは全体からみて非常に短いことから、当該エツジ電極62〜64とスチールバンド17とは平行として扱うことができる。
【0057】
これと同様に、ガイドシユー33の他方の位置検出面33BXにおいても、映画フイルム1をガイドシユー33及びスチールバンド17間で挟み込んだ場合、スチールバンド17は導電部材でなると共に、複数の板状電極52〜55はそれぞれ位置検出面33BXとで凹凸が生じないように滑らかに加工されていることから、スチールバンド17と複数の板状電極52〜55とによつてそれぞれ平行板コンデンサでなる第3のコンデンサ(図示せず)を形成する。
【0058】
図5において、ガイドシユー33及び差分検出回路36の構成について示す。
ガイドシユー33の位置検出面33AX及び33BXとスチールバンド17(図1)との間に映画フイルム1が挟まれた状態にあるとき、スチールバンド17と第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55Bとによつてそれぞれ第1及び第2のコンデンサ70A〜77A及び70B〜77Bを形成する。
【0059】
このとき第1及び第2のコンデンサ70A〜77A及び70B〜77Bは、それぞれスチールバンド17がグランドに接続されると共に、第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55Bが差分検出回路36の第1及び第2の検出回路36A及び36Bにそれぞれ電気的に接続されている。
【0060】
また第3のコンデンサ80〜85は、それぞれスチールバンド17がグランドに接続されると共にエツジ電極62〜67が主制御部37及び駆動制御部35(図1)に電気的に接続されている。
【0061】
ここで、まず第1の検出回路36Aにおいては、発振器90は抵抗R1 を介して加算回路92と接続されると共に、当該抵抗R1 及び加算回路92間には一端がグランド接続された第1のコンデンサ70A〜73Aの他端と接続されている。また発振器91は抵抗R2 を介して加算回路92と接続されると共に、当該抵抗R2 及び加算回路92間には一端がグランド接続された第2のコンデンサ70B〜73Bの他端と接続されている。
【0062】
加算回路92からは第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bの静電容量の差分に基づく差分信号SBTが同期検出部93に供給される。同期検出部93は、加算回路92から与えられた出力電圧e0 でなる差分信号SBTを、発振器90から与えられた出力電圧e1 でなる基準信号REFに位相同期させた後、ローパスフイルタ(LPF)94を介して長手方向検出信号S1Aとして出力する。
【0063】
この場合図5との対応部分に同一符号を付して示す図6において、加算回路92の出力電圧e0 は、第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bの静電容量の差分に基づいて変化する。以下に、加算回路92の出力電圧e0 について説明する。
【0064】
まず発振器90の出力電圧e1 と加算回路92に供給される入力電圧e3 との関係は、抵抗R1 及び第1のコンデンサ70A〜73Aの静電容量C1 を考慮して、次式
【数1】
で表される。また発振器91の出力電圧e2 と加算回路92に供給される入力電圧e4 との関係は、抵抗R2 及び第2のコンデンサ70B〜73Bの静電容量C2 を考慮して、次式
【数2】
で表される。
【0065】
ところでこの場合、発振器90及び91の出力電圧e1 及びe2 は互いに逆相でなり、その電圧値をeとした場合、それぞれ次式
【数3】
【数4】
という関係が得られ、また抵抗R1 及びR2 は同一の抵抗値Rを有し、次式
【数5】
で表される。
【0066】
ここで映画フイルム1では、その幅方向における各パーフオレーシヨン列3A、3Bの外側の領域及び各パーフオレーシヨン2間の領域がトリアセテート(TAC)又はポリエステル(PET)等の絶縁体から構成されている。因みに平行板コンデンサの静電容量は、一般的に両極板の対向面積及び極板間の絶縁体の誘電率に比例し、絶縁体の空気に対する比誘電率は比較的大きいことから極板間が空気のときよりも絶縁体が介挿されているときの方が高い値を示すという特徴がある。
【0067】
従つて第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bでは、映画フイルム1が間欠送りされる際に当該映画フイルム1の各パーフオレーシヨン2が第1及び第2の電極48A〜51A及び48B〜51B上に位置するか否かによつてそれぞれ静電容量が異なる値を示すこととなる。
【0068】
このように第1のコンデンサ70A〜73Aの静電容量C1 は、映画フイルム1の各パーフオレーシヨン2が第1の電極48A〜51Aに位置する場合、すなわち極板間が空気で満たされる場合に最大値を示し、これに対して映画フイルム1の各パーフオレーシヨン2が第1の電極48A〜51A上に位置しない場合すなわち極板間が絶縁体で満たされる場合に最小値を示す。
【0069】
これと同様に、第2のコンデンサ70B〜73Bの静電容量C2 も、映画フイルム1の各パーフオレーシヨン2が第2の電極48B〜51Bに位置する場合に最大値を示し、これに対して映画フイルム1の各パーフオレーシヨン2が第2の電極48B〜51B上に位置しない場合に最小値を示す。
【0070】
従つて第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bの静電容量C1 及びC2 は、それぞれ極板間が空気で満たされたときの静電容量の値をCとした場合に、当該各極板間に絶縁体が部分的又は全体的に介挿された場合の静1容量の変化量ΔC1 及びΔC2 を加えた値からなり、それぞれ次式
【数6】
【数7】
で表される。
【0071】
