JP3766512B2 - Control device for hydraulic drive machine - Google Patents
Control device for hydraulic drive machine Download PDFInfo
- Publication number
- JP3766512B2 JP3766512B2 JP20692497A JP20692497A JP3766512B2 JP 3766512 B2 JP3766512 B2 JP 3766512B2 JP 20692497 A JP20692497 A JP 20692497A JP 20692497 A JP20692497 A JP 20692497A JP 3766512 B2 JP3766512 B2 JP 3766512B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- correction coefficient
- correction
- valve
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Operation Control Of Excavators (AREA)
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、油圧ショベル、クレーン等の油圧駆動機械において、操作子の操作量に応じて油圧アクチュエータを駆動制御する制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、建設機械のような油圧駆動機械では、複数の操作レバーの操作量を示す駆動指令信号が、対応する複数の操作弁(流量制御弁)に加えられ、これら複数の操作弁の開口面積が上記駆動指令信号に応じて変化され、それによって、対応する複数の油圧アクチュエータが駆動されるという構成がとられる。つまり、複数の操作レバーが同時に操作されると、油圧ポンプの吐出圧油は、複数の圧油供給路上の複数の操作弁を介して複数の油圧アクチュエータに供給され、これら複数の油圧アクチュエータが同時に駆動される。
【0003】
かかる構成において、複合操作時の油圧アクチュエータの駆動速度のいわゆる負荷依存性を解消する技術として、ロードセンシングシステムと呼ばれるものがある。
【0004】
このシステムでは、油圧ポンプと流量制御弁との間、あるいは流量制御弁と油圧アクチュエータとの間に、圧力補償弁と呼ばれるバルブが設けられ、流量制御弁を通過する圧油の弁の前後における圧力の差圧が、いずれの駆動軸(建設機械では、ブーム、アーム等のことである)についても同一の値になるように補償するようにしている。つまり、油圧回路の一般公式である、
Q=c・A・√( ΔP )
(ただし、Qは流量制御弁の絞りを通過する流量、cは流量定数、Aは絞りの開口面積、ΔPは絞りの前後差圧である)
において、差圧ΔPが、各駆動軸について同一となるようにすることで、オペレータが指令する駆動指令値(開口面積A)に比例した流量Qが得られるようにしている。
【0005】
また、油圧ポンプの吐出圧が、操作中の油圧アクチュエータの負荷圧の最大値に、上記前後差圧が加算された圧力となるように、油圧ポンプの吐出圧の制御を行うようにしており、これによって複合操作時の各油圧アクチュエータの負荷圧の違いによる速度の変化(負荷圧依存性)が防止される。
【0006】
一方、このシステムでは、バルブの構造が複雑となり、また油圧の安定性の悪さからハンチングを生じやすいという欠点があった。
【0007】
そこで、この問題点を解決すべく、本出願人に係る先願(特願平8−43101号、特願平8−41554号)では、上記圧力補償弁を使用しないでシステムを構成するようにしている。
【0008】
上記先願に開示されたものでは、上記油圧回路の一般公式、
Q=c・A・√( ΔP )
において、複合操作時の各油圧アクチュエータの負荷圧の違いによって生ずる各油圧アクチュエータの速度、つまり各油圧アクチュエータの流量Qi(以下、添え字iはi番目の駆動軸を示す)の変化(負荷依存性)を防止するために、オペレータの操作に応じて駆動された操作弁の絞りの前後差圧△Pi、つまり操作弁に流入する圧油の圧力Ppと操作弁から流出する圧油の圧力PLの差圧ΔPi を検出し、以下のような補正処理を行うようにしている。
【0009】
すなわち、上記検出した各差圧△Piの中の最小値ΔPminを求め、各駆動軸ごとに、差圧△Piと最小差圧△Pmin の比の平方根を、操作弁の開口面積補正係数Ki(Ki=√(△Pmin /△Pi))として演算し、これを操作レバーによる駆動速度指令である操作弁の開口面積Aiに乗じるという開口補正を行なうというものである。これを式で示すと、
Qi=c・(Ai・Ki)・√(△Pi)=c・Ai・√(△Pmin/△Pi)・√(△Pi)=c・Ai・√(△Pmin)
となり、i番目の油圧アクチュエータに流入する流量Qiは、複合操作中どの軸も共通である最小差圧△Pmin を基準にして、各軸の開口面積指令Aiの比で分流されるという作用をなす。
【0010】
ここで、差圧ΔPiが最小差圧ΔPminとなっている駆動軸では、上記補正係数Kiの分母分子の値は同一となる(Ki=1)。したがって、負荷圧PLが最大負荷圧となっている駆動軸(差圧ΔPiは最小差圧ΔPmin)では、開口面積Aiは絞られないことになる。
【0011】
このような補正を行うことにより、複合操作時に、ポンプ圧Ppと各油圧アクチュエータの負荷圧PLの差圧ΔPiの如何に関わらず、レバー操作通りの分流性能を、簡単な制御でショックなく、連続性を保持しつつ取得することができる。
【0012】
また、上記先願では、上記補正係数Ki(0≦Ki≦1)に対して下限値KLiを設け、この下限値KLiを0とすることにより、完全な圧力補償機能を働かせるようにしたり、また下限値KLiを1とすることにより、完全に負荷なりの流量分配を実現するようにしている。
【0013】
すなわち、補正係数のとれる範囲を、レバー操作量、あるいは圧力等の関数により、KLi≦Ki≦1と制限することにより、上記圧力補償の機能を強めたり、弱めたりするようにしている。
【0014】
例えば、レバー操作量の関数を用いて上記補正係数下限値KLiを可変にすることにより、微操作時は圧力補償を効かせたレバーなりの流量分配(KLi=0)にしたり、フルレバーのラフ操作時は圧力補償を弱めて負荷なりの流量分配(KLi=0.5)にしたりという具合に、流量分配の仕方を連続的に変えることができる。
【0015】
これにより、例えば、吊り作業や法面の整正作業などのファイコン作業時には、オペレータとしては負荷によらずに操作レバー通りの精密作業を行うことができるとともに、一方、掘削時の放土作業や荒スキトリ作業(刃先で平地をラフにならす作業)などの複数の操作レバーをフルに操作するフルレバー作業時には、オペレータとしては操作レバーの操作比に気を遣うことなく、負荷なりの作業を行うことができる。
【0016】
以上のように、上記先願に記載された発明は、圧力補償の機能を作業の内容に応じて、あるいはオペレータの操作感覚に合わせて、容易に変えることができるという利点を得ている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
上述した補正係数Kiによる分流補償では、最大負荷となっている駆動軸では、補正係数Ki=√(△Pmin /△Pi)の分母分子の値が同一であり(Ki=1)、最大負荷圧となっている駆動軸の操作弁の開口面積は絞られず、圧力補償の度合いは作業内容が同じであれば変わらないため、つぎのような問題が招来する。
【0018】
すなわち、上述した荒スキトリ作業等などのフルレバー複合操作時には、フルレバーの状態から、高負荷となっている駆動軸のレバーのみを中立側にゆっくり戻していったときに、軽負荷側の油圧アクチュエータの速度を、加速させたいとの要求がある。
【0019】
しかし、上記先願に開示された発明によれば、高負荷側の駆動軸の補正係数Kiは常に1のままであり、圧力補償の度合は変わらず、かつポンプ圧は高負荷となっている油圧アクチュエータの負荷圧にならってしまうので、高負荷側のレバーをゆっくり戻したとしても、軽負荷側の油圧アクチュエータの速度は変化しないことになる。このように、フルレバー操作時に、フルレバーの状態から、高負荷となっている駆動軸のレバーのみを中立側にゆっくり戻していったときに、軽負荷側の油圧アクチュエータの速度が、加速されるという操作感覚を得ることができないことになっていた。
【0020】
また、ブーム、旋回体などの慣性体を対象とした分流補償では、駆動指令を与えてから油圧アクチュエータが実際に動き出すまでにしばらく時間がかかるために、起動加速時に流量があまり流れず、負荷圧がそのときのポンプ圧にならってしまうという現象が生じることになる。
【0021】
例えば、油圧ショベルでダンプトラックへの積込み作業を行う場合には、ブーム上げと旋回の複合操作が行なわれるが、このような慣性体同士の作業では、お互いに差圧Piの値がほぼ同じになるために、上述した差圧の大きさに応じた開口面積補正制御を実行しても、圧力補償の度合いに大きく差をつけることができない。
【0022】
ここに、上記ブーム上げと旋回の複合操作時には、バケットの積荷の多少によらずにダンプへの積込み位置を一定に保つために(バケット移動軌跡を一定に保持するために)、比較的軽負荷となっている旋回側の操作弁の開口面積を、より絞りこんでやり、レバーの微操作性を向上させるとともに、高負荷側のブームに多量の流量を供給したいとの要求がある。
【0023】
しかし、差圧の大きさの応じた開口面積補正制御だけでは、ブームと旋回の両駆動軸の負荷圧がポンプ圧にならってしまうため、こうした圧力補償の過補償制御(軽負荷側となっている駆動軸の開口面積を、より絞る制御)を実現することが不可能であり、上述したレバー微操作性を向上させるとともに高負荷側の多量の流量を供給したいとのオペレータの要求が満たされないことになっていた。
【0024】
本発明は、こうした実状に鑑みてなされたものであり、操作弁の前後差圧を検出し、差圧の大きさに応じて圧力補償を定める制御を行う際に、圧力補償の度合いを弱めて、より「負荷なり」となる補償を行えるようにすることを第1の解決課題としており、また、圧力補償の度合いを強め過補償にすることにより、レバー微操作性を向上させるとともに高負荷側に多量の圧油を供給させるようにすること第2の解決課題としており、これらにより作業効率を向上させることを共通の課題としている。
【0025】
【課題を解決するための手段および効果】
そこで、請求項2に係る発明では、上記第1の解決課題達成のために、
油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出圧油が供給されることにより駆動される複数の油圧アクチュエータと、これら複数の油圧アクチュエータ毎に設けられた複数の操作子と、これら複数の操作子毎に設けられ、操作子の操作量に応じて開口面積が変化され、この開口面積に応じた流量の圧油を、対応する油圧アクチュエータに供給する複数の操作弁と、操作弁の流入側の圧油の圧力と流出側の圧油の圧力との前後差圧が大きくなるほど、所定の圧力補償度合いをもって、この操作弁の開口面積を小さくする圧力補償手段とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、
前記複数の操作子のうちの特定の操作子の操作量の大きさに応じて、前記圧力補償手段による圧力補償度合いを小さくするように、圧力補償度合いを補正する圧力補償度合い補正手段
を具えるようにしている。
【0026】
すなわち、かかる構成によれば、複数の操作子のうちの特定の操作子の操作量の大きさに応じて、圧力補償手段による圧力補償度合いが小さくなるように、圧力補償度合いが補正される。請求項3に係る発明においても同様に、圧力補償手段による圧力補償度合いが小さくなるように、圧力補償度合いが補正される。
【0027】
具体的には、操作弁の前後の検出差圧が大きくなればなるほど、対応する操作弁の開口面積を絞る度合いを大きくする補正量をもって補正係数が演算される。これにより、油圧ポンプの圧力は最小差圧となっている油圧アクチュエータの負荷圧力(最大負荷圧)以上に保たれることになる。
【0028】
そこで、上記演算された補正係数が、複数の操作子のうちの特定の操作子の操作量に応じて、差圧の大きさに応じた補正量を減らすように、さらに補正される。
【0029】
そして、最終的に、この補正係数を用いて、対応する操作子の操作量が補正される。
【0030】
具体的には、特定の操作レバーの操作量、例えば最小差圧となっている操作弁に対応する操作レバーの操作量が小さくなればなるほど、上記差圧の大きさに応じた補正量を減らすように、つまり操作弁の開口面積を絞る度合いを減らすように、補正係数が、補正され、この補正係数を用いて操作レバーの操作量が補正されることになる。このように、操作弁の開口面積を絞る度合いが減ったことにより、軽負荷側の操作弁への流量が増大することになる。さらに、油圧ポンプが流量飽和(要求流量がポンプ吐出可能量を越えている)している場合、油圧ポンプが最大負荷圧を保てなくなり、ポンプ圧力−流量等馬力性能カーブより、ポンプ吐出圧の低下に応じて、吐出可能流量が増え、軽負荷側の操作弁への流量がより増大される。
【0031】
したがって、フルレバー操作時に、フルレバーの状態から、高負荷となっている駆動軸のレバー(特定の操作子)のみを中立側にゆっくり戻していった場合に、軽負荷側の操作弁の開口面積を絞る度合いを減らすような補正がなされるので、この軽負荷側の油圧アクチュエータの速度が、加速されるという操作感覚を得ることができる。
【0032】
請求項5に係る発明では、上記第2の解決課題達成のために、
油圧ポンプと、この油圧ポンプの吐出圧油が供給されることにより駆動される複数の油圧アクチュエータと、これら複数の油圧アクチュエータ毎に設けられた複数の操作子と、これら複数の操作子毎に設けられ、操作子の操作量に応じて開口面積が変化され、この開口面積に応じた流量の圧油を、対応する油圧アクチュエータに供給する複数の操作弁と、操作弁の流入側の圧油の圧力と流出側の圧油の圧力との前後差圧が大きくなるほど、所定の圧力補償度合いをもって、この操作弁の開口面積を小さくする圧力補償手段とを具えた油圧駆動機械の制御装置において、
前記複数の操作弁のうちの特定の操作弁に対応する油圧アクチュエータに流入する圧油の圧力に応じて、前記圧力補償手段による圧力補償度合いを大きくするように、圧力補償度合いを補正する圧力補償度合い補正手段
を具えるようにしている。
【0033】
すなわち、かかる構成によれば、複数の操作弁のうちの特定の操作弁に対応する油圧アクチュエータに流入する圧油の圧力に応じて、圧力補償手段による圧力補償度合いが大きくなるように、圧力補償度合いが補正される。請求項4に係る発明、請求項6に係る発明、請求項7に係る発明においても同様に、圧力補償手段による圧力補償度合いが大きくなるように、圧力補償度合いが補正される。
【0034】
具体的には、操作弁の前後の検出差圧が大きくなればなるほど、対応する操作弁の開口面積を絞る度合いを大きくする補正量をもって補正係数が演算される。つまり、軽負荷となっている操作弁への多大な圧油の流入が抑制されるような補正がなされる。
【0035】
そこで、上記演算された補正係数が、複数の操作弁のうちの特定の操作弁に対応する油圧アクチュエータに流入する圧油の圧力に応じて、差圧の大きさに応じた補正量が増やされるように、さらに補正される。そして、最終的に、この補正係数を用いて、対応する操作子の操作量が補正される。
【0036】
具体的には、特定の操作弁から油圧アクチュエータに流入する圧油の圧力、例えば、最小差圧となっている操作弁から油圧アクチュエータに流入する圧油の圧力が大きくなればなるほど、上記差圧の大きさに応じた補正量を増やすように、つまり操作弁の開口面積を絞る度合いを増やすように、補正係数が、補正され、この補正係数を用いて操作レバーの操作量が補正されることになる。このように、操作弁の開口面積を絞る度合いが増えたことにより、軽負荷側の操作弁への圧油の流入がさらに抑制されることになる。
【0037】
したがって、たとえば、ブーム上げと旋回の複合操作を行う場合のように、差圧の大きさに応じた補正だけでは、ブーム側と旋回側とで圧力補償の度合いに大きく差をつけることができない場合であったとしても、軽負荷側である旋回側の操作弁の開口面積を、より絞りこむ補正ができるようになり、レバー微操作性が向上するとともに、高負荷側へは、より多くの流量の圧油が流れるようになり、バケットの積荷の多少いかんによらずに、常にダンプトラックへの積込み位置を一定に保つ(バケット移動軌跡を一定に保持する)ことが可能となる。
【0038】
また、請求項1に係る発明では、第1の解決課題、第2の解決課題達成のために、特定の操作子の操作量の大きさに応じて、圧力補償の度合いを弱めたり、圧力補償の度合いを強めたりするように圧力補償度合いが補正される。
以上のように、本発明によれば、特定の操作レバーの操作量、特定の駆動軸の負荷圧などに応じて、圧力補償の度合いを弱めたり、圧力補償の度合いを強めたりすることで、オペレータの要求する操作感覚に、より合致させることができるので、作業効率が飛躍的に向上する。また、かかる制御の実現には、個々の制御内容に応じて機械的な部品を追加することを要しないので、コストを最小限に抑えることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る油圧駆動機械の制御装置の実施の形態について説明する。
【0040】
なお、この実施の形態では、油圧駆動機械として、油圧ショベルのような建設機械を想定している。
【0041】
図1は、油圧ショベルの制御装置の構成を示している。
【0042】
同図に示すように、この装置は、図示せぬエンジンによって駆動され、制御部8から出力される駆動指令に応じて斜板傾転角が変化され、これによって吐出流量が変化される可変容量型の油圧ポンプ1と、2つの操作子としての操作レバー6,7にそれぞれ対応して設けられた2つの油圧アクチュエータとしての油圧シリンダ2,3と、油圧ポンプ1と上記油圧シリンダ2,3との間の2つの圧油供給路31,32にそれぞれ設けられ、制御部8から出力される駆動指令S1,S2に応じて、その開口面積が変化され、その変化された開口面積に応じた流量の圧油を、それぞれ対応する油圧シリンダ2,3に供給する2つの操作弁としての流量制御弁4,5と、上記操作レバー6,7の操作量V1,V2を、後述するように補正する等の処理を行い、この補正された操作量に応じた駆動指令信号S1,S2を、それぞれ対応する流量制御弁4,5に対して出力し、それに応じて、それぞれ対応する油圧シリンダ2,3を駆動制御する制御部8とから構成されている。
【0043】
上記操作レバー6は図示せぬ作業機であるブーム(油圧シリンダ2に接続されている)を駆動させるための電気レバーであり、オペレータが操作した量に比例した電気信号を出力する。同様に操作レバー7は、図示せぬ作業機であるアーム(油圧シリンダ3に接続されている)を駆動させるための電気レバーであり、オペレータが操作した量に比例した電気信号を出力するものである。
【0044】
上記圧油供給路31,32に分岐される圧油供給路30上には、油圧ポンプ1の吐出圧力Ppを検出する圧力センサ9が配設されている。
【0045】
また圧油供給路31のうち、油圧シリンダ2のボトム室に連通する供給路上、同シリンダ2のヘッド室に連通する供給路上には、それぞれブームの負荷圧力P1B,P1Hを検出する圧力センサ10a,10bが配設されている。
【0046】
同様に、圧油供給路32のうち、油圧シリンダ3のボトム室に連通する供給路上、同シリンダ3のヘッド室に連通する供給路上には、それぞれアームの負荷圧P2B,P2Hを検出する圧力センサ11a,11bが配設されている。
【0047】
これら各圧力センサの検出信号は、上記操作レバー6,7の操作量を示す電気信号とともに、制御部8に入力され、図2に示される処理が実行される。
【0048】
図2は、制御部8で行なわれる演算処理を説明するブロック図である。なお、この図2では、説明の便宜のため演算処理が各演算器で行われるものとして説明しているが、もちろん全てソフトウェアで処理するようにしてもよい。
【0049】
いま、図2の矢印に示すように、操作レバー6がブーム用油圧シリンダ2を伸長させる方向に操作されており、操作レバー7がアーム用油圧シリンダ3を縮退させる方向に操作されている場合を想定する。
【0050】
制御部8の差圧検出手段8aには、操作レバー6,7の操作量V1,V2を示す信号、圧力センサ9,10a,10b,11a,11bの各圧力検出信号Pp,P1B,P1H,P2B,P2Hが入力される。
【0051】
そして、操作レバー6の方向(伸長方向)に応じて、P1B,P1Hの中から、P1B(油圧シリンダ2に圧油が流入する側であるボトム室側)が選択されて、ブ−ム用流量制御弁4の前後差圧△P1=Pp−P1Bが演算される。一方、操作レバ−7の方向(縮退方向)に応じて、P2B,P2Hの中から、P2H(油圧シリンダ3に圧油が流入する側であるヘッド室側)が選択されて、ア−ム用流量制御弁5の前後差圧△P2=Pp−P2Hが演算される。
【0052】
制御部8の第1の補正係数演算手段8bでは、上記差圧検出手段8aで検出、演算された検出差圧△P1、△P2が入力され、これらの内で最小の差圧△Pminが選択される。
【0053】
さらに、この最小差圧ΔPminを用いて、ブ−ム用操作レバ−6の操作量V1を補正するための補正係数K1が、K1=√(△Pmin /△P1)と演算されるとともに、アーム用操作レバー7の操作量V2を補正するための補正係数K2が、K2=√(△Pmin /△P2)と演算される。
【0054】
つぎに、第2の補正係数演算手段8cでは、上記第1の補正係数演算手段8bにおける最小差圧ΔPminの選択処理に連動して、最小差圧ΔPminとなっている駆動軸側のレバ−操作量を最小差圧側操作量Vminとして選択する処理が実行される。すなわち、上記第1の補正係数演算手段8bで最小差圧ΔPminがブ−ム側の差圧ΔP1である場合には、最小差圧側操作量Vminとして、ブ−ム用操作レバ−6の操作量V1が選択(Vmin=V1)され、また、最小差圧ΔPminがア−ム側の差圧ΔP2である場合には、最小差圧側操作量Vminとして、ア−ム用操作レバ−7の操作量V2が選択(Vmin=V2)されることになる。
【0055】
第2の補正係数演算手段8cには、最小差圧側操作量Vminと補正係数K1、K2の下限値KLとの対応関係が、操作量Vminの値が小さくなるにつれて補正係数下限値KLが大きくなるような関係をもって、記憶テーブルとして記憶されている。そこで、現在の最小差圧側操作量Vminの大きさに対応する補正係数下限値KLがこの記憶テーブルから読み出される。なお、最小差圧側操作量Vminと補正係数下限値KLとの対応関係を記憶テーブルとして記憶しておく代わりに、最小差圧側操作量Vminから補正係数下限値KLを演算する演算式を用意しておき、演算により直接補正係数下限値KLを求めるようにしてもよい。
【0056】
そこで、こうして求められた補正係数下限値KLと、ブ−ム側の操作量を補正する補正係数K1、ア−ム側の操作量を補正する補正係数K2との大小比較がそれぞれ行われ、大きな方が、新たに補正係数K1′,K2′として選択出力される。
【0057】
操作量補正手段8dには、上記補正係数K1、K2をさらに補正した補正係数K1´、K2´が入力されるとともに、操作レバー6、7からの駆動指令値としての操作量V1、V2が入力される。
【0058】
そこで、予め設定されている操作ストローク量(流量制御弁4のスプールストローク量)V1と、流量制御弁4のスプールの開口面積A1との関係に基づき、現在の操作量V1に対応する開口面積A1が求められる。同様にして、現在の操作量V2に対応する開口面積A2が求められる。ここで、上記スプールストローク−開口面積の関係は、スプールの形状から一義的に定まるものである。
【0059】
こうして得られた開口面積A1、A2に対して、上記求められた補正係数K1´、K2´がそれぞれ乗じられ、補正開口面積A1’=K1´・A1、A2’=K2´・A2が求められる。
【0060】
さらに、予め設定された、上記スプールストローク−開口面積の逆の関係より、上記補正開口面積A1’、A2’に対応するスプールストローク量S1、S2が求められ、このスプールストローク量S1、S2を示す信号が、ブーム用流量制御弁4のメインスプールを駆動する電磁比例パイロット弁12、アーム用流量制御弁5のメインスプールを駆動する電磁比例パイロット弁13の各ソレノイドに対して加えられる。この結果、これらパイロット弁12、13から、各入力電気信号に比例するパイロット圧が、流量制御弁4、5に対してそれぞれ加えられ、流量制御弁4、5の各メインスプールが、上記補正開口面積A1’A2’になるように駆動される。
以上の内容を具体的な数値を挙げて説明する。
【0061】
いま、オペレータがブーム上げとアームダンプの複合操作を行い、圧油の流入側であるブームボトム圧力P1Bが100kg/cm2、アームヘッド圧力P2Hが160kg/cm2、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが180kg/cm2であったものとすると、差圧検出手段8aでは、ブーム用流量制御弁4の前後差圧は、
△P1=Pp−P1B=180−100=80kg/cm2
と演算され、アーム用流量制御弁5の前後差圧は、
△P2=Pp−P2H=180−160=20kg/cm2
と演算される。
【0062】
つぎに、第1の補正係数演算手段8bでは、各差圧△P1,△P2のうちで最も小さい値を最小差圧△Pminとして選択するのであるから、
最小差圧△Pmin=△P2=20kg/cm2
となる。さらに、
ブーム側補正係数K1=√(△Pmin/△P1)=√(20/80)=0.5
アーム側補正係数K2=√(△Pmin/△P2)=√(20/20)=1.0と
演算される。
【0063】
ここで、最小差圧ΔPminが得られている駆動軸(この場合はアーム)の補正係数(K2)は、常に1になることがわかる。
【0064】
ここで、仮に、上記補正係数K1、K2がそのまま操作量補正手段8dに入力されたものと仮定すると(第2の補正係数演算手段8cが存在しないと仮定すると)、この操作量補正手段8dでは、各レバー操作量Viに応じて定まる開口面積Aiに対して、補正係数Kiを乗算して求めた補正開口面積Ki・Aiに相当する駆動指令信号S1、S2を出力するのであるから、ブーム用流量制御弁4に対しては本来の開口面積A1を0.5倍した駆動指令が、アーム用流量制御弁5に対しては本来の開口面積A2を1.0倍した駆動指令が出力されることになる。
【0065】
すなわち、最小差圧ΔPminが得られているアーム側の開口面積A2は補正されることなく、差圧ΔP1がより大きな値を示しているブーム側の開口面積A1については、差圧ΔP1の大きさに応じた補正量だけ補正される。つまり差圧ΔP1の大きさに応じた分だけ開口面積A1を絞るような補正がなされ、圧力補償が実現される。
【0066】
ここに、第2の補正係数演算手段8cでは、最小差圧ΔPminが得られている駆動軸がアーム側となっているため、アーム側のレバー操作量V2が最小差圧側操作量Vminとして選択される。
【0067】
いま、アーム側操作レバー7の操作量Vmin が100%(フルレバー操作)であったものとすると、上記記憶テーブルより、操作量Vmin最大値に対応する補正係数下限値KL=0.2が読み出され、この補正係数下限値KLと上記各補正係数K1,K2との大小比較がそれぞれ行われる。K1=0.5,K2=1.0となっており、補正係数K1,K2の方が補正係数下限値KLよりも大きいので、補正係数下限値KLに影響されることなく、補正係数K1,K2がそのままK1′,K2′として第2の補正係数演算手段8cから出力されることになる。
【0068】
ところが、アーム側操作レバー7が上記フルレバー位置(操作量Vmin =100%)から中立位置(操作量Vmin=0%)に戻されると、操作量Vmin最小値に対応する補正係数下限値KL=0.8が、上記記憶テーブルから読み出され、この補正係数下限値KLと上記各補正係数K1,K2との大小比較がそれぞれ行われる。K1=0.5,K2=1.0となっており、補正係数K2(=1.0)に関しては補正係数下限値KL(=0.8)よりも大きいので、補正係数K2がそのままK2´として第2の補正係数演算手段8cから出力されることになるが、補正係数K1(=0.5)に関しては補正係数下限値KL(=0.8)の方が大きな値を示しているので、補正係数下限値KLがK1の代わりにK1´として第2の補正係数演算手段8cから出力されることになる。
【0069】
これを、オペレータの操作感覚で説明すると、ブーム上げとアームダンプというフルレバー作業を行っているときに、高負荷圧側になっているアーム用の操作レバー7をフルレバー位置から中立位置に徐々に戻していくと、低負荷側になっているブーム側の流量制御弁4の開口面積A1を絞る度合いが減少されるように、つまり圧力補償の度合いが緩やかになるように補正がなされるので(補正係数K1を大きくする)、油圧ポンプ1から低負荷側であるブーム側流量制御弁4に流入する圧油の流量が多くなり、ブーム側油圧シリンダ2の速度が、加速されるという操作感覚を得ることができ、オペレータの望む操作感覚に合致させることができる。
【0070】
また、このように軽負荷のブーム側の流量制御弁4の開口面積A1を絞らないようにすることで、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが高負荷のアーム側の負荷圧以下に落ち込むので、アーム用操作レバー7の操作にかかわらず、ポンプ全流量をブーム側に供給させて、加速化を図ることができる。
【0071】
以上説明した実施の形態によれば、油圧シリンダの各室ごとに圧力センサを配設しているが、図3(a)に示すように、流量制御弁4(あるいは5)のスプールストローク方向に応じて自動的に油圧シリンダ2(あるいは3)へ流入する側の圧油の負荷圧を導く管路14(あるいは管路15)を設け、この管路14(あるいは管路15)上に、油圧シリンダ2(あるいは3)に流入する側の圧油の負荷圧P1(あるいはP2)を検出する圧力センサ10c(あるいは11c)を設けるようにしてもよい。このようにすることで圧力センサの数を減らすことができる。しかも、この場合には、図4(a)に示すように、制御部8の差圧検出手段8a’において、図2で必要であった、ボトム側の圧力P1B(あるいはP2B)と、ヘッド側の圧力P1H(あるいはP2H)とを選択するための構成を設けなくて済むという効果が得られる。
【0072】
さらに、図3(b)に示すように、油圧ポンプ1の吐出圧Ppと上記流入側負荷圧P1(あるいはP2)との差圧ΔP1(あるいはΔP2)を直接検出する差圧センサ10d(あるいは11d)を設けるようにすれば、油圧ポンプ1用の圧力センサ9の配設をも省略することが可能となる。しかも、この場合には、図4(b)に示すように、制御部8の差圧演算手段8a’’において、図4(a)で必要であった、ポンプ吐出圧Ppと、負荷圧P1(あるいはP2)と差圧ΔP1(あるいはΔP2)を演算するための構成を設けなくて済むという効果が得られる。
【0073】
本発明としては、図5に示すようないわゆるロードセンシング制御が行われる油圧回路に適用してもよい。この図5に対応する制御ブロック図を図6に示す。なお、図1、図2、図3(b)、図4(b)と同一の要素には同一の符号を付けて説明を省略する。
【0074】
図5に示される油圧ショベルの制御装置では、流量制御弁4,5のそれぞれの流出側の負荷圧を導く管路14,15が配設されており、シャトル弁16によって、これら各負荷圧の内で高圧側の圧力PLが選択されるようになっている。シャトル弁16によって選択された最大負荷圧力PLの圧油が管路17を介して可変容量型ポンプ1の斜板傾転角を制御するサーボ弁19の一方に導きかれるとともに、このサーボ弁19の反対側には油圧ポンプ1の吐出圧Ppの圧油が管路18を介して導かれるようになっている。また、このサーボ弁19には、所定のばね力F=ΔPのバネが付設されている。したがって、このサーボ弁19では、上記ポンプ1の吐出圧Ppが、最大負荷圧PLよりも、バネ力に応じた一定値、つまり差圧予設定値ΔPだけ高くなるように、油圧ポンプ1の斜板傾転角が制御される。つまり、常に、差圧Pp−PLが差圧予設定値ΔPになるようなロードセンシング制御がなされる。
【0075】
ここで、油圧ポンプ1の吐出量に十分余裕があるものとすると、図2で説明した最小差圧△Pmin を上記差圧予設定値ΔPとみなすことができる。したがって、図6に示される第1の補正係数演算手段8b´では、最小差圧ΔPminを、上記ロードセンシング制御の目標差圧ΔPに固定設定することができる。この結果、図2の第1の補正係数演算手段8bのごとく差圧検出手段8aから出力される差圧検出値ΔP1、ΔP2の中から最小差圧△Pminを選択する処理を行う必要がなく、同様の制御を、より簡易な構成で行うことが可能となる。
【0076】
なお、この方式をとった場合には、目標差圧ΔP(=ΔPmin)と、実際に検出される差圧Pp−PLとの間にずれがあることにより、圧力補償としては完全に正確でなく誤差が生じる可能性もあるが、図2に示す制御と概略同等の効果は得られる。
【0077】
また、図7に示すように、最小差圧ΔPminを上記目標差圧ΔPに固定するするのではなくて、上記誤差を低減させるために、操作レバーの操作量の和に基づいて最小差圧ΔPminを予測するような実施も可能である。
【0078】
すなわち、油圧ポンプ1が目標差圧ΔPを保持できなくなり誤差が生じるのは、油圧ポンプ1の吐出可能量よりも操作レバーの操作量に応じた要求流量の方が大きくなっている場合であるので、吐出可能量と要求流量との比較結果に応じて最小差圧ΔPminを推定するようにしたものである。
【0079】
図7の第1の補正係数演算手段8b″には、各流量制御弁4、5に対する駆動指令信号(開口面積)S1,S2、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが入力される。ここで、駆動指令(開口面積)S1,S2と要求流量Q1、Q2(操作レバー6、7の操作量に応じた要求流量Q1、Q2)との対応関係は、予め記憶テーブルに記憶されている。そこで、入力された駆動指令(開口面積)S1、S2に対応する要求流量Q1、Q2がこの記憶テーブルから読み出され、この読み出された要求流量Q1、Q2の和が、全体の要求流量Qrとして求められる。
【0080】
一方、油圧ポンプ1に関して、ポンプ吐出圧Ppと吐出可能流量Qpとの対応関係を示す等馬力カーブが予め記憶テーブルに記憶されている。そこで、入力された油圧ポンプ1の検出吐出圧Ppに対応する吐出可能流量Qpがこの記憶テーブルから読み出される。
【0081】
また、ポンプ吐出可能流量Qpと全体要求流量Qrとの差△Qと、最小差圧ΔPminとの対応関係について、予め記憶テーブルに記憶されている。そこで、現在の差ΔQに対応する最小差圧ΔPminがこの記憶テーブルから読み出されることで、最小差圧が推定される。すなわち、ポンプ吐出圧Ppと最大負荷圧PLとの実際の差圧が十分大きい場合には、油圧ポンプ1で目標差圧が保持されるようになり、この実際の差圧が0になると、目標差圧が0になるような推定がなされる。
【0082】
このように、本実施形態によれば、ポンプ吐出可能流量Qpと全体要求流量Qrとの差ΔQに応じて最小差圧ΔPminをきわめて高い精度で、最小差圧ΔPminを検出することなく求めることができる。
【0083】
図2に示す第2の補正係数演算手段8cでは、第1の補正係数演算手段8bによる最小差圧ΔPminの選択処理に連動して、最小差圧ΔPminとなっている駆動軸の操作量を最小差圧側操作量Vmin として選択するようにしているが、最小差圧ΔPminになっている駆動軸の操作量Vminを逐次選択するのではなくて、特定の駆動軸の操作量をVminに固定してしまう実施も可能である。
【0084】
図8は、これを実現する制御ブロック図を例示したものである。
【0085】
同図8に示す第2の補正係数演算手段8c″では、最小差圧ΔPminになっている駆動軸がブーム、アームのいずれであろうとも、ブーム用操作レバー6の操作量V1が一義的にVminとされ、現在の操作量Vminに対応する補正係数下限値KLが記憶テーブルから読み出されるようになっている。
【0086】
この場合の現象を説明すると、いま、前述したのと同様にブーム上げとアームダンプの複合操作がなされており、ブーム側が高負荷圧になっている状態で、最大負荷圧であるブーム側の操作レバー6をフルレバー位置から中立位置に戻していくものとすると、図2の制御ブロック図の場合と同様にして、補正係数下限値KLが増大することにより低負荷側であるアーム用流量制御弁5の開口面積の絞り込みの度合いが弱まり、低負荷側のアーム用油圧シリンダ3に多くの流量が流れ込むようになり、負荷なりの流量分配が得られることになる。
【0087】
逆に、ブーム側が低負荷圧側になっている状態であるとして、このブーム側の操作レバー6をフルレバー位置から中立位置に戻していくものとすると、同様に補正係数下限値KLが増大することにより低負荷圧側であるブーム用流量制御弁4の開口面積の絞り込みの度合いが弱まり、低負荷側のブーム用油圧シリンダ2に多くの流量が流れ込むようになり、結果的に、負荷なりの流量分配を同様にして得ることができる。
【0088】
このように、Vmin を常時ブーム用操作レバー6の操作量V1として固定しておくことにより、ブームのファイコン操作時には油圧システム全体が負荷なりの動きとなり、またフルレバー操作時には油圧システム全体で圧力補償が十分かかった状態にもっていくことができ、オペレータの操作感覚に合致させることができる。
【0089】
以上のように、特定の駆動軸の操作量をVminに固定しておく場合であっても、この特定軸の操作に連動した負荷なりの流量分配を実現することができる。
【0090】
なお、ブームが単独操作されている場合には、第1の補正係数演算手段8bにおいて、ブーム用流量制御弁4の前後差圧△P1が最小差圧△Pminとして選択されており、補正係数K1は1になっているので、ブーム側は、第2の補正係数演算手段8c″で得られた補正係数下限値KL(≦1)の制限の影響を受けることはない。つまり、通常と同様に単独操作を行うことができる。
【0091】
また、Vminとなる駆動軸を一の駆動軸に固定するのではなく、作業内容に応じて適宜変更するような実施も可能である。
【0092】
図9は、これを実現する制御ブロック図を例示したものである。
【0093】
同図9に示す第2の補正係数演算手段8c″´のVmin選択処理部30では、複数の操作レバー6、7,40、41の内で同時に操作されているレバーの組合せに応じて、その中の特定の操作レバーの操作量がVminとして選択される。
【0094】
なお、図9において、40はバケットを駆動するための操作レバーであり、操作量V3が出力されるようになっており、41は油圧ショベルの上部旋回体を駆動するための操作レバーであり、操作量V4が出力されるようになっているものとする。
【0095】
例えば、第2の補正係数演算手段8c″´のVmin選択処理部30では、ブームと旋回用の操作レバーが同時操作されていると、ブーム用操作レバー6の操作量V1がVminとして選択され、またブームとアーム用の操作レバーが同時操作されていると、これら両操作レバー6、7の操作量の和V1+V2がVminとして選択され、またアームとバケット用の操作レバーが同時操作されていると、バケット用操作レバー40の操作量V3がVminとして選択され、これら以外の操作レバーの組合せでは、Vminが0に設定される。
以上説明した実施形態の第2の補正係数演算手段8c〜8c″´では、Vminの大きさに対応する補正係数下限値KLを求め、この補正係数下限値KLと第1の補正係数演算手段8bから出力される補正係数K1,K2との大小比較を行うようにしているが、図10に示すような処理にてこれと同等の処理を行うようにしてもよい。
【0096】
すなわち、図10に示す第2の補正係数演算手段8c″″では、操作量Vminと補正ゲインG(G≧1)との対応関係が予め記憶テーブルに記憶されている。そこで、図2の制御ブロック図と同様にして、現在最小差圧ΔPminになっている駆動軸の操作量Vmin(V1)に対応する補正ゲインGが、この記憶テーブルから読み出される。この読み出された補正ゲインGは、補正係数K1,K2に乗算され、この値G・K1、G・K2と、1.0との大小比較がそれぞれ実行され、小さい方の値が新たな補正係数K1´、K2´としてそれぞれ出力される。
【0097】
つまり、図2のように補正係数の下限を設定するのではなくて、いわば補正係数の上限を1.0でサチュレーションするという手法である。
【0098】
この図10に示す実施形態によれば、最小差圧側操作量Vminの大きさに応じて、補正係数K1,K2が1.0以下の範囲内で、1.0に、より近づくように補正されるので、図2の制御と同様に、低負荷圧側の流量制御弁の開口面積の絞りの度合いを(圧力補償の度合い)を減少させることができ、負荷なりの流量分配が実現されることになる。
【0099】
図11は図10の変形例である。
【0100】
すなわち、この図11では、最小差圧△Pminに前もって上記補正ゲインG(G≧1)が乗算され(最小差圧△Pminを実際よりも過大評価しておき)、補正係数K1,K2を予め大きめに演算しておくようにしている。そして、その後、1以上になった最小差圧側の駆動軸の補正係数の上限を、1以下に制限するようにしており、図10と同等の効果が得られる。
【0101】
以上説明した実施形態では、Vminと補正係数下限値KLあるいは補正ゲインGとの対応関係、つまり特性を、各補正係数K1,K2に共通のものとしているが、各補正係数K1、K2毎に補正係数下限値KLあるいは補正ゲインGの特性を異ならせる実施も可能である。
【0102】
図12は、これを実現する制御ブロック図であり、同図12の第2の補正係数演算手段8c″″″には、ブーム側とアーム側とで、最小差圧側操作量Vminと補正係数下限値KLとの対応関係、つまり特性がそれぞれ異なるものとして設定されている。この場合、アーム側の特性の方がブーム側の特性よりも、補正係数下限値KLの増大し始めるポイントが、より操作量Vminの小側に位置されるように、設定されている。
【0103】
このため、最大負荷圧側がブームであるときには、VminとKL1との特性にしたがい、操作レバーが僅かに中立側に戻されただけで、負荷なりの制御、つまり圧力補償を弱めた制御がなされることになるが、最大負荷圧側がアームであるときには、VminとKL2との特性にしたがい、操作レバーが相当中立側に戻されない限り、負荷なりの制御、つまり圧力補償を弱めた制御がなされないことになる。
【0104】
以上説明した実施形態の操作量補正手段8dでは、レバー操作量Vに対応する開口面積Aを演算し、これに補正係数K´を乗じることにより補正開口面積が得られる駆動指令Sを生成するようにしているが、図13(a)、(b)に示すように、より簡易に操作量補正手段8dを構成してもよい。
【0105】
図13(a)は、第2の補正係数演算手段8cから出力された補正係数K1′、K2´を、乗算部22、23にて操作量V1、V2に直接乗算することにより駆動指令S1、S2を生成するように構成したものである。
【0106】
図13(b)は、第2の補正係数演算手段8cから出力された補正係数K1′、K2´を、操作量最大値Vmaxに乗算したものと、操作量V1、V2との大小比較を最小値選択部22´、23´で行い、小さいものを駆動指令S1、S2として出力するように構成したものである。
【0107】
図13(a)、(b)に示す構成では、駆動指令S1、S2と開口面積A1、A2との対応関係あるいは操作量V1、V2と開口面積A1、A2との対応関係(略二次曲線である)を厳密に考慮していないので、完全に正確なる圧力補償を実現することはできないが、当該対応関係を厳密に考慮した場合と比較して遜色なく同等の負荷なりの制御を実現することができる。
【0108】
図14は、図13(a)、(b)に示す構成を実現するための全体構成図である。
【0109】
同図14に示すように、図1の電気操作レバー6、7の代わりに、油圧パイロット式操作レバー(いわゆるPPCレバー)6´、7´が設けられている。
【0110】
この操作レバー6´、7´の操作量を示すパイロット圧V1、V2は、圧力センサ20,21によってそれぞれ検出され、この検出された操作量V1,V2に基づいて前述したのと同様に補正係数演算処理が実行される。一方、操作レバー6´、7´の操作量を示す信号は、図13(a)あるいは(b)の操作量補正手段8dの乗算部22、23あるいは最小値選択部22´、23´に出力される。これらは、電磁減圧弁で構成されている。また、電磁減圧弁22、23あるいは22´、23´には、補正係数K1´、K2´が入力される。
【0111】
そこで、この電磁減圧弁22、23あるいは22´、23´に入力されている補正係数K1´、K2´が1のときには、油圧パイロット式操作レバー6´、7´から出力されているパイロット圧V1、V2は減圧されないで、そのまま出力されることになる。一方、補正係数K1´、K2´が1よりも小さくなると、操作レバ−6´、7´から出力されたパイロット圧が減圧されて、出力される。そして、この減圧されたパイロット圧V1、V2がそれぞれ流量制御弁4、5に対して加えられる。
【0112】
また、図14に示すごとく操作レバー6´、7´から出力されるパイロット圧V1、V2を、流量制御弁4、5までの管路の途中で減圧するという構成をとる代わりに、図15に示すように、操作レバー6´、7´の出力信号V1、V2をそのまま流量制御弁4、5にそれぞれ加えつつ流量制御弁4、5に付与される力を調整することにより、同様の効果を得るようにしてもよい。
【0113】
同図15では、操作レバー6´、7´の操作量を示すパイロット圧V1、V2がそのまま流量制御弁4、5にそれぞれ加えられる。
【0114】
流量制御弁4、5では、操作レバー6´、7´からのパイロット圧が作用する側の反対側に、電磁弁12,13から出力されたパイロット圧に比例した力がストローク規制部24、25によって付与される。ストローク規制部24、25は、流量制御弁4、5を付勢するバネに対して電磁比例弁12、13から出力されたパイロット圧に応じた力を加えるものである。
【0115】
すなわち、電磁弁12、13に、制御部8で生成された駆動指令S1、S2が入力されると、これら駆動指令S1、S2に比例したパイロット圧の圧油が、上記ストローク規制部24、25にそれぞれ加えられる。したがって、ストローク規制部24、25は、駆動指令S1、S2に応じたスプール位置を越えて、操作レバー6´、7´の操作量V1、V2に応じたスプール位置まで、流量制御弁4、5のスプールがストロークされてしまうことを防止する作用をなす。
【0116】
操作レバー6´、7´の操作量V1、V2がそれぞれ駆動指令S1、S2以下である場合には、このストローク規制部24、25によるストロークの制限は受けないが、操作レバー6´、7´の操作量V1、V2がそれぞれ駆動指令S1、S2よりも大きくなった場合には、ストローク規制部24、25によるストロークの規制を受けることになり、この図15に示す構成のものでも、図14の構成のものと同様の効果が得られる。
【0117】
以上説明した実施形態では、圧力補償の制御を、流量制御弁4、5の開口面積A1、A2を補正することにより実現しているが、図16に示すように、流量制御弁4、5に、流量分配を調整する圧力補償弁26、27がそれぞれ設けられている場合には、この圧力補償弁26、27を用いて同様の圧力補償の制御を行うようにしてもよい。
【0118】
すなわち、図16において、操作レバー6´、7´は、図14、図15と同様に油圧式PPCレバーであるものとする。
【0119】
流量制御弁4,5それぞれには、これら流量制御弁4、5の前後差圧ΔP1、ΔP2をそれぞれ制御する圧力補償弁26,27が付設されている。
【0120】
圧力補償弁26、27には、それぞれ、管路14,15を介して、流量制御弁4、5から流出する側の圧油が、弁の一方側に導かれるとともに、弁の他方側には、圧力補償弁26、27をそれぞれ通過し、流量制御弁4、5に流入する側の圧油が導かれている。さらに、圧力補償弁26、27には、これら両圧油に所定の差圧を持たせるように、電磁比例弁12,13から出力されるパイロット圧に応じた力と、バネによる付勢力が付与されている。
【0121】
いま、操作レバー6´、7´がフルレバー位置まで操作され、このフルレバー操作に応じたパイロット圧が流量制御弁4、5にそれぞれ加えられたときに、流量制御弁4、5の前後差圧ΔP1、ΔP2がそれぞれ所定の差圧、例えば20kg/cm2になるように設定されているものとする。
【0122】
ここで、操作レバー6´、7´を徐々に戻して、流量制御弁4、5に加えられるパイロット圧を小さくしていくと、圧力補償弁26、27がそれぞれ左側(開き側)に駆動されることになる。これにより、流量制御弁4、5の流入側の圧油の圧力が上昇することになり、この圧力が油圧ポンプ1の吐出圧Ppに近くなる。すなわち、流量制御弁4、5の前後差圧ΔP1、ΔP2が大になるので、流量制御弁4、5の開口面積A1、A2が同じであっても、より多くの流量が駆動軸に流れるようになり、開口面積A1、A2を補正する実施形態と同様に、負荷なりの流量分配が実現されることになる。
【0123】
図17は、図16に示す制御部8の構成を示す制御ブロック図である。
【0124】
同図17に示すように、差圧検出手段8a″では、流量制御弁と圧力補償弁とをまとめて1つの操作弁4´、5´とみなしている。すなわち、操作弁4´、5´に流入する圧油の圧力、つまり圧力補償弁26、27の前圧(ポンプ吐出圧)Ppが圧力センサ9で検出されるともに、この操作弁4´、5´から流出する圧油の圧力、つまり流量制御弁4、5の後圧(油圧シリンダ負荷圧)P1、P2がそれぞれ圧力センサ10c、10cで検出され、これらの差圧ΔP1、ΔP2(前後差圧)が演算される。
【0125】
第1の補正係数演算手段8bでは、補正係数K1、K2が、上記演算された前後差圧ΔP1、ΔP2に基づいて演算される。ただし、流量制御弁4、5の前後差圧自体は、圧力補償弁26、27の働きによって各駆動軸で所定の差圧に近くなるように制御されているので、補正係数K1,K2の値がゼロに近いほど圧力補償弁26、27にて圧力補償をかけている度合いが高いことになる。
【0126】
第2の補正係数演算手段8c7´には、パイロット圧センサ20、21でそれぞれ検出された操作レバー6´、7´の操作量V1,V2が入力され、これらの内で最小差圧側の操作量Vminが選択され、この最小差圧側操作量Vminに対応する補正係数下限値KLが記憶テーブルから読み出される。
【0127】
ここで、最小差圧側操作量Vminと補正係数下限値KLとの対応関係を示す特性は、最小差圧側操作量Vminが小さくなるにつれて、補正係数KLの値がゼロから1に徐々に近づく特性に設定されている。
【0128】
そこで、第1の補正係数演算手段8bで演算された補正係数K1,K2と、記憶テーブルから読み出された補正係数下限値KLとの差K1−KL、K2−KLがそれぞれ求められ、この差が新たな補正係数K1′,K2′(−1≦K′≦1)として出力される。
【0129】
操作量補正手段8d´には、補正係数K´(K1´、K2´)と電磁比例弁12、13に対する駆動指令S´(S1´、S2´)との対応関係を示す特性が予め記憶テーブルとして記憶されている。この特性は補正係数K1´、K2´がマイナスの値になるに従い、駆動指令S1´、S2´の値が小さくなるようなものとして設定されている。
【0130】
そこで、第2の補正係数演算手段8c7´から出力された補正係数K1′K2′が入力されると、この補正係数K1´、K2´に対応する駆動指令S1´、S2´がこの記憶テーブルから読み出され、圧力補償弁26、27の差圧を制御する電磁比例弁12、13に対してそれぞれ出力される。
【0131】
ここで、いま、ブームが最小差圧ΔPminとなっている駆動軸であるものとすると、第1の補正係数演算手段8bにおいて、このブーム側の補正係数K1が1と求められる。このため、第2の補正係数演算手段8c7´で補正係数下限値のKLとの差として求められるK1′は、最小差圧側操作量Vminの大きさにかかわらずに、常にプラスの値を示す。よって、最大の駆動指令S1´が操作量補正手段8d´から電磁比例弁12を介して圧力補償弁26に加えられ、圧力補償弁26は流量制御弁4の前後差圧ΔP1を、所定の差圧(20kg/cm2)に保持する作用をなす。
一方、最小差圧ΔPminになってい駆動軸以外の軸、たとえばアームでは、補正係数K2が1よりも小さくなっているので、補正係数K2の値が小さいほど、最小差圧側操作量Vminの操作量が小さいほど、補正係数K2′の負の絶対値は大きくなる。このため、操作量補正手段8d´から出力される駆動指令S2´としては、最大値よりも小さな値をとる。駆動指令S2´が小さくなると、圧力補償弁27を右側(閉じ側)に押す力が弱くなるので、圧力補償機能が弱まることになり、これにより、負荷なりの流量分配が実現されることになる。
【0132】
このように、高負荷圧側の操作レバーがフルレバー位置から中立位置に少しでも戻されると、最小差圧側操作量Vminが小さくなることにより、補正係数K2が小さいほど、つまり低負荷側の駆動軸(圧力補償弁での圧力補償が強い駆動軸)ほど、圧力補償の度合いが、減少されることになる。よって、たとえば、放土から掘削開始点への戻し操作など、ラフでスピードが要求される作業を行う場合に、オペレータとしては、最大負荷圧となっている駆動軸の操作レバーの操作を加減することにより(フルレバー位置から中立位置に戻すと)、より低負荷圧になっている駆動軸のみを加速させることができ、オペレータの望む操作感覚に合致させることができるとともに、作業効率を向上させることができる。
【0133】
・圧力補償の度合いを増大させる制御
以上説明した実施形態では、圧力補償の度合いを減少させる制御を行う場合について説明したが、逆に、圧力補償の度合いを増大させる制御を行う場合について、以下説明する。
【0134】
こうした、いわゆる圧力の過補償を行う方法として、第1の補正係数演算手段8bに入力される差圧を、実際に検出される差圧よりも大きめに補正しておく方法と、第1の補正係数演算手段8bで演算、出力される補正係数を、小さめに求める方法の2種類がある。
【0135】
そこで、まず、前者の第1の補正係数演算手段8bに入力される差圧を、実際に検出される差圧よりも大きめに補正しておく方法を実現する実施形態について図18を参照して説明する。
【0136】
図18は、図1の全体構成を前提として制御部8で実行される制御内容を示す制御ブロック図である。
【0137】
同図18に示すように、過補償補正手段8eでは、差圧検出手段8a″″を介して、油圧シリンダ2、3に流入される圧油の圧力P1,P2が取り込まれ、これら圧力P1,P2の内で、大きな方が最大圧Pmaxとして選択される。
【0138】
ここで、最大圧Pmax と、圧力補正ゲインGpとの対応関係が記憶テーブルに記憶されている。この対応関係を示す特性は、最大圧Pmaxが大きい程、圧力補正ゲインGpの値が1から0に徐々に変化する特性となるように設定されている。なお、圧力補正ゲインGpの値を、最大圧Pmaxの大きさいかんにかかわらずに、一定値に設定してもよい。
【0139】
そこで、現在の最大圧Pmaxに対応する圧力補正ゲインGpがこの記憶テーブルから読み出され、この読み出された圧力補正ゲインGpが、切換スイッチ31の3つの入力端子の内の一つの入力端子に加えられる。この切換スイッチ31の他の2つの入力端子には、常時1となる信号が加えられており、2つの出力端子からは検出圧力P1を補正するためのゲインG1、検出圧力P2を補正するためのゲインG2がそれぞれ出力される。
【0140】
この切換スイッチ31は、検出圧力P1、P2の中から最大圧Pmaxを選択する動作に連動して切換え作動される。検出圧力P1が最大圧Pmaxとして選択された場合には、切換スイッチ31からは1.0を示すゲインG1が出力されるとともに、圧力補正ゲインGpを示すゲインG2が出力されるように切り換えられ(上側に切り換えられ)、検出圧力P2が最大圧Pmaxとして選択された場合には、切換スイッチ31からは圧力補正ゲインGpを示すゲインG1が出力されるとともに、1.0を示すゲインG2が出力されるように切り換えられる(下側に切り換えられる)。
【0141】
いま、最大圧Pmaxがアーム側の検出圧力P2であるものとすると、切換スイッチ31からはゲインG1=Gp(Gp<1)、ゲインG2=1が切換出力され、これらゲインG1,G2が、実際の検出圧力P1,P2にそれぞれ乗算され、検出圧P1がP1´に補正されるとともに、検出圧P2がP2´に補正される。このため、補正圧力P1´は、実際の検出圧力P1よりも小さくなり、補正圧力P2´は、実際の検出圧力P2と同じ値をとる。
【0142】
この補正圧力P1´、P2´は、差圧検出手段8a″″に戻され、この補正圧力P1´、P2´とポンプ吐出圧の検出値Ppを用いて差圧ΔP1、ΔP2がそれぞれ求められ、これらが第1の補正係数演算手段8bに出力される。以下、
第1の補正係数演算手段8bでは、補正係数K1、K2が演算され、この補正係数K1、K2が操作量補正手段8dに出力され、この操作量補正手段8dから駆動指令S1、S2が生成、出力される。
【0143】
このように、軽負荷圧側であるブーム側の補正圧力P1´は、実際の検出圧力P1よりも小さく、つまり、より軽負荷なものと仮想されて、差圧ΔP1が求められる。したがって、差圧ΔP1としては、より大きな値をとることになり、補正係数K1は、より小さな値をとることになる。よって、ブーム側の流量制御弁4に出力される駆動指令S1は、より小さな値をとることにより、流量制御弁4の開口面積A1は、より絞られ、軽負荷側の駆動軸に流れる流量は、より制限されることになる。一方、高負荷側であるアーム側の補正圧力P2´は実際の検出圧力P2と同じで、補正係数K1は1.0のままであるので、高負荷側の駆動軸には流量が多く流れることになる。
【0144】
このように、本実施形態によれば、軽負荷側の駆動軸に関して、ポンプ吐出圧Ppとの差圧を、実際の差圧よりも大きくなるように補正するようにしているので、低負荷圧側の流量制御弁の開口面積を、より絞り、流量を、より制限することができるとともに、その分だけ、高負荷側の流量を、より多く流すことができるという過補償の作用がもたらされる。
【0145】
たとえば、ブーム上げと旋回とを同時に操作してダンプへの積込み作業を行う場合に、本実施形態の制御を適用することができる。掘削位置から放土位置までの旋回角が90度の場合に、旋回側を過補償すると、旋回体側の操作レバーによる微操作性が向上するとともに、ブームをきわめて速く上昇させることができるようになり、オペレータの望む操作感覚に合致させることができ、作業効率を向上させることができる。また、掘削位置から放土位置までの旋回角が180度の場合に、ブーム側を過補償すると、ブームの操作レバーによる微操作性が向上するとともに、旋回体をきわめて速く動かせることができるようになり、オペレータの望む操作感覚に合致させることができ、作業効率を向上させることができる。
【0146】
なお、上記実施形態では、最大圧Pmaxを圧力P1、P2の中から選択することにより求めるようにしているが、この最大圧Pmaxは、通常、油圧ポンプ1の吐出圧Ppに非常に近い値を示すので、補正ゲインGpを記憶テーブルから求める際に、最大圧Pmaxの代わりにポンプ吐出圧Ppを使用してもよい。
【0147】
また、上記実施形態では、最大圧Pmaxを示す駆動軸の種類に応じて、過補償とすべき駆動軸を選択するようにしているが、作業の目的に応じて過補償にすべき駆動軸を指示、設定する実施も可能である。
【0148】
図19は、これを実現する制御ブロック図である。
【0149】
同図19に示すように、過補償補正手段8e´には、差圧検出手段8a″″´を介してポンプ吐出圧Pp、検出負荷圧P1,P2が入力されており、現在のポンプ吐出圧Ppに対応する補正ゲインGpが記憶テーブルから読み出され、これがモード選択スイッチ32に入力される。
【0150】
このモード選択スイッチ32は、作業種類を示す作業モードを選択するスイッチであり、選択された作業モードに応じて過補償すべき駆動軸が切り換えられる。たとえば、作業モードとして、第1の作業モードを選択すると、モード選択スイッチ32は上側に切り換えられ、補正ゲインG1=1,補正ゲインG2=Gpが出力される。また、他の第2の作業モードを選択すると、モード選択スイッチ32は下側に切り換えられ、補正ゲインG1=Gp,補正ゲインG2=1が出力される。
【0151】
よって、第1の作業モードが選択されると、モード選択スイッチ32から出力された補正ゲインG1=1,補正ゲインG2=Gp(<1)が、それぞれ検出負荷圧P1,P2に乗算され、補正圧力P1´、P2´として、差圧検出手段8a″″´に戻される。以下、図18に示す制御ブロック図と同様の演算処理が実行されることになる。
【0152】
この結果、差圧ΔP2が実際の差圧よりも大きく求められることになり、流量制御弁5の開口面積A2は、より絞られ、アーム側に流れる流量は、より制限されることになる。一方、ブーム側の補正圧力P1´は実際の検出圧力P1と同じであり、差圧ΔP1は実際の差圧と同じであるので、補正係数K1は1.0のままとなり、ブーム側には流量が多く流れることになる。
【0153】
このように本実施形態では、第1の作業モードが選択されたならば、アーム側の圧力P2の方がブーム側の圧力よりも低い、軽負荷であると仮定して、アーム側の過補償制御がなされることになる。一方、逆に第2の作業モードが選択されたならば、ブーム側の圧力P1の方がアーム側の圧力よりも低い、軽負荷であると仮定して、ブーム側の過補償制御がなされる。
【0154】
この場合、記憶テーブルの内容として、Ppが小さい値(例えば100kg/cm2)を示すときに、補正ゲインGpの値として1.0が得られるように、Ppが高い値(例えば200kg/cm2)を示すときに、補正ゲインGpの値として0.5程度が得られるような特性に設定しておき、旋回体側を過補償する場合を想定すると、以下に示すような効果が得られる。
【0155】
ここで、過補償制御を行わない場合を想定する。
【0156】
すると、ダンプトラックへの積込み作業において、バケットが空荷の状態で、ブーム上げと旋回のフルレバー同時操作を行うと、油圧ポンプ1の吐出圧Ppは100kg/cm2程度となり、短時間で、ブーム上げに必要な上昇位置まで速く上昇させることができる。しかし、バケットに土砂などの積荷を多量に積んだ状態で、同じ操作を行ったとすると、今度は、油圧ポンプ1の吐出圧Ppは、200kg/cm2程度に上昇してしまい、ポンプ吐出圧Ppと吐出可能流量Qpの特性(等馬力曲線)で定まる吐出可能流量Qpによる流量制限によって、各油圧アクチュエータに流入する流量が減ってしまい、ブーム上昇に時間がかかってしまうことになる、なお、旋回体は、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが高いため、最初に加速されてしまうので、比較的遅くはならない。
【0157】
このようにして、バケットに土砂等の積荷が多量が積み込まれている場合には、空荷の場合に比較して、ブームが速く上昇しないことになり、バケットの移動軌跡が、本来の軌跡よりも下側に落ちてしまうことになる。
【0158】
そこで、かかる作業時に、本実施形態の過補償制御を適用すると、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが高いとき、つまりバケットに積荷が多量に積み込まれているときに、吐出圧Ppが高くなるほど旋回体側の流量制御弁の開口面積が、より絞られ、旋回体側への流量が、より抑制されることになる。そして、この流量が減った分だけ、ブーム側へ、より多くの流量の圧油を供給させることができる。このため、バケットに多量の積荷が積み込まれている場合であったとしても、ブームを、より速く上昇させることができる。つまり、バケットの移動軌跡は、下側に落ちてしまうことはなくなる。
【0159】
このように、本実施形態によれば、油圧ポンプ1の吐出圧Ppが大きくなるほど、旋回体側の流量制御弁の開口面積が、より絞られ、より過補償となるような制御がなされるので、バケットの積荷の多小いかんにかかわらず、常にバケットの移動軌跡を上方に維持することができ、オペレータとしては、バケットと地面との接触、ダンプトラックへの積込み高さを気にすることなく、フルレバー操作を行うことができる。この結果、作業効率を飛躍的に向上させることができる。
【0160】
さて、上述した実施形態では、圧力の過補償を行う方法として、第1の補正係数演算手段8bに入力される差圧を、実際に検出される差圧よりも大きめに補正しておく方法について説明したが、つぎに、第1の補正係数演算手段8bで演算、出力される補正係数を、小さめに求めておく他の方法について説明する。
【0161】
図20は、この方法を実施するための制御ブロック図である。
【0162】
同図20に示すように、過補償補正手段8e″には、第1の補正係数演算手段8bから出力された補正係数K1,K2が入力される。そこで、この入力された補正係数K1、K2がそれぞれn乗(n≧2)され、これが新たな補正係数K1´、K2´として操作量補正手段8dに出力される。そして、この操作量補正手段8dから駆動指令S1、S2がそれぞれ生成出力される。
【0163】
このように過補償補正手段8e″では、補正係数K1、K2をn乗することにより、補正係数K1、K2が小さな値を示すほど、つまり軽負荷圧になっている駆動軸ほど、より小さな値になるように補正している。
【0164】
たとえば、n乗を3乗とし、ブーム側が高負荷側であるとすると、ブーム側の補正係数K1は1であり、これを3乗したとしても、新たな補正係数K1´は1のままとなる。これに対して軽負荷側であるアーム側の補正係数K2が0.8であるとすると、これを3乗した結果は、0.512となる。新たな補正係数K2´が0.512となり、元の0.8に較べて、より小さな値となるので、アーム側の流量制御弁5の開口面積A2は、より絞られることになり、過補償が有効に実現されているのがわかる。
【0165】
また、n=2の場合には、第1の補正係数演算手段8bで演算、出力されたK1=√(ΔPmin/ΔP1)、K2=√(ΔPmin/ΔP2)を、過補償補正手段8e″であらためて2乗して、K1´=ΔPmin/ΔP1、K2´=ΔPmin/ΔP2を求めることになるので、第1の補正係数演算手段8bで、最初から、K1´=ΔPmin/ΔP1、K2´=ΔPmin/ΔP2を演算しておき、これをそのまま操作量補正手段8dに出力させてもよい。
【0166】
また、過補償補正手段8e″´を図21に示すように構成してもよい。
【0167】
すなわち、同図21に示す過補償補正手段8e″´では、油圧ポンプ1の吐出圧Ppと補正係数K1、K2の上限を制限するリミットKLとの対応関係が、記憶テーブルに予め記憶されている。そこで、現在の油圧ポンプ1の吐出圧Ppに対応する補正係数上限値KLがこの記憶テーブルから読み出される。モード選択スイッチ32は、この補正係数上限値KLにより補正係数の上限を制限すべき駆動軸を選択するものであり、記憶テーブルから読み出された補正係数上限値KLと、モード選択スイッチ32で選択された駆動軸側の補正係数、たとえばK1との大小比較が行われ、小さい方の値が、新たな補正係数K1´として出力される。よって、補正係数K1´は、元のK1に較べてより小さくなるように補正されることになり、ブーム側の流量制御弁4の開口面積A1は、より絞られるようになり、過補償が実現される。他方の補正係数K2は、1と大小比較がなされるので、補正係数K2´は、元の補正係数K2の値のままとなる。
【0168】
また、図22に示すように過補償補正手段8e″″を構成してもよい。
【0169】
同図22に示すように、この過補償補正手段8e″″には、操作レバー6、7の操作量V1,V2が入力される。また、操作レバー6、7の操作量V1、V2のうちで選択された操作量Vと、補正係数上限値KLとの対応関係を示す記憶テーブルが設定されている。上記選択操作量Vは、モード選択スイッチ32の選択操作に連動して、操作レバー6、7の操作量V1、V2の中から選択される。
【0170】
モード選択スイッチ32で第1の作業モードが選択され、上側に切り換えられると、選択操作量Vとしてブーム用操作レバー6の操作量V1が選択されるとともに、モード選択スイッチ32からアーム側の補正係数K2の上限値を制限する補正係数上限値KLが出力されることになる。この場合には、ブーム用操作レバー6の操作量Vが大きくなるに伴い、他の駆動軸であるアーム側の流量制御弁5の開口面積A2が、より多く絞られる。そして、ブーム側の流量はより増大することになる。
【0171】
一方、モード選択スイッチ32で第2の作業モードが選択され、下側に切り換えられると、選択操作量Vとしてアーム操作レバー7の操作量V2が選択されるとともに、モード選択スイッチ32からブーム側の補正係数K1の上限値を制限する補正係数上限値KLが出力されることになる。この場合には、アーム用操作レバー7の操作量Vが大きくなるに伴い、他の駆動軸であるブーム側の流量制御弁4の開口面積A1が、より多く絞られる。そして、アーム側の流量はより増大することになる。
【0172】
なお、以上説明した実施形態では、油圧ショベルのような建設機械を想定して説明したが、もちろん任意の油圧駆動機械に適用可能である。また、主に、ブーム、アームといった2つの作業機の制御に適用されることを想定したが、3以上の作業機に適用することも当然可能である。
【0173】
また、油圧アクチュエータとして、主に油圧シリンダを想定して説明したが、旋回体駆動用、走行用などに用いる油圧モータに対しても同様に本発明は適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る油圧駆動機械の制御装置の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図3】図3(a),(b)は、図2に示す差圧検出手段の別の実施構成図である。
【図4】図4(a),(b)は、図3の各構成に対応した制御ブロック図である。
【図5】 図5は、図1とは異なる全体構成を例示した図である。
【図6】図6は、図5に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図7】 図7は、図5に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図8】図8は制御部の第2の補正係数演算手段の構成を示すブロック図である。
【図9】図9は、制御部の第2の補正係数演算手段の構成を示すブロック図である。
【図10】図10は、制御部の第2の補正係数演算手段の構成を示すブロック図である。
【図11】図11は制御部の第2の補正係数演算手段の構成を示すブロック図である。
【図12】図12は、制御部の第2の補正係数演算手段の構成を示すブロック図である。
【図13】図13(a),(b)は、制御部の操作量補正手段の構成を示すブロック図である。
【図14】図14は、図1とは異なる全体構成を例示した図である。
【図15】図15は、図1とは異なる全体構成を例示した図である。
【図16】図16は、図1とは異なる全体構成を例示した図である。
【図17】図17は、図16に示す制御部の構成を示すブロック図である。
【図18】図18は制御部の過補償補正手段の構成を示すブロック図である。
【図19】図19は制御部の過補償補正手段の構成を示すブロック図である。
【図20】図20は制御部の過補償補正手段の構成を示すブロック図である。
【図21】図21は制御部の過補償補正手段の構成を示すブロック図である。
【図22】図22は制御部の過補償補正手段の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 可変容量型油圧ポンプ
2 ブーム用油圧シリンダ
3 アーム用油圧シリンダ
4 ブーム用流量制御弁
5 アーム用流量制御弁
6 ブーム用操作レバー
7 アーム用操作レバー
8 制御部
9 油圧ポンプ用圧力センサ
10a、10b ブーム油圧シリンダ用圧力センサ
11a、11b アーム油圧シリンダ用圧力センサ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a control device that drives and controls a hydraulic actuator in accordance with an operation amount of an operator in a hydraulic drive machine such as a hydraulic excavator or a crane.
[0002]
[Prior art]
In general, in a hydraulic drive machine such as a construction machine, a drive command signal indicating an operation amount of a plurality of operation levers is applied to a plurality of corresponding operation valves (flow control valves), and an opening area of the plurality of operation valves is reduced. It changes according to the said drive command signal, and the structure by which a corresponding some hydraulic actuator is driven by it is taken. That is, when a plurality of operation levers are operated simultaneously, the discharge pressure oil of the hydraulic pump is supplied to a plurality of hydraulic actuators via a plurality of operation valves on a plurality of pressure oil supply paths, and the plurality of hydraulic actuators are simultaneously Driven.
[0003]
In such a configuration, a technique called a load sensing system is known as a technique for eliminating the so-called load dependency of the driving speed of the hydraulic actuator during combined operation.
[0004]
In this system, a valve called a pressure compensation valve is provided between the hydraulic pump and the flow control valve, or between the flow control valve and the hydraulic actuator, and the pressure before and after the pressure oil valve passing through the flow control valve is provided. The differential pressure is compensated so as to have the same value for any drive shaft (for a construction machine, such as a boom or an arm). In other words, it is a general formula for hydraulic circuits,
Q = c · A · √ (ΔP)
(Where Q is a flow rate passing through the throttle of the flow control valve, c is a flow rate constant, A is an opening area of the throttle, and ΔP is a differential pressure before and after the throttle)
In FIG. 5, the flow rate Q proportional to the drive command value (opening area A) commanded by the operator is obtained by making the differential pressure ΔP the same for each drive shaft.
[0005]
Further, the discharge pressure of the hydraulic pump is controlled so that the discharge pressure of the hydraulic pump becomes a pressure obtained by adding the differential pressure before and after the maximum value of the load pressure of the hydraulic actuator being operated. This prevents a change in speed (load pressure dependency) due to a difference in load pressure of each hydraulic actuator during combined operation.
[0006]
On the other hand, this system has the disadvantages that the valve structure is complicated and that hunting is likely to occur due to poor hydraulic stability.
[0007]
Therefore, in order to solve this problem, in the prior application (Japanese Patent Application No. 8-43101, Japanese Patent Application No. 8-41554) related to the present applicant, the system is configured without using the pressure compensation valve. ing.
[0008]
In what is disclosed in the prior application, the general formula of the hydraulic circuit,
Q = c · A · √ (ΔP)
, The change in the speed of each hydraulic actuator caused by the difference in load pressure of each hydraulic actuator during combined operation, that is, the flow rate Qi of each hydraulic actuator (hereinafter subscript i indicates the i-th drive shaft) (load dependence) ) To prevent the differential pressure ΔPi of the throttle of the operating valve driven according to the operation of the operator, that is, the pressure Pp of the pressure oil flowing into the operating valve and the pressure PL of the pressure oil flowing out of the operating valve The differential pressure ΔPi is detected, and the following correction process is performed.
[0009]
That is, the minimum value ΔPmin among the detected differential pressures ΔPi is obtained, and the square root of the ratio of the differential pressure ΔPi to the minimum differential pressure ΔPmin is calculated for each drive shaft as the opening area correction coefficient Ki ( Ki = √ (ΔPmin / ΔPi)) is calculated, and opening correction is performed by multiplying this by the opening area Ai of the operating valve, which is a drive speed command by the operating lever. This can be expressed as an equation:
Qi = c · (Ai · Ki) · √ (ΔPi) = c · Ai · √ (ΔPmin / ΔPi) · √ (ΔPi) = c · Ai · √ (ΔPmin)
Thus, the flow rate Qi flowing into the i-th hydraulic actuator is divided by the ratio of the opening area command Ai of each axis on the basis of the minimum differential pressure ΔPmin common to all axes during the combined operation. .
[0010]
Here, in the drive shaft in which the differential pressure ΔPi is the minimum differential pressure ΔPmin, the value of the denominator of the correction coefficient Ki is the same (Ki = 1). Therefore, the opening area Ai cannot be reduced in the drive shaft where the load pressure PL is the maximum load pressure (the differential pressure ΔPi is the minimum differential pressure ΔPmin).
[0011]
By performing such a correction, the shunting performance according to the lever operation can be continuously performed without any shock by simple control regardless of the differential pressure ΔPi between the pump pressure Pp and the load pressure PL of each hydraulic actuator during the combined operation. It is possible to acquire it while maintaining the sex.
[0012]
In the prior application, a lower limit value KLi is provided for the correction coefficient Ki (0 ≦ Ki ≦ 1), and the lower limit value KLi is set to 0 so that a complete pressure compensation function can be used. By setting the lower limit value KLi to 1, a flow distribution that is completely loaded is realized.
[0013]
That is, by limiting the range in which the correction coefficient can be obtained to KLi ≦ Ki ≦ 1 by a function of lever operation amount or pressure, the pressure compensation function is strengthened or weakened.
[0014]
For example, by making the correction coefficient lower limit value KLi variable using a function of lever operation amount, the flow rate distribution (KLi = 0) with pressure compensation applied during fine operation, or rough operation of the full lever In some cases, it is possible to continuously change the flow rate distribution method, such as reducing the pressure compensation and distributing the flow rate to a load (KLi = 0.5).
[0015]
As a result, for example, during fine control work such as suspension work and slope leveling work, the operator can perform precision work according to the operating lever without depending on the load. During full lever work, such as rough skimming work (work that roughens the flat ground with the blade edge), the operator must perform heavy work without paying attention to the operation ratio of the operation lever. Can do.
[0016]
As described above, the invention described in the above-mentioned prior application has an advantage that the function of pressure compensation can be easily changed according to the contents of work or according to the operation feeling of the operator.
[0017]
[Problems to be solved by the invention]
In the shunt compensation using the correction coefficient Ki described above, the value of the denominator numerator of the correction coefficient Ki = √ (ΔPmin / ΔPi) is the same (Ki = 1) on the drive shaft that is at the maximum load, and the maximum load pressure. Since the opening area of the operation valve of the drive shaft is not reduced and the degree of pressure compensation does not change if the work contents are the same, the following problems arise.
[0018]
That is, during full lever combined operation such as the rough skid work described above, when only the lever of the drive shaft that is heavily loaded is slowly returned to the neutral side from the full lever state, the hydraulic actuator on the light load side There is a demand to increase the speed.
[0019]
However, according to the invention disclosed in the prior application, the correction coefficient Ki of the drive shaft on the high load side always remains 1, the degree of pressure compensation does not change, and the pump pressure is high. Since it becomes the load pressure of the hydraulic actuator, even if the lever on the high load side is slowly returned, the speed of the hydraulic actuator on the light load side does not change. In this way, during full lever operation, when only the lever of the drive shaft that is heavily loaded is slowly returned to the neutral side from the full lever state, the speed of the hydraulic actuator on the light load side is accelerated. I couldn't get a sense of operation.
[0020]
Also, in shunt compensation for inertial bodies such as booms and swiveling bodies, it takes a while for the hydraulic actuator to actually move after a drive command is given. Will become the pump pressure at that time.
[0021]
For example, when loading work onto a dump truck with a hydraulic excavator, a combined operation of raising the boom and turning is performed. In such work between inertia bodies, the value of the differential pressure Pi is substantially the same. For this reason, even if the opening area correction control according to the above-described differential pressure is executed, the degree of pressure compensation cannot be greatly varied.
[0022]
Here, during combined operation of raising the boom and turning, a relatively light load is used to keep the dumping position constant (to keep the bucket movement trajectory constant) regardless of the load of the bucket. There is a demand to further narrow down the opening area of the operation valve on the turning side to improve the fine operability of the lever and to supply a large amount of flow to the boom on the high load side.
[0023]
However, since the load pressure on both the boom and swivel drive shafts becomes the pump pressure only by opening area correction control corresponding to the magnitude of the differential pressure, such pressure compensation overcompensation control (on the light load side) It is impossible to realize the control of further reducing the opening area of the drive shaft, and the operator's request to improve the lever fine operability described above and supply a large flow rate on the high load side is not satisfied. I was supposed to.
[0024]
The present invention has been made in view of such a situation, and when the control for determining the pressure compensation according to the magnitude of the differential pressure is performed by detecting the differential pressure across the operation valve, the degree of pressure compensation is reduced. Therefore, the first solution is to make compensation for “loading” more, and by increasing the degree of pressure compensation to overcompensation, the lever operability is improved and the high load side is improved. The second problem to be solved is to supply a large amount of pressure oil to the tank, and the common problem is to improve the work efficiency.
[0025]
[Means for solving the problems and effects]
Therefore, in the invention according to
A hydraulic pump, a plurality of hydraulic actuators driven by being supplied with the discharge pressure oil of the hydraulic pump, a plurality of operators provided for each of the plurality of hydraulic actuators, and provided for each of the plurality of operators The opening area is changed in accordance with the operation amount of the operation element, and a plurality of operation valves for supplying pressure oil at a flow rate corresponding to the opening area to the corresponding hydraulic actuator, and pressure oil on the inflow side of the operation valve In the control device of the hydraulic drive machine comprising pressure compensation means for reducing the opening area of the operation valve with a predetermined pressure compensation degree as the differential pressure between the pressure and the pressure oil pressure on the outflow side increases,
Pressure compensation degree correction means for correcting the pressure compensation degree so as to reduce the pressure compensation degree by the pressure compensation means in accordance with the amount of operation of a specific operator among the plurality of operators.
It is intended to have.
[0026]
That is, according to such a configuration, the degree of pressure compensation is corrected so that the degree of pressure compensation by the pressure compensation means is reduced according to the magnitude of the operation amount of a specific operator among the plurality of operators. Similarly, in the invention according to
[0027]
Specifically, the correction coefficient is calculated with a correction amount that increases the degree of narrowing the opening area of the corresponding operation valve as the detected differential pressure before and after the operation valve increases. As a result, the pressure of the hydraulic pump is kept higher than the load pressure (maximum load pressure) of the hydraulic actuator having the minimum differential pressure.
[0028]
Therefore, the calculated correction coefficient is further corrected so as to reduce the correction amount according to the magnitude of the differential pressure in accordance with the operation amount of a specific operation element among the plurality of operation elements.
[0029]
Finally, using this correction coefficient, the operation amount of the corresponding operator is corrected.
[0030]
Specifically, as the operation amount of a specific operation lever, for example, the operation lever corresponding to the operation valve having the minimum differential pressure becomes smaller, the correction amount corresponding to the magnitude of the differential pressure is reduced. Thus, that is, the correction coefficient is corrected so as to reduce the degree of reducing the opening area of the operation valve, and the operation amount of the operation lever is corrected using this correction coefficient. Thus, the flow rate to the operation valve on the light load side increases because the degree of reducing the opening area of the operation valve is reduced. In addition, when the hydraulic pump is saturated (the requested flow rate exceeds the pump discharge capacity), the hydraulic pump cannot maintain the maximum load pressure. From the horsepower performance curve such as pump pressure-flow rate, the pump discharge pressure In accordance with the decrease, the dischargeable flow rate increases, and the flow rate to the operation valve on the light load side is further increased.
[0031]
Therefore, when operating only the lever (specific operating element) of the drive shaft that is heavily loaded from the full lever state to the neutral side during full lever operation, the opening area of the light load side operation valve is reduced. Since correction that reduces the degree of squeezing is performed, it is possible to obtain an operational feeling that the speed of the hydraulic actuator on the light load side is accelerated.
[0032]
In the invention according to
A hydraulic pump, a plurality of hydraulic actuators driven by being supplied with the discharge pressure oil of the hydraulic pump, a plurality of operators provided for each of the plurality of hydraulic actuators, and provided for each of the plurality of operators The opening area is changed in accordance with the operation amount of the operation element, and a plurality of operation valves for supplying pressure oil at a flow rate corresponding to the opening area to the corresponding hydraulic actuator, and pressure oil on the inflow side of the operation valve In the control device of the hydraulic drive machine comprising pressure compensation means for reducing the opening area of the operation valve with a predetermined pressure compensation degree as the differential pressure between the pressure and the pressure oil pressure on the outflow side increases,
Pressure compensation for correcting the degree of pressure compensation so that the degree of pressure compensation by the pressure compensation means is increased according to the pressure of the pressure oil flowing into the hydraulic actuator corresponding to a specific operation valve of the plurality of operation valves. Degree correction means
It is intended to have.
[0033]
That is, according to such a configuration, the pressure compensation is performed so that the degree of pressure compensation by the pressure compensation means increases according to the pressure of the pressure oil flowing into the hydraulic actuator corresponding to the specific operation valve among the plurality of operation valves. The degree is corrected. Similarly, in the invention according to
[0034]
Specifically, the correction coefficient is calculated with a correction amount that increases the degree of narrowing the opening area of the corresponding operation valve as the detected differential pressure before and after the operation valve increases. In other words, correction is performed so that a large amount of pressure oil flows into the operation valve that is lightly loaded.
[0035]
Therefore, the calculated correction coefficient increases the correction amount according to the magnitude of the differential pressure in accordance with the pressure of the pressure oil flowing into the hydraulic actuator corresponding to the specific operation valve among the plurality of operation valves. As further corrected. Finally, the operation amount of the corresponding operator is corrected using the correction coefficient.
[0036]
Specifically, as the pressure of the pressure oil flowing into the hydraulic actuator from the specific operation valve, for example, the pressure oil flowing into the hydraulic actuator from the operation valve having the minimum differential pressure increases, the pressure difference becomes larger. The correction coefficient is corrected so as to increase the correction amount according to the size of the control valve, that is, to increase the degree of reducing the opening area of the operation valve, and the operation amount of the operation lever is corrected using this correction coefficient. become. As described above, the increase in the degree of reducing the opening area of the operation valve further suppresses the inflow of pressure oil to the operation valve on the light load side.
[0037]
Therefore, for example, when performing a combined operation of raising the boom and turning, it is not possible to make a large difference in the degree of pressure compensation between the boom side and the turning side only by correcting according to the magnitude of the differential pressure. Even if it is, the opening area of the operation valve on the swing side, which is the light load side, can be corrected to be more narrowed, the lever fine operability is improved, and the flow rate is increased to the high load side. Thus, it is possible to always keep the loading position on the dump truck constant (keeping the bucket movement trajectory constant) regardless of the amount of loading of the bucket.
[0038]
Further, in the invention according to
As described above, according to the present invention, depending on the operation amount of a specific operation lever, the load pressure of a specific drive shaft, etc., by decreasing the degree of pressure compensation or increasing the degree of pressure compensation, Since the operation feeling required by the operator can be more closely matched, the work efficiency is dramatically improved. In addition, the realization of such control does not require the addition of mechanical parts according to the individual control contents, and thus the cost can be minimized.
[0039]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of a control device for a hydraulically driven machine according to the present invention will be described below with reference to the drawings.
[0040]
In this embodiment, a construction machine such as a hydraulic excavator is assumed as the hydraulic drive machine.
[0041]
FIG. 1 shows the configuration of a control device for a hydraulic excavator.
[0042]
As shown in the figure, this device is driven by an engine (not shown), and the swash plate tilt angle is changed in accordance with a drive command output from the
[0043]
The
[0044]
A
[0045]
Pressure sensors 10a for detecting the load pressures P1B and P1H of the booms are provided on the supply passage communicating with the bottom chamber of the
[0046]
Similarly, pressure sensors for detecting arm load pressures P2B and P2H are provided on the supply passage communicating with the bottom chamber of the
[0047]
The detection signals of these pressure sensors are input to the
[0048]
FIG. 2 is a block diagram illustrating arithmetic processing performed by the
[0049]
Now, as shown by the arrow in FIG. 2, the
[0050]
The differential pressure detection means 8a of the
[0051]
Then, according to the direction of the operation lever 6 (extension direction), P1B (the bottom chamber side where hydraulic oil flows into the hydraulic cylinder 2) is selected from P1B and P1H, and the boom flow rate is selected. The front-rear differential pressure ΔP1 = Pp−P1B of the
[0052]
The first correction coefficient calculation means 8b of the
[0053]
Further, using this minimum differential pressure ΔPmin, a correction coefficient K1 for correcting the operation amount V1 of the
[0054]
Next, in the second correction coefficient calculation means 8c, the lever operation on the drive shaft side having the minimum differential pressure ΔPmin is interlocked with the selection process of the minimum differential pressure ΔPmin in the first correction coefficient calculation means 8b. A process of selecting the amount as the minimum differential pressure side operation amount Vmin is executed. That is, when the minimum differential pressure ΔPmin is the boom-side differential pressure ΔP1 in the first correction coefficient calculating means 8b, the operation amount of the
[0055]
In the second correction coefficient calculating means 8c, the correspondence between the minimum differential pressure side operation amount Vmin and the lower limit value KL of the correction coefficients K1 and K2 is such that the correction coefficient lower limit value KL increases as the value of the operation amount Vmin decreases. Such a relationship is stored as a storage table. Therefore, the correction coefficient lower limit value KL corresponding to the current minimum differential pressure side operation amount Vmin is read from this storage table. Instead of storing the correspondence relationship between the minimum differential pressure side manipulated variable Vmin and the correction coefficient lower limit value KL as a storage table, an arithmetic expression for calculating the correction coefficient lower limit value KL from the minimum differential pressure side manipulated variable Vmin is prepared. Alternatively, the correction coefficient lower limit value KL may be obtained directly by calculation.
[0056]
Therefore, the correction coefficient lower limit KL thus obtained is compared with the correction coefficient K1 for correcting the boom-side operation amount and the correction coefficient K2 for correcting the arm-side operation amount. Is newly selected and output as correction coefficients K1 'and K2'.
[0057]
Correction coefficients K1 ′ and K2 ′ obtained by further correcting the correction coefficients K1 and K2 are input to the operation amount correction means 8d, and operation amounts V1 and V2 as drive command values from the operation levers 6 and 7 are input. Is done.
[0058]
Therefore, based on the relationship between the preset operation stroke amount (spool stroke amount of the flow control valve 4) V1 and the opening area A1 of the spool of the
[0059]
The opening areas A1 and A2 thus obtained are multiplied by the correction coefficients K1 ′ and K2 ′ obtained above, respectively, and correction opening areas A1 ′ = K1 ′ · A1 and A2 ′ = K2 ′ · A2 are obtained. .
[0060]
Further, spool stroke amounts S1 and S2 corresponding to the corrected opening areas A1 ′ and A2 ′ are obtained from a reverse relationship of the spool stroke and the opening area set in advance, and the spool stroke amounts S1 and S2 are indicated. A signal is applied to each solenoid of the electromagnetic
The above contents will be described with specific numerical values.
[0061]
Now, the operator performs a combined operation of raising the boom and arm dump, the boom bottom pressure P1B on the pressure oil inflow side is 100 kg / cm2, the arm head pressure P2H is 160 kg / cm2, and the discharge pressure Pp of the
ΔP1 = Pp-P1B = 180-100 = 80 kg / cm @ 2
And the differential pressure across the arm
ΔP2 = Pp-P2H = 180-160 = 20 kg / cm @ 2
Is calculated.
[0062]
Next, in the first correction coefficient calculation means 8b, the smallest value of the differential pressures ΔP1, ΔP2 is selected as the minimum differential pressure ΔPmin.
Minimum differential pressure △ Pmin = △ P2 = 20kg / cm2
It becomes. further,
Boom side correction coefficient K1 = √ (ΔPmin / ΔP1) = √ (20/80) = 0.5
Arm side correction coefficient K2 = √ (ΔPmin / ΔP2) = √ (20/20) = 1.0
Calculated.
[0063]
Here, it can be seen that the correction coefficient (K2) of the drive shaft (in this case, the arm) from which the minimum differential pressure ΔPmin is obtained is always 1.
[0064]
If it is assumed that the correction coefficients K1 and K2 are directly input to the operation amount correction means 8d (assuming that the second correction coefficient calculation means 8c does not exist), the operation amount correction means 8d The drive command signals S1 and S2 corresponding to the corrected opening area Ki · Ai obtained by multiplying the opening area Ai determined according to each lever operation amount Vi by the correction coefficient Ki are output. A drive command that multiplies the original opening area A1 by 0.5 is output to the
[0065]
That is, the opening area A2 on the arm side where the minimum differential pressure ΔPmin is obtained is not corrected, and the magnitude of the differential pressure ΔP1 for the opening area A1 on the boom side where the differential pressure ΔP1 shows a larger value. The correction amount is corrected according to the above. That is, correction is made to reduce the opening area A1 by an amount corresponding to the magnitude of the differential pressure ΔP1, and pressure compensation is realized.
[0066]
Here, in the second correction coefficient calculation means 8c, since the drive shaft from which the minimum differential pressure ΔPmin is obtained is on the arm side, the lever operation amount V2 on the arm side is selected as the minimum differential pressure side operation amount Vmin. The
[0067]
Assuming that the operation amount Vmin of the arm
[0068]
However, when the arm-
[0069]
This will be explained in terms of the operator's sense of operation. During the full lever operation of raising the boom and arm dumping, the
[0070]
Further, by not restricting the opening area A1 of the
[0071]
According to the embodiment described above, the pressure sensor is arranged for each chamber of the hydraulic cylinder. However, as shown in FIG. 3A, in the spool stroke direction of the flow control valve 4 (or 5). Correspondingly, a conduit 14 (or a conduit 15) for guiding the load pressure of the pressure oil that automatically flows into the hydraulic cylinder 2 (or 3) is provided, and the hydraulic pressure is provided on the conduit 14 (or the conduit 15). A
[0072]
Further, as shown in FIG. 3B, a
[0073]
The present invention may be applied to a hydraulic circuit in which so-called load sensing control as shown in FIG. 5 is performed. A control block diagram corresponding to FIG. 5 is shown in FIG. 1, 2, 3 (b), and 4 (b), the same reference numerals are given to the same elements, and description thereof is omitted.
[0074]
In the control device for the hydraulic excavator shown in FIG. 5,
[0075]
Here, assuming that the discharge amount of the
[0076]
When this method is adopted, there is a difference between the target differential pressure ΔP (= ΔPmin) and the actually detected differential pressure Pp−PL, so that the pressure compensation is not completely accurate. Although an error may occur, an effect substantially equivalent to the control shown in FIG. 2 can be obtained.
[0077]
Further, as shown in FIG. 7, instead of fixing the minimum differential pressure ΔPmin to the target differential pressure ΔP, in order to reduce the error, the minimum differential pressure ΔPmin is based on the sum of the operation amounts of the operation lever. It is also possible to implement such a method as to predict the above.
[0078]
That is, the
[0079]
7 is inputted with drive command signals (opening areas) S1 and S2 for the flow
[0080]
On the other hand, for the
[0081]
The correspondence relationship between the difference ΔQ between the pump dischargeable flow rate Qp and the total required flow rate Qr and the minimum differential pressure ΔPmin is stored in advance in the storage table. Therefore, the minimum differential pressure ΔPmin corresponding to the current difference ΔQ is read from this storage table, so that the minimum differential pressure is estimated. That is, when the actual differential pressure between the pump discharge pressure Pp and the maximum load pressure PL is sufficiently large, the target differential pressure is held by the
[0082]
Thus, according to the present embodiment, the minimum differential pressure ΔPmin can be obtained with extremely high accuracy and without detecting the minimum differential pressure ΔPmin in accordance with the difference ΔQ between the pump dischargeable flow rate Qp and the total required flow rate Qr. it can.
[0083]
In the second correction coefficient calculation means 8c shown in FIG. 2, the operation amount of the drive shaft having the minimum differential pressure ΔPmin is minimized in conjunction with the selection process of the minimum differential pressure ΔPmin by the first correction coefficient calculation means 8b. Although the differential pressure side operation amount Vmin is selected, the operation amount Vmin of the drive shaft having the minimum differential pressure ΔPmin is not sequentially selected, but the operation amount of a specific drive shaft is fixed to Vmin. It is also possible to implement.
[0084]
FIG. 8 exemplifies a control block diagram for realizing this.
[0085]
In the second correction coefficient calculation means 8c ″ shown in FIG. 8, the operation amount V1 of the
[0086]
Explaining the phenomenon in this case, the boom-up and arm-dump operations are combined as described above, and the boom-side operation, which is the maximum load pressure, is performed with the boom side at high load pressure. Assuming that the
[0087]
On the other hand, assuming that the boom side is in the low load pressure side, if the boom-
[0088]
Thus, by fixing Vmin as the operation amount V1 of the
[0089]
As described above, even when the operation amount of a specific drive shaft is fixed to Vmin, it is possible to realize a flow rate distribution that is a load linked to the operation of the specific shaft.
[0090]
When the boom is operated alone, in the first correction coefficient calculation means 8b, the front-rear differential pressure ΔP1 of the boom
[0091]
In addition, it is also possible to implement such that the drive shaft to be Vmin is not fixed to one drive shaft but is appropriately changed according to the work content.
[0092]
FIG. 9 illustrates a control block diagram for realizing this.
[0093]
In the Vmin
[0094]
In FIG. 9, 40 is an operation lever for driving the bucket, and an operation amount V3 is output. 41 is an operation lever for driving the upper swing body of the excavator, It is assumed that the operation amount V4 is output.
[0095]
For example, in the Vmin
In the second correction coefficient calculation means 8c to 8c "'of the embodiment described above, the correction coefficient lower limit value KL corresponding to the magnitude of Vmin is obtained, and this correction coefficient lower limit value KL and the first correction coefficient calculation means 8b. Although the magnitude comparison with the correction coefficients K1 and K2 output from is performed, the same processing as shown in FIG. 10 may be performed.
[0096]
That is, in the second correction coefficient calculation means 8c ″ ″ shown in FIG. 10, the correspondence relationship between the operation amount Vmin and the correction gain G (G ≧ 1) is stored in the storage table in advance. Therefore, as in the control block diagram of FIG. 2, the correction gain G corresponding to the operation amount Vmin (V1) of the drive shaft that is currently at the minimum differential pressure ΔPmin is read from this storage table. The read correction gain G is multiplied by the correction coefficients K1 and K2, the values G · K1, G · K2 and 1.0 are respectively compared in magnitude, and the smaller value becomes a new correction. The coefficients are output as coefficients K1 'and K2', respectively.
[0097]
In other words, this is a technique in which the lower limit of the correction coefficient is not set as shown in FIG.
[0098]
According to the embodiment shown in FIG. 10, the correction coefficients K1, K2 are corrected to be closer to 1.0 within the range of 1.0 or less in accordance with the magnitude of the minimum differential pressure side operation amount Vmin. Therefore, similarly to the control of FIG. 2, the degree of restriction of the opening area of the flow control valve on the low load pressure side (the degree of pressure compensation) can be reduced, and the flow distribution as a load is realized. Become.
[0099]
FIG. 11 is a modification of FIG.
[0100]
That is, in FIG. 11, the minimum differential pressure ΔPmin is multiplied in advance by the correction gain G (G ≧ 1) (the minimum differential pressure ΔPmin is overestimated from the actual value), and the correction coefficients K1 and K2 are set in advance. It is trying to calculate large. Then, after that, the upper limit of the correction coefficient of the drive shaft on the minimum differential pressure side that becomes 1 or more is limited to 1 or less, and the same effect as in FIG. 10 can be obtained.
[0101]
In the embodiment described above, the correspondence between Vmin and the correction coefficient lower limit value KL or the correction gain G, that is, the characteristic is common to the correction coefficients K1 and K2, but correction is performed for each correction coefficient K1 and K2. It is also possible to vary the characteristics of the coefficient lower limit value KL or the correction gain G.
[0102]
FIG. 12 is a control block diagram for realizing this, and the second correction coefficient calculation means 8c ″ ″ ″ in FIG. 12 includes a minimum differential pressure side operation amount Vmin and a correction coefficient lower limit on the boom side and the arm side. The correspondence relationship with the value KL, that is, the characteristics are set to be different, and in this case, the point at which the correction coefficient lower limit value KL starts to increase more in the arm side characteristics than in the boom side characteristics. It is set to be positioned on the small side of the amount Vmin.
[0103]
For this reason, when the maximum load pressure side is a boom, according to the characteristics of Vmin and KL1, the control of the load, that is, the control that weakens the pressure compensation is performed only by returning the operation lever slightly to the neutral side. However, when the maximum load pressure side is an arm, according to the characteristics of Vmin and KL2, unless the operating lever is returned to the neutral side, the load-like control, that is, the control with weak pressure compensation is not performed. become.
[0104]
The operation amount correction means 8d of the embodiment described above calculates the opening area A corresponding to the lever operation amount V and multiplies it by the correction coefficient K ′ so as to generate a drive command S for obtaining the correction opening area. However, as shown in FIGS. 13A and 13B, the operation
[0105]
In FIG. 13A, the correction coefficients K1 'and K2' output from the second correction coefficient calculation means 8c are directly multiplied by the operation amounts V1 and V2 by the
[0106]
FIG. 13B shows the smallest comparison of the magnitudes of the manipulated variables V1 and V2 with those obtained by multiplying the manipulated variables maximum value Vmax by the corrected coefficients K1 ′ and K2 ′ output from the second correction factor computing means 8c. This is performed by the value selectors 22 'and 23', and the small ones are output as the drive commands S1 and S2.
[0107]
In the configuration shown in FIGS. 13A and 13B, the correspondence between the drive commands S1 and S2 and the opening areas A1 and A2 or the correspondence between the operation amounts V1 and V2 and the opening areas A1 and A2 (substantially quadratic curve). ) Is not strictly considered, so it is not possible to realize completely accurate pressure compensation, but compared to the case where the corresponding relationship is strictly considered, control equivalent to the same load is realized. be able to.
[0108]
FIG. 14 is an overall configuration diagram for realizing the configuration shown in FIGS. 13 (a) and 13 (b).
[0109]
As shown in FIG. 14, hydraulic pilot operation levers (so-called PPC levers) 6 'and 7' are provided instead of the electric operation levers 6 and 7 of FIG.
[0110]
Pilot pressures V1 and V2 indicating the operation amounts of the operation levers 6 'and 7' are detected by the
[0111]
Therefore, when the correction coefficients K1 'and K2' input to the electromagnetic
[0112]
Further, as shown in FIG. 14, instead of adopting a configuration in which the pilot pressures V1 and V2 output from the operation levers 6 ′ and 7 ′ are reduced in the middle of the pipelines to the
[0113]
In FIG. 15, pilot pressures V1 and V2 indicating the operation amounts of the operation levers 6 'and 7' are applied to the
[0114]
In the
[0115]
That is, when the drive commands S1 and S2 generated by the
[0116]
When the operation amounts V1 and V2 of the operation levers 6 'and 7' are equal to or less than the drive commands S1 and S2, respectively, the stroke restriction by the stroke restriction portions 24 and 25 is not limited, but the operation levers 6 'and 7' When the manipulated variables V1 and V2 are larger than the drive commands S1 and S2, respectively, the stroke is restricted by the stroke restricting portions 24 and 25. Even the configuration shown in FIG. The same effect as that of the configuration can be obtained.
[0117]
In the embodiment described above, the pressure compensation control is realized by correcting the opening areas A1 and A2 of the flow
[0118]
That is, in FIG. 16, the operation levers 6 ′ and 7 ′ are hydraulic PPC levers as in FIGS.
[0119]
The flow
[0120]
In the
[0121]
Now, when the operating levers 6 'and 7' are operated to the full lever position, and the pilot pressure corresponding to the full lever operation is applied to the
[0122]
Here, when the operation levers 6 'and 7' are gradually returned to reduce the pilot pressure applied to the
[0123]
FIG. 17 is a control block diagram showing the configuration of the
[0124]
As shown in FIG. 17, in the differential pressure detection means 8a ″, the flow control valve and the pressure compensation valve are collectively regarded as one
[0125]
In the first correction coefficient calculation means 8b, the correction coefficients K1, K2 are calculated based on the calculated front-rear differential pressures ΔP1, ΔP2. However, since the differential pressure itself of the flow
[0126]
The operation amounts V1 and V2 of the operation levers 6 'and 7' detected by the
[0127]
Here, the characteristic indicating the correspondence between the minimum differential pressure side manipulated variable Vmin and the correction coefficient lower limit value KL is a characteristic in which the value of the correction coefficient KL gradually approaches 1 from zero as the minimum differential pressure side manipulated variable Vmin decreases. Is set.
[0128]
Therefore, differences K1-KL and K2-KL between the correction coefficients K1, K2 calculated by the first correction coefficient calculation means 8b and the correction coefficient lower limit value KL read from the storage table are respectively obtained. Are output as new correction coefficients K1 'and K2'(-1≤K'≤1).
[0129]
The operation
[0130]
Therefore, when the correction coefficient K1′K2 ′ output from the second correction coefficient calculation means 8c7 ′ is input, the drive commands S1 ′ and S2 ′ corresponding to the correction coefficients K1 ′ and K2 ′ are stored from this storage table. It is read out and outputted to the electromagnetic
[0131]
Here, assuming that the boom is a drive shaft having the minimum differential pressure ΔPmin, the first correction coefficient calculation means 8b obtains 1 as the boom-side correction coefficient K1. Therefore, K1 ′ obtained as a difference from the correction coefficient lower limit value KL by the second correction coefficient calculation means 8c7 ′ always shows a positive value regardless of the magnitude of the minimum differential pressure side operation amount Vmin. Therefore, the maximum drive command S1 ′ is applied from the operation amount correction means 8d ′ to the
On the other hand, since the correction coefficient K2 is smaller than 1 on an axis other than the drive shaft, for example, an arm, which has the minimum differential pressure ΔPmin, the smaller the correction coefficient K2 is, the smaller the operation amount of the minimum differential pressure side operation amount Vmin. Is smaller, the negative absolute value of the correction coefficient K2 'is larger. Therefore, the drive command S2 ′ output from the operation
[0132]
As described above, when the operating lever on the high load pressure side is returned from the full lever position to the neutral position, the minimum differential pressure operating amount Vmin decreases, so that the smaller the correction coefficient K2, that is, the low load side drive shaft ( The degree of pressure compensation decreases as the pressure compensation by the pressure compensation valve increases. Therefore, for example, when performing a rough and speed-requiring operation such as returning from the earth to the excavation start point, the operator adjusts the operation of the operating lever of the drive shaft at the maximum load pressure. (According to the return from the full lever position to the neutral position), only the drive shaft that is at a lower load pressure can be accelerated, and it can be matched to the operation feeling desired by the operator and work efficiency can be improved. Can do.
[0133]
・ Control to increase the degree of pressure compensation
In the embodiment described above, the case where the control for decreasing the degree of pressure compensation is performed has been described. Conversely, the case where the control for increasing the degree of pressure compensation is performed will be described below.
[0134]
As a method of performing such so-called overcompensation of pressure, a method of correcting the differential pressure input to the first correction coefficient calculation means 8b to be larger than the actually detected differential pressure, and a first correction There are two types of methods for obtaining a smaller correction coefficient calculated and output by the coefficient calculation means 8b.
[0135]
Therefore, first, an embodiment for realizing a method of correcting the differential pressure input to the former first correction coefficient calculation means 8b to be larger than the actually detected differential pressure will be described with reference to FIG. explain.
