JP3760935B2 - Belt tension addition structure in drive transmission mechanism - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動原稿供給装置(以下、ADF装置と言う)のような用紙搬送装置、更に詳しくは、1個のモーターで用紙搬送路上に配設された複数のローラに駆動伝達させる為の駆動伝達機構におけるベルトテンション付加構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電子写真複写機やファクシミリ装置においては、原稿トレーにセットされた原稿を1枚ずつ分離して読取部に向けて給紙するためのADF装置が設けられている。このようなADF装置においては、原稿トレー上から繰出された原稿を1枚ずつ分離して給送する分離ローラ、該分離ローラの下流側に配設され原稿を読取部に向け搬送する搬送ローラ、更には読取部を通過した原稿を排出トレーに排出させる為の排出ローラ等の複数のローラが原稿搬送路上に配設されている。そして、装置のコンパクト化を図るために上記原稿搬送路を倒U字型に湾曲形成して排出トレーを原稿トレーの下に積層するよう構成し、原稿トレーから排出トレーに至る間、原稿をUターン状にガイドするようにしたものも多く採用されるようになった。このようなUターン状の原稿搬送路を備えた装置の場合、結果的に各ローラが近接配置されることになり、したがって、大掛かりな駆動伝達機構を用いずとも、これらのローラを1個のモーターで駆動させることが可能となる。
【0003】
上記のように1個のモーターで、Uターン搬送路上の複数の駆動ローラを駆動させるようにしたADF装置の例として、特許文献1に開示されたものを挙げることができる。この特許文献1においては、ADF装置の本体フレームの一方(リヤフレーム)にモーターブラケットを配置し、このモーターブラケットに取付けられたモーターの出力ギヤから、アイドラギヤやベルト等の駆動伝達機構を介して上記各駆動ローラに駆動伝達されるようになされている。そして、これら駆動伝達機構の大半がリヤフレームとモーターブラケットとの間にコンパクトに組付けられる(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−130782号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記特許文献1に開示されたような駆動伝達機構においては、複数のベルト伝達手段を含み、これらとギヤによる伝達手段とを適宜組み合わせて、上記複数の駆動ローラに対する駆動伝達手段がコンパクトに構成される。そして、このようなベルト伝達手段の場合、一般に、ベルトを常に緊張状態とする為、各ベルト手段毎にテンション付加手段及びこれを支持する為のテンションブラケットが設けられ、また、ベルトの経時的な緩みに対応する為に、テンションプーリー或いはテンションギヤをスプリングにより常時弾力付勢するよう構成される。従って、テンションブラケット或いはスプリングを各ベルト手段毎に設ける必要があり、それだけ部品点数及び部品コストが嵩み、また、上記のようにコンパクトに駆動伝達機構を構成せんとする場合は、その取付スペースを確保することが難しく、設計自由度の制約が生じることにもなる。
【0006】
本発明は上記のような実情に鑑みなされたものであり、スプリングやテンションブラケットの数を減らし、コストの低減を図ると共に、駆動伝達機構をよりコンパクトに構成することができる駆動伝達機構におけるベルトテンション付加構造を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、複数の被回転駆動部に動力伝達させる為に複数のベルト伝達手段を設けて、各ベルト伝達手段の夫々にベルトテンション付加機構を設けてなる装置であって、
請求項1の発明は、上記複数のベルト伝達手段には、夫々のベルトに対するテンション部材を備え、
これら複数のテンション部材は、駆動伝達機構取付用本体フレームに対して、該本体フレームに平行な面域で揺動可能に支持された1つのテンションブラケットに一括して装備され、
該テンションブラケットに対しては、1個の付勢手段により、上記全てのテンション部材をして夫々のベルトに張力を付与するよう、常時付勢されていることを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、複数のテンション部材が一括装備されたテンションブラケットは、1個の付勢手段により常時付勢され、この付勢により各ベルトに張りが付与されるから、従来のように各テンション部材毎にテンションブラケットやスプリング等の付勢手段を設ける必要がなく、部品点数及び部品コストが大幅に削減される。しかも、限られたスペースで、多くのローラ等の被回転駆動部に動力伝達させるには極めて好適であり、その実用価値は大である。
【0009】
請求項2の発明は、上記テンションブラケットが、上記駆動伝達機構を構成する軸の1つを支点として揺動可能に支持されており、
前記テンションブラケットを揺動させることにより、上記全てのテンション部材をして夫々のベルトに張力を付与するよう動作させることを特徴とする。