このようにして加算回路92の出力電圧e0 は、発振器90及び91の出力電圧e1 及びe2 が互いに逆相でなることから、加算回路92において入力電圧e3 及びe4 を加算することによつて得られ、式(3)〜式(7)を代入して、次式
【数8】
で表される。因みに実験結果によれば、第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bの各極板面積の分解能は1〔μm 〕単位であり、すなわち1〔μm 〕につき1〔mv〕の電圧が変化することが知られている。
【0072】
また、第1の検出回路36Aにおいては、発振器95は抵抗R3 を介して一端がグランド接続された第3のコンデンサ80〜82の他端と接続されている。この第3のコンデンサ80〜82では、映画フイルム1が間欠送りされる際に当該映画フイルム1の両縁部がそれぞれエツジ電極62〜64を2分割するように位置しており、このとき第3のコンデンサ80〜82からは、それぞれほぼ一定の静電容量に基づく幅方向検出信号S2Aが出力される。
【0073】
一方、第2の検出回路36Bも第1の検出回路36Aと同一の構成からなり、加算回路92からは第1及び第2のコンデンサ74A〜77A及び74B〜77Bの静電容量の差分に基づく差分信号SBTが同期検出部93に供給される。同期検出部93は、加算回路92から与えられた出力電圧e0 でなる差分信号SBTを、発振器90から与えられた出力電圧e1 でなる基準信号REFに位相同期させた後、LPF94を介して長手方向検出信号S1Bとして出力する。また第3のコンデンサ83〜85からは、それぞれほぼ一定値を示す静電容量に基づく幅方向検出信号S2Bが出力される。
【0074】
(3)光軸制御部の構成
図7は光軸制御部32を示し、駆動制御部35には差分検出部36(図1)から長手方向検出信号S1及び幅方向検出信号S2が供給されると共に、主制御部37(図1)から補正制御信号S3及びS4が供給される。
この場合、駆動制御部35において、長手方向検出信号S1及び補正制御信号S3は増幅回路100を介して増幅された後加算回路102に送出される。一方、幅方向検出信号S2及び補正制御信号S4は増幅回路101を介して増幅された後加算回路103に送出される。
【0075】
加算回路102は、長手方向検出信号S1を補正制御信号S3に同期させて、これを同期出力信号S10として増幅回路104を介して増幅した後ドライブ部105に送出する。また加算回路103は、幅方向検出信号S2を補正制御信号S4に同期させて、これを同期出力信号S11として増幅回路106を介して増幅した後ドライブ部107に送出する。
【0076】
ドライブ部105は、同期出力信号S10に基づいて光軸補正部34における投影光ビームL1の光軸の角度を変換させると共に、当該変換した角度情報を位置センサ108に送出する。またドライブ部107は、同期出力信号S11に基づいて光軸補正部34における投影光ビームL1の光軸の角度を変換させると共に、当該変換した角度情報を位置センサ110に送出する。
【0077】
位置センサ108は、ドライブ部105から得られる角度情報に基づいて光軸の補正量を検出し、これを光軸補正検出信号S12として増幅回路109を介して加算回路102に送出する。加算回路102は、補正制御信号S3に同期された長手方向検出信号S1に光軸補正検出信号S12を加算して、映画フイルム1の長手方向の位置振れの信号レベルと当該位置振れに応じた光軸の補正量との差分を同期出力信号S10として出力し、これによりドライブ部105は光軸が補正されるまで光軸の角度を変換する。
【0078】
位置センサ110は、ドライブ部107から得られる角度情報に基づいて光軸の補正量を検出し、これを光軸補正検出信号S13として増幅回路111を介して加算回路103に送出する。加算回路103は、補正制御信号S4に同期された幅方向検出信号S2に光軸補正検出信号S13を加算して、映画フイルム1の幅方向の位置振れの信号レベルと当該位置振れに応じた光軸の補正量との差分を同期出力信号S11として出力し、これによりドライブ部107は光軸が補正されるまで光軸の角度を変換する。
【0079】
(4)光軸補正部の構成
ここで図7との対応部分に同一符号を付して示す図8において、光軸補正部34は、第1及び第2の平板130及び131を有し、当該第1及び第2の平板130及び131は共に同一の屈折率を有する硝子部材によつて成形されている。
【0080】
第1の平板130は、一側端部及び他側端部にそれぞれモータ(ドライブ部)105の出力軸を同軸とする軸棒132及び133が一体化して取り付けられ、当該軸棒132及び133を回動軸として第1の平板130を矢印cで示す方向又はこれとは逆方向に移動し得るようになされている。また軸棒132はモータ105の出力軸と連結されている。
【0081】
第2の平板131は、一側端部及び他側端部にそれぞれモータ(ドライブ部)107の出力軸を同軸とする軸棒134及び135が一体化して取り付けられ、当該軸棒134及び135を回動軸として第2の平板131を矢印dで示す方向又はこれとは逆方向に移動し得るようになされている。また軸棒134はモータ107の出力軸と連結されている。
【0082】
ここでモータ105及び107の出力軸は互いに垂直関係を有するようになされている。またモータ105には位置センサ108が設けられ、軸棒132の回転角に基づいて第1の平板130の移動量を検出し得、かくして投影光ビームL1の光軸の補正量を検出し得るようになされている。さらにモータ107には位置センサ110が設けられ、軸棒134の回転角に基づいて第2の平板131の移動量を検出し得、かくして投影光ビームL1の光軸の補正量を検出し得るようになされている。
【0083】
図8に示す光軸補正部34のうち第1の平板130を、投影光ビームL1の光軸(図示せず)とモータ105の出力軸とで形成される平面を断面にとつて図8に示す。図8において第1の平板130が、モータ105及び107の出力軸で形成される平面と平行になるような位置関係にあるとき、外側平面部130A側の光軸L1Xと内側平面部130B側の光軸L1Yは共に一致する。
