JP3764898B2 - 下げ振り垂直器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)の振り子運動を磁気の作用によって、より短時間に収束させる下げ振り垂直器(1)に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気の作用によって下げ振り錘の振り子運動を短時間に収束しょうとする出願として、下げ振り錘の先端部にマグネット材を取り付け、下げ振り錘の下方に鉄板を敷いた実開昭58―80515号がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既に、下げ振り錘の振り子運動を短時間に収束させようとする試みがいくつか行なわれ、出願されてきているが、その一つである上記の実開昭58―80515号では、下げ振り錘の先端部に形成されたマグネット材と鉄板の間の磁気の吸引力によって、下げ振り錘の振り子運動を減衰、収束させようとするが、この場合、マグネット材の磁気は鉄板の全体に及んで分散されて作用し、決して意図したほどには短時間に下げ振り錘の振り子運動を収束させることにはならない。
また、マグネット材によって磁化された鉄板上には、下げ振り錘の振り子運動にそって、刻々と移動する磁極が形成されることになるが、その磁極の位置は、鉄板の上面の形状と、鉛直点がさし示される以前の鉄板が据え置かれる位置の偏りから、振り子運動をする下げ振り錘の直下とはならず、常に偏った位置に磁極が形成されることになり、やがて振り子運動が収束して下げ振り錘が停止し、下げ振り錘と鉄板上の二つの磁極が吸引するときの、その双方の磁極の中心を一致させようとする磁気の特性によって、その鉄板上に形成された偏った位置の磁極の中心の方へ下げ振り錘のマグネット材の磁極の中心が引き寄せられて、下げ振り錘は正確に鉛直点をさし示すことにはならない。
【0004】
本発明は、機械構造物、建築構造物、土木構造物等の物体の鉛直点を求めたり、あるいはそれら物体の鉛直に対する傾斜を計測するのに用いられる下げ振り錘の振り子運動を、永久磁石、電磁石の磁気の作用によって、より短時間に減衰、収束させるとともに、正確に鉛直点をさし示すことができ、また、物体の鉛直点と物体の鉛直に対する傾斜を数値によって示すことのできる下げ振り垂直器を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)の全部あるいは一部分を永久磁石(21)で形成するか、あるいはその内部に電磁石(23)を設置し、その下げ振り錘(2)に先端が鉛直点をさし示すか、あるいは鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示す指示針(71)または指示マ―ク(72)を形成するか、あるいはその指示針(71)または指示マ―ク(72)を形成せず、アルミニウムあるいは銅によって形成され、その上面または下面の面積が1cm平方以上、1m平方以下で、下げ振り錘(2)の磁気によって誘導電流(うず電流)を発生する制動体(4)と、下げ振り錘(2)に形成された指示針(71)または指示マ―ク(72)、あるいは据え置き部(10)に形成された指示マ―ク(74)とで物体の鉛直点の数値および物体の鉛直に対する傾斜の数値を示す目盛(5)と、鉛直点を求めようとする物体、あるいは鉛直に対する傾斜を計測しようとする物体に接触する接触端部(6)によって構成される据え置き部(10)を下げ振り錘(2)の下方または上方に静止させて、据え置く。
【0006】
下げ振り錘(2)の全体としての形状は、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状、中心線が上下方向の円柱形状、中心線が上下方向の四角柱、六角柱等の多角柱形状、2本の脚部を下方に向けた馬蹄形状、あるいは下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を中心線としてシンメトリ―ではない形状等、多様に形成することができる。
【0007】
下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部を永久磁石(21)で形成する場合、その下げ振り錘(2)の下部を、下部より上の部分から垂下する透明の材料、例えば透明のガラス板、透明の合成樹脂板等で形成された吊り板(24)(棒でも良い)で吊り持たせると、下げ振り錘(2)の下部に形成された指示針(71)または指示マ―ク(72)、例えば下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって形成された指示針(71)または指示マ―ク(72)を視野に入れることができる。
この透明の材料で形成された吊り板(24)は完全に透明にものではなく半透明としても良く、また、板状の場合は、視野孔(24h)を形成したり、網目形状としても良い。
【0008】
下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部より上の部分、あるいは下部より上の一部分を永久磁石(21)で形成するか、あるいは下げ振り錘(2)の内部に設置した電磁石(23)のコア(23b)の下端が下部より上に位置する場合、その永久磁石(21)、あるいは電磁石(23)の磁気を軟鉄等で形成されたヨ―ク(25)によって下端部に誘導させるようにすると、下げ振り錘(2)の下部に空間部を形成することができ、その空間部に、例えば下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって指示針(71)または指示マ―ク(72)を形成することができる。
【0009】
下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部を永久磁石(21)で形成するか、あるいは電磁石(23)のコア(23b)の部分で形成する場合、その下げ振り錘(2)の下部を、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線の周囲を空間部とし、その空間部を水平方向に取り囲んだ1個の円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状、あるいはその空間部を水平方向に取り囲んで複数個に分断された全体として円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状とすると、下げ振り錘(2)の下部に空間部を形成することができ、その下げ振り錘(2)の下部の空間部に、例えば、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって指示針(71)または指示マ―ク(72)を形成することができる。
【0010】
下げ振り錘(2)の一部分を永久磁石(21)で形成する場合、あるいは下げ振り錘(2)の内部に電磁石(23)を設置する場合、下げ振り錘(2)のそれ以外の部分は、コンクリ―ト、銅、鉛、亜鉛、セラミックス、あるいは合成樹脂を結合材とする重量物等の強磁性を示さない材料等によって形成することができ、また、永久磁石(2)、電磁石(23)に磁化される鉄および鉄合金、あるいは鉄と他の物質との混合物、例えば鉄セメント等であっても良い。
【0011】
下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部に指示針(71)を形成する場合、下げ振り錘(2)を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状とする、その下端の円錐の頂点を指示針(71)の先端として下端部そのものを指示針(71)としても良く、また、円柱形状、多角柱形状等、多様に形成される下げ振り錘(2)の下部に、軸方向が上下方向の細棒形状の指示針(71)を装着しても良い。
下げ振り錘(2)の下部に装着される細棒形状の指示針(71)は、ゴム、合成樹脂、アルミニウム等の材料で形成すると、指示針(71)の先端が制動体(4)の上面に接触したとき、制動体(4)の上面を大きく損傷しない。
【0012】
永久磁石(21)、あるいは電磁石(23)のコア(23b)の部分で形成した下げ振り錘(2)の下部を、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線の周囲を空間部とし、その空間部を水平方向に取り囲んだ1個の円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状、あるいはその空間部を水平方向に取り囲んで複数個に分断された全体として円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状とする場合、その空間部の水平方向に透明のガラス板、あるいは透明の合成樹脂板を嵌め込むか、あるいは貼り付け、その鉛直点にあたる位置に小径の円形、多角形等の点マ―ク、あるいは小径の円形、多角形等の孔を形成して指示マ―ク(72)としても良い。
【0013】
そして、下げ振り錘(2)の指示針(71)または指示マ―ク(72)を鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示すように形成する場合、下げ振り錘(2)を円柱形状として、その上下方向の中心線から円周面までの距離を、その鉛直点から水平方向に一定距離移動させた距離として、その円周面そのものを指示マ―ク(72)とすることができ、また、下げ振り錘(2)の下端部に板面が水平方向の円形の指示板(75)、あるいは板面が水平方向の六角形、八角形等の多角形の指示板(75)、あるいは板面が水平方向の星形形状の指示板(75)を取り付け、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線から円形の指示板(75)の円周面、多角形の指示板(75)の辺面、あるいは星形形状の指示板(75)の星ぼうの先端までの距離をその移動させた距離として、円周面、辺面、あるいは星ぼうの部分を指示針(71)または指示マ―ク(72)とすることができる。
【0014】
下げ振り錘(2)の指示針(71)または指示マ―ク(72)を鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示すように形成すると、制動体(4)と向き合う下げ振り錘(2)の下端の磁極の面積を広くとることができ、制動体(4)に発生する誘導電流(うず電流)を大きくすることができる。
そして、この下げ振り錘(2)の指示針(71)または指示マ―ク(72)を鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示すように形成する場合、当然その移動した距離にならって、制動体(4)上面、あるいは制動体(4)上面に続く制動体(4)の側面、その他等の部分に形成される目盛(5)は、その基準点(0目盛)を移動させる。
【0015】
下げ振り錘(2)の上方に据え置き部(10)を据え置く場合、下げ振り錘(2)の上部あるいは上端部と制動体(4)の下面との間の方向の磁気(磁束)によって制動体(4)に誘導電流(うず電流)が発生することになるが、この場合、下げ振り錘(2)の指示針(71)または指示マ―ク(72)が制動体(4)上面に形成された目盛(5)をさし示すよう形成にすると、下げ振り錘(2)自体が視野の障害とならず、物体の鉛直点の数値および物体の鉛直に対する傾斜の数値を容易に読み取ることができる。
【0016】
下げ振り錘(2)を吊り下げる下げ振り糸(9)は、必ずしも糸と限定されるものではなく、下げ振り糸(9)を幅が狭く厚さの薄いテ―プまたはベルト、あるいは細身のチェ―ン、あるいは線径の細いワイヤ・ロ―プ等とすることができ、また、下げ振り糸(9)を上下方向に平行か、あるいは上方から下方に向かってその間隔を狭くするか、あるいは上方から下方に向かってその間隔を広くする、2本、3本の複数本として、1個の下げ振り錘(2)を吊り下げるようにしても良い。
【0017】
下げ振り錘の内部に照明装置を形成し、下げ振り錘の下端からピンポイントに光を下方に向かって照射して鉛直点をさし示す出願等、下げ振り錘から下方に向かって光を照射する出願は既に多数出願されており、本発明でもこれらを指示針(71)または指示マ―ク(72)に代わり得るものとして使用することができるが、本発明ではこれらを請求の範囲外としている。
【0018】
下げ振り錘(2)の一部分を永久磁石(21)で形成する場合、永久磁石(21)を下げ振り錘(2)から取り外すことができるものとすると、本下げ振り垂直器(1)を使用しないとき、下げ振り錘(2)に他の工具や機材が吸着するといったトラブルを回避することができ、また、既存の下げ振り錘(鋳鉄製で、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状のものがほとんどである。)の下部に永久磁石(21)を取り付けるようにして本下げ振り垂直器(1)の下げ振り錘(2)としても良い。
下げ振り錘(2)が既存のものであるか、あるいは本発明の下げ振り錘(2)として用意されたものであるか、あるいは下げ振り錘(2)が鋳鉄製であるか、あるいはコンクリ―ト、鉛等で形成されたものであるか否かにかかわらず、下げ振り錘(2)の本体を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状とし、その下げ振り錘(2)の下部に永久磁石(21)を取り付ける場合、その下げ振り錘(2)の下部に取り付けるための取り付け孔(21h)を永久磁石(21)に形成した方がより安定させて取り付けることができる。
この取り付け孔(21h)の形状は、その下げ振り錘(2)の下部の形状に対応した円錐形状、あるいは上下方向に貫通した円とう形状、あるいは下方が塞がった上下方向の円とう形状等多様に形成することができる。
また、この場合、下げ振り錘(2)がコンクリ―ト、鉛等で形成されたものであって、磁気の吸着力で永久磁石(21)を取り付けることができない場合は、接着剤を用いて取り付けたり、あるいは下げ振り錘(2)にネジまたは溝を形成するか、あるいは簡便なチャッキング機構を形成する等、機械構造的な手段を用いて永久磁石(21)を取り付けても良い。
【0019】
また、下げ振り錘(2)の一部分を永久磁石(21)で形成する場合、その永久磁石(21 )をハンドル、回転軸、カム等の仕組を用いて回転、あるいは直線移動させて、例えば、永久磁石(21)の異極が向き合って、その全体としての磁気が見かけ上消失したものとする等の手段を施して、磁気(磁束)が下げ振り錘(2)の外部に磁界を形成しないものとすると、本下げ振り垂直器(1)を使用しないとき、下げ振り錘(2)に他の工具や機材が吸着するといったトラブルを回避して、その取り扱いを容易なものとすることができる。
【0020】
下げ振り錘(2)の内部に電磁石(23)を設置する場合、電磁石(23)を電源(23c)とコイル(23a)の組み合わせ、あるいは電源(23c)とコイル(23a)とコア(23b)の組み合わせとするその電源(23c)を、乾電池、ニッケル−カドミウム電池等の一次電池および充電することのできる二次電池として下げ振り錘(2)の内部に収納すると、下げ振り錘(2)をコンパクトに形成することができ、また、電源スイッチ(23d)を設けて電源をオフにすることによって、本下げ振り垂直器(1)を使用しないときの取り扱いを容易なものとすることができる。
【0021】
アルミニウム(アルミニウム合金を含む)あるいは銅(銅合金を含む)によって形成される制動体(4)は、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部( 10 )を据え置く場合はその上面、下げ振り錘(2)の上方に据え置き部( 10 )を据え置く場合はその下面を平面に形成するか、あるいは全体として平面であるが一定のピッチで、一定の高低の連続する凹凸を形成した形状に形成することができ、また、下げ振り錘(2)の振り子運動の円弧にあわせて、その上面を下方にわん曲した形状、またはその下面を下方に膨らんでわん曲した形状としても良く、その上面または下面が全体として水平(水準)になるように据え置き部( 10 )を据え置く。
【0022】
制動体(4)の上面または下面の形状は、正方形、長方形、円形、だ円形、その他多様に形成され、それら上面または下面の形状で上下方向の厚さを比較的厚くしたブロック形状、あるいは上面または下面の縦横の長さより厚さの薄い板形状に形成することができる。
また、制動体(4)は、アルミニウムあるいは銅で形成した複数枚の比較的厚さの薄い板を板間に絶縁物を挟んで上下に積み重ねた積層形状としても良い。
【0023】
制動体(4)の上面または下面が水平(水準)であるか否かを検知し、その上面または下面を水平(水準)に制御するための指標として、密閉容器内に気泡と液体を充填した一方向のみのレベルを示す気泡管(12a)、あるいは密閉容器内に気泡と液体を充填したすべての方向のレベルを示す半球面式の気泡球(12b)、あるいは密閉容器内にフロ―トと液体を充填した一方向のみのレベルを示すフロ―ト管(12c)、あるいは密閉容器内にフロ―トと液体を充填したすべての方向のレベルを示す半球面式のフロ―ト球(12d)等の水平(水準)を検知する機能部分(12)を制動体(4)の周囲に取り付けて据え置き部(10)を構成しても良い。
【0024】
本発明は、下げ振り錘(2)の磁石の磁気と、下げ振り錘(2)の磁石の磁束が制動体(4)の内部を移動することによって制動体(4)に発生した誘導電流(うず電流)との相互作用によって、下げ振り錘(2)の振り子運動にそって制動体(4)を移動させようとする作用(銅は、反磁性という性質を有するが、きわめて微弱なため問題とはならない)が、据え置き部( 10 )がその重量、あるいは柱、壁等に取り付けられてその位置にとどまることによって下げ振り錘(2)に制動作用を及ぼし、下げ振り錘(2)の振り子運動を減衰、収束させて、下げ振り錘(2)を停止させようとするものであり、誘導電流(うず電流)は、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部( 10 )を据え置く場合は制動体(4)の下げ振り錘(2)の直下に発生し、下げ振り錘(2)の上方に据え置き部( 10 )を据え置く場合は制動体(4)の下げ振り錘(2)の直上に発生する。
【0025】
したがって、制動体(4)は、それ自身で重量が足りる場合、直接、その下面を仕上がり床面、コンクリ―ト地盤等に接触させて据え置き部(3)を据え置いても良く。また、据え置き部(10)に重量が不足する場合、制動体(4)を台座部分(11)に載置させたり、あるいは据え置き部(10)に錘となるものを付け加えて重量を加算させて据え置き部(10)を構成することになる。
【0026】
指示針(71)または指示マ―ク(72)、あるいは指示マ―ク(74)とで物体の鉛直点の数値および物体の鉛直に対する傾斜の数値を示す目盛(5)は、制動体(4)の上面に形成され、制動体(4)の上面に形成した目盛(5)を制動体(4)の側面、制動体(4)の側面に続く台座部分(31)の側面その他等の部分に延長して形成することができる。
【0027】
制動体(4)の側面、台座部分(11)の側面に目盛(5)を延長して形成すると、コンクリ―ト地盤、仕上がり床面等の据え置き面に物体の鉛直点の数値および物体の鉛直に対する傾斜の数値を直接的に示すことができる。
【0028】
制動体(4)上面に目盛(5)を形成する場合、人体の前に鉛直点が位置するものとして据え置き部(10)を据え置き、制動体(4)上面の左右横方向をX軸方向、前後縦方向をY軸方向とする2方向に目盛(5)を形成する場合と、X軸方向、Y軸方向のいずれか1方向に目盛(5)を形成する場合とがあり、かりに制動体(4)の上面の形状を正方形として、X軸方向、Y軸方向の2方向に等分に距離をとった目盛(5)を形成すると、X軸方向、Y軸方向の2方向に物体の鉛直点の数値と物体の鉛直に対する傾斜の数値を示すことができ、制動体(4)の上面の形状を長方形として、X軸方向、Y軸方向のいずれか1方向に目盛(5)を形成すると、そのいずれか1方向に物体の鉛直点の数値と物体の鉛直に対する傾斜の数値を示すことができる。
【0029】
そして、被計測物体に係止された下げ振り糸(9)の上端の係止点が、例えば、柱面、壁面等から50mm離れたものであって、指示針(71)または指示マ―ク(72)が鉛直点をさし示す場合は、接触端部(6)の接触端面から50mmの距離の位置が目盛(5)の基準点(0目盛)となり、指示針(71)または指示マ―ク(72)が鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示す場合は、接触端面の50mmの距離の位置からさらにその一定距離移動した位置が目盛(5)の基準点(0目盛)となり、実際に、下げ振り錘(2)が振り子運動を停止して指示針(71)または指示マ―ク(72)がさし示す基準点(0目盛)から離れた目盛(5)の数値が柱面、壁面等の物体の鉛直に対する傾斜量となる。
【0030】
制動体(4)の上面、およびその他の部分に形成される目盛(5)と、目盛(5)の単位を表わす添え数字(52)を蛍光塗料、あるいは発光塗料で形成し、指示針(71)または指示マ―ク(72)、あるいは指示マ―ク(74)に蛍光塗料、あるいは発光塗料を塗布すると、屋内作業、夜間作業、昼間作業のいずれにおいても数値の読み取りを容易なものとすることができる。
【0031】
接触端部(6)は、制動体(4)の側面を柱面、壁面等の物体の面に接触する接触端面として制動体(4)の側端部を接触端部(6)としても良く、柱面、壁面等の物体の面が平滑でない場合に備えて、制動体(4)の側面、あるいは台座部分(11)等の側面から水平方向に突出した形状としても良い。
【0032】
制動体(4)、あるいは台座部分(11)等の側面から突出した形状の接触端部(6)を基底部で制動体(4)、あるいは台座部分(11)等とヒンジ(62b)で接続した回転式、あるいは水平方向に直線移動するスライド式とすることができる。
【0033】
回転式、スライド式の接触端部(6)は、その物体に接触する接触端面から目盛(5)の基準点(0目盛)までの距離を一定に設定するために、その回転、直線移動を一時的に停留するスナップ機構を形成した方が良い。
【0034】
それとは別に、スライド式の接触端部(6)を、接触端面から目盛(5)の基準点(0目盛)までの距離を自在に伸縮させるものとし、任意の距離で蝶ネジその他等の手段で停留させる仕組とすることもできる。
【0035】
制動体(4)、目盛(5)、接触端部(6)、指示マ―ク(74)、その他台座部分(11)、水平を検知する機能部分(12)等によって構成される据え置き部(10)は、コンク―ト地盤、仕上がり床面等の物体の据え置き面に据え置く場合と、コンク―ト地盤、仕上がり床面等より高い柱、壁等の物体の中間点の高さの位置に機械的な取り付け具やマグネット・キャッチ等を用いて取り付ける場合とがある。
【0036】
据え置き面が水平であって、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置く場合、制動体(4)の下面や台座部分(11)の下面を平面として据え置いても良いが、据え置き部(10)に脚部を形成した方がより安定して据え置くことができる。
【0037】
制動体(4)の上面または下面の水平(水準)を制御するために、据え置き部(10)に水平制御機構(15)を形成することができる。
【0038】
水平制御機構(15)を形成する手段としては、例えば、ネジ軸(15a)とネジ軸(15a)に螺合する雌ネジの組み合わせを用いて、ネジ軸(15a)または雌ネジの手動による回転によってネジ軸(15a)または雌ネジを螺進させて制動体(4)の水平(水準)を制御する方法、あるいはカムとレバ―の組み合わせを用いて、レバ―の手動によるカムの回転によって制動体(4)の水平(水準)を制御する方法等、その他いくつかの方法があり、また、手動の操作による手段とは別に、振り子の鉛直機能、あるいは制動体(4)を中空形状に形成して、その制動体(4)を液体(15L)に浮かべてその浮力によって自動的に制動体(4)の水平(水準)を制御することもできる。
そして、水平制御機構(15)が手動によって操作される場合は、水平を検知する機能部分(12)を目視しながら操作した方がより的確であり、水平制御機構(15)が自動的に制御されるものである場合は、制動体(4)が水平(水準)に制御された時点で容器(3)の動きを制止する水平制止機能部分(15z)を付け加えて、水平を検知する機能部分(12)を目視して、容器(3)が水平(水準)に制御されたことを確認した後に容器(3)のフラつきを制止することになる。
【0039】
下げ振り錘(2)は、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置く場合、その下端を制動体(4)の上面に接近させる場合と、その下端を接触させる場合があり、また、下げ振り錘(2)の上方に据え置き部(10)を据え置く場合、その上端を制動体(4)の下面に接近させる場合と、その上端を接触させる場合とがある。
【0040】
そして、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)を降下させ、下げ振り錘(2)を制動体(4)の上面または下面に接近させる場合、できるだけ接近させた方が下げ振り錘(2)と制動体(4)の間の磁気と誘導電流の結合を強くして、より効率良く下げ振り錘(2)の振り子運動を収束させることになるが、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下端を制動体(4)の上面に接近させる場合、下げ振り錘(2)を低く降下させすぎると、下げ振り錘(2)の下端が制動体(4)の上面に接触して上面を損傷してしまい、逆に、下げ振り錘(2)の下端と制動体(4)の上面の間が離れすぎていては、磁気と誘導電流の結合は極端に弱くなり、下げ振り錘(2)の振り子運動に対する制動作用はほとんど機能しない。
【0041】
下げ振り錘(2)の上方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の上端を制動体(4)の下面に接近させる場合、上下逆であるが同様の事態となる。
【0042】
そして、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下端を制動体(4)の上面に接触させる場合、下げ振り錘(2)の下端部は、球形状、ロ―ル形状等の回転体(28t)に形成されるか、あるいはその下端部の下端にボ―ル・ベアリング、ロ―ル・ベアリング等が取り付けられ、下げ振り錘(2)の下端部より上の本体の部分に対して上下方向に昇降するように保持され、その球形状、ロ―ル形状等の回転体(21s)の球面、円周面、あるいはボ―ル・ベアリング、ロ―ル・ベアリング等が制動体(4)の上面に接触して回転しながら下げ振り錘(4)は振り子運動をすることになる。
【0043】
この場合、下げ振り錘(2)を低く降下させ過ぎると、その下端部が上下方向に昇降する、その昇降の距離の範囲をこえて下げ振り錘(2)の全重量がその下端に作用して下げ振り錘(2)が傾倒し、下げ振り錘(2)の振り子運動の収束、物体の鉛直点おび物体の鉛直に対する傾斜の計測といった全ての機能を不能とし、また、下げ振り錘(2)の上方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の上端を制動体(4)の下面に接触させる場合、上下逆ではあるが、その上端部は同様の形状、あるいは同様の手段が施され、同様の事態となる。
したがって、下げ振り錘(2)の下端または上端を、制動体(4)の上面または下面に接近、接触させるいずれの場合においても、精密な下げ振り錘(2)の高さの調節が必要とされる。
【0044】
被計測物体の上方の係止位置に下げ振り糸(9)の上端を係止し、下げ振り錘(2)を吊り下げる器具として、取り付け具である打ち込み針および永久磁石、下げ振り糸を巻き取るプ―リ、ゼンマイバネ、およびそれらを収納するケ―スによって形成される下げ振り保持器が一般的に市販されおり、この器具によって、本発明の構成要素の一つである下げ振り錘(2)を据え置き部(10)の制動体(4)の上方また下方に降下させて吊り下げることができるが、この器具を使用する、使用しないにかかわらず、下げ振り錘(2)を据え置き部(10)の高さまで降下させたときの下げ振り糸(9)の伸びと、その反動による下げ振り糸(9)の縮小による下げ振り錘(2)のバウンド、あるいは下げ振り錘(2)の重量の時間的経過による下げ振り糸(9)の伸びによる下げ振り錘(2)の降下といった現象から、ただ単に下げ振り錘(2)を据え置き部(10)の高さまで降下させただけでは、下げ振り錘(2)の精密な高さの調節は難しい。
【0045】
そこで、下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置く場合は、下げ振り錘(2)を制動体(4)の上面より幾分上方の位置にまで降下させ、下げ振り錘(2)の上方に据え置き部(10)を据え置く場合は、下げ振り錘(2)を制動体(4)の下面より幾分下方の位置にまで降下させておき、その後、再び下げ振り錘(2)の高さを微調節して、下げ振り錘(2)を再接近、接触させるという操作が必要となるが、下げ振り錘(2)を手で掴んだり、あるいは下げ振り糸(9)を手でつまんで下げ振り錘(2)を昇降させてその高さを微調節しても良いが、その行為そのものが下げ振り糸(9)の伸び縮みを誘発して、さらなる下げ振り錘(2)のバウンドを引き起こしかねず、また、精密な下げ振り錘(2)の高さの調節なくしてはその制動作用がほとんど機能せず、本下げ振り垂直器(1)に使用価値もありえないということから、本発明は、この下げ振り錘(2)の磁気と制動体(4)に発生した誘導電流(うず電流)の間の磁気作用によって下げ振り錘(2)の振り子運動を短時間に収束させるという構成において、その制動作用を成立させるために、いったん降下した下げ振り錘(2)の高さを機械的な操作によって微調節する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を設置する。
【0046】
下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、下げ振り錘(2)の下端と制動体(4)上面の間のスキマ、あるいは下げ振り錘(2)の上端と制動体(4)下面の間のスキマ、あるいは下げ振り錘(2)が制動体(4)の上面または下面に接触する場合の、下げ振り錘(2)の下端部または上端部が下げ振り錘(2)の本体の部分に対して上下方向に昇降する、その昇降の距離の範囲内にあるか否かを示す指標を目視しながら下げ振り錘(2)の高さを微調節することのできる下げ振り錘(2)の本体か、あるいは下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点の一定の高さの位置に定置して設置され、また、下げ振り錘(2)から下げ振り糸(9)の上端の係止点までの間を下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように設置される。
【0047】
この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した回転軸(81)の回転によって、直接的に下げ振り糸(9)を巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成することができる。
【0048】
この回転軸(81)の回転によって、直接的に下げ振り糸(9)を巻き取り、巻き戻す構成の場合、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、下げ振り錘(2)の本体に設置されるか、あるいは下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点の一定の高さの位置に定置して設置されるか、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように設置される。
この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点の一定の高さの位置に定置して設置する場合、下げ振り糸(9)はその中間点でいったん切り離され、その切り離した一端または両端を回転軸(81)の回転によって、巻き取り、巻き戻すことになり、下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように設置する場合は、下げ振り糸(9)は中途で切り離されることはなく、その1本の下げ振り糸(9)をそのままの状態で巻き取り、巻き戻すことになり、その巻き付けを全て巻き戻した場合、その下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降することになる。
そして、この構成の場合、下げ振り糸(9)は回転軸(81)に巻き付けるか、あるいは回転軸(81)に形成したプ―リ(81a)に巻き付けるか、あるいは回転軸(81)とは別個に設けたプ―リ(81d)に巻き付けて、回転軸(81)の軸端に形成した回転ノブ(81c)の手動による回転軸(81)の回転によって、下げ振り糸(9)を巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させることになり、回転軸(81)の回転を制動する接触面には、下げ振り錘(2)の重量によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触する回転軸(81)の軸穴の内周面、あるいは圧縮コイルバネ(83b)の応力によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触するバネ受座金(83a)の座面等、その他いくつかの接触面の組み合わせを用意することができる。
【0049】
また、この構成の場合、下げ振り糸(9)を巻き付ける回転軸(81)、あるいは回転軸(81)に形成したプ―リ(81a)、あるいは回転軸(81)とは別個に設けたプ―リ(81d)をその中心線が下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を水平方向に通過するように形成すると、その中心線からその円周面までの距離と、下げ振り錘(2)の重量との積によるモ―メントが働いて、下げ振り錘(2)、あるいは下げ振り糸(9)の中間点に設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって昇降するように設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を傾倒させてしまうが、それらの距離とは鉛直線をバランスの支点として反対側に距離をとったモ―メント消去ロ―ル(84)を設置して下げ振り糸(9)を誘導すると、下げ振り錘(2)、あるいは下げ振り糸(9)の中間点の設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって昇降するように設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)の傾倒を回避することができる。
さらに、この構成の場合、回転軸(81)、あるいは回転軸(81)に形成したプ―リ(81a)、あるいは回転軸(81)とは別個に設けたプ―リ(81d)の円周部に、それらと同時に回転するが、それらが回転するにつれて、下げ振り糸(9)の幅に相当する分だけ軸方向にスライドするスリ―ブ(81f)を形成し、そのスリ―ブ(81f)に下げ振り糸(9)を巻き付けるようにすると、下げ振り糸(9)の重ね巻きを解消して、下げ振り錘(2)、あるいは下げ振り糸(9)の中間点の設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって昇降するように設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)の傾倒を回避することができる。
【0050】
また、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した回転軸(81)の回転によって、下げ振り糸(9)とは別個に用意した糸(85a)、あるいはワイヤ(85b)、あるいはチェ―ン(85c)、あるいは幅が狭く厚さの薄いベルト(85d)、あるいはワイヤ・ロ―プ(85f)等を巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成することができる。
【0051】
この構成の場合、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は下げ振り錘(2)の本体か、あるいは下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置され、下げ振り糸(9)とは別個に用意した糸(85a)、あるいはワイヤ(85b)、あるいはチェ―ン(85c)、あるいは幅が狭く厚さの薄いベルト(85d)、あるいはワイヤ・ロ―プ(85f)等の一端を下げ振り糸(9)に係止される係止体(29)か、あるいは係止体(29)に回転軸(81)を軸支する場合は下げ振り錘(2)に接続し、他端を回転軸(81)に巻き付けるか、あるいは回転軸(81)に形成したプ―リ(81a)に巻き付けるか、あるいは回転軸(81)とは別個に設けたプ―リ(81d)に巻き付けて、回転軸(81)の軸端に形成した回転ノブ(81c)の手動による回転軸(81)の回転によって、それらを巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させることになり、回転軸(81)の回転を制動する接触面には、下げ振り錘(2)の重量によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触する回転軸(81)の軸穴の内周面、あるいは圧縮コイルバネ(83b)の応力によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触するバネ受座金(83a)の座面等、その他いくつかの接触面の組み合わせを用意することができる。
【0052】
そして、この構成の場合、糸(85a)、ワイヤ(85b)、チェ―ン(85c)、ベルト(85d)、ワイヤ・ロ―プ(85f)等を巻き付ける回転軸(81)、あるいは回転軸(81)に形成したプ―リ(81a)、あるいは回転軸(81)とは別個に設けたプ―リ(81d)の円周部に、それらと同時に回転するが、それらが回転するにつれて、糸(85a)、ワイヤ(85b)、チェ―ン(85c)、ベルト(85d)、ワイヤ・ロ―プ(85f))等の幅に相当する分だけ軸方向にスライドするスリ―ブ(81f)を形成し、そのスリ―ブ(81f)に糸(85a)、ワイヤ(85b)、チェ―ン(85c)、ベルト(85d)、ワイヤ・ロ―プ(85f)等を巻き付けるようにすると、それらの重ね巻きを解消することができる。
また、下げ振り錘(2)が吊り下げられていない状態のときの糸(85a)、あるいはワイヤ(85b)、あるいはチェ―ン(85c)、あるいはベルト(85d)、あるいはワイヤ・ロ―プ(85f)等のゆるみは、バネの応力で解消することができる。
【0053】
また、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した平行に並列する2本の回転軸(81)の回転によって、2本の回転軸(81)の間、あるいは2本の回転軸(81)に形成されたプ―リ(81a)に間に挟まれた下げ振り糸(9)、または一端が下げ振り糸(9)に係止される上下動調節棒(板)(86)を送りだし、引き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって2本の回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成することができる。
【0054】
この構成の場合、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は下げ振り錘(2)の本体か、あるいは下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置され、2本の回転軸(81)の間、あるいは2本の回転軸(81)に形成されたプ―リ(81a)の間に下げ振り糸(9)を挟む場合は、回転軸(81)の円周面、あるいは回転軸(81)に形成されたプ―リ(81a)の円周面と下げ振り糸(9)の間の摩擦によって下げ振り糸(9)を送りだし、引き戻すことになり、2本の回転軸(81)の間、あるいは2本の回転軸(81)に形成されたプ―リ(81a)の間に上下動調節棒(86)を挟む場合は、2本の回転軸(81)、あるいは2個のプ―リ(81a)の円周面と上下動調節棒(86)との間の摩擦によって上下動調節棒(86)を送りだし、引き戻すことになるか、あるいは2本の回転軸(81)、あるいは2個のプ―リ(81a)の円周面と上下動調節棒(86)の外面に一定ピッチで一定の高低の連続する凹凸、例えばピニオンとラックを形成し、その相互の噛み合いによって上下動調節棒(86)を送りだし、引き戻すことになる。
【0055】
また、この構成の回転軸(81)の回転を制動する接触面には、下げ振り錘(2)の重量によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触する回転軸(81)の軸穴の内周面、あるいは圧縮コイルバネ(83b)の応力によって摩擦を生じる回転軸(81)の円周面と接触するバネ受座金(83a)の座面等、その他いくつかの接触面の組み合わせを用意することができる。
【0056】
そして、下げ振り錘(2)の本体にこの下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を設置し、2本の回転軸(81)、あるいは2個のプ―リ(81a)の間に上下動調節棒(86)を挟む場合は、上下動調節棒(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止され、下げ振り糸(9)の中間点にこの下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を設置し、2本の回転軸(81)、あるいは2個のプ―リ(81a)の間に上下動調節棒(86)を挟む場合は、上下動調節棒(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されるか、またはその下端部で下げ振り糸(9)を係止することになる。
【0057】
また、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(82c)を形成したネジ軸(82)の回転による、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、下げ振り錘(2)を昇降させるように構成することができる。
この構成の場合、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、雌ネジ部分(87a)に連結する複数節のリンク(87b)を折曲回動させるか、あるいは単数節のリンク(87b)を回動させ、下げ振り糸(9)に係止される係止体(29)を上下動させて、下げ振り錘(2)を昇降させる場合と、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、下げ振り錘(2)を吊り下げて直線状となる下げ振り糸(9)を、鉛直方向とは異なる方向にわん曲させて下げ振り錘(2)を昇降させる場合とがある。
そして、この構成の場合、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は下げ振り錘(2)の本体か、あるいは下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置することができるが、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、下げ振り錘(2)を吊り下げて直線状となる下げ振り糸(9)を鉛直方向とは異なる方向にわん曲させて下げ振り錘(2)を昇降させる場合、この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、下げ振り錘(2)から下げ振り糸(9)の上端の係止点までの間を下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように構成することができる。
【0058】
そして、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、下げ振り糸(9)をわん曲させて下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように構成する場合、この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)には、下げ振り糸(9)をつたわって昇降するための案内溝(87f)、あるいは案内貫通孔(87g)、あるいは案内ロ―ル(87d)が形成される。
そして、この下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、下げ振り糸(9)の任意の高さの位置で停止する停止装置(87s)を必要とするが、この停止装置(87s)は、下げ振り糸(9)と、案内溝(87f)、案内貫通孔(87g)、下げ振り糸(9)を挟みつける摩擦板等の下げ振り糸(9)以外の部分との間の摩擦による制動作用、あるいは下げ振り糸(9)を凹部分へ押し込むか、凸部分へ押圧して、下げ振り糸(9)をわん曲させることによる制動作用、あるいは下げ振り糸(9)を案内ロ―ル(87d)に巻き付ける場合は、案内ロ―ル(87d)と案内ロ―ル(87d)以外の部分との間の摩擦による制動作用、あるいは案内ロ―ル(87d)に形成された凹凸いずれかの部分と、案内ロ―ル(87d)以外の部分に形成された凹凸いずれかの部分との嵌合による制動作用によって構成することができ、また、この停止装置(87s)は、その停止機能を、常時ONの状態とし、この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を下げ振り糸(9)をつたわって昇降させようとするとき、その停止機能をOFFの状態にする場合と、停止機能を、常時OFFの状態とし、この下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を下げ振り糸(9)をつたわって昇降させて任意の高さの位置で停止機能をONの状態にする場合とがある。
そして、据え置き部(10)を据え置いて、被計測物体の下げ振り錘(2)から下げ振り糸(9)の上端の係止点までの間の中間点の高さの位置における鉛直に対する傾斜を計測しようとするとき、被計測物体の柱面、壁面等の側面から下げ振り糸(9)までの距離をスケ―ル等で計って、その傾斜を計測することになるが、一般的に下げ振り糸(9)が繊維をよりあわせた断面が不定形な形状であることから、そのmm単位以下での精密な数値の計測は難しいが、この下げ振り糸(9)をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)に、例えば、下げ振り糸(9)の代わりとなる、水平方向の線幅が1/10mm、あるいは1/20mmの線状の指示マ―ク(77)、または比較的小形で先端が鋭利な指示針(78)と、その指示マ―ク(77)または指示針(78)とスケ―ル等の計測基準具を視野に入れるための拡大レンズ(77b)を形成すると、その1/10mm単位、1/20mm単位での鉛直に対する精密な数値の計測を可能とすることができる。
そして、下げ振り錘(2)を吊り下げる下げ振り糸(9)が1本であって、この下げ振り糸(9)をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)に停止装置(87s)を形成し、被計測物体の中間点の高さの位置における鉛直に対する傾斜を計測しようとして、指示マ―ク(77)または指示針(78)と拡大レンズ(77b)を形成する場合、被計測物体の柱面、壁面等の側面に対して90度の角度に指示マ―ク(77)または指示針(78)と拡大レンズ(77b)を方向づける必要があるが、この場合、停止装置(87s)以外の部分をその1本の下げ振り糸(9)を中心線として水平方向に回転するように構成すると、容易に90度の角度に方向づけることができ、正確に数値を読み取ることができる。
そして、この下げ振り糸(9)をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は、下げ振り錘(2)の高さを微調節しようとするときは、当然、下げ振り錘(2)から上方の1.5mの高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に停止されることになる。
【0059】
下げ振り錘の高さ微調節機構(8)は以上のように構成されるが、下げ振り錘(2)、あるいは下げ振り糸(9)の中間点の一定の位置に設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって昇降するように設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を下げ振り錘(2)の高さを微調節するために下げ振り糸(9)の中間点に停止する場合、それらの上昇、下降を数値として認識するために、下げ振り錘の高さ微調節機構(8)の係止体(29)、上下動調節棒(86)、あるいはその他の部分に目盛(53)を形成するか、新たに目盛棒を形成し、それらに対応して指示針、指示マ―クを形成することができる。
そして、下げ振り錘(2)を吊り下げる下げ振り糸(9)を上下方向に2本、3本の複数本として、1個の下げ振り錘(2)を吊り下げることができるが、下げ振り糸(9)を上下方向に複数本とすると、下げ振り錘(2)、下げ振り糸(9)の中間点の設置した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)、下げ振り糸(9)をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、作業者に対して正対するようにその方向づけを設定して、回転ノブを手動で回転させて下げ振り錘(2)の高さを微調節するその操作を容易なものとすることができ、また、下げ振り糸(9)をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(8)によって被計測物体の中間点の高さの位置における鉛直に対する傾斜を計測しようとする場合においても、指示マ―ク(77)または指示針(78)と拡大レンズ(77b)を被計測物体の柱面、壁面等の側面に対して90度の角度に方向づけを設定して、
正確に数値を読みとることができることになる。
【0060】
水平(水準)を検知する機能部分(12)と、その機能部分(12)を支持して水平方向に一定の長さを有して定木の役割を担う支持台(13d)とで構成される水平器(13)(水準器ともいう)が一般的に使用されているが、この水平器(13)に、制動体(4)、目盛(5)、接触端部(6)、指示マ―ク(74)、その他台座部分(11)、水平を検知する機能部分(12)等によって構成される据え置き部(10)を取り付け、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)と据え置き部(3)を取り付けた水平器(13)を一つのセットとして構成することができる。
【0061】
この水平器(13)には、密閉容器内に気泡と液体を充填した1方向のみのレベルを示す気泡管(12a)を水平を検知する機能部分(12)とする水平器(13)、あるいは密閉容器内に気泡と液体を充填したすべての方向のレベル示す半球面式の気泡球(12b)を水平を検知する機能部分(12)とする水平器(13)、あるいは密閉容器内にフロ―トと液体を充填した1方向のみのレベルを示すフロ―ト管(12c)を水平を検知する機能部分(12)とする水平器(13)、あるいは密閉容器内にフロ―トと液体を充填したすべての方向のレベル示す半球面式のフロ―ト球(12d)を水平を検知する機能部分(12)とする水平器(13)、あるいは振り子と回転指針と円形目盛板とを水平を検知する機能部分(12)とするダイヤル式と呼称される水平器(13)、あるいは容器内のフロ―トの位置、または振り子の回転角等を電気的な信号として検出し、それらをカウンタ、演算回路等を通して液晶画面等に数値もしくは図形として水平に対する傾斜を表示する電子式水平器と呼称される水平器等、多種類のものがあり、また、それら水平器(13)は、例えば、1方向のみのレベルを示す気泡管(12a)を水平(水準)に対して45度、90度と角度を変化させて付け加えて、水平(水準)以外の角度に対する傾斜の計測を可能としたり、あるいはダイヤル式と呼称される水平器(13)は、円形目盛板の目盛の角度を90度以上として水平、垂直器として両用している場合が多いが、本発明は、それら全てを本文で規定する水平器(13)の範疇に入れるものとする。
【0062】
水平器(13)の支持台(13d)の水平方向の長さがその背の高さに隔たって長い場合、その支持台(13d)の長手方向の両端部分に据え置き部(10)を取り付けるか、あるいはそのいずれか一方、あるいは長手方向の中間部分に取り付けることができる。
【0063】
制動体(4)の上面または下面の水平(水準)を検知し、水平(水準)に制御するための指標として、据え置き部(3)に水平を検知する機能部分(12)を取り付けることがあるが、水平器(13)に据え置き部(10)を取り付ける場合、水平器(13)には既に水平を検知する機能部分(12)が取り付けられていて、それが1方向のみのレベルを示す機能部分である場合は、その1方向のみのレベルを示す機能部分とは直交する方向に1方向のみのレベルを示す機能部分を取り付ければ良く、すべての方向のレベルを示す機能部分が取り付けられている場合は、必ずしもその機能部分を取り付ける必要はない。
【0064】
据え置き部(10)を水平器(13)に取り付ける場合、水平器(13)の支持台(13d)が制動体(4)を支持して台座部分(11)を不要とすることができ、また、制動体(4)の上面に形成された目盛(5)を支持台(13d)の上面および支持台(13d)の側面に延長させることによって、仕上がり床面、コンク―リト地盤等の据え置き面に物体の鉛直点および物体の鉛直に対する傾斜の数値を示すことができる。
【0065】
コンベックス・スケ―ル等の巻尺器(14)が一般的に使用されているが、この巻尺器(14)に据え置き部(10)を取り付け、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を取り付けた巻尺器(14)を一つのセットとして構成することができる。
【0066】
この場合、スケ―ル(14a)を接触端面から目盛(5)の基準点(0目盛)までの距離を自在に伸縮させることのできる接触端部(6)とし、その先端、あるいは先端にフック(14b)を取り付けたものである場合はそのフック(14b)の前面もしくは後面を被計測物体に接触する接触端面としても良い。
【0067】
据え置き部(10)を巻尺器(14)に取り付ける位置は、巻尺器(14)の側面、つまり、スケ―ル(14a)を巻き取るプ―リ(14c)の両側のいずれか一方にすると、巻尺器(14)を安定して据え置くことができる。
【0068】
分離した下げ振り錘(2)と据え置き部(10)の組み合わせによって本下げ振り垂直器(1)が成り立つのとは別に、下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を機械構造的に連結、一体化させて本下げ振り垂直器(1)を成り立たせることができる。
下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を機械構造的に連結、一体化させると、下げ振り錘(2)の下端または上端を、制動体(4)の上面または下面に接近させる場合、その接近の間隔を正確に設定することができ、下げ振り錘(2)の下端または上端を、制動体(4)の上面または下面に接触させる場合、下げ振り錘(2)の下端部または上端部が下げ振り錘(2)の本体の部分に対して昇降する、その昇降の距離の範囲内で下げ振り錘(2)の下端部または上端部の高さを正確に設定することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を実施例にもとずき図面を参照して説明する。
図1、2に示される実施例では、制動体(41)をアルミニウムで形成した厚さ約10mmの板状とし、その板面を上に向けて台座部分(11)に載置している。
制動体(41)上面の形状は、据え置き部(10)を人体の前に位置させたときの、制動体(41)上面の左右横方向をX軸方向とし、前後縦方向をY軸方向とする、そのX軸方向とY軸方向に等分に80mmの距離をとった正方形としている。
【0070】
制動体(41)の左側と前側には、その側面から10mm水平方向に突出した接触端部(61)が2個ずつ形成され、その接触端部(61)の先端の接触端面から50mmの距離の位置を目盛(5)の基準点(0目盛)として制動体(41)上面のX軸方向とY軸方向の2方向にメ―トル単位の目盛(5)と添え数字(52)を形成している。
制動体(41)上面に形成された目盛(5)は、制動体(4)の側面、制動体(4)の側面に続く台座部分(11)の側面に垂下させて延長している。
制動体(41)の右側には、半球面式の気泡球(12b)が設置されている。
【0071】
下げ振り錘(2)は、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする形状であり、下端部は下面が半球面の永久磁石(21)によって形成され、その下端部に、その下げ振り錘(2)の2個の円錐の中心線にそって合成樹脂で形成された先端が鋭角の細棒形状の指示針(71)が装着されている。
【0072】
図3に示される実施例では、制動体(41)を3枚のアルミニウム板(41c)を板間に絶縁物(41d)を挟んで上下に積み重ねた積層形状とし、台座部分(11)に載置している。
下げ振り錘(2)は、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとし、その下端部に取り付けた永久磁石(21)の先端を鋭角に形成して指示針(71)としている。
【0073】
図4、5に示される実施例では、制動体(42)を1枚の銅板で形成し、台座部分(11)に載置している。
制動体(42)上面の形状は正方形であり、その左側と前側に1個ずつ先端が半円形の接触端部(61)が形成され、その右側と後側に一方向のレベルを示す気泡管(12a)を設置している。
下げ振り錘(2)は、その下端部を除く部分を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状とし、その下端部の水平方向に円形のリング形状の永久磁石(21c)を、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状の部分から垂下する透明のアクリル樹脂で形成した下方に末広がりの吊り板(24a)によって吊り持たせている。
円形のリング形状の永久磁石(21c)の空間部には、水平方向に円形で透明のアクリル樹脂板(28e)が嵌め込まれ、その中心点に小径で円形の孔形状の指示マ―ク(72h)が形成されている。
【0074】
図6に示される実施例では、制動体(4)の上面の形状は正方形であり、下げ振り錘(2)の下端部の球形状の永久磁石(21s)は、軸方向が上下方向のユニバ―サル回転軸(28s)に軸支され、その球形状の永久磁石(21s)の球面が制動体(4)の上面に接触し、下げ振り錘(2)の振り子運動によって制動体(4)の上面上を回転しながら往復移動する。
【0075】
ユニバ―サル回転軸(28s)は、下げ振り錘(2)の本体の部分を上下方向に昇降するように軸穴が長く形成されていて、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)の本体の部分とは軸穴の長さの範囲内で切り離されて、球形状の永久磁石(21s)とユニバ―サル回転軸(28s)のみの重量が制動体(4)の上面に作用することになる。
【0076】
下げ振り錘(2)の上端部の下げ振り糸(9)に係止される係止体(29)と下げ振り錘(2)の本体の部分は、引っ張りコイル・バネ(28f)によって連結され、下げ振り錘(2)がユニバ―サル回転軸(28s)の軸穴の長さの範囲を越えて降下したとき、その引っ張りコイル・バネ(28f)の引っ張り応力によって下げ振り錘(2)が上昇し、下げ振り錘(2)の傾倒が回避される。
【0077】
図7に示される実施例では、コンクリ―トで形成された円筒形状の部分(28g)と、その中心部分の円柱形状の永久磁石(21)によって形成された下げ振り錘(2)の本体の部分を制動体(41)の下方に位置させ、その下げ振り錘(2)の本体の部分を下げ振り糸(9)に係止される係止体(29)から下方に垂下する透明の塩化ビニ―ル樹脂で形成された吊り板(24b)によって制動体(41)の前後から両持支持させている。
【0078】
下げ振り糸(9)に係止される係止体(29)には、先端が鉛直点をさし示す指示針(71)が取り付けられ、制動体(4)の上面に形成されたX軸方向に1方向の目盛(5)をさし示している。
【0079】
図8に示される実施例では、制動体(4)の上面の形状は円形であり、その上面の中心点を基準点(0目盛)としてX軸方向とY軸方向の2方向に目盛(5)と添え数字(52)を形成し、その制動体(4)のX軸方向の右側とY軸方向の前側に先端から基準点(0目盛)までの距離が50mmの接触端部(61)を形成している。
【0080】
図9に示される実施例では、制動体(4)の上面の形状をY軸方向よりX軸方向の長さが長い長方形とし、制動体(4)の左側にX軸方向に突出する2個の接触端部(61)を形成し、その接触端部(61)の先端から50mmの距離の位置を目盛(5)の基準点(0目盛)として、X軸方向の1方向に目盛(5)と添え数字(52)を形成している。
【0081】
図10に示される実施例では、90度の角度に曲がった矩形形状の台座部分(11)の水平部分にアルミニウムで形成した板状の制動体(41)を載置し、台座部分(11)の垂直部分と押え板(11h)を溝付リンク(11i)と蝶ネジ(11j)によって連結し、台座部分(11)の垂直部分と押え板(11h)の間に柱を挟み込んで据え置き部(10)を地盤より高い柱の中間の位置に据え付けている。
下げ振り錘(2)は中心線を上下方向とする円柱形状であり、その下端部を形成する永久磁石(21)の下面を半球面とし、その中心線にそって上下方向に摺動する細棒形状の指示針(71)を装着している。
【0082】
図11、12の示される実施例では、支持台(13d)の長手方向の中点の位置に気泡管(12a)を設置した水平器(13)の左端部に、アルミニウムで形成した上面の形状が長方形の板状の制動体(41)を取り付けている。
制動体(41)の上面は支持台(13d)の上面と同一面上にあり、制動体(41)の左端部に2個の接触端部(61)が形成され、制動体(41)の上面にはX軸方向に1方向の目盛(5)と添え数字(52)が形成され、制動体(4)上面の目盛(5)を支持台(13d)の側面に延長させている。
【0083】
図13に示される実施例では、水平器(13)の支持台(13d)の左端部に上面の形状が80mm四方の正方形でアルミニウムで形成した板状の制動体(41)を取り付けている。
制動体(41)上面には正方形の中心点を基準点(0目盛)としてX軸方向とY軸方向に目盛(5)が形成され、制動体(41)の左側には、制動体(41)の左側面から10mm突出した接触端部(61)と、先端が左側面から10mm突出しているが、Y軸方向のア―ム部分を有するカギ形状の接触端部(61)と、ア―ム部分がX軸方向にスライドするカギ形状の接触端部(63)が形成され、物体の鉛直に対する傾斜をX軸方向とY軸方向の2方向に計測できる仕組としている。
【0084】
図14、15に示される実施例では、下げ振り錘(2)の下端部を除く部分を円柱形状とし、その円柱形状の部分(27d)と、下げ振り錘(2)の下端部の円柱形状の部分(27d)と同一外径の水平方向に円形のリング形状の永久磁石(21r)を、内径が円柱形状の部分(27d)の外径と同一寸法で透明の合成樹脂で形成された円筒形状の吊り板(24c)によって上下に接合し、円柱形状の部分(27d)の下端に、円柱形状の部分(27d)の中心線の延長線にそって細棒形状の指示針(71)を取り付けている。
【0085】
円柱形状の部分(27d)の上端部には、下部が円柱形状の部分(27d)の上端部と螺合する内円筒(88a)と、内円筒(88a)と上下方向に嵌合する外円筒(88b)が配置され、円柱形状の部分(27d)の上下方向の中心線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、内円筒(88a)と外円筒(88b)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、下げ振り糸(9)を回転軸(81)の通し穴(81b)に通した上で回転軸(81)に巻き付けることによって吊り下げられ、内円筒(88a)の内部の上部には、上方に向かって内部の空間の容積を縮小する回転軸(81)の中心線と平行な斜面が形成され、下げ振り錘(2)の重量による、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の上部の斜面および回転軸(81)の軸穴の内周面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の上部の斜面および回転軸(81)の軸穴の内周面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
外円筒(88b)の回転軸(81)の上方には、モ―メント消去ロ―ル(84)が2本設置され、下げ振り錘(2)の重量と、下げ振り糸(9)が巻き付けられる回転軸(81)の中心線からその円周面までの距離の積による下げ振り錘(2)を傾倒させるモ―メントを消去している。
【0086】
図16、17に示される実施例では、下げ振り錘(2)の下端部を除く部分を円柱形状とし、その円柱形状の部分(27d)と、下げ振り錘(2)の下端部の円柱形状の部分(27d)と同一外径の水平方向に円形のリングを4分割した形状の永久磁石(21q)を、内径が円柱形状の部分(27d)の外径と同一寸法で透明のアクリル樹脂で形成された円筒形状の吊り板(24c)によって上下に接合し、その永久磁石(21q)の空間部の水平方向に、透明のアクリル樹脂で形成され、中心点に指示マ―クとなる小径の孔(72h)を形成した円形板(28e)を嵌め込んでいる。
【0087】
円柱形状の部分(27d)の上端部には、下部が円柱形状の部分(27d)の上端部と螺合する上下方向の円筒(88r)が配置され、円柱形状の部分(27d)の中心線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、円筒(88r)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、下げ振り糸(9)を回転軸(81)の通し穴に通した上で回転軸(81)に巻き付けることによって吊り下げられ、回転軸(81)の下方に収納した圧縮コイルバネ(83b)の応力による回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
円筒(88f)の内部の回転軸(81)の上方には2本のモ―メント消去ロ―ル(84)が設置されている。
【0088】
図18に示される実施例では、下げ振り錘(2)の下端部に下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって指示針(71)を形成する、その指示針(71)の水平方向に隣接して永久磁石(21u)を取り付けて下げ振り錘(2)の下端部を形成し、下げ振り錘(2)の形状を、その鉛直線に対して偏って配分した永久磁石(21u)の重量を鉛直線をバランスの支点としてその反対側の下げ振り錘(2)の上部に配分したシンメトリ―ではない形状としている。
【0089】
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と螺合する外円筒(88b)と、外円筒(88b)と嵌合する内円筒(88a)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、外円筒(88b)と内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、下げ振り糸(9)を回転軸(81)の通し穴(81b)に通した上で回転軸(81)巻き付けることによって吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量と、外円筒(88b)の内部に収納された圧縮コイルバネ(83b)の応力による回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)下部の斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0090】
図19、20に示される実施例では、下げ振り錘(2)の形状を、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線が下げ振り錘(2)の下端部で表出するように、下げ振り錘(2)の下端部を切り取った形状とし、その切り取った部分に相当する重量を、その切り取った部分の上方の部分に加算した形状とし、その下端部に表出する鉛直線上に矢印形状の指示マ―ク(72)を形成している。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と螺合する外円筒(88b)と、外円筒(88b)と嵌合する内円筒(88a)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、回転軸(81)と外円筒(88b)の下端が線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって連結され、下げ振り錘(2)の重量による、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の内部の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0091】
図21に示される実施例では、下げ振り錘(2)の下端部の下げ振り糸(9)から垂下した鉛直線にそって指示針(71)を形成し、その指示針(71)の水平方向に隣接して永久磁石(21p)を取り付けて下げ振り錘(2)の下端部を形成し、下げ振り錘(2)の形状を、その鉛直線に対して偏って配分した永久磁石(21p)の重量を、鉛直線をバランスの支点として鉛直線の反対側に加算した形状としている。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と螺合する外円筒(88b)と、外円筒(88b)と嵌合する内円筒(88a)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、外円筒(88b)と内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、回転軸(81)と内円筒(88a)の上端部は線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって連結され、内円筒(88a)の内部の回転軸(81)上方に収納されたと圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面の間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0092】
図22に示される実施例では、下げ振り錘(2)を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする、その下方の円錐の部分を背の高さが約1/2の円錐台の形状とし、その円錐台の部分の下部を永久磁石(21o)によって形成し、その円錐台形状の部分を覆って、その円錐台形状の部分の母線にならって下方に延長する中空の円錐台形状の軟鉄で形成されたヨ―ク(25a)を取り付け、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって、その下方の円錐台形状の部分の下端に指示針(71)を取り付け、その円錐台形状のヨ―ク(25a)に指示針(71)と制動体(4)の上面に形成された目盛(5)を視野に入れるための視野孔(25b)を形成している。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と螺合する外円筒(88b)と、外円筒(88b)と嵌合する内円筒(88a)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過する回転軸(81)が、外円筒(88b)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、回転軸(81)と内円筒(88a)が線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって連結され、下げ振り錘(2)の重量と外円筒(88b)の内部の回転軸(81)上方に収納された圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)の内部の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻され、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
据え置き部(10)の脚部は、軸方向が上下方向のネジ軸(15a)とネジ軸(15a)に螺合する制御ホイ―ル(15b)によって形成され、制動体(4)の上面の水平(水準)を制御する水平制御機構(15)を形成している。
【0093】
図23、24に示される実施例では、下げ振り錘(2)を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする、その内部の下部にコイル(23a)とコア(23b)を配置して電磁石(23)を設置し、コア(23b)の下端を円錐の頂点として指示針(71)を形成している。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と接合する外四辺形筒(88d)と、外四辺形筒(88d)と嵌合する内四辺形筒(88c)が配置され、上下動調節板(86)が下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって外四辺形筒(88d)と内四辺形筒(88c)を上下方向に貫通し、その上下動調節板(86)を左右両側から挟み込む2本の回転軸(81)が外四辺形筒(88d)と内四辺形筒(88c)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量による、回転軸(81)の円周面と内四辺形筒(88c)の内部の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81C)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と内四辺形筒(88c)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、上下動調節板(86)は上下動して下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
上下動調節板(86)には下げ振り錘(2)の昇降を数値として認識するために上下方向の目盛(53)が形成されている。
接触端部(62)は、基底部で制動体(4)とヒンジ(62b)によって接続され、本下げ振り垂直器(1)を使用しないとき、回転して折りたたむことのできる仕様としている。
【0094】
図25、26に示される実施例では、据え置き部(3)は、底板部分がアルミニウムで形成した制動体(41e)であり、水平方向の形状が正方形で上方が開放された左右両端部の上部の下面にラック(10r)を形成した収納外箱(10z)と、収納外箱(10z)の内部に収納され、X軸方向の長さが収納外箱(10z)のX軸方向の内寸と同一で、左右両端部にピニオン(10p)と液体およびフロ―ト(74f)とで形成される指示マ―ク(74)の部分を形成する、アルミニウムで形成されたロ―ル形状の制動体(41g)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、永久磁石(21)によって形成された下端部を、ロ―ル形状の制動体(41g)と嵌合する凹形状に形成され、そのロ―ル形状の制動体(41g)と接触する内面にはボ―ル・ベアリング(28b)が取り付けられ、下げ振り錘(2)の振り子運動のY軸方向の成分によるロ―ル形状の制動体(41g)のY軸方向への回転移動によって、液体およびフロ―ト(74f)とで形成される指示マ―ク(74)の部分と収納外箱(10z)の左右両端部の上部の上面に形成されたY軸方向の目盛(5)によって、被計測物体のY軸方向の鉛直点の数値および鉛直に対する傾斜の数値が示され、下げ振り錘(2)の下端部に形成された指示マ―ク(72)と底板部分の上面に形成されたX軸方向の目盛(5)によって、被計測物体のX軸方向の鉛直点の数値および鉛直に対する傾斜の数値が示される。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と接合する四辺形筒(88e)が配置され、上下動調節板(86)が下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって四辺形筒(88e)を上下方向に貫通し、その上下動調節板(86)を左右両側から挟み込む水平方向に平行な2本の回転軸(81)が四辺形筒(88e)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
上下動調節板(86)の回転軸(81)と接触する接触面には、硬質ゴムが貼り付けられている。
下げ振り錘(2)は、上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量と四辺形筒(88e)の内部の回転軸(81)の下方に収納された圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および四辺形筒(88e)の内部の上部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81C)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および四辺形筒(88c)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、上下動調節板(86)は上下動して下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0095】
図27、28に示される実施例では、下げ振り錘(2)の全体を円柱形状とする、その下端部を永久磁石(21)で形成し、その下げ振り錘(2)の円周面を指示マ―ク(72)とし、制動体(4)の上面およびその側面に形成される目盛(5)を下げ振り錘(2)の半径の距離に相当する分だけX軸方向、Y軸方向の2方向に移動させている。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と接合する四辺形筒(88e)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線上で下げ振り糸(9)を水平方向の左右両側から挟み込む水平方向に平行な2本の回転軸(81)が四辺形筒(88e)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
四辺形筒(88e)の内部の2本の回転軸(81)の円周部には平歯車(81d)が形成されて互いに噛み合い、その平歯車(81d)の歯底円の円周面で下げ振り糸(9)を挟み込んでいる。
四辺形筒(88e)の内部の2本の回転軸(81)の下方にはバネ受座金(83a)と圧縮コイルバネ(83b)が収納され、圧縮コイルバネ(83b)の応力による、2本の回転軸(81)の平歯車(81d)の歯先面とバネ受座金(83a)の座面および四辺形筒(88e)の内部の上部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の平歯車(81d)の歯先面とバネ受座金(83a)の座面および四辺形筒(88c)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、2本の回転軸(81)に挟まれた下げ振り糸(9)が送り出され、引き戻されて、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0096】
図29、30、31、32、33に示される実施例では、下げ振り錘(2)を2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする、その下端部を永久磁石(21)によって形成し、その下端部の下面に、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線とは板面が直交する方向の指示板(75)を係止ピン(75a)によって取り付けている。
指示板(75)は、図30に示す実施例では、指示板(75)が透明の合成樹脂で形成された円形板(75b)あり、その円周面を指示マ―ク(72)とし、図31に示す実施例では、指示板(75)を透明の合成樹脂で形成された円形板(75c)とする、その円形板(75c)に円形で線状の指示マ―ク(72)を形成し、図32に示す実施例では、指示板(75)を透明の合成樹脂で形成された水平方向に回転することができる正多角形の板(75d)として、その辺面を指示マ―ク(72)とし、図33に示す実施例では、指示板(75)を赤色の合成樹脂で形成された、中心の係止ピン(75a)から放射方向に三角形状の指示針(71)を多数本形成した水平方向に回転することができる星型形状の板(75e)としている。
指示板(75)を、円形板(75b)、円形の線状の指示マ―ク(72)を形成した円形板(75c)、正多角形の板(75d)、星形形状の板(75e)とするいずれの場合も、それぞれの中心点から、円周面、円形で線状の指示マ―ク(72)、辺面、三角形状の指示針(71)の先端までの距離に相当する分だけ、制動体(4)上面、制動体(4)の側面、その他等の部分に形成される目盛(5)の基準点(0目盛)は移動される。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と接合する外四辺形筒(88d)と、外四辺形筒(88d)と嵌合する内四辺形筒(88c)が配置され、上下動調節板(86)が下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線にそって外四辺形筒(88d)と内四辺形筒(88c)を上下方向に貫通し、その上下動調節板(86)を左右両側から挟み込む2本の回転軸(81)が外四辺形筒(88d)と内四辺形筒(88c)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
下げ振り錘(2)は、上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、内四辺形筒(88c)の内部の2本の回転軸(81)の上方にバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)が収納され、下げ振り錘(2)の重量と圧縮コイルバネ(83b)の応力による、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および内四辺形筒(88c)の内部の下部に形成された2本の回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および内四辺形筒(88c)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、上下動調節板(86)は上下動して下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0097】
図34、35に示される実施例では、下げ振り錘(2)の下端部を永久磁石(21)によって形成する、その下端部の下面に、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線とは板面が直交する方向の三角形状の指示針(71)を4枚形成した水平方向に回転することのできる星型形状の板(75f)を係止ピン(75a)によって取り付けている。
下げ振り錘(2)の上端部には、下部が下げ振り錘(2)の上端部と螺合する円筒(88r)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過するネジ軸(82)が、円筒(88r)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
ネジ軸(82)には左右対称に右ネジ部分、左ネジ部分が形成され、その右ネジ部分、左ネジ部分に螺合する2個の移動ナット(87a)と円筒(88r)上部で上下動する係止体(29)が、2節のリンク(87b)と3本の連結ピン(87c)によって連結されている。
下げ振り錘(2)は係止体(29)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、ネジ軸(82)の両端に形成された回転ノブ(82c)の手動による回転によって、2節のリンク(87b)が折曲回動して係止体(29)が上下動して下げ振り錘(2)が昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0098】
図36に示される実施例では、下げ振り錘(2)を、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする、その下端部を永久磁石(21)によって形成し、その下方の円錐の部分の1/2の背の高さの周囲に溝を形成し、その溝に装着された円環部分(71r)に下方に垂下する先端が針先状の指示針(71s)を2本形成している。
下げ振り錘(2)の上端部には、下げ振り錘(2)の上端部と螺合する円筒(88r)が配置され、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線を、その中心線が水平方向に通過するネジ軸(82)が、円筒(88r)に形成された水平方向の軸穴に軸支されている。
ネジ軸(82)には右ネジ部分が形成され、その右ネジ部分に螺合する移動ナット(87a)と円筒(88r)上部で上下動する係止体(29)が1節の長リンク(87d)と連結ピン(87c)によって連結され、長リンク(87d)の長さの中点の位置に長リンク(87d)の1/2の長さの短リンク(87e)の一端が連結ピン(87c)によって係止され、その短リンク(87e)の他端が円筒(88r)に連結ピン(87c)によって係止されている。
下げ振り錘(2)は係止体(29)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、ネジ軸(82)の両端に形成された回転ノブ(82c)の手動による回転によって、長リンク(87b)と短リンク(87b)が折曲回動して係止体(29)が上下動して、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
据え置き部(10)には水平方向にスライドする接触端部(63)が形成され、本下げ振り垂直器(1)を使用しないとき、接触端部(63)は後退して据え置き部(10)に収納される仕様としている。
【0099】
図37に示される実施例では、下げ振り錘(2)の全体を馬蹄形状の永久磁石(21)とし、その2本の脚部の下面に2枚の透明の合成樹脂で形成された先端部が三角形状の指示板(75h)を貼り付けている。
【0100】
図38、39に示される実施例では、下げ振り錘(2)を、2個の円錐を上下に重ね合わせた形状をベ―スとする、その下端部を下面が半球面の永久磁石(21)によって形成し、下げ振り錘(2)の上下方向の中心線がその下端部の下面に接する点を中心として、その下面の上方に向かって放射状に多数本の線状の指示マ―ク(72q)を形成している。
下げ振り錘(2)の約50mm上方の下げ振り糸(9)の中間点には、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線をその中心線が水平方向に通過し、外円筒(88b)と内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支される回転軸(81)と、外円筒(88b)内部の回転軸(81)の上方に設けられた2本のモ―メント消去ロ―ル(84)によって構成される下げ振り錘の高さ微調節機構(80)が設置されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、下げ振り糸(9)を回転軸(81)の通し穴(81b)に通した上で回転軸(81)に巻き付けることによって吊り下げられ、下げ振り錘(2)および下げ振り錘の高さ微調節機構(80)の重量による、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の内部の上部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0101】
図40に示される実施例では、下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、中心線が上下方向の円筒(88r)と、その円筒(88r)の中心線をその中心線が水平方向に通過し、円筒(88r)に形成された水平方向の軸穴に軸支される回転軸(81)と、円筒(88r)内部の回転軸(81)の下方に収納されたバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)と、円筒(88r)内部の回転軸(81)の上方に設けられた2本のモ―メント消去ロ―ル(84)によって構成されている。
下げ振り糸(9)は中途で切り離されることがなく、そのまま1本の形状で回転軸(81)の通し穴(81b)を通過し、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、回転軸(81)を回転させて回転軸(81)の通し穴(81b)を通過する下げ振り糸(9)を回転軸(81)に巻き付けることによって吊り下げられ、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)を全て巻き戻すことによって、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は下げ振り糸(9)をつたわって昇降し、圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0102】
図41に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線をその中心線が水平方向に通過し、外円筒(88b)と内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支される回転軸(81)と、内円筒(88a)内部の回転軸(81)の下方に収納されたバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)と、外円筒(88b)内部の回転軸(81)の上方に設けられた2本のモ―メント消去ロ―ル(84)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、下げ振り糸(9)を回転軸(81)の通し穴(81b)に通した上で回転軸(81)に巻き付けることによって吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量と圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および内円筒(88a)の内部の上部に形成された斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面および内円筒(88a)の上部に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられた下げ振り糸(9)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0103】
図42に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線をその中心線が水平方向に通過し、外円筒(88b)と内円筒(88a)に形成された水平方向の軸穴に軸支される回転軸(81)と、一端が回転軸(81)に巻き付けられて係止され、他端が内円筒(88a)に係止される線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は外円筒(88b)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量による、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)の内部の上部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)の上部に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0104】
図43に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線をその中心線が水平方向に通過し、外円筒(88b)と内円筒(88a)に水平方向に形成された軸穴に軸支される回転軸(81)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の内部の回転軸(81)の上方に収納されたバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)と、一端が回転軸(81)に巻き付けられて係止され、他端が外円筒(88b)に係止される線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、内円筒(88a)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は外円筒(88b)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0105】
図44に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線をその中心線が水平方向に通過し、外円筒(88b)と内円筒(88a)に水平方向に形成された軸穴に軸支される回転軸(81)と、外円筒(88b)の内部の回転軸(81)の上方に収納された圧縮コイルバネ(83b)と、一端が回転軸(81)に巻き付けられて係止され、他端が内円筒(88a)に係止される線径の細いワイヤ・ロ―プ(85f)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、外円筒(88b)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は内円筒(88a)の上端部で下げ振り糸(9)の下端の止め玉(9a)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量と圧縮コイルバネ(83b)の応力による、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)の内部の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、回転軸(81)の両端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、回転軸(81)の円周面と外円筒(88b)の下部に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、回転軸(81)が回転することによって、回転軸(81)に巻き付けられたワイヤ・ロ―プ(85f)が巻き取り、巻き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0106】
図45に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線にそって外円筒(88b)および内円筒(88a)を上下方向に貫通する上下動調節板(86)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)を水平方向に貫通する軸穴に軸支され、上下動調節板(86)を水平方向の左右両側から挟み込む2本の平行な回転軸(81)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、外円筒(88b)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量による、2本の回転軸(81)の円周面と内円筒(88a)の内部の下部に形成された2本の回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)および下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の円周面と内円形筒(88a)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、上下動調節板(86)は上下動して、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0107】
図46に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)を水平方向に貫通する軸穴に軸支され、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線上で下げ振り糸(9)を水平方向の左右両側から歯底円の円周面で挟み込む、円周部に平歯車(81d)を形成した水平方向に平行な2本の回転軸(81)によって構成されている。
下げ振り糸(9)を水平方向の左右両側から挟み込む2本の回転軸(81)の円周面には硬質ゴムが貼り付けられている。
下げ振り錘(2)は、外円筒(88b)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、下げ振り糸(9)を2本の回転軸(81)で左右両側から挟み込むことによって吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量による、2本の回転軸(81)の平歯車(81d)の歯先面と内円筒(88a)の内部に形成された2本の回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の平歯車(81d)の歯先面と内円筒(88a)に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、2本の回転軸(81)に挟まれた下げ振り糸(9)が送り出され、引き戻されて、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0108】
図47に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、中心線が上下方向の円筒(88r)と、その中心線そって円筒(88r)を上下方向に貫通する上下動調節板(86)と、円筒(88r)に形成された水平方向の軸穴に軸支され、上下動調節板(86)を左右両側から挟み込む水平方向に平行な2本の回転軸(81)と、円筒(88r)の内部の2本の回転軸(81)の下方に収納されたバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、円筒(88r)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、圧縮コイルバネ(83b)の応力による、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)および下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、2本の回転軸(81)に挟まれた上下動調節板(86)が上下動して、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0109】
図48に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下方向に嵌合する外円筒(88b)および内円筒(88a)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)の上下方向の中心線にそって外円筒(88b)および内円筒(88a)を上下方向に貫通する上下動調節板(86)と、外円筒(88b)および内円筒(88a)を水平方向に貫通する軸穴に軸支され、上下動調節板(86)を水平方向の左右両側から挟み込む2本の平行な回転軸(81)と、内円筒(88a)の内部の2本の回転軸(81)の上方に収納されたバネ受座金(83a)および圧縮コイルバネ(83b)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は、外円筒(88b)の下端部で止め玉(9a)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、上下動調節板(86)の上端部で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、下げ振り錘(2)の重量と圧縮コイルバネ(83b)の応力による、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面と内円筒(88a)の内部の下部に形成された回転軸(81)の中心線と平行な斜面との間の摩擦によって2本の回転軸(81)の回転が制動されて、上下動調節板(86)の上下動と、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)および下げ振り錘(2)の昇降が停止され、2本の回転軸(81)のそれぞれの一端に形成された回転ノブ(81c)の手動による回転力が、2本の回転軸(81)の円周面とバネ受座金(83a)の座面と内円筒(88a)の内部に形成された斜面との間の摩擦に打ち勝って、2本の回転軸(81)が回転することによって、2本の回転軸(81)に挟まれた上下動調節板(86)が上下動して、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)と下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0110】
図49に示される実施例では、下げ振り錘(2)は、既存の鋳鉄で形成された2個の円錐を上下に重ね合わせた形状の下げ振り錘(2)であり、その下げ振り錘の下端部に、上下方向に貫通する円とう形状の取り付け孔(21h)を形成した円筒形状の永久磁石(21e)を、その磁気の吸着力と、内径が円筒形状の永久磁石(21e)の外径と同一で円筒形状の永久磁石(21e)と嵌合する合成樹脂で形成された振れ止め円筒(28p)によって取り付けたものとしている。
【0111】
図50に示される実施例では、下げ振り錘(2)は、既存の鋳鉄で形成された2個の円錐を上下に重ね合わせた形状の下げ振り錘(2)であり、その下げ振り錘の下端部に、下方に貫通しない上下方向の円とう形状の取り付け孔(21h)を形成した円筒形状の永久磁石(21f)を、その磁気の吸着力と、外径が円筒形状の永久磁石(21f)の取り付け孔(21h)の内径と同一で円筒形状の永久磁石(21f)と嵌合する合成樹脂で形成された振れ止めリング(28q)によって取り付けたものとしている。
【0112】
図51、52に示される実施例では、据え置き部(10)の側板部分の上方に延長部分が形成され、その延長部分のラック(10r)を形成したY軸方向の溝に、軸方向がX軸方向で両端部にピニオン(10p)を形成した回転ロッド(10j)が拘束され、その回転ロッド(10j)が下げ振り錘(2)の下端部の円柱形状の永久磁石(21)の水平方向に形成された貫通孔に貫通し、円柱形状の永久磁石(21)と下げ振り錘(2)の下端部より上の円柱形状の部分が連結ピン(10h)によって接続され、下げ振り錘(2)と据え置き部(10)は機械構造的に連結され、一体化している。
【0113】
図53に示される実施例では、下げ振り糸(9)の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、軸方向が水平方向で、左右対称に右ネジ部分、左ネジ部分が形成され、両端に回転ノブ(82c)を形成したネジ軸(82)と、そのネジ軸(82)の右ネジ部分、左ネジ部分に螺合する2個の移動ナット(87a)と、連結ピン(87c)の間の距離が全て同一で、左右両端部で移動ナット(87a)に連結し、上下両端部で2個の係止体(29)に連結する4節のリンク(87b)によって構成されている。
下げ振り錘(2)は4節リンク(87b)の下端部の係止体(29)に係止された下げ振り糸(9)に吊り下げられ、下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、4節リンク(87b)の上端部の係止体(29)で下げ振り糸(9)に係止されて吊り下げられ、回転ノブ(82c)の手動によるネジ軸(82)の回転によって、2個の移動ナット(87a)が移動して、4節のリンク(87b)が折曲回動し、4節リンク(87b)の下端部の係止体(29)が上下動して、下げ振り錘(2)は昇降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0114】
図54、55に示される実施例では、下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、軸方向が水平方向で、一端に回転ノブ(82c)が形成され、軸部の全長に左ネジ部分を形成したネジ軸(82)と、その左ネジ部分に螺合する1個の移動ナット(87a)と、移動ナット(87a)に取り付けられた1個の案内ロ―ル(87d)と、上端部に形成された下げ振り糸(9)を左右両側から挟み込む案内ロ―ル(87d)と摩擦制動ブロック(87n)および停止ネジ(87h)と、下端部に形成された下げ振り糸(9)を左右両側から挟み込む2個の案内ロ―ル(87d)によって構成されている。
下げ振り糸(9)は、上端部の案内ロ―ル(87d)と摩擦制動ブロック(87n)間から移動ナット(87a)に取り付けられた案内ロ―ル(87d)を通過して下端部の2個の案内ロ―ル(87d)へと案内誘導され、回転ノブ(82c)の手動によるネジ軸(82)の右回転によって、移動ナット(87a)に取り付けられた案内ロ―ル(87d)が移動して、下げ振り糸(9)がより大きくわん曲して、下げ振り錘(2)が上昇し、回転ノブ(82c)の手動によるネジ軸(82)の左回転によって下げ振り錘(2)が下降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
そして、この下げ振り錘の高さ微調節機構(80)の正面に、蓋(87e)が取り付けられ、その蓋(87e)の表面に線幅が1/10mmで下げ振り糸(9)を上下に結ぶ指示マ―ク(77)と、その蓋(87e)の表面から幾分間隔をおいた拡大レンズ(77b)が取り付けられている。
【0115】
図56に示される実施例では、下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構(80)は、軸方向が水平方向で、左右対照に右ネジ部分、左ネジ部分が形成され、両端に回転ノブ(82c)を形成したネジ軸(82)と、そのネジ軸(82)の右ネジ部分、左ネジ部分に螺合する2個の移動ナット(87a)と、2個の移動ナット(87a)に取り付けられた2個の案内ロ―ル(87d)と、上下両端部に形成された2個の案内ロ―ル(87d))によって構成されている。
下げ振り糸(9)は、上端部の案内ロ―ル(87d)から移動ナット(87a)に取り付けられた案内ロ―ル(87d)を通過して下端部の案内ロ―ル(87d)へと案内誘導され、回転ノブ(82c)の手動によるネジ軸(82)の右回転によって、移動ナット(87a)に取り付けられた2個の案内ロ―ル(87d)の間の距離が拡大して、下げ振り糸(9)がより大きくわん曲して、下げ振り錘(2)が上昇し、回転ノブ(82c)の手動によるネジ軸(82)の左回転によって下げ振り錘(2)が下降し、下げ振り錘(2)の高さが微調節される。
【0116】
【発明の効果】
本発明は以下に示す効果を有する。
【0117】
常に、下げ振り錘の下方または上方に位置するアルミニウムあるいは銅で形成された制動体の、その振り子運動をする下げ振り錘の直下または直上に誘導電流(うず電流)が発生することによって、下げ振り錘の磁気と誘導電流(うず電流)の間の磁気作用が集中して、より効率良く、より短時間に下げ振り錘の振り子運動を減衰、収束させることができる。
【0118】
また、常に下げ振り錘の直下または直上に誘導電流(うず電流)が発生することによって、制動体の上面または下面の形状、あるいは鉛直点がさし示される以前の据え置き部が据え置かれる位置の偏りとは無関係に、指示針または指示マ―クが鉛直点をさし示しめして、正確な物体の鉛直点の数値あるいは物体の鉛直に対する傾斜の数値を得ることができる。
【0119】
本発明の、その全部あるいは一部を永久磁石で形成するか、あるいはその内部に電磁石を設置した下げ振り錘と、アルミニウムあるいは銅で形成した制動体の組み合わせによる下げ振り錘の振り子運動の収束時間については、下げ振り糸の長さを2m、下げ振り錘の振り子運動の開始振幅を40mm、下げ振り錘の重量を900g、下げ振り錘の下端部を形成する円柱形状の永久磁石の磁束密度が約10Kガウスで、その下面の磁極面積が3cm平方、下げ振り錘の下端と制動体上面の間隔を約1mmと条件を設定した上で、制動体の材種、制動体の板厚を変化させて計測したところ、以下の結果を得ることができた。
材 種 板 厚 収 束 時 間
アルミニウム 3mm厚 約6秒
アルミニウム 10mm厚 約8秒
アルミニウム 3mm厚の板を3枚、
板間に絶縁物を挟ん
で積層したもの 約4秒
銅 3mm厚 約4秒
【0120】
下げ振り錘に形成された指示針または指示マ―クと、据え置き部に形成された指示マ―ク、目盛、および接触端部は、物体の鉛直点と物体の鉛直に対する傾斜を具体的な数値として示し、計測に費やす時間を短縮することができる。
【0121】
下げ振り錘の本体、あるいは下げ振り糸の中間点に下げ振り錘の高さ微調節機構を設置するか、あるいは下げ振り糸をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構を設置することによって、下げ振り錘の下端または上端を制動体に最接近させて、下げ振り錘の磁気と制動体に発生する誘導電流(うず電流)の間の磁気作用を最大限として、より効率良く、より短時間に下げ振り錘の振り子運動を収束させることができる。
また、下げ振り錘の高さ微調節機構は、下げ振り錘を制動体に最接近させる精密な微調節なくしては制動作用がほとんど機能しないということから、本発明の下げ振り垂直器に不可欠の要素とされる。
【0122】
制動体、目盛、接触端部、指示マ―ク、その他台座部分、水平を検知する機能部分等によって構成される据え置き部を水平器に取り付け、下げ振り錘とその据え置き部を取り付けた水平器を一つのセットとして構成することによって、1個の測定器を水平器と垂直器の2通りに使用して使用価値を倍増することができ、また、水平器と垂直器を別個に製造するよりも安価に製造することができ、使用者に経済的な利益をもたらすことができる。
【0123】
巻尺器に据え置き部を取り付け、下げ振り錘と据え置き部を取り付けた巻尺器を一つのセットとして構成することによって、1個の測定器として巻尺器と垂直器の2通りに使用して使用価値を倍増することができ、また、巻尺器と垂直器を別個に製造するよりも安価に製造することができ、使用者に経済的な利益をもたらすことができる。
【0124】
下げ振り錘の下方に据え置き部を据え置いて、下げ振り錘の下部を形成する永久磁石を、下げ振り錘の下部より上の部分から垂下する透明のガラス板、透明の合成樹脂板等の吊り板によって支持させると、下げ振り錘の下端部の下げ振り糸から垂下する鉛直線にそって形成された指示針または指示マ―クと目盛を視野に入れて容易に数値を読み取ることができるようになる。
【0125】
下げ振り錘の下方に据え置き部を据え置いて、下げ振り錘の下部より上の部分、あるいは下部より上の一部分を永久磁石で形成するか、あるいは下げ振り錘の内部に設置した電磁石のコアの下端が下部より上に位置する場合、その永久磁石あるいは電磁石の磁気をヨ―クによって下端部に導くように構成すると、下げ振り錘の下端部に空間部を形成して、下げ振り錘の下端部の下げ振り糸から垂下する鉛直線にそって指示針または指示マ―クを形成することができ、指示針または指示マ―クと目盛を視野に入れて容易に数値を読み取ることができる。
【0126】
下げ振り錘の下方に据え置き部を据え置いて、下げ振り錘の下部を永久磁石で形成するか、あるいは電磁石のコアの部分で形成する場合、その下げ振り錘の下部を、下げ振り糸から垂下する鉛直線の周囲を空間部とし、その空間部を水平方向に取り囲んだ1個の円形、多角形のリング形状、あるいは、その空間部を水平方向に取り囲んで複数個に分断された全体として円形、多角形のリング形状とすると、下げ振り錘の下部の下げ振り糸から垂下する鉛直線にそって指示針または指示マ―クを形成することができ、指示針または指示マ―クと目盛を視野に入れて容易に数値を読み取ることができる。
【0127】
指示針または指示マ―クを、下げ振り錘の下端部の下げ振り糸から垂下する鉛直線から水平方向に一定距離移動した位置をさし示すように形成すると、指示針または指示マ―クと目盛を視野に入れて容易に数値を読み取ることができるようになる。
【0128】
制動体(4)をアルミニウムあるいは銅で形成した板を板間に絶縁物を挟んで上下に複数枚積み重ねた積層形状とすると、その積層ごとに誘導電流(うず電流)を発生させて全体として誘導電流(うず電流)を大きくして、より短時間に下げ振り錘の振り子運動を収束することができる。
【0129】
下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を機械構造的に連結させ、一体化させると、下げ振り錘(2)の下端または上端を、制動体(4)の上面または下面に接近させる場合、その接近の間隔を正確に設定することができ、下げ振り錘(2)の下端または上端を、制動体(4)の上面または下面に接触させる場合、下げ振り錘(2)の下端部または上端部が下げ振り錘(2)の本体の部分に対して昇降する、その昇降の距離の範囲内で下げ振り錘(2)の下端部または上端部の高さを正確に設定することができ、また、下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を機械構造的に連結させ、一体化させることによって、本下げ振り垂直器の取り扱い、およびその操作を容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図2】図1で示す実施例の据え置き部の平面図。
【図3】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図4】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図5】図4で示す実施例のA―A線切断断面図。
【図6】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図7】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図8】据え置き部の実施例を示す平面図。
【図9】据え置き部の実施例を示す平面図。
【図10】下げ振り錘と、据え置き部を柱の中間点の高さの位置に取り付けた実施例を示す正面図。
【図11】据え置き部を水平器に取り付けた実施例を示す正面図。
【図12】図11で示す実施例の水平器の平面図。
【図13】据え置き部を水平器に取り付けた実施例を示す平面図。
【図14】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図15】図14で示す実施例の右側面図。
【図16】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図17】図16で示す実施例のB―B線切断断面図。
【図18】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図19】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図20】図19で示す実施例の左側面図。
【図21】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図22】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図23】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図24】図23で示す実施例の右側面図。
【図25】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図26】図25で示す実施例の据え置き部の平面図。
【図27】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図28】図27で示す実施例の据え置き部の平面図。
【図29】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す右側面図。
【図30】図29で示す実施例の下げ振り錘の下端に取り付けた指示板の実施例を示す平面図。
【図31】図29で示す実施例の下げ振り錘の下端に取り付けた指示板の実施例を示す平面図。
【図32】図29で示す実施例の下げ振り錘の下端に取り付けた指示板の実施例を示す平面図。
【図33】図29で示す実施例の下げ振り錘の下端に取り付けた指示板の実施例を示す平面図。
【図34】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図35】図34で示す実施例の下げ振り錘の下端に取り付けた指示板の実施例を示す平面図。
【図36】下げ振り錘と、下げ振り錘に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図37】下げ振り錘と、据え置き部の実施例を示す正面図。
【図38】下げ振り錘と、下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す正面図。
【図39】図38で示す実施例の右側面図。
【図40】下げ振り糸をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図41】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図42】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図43】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図44】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図45】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図46】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図47】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図48】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す右側面図。
【図49】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図50】下げ振り錘と据え置き部の実施例を示す正面図。
【図51】下げ振り錘と据え置き部を連結、一体化させた実施例を示す正面図。
【図52】図51で示す実施例の右側面図。
【図53】下げ振り糸の中間点に設置された下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す正面図。
【図54】下げ振り糸をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す正面図。
【図55】図55で示す実施例の正面に蓋を取り付けた実施例を示す正面図。
【図56】下げ振り糸をつたわって昇降する下げ振り錘の高さ微調節機構の実施例を示す正面図。
【符号の説明】
1 下げ振り垂直器
2 下げ振り錘
4 制動体
5 目盛
6 接触端部
8、80 下げ振り錘の高さ微調節機構
9 下げ振り糸
10 据え置き部
11 台座部分
12 水平を検知する機能部分
13 水平(水準)器
14 巻尺器
15 水平制御機構
21 永久磁石
23 電磁石
24 吊り板
25 ヨ―ク
29 係止体
71 指示針
72、74 指示マ―ク
Claims (12)
- 下げ振り糸(9)に吊り下げられ、その全部あるいは一部分を永久磁石( 21 )で形成するか、あるいはその内部に電磁石( 23 )を設置し、先端が鉛直点をさし示すか、あるいは鉛直点から水平方向に一定距離移動した位置をさし示す指示針( 71 )または指示マ―ク( 72 )を形成するか、あるいはその指示針( 71 )または指示マ―ク( 72 )を形成しない下げ振り錘(2)と、下げ振り錘(2)の下方または上方に据え置かれる、アルミニウムあるいは銅によって形成され、下げ振り錘(2)の磁気によって誘導電流(うず電流)を発生する制動体(4)と、下げ振り錘(2)に形成された指示針( 71 )または指示マ―ク( 72 )、あるいは据え置き部( 10 )に形成された指示マ―ク( 74 )とで物体の鉛直点の数値および物体の鉛直に対する傾斜の数値を示す目盛(5)と、鉛直点を求めようとする物体、あるいは鉛直に対する傾斜を計測しようとする物体に接触する接触端部(6)によって構成される据え置き部( 10 )によって成り立つ下げ振り垂直器(1)。
- 下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部を永久磁石(21)で形成する場合、その下げ振り錘(2)の下部を、下部より上の部分から垂下する透明の材料で形成した吊り板(24)で吊り持たせた請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部より上の部分、あるいは下部より上の一部分を永久磁石(21)で形成するか、あるいは下げ振り錘(2)の内部に設置した電磁石(23)のコア(23b)の下端が下部より上に位置する場合、その永久磁石(21)、あるいは電磁石(23)の磁気をヨ―ク(25)によって下端部に誘導した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 下げ振り錘(2)の下方に据え置き部(10)を据え置いて、下げ振り錘(2)の下部を永久磁石(21)で形成するか、あるいは電磁石(23)のコア(23b)の部分で形成する場合、その下げ振り錘(2)の下部を、下げ振り糸(9)から垂下する鉛直線の周囲を空間部とし、その空間部を水平方向に取り囲んだ1個の円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状、あるいはその空間部を水平方向に取り囲んで複数個に分断された全体として円形、多角形、および円形、多角形を変形させた形状のリング形状とした請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した回転軸(81)の回転によって、直接的に下げ振り糸(9)を巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、下げ振り錘(2)に設置するか、あるいは下げ振り錘(2)から1.5m上方の高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置するか、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように設置した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した回転軸(81)の回転によって、下げ振り糸(9)とは別個に用意した糸(85a)、あるいはワイヤ(85b)、あるいはワイヤ・ロ―プ(85f)、あるいはチエ―ン(85c)、あるいは幅が狭く厚さの薄いベルト(85d)を巻き取り、巻き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、下げ振り錘(2)に設置するか、あるいは下げ振り錘(2)から1.5m上方の高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(81c)を形成した平行に並列する2本の回転軸(81)の回転によって、2本の回転軸(81)、あるいは2本の回転軸(81)に形成された2個のプ―リ(81a)の間に挟まれた下げ振り糸(9)、または一端で下げ振り糸(9)に係止される上下動調節棒(86)を送り出し、引き戻して下げ振り錘(2)を昇降させ、下げ振り錘(2)の重量、あるいはバネの応力、あるいはその双方によってもたらされる摩擦によって2本の回転軸(81)の回転を制動させ、下げ振り錘(2)の昇降を停止するように構成した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、下げ振り錘(2)に設置するか、あるいは下げ振り錘(2)から1.5m上方の高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 軸方向が水平方向で軸端に回転ノブ(82c)を形成したネジ軸(82)の回転による、ネジ軸(82)に螺合する雌ネジ部分(87a)の位置移動によって、下げ振り錘(2)を昇降させるように構成した下げ振り錘の高さ微調節機構(8)を、下げ振り錘(2)に設置するか、あるいは下げ振り錘(2)から1.5m上方の高さまでの下げ振り糸(9)の中間点に設置するか、あるいは下げ振り糸(9)をつたわって上下方向に昇降するように設置した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 水平を検知する機能部分(12)と、その機能部分(12)を支持して水平方向に一定の長さを有して定木の役割を担う支持台(13a)とで形成される水平器(13)に据え置き部(10)を取り付け、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を取り付けた水平器(13)を一つのセットとして構成した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 巻尺器(14)に据え置き部(10)を取り付け、下げ振り糸(9)に吊り下げられた下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を取り付けた巻尺器(14)を一つのセットとして構成した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 下げ振り錘(2)の下部に取り付けるための円形の取り付け孔を形成した永久磁石( 21 )と、その永久磁石( 21 )の取り付け孔より直径が大きいか、もしくは小さい円形の取り付け孔を形成した調整具( 28 )が上下方向に相対的に移動することによって、永久磁石( 21 )に形成した取り付け孔と調整具( 28 )に形成した取り付け孔が形成する1個に合成された取り付け孔の角度が下げ振り錘(2)の円錐形状の下部の頂角に一致するように構成した請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
- 下げ振り錘(2)と据え置き部(10)を機械構造的に連結させた請求項1記載の下げ振り垂直器(1)。
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