JP3770128B2 - Waveform data editing method, waveform data editing apparatus, program, and waveform memory production method - Google Patents

Waveform data editing method, waveform data editing apparatus, program, and waveform memory production method Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、楽音信号、特にアンサンブル音の記録・再生に用いて好適な波形データ編集方法、波形データ編集装置、プログラムおよび波形メモリの生産方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、波形メモリ音源においては、波形データはアタック部およびループ部(必要な場合はさらにリリース部)に分割されている。波形メモリ音源に対してノートオンが供給されると、最初にアタック部が再生され、次にループ部が繰り返し再生される。そして、波形メモリ音源にノートオフが供給されると、必要に応じてリリース部が再生され、消音処理が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、波形メモリに記憶される波形データとして、複数の人間あるいは複数の楽器から発せられる音声信号(以下、アンサンブル音という)が記憶される場合がある。アンサンブル音においては、複数の人間あるいは複数の楽器から発せられる音声のピッチが相互に微妙に異なることから、アンサンブル音に「うねり」が生じる場合が多い。このため、アンサンブル音に対しては、繰り返し再生しても「うねり」が途切れないようにループ部の範囲を決定する必要があり、かかる作業は煩雑であった。また、「うねり」が途切れないようにループ部の範囲を決定することにより、ループ部の長さが結果的に長くなり、電子楽器等、最終製品に搭載される波形メモリの容量も大きくせざるを得なかった。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、「うねり」の少ない波形データを取得できる波形データ編集方法、波形データ編集装置、プログラムおよび波形メモリの生産方法を提供することを第1の目的としている。また、これらにおいて多彩な音作りを可能ならしめることを第2の目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載の波形データ編集方法にあっては、入力波形データの周波数成分を解析する解析過程(ステップSP4)と、これら周波数成分の中から基音成分、倍音成分およびそれ以外の他の成分を識別する過程(ステップSP6)と、前記周波数成分のうち前記基音成分および前記音成分のレベルが相対的に高くなるように、前記他の成分を減衰させる減衰特性を決定する過程(コンボボックス102、テキストボックス104におけるパラメータ設定)と、決定された前記減衰特性に基づいて前記各周波数成分を減衰させ、これによって出力波形データを取得する減衰過程(ステップSP12〜SP16)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載の波形データ編集方法において、前記解析過程は、前記入力波形データに対して高速フーリエ変換処理を施すことによって該入力波形データのパワースペクトルを求める過程であり、前記減衰過程は、前記減衰特性に基づいて前記パワースペクトルの各成分を減衰させ、出力パワースペクトルを取得する過程(ステップSP12)と、該出力パワースペクトルに対して逆高速フーリエ変換処理を施すことによって出力波形データを取得する過程(ステップSP14)とを有することを特徴とする。
また、請求項3記載の波形データ編集装置にあっては、請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を実行することを特徴とする。
また、請求項4記載のプログラムにあっては、請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を処理装置に実行させることを特徴とする。
また、請求項5記載の波形メモリの生産方法にあっては、音源に搭載される波形メモリを生産する、波形メモリの生産方法であって、請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を実行する過程と、前記減衰過程によって得られた出力波形データを波形メモリに書き込む過程とを有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
1.実施形態の構成
1.1.全体構成
以下、この発明の一実施形態の波形編集装置の構成を図1を参照し説明する。
なお、本実施形態の波形編集装置は、汎用パーソナルコンピュータと、該パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムとによって構成されている。
図において、2は通信インタフェースであり、ローカルエリアネットワークを介して他の機器との間で波形データのやりとりを行う。4は入力装置であり、文字入力用キーボードおよびマウス等から構成されている。6は演奏操作子であり、演奏用キーボード等から構成されている。
【0006】
8はディスプレイであり、ユーザに対して各種情報を表示する。10はCPUであり、後述するプログラムに基づいて、バス16を介して他の構成要素を制御する。12はROMであり、波形編集装置のイニシャルプログラムローダ等が記憶されている。18はリムーバルディスクドライブ装置であり、CD−ROM、MO等のリムーバルディスク20に対して読出し/書込みを行う。22は波形取込インタフェースであり、外部から入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。
【0007】
24はハードディスクであり、オペレーティングシステム、波形合成アプリケーションプログラム、波形データ等が格納される。26は波形出力インタフェースであり、バス16を介して供給されたデジタルの楽音信号をアナログ信号に変換する。28はサウンドシステムであり、該楽音信号を発音する。30はRAMであり、CPU10のワークメモリとして用いられる。
【0008】
2.実施形態の動作
2.1.処理の概要
アンサンブル音の波形データを高速フーリエ変換してパワースペクトルを取得すると、パワースペクトルの随所にピークが生ずる。これらのピークが基音成分および倍音成分である。そして、アンサンブル音において生じる「うねり」は、これら基音成分および倍音成分のサイドローブに現れる。そこで、本実施形態は、パワースペクトル中のこれらサイドローブ成分を減衰させることにより、アンサンブル音から「うねり」を除去するものである。
【0009】
2.2.波形入力
ユーザが波形合成アプリケーションプログラムを立ち上げ、所定の入力操作を行うと、図2に示す入力操作ルーチンが起動される。図において処理がステップSP2に進むと、波形取込インタフェース22を介してアンサンブル音等の入力波形データが取り込まれ、ハードディスク24上に波形データファイルが生成される。なお、該波形データファイルは、通信インタフェース2あるいはリムーバルディスク20を介して取得してもよい。入力波形データが取得されると、ディスプレイ8上の所定のウィンドウ上において、当該入力波形が表示される。その一例を図8(a)に示す。ここで、該入力波形において、ユーザによってループ部の範囲が指定される。図示の例においては、反転表示されている部分がループ部である。
【0010】
図2(a)において、次に処理がステップSP4に進むと、該入力波形データに対してFFT(高速フーリエ変換)処理が行われる。これにより、入力波形データのパワースペクトルが求められる。なお、求められたパワースペクトルの一例を図4(a)に示す。図2(a)において、次に処理がステップSP6に進むと、パワースペクトル中の基音・倍音成分が抽出される。なお、基音・倍音成分はパワースペクトル中でピークを成す箇所である。これら基音・倍音成分を図4(a)において黒丸印によって示しておく。また、基音・倍音成分以外の成分すなわちサイドローブ成分を図4(b)においてハーフトーンの点によって示しておく。次に、処理がステップSP8に進むと、図4(a)あるいは(b)に示したようなグラフがディスプレイ8上の所定のウィンドウ内に表示される。
【0011】
2.3.パラメータ設定
次に、波形合成アプリケーションプログラムにおいて、ユーザが所定の操作を行うと、図3に示すパラメータ設定ウィンドウ100がディスプレイ8に表示される。このパラメータ設定ウィンドウ100は、サイドローブ成分を減衰させるパラメータを指定するためのものである。図において102は除去モード選択コンボボックスであり、ユーザはここを操作することにより、「Pure」、「Triangle」、「SinWave」等の中から除去モードを選択することができる。ここで、「Pure」とは、所定の基音・倍音成分以外の成分を一律に減衰させるモードである。ここで、図4に示したパワースペクトルに対して「Pure」除去モードを実行した結果の一例を図5(a)に示す。図示の例においては、全基音・倍音成分以外の成分すなわちサイドローブ成分が一律に約「15dB」減衰されている。また、図5(b)には、サイドローブ成分を一律に約「40dB」減衰させた例を示す。
【0012】
また、「Triangle」とは、所定の基音・倍音成分を頂点(減衰量0dB)とする三角波状に減衰特性を設定するモードである。図4に示したパワースペクトルに対して「Triangle」除去モードを実行した例を図6に示す。図においてパワースペクトルの上部に描かれている三角波50が減衰特性である。そして、図示の例においては、全基音・倍音成分を頂点とする三角波状に倍音成分が設定されている。
【0013】
なお、「SinWave」とは上記三角波50に代えて正弦波状の減衰特性を適用するモードである。「SinWave」その他の除去モードについては特に図示していないが、何れも所定の基音・倍音成分(例えば全ての基音・倍音成分)は減衰させず、これら以外の成分を減衰させるように減衰特性が設定される。換言すれば基音・倍音成分のレベルが相対的に高くなるように減衰特性が設定される。
【0014】
図3に戻り、104は減衰量設定テキストボックスであり、ユーザは、ここに数値を入力することにより、指定した除去モードにおける最大減衰量を指定することができる。また、106は残存倍音指定ラジオボタン群であり、ユーザはここを操作することによって「All」、「Odd」、「Even」の残存モードのうち何れか一つを選択的に指定することができる。ここで、「All」とは、全倍音成分を残存させるモードであり、上述した図5、図6の処理例は何れも「All」残存モードが適用された例である。また、「Odd」とは奇数次倍音成分を残存させるモードであり、偶数次倍音成分は減衰される。
【0015】