【0084】
次に第1の平板130を軸棒132及び133を中心として矢印cで示す方向又はこれとは逆方向に回動移動させて外側平面部130Aとモータ105及び107の出力軸で形成される平面とのなす角がθになるように傾けた場合、外側平面部130A側の光軸L1Xは内側平面部130B側の光軸L1Yに対してxだけモータ107の出力軸と平行方向に移動することとなる。
【0085】
また図8に示す光軸補正部107のうち第2の平板131を、投影光ビームL1の光軸(図示せず)とモータ107の出力軸とで形成される平面を断面にとつた場合も図9と同様に示される。図9において第2の平板131が、モータ105及び107の出力軸で形成される平面と平行になるような位置関係にあるとき、外側平面部131A側の光軸L1Xと内側平面部131B側の光軸L1Yは共に一致する。
【0086】
次に第2の平板131を軸棒134及び135を中心として矢印dで示す方向又はこれとは逆方向に回動移動させて外側平面部131Aとモータ105及び107の出力軸で形成される平面とのなす角がθになるように傾けた場合、外側平面部131A側の光軸L1Xは内側平面部131B側の光軸L1Yに対してxだけモータ105の出力軸と平行方向に移動することとなる。
【0087】
ここで、第1及び第2の平板130及び131について、それぞれ硝子材の厚さをd、屈折率をnとするとθとxの間には、次式
【数9】
が成立する。この式(9)は、平行移動量xをθの関数として表され、θの値が小さい場合にはxとθはほぼ比例関係となり、図10に示すような屈折率nに応じて異なる直線K10、K20及びK30で表される。この場合、直線K10はd=2、n=1.2 の場合を示し、直線K20はd=2、n=1.5 の場合を示し、直線K30はd=2、n=2.0 の場合を示す。例えば直線K20上の点Pは、θを4°傾けたときには光軸L1Xがx=0.05〔mm〕だけ平行移動することを表している。このようにxとθの関数は、θの値が小さい場合にはnの値が大きい程xの値が大きくなる。
【0088】
(5)映像再生部における動作タイミング
次に図11において、図15と同様に2〜3欠き落とし方式を用いた場合の映像再生部30(図1)における間欠送りスプロケツト19、光軸補正部34、投影シヤツタ24及びカメラ部29の動作タイミングを示す。
まず映画フイルム1は間欠送りスプロケツト19によつて間欠送りされる際、時点t1 で映画フイルム1の欠き落としが開始される(図11(A))と共に投影シヤツタ24が閉口状態となる(図11(B))。
【0089】
続いて、時点t2 で映画フイルム1の欠き落としが終了すると共に、当該時点t2 から時点t3 までの間に光軸補正部34は、前期間における映画フイルム1(画像CFZ のコマ部分)の各パーフオレーシヨン2及び両縁部の位置情報に基づいて投影光ビームL1の光軸の補正を行う(図11(A))。
一方、カメラ部29は、時点t1 の直前の投影シヤツタ24の開閉動作の間に取り込んでおいた1コマ分の画像CFZ を時点t1 から時点t3 までの間に走査しておく(図11(C))。
【0090】
続いて、時点t3 で映画フイルム1の欠き落としが終了する(図11(A))と共に投影シヤツタ24が開口状態となつた直後(約1/1200秒経過後)すぐに閉口状態となる(図11(B))。この投影シヤツタ24の開閉動作の間にカメラ部29は、撮像素子28に照射された映画フイルム1の透過光に基づく1コマ分の画像CFA (画像CFZ の次のコマ)を取り込むようにする(図11(C))。
【0091】
この後、時点t3 から時点t4 までの間にカメラ部29は、取り込んだ1コマ分の画像CFA を走査しておき(図11(C))、この後、再び投影シヤツタ24が時点t4 で閉口状態となるように開閉動作を行う(図11(B))。
続いて時点t4 で映画フイルム1の欠き落としが開始されると共に、投影シヤツタ24が閉口状態となる(図11(B))。
【0092】
続いて、時点t5 で映画フイルム1の欠き落としが終了すると共に、当該時点t5 から時点t6 までの間に光軸補正部34は、前期間における映画フイルム1(画像CFA のコマ部分)の各パーフオレーシヨン2及び両縁部の位置情報に基づいて投影光ビームL1の光軸の補正を行う(図11(A))。
一方、カメラ部29は、時点t4 の直前の投影シヤツタ24の開閉動作の間に再び取り込んでおいた1コマ分の画像CFA を、時点t4 から時点t6 までの間に走査しておく(図11(C))。
【0093】
続いて、時点t6 で映画フイルム1の欠き落としが終了する(図11(A))と共に投影シヤツタ24が開口状態となつた直後(約1/1200秒経過後)すぐに閉口状態となる(図11(B))。この投影シヤツタ24の開閉動作の間にカメラ部29は、画像CFA の次のコマに相当する1コマ分の画像CFB を取り込むようにする(図11(C))。
【0094】
この後、時点t6 から時点t7 までの間に、カメラ部29は取り込んだ1コマ分の画像CFB を走査した後、2回目の投影シヤツタ24の開閉動作に伴つて1コマ分の画像CFB を取り込んで走査しておく(図11(C))。さらにカメラ部29は3回目の投影シヤツタ24の開閉動作に伴つて1コマ分の画像CFB を取り込んだ後(図11(C))、当該投影シヤツタ24は時点t7 で閉口状態となる(11(B))と共に映画フイルム1の欠き落としが開始される(図11(A))。
【0095】
以下同様にして、時点t7 以後においても、上述のように映画フイルム1は2コマ毎に周期T1で繰り返して間欠送りされるようになされ、映画フイルム1の欠き落とし動作及び光軸補正動作を、それぞれ投影シヤツタ24の開閉動作に同期させる。これにより、カメラ部29は映画フイルム1における期間T1A及びT1Bに割り当てられた各コマ分の画像を、それぞれ当該映画フイルム1の透過光の光軸が補正された状態で、それぞれ2フールド及び3フールドずつ走査し得るようになされている。
【0096】
