JP3762506B2 - Tank lorry car bottom valve locking device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はタンクローリ車の底弁ロック装置に係り、特に複数のハッチの夫々に積込まれた油液が配送先の地下タンクへ誤って荷降しされることを防止するよう構成したタンクローリ車の底弁ロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
油槽所からガソリンスタンド等へ油液を配送するための配送手段としては、一般にタンクローリ車が使用されている。
タンクローリ車のタンクは複数のハッチに仕切られており、各ハッチには配送先の注文に応じて例えば1番のハッチにはガソリン、2番のハッチには軽油、3番のハッチには灯油といった具合に各ハッチごとに異なる油種の油液を積込むことができる。そのため、タンクローリ車が配送先のガソリンスタンドに到着すると、運転者は地下タンクの注油口近傍に設けられた銘板等を見て地下タンクの油種が例えばガソリンであることを確認する。
【0003】
その後、荷降ろしホースの一端をタンクローリ車の1番ハッチの底弁吐出口に接続し、他端をガソリン用の地下タンクに設けられた注油口に接続した後、例えばタンクローリ車の当該ハッチの底弁を開弁して荷降ろしが行われる。以下、軽油、灯油の荷降ろし時も同様な操作が行なわれる。
【0004】
また、各ハッチ毎に設けられた底弁の操作ハンドルは、各ハッチの上部に設けられており、操作ハンドルが取り付けられた弁軸がハッチを貫通してハッチ底部の底弁に連結されている。そのため、運転者は、タンクローリ車が給油所に到着すると、上記のように荷降ろしホースを接続した後、ハッチの上部に設けられた操作ハンドルを回して開弁操作する。これにより、ハッチに油液が給油所の地下タンクに荷降ろしされる。
【0005】
そして、従来は、操作ハンドルを開弁操作する際に誤って荷降ろしホースが接続されていない別のハッチに設けられた操作ハンドルを開弁操作してしまうと、そのハッチの油液が地面に吐出されてしまう。そのため、各操作ハンドルには、通常回動操作できないように操作ハンドル自体をロックするロック機構が取り付けられている。
【0006】
また、従来のロック機構として、
▲1▼鍵を使用して手動操作によりロック機構のロックを解除するもの、
▲2▼カップ状のカバーで操作ハンドルの上部及び外周を覆うことにより操作ハンドルを回動操作できなくする構成であり、荷降ろし時にアクチュエータが駆動されてカバーを上昇させた後、90°水平方向に回動させてロック解除させるもの、▲3▼リング状の枠体を操作ハンドルの外周に被せて操作ハンドルを回動操作できなくする構成であり、荷降ろし時にアクチュエータが駆動されてリング状の枠体を降下させてロック解除させるもの等がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の▲1▼のものは、各ハッチ毎の鍵を管理する必要があり、複数の鍵を持ち歩かなければならないので面倒であるばかりか、手動のため誤って荷降ろしホースが接続されていない別のハッチにロック機構のロックを解除させてしまうおそれがあった。
【0008】
また、従来の▲2▼のものは、カップ状のカバーで操作ハンドルの上部及び外周を覆う構成であるため、ロック解除後に操作ハンドルを回動操作する際、運転者の傍にカバーがあって操作しにくいといった問題がある。
また、従来の▲3▼のものも、ロック解除後に操作ハンドルを回動操作する際、操作ハンドル下方にリング状の枠体があるため、回動操作がしにくいといった問題がある。
【0009】
そこで、本発明は上記問題を解決したタンクローリ車の底弁ロック装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
上記請求項1の発明は、タンクローリ車の各ハッチの夫々に設けられた複数の底弁と、各ハッチの上部に設けられ各底弁の開閉操作を行うための複数の操作ハンドルと、各操作ハンドルを回動不可状態とするために個別にロックする複数のロック機構と、前記ハッチの油液を荷降ろしするとき当該ハッチに設けられた一のロック機構のロックを解除させるロック解除手段とを有するタンクローリ車の底弁ロック装置において、
前記ロック機構は、
前記操作ハンドルの弁軸に取り付けられ、外周に爪部を有する爪車と、
前記爪車の爪部に係合して前記爪車の回転方向を規制するロッドと、
該ロッドをロック位置あるいはロック解除位置に移動させるアクチュエータとからなり、
前記ロッドがロック位置に移動している場合には、前記ロッドの端部が前記爪車の爪部に係合して弁軸の開弁方向への回動のみを阻止することを特徴とするものである。
【0013】
従って、請求項1記載の発明によれば、ロッドがロック位置に移動している場合には、ロッドの端部が爪車の爪部に係合して弁軸の開弁方向への回動のみを阻止するため、操作ハンドルの回動操作を妨げない位置にロック機構が配設されて操作ハンドルを回動操作する際にロック機構が邪魔にならず、作業性が確保されると共に、底弁のシート部が磨耗した場合でもロック状態を維持したまま閉弁操作することができる。
【0014】
請求項2の発明は、タンクローリ車の各ハッチの夫々に設けられた複数の底弁と、各ハッチの上部に設けられ各底弁の開閉操作を行うための複数の操作ハンドルと、各操作ハンドルを回動不可状態とするために個別にロックする複数のロック機構と、前記ハッチの油液を荷降ろしするとき当該ハッチに設けられた一のロック機構のロックを解除させるロック解除手段とを有するタンクローリ車の底弁ロック装置において、
前記ロック機構は、
外周にギヤ部が設けられ、前記操作ハンドルの弁軸に取り付けられた係合部材と、
該係合部材に係合するロッドと、
前記ロッドの端部に設けられ、一方向クラッチを介して一方向にのみ回転可能に支持された歯車とからなり、
前記歯車が前記係合部材のギヤ部に噛合して弁軸の開弁方向への回動を阻止することを特徴とするものである。
【0015】
従って、請求項2記載の発明によれば、ロッドの端部に一方向クラッチを介して支持された歯車を係合部材のギヤ部に噛合させて弁軸の開弁方向への回動を阻止するため、操作ハンドルの回動操作を妨げない位置にロック機構が配設されて操作ハンドルを回動操作する際にロック機構が邪魔にならず、作業性が確保されると共に、底弁のシート部が磨耗した場合でもロック状態を維持したまま閉弁操作することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明の実施の形態について説明する。尚、図1は給油所及びタンクローリ車の概略構成図を示す。
給油所の地下には、各油種毎の地下タンク1〜3が埋設されている。各地下タンク1〜3は、夫々異なる油種を貯蔵するようになっており、本実施例では、第1の地下タンク1はガソリン用のタンク、第2の地下タンク2は軽油用のタンク、第3の地下タンク3は灯油用のタンクとして設けられている。
【0017】
地下タンク1〜3には、各タンク内の油液の貯蔵量を算出するため、液位を計測する液位センサ4〜6が設けられている。液位センサ4〜6は液面計7と接続され、液面計7は液位センサ4〜6から入力される地下タンク1〜3の液位に応じた信号に基づいて各地下タンク1〜3の残量を表示する。さらに、液面計7に接続された液面計外部表示器7aは、液位センサ4〜6から出力された信号をデジタル信号に変換して後述するタンクローリ車の荷降コンソール29に供給する。
【0018】
また、各地下タンク1〜3の注油口9〜11には、荷降ろしホース12が接続されたことを検出して各地下タンク1〜3毎に設定されたコード番号を送信する送信部13〜15が設けられている。尚、荷降ろしホース12には、送信部13〜15からの信号をタンクローリ車側に送信するための信号線12aが設けられている。
【0019】
21はタンクローリ車で、複数のハッチ22a〜22gに仕切られたタンク22を有する。複数のハッチ22a〜22gには、配送先の注文に応じて複数種の油液が積込まれており、例えば1番、2番のハッチ22a,22bにはガソリン、3番〜5番のハッチ22c〜22eには軽油、6番、7番のハッチ22f,ハッチ22gには灯油といった具合に各油種が積込まれている。
【0020】
各ハッチ22a〜22gの底部には、各ハッチ22a〜22gに積み込まれた油液を荷降ろしする際に手動で開弁される底弁23a〜23gが設けられている。底弁23a〜23gは、タンク22の上部に設けられた操作ハンドル19a〜19gにより開閉操作されるように構成されており、各操作ハンドル19a〜19gは後述するロック機構20a〜20gによりロックされている。
【0021】
また、底弁23a〜23gには、開弁操作された際に開弁検出信号を出力する底弁センサ24a〜24gが配設されている。
底弁23a〜23gのうち前側(運転席側)に配設された1番から3番の底弁23a〜23cは、第1の吐出口25に並列接続されている。また、底弁23a〜23gのうち後側に配設された4番から7番の底弁23d〜23gは、第2の吐出口26に並列接続されている。
【0022】
さらに、第1の吐出口25、第2の吐出口26の上流側管路には、夫々第1の電磁弁27、第2の電磁弁28が配設されている。
タンクローリ車21の運転席には、荷降コンソール29と、本質安全バリア30が配設されている。そして、底弁センサ24a〜24gは本質安全バリア30を介して荷降コンソール29に開弁信号を送信し、第1の電磁弁27、第2の電磁弁28は荷降コンソール29から出力される制御信号により開弁する。
【0023】
図2はタンクローリ車21のハッチ22a〜22gに積み込まれた油液を荷降ろしする際の様子を示す斜視図である。
タンクローリ車21の各ハッチ22a〜22gの上部には、油槽所で油液の積み込みを行うための給油口42a〜42gが設けられている。そして、各給油口42a〜42gの近傍には、図1に示すように底弁23a〜23gの操作ハンドル19a〜19gと、各操作ハンドル19a〜19gのロック機構20a〜20gとが配設されている。また、操作ハンドル19a〜19gは、各ハッチ22a〜22gを上下方向に貫通して底弁23a〜23gの弁体(図示せず)に連結された弁軸18a〜18gの上端に取り付けられている。
