JP3770339B2 - Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band - Google Patents
Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band Download PDFInfo
- Publication number
- JP3770339B2 JP3770339B2 JP28321796A JP28321796A JP3770339B2 JP 3770339 B2 JP3770339 B2 JP 3770339B2 JP 28321796 A JP28321796 A JP 28321796A JP 28321796 A JP28321796 A JP 28321796A JP 3770339 B2 JP3770339 B2 JP 3770339B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic member
- magnet
- groove
- opening
- seal band
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Actuator (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ベース部材の軸線方向に沿って設けた開口部の幅方向両側に設けた磁性部材と可撓性シールバンドを磁気吸着して開口部を塞ぐようにしたスライド装置に関し、特に磁性部材の取付構造、及び、磁性部材として用いられるシールバンド吸着用磁石に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のようなスライド装置のベース部材に形成された開口部を、磁気吸着される可撓性シールバンドで塞ぐようにしたものとして、特公昭61−5006号、特開昭63−190909号、特開昭60−237208号等に開示のものがある。これらは、ベース部材としてのシリンダバレルに形成されたスリット(開口部)の幅方向両側に、バレル長手(軸線)方向に沿って上方に開口した溝開口を有する矩形断面の磁石(磁性部材)装着溝を形成し、その磁石装着溝にバレル長手方向に延びる磁石を埋設し、スリット外側のシールバンドとスリット内側のシールバンドを磁気吸着することによりスリットを塞ぎ、バレル外側からの防塵と、バレル内側からの圧流体漏れを塞ぐようにして、全体としていわゆるロッドレスシリンダを構成している。
【0003】
その磁石取付構造を更に詳細に説明すると、▲1▼シリンダバレルAのスリットB両側に設けられ、溝開口Cを上方に向けた磁石装着溝Dを、溝Dの左右側面を下方に向かって内側に狭くなるように傾斜面Eとし、その傾斜面Eの先端を互いに幅方向外側に広げて引掛部Fを形成して構成し、その磁石装着溝Dに、バレルAの長手と直交する方向から(つまり、溝開口Cから溝底Gに向かって)弾性を有する磁石部材H(ゴム磁石:例えばフェライト系や希土類磁石の磁石粉をゴムに混ぜ込んだもの)を押し込んで装着溝D内に弾性保持させるもの(図12)、▲2▼装着溝Dの溝開口Cに内側に突出する引掛部Fを形成し、その溝開口Cから溝底Gに向かってゴム磁石Hを押し込んで弾性保持させるもの(図13)、さらに、▲3▼装着溝Dの左右側面は平坦な平行面としておき、断面矩形の磁石Hを、溝底面Gとの間で接着するもの(図14)がある。尚、図中N,Sは磁石の極性を示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
磁性部材装着溝が外方に開口した溝開口を備えていることは、特に、そのベース部材(ここではシリンダバレル)を金型を使って押出成形するときに、大変好都合である。つまり、図15に示すように、シリンダバレルを押出成形するには、そのベース部材の断面と雄雌の関係になる金型Jが使われるが、溝開口Cを有する溝Dでは、その溝開口Cから溝内部形状を形成するための型部分Kが片持ち形状で支持できるため、4方を完全に囲まれた孔(ホロー部分:中空部分)を形成する場合と比べ、型が簡単となるからである。しかしながら、前記▲1▼、▲2▼では、ゴム磁石を引掛部を乗り越えるように弾性変形させて磁石装着溝に押し込んでいるので、ゴム磁石の押し込み量にばらつきを生じやすく、そうするとゴム磁石の着磁面H1,H2が長手に沿って波打ち、シールバンドとの距離が長手方向においてばらつき、シールバンドに対する磁気吸着力に強弱が生じ、シールバンドのシール性能を損ねるおそれがある。また、幅方向の弾性の乏しい、あるいは、弾性を有しない磁性材料は、全く装着できない。また、▲3▼では、磁石装着溝と磁石との何れか一方に(あるいは両方に)全長に亘って、接着剤を均一に塗布し、その後、両者を嵌め込んで接着するので、接着剤の塗布量が均一でなく不足している部分があると、使用中に磁石がそこから上方に剥がれてきて、磁石に吸着されるシールバンドのスリット塞ぎ作用が発揮されないおそれがあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願では、軸線方向に延びるベース部材の開口部の幅方向両側部分に、外方に開口する溝開口を有し、少なくとも磁性部材の溝開口方向の位置決めをする係止部を有する断面形状とした磁性部材装着溝を設け、この磁性部材装着溝に、断面形状を磁性部材装着溝の断面形状と相補形状断面とした磁性部材を、ベース部材端面側から軸線方向に挿入して、溝幅方向及び溝開口方向位置を規制した状態で、磁性部材の軸線方向位置規制を施した。これにより、磁性部材は装着溝に対して、溝幅方向及び溝開口方向には機械的な係合状態で位置決めされるから、使用中に溝開口方向に剥がれることはなく、また、磁性部材を軸方向から挿入するので、磁性部材装着溝の溝底方向に弾性を利用して押し込む従来と比べ、磁性部材の溝幅方向に沿う面の位置のばらつきを抑え、シールバンド吸着状態がより均一となる。