この場合、図16との対応部分に同一符号を付して示す図12において、投影シヤツタ24は、位置A1 は図11に示す時点t1 の位置に対応しており、以下順次矢印aで示す方向に回転するに伴つて、位置B1 、A2 、A3 、B2 及びA4 はそれぞれ時点t2 、t3 、t4 、t5 及びt6 の位置に対応すると共に一周期後の位置A1 は時点t7 に対応する。この間に、投影シヤツタ24は、時点t1 〜t4 でなる期間T1Aで開閉動作を2回行うと共に、時点t4 〜t7 でなる期間T1Bで開閉動作を3回行うようになされている。
【0097】
このとき期間T1Aのうち時点t1 〜t3 でなる期間T2(約1/72秒)は、投影シヤツタ24における露光口24A及び24B間すなわち位置A1 及びA2 間に相当し、このうち時点t1 及びt2 でなる期間T2A(約 1/100秒)で、間欠送りスプロケツト19は1コマ分の欠き落とし動作を行つた後、時点t2 及びt3 でなる期間T2B(約 1/250秒)で、光軸補正部34は当該欠き落とし動作された1コマ分に相当する映画フイルム1の透過光の光軸補正を行う。
【0098】
また期間T1Bのうち時点t4 〜t6 でなる期間T2(約1/72秒)は、投影シヤツタ24における露光口24C及び24D間すなわち位置A3 及びA4 間に相当し、このうち時点t4 及びt5 でなる期間T2A(約 1/100秒)で、間欠送りスプロケツト19は1コマ分の欠き落とし動作を行つた後、時点t5 及びt6 でなる期間T2B(約 1/250秒)で、光軸補正部34は当該欠き落とし動作された1コマ分に相当する映画フイルム1の透過光の光軸補正を行う。
【0099】
(6)実施例の動作
以上の構成において、テレシネ装置の映像再生部30では、映画フイルム1が2コマ毎に周期T1で繰り返して間欠送りされる際に、当該各コマ毎にそれぞれ投影シヤツタ24の開閉動作が2回及び3回行われるように、主制御部37は投影シヤツタ24の開閉動作に間欠送りスプロケツト19による欠き落とし動作を同期させる。
【0100】
このとき主制御部37は、間欠送りスプロケツト19による欠き落とし動作を投影シヤツタ24の閉口状態から開口状態までの間に亘つて行うことなく、当該閉口状態から所定期間以内で欠き落とし動作を行わせた後、投影シヤツタ24が開口状態となる前に、光軸補正部34に映画フイルム1の透過光の光軸を補正するように動作させる。
【0101】
この結果、間欠送りスプロケツト19による欠き落とし動作及び光軸補正部34による光軸補正動作がそれぞれ投影シヤツタ24の開閉動作に同期されることとなり、かくしてカメラ部29は、投影シヤツタ24の開閉動作に同期して、光軸補正動作が行われた各コマ分の画像を周期T1毎にそれぞれ2フイールド及び3フーイルド走査することができる。
【0102】
かくして映画フイルム1の走行方向及び又は幅方向に位置振れが生じた場合であつても、当該映画フイルム1の各コマ毎の画像に振れが生じるのを防止しながら、当該各コマ毎の画像を順次テレビ信号TELに変換することができる。
【0103】
またゲート部31のガイドシユー33側に第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55Bとエツジ電極62〜67とを設け、当該第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55B並びにエツジ電極62〜67とスチールバンド17とによつて第1〜第3のコンデンサ70A〜77A、70B〜77B及び80〜85を形成し、映画フイルム1の位置振れ量に応じて変化する第1〜第3のコンデンサ70A〜77A、70B〜77B及び80〜85の各静電容量の変化量に基づいて映画フイルム1の位置を検出するようにしたことにより、簡易な構成で映画フイルム1の位置検出の精度を向上させることができる。
【0104】
さらに光軸補正部34としてそれぞれ光透過性をもつ第1及び第2の平板130及び131を組み合わせたものを用いたことにより、比較的構成及び機構が簡易となることから、装置全体として小型化及び軽量化することができ、かくして比較的高速に動作させることができる。
【0105】
(7)実施例の効果
以上の構成によれば、テレシネ装置の映像再生部30においては、映画フイルム1を投影シヤツタ24の開閉動作に同期させて間欠送りする際、当該投影シヤツタ24の閉口状態から所定期間以内で間欠送りスプロケツト19による欠き落とし動作を行わせた後、投影シヤツタ24が開口状態となる前に、光軸補正部34に光軸補正動作を行わせるようにしたことにより、映画フイルム1の走行方向及び又は幅方向に位置振れが生じた場合であつても、当該映画フイルム1の各コマ毎の画像に振れが生じるのを防止しながら、当該各コマ毎の画像を順次テレビ信号TELに変換することができる。
【0106】
(8)他の実施例
なお上述の実施例においては、差分検出回路36として図5に示す構成のものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第1及び第2のコンデンサ70A〜77A及び70B〜77Bの静電容量の差分に基づいて長手方向検出信号S1を出力し得ると共に、第3のコンデンサ80〜85の静電容量の変化に基づいて幅方向検出信号S2を出力し得るものであれば種々の構成からなる回路を適用し得る。
【0107】
例えば、図5の差分検出回路36の第1の検出回路36Aにおいて、発振器90及び91に代えて単一の発振器(図示せず)を接続すると共に、加算回路92に代えて差分回路(図示せず)を設けた場合、単一の発振器から互いに同相でなる出力電圧が減算回路に供給され、当該減算回路において減算されることにより、第1及び第2のコンデンサ70A〜73A及び70B〜73Bの静電容量の差分に基づく長手方向検出信号S1Aを出力し得る。
【0108】