また、「Even」は偶数次倍音成分を残存させるモードであり、奇数次倍音成分は減衰される。なお、「Even」および「Odd」の何れの場合においても基音成分は必ず残存される。ここで、「Odd」残存モードを適用した処理例を図7(a)に示す。また、「Even」残存モードを適用した処理例を同図(b)に示す。図において52,54はこれらの処理における減衰特性である。これら「Even」および「Odd」残存モードは、入力波形データの「うねり」を解消するよりも、むしろ倍音成分のフォルマントを編集することによって入力波形データに係る楽音に独特の効果を付与するためのものである。
【0016】
図3に戻り、108は適用ボタンであり、上述した各パラメータを適用して出力波形データを合成することを指示するボタンである。また、110はキャンセルボタンであり、パラメータ設定ウィンドウ100を閉じることを指示するボタンである。112は試聴ボタンであり、合成された出力波形データをユーザが試聴するために用いられる。
【0017】
2.4.適用ボタン108のイベント処理
適用ボタン108がマウスでクリックされると、図2(b)に示す処理が実行される。図において処理がステップSP12に進むと、先にパラメータ設定ウィンドウ100上で設定された各種パラメータに基づいて、パワースペクトルが編集され、その編集結果がディスプレイ8に表示される。図5〜図7に示した各ウィンドウは、実際にはこのステップSP12においてディスプレイ8に表示されるものである。次に、処理がステップSP114に進むと、編集されたパワースペクトルに対して逆FFT処理が施される。これにより、該パワースペクトルに対応する波形データが合成される。ここで合成された波形データは、出力波形データにおけるループ部に相当する。
【0018】
次に処理がステップSP16に進むと、出力波形データ全体が合成され、合成された出力波形データがハードディスク24内の所定の出力波形データファイルに格納される。その合成処理の内容を再び図8を参照し説明する。まず、入力波形データに対してアタック部の長さをT1とし、リリース部の長さをT2とする。出力波形データのアタック部は、入力波形データのアタック部と、出力波形データのループ部とをミキシングすることによって合成される。両者に対するミキシング比は、図8(d)および(e)に示す通りである。
【0019】
すなわち、アタック部の先頭部分(時刻t0〜t1)においては、入力波形データのミキシング比が「1」であり、該入力波形データの内容がそのまま出力波形データとして用いられる。時刻t1〜t2の期間においては、入力波形データのミキシング比が「1」から「0」に向かって徐々に低くされる一方、出力波形データのループ部のミキシング比は「0」から「1」に向かって徐々に高くされる。このように出力波形データのアタック部が記憶されると、その後に(時刻t2〜t3の範囲で)ループ部の波形データが1周期だけ記憶される。
【0020】
次に、入力波形データのリリース部と出力波形データのループ部とがミキシングされることにより、出力波形データのリリース部が合成される。まず、時刻t3〜t4の期間においては、入力波形データのミキシング比が「0」から「1」に向かって徐々に高くされる一方、出力波形データのループ部のミキシング比は「1」から「0」に向かって徐々に低くされる。そして、時刻t4以降においては、入力波形データのリリース部がそのまま出力波形データのリリース部として記憶される。
【0021】
2.5.試聴ボタン112のイベント処理
以上のように出力波形データが合成された後に試聴ボタン112がマウスでクリックされると、まず出力波形データのアタック部が1回だけ再生される。次に、該出力波形データのループ部が複数回繰り返して再生され、しかる後に該出力波形データのリリース部が1回だけ再生される。そして、再生された出力波形データは、サウンドシステム28を介して放音される。ユーザは、このように出力波形データを試聴することによって、アタック部とループ部のつながり具合、ループ部を繰り返した時のつながり具合、およびループ部とリリース部のつながり具合、入力波形データに対する聴感の変化等について評価することができる。そして、満足する評価結果が得られるまで、パラメータ設定ウィンドウ100上で各種パラメータを再設定し、出力波形データを再合成するとよい。
【0022】
3.最終製品への実装
以上のようにして得られた出力波形データは、波形メモリ(半導体メモリ、CD−ROM等)に書き込まれ、音源、電子楽器、シンセサイザ等の最終製品に実装される。本実施形態によって合成された出力波形データを再生すると、「うねり」の無いアンサンブル音が再生されるが、基音・倍音成分に「うねり」が生ずること自体はアンサンブル音らしい音としてむしろ好ましいことである。そこで、最終製品においては、再生された出力波形データに対して、必要に応じてビブラート等の処理が施され、これによって深さや周期を自由に設定しつつアンサンブル音に「うねり」が付与されることになる。また、「Even」あるいは「Odd」残存モードを適用して得られた出力波形データは、独特の効果を付与した他の波形データとして、同様に最終製品上の波形メモリに書き込まれる。
【0023】
4.変形例
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施形態においては、パーソナルコンピュータ上で動作するアプリケーションプログラムによって波形編集装置を実現したが、このアプリケーションプログラムのみをCD−ROM、フロッピーディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。同様に、上記波形編集装置によって得られた出力波形データをCD−ROM、フロッピーディスク等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、入力波形データの基音成分および残存倍音成分のレベルが相対的に高くなるような減衰特性に基づいて、その各周波数成分を減衰させ出力波形データを取得するから、「うねり」の少ない出力波形データを得ることができる。さらに、減衰特性の設定態様によっては、出力波形データに対して独特の効果を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の波形編集装置のブロック図である。