【0006】
【発明の実施の形態】
本願は、自体の長手方向である軸線方向に延びる開口部を備えたベース部材と、この開口部内を移動する部分とベース部材内側の内側部分とを備えて前記軸線方向に移動可能なスライド体と、前記開口部を塞ぐ可撓性シールバンドとを備え、前記可撓性シールバンドは、前記開口部の幅方向両側部分に前記長手方向に沿って設けられ、前記開口部を上方に向けた状態において上方に向いて開口する溝開口を有する磁性部材装着溝に装着された磁性部材との間で磁気吸着作用により吸着されて、前記開口部を塞ぐようにしてあるスライド装置において、前記磁性部材装着溝を、少なくとも磁性部材の前記溝開口方向位置を規制するための係止部を有する断面形状とし、磁性部材の断面形状を前記磁性部材装着溝の断面形状と相補形状断面とし、その磁性部材を前記磁性部材装着溝にベース部材端面側から前記軸線方向に挿入して磁性部材の溝幅方向及び溝開口方向を位置規制した状態で、磁性部材の前記軸線方向の位置規制を施して成る。例えば、前記スライド装置は流体圧作動のロッドレスシリンダであり、その場合、ベース部材はシリンダバレル、開口部はスリット、磁性部材は帯状磁石である。勿論、スライド装置は前記ロッドレスシリンダに限らず、別の駆動形態を伴うスライド装置、例えば、周知の送りねじ機構や、ラック、ピニオン機構によりスライド体が移動するものであっても、差し支えない。
【0007】
これによれば、磁性部材をベース部材端面側から軸方向に挿入すると、係止部を有する断面形状の磁性部材装着溝に磁性部材が相補形状で挿入されて、溝幅方向、溝開口方向の位置が規制されるため、磁性部材の溝幅方向に沿う面(シールバンドと向かい合う面)の位置のばらつきが極めて少なくなる。そのため、磁性部材とシールバンドとの距離が軸線方向にほとんど均一に保たれ、吸着状態が安定する。また、係止部により磁性部材が少なくとも、溝開口方向位置を規制されているので、使用中に磁性部材が剥がれることがない。また、長手方向から挿入するので、弾性の乏しい、あるいは、弾性の全くない磁性部材でも使用できる。
【0008】
磁性部材の長手方向位置規制を、ベース端部に接続される端部材によって行わせると良い。このようにすることで、全く接着剤を使用することなく、磁性部材の軸線方向位置を規制できる。しかし、磁性部材を磁性部材装着溝に挿入した後の、他の部材の組付け作業を容易にするために、磁性部材端部において磁性部材を装着溝に、僅かに接着剤を使用して接着してもよい。
【0009】
磁性部材装着溝の溝幅方向両側面に係止部を夫々設けると、磁性部材とその装着溝との機械的結合が一層堅固となり好ましい。
【0010】
開口部両側の磁性部材装着溝が、同一の磁性部材を、溝幅方向に沿う面を反転して収容可能な断面形状であると好ましい。これによれば、磁性部材装着溝に挿入される磁性部材が、左右同じものなので、断面形状の異なる磁性部材を準備する必要がない。
【0011】
左右同一となる磁性部材が磁石であって、幅方向と厚さ方向に対称な断面形状であるとき、その磁石には、上下何れかの面に、磁極区別用のマーキングが施されているとよい。これによれば、磁極の区別が容易であり、組付け間違いを防止できる。
【0012】
前記マーキングは、磁石を押出成形するときに同時成形される、磁石の長手全長に亘る切欠きであるとよい。これによれば、磁石を成形して後に、別途マーキングを施す工程を省略できる。
【0013】
【実施例】
以下、スライド装置として、ロッドレスシリンダ1を例に説明する。図1において、ベース部材として例示する非磁性材料から成るシリンダバレル2は、シリンダ孔2aを有すると共に、図2に示すように外形が矩形を成し、その1つのバレル壁2bには、長手方向全長に亘って、開口部として例示するスリット4が形成してある。シリンダバレル2の長手両端部は(ここでは、一端部のみ示すが)、端部材として例示するエンドキャップ6で塞がれてエンドキャップ6間にシリンダ室3を形成している。シリンダ室3は、両端にピストンエンド8,8を有する内部移動体(スライド体の内側部材)としてのピストン5により前,後シリンダ室3A,3Bに区画されている。ピストン5は、ピストンエンド8,8の中間部に、前記スリット4を貫通して、外部に突出する力伝達部材(ピストンヨーク)11を一体に備えている。力伝達部材11は、図2から明らかなように、その一部がスリット4内を移動する。その力伝達部材11の外部突出部分には、バレル2外側に配置された外側移動体としてのピストンマウント12が連結してある。これらのピストン5、力伝達部材11、ピストンマウント12とにより、シリンダバレル2の軸線方向に沿って移動するスライド体13が構成されている。
【0014】
前記スライド体13を軸方向に貫通して、前記スリット4の内側には、可撓性シールバンドとして例示するインナシールバンド9が設けてある。またスリット4の外側には、別の可撓性シールバンドとして例示するアウタシールバンド10が設けてある。インナシールバンド9の長手両端は、前記両端のエンドキャップ6に形成された挿入孔6aに挿入されたT字のインナシールバンド止め板14に止めねじ15を螺合して、前記止め板14を挿入孔6aの上側内面に圧着することで止めねじ15によりエンドキャップ6に固定され、また、アウタシールバンド10の長手両端は、前記インナシールバンド止め板14に止めねじ16により固定されるアウタシールバンド止め板17と、インナシールバンド止め板14との間に挾持、固定されている。インナシールバンド止め板14の軸方向内端面14aは、エンドキャップ6の軸方向内側端面と同一面を成している。インナ、アウタシールバンド9,10は、スリット4の幅より大きい幅であり、磁石により吸着される性質を有する可撓性材料、例えば、磁化されるステンレスクロム鋼、、スチールベルト、あるいは、スチールベルトを芯にしてその外側をゴムで被覆したもの(特許第2502241号に記載)から構成される。