また上述の実施例においては、第1のガイド部でなるガイドシユー33の位置検出面33AX及び33BXに、それぞれ4個の第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55Bと3個のエツジ電極62〜67とを配設した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各位置検出面33AX及び33BXにおいて、第1及び第2の電極は各パーフオレーシヨン2と同じピツチでかつ当該各パーフオレーシヨンに対応してそれぞれ一対で配設されていれば3個以下又は5個以上であつても良く、またエツジ電極62〜67は3個以外の所定数配設するようにしても良い。
【0109】
さらに上述の実施例においては、ガイドシユー33における位置検出面33AX及び33BXの両方にそれぞれ第1及び第2の電極48A〜55A及び48B〜55Bとエツジ電極62〜67とを配設するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、位置検出面33AX又は33BXの一方にこれら複数の電極を配設するようにしても良い。
【0110】
さらに上述の実施例においては、光軸補正部34としてそれそれ光透過性をもつ第1及び第2の平板130及び131を組み合わせたものを用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、平凸レンズ及び平凹レンズでなる2枚のレンズを組み合わせたもの(図示せず)及び音響光学光変調器(図示せず)等を用いても良く、要は投影光ビームL1の光軸の角度を変換し得るものであれば種々のものを適用し得る。
【0111】
さらに上述の実施例においては、光軸補正部34を設けた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、光軸補正部34を取り除いて、CCDカメラ26の撮像素子28の照射面積を拡大するようにしても良い。この場合、当該拡大された撮像素子28に照射された透過光に基づいて画面の切り出しを行うことにより、カメラ部29において画面振れを補正するようにする。
【0112】
さらに上述の実施例においては、カメラ部29で映画フイルム1に基づく画像を取り込んで走査するための所要時間が1フールド当たり約1/60秒となる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば映画フイルム1に基づく画像を取り込んで走査するための所要時間が1フールド当たり約1/48秒となる場合でも本発明を適用し得る。この場合、主制御部37は投影シヤツタ24の開閉動作に対する間欠送りスプロケツト19による欠き落とし動作及び光軸補正部34による光軸補正動作をカメラ部29に設けられたメモリ(図示せず)に予めデータとして書き込んでおく。この後、映像再生時においてカメラ部29は主制御部37の制御に基づいて当該メモリから読み出したデータに基づいてテレビ信号TELに変換するようにする。
【0113】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、映画フイルムの長手方向に沿つて複数形成された走行同期穴を介してスプロケツトの回転に同期させて映画フイルムを間欠的に停止させ、当該停止させた停止位置で光源からの光源光を映画フイルムの所定領域に照射して、映画フイルムの透過光に基づいてテレビ信号を生成するテレシネ装置において、同期制御手段は、シヤツタの開閉動作のタイミングに同期してスプロケツトを回転させる際、シヤツタの閉口状態からスプロケツトを回転させて映画フイルムを間欠的に停止した後、シヤツタが開口状態となる前に光軸補正手段に透過光の光軸を補正させることにより、映画フイルムに位置振れが生じた場合にも当該映画フイルムから得られる映像に振れが生じるのを防止しながら当該映像をテレビ信号に変換し得るテレシネ装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による映像再生部の構成を示すブロツク図である。
【図2】実施例によるガイドシユーの構成を示す部分的平面図である。
【図3】図2のガイドシユーの構成を示す拡大図である。
【図4】図3のガイドシユーの構成を示す断面図である。
【図5】実施例による差分検出回路の構成を示すブロツク図である。
【図6】図5の差分検出回路における静電容量の差分検出の説明に供するブロツク図である。
【図7】実施例による光軸制御部の構成を示すブロツク図である。
【図8】実施例による光軸補正部を示す斜視図である。
【図9】図8の光軸補正部による光軸補正の説明に供する断面図である。
【図10】図9の光軸補正における平行移動量及び傾斜角の関係を表すグラフである。
【図11】実施例による映像再生部における動作状態の説明に供する信号波形図である。
【図12】実施例による投影シヤツタの説明に供する平面図である。
【図13】従来の映画フイルムを示す平面図である。
【図14】従来の映像再生部の構成を示すブロツク図である。
【図15】従来の映像再生部における動作状態の説明に供する信号波形図である。
【図16】従来の投影シヤツタの説明に供する平面図である。
【符号の説明】
1……映画フイルム、2……パーフオレーシヨン、3A……第1のパーフオレーシヨン列、3B……第2のパーフオレーシヨン列、10、30……映像再生部、13、31……ゲート部、15……ピクチヤゲート、16……プレツシヤプレート、17……スチールバンド、18、33……ガイドシユー、19……間欠送りスプロケツト、21……サーボモータ、22……ランプハウスブロツク、23……光源、24……投影シヤツタ、25……モータ、26……CCDカメラ、27……レンズ部、28……撮像素子、29……カメラ部、32……光軸制御部、34……光軸補正部、35……駆動制御部、36……差分検出回路、37……主制御部、38……サーボモータ制御部、39……シヤツタモータ制御部。[0001]
【table of contents】
The present invention will be described in the following order.
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
Conventional technology (FIGS. 13 and 14)
Problems to be Solved by the Invention (FIGS. 15 and 16)
Means for solving the problem
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1) Configuration of video playback unit (Fig. 1)
(2) Configuration of the guide show (FIGS. 2 to 6)
(3) Configuration of optical axis controller (FIG. 7)
(4) Configuration of optical axis correction unit (FIGS. 8 to 10)
(5) Operation timing in the video playback unit (FIGS. 11 and 12)
(6) Operation of the embodiment
(7) Effects of the embodiment
(8) Other embodiments
The invention's effect
[0002]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a telecine apparatus, and is particularly suitable for application to an apparatus for converting video obtained from a movie film into a television signal.
[0003]
[Prior art]
2. Description of the Related Art Conventionally, as an apparatus for converting video obtained from this kind of movie film into a television signal, a telecine apparatus having a configuration in which a projector and a television apparatus are combined is used.
[0004]
Here, as shown in FIG. 13, a 35 [mm]
[0005]
When the
[0006]
Here, the gate portion 13 is configured to sandwich the
[0007]
The intermittent feed section 14 sandwiches the
In this case, the intermittent feed sprocket 19 in the intermittent feed section 14 is sequentially rotated by a predetermined angle at a predetermined timing based on the drive control of the
[0008]
At this time, the gate portion 13 is configured so that both end portions in the width direction of the
[0009]
At this time, the lamp house part 22 is disposed on the left side of the
[0010]
Further, in the
[0011]
Thus, the television signal TEL output from the CCD camera 26 is supplied to a television device (not shown) provided outside, and an image based on the television signal TEL can be displayed on the screen in the television device.
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in the
[0013]
According to this 2-3 dropout method, the
[0014]
FIG. 15 shows the operation timing of the
[0015]
Subsequently, time t 2 Then, the
[0016]
After this time t 2 To time t Three Until the
Followed by time t Three Then, the
[0017]
Subsequently, time t Four Then, the
[0018]
After this time t Four To time t Five In the meantime, the
[0019]
Similarly, time t Five Thereafter, as described above, the
[0020]
In this case, as shown in FIG. 16, the
[0021]
In the
[0022]
At this time, the
[0023]
In this way, when the
[0024]
By the way, in practice, in the gate section 13 of the
[0025]
As a result, when the
[0026]
However, when the
[0027]
In addition, when the position of the
[0028]
In particular, today, when there are many opportunities to use movie films as materials for TV movie programs, images obtained through the CCD camera 26 when using a telecine device are more than images recorded using a video camera. The reality is that the runout is large and unstable.
[0029]
The present invention has been made in consideration of the above points, and even when a position fluctuation occurs in a movie film, the image obtained from the movie film is converted into a TV signal while preventing the image from being shaken. It is intended to propose a telecine device to obtain.
[0030]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve such a problem, in the present invention, the movie film is intermittently stopped in synchronization with the rotation of the sprocket through a plurality of travel synchronization holes formed along the longitudinal direction of the movie film. At the stop position In a telecine device that irradiates a predetermined area of a movie film with light from the light source and generates a television signal based on the transmitted light of the movie film, irradiates the predetermined area of the movie film with the light source light from the light source at a predetermined timing. The shutter that opens and closes, the photoelectric conversion means that generates the television signal based on the transmitted light of the movie film, and the timing at which the photoelectric conversion means generates the television signal is synchronized with the timing of the opening and closing operation of the shutter. Also Position fluctuation of the above film film at the stop position with reference to the picture aperture. Amount Based on the above traveling synchronization hole After detection, the optical axis of the transmitted light is corrected according to the detection result. At this time, the synchronization control means When rotating the sprocket in synchronization with the timing of the shutter opening / closing operation, the sprocket is rotated from the closed state of the shutter to stop the movie film intermittently, and before the shutter is opened. The optical axis correction means is made to correct the optical axis of the transmitted light.
[0032]
As described above, the synchronization control means rotates the sprocket in synchronization with the shutter opening / closing operation timing and causes the optical axis correction means to correct the optical axis of the transmitted light, thereby causing a positional fluctuation in the movie film. However, the photoelectric conversion means can convert the video into a television signal while preventing the video obtained from the movie film from shaking.
[0033]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0034]
(1) Configuration of video playback unit
In FIG. 1, in which the same reference numerals are assigned to the parts corresponding to those in FIG. 14, the video playback unit 30 in the telecine device (not shown) is different from the conventional
[0035]
The gate portion 31 sandwiches the first and
[0036]
The optical axis control unit 32 includes an optical
[0037]
Here, when the
[0038]
Here, the
[0039]
The
[0040]
At this time, the
[0041]
Further, the
[0042]
(2) Configuration of guide show
Here, the gate portion 31 has substantially the same configuration as that of the conventional gate portion 13 (FIG. 14) except that the configuration of the
[0043]
In this case, the
[0044]
In each of the position detection surfaces 33AX and 33BX, a plurality of grooves (not shown) are formed at predetermined intervals along the first and
[0045]
In addition, a plurality of grooves (not shown) are formed at predetermined intervals along both edge portions of the
[0046]
In this case, the insulating
[0047]
Specifically, as shown in FIG. 3, on one position detection surface 33AX of the
[0048]
In this case, the length of the first and
[0049]
As a result, when the intermittently fed
[0050]
Therefore, in FIG. 4 in which the
[0051]
Incidentally, although the position detection surface 33AX has a slightly curved shape, the length of the first and
[0052]
Similarly, on the other position detection surface 33BX of the
[0053]
On the other hand, as shown in FIG. 3, on one position detection surface 33AX of the
[0054]
In this case, the
[0055]
Therefore, when the
[0056]
Incidentally, the position detection surface 33AX has a slightly curved shape, but the length of the
[0057]
Similarly, on the other position detection surface 33BX of the
[0058]
In FIG. 5, the configuration of the
When the
[0059]
At this time, in the first and
[0060]
In the
[0061]
Here, in the
[0062]
A difference signal SBT based on the difference between the capacitances of the first and second capacitors 70 </ b> A to 73 </ b> A and 70 </ b> B to 73 </ b> B is supplied from the
[0063]
In this case, the output voltage e of the
[0064]
First, the output voltage e of the
[Expression 1]
It is represented by The output voltage e of the
[Expression 2]
It is represented by
[0065]
In this case, the output voltages e of the
[Equation 3]
[Expression 4]
And the resistance R 1 And R 2 Have the same resistance value R, and
[Equation 5]
It is represented by
[0066]
Here, in the
[0067]
Therefore, in the first and
[0068]
Thus, the capacitance C of the
[0069]
Similarly, the capacitance C of the
[0070]
Accordingly, the capacitance C of the first and
[Formula 6]
[Expression 7]
It is represented by
[0071]
In this way, the output voltage e of the adding
[Equation 8]
It is represented by Incidentally, according to the experimental results, the resolution of the electrode plate areas of the first and
[0072]
Further, in the
[0073]
On the other hand, the
[0074]
(3) Configuration of optical axis controller
7 shows the optical axis control unit 32. The
In this case, in the
[0075]
The
[0076]
The
[0077]
The
[0078]
The
[0079]
(4) Configuration of optical axis correction unit
Here, in FIG. 8, in which parts corresponding to those in FIG. 7 are denoted by the same reference numerals, the optical
[0080]
The first
[0081]
The second
[0082]
Here, the output shafts of the
[0083]
The first
[0084]
Next, the first
[0085]
In addition, the second
[0086]
Next, the second
[0087]
Here, for the first and second
[Equation 9]
Is established. This equation (9) expresses the parallel movement amount x as a function of θ. When the value of θ is small, x and θ are substantially proportional to each other, and a straight line that varies depending on the refractive index n as shown in FIG. It is represented by K10, K20 and K30. In this case, the straight line K10 shows the case of d = 2 and n = 1.2, the straight line K20 shows the case of d = 2 and n = 1.5, and the straight line K30 shows the case of d = 2 and n = 2.0. For example, the point P on the straight line K20 represents that the optical axis L1X is translated by x = 0.05 [mm] when θ is inclined by 4 °. Thus, in the function of x and θ, when the value of θ is small, the value of x increases as the value of n increases.
[0088]
(5) Operation timing in the video playback unit
Next, in FIG. 11, as in FIG. 15, the
First, when the
[0089]
Subsequently, time t 2 At this point, the
On the other hand, the
[0090]
Subsequently, time t Three Then, the
[0091]
After this time t Three To time t Four Until the
Followed by time t Four Then, the
[0092]
Subsequently, time t Five At this point, the
On the other hand, the
[0093]
Subsequently, time t 6 Then, the
[0094]
After this time t 6 To time t 7 In the meantime, the
[0095]
Similarly, time t 7 Thereafter, as described above, the
[0096]
In this case, in FIG. 12, in which parts corresponding to those in FIG. 1 Is the time t shown in FIG. 1 The position B corresponds to the position B as it rotates in the direction indicated by the arrow a. 1 , A 2 , A Three , B 2 And A Four Is the time t 2 , T Three , T Four , T Five And t 6 And position A after one cycle 1 Is the time t 7 Corresponding to During this time, the
[0097]
At this time, time t1 in the period T1A 1 ~ T Three A period T2 (about 1/72 second) is defined between the
[0098]
In addition, the time point t in the period T1B Four ~ T 6 A period T2 (about 1/72 second) is defined between the
[0099]
(6) Operation of the embodiment
In the above configuration, in the video playback unit 30 of the telecine device, when the
[0100]
At this time, the
[0101]
As a result, the dropout operation by the
[0102]
In this way, even when a position shake occurs in the traveling direction and / or the width direction of the
[0103]
Further, first and
[0104]
In addition, since the optical
[0105]
(7) Effects of the embodiment
According to the above configuration, in the video playback unit 30 of the telecine apparatus, when the
[0106]
(8) Other embodiments
In the above-described embodiment, the case where the
[0107]
For example, in the
[0108]
In the above-described embodiment, four first and
[0109]
Further, in the above-described embodiment, the first and
[0110]
Further, in the above-described embodiment, the case where the optical
[0111]
Further, in the above-described embodiment, the case where the optical
[0112]
Further, in the above-described embodiment, the case has been described in which the time required for capturing and scanning an image based on the
[0113]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the movie film is intermittently stopped in synchronization with the rotation of the sprocket through the plurality of travel synchronization holes formed along the longitudinal direction of the movie film. At the stop position In a telecine apparatus that irradiates a predetermined area of a movie film with light from a light source and generates a television signal based on the transmitted light of the movie film, the synchronization control means includes: When rotating the sprocket in synchronization with the timing of the shutter opening / closing operation, the sprocket is rotated from the closed state of the shutter to stop the movie film intermittently, and before the shutter is opened. By making the optical axis correction means correct the optical axis of the transmitted light, even if a position fluctuation occurs in the movie film, the image obtained from the movie film is converted to a TV signal while preventing the image from being shaken. A telecine device that can be used can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram showing a configuration of a video reproduction unit according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partial plan view showing the structure of a guide show according to an embodiment.
