JP3765419B2

JP3765419B2 - Sugar-coated food

Info

Publication number: JP3765419B2
Application number: JP2002379784A
Authority: JP
Inventors: 健次潮; 木綿子上田; 和志竹村; 雄毅松居; 一郎山田
Original assignee: Uha Mikakuto Co Ltd
Current assignee: Uha Mikakuto Co Ltd
Priority date: 2002-12-27
Filing date: 2002-12-27
Publication date: 2006-04-12
Anticipated expiration: 2022-12-27
Also published as: JP2004208528A; CN1511482A; CN1293833C; HK1066152A1

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、糖衣した食品、更に詳しくは、滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味が感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなる糖衣した食品に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に菓子類、錠剤等に利用される糖衣物は、以下のように製造される。即ち、まず被糖衣物（以下、中心層と呼ぶ。）に、砂糖を主成分とし、他の糖類、澱粉等の結合剤を含む水溶液を、スプレー等で中心層表面の全域に行き渡らせ、この後、炭酸カルシウム等の微粉末混合物を散布して中心層相互の結着をふせぎ、次に温風を送って糖衣層を乾燥させる工程を複数回繰り返す。場合により、この後、色素を含む水溶液をスプレーし温風での乾燥を行う工程を繰り返して糖衣層を着色し、更に場合によりワックス等で艶を出すこともある（例えば、特許文献１参照。）。更に、中心層が比較的大きな物やいびつなものに対しては、下掛け、中掛け、上掛けの３段階の糖衣工程を経て作られるのが一般的である（例えば、特許文献２参照。）。また、通常、前記糖衣工程に用いられる砂糖を主体とする水溶液は、２０〜４０℃の温度に保たれるのが一般的である。
【０００３】
また、近年、低カロリー、抗う蝕性をうたった、砂糖ではなく種々な糖アルコールを糖衣層に用いた、いわゆるノンシュガー糖衣が盛んに用いられている。ところが、砂糖の楽しみは依然として非常に人気がある（例えば、特許文献３参照。）。砂糖を使用する時の問題は甘ったるさの点である。酸味料を加えれば解決できるが、酸味料を加えた砂糖を主体とする糖衣液として用いると、砂糖の分解が起こり、せっかくの砂糖のおいしさがでなくなってしまうことは前記特許文献２に記載されている通りである。
【０００４】
更に、一般的な糖衣は、中心層の被覆目的で使用される技術であり、中心層に対して重量で２倍程度までの糖衣層が多い。例外として、チャイナマーブルのように、中心層の重量に対して糖衣層が数十倍という構造を有するものがある。通常、このチャイナマーブルの場合、砂糖溶液を中心層に均一に散布し、乾燥を繰り返し、この作業時間が数十日に及ぶのが一般的であり、糖衣層の砂糖結晶が不均一で、粒径が３０μｍを越える結晶も存在し、かつ密な構造を形成することから、固い食感を有する。
【０００５】
また、ビタミンＣを糖衣層に用いる試みも提案されている（例えば、特許文献４、５参照。）。しかし、これらはビタミンＣの保存性を高めることを目的とし、主に中心層にビタミンＣを含有させた糖衣物の提案であり、錠菓や丸薬等の糖衣層自体にビタミンＣ層を含ませるものではない。更に、この場合の糖衣層も一般的な糖衣技術により形成されるものであり、糖衣層の結晶は大きく、密な構造を形成することから固い食感を有する。
【０００６】
【特許文献１】
特開平５−２５２８７１号公報
【特許文献２】
特開平９−３１３１０９号公報
【特許文献３】
特公平７−７９６２６号公報
【特許文献４】
特開平８−７０７９１号公報
【特許文献５】
特開平６−７０７９２号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、錠菓や丸薬を糖衣した食品において、砂糖のおいしさを損なわず、滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味を感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなる糖衣した食品を提供することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、酸味料であるビタミンＣの層と砂糖の層を交互に重なり合う状態で多層にし、かつ砂糖層の結晶の平均粒径を５〜１５μｍの範囲にコントロールすることで、滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味を感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなる糖衣食品になることを見出し、本発明を完成するに至った。即ち、本発明者らは、ビタミンＣ層と砂糖の層を多層化することで砂糖の分解が極小まで抑えられることを見出し、更に、ビタミンＣ層を多層にするだけでは砂糖の美味しさとビタミンＣの程よい酸味の発現は不可能であり、砂糖の結晶の平均粒径が５〜１５μｍの時に始めて上記の目的が達せられることを見出した。
【０００９】
ところで、前記したように、チャイナマーブルとして知られた砂糖の糖衣菓子は、きわめて古くからある。これは乾燥を長い時間かけて行ったもので、その砂糖の結晶は不均一で極めて大きい結晶が存在する。このため、その食感は非常に固く、時には噛み砕けない固さにもなる。また、結晶の粒径が極めて小さいと、ぼろぼろの食感となり、そのような場合には、たとえビタミンＣとの多層にしても、その酸味感は劣ったものとなる。
【００１０】
更に、本発明者らは、前記砂糖糖衣層の周りに更にキシリトール糖衣を施した場合には、前記ビタミンＣによる程よい酸味感とおいしい砂糖の味わいをより一層引き立てることができることを見出した。
【００１１】
即ち、本発明に係る糖衣した食品は、中心層が錠菓又は丸薬であり、該中心層に対して重量で５倍以上の糖衣層を有し、該糖衣層が砂糖の層とビタミンＣの層が交互に重なり合った状態で多層に形成され、該砂糖の層が結晶形態を有し、その結晶の平均粒径が５〜１５μｍの範囲内であることを特徴とするものである。
また、本発明にかかる糖衣した食品は、上記の多層糖衣の外層にキシリトール層を有することを特徴とするものである。
【００１２】
【発明の実施の形態】
本発明の糖衣した食品の特徴は、滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程よい酸味を感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなることである。この新しい食感の付与を、砂糖結晶の大きさのコントロールとビタミンＣとの多層化を行うことで達成した。
【００１３】
本発明の糖衣した食品の中心層を構成するのは、錠菓又は丸薬である。本発明でいう前記錠菓とは、糖を主原料とし、打錠機等で圧縮成型したものであり、また、丸薬とは、ハーブや果汁等のエキスを澱粉等の糖類でかため丸く成形したものである。中心層を錠菓又は丸薬に限定したのは、糖衣層の固さとのバランスで、より柔らかい中心層にすることで、バランスの良い食感が感じられる食品とするためである。また、前記中心層となる錠菓や丸薬にビタミンＣを含有させても良い。
【００１４】
また、ビタミンＣとしては、一般に知られているビタミンＣを用いればよく、粉末果汁等のビタミンＣを多量に含有するものを用いてもよい。これらは単独でも２種以上併用してもよい。更に、ビタミンＣの粒度、量に特に制限はないが、３２５メッシュパス以下のものを使用し、糖衣物総重量に対し０．５〜３重量％程度が好ましい。
【００１５】
本発明の糖衣した食品は、例えば次のようにして製造することができる。まず、砂糖の水溶液を用意しレボ−リングパンに入れておいた中心層である錠菓又は丸薬に均一に掛かるように散布する。レボ−リングパンの回転数は１０〜５０ｒｐｍで回転させながら行う。次に、例えば温度５〜７０℃、湿度４５〜６５％、風速３〜８ｍ／秒程度の送風下で乾燥させる。次いでビタミンＣ粉末を表面均一になるように散布する。砂糖の結晶のコントロールは、上記乾燥条件と乾燥時間による要因が大きく、乾燥をゆっくりしすぎると結晶が大きくなりすぎ、場合によっては歯が入らないぐらいに固くなる。また、乾燥が速すぎると結晶が大きくならずに、ぼそぼその食感となる。この結晶コントロールは、砂糖の水溶液の温度にも左右され、４０〜９０℃にする必要がある。更に好ましくは、７０〜８０℃の範囲である。また、ビタミンＣの散布のタイミングも非常に大切で、かりっとしたポーラスな食感を形成する要因の一つである。ビタミンＣを散布することで多層構造を形成し、かりっとしたクランチ性を有する食感となる。また、乾燥の温度も重要で、ごく普通に行われている２０〜４０℃よりも高い、例えば５５℃程度の温度が本発明にとって好ましい温度条件である。上記作業を繰り返すことにより、砂糖とビタミンＣの層が交互に重なり合った状態で多層に形成され、少なくとも中心層に対して５倍以上の糖衣層にしたときに、初めて、目的とする糖衣した食品を得ることができる。
【００１６】
なお、本発明では、砂糖の結晶の平均粒径は、糖衣層の断面を電子顕微鏡により１０００倍で観察し、任意に選択した５つの砂糖結晶の長辺と短辺の平均粒径とした。
【００１７】
更に、本発明においては、キシリトールを最外層とするのがよりふさわしい態様である。キシリトールの糖衣方法としては、例えば、キシリトールを固形分として６０〜９０重量％含有し、キシリトールのおいしさを損なわない程度で後述する他の糖を加えても良い。更に、食感を阻害させない範囲で、後述する結合剤を併用することもできる。また、このキシリトール糖衣液に、香料、色素等を適宜加えることができる。これらからなる糖衣液を水で固形比６０〜８０重量％に調整し、４０〜８０℃に加温し、レボーリングパンに入れておいた砂糖糖衣物に均一に掛かるように散布する。レボーリングパンの回転数は５〜３０ｒｐｍで回転させながら行う。次ぎに、例えば温度３０〜６０℃、湿度１０〜５０％、風速３〜８ｍ／秒程度の送風下で乾燥させ、この作業を繰り返し行うことで、キシリトール層を形成することができる。また、その他の方法として、特公平５−１４５３５号公報、特開２０００−３１６４７９号公報のようにしてそのキシリトール層を容易に形成することができる。
【００１８】
本発明の糖衣用の砂糖水溶液あるいはキシリトール水溶液には、食感を阻害させない範囲で結合剤を使用することが出来る。結合剤としては、アラビアゴム、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、結晶セルロース、粉末セルロース、デキストリン、澱粉、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、キサンタンガム、トラガント、マクロゴール、グリコールを挙げることが出来る。
【００１９】
また、砂糖の糖衣液には、砂糖のおいしさを損なわない程度のキシリトール等の糖アルコールを加えても良い。更に、砂糖の糖衣液には、砂糖のおいしさを損なわない程度の他の糖を加えても良い。このような糖としては多様な選択範囲があり、果糖、ブドウ糖、液糖、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、麦芽糖、オリゴ糖、高分子水飴、澱粉、還元基を持たない糖アルコール等が挙げられる。これらの内でも、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、オリゴ糖、高分子水飴、澱粉が、砂糖の再結晶（糖化）を防ぐ点で本発明において好ましい糖である。
【００２０】
また、キシリトール水溶液中のキシリトールの一部を他の糖又は糖アルコールで置きかえる態様も本発明の範囲内である。キシリトールの爽快感のある味に影響しない程度の置き換えもしくは、同様に爽快感のある糖アルコールに置き換えてもかまわない。その使用量は、キシリトールに対して７０重量％以内なら許される。そのような例としては、砂糖の他に、上記に記した果糖、ブドウ糖、液糖、酵素糖化水飴、酸糖化水飴、麦芽糖、オリゴ糖、高分子水飴、澱粉、還元基を持たない糖アルコール等を挙げることが出来る。
【００２１】
更に、本発明の糖衣した食品の中心層を構成する錠菓や丸薬、その表面の糖衣層には、上記以外の成分として、香料、酸、果汁、色素等を適宜加えることができる。
【００２２】
本発明の糖衣した食品の中心層を構成する錠菓や丸薬の大きさ、糖衣層の厚さなどには特に制限はないが、好ましくは直径１〜１０ｍｍ、厚さ１〜１０ｍｍの錠菓、もしくは直径１〜１０ｍｍの丸薬であり、目的とする味や食感などにより適宜設定することができる。
【００２３】
【実施例】
次に実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら制限されるものではない。なお、実施例中の組成に関する数字は重量部、また「％」は重量％を意味する。
【００２４】
（実施例１）
「錠菓の調製」
下記表１に示す組成の造粒品を、流動層造粒機を使用し調製した。
【００２５】
【表１】

【００２６】
更に、前記のように調製した造粒品を用い、下記表２に示す組成になるように打錠し、直径５ｍｍ、厚さ４．５ｍｍ、１粒当たりの重量０．０７ｇの錠菓を調製した。
【００２７】
【表２】

【００２８】
「糖衣液１の調製」
下記表３に示す組成の糖衣液１を調製した。糖度は８０％に調製し、８０℃で温度コントロールした。
【００２９】
【表３】

【００３０】
「糖衣液２の調製」
下記表４に示す組成の糖衣液２を調製した。糖度は８０％に調製し、８０℃で温度コントロールした。
【００３１】
【表４】

【００３２】
上記の打錠品を糖衣用の回転釜に投入し、回転数１５ｒｐｍで回転させながら、糖衣液１を掛けて被覆し、糖衣層を形成した。中心層重量に対して、３倍、３．５倍、４倍、５倍、５．５倍、７倍、７．５倍、８．５倍、１２倍、１５倍、１７倍、１８．５倍の重量まで糖衣した各段階で粉末状のビタミンＣ（サイズは３２５メッシュ）を糖衣物総重量に対して１％、糖衣液１を投入後に散布し、５５℃で乾燥する工程を繰り返し、多層になるように形成し、中心層重量に対し、１９倍の糖衣物を形成した。更に、上記で得られた糖衣物に糖衣液２を１０回散布乾燥し、繰り返し行うことで被覆着色した。得られた糖衣物の重量は、中心層重量に対し２０倍であった。
得られた糖衣菓子を切断し、その断面を電子顕微鏡で観察すると、砂糖の結晶の平均粒径は７μｍであり、低倍率での観察ではビタミンＣ層と砂糖層が多層になっていた。
また、この糖衣菓子は、口に入れたときの滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味と砂糖の美味しさが感じされる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなるおいしい糖衣菓子であった。
【００３３】
（実施例２）
「錠菓の調製」
実施例１と同様にして錠菓を調製した。
「糖衣液３の調製」
下記表５に示す組成の糖衣液３を調製した。糖度は７２％に調製し、８０℃で温度コントロールした。
【００３４】
【表５】

【００３５】
実施例１と同様に調製した錠菓を糖衣用の回転釜に投入し、更に実施例１と同様に調製した糖衣液１を用いて、糖衣層を形成した。回転数及び乾燥温度等の条件は実施例１と同様の条件で行った。ビタミンＣの添加についても同様に行い、中心層重量に対し、１９倍の糖衣物を得た。更にその糖衣物に表５に示す糖衣液３を１０回散布乾燥し、繰り返し行うことで被覆着色した。得られた糖衣物の重量は、中心層重量に対して２０倍であった。
得られた糖衣菓子は、砂糖層の結晶の平均粒径は７μｍであった。
また、この糖衣菓子は、口に入れたときの滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味と砂糖のおいしさが感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層に加え、キシリトールの清涼感と香りの広がりを持った爽快感のあるおいしい糖衣菓子であった。
【００３６】
（実施例３）
「丸薬の調製」
下記表６に示す組成の丸薬を調製した。製丸機で直径５ｍｍに成形した。
【００３７】
【表６】

【００３８】
上記で得た丸薬を糖衣用の回転釜に投入し、更に実施例１と同様に糖衣液１を掛け被覆し、同様にビタミンＣの添加を行い、中心層重量に対し、１９倍の糖衣物を得た。更にその糖衣物に、同様の方法で糖衣液２を１０回散布乾燥を繰り返し、被覆着色した。得られた糖衣物の重量は、中心層重量に対して２０倍であった。
得られた糖衣菓子は、砂糖層の結晶の平均粒径は７μｍであった。
また、この糖衣菓子は、口に入れたときの滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味と砂糖のおいしさが感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層からなるおいしい糖衣菓子であった。
【００３９】
（比較例１）
「糖衣液４の調製」
表７に示す組成の糖衣液を調製した。糖度は６９％に調整し、２５℃付近で温度コントロールした。
【００４０】
【表７】

【００４１】
小粒グラニュー糖（平均粒径０．４５ｍｍ）を中心層とし、糖衣用に回転釜に投入し、回転数１５ｒｐｍで回転させながら、糖衣液４を均一に掛けて被覆し、３０℃で乾燥する工程を繰り返し、糖衣層を多層になるように形成し、直径１５ｍｍ程度まで被覆し、糖衣物を得た。
得られた糖衣物を切断し、その断面を電子顕微鏡で観察すると、砂糖の結晶は不均一で極めて大きい結晶が存在し、平均粒径は２０μｍであり、砂糖結晶間が密であった。また、食感は非常に固く、噛み砕くことができなかった。
【００４２】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る糖衣した食品は、中心層が錠菓又は丸薬であり、糖衣層の結晶の平均粒径が５〜１５μｍの砂糖主体の層とビタミンＣの層が交互に重なり合った状態で多層に形成された糖衣層を有することを特徴とし、口に入れたときの滑らかな舐め心地と、かりっとした食感を有し、かつ程良い酸味と砂糖のおいしさが感じられる糖衣層と、クランチ性を有する中心層とが有する美味しい糖衣食品である。
【００４３】
更に、最外層をキシリトール層とした場合には、前記程よい酸味と砂糖の美味しさとを、より一層引き立てることができる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sugar-coated food, and more particularly, a sugar-coated food comprising a sugar-coated layer having a smooth licking feeling, a crisp texture, and a moderate acidity, and a central layer having crunchiness About.
[0002]
[Prior art]
Sugar coatings generally used for confectionery, tablets and the like are manufactured as follows. That is, first, an aqueous solution containing sugar as a main component and containing other binders such as sugars and starch is spread over the entire surface of the central layer by spray or the like on a sugar-coated article (hereinafter referred to as the central layer). Thereafter, a process of spraying a mixture of fine powders such as calcium carbonate to close the binding between the central layers, and then sending warm air to dry the sugar coating layer is repeated a plurality of times. In some cases, after that, the step of spraying an aqueous solution containing a pigment and drying with warm air is repeated to color the sugar-coated layer, and in some cases, gloss may be given with wax or the like (see, for example, Patent Document 1). ). Furthermore, it is common that a thing with a comparatively large center layer or an irregular thing is produced through the sugar coating process of three steps, a lower part, a middle part, and an upper part (for example, refer patent document 2). ). In general, the aqueous solution mainly composed of sugar used in the sugar coating process is generally kept at a temperature of 20 to 40 ° C.
[0003]
In recent years, so-called non-sugar sugar coatings that use various sugar alcohols instead of sugar for sugar coating layers have been actively used. However, the enjoyment of sugar is still very popular (see, for example, Patent Document 3). The problem with using sugar is sweetness. Although it can be solved by adding a sour agent, it is described in Patent Literature 2 that when sugar is added as a sugar coating liquid mainly containing a sour agent, the sugar is decomposed and the taste of sugar is not lost. It is as it is.
[0004]
Furthermore, a common sugar coating is a technique used for covering the center layer, and there are many sugar coating layers up to about twice the weight of the center layer. There is an exception, such as China Marble, where the sugar coating layer has a structure of several tens of times the weight of the central layer. Usually, in this China marble, the sugar solution is uniformly sprayed on the central layer, drying is repeated, and this work time is generally several tens of days. There are also crystals having a diameter exceeding 30 μm, and since they form a dense structure, they have a hard texture.
[0005]
Attempts have also been made to use vitamin C in the sugar coating layer (see, for example, Patent Documents 4 and 5). However, these are intended to enhance the storage stability of vitamin C, and are mainly sugar coatings containing vitamin C in the central layer, and the sugar coating layer itself such as tablet confectionery or pills includes the vitamin C layer. It is not a thing. Furthermore, the sugar-coated layer in this case is also formed by a general sugar-coating technique, and the crystals of the sugar-coated layer are large and have a tight texture because they form a dense structure.
[0006]
[Patent Document 1]
Japanese Patent Laid-Open No. 5-252871 [Patent Document 2]
JP-A-9-313109 [Patent Document 3]
Japanese Patent Publication No. 7-79626 [Patent Document 4]
JP-A-8-70791 [Patent Document 5]
JP-A-6-70792
[Problems to be solved by the invention]
The present invention relates to a sugar-coated layer that has a smooth licking feeling, a crisp texture, and a good acidity without sacrificing the deliciousness of sugar, An object of the present invention is to provide a sugar-coated food comprising a central layer having properties.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above-mentioned object, the present inventors have conducted intensive research. As a result, the vitamin C layer and the sugar layer, which are acidulants, are layered alternately , and the average grain size of the sugar layer crystals is determined. By controlling in the range of 5 to 15 μm, it becomes a sugar-coated food consisting of a sugar-coated layer that has a smooth licking feeling, a sharp texture and a moderate acidity, and a central layer that has crunchiness As a result, the present invention has been completed. That is, the present inventors have found that the decomposition of sugar can be suppressed to a minimum by multilayering the vitamin C layer and the sugar layer, and further, the deliciousness of sugar and the vitamin C can be achieved only by making the vitamin C layer multilayer. It has been found that the above-mentioned purpose can be achieved only when the average particle size of sugar crystals is 5 to 15 μm.
[0009]
By the way, as described above, the sugar-coated confectionery known as China Marble is very old. This is a result of drying for a long time, and the sugar crystals are uneven and very large crystals exist. For this reason, the food texture is very hard and sometimes hard to break. Further, if the crystal grain size is extremely small, the texture becomes shabby. In such a case, even if it is multilayered with vitamin C, the acidity is inferior.
[0010]
Furthermore, the present inventors have found that when a sugar coat of xylitol is further provided around the sugar coating layer, a moderate sour taste and a delicious sugar taste due to the vitamin C can be further enhanced.
[0011]
In other words, the sugar-coated food according to the present invention has a sugar-coated layer or a pill, and the sugar-coated layer is a sugar layer and vitamin C. It is characterized in that the layers are formed in multiple layers in the state of alternately overlapping , the sugar layer has a crystal form, and the average particle size of the crystals is in the range of 5 to 15 μm.
The sugar-coated food according to the present invention is characterized by having a xylitol layer on the outer layer of the multilayer sugar coating.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The feature of the sugar-coated food of the present invention is that it is composed of a sugar-coated layer having a smooth licking feeling, a sharp texture, and a moderate acidity, and a central layer having crunchiness. This new texture was achieved by controlling the size of sugar crystals and multilayering with vitamin C.
[0013]
It is a tablet confectionery or a pill that constitutes the central layer of the sugar-coated food of the present invention. The said tablet confectionery as used in the present invention is a product made by compressing with a tableting machine or the like using sugar as a main raw material, and a pill is formed by rounding an extract such as a herb or fruit juice with a sugar such as starch. It is a thing. The reason why the central layer is limited to tablet confectionery or pills is to make the food with a balanced texture by making it a softer central layer in balance with the hardness of the sugar coating layer. Moreover, you may make vitamin C contain in the tablet confectionery and pill used as the said center layer.
[0014]
Moreover, what is necessary is just to use vitamin C generally known as vitamin C, and you may use what contains vitamin C, such as powdered fruit juice, in large quantities. These may be used alone or in combination of two or more. Furthermore, although there is no restriction | limiting in particular in the particle size and quantity of vitamin C, A 325 mesh pass or less thing is used and about 0.5 to 3 weight% is preferable with respect to the total sugar coating weight.
[0015]
The sugar-coated food of the present invention can be produced, for example, as follows. First, an aqueous solution of sugar is prepared and sprayed so as to be uniformly applied to the tablet confectionery or pill which is the central layer placed in the revolving ring pan. The revolving ring pan is rotated while rotating at 10 to 50 rpm. Next, for example, drying is performed under blowing air at a temperature of 5 to 70 ° C., a humidity of 45 to 65%, and a wind speed of about 3 to 8 m / second. Next, Vitamin C powder is sprayed to make the surface uniform. The control of sugar crystals is largely due to the above drying conditions and drying time. If drying is performed too slowly, the crystals become too large, and in some cases, the teeth become hard enough to prevent teeth. On the other hand, if the drying is too fast, the crystals do not become large and the texture becomes loose. This crystal control depends on the temperature of the aqueous sugar solution and needs to be 40-90 ° C. More preferably, it is the range of 70-80 degreeC. In addition, the timing of vitamin C spraying is very important and is one of the factors that create a crisp, porous texture. By spreading vitamin C, a multilayer structure is formed, and a texture with a crunchy nature is obtained. The drying temperature is also important, and a temperature higher than 20 to 40 ° C., which is normally performed, for example, about 55 ° C. is a preferable temperature condition for the present invention. By repeating the above operations, the target sugar-coated food is only formed when the sugar and vitamin C layers are alternately layered and formed into multiple layers, and at least five times the sugar-coated layer as compared to the central layer. Can be obtained.
[0016]
In the present invention, the average particle size of the sugar crystals was determined by observing the cross-section of the sugar coating layer with an electron microscope at 1000 times, and the average particle size of the long side and the short side of five sugar crystals selected arbitrarily.
[0017]
Further, in the present invention, xylitol is the outermost layer. As a sugar coating method of xylitol, for example, 60 to 90% by weight of xylitol as a solid content may be added, and other sugars described later may be added to the extent that the deliciousness of xylitol is not impaired. Furthermore, the binder mentioned later can also be used together in the range which does not inhibit food texture. Moreover, a fragrance | flavor, a pigment | dye, etc. can be suitably added to this xylitol sugar coating liquid. The sugar coating liquid composed of these is adjusted to a solid ratio of 60 to 80% by weight with water, heated to 40 to 80 ° C., and sprayed so as to be uniformly applied to the sugar sugar coating that has been put in the rebowling pan. The revolving pan is rotated while rotating at 5 to 30 rpm. Next, the xylitol layer can be formed by repeatedly performing this operation, for example, by drying under a blast at a temperature of 30 to 60 ° C., a humidity of 10 to 50 % , and a wind speed of about 3 to 8 m / second. As another method, the xylitol layer can be easily formed as described in Japanese Patent Publication No. 5-14535 and Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-316479.
[0018]
In the sugar aqueous solution or the xylitol aqueous solution for sugar coating of the present invention, a binder can be used as long as the texture is not inhibited. Binders include gum arabic, pullulan, hydroxypropylcellulose, hydroxypropylmethylcellulose, methylcellulose, hydroxyethylcellulose, crystalline cellulose, powdered cellulose, dextrin, starch, polyvinylpyrrolidone, carboxyvinyl polymer, gelatin, xanthan gum, tragacanth, macrogol, glycol Can be mentioned.
[0019]
In addition, a sugar alcohol such as xylitol that does not impair the deliciousness of sugar may be added to the sugar coating liquid. Furthermore, other sugars that do not impair the deliciousness of sugar may be added to the sugar coating liquid. Such sugars have various selection ranges, and examples thereof include fructose, glucose, liquid sugar, enzyme saccharified starch syrup, acid saccharified starch syrup, maltose, oligosaccharide, polymer starch syrup, starch, and sugar alcohol having no reducing group. . Among these, enzyme saccharified starch syrup, acid saccharified starch syrup, oligosaccharide, polymer starch syrup, and starch are preferable sugars in the present invention in terms of preventing recrystallization (saccharification) of sugar.
[0020]
Also, an embodiment in which a part of xylitol in the aqueous xylitol solution is replaced with another sugar or sugar alcohol is also within the scope of the present invention. It may be replaced to the extent that it does not affect the refreshing taste of xylitol, or it may be replaced with a sugar alcohol that also has a refreshing feeling. The amount used is allowed within 70% by weight with respect to xylitol. Examples of such sugar include, in addition to sugar, fructose, glucose, liquid sugar, enzymatic saccharified starch syrup, acid saccharified starch syrup, maltose, oligosaccharide, polymeric starch syrup, starch, sugar alcohol without a reducing group, etc. Can be mentioned.
[0021]
Furthermore, a fragrance | flavor, an acid, fruit juice, a pigment | dye, etc. can be suitably added as components other than the above to the tablet confectionery and pill which comprise the center layer of the sugar-coated food of this invention, and the sugar coating layer of the surface.
[0022]
The size of the tablet confectionery and pills constituting the central layer of the sugar-coated food of the present invention and the thickness of the sugar coating layer are not particularly limited, but preferably 1-10 mm in diameter, 1-10 mm in thickness, Alternatively, it is a pill having a diameter of 1 to 10 mm, and can be appropriately set depending on the intended taste and texture.
[0023]
【Example】
EXAMPLES Next, although an Example demonstrates this invention in detail, this invention is not restrict | limited at all by these Examples. In addition, the number regarding the composition in an Example means a weight part and "%" means the weight%.
[0024]
Example 1
"Preparation of tablet confectionery"
Granulated products having the compositions shown in Table 1 below were prepared using a fluidized bed granulator.
[0025]
[Table 1]

[0026]
Further, using the granulated product prepared as described above, tableting was performed so as to have the composition shown in Table 2 below, and a tablet confection having a diameter of 5 mm, a thickness of 4.5 mm, and a weight of 0.07 g per tablet was prepared. did.
[0027]
[Table 2]

[0028]
"Preparation of sugar coating liquid 1"
Sugar coating solution 1 having the composition shown in Table 3 below was prepared. The sugar content was adjusted to 80% and the temperature was controlled at 80 ° C.
[0029]
[Table 3]

[0030]
"Preparation of sugar coating liquid 2"
Sugar coating liquid 2 having the composition shown in Table 4 below was prepared. The sugar content was adjusted to 80% and the temperature was controlled at 80 ° C.
[0031]
[Table 4]

[0032]
The tableted product was put into a sugar-coating rotary pot and covered with the sugar-coating liquid 1 while rotating at a rotation speed of 15 rpm to form a sugar-coating layer. 15. 3 times, 3.5 times, 4 times, 5 times, 5.5 times, 7 times, 7.5 times, 8.5 times, 12 times, 15 times, 17 times, 18. At each stage of sugar coating up to 5 times the weight, powdered vitamin C (size is 325 mesh) is 1% with respect to the total weight of the sugar coating, and after spraying sugar coating liquid 1, the process of drying at 55 ° C. is repeated, It formed so that it might become a multilayer, and 19 times as many sugar coatings as the center layer weight were formed. Furthermore, the sugar-coating liquid 2 was sprayed and dried 10 times on the sugar-coating product obtained above, and the coating was colored by repeating. The weight of the obtained sugar coating was 20 times the weight of the center layer.
When the obtained sugar-coated confectionery was cut and the cross section thereof was observed with an electron microscope, the average particle size of the sugar crystals was 7 μm, and the vitamin C layer and the sugar layer were multilayered when observed at a low magnification.
In addition, this sugar-coated confectionery has a smooth licking feeling when put in the mouth, a crisp texture, and a sugar-coated layer in which a good acidity and sugar taste are felt, and a crunchy property. It was a delicious sugar-coated confectionery consisting of a central layer.
[0033]
(Example 2)
"Preparation of tablet confectionery"
Tablet confectionery was prepared in the same manner as in Example 1.
"Preparation of sugar coating liquid 3"
Sugar coating solution 3 having the composition shown in Table 5 below was prepared. The sugar content was adjusted to 72% and the temperature was controlled at 80 ° C.
[0034]
[Table 5]

[0035]
The tablet confection prepared in the same manner as in Example 1 was put into a rotary pot for sugar coating, and a sugar coating layer was formed using the sugar coating liquid 1 prepared in the same manner as in Example 1. Conditions such as the number of rotations and the drying temperature were the same as in Example 1. Vitamin C was added in the same manner to obtain a sugar coating 19 times the weight of the center layer. Furthermore, the sugar-coating liquid 3 shown in Table 5 was sprayed and dried 10 times on the sugar-coating material, and the coating was colored repeatedly. The weight of the sugar coating obtained was 20 times the weight of the center layer.
The obtained sugar-coated confectionery had an average particle size of 7 μm in the sugar layer crystals.
In addition, this sugar-coated confectionery has a smooth licking feeling when put in the mouth, a crunchy texture, a sugar-coated layer that has a good acidity and sugary taste, and a crunchy center In addition to the layer, it was a delicious sugar-coated confectionery with a refreshing feeling and a refreshing scent of xylitol.
[0036]
Example 3
"Preparation of pills"
Pills having the composition shown in Table 6 below were prepared. Molded to a diameter of 5 mm with a round machine.
[0037]
[Table 6]

[0038]
The pills obtained above are put into a sugar-coating rotary kettle, coated with sugar-coating liquid 1 in the same manner as in Example 1, vitamin C is added in the same manner, and 19 times the sugar-coating product with respect to the center layer weight. Got. Furthermore, the sugar-coating liquid 2 was sprayed and dried 10 times in the same manner on the sugar-coating product, and the coating was colored. The weight of the sugar coating obtained was 20 times the weight of the center layer.
The obtained sugar-coated confectionery had an average particle size of 7 μm in the sugar layer crystals.
In addition, this sugar-coated confectionery has a smooth licking feeling when put in the mouth, a crunchy texture, a sugar-coated layer that has a good acidity and sugary taste, and a crunchy center It was a delicious sugar-coated confectionery consisting of layers.
[0039]
(Comparative Example 1)
"Preparation of sugar coating liquid 4"
A sugar coating solution having the composition shown in Table 7 was prepared. The sugar content was adjusted to 69%, and the temperature was controlled around 25 ° C.
[0040]
[Table 7]

[0041]
A process in which small granulated sugar (average particle size 0.45 mm) is used as a central layer, put into a rotary kettle for sugar coating, coated with sugar coating solution 4 uniformly while rotating at a rotation speed of 15 rpm, and dried at 30 ° C. The sugar coating layer was formed so as to have a multi-layered structure and coated to a diameter of about 15 mm to obtain a sugar coating.
When the obtained sugar-coated article was cut and the cross section thereof was observed with an electron microscope, sugar crystals were non-uniform and very large crystals existed, the average particle size was 20 μm, and the sugar crystals were dense. In addition, the texture was very hard and could not be chewed.
[0042]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the sugar-coated food according to the present invention has a sugar-based layer and a vitamin C layer in which the central layer is tablet confectionery or pills, and the average particle size of the sugar-coated layer is 5 to 15 μm. It is characterized by having a sugar-coating layer formed in multiple layers in a state of alternately overlapping , having a smooth licking feeling when put in the mouth, a crisp texture, and moderate acidity and sugar It is a delicious sugar-coated food that has a sugar-coated layer that feels delicious and a central layer that has crunchiness.
[0043]
Furthermore, when the outermost layer is a xylitol layer, the above-mentioned moderate acidity and sugar taste can be further enhanced.

Claims

The center layer is tablet confectionery or pills, and has a sugar coating layer that is 5 times or more by weight with respect to the center layer, and the sugar coating layer is formed in multiple layers with the sugar layer and vitamin C layer alternately stacked. And a sugar-coated food product, characterized in that the sugar layer has a crystalline form and the average particle size of the crystals is in the range of 5-15 μm.

The sugar-coated food product according to claim 1, wherein the outermost layer has a xylitol layer.