【図2】 一実施形態における処理プログラムのフローチャートである。
【図3】 パラメータ設定ウィンドウ100の表示例を示す図である。
【図4】 入力波形データの基音・倍音成分およびサイドローブ成分の検出例を示す図である。
【図5】 「All」残存モード+「Pure」除去モードによるサイドローブ成分の減衰例を示す図である。
【図6】 「All」残存モード+「Triangle」除去モードによるサイドローブ成分の減衰例を示す図である。
【図7】 「Odd」および「Even」残存モード+「Triangle」除去モードによるサイドローブ成分の減衰例を示す図である。
【図8】 出力波形データ合成処理の動作説明図である。
【符号の説明】
2…通信インタフェース、4…入力装置、6…演奏操作子、8…ディスプレイ、10…CPU、12…ROM、16…バス、18…リムーバルディスクドライブ装置、20…リムーバルディスク、22…波形取込インタフェース、24…ハードディスク、26…波形出力インタフェース、28…サウンドシステム、30…RAM、50…三角波、52,54…減衰特性、100…パラメータ設定ウィンドウ、102…除去モード選択コンボボックス、104…減衰量設定テキストボックス、106…残存倍音指定ラジオボタン群、108…適用ボタン、110…キャンセルボタン、112…試聴ボタン。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a waveform data editing method, a waveform data editing apparatus, a program, and a method for producing a waveform memory suitable for use in recording / reproducing musical sound signals, particularly ensemble sounds.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in a waveform memory sound source, waveform data is divided into an attack part and a loop part (or a release part if necessary). When note-on is supplied to the waveform memory sound source, the attack part is reproduced first, and then the loop part is reproduced repeatedly. Then, when note-off is supplied to the waveform memory sound source, the release unit is reproduced as necessary, and a mute process is performed.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as waveform data stored in the waveform memory, audio signals (hereinafter referred to as ensemble sounds) emitted from a plurality of people or a plurality of musical instruments may be stored. In an ensemble sound, since the pitches of sounds emitted from a plurality of humans or a plurality of musical instruments are slightly different from each other, “undulation” often occurs in the ensemble sound. For this reason, for the ensemble sound, it is necessary to determine the range of the loop portion so that the “undulation” is not interrupted even if the ensemble sound is repeatedly played, and this work is complicated. In addition, by determining the range of the loop portion so that the “swell” is not interrupted, the length of the loop portion is consequently increased, and the capacity of the waveform memory mounted on the final product such as an electronic musical instrument must be increased. Did not get.
The present invention has been made in view of the above-described circumstances, and provides a waveform data editing method, a waveform data editing apparatus, a program, and a waveform memory production method capable of acquiring waveform data with less “undulation”. It is aimed. In addition, the second purpose is to make it possible to make various sounds.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention is characterized by having the following configuration. The parentheses are examples.
In the waveform data editing method according to claim 1, an analysis process ( step SP4 ) for analyzing the frequency component of the input waveform data, and a fundamental component, a harmonic component and other components are selected from these frequency components. a step of identifying (step SP6), the way the fundamental tone component and the level of the overtones component among the frequency components is relatively high, the process of determining an attenuation characteristic which attenuates the other components (combo box 102 And parameter setting in the text box 104), and attenuation processes (steps SP12 to SP16) for attenuating each frequency component based on the determined attenuation characteristic, thereby obtaining output waveform data, To do.
Furthermore, in the configuration according to claim 2, in the waveform data editing method according to claim 1, in the analysis step, a power of the input waveform data is obtained by performing a fast Fourier transform process on the input waveform data. A process of obtaining a spectrum, wherein the attenuation process attenuates each component of the power spectrum on the basis of the attenuation characteristic to obtain an output power spectrum (step SP12), and is inversely fast with respect to the output power spectrum. And a process of acquiring output waveform data by performing Fourier transform processing (step SP14).
The waveform data editing apparatus according to claim 3 is characterized in that the waveform data editing method according to claim 1 or 2 is executed.
According to a fourth aspect of the present invention, the processing apparatus is caused to execute the waveform data editing method according to the first or second aspect.
The waveform memory production method according to claim 5 is a waveform memory production method for producing a waveform memory mounted on a sound source, wherein the waveform data according to claim 1 or 2 is used. The method includes a step of executing an editing method and a step of writing output waveform data obtained by the attenuation step into a waveform memory.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
1. Configuration of the embodiment
1.1. Overall Configuration The configuration of a waveform editing apparatus according to an embodiment of the present invention will be described below with reference to FIG.
Note that the waveform editing apparatus according to the present embodiment includes a general-purpose personal computer and an application program that runs on the personal computer.
In the figure, reference numeral 2 denotes a communication interface, which exchanges waveform data with other devices via a local area network. Reference numeral 4 denotes an input device, which includes a character input keyboard and a mouse. Reference numeral 6 denotes a performance operator, which includes a performance keyboard and the like.
[0006]
Reference numeral 8 denotes a display that displays various information to the user. Reference numeral 10 denotes a CPU which controls other components via the bus 16 based on a program described later. A ROM 12 stores an initial program loader and the like of the waveform editing apparatus. A removable disk drive 18 reads / writes data from / to a removable disk 20 such as a CD-ROM or MO. A waveform acquisition interface 22 converts an analog signal input from the outside into a digital signal.
[0007]
A hard disk 24 stores an operating system, a waveform synthesis application program, waveform data, and the like. Reference numeral 26 denotes a waveform output interface, which converts a digital musical tone signal supplied via the bus 16 into an analog signal. Reference numeral 28 denotes a sound system that produces the musical tone signal. A RAM 30 is used as a work memory for the CPU 10.
[0008]
2. Operation of the embodiment
2.1. Outline of Processing When waveform data of an ensemble sound is subjected to fast Fourier transform to acquire a power spectrum, peaks are generated at various points in the power spectrum. These peaks are a fundamental tone component and a harmonic component. The “swell” generated in the ensemble sound appears in the side lobes of the fundamental component and the harmonic component. Therefore, in the present embodiment, “swell” is removed from the ensemble sound by attenuating these side lobe components in the power spectrum.
[0009]
2.2. When the waveform input user starts up the waveform synthesis application program and performs a predetermined input operation, the input operation routine shown in FIG. 2 is started. In the figure, when the process proceeds to step SP 2, input waveform data such as an ensemble sound is captured via the waveform capture interface 22, and a waveform data file is generated on the hard disk 24. The waveform data file may be acquired via the communication interface 2 or the removable disk 20. When the input waveform data is acquired, the input waveform is displayed on a predetermined window on the display 8. An example is shown in FIG. Here, in the input waveform, the range of the loop portion is designated by the user. In the example shown in the figure, the highlighted part is the loop part.
[0010]
In FIG. 2A, when the processing proceeds to step SP4 next, FFT (fast Fourier transform) processing is performed on the input waveform data. Thereby, the power spectrum of the input waveform data is obtained. An example of the obtained power spectrum is shown in FIG. In FIG. 2A, when the process proceeds to step SP6 next, a fundamental tone / overtone component in the power spectrum is extracted. Note that the fundamental tone / overtone component is a place where a peak is formed in the power spectrum. These fundamental / overtone components are indicated by black circles in FIG. Further, components other than the fundamental tone / overtone components, that is, side lobe components are indicated by halftone dots in FIG. Next, when the process proceeds to step SP8, a graph as shown in FIG. 4A or 4B is displayed in a predetermined window on the display 8.
[0011]
2.3. Parameter Setting Next, when the user performs a predetermined operation in the waveform synthesis application program, a parameter setting window 100 shown in FIG. The parameter setting window 100 is for designating a parameter for attenuating the side lobe component. In the figure, reference numeral 102 denotes a removal mode selection combo box. The user can select a removal mode from “Pure”, “Triangle”, “SinWave”, and the like by operating this combo box. Here, “Pure” is a mode for uniformly attenuating components other than predetermined fundamental / overtone components. Here, FIG. 5A shows an example of the result of executing the “Pure” removal mode for the power spectrum shown in FIG. In the example shown in the figure, components other than all fundamental / overtone components, that is, side lobe components are uniformly attenuated by about “15 dB”. FIG. 5B shows an example in which the side lobe component is uniformly attenuated by about “40 dB”.
[0012]
“Triangle” is a mode in which attenuation characteristics are set in a triangular wave shape having a predetermined fundamental tone / harmonic component as a vertex (attenuation amount 0 dB). FIG. 6 shows an example in which the “Triangle” removal mode is executed for the power spectrum shown in FIG. In the figure, a triangular wave 50 drawn at the top of the power spectrum is the attenuation characteristic. In the example shown in the figure, the harmonic components are set in a triangular wave shape having all fundamental and harmonic components as vertices.
[0013]
“SinWave” is a mode in which a sinusoidal attenuation characteristic is applied instead of the triangular wave 50. “SinWave” and other removal modes are not specifically shown, but none of them attenuates the specified fundamental / harmonic components (for example, all fundamental / harmonic components), but has attenuation characteristics so as to attenuate other components. Is set. In other words, the attenuation characteristic is set so that the level of the fundamental tone / overtone component becomes relatively high.
[0014]
Returning to FIG. 3, reference numeral 104 denotes an attenuation amount setting text box, and the user can designate the maximum attenuation amount in the designated removal mode by inputting a numerical value here. Reference numeral 106 denotes a group of remaining overtone designation radio buttons, and the user can selectively designate one of the remaining modes of “All”, “Odd”, and “Even” by operating this button. . Here, “All” is a mode in which all overtone components remain, and the processing examples in FIGS. 5 and 6 described above are examples in which the “All” remaining mode is applied. “Odd” is a mode in which the odd-order overtone component remains, and the even-order overtone component is attenuated.
[0015]
“Even” is a mode in which the even-order overtone component remains, and the odd-order overtone component is attenuated. In either case of “Even” or “Odd”, the fundamental component always remains. Here, FIG. 7A shows a processing example in which the “Odd” remaining mode is applied. Also, a processing example in which the “Even” remaining mode is applied is shown in FIG. In the figure, reference numerals 52 and 54 denote attenuation characteristics in these processes. These “Even” and “Odd” remaining modes are intended to give a unique effect to the musical sound related to the input waveform data by editing the formant of the overtone component rather than eliminating the “undulation” of the input waveform data. Is.
[0016]
Returning to FIG. 3, reference numeral 108 denotes an apply button, which is a button for instructing synthesis of output waveform data by applying the above-described parameters. Reference numeral 110 denotes a cancel button, which is a button for instructing to close the parameter setting window 100. A preview button 112 is used by the user to audition the synthesized output waveform data.
[0017]
2.4. When the event process apply button 108 of the apply button 108 is clicked with the mouse, the process shown in FIG. 2B is executed. In the figure, when the process proceeds to step SP12, the power spectrum is edited based on the various parameters previously set on the parameter setting window 100, and the editing result is displayed on the display 8. Each window shown in FIGS. 5 to 7 is actually displayed on the display 8 in step SP12. Next, when the process proceeds to step SP114, an inverse FFT process is performed on the edited power spectrum. Thereby, the waveform data corresponding to the power spectrum is synthesized. The waveform data synthesized here corresponds to a loop portion in the output waveform data.
[0018]
Next, when the process proceeds to step SP16, the entire output waveform data is synthesized, and the synthesized output waveform data is stored in a predetermined output waveform data file in the hard disk 24. The contents of the synthesis process will be described again with reference to FIG. First, the length of the attack part is T1 and the length of the release part is T2 with respect to the input waveform data. The attack part of the output waveform data is synthesized by mixing the attack part of the input waveform data and the loop part of the output waveform data. The mixing ratio for both is as shown in FIGS. 8 (d) and 8 (e).
[0019]
That is, at the head portion (time t0 to t1) of the attack portion, the mixing ratio of the input waveform data is “1”, and the content of the input waveform data is used as it is as the output waveform data. During the period from time t1 to time t2, the mixing ratio of the input waveform data is gradually lowered from “1” to “0”, while the mixing ratio of the loop portion of the output waveform data is changed from “0” to “1”. It is gradually raised toward. When the attack portion of the output waveform data is stored in this way, the waveform data of the loop portion is stored for one period thereafter (in the range of time t2 to t3).
[0020]
Next, the release part of the output waveform data is synthesized by mixing the release part of the input waveform data and the loop part of the output waveform data. First, in the period from time t3 to t4, the mixing ratio of the input waveform data is gradually increased from “0” to “1”, while the mixing ratio of the loop portion of the output waveform data is “1” to “0”. It is gradually lowered toward "." After time t4, the release portion of the input waveform data is stored as it is as the release portion of the output waveform data.
[0021]
2.5. When the audition button 112 is clicked with the mouse after the output waveform data is synthesized as described above in the event processing of the audition button 112, the attack part of the output waveform data is first reproduced only once. Next, the loop portion of the output waveform data is repeatedly reproduced a plurality of times, and then the release portion of the output waveform data is reproduced only once. The reproduced output waveform data is emitted via the sound system 28. By auditioning the output waveform data in this way, the user can feel the connection between the attack part and the loop part, the connection when the loop part is repeated, the connection between the loop part and the release part, and the audibility to the input waveform data. Changes can be evaluated. Then, until a satisfactory evaluation result is obtained, various parameters are reset on the parameter setting window 100, and the output waveform data is re-synthesized.
[0022]
3. Output Waveform Data Obtained as described above is written in a waveform memory (semiconductor memory, CD-ROM, etc.) and mounted on a final product such as a sound source, an electronic musical instrument, or a synthesizer. When the output waveform data synthesized according to this embodiment is reproduced, an ensemble sound without “undulation” is reproduced, but the occurrence of “undulation” in the fundamental tone / overtone component itself is rather preferable as a sound that seems to be an ensemble sound. . Therefore, in the final product, the reproduced output waveform data is subjected to processing such as vibrato as necessary, thereby adding “undulation” to the ensemble sound while freely setting the depth and period. It will be. Further, the output waveform data obtained by applying the “Even” or “Odd” remaining mode is similarly written to the waveform memory on the final product as other waveform data having a unique effect.
[0023]
Four. Modifications The present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications can be made as follows, for example.
(1) In the above embodiment, the waveform editing apparatus is realized by an application program operating on a personal computer. However, only this application program is stored in a recording medium such as a CD-ROM or a floppy disk, and distributed or transmitted. It can also be distributed through the road. Similarly, the output waveform data obtained by the waveform editing device can be stored and distributed in a recording medium such as a CD-ROM or floppy disk, or can be distributed through a transmission line.
[0024]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the output waveform data is acquired by attenuating each frequency component based on the attenuation characteristics such that the levels of the fundamental tone component and the residual harmonic component of the input waveform data are relatively high. Therefore, output waveform data with less “swell” can be obtained. Furthermore, a unique effect can be imparted to the output waveform data depending on how the attenuation characteristics are set.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of a waveform editing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart of a processing program in one embodiment.
3 is a view showing a display example of a parameter setting window 100. FIG.
FIG. 4 is a diagram illustrating an example of detection of fundamental / overtone components and side lobe components of input waveform data.
FIG. 5 is a diagram illustrating an example of attenuation of side lobe components in “All” remaining mode + “Pure” removal mode;
FIG. 6 is a diagram illustrating an example of attenuation of side lobe components in “All” remaining mode + “Triangle” removal mode;
FIG. 7 is a diagram illustrating an example of attenuation of side lobe components by “Odd” and “Even” remaining mode + “Triangle” removal mode;
FIG. 8 is an operation explanatory diagram of output waveform data synthesis processing;
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 2 ... Communication interface, 4 ... Input device, 6 ... Performance operator, 8 ... Display, 10 ... CPU, 12 ... ROM, 16 ... Bus, 18 ... Removal disk drive device, 20 ... Removal disk, 22 ... Waveform capture interface 24 ... Hard disk, 26 ... Waveform output interface, 28 ... Sound system, 30 ... RAM, 50 ... Triangular wave, 52, 54 ... Attenuation characteristics, 100 ... Parameter setting window, 102 ... Removal mode selection combo box, 104 ... Attenuation setting Text box, 106 ... Remaining overtone designation radio button group, 108 ... Apply button, 110 ... Cancel button, 112 ... Audition button.

Claims (5)

入力波形データの周波数成分を解析する解析過程と、
これら周波数成分の中から基音成分、倍音成分およびそれ以外の他の成分を識別する過程と、
前記周波数成分のうち前記基音成分および前記音成分のレベルが相対的に高くなるように、前記他の成分を減衰させる減衰特性を決定する過程と、
決定された前記減衰特性に基づいて前記各周波数成分を減衰させ、これによって出力波形データを取得する減衰過程と
を有することを特徴とする波形データ編集方法。
An analysis process for analyzing the frequency components of the input waveform data;
A process of identifying a fundamental component, a harmonic component and other components from these frequency components;
As the fundamental tone component and the level of the overtones component of the frequency components is relatively high, and determining an attenuation characteristic which attenuates the other components,
A waveform data editing method comprising: attenuating each of the frequency components based on the determined attenuation characteristic, thereby obtaining output waveform data.
前記解析過程は、前記入力波形データに対して高速フーリエ変換処理を施すことによって該入力波形データのパワースペクトルを求める過程であり、
前記減衰過程は、
前記減衰特性に基づいて前記パワースペクトルの各成分を減衰させ、出力パワースペクトルを取得する過程と、
該出力パワースペクトルに対して逆高速フーリエ変換処理を施すことによって出力波形データを取得する過程と
を有することを特徴とする請求項1記載の波形データ編集方法。
The analysis process is a process of obtaining a power spectrum of the input waveform data by performing a fast Fourier transform process on the input waveform data,
The decay process is
Attenuating each component of the power spectrum based on the attenuation characteristics to obtain an output power spectrum;
The waveform data editing method according to claim 1, further comprising: obtaining output waveform data by performing inverse fast Fourier transform processing on the output power spectrum.
請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を実行することを特徴とする波形データ編集装置。  A waveform data editing apparatus for executing the waveform data editing method according to claim 1. 請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を処理装置に実行させることを特徴とするプログラム。A program for causing a processing device to execute the waveform data editing method according to claim 1. 音源に搭載される波形メモリを生産する、波形メモリの生産方法であって、
請求項1または2の何れかに記載の波形データ編集方法を実行する過程と、
前記減衰過程によって得られた出力波形データを波形メモリに書き込む過程と
を有することを特徴とする波形メモリの生産方法。
A waveform memory production method for producing a waveform memory mounted on a sound source,
A step of executing the waveform data editing method according to claim 1,
And a step of writing output waveform data obtained by the attenuation process into a waveform memory.
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