請求項3の発明は、上記支点となる軸は、上記ベルト部材による動力伝達が直接的になされていない軸であることを特徴とする。
【0010】
前記請求項2、3に記載したように、テンションブラケットを揺動可能に軸支する手段を設けることで、テンションブラケットを揺動可能に支持する支持体として、被回転駆動部のいずれかの駆動軸が充当されることになるから、新たな支持体を不要とし、ここでも部品点数の削減が可能となる。そして、ベルトの回転の円滑性を損なうことなく、ベルトに常に張りを付与し、駆動伝達のロスが低減される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1はファクシミリ装置や複写機、或いはファクシミリと複写の両機能(プリンタ機能も含む)を備えた所謂複合機におけるADF1の要部の縦断面図を示すものである。図例のADF1は、シートものの原稿Dを1枚ずつ搬送しながら、その両面の画像を読み取って、それぞれデジタル信号として出力するための原稿送り装置として構成されている。尚、図1は、紙面奥側がADF1の正面側(フロント側)、紙面手前側が背面側(リヤ側)であることを示している。
【0012】
ADF1の原稿供給口部2aには、原稿トレー2bが該原稿供給口部2aに向かって下方に傾斜するよう着脱自在に装着され、この原稿供給口部2aと原稿トレー2bとにより原稿載置部(用紙載置部)2が構成されている。原稿供給口部2a上には、原稿載置部2に堆積された原稿(用紙)Dを上層部より繰出すピックアップローラ3が配設され、このピックアップローラ3に引き続き、繰出された原稿を1枚ずつ分離して給送する原稿分離装置4が装備されている。該原稿分離装置4は、分離ローラ4aとこの分離ローラ4aの周体に弾接するよう付勢された分離パッド4bからなる。ピックアップローラ3で繰出された原稿は、分離ローラ4aと分離パッド4bとの間に導入され、分離ローラ4aの回転に伴う両者の紙に対する摩擦係数の差により1枚ずつ分離され、下流側に給送される。4cは、分離パッド4bを分離ローラ4aの周体に弾接させる為の圧縮スプリングである。
【0013】
上記原稿分離装置4により1枚ずつ分離された原稿は、Uターン状に形成された原稿搬送路5に沿って順次配設されたレジストローラ6、第1搬送ローラ7及び第2搬送ローラ8によりレジスト搬送されて第1の読取ポイントP1に至り、更に第3搬送ローラ9により第2の読取ポイントP2に給送され、排出ローラ10により排出トレー11に排出される。第1の読取ポイントP1にはプラテン12が配置され、原稿が該プラテン12上を通過する際、このプラテン12の下部に待機された読取走査装置13により原稿表面の画情報が逐次読み取られ、上記のようにデジタル信号として出力される。
【0014】
この読取走査装置13は、蛍光灯或いは冷陰極管からなる光源13aと、複数のミラー13b…と、集光レンズ13cと、CCD(電荷結合素子)13dとよりなり、これらがユニット化され、キャリッジ13e上に搭載されている。光源13aからの照射光は、プラテン12上の読取ポイントP1を通過する原稿により反射され、その後4個のミラー13b…で反射を繰り返し、集光レンズ13cで集光され、CCD13dに入光する(1点鎖線の光路参照)。CCD13dでは、原稿の表面上に描かれた画情報が電気信号に変換され、デジタル信号として出力される。
【0015】
図例の読取走査装置13は、フラットベッドスキャナ(FBS)にも兼用するよう構成されている。即ち、図示を一部省略したが、図1における破断部分の左側にはFBS部14が連成されている。上記キャリッジ13eは、図例ではADF原稿の読取位置に静止された状態を示すが、FBS原稿の読取時には、FBS部14内に移動し、FBS部14内をプラテンガラス15の下面に沿って往復移動し、この往復移動の間、プラテンガラス15上に載置された原稿の画情報が、読取走査装置13によって上記同様に読み取られる。ADF1、原稿トレー2b及び排出トレー11は一体化されてプラテンカバーを構成し、紙面手前側をヒンジ部(不図示)として上下に開閉可能とされている。従って、FBS部14にて原稿読み取りを行う際は、このプラテンカバーを開け、露見したプラテンガラス15上に原稿を載置することによりなされる。
【0016】
上記のように、第1の読取ポイントP1で表面画像が読み取られた原稿は、更に、第3搬送ローラ9により搬送されて第2の読取ポイントP2に至るが、この第2の読取ポイントP2は、搬送原稿の裏面側に配置された密着型イメージセンサ16と、これに接触的に配置されたプラテンローラ17との接触点とされる。即ち、密着型イメージセンサ16とプラテンローラ17との間に導入される原稿は、プラテンローラ17の回転により密着型イメージセンサ16の読取面を摺接しながら給送され、この間原稿の裏面画像が密着型イメージセンサ16により読取られ、電気信号に変換されてデジタル信号として出力される。
【0017】
上記分離ローラ4a、レジストローラ6、第1〜第3搬送ローラ7〜9、プラテンローラ17及び排出ローラ10は、1個のモーター(図2、図3参照)22を駆動源とし、適宜ギヤ或いはベルト等の後記する伝達手段を介し駆動伝達がなされ、また適宜電磁クラッチにより個々にオン・オフ制御がなされるよう構成されている。
【0018】
ピックアップローラ3は、分離ローラ4aの駆動軸4dから駆動伝達されるよう構成される。これを略述すれば、該駆動軸4dにはトルクリミッタ(不図示)を介しフレーム3aが上下揺動可能に取付けられ、このフレーム3aの先側には支軸3bが軸回転可能に支持されている。上記駆動軸4dに取付けられたプーリー4eと、支軸3bに取付けられたプーリー3cとの間にベルト3dが張設されており、駆動軸4dの回転がプーリー4e、ベルト3d及びプーリー3cを介して支軸3bに伝達され、更にこの支軸3bの回転はワンウェイクラッチ(不図示)を介してピックアップローラ3に伝達されるようになされている。
【0019】
斯く構成されたピックアップローラ3は、待機状態ではフレーム3aをして上方に位置し、上記駆動軸4dが正回転(A方向)すると、上記トルクリミッタの作用によりフレーム3aが駆動軸4dを支点として下方に揺動する。この揺動はピックアップローラ3が原稿載置部2上に堆積された原稿Dの最上層部に押当した時に停止するが、駆動軸4dの引続く回転により、上記伝達系(プーリー4e、ベルト3d及びプーリー3c)を介しピックアップローラ3が回転する。このように、駆動軸4dが正回転している間、ピックアップローラ3は堆積原稿Dの最上層部に押当されながら回転するので、原稿Dは最上層部より逐次繰出されて行く。そして、駆動軸4dが一旦停止し逆回転(反A方向)すると、フレーム3aがトルクリミッタの作用により上方に揺動し、その後の駆動軸4dの停止により、待機状態に静止保持される。
【0020】
分離ローラ4aは不図示のワンウェイクラッチを介し駆動軸4dから駆動伝達される。従って、駆動軸4dの正回転により、上記のようにピックアップローラ3から原稿Dが繰出され、繰出された原稿は分離ローラ4aと分離パッド4bとの間に導入され、前記のように1枚ずつ分離されて下流側に給送される。分離ローラ4aから給送された原稿Dは、レジストローラ6によりレジストされて更に下流側に搬送されるが、このレジストローラ6以降の各ローラ7、8、9、17、10の周速は、分離ローラ4a及びピックアップローラ3の周速より大とされ、分離ローラ4aとレジストローラ6との間で原稿のページ間隔を確保するようになされている。従って、分離ローラ4aから給送された原稿Dの先端がレジストローラ6に差し掛かるとその周速度差により、原稿に搬送負荷(引張力)が掛かるが、分離ローラ4a及びピックアップローラ3には上述のように不図示のワンウェイクラッチが組み込まれており、これにより両ローラ4a、3が空回転し、上記搬送負荷が緩和される。
【0021】
レジストローラ6、第1〜第3搬送ローラ7、8、9及び排出ローラ10には、夫々プレッシャーローラ6a、7a、8a、9a及び10aが対設され、原稿はこれらローラにニップされて搬送される。上記分離ローラ4aとこれに連関するピックアップローラ3及びプレッシャーローラ6a、7aは、ヒンジピン18aを支点として上下に開閉可能に枢着されたジャムアクセスカバー18の内側に取付けられている。従って、第2搬送ローラ8に至るまでの原稿搬送路5で原稿ジャムが発生した場合は、このジャムアクセスカバー18を開けることにより、分離パッド4b、レジストローラ6、第1搬送ローラ7との間が開放されるので、ジャム原稿の取出しが容易に行える。
【0022】
また、第2搬送ローラ8、第3搬送ローラ9、これらと対をなすプレッシャーローラ8a、9a、プラテンローラ17及び排出ローラ10は、ADF1を含む前記プラテンカバーの機枠をなす機体フレーム19及びこれに固定された筒状の中間インナーガイドフレーム20に取付けられている。更に、密着型イメージセンサ16及びプレッシャーローラ10aは、機体フレーム19に対しヒンジピン21aを支点として上下に開閉可能に枢着された中間フレーム21に取付けられている。第2搬送ローラ8及び第3搬送ローラ9間でのジャム原稿のジャム解除については後記するが、第3搬送ローラ9以降でのジャム時には、上記ジャムアクセスカバー18を開けた上で中間フレーム21を開ければ、密着型イメージセンサ16とプラテンローラ17との間、及び排出ローラ10とプレッシャーローラ10aとのニップ関係が開放されるから、この部分でのジャム原稿の取出しが容易に行える。
【0023】
図2及び図3は上記各ローラの駆動伝達機構を示し、図2はその正面図(ADF1全体から見れば背面図)であり、図3はその平面図である。23は上記機体フレーム19に固設された駆動伝達機構用の板金製本体フレーム(リヤフレーム)であり、この本体フレーム23に、上記レジストローラ6、第1搬送ローラ7、第2搬送ローラ9、プラテンローラ17及び排出ローラ10の駆動軸6b、7b、9b、17a及び10bの一端部が軸支されている。また、24は板金製のモーターブラケットであり、本体フレーム23に固設されたナット支柱24aにビス24bを螺合することにより、本体フレーム23に対し間隔を隔て固定されている。更に、該モーターブラケット24には、上記各ローラの共通の駆動源であるモーター22が取付けられている。
【0024】
上記各ローラの駆動軸6b、7b、9b、17a及び10bの一端部にはギヤ6c、7c、9c、17b及び10cが取付けられ、これらギヤに対してモーター22の出力ギヤ22aから、アイドラギヤ或いはベルト等を介して駆動伝達される。上記出力ギヤ22aに第1アイドラギヤ25が噛合し、この第1アイドラギヤ25に第2アイドラギヤ26が噛合する。更に、第2アイドラギヤ26に第3アイドラギヤ27が噛合し、これらにより第1の駆動伝達系が確立されるが、この第1の駆動伝達系は、分離ローラ4a専用の駆動伝達系である。即ち、本体フレーム23の上辺部に切欠23aが形成されており、前記ジャムアクセスカバー18を閉めると、分離ローラ4aの駆動軸4dがこの切欠23aに嵌り込んで保持され、該駆動軸4dの一端に取付けられたギヤ4fが第3アイドラギヤ27に噛合して、モーター22の出力ギヤ22aから分離ローラ4aへの回転駆動伝達がなされる。
【0025】
また、上記第1アイドラギヤ25には、第4アイドラギヤ28が噛合し、更に、この第4アイドラギヤ28と第5アイドラギヤ29間に第1タイミングベルト(歯付ベルト、以下同じ)30が張設され、この第5アイドラギヤ29に上記レジストローラ6のギヤ6c及び第1搬送ローラ7のギヤ7cが噛合する。これにより第2の駆動伝達系が確立され、モーター22の出力ギヤ22aから、レジストローラ6及び第1搬送ローラ7に回転動力が伝達される。
【0026】
上記出力ギヤ22aには、更に別の第6アイドラギヤ31が噛合し、この第6アイドラギヤ31と第3搬送ローラ9のギヤ9c間に第2タイミングベルト32が張設されており、これにより第3の駆動伝達系が確立し、出力ギヤ22aから第3搬送ローラ9に回転動力が伝達される。また、第6アイドラギヤ31と第7アイドラギヤ33には第3タイミングベルト34が張設され、該第7アイドラギヤ33には、プラテンローラ17のギヤ17a及び排出ローラ10のギヤ10cが噛合する。これにより第4の駆動伝達系が確立し、出力ギヤ22aからプラテンローラ17及び排出ローラ10に回転動力が伝達される。
【0027】
上記第1〜第7アイドラギヤ25、26、27、28、29、31、33の多くは、多段ギヤで構成され、各ギヤの径(歯数)は、各ロ−ラが所定の周速度になるよう適宜設定される。また、いずれのアイドラギヤも、本体フレーム23にカシメ等により植設固定されたギヤスタッドに軸回転可能に装着され、一部のギヤスタッドは、その他端部がモーターブラケット24に保持されているが、その詳細については後記する。更に、分離ローラ4aへの駆動伝達系における第2アイドラギヤ26、レジストローラ6のギヤ6c及び第3搬送ローラ9のギヤ9cにはそれぞれ電磁クラッチ26a、6d及び9dが付設され、分離ローラ4a、レジストローラ6及び第3搬送ローラ9が個々にオン・オフ制御されるようになされている。尚、図2ではこれら電磁クラッチの図示を省略している。
【0028】
図2において、35a、35b、35cはテンションギヤであり、夫々第1、第2、第3タイミングベルト30、32、34の張り調整機能を奏するものである。これらテンションギヤ35a、35b、35cは、レジストローラ6の駆動軸6bを支点として垂直面域内で揺動可能に取付けられたテンションブラケット35に装備されている。このテンションブラケット35は、引張スプリング35dにより、常時駆動軸6bを中心に反時計方向に弾力付勢されており、これにより各テンションギヤ35a、35b、35cは、夫々第1、第2、第3タイミングベルト30、32、34に作用し、これらを常時緊張状態に維持する。
【0029】
このベルトテンション機構について、図4を参照して更に詳細に説明する。テンションブラケット35は、板金製のプレートから成り、レジストローラ6の駆動軸6bに支持され、該駆動軸6bの軸心を支点として本体フレーム23と平行な面域内で矢視B方向に揺動可能とされている。35fは、テンションブラケット35が駆動軸6bから外れるのを防止する為のクリップ状の止具であり、また駆動軸6bの軸心を曲率中心として開設された円弧状長孔35gと、本体フレーム23に螺装されたねじ35hとにより、テンションブラケット35の上記揺動を許容し且つ揺動範囲を規制すると共に、そのばた付きを抑えるようになされている。
【0030】
テンションギヤ35a、35b、35cは、上記テンションブラケット35に固設されたギヤスタッド35aa、35ba、35caに軸回転可能に夫々嵌装され、Eリング35ab、35bb、35cbにより抜け止めがなされている。引張スプリング35dは、上記テンションギヤ35cのギヤスタッド35caと本体フレーム23との間に弾装されており、これにより、テンションブラケット35は、上記駆動軸6bを中心として反時計方向に弾力付勢される。従って、テンションブラケット35のこの弾力付勢により、テンションギヤ35a、35b、35cは、各々図のX方向、Y方向及びZ方向に付勢されるから、夫々がタイミングベルト30、32、34に張りを付与することになる。そして、各テンションギヤ35a、35b、35cは、タイミングベルト30、32、34の内側に噛合関係で配置されているから、タイミングベルト30、32、34の回転に従動して回転し、これらベルトの回転の円滑性を損なうことなく、その緊張状態を維持する。
【0031】
上記のように、1枚のテンションブラケット35と1本の引張スプリング35dとにより、3本のタイミングベルト30、32、34にテンションを付加させることができるから、部品点数及び部品コストの大幅な削減が可能となり、またその設置スペースも小さく、装置のコンパクト化に寄与する。尚、引張スプリング35dの弾装対象は任意であるが、用紙搬送系の機能上最も重要なローラに関わるテンションギヤとすることが望ましく、図例の搬送系ではプラテンローラ17が回転駆動精度上最も重要であるとの観点から、これに関わるテンションギヤ35cを引張スプリング35dの弾装対象としている。また、テンションブラケット35の揺動支点である上記駆動軸6bから最も遠いことが、引張スプリング35dの弾力発現に有効であり、この点からもテンションギヤ35cを弾装対象とすることが好適である。
【0032】
次に、第2搬送ローラ8への駆動伝達機構について説明する。この伝達機構は、第3搬送ローラ9の駆動軸9bの他端側(ADF1のフロント側)に構成される。即ち、図5は、ADF1のフロント側から見た駆動機構の正面図であり、第3搬送ローラ9の駆動軸9bは、ADF1を横断してフロント側に及び、機体フレーム19に取付けられたフロントフレーム36にそのフロント側端部が保持されている。また、第2搬送ローラ8の駆動軸8bも、そのフロント側端部が、フロントフレーム36に保持されている。そして、両駆動軸9b、8bのフロント側端部には、夫々ギヤ9e及び8cが取付けられ、両ギヤ9e、8cには第4タイミングベルト37が張設され、これにより、第5の駆動伝達機構が確立される。従って、第3搬送ローラ9が上記第3の駆動伝達機構を介して回転駆動すると、この第5の駆動伝達機構により、第2搬送ローラ8が同時に回転駆動する。
【0033】
図5における38は、テンションプーリーであり、引張スプリング38aの弾力付勢力により上記第4タイミングベルト37に作用して該第4タイミングベルト37を常時緊張状態に維持する。また、39はジャム解除用操作ノブであり、その一部が、前記ジャムアクセスカバー18を開放すると装置上面に露出するよう構成されており、第2搬送ローラ8及び第3搬送ローラ9において原稿ジャムが発生した時に、ジャムアクセスカバー18を開けこの操作ノブ39の露出部を回転操作し、第2搬送ローラ8及び第3搬送ローラ9を強制回転させることにより、ジャム原稿を取り出すことができる。第3搬送ローラ9の駆動軸9bには大径のギヤ9fが取付けられ、このギヤ9fと操作ノブ39のギヤ39aとの間に2段のアイドラギヤ40が噛合介在する。
【0034】
また、アイドラギヤ40にはラチェット機構等のワンウェイクラッチ手段(不図示)が組み込まれ、操作ノブ39を矢視方向に回転操作した時には、このワンウェイクラッチ手段のロック作用により、操作ノブ39の回転がアイドラギヤ40及びギヤ9fを介して第3搬送ローラ9に伝達され、更にこの第3搬送ローラ9の回転が第2搬送ローラ8にも伝達される。従って、操作ノブ39の回転操作により、第3搬送ローラ9及び第2搬送ローラ8が強制回転され、この部分でのジャム原稿が繰出されその取出しが可能となる。
【0035】
尚、第3搬送ローラ9の駆動軸9bには前記のように電磁クラッチ9dが付設されており、この電磁クラッチ9dのオフ状態では、第3搬送ローラ9が駆動伝達系から遮断されることになるから、その負荷が掛からず、上記操作ノブ39の操作抵抗にはならないのである。一方、第3搬送ローラ9が駆動モーター22の駆動力を得て、矢視のように正規の回転(原稿搬送方向)がなされる場合には、上記ワンウェイクラッチ手段がアンロック状態となり、操作ノブ39にはその回転力は伝達されない。
【0036】
次に、上記各アイドラギヤの取付構造について述べる。図6は、図2及び図3における第4アイドラギヤ28の取付状態を示す部分切欠拡大図である。本体フレーム23には、ギヤスタッド28Aがその一端をしてカシメ等により固定植設されており、このギヤスタッド28Aにアイドラギヤ28がその軸心回りに回転可能に嵌装されている。アイドラギヤ28は、大径ギヤ28aと小径ギヤ28bとが一体化された2段ギヤに構成され、大径ギヤ28aには前記の通り第1アイドラギヤ25が噛合し、小径ギヤ28bには第1タイミングベルト30が噛合巻回される(図2参照)。
【0037】
ギヤスタッド28Aの他端部(先端部)は、モーターブラケット24に開設された小孔24cに挿入保持されている。アイドラギヤ28は、その長手方向両側が本体フレーム23とモーターブラケット24により規制されることになるから、ギヤスタッド28Aから抜け出る懸念がない。従って、従来の片持支持の場合のように、Eリング等の止具を不要とし、その装着の為の煩わしい作業がなくなり、組立て作業や、メンテナンス時或いはリサイクル時における分解作業も簡易となり、その効率化が図られる。
【0038】
アイドラギヤ28、即ち大径ギヤ28aのモーターブラケット24側端部に、該端部より小径の凸部28cが形成されている。この凸部28cは、アイドラギヤ28の回転に伴うアイドラギヤ28の端面とモーターブラケット24の盤面との摺接面積を小さくするものであり、これにより摺接音が小さくなり、また摩擦抵抗が小さくなることによりアイドラギヤ28の回転の円滑性も保たれる。尚、この凸部28cに代え、モーターブラケット24の内面にアイドラギヤ28の端部より小径の絞り加工による隆起部を形成したり、更にこの凸部や隆起部に代えてアイドラギヤ28とモーターブラケット24との間に適宜ワッシャを介在させたりすることも可能である。
【0039】
図2では、上記第4アイドラギヤ28と同様の取付構造が、第1アイドラギヤ25、第3アイドラギヤ27、第6アイドラギヤ31及び第7アイドラギヤ33にも適用されており、モーターブラケット24の大きさとも関連して、この適用個数を適宜定めることにより、低コスト化、組立て作業等の作業効率化を図ることができる。特に、図例のようにUターン状に原稿を搬送する場合は、各ローラが狭いスペース内に集約されるから、モーターブラケット24で多くのギヤスタッドを保持させることが可能となり、そのコンパクト化及び低コスト化に大きく寄与する。
【0040】
また、第1アイドラギヤ25及び第6アイドラギヤ31は、モーター22の出力ギヤ22aから最初に動力が伝達されるものであり、上記のように、ギヤスタッド28Aの先端部をモーターブラケット24の小孔24cに保持させる構造をこれらアイドラギヤ25、31の取付構造にも適用すれば、各ギヤスタッド25A、31Aの先端部が位置決めピンとなり、このピンを介してこれらギヤスタッド25A、31Aが強固に固定されることになる。従って、出力ギヤ22aから大きな動力が第1アイドラギヤ25及び第6アイドラギヤ31に負荷されても、駆動力伝達の際のスタッド25A、31Aの逃げが防止され、伝達ロスを低減させることができる。
【0041】
図1において、41は用紙先端揃え用シャッタであり、待機状態の時には、原稿載置部2上に突出し、原稿トレー2b上にセットされる原稿Dの先端を揃えることが可能とされている。このシャッタ41は、レジストローラ6の回転に連動して上下揺動するリンク機構(一部図示省略)42に設けられており、このリンク機構42の上下揺動により原稿載置部2上に出没するよう構成されている。このように、レジストローラ6に機械的に連動させて、シャッタ41を原稿載置部2上に出没させるようにしているから、ソレノイド等の高価な電気部品を用いることなく簡易に構成することができる。
【0042】
尚、上記実施形態ではADFにおける例を述べたが、これに限らず各種画像形成装置における記録紙の給紙装置にも、本発明が適用され得ることは言うまでもない。また、ベルト伝達手段としてタイミングベルトを用いた例について述べたが、普通の駆動伝達用平ベルトであってもよい。更に、テンション部材としては、テンションギヤに代え、テンションプーリー或いはベルトに摺接するべくテンションブラケットに突設された突起でもよく、加えてベルトの外側に配置されるものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明のベルトテンション付加構造においては、従来のように各テンション部材毎にテンションブラケットやスプリング等の付勢手段を設ける必要がなく、部品点数及び部品コストが大幅に削減される。しかも、Uターン搬送路に沿って多くのローラを配設する原稿搬送系に動力伝達させるような場合には、その省スペース化及びコンパクト化に大きく寄与し、その実用価値は大である。また、請求項2の発明においては、ベルトの回転の円滑性を損なうことなく、ベルトに常に張りを付与し、駆動伝達のロスが低減される。更に、請求項3の発明においては、テンションブラケットを揺動可能に支持する支持体として、被回転駆動部のいずれかの駆動軸が充当されることになるから、新たな支持体を不要とし、ここでも部品点数の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ADFと走査装置の要部を示す縦断面図である。
【図2】 各ローラの駆動伝達機構を示す正面図である。
【図3】 同平面図である。
【図4】 ベルトテンション機構の詳細を示す説明図である。
【図5】 一連の駆動伝達機構の一部を示す正面図である。
【図6】 アイドラギヤの取付構造の一例を示す部分切欠拡大図である。
【符号の説明】
1 ADF(用紙搬送装置)
6、7、8、9,10、17 被回転駆動部
22 駆動モーター
23 本体フレーム
30、32、34 タイミングベルト(ベルト伝達手段)
35 テンションブラケット
35a、35b、35c テンションギヤ(テンション部材)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a sheet conveying apparatus such as an automatic document feeder (hereinafter referred to as an ADF apparatus), and more specifically, a drive for transmitting a drive to a plurality of rollers arranged on a sheet conveying path by a single motor. The present invention relates to a belt tension adding structure in a transmission mechanism.
[0002]
[Prior art]
In general, an electrophotographic copying machine and a facsimile apparatus are provided with an ADF apparatus for separating originals set on an original tray one by one and feeding them to a reading unit. In such an ADF apparatus, a separation roller that separates and feeds the documents fed from the document tray one by one, a conveyance roller that is disposed on the downstream side of the separation roller and conveys the document toward the reading unit, Further, a plurality of rollers such as discharge rollers for discharging the document that has passed through the reading unit to the discharge tray are disposed on the document conveyance path. In order to reduce the size of the apparatus, the document transport path is formed in a curved U shape so that the discharge tray is stacked under the document tray. Many of them are designed to be guided in turns. In the case of an apparatus having such a U-turn-like document conveyance path, the rollers are consequently arranged close to each other. Therefore, these rollers can be connected to one piece without using a large drive transmission mechanism. It can be driven by a motor.
[0003]
As an example of the ADF apparatus in which a plurality of driving rollers on the U-turn conveyance path are driven by one motor as described above, the one disclosed in Patent Document 1 can be exemplified. In this Patent Document 1, a motor bracket is arranged on one (rear frame) of the main body frame of the ADF device, and the motor output gear attached to the motor bracket is used to drive the above-mentioned through a drive transmission mechanism such as an idler gear or a belt. Drive is transmitted to each drive roller. Most of these drive transmission mechanisms are compactly assembled between the rear frame and the motor bracket (see, for example, Patent Document 1).
[0004]
[Patent Document 1]
JP 2001-130782 A
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The drive transmission mechanism as disclosed in Patent Document 1 includes a plurality of belt transmission means, and a drive transmission means for the plurality of drive rollers is configured in a compact manner by appropriately combining these with a transmission means using gears. The In the case of such belt transmission means, generally, in order to keep the belt always in tension, a tension applying means and a tension bracket for supporting the belt are provided for each belt means. In order to cope with the loosening, the tension pulley or the tension gear is configured to be constantly elastically urged by a spring. Therefore, it is necessary to provide tension brackets or springs for each belt means, which increases the number of parts and the cost of the parts. In addition, when the drive transmission mechanism is configured compactly as described above, the installation space is reduced. It is difficult to ensure, and the design freedom is restricted.
[0006]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and is intended to reduce the number of springs and tension brackets, reduce the cost, and belt tension in the drive transmission mechanism that can make the drive transmission mechanism more compact. An additional structure is provided.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is an apparatus in which a plurality of belt transmission means are provided to transmit power to a plurality of rotational drive units, and a belt tension adding mechanism is provided for each belt transmission means,
In the invention of claim 1, the plurality of belt transmission means include tension members for the respective belts,
The plurality of tension members are collectively mounted on one tension bracket that is swingably supported in a surface area parallel to the main body frame with respect to the main body frame for mounting the drive transmission mechanism.
The tension bracket is always urged by one urging means so as to apply all the tension members to apply tension to each belt.
[0008]
According to the above configuration, the tension bracket equipped with a plurality of tension members is always urged by one urging means, and tension is applied to each belt by this urging. There is no need to provide an urging means such as a tension bracket or a spring for each tension member, and the number of parts and parts cost are greatly reduced. Moreover, it is extremely suitable for transmitting power to a rotationally driven portion such as many rollers in a limited space, and its practical value is great.
[0009]
In the invention of
By swinging the tension bracket, all the tension members are operated so as to apply tension to the respective belts.
The invention according to
[0010]
As described in the second and third aspects, by providing means for pivotally supporting the tension bracket so as to swing, the drive of any of the rotational drive parts can be used as a support that supports the tension bracket so as to swing. Since the shaft is allocated, a new support is not required, and the number of parts can be reduced here. Further, tension is always applied to the belt without impairing the smoothness of the rotation of the belt, and the loss of drive transmission is reduced.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 shows a longitudinal sectional view of a main part of an ADF 1 in a facsimile machine, a copying machine, or a so-called multi-function machine having both facsimile and copying functions (including a printer function). The ADF 1 shown in the figure is configured as a document feeding device for reading images on both sides of a sheet of document D conveyed one by one and outputting them as digital signals. 1 shows that the back side of the paper is the front side (front side) of the ADF 1, and the front side of the paper is the back side (rear side).
[0012]
A
[0013]
Documents separated one by one by the
[0014]
The reading
[0015]
The reading
[0016]
As described above, the original whose surface image has been read at the first reading point P1 is further conveyed by the third conveying
[0017]
The
[0018]
The
[0019]
The
[0020]
The
[0021]
[0022]
The second conveying roller 8, the third conveying
[0023]
2 and 3 show a drive transmission mechanism for each of the above rollers, FIG. 2 is a front view thereof (a rear view when viewed from the whole ADF 1), and FIG. 3 is a plan view thereof.
[0024]
[0025]
A
[0026]
A further
[0027]
Most of the first to seventh idler gears 25, 26, 27, 28, 29, 31, 33 are composed of multi-stage gears, and the diameter (number of teeth) of each gear is such that each roller has a predetermined peripheral speed. It is set as appropriate. Each idler gear is rotatably mounted on a gear stud that is planted and fixed to the
[0028]
In FIG. 2,
[0029]
The belt tension mechanism will be described in more detail with reference to FIG. The
[0030]
The tension gears 35a, 35b, and 35c are respectively fitted to gear studs 35aa, 35ba, and 35ca fixed to the
[0031]
As described above, since tension can be applied to the three
[0032]
Next, a drive transmission mechanism for the second transport roller 8 will be described. This transmission mechanism is configured on the other end side (front side of ADF 1) of the
[0033]
[0034]
The
[0035]
The
[0036]
Next, the mounting structure of each idler gear will be described. FIG. 6 is a partially cutaway enlarged view showing an attachment state of the
[0037]
The other end (tip) of the
[0038]
A
[0039]
In FIG. 2, the same mounting structure as that of the
[0040]
In addition, the
[0041]
In FIG. 1,
[0042]
In the above-described embodiment, an example of ADF has been described. Needless to say, the present invention can also be applied to a recording paper feeding device in various image forming apparatuses. Further, although an example in which a timing belt is used as the belt transmission means has been described, a normal drive transmission flat belt may be used. Further, as the tension member, instead of the tension gear, a tension pulley or a protrusion protruding from the tension bracket to be brought into sliding contact with the belt may be used, and in addition, the tension member may be disposed outside the belt.
[0043]
【The invention's effect】
In the belt tension adding structure of the present invention, there is no need to provide a biasing means such as a tension bracket or a spring for each tension member as in the prior art, and the number of parts and parts cost are greatly reduced. In addition, when power is transmitted to the document conveying system in which many rollers are arranged along the U-turn conveying path, it greatly contributes to space saving and compactness, and its practical value is great. In the invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view showing main parts of an ADF and a scanning device.
FIG. 2 is a front view showing a drive transmission mechanism of each roller.
FIG. 3 is a plan view of the same.
FIG. 4 is an explanatory view showing details of a belt tension mechanism.
FIG. 5 is a front view showing a part of a series of drive transmission mechanisms.
FIG. 6 is a partially cutaway enlarged view showing an example of an idler gear mounting structure.
[Explanation of symbols]
1 ADF (paper transport device)
6, 7, 8, 9, 10, 17 Rotated drive unit
22 Drive motor
23 Body frame
30, 32, 34 Timing belt (belt transmission means)
35 Tension bracket
35a, 35b, 35c Tension gear (tension member)
Claims (3)
上記複数のベルト伝達手段には、夫々のベルトに対するテンション部材を備え、
これら複数のテンション部材は、駆動伝達機構取付用本体フレームに対して、該本体フレームに平行な面域で揺動可能に支持された1つのテンションブラケットに一括して装備され、
該テンションブラケットに対しては、1個の付勢手段により、上記全てのテンション部材をして夫々のベルトに張力を付与するよう、常時付勢されていることを特徴とする駆動伝達機構におけるベルトテンション付加構造。A device comprising a plurality of belt transmission means for transmitting power to a plurality of driven drive parts, and a belt tension adding mechanism provided for each belt transmission means,
The plurality of belt transmission means include tension members for the respective belts,
The plurality of tension members are collectively mounted on one tension bracket that is swingably supported in a surface area parallel to the main body frame with respect to the main body frame for mounting the drive transmission mechanism.
The belt in the drive transmission mechanism, wherein the tension bracket is always urged by one urging means so as to apply all the tension members to apply tension to each belt. Tension added structure.
前記テンションブラケットを揺動させることにより、上記全てのテンション部材をして夫々のベルトに張力を付与するよう動作させることを特徴とする請求項1に記載の駆動伝達機構におけるベルトテンション付加構造。The tension bracket is swingably supported with one of the shafts constituting the drive transmission mechanism as a fulcrum,
2. The belt tension adding structure in a drive transmission mechanism according to claim 1, wherein the tension bracket is swung to operate all the tension members so as to apply tension to each belt.
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