【0024】
また、タンクローリ車21が給油所に到着すると、運転者は荷降ろしホース12の一端を吐出口25又は26に接続し、荷降ろしホース12の他端を荷降ろしする油種の地下タンク1〜3の注油口9〜11に接続する。このように荷降ろしホース12の接続が完了すると、運転者はタンク22上の操作ハンドル19a〜19gのうち当該ハッチの操作ハンドルを開弁方向に回動操作する。その際、ロック機構20a〜20gは、後述するように荷降ろしを行う当該ハッチに対応するものだけがロック解除される。
【0025】
図3は本発明の前提例のロック機構20が操作ハンドル19の弁軸18に取り付けられた状態を示す斜視図である。
ロック機構20(20a〜20g)は、弁軸18(18a〜18g)に固定された係合部材44(44a〜44g)と、弁軸18(18a〜18g)を軸承する軸受部45(45a〜45g)に固定されたブラケット46(46a〜46g)と、ブラケット46(46a〜46g)に固定されたエアシリンダ47(47a〜47g)と、エアシリンダ47(47a〜47g)に駆動されて係合部材44(44a〜44g)に係合して弁軸18(18a〜18g)をロックするロッド48(48a〜48g)とよりなる。
【0026】
このようにロック機構20(20a〜20g)は、エアシリンダ47(47a〜47g)により駆動されるロッド48(48a〜48g)の動作によりロック解除できる構成であるので、コンパクトな構成となっている。従って、ロック機構20(20a〜20g)は、操作ハンドル19(19a〜19g)とタンク22上面との間に取り付けられており、操作ハンドル19(19a〜19g)を回動操作する際に邪魔にならないように設けられている。
【0027】
図4は本発明の前提例のロック機構20の構成を拡大して示す構成図であり、図5は図4中A方向からの矢視図であり、図6は図4中X−X線に沿う横断面図である。
係合部材44は、弁軸18に固定される固定部44Aと、弁軸18が挿通される取付孔44Bと、固定部44Aの端部から下方に延在する係合部44Cと、係合部44Cに設けられたU字状溝44Dと、取付孔44Bに連通するように形成されたすりわり44Eとを有する。
【0028】
固定部44Aは、操作ハンドル19の下方に延在する弁軸18に固定されると共に、半径方向の寸法が操作ハンドル19の直径よりも短く形成されており、係合部44Cが操作ハンドル19の外周より内側に位置するように設けられている。そのため、操作ハンドル19は、固定部44Aから十分に離間しているので、回動操作が良好となり、操作性が向上している。
【0029】
また、固定部44Aの側面には、すりわり44Eの隙間を狭めて弁軸18に固定させるための固定ボルト49が螺合されている。そして、取付孔44Bと弁軸18の外周との間にはスリーブ50が介在している。そのため、固定ボルト49を締め付けることによりすりわり44Eの隙間が狭くなると共に、スリーブ50が変形して固定部44Aが弁軸18に固定される。
【0030】
ブラケット46は、軸受部45に固定される固定部46Aと、軸受部45が挿通される取付孔46Bと、固定部46Aの端部から水平方向に延在するシリンダ支持部46Cと、シリンダ支持部46Cにエアシリンダ47を固定する固定ボルト51が挿通されるネジ孔46Dとを有する。
【0031】
また、ブラケット46の場合の上記係合部材44と同様に固定部46Aの側面には、すりわり46Eの隙間を狭めて軸受部45に固定させるための固定ボルト52が螺合されている。そして、取付孔46Bと弁軸18の外周との間にはスリーブ53が介在している。そのため、固定ボルト52を締め付けることによりすりわり46Eの隙間が狭くなると共に、スリーブ53が変形して固定部46Aが軸受部45に固定される。
【0032】
ブラケット46のシリンダ支持部46Cに固定されたエアシリンダ47は、ロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dに係合されるように取り付けられる。すなわち、エアシリンダ47は、ロッド48がAB方向に移動可能となる向きで取り付けられており、ロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dに対向し、U字状溝44Dに対してロッド48の一端48Aが係合するロック位置あるいはロッド48がU字状溝44Dから離間するロック解除位置に変位可能に取り付けられる。
【0033】
尚、図6に示すように、係合部材44の係合部44Cは、上方からみると円弧状に形成されている。
エアシリンダ47は、ロッド48と一体に設けられたピストン54と、ピストン54が摺動可能に嵌合するシリンダ室55と、ロッド48が挿通されるガイド孔56を有しシリンダ室55の左室55aの入口を閉塞するガイド部材57と、ガイド部材57の脱落を防止するCリング58と、シリンダ室55の右室55bに設けられピストン54をA方向に附勢するコイルバネ59とからなる。
【0034】
尚、ガイド部材57内外周及びピストン54の外周及びロッド48の他端48Bが挿通されるガイド孔60の内周には、エア漏れを防止するOリング61が装着されている。
エアシリンダ47は、通常、ピストン52がコイルバネ57のバネ力によりA方向に移動してロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dに係合されて弁軸18を回動不可状態にロックする。
【0035】
また、エアシリンダ47は、シリンダ室55の左室55aに連通するエア供給口60を有し、このエア供給口62には空気管路63が接続されている。そして、空気管路63の端部は、エア切換弁64に連通されている。
エア切換弁64は、スプリングオフセット式の2ポート2位置弁で、バネ64aのバネ力により空気源65からのエア(圧縮空気)を遮断している。また、エア切換弁64は、ソレノイド64bが励磁されると、空気源65と空気管路63とを連通させてシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これにより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aを係合部材44のU字状溝44Dから離間させて弁軸18のロックが解除される。
【0036】
図7はロッド48が係合部材44から離間して弁軸18のロックを解除した状態を示す。
このように、エア切換弁64の切り換え動作によりロッド48の一端48Aを係合部材44のU字状溝44Dから離間させることができ、油液の荷降ろしを行うハッチに対応するロック機構20をロック解除させることができる。
【0037】
また、ロッド48の他端48Bは、エアシリンダ47のガイド孔60から突出しており、例えば赤あるいは蛍光塗料等により着色されている。そのため、外観でロッド48がロック位置にあるのかあるいはロック解除位置にあるのかを目視で確認することができる。
【0038】
さらに、ロッド48の他端48Bには、手動操作用ボルト66が螺着されるネジ孔67が設けられている。例えばエア切換弁64が故障して切り換え動作できない場合には、手動操作用ボルト66をネジ孔67に螺入させて手動でロッド48をB方向に移動させてロック解除させることができる。
【0039】
図8は荷降コンソール29のブロック構成図を示す。
荷降コンソール29は、荷降制御回路31、記憶部32、カードリーダ33、プリンタ34、表示器35、ハッチ指定キー36a〜36g、地下タンク指定キー37a〜37g、ハッチ表示灯38a〜38g、地下タンク表示灯39a〜39gを有する。荷降制御回路31は、荷降ろしする油種のハッチ22a〜22gに対応するロック機構20のソレノイド64bを励磁して弁軸18のロックを解除させて当該ハッチの底弁23a〜23gの開弁操作を可能とする。
【0040】
図9はマスタファイル40の記憶内容の一例を示す。
記憶部32には、各ハッチ番号毎に吐出口25又は26を識別するためのマスタファイル40が格納されている。このマスタファイル40には、ハッチ番号、吐出口番号、油種等のデータが記憶されている。
【0041】
図10は荷降コンソール29の正面図を示す。
荷降コンソール29の前面には、カードリーダ33の挿入口33a、プリンタ34の伝票排出口34a、表示器35、ハッチ指定キー36a〜36g、地下タンク指定キー37a〜37g、ハッチ表示灯38a〜38g、地下タンク表示灯39a〜39gが配設されている。
【0042】
カードリーダ33の挿入口33aには、給油所で荷降ろしを行う際にローリカード41が挿入される。このローリカード41には図11(A)に示すような車両別予約データが記憶されている。
車両別予約データは、車両を識別する車両番号、ハッチを識別するハッチ番号、ハッチ毎の油種を示す油種データ、ハッチ毎に積込まれた数量を示す数量データ、ハッチ毎の配送先を識別する顧客番号データとが記憶されている。
【0043】
また、荷降コンソール29の記憶部32には、図11(B)に示すような予め地下タンクデータが記憶されている。この地下タンクデータは地下タンク1〜3を識別する地下タンク番号データ、各地下タンク1〜3毎の貯蔵油種を識別するための油種データよりなる。
【0044】
また、荷降コンソール29の記憶部32には、図11(C)に示すような荷降状態記憶エリアが設けられており、地下タンク1〜3毎に荷降中であることを示す荷降中フラグ及び荷降終了を示す荷降終了フラグが記憶されている。
次に、荷降し作業と共に荷降コンソール29の荷降制御回路31が実行する荷降制御処理について図12乃至図14のフローチャートを参照して説明する。
【0045】
タンクローリ車21が給油所に到着すると、運転者はまず荷降コンソール29に設けられたカードリーダ33の挿入口33aにローリカード41を挿入し、さらに底弁センサ用コネクタ及びアース線をタンクローリ車21に接続する。
そして、地下タンク1〜3の注油口9〜11のいずれかに荷降ろしホース12の一端を接続し、ホース12の他端をタンクローリ車21の吐出口25又は26に接続する。例えばハッチ22aに積み込まれたガソリンを地下タンク1に荷降ろしする場合には、注油口9にホース12の一端を接続し、ホース12の他端を前側の吐出口25に接続する。このようにホース12の接続作業が終了すると、地下タンク1の番号又は貯蔵油種を表す信号(情報)が荷降コンソール29に送信される。
【0046】
そして、ハッチ22aの底弁23aを開弁させた後、第1の電磁弁27に設けられたスタート釦(図示せず)をオンに操作する。また、ハッチ22aの荷降ろしが終了したときは、第1の電磁弁27に設けられたストップ釦(図示せず)をオンに操作する。
【0047】
ステップS1(以下「ステップ」を省略する)において、荷降コンソール29のカードリーダ33の挿入口33aにローリカード41が挿入されると、ローリカード41に記憶された車番カードデータが荷降コンソール29に読み込まれ、当該タンクローリ車21の各ハッチ22a〜22gに積み込まれている油種をマスタファイル40に書き込み記憶される。
【0048】
次にS1aでは、マスタファイル40に記憶された底弁23a〜23gの油種データに基づいて荷降ろしすべき油種が積み込まれた一のハッチに対応するロック機構20のエア切換弁64のソレノイド64bを励磁させて、当該ロック機構20のシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これにより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dから離間し、係合部材44及び弁軸18のロックを解除させる。
【0049】
これで、運転者は、ロック機構20によるロックが解除された弁軸18の操作ハンドル19を開弁方向に回動操作することができる。よって、荷降ろしすべき油種が積み込まれた一のハッチの底弁23が開弁される。
次のS2では、上記のように荷降ろしすべき油種の底弁23a〜23gが開弁操作されて底弁センサ24a〜24gから開弁検出信号が出力されると、S3に進み開弁された底弁23a〜23gが属する吐出口25又は26と油種を検索する。
【0050】
次のS4では、マスタファイル40に記憶された底弁23a〜23gの油種データに基づいて底弁23a〜23gのうち開弁された底弁が前側の吐出口25に属するのか、あるいは後側の吐出口26に属するのかを判定する。
例えばガソリンが積み込まれた1番のハッチ22aの底弁23aが開弁された場合には、マスタファイル40に記憶されたデータより前側の吐出口25が選択され、S5に移行する。そして、S5では吐出口25に属するハッチ番号を検索する。本実施例では、吐出口25に属するハッチ番号としては、1番から3番となる。しかし、S4において、開弁された底弁が後側の吐出口26に属する場合には、後述するS2(図14に示す)に移行する。
【0051】
次のS6では、1番から3番のハッチ22a〜22cに設けられた底弁23a〜23cのうち既に開弁されたものがあるか否かを判定する。このS6において、1番から3番の底弁23a〜23cがいずれも開弁されていない場合には、S7に進み他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されたか否かを判定する。
【0052】
S7において、他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されていない場合には、S8に進み吐出口25のスタート釦(図示せず)がオンに操作された否かを判定する。
そして、S8において、吐出口25のスタート釦(図示せず)がオンに操作されたときは、S9に進み吐出口25にホース12が接続されているか否かを判定する。ここで、ホース12が地下タンク1〜3の注油口9〜11のいずれにも接続されず送信部13〜15から送信された信号を受信していないときは、ホース12の接続が完了していないものと判断してS10に進み、異常があることを報知する。
【0053】
しかし、S9において、ホース12がガソリン用の地下タンク1の注油口9に接続されて送信部13から送信された信号を受信したときは、図7のS11に進み、ホース12を通じて吐出口25が接続された地下タンク1の注油口9に設けられた送信部13からの信号により地下タンク1の油種を判別する。
【0054】
次のS12では、開弁された底弁のハッチの油種とホース12が接続された地下タンクの油種とが一致するか否かを判定する。このS12でハッチの油種と地下タンクの油種が不一致の場合には、S13に移行して異常があることを報知する。
【0055】
しかし、S12でハッチ22aの油種と地下タンク1の油種が一致した場合には、S14に移行して吐出口25に対して荷降ろしを許可する。そして、S15に進み吐出口25の電磁弁27を開弁させる。これで、吐出口25からの荷降ろしが開始され、ハッチ22aの油液は地下タンク1へ移送される。
【0056】
S16では油液の荷降ろし中の処理として、例えば吐出口25から荷降ろしされた油液の流量計測等を行う。次のS17では、他のハッチの底弁23b〜23gが開弁された否かを判定する。
S17で他のハッチの底弁23b〜23gが開弁されていない場合には、S18に進み吐出口25のストップ釦(図示せず)がオンに操作された否かを判定する。もし、吐出口25のストップ釦(図示せず)がオフの場合には、上記S16に戻り吐出口25のストップ釦(図示せず)がオンに操作されるまでS16〜S18の処理を繰り返す。
【0057】
しかし、S18で吐出口25のストップ釦(図示せず)がオンに操作されると、S19に移行して電磁弁27を閉弁させる。そして、S20で当該給油所の荷降ろし予定の全ての油種、数量が荷降ろし完了したか否かを判定する。例えば、荷降ろし予定がハッチ22aの油種、数量であるときは、S20aでロック機構20のソレノイド64bを消磁して荷降ろし完了したハッチの弁軸18をロックさせる(図4参照)。これで、荷降ろし処理が終了する。ここで荷降ろし処理を終了させる。
【0058】
しかし、ハッチ22a以外のハッチで荷降ろしの予定が残っている場合には、S21に移行して次に荷降ろしするハッチ22bに対応するロック機構20のエア切換弁64のソレノイド64bを励磁させて、当該ロック機構20のシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これにより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dから離間し、係合部材44及び弁軸18のロックを解除させる(図7参照)。
【0059】
これで、運転者は、ロック機構20によるロックが解除された弁軸18の操作ハンドル19を開弁方向に回動操作することができる。よって、荷降ろしすべき油種が積み込まれた一のハッチの底弁23が開弁される。
そして、S21aで次の底弁センサ24により底弁23が開弁されたことを確認する。その後、前述したS3に戻り、S3以降の処理を実行する。
【0060】
また、上記S6において、例えば1番ハッチ22aの底弁23aが先に開弁されている状態で2番ハッチ22bの底弁23bが開弁された場合、、S22に進み既に開弁されている1番ハッチ22aの油種と今回開弁された2番ハッチ22bの油種とが同一であるか否かを判定する。
【0061】
S22において、今回2番ハッチ22bの底弁23bを開弁する予定が間違って軽油が積み込まれた3番ハッチ22cの底弁23cを開弁させてしまった場合、油種が不一致となる。この場合、異油種混合事故(コンタミネーション)が発生するため、S23に移行して異常を報知すると共に吐出口25の第1の電磁弁27を閉弁させる。
【0062】
しかし、S22において、今回2番ハッチ22bの底弁23bを開弁した場合には、油種が一致する。この場合には、異油種混合事故(コンタミネーション)が発生しないため、S24に進み吐出口25で既に荷降ろし中か否かを判定する。すなわち、すでに吐出口25のスタート釦(図示せず)がオンに操作されている場合には、S25に進み今回開弁された底弁23bのハッチ22bに対しても荷降ろしを許可する。
【0063】
そして、S16に移行して吐出口25からの荷降ろしを継続し、S16以降の処理を実行する。
また、S7において、他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gのいずれかが開弁された場合には、S3に戻り再度S3〜S7の処理を実行する。
【0064】
また、S8において、吐出口25のスタート釦(図示せず)がオンに操作されないときは、S7に戻り、再度他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されたか否かを判定する。
上記S24において、吐出口25のスタート釦(図示せず)がオンに操作されない場合には、S7に移行して他のハッチの底弁が開弁されたか否かを判定してS7以降の処理を実行する。
【0065】
また、図12に示すフローチャートの処理は、第2の吐出口26に対する荷降ろし処理である。
すなわち、上記S4において、マスタファイル40に記憶された底弁23a〜23gの油種データに基づいて開弁された一の底弁が後側の吐出口26に属する場合には、図8のS26に移行する。
【0066】
例えば軽油が積み込まれた4番のハッチ22dの底弁23dが開弁された場合には、マスタファイル40に記憶されたデータより後側の吐出口26が選択され、S26に移行する。そして、S26では吐出口26に属するハッチ番号を検索する。本実施例では、吐出口26に属するハッチ番号としては、4番から7番となる。
【0067】
次のS27では、4番から7番のハッチ22d〜22gに設けられた底弁23d〜23gのうち既に開弁されたものがあるか否かを判定する。このS27において、4番から7番の底弁23d〜23gがいずれも開弁されていない場合には、S28に進み他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されたか否かを判定する。
【0068】
S28において、他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されていない場合には、S29に進み吐出口26のスタート釦(図示せず)がオンに操作された否かを判定する。
そして、S29において、吐出口26のスタート釦(図示せず)がオンに操作されたときは、S30に進み吐出口26にホース12が接続されているか否かを判定する。ここで、ホース12が地下タンク1〜3の注油口9〜11のいずれにも接続されず送信部13〜15から送信された信号を受信していないときは、ホース12の接続が完了していないものと判断してS31に進み、異常があることを報知する。
【0069】
しかし、S30において、ホース12が地下タンク2の注油口10に接続されて送信部12から送信された信号を受信したときは、S32に進み、ホース12を通じて吐出口26が接続された地下タンク2の注油口10に設けられた送信部14からの信号により地下タンク2の油種を判別する。
【0070】
次のS33では、開弁された底弁23dが設けられたハッチ22dの油種とホース12が接続された地下タンク2の油種とが一致するか否かを判定する。このS33でハッチの油種と地下タンクの油種が不一致の場合には、S34に移行して異常があることを報知する。
【0071】
しかし、S33でハッチ22dの油種と地下タンク2の油種が一致した場合には、S35に移行して吐出口26に対して荷降ろしを許可する。そして、S36に進み吐出口26の電磁弁28を開弁させる。これで、吐出口26からの荷降ろしが開始され、ハッチ22dの油液は地下タンク2へ移送される。
【0072】
S37では油液の荷降ろし中の処理として、例えば吐出口26から荷降ろしされた油液の流量計測等を行う。次のS38では、他のハッチの底弁23a〜23cが開弁された否かを判定する。
S38で他のハッチの底弁23a〜23cが開弁されていない場合には、S39に進み吐出口26のストップ釦(図示せず)がオンに操作された否かを判定する。もし、吐出口26のストップ釦(図示せず)がオフの場合には、上記S37に戻り吐出口26のストップ釦(図示せず)がオンに操作されるまでS37〜S39の処理を繰り返す。
【0073】
しかし、S39で吐出口26のストップ釦(図示せず)がオンに操作されると、S40に移行して電磁弁28を閉弁させる。そして、S41で当該給油所の荷降ろし予定の全ての油種、数量が荷降ろし完了したか否かを判定する。例えば、荷降ろし予定がハッチ22dの油種、数量であるときは、S41aでロック機構20のソレノイド64bを消磁して荷降ろし完了したハッチの弁軸18をロックさせる(図4参照)。これで、荷降ろし処理が終了する。
【0074】
しかし、ハッチ22d以外のハッチの荷降ろしの予定が残っている場合には、S42に移行して次に荷降ろしするハッチ22bに対応するロック機構20のエア切換弁64のソレノイド64bを励磁させて、当該ロック機構20のシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これにより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aが係合部材44のU字状溝44Dから離間し、係合部材44及び弁軸18のロックを解除させる(図7参照)。
【0075】
これで、運転者は、ロック機構20によるロックが解除された弁軸18の操作ハンドル19を開弁方向に回動操作することができる。よって、荷降ろしすべき油種が積み込まれた一のハッチの底弁23が開弁される。
そして、S42aで次の底弁センサ24により底弁23が開弁されたことを確認する。その後、前述したS3に戻り、S3以降の処理を実行する。
【0076】
また、上記S27において、例えば4番ハッチ22dの底弁23dが先に開弁されている状態で5番ハッチ22eの底弁23eが開弁された場合、S43に進み既に開弁されている4番ハッチ22dの油種と今回開弁された5番ハッチ22eの油種とが同一であるか否かを判定する。
【0077】
S43において、今回5番ハッチ22eの底弁23eを開弁する予定が間違って灯油が積み込まれた6番ハッチ22fの底弁23fを開弁させてしまった場合、油種が不一致となる。この場合、異油種混合事故(コンタミネーション)が発生するため、S44に移行して異常を報知すると共に吐出口26の第2の電磁弁28を閉弁させる。
【0078】
しかし、S43において、今回5番ハッチ22eの底弁23eを開弁した場合には、油種が一致する。この場合には、異油種混合事故(コンタミネーション)が発生しないため、S45に進み吐出口26で既に荷降ろし中か否かを判定する。すなわち、すでに吐出口26のスタート釦(図示せず)がオンに操作されている場合には、S46に進み今回開弁された底弁23eのハッチ22eに対しても荷降ろしを許可する。
【0079】
そして、S47に移行して吐出口26からの荷降ろしを継続し、S37以降の処理を実行する。
また、S28において、他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gのいずれかが開弁された場合には、S3に戻り再度S3,S4,S26〜S28の処理を実行する。
【0080】
また、S29において、吐出口26のスタート釦(図示せず)がオンに操作されないときは、S28に戻り、再度他の1番から7番のハッチ22a〜22gの底弁23a〜23gが開弁されたか否かを判定する。
上記S45において、吐出口26のスタート釦(図示せず)がオンに操作されない場合には、S28に移行して他のハッチの底弁が開弁されたか否かを判定してS28以降の処理を実行する。
【0081】
尚、上記実施例では、荷降ろしすべき油種が判明したときに該当するハッチ22に対応する弁軸18のロックを解除する構成としたが、コンソールのスイッチ操作により先に荷降ろしするハッチ22と地下タンクとを設定し、両者の油種が一致したときのみ弁軸18のロックを解除する構成としても良い。
【0082】
また、上記実施例では、タンクローリ車21に2個の吐出口25,26が設けられているものとして説明したが、これに限らず、本発明は1つの吐出口が複数のハッチに並列接続されるものであれば、3個又はそれ以上の吐出口を設けた構成にも適用することができる。
【0083】
また、上記実施例では、ロック機構20のロック解除させるのにエアシリンダ27を用いたが、これに限らず、例えばエア駆動式のアクチュエータ(揺動型アクチュエータ、ロータリアクチュエータ等)を用いた構成としても良い。
図15は本発明のロック機構20を示す縦断面図、図16は図15中A方向からの矢視図、図17は図15中X−X線に沿う横断面図である。尚、上記前提例と同一部分には、同一符号を付してその説明を省略する。
【0084】
ロック機構69の係合部材44は、係合部44Cに係合用爪車70が設けられている。係合用爪車70は、外周に複数の爪部71を有する。この爪部71は、所定ピッチ毎に設けられ、ロッド48の一端48Aに当接して係止される段部71aと、弁軸18が閉弁方向に回動されたときロッド48をロック解除方向(B方向)に移動させるための傾斜部71bとよりなる。
【0085】
また、係合用爪車70を支持する固定部44Aは、操作ハンドル19の下方に延在する弁軸18に固定されると共に、半径方向の寸法が操作ハンドル19の直径よりも短く形成されており、係合部44Cが操作ハンドル19の外周より内側に位置するように設けられている。そのため、操作ハンドル19は、固定部44Aから十分に離間しているので、回動操作が良好となり、操作性が向上している。
【0086】
エアシリンダ47は、通常、ピストン52がコイルバネ57のバネ力によりA方向に移動してロッド48の一端48Aが係合用爪車70の爪部71に係合されて弁軸18を回動不可状態にロックする。すなわち、ロッド48の一端48Aは、図17に示すように端部が傾斜部71bに当接し、外周が段部71aに当接した状態で爪部71に係合する。
【0087】
ロッド48は、A,B方向にのみ摺動可能であるので、係合用爪車70の爪部71を開弁方向に回動させようとしても段部71aが一端48Aを摺動方向(A,B方向)と直交する方向に押圧するだけなので、係合用爪車70の回動が制限される。そのため、上記のように係合用爪車70と係合部材44を介して結合された弁軸18は、ロッド48と係合用爪車70の爪部71との係合により開弁方向に回動できないようにロックされる。
【0088】
このようにロッド48の一端48Aが係合用爪車70の爪部71に係合されると、操作ハンドル19を開弁方向(反時計方向)に回動させようとしても段部71aがロッド48の一端48Aに当接して操作ハンドル19の開弁方向への回動が阻止される。
【0089】
しかしながら、操作ハンドル19が閉弁方向(時計方向)に回動された場合には、爪部71の傾斜部71bがロッド48の一端48Aをロック解除方向(B方向)に押圧するため、ロッド48がB方向に摺動する。従って、操作ハンドル19が閉弁方向(時計方向)に回動操作されると、弁軸18が閉弁方向に回動され、弁軸18に固着された係合用爪車70の爪部71がロッド48の一端48Aを通過して閉弁方向に一つずれた爪部71がロッド48の一端48Aに係合する。
【0090】
すなわち、底弁23は、ロック機構69により開弁操作のみが防止されるものの閉弁操作が可能な状態にロックされているので、例えば底弁23のシート部が磨耗する等の経年変化があった場合でも爪部71を閉弁方向に一つずらして閉弁状態でロックすることができる。
【0091】
また、エアシリンダ47は、エア切換弁64の切り換え動作によりピストン54及びロッド48が駆動される構成である。そのため、エア切換弁64は、ソレノイド64bが励磁されると、空気源65と空気管路63とを連通させてシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aを係合用爪車70の爪部71から離間させて弁軸18のロックが解除される。
【0092】
図18及び図19にロッド48が係合用爪車70の爪部71から離間して弁軸18のロックを解除した状態を示す。
このように、エア切換弁64の切り換え動作によりロッド48の一端48Aを係合用爪車70の爪部71から離間させることができ、油液の荷降ろしを行うハッチに対応するロック機構69のロックを解除させることができる。これにより、当該ハッチの油液を荷降ろしすることが可能となる。
【0093】
図20は本発明のロック機構20の変形例を示す縦断面図、図21は図20中X−X線に沿う横断面図である。ロック機構75の係合部材44は、係合部44Cに係合用歯車76が設けられている。この係合用歯車76は、転位歯車であり、外周には所定ピッチ間隔で形成された複数の歯77を有する。この歯77は、歯先が尖った転位により歯元は標準歯車の歯厚よりも厚くなっており、標準歯車よりも強度が高められていると共に、相手の歯80との噛合が容易となっている。
【0094】
また、係合用歯車76を支持する固定部44Aは、操作ハンドル19の下方に延在する弁軸18に固定されると共に、半径方向の寸法が操作ハンドル19の直径よりも短く形成されており、係合部44Cが操作ハンドル19の外周より内側に位置するように設けられている。そのため、操作ハンドル19は、固定部44Aから十分に離間しているので、回動操作が良好となり、操作性が向上している。
【0095】
エアシリンダ47のロッド48は、一端48Aの先端にコ字状のブラケット78が一体に設けられており、ブラケット78にはロック用歯車79が支持されている。このロック用歯車79は、係合用歯車76の歯77と噛合する歯80が同一ピッチで形成されている。また、ロック用歯車79も上記係合用歯車76と同様な転位歯車であり、標準歯車よりも強度が高められていると共に、相手の歯77との噛合が容易となっている。
【0096】
そして、ロック用歯車79は、ブラケット78の支持腕78a,78bを上下方向に貫通する軸81により回転自在に支持されており、軸81はブラケット78に回転不可状態に固着されている。さらに、軸81とロック用歯車79の軸孔との間には、一方向クラッチ82が介在している。
【0097】
一方向クラッチ82は、ロック用歯車79が係合用歯車76の閉弁方向に対応する方向への回転のみを許容する構成であり、係合用歯車76の開弁方向に対応する方向へは回転しないようになっている。
エアシリンダ47は、通常、ピストン52がコイルバネ57のバネ力によりA方向に移動してロッド48の一端48Aに設けられたロック用歯車79の歯80が係合用歯車76の歯77に噛合する。これにより、ロック用歯車79は係合用歯車76に噛合する。すなわち、ロック用歯車79は一方向クラッチ82により閉弁方向にのみ回転可能に支持されているので、係合用歯車76と一体的に設けられた弁軸18が開弁方向に回動できないようにロックする。
【0098】
しかしながら、操作ハンドル19が閉弁方向(時計方向)に回動された場合には、一方向クラッチ82がロック用歯車79と共に回転するため、弁軸18は閉弁方向に回動される。
すなわち、底弁23は、ロック機構75により開弁操作のみが防止されるものの閉弁操作が可能な状態にロックされているので、例えば底弁23のシート部が磨耗する等の経年変化が生じた場合でも爪部71を閉弁方向に一つずらして閉弁状態でロックすることができる。
【0099】
また、エアシリンダ47は、エア切換弁64の切り換え動作によりピストン54及びロッド48が駆動される構成である。そのため、エア切換弁64は、ソレノイド64bが励磁されると、空気源65と空気管路63とを連通させてシリンダ室55の左室55aにエアを供給する。これより、ピストン54がB方向に移動してロッド48の一端48Aに設けられたロック用歯車79が係合用歯車76から離間して弁軸18のロックが解除される。
【0100】
図22及び図23にロック用歯車79が係合用歯車76から離間して弁軸18のロックを解除した状態を示す。
このように、エア切換弁64の切り換え動作によりロッド48の一端48Aに設けられたロック用歯車79を係合用歯車76から離間させることができ、油液の荷降ろしを行うハッチに対応するロック機構20のロックを解除させることができる。
【0102】
【発明の効果】
上述の如く、上記請求項1記載の発明によれば、ロッドがロック位置に移動している場合には、ロッドの端部が爪車の爪部に係合して弁軸の開弁方向への回動のみを阻止するため、操作ハンドルの回動操作を妨げない位置にロック機構が配設されて操作ハンドルを回動操作する際にロック機構が邪魔にならず、作業性が確保されると共に、ロック状態のときでも閉弁操作が可能となる。従って、底弁のシート部が磨耗した場合でもロック状態を維持したまま閉弁操作することができる。
【0103】
また、請求項2記載の発明によれば、ロッドの端部に一方向クラッチを介して支持された歯車を係合部材のギヤ部に噛合させて弁軸の開弁方向への回動を阻止するため、操作ハンドルの回動操作を妨げない位置にロック機構が配設されて操作ハンドルを回動操作する際にロック機構が邪魔にならず、作業性が確保されると共に、ロック状態のときでも閉弁操作が可能となる。従って、底弁のシート部が磨耗した場合でもロック状態を維持したまま閉弁操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略構成図である。
【図2】タンクローリ車のハッチに積み込まれた油液を荷降ろしする際の様子を示す斜視図である。
【図3】本発明の前提例のロック機構が操作ハンドルの弁軸に取り付けられた状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の前提例のロック機構の構成を拡大して示す構成図である。
【図5】図4中A方向からの矢視図である。
【図6】図4中X−X線に沿う横断面図である。
【図7】ロッドが係合部材から離間して弁軸のロックを解除した状態を示す。
【図8】荷降コンソールのブロック構成図である。
【図9】マスタファイルの記憶内容の一例を示す図である。
【図10】荷降コンソールの正面図である。
【図11】記憶部に記憶されるデータ内容を説明するための図である。
【図12】荷降コンソールの荷降制御回路が実行する処理のフローチャートである。
【図13】図12の処理に続いて実行される処理のフローチャートである。
【図14】図13の処理に続いて実行される処理のフローチャートである。
【図15】本発明のロック機構を示す縦断面図である。
【図16】図15中A方向からの矢視図である。
【図17】図15中X−X線に沿う横断面図である。
【図18】ロッドが係合用爪車の爪部から離間して弁軸のロックを解除した状態を示す縦断面図である。
【図19】図18中X−X線に沿う横断面図である。
【図20】本発明のロック機構の変形例を示す縦断面図である。
【図21】図20中X−X線に沿う横断面図である。
【図22】ロック用歯車が係合用歯車から離間して弁軸のロックを解除した状態を示す縦断面図である。
【図23】図22中X−X線に沿う横断面図である。
【符号の説明】
1〜3 地下タンク
4〜6 液位センサ
7 液面計
9〜11 注油口
12 荷降ろしホース
13〜15 送信部
18(18a〜18g) 弁軸
19(19a〜19g) 操作ハンドル
20(20a〜20g) ロック機構
21 タンクローリ車
22a〜22g ハッチ
23a〜23g 底弁
24a〜24g 底弁センサ
25 第1の吐出口
26 第2の吐出口
27 第1の電磁弁
28 第2の電磁弁
29 荷降コンソール
31 荷降制御回路
44(44a〜44g) 係合部材
44D U字状溝
45(45a〜45g) 軸受部
46(46a〜46g) ブラケット
47(47a〜47g) エアシリンダ
48(48a〜48g) ロッド
54 ピストン
55 シリンダ室
63 空気管路
62 空気供給孔
59 コイルバネ
64 切換弁
64b ソレノイド
69 ロック機構
70 係合用爪車
71 爪部
75 ロック機構
76 係合用歯車
77,80 歯
78 ブラケット
79 ロック用歯車
82 一方向クラッチ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a bottom valve locking device for a tank truck, and more particularly, to a tank truck configured to prevent oil liquid loaded in each of a plurality of hatches from being accidentally unloaded to an underground tank at a delivery destination. The present invention relates to a bottom valve locking device.
[0002]
[Prior art]
As a delivery means for delivering oil liquid from an oil tank station to a gas station or the like, a tank truck is generally used.
The tank of a tank truck is divided into a plurality of hatches. Each hatch has gasoline according to the order of the delivery destination, for example, gasoline for the first hatch, light oil for the second hatch, kerosene for the third hatch, etc. It is possible to load different types of oils for each hatch. For this reason, when the tank truck arrives at the delivery destination gas station, the driver confirms that the oil type of the underground tank is, for example, gasoline by looking at the nameplate provided near the oil filling port of the underground tank.
[0003]
After that, one end of the unloading hose is connected to the bottom valve outlet of the No. 1 hatch of the tank truck, and the other end is connected to the oil inlet provided in the underground tank for gasoline, for example, the bottom of the hatch of the tank truck. The valve is opened for unloading. Thereafter, the same operation is performed when unloading light oil and kerosene.
[0004]
The operation handle of the bottom valve provided for each hatch is provided at the top of each hatch, and the valve shaft to which the operation handle is attached passes through the hatch and is connected to the bottom valve at the bottom of the hatch. . Therefore, when the tank lorry vehicle arrives at the gas station, the driver opens the valve by turning the operation handle provided at the upper part of the hatch after connecting the unloading hose as described above. As a result, the hydraulic fluid is unloaded from the hatch to the underground tank of the filling station.
[0005]
Conventionally, when opening an operation handle, if an operation handle provided in another hatch that is not connected to an unloading hose is accidentally opened, the hydraulic fluid in that hatch is applied to the ground. It will be discharged. For this reason, each operation handle is provided with a lock mechanism that locks the operation handle itself so that it cannot be normally rotated.
[0006]
In addition, as a conventional locking mechanism,
(1) Using a key to manually unlock the lock mechanism,
(2) Covering the upper and outer circumference of the operation handle with a cup-shaped cover, which prevents the operation handle from being turned. 90 ° horizontal direction after the actuator is driven to lift the cover when unloading (3) A ring-shaped frame is placed on the outer periphery of the operation handle so that the operation handle cannot be rotated. The actuator is driven when unloading the ring There are things that lower the frame and unlock it.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, the above conventional (1) needs to manage keys for each hatch, and is troublesome because a plurality of keys must be carried around. In addition, an unloading hose is accidentally connected for manual operation. There was a risk that another hatch that was not unlocked the locking mechanism.
[0008]
In addition, since the conventional (2) is configured to cover the upper and outer periphery of the operation handle with a cup-shaped cover, there is a cover beside the driver when turning the operation handle after unlocking. There is a problem that it is difficult to operate.
Further, the conventional method (3) also has a problem that when the operation handle is rotated after the lock is released, there is a ring-shaped frame body below the operation handle, so that the rotation operation is difficult.
[0009]
Accordingly, an object of the present invention is to provide a bottom valve locking device for a tank truck that solves the above problems.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above problems, the present invention has the following features.
The invention of
The locking mechanism is
Attached to the valve stem of the operating handle,Claw wheel having a claw portion on the outer peripheryWhen,
Claw part of the claw wheelEngaged withRegulating the rotation direction of the claw wheelThe rod,
An actuator that moves the rod to the locked position or unlocked position,
When the rod has moved to the locked position,The end of the rod isEngage with the claw portion of the claw wheel to prevent only the rotation of the valve shaft in the valve opening direction.It is characterized by this.
[0013]
Therefore, the claims1According to the described invention,If the rod has moved to the locked position,The end of the rod isEngages with the claw portion of the claw wheel to prevent only the valve shaft from turning in the valve opening direction.Therefore, the lock mechanism is disposed at a position that does not hinder the rotation operation of the operation handle, and the lock mechanism does not get in the way when the operation handle is rotated, and workability is ensured.Even when the seat portion of the bottom valve is worn, the valve can be closed while maintaining the locked state.
[0014]
The invention of claim 2A plurality of bottom valves provided in each of the hatches of the tank truck, a plurality of operation handles provided on the top of each hatch for opening and closing each bottom valve, and the respective operation handles being made non-rotatable. A bottom valve locking device for a tank truck that has a plurality of locking mechanisms that are individually locked for unlocking and an unlocking means that unlocks one locking mechanism provided in the hatch when the hydraulic fluid of the hatch is unloaded. In
The locking mechanism is
A gear portion is provided on the outer periphery, and an engagement member attached to the valve shaft of the operation handle;
A rod engaged with the engaging member;
End of the rodProvided in, Gears supported for rotation in only one direction via a one-way clutchAnd consist of
The gear is engaged with a gear portion of the engagement member to prevent the valve shaft from rotating in the valve opening direction.
[0015]
Therefore, the claims2According to the described invention, the operation handle is provided to engage the gear supported by the end portion of the rod via the one-way clutch with the gear portion of the engaging member to prevent the valve shaft from rotating in the valve opening direction. When the lock mechanism is disposed at a position that does not hinder the rotation operation of the operation handle and the operation handle is rotated, the lock mechanism does not get in the way and workability is ensured.Even when the seat portion of the bottom valve is worn, the valve can be closed while maintaining the locked state.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 shows a schematic configuration diagram of a gas station and a tank truck.
Underground of the gas station are
[0017]
The
[0018]
Moreover, it is detected that the unloading
[0019]
[0020]
At the bottoms of the hatches 22a to 22g, bottom valves 23a to 23g that are manually opened when the oil liquid loaded in the hatches 22a to 22g is unloaded are provided. The bottom valves 23a to 23g are configured to be opened and closed by operating
[0021]
The bottom valves 23a to 23g are provided with bottom valve sensors 24a to 24g for outputting a valve opening detection signal when the valve is opened.
The first to third bottom valves 23 a to 23 c arranged on the front side (driver's seat side) among the bottom valves 23 a to 23 g are connected in parallel to the
[0022]
Furthermore, a first electromagnetic valve 27 and a second
An unloading
[0023]
FIG. 2 is a perspective view showing a state when the oil liquid loaded on the hatches 22a to 22g of the
In the upper part of each hatch 22a-22g of the
[0024]
When the
[0025]
Figure 3Of the premise of the present inventionFIG. 3 is a perspective view showing a state where the
The lock mechanism 20 (20a to 20g) includes an engagement member 44 (44a to 44g) fixed to the valve shaft 18 (18a to 18g) and a bearing portion 45 (45a to 45g) for bearing the valve shaft 18 (18a to 18g). 45g), bracket 46 (46a to 46g), air cylinder 47 (47a to 47g) fixed to bracket 46 (46a to 46g), and air cylinder 47 (47a to 47g) driven and engaged A rod 48 (48a to 48g) that engages with the member 44 (44a to 44g) and locks the valve shaft 18 (18a to 18g).
[0026]
As described above, the lock mechanism 20 (20a to 20g) is configured to be unlocked by the operation of the rod 48 (48a to 48g) driven by the air cylinder 47 (47a to 47g), and thus has a compact configuration. . Accordingly, the lock mechanism 20 (20a to 20g) is attached between the operation handle 19 (19a to 19g) and the upper surface of the
[0027]
Figure 4Of the premise of the present inventionFIG. 5 is a configuration diagram showing the configuration of the
The engaging
[0028]
The fixed
[0029]
Further, a fixing
[0030]
The
[0031]
Similarly to the
[0032]
The
[0033]
As shown in FIG. 6, the engaging
The
[0034]
An O-
In the
[0035]
The
The
[0036]
FIG. 7 shows a state where the
In this manner, the one
[0037]
The
[0038]
Further, the
[0039]
FIG. 8 is a block diagram of the unloading
The unloading
[0040]
FIG. 9 shows an example of the contents stored in the master file 40.
The
[0041]
FIG. 10 shows a front view of the unloading
On the front side of the unloading
[0042]
The
The reservation data for each vehicle includes the vehicle number for identifying the vehicle, the hatch number for identifying the hatch, the oil type data indicating the oil type for each hatch, the quantity data indicating the quantity loaded for each hatch, and the delivery destination for each hatch. Customer number data to be identified is stored.
[0043]
The
[0044]
Further, the
Next, the unloading control process executed by the unloading control circuit 31 of the unloading
[0045]
When the
Then, one end of the unloading
[0046]
Then, after opening the bottom valve 23a of the hatch 22a, a start button (not shown) provided on the first electromagnetic valve 27 is turned on. When the unloading of the hatch 22a is completed, a stop button (not shown) provided on the first electromagnetic valve 27 is turned on.
[0047]
In step S1 (hereinafter, “step” is omitted), when the
[0048]
Next, in S1a, the solenoid of the
[0049]
Thus, the driver can turn the operation handle 19 of the
In the next S2, when the bottom valves 23a to 23g of the oil type to be unloaded are opened as described above and the valve opening detection signals are output from the bottom valve sensors 24a to 24g, the process proceeds to S3 and is opened. The
[0050]
In the next S4, whether the bottom valve opened among the bottom valves 23a to 23g belongs to the
For example, when the bottom valve 23a of the first hatch 22a loaded with gasoline is opened, the
[0051]
In next S6, it is determined whether or not there is any valve already opened among the bottom valves 23a to 23c provided in the first to third hatches 22a to 22c. In S6, if none of the first to third bottom valves 23a to 23c is opened, the process proceeds to S7 and the other first to seventh hatches 22a to 22g of the bottom valves 23a to 23g are opened. It is determined whether or not it was answered.
[0052]
In S7, when the other bottom valves 23a to 23g of the first to seventh hatches 22a to 22g are not opened, the process proceeds to S8 and the start button (not shown) of the
In S8, when the start button (not shown) of the
[0053]
However, in S9, when the
[0054]
In next S12, it is determined whether or not the oil type of the opened bottom valve hatch matches the oil type of the underground tank to which the
[0055]
However, when the oil type of the hatch 22a matches the oil type of the
[0056]
In S16, as a process during the unloading of the oil liquid, for example, the flow rate of the oil liquid unloaded from the
When the bottom valves 23b to 23g of the other hatches are not opened in S17, the process proceeds to S18, and it is determined whether or not a stop button (not shown) of the
[0057]
However, when a stop button (not shown) of the
[0058]
However, if there is a schedule for unloading with a hatch other than the hatch 22a, the process moves to S21 and the
[0059]
Thus, the driver can turn the operation handle 19 of the
In S21a, it is confirmed that the
[0060]
In S6, for example, when the bottom valve 23b of the
[0061]
In S22, when the bottom valve 23b of the No. 2
[0062]
However, in S22, when the bottom valve 23b of the
[0063]
And it transfers to S16 and continues unloading from the
In S7, when any one of the other bottom valves 23a to 23g of the first to seventh hatches 22a to 22g is opened, the process returns to S3 and the processes of S3 to S7 are executed again.
[0064]
If the start button (not shown) of the
In S24, when the start button (not shown) of the
[0065]
Further, the process of the flowchart shown in FIG. 12 is an unloading process for the
That is, in S4, when one bottom valve opened based on the oil type data of the bottom valves 23a to 23g stored in the master file 40 belongs to the
[0066]
For example, when the bottom valve 23d of the
[0067]
In next S27, it is determined whether or not there is any valve already opened among the bottom valves 23d to 23g provided in the 4th to
[0068]
In S28, when the other bottom valves 23a to 23g of the first to seventh hatches 22a to 22g are not opened, the process proceeds to S29 and the start button (not shown) of the
In S29, when the start button (not shown) of the
[0069]
However, in S30, when the
[0070]
In next S33, it is determined whether or not the oil type of the
[0071]
However, when the oil type of the
[0072]
In S37, as a process during the unloading of the oil liquid, for example, the flow rate of the oil liquid unloaded from the
When the bottom valves 23a to 23c of the other hatches are not opened in S38, the process proceeds to S39 to determine whether or not a stop button (not shown) of the
[0073]
However, when a stop button (not shown) of the
[0074]
However, if there is a plan to unload hatches other than the
[0075]
Thus, the driver can turn the operation handle 19 of the
In S42a, it is confirmed that the
[0076]
In S27, for example, when the bottom valve 23e of the
[0077]
In S43, when the bottom valve 23e of the No. 5
[0078]
However, in S43, when the bottom valve 23e of the
[0079]
And it transfers to S47 and continues unloading from the
In S28, when any of the other bottom valves 23a to 23g of the first to seventh hatches 22a to 22g is opened, the process returns to S3 and the processes of S3, S4, and S26 to S28 are executed again. To do.
[0080]
If the start button (not shown) of the
If the start button (not shown) of the
[0081]
In the above-described embodiment, the
[0082]
In the above embodiment, the
[0083]
In the above embodiment, the air cylinder 27 is used to release the lock of the
FIG.Of the present inventionLock mechanism 20The16 is a longitudinal sectional view, FIG. 16 is an arrow view from the direction A in FIG. 15, and FIG. 17 is a transverse sectional view taken along line XX in FIG. The abovePremiseThe same parts as those in the example are denoted by the same reference numerals, and the description thereof is omitted.
[0084]
The engaging
[0085]
The fixing
[0086]
In the
[0087]
Since the
[0088]
When the
[0089]
However, when the operation handle 19 is rotated in the valve closing direction (clockwise), the
[0090]
That is, the
[0091]
The
[0092]
18 and 19 show a state in which the
As described above, the switching operation of the
[0093]
FIG.Of the present inventionLock mechanism 20ofA longitudinal sectional view showing a modification, FIG. 21 is a transverse sectional view taken along line XX in FIG. The engaging
[0094]
The fixing
[0095]
The
[0096]
The
[0097]
The one-way clutch 82 is configured to allow the
In the
[0098]
However, when the operation handle 19 is rotated in the valve closing direction (clockwise), the one-way clutch 82 rotates together with the
That is, the
[0099]
The
[0100]
22 and 23 show a state where the
As described above, the
[0102]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, when the rod is moved to the lock position, the end of the rod engages with the claw portion of the ratchet wheel in the valve opening direction of the valve shaft. Only the rotation ofTherefore, the lock mechanism is disposed at a position that does not hinder the rotation operation of the operation handle so that the lock mechanism does not get in the way when the operation handle is rotated, and workability is ensured and even when the operation handle is locked. The valve closing operation is possible. Therefore, even when the seat of the bottom valve is worn, the locked state is maintained.Valve closing operationcan do.
[0103]
Claims2According to the described invention, the operation handle is provided to engage the gear supported by the end portion of the rod via the one-way clutch with the gear portion of the engaging member to prevent the valve shaft from rotating in the valve opening direction. The lock mechanism is arranged at a position that does not hinder the rotation of the operation handle, and when the operation handle is rotated, the lock mechanism does not get in the way and workability is ensured. It becomes possible. Therefore, even when the seat of the bottom valve is worn, it remains lockedValve closing operationcan do.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a perspective view showing a state of unloading the oil liquid loaded on the hatch of the tank truck.
[Fig. 3]Of the premise of the present inventionIt is a perspective view which shows the state in which the lock mechanism was attached to the valve shaft of the operation handle.
[Fig. 4]Of the premise of the present inventionIt is a block diagram which expands and shows the structure of a locking mechanism.
5 is a view as seen from the direction of arrow A in FIG. 4;
6 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 7 shows a state in which the rod is separated from the engaging member and the valve shaft is unlocked.
FIG. 8 is a block configuration diagram of the unloading console.
FIG. 9 is a diagram illustrating an example of storage contents of a master file.
FIG. 10 is a front view of the unloading console.
FIG. 11 is a diagram for explaining data contents stored in a storage unit;
FIG. 12 is a flowchart of processing executed by the unloading control circuit of the unloading console.
13 is a flowchart of processing executed subsequent to the processing of FIG.
14 is a flowchart of processing executed subsequent to the processing in FIG.
FIG. 15Of the present inventionLock mechanismTheIt is a longitudinal cross-sectional view shown.
16 is a view as seen from an arrow A direction in FIG.
17 is a transverse sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 18 is a longitudinal sectional view showing a state in which the rod is separated from the claw portion of the engaging ratchet and the valve shaft is unlocked.
19 is a transverse sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 20Of the present inventionLock mechanismofIt is a longitudinal cross-sectional view which shows a modification.
FIG. 21 is a transverse sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 22 is a longitudinal sectional view showing a state where the locking gear is separated from the engaging gear and the valve shaft is unlocked.
23 is a cross-sectional view taken along line XX in FIG.
[Explanation of symbols]
1-3 Underground tank
4-6 Liquid level sensor
7 Level gauge
9-11 Lubrication port
12 Unloading hose
13-15 Transmitter
18 (18a-18g) Valve stem
19 (19a-19g) Operation handle
20 (20a-20g) Lock mechanism
21 tank truck
22a-22g hatch
23a-23g Bottom valve
24a-24g Bottom valve sensor
25 First outlet
26 Second outlet
27 First solenoid valve
28 Second solenoid valve
29 Unloading console
31 Unloading control circuit
44 (44a-44g) engagement member
44D U-shaped groove
45 (45a-45g) Bearing part
46 (46a-46g) Bracket
47 (47a to 47g) Air cylinder
48 (48a ~ 48g) Rod
54 Piston
55 Cylinder chamber
63 Air line
62 Air supply hole
59 Coil spring
64 selector valve
64b solenoid
69 Locking mechanism
70 Claw wheel for engagement
71 Claw
75 Lock mechanism
76 Engaging gear
77,80 teeth
78 Bracket
79 Locking gear
82 One-way clutch
Claims (2)
前記ロック機構は、
前記操作ハンドルの弁軸に取り付けられ、外周に爪部を有する爪車と、
前記爪車の爪部に係合して前記爪車の回転方向を規制するロッドと、
該ロッドをロック位置あるいはロック解除位置に移動させるアクチュエータとからなり、
前記ロッドがロック位置に移動している場合には、前記ロッドの端部が前記爪車の爪部に係合して弁軸の開弁方向への回動のみを阻止することを特徴とするタンクローリ車の底弁ロック装置。A plurality of bottom valves provided in each of the hatches of the tank truck, a plurality of operation handles provided on the top of each hatch for opening and closing each bottom valve, and the respective operation handles being made non-rotatable. A bottom valve locking device for a tank truck that has a plurality of locking mechanisms that are individually locked for unlocking and an unlocking means that unlocks one locking mechanism provided in the hatch when the hydraulic fluid of the hatch is unloaded. In
The locking mechanism is
A claw wheel attached to the valve shaft of the operation handle and having a claw portion on the outer periphery ;
A rod that engages with a claw portion of the claw wheel to regulate the rotation direction of the claw wheel ;
An actuator that moves the rod to the locked position or unlocked position,
When the rod is moved to the lock position, the end portion of the rod engages with the claw portion of the ratchet wheel, and only the rotation of the valve shaft in the valve opening direction is prevented. Tank loli bottom valve lock device.
前記ロック機構は、
外周にギヤ部が設けられ、前記操作ハンドルの弁軸に取り付けられた係合部材と、
該係合部材に係合するロッドと、
前記ロッドの端部に設けられ、一方向クラッチを介して一方向にのみ回転可能に支持された歯車とからなり、
前記歯車が前記係合部材のギヤ部に噛合して弁軸の開弁方向への回動を阻止することを特徴とするタンクローリ車の底弁ロック装置。 A plurality of bottom valves provided in each of the hatches of the tank truck, a plurality of operation handles provided on the top of each hatch for opening and closing each bottom valve, and the respective operation handles being made non-rotatable. A bottom valve locking device for a tank truck that has a plurality of locking mechanisms that are individually locked for unlocking and an unlocking means that unlocks one locking mechanism provided in the hatch when the hydraulic fluid of the hatch is unloaded. In
The locking mechanism is
A gear portion is provided on the outer periphery, and an engagement member attached to the valve shaft of the operation handle;
A rod engaged with the engaging member;
It is provided at the end of the rod, and comprises a gear supported so as to be rotatable only in one direction via a one-way clutch ,
A bottom valve locking device for a tank truck, wherein the gear engages with a gear portion of the engaging member to prevent the valve shaft from rotating in the valve opening direction.
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