FIG. 3 is an enlarged view showing the configuration of the guide show in FIG. 2;
4 is a cross-sectional view showing a configuration of the guide shoe of FIG. 3;
FIG. 5 is a block diagram showing a configuration of a difference detection circuit according to the embodiment.
6 is a block diagram for explanation of capacitance difference detection in the difference detection circuit of FIG. 5; FIG.
FIG. 7 is a block diagram showing a configuration of an optical axis control unit according to the embodiment.
FIG. 8 is a perspective view illustrating an optical axis correction unit according to an embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view for explaining optical axis correction by the optical axis correction unit in FIG. 8;
10 is a graph showing the relationship between the amount of parallel movement and the tilt angle in the optical axis correction of FIG.
FIG. 11 is a signal waveform diagram for explaining an operation state in the video reproduction unit according to the embodiment.
FIG. 12 is a plan view for explaining a projection shutter according to an embodiment.
FIG. 13 is a plan view showing a conventional movie film.
FIG. 14 is a block diagram showing a configuration of a conventional video reproduction unit.
FIG. 15 is a signal waveform diagram for explaining an operation state in a conventional video reproduction unit.
FIG. 16 is a plan view for explaining a conventional projection shutter.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
Claims (2)
上記光源からの上記光源光を上記映画フイルムの上記所定領域に所定のタイミングで照射させるように開閉動作するシヤツタと、
上記映画フイルムの上記透過光に基づいて上記テレビ信号を生成する光電変換手段と、
上記光電変換手段が上記テレビ信号を生成するタイミングを上記シヤツタの開閉動作のタイミングに同期させる同期制御手段と、
ピクチヤアパーチヤを基準とした上記停止位置における上記映画フイルムの位置振れ量を上記走行同期穴に基づいて検出するフイルム位置検出手段と、
上記フイルム位置検出手段の上記検出結果に応じて上記透過光の光軸を補正する光軸補正手段と
を具え、
上記同期制御手段は、上記シヤツタの開閉動作のタイミングに同期して上記スプロケツトを回転させる際、上記シヤツタの閉口状態から上記スプロケツトを回転させて上記映画フイルムを間欠的に停止した後、上記シヤツタが開口状態となる前に上記光軸補正手段に上記透過光の光軸を補正させる
ことを特徴とするテレシネ装置。The movie film is intermittently stopped in synchronization with the rotation of the sprocket through a plurality of travel synchronization holes formed along the longitudinal direction of the movie film, and the light source light from the light source at the stop position is stopped. In a telecine device that irradiates a predetermined area of a film and generates a television signal based on the transmitted light of the movie film,
A shutter that opens and closes to emit the light source light from the light source to the predetermined area of the movie film at a predetermined timing;
Photoelectric conversion means for generating the television signal based on the transmitted light of the movie film;
Synchronization control means for synchronizing the timing at which the photoelectric conversion means generates the television signal with the timing of the opening / closing operation of the shutter;
Film position detecting means for detecting a position fluctuation amount of the movie film at the stop position with respect to a picture aperture based on the traveling synchronization hole ;
Optical axis correction means for correcting the optical axis of the transmitted light in accordance with the detection result of the film position detection means,
When the sprocket is rotated in synchronization with the opening / closing operation timing of the shutter, the synchronization control means rotates the sprocket from the closed state of the shutter to stop the movie film intermittently, and then the shutter The telecine apparatus, wherein the optical axis correction unit corrects the optical axis of the transmitted light before the opening state is reached.
上記映画フイルムを狭持するための導電材でなる第1のガイド部と、
上記映画フイルムを狭持するための表面に複数の電極が設けられた第2のガイド部と
を具え、
上記走行同期穴の位置に応じて変化する上記電極の静電容量を測定することにより、上記位置振れ量を検出する
ことを特徴とする請求項1に記載のテレシネ装置。 The film position detecting means includes
A first guide portion made of a conductive material for sandwiching the movie film;
A second guide portion provided with a plurality of electrodes on the surface for sandwiching the movie film;
With
2. The telecine apparatus according to claim 1, wherein the amount of positional shake is detected by measuring a capacitance of the electrode that changes in accordance with a position of the traveling synchronization hole .
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JPH09113999A JPH09113999A (en) | 1997-05-02 |
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