【0015】
インナシールバンド9は、スリット4の幅方向両側に設けられる後述の帯状磁石の磁力によりバレル2内側においてスリット4の両側部分に密着して、ピストンエンド8に設けたパッキン8aとエンドキャップ6との間の前,後のシリンダ室3A,3Bに対応するスリット部分を塞いで、内部からの流体漏れがないように塞ぎ、また、アウタシールバンド10は、同様の磁気吸着によりバレル2の外側面に密着してバレル2の外側からスリット4内へゴミがはいらないようにしている。従って、エンドキャップ6の給排ポート7から流体を左右のシリンダ室3A,3Bへ給排することで、ピストン5が左右移動し、それにより、ピストンマウント12が移動する。
【0016】
図4に示すように、シリンダバレル2のスリット4の幅方向両側には、夫々磁性部材装着溝として例示する磁石装着溝20が、バレル2全長に亘って形成してある。前記各磁石装着溝20は、スリット4を上方に向けた状態において、上方に向いて開口した溝開口21を有している。溝幅方向両側面22には、溝開口21より広い幅の係止部として示す、夫々同一の三角形状の係止溝23が溝底24から同じ高さ位置に長手全長に亘って形成してある。係止溝23は、後述の帯状磁石30の係止突条31と係止して、磁石30の溝幅方向及び、溝開口方向を位置決めする。装着溝20は、溝底24から係止溝23の頂点25までの寸法Lより、頂点25から、バレル2上面に形成したアウタシールバンド10の収容溝外面2cまでの距離L1の方が僅かに大きく設定してあり、後述の帯状磁石30の着磁面32,33を反転して取り付け可能な断面形状である。このシリンダバレル2は、この実施例では、アルミニウム合金の押出成形により形成され、シリンダ孔2aの形成と同時にこの装着溝20も同時に成形される。
【0017】
前記装着溝20に装着される、磁性部材として例示する帯状磁石30は永久磁石であり、図4に示すように、後述の切欠き34を施さない限り、その断面が幅方向(取り付け状態では、溝幅方向と一致)及び、厚さ方向(同じく溝開口方向と一致)が全く対称であり、その幅方向左右側面からは、前記係止溝23に係止する三角形状の軸線方向全長の係止突条31が外側に突出形成してある。帯状磁石30の左右幅は、前記装着溝20の左右側面22の内法より僅かに小さく設定してあり、また、係止突条31の頂点から幅方向に沿う上、下の着磁面32,33までの寸法は、前記装着溝20における溝底24から係止溝23の頂点25までの寸法Lと同じである。磁石30の着磁面32,33は、夫々異なる磁極となるように着磁されており、その一方の着磁面(ここでは面32)には、磁極を区別するための切欠き34が磁石30全長に亘って設けてある。
【0018】
ここでは、この磁石30は、プラスチック系の樹脂材料に磁石粉を混練して、その混練した材料を押出機により金型100(図6)を通過させて前記断面に押出成形し、その後、切欠き34を基準として、着磁面32,33が異極となるように着磁して製造されるプラスチック磁石である。磁石30としては、従来技術で説明したゴム磁石も勿論使用でき、このゴム磁石も金型を使用して押出成形できる。押出成形に用いる金型100は、切欠き34、係止突条31を形成する断面の押出孔101を有しており、切欠き34,係止突条31は,押出成形する時に金型100により同時に形成される。押出成形によるこの製法によれば、前記断面形状で極めて長いプラスチック磁石30を得ることができ、そのプラスチック磁石30は可撓性を有するため、折り曲げが自在であり、そのため、長尺状の磁石30を紐のように巻取っておくことができる。しかし、プラスチック磁石30であるから、ゴム磁石のような弾性を有していない。
【0019】
シリンダバレル2の両端部に前記磁石装着溝20が開放しているから、この帯状磁石30は、組付けに際しては、巻取られた状態のものを巻戻しつつ、図5のようにシリンダバレル2の一方の端部から磁石30の係止突条31と磁石装着溝20の係止溝23とを一致させた状態で軸線方向(バレル2の長手方向)に挿入する。そして、磁石30の先端がバレル2の他端に達する位置まで挿入すると、バレル2の一端で磁石30をナイフで切断し、磁石30をバレル長さとする。このとき、切欠き34を基準として、スリット4の一方側の磁石装着溝20では、切欠き34が上方(アウタシールバンド方向)を向き、また、他方側の磁石装着溝20では、切欠き34が下方を向くように左右の磁石で着磁面32,33を反転して装着し、装着された左右一対の磁石30の上面となった磁極面同士、下面となった磁極面同士が互いに異極(N極,S極)となるように配置し、シールバンド9,10の幅方向両縁を磁気吸着可能とする。このような切欠き34に代えて、磁極を区別するために、あらかじめ、磁極を区別するように磁石30の上下一方の面をペイントしてマーキングとしておいてもよい。マーキング(切欠き)を施すことで、そのマーキングがないと幅、厚さ方向に対称な磁石30でも、磁極の組付け間違いをなくすことができる。
【0020】
磁石30の切断寸法が、バレル2全長と良く一致しているとき、磁石30の切断端面30aと、バレル2の端面2dとが同一面内に位置しているので、図3に示すように、バレル端部を塞ぐエンドキャップ6に取り付けられる,前記インナシールバンド止め板14の端面14aと磁石30の長手端面30aとが当接して、磁石30の長手位置が規制される。また、磁石30の切断寸法が、バレル2全長より僅かに短く切断されて、バレル2端面より軸方向内側に磁石30の端面30aが位置するときにも、磁石30が多少長手方向に移動することを許容すれば、エンドキャップ6の前記止め板14の端面14aにより磁石30長手位置を規制(この場合は、抜け止め)することもできる。しかし、何れの場合でも、磁石30を装着溝20に挿入後、エンドキャップ6を組付けるまでの他の部材(スライド体13、シールバンド9,10など)の組付け作業を行うとき、磁石30が長手方向に移動して組付け作業が容易でない、という時には、組付け作業を容易にするために、接着剤で、磁石30のバレル端部部分を磁石装着溝20に接着してもよい。これにより、磁石30がバレル2全長より短い時でも組付け後には軸方向の移動が全くなくなる。