[0136]
FIG. 18 is a control block diagram showing control contents executed by the
[0137]
As shown in FIG. 18, in the
[0138]
Here, the correspondence relationship between the maximum pressure Pmax and the pressure correction gain Gp is stored in the storage table. The characteristic indicating this correspondence is set such that the value of the pressure correction gain Gp gradually changes from 1 to 0 as the maximum pressure Pmax increases. Note that the value of the pressure correction gain Gp may be set to a constant value regardless of the magnitude of the maximum pressure Pmax.
[0139]
Therefore, the pressure correction gain Gp corresponding to the current maximum pressure Pmax is read from the storage table, and the read pressure correction gain Gp is input to one of the three input terminals of the
[0140]
The
[0141]
Assuming that the maximum pressure Pmax is the detected pressure P2 on the arm side, a gain G1 = Gp (Gp <1) and a gain G2 = 1 are switched and output from the
[0142]
The corrected pressures P1 ′ and P2 ′ are returned to the differential
In the first correction coefficient calculation means 8b, correction coefficients K1 and K2 are calculated, and these correction coefficients K1 and K2 are output to the operation amount correction means 8d, and drive commands S1 and S2 are generated from the operation amount correction means 8d. Is output.
[0143]
In this way, the correction pressure P1 ′ on the boom side, which is the light load pressure side, is smaller than the actual detected pressure P1, that is, it is assumed that the load is lighter, and the differential pressure ΔP1 is obtained. Therefore, the differential pressure ΔP1 takes a larger value, and the correction coefficient K1 takes a smaller value. Therefore, the drive command S1 output to the boom-side
[0144]
Thus, according to the present embodiment, with respect to the light load side drive shaft, the differential pressure with respect to the pump discharge pressure Pp is corrected so as to be larger than the actual differential pressure. The flow control valve can be further restricted in the opening area and the flow rate can be more restricted, and the amount of flow on the high load side can be increased accordingly, thereby providing an overcompensation effect.
[0145]
For example, the control of the present embodiment can be applied when performing a loading operation onto a dump truck by operating boom raising and turning simultaneously. When the turning angle from the excavation position to the earthing position is 90 degrees, overcompensation on the turning side improves the fine operability by the operation lever on the turning body side and also makes it possible to raise the boom very quickly. The operation feeling desired by the operator can be matched, and the work efficiency can be improved. In addition, when the swing angle from the excavation position to the earthing position is 180 degrees, if the boom side is overcompensated, the fine operability by the boom operation lever is improved and the revolving body can be moved very quickly. Therefore, it is possible to match the operation feeling desired by the operator, and the work efficiency can be improved.
[0146]
In the above-described embodiment, the maximum pressure Pmax is obtained by selecting from the pressures P1 and P2. However, the maximum pressure Pmax is usually very close to the discharge pressure Pp of the
[0147]
In the above embodiment, the drive shaft to be overcompensated is selected according to the type of the drive shaft showing the maximum pressure Pmax. However, the drive shaft to be overcompensated according to the purpose of the work is selected. It is also possible to instruct and set.
[0148]
FIG. 19 is a control block diagram for realizing this.
[0149]
As shown in FIG. 19, the pump discharge pressure Pp and the detected load pressures P1 and P2 are input to the overcompensation correction means 8e 'via the differential pressure detection means 8a "", and the current pump discharge pressure is detected. The correction gain Gp corresponding to Pp is read from the storage table and input to the
[0150]
The
[0151]
Therefore, when the first work mode is selected, the correction gain G1 = 1 and the correction gain G2 = Gp (<1) output from the
[0152]
As a result, the differential pressure ΔP2 is determined to be larger than the actual differential pressure, the opening area A2 of the flow
[0153]
As described above, in this embodiment, if the first work mode is selected, it is assumed that the arm side pressure P2 is lighter than the boom side pressure, and the arm side overcompensation is performed. Control will be done. On the other hand, if the second work mode is selected, the boom-side overcompensation control is performed on the assumption that the boom-side pressure P1 is lighter than the arm-side pressure. .
[0154]
In this case, when the value of Pp indicates a small value (for example, 100 kg / cm 2), the value of Pp is high (for example, 200 kg / cm 2) so that 1.0 is obtained as the value of the correction gain Gp. When the characteristic is set such that the value of the correction gain Gp is about 0.5, and the case where the revolving body side is overcompensated is assumed, the following effects can be obtained.
[0155]
Here, it is assumed that overcompensation control is not performed.
[0156]
Then, in loading work on a dump truck, if the bucket is empty and the boom is fully lifted and swiveled at the same time, the discharge pressure Pp of the
[0157]
In this way, when a large amount of load such as earth and sand is loaded in the bucket, the boom will not rise faster than in the case of an empty load, and the movement trajectory of the bucket is different from the original trajectory. Will fall down.
[0158]
Therefore, when the overcompensation control of the present embodiment is applied during such work, when the discharge pressure Pp of the
[0159]
As described above, according to the present embodiment, as the discharge pressure Pp of the
[0160]
In the embodiment described above, as a method for overcompensating the pressure, a method of correcting the differential pressure input to the first correction coefficient calculation means 8b to be larger than the actually detected differential pressure. Next, another method for obtaining a smaller correction coefficient calculated and output by the first correction coefficient calculation means 8b will be described.
[0161]
FIG. 20 is a control block diagram for carrying out this method.
[0162]
As shown in FIG. 20, the overcompensation correction means 8e ″ receives the correction coefficients K1 and K2 output from the first correction coefficient calculation means 8b. Therefore, the input correction coefficients K1 and K2 are input. Are respectively output to the manipulated
[0163]
In this way, in the overcompensation correction means 8e ″, the correction coefficients K1 and K2 are raised to the nth power so that the correction coefficients K1 and K2 show smaller values, that is, the smaller the drive shaft is at a light load pressure. It is corrected so that
[0164]
For example, assuming that the nth power is the third power and the boom side is the high load side, the correction coefficient K1 on the boom side is 1. Even if this is raised to the third power, the new correction coefficient K1 'remains at 1. . On the other hand, if the correction coefficient K2 on the arm side, which is the light load side, is 0.8, the result of raising this to the third power is 0.512. The new correction coefficient K2 ′ is 0.512, which is a smaller value than the original 0.8. Therefore, the opening area A2 of the
[0165]
If n = 2, K1 = √ (ΔPmin / ΔP1) and K2 = √ (ΔPmin / ΔP2) calculated and output by the first correction coefficient calculation means 8b are output by the overcompensation correction means 8e ″. Squared again, K1 ′ = ΔPmin / ΔP1 and K2 ′ = ΔPmin / ΔP2 are obtained, so that the first correction coefficient calculation means 8b starts with K1 ′ = ΔPmin / ΔP1, K2 ′ = ΔPmin. / ΔP2 may be calculated and output to the manipulated variable correction means 8d as it is.
[0166]
Further, the overcompensation correcting means 8e ″ ″ may be configured as shown in FIG.
[0167]
That is, in the overcompensation correcting means 8e ″ ″ shown in FIG. 21, the correspondence relationship between the discharge pressure Pp of the
[0168]
Further, as shown in FIG. 22, the
[0169]
As shown in FIG. 22, the operation amounts V1 and V2 of the operation levers 6 and 7 are input to the
[0170]
When the first operation mode is selected by the
[0171]
On the other hand, when the second work mode is selected with the
[0172]
In the embodiment described above, a construction machine such as a hydraulic excavator has been described. However, the present invention can be applied to any hydraulic drive machine. In addition, it is assumed that the present invention is mainly applied to the control of two work machines such as a boom and an arm, but it is naturally possible to apply to control of three or more work machines.
[0173]
Further, the description has been made assuming that a hydraulic cylinder is mainly used as the hydraulic actuator, but the present invention can be similarly applied to a hydraulic motor used for driving a revolving structure, traveling, and the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an embodiment of a control device for a hydraulically driven machine according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram showing a configuration of a control unit shown in FIG.
3 (a) and 3 (b) are diagrams showing another implementation configuration of the differential pressure detecting means shown in FIG.
4A and 4B are control block diagrams corresponding to the respective components in FIG.
FIG. 5 is a diagram illustrating an overall configuration different from that in FIG. 1;
6 is a block diagram showing a configuration of a control unit shown in FIG. 5. FIG.
7 is a block diagram showing a configuration of a control unit shown in FIG.
FIG. 8 is a block diagram showing a configuration of second correction coefficient calculation means of the control unit.
FIG. 9 is a block diagram showing a configuration of second correction coefficient calculation means of the control unit.
FIG. 10 is a block diagram showing a configuration of second correction coefficient calculation means of the control unit.
FIG. 11 is a block diagram showing a configuration of second correction coefficient calculation means of the control unit.
FIG. 12 is a block diagram showing a configuration of second correction coefficient calculation means of the control unit.
FIGS. 13A and 13B are block diagrams showing the configuration of the operation amount correction means of the control unit.
FIG. 14 is a diagram illustrating an overall configuration different from FIG. 1;
FIG. 15 is a diagram illustrating an overall configuration different from that of FIG. 1;
FIG. 16 is a diagram illustrating an overall configuration different from FIG. 1;
FIG. 17 is a block diagram illustrating a configuration of a control unit illustrated in FIG. 16;
FIG. 18 is a block diagram illustrating a configuration of an overcompensation correcting unit of the control unit.
FIG. 19 is a block diagram illustrating a configuration of an overcompensation correcting unit of the control unit.
FIG. 20 is a block diagram illustrating a configuration of an overcompensation correcting unit of the control unit.
FIG. 21 is a block diagram illustrating a configuration of an overcompensation correcting unit of the control unit.
FIG. 22 is a block diagram illustrating a configuration of an overcompensation correcting unit of the control unit.
[Explanation of symbols]
1 Variable displacement hydraulic pump
2 Boom hydraulic cylinder
3 Hydraulic cylinder for arm
4 Boom flow control valve
5 Flow control valve for arm
6 Boom control lever
7 Arm control lever
8 Control unit
9 Pressure sensor for hydraulic pump
10a, 10b Boom hydraulic cylinder pressure sensor
11a, 11b Pressure sensor for arm hydraulic cylinder
Claims (3)
前記複数の操作子のうちの特定の操作子の操作量の大きさに応じて前記操作量に対応させた補正係数下限値を出力し、前記出力した補正係数下限値と各操作弁の補正係数との大小比較を行い、その結果、新たに選択した補正係数に基づいて操作弁の開口面積の絞りの度合いを減少させる圧力補償度合い補正手段
を具えた油圧駆動機械の制御装置。A hydraulic pump, a plurality of hydraulic actuators driven by being supplied with the discharge pressure oil of the hydraulic pump, a plurality of operators provided for each of the plurality of hydraulic actuators, and provided for each of the plurality of operators The opening area is changed in accordance with the operation amount of the operation element, and a plurality of operation valves for supplying pressure oil at a flow rate corresponding to the opening area to the corresponding hydraulic actuator, and pressure oil on the inflow side of the operation valve In the control device of the hydraulic drive machine comprising pressure compensation means for reducing the opening area of the operation valve with a predetermined pressure compensation degree as the differential pressure between the pressure and the pressure oil pressure on the outflow side increases,
A correction coefficient lower limit value corresponding to the operation amount is output according to the operation amount of a specific operation element among the plurality of operation elements, and the output correction coefficient lower limit value and the correction coefficient of each operation valve And a pressure compensation degree correction means for reducing the degree of restriction of the opening area of the operation valve based on the newly selected correction coefficient as a result.
前記複数の操作子のうち選択された操作子の操作量の大きさに応じて前記操作量に対応させた補正係数上限値を出力し、この補正係数上限値と前記複数の操作子のうち選択されてない操作子に対応する操作弁の補正係数との大小比較を行い、小さい方の値に基づいて前記選択されてない操作子に対応する操作弁の開口面積の絞りの度合いを増加させる圧力補償度合い補正手段
を具えた油圧駆動機械の制御装置。A hydraulic pump, a plurality of hydraulic actuators driven by being supplied with the discharge pressure oil of the hydraulic pump, a plurality of operators provided for each of the plurality of hydraulic actuators, and provided for each of the plurality of operators The opening area is changed in accordance with the operation amount of the operation element, and a plurality of operation valves for supplying pressure oil at a flow rate corresponding to the opening area to the corresponding hydraulic actuator, and pressure oil on the inflow side of the operation valve In the control device of the hydraulic drive machine comprising pressure compensation means for reducing the opening area of the operation valve with a predetermined pressure compensation degree as the differential pressure between the pressure and the pressure oil pressure on the outflow side increases,
A correction coefficient upper limit value corresponding to the operation amount is output according to the magnitude of the operation amount of the selected operation element among the plurality of operation elements, and the correction coefficient upper limit value and the selection of the plurality of operation elements are selected. Pressure that increases or decreases the degree of restriction of the opening area of the operating valve corresponding to the non-selected operating element based on the smaller value based on the smaller value compared with the correction coefficient of the operating valve corresponding to the operating element that is not operated A control device for a hydraulically driven machine comprising compensation degree correction means.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20692497A JP3766512B2 (en) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | Control device for hydraulic drive machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20692497A JP3766512B2 (en) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | Control device for hydraulic drive machine |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005209046A Division JP2006002943A (en) | 2005-07-19 | 2005-07-19 | Controller of hydraulic drive machine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1151006A JPH1151006A (en) | 1999-02-23 |
JP3766512B2 true JP3766512B2 (en) | 2006-04-12 |
Family
ID=16531338
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20692497A Expired - Fee Related JP3766512B2 (en) | 1997-07-31 | 1997-07-31 | Control device for hydraulic drive machine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3766512B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006194273A (en) * | 2005-01-11 | 2006-07-27 | Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd | Fluid pressure control device |
-
1997
- 1997-07-31 JP JP20692497A patent/JP3766512B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1151006A (en) | 1999-02-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0884482B1 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
EP0597109B1 (en) | Hydraulically driving system | |
EP0795690B1 (en) | Hydraulic driving device | |
US5267440A (en) | Hydraulic control system for construction machine | |
US7891458B2 (en) | Steering system for engineering vehicle | |
JP2657548B2 (en) | Hydraulic drive device and control method thereof | |
WO2019065925A1 (en) | Working machine | |
KR20180029490A (en) | Contorl system for construction machinery and control method for construction machinery | |
JP4807888B2 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
EP1231386A1 (en) | Hydraulic drive device | |
EP3581717B1 (en) | Hydraulic drive device of construction machine | |
JP2008224039A (en) | Control device of hydraulic drive machine | |
CN114127369B (en) | Excavator | |
US20220307228A1 (en) | Hydraulic Drive System for Construction Machine | |
JP3766512B2 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
JP2721384B2 (en) | Hydraulic circuit of work machine | |
JP2006002943A (en) | Controller of hydraulic drive machine | |
JP3723270B2 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
JP3673003B2 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
JP3705886B2 (en) | Hydraulic drive control device | |
JPH0510269A (en) | Method for controlling absorption torque of variable displacement type hydraulic pump | |
JPH11107322A (en) | Auto-acceleration device for motor of hydraulic construction machine | |
JP7536161B2 (en) | Construction Machinery | |
JP3938813B2 (en) | Control device for hydraulic drive machine | |
JP3499590B2 (en) | Hydraulic actuator drive |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050517 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20051109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060124 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060127 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100203 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110203 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120203 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |