JP3763533B2 - Disinfecting container - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、主として哺乳瓶等を収容して消毒するための消毒用容器に係り、特に、電子レンジ等を用いて簡単に消毒することができる消毒用容器の改良に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、新生児や乳幼児に使用する哺乳瓶や乳首等の付属品を清潔に用いるために、使用に先立ってこれらを消毒する場合、沸騰したお湯の中でこれらを加熱消毒したり、蒸し器を利用して、湯から生じる蒸気を利用して行うようにしている。
しかし、このような消毒方法は、特に、一般家庭で行う場合には手間がかかり、高温の湯を用いることで、取り扱いに伴う危険もある。
【０００３】
このため、電子レンジに挿入できるケース体に、哺乳瓶等を収容して、電子レンジのマイクロ波を用いて消毒できる簡便な消毒用容器も提案されている（特許文献１参照）。
このような従来の消毒用容器では、扉部のついた矩形のケース体で構成されている。このケース体の扉で開閉される開口部には、スライドして出し入れされるトレー体が収容されており、このトレー体に複数の哺乳瓶を収容し、加熱用の水を入れることができるようになっている。
このため、トレー体に消毒すべき哺乳瓶を複数収容して出し入れできるので便利であり、加熱用の水の収容も簡単にできるようにされている。
そして、この消毒においては、電子レンジのマイクロ波による消毒効果と、さらに、ケース体の中の水が加熱されて、蒸気となり、これによる蒸気消毒及び洗浄を合わせて行うことができるようになっている。
【０００４】
【特許文献１】
特開平８−１８７２７４号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の消毒用容器は、ケース体の開口部を開閉する扉部が容易に開いてしまう構成であるため、次のような欠点がある。
例えば、電子レンジ消毒においては、上述した水か加熱されるので、消毒後に庫内から出す場合、特に持ちやすい配慮がされていないと、ケース体の姿勢が変化して傾斜し、不意に扉が開いて、高温の湯が収容されたトレー体が滑り出してきて、使用者の手等にかかるという危険がある。
また、このような火傷に関するものの他、不意に扉が開くと、哺乳瓶やその付属品といった消毒済みの物を取り落としてしまい、消毒をやりなおさなければならなかったり、破損してしまったりするおそれがある。
【０００６】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、消毒後に高熱の湯が使用者にかかったり、あるいは消毒済みの物を取り落として損害が生じる等の危険を回避できる消毒用容器を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項１の発明にあっては、内部に消毒対象物を収容する収容空間を有するケース体でなり、このケース体の開口部を開閉する扉部が前面に位置する載置状態として使用できるとともに、前記ケース体の前記開口部が上方に位置するように、起立状態とすることで、前記収容空間に薬液を収容して薬液消毒を行うようにされており、前記ケース体が、前記載置状態において、左右側壁部に露出した把持部を有していて、前記ケース体の開口部を開閉する前記扉部を手前とした場合に、前記ケース体内で、奥行き方向に移動されて前記収容空間に挿脱されるトレー体を備え、前記扉部が、左右の端部の一方の側縁に沿った一端部にヒンジ部を設けた片開き式であって、他方の端部には、前記ケース体の前記開口部を閉止した際の閉止状態を保持するための閉止手段としての掛止手段が形成されている消毒容器により、達成される。
【０００８】
第２の発明は、第１の発明の構成において、前記扉部の前記ヒンジ部の構成の一部をなす支軸が、これを保持する軸受に対して着脱可能とされていることを特徴とする。
第３の発明は、第１または２のいずれかの発明の構成において、前記ケース体の前記収容空間には、前記トレー体よりも上方の位置で、トレー体と同じ方向に挿脱される小ケースが配置されるようになっており、この小ケースが、比較的小さな消毒対象物を収容するための開閉可能な空間を有し、かつこの空間と外部とを連通する複数の開口もしくはスリットを備えることを特徴とする。
【０００９】
第４の発明は、第１の発明の構成において、薬液消毒の際に、前記起立状態で、前記トレー体の消毒の際に薬液の液面付近となる位置に、押さえ蓋を取り付けるための支持手段が設けられていることを特徴とする。
第５の発明は、第２ないし４のいずれかの発明の構成において、前記扉部を閉止した状態において、前記扉部の前記収容空間に露出する面に、この面に付着した水滴を前記トレーに案内する水滴案内手段であるリブを設けたことを特徴とする。
【００１０】
第６の発明は、第１ないし５のいずれかの発明の構成において、前記扉部が前面に位置する載置状態においては、前記トレー体よりも上の位置であり、前記ケース体の前記開口部が上方に位置するように、起立状態とした場合には、ほぼ下向きとなる箇所に、開閉部材によって開閉されるようにされた水抜き孔が形成されていることを特徴とする。
【００１１】
第７の発明は、第３ないし６のいずれかの発明の構成において、前記ケース体の収容空間の上部には、該ケース体の両側壁に、奥行き方向に延びるレール状もしくは突条でなる小ケースガイド部が形成されており、該小ケースガイド部上に、前記ケース体に収容される小ケースが、該小ケースの両側面に設けた載置部を載せることにより、前記奥行き方向に移動可能に収容されていることを特徴とする。
第８の発明は、第３ないし７のいずれかの発明の構成において、前記ケース体の収容空間の下部には、該ケース体の両側壁に、奥行き方向に延びるレール状もしくは突条でなるトレー体ガイド部が形成されており、該トレー体ガイド部の下に前記ケース体に収容されるトレー体の両側壁上縁が位置することで、該トレー体が奥行き方向にのみ移動される構成とされていることを特徴とする。
【００１２】
第９の発明は、第４ないし８のいずれかの発明の構成において、前記トレー体の内面には、前記支持手段として薬液消毒用支持手段が形成されており、薬液消毒用の支持手段は、薬液消毒の際の消毒液の液面付近に位置するようにされたものであって、かつ２枚の板を底面部から一体に起立させて、これらの間に狭いスリット状の空間を形成したものであることを特徴とする。
【００１３】
第１０の発明は、第１ないし９のいずれかの発明の構成において、前記トレー体の奥側には、スリットもしくは深い溝を備え、かつ幅方向に並んだ複数の電子レンジ消毒用支持手段が設けられており、該電子レンジ消毒用保持体に対しては、一方向に長い板体でなるベースの一面に、等間隔な長さ方向に並ぶ中空の円筒状の保持部を備えた保持体が支持されるようになっており、該保持体は、前記電子レンジ用支持手段のスリットもしくは深い溝に対して挿入されることで仮固定されることを特徴とする。
【００１４】
第１１の発明は、第５ないし１０のいずれかの発明の構成において、前記扉部の前記収容空間に露出する内面には、リブが設けられており、前記収容空間内で、収容されているトレー体よりも上で、かつ該トレー体の先端側よりも内側に前記リブの端部が位置することを特徴とする。
第１２の発明は、第１ないし１１のいずれかの発明の構成において、前記掛止手段は、その弾性に基づくバネ性により、外側に変形して掛止凸部を乗り越えて、さらに該掛止手段が内方に向かうように復帰して前記扉部が閉止状態で掛止され、さらに、前記扉部の掛止状態を解除する場合は、前記掛止手段の先端部に指をかけて、外側に力をかけることで、該掛止状態を解除することを特徴とする。
【００１５】
第１３の発明は、第２ないし１２のいずれかの発明の構成において、前記支軸を軸受に設けたスリットに外側から押し付けることによって、該スリットを拡開し、該スリットの内側に収めることができることを特徴とする。
第１４の発明は、第１ないし１３のいずれかの発明の構成において、前記ケース体の奥側壁部を底面として、起立状態とした際に、前記ケース体の起立状態を支持する支持脚が前記奥側壁部外面の四隅に形成されていることを特徴とする。
【００１６】
第１５の発明は、第１ないし１４のいずれかの発明の構成において、前記ケース体には、薬液消毒の際の薬液や、電子レンジ消毒の際の湯を排出するための貫通孔とされた水切り孔を有し、かつ該水切り孔を保護するために、一対のリブが所定の間隔を設けて形成されていることを特徴とする。
第１６の発明は、第１５の発明の構成において、前記水切り孔を開閉するための板状のベースを備える開閉部材を備え、該開閉部材が、前記ベースの一面から一体に起立した密閉部を有しており、さらに、該密閉部の外径Ｌ１が、前記水切り孔の内径ＨＬよりも僅かに大きく、該密閉部が変形することで前記水切り孔に緊密に受容されることを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の好適な実施形態を添付図面を参照しながら、詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【００１８】
図１および図２は、本発明の第１の実施形態による消毒用容器１０を示しており、それぞれ扉部を手前にした載置状態において、図１は右側から示す概略斜視図、図２は左側から示す概略斜視図である。
これらの図において、消毒用容器１０は、内部に後述する哺乳瓶やその付属品である乳首等の消毒対象物を収容する収容空間を有する箱状の本体であるケース体１１を有している。
この消毒用容器１０は、図示するような載置状態において、電子レンジ消毒に使用され、後述する起立状態、すなわち、図において背後の面を底面として起立させた状態において、薬液消毒に使用されるようになっている。
【００１９】
ケース体１１は、図３に示す前面に開口部１２があり、この開口部１２は、図１及び図２においては、扉部２０によって閉止されている。このケース体１１は、図１及び図２に示すように、載置状態において、扉部２０を手前として、幅方向Ｘの寸法が、奥行き方向Ｙに対して僅かに長い直方体形状でなり、左右側壁部１４，１５にそれぞれ露出した把持部４０，４０を有している。
【００２０】
さらに、この扉部２０の下側において、図３に示すように、奥行き方向Ｙに移動されてケース体１１の収容空間である内部空間Ｓ内に挿脱されるトレー体３０を有しており、このトレー体３０上には、消毒対象である例えば哺乳瓶のボトルＢが載せられることでセットされるようになっている。具体的には、トレー体３０の上面には、２つの凸条を設けることで、例えば３本のボトルが等間隔に配置できるようにされている。
また、図２に示すように、ケース体１１の載置状態においては、トレー体３０よりも上の位置で、ケース体１１の上述した起立状態においてほぼ下向きとなる箇所に、開閉部材５０によって開閉されるように設けられた水抜き孔が形成されている。この水抜き孔については、後で詳しく説明する。
【００２１】
図３において、ケース体１１の内部空間Ｓにおいて、トレー体３０よりも上方の空間には、図４に示す小ケース６０が収容される。この小ケース６０をケース体１１に収容する途中の状態を示したのが図５である。
図４に示されているように、小ケース６０は、全体が通気可能な貫通した細かな編み目を備えたバスケット状に形成されており、開閉できるようになっている。小ケース６０の内部には、哺乳瓶のボトルＢに固定される乳首（人工乳首）Ｎと、乳首Ｎを固定するためのキャップＫ、これに被せるフードＦ等の付属品が収容されるようになっている。尚、好ましくは、図３のようにトレー体３０が３本のボトルＢを載置する場合に、乳首Ｎと、キャップＫ、フードＦは、ボトルＢの数に合わせて、３セット分の付属品が小ケース６０に収容できるようになっている。この場合、小ケース６０の乳首Ｎ等を載置する側の面は図２２に示すように、編み目が同心の円形をなすように、放射状に連続していることから、乳首Ｎの内面に確実に蒸気を導くことができる。
このような状態で、消毒用容器１０は、電子レンジ（図示せず）の庫内に収容されて消毒が行われるようになっている。
そして、これらの構成、すなわち、ケース体１１、扉部２０、トレー体３０、小ケース６０は、電子レンジによる加熱に耐え、消毒に用いる薬液に耐える性質を有し、成形性に優れた丈夫な材質で形成され、例えば、開閉部材５０を除き、全て合成樹脂、例えば、ＰＰ（ポリプロピレン）で形成することができる。
【００２２】
図６は、消毒用容器１０の概略平面図であり、トレー体３０や小ケース６０が挿入された状態が視認できるようにされており、あわせて、電子レンジ（図示せず）のターンテーブルの周縁部Ｃとの関係が示されている。ここで、図示の円周Ｃは消毒容器１０の外形がほぼ内接する仮想の円周に相当する。図７は、図６のＡ−Ａ線概略断面図であり、トレー体３０と小ケース６０が挿入された状態で、それぞれボトルＢと付属品であるフードＦ及び乳首Ｎ、キャップＫを収容した状態が示されている。図８はケース体１１の右側面図である。
【００２３】
図６において、消毒用容器１０の平面視の形態は、奥行き方向Ｙよりも幅方向Ｘが僅かに大きい長方形であるが、むしろ正方形に近い形態である。これにより、円形のターンテーブルＣの内側に対して、消毒用容器１０の外形、特に、隅部がほぼ内接する形態とされているので、ターンテーブルＣの回転を阻害しない範囲で、可能な限りの容積を得るようにされている。すなわち、図６に示される外形と一致する消毒用容器１０の仮想の水平断面を実際の設計が許す限り正方形と同等としたものである。
【００２４】
また、消毒対象の収容空間である内部空間Ｓの扉部２０側の投影面積が、図において上側の投影面積よりも大きくなるようにされている。つまり、図示の幅Ｗ１の寸法が、Ｗ２の寸法よりも大きくなるようにされている。このため、ケース体１１を後述するように起立状態として、内部空間Ｓに薬液を所定量収容した後で、哺乳瓶Ｂやその付属品等を薬液内にいれても、液面の急激な上昇が防止されるので、薬液の外部への溢れを防止して、適切に薬液消毒を行うことができるようになっている。
【００２５】
図７に示されているように、ケース体１１の内側には、その内部空間Ｓの上部において、両側壁１４，１５に、奥行き方向Ｙに延びるレール状もしくは突条でなる小ケースガイド部１３ａが形成されている。この小ケースガイド部１３ａ上に、小ケース６０の両側面に形成された載置部が載せられて、Ｙ方向に移動可能に載置されるようになっている。同様に、ケース体１１の内側には、その内部空間Ｓの下部において両側壁１４，１５に、奥行きＹ方向に延びるレールもしくは突条等でなるトレー体ガイド部１３ｂが形成されている。このトレー体ガイド部１３ｂの下にトレー体３０の両側壁上縁が位置することで、トレー体３０は奥行きＹ方向にのみ移動されるようになっている。また、図６ないし図８を参照して理解されるように、ケース体１１を構成する各面の突き合わせ箇所は、陵線にそって曲面状に面取りされている。
【００２６】
図８には側壁把持部４０が示されている。側壁把持部４０は、図１及び図２を参照して理解されるように、左右の側壁部１４，１５に、同じ形態でそれぞれ露出して形成されている。
この側壁把持部４０は、図８に示されているように、水平な面を備える第１の把持部４１と、垂直な面を備える第２の把持部４２とが、それぞれ端部を一体にして、全体としてＬ字を横にしたような形態を備えている。この第１及び第２の把持部に隣接して、この実施形態では、第１の把持部４１と第２の把持部４２の内側に側壁突起部４３が露出して設けられている。この側壁突起部４３は、水平に平行して延びる複数の突条４３ａ，４３ｂ，４３ｃ，４３ｄを備えている。
【００２７】
このような側壁把持部４０を備えることにより、消毒用容器１０を電子レンジ消毒と、薬液消毒の別々の用途に共通して使用する上で、以下の点で便利である。すなわち、電子レンジ消毒を行う場合には、例えば、レンジの庫内にあるケース体１１を引き出す際には、図１及び図２を参照して理解されるように、第２の把持部４２に両手の適当な指をかけることで、電子レンジの開口から手前に引き出すことが容易となる。また、ケース体１１を持ち上げる際には、第１の把持部４１の下に両手の適当な指をかけることで、垂直に持ち上げることが容易となる。さらに、後述する薬液消毒の際には、ケース体１１を起立状態とした時、第２の把持部４２の下に両手の適当な指をかけることで、垂直に持ち上げることが可能となる。
【００２８】
しかも、電子レンジ消毒の際にケース体外面が熱を持った状態においては、指がかりとなる第１及び第２の把持部４１，４２を使用する際に、ケース体１１外面に誤って手が触れても、側壁突起部４３に接触することで、火傷や熱による不快感を避けることができる。
そして、側壁突起部４３が、前記水平面と平行な方向に延びる複数の突条４３ａ，４３ｂ，４３ｃ，４３ｄで形成されているので、火傷等の防止のほか、ケース体を持ち上げる際等に指をそえれば、滑り止めとなって、取り落としにくくなる。尚、把持部４０は、左右の側壁部１４，１５を膨らませ、そこに窪みを形成する等により形成してもよく、その場合には、当該窪みに突条等の滑り止めを形成すると好ましい。
【００２９】
図９はトレー体３０の概略平面図であり、図１０は図９のＢ−Ｂ線概略断面図である。トレー体３０は、電子レンジによる消毒作業の際に、消毒対象としての主として哺乳瓶Ｂを載置するもので、好ましくは複数本の哺乳瓶Ｂを載置可能な凹状の皿のような形態を備えている。これにより、トレー体３０は、電子レンジ加熱に必要とされる少量の水を貯留できる容器を兼ねている。
このため、図１０に示すように、トレー体３０の凹面形状は、扉部２０側に配置される先端側が、奥側（図１０における右側）よりも僅かに高くされており、手前側に高温の湯がこぼれないようにされている。その底面は、哺乳瓶Ｂの形態に適合するように、奥側に向かって僅かに傾斜するように形成されている。
【００３０】
トレー体３０の先端、すなわち、図９の下端、図１０の左端位置には、外方に曲面状に突出した手掛かり部３１が設けられ、手掛かり部３１の周縁３１ａは下方にリブ状にされることで、その内側に下向きに開放された空間を形成している。
また、トレー体３０の内面には、支持手段３３が形成されており、後述するように薬液消毒の際に使用される。支持手段３３は、小さな２枚の板を底面部から一体に起立させて、これらの間に狭いスリット状の空間を形成したものである。そして、トレー体３０の手掛かり部３１側が低くされており、後述する薬液消毒時に、薬液の液面に接触することなく支持手段３３への着脱ができる。この実施形態では、図９に示すように支持手段３３，３３として二箇所に形成されており、トレー体３０に複数の哺乳瓶Ｂを載置した際には、隣り合う哺乳瓶Ｂの間に位置して、哺乳瓶Ｂを載置する上で邪魔にならない位置に設けられている。そして、この支持手段３３，３３は、トレー体３０の手掛かり部３１寄りに設けられ、具体的には、後述する薬液消毒の際の消毒液の液面付近に位置するようにされている。尚、トレー体３０の手掛かり部３１は、その周縁３１ａが下方にリブ状となる構成とは異なり、扉部２０側に把持部４０と同様な突出部を設けることで形成してもよい。
【００３１】
さらに、トレー体３０の奥側には、幅方向に並んだ複数の支持手段３２，３２，３２が設けられている。この支持手段３２，３２，３２は電子レンジ消毒の際に使用される。
支持手段３２は、垂直方向に延びるスリット３２ａもしくは深い溝を備えており、図１１及び図１２に示す保持体３５を支持するものである。
これらの図において、保持体３５は、一方向に長い板体でなるベース３８の一面に等間隔な長さ方向に並ぶ円筒状の保持部３６，３６，３６を備えている。この保持部３６，３６，３６は、電子レンジ消毒の対象となる哺乳瓶Ｂ等の瓶体の開口部内径よりも小さな外形を備えており、所定の長さを有している。
また、ベース３８には、その長手方向の一辺に、それぞれ外方に延びる舌片状の支持片３７，３７，３７が、等間隔に並んで形成されている。
【００３２】
以上の構成でなる保持体３５は、トレー体３０の支持手段３２のスリット３２ａに対して、各支持片３７を挿入することで仮固定される。この際、支持片３７，３７，３７の間に位置するベース３８も支持手段３２，３２，３２の間に設けられたスリットでなる３２ｂ，３２ｂのそれぞれのスリットに入り込むことで、保持体３５を確実に保持する。この状態で、トレー体３０の上に哺乳銀Ｂを、その開口部が奥側に向くように載置すると、図７に示されているように、保持部３６が各哺乳瓶Ｂの開口部内に差し入れられるので、トレー体３０上で、各哺乳瓶Ｂが位置ずれをせず、また、水切りのために、起立状態とした際に哺乳瓶Ｂが倒れないように保持することができるとともに、保持部３６が中空の円筒状とされていることに伴い、哺乳瓶Ｂ中に蒸気が導かれることになる。このため、保持体３５には、消毒可能な数の哺乳瓶Ｂに対応した数の保持部３６が形成されている。
図１３は、扉部２０の概略平面図、図１４は扉部２０の概略水平断面図、図１５は、扉部２０の概略右側面図である。
扉部２０は、片開き式の扉でなっている。扉部２０は、図３で説明したように、ケース体１１の開口部１２のトレー体３０が占める領域を除く開口部面積を開閉する大きさに形成されている。この扉部２０は、電子レンジ消毒の場合、トレー体３０を移動させて、消毒対象物を出し入れしたり、消毒用の水を投入するとともに、図５で説明した小ケース６０を挿脱するためのものであり、後述する薬液消毒の場合には、消毒対象の哺乳瓶Ｂその他や消毒液を出し入れするためのものである。
【００３３】
扉部２０の前面には、前方に向かって曲面状に突出する手掛かり部２１が形成されている。図１５に示されているように、手掛かり部２１の周縁２１ａは下方にリブ状にされることで、その内側に下向きに開放された空間を形成している。そして、図７を参照して理解されるように、この手掛かり部２１は、扉部２０を閉止した状態において、トレー体３０の手掛かり部３１の外側に位置するように突出寸法を設定されることによって、トレー体３０の飛び出しを防止する係止手段とされている。これにより、ケース体１１に収容されたトレー体３０の手掛かり部３１の外側に、閉止した扉部２０の手掛かり部２１の周縁２１ａが当接して、トレー体３０が外側にスライドしてしまうことを防止している。
ここで、周縁２１ａは、扉部２０の下縁に沿って、下縁全体に設けられ、トレー体３０の先端側（図７の左側）上縁全体を覆い、スライドを防止するとともに密閉性を高めている。また、扉部２０の内面には、リブ２２が設けられている。このリブ２２は、図７に示すように、収容空間Ｓ内で、トレー体３０の先端側よりも内側に端部が位置しており、扉部２０に付着した蒸気によるしずくが、外部に漏れでないようになっている。
【００３４】
したがって、電子レンジ消毒後において、使用者がケース体１１を取り扱う場合に、不意に扉部２０が開いてしまうことがない。特に、扉部の下端付近には、係止手段２１（手掛かり部）が設けられており、トレー体３０が不用意に引き出されることが防止されているので、トレー体３０に収容された湯が使用者にかかったり、消毒対象物等を取り落とすことが有効に防止される。
図１３において、扉部２０の左端位置には、扉部２０を開閉するためのヒンジ部２３が設けられ、扉部２０の右端位置には、扉部２０の閉止手段としての掛止手段２４が形成されている。図１６は、扉部２０の掛止手段２４を拡大した断面で示す図であり、図において掛止手段２４は、内方に向かってほぼ「く」の字状に曲折された掛止片で、その先端部２４ａは僅かに外側に折れている。掛止手段２４の途中には、ケース体１１側の右壁部に設けた掛止凸部２５が入り込む窓状の孔２４ｂが形成されている。ケース体１１の右壁部１５に設けられた掛止凸部２５は図１に示されており、この掛止凸部２５が設けられている位置は、図６で説明した軸受２６と同様に、消毒容器１０の外形がほぼ内接する仮想の円周よりも内側であるため、掛止手段２４は、そのほとんどが右壁部１５に位置して、この結果ターンテーブルＣの内側に収まり、軸受２６とほぼ対称の箇所である。
【００３５】
掛止手段２４は、その弾性に基づくバネ性により、図１６にて矢印に示すように外側に変形することで、掛止凸部２５を乗り越えて、さらに掛止凸部２５を窓状の孔２４ｂにはめ込まれることで、掛止手段２４が内方に向かう矢印に示すように復帰し、扉部２０が閉止状態で掛止される。また、扉部２０の掛止状態を解除する場合は、掛止手段２４の先端部２４ａに指をかけて、図１６の矢印に示す外側に力をかけることで、掛止状態を簡単に解除できる。このトレー体３０の移動方向に対する扉部２０の閉止状態をたもつための閉止手段である掛止手段２４によって、扉部２０が不用意に開くことを防ぐとともに、トレー体３０が不用意に移動してしまうことを防いでいる。
【００３６】
図１７は、ヒンジ部２３を拡大した断面で示す図であり、図においてヒンジ部２３は、支軸２３ａと、後述する軸受を逃げる空間２３ｂを介して支軸２３ａと一体に形成されたアーム部２３ｃを備えている。アーム部２３ｃの支軸２３ａ側とは反対の端部は扉部２０と一体である。アーム部２３ａはこの断面において外方に凸となるような曲線状とされている。
図６に示すように、扉部２０のヒンジ部２３を設けた隅部は、消毒容器１０の外形がほぼ内接する仮想の円周に対応するターンテーブルＣの周縁に近接している。この場合、アーム部２３ａが曲線状に扉部２０の隅部を回り込んで、距離ｙ１だけ奥側にとなる左側壁部１４側にオフセットした位置に回動軸が設けられており、ケース体１１の側壁１４に軸受２６が設けられて、この軸受２６に支軸２３ａが装着されている。これにより、ヒンジ部２３は外方に突出してターンテーブルＣの周縁から外に出た領域に位置しないようにされている。
【００３７】
図１８は、ヒンジ部２３の支軸２３ａを支持する軸受２６の第１の構成例を示している。図示されているように軸受２６，２６は、スリット２６ａ，２６ａを有する複数、この場合２つの割り筒状に形成されている。
各軸受２６，２６はケース体１１を成形する際に一体に成形され、その材料に基づくある程度の弾性を備えている。
【００３８】
図２０は、消毒用容器１０の扉部２０を開いた状態を示す概略平面図であり、図において、扉部２０は、その開き角度が１８０を超えて大きくなっている。
図２１は、図２０はヒンジ部２３の周辺を拡大して示す図である。この場合、曲線状のアーム部２３ｃの突出した外面がケース体１１の側壁１４に当接して、支軸２３ａが弾性により開いた軸受２６のスリット２６ａが、その弾性によって拡開し、支軸２３ａが軸受２６から外れるようにされている。これにより、ヒンジ部２３に極端に大きな力がかかってヒンジ部２３の支軸２３ａや軸受２６が破壊されることを有効に防止できる。
【００３９】
また、扉部２０を開いて作業をする場合、例えば、後述するように、薬液消毒のためにケース体１１内に消毒液を収容する作業等において、扉部２０を着脱する場合には、図２１のようにして支軸２３ａを軸受２６から取り外し、また、取り外された支軸２３ａを軸受２６のスリット２６ａに外側から押し付けることによって、スリット２６ａを拡開し、内側に収めることができる。
【００４０】
図１９は、このようなヒンジ構造の支軸の第２の構成例である。
図１９では、複数の軸受２７，２８，２７が示されている。軸受２７においては、その片側２７ａだけがケース体１１の側壁部１４と一体である。軸受２８においては、その片側２８ａだけがケース体１１の側壁部１４と一体である。つまり、軸受２７と軸受２８は、固定端が反対で、軸受２７と軸受２８は、支軸２３ａの延びる方向に交互に配置されている。
このような構成によっても、上述したと同等の作用を得ることができる。
また、図１９において、軸受２７と軸受２８とが交互に３つ配置されているが、ひとつの軸受２７とひとつの軸受２８で構成してもよい。
【００４１】
図２２および図２３は、小ケース６０の構成例を示しており、図２２は小ケース６０の概略斜視図、図２３は図２２のＣ−Ｃ線概略断面図である。
小ケース３０は、消毒対象の付属品等を主に収容する手段であり、図２２及び図２３に示されているように、浅い箱状のバスケットのような形態である。すなわち、小ケース６０は、所定の深さの本体６１と、この本体６１に対してヒンジを介して開閉される蓋体６２を有しており、蓋体６２を閉じた状態で形成される内部空間は、図７に示されているように、乳首ＮやフードＦ、キャップＫ等が完全に収容できる大きさとなるようにされている。
【００４２】
本体６１の上端周縁部は、フランジ状の載置部６７とされており、図７で説明したケース本体１１の内面に設けられた小ケースガイド部１３ａに載置されるようになっている。蓋体６２の主面には、多数のスリット６２ａが形成されており、電子レンジ消毒の際の加熱された水から出る蒸気が通過できるようになっている。
本体６１の底面は、固定底面部６３と、着脱底面部６４とを備えている。固定底面部６３と、着脱底面部６４には、ともに同様の同心円状のスリット６１ａが、図示の場合合計６組形成されている。これは一度の消毒対象の個数に対応しており、より多い数でも、少ない数でもよい。ひとつひとつの同心円状のスリットには、それぞれ、乳首ＮやフードＦ、キャップＫが開口部を伏せた状態で置かれることで、乳首ＮやフードＦ、キャップＫの内面を含めた表面がスリットを通過する蒸気に好適にさらされるようになっている。
【００４３】
図２４及び図２５は、着脱底面部６４を示しており、図２４はその概略側面図、図２５はその概略平面図である。
着脱底面部６４は、後述するように、固定底面部６３と同一面となる位置に掛止され、あるいは掛止状態を解除することで取り外すことができるようにされている。
着脱底面部６４には、そのひとつの長辺の中央付近に、着脱底面部６４の主面と直交する方向に延びるつまみ部６５を有しており、着脱作業に利用できるようになっている。着脱底面部６４の他の長辺には、この着脱底面部６４の主面と同じ方向に延びる一対の支持片６６，６６が形成されている。後述する薬液消毒の際には、この着脱底面部６４を取り外して、その一対の支持片６６，６６を図６や図１０で説明した支持手段３３，３３の隙間に差し入れることにより、図７に示すように起立状態で薬液消毒する際に取り付けることができる。
【００４４】
図２６は、ケース体１１に設けられる水切り孔の周辺を示す部分概略斜視図である。水切り孔７０は、消毒用容器１０を載置状態とした場合に、図７に示されているように、実質的にトレー体３０よりも高い位置、すなわち、トレー体３０に収容される電子レンジ消毒に使用される水が溢れない位置に設定される。また、水切り孔７０は、後述する起立状態においては、図２６の奥側壁部１６が底面となるため、孔がほぼ下向き（斜め下向き）となる箇所に、図２で示した開閉部材５０によって開閉されるように設けられている。
これにより、電子レンジ消毒の際には、トレー体３０に収容した水が水切り孔７０からこぼれることがなく、消毒後には、水切り孔から不要となった湯を排出することができる。また、薬液消毒時には、後述する開閉部材を使用して密閉することで薬液が水切り孔から漏れ出ることがない。
ケース体１１を起立させた状態では水切り孔７０が底面である奥側壁部１６に近接し、下を向くので、湯または水を捨てる際には、完全に残さず捨てる作業が容易である。
【００４５】
このような水切り孔７０周辺の構造について先ず説明する。
図６ないし図８で説明したように、ケース体１１を構成する各面の突き合わせ箇所は、陵線にそって曲面状に面取りされている。図２６に示された奥側壁部１６と他の面との突き合わせ箇所の少なくとも水切り孔７０が形成された突き合わせ箇所もこのような曲面１６ａとされている。、この曲面１６ａの中央部には、奥側壁部１６を底面として、起立状態としたした際に、ケース体１１の起立状態を支持する支持脚１６ａが奥側壁部１６の四隅に形成されている。
また、水切り孔７０周辺を保護するために一対のリブ７１，７１が、ケース体１１の載置状態における水切り孔７０の上下の箇所に設けられている。
一対のリブ７１，７１は間に所定の間隔が設けられており、このリブ７１とリブ７１の間の領域は、曲面１６ａと異なり平坦面７２とされている。この平坦面７２に後述する開閉部材５０が装着されることで、隙間をつくりにくく、密閉性能をより確実にすることができる。また、平坦面７２に後述するガイド部７４の構造を形成する上において、曲面にガイド部や孔を形成する場合と比べて、型を用いた成形が容易となる。
【００４６】
図２７は水切り孔７０の周辺を示す拡大して示す平面図、図２８は図２７のＤ−Ｄ線切断端面図である。
これらの図において、水切り孔７０は貫通孔である。水切り孔７０の外面側には、その周縁に沿ってガイド部７４が形成されている。ガイド部７４はその内側と外側を一部連通する壁で形成さる。この実施形態では、ガイド部７４は、例えば、水切り孔７０の周縁に沿って、例えば、４箇所配置されたリブである。このガイド部７４のリブの間には、流路７４ａが複数箇所形成されている。ガイド部７４の高さＧＴは、少なくとも外側のリブ７１，７１の高さを超えない高さとされている。ガイド部７４の内側には、水切り孔７０との間に段部７５を形成することで、ガイド部７４の内径ＧＬ１は、水切り孔７０の内径ＨＬよりも大きく形成されている。
さらに、平坦面７２のガイド部７４及び水切り孔７０とずれた位置に固定用ボス７３が形成されている。固定用ボス７３の高さはガイド部７４と同じであることが好ましい。
図２７に示されているように、固定用ボス７３は外径の縦横比は僅かに相違しており方向性が付与されており、長径側の上面（図２８における上端）側には、後述する開閉部材の一部を着脱可能な範囲で係止可能とするためのリブとされている。
【００４７】
図２９ないし図３２は、水切り孔７０に装着される水切り孔７０の開閉部材５０の構成例を示している。
図２９は開閉部材５０の概略平面図、図３０は開閉部材５０の概略側面図、図３１は開閉部材５０の概略底面図、図３２は図２９のＥ−Ｅ線切断端面図である。開閉部材５０は、弾力性のある比較的柔軟で丈夫な材料で形成されており、例えば、シリコン等の成形品で形成されている。
開閉部材５０は、一方向に長い板状のベース５１と、ベース５１の中央付近で、その一面に一体に起立した低い有底の円筒状の中空の密閉部５２と、密閉部５２と異なる面に一体に起立させて設けた低い有底の円筒状の中空の嵌合部５３とを備えている。そして、密閉部５２及び嵌合部５３の各仮想の中心線Ｃ１は一致するようにされている。
【００４８】
図３０において、密閉部５２の外径Ｌ１は、図２８の水切り孔７０の内径ＨＬよりも僅かに大きく、変形することで水切り孔７０に緊密に受容されるようになっている。嵌合部５３の内径Ｌ２は、図２８のガイド部７４の外径ＧＬ２よりも僅かに小さく、変形することでガイド部７４に嵌合されるようになっている。また嵌合部５３の内側に設けられた凸部５３ｃの外径Ｌ３は、図２８のガイド部７４の内径ＧＬ１よりもわずかに小さく、凸部５３ｃがガイド部７４の内側に入り込むようになっている。
また、密閉部５２の高さＴＬ１は、図２８のガイド部７４の高さＧＴとほぼ一致するか僅かに小さい。これに対して、嵌合部５３の高さ、すなわち嵌合部５３の基部から先端部５３ａまでの距離ＴＬ２は、ガイド部７４の高さＧＴよりも小さく形成することで、嵌合部５３をガイド部７４にセットした状態において、ガイド部７４及び流路７４ａの平坦面側が、開閉部材５０から露出するようにされ、また、ガイド部７４への結合力が密閉部５２よりも弱くなるようにされている。
ベース５１の一端よりには、図３０において、段部５４ｂを介して嵌合部５３の上記先端部５３ａよりも低い位置に、固定用孔５４が形成されている。この固定用孔５４は、図２７及び図２８で説明した固定用ボス７３が着脱可能に係止されて、開閉部材５０を仮固定するためのものである。
【００４９】
図３３及び図３４は、このような開閉部材５０を水切り孔７０のガイド部７４に装着する様子を示しており、図３３は開閉部材５０を水切り孔７０のガイド部７４に装着した状態を示す概略平面図、図３４は図３３のＦ−Ｆ線切断端面図である。
図３４に示されているように、電子レンジ消毒の場合には、ケース体の外側から開閉部材５０−１として示されたように装着する（あわせて図２参照）。薬液消毒の場合ケース体の内側から、５０−２として示されたように装着する。
【００５０】
（電子レンジ消毒の場合）
開閉部材５０−１は、図３４（ａ）の状態とされる。すなわち、開閉部材５０−１は、消毒用容器１０の外側から、嵌合部５３を空間部５３ｂを中心にむかって変形させるようにして、ガイド部７４の外側に装着されている。すなわち、ガイド部７４は嵌合部５３の内側で凸部５３ｃの外側に受容される。この状態においては、嵌合部５３の高さは、ガイド部７４の高さよりも低いことから、浅く結合しており、結合力は比較的弱い。したがって、開閉部材５０−１をガイド部７４に装着するのは容易で、取り外しもしやすい。
この状態においては、嵌合部５３の先端部５３ａと平坦面７２との間に、隙間が生じる。この隙間は小開口Ｍ１となって、ガイド部５４を構成する各リブどうしの間でなる流路７４ａが、隙間である小開口Ｍ１の分だけ露出し、水切り孔７０と連通している。
このため、電子レンジ消毒に際して、レンジ加熱の熱で、ケース体の内側の圧力が高まった場合には、流路７４ａ及び小開口Ｍ１から空気や蒸気が抜けるので、ケース体内部の圧力が高い圧力となった場合の危険を回避できる。また、流路７４ａが開口とされているため、電子レンジ消毒後に流路７４ａから湯を捨てることで水切りすることができる。
【００５１】
ここで、この状態においては、開閉部材５０−１とガイド部７４との結合力は比較的弱いので、なんらかの原因で外れるおそれもある。そこで、固定用孔５４に、ケース体側の固定用ボス７３を緊密に挿入することで、このような脱落を防止できるように仮止めできるようになっている。また、固定用孔５４を固定用ボスに固定することで、湯を捨てて水切りする際に、嵌合部５３のガイド部７４に対する固定を解除して、水切り孔７０を完全に露出させて、短時間で一度に湯を排出してもよい。この時、ベース５１の固定用孔５４と逆側の端部は、図３４（ａ）に示すように、平坦面７２と離間しており、つまみやすくされている。
このため、作業途中において、開閉部材５０−１が脱落して紛失する等の心配がないようにされている。
【００５２】
（薬液消毒の場合）
開閉部材５０−１は、図３４（ｂ）の状態とされる。すなわち、開閉部材５０−１は、消毒用容器１０の内側から、その密閉部５２を空間部５２ａを中心にむかって変形させるようにして、水切り孔７０の内側に強制的に挿入されることで、装着されている。つまり、密閉部５２は水切り孔７０の内側に受容される。この場合密閉部５２の外径は水切り孔７０の内径より僅かに大きい状態から変形させて、深く挿入されることで結合している。このため結合力は電子レンジ消毒の場合よりもはるかに強い。したがって、開閉部材５０−２を水切り孔７０から外れにくく、しかも水切り孔７０は、密閉部５２の筒状の壁で遮蔽されるので、水抜き孔７０は完全に密閉される。さらに、ベース５１も平坦面７２に接触するように形成されているため、確実に密閉することができる。
これにより、後述するようにしてケース体を起立状態とし、内部に消毒用の薬液を収容しても、密閉状態は完全であり、外に漏れることがない。しかも、開閉部材５０−２は水切り孔７０と強固に結合しており、外れにくいので、開閉部材５０−２が容易に外れて薬液が外に漏れる心配もない。尚、電離レンジ消毒のために開閉部材を外側セットした図３４（ａ）の状態で、誤って薬液消毒のための消毒液をケース体１１内に充填しようとした場合、上述したように、流路７４ａ及び小開口Ｍ１から消毒液が漏れるため、ケース体１１内に消毒液を保持できないようになっている。
【００５３】
図３５は、開閉部材の誤った使用を防止するための工夫について説明するための図である。
そもそも、開閉部材５０では、図２９ないし図３２で説明したように、ベース５２の異なる面に密閉部５２と嵌合部５３とを別々に設けたことから、これらを択一的にしか使用できないようにされている。このため、密閉部５２と嵌合部５３とを区別しさえすれば、誤使用が生じないようにされている。
【００５４】
さらに、図３５に示されているように、ケース体の外側から開閉部材５０−３の密閉部５２を挿入しても、密閉部の高さＴＬ１は、ガイド部７４の高さＧＴよりも小さく、また、ガイド部７４の内径は密閉部５２の外径よりもはるかに大きいので、結合することができない。
あるいは、ケース体の内側から開閉部材５０−４の嵌合部５３に対応すべきガイド部がケース体１１の内面には存在しないため結合することができない。
このようにして、誤使用を防止することができる。
【００５５】
本実施形態の消毒用容器１０は以上のように構成されており、電子レンジ消毒と薬液消毒の両方に使用することができる。
電子レンジ消毒を行う場合には、消毒用容器１０を図１及び図２に示すように載置状態とする。事前の準備として、開閉部材５０は、図２及び、詳しくは図３４の符号５０−１で説明したように装着する。さらに、小ケース６０に図４で説明したように、予め洗浄を済ませた付属品として例えば、乳首ＮとフードＦ、キャップＫを配置しておく。
【００５６】
次に、図３に示すように、使用者は、扉部２０に対面した状態で、扉部２０を開き、トレー体３０を手前に引出して、トレー体３０に少量の水、例えば５０ミリリットル程度を入れ、哺乳瓶のボトルＢを配置する。この場合、ボトルＢ等は予め洗剤等で洗浄しておく。トレー体３０には、図１１、図１２等で説明した保持体３５がセットされている。この保持体３５を利用してボトルＢを位置ずれしないように配置する。特に太いタイプのボトルＢでは、３本セットできない場合もある。この場合、特に、一本のボトルＢを消毒する場合等では、保持体３５によりボトルＢを位置決めすると、作業中に位置ずれを生じないので好ましい。
【００５７】
次いで、トレー体３０を図３のＹ方向奥側に移動させた後で、図５に示すように、予め付属品を収容した小ケース６０を内部空間Ｓのトレー体３０の上にスライドさせて収容する（図７参照）。
扉部２０を閉めて、掛止手段２４により扉部２０を固定して、図示しない電子レンジの庫内を収容する。次いで、電子レンジにより、所定時間、例えば５分程度加熱する。内部空間Ｓに収容された哺乳瓶Ｂや付属品は、電子レンジのマイクロ波により加熱消毒されるとともに、トレー体３０に入れた水が加熱されて蒸気となり、その蒸気が収容物の内外に接触することで、蒸気消毒されるとともに、付着した微細なゴミ等も除去される。加熱終了後、消毒用容器１０を、側壁把持部４０，４０をそれぞれの手で保持して取り出す。
【００５８】
消毒用容器１０は熱くなっているので、できるだけ側壁把持部４０，４０を持つようにして、排水できる場所へ運び、図２６の奥側壁部１６を下に向けて、図３４で説明した流路７４ａ及び小開口Ｍ１から湯を捨てる。
最後に、図１の状態、もしくは、後述する起立状態として、清潔な哺乳瓶及び付属品をそのまま保管する。これにより、消毒後の哺乳瓶及び付属品をケース体１１内で清潔に保管することができる。
また、図１や図２の状態で保管している場合には、使用のため扉部２０を開くと、扉部２０の内面に付着していた蒸気による水滴は、重力で下降して図３のリブ２２で受けられるので、外にたれて周囲を濡らすおそれがない。
【００５９】
次に、消毒用容器１０を薬液消毒に使用する場合について、図３６ないし図４０を参照しながら説明する。
消毒用容器１０は、図１や図２のような配置ではなく、図３６に概略的に示すように、奥側壁部１６を底面として起立した状態の容器として使用する。
先ず、消毒用容器１０について扉部２０を開いて、トレー体３０を取り出し、小ケース６０や保持体３５を取り外すとともに、開閉部材５０を内部空間Ｓの内側から、図３４で説明した符号５０−２に示すようにセットする。これにより、ケース体１１の内部空間Ｓは密閉される。この場合、ケース体１１の内側に、装着する開閉部材５０の外形を縁取りした線等による案内手段を設けておけば、これに従って開閉部材５０を装着することができ、装着が容易となる。
こうして、ケース体１１の密閉状態を確保した後に、けーす体１１の内部空間Ｓ内に所定量の水を入れる。この実施形態では、ケース体１１内には、例えば、水を３．４リットル入れた場合の液面に対応して目盛りを設けている。さらに、消毒液４２ミリリットルを計量し、水に溶かして消毒薬液が準備された状態とすることができる。
【００６０】
次に、図３６に示すように、哺乳瓶のボトルＢをその瓶底をトレー体３０に向けるようにして、開口部を上に向けた状態で傾斜させてケース体１１に収容する。ボトルＢを傾斜させた分、内部空間Ｓの上部が空くので、その空間に図３７に示すように、付属品、例えば、乳首ＮやフードＦを収容する。そして、図３９の矢印に示すように、小ケース６０の着脱底面部６４をつまみ部６５を持って取り外し、図９及び図１０で説明した支持手段３３に、着脱底面部６４の支持片３７（図１２参照）を保持させることで取り付ける。この際、開口部１２側の支持手段３３が短くされていることで、つまみ部６５を持った手を薬液に必要以上に近づけることなく、着脱底面部６４をやや傾斜させて保持し、薬液の液面Ｌ３に手を触れることなく中蓋として装着することができる。
【００６１】
これにより、図４０の状態となり、液面Ｌ３は、取り付けた着脱底面部６４付近位置となる。消毒用の薬液は、次亜塩素酸ナトリウム溶液等の市販のものが使用できる。
これにより、図３７に示すように、哺乳瓶のボトルＢだけでなく、取り付けた着脱底面部６４が押さえ蓋となって、付属品、例えば、乳首ＮやフードＦ、キャップＫが液面Ｌ３より上に浮かないように押さえられて、これらが薬液ＭＬ中に完全に浸漬される。
この状態で扉部２０を閉めて、例えば１時間程度で薬液の消毒が終了するので、扉部２０を開けて、市販のハサミ状の治具等で、哺乳瓶のボトルＢや付属品を取り出し、ケース体１１内の薬液は、ケース体１１を逆さにして、図３の開口部１２から流し等に廃棄する。
以上により薬液消毒を完了する。
【００６２】
尚、哺乳瓶のボトルＢの太さや長さ等のサイズの相違によっては、図４０のような使用ができない場合、あるいはより多くのボトルＢを消毒する目的等に応じて、図３８のように使用してもよい。
図３８は、着脱底面部６４使用しないで、各ボトルＢを横向きにして収容した状態を示しており、ボトルＢを横向きにして互い違いに積み、本数を多く消毒する場合を示している。
かくして、消毒用容器１０によれば、ひとつの容器で電子レンジによる消毒と薬液消毒をそれぞれ行うことができる消毒用容器を提供することができる。
【００６３】
図４１は、本発明の消毒用容器の第２の実施形態を示す概略斜視図であり、第２の実施形態の消毒用容器８０において、第１の実施形態と同一の符号を付した箇所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
図４１の消毒用容器８０では、扉部２０を開閉する構造だけが相違し、その他の構成は第１の実施形態と同じである。図４２は、消毒用容器８０を起立状態として扉部２０を開いた状態の概略斜視図、図４３は消毒用容器８０を載置状態として扉部２０を開いた状態の概略斜視図である。
【００６４】
消毒用容器８０の扉部２０は、図４３に示すように、載置状態において、扉部２０が上方に移動されることで開口部１２を開き、かつこの扉部２０がケース体１１の上面１８に沿ってスライドする構成とされている。
具体的には、扉部２０は、ケース体１１の開口部１２を覆う本体部２０ａを有している。この本体部２０ａの両側面が各側壁部１４，１５に向かってほぼ９０度曲折されて一体に設けた側面部８１が形成されている。
【００６５】
本体部２０ａの両側面に上記側面部８１がそれぞれ形成されている。すなわち図示の場合、側壁部１５の側だけが示されているが、側壁部１４にも側面部８１と同じ構成が設けられており、煩雑さをさけるため、以下の説明では、片方の構造だけを説明する。
側面部８１には、扉部２０の開閉の動きを案内するための案内手段８２が形成されている。この案内手段は、実施形態では、例えば、図４１において、扉部２０の本体部２０ａの高さ方向にややカーブしながら延びる長溝で、その下端部がＬ字状に曲折されている。
ケース体１１の側壁部１５には、例えば、側面部８１の板厚程度の嵌合溝を有して突出した突起状の係合部８３が一体に形成されており、この係合部８３が、長溝８２に対して係合している。
【００６６】
本実施形態は以上のように構成されており、扉部２０を開く場合には、図４１において、本体部２０ａが先ず矢印ａ方向に移動しながら、係合部８３は長溝８２内を相対的に下降する。
係合部８３が長溝８２の下端部に達するまでに、係合部８３を中心に側面部８１が徐々に回動することで、本体部２０ａは徐々に倒れて、長溝８２の下端部に達した位置で完全にケース体１１の上面１８に沿うように変位する。かくして扉部２０は、ケース体１１の上面１８に沿ってスライドして、図４３に示すように、開口部１２を開くことができる。
【００６７】
したがって、この実施形態では、トレー体３０の移動方向（ｃーｂ）に対して、異なる方向（ａーｄ）にのみ扉部２０が移動するから、上述した係止手段２４がなくても、扉部２０がｃーｂの方向に不用意に開くことは、案内手段が８２により防止される。このため、扉部２０の移動の方向を規制して案内する案内手段８２が閉止手段を構成している。
さらに、扉部２０がケース体１１の上面１８に沿ってスライドするようにしたので、図４２や図４３に示すように、開放時に開け放した扉部２０のためにスペースを必要とすることがない。しかも、扉部２０の開き方向が上方であることから、ケース体１１の外側に、扉部２０の内面をつたわる水滴等を落として、周囲を濡らすことが防止される。
また、ケース体１１側の係合部８３を、長溝８２に係合する程度に突出させて側壁１５に設けることができ、消毒用容器８０の外寸が必要以上に大きくならないことから、電子レンジの庫内に収容する上で有利なコンパクトな構成とすることができる。尚、扉部２０の手掛かり部２１を、扉部２０の移動方向に合わせ、矢印ａーｄの方向に沿って延びるように形成してもよい。また、扉部２０側に係合部８３を形成し、ケース体１１側に長溝８２を設ける構成としてもよい。
【００６８】
本発明は上述の実施形態に限定されない。
開閉部材は、本発明の原理を利用して、さらに他の構成とすることができる。上述の実施形態における種々の構成は必ずしも全て実施されなくてもよく、一部を省略したり、説明しない他の構成と適宜組み合わせることができる。
本発明の消毒用容器により消毒される対象は哺乳瓶やその付属品に限るものではなく、形態上ケース体に収容できれば、消毒対象の種類はなんでもよい。
【００６９】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、消毒後に高熱の湯が使用者にかかったり、あるいは消毒済みの物を取り落として損害が生じる等の危険を回避できる消毒用容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施形態による消毒用容器を載置した状態における概略斜視図。
【図２】本発明の第１の実施形態による消毒用容器を載置した状態における概略斜視図。
【図３】図１の消毒用容器の扉部を開いてトレー体を引出した状態における概略斜視図。
【図４】図１の消毒用容器に用いる小ケースを開いて付属品を配置した状態を示す概略斜視図。
【図５】図１の消毒用容器の扉部を開いて小ケースを差し入れる、あるいは引出す状態における概略斜視図。
【図６】図１の消毒用容器の概略平面図。
【図７】図６のＡ−Ａ線概略断面図。
【図８】図１の消毒用容器のケース体の右側面。
【図９】図１の消毒用容器のトレイ体の概略平面図。
【図１０】図９のＢ−Ｂ線切断端面図。
【図１１】図１の消毒用容器のトレイ体に装着する保持体の概略側面図。
【図１２】図１の消毒用容器のトレイ体に装着する保持体の概略平面図。
【図１３】図１の消毒用容器の扉部の概略平面図。
【図１４】図１の消毒用容器の扉部の概略水平断面図。
【図１５】図１の消毒用容器の扉部の概略側面図。
【図１６】図１の消毒用容器の扉部の掛止手段の拡大断面図。
【図１７】図１の消毒用容器のヒンジ部の拡大断面図。
【図１８】図１７のヒンジ部の支軸を支持する軸受の第１の構成例を示す図。
【図１９】図１７のヒンジ部の支軸を支持する軸受の第２の構成例を示す図。
【図２０】図１の消毒用容器の扉部を開いた状態の概略平面図。
【図２１】図２１のヒンジ部の周辺を拡大して示す図。
【図２２】本発明の実施形態に係る圧力調整用の弁装置を適用した搾乳器の一例を示す概略斜視図。
【図２３】図２２のＣ−Ｃ線切断端面図。
【図２４】図１の消毒用容器の小ケースの着脱底面部の概略側面図。
【図２５】図１の消毒用容器の小ケースの着脱底面部の概略平面図。
【図２６】図１の消毒用容器のケース体の水切り孔周辺を示す概略斜視図。
【図２７】図２６の水切り孔周辺の領域を拡大して示す概略平面図。
【図２８】図２７のＤ−Ｄ線切断端面図。
【図２９】図１の消毒用容器の開閉部材の概略平面図。
【図３０】図１の消毒用容器の開閉部材の概略正面図。
【図３１】図１の消毒用容器の開閉部材の概略底面図。
【図３２】図２９のＥ−Ｅ線概略断面図。
【図３３】図２９の開閉部材を水切り孔周辺に装着した状態を示す概略平面図。
【図３４】図３３のＦ−Ｆ線概略断面図。
【図３５】図２９の開閉部材の誤使用の状態を説明する図。
【図３６】図１の消毒用容器のケース体に薬液消毒のためにボトルをいれた状態を示す図。
【図３７】図１の消毒用容器のケース体に薬液消毒のためにボトルをいれ着脱底面図を装着した状態を示す図。
【図３８】図１の消毒用容器のケース体に薬液消毒のためにボトルをいれた他の例を示す図。
【図３９】図１の消毒用容器の小ケースの着脱底面部を取り外す状態を示す図。
【図４０】図１の消毒用容器のケース体に薬液消毒のためにボトルをいれ着脱底面図を装着した状態を示す概略斜視図。
【図４１】本発明の消毒用容器の第２の実施形態を示す概略斜視図。
【図４２】図４１の消毒用容器を起立状態として扉部を開いた状態の概略斜視図。
【図４３】図４１の消毒用容器を載置状態として扉部を開いた状態の概略斜視図。
【符号の説明】
１０・・・消毒用容器、１１・・・ケース体、２０・・・扉部、３０・・・トレー体、４０・・・側壁把持部、５０・・・開閉部材、５１・・・ベース、５２・・・密閉部、５３・・・嵌合部、６０・・・小ケース、７０・・・水抜き孔。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention mainly relates to a sterilization container for housing and sterilizing baby bottles, and more particularly to an improvement of a sterilization container that can be easily sterilized using a microwave oven or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to cleanly use accessories such as baby bottles and nipples used for newborns and infants prior to use, these must be disinfected by heating or using a steamer in boiling water. This is done using steam generated from hot water.
However, such a disinfection method is troublesome especially when carried out in a general household, and there is a danger associated with handling by using hot water.
[0003]
For this reason, a simple disinfecting container that can be sterilized by using a microwave in a microwave oven by housing a baby bottle or the like in a case body that can be inserted into a microwave oven has been proposed (see Patent Document 1).
Such a conventional disinfecting container is composed of a rectangular case body with a door portion. The opening that is opened and closed by the door of the case body accommodates a tray body that is slid in and out, so that a plurality of baby bottles can be accommodated in the tray body and water for heating can be placed therein. It has become.
For this reason, it is convenient because a plurality of baby bottles to be sterilized can be accommodated in and out of the tray body, and heating water can be easily accommodated.
In this disinfection, the microwave disinfection effect of the microwave oven, and further, the water in the case body is heated to become steam, which can be combined with steam disinfection and cleaning. Yes.
[0004]
[Patent Document 1]
JP-A-8-187274 gazette
[Problems to be solved by the invention]
By the way, since the above-mentioned sterilization container is configured to easily open the door for opening and closing the opening of the case body, it has the following drawbacks.
For example, in the case of microwave disinfection, the above-mentioned water is heated, so when taking it out of the cabinet after disinfection, the case body's posture will change and the door will inadvertently change if it is not particularly easy to hold. There is a risk that the tray body that is opened and the hot water is contained starts to slide out and hit the user's hand.
Also, in addition to those related to burns, if the door is opened unexpectedly, items that have been sterilized, such as baby bottles and their accessories, may be removed, and may need to be sterilized again or damaged. There is.
[0006]
The present invention has been made in order to solve such problems, and a disinfecting container that can avoid dangers such as high-temperature hot water applied to the user after disinfection or damage caused by removing disinfected items. The purpose is to provide.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the invention of claim 1, the object is a case body having a housing space for housing an object to be sterilized therein, and a mounting state in which a door portion for opening and closing the opening of the case body is located on the front surface. The case body is configured to stand in a standing state so that the opening of the case body is positioned above, so that the liquid medicine is stored in the housing space and is sterilized. In the above-described installation state, when the door portion that opens and closes the opening of the case body has the grip portion exposed on the left and right side wall portions, and is moved forward, the case body is moved in the depth direction. A tray body that is inserted into and removed from the housing space, and the door portion is a single-open type in which a hinge portion is provided at one end portion along one side edge of the left and right end portions, and the other end portion , the closed upon closing the opening of the case body The sterilization container locking means as closing means for holding the state is formed, it is achieved.
[0008]
According to a second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect of the present invention, a support shaft that forms a part of the configuration of the hinge portion of the door portion is detachable from a bearing that holds the shaft. To do.
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first or second aspect of the invention, the housing space of the case body is a small portion that is inserted and removed in the same direction as the tray body at a position above the tray body. A case is arranged, and this small case has a space that can be opened and closed to accommodate a relatively small object to be sterilized, and a plurality of openings or slits that communicate this space with the outside. It is characterized by providing.
[0009]
According to a fourth aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect of the present invention, the support for attaching the pressing lid to the position near the liquid surface of the chemical liquid when the tray body is disinfected in the standing state when the chemical liquid is disinfected. Means are provided.
According to a fifth aspect of the present invention, in the configuration of any one of the second to fourth aspects, in the state where the door portion is closed, water droplets attached to this surface are exposed to the surface exposed to the accommodation space of the door portion. It is characterized in that a rib is provided as a water droplet guiding means for guiding the water.
[0010]
According to a sixth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to fifth aspects, in the mounting state in which the door portion is located on the front surface, the position is higher than the tray body, and the opening of the case body In a standing state so that the portion is located above, a drain hole that is opened and closed by an opening / closing member is formed in a substantially downward position.
[0011]
According to a seventh aspect of the present invention, in the configuration of any one of the third to sixth aspects, on the upper part of the housing space of the case body, there are small rails or protrusions extending in the depth direction on both side walls of the case body. A case guide portion is formed, and the small case accommodated in the case body moves on the small case guide portion in the depth direction by placing mounting portions provided on both side surfaces of the small case. It is characterized by being accommodated.
According to an eighth invention, in the configuration of any one of the third to seventh inventions, a tray made of rails or ridges extending in the depth direction is formed on both side walls of the case body at a lower portion of the housing space of the case body. A body guide portion is formed, and the tray body is moved only in the depth direction by positioning the upper edges of both side walls of the tray body accommodated in the case body under the tray body guide portion. It is characterized by being.
[0012]
According to a ninth aspect of the present invention, in the configuration of any one of the fourth to eighth aspects, a chemical liquid disinfection support means is formed as the support means on the inner surface of the tray body, and the chemical liquid disinfection support means includes: It was designed to be located near the surface of the disinfectant solution during chemical disinfection, and the two plates were erected integrally from the bottom surface to form a narrow slit-like space between them. It is characterized by being.
[0013]
According to a tenth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to ninth aspects, a plurality of microwave disinfection support means provided with slits or deep grooves on the back side of the tray body and arranged in the width direction. The holder for the microwave disinfection holder provided with a hollow cylindrical holder arranged in the length direction at equal intervals on one surface of a base made of a long plate in one direction. The holding body is temporarily fixed by being inserted into a slit or a deep groove of the microwave oven support means.
[0014]
According to an eleventh aspect of the present invention, in the configuration of any one of the fifth to tenth aspects, a rib is provided on an inner surface exposed to the accommodation space of the door portion and is accommodated in the accommodation space. The end of the rib is located above the tray body and inside the front end side of the tray body.
In a twelfth aspect of the invention according to any one of the first to eleventh aspects of the invention, the latching means is deformed outwardly by the spring property based on its elasticity to overcome the latching convex portion, and further When the means returns to the inward direction and the door portion is locked in the closed state, and further when releasing the hooked state of the door portion, put a finger on the tip of the locking means, The latching state is released by applying a force to the outside.
[0015]
In a thirteenth aspect of the invention according to any one of the second to twelfth aspects of the invention, by pressing the support shaft against a slit provided in the bearing from the outside, the slit can be expanded and accommodated inside the slit. It is possible to do.
According to a fourteenth aspect of the present invention, in the configuration according to any one of the first to thirteenth aspects, the support legs that support the standing state of the case body when the standing state is established with the back side wall portion of the case body as the bottom surface It is formed in the four corners of the outer surface of the back side wall.
[0016]
In a fifteenth aspect of the invention according to any one of the first to fourteenth aspects, the case body is provided with a through-hole for discharging chemical liquid at the time of chemical liquid disinfection and hot water at the time of disinfection of the microwave oven. A pair of ribs are formed with a predetermined interval in order to have a drain hole and to protect the drain hole.
A sixteenth aspect of the invention is the structure of the fifteenth aspect of the invention, further comprising an opening / closing member having a plate-like base for opening / closing the draining hole, wherein the opening / closing member has a sealing portion that stands integrally from one surface of the base. Furthermore, the outer diameter L1 of the sealing portion is slightly larger than the inner diameter HL of the draining hole, and the sealing portion is deformed and is tightly received by the draining hole. .
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Preferred embodiments of the present invention will be described below in detail with reference to the accompanying drawings.
The embodiments described below are preferable specific examples of the present invention, and thus various technically preferable limitations are given. However, the scope of the present invention particularly limits the present invention in the following description. As long as there is no description of the effect, it is not restricted to these aspects.
[0018]
1 and 2 show a sterilization container 10 according to a first embodiment of the present invention. FIG. 1 is a schematic perspective view from the right side, and FIG. It is a schematic perspective view shown from the left side.
In these drawings, the sterilization container 10 has a case body 11 which is a box-shaped main body having a storage space for storing a sterilization target object such as a baby bottle, which will be described later, and a nipple, which is an accessory thereof. .
This disinfecting container 10 is used for microwave disinfection in the mounting state as shown in the figure, and is used for chemical liquid disinfection in an upright state to be described later, that is, in a state where the back surface in FIG. It is like that.
[0019]
The case body 11 has an opening 12 on the front surface shown in FIG. 3, and the opening 12 is closed by a door 20 in FIGS. 1 and 2. As shown in FIGS. 1 and 2, the case body 11 has a rectangular parallelepiped shape in which the dimension in the width direction X is slightly longer than the depth direction Y with the door portion 20 facing forward in the mounted state. It has the holding parts 40 and 40 exposed to the side wall parts 14 and 15, respectively.
[0020]
Furthermore, as shown in FIG. 3, a tray body 30 that is moved in the depth direction Y and is inserted into and removed from the internal space S that is a housing space for the case body 11 is provided below the door portion 20. The tray body 30 is set by placing, for example, a bottle B of a baby bottle to be sterilized. Specifically, by providing two ridges on the upper surface of the tray body 30, for example, three bottles can be arranged at equal intervals.
As shown in FIG. 2, when the case body 11 is placed, it is opened and closed by the opening / closing member 50 at a position that is above the tray body 30 and is substantially downward in the above-described standing state of the case body 11. The drain hole provided so that it may be formed is formed. This drain hole will be described in detail later.
[0021]
In FIG. 3, the small case 60 shown in FIG. 4 is accommodated in the space above the tray body 30 in the internal space S of the case body 11. FIG. 5 shows a state in the middle of housing the small case 60 in the case body 11.
As shown in FIG. 4, the small case 60 is formed in a basket shape with fine stitches penetrating the whole so as to be able to open and close. The small case 60 accommodates accessories such as a nipple (artificial nipple) N fixed to the bottle B of the baby bottle, a cap K for fixing the nipple N, and a hood F for covering the cap K. It has become. Preferably, when the tray body 30 places three bottles B as shown in FIG. 3, the nipple N, the cap K, and the hood F are attached for three sets according to the number of the bottles B. The product can be accommodated in the small case 60. In this case, as shown in FIG. 22, the surface of the small case 60 on which the nipple N or the like is placed is radially continuous so that the stitches form a concentric circle. Can lead steam to.
In such a state, the sterilization container 10 is accommodated in a cabinet of a microwave oven (not shown) and sterilized.
And these structures, ie, the case body 11, the door part 20, the tray body 30, and the small case 60 have the property to endure the heating by a microwave oven, and to withstand the chemical solution used for disinfection, and are strong and excellent in moldability. For example, all except for the opening / closing member 50 can be formed of a synthetic resin, for example, PP (polypropylene).
[0022]
FIG. 6 is a schematic plan view of the sterilization container 10 so that the state in which the tray body 30 and the small case 60 are inserted can be visually recognized. In addition, the turntable of the microwave oven (not shown) The relationship with the peripheral part C is shown. Here, the circumference C shown in the figure corresponds to a virtual circumference in which the outer shape of the sterilization container 10 is substantially inscribed. FIG. 7 is a schematic cross-sectional view taken along the line AA of FIG. 6, with the tray body 30 and the small case 60 inserted, and the bottle B and the accessory hood F, nipple N, and cap K, respectively. The state is shown. FIG. 8 is a right side view of the case body 11.
[0023]
In FIG. 6, the plan view form of the disinfecting container 10 is a rectangle whose width direction X is slightly larger than the depth direction Y, but rather is a form close to a square. As a result, the outer shape of the disinfecting container 10, particularly the corners are inscribed inwardly with respect to the inside of the circular turntable C, so that the rotation of the turntable C is not inhibited as much as possible. To get a volume of. That is, the virtual horizontal cross section of the sterilization container 10 that matches the outer shape shown in FIG. 6 is equivalent to a square as long as the actual design allows.
[0024]
Further, the projected area on the door portion 20 side of the internal space S, which is an accommodation space to be sterilized, is made larger than the projected area on the upper side in the drawing. That is, the dimension of the illustrated width W1 is set to be larger than the dimension of W2. For this reason, even if the baby bottle B and its accessories etc. are put in a chemical | medical solution after the case body 11 is stood up so that it may mention later and a predetermined amount of chemical | medical solution is accommodated in the internal space S, a liquid level rises rapidly. Therefore, the chemical liquid can be prevented from overflowing to the outside and the chemical liquid can be appropriately sterilized.
[0025]
As shown in FIG. 7, on the inner side of the case body 11, in the upper part of the internal space S, on both side walls 14 and 15, a small case guide portion 13 a that is a rail shape or a ridge extending in the depth direction Y. Is formed. On this small case guide part 13a, the mounting part formed in the both sides | surfaces of the small case 60 is mounted, and is mounted so that a movement in a Y direction is possible. Similarly, on the inner side of the case body 11, tray body guide portions 13 b made of rails or ridges extending in the depth Y direction are formed on both side walls 14 and 15 in the lower part of the internal space S. Since the upper edges of both side walls of the tray body 30 are positioned below the tray body guide portion 13b, the tray body 30 is moved only in the depth Y direction. Further, as understood with reference to FIGS. 6 to 8, the abutting portion of each surface constituting the case body 11 is chamfered in a curved shape along the ridgeline.
[0026]
FIG. 8 shows the side wall grip 40. As understood with reference to FIGS. 1 and 2, the side wall gripping portions 40 are formed to be exposed on the left and right side wall portions 14 and 15 in the same form.
As shown in FIG. 8, the side wall gripping portion 40 includes a first gripping portion 41 having a horizontal surface and a second gripping portion 42 having a vertical surface. As a whole, it has a form in which the L-shape is horizontal. In this embodiment, side wall protrusions 43 are exposed adjacent to the first and second gripping portions in the first gripping portion 41 and the second gripping portion 42 in this embodiment. The side wall protrusion 43 includes a plurality of protrusions 43a, 43b, 43c, and 43d that extend in parallel in the horizontal direction.
[0027]
By providing such a side wall grip 40, the disinfection container 10 is convenient in the following points when used in common for different uses of microwave disinfection and chemical disinfection. That is, when sterilizing the microwave oven, for example, when pulling out the case body 11 in the oven of the range, as understood with reference to FIG. 1 and FIG. By placing appropriate fingers of both hands, it becomes easy to pull out from the opening of the microwave oven. Further, when lifting the case body 11, it is easy to lift the case body vertically by placing appropriate fingers of both hands under the first grip portion 41. Furthermore, in the case of chemical liquid disinfection to be described later, when the case body 11 is in an upright state, it is possible to lift the case vertically by placing appropriate fingers of both hands under the second grip portion 42.
[0028]
In addition, when the outer surface of the case body is heated during the disinfection of the microwave oven, when the first and second gripping portions 41 and 42 that are used as finger clasps are used, a hand is accidentally placed on the outer surface of the case body 11. Even if it touches, the discomfort by a burn and heat | fever can be avoided by contacting the side wall protrusion part 43. FIG.
And since the side wall protrusion 43 is formed of a plurality of ridges 43a, 43b, 43c, 43d extending in a direction parallel to the horizontal plane, in addition to preventing burns and the like, If it does, it will be slippery and difficult to remove. In addition, the grip part 40 may be formed by inflating the left and right side wall parts 14 and 15 and forming recesses therein. In that case, it is preferable to form a slip stopper such as a ridge in the recesses.
[0029]
9 is a schematic plan view of the tray body 30, and FIG. 10 is a schematic cross-sectional view taken along the line BB of FIG. The tray body 30 is mainly used for placing the baby bottle B as a disinfection object during the disinfection operation using the microwave oven, and preferably has a shape like a concave dish on which a plurality of baby bottles B can be placed. I have. Thereby, the tray body 30 also serves as a container capable of storing a small amount of water required for microwave heating.
For this reason, as shown in FIG. 10, the concave shape of the tray body 30 is such that the front end side disposed on the door portion 20 side is slightly higher than the back side (right side in FIG. 10), and the front side is hot. The hot water is not spilled. The bottom surface is formed to be slightly inclined toward the back side so as to conform to the form of baby bottle B.
[0030]
At the front end of the tray body 30, that is, at the lower end in FIG. 9 and the left end in FIG. 10, a clue portion 31 protruding outward in a curved shape is provided, and a peripheral edge 31a of the clue portion 31 is formed in a rib shape downward. Thus, a space opened downward is formed on the inside.
Further, a support means 33 is formed on the inner surface of the tray body 30 and is used for chemical disinfection as will be described later. The support means 33 is formed by standing up two small plates integrally from the bottom surface portion and forming a narrow slit-like space therebetween. And the clue part 31 side of the tray body 30 is made low, and can be attached to and detached from the support means 33 without contacting the liquid surface of the chemical liquid at the time of chemical liquid sterilization described later. In this embodiment, as shown in FIG. 9, the support means 33 and 33 are formed at two locations, and when a plurality of baby bottles B are placed on the tray body 30, between the baby bottles B adjacent to each other. It is provided at a position that does not get in the way when the baby bottle B is placed. The support means 33 are provided near the clue portion 31 of the tray body 30, and specifically, are positioned near the liquid surface of the disinfecting liquid at the time of chemical liquid disinfecting described later. In addition, the clue part 31 of the tray body 30 may be formed by providing a protruding part similar to the grip part 40 on the door part 20 side, unlike the configuration in which the peripheral edge 31a has a rib shape downward.
[0031]
Further, on the back side of the tray body 30, a plurality of support means 32, 32, 32 arranged in the width direction are provided. The support means 32, 32, 32 are used in the microwave disinfection.
The support means 32 includes a slit 32a or a deep groove extending in the vertical direction, and supports the holding body 35 shown in FIGS.
In these drawings, the holding body 35 includes cylindrical holding portions 36, 36, 36 that are arranged in the length direction at equal intervals on one surface of a base 38 that is a plate body that is long in one direction. The holding portions 36, 36, 36 have an outer shape smaller than the inner diameter of the opening portion of a bottle body such as the baby bottle B to be sterilized by the microwave oven, and have a predetermined length.
The base 38 is formed with tongue-like support pieces 37, 37, 37 extending outwardly on one side in the longitudinal direction, arranged at equal intervals.
[0032]
The holding body 35 having the above configuration is temporarily fixed by inserting each support piece 37 into the slit 32 a of the support means 32 of the tray body 30. At this time, the base 38 positioned between the support pieces 37, 37, 37 also enters the respective slits 32 b, 32 b formed by the slits provided between the support means 32, 32, 32, thereby holding the holding body 35. Hold securely. In this state, when the milk silver B is placed on the tray body 30 so that the opening faces the back side, the holding part 36 is located in the opening of each baby bottle B as shown in FIG. Since each baby bottle B does not shift in position on the tray body 30 and is drained, it can be held so that the baby bottle B does not fall down when it is standing up. As the holding portion 36 is formed in a hollow cylindrical shape, steam is guided into the baby bottle B. For this reason, the holding body 35 is formed with a number of holding portions 36 corresponding to the number of baby bottles B that can be sterilized.
13 is a schematic plan view of the door portion 20, FIG. 14 is a schematic horizontal sectional view of the door portion 20, and FIG. 15 is a schematic right side view of the door portion 20.
The door part 20 is a single-open door. As described with reference to FIG. 3, the door portion 20 is formed to have a size that opens and closes an opening area excluding a region occupied by the tray body 30 of the opening portion 12 of the case body 11. In the case of microwave disinfection, the door 20 moves the tray body 30 to put in / out the object to be disinfected or to supply disinfecting water, and to insert / remove the small case 60 described in FIG. In the case of chemical solution disinfection to be described later, the bottle B or the like to be disinfected or other disinfectant solution is taken in and out.
[0033]
On the front surface of the door portion 20, a clue portion 21 that protrudes in a curved shape toward the front is formed. As shown in FIG. 15, the peripheral edge 21 a of the clue part 21 is formed in a rib shape downward, thereby forming a space opened downward on the inside thereof. As can be understood with reference to FIG. 7, the clue part 21 is set to have a protruding dimension so as to be located outside the clue part 31 of the tray body 30 in a state where the door part 20 is closed. Thus, the locking means for preventing the tray body 30 from popping out is provided. Thereby, the peripheral edge 21a of the clue part 21 of the closed door part 20 contacts the outside of the clue part 31 of the tray body 30 accommodated in the case body 11, and the tray body 30 slides outward. It is preventing.
Here, the peripheral edge 21 a is provided on the entire lower edge along the lower edge of the door portion 20, covers the entire upper edge on the front end side (left side in FIG. 7) of the tray body 30, prevents sliding, and has a sealing property. It is increasing. A rib 22 is provided on the inner surface of the door portion 20. As shown in FIG. 7, the rib 22 has an end located inside the accommodating space S on the inner side of the front end side of the tray body 30, and drops due to steam adhering to the door portion 20 are leaked to the outside. It is not so.
[0034]
Therefore, when the user handles the case body 11 after the sterilization of the microwave oven, the door portion 20 does not open unexpectedly. In particular, the locking means 21 (cue portion) is provided near the lower end of the door portion, and the tray body 30 is prevented from being pulled out carelessly. It is possible to effectively prevent the user from being taken away or the object to be disinfected is removed.
In FIG. 13, a hinge portion 23 for opening and closing the door portion 20 is provided at the left end position of the door portion 20, and a latching means 24 as a closing means for the door portion 20 is provided at the right end position of the door portion 20. Is formed. FIG. 16 is an enlarged cross-sectional view of the latching means 24 of the door portion 20. In the figure, the latching means 24 is a latching piece bent in a substantially “<” shape toward the inside. The tip 24a is slightly bent outward. In the middle of the latching means 24, a window-like hole 24b into which the latching convex portion 25 provided on the right wall portion on the case body 11 side enters is formed. The latching convex part 25 provided in the right wall part 15 of the case body 11 is shown in FIG. 1, and the position where this latching convex part 25 is provided is the same as the bearing 26 explained in FIG. Since the outer shape of the sterilization container 10 is on the inner side of the imaginary circumference that is substantially inscribed, most of the latching means 24 is located on the right wall portion 15, and as a result, fits inside the turntable C, and the bearing 26 is almost symmetrical.
[0035]
Due to the spring property based on the elasticity, the latching means 24 is deformed outward as indicated by the arrow in FIG. 16 so as to get over the latching convex part 25 and further to make the latching convex part 25 into a window-like hole. By being fitted into 24b, the latching means 24 returns as indicated by the inward arrow, and the door 20 is latched in the closed state. In addition, when releasing the latched state of the door portion 20, the latched state can be easily canceled by placing a finger on the tip 24a of the latching means 24 and applying a force to the outside indicated by the arrow in FIG. it can. The latching means 24, which is a closing means for holding the closed state of the door portion 20 with respect to the moving direction of the tray body 30, prevents the door portion 20 from being inadvertently opened, and the tray body 30 is inadvertently moved. It prevents that.
[0036]
FIG. 17 is an enlarged cross-sectional view of the hinge portion 23. In the figure, the hinge portion 23 is an arm portion formed integrally with the support shaft 23a via a support shaft 23a and a space 23b that escapes a bearing described later. 23c. An end portion of the arm portion 23c opposite to the support shaft 23a side is integral with the door portion 20. The arm portion 23a has a curved shape that protrudes outward in this cross section.
As shown in FIG. 6, the corner portion of the door portion 20 provided with the hinge portion 23 is close to the periphery of the turntable C corresponding to a virtual circumference in which the outer shape of the sterilization container 10 is substantially inscribed. In this case, the arm portion 23a goes around the corner portion of the door portion 20 in a curved shape, and the rotation shaft is provided at a position offset to the left side wall portion 14 side which is the back side by the distance y1, and the case body 11, a bearing 26 is provided on the side wall 14, and a support shaft 23a is mounted on the bearing 26. Thereby, the hinge part 23 protrudes outward and is not located in the area | region which protruded outside from the peripheral edge of the turntable C.
[0037]
FIG. 18 shows a first configuration example of the bearing 26 that supports the support shaft 23 a of the hinge portion 23. As shown in the drawing, the bearings 26 and 26 are formed in a plurality of, in this case, two split cylinders having slits 26a and 26a.
The bearings 26 and 26 are integrally formed when the case body 11 is formed, and have a certain degree of elasticity based on the material.
[0038]
FIG. 20 is a schematic plan view showing a state in which the door portion 20 of the sterilization container 10 is opened. In the drawing, the opening angle of the door portion 20 is larger than 180. FIG.
FIG. 21 is an enlarged view of the periphery of the hinge portion 23. FIG. In this case, the projecting outer surface of the curved arm portion 23c abuts against the side wall 14 of the case body 11, and the slit 26a of the bearing 26 in which the support shaft 23a is opened by elasticity is expanded by the elasticity, and the support shaft 23a. Is disengaged from the bearing 26. As a result, it is possible to effectively prevent an extremely large force from being applied to the hinge portion 23 to break the support shaft 23a and the bearing 26 of the hinge portion 23.
[0039]
When the door 20 is opened and the work is performed, for example, as will be described later, when the door 20 is attached and detached in the operation of storing the disinfecting liquid in the case body 11 for the chemical liquid disinfection. By removing the support shaft 23a from the bearing 26 as in 21 and pressing the removed support shaft 23a against the slit 26a of the bearing 26 from the outside, the slit 26a can be expanded and housed inside.
[0040]
FIG. 19 shows a second configuration example of the support shaft having such a hinge structure.
In FIG. 19, a plurality of bearings 27, 28, 27 are shown. In the bearing 27, only one side 27 a is integral with the side wall portion 14 of the case body 11. In the bearing 28, only one side 28 a is integral with the side wall portion 14 of the case body 11. That is, the bearing 27 and the bearing 28 have opposite fixed ends, and the bearing 27 and the bearing 28 are alternately arranged in the extending direction of the support shaft 23a.
Even with such a configuration, the same effect as described above can be obtained.
In FIG. 19, three bearings 27 and 28 are alternately arranged. However, one bearing 27 and one bearing 28 may be used.
[0041]
22 and 23 show a configuration example of the small case 60, FIG. 22 is a schematic perspective view of the small case 60, and FIG. 23 is a schematic sectional view taken along the line CC of FIG.
The small case 30 is a means for mainly storing accessories to be sterilized, and has a shape like a shallow box-shaped basket as shown in FIGS. That is, the small case 60 includes a main body 61 having a predetermined depth and a lid body 62 that is opened and closed with respect to the main body 61 via a hinge, and is formed with the lid body 62 closed. As shown in FIG. 7, the space has a size that can completely accommodate the nipple N, the hood F, the cap K, and the like.
[0042]
The peripheral edge of the upper end of the main body 61 is a flange-shaped mounting portion 67, which is mounted on the small case guide portion 13a provided on the inner surface of the case main body 11 described with reference to FIG. A large number of slits 62a are formed on the main surface of the lid 62 so that steam emitted from the heated water during the disinfection of the microwave oven can pass through.
The bottom surface of the main body 61 includes a fixed bottom surface portion 63 and a detachable bottom surface portion 64. In the illustrated case, a total of six sets of concentric slits 61a are formed on the fixed bottom surface portion 63 and the detachable bottom surface portion 64 in the illustrated case. This corresponds to the number of objects to be disinfected at one time, and may be larger or smaller. In each concentric slit, the nipple N, hood F, and cap K are placed with their openings down so that the surface including the inner surface of the nipple N, hood F, and cap K passes through the slit. It is suitably exposed to steam.
[0043]
24 and 25 show the detachable bottom surface portion 64, FIG. 24 is a schematic side view thereof, and FIG. 25 is a schematic plan view thereof.
As will be described later, the detachable bottom surface portion 64 is hooked at a position where it is flush with the fixed bottom surface portion 63, or can be detached by releasing the hooked state.
The detachable bottom surface portion 64 has a knob portion 65 extending in the direction orthogonal to the main surface of the detachable bottom surface portion 64 near the center of one long side thereof, and can be used for detachment work. On the other long side of the detachable bottom surface portion 64, a pair of support pieces 66, 66 extending in the same direction as the main surface of the detachable bottom surface portion 64 is formed. In the case of chemical solution disinfection described later, the detachable bottom surface portion 64 is removed, and the pair of support pieces 66, 66 are inserted into the gaps of the support means 33, 33 described with reference to FIGS. As shown in Fig. 2, it can be attached when disinfecting chemicals in the standing state.
[0044]
FIG. 26 is a partial schematic perspective view showing the periphery of a drain hole provided in the case body 11. As shown in FIG. 7, the draining hole 70 is substantially higher than the tray body 30 when the disinfecting container 10 is placed, that is, the microwave oven accommodated in the tray body 30. It is set at a position where the water used for disinfection does not overflow. In addition, the draining hole 70 is opened and closed by the opening / closing member 50 shown in FIG. 2 at a position where the hole is substantially downward (diagonally downward) because the back side wall portion 16 of FIG. It is provided to be.
Thereby, in the microwave disinfection, the water stored in the tray body 30 is not spilled from the drain hole 70, and the unnecessary hot water can be discharged from the drain hole after the disinfection. Moreover, at the time of chemical | medical solution disinfection, a chemical | medical solution does not leak from a drain hole by sealing using the opening-and-closing member mentioned later.
In the state where the case body 11 is erected, the draining hole 70 is close to the bottom side wall portion 16 which is the bottom surface and faces downward. Therefore, when discarding hot water or water, it is easy to dispose of the water without leaving it completely.
[0045]
First, the structure around the draining hole 70 will be described.
As described with reference to FIGS. 6 to 8, the abutting portion of each surface constituting the case body 11 is chamfered in a curved shape along the shoreline. The abutting portion where at least the draining hole 70 is formed at the abutting portion between the back side wall portion 16 and the other surface shown in FIG. 26 is also a curved surface 16a. At the center of the curved surface 16 a, support legs 16 a that support the standing state of the case body 11 when the back side wall portion 16 is used as the bottom surface are formed at the four corners of the back side wall portion 16. .
Further, in order to protect the periphery of the draining hole 70, a pair of ribs 71, 71 are provided at upper and lower portions of the draining hole 70 when the case body 11 is placed.
A pair of ribs 71 and 71 are provided with a predetermined gap therebetween, and a region between the rib 71 and the rib 71 is a flat surface 72 unlike the curved surface 16a. By installing the opening / closing member 50 described later on the flat surface 72, it is difficult to form a gap, and the sealing performance can be further ensured. Further, in forming the structure of the guide portion 74 described later on the flat surface 72, molding using a mold is easier than in the case where guide portions and holes are formed on the curved surface.
[0046]
27 is an enlarged plan view showing the periphery of the draining hole 70, and FIG. 28 is a sectional end view taken along the line DD of FIG.
In these drawings, the drain hole 70 is a through hole. On the outer surface side of the draining hole 70, a guide portion 74 is formed along the periphery thereof. The guide portion 74 is formed of a wall that partially communicates the inside and the outside. In this embodiment, the guide part 74 is a rib arranged at, for example, four locations along the periphery of the draining hole 70, for example. A plurality of flow paths 74 a are formed between the ribs of the guide portion 74. The height GT of the guide portion 74 is set to a height that does not exceed at least the height of the outer ribs 71, 71. By forming a step portion 75 between the guide portion 74 and the draining hole 70, the inner diameter GL1 of the guide portion 74 is formed larger than the inner diameter HL of the draining hole 70.
Further, a fixing boss 73 is formed at a position shifted from the guide portion 74 and the draining hole 70 on the flat surface 72. The height of the fixing boss 73 is preferably the same as that of the guide portion 74.
As shown in FIG. 27, the fixing boss 73 is slightly different in the aspect ratio of the outer diameter and is given directionality, and the upper surface (the upper end in FIG. 28) on the long diameter side is described later. The opening and closing member is a rib that can be locked within a removable range.
[0047]
29 to 32 show a configuration example of the opening / closing member 50 of the draining hole 70 attached to the draining hole 70.
29 is a schematic plan view of the opening / closing member 50, FIG. 30 is a schematic side view of the opening / closing member 50, FIG. 31 is a schematic bottom view of the opening / closing member 50, and FIG. 32 is an end view taken along line EE in FIG. The opening / closing member 50 is formed of a relatively flexible and strong material having elasticity, and is formed of a molded product such as silicon, for example.
The opening / closing member 50 includes a plate-like base 51 that is long in one direction, a low-bottomed cylindrical hollow sealing portion 52 that stands integrally on one surface near the center of the base 51, and a surface different from the sealing portion 52. And a low-bottomed cylindrical hollow fitting portion 53 provided so as to stand up together. And each virtual center line C1 of the sealing part 52 and the fitting part 53 is made to correspond.
[0048]
In FIG. 30, the outer diameter L1 of the sealing portion 52 is slightly larger than the inner diameter HL of the draining hole 70 of FIG. 28, and is tightly received in the draining hole 70 by being deformed. The inner diameter L2 of the fitting portion 53 is slightly smaller than the outer diameter GL2 of the guide portion 74 in FIG. 28, and is adapted to be fitted into the guide portion 74 by being deformed. Further, the outer diameter L3 of the convex portion 53c provided inside the fitting portion 53 is slightly smaller than the inner diameter GL1 of the guide portion 74 in FIG. 28, and the convex portion 53c enters the inside of the guide portion 74. Yes.
Further, the height TL1 of the sealing portion 52 is substantially equal to or slightly smaller than the height GT of the guide portion 74 in FIG. On the other hand, the height of the fitting portion 53, that is, the distance TL2 from the base portion of the fitting portion 53 to the distal end portion 53a is formed to be smaller than the height GT of the guide portion 74, whereby the fitting portion 53 is formed. In a state where the guide portion 74 is set, the flat surface side of the guide portion 74 and the flow path 74a is exposed from the opening / closing member 50, and the coupling force to the guide portion 74 is weaker than that of the sealing portion 52. Has been.
A fixing hole 54 is formed at one end of the base 51 at a position lower than the distal end portion 53a of the fitting portion 53 via a stepped portion 54b in FIG. The fixing hole 54 is used for temporarily fixing the opening / closing member 50 with the fixing boss 73 described with reference to FIGS.
[0049]
FIGS. 33 and 34 show a state in which such an opening / closing member 50 is attached to the guide part 74 of the draining hole 70, and FIG. 33 shows a state in which the opening / closing member 50 is attached to the guide part 74 of the draining hole 70. FIG. 34 is a schematic plan view, and FIG. 34 is an end view taken along line FF of FIG.
As shown in FIG. 34, in the case of microwave disinfection, it is mounted from the outside of the case body as shown as the opening / closing member 50-1 (see also FIG. 2). In the case of chemical disinfection, it is worn from the inside of the case body as shown as 50-2.
[0050]
(In the case of microwave disinfection)
The opening / closing member 50-1 is in the state of FIG. That is, the opening / closing member 50-1 is attached to the outside of the guide portion 74 so as to deform the fitting portion 53 from the outside of the disinfecting container 10 toward the space portion 53b. That is, the guide part 74 is received inside the fitting part 53 and outside the convex part 53c. In this state, since the height of the fitting portion 53 is lower than the height of the guide portion 74, the fitting portion 53 is shallowly coupled and the coupling force is relatively weak. Therefore, it is easy to attach the opening / closing member 50-1 to the guide portion 74, and it is easy to remove it.
In this state, a gap is generated between the distal end portion 53 a of the fitting portion 53 and the flat surface 72. The gap is a small opening M1, and the flow path 74a formed between the ribs constituting the guide portion 54 is exposed by the small opening M1 that is the gap and communicates with the drain hole 70.
For this reason, when the pressure inside the case body is increased by the heat of the microwave oven during the disinfection of the microwave oven, air and vapor are released from the flow path 74a and the small opening M1, so that the pressure inside the case body is high. The danger in the case of becoming can be avoided. Moreover, since the flow path 74a is an opening, it can be drained by throwing away hot water from the flow path 74a after the microwave disinfection.
[0051]
Here, in this state, since the coupling force between the opening / closing member 50-1 and the guide part 74 is relatively weak, there is a possibility that the coupling member 50 may come off for some reason. Therefore, the fixing boss 73 on the case body side is tightly inserted into the fixing hole 54 so that it can be temporarily fixed so as to prevent such dropout. Further, by fixing the fixing hole 54 to the fixing boss, when the hot water is discarded and drained, the fixing of the fitting portion 53 to the guide portion 74 is released, and the draining hole 70 is completely exposed, Hot water may be discharged at once in a short time. At this time, the end portion of the base 51 opposite to the fixing hole 54 is separated from the flat surface 72 as shown in FIG.
For this reason, there is no worry that the opening / closing member 50-1 is dropped and lost during the operation.
[0052]
(In case of chemical disinfection)
The opening / closing member 50-1 is in the state shown in FIG. That is, the opening / closing member 50-1 is forcedly inserted into the draining hole 70 from the inside of the disinfecting container 10 so as to deform the sealing portion 52 around the space portion 52a. Is installed. That is, the sealing part 52 is received inside the draining hole 70. In this case, the outer diameter of the sealing portion 52 is deformed from a state slightly larger than the inner diameter of the draining hole 70 and is joined by being inserted deeply. For this reason, the binding force is much stronger than in microwave disinfection. Therefore, the opening / closing member 50-2 is unlikely to be removed from the drain hole 70, and the drain hole 70 is shielded by the cylindrical wall of the sealing portion 52, so that the drain hole 70 is completely sealed. Furthermore, since the base 51 is also formed so as to contact the flat surface 72, it can be reliably sealed.
As a result, even if the case body is raised as described later and the disinfecting chemical solution is accommodated therein, the sealed state is complete and does not leak outside. Moreover, since the opening / closing member 50-2 is firmly connected to the drain hole 70 and is difficult to come off, there is no fear that the opening / closing member 50-2 is easily detached and the chemical liquid leaks outside. If the case body 11 is accidentally filled with the disinfectant for chemical disinfection in the state shown in FIG. 34 (a) in which the opening / closing member is set outside for ionization range disinfection, as described above, Since the disinfecting liquid leaks from the path 74a and the small opening M1, the disinfecting liquid cannot be held in the case body 11.
[0053]
FIG. 35 is a diagram for explaining a device for preventing an incorrect use of the opening / closing member.
In the first place, since the opening / closing member 50 is provided with the sealing portion 52 and the fitting portion 53 separately on different surfaces of the base 52 as described with reference to FIGS. 29 to 32, these can be used only alternatively. Has been. For this reason, as long as the sealing part 52 and the fitting part 53 are distinguished, misuse is prevented.
[0054]
Furthermore, as shown in FIG. 35, even if the sealing portion 52 of the opening / closing member 50-3 is inserted from the outside of the case body, the height TL1 of the sealing portion is smaller than the height GT of the guide portion 74. Moreover, since the inner diameter of the guide part 74 is much larger than the outer diameter of the sealing part 52, it cannot be coupled.
Or since the guide part which should correspond to the fitting part 53 of the opening-and-closing member 50-4 does not exist in the inner surface of the case body 11 from the inner side of a case body, it cannot couple | bond.
In this way, misuse can be prevented.
[0055]
The sterilization container 10 of the present embodiment is configured as described above, and can be used for both microwave sterilization and chemical sterilization.
When performing microwave disinfection, the disinfection container 10 is placed as shown in FIGS. 1 and 2. As an advance preparation, the opening / closing member 50 is mounted as described with reference to FIG. Further, as described in FIG. 4, for example, a nipple N, a hood F, and a cap K are arranged in the small case 60 as accessories that have been cleaned in advance.
[0056]
Next, as shown in FIG. 3, the user opens the door portion 20 in a state of facing the door portion 20, pulls out the tray body 30, and puts a small amount of water in the tray body 30, for example, about 50 ml. And place bottle B of the baby bottle. In this case, the bottle B or the like is previously washed with a detergent or the like. The holding body 35 described in FIGS. 11 and 12 is set on the tray body 30. The holding body 35 is used so that the bottle B is not displaced. In particular, the thick bottle B may not be able to set three bottles. In this case, in particular, in the case of disinfecting one bottle B, it is preferable to position the bottle B by the holding body 35 because no positional deviation occurs during the operation.
[0057]
Next, after the tray body 30 is moved to the back side in the Y direction in FIG. 3, as shown in FIG. 5, the small case 60 in which accessories are stored in advance is slid onto the tray body 30 in the internal space S. Accommodates (see FIG. 7).
The door part 20 is closed and the door part 20 is fixed by the latching means 24, and the inside of the microwave oven which is not shown in figure is accommodated. Subsequently, it heats with a microwave oven for a predetermined time, for example, about 5 minutes. The baby bottle B and accessories contained in the internal space S are heated and sterilized by microwaves in the microwave oven, and the water contained in the tray body 30 is heated to become steam, which comes into contact with the inside and outside of the stored items. As a result, the steam is sterilized and the attached fine dust is also removed. After completion of the heating, the disinfecting container 10 is taken out while holding the side wall grips 40 and 40 with their respective hands.
[0058]
Since the disinfection container 10 is hot, it is carried as much as possible with the side wall gripping portions 40, 40 to a place where it can be drained, and the rear side wall portion 16 of FIG. Discard the hot water from 74a and the small opening M1.
Finally, the clean baby bottle and accessories are stored as they are in the state of FIG. Thereby, the baby bottle and accessories after disinfection can be stored cleanly in the case body 11.
When the door 20 is opened for use when stored in the state of FIG. 1 or FIG. 2, the water droplets due to the vapor adhering to the inner surface of the door 20 are lowered by the gravity, and FIG. Since it is received by the ribs 22, there is no risk of getting outside and getting wet.
[0059]
Next, the case where the disinfecting container 10 is used for chemical disinfection will be described with reference to FIGS.
The disinfecting container 10 is not arranged as shown in FIG. 1 or FIG. 2, but is used as a container standing up with the back side wall 16 as the bottom as schematically shown in FIG.
First, the door portion 20 of the sterilization container 10 is opened, the tray body 30 is taken out, the small case 60 and the holding body 35 are removed, and the opening / closing member 50 is moved from the inner space S to the reference numeral 50− described in FIG. Set as shown in 2. Thereby, the internal space S of the case body 11 is sealed. In this case, if guide means is provided inside the case body 11 by a line or the like that outlines the outer shape of the opening / closing member 50 to be mounted, the opening / closing member 50 can be mounted accordingly, and mounting is facilitated.
Thus, after ensuring the sealed state of the case body 11, a predetermined amount of water is poured into the internal space S of the case body 11. In this embodiment, a scale is provided in the case body 11 corresponding to the liquid level when, for example, 3.4 liters of water is added. Furthermore, 42 milliliters of the disinfectant solution can be weighed and dissolved in water to prepare a disinfectant solution.
[0060]
Next, as shown in FIG. 36, the bottle B of the baby bottle is housed in the case body 11 with the bottle bottom directed toward the tray body 30 and tilted with the opening facing upward. As the bottle B is inclined, the upper part of the internal space S becomes empty, and accessories such as a nipple N and a hood F are accommodated in the space as shown in FIG. 39, the attachment / detachment bottom surface portion 64 of the small case 60 is removed by holding the knob portion 65, and the support means 37 described in FIGS. 9 and 10 is attached to the support piece 37 ( (See FIG. 12). At this time, since the support means 33 on the opening 12 side is shortened, the detachable bottom surface portion 64 is held slightly tilted without bringing the hand holding the knob 65 closer to the chemical solution than necessary, and the chemical solution It can be mounted as an inner lid without touching the liquid level L3.
[0061]
As a result, the state shown in FIG. 40 is obtained, and the liquid level L3 is located near the attached detachable bottom surface portion 64. A commercially available chemical solution such as a sodium hypochlorite solution can be used as the chemical solution for disinfection.
Thus, as shown in FIG. 37, not only the bottle B of the baby bottle but also the attached detachable bottom surface portion 64 serves as a pressing lid, and accessories such as the nipple N, the hood F, and the cap K from the liquid level L3. They are pressed so as not to float up, and are completely immersed in the chemical solution ML.
In this state, the door part 20 is closed, and the disinfection of the chemical solution is completed in, for example, about one hour. Therefore, the door part 20 is opened and the bottle B and accessories of the baby bottle are taken out with a commercially available scissors-like jig. The chemical solution in the case body 11 is discarded by inverting the case body 11 from the opening 12 in FIG.
This completes the chemical disinfection.
[0062]
Incidentally, depending on the difference in size such as the thickness and length of the bottle B of the baby bottle, when it cannot be used as shown in FIG. May be used.
FIG. 38 shows a state in which each bottle B is stored sideways without using the detachable bottom surface portion 64, and shows a case where the bottles B are stacked side by side in a staggered manner to disinfect a large number of bottles.
Thus, according to the sterilization container 10, it is possible to provide a sterilization container that can perform sterilization using a microwave oven and chemical solution sterilization in one container.
[0063]
FIG. 41 is a schematic perspective view showing a second embodiment of the disinfecting container of the present invention. In the disinfecting container 80 according to the second embodiment, the parts denoted by the same reference numerals as those in the first embodiment are as follows. Since the configurations are common, overlapping description will be omitted, and hereinafter, differences will be mainly described.
In the disinfecting container 80 of FIG. 41, only the structure for opening and closing the door portion 20 is different, and the other configuration is the same as that of the first embodiment. FIG. 42 is a schematic perspective view of a state in which the door 20 is opened with the sterilization container 80 upright, and FIG. 43 is a schematic perspective view of the state in which the door 20 is opened with the sterilization container 80 placed.
[0064]
As shown in FIG. 43, the door portion 20 of the disinfecting container 80 opens the opening portion 12 when the door portion 20 is moved upward, and the door portion 20 is the upper surface of the case body 11. 18 is configured to slide along 18.
Specifically, the door 20 has a main body 20 a that covers the opening 12 of the case body 11. Both side surfaces of the main body portion 20a are bent by approximately 90 degrees toward the side wall portions 14 and 15 to form side surfaces 81 provided integrally.
[0065]
The side portions 81 are formed on both side surfaces of the main body portion 20a. That is, in the illustrated case, only the side wall portion 15 side is shown, but the side wall portion 14 is also provided with the same configuration as the side surface portion 81, and in the following description, only one structure is described in order to avoid complexity. Will be explained.
The side part 81 is formed with guide means 82 for guiding the opening and closing movement of the door part 20. In the embodiment, for example, in FIG. 41, this guiding means is a long groove extending while slightly curving in the height direction of the body portion 20a of the door portion 20, and its lower end portion is bent in an L shape.
On the side wall 15 of the case body 11, for example, a protruding engaging portion 83 that protrudes with a fitting groove having a thickness about the plate thickness of the side surface portion 81 is integrally formed. , Engaged with the long groove 82.
[0066]
The present embodiment is configured as described above. When the door portion 20 is opened, in FIG. 41, the main body portion 20a first moves in the direction of the arrow a while the engaging portion 83 is relatively moved in the long groove 82. To descend.
By the side part 81 gradually turning around the engaging part 83 until the engaging part 83 reaches the lower end part of the long groove 82, the main body part 20 a gradually falls and reaches the lower end part of the long groove 82. It is displaced so as to completely follow the upper surface 18 of the case body 11 at the position. Thus, the door 20 can slide along the upper surface 18 of the case body 11 to open the opening 12 as shown in FIG.
[0067]
Therefore, in this embodiment, since the door part 20 moves only in a different direction (ad) with respect to the moving direction (cb) of the tray body 30, even without the locking means 24 described above, Inadvertent opening of the door portion 20 in the direction of c−b is prevented by the guide means 82. For this reason, the guide means 82 that regulates and guides the direction of movement of the door portion 20 constitutes a closing means.
Furthermore, since the door part 20 was made to slide along the upper surface 18 of the case body 11, as shown in FIG.42 and FIG.43, a space is not required for the door part 20 opened at the time of opening. . In addition, since the opening direction of the door portion 20 is upward, it is possible to prevent water droplets or the like connecting the inner surface of the door portion 20 from being dropped on the outer side of the case body 11 to wet the surroundings.
Further, the engaging portion 83 on the case body 11 side can be provided on the side wall 15 so as to protrude to the extent that it engages with the long groove 82, and the outer size of the disinfecting container 80 does not become larger than necessary. It can be set as the compact structure advantageous when accommodated in the warehouse. In addition, you may form the clue part 21 of the door part 20 so that it may match with the moving direction of the door part 20 and it may extend along the direction of arrow ad. Moreover, it is good also as a structure which forms the engaging part 83 in the door part 20 side, and provides the long groove 82 in the case body 11 side.
[0068]
The present invention is not limited to the above-described embodiment.
The opening / closing member may be further configured using the principle of the present invention. All the various configurations in the above-described embodiment may not be necessarily implemented, and some of them may be omitted or combined with other configurations not described.
The target to be sterilized by the sterilization container of the present invention is not limited to the baby bottle and its accessories, and any type of sterilization target may be used as long as it can be accommodated in the case body.
[0069]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to provide a disinfecting container capable of avoiding dangers such as high temperature hot water applied to the user after disinfection or damage caused by removing disinfected items. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing a state in which a disinfection container according to a first embodiment of the present invention is placed.
FIG. 2 is a schematic perspective view in a state where a disinfection container according to the first embodiment of the present invention is placed.
FIG. 3 is a schematic perspective view of the disinfecting container of FIG. 1 with the door portion opened and the tray body pulled out.
4 is a schematic perspective view showing a state in which a small case used in the disinfection container of FIG. 1 is opened and accessories are arranged. FIG.
FIG. 5 is a schematic perspective view of the disinfecting container of FIG. 1 in a state where the door is opened and a small case is inserted or pulled out.
6 is a schematic plan view of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
7 is a schematic cross-sectional view taken along line AA in FIG.
8 is a right side view of the case body of the disinfection container of FIG. 1. FIG.
9 is a schematic plan view of the tray body of the disinfection container of FIG. 1. FIG.
10 is a cross-sectional end view taken along the line BB in FIG. 9;
11 is a schematic side view of a holding body attached to the tray body of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
12 is a schematic plan view of a holding body attached to the tray body of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
13 is a schematic plan view of a door portion of the disinfection container of FIG. 1. FIG.
14 is a schematic horizontal sectional view of a door portion of the disinfection container of FIG.
15 is a schematic side view of a door portion of the disinfection container of FIG. 1. FIG.
16 is an enlarged cross-sectional view of the hooking means of the door portion of the disinfecting container of FIG.
17 is an enlarged cross-sectional view of a hinge portion of the disinfection container of FIG.
18 is a diagram showing a first configuration example of a bearing that supports the support shaft of the hinge portion of FIG. 17;
19 is a diagram illustrating a second configuration example of a bearing that supports the support shaft of the hinge portion of FIG. 17;
20 is a schematic plan view showing a state in which the door of the disinfecting container of FIG. 1 is opened.
FIG. 21 is an enlarged view showing the periphery of the hinge part of FIG.
FIG. 22 is a schematic perspective view showing an example of a breast pump to which a pressure regulating valve device according to an embodiment of the present invention is applied.
23 is an end view taken along the line CC of FIG.
24 is a schematic side view of the detachable bottom surface portion of the small case of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
25 is a schematic plan view of a detachable bottom surface portion of the small case of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
26 is a schematic perspective view showing the vicinity of the drain hole of the case body of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
27 is an enlarged schematic plan view showing a region around the drain hole in FIG. 26. FIG.
28 is an end view taken along the line DD of FIG. 27. FIG.
29 is a schematic plan view of the opening / closing member of the disinfecting container of FIG. 1. FIG.
30 is a schematic front view of an opening / closing member of the disinfection container of FIG. 1. FIG.
31 is a schematic bottom view of the opening / closing member of the sterilization container of FIG. 1. FIG.
32 is a schematic cross-sectional view taken along line EE in FIG. 29. FIG.
FIG. 33 is a schematic plan view showing a state in which the opening / closing member of FIG. 29 is mounted around the drain hole.
34 is a schematic sectional view taken along line FF in FIG. 33. FIG.
35 is a diagram for explaining a misuse state of the opening / closing member of FIG. 29;
36 is a view showing a state in which a bottle is placed in the case body of the disinfecting container in FIG. 1 for chemical liquid disinfection.
FIG. 37 is a view showing a state in which a bottle is inserted into the case body of the disinfecting container in FIG.
38 is a view showing another example in which a bottle is placed in the case body of the disinfecting container in FIG. 1 for chemical liquid disinfection.
39 is a view showing a state in which a detachable bottom surface portion of the small case of the disinfecting container of FIG. 1 is removed.
40 is a schematic perspective view showing a state in which a bottle is inserted into the case body of the disinfecting container of FIG.
FIG. 41 is a schematic perspective view showing a second embodiment of the disinfecting container of the present invention.
42 is a schematic perspective view of a state in which the disinfecting container of FIG. 41 is raised and the door portion is opened. FIG.
43 is a schematic perspective view showing a state in which the disinfecting container of FIG. 41 is placed and the door portion is opened. FIG.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 10 ... Disinfection container, 11 ... Case body, 20 ... Door part, 30 ... Tray body, 40 ... Side wall holding part, 50 ... Opening / closing member, 51 ... Base, 52 ... Sealing part, 53 ... Fitting part, 60 ... Small case, 70 ... Drain hole.

Claims (16)

内部に消毒対象物を収容する収容空間を有するケース体でなり、
このケース体の開口部を開閉する扉部が前面に位置する載置状態として使用できるとともに、
前記ケース体の前記開口部が上方に位置するように、起立状態とすることで、前記収容空間に薬液を収容して薬液消毒を行うようにされており、
前記ケース体が、前記載置状態において、左右側壁部に露出した把持部を有していて、
前記ケース体の開口部を開閉する前記扉部を手前とした場合に、前記ケース体内で、奥行き方向に移動されて前記収容空間に挿脱されるトレー体を備え、
前記扉部が、左右の端部の一方の側縁に沿った一端部にヒンジ部を設けた片開き式であって、他方の端部には、前記ケース体の前記開口部を閉止した際の閉止状態を保持するための閉止手段としての掛止手段が形成されている
ことを特徴とする消毒用容器。It consists of a case body with a storage space for storing the object to be disinfected inside.
While the door part that opens and closes the opening of the case body can be used as a mounting state located on the front surface ,
By placing the case body in an upright position so that the opening is positioned above, the chemical solution is stored in the storage space to perform chemical disinfection,
The case body has a gripping portion exposed on the left and right side wall portions in the above-described placement state,
When the door portion that opens and closes the opening of the case body is in front, the case body includes a tray body that is moved in the depth direction and inserted into and removed from the housing space.
The door portion is a single-open type in which a hinge portion is provided at one end portion along one side edge of the left and right end portions, and the other end portion is closed when the opening of the case body is closed. A disinfecting container, characterized in that a hooking means is formed as a closing means for maintaining the closed state. 前記扉部の前記ヒンジ部の構成の一部をなす支軸が、これを保持する軸受に対して着脱可能とされていることを特徴とする請求項１に記載の消毒用容器。The disinfection container according to claim 1, wherein a support shaft that forms a part of the configuration of the hinge portion of the door portion is detachable from a bearing that holds the support shaft . 前記ケース体の前記収容空間には、前記トレー体よりも上方の位置で、トレー体と同じ方向に挿脱される小ケースが配置されるようになっており、この小ケースが、比較的小さな消毒対象物を収容するための開閉可能な空間を有し、かつこの空間と外部とを連通する複数の開口もしくはスリットを備えることを特徴とする請求項１または２のいずれかに記載の消毒用容器。 In the housing space of the case body, a small case that is inserted and removed in the same direction as the tray body is disposed at a position above the tray body, and this small case is relatively small. The disinfectant according to claim 1 , further comprising: an openable / closable space for accommodating an object to be disinfected, and a plurality of openings or slits communicating the space with the outside. container. 薬液消毒の際に、前記起立状態で、前記トレー体の消毒の際に薬液の液面付近となる位置に、押さえ蓋を取り付けるための支持手段が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の消毒用容器。  2. A supporting means for attaching a presser lid is provided at a position in the vicinity of the liquid surface of the chemical liquid when the tray body is disinfected in the standing state during chemical liquid sterilization. Disinfection container as described in 4. 前記扉部を閉止した状態において、前記扉部の前記収容空間に露出する面に、この面に付着した水滴を前記トレーに案内する水滴案内手段であるリブを設けたことを特徴とする請求項２ないし４ のいずれかに記載の消毒用容器。  The rib, which is a water droplet guiding means for guiding water droplets adhering to the surface to the tray, is provided on a surface exposed to the accommodation space of the door portion in a state where the door portion is closed. The disinfection container according to any one of 2 to 4. 前記扉部が前面に位置する載置状態においては、前記トレー体よりも上の位置であり、前記ケース体の前記開口部が上方に位置するように、起立状態とした場合には、ほぼ下向きとなる箇所に、開閉部材によって開閉されるようにされた水抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項１ないし５のいずれかに記載の消毒用容器。When the door portion is placed on the front surface, the door portion is positioned above the tray body, and when the standing portion is placed so that the opening of the case body is located upward, the door portion is substantially downward. 6. The disinfection container according to any one of claims 1 to 5, wherein a water drain hole that is opened and closed by an opening and closing member is formed at a location where 前記ケース体の収容空間の上部には、該ケース体の両側壁に、奥行き方向に延びるレール状もしくは突条でなる小ケースガイド部が形成されており、該小ケースガイド部上に、前記ケース体に収容される小ケースが、該小ケースの両側面に設けた載置部を載せることにより、前記奥行き方向に移動可能に収容されていることを特徴とする請求項３ないし６のいずれかに記載の消毒容器。In the upper part of the housing space of the case body, a small case guide portion formed in a rail shape or a ridge extending in the depth direction is formed on both side walls of the case body, and the case is formed on the small case guide portion. 7. The small case accommodated in the body is accommodated so as to be movable in the depth direction by placing placement portions provided on both side surfaces of the small case. Disinfection container as described in 1. 前記ケース体の収容空間の下部には、該ケース体の両側壁に、奥行き方向に延びるレール状もしくは突条でなるトレー体ガイド部が形成されており、該トレー体ガイド部の下に前記ケース体に収容されるトレー体の両側壁上縁が位置することで、該トレー体が奥行き方向にのみ移動される構成とされていることを特徴とする請求項１ないし７に記載の消毒用容器。In the lower part of the housing space of the case body, a tray body guide portion made of rails or ridges extending in the depth direction is formed on both side walls of the case body, and the case body is below the tray body guide portion. The disinfecting container according to any one of claims 1 to 7, wherein the tray body is moved only in the depth direction by positioning upper edges of both side walls of the tray body accommodated in the body. . 前記トレー体の内面には、前記支持手段として薬液消毒用支持手段が形成されており、On the inner surface of the tray body, a support means for chemical disinfection is formed as the support means, 薬液消毒用の支持手段は、薬液消毒の際の消毒液の液面付近に位置するようにされたものであって、かつ２枚の板を底面部から一体に起立させて、これらの間に狭いスリット状の空間を形成したものであることを特徴とする請求項４ないし８のいずれかに記載の消毒用容器。The supporting means for chemical liquid disinfection is located near the liquid surface of the disinfecting liquid at the time of chemical liquid disinfection, and the two plates are erected integrally from the bottom surface portion, The disinfecting container according to any one of claims 4 to 8, wherein a narrow slit-like space is formed. 前記トレー体の奥側には、スリットもしくは深い溝を備え、かつ幅方向に並んだ複数の電子レンジ消毒用支持手段が設けられており、該電子レンジ消毒用支持体に対しては、一方向に長い板体でなるベースの一面に、等間隔な長さ方向に並ぶ中空の円筒状の保持部を備えた保持体が支持されるようになっており、該保持体は、前記電子レンジ用支持手段のスリットもしくは深い溝に対して挿入されることで仮固定されることを特徴とする請求項１ないし９のいずれかに記載の消毒用容器。On the back side of the tray body, a plurality of microwave disinfection support means provided with slits or deep grooves and arranged in the width direction are provided, and the microwave disinfection support body is unidirectional. A holding body having hollow cylindrical holding portions arranged in the length direction at equal intervals is supported on one surface of a base made of a long plate, and the holding body is used for the microwave oven. The disinfecting container according to any one of claims 1 to 9, wherein the container is temporarily fixed by being inserted into a slit or a deep groove of the support means. 前記扉部の前記収容空間に露出する内面には、リブが設けられており、前記収容空間内で、収容されているトレー体よりも上で、かつ該トレー体の先端側よりも内側に前記リブの端部が位置することを特徴とする請求項５ないし１０のいずれかに記載の消毒用容器。A rib is provided on the inner surface of the door portion that is exposed to the accommodation space, and the inside of the accommodation space is above the tray body that is accommodated and inside the front end side of the tray body. The disinfection container according to any one of claims 5 to 10, wherein an end of the rib is located. 前記掛止手段は、その弾性に基づくバネ性により、外側に変形して掛止凸部を乗り越えて、さらに該掛止手段が内方に向かうように復帰して前記扉部が閉止状態で掛止され、Due to the elasticity of the latching means, the latching means is deformed outward to get over the latching convex part, and is further restored so that the latching means is directed inward, and the door part is latched in the closed state. Stopped,
さらに、前記扉部の掛止状態を解除する場合は、前記掛止手段の先端部に指をかけて、外側に力をかけることで、該掛止状態を解除することを特徴とする請求項１ないし１１のいずれかに記載の消毒用容器。Furthermore, when releasing the latching state of the door part, the latching state is canceled by putting a finger on the tip of the latching means and applying a force to the outside. The disinfection container according to any one of 1 to 11. 前記支軸を軸受に設けたスリットに外側から押し付けることによって、該スリットを拡開し、該スリットの内側に収めることができることを特徴とする請求項２ないし１２のいずれかに記載の消毒用容器。The disinfecting container according to any one of claims 2 to 12, wherein the slit can be expanded and stored inside the slit by pressing the supporting shaft against the slit provided in the bearing from the outside. . 前記ケース体の奥側壁部を底面として、起立状態とした際に、前記ケース体の起立状態を支持する支持脚が前記奥側壁部外面の四隅に形成されていることを特徴とする請求項１ないし１３のいずれかに記載の消毒用容器。2. The support legs for supporting the standing state of the case body when the back side wall portion of the case body is in the standing state with the bottom surface being the bottom surface are formed at four corners of the outer surface of the back side wall portion. The container for disinfection in any one of thru | or 13. 前記ケース体には、薬液消毒の際の薬液や、電子レンジ消毒の際の湯を排出するための貫通孔とされた水切り孔を有し、かつ該水切り孔を保護するために、一対のリブが所定の間隔を設けて形成されていることを特徴とする請求項１ないし１４のいずれかに記載の消毒用容器。The case body has a drain hole formed as a through hole for discharging a chemical solution at the time of chemical solution sterilization and hot water at the time of sterilization of a microwave oven, and a pair of ribs is provided to protect the drain hole. The disinfecting container according to any one of claims 1 to 14, wherein the container is formed with a predetermined interval. 前記水切り孔を開閉するための板状のベースを備える開閉部材を備え、該開閉部材が、前記ベースの一面から一体に起立した密閉部を有しており、さらに、該密閉部の外径Ｌ１が、前記水切り孔の内径ＨＬよりも僅かに大きく、該密閉部が変形することで前記水切り孔に緊密に受容されることを特徴とする請求項１５に記載の消毒用容器。An opening / closing member having a plate-like base for opening / closing the drain hole is provided, the opening / closing member has a sealing portion that stands integrally from one surface of the base, and an outer diameter L1 of the sealing portion. The disinfecting container according to claim 15, wherein the container is slightly larger than the inner diameter HL of the draining hole and is tightly received in the draining hole by the deformation of the sealing portion.
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