【0021】
このように所定断面の磁石装着溝20に軸方向から相補形状断面の磁石30を挿入するため、溝開口21から溝底24へ向けて弾性を利用して押し込む従来のものと比べ、磁石30の着磁面32,33の長手に沿う波打ちを抑えることができ、インナ、アウタシールバンド9,10との距離の長手方向のバラツキが抑えられ、吸着力が安定しているので、シール機能が確実に発揮される。磁石30は溝幅方向、溝開口方向が磁石装着溝20との間で機械的係合により規制されているため、接着剤を使用するときでも、軸方向移動を止めるだけの僅かな量を使用すればよく、経済的である。
【0022】
次に、磁石と磁石装着溝の別の例を示す。図7において、磁石装着溝20Aの左右側面22Aから、互いに幅方向内側に対称に三角断面形状の係止突条23A(溝開口21Aより狭い係止部)が突出し、磁石30Aは、それらの係止突条23Aを有する溝断面形状と相補形状を成し、上下の中央が内側に三角形状にくびれた係止溝31Aとなって上下左右を対称形状とした断面形状を有しており、磁極を示す切欠き34(マーキング)が上,下の磁極面32A,33Aの一方に形成してある。この例においても、左右の磁石装着溝20Aは、同一形状の磁石30Aを反転装着する断面となっている。
【0023】
更に磁石と磁石装着溝の別の例を示す。図8において、磁石装着溝20Bは、溝開口21Bに対して溝底24Bに近い部分がスリット幅方向に両側に拡幅されて、係止部23Bとなっており、全体断面形状をT字状としている。磁石30Bは、その断面が、前記T字状の磁石装着溝20Bに挿入されて幅方向、上下方向が位置規制される相補形状(T字状)断面を有している。この例では、左右の磁石装着溝20Bの断面は、磁石30Bを上下反転して収容する形状となっていないので、スリット4両側の磁石装着溝20Bに装着される磁石30Bは左右別々のものを準備する必要がある。
【0024】
さらに別の例を図9に示す。これは、矩形断面の磁石装着溝20Cの上部が、スリット4寄り部分で溝開口21Cとなっており、溝の全体が溝開口21Cよりスリット4幅方向外方向に広がって、その部分が係止部23Cとして機能するものである。磁石30Cは、前記矩形断面と相補形状を成す矩形断面形状で、図から明らかなように、上下、幅方向が対称であって、溝開口21Cを除いた溝内側面により溝幅方向、溝開口方向位置が規制される。
【0025】
図10では、更に別の例を示す。ここでは、スリット4の片側のみ示す。図10(a)では、磁石装着溝20Dが溝開口21Dから下方に向かって斜めに拡幅して台形断面を成し、拡幅した部分が係止部23Dとして機能する。磁石30Dの断面は、当然相補形状であるから、台形断面となる。図10(b)では、磁石装着溝20Eの幅方向両側面そのものがI字状断面の磁石30Eの幅方向を位置決めし、係止突条23Eは、専ら、磁石の開口方向の位置決めをするものである。図10(c)では、磁石装着溝20Fの左側の側面から、幅方向内側に係止突状23Fを突出させたものである。なお、図10(a)では、図示を省略した側の磁石装着溝は、図示した形状と同じであり、磁石30Dの着磁面面積が、下側が広いので、特に、インナシールバンドの吸着力を高めたいとき有利である。また、図10(b)も図示しない側の磁石装着溝は図示のものと同じである。また、図10(c)では、図示しない側の磁石装着溝は、図示のものを上下反転した形状(つまり、磁石装着溝の右側の側面から、係止突条が突出している。)となっており、同一磁石が上下反転装着できるようになっている。
【0026】
これまでの実施例では、プラスチック磁石を例に取って説明したが、本願では、他の弾性を有しない金属磁石の使用もできる。図11に示すように、シリンダバレル2が極めて長いとき、例えば図5の断面のもので説明すれば、図11に示すように、短い金属磁石51を多数準備しておき、これを対応したシリンダバレル2の磁石装着溝20に、順に挿入することができる。金属磁石51では、プラスチック磁石や、ゴム磁石に比べて、磁力の大きな磁石とすることができるから、シールバンドの吸着力を大きくしたいときには、好都合である。
【0027】
尚、上記実施例では、インナ、アウタシールバンドを有するロッドレスシリンダで説明してきたが、同じロッドレスシリンダでも、インナシールバンドのみをもつもの(前述の特公昭61−5006号)、あるいは、インナシールバンドを磁性材料として磁気吸着し、アウタシールバンドは磁気吸着されない合成樹脂性(プラスチック製)としたもの、あるいは、アウタシールバンドを磁性部材として磁気吸着し、インナシールバンドは磁気吸着されない、合成樹脂性としたもの、あるいは、ねじ送り機構や、ラック、ピニオン機構でスライド体が移動するもので、開口部の外側を塞ぐアウタシールバンドのみを有するスライド装置(実公平8−4995号など)、更には、実開平4−117201号に開示されるような、軸線が円弧となっているシリンダバレルを有するロッドレスシリンダにも、当然適用される。また、シールバンド自体が、磁力を有する可撓性バンドであるときには、これと磁気結合される磁性材料から成る磁性部材、例えば、磁化するステンレスクロム鋼が、所定断面形状とされた磁性部材として、ベース部材の磁性部材装着溝に装着されてもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本願発明では、ベース部材端面から、係止部を有する断面形状の磁性部材装着溝に磁性部材を相補形状で挿入することにより、磁性部材の溝開口方向及び溝幅方向位置を規制するようにしたので、磁性部材のシールバンドに向く方向の面の位置のばらつきを抑えることができる。そのため、磁性部材とシールバンドとの距離がほぼ均一に保たれ、シールバンドの吸着状態が軸線方向においてほとんどばらつかない。また、磁性部材と磁性部材装着溝とは、係止部により互いに機械的係合を成しているから、使用中に磁性部材が剥がれることがない。また、軸線方向から挿入するので、弾性の乏しい、あるいは、弾性の全くない磁性部材でも使用できる。
【0029】
磁性部材の軸線方向位置規制を、ベース端部に接続される端部材によって行わせたものでは、全く接着剤を使用することなく、磁性部材の軸線方向位置を規制できる。
【0030】
磁性部材装着溝の幅方向両側面に係止部を夫々設けるものでは、磁性部材とその装着溝との機械的結合が一層堅固とすることができる。
【0031】
開口部両側の磁性部材装着溝が、同一の磁性部材を、溝幅方向に沿う面を反転して収容可能な断面形状であるものでは、磁性部材装着溝に挿入される磁性部材が左右同一なので、断面形状の異なる磁性部材を準備する必要がなく、経済的となる。
【0032】
左右同一となる磁性部材が磁石であって、幅方向と厚さ方向に対称であるとき、その磁石に、上下何れかの面に、磁極区別用のマーキングを施すようにすれば、磁極の区別が容易であり、組付け間違いを防止できる。
【0033】
マーキングを、磁石を押出成形するときに同時成形される、磁石の軸線方向全長に亘る切欠きとしたものでは、磁石を成形して後に、別途マーキングを施す工程を省略できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロッドレスシリンダの断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII視図である。
【図4】図1のIV−IV線断面拡大図である。
【図5】帯状磁石の、磁石装着溝への装着作業説明図である。
【図6】帯状磁石の製造用金型の図である。
【図7】他の例である。
【図8】他の例である。
【図9】他の例である。
【図10】他の例である。
【図11】帯状磁石を分断して磁石装着溝に挿入する例である。
【図12】従来技術である。
【図13】従来技術である
【図14】従来技術である。
【図15】シリンダバレルの形成用金型の図である。
【符号の説明】
2 シリンダバレル
4 スリット
6 エンドキャップ
9 インナシールバンド
10 アウタシールバンド
11 力伝達部材
13 スライド体
20 磁石装着溝
23 係止溝
30 帯状磁石
31 係止突条
32 着磁面
33 着磁面
34 切欠き[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a slide device in which a magnetic member provided on both sides in the width direction of an opening provided along the axial direction of a base member and a flexible seal band are magnetically attracted to close the opening, and in particular, the magnetic member. And a seal band attracting magnet used as a magnetic member.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the opening formed in the base member of the slide device as described above is closed with a magnetically adsorbing flexible seal band. Japanese Patent Publication No. 61-5006 and Japanese Patent Publication No. 63-190909. JP, 60-237208, A, etc. have disclosed. These are magnets (magnetic members) with a rectangular cross section having groove openings that open upward along the barrel longitudinal (axis) direction on both sides in the width direction of slits (openings) formed in a cylinder barrel as a base member. A groove is formed, a magnet extending in the longitudinal direction of the barrel is embedded in the magnet mounting groove, and the slit is closed by magnetically adsorbing the seal band outside the slit and the seal band inside the slit. A so-called rodless cylinder is configured as a whole so as to block the pressure fluid leakage from the cylinder.
[0003]
The magnet mounting structure will be described in more detail. (1) Magnet mounting grooves D provided on both sides of the slit B of the cylinder barrel A with the groove opening C facing upward, and the left and right side surfaces of the groove D facing downward An inclined surface E is formed so as to be narrow, and the hooks F are formed by spreading the tips of the inclined surfaces E outward in the width direction. The magnet mounting groove D is formed in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the barrel A. In other words, an elastic magnet member H (from the groove opening C toward the groove bottom G) (rubber magnet: for example, a ferrite-based or rare earth magnet powder mixed with rubber) is pushed into the mounting groove D to be elastic. What is held (FIG. 12), {circle around (2)} A hooking portion F projecting inward is formed in the groove opening C of the mounting groove D, and the rubber magnet H is pushed from the groove opening C toward the groove bottom G to be elastically held. (Fig. 13), and (3) mounting groove The right and left sides leave a flat parallel surfaces, the magnets H of rectangular cross-section, there is to bond between the groove bottom surface G (Figure 14). In the figure, N and S indicate the polarities of the magnets.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
It is very convenient that the magnetic member mounting groove has a groove opening that opens outward, particularly when the base member (here, a cylinder barrel) is extruded using a mold. That is, as shown in FIG. 15, in order to extrude the cylinder barrel, a die J having a male-female relationship with the cross-section of the base member is used. In the groove D having the groove opening C, the groove opening is used. Since the mold part K for forming the groove inner shape from C can be supported in a cantilever shape, the mold is simpler than the case where a hole (hollow part: hollow part) completely surrounded on four sides is formed. Because. However, in the above (1) and (2), the rubber magnet is elastically deformed so as to get over the hooking portion and is pushed into the magnet mounting groove, so that the pushing amount of the rubber magnet is likely to vary. The magnetic surfaces H1 and H2 are wavy along the longitudinal direction, the distance from the seal band varies in the longitudinal direction, and the magnetic attraction force with respect to the seal band may be strong and weak, which may impair the sealing performance of the seal band. Further, a magnetic material having poor elasticity in the width direction or not having elasticity cannot be attached at all. In (3), since the adhesive is uniformly applied over the entire length (or both) of either the magnet mounting groove or the magnet, and then the both are fitted and bonded, If the coating amount is not uniform and there is a lacking part, the magnet may peel away from the upper part during use, and the slit closing action of the seal band attracted to the magnet may not be exhibited.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
In this application, it is set as the cross-sectional shape which has the groove opening opened to the outside in the width direction both sides of the opening part of the base member extended in an axial direction, and has the latching | locking part which positions at least the groove opening direction of a magnetic member. A magnetic member mounting groove is provided, and a magnetic member having a cross-sectional shape complementary to the cross-sectional shape of the magnetic member mounting groove is inserted into the magnetic member mounting groove in the axial direction from the end surface side of the base member. In a state where the position in the groove opening direction is restricted, the position of the magnetic member in the axial direction is restricted. As a result, the magnetic member is positioned in a mechanical engagement state with respect to the mounting groove in the groove width direction and the groove opening direction, so that the magnetic member is not peeled in the groove opening direction during use. Since it is inserted from the axial direction, the variation in the position of the surface along the groove width direction of the magnetic member is suppressed and the seal band adsorption state is more uniform compared to the conventional method of pushing in the groove bottom direction of the magnetic member mounting groove using elasticity. Become.
[0006]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The present application includes a base member having an opening extending in the axial direction, which is a longitudinal direction of the base member, a slide body that includes a portion that moves in the opening and an inner portion inside the base member, and is movable in the axial direction. A flexible seal band that closes the opening, and the flexible seal band is provided along the longitudinal direction on both sides in the width direction of the opening, and the opening is directed upward In the slide device, which is adsorbed by a magnetic adsorption action with a magnetic member mounted in a magnetic member mounting groove having a groove opening which opens upward in the above- mentioned opening, the magnetic member mounting The groove has a cross-sectional shape having at least a locking portion for regulating the position of the magnetic member in the groove opening direction, and the cross-sectional shape of the magnetic member is a cross-sectional shape complementary to the cross-sectional shape of the magnetic member mounting groove, The magnetic member in a state where the magnetic member mounting groove is inserted from the base member end face side in the axial direction and position regulating the groove width direction and the groove opening direction of the magnetic member, the position regulating the axial direction of the magnetic member alms It consists of For example, the slide device is a fluid pressure actuated rodless cylinder, in which case the base member is a cylinder barrel, the opening is a slit, and the magnetic member is a strip magnet. Of course, the slide device is not limited to the rodless cylinder, and may be a slide device with another driving form, for example, a slide body that is moved by a known feed screw mechanism, rack, or pinion mechanism.
[0007]
According to this, when the magnetic member is inserted in the axial direction from the end surface side of the base member, the magnetic member is inserted in a complementary shape into the magnetic member mounting groove having a cross-sectional shape and has a groove width direction and a groove opening direction. Since the position is regulated, the variation in the position of the surface along the groove width direction of the magnetic member (the surface facing the seal band) is extremely reduced. Therefore, the distance between the magnetic member and the seal band is kept almost uniform in the axial direction, and the adsorption state is stabilized. Further, since the magnetic member is at least restricted in position in the groove opening direction by the locking portion, the magnetic member is not peeled off during use. Further, since it is inserted from the longitudinal direction, a magnetic member having poor elasticity or no elasticity can be used.
[0008]
The position of the magnetic member in the longitudinal direction may be controlled by an end member connected to the base end. By doing in this way, the axial direction position of a magnetic member can be controlled, without using an adhesive agent at all. However, in order to facilitate the assembly work of other members after inserting the magnetic member into the magnetic member mounting groove, the magnetic member is bonded to the mounting groove at the end of the magnetic member using a slight amount of adhesive. May be.
[0009]
It is preferable to provide locking portions on both side surfaces in the groove width direction of the magnetic member mounting groove, since the mechanical coupling between the magnetic member and the mounting groove becomes more firm.
[0010]
It is preferable that the magnetic member mounting grooves on both sides of the opening have a cross-sectional shape that can accommodate the same magnetic member by reversing the surface along the groove width direction. According to this, since the magnetic members inserted into the magnetic member mounting grooves are the same on the left and right, it is not necessary to prepare magnetic members having different cross-sectional shapes.
[0011]
When the magnetic members that are the same on the left and right are magnets and have cross-sectional shapes that are symmetrical in the width direction and the thickness direction, the magnets are marked with magnetic pole distinguishing markings on either the top or bottom surface Good. According to this, the magnetic poles can be easily distinguished, and assembly errors can be prevented.
[0012]
The marking may be a notch extending along the entire length of the magnet, which is simultaneously formed when the magnet is extruded. According to this, it is possible to omit the step of separately marking after the magnet is formed.
[0013]
【Example】
Hereinafter, the
[0014]
An
[0015]
The
[0016]
As shown in FIG. 4,
[0017]
The band-shaped
[0018]
Here, the
[0019]
Since the
[0020]
When the cutting dimension of the
[0021]
In this way, the
[0022]
Next, another example of a magnet and a magnet mounting groove will be shown. In FIG. 7, from the left and right side surfaces 22A of the
[0023]
Furthermore, another example of a magnet and a magnet mounting groove is shown. In FIG. 8, the
[0024]
Yet another example is shown in FIG. This is because the upper part of the magnet mounting groove 20C having a rectangular cross section is a groove opening 21C near the
[0025]
FIG. 10 shows still another example. Here, only one side of the
[0026]
In the embodiments so far, plastic magnets have been described as examples. However, in the present application, metal magnets having no other elasticity can be used. As shown in FIG. 11, when the
[0027]
In the above embodiment, the rodless cylinder having the inner and outer seal bands has been described. However, the same rodless cylinder having only the inner seal band (the aforementioned Japanese Patent Publication No. 61-5006) or the inner Synthetic resin (made of plastic) that does not magnetically adsorb the seal band as a magnetic material, or the outer seal band is magnetically adsorbed using the outer seal band as a magnetic member, and the inner seal band is not magnetically adsorbed. A slide device having only an outer seal band that closes the outside of the opening in which the slide body is moved by a resin-based one, or a screw feed mechanism, a rack, or a pinion mechanism (No. 8-4995, etc.) Furthermore, as disclosed in real-Open No. 4-117201, the axis is an arc Also rodless cylinder having a cylinder barrel are, of course be applied. Further, when the seal band itself is a flexible band having a magnetic force, a magnetic member made of a magnetic material magnetically coupled thereto, for example, a magnetized stainless chrome steel is used as a magnetic member having a predetermined cross-sectional shape, You may mount | wear with the magnetic member mounting groove of a base member.
[0028]
【The invention's effect】
As described above, in the present invention, the magnetic member is inserted in a complementary shape into the magnetic member mounting groove having a cross-sectional shape from the end surface of the base member, thereby restricting the groove opening direction and the groove width direction position of the magnetic member. As a result, variations in the position of the surface of the magnetic member in the direction facing the seal band can be suppressed. Therefore, the distance between the magnetic member and the seal band is kept substantially uniform, and the adsorbed state of the seal band hardly varies in the axial direction. In addition, since the magnetic member and the magnetic member mounting groove are mechanically engaged with each other by the locking portion, the magnetic member is not peeled off during use. Further, since it is inserted from the axial direction, a magnetic member having poor elasticity or no elasticity can be used.
[0029]
In the case where the axial position of the magnetic member is regulated by the end member connected to the base end, the axial position of the magnetic member can be regulated without using any adhesive.
[0030]
In the case where the engaging portions are respectively provided on both side surfaces in the width direction of the magnetic member mounting groove, the mechanical coupling between the magnetic member and the mounting groove can be further strengthened.
[0031]
If the magnetic member mounting grooves on both sides of the opening have a cross-sectional shape that can accommodate the same magnetic member by reversing the surface along the groove width direction, the magnetic members inserted into the magnetic member mounting groove are the same on the left and right. This eliminates the need for preparing magnetic members having different cross-sectional shapes, and is economical.
[0032]
If the magnetic members that are the same on the left and right are magnets and are symmetrical in the width direction and the thickness direction, the magnetic poles can be distinguished by marking the magnets on either the upper or lower surface. Is easy and can prevent assembly errors.
[0033]
In the case where the marking is notched over the entire length in the axial direction of the magnet, which is formed at the same time when the magnet is extruded, it is possible to omit the step of separately marking after the magnet is formed.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a rodless cylinder.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along the line II-II in FIG.
FIG. 3 is a view as viewed from III in FIG.
4 is an enlarged sectional view taken along line IV-IV in FIG. 1;
FIG. 5 is an explanatory diagram of a mounting operation of a band-shaped magnet in a magnet mounting groove.
FIG. 6 is a diagram of a mold for manufacturing a strip magnet.
FIG. 7 is another example.
FIG. 8 is another example.
FIG. 9 is another example.
FIG. 10 is another example.
FIG. 11 is an example in which a strip magnet is divided and inserted into a magnet mounting groove.
FIG. 12 is a prior art.
FIG. 13 is prior art. FIG. 14 is prior art.
FIG. 15 is a view of a mold for forming a cylinder barrel.
[Explanation of symbols]
2
Claims (6)
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28321796A JP3770339B2 (en) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28321796A JP3770339B2 (en) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110708A JPH10110708A (en) | 1998-04-28 |
JP3770339B2 true JP3770339B2 (en) | 2006-04-26 |
Family
ID=17662628
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28321796A Expired - Lifetime JP3770339B2 (en) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3770339B2 (en) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100954429B1 (en) * | 2009-09-28 | 2010-04-27 | 김영돈 | Magnet setting structure of a toy block |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP28321796A patent/JP3770339B2/en not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100954429B1 (en) * | 2009-09-28 | 2010-04-27 | 김영돈 | Magnet setting structure of a toy block |
WO2011037290A1 (en) * | 2009-09-28 | 2011-03-31 | Kim Young Don | Structure for mounting magnet for magnetic toy |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10110708A (en) | 1998-04-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4702506A (en) | Magnet catcher for doors | |
EP1201144B1 (en) | Slider for airtight and watertight slide fastener | |
AU1414697A (en) | Connector assembly and method of manufacture | |
EP1303389B1 (en) | Method and apparatus for molding a dual durometer clip and the product obtained | |
US20050150087A1 (en) | Dual durometer clip | |
JP3770339B2 (en) | Mounting structure of magnetic member for adsorbing seal band and magnet for adsorbing seal band | |
US20040026553A1 (en) | Magnetic tape cartridge | |
US5909760A (en) | Stepless expandable rod | |
US4290562A (en) | Hub for use in a magnetic recording tape cassette | |
US6774623B2 (en) | Mounting bracket for holding sensor assembly together | |
JP3770338B2 (en) | Mounting method of magnetic member for sticker band adsorption | |
US6371444B1 (en) | Multi-shot, injection molded valve | |
SK281253B6 (en) | Clamping device for detachably connecting two profiled parts | |
JP2006506250A5 (en) | ||
JP2850203B2 (en) | Valve nozzle | |
JPH03173621A (en) | Mold for injection molding | |
JPH10252710A (en) | Flexible seal band and actuator | |
JP2002219738A (en) | Moldings, and method and equipment for manufacturing the same | |
CN219242924U (en) | Joint structure and cooking equipment | |
JP2909614B2 (en) | Folding blade type cutter with breakage prevention device | |
KR920008729A (en) | Magnetic tape cassette and separation housing member therefor | |
CN210565505U (en) | Plank fixing device in PU seat preparation process | |
JP2532068Y2 (en) | Jointer Joiner | |
JP3869709B2 (en) | Shoji slip prevention device made of synthetic resin | |
JPH057410Y2 (en) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050616 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050707 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050803 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090217 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100217 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110217 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120217 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130217 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140217 Year of fee payment: 8 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |