JP3762802B2 - Cord sewing device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミシンにおいて装飾用のコードを加工布に縫い付けてループ縫目を形成する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
装飾用のコードは太くて腰が強いため、従来は、コードを押え足と挟み足との間に挟み付けてループを形成し、このループを加工布に縫い付けていた。例えば、特公平1−27182号公報(第一従来例)に開示されたコード縫付装置においては、支持体に針棒及び昇降軸が平行に支持され、針棒に針及び押え足が取り付けられ、昇降軸には押え足に下側から対向する挟み足が設けられるとともに、その挟み足を上方へ付勢するスプリングが配設されている。そして、針棒の下降時に押え足がスプリングの付勢力に抗して挟み足を押し下げ、このとき押え足と挟み足との間にコードを挟んで挟み足より下方にループを形成し、このコードループを針により上糸及び下糸を用いて加工布に縫い付けた後、押え足及び挟み足がスプリングの付勢力によってコードを挟んだまま上昇するように構成されている。
【0003】
また、特開平6−257060号公報(第二従来例)に開示されたコード縫付装置においては、昇降軸が支持体に対し自重下降可能に支持され、この昇降軸上にストッパが設けられ、針棒にはストッパに下側から係合する係合部材が設けられている。そして、針棒の下降時に押え足と挟み足との間にコードを挟んで挟み足より下方にループを形成し、このループを加工布に縫い付けた後に、押え足が挟み足から離間し、次いで係合部材がストッパに係合して挟み足を加工布から持ち上げるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、第一従来例の装置によると、コードを縫い付けた後に、押え足及び挟み足がコードを挟んだまま上昇するので、このとき、縫目が引き締められたり、次のループのためのコード長が不規則になったりして、縫目の大きさが不安定になるという問題点があった。これに対し、第二従来例の装置によれば、縫付後に押え足が挟み足から離間してコードを解放するので、縫目が引き締められるおそれはない。しかしながら、縫付直後には挟み足がまだ加工布に接触しているため、この状態で加工布を送ると、加工布にしわができたり、縫目が乱れたりして、縫製品の見栄えが低下するという不具合があった。
【0005】
そこで、本発明の課題は、コードを挟み付けなくてもループを確実に形成でき、これを加工布に見栄えよく縫い付けることができるコード縫付装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1の発明によるコード縫付装置は、支持体に針棒及び昇降軸を平行に支持し、針棒の下端に針を取り付け、昇降軸の下端に押え足を取り付け、押え足に針及びコードが挿通される挿通孔を形成し、針棒の下降に連動して下降するコード案内部材を押え足の近傍に配設し、下降したコード案内部材によりコードを挟み付けることなく水平に倒伏させた状態で挿通孔に案内するようにし、針棒には縫付時に押え足を加工布に押し付ける押付部材を設け、昇降軸には縫付後に押え足を加工布から持ち上げる持上手段を設けて構成される。
【0007】
このコード縫付装置においては、コード案内部材が、コードを倒伏状態で押え足の挿通孔に案内して押え足との係合部位で予め屈曲させる。このため、針棒の下降時には、コードを挟み付けていないにも拘らず、押え足より下方にループが確実に形成される。縫付時には、押え足が押付部材により加工布に押し付けられ、加工布と押え足との間にループが保持される。このときも、コードはコード案内部材により倒伏されているので、コードを挟み付けていないにも拘らず、針はコードに横腹から径方向に突き刺さり、ループが加工布に確実に縫い付けられる。縫付後には、押え足が加工布から持ち上げられ、その直後に加工布が送られる。従って、布送りに際して加工布にしわができたり、縫目が乱れたりする不具合が解消される。しかも、このときコードは挟み付けられていないため、押え足の上昇に伴い縫目が引き締められるおそれはなく、押え足の下側に所要長さのコードがスムーズに引き出される。
【0008】
請求項2の発明によるコード縫付装置は、前記押え足の上限位置を調整する手段を備える。この調整により、ループの大きさを加減でき、必要に応じ、ループなしのコード縫目も形成することができる。
【0009】
請求項3の発明によるコード縫付装置は、前記コード案内部材が、針棒に連結されるとともに、コードが挿通される孔を備える。この場合、コード案内部材が針棒に連動し、最適の上下位置でコードを屈曲させる。コードはコード案内部材の孔に挿通されるので、針棒の昇降に伴ってコードがコード案内部材から脱落するおそれがなく、コードを押え足に確実に案内できる。
【0010】
請求項4の発明によるコード縫付装置は、前記持上手段が押え足を上限位置まで上昇させるスプリングを備える。この場合、持上げ手段を単一の部品(スプリング)で簡単に構成することができる。
【0011】
請求項5の発明によるコード縫付装置は、前記持上手段が押え足を加工布から僅かに離間した位置まで持ち上げるスプリングと、その位置の押え足よりもコード案内部材が上昇したときに押付部材に係合して押え足を上限位置まで上昇させる係合部材とを備える。このように、スプリングと係合部材とを用いて押え足を二段階で持ち上げる場合、押え足が加工布から僅かに離間した位置でいったん停止され、その位置の押え足よりもコード案内部材が上昇したときに、押え足が上限位置まで上昇される。この過程では、コード案内部材と押え足との間隔が徐々に拡大してコードの屈曲角度が緩やかになるため、特に、腰が強い難物コードの場合でも、これをコード案内部材からスムーズに引き出して、縫目の引き締まりを確実に防止することができる。
【0012】
請求項6の発明によるコード縫付装置は、前記係合部材が昇降軸に貫設された縦長スリットに位置調整可能に挿着されたストッパネジを備える。この場合、ストッパネジを昇降軸から僅かに突出させるだけで押付部材に係合でき、また、昇降軸と針棒との間隔を狭くできて、刺繍ミシン等においては、限られたスペースにより多くの縫付装置を配列できる利点がある。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を実施した刺繍ミシンの形態例を図面に基づいて説明する。図1に示すように、刺繍ミシンのヘッド1には支持体2が水平に設けられ、この支持体2に7台の縫付装置3〜9が装備されている。右端の縫付装置3及び左端の縫付装置9は本発明を実施した2種類のコード縫付装置であり、その他の縫付装置4〜8は通常の刺繍縫付装置である。もっとも、2種類の各縫付装置3,9もコード縫付をしないときには通常の刺繍縫付(本縫い)装置として使用できる。
そして、縫製目的に応じ各縫付装置3〜9のうちの一つが選択され、支持体2の旋回によって縫製位置に割り出されるようになっている。
【0014】
[コード縫付装置3]
まず、右端のコード縫付装置3は、腰があまり強くない柔軟なコードを用いてループ縫目及びコード縫目を形成するのに適したもので、以下に、その構成並びに作用を図2〜図10に従って説明する。図2及び図3に示すように、この縫付装置3においては、支持体2に針棒11が昇降可能に支持され、その下端には針止め12が設けられている。針止め12には後ろ向きのネジ13により針14が取り付けられている。針棒11の上端には、針棒叩き15に係合する針棒キャップ16が取着されるとともに、回止部材17が固定されている。
【0015】
針棒11の前方において、支持体2にはロッド20が上下動可能に支持され、その中間部は連結部材21を介して針棒11に連結されている。連結部材21はロッド20にネジ22で固定され、この連結部材21に針棒11が摺動可能に挿通されている。ロッド20の上端部は回止部材17の縦溝23に嵌合され、これにより針棒11の回動が規制されている。ロッド20の下端には、上側水平部24aとその前端から下方へ折曲した縦部24bとその下端から後方へ折曲した下側水平部24cとからなるコード案内部材24が固着されている。上側水平部24aの後端部には(支持体2の下側で)針棒11が相対移動可能に挿通し、下側水平部24cにはコードCが挿通される孔25が形成されている。上糸Sは、上側水平部24aに形成されている糸通し孔30に通されてから、針14に挿通される。
【0016】
連結部材21と支持体2との間において、ロッド20にはスプリング26が嵌挿され、そのバネ力によってコード案内部材24が上方へ付勢されている。また、連結部材21と回止部材17との間において針棒11には、前記スプリング26よりも強力なスプリング27が嵌挿され、そのバネ力により針棒11が上方へ付勢されている。
【0017】
図2及び図4に示すように、針棒11の右隣りにおいて支持体2には、昇降軸29が針棒11と平行に支持されている。昇降軸29の下端には押え足32が針14側に向けて水平に突設され、この押え足32には針14及びコードCが挿通される挿通孔33が形成されている。そして、この押え足32の前方近傍に前記コード案内部材24の下側水平部24cが位置し(図3参照)、コードCを倒伏状態で押え足32の挿通孔33に案内するようになっている。
【0018】
昇降軸29の前方において、支持体2にはロッド35が立設され、連結部材36及び連結板37を介して昇降軸29に平行に連結されている。連結部材36は支持体2の上面に接合する位置でネジ38によりロッド35の中間部に固定され、連結板37は支持体2の下面に接合する状態でロッド35の下端に固着され、これにより、ロッド35は支持体2に上下動不能に支持されている。なお、昇降軸29は連結部材36及び連結板37に摺動可能に挿通されている。
【0019】
昇降軸29の上端には回止部材40が固定され、この部材40と連結部材36との間において昇降軸29には押え足32を上方へ付勢するスプリング42が嵌挿されている。回止部材40はロッド35に摺動可能に挿通され、これにより昇降軸29の回動が規制されている。また、ロッド35には回止部材40に当接する上下一対のストッパ45,46がネジ47,48により取着され、これらの位置を上下に変更することによって押え足32の上限高さを調整できるように構成されている。
【0020】
一方、図2〜図4に示すように、コード案内部材24と針止め12との間において、針棒11にはクランク状の押付部材50が挿通され、その下端は押え足32に上側から対向するように昇降軸29に挿通されている。そして、この押付部材50は、針棒11の下降途中に押え足32に係合し、スプリング42のバネ力に抗して昇降軸29を押し下げ、縫付時に押え足32を加工布Wに押し付けるように構成されている。また、縫付後には、針棒11の上昇に伴い、押付部材50が押え足32から上方へ離間され、昇降軸29がスプリング42のバネ力によって上昇され、押え足32が加工布Wから持ち上げられて前記上限位置に復帰される。なお、図2において、51は針板、52は針孔、53は釜である。
【0021】
次に、上記のように構成されたコード縫付装置3の作用について説明する。図5に示すように、コードCは巻解かれた状態で容器54に貯留され、極力バックテンションがかからないようにして、コード案内部材24の孔25を経て押え足32の挿通孔33に挿通される。そして、針14の上死点位置において、針棒叩き15が針棒キャップ16を叩打すると、針棒11及びコード案内部材24がロッド20上のスプリング26を圧縮しつつ一体に下降される。
【0022】
図6に示すように、針棒11の下降に伴って押付部材50が押え足32に係合すると、昇降軸29及び押え足32が押し下げられ、押え足32の下側にループLが形成される。このとき、コード案内部材24が針棒11に連動し、最適の上下位置において、コードCを水平に倒伏させた状態で押え足32の挿通孔33に案内するため、コードCは押え足32との係合部位で予め大きく屈曲される(図6におけるコードCの倒伏状態は図7及び図8と同等なので、図8を参照)。従って、針棒11の下降時には、コードCを挟み付けなくても、押え足32の下側にループLを確実に形成することができる。なお、コードCはコード案内部材24の孔25に挿通されているので、針棒11の動きに伴ってコード案内部材24から脱落するおそれはない。
【0023】
図7に示すように、針棒11及び昇降軸29がさらに下降すると、押え足32が押付部材50によって加工布Wに押し付けられ、加工布Wと押え足32との間にループLが保持される。この状態においても、図8に示すように、コードCはコード案内部材24により水平に倒伏されているので、コードCを挟み付けていないにも拘らず、針14はコードCに対して横腹から径方向に突き刺さり、ループLを加工布Wに確実に縫い付けることができる。仮に、コードCが倒伏されずに立っているとすると、針14はコードCに長さ方向に入り込んで長く刺してしまい、うまく縫い付けられなくなる。
なお、この縫付時には、針棒11のみがスプリング27を圧縮しつつ下降され、針14が押え足32の挿通孔33、コードC、加工布W、及び針板51の針孔52を貫通し、針14に挿通された上糸Sと釜53から繰り出された下糸(図示略)とを用いてループLが加工布Wに縫い付けられ、加工布W上にループ縫目LSが形成される。
【0024】
縫付後に針棒叩き15が消勢されると、まず、スプリング27のバネ力で針棒11が上昇され、針14が加工布Wから引き抜かれ、次いで、スプリング26のバネ力で針棒11及び押付部材50が上昇される。そして、図9に示すように、昇降軸29がスプリング42のバネ力で上昇され、押え足32が加工布Wから上限位置まで一気に持ち上げられ、その直後に加工布Wが送られる。従って、布送りに際して加工布Wにしわができたり、ループ縫目LSが乱れたりする不具合が解消される。また、このときコードCは挟み付けられておらず、コード案内部材24の孔25を自由に通過できるため、押え足32の上昇に伴いループ縫目LSが引き締められるおそれがなく、押え足32の下側に所要長さのコードCをスムーズに引き出すことができる。
【0025】
また、このコード縫付装置3によれば、ストッパ45,46の高さをロッド35上で調整することにより、押え足32の上限位置を変更して、ループLの大きさを加減することができる。すなわち、ストッパ45,46を高い位置に調整した場合には大きなループ縫目が形成され、逆に、ストッパ45,46の位置を低くするほど縫目の大きさが縮小する。従って、図10に示すように、ストッパ45,46を最も低い位置に調整すれば、押え足32を加工布Wに極めて接近する位置に配置して、加工布Wにループなしのコード縫目CSを形成することができる。
【0026】
[コード縫付装置9]
次に、左端のコード縫付装置9は、腰が強いものも含むあらゆるコードを用いてループ縫目及びコード縫目を形成することができるもので、以下に、上記縫付装置3との相違点を図11〜図19に従って説明する。縫付装置3と同一の部材には各図に同一の符号が付されている。図11に示すように、左端の縫付装置9においては、支持体2に針棒11及び昇降軸29が右端の装置3とは左右逆の位置に支持され、右側の針棒11に針14とコード案内部材24とが取り付けられ、左側の昇降軸29に押え足32が取り付けられている。
【0027】
図12に示すように、昇降軸29は上限位置から所定距離を自重で下降した後にスプリング55を圧縮するように構成されている。昇降軸29の下部には縦長スリット56が貫設され、ここには押付部材50が下側から係合するストッパネジ57が上下位置調整可能に挿着されている。そして、針棒11の上昇時には、スプリング55のバネ力で昇降軸29が僅かに上昇し、押え足32が加工布Wから離間する位置まで持ち上げられ、その位置でいったん停止した後に、押付部材50がストッパネジ57に係合して押え足32をさらに上限位置まで上昇するようになっている。なお、ストッパネジ57は縦長スリット56に挿着されているので、ストッパネジ57の頭部を昇降軸29から僅かに突出させるだけで押付部材50に係合でき、昇降軸29と針棒11との間隔を狭くできる。従って、図1に示すような刺繍ミシンにおいて、限られたスペースにより多くの縫付装置を配列できる利点がある。
【0028】
次に、コード縫付装置9の作用について説明する。図13に示すように、コードCは容器54からコード案内部材24の孔25を経て押え足32の挿通孔33に挿通される。針棒11の下降時には、まず、昇降軸29の自重で押え足32が図14に示す位置まで下降され、この過程で押え足32の下側にループLが形成される。次いで、図15に示すように、押付部材50が押え足32に係合すると、昇降軸29がスプリング55のバネ力に抗して押し下げられる。
【0029】
そして、図16に示すように、押え足32が押付部材50によって加工布Wに押し付けられ、加工布Wと押え足32との間にループLが保持される。この針棒11の下降時には、右端の縫付装置3と同様、コード案内部材24がコードCを倒伏状態で押え足32の挿通孔33に案内するため、コードCを挟み付けなくても、押え足32より下方にループLを確実に形成できるとともに、針14がコードCに対して横腹から径方向に突き刺さり、ループLを加工布Wに確実に縫い付けることができる。
【0030】
縫付後における針棒11の上昇に伴って針14が加工布Wから引き抜かれると、図17に示すように、昇降軸29がスプリング55のバネ力で僅かに上昇され、押え足32が加工布Wから離間する位置まで持ち上げられ、その位置でいったん停止し、この直後に加工布Wが送られる。従って、布送りに際して加工布Wにしわができたり、ループ縫目LSが乱れたりする不具合が解消される。
【0031】
針棒11がさらに上昇すると、図18に示すように、押え足32が停止した状態で、コード案内部材24及び押付部材50が上昇される。この過程では、コード案内部材24と押え足32との間隔が徐々に拡大してコードCの屈曲角度が緩やかになるため、腰が強い難物コードの場合でも、これをコード案内部材24の孔25からスムーズに引き出すことができる。
【0032】
その後、押付部材50がストッパネジ57に係合すると、その押付部材50によって昇降軸29及び押え足32が上限位置まで上昇される。このときも、コードCはコード案内部材24の孔25を自由に通過できるため、押え足32の上昇に伴ってループ縫目LSが引き締められるおそれがなく、押え足32の下側に所要長さのコードCをスムーズに引き出すことができる。
【0033】
なお、このコード縫付装置9においては、ストッパ45,46及びストッパネジ57の高さを調整することにより、押え足32の上限位置を変更して、ループLの大きさを加減することができる。従って、図19に示すように、ストッパ45,46をロッド35の最も低い位置に、ストッパネジ57を縦長スリット56の最も高い位置にそれぞれ調整すれば、押え足32を加工布Wに極めて接近する位置に配置して、加工布Wにループなしのコード縫目CSを形成することができる。
【0034】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1の発明に係るコード縫付装置によれば、コードを倒伏状態で押え足に案内するので、コードを挟み付けなくてもループを確実に形成でき、これを加工布に見栄えよく縫い付けることができるという優れた効果を奏する。
【0035】
上記効果に加え、請求項2の発明に係るコード縫付装置によれば、押え足の上限位置を調整することにより、ループの大きさを加減でき、ループなしのコード縫目も形成することができる。
【0036】
また、請求項3の発明に係るコード縫付装置によれば、コード案内部材が最適の上下位置でコードを押え足に案内できるとともに、コードの脱落を防止することができる。
【0037】
また、請求項4の発明に係るコード縫付装置によれば、簡単な構成で押え足を上限位置まで一気に持ち上げることができる。
【0038】
また、請求項5の発明に係るコード縫付装置によれば、押え足を二段階で持ち上げるので、特に、腰が強い難物コードの場合でも、これをコード案内部材からスムーズに引き出して、縫目の引き締まりを確実に防止することができる。
【0039】
また、請求項6の発明に係るコード縫付装置によれば、ストッパネジを昇降軸に貫設した縦長スリットに挿着したので、昇降軸と針棒との間隔を狭くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した刺繍ミシンの形態例を示す要部正面図である。
【図2】同ミシンにおいて右端のコード縫付装置を示す正面図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図2のIV−IV線断面図である。
【図5】図2の装置の動作を示す正面図である。
【図6】同装置の次の動作を示す正面図である。
【図7】同装置の次の動作を示す正面図である。
【図8】同装置の次の動作を示す断面図である。
【図9】同装置の次の動作を示す正面図である。
【図10】コード縫目形成時における同装置の正面図である。
【図11】同ミシンにおいて左端のコード縫付装置を示す正面図である。
【図12】図11のXII−XII線断面図である。
【図13】図11の装置の動作を示す正面図である。
【図14】同装置の次の動作を示す正面図である。
【図15】同装置の次の動作を示す正面図である。
【図16】同装置の次の動作を示す断面図である。
【図17】同装置の次の動作を示す断面図である。
【図18】同装置の次の動作を示す断面図である。
【図19】コード縫目形成時における同装置の正面図である。
【符号の説明】
2 支持体
3 右端のコード縫付装置
9 左端のコード縫付装置
11 針棒
14 針
24 コード案内部材
25 孔
29 昇降軸
32 押え足
33 挿通孔
42 スプリング
45 ストッパ
46 ストッパ
50 押付部材
55 スプリング
56 縦長スリット
57 ストッパネジ
C コード
L ループ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an apparatus for forming a loop seam by sewing a decorative cord on a work cloth in a sewing machine.
[0002]
[Prior art]
Since the decorative cord is thick and strong, conventionally, the cord is sandwiched between the presser foot and the sandwiching foot to form a loop, and this loop is sewn to the work cloth. For example, in a cord sewing apparatus disclosed in Japanese Patent Publication No. 1-227182 (first conventional example), a needle bar and a lifting shaft are supported in parallel to a support, and a needle and a presser foot are attached to the needle bar. The elevating shaft is provided with a clip foot that faces the presser foot from below, and a spring that biases the clip foot upward. When the needle bar is lowered, the presser foot depresses the pinching foot against the urging force of the spring. At this time, a cord is sandwiched between the presser foot and the pinching foot to form a loop below the pinching foot. After the loop is sewed onto the work cloth using the upper thread and the lower thread with a needle, the presser foot and the pinching foot are raised while sandwiching the cord by the urging force of the spring.
[0003]
Further, in the cord sewing device disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 6-257060 (second conventional example), the lifting shaft is supported so as to be able to lower its own weight relative to the support, and a stopper is provided on the lifting shaft, The needle bar is provided with an engaging member that engages the stopper from below. Then, when the needle bar is lowered, a cord is sandwiched between the presser foot and the pinch foot to form a loop below the pinch foot, and after this loop is sewn to the work cloth, the presser foot is separated from the pinch foot, Next, the engaging member is configured to engage with the stopper and lift the pinch foot from the work cloth.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, according to the device of the first conventional example, after the cord is sewn, the presser foot and the pinching foot are raised with the cord sandwiched therebetween. At this time, the seam is tightened or the cord for the next loop is tightened. There is a problem that the length of the seam becomes irregular and the size of the seam becomes unstable. On the other hand, according to the device of the second conventional example, the presser foot is separated from the pinching foot after the sewing to release the cord, so that there is no possibility that the seam is tightened. However, immediately after sewing, the pinch foot is still in contact with the work cloth. If the work cloth is sent in this state, the work cloth may be wrinkled or the stitches may be disturbed, resulting in a deterioration in the appearance of the sewing product. There was a bug to do.
[0005]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a cord sewing apparatus that can reliably form a loop without pinching a cord and can sew the loop on a work cloth with a good appearance.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the cord sewing apparatus according to the invention of claim 1 supports the needle bar and the lifting shaft in parallel to the support, attaches the needle to the lower end of the needle bar, and presses the lower end of the lifting shaft. A foot is attached to the presser foot, an insertion hole through which the needle and cord are inserted is formed, and a cord guide member that descends in conjunction with the lowering of the needle bar is arranged near the presser foot. The needle bar is provided with a pressing member that presses the presser foot against the work cloth during sewing, and the lifting shaft is processed after sewing. A lifting means for lifting from the cloth is provided.
[0007]
In this cord sewing apparatus, the cord guide member guides the cord to the insertion hole of the presser foot in a lying state and bends it in advance at a portion where it is engaged with the presser foot. For this reason, when the needle bar is lowered, a loop is surely formed below the presser foot although the cord is not clamped. At the time of sewing, the presser foot is pressed against the work cloth by the press member, and a loop is held between the work cloth and the presser foot. Also at this time, since the cord is laid down by the cord guide member, the needle is pierced in the radial direction from the side to the cord even though the cord is not pinched, and the loop is securely sewn to the work cloth. After sewing, the presser foot is lifted from the work cloth, and immediately after that, the work cloth is fed. Therefore, the problem that the work cloth is wrinkled or the stitches are disturbed when the cloth is fed is solved. In addition, since the cord is not sandwiched at this time, there is no possibility that the seam is tightened as the presser foot is lifted, and the cord having a required length is smoothly pulled out below the presser foot.
[0008]
A cord sewing apparatus according to a second aspect of the present invention comprises means for adjusting the upper limit position of the presser foot. By this adjustment, the size of the loop can be adjusted, and if necessary, a cord seam without a loop can be formed.
[0009]
According to a third aspect of the present invention, the cord sewing device includes a hole through which the cord is inserted while the cord guide member is connected to the needle bar. In this case, the cord guide member is interlocked with the needle bar, and the cord is bent at the optimum vertical position. Since the cord is inserted through the hole of the cord guide member, the cord can be reliably guided to the presser foot without the possibility of the cord falling off from the cord guide member as the needle bar moves up and down.
[0010]
In a cord sewing apparatus according to a fourth aspect of the present invention, the lifting means includes a spring that raises the presser foot to an upper limit position. In this case, the lifting means can be easily configured with a single component (spring).
[0011]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the cord sewing apparatus according to the fifth aspect, wherein the lifting means lifts the presser foot to a position slightly spaced from the work cloth, and the pressing member when the cord guide member rises from the presser foot at that position. And an engaging member that raises the presser foot to the upper limit position. In this way, when the presser foot is lifted in two stages using the spring and the engaging member, the presser foot is temporarily stopped at a position slightly spaced from the work cloth, and the cord guide member is raised above the presser foot at that position. The presser foot is raised to the upper limit position. In this process, the distance between the cord guide member and the presser foot gradually increases, and the bending angle of the cord becomes gradual. Further, it is possible to reliably prevent the seam from being tightened.
[0012]
According to a sixth aspect of the present invention, there is provided a cord sewing apparatus including a stopper screw in which the engaging member is inserted in a vertically long slit penetrating the elevating shaft so as to be adjustable in position. In this case, the stopper screw can be engaged with the pressing member only by slightly projecting from the lifting shaft, and the distance between the lifting shaft and the needle bar can be narrowed. In an embroidery sewing machine or the like, more sewing is performed in a limited space. There is an advantage that the attaching device can be arranged.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an example of an embroidery sewing machine embodying the present invention will be described with reference to the drawings. As shown in FIG. 1, a
Then, one of the
[0014]
[Cord sewing device 3]
First, the
[0015]
In front of the
[0016]
A
[0017]
As shown in FIGS. 2 and 4, a lifting
[0018]
In front of the lifting
[0019]
A locking
[0020]
On the other hand, as shown in FIGS. 2 to 4, a crank-shaped pressing
[0021]
Next, the operation of the
[0022]
As shown in FIG. 6, when the pressing
[0023]
As shown in FIG. 7, when the
At the time of sewing, only the
[0024]
When the needle bar tapping 15 is de-energized after sewing, the
[0025]
Further, according to the
[0026]
[Cord sewing device 9]
Next, the
[0027]
As shown in FIG. 12, the elevating
[0028]
Next, the operation of the
[0029]
Then, as shown in FIG. 16, the
[0030]
When the
[0031]
When the
[0032]
Thereafter, when the pressing
[0033]
In the
[0034]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the cord sewing device according to the invention of claim 1, since the cord is guided to the presser foot in the lying state, the loop can be reliably formed without pinching the cord. It has an excellent effect that it can be sewn nicely to the work cloth.
[0035]
In addition to the above effects, according to the cord sewing device according to the invention of
[0036]
Further, according to the cord sewing device according to the invention of
[0037]
Moreover, according to the cord sewing apparatus according to the invention of
[0038]
Further, according to the cord sewing apparatus according to the invention of
[0039]
In the cord sewing apparatus according to the sixth aspect of the present invention, since the stopper screw is inserted into the vertically long slit penetrating the lifting shaft, the distance between the lifting shaft and the needle bar can be reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of an essential part showing an embodiment of an embroidery sewing machine embodying the present invention.
FIG. 2 is a front view showing a cord sewing device at the right end of the sewing machine.
3 is a cross-sectional view taken along line III-III in FIG.
4 is a cross-sectional view taken along line IV-IV in FIG.
FIG. 5 is a front view showing the operation of the apparatus of FIG. 2;
FIG. 6 is a front view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 7 is a front view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 8 is a cross-sectional view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 9 is a front view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 10 is a front view of the device when forming a cord seam.
FIG. 11 is a front view showing a cord sewing device at the left end of the sewing machine.
12 is a cross-sectional view taken along line XII-XII in FIG.
13 is a front view showing the operation of the apparatus shown in FIG.
FIG. 14 is a front view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 15 is a front view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 16 is a cross-sectional view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 17 is a cross-sectional view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 18 is a cross-sectional view showing the next operation of the apparatus.
FIG. 19 is a front view of the apparatus when forming a cord stitch.
[Explanation of symbols]
2
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