JP3760746B2

JP3760746B2 - Desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper

Info

Publication number: JP3760746B2
Application number: JP2000282505A
Authority: JP
Inventors: 龍夫永井; 正典川島; 良弘黒山
Original assignee: Nippon Paper Industries Co Ltd
Current assignee: Nippon Paper Industries Co Ltd
Priority date: 2000-09-18
Filing date: 2000-09-18
Publication date: 2006-03-29
Anticipated expiration: 2020-09-18
Also published as: JP2002086909A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、感圧複写紙用減感インキに関するものであり、特に減感性能とウェットオフセット時の印刷作業性に優れた感圧複写紙用減感インキに関する。
【０００２】
【従来の技術】
感圧複写紙は、電子供与性の殆ど無色の有機化合物（以下発色剤という）等を溶解した油状物質を内包するマイクロカプセルを主成分とする発色剤マイクロカプセル組成物を基紙の片面に塗工した上用紙と、基紙の片面に前記発色剤と接触したときに呈色する電子受容性化合物（以下顕色剤という）を主成分とする顕色剤組成物を塗工し、かつもう一方の面に発色剤マイクロカプセル組成物を塗工した中用紙と、基紙の片面に顕色剤組成物を塗工した下用紙からなる。一般に上用紙−下用紙あるいは上用紙−中用紙−下用紙の順に、発色剤マイクロカプセル組成物塗工面と顕色剤組成物塗工面とが接するように組み合わせセットにして使用され、筆圧、プリンター等の圧力によりマイクロカプセルが破壊され、発色剤を溶解した油が顕色剤層に転移し、顕色剤と反応することによって発色するようになっている。また、基紙の同一面に発色剤マイクロカプセルと顕色剤とを塗工し、１枚で感圧記録可能とした自己発色型感圧複写紙もその一形態として知られている。
【０００３】
感圧複写紙が前述したようにセットされ使用される場合、１枚目の上用紙に記入した文字等がその下にある中用紙及び下用紙の一部分に複写されないようにすることがある。このような場合、中用紙及び下用紙の顕色剤層の一部分の発色を阻害するために、顕色剤の活性を抑制する働きを有する減感剤を樹脂等と共にインキ化し印刷する方法がある。
【０００４】
このような減感剤及び減感インキに関しては、数多くの特許が出願、公開されている。特に減感剤としてＮ−アミノエチルピペラジン誘導体を使用した技術が、特公平５−１５１９１号公報、特開昭６２−５９０７８号公報、特開平２−８４４７０号公報、特開平３−２２２７９２号公報、特開平３−２５００７２号公報、特開平３−２８８６８７号公報、特開平４−３１０７８６号公報に開示されている。また、特開昭６３−１３９７８１号公報にはウェットオフセット印刷用と考えられるインキに関する技術を開示している。しかし、最近の印刷機の高速化には目覚ましいものがあり、インキの印刷作業性への要求も厳しくなってきている。
【０００５】
オフセット印刷は、いわゆる湿し水を使用するウェットオフセットと「水なし平版」に代表されるドライオフセットがある。ウェットオフセットは、水と油の性質の違いを巧みに利用したもので、版の疎水性の部分にインキがのり、ブランケットを介して紙へと転写される。この時インキの疎水性が不充分であると、インキが版の親水性の非画線部に付着する版汚れを起こしたり、湿し水を供給する水元ロール等にインキが絡むロール汚れを起こしたりすることがある。そして印刷機の高速化に伴って、印刷不良によるロスは大きな問題となり、インキの印刷作業性に関する要求は厳しくなっている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前述した減感インキの問題点を解決し、優れた減感性能とウェットオフセット時の印刷作業性のバランスを有する感圧複写紙用減感インキを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の課題は、少なくとも減感剤及び樹脂から成る感圧複写紙用減感インキにおいて、該減感剤がＮ−アミノエチルピペラジンにブチレンオキサイドを付加した化合物であり、そのアミン価が１９５〜２２０ｍｇＫＯＨ／ｇであり、かつ該樹脂の軟化点が８０〜１２０℃であることを特徴とする感圧複写紙用減感インキにより達成された。
【０００８】
即ち、従来から減感剤として使用されていたＮ−アミノエチルピペラジンにブチレンオキサイドを付加した化合物であっても、そのアミン価により減感性能及び印刷作業性が異なる。本発明者らはこの知見に基づき、さらに減感性能及び印刷作業性のバランスという観点から、アミン価が１９５〜２２０ｍｇＫＯＨ／ｇであるものが優れており、かつ樹脂の軟化点が８０〜１２０℃の場合に、特に優れていることを見出した。
【０００９】
本発明で用いられる減感剤において、減感性能を発揮するのはＮ−アミノエチルピペラジンのアミノ基であると考えられ、減感性能を向上させるためにはアミン価の高い減感剤を使用することが有効である。アミン価は、アミン化合物の官能性の指標として用いられる数値であり、一般的には試料１ｇ中に含まれる全塩基性窒素を中和するのに必要な過塩素酸と当量の水酸化カリウムのｍｇ数と定義されている。簡単にいえば、単位分子量当たりのアミノ基の個数ということができる。
【００１０】
本発明で用いられるＮ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物は、そのＮ−アミノエチルピペラジン１モルに対するブチレンオキサイドの付加モル数によってアミン価が変わる。通常、付加モル数が小さいほどアミン価が高くなり、付加モル数が大きいほどアミン価は低くなる。そして、付加モル数が大きいほど、つまりアミン価が低いほど疎水性は高くなるが、アミン価が低すぎると減感性能の低下を招く。一方、アミン価が１７０ｍｇＫＯＨ／ｇを越えるような場合は、親水性が高くなり、印刷時のインキの乳化が起こり易くなって安定した作業性が確保できない。本発明におけるアミン価は、１９５〜２２０ｍｇＫＯＨ／ｇであり、付加モル数にしておおよそ１０〜９に相当する。本発明の範囲であることにより、非常に優れた減感性能を得ることができるが、しかし、印刷作業性については必ずしも十分な性能が得られない。
【００１１】
そこで本発明は、減感インキ中に含有される樹脂の軟化点が、減感性能及び印刷作業性に影響を与える重要な因子であることを見出し、アミン価１９５〜２２０ｍｇＫＯＨ／ｇであるとき、軟化点８０〜１２０℃の樹脂を用いることによって、課題を解決したものである。本発明において優れた効果が得られる理由は明らかでないが、インキ中の樹脂による粘弾性的な作用と関係すると考えられる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
Ｎ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物の添加量としては、少なすぎると十分な減感性能が得られにくく、多すぎると印刷作業性が低下する傾向がある。本発明においては、全インキ中の３５〜５５重量％、好ましくは３９〜５０重量％添加することが望ましい。
【００１３】
本発明に使用される樹脂としては、軟化点が８０〜１２０℃であれば特に制限されないが、中でもマレイン化ロジン、ロジンエステル等を使用した場合、非常に優れた品質の減感インキが得られ好ましい。特にマレイン化ロジンは好適である。マレイン化ロジンとは、ロジンに無水マレイン酸を反応させた樹脂である。その他の樹脂としては、水素化ロジンエステルが挙げられる。また、印刷作業性は樹脂の添加量によっても左右され、本発明では全インキ中の１４〜３０重量％、好ましくは１６〜２８重量％添加することが適当である。
【００１４】
減感インキ中に含まれる他の成分としては、通常、乾性油、顔料、助剤等がある。乾性油としては、アマニ油、キリ油、エノ油等が挙げられる。添加量としては、０．５〜３重量％、好ましくは１〜２重量％である。顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、カオリン、タルク、シリカ等の白色顔料が用いられる。添加量としては、１７〜３２重量％、好ましくは２０〜２８重量％である。助剤としては、石油系溶剤類、ワックス類が挙げられる。本発明では、物性調整、特に疎水性を調整するために、石油系溶剤を５〜１０重量％添加することが望ましい。
【００１５】
減感インキの調製方法は、減感剤と樹脂とを１１０〜１２０℃で溶融した後、室温まで冷却し顔料と助剤等を添加し、３本ロールで混練することにより得られる。
【００１６】
また、減感インキの粘度とタックも印刷作業性に大きく関与している。本発明においては、インキの２３℃における粘度が３０，０００〜７０，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが５〜７の範囲のものが望ましい。この理由の詳細については不明であるが、ロールへの絡み等に粘弾性的挙動が関与しているためと考えられる。
【００１７】
【実施例】
以下に本発明の実施例を挙げて具体的に説明するが、これにより限定されるものではない。尚、実施例、比較例中の部は重量部を示す。表中の評価は下記の基準で実施した。
▲１▼粘度
２３℃にてＢ型粘度計の＃４ローターで回転数６ｒｐｍで測定した。
▲２▼タック
３０℃にてインコメーターで回転数４００ｒｐｍで測定した。
▲３▼減感性能
減感インキをＲＩ印刷機で盛り量２．０ｇ／ｍ²で下用紙に印刷し、黒発色上用紙と合わせ筆記して発色状態から判定した。
◎：完全に発色していない
○：殆ど発色していない
△：わずかに発色が見られる
×：かなり多くの部分で発色が見られる
▲４▼印刷作業性
減感インキをフォーム輪転機（ミヤコシＭＶＦ）にて印刷速度１１０ｍ／分で、３０００ｍ印刷した時の水元ロールの汚れ及び湿し水の白濁の程度から判定した。
○：水元ロールの汚れが殆どなく、湿し水の白濁も殆どない
△：水元ロールの軽度の汚れ、及び／又は湿し水の軽度の白濁がある
×：水元ロールの汚れがあり、湿し水の白濁もある
▲５▼セットオフ
減感インキをＲＩ印刷機で盛り量２．０ｇ／ｍ²で下用紙に印刷し、他の未処理の下用紙と合わせ、３０ｇ／ｃｍ²で５日後、未処理の下用紙に減感チェッカー（青染料溶液）を噴霧して発色状態から減感インキの転移を判定した。
○：減感インキが転移していない
△：わずかに減感インキの転移が見られる
×：かなり多くの部分で減感インキの転移が見られる
【００１８】
［実施例１］
Ｎ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物（アミン価：１９８ｍｇＫＯＨ／ｇ）４０部、軟化点９５℃のマレイン化ロジン（商品名：トラフィックス４１０２、荒川化学工業株式会社製）２１部を１２０℃で加熱溶融し、室温まで冷却後酸化チタン２５部、シリカ２部、石油系溶剤１０部、アマニ油１部、ワックス（ポリエチレン系）１部を添加し３本ロールで混練し、２３℃における粘度が３５，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが５．３の減感インキを得た。
【００１９】
［実施例２］
Ｎ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物をアミン価：１９８ｍｇＫＯＨ／ｇの代わりに、アミン価：２１７ｍｇＫＯＨ／ｇのものを使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４０，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが６．８の減感インキを得た。
【００２０】
［実施例３］
軟化点９５℃のマレイン化ロジンの代わりに、軟化点１１０℃のロジンエステル（商品名：ペンセルＡ、荒川化学工業株式会社製）を使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４５，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが６．５の減感インキを得た。
【００２１】
［実施例４］
軟化点９５℃のマレイン化ロジン２１部、酸化チタン２５部の代わりに、軟化点８５℃のロジンエステル（商品名：エステルガムＡＡＬ、荒川化学工業株式会社製）２７部、酸化チタン１９部を使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が６５，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが７．０の減感インキを得た。
【００２２】
［比較例１］
Ｎ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物をアミン価：１９８ｍｇＫＯＨ／ｇの代わりに、アミン価：１８３ｍｇＫＯＨ／ｇのものを使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４０，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが６．４の減感インキを得た。
【００２３】
［比較例２］
Ｎ−アミノエチルピペラジンのブチレンオキサイド付加物をアミン価：１９８ｍｇＫＯＨ／ｇの代わりに、アミン価：３００ｍｇＫＯＨ／ｇのものを使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４０，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが７．０の減感インキを得た。
【００２４】
［比較例３］
軟化点９５℃のマレイン化ロジンの代わりに、軟化点１２５℃の脂環族飽和炭化水素樹脂（商品名：アルコンＰ−１２５、荒川化学工業株式会社製）を使用したこと以外は、実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４５，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが６．６の減感インキを得た。
【００２５】
［比較例４］
軟化点９０〜１００℃のマレイン化ロジンの代わりに、軟化点６５℃の脂環族飽和炭化水素樹脂（商品名：アルコンＰ−７０、荒川化学工業株式会社製）を使用したこと以外は実施例１と同様にして、２３℃における粘度が４５，０００ｍＰａ・ｓ、３０℃におけるタックが５．７の減感インキを得た。
【００２６】
【表１】
表１

【００２７】
【発明の効果】
本発明によれば、優れた減感性能とウェットオフセット時の印刷作業性のバランスを有する感圧複写紙用減感インキが得られる。[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper, and more particularly to a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper that is excellent in desensitizing performance and printing workability during wet offset.
[0002]
[Prior art]
Pressure-sensitive copying paper is coated on one side of a base paper with a color former microcapsule composition composed mainly of microcapsules containing an oily substance in which an electron-donating almost colorless organic compound (hereinafter referred to as a color former) is dissolved. Coating the processed upper paper and a developer composition mainly composed of an electron-accepting compound (hereinafter referred to as a developer) that develops color when contacted with the color former on one side of the base paper; It consists of a middle sheet coated with the color former microcapsule composition on one side and a lower sheet coated with the developer composition on one side of the base paper. Generally used as a combination set so that the coated surface of the color former microcapsule composition and the coated surface of the developer composition are used in the order of upper sheet-lower sheet or upper sheet-middle sheet-lower sheet. The microcapsules are destroyed by pressure such as, and the oil in which the color former is dissolved transfers to the developer layer and develops color by reacting with the developer. A self-coloring type pressure-sensitive copying paper in which a color developer microcapsule and a color developer are coated on the same surface of a base paper so that pressure-sensitive recording can be performed with one sheet is also known as one form.
[0003]
When the pressure-sensitive copying paper is set and used as described above, characters or the like written on the first upper sheet may not be copied to a part of the middle sheet and the lower sheet below. In such a case, in order to inhibit the color development of a part of the developer layer of the middle sheet and the lower sheet, there is a method in which a desensitizer having a function of suppressing the activity of the developer is inked with a resin or the like and printed. .
[0004]
Many patents have been filed and published for such desensitizers and desensitizing inks. In particular, techniques using an N-aminoethylpiperazine derivative as a desensitizer are disclosed in JP-B-5-15191, JP-A-62-259078, JP-A-2-84470, JP-A-3-222792, It is disclosed in JP-A-3-250072, JP-A-3-288687, and JP-A-4-310786. Japanese Patent Application Laid-Open No. 63-139781 discloses a technique related to ink which is considered to be used for wet offset printing. However, there is a remarkable increase in the speed of recent printing presses, and demands for ink printing workability are becoming stricter.
[0005]
Offset printing includes wet offset using so-called dampening water and dry offset typified by “waterless lithographic printing”. Wet offset is a skillful exploitation of the difference between water and oil properties. Ink is deposited on the hydrophobic part of the plate and transferred to paper via a blanket. If the ink is not sufficiently hydrophobic at this time, the ink may cause stain on the plate that adheres to the hydrophilic non-image area of the plate, or it may cause roll stains involving the ink on the water source roll that supplies dampening water. It may be awakened. As the printing press speeds up, loss due to printing defects has become a major problem, and demands for ink printing workability have become stricter.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned problems of desensitizing ink and to provide a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper having a balance between excellent desensitizing performance and printing workability at the time of wet offset.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
An object of the present invention is a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper comprising at least a desensitizing agent and a resin, wherein the desensitizing agent is a compound obtained by adding butylene oxide to N-aminoethylpiperazine, and its amine value is 195 to 195. This was achieved with a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper, characterized in that it was 220 mg KOH / g and the softening point of the resin was 80-120 ° C.
[0008]
That is, even a compound in which butylene oxide has been added to N-aminoethylpiperazine that has been conventionally used as a desensitizer has different desensitization performance and printing workability depending on its amine value. Based on this knowledge, the present inventors are further superior in that the amine value is 195 to 220 mgKOH / g, and the softening point of the resin is 80 to 120 ° C., from the viewpoint of balance between desensitization performance and printing workability. The case was found to be particularly good.
[0009]
In the desensitizer used in the present invention, it is considered that the amino group of N-aminoethylpiperazine exerts the desensitization performance. To improve the desensitization performance, a desensitizer having a high amine value is used. It is effective to do. The amine value is a numerical value used as an index of the functionality of the amine compound, and is generally the amount of potassium hydroxide equivalent to perchloric acid required to neutralize all basic nitrogen contained in 1 g of a sample. Defined as mg. Simply put, it can be said that the number of amino groups per unit molecular weight.
[0010]
The amine value of the butylene oxide adduct of N-aminoethylpiperazine used in the present invention varies depending on the number of moles of butylene oxide added to 1 mole of N-aminoethylpiperazine. Usually, the smaller the added mole number, the higher the amine value, and the larger the added mole number, the lower the amine value. And as the added mole number is larger, that is, as the amine value is lower, the hydrophobicity is higher, but when the amine value is too low, the desensitization performance is lowered. On the other hand, when the amine value exceeds 170 mgKOH / g, the hydrophilicity becomes high and the emulsification of the ink at the time of printing easily occurs, so that stable workability cannot be secured. The amine value in the present invention is 195 to 220 mgKOH / g, and corresponds to approximately 10 to 9 in terms of added moles. By being within the scope of the present invention, very excellent desensitization performance can be obtained, but sufficient performance is not necessarily obtained for printing workability.
[0011]
Therefore, the present invention finds that the softening point of the resin contained in the desensitizing ink is an important factor affecting the desensitizing performance and printing workability, and when the amine value is 195 to 220 mgKOH / g, The problem is solved by using a resin having a softening point of 80 to 120 ° C. The reason why an excellent effect is obtained in the present invention is not clear, but it is considered to be related to the viscoelastic action of the resin in the ink.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
If the amount of the butylene oxide adduct of N-aminoethylpiperazine is too small, sufficient desensitization performance is difficult to obtain, and if it is too large, the printing workability tends to be lowered. In the present invention, it is desirable to add 35 to 55% by weight, preferably 39 to 50% by weight based on the total ink.
[0013]
The resin used in the present invention is not particularly limited as long as the softening point is 80 to 120 ° C. Among them, when maleated rosin, rosin ester, etc. are used, a desensitizing ink with very excellent quality can be obtained. preferable. In particular, maleated rosin is preferred. Maleinized rosin is a resin obtained by reacting rosin with maleic anhydride. Examples of other resins include hydrogenated rosin esters. Further, the printing workability depends on the amount of resin added. In the present invention, it is appropriate to add 14 to 30% by weight, preferably 16 to 28% by weight, based on the total ink.
[0014]
As other components contained in the desensitizing ink, there are usually a drying oil, a pigment, an auxiliary agent and the like. Examples of the drying oil include linseed oil, tung oil, and eno oil. As addition amount, it is 0.5 to 3 weight%, Preferably it is 1 to 2 weight%. As the pigment, white pigments such as titanium oxide, calcium carbonate, barium sulfate, kaolin, talc and silica are used. The addition amount is 17 to 32% by weight, preferably 20 to 28% by weight. Examples of the auxiliary agent include petroleum solvents and waxes. In the present invention, it is desirable to add 5 to 10% by weight of a petroleum solvent in order to adjust physical properties, particularly hydrophobicity.
[0015]
The method for preparing the desensitizing ink is obtained by melting the desensitizing agent and the resin at 110 to 120 ° C., cooling to room temperature, adding a pigment and an auxiliary agent, and kneading with three rolls.
[0016]
Further, the viscosity and tack of the desensitizing ink are also greatly involved in the printing workability. In the present invention, it is desirable that the ink has a viscosity at 23 ° C. of 30,000 to 70,000 mPa · s and a tack at 30 ° C. of 5 to 7 in range. Although the details of this reason are unknown, it is considered that viscoelastic behavior is involved in the entanglement of the roll.
[0017]
【Example】
Examples of the present invention will be specifically described below, but the present invention is not limited thereto. In addition, the part in an Example and a comparative example shows a weight part. Evaluation in the table was carried out according to the following criteria.
(1) Viscosity was measured at a rotational speed of 6 rpm with a # 4 rotor of a B-type viscometer at 23 ° C.
{Circle around (2)} Tack Measurement was carried out at 30 ° C. with an incometer at a rotational speed of 400 rpm.
(3) Desensitization performance The desensitized ink was printed on the lower paper at a fill amount of 2.0 g / m ² with an RI printer, and was written together with the black colored upper paper and judged from the colored state.
◎: Not fully colored ◯: Almost not colored △: Slightly colored ×: Color is seen in quite many parts ④ Printing workability Foam press ) At a printing speed of 110 m / min, it was determined from the degree of contamination of the water source roll and the white turbidity of the fountain solution when printing 3000 m.
○: There is almost no dirt on the water source roll and there is almost no cloudiness in the dampening water. Δ: There is light dirt on the water source roll and / or light cloudiness in the dampening water. ×: There is dirt on the water source roll. (5) Set off desensitizing ink is printed on the lower paper at a fill rate of 2.0 g / m ² with an RI printer and combined with other untreated lower paper, 30 g / cm ² After 5 days, the desensitization checker (blue dye solution) was sprayed on the untreated lower paper to determine the transfer of the desensitizing ink from the colored state.
○: Desensitized ink is not transferred Δ: Slightly transferred desensitized ink is observed ×: Transfer of desensitized ink is observed in a considerably large part [0018]
[Example 1]
40 parts of a butylene oxide adduct of N-aminoethylpiperazine (amine value: 198 mg KOH / g), 21 parts of maleated rosin having a softening point of 95 ° C. (trade name: Traffics 4102, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) at 120 ° C. After melting by heating and cooling to room temperature, 25 parts of titanium oxide, 2 parts of silica, 10 parts of petroleum solvent, 1 part of linseed oil and 1 part of wax (polyethylene) are added and kneaded with 3 rolls. A desensitized ink having a tack of 5.3 at 35,000 mPa · s and 30 ° C. was obtained.
[0019]
[Example 2]
In the same manner as in Example 1 except that an N-aminoethylpiperazine butylene oxide adduct having an amine value of 217 mgKOH / g instead of an amine value of 198 mgKOH / g was used, the viscosity at 23 ° C. was 40, A desensitized ink having a tack of 6.8 at 000 mPa · s and 30 ° C. was obtained.
[0020]
[Example 3]
In the same manner as in Example 1 except that a rosin ester (trade name: Pencel A, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) having a softening point of 110 ° C. was used instead of the maleated rosin having a softening point of 95 ° C. A desensitized ink having a viscosity of 45,000 mPa · s and a tack of 6.5 at 30 ° C. was obtained.
[0021]
[Example 4]
Instead of 21 parts of maleated rosin with a softening point of 95 ° C and 25 parts of titanium oxide, 27 parts of rosin ester with a softening point of 85 ° C (trade name: Ester gum AAL, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) and 19 parts of titanium oxide are used. Except that, a desensitized ink having a viscosity at 23 ° C. of 65,000 mPa · s and a tack at 30 ° C. of 7.0 was obtained in the same manner as in Example 1.
[0022]
[Comparative Example 1]
The N-aminoethylpiperazine butylene oxide adduct was used in the same manner as in Example 1 except that an amine value of 183 mgKOH / g was used instead of an amine value of 198 mgKOH / g. A desensitized ink having a tack of 6.4 at 000 mPa · s and 30 ° C. was obtained.
[0023]
[Comparative Example 2]
In the same manner as in Example 1 except that an N-aminoethylpiperazine butylene oxide adduct having an amine value of 300 mgKOH / g was used instead of an amine value of 198 mgKOH / g, the viscosity at 23 ° C. was 40, A desensitized ink having a tack of 7.0 at 000 mPa · s and 30 ° C. was obtained.
[0024]
[Comparative Example 3]
Example 1 except that an alicyclic saturated hydrocarbon resin having a softening point of 125 ° C. (trade name: Alcon P-125, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) was used instead of the maleated rosin having a softening point of 95 ° C. In the same manner as above, a desensitized ink having a viscosity of 45,000 mPa · s at 23 ° C. and a tack of 6.6 at 30 ° C. was obtained.
[0025]
[Comparative Example 4]
Example in which an alicyclic saturated hydrocarbon resin (trade name: Alcon P-70, manufactured by Arakawa Chemical Industries, Ltd.) having a softening point of 65 ° C. was used instead of the maleated rosin having a softening point of 90 to 100 ° C. In the same manner as in Example 1, a desensitized ink having a viscosity of 45,000 mPa · s at 23 ° C. and a tack of 5.7 at 30 ° C. was obtained.
[0026]
[Table 1]
Table 1

[0027]
【The invention's effect】
According to the present invention, a desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper having a balance between excellent desensitizing performance and printing workability during wet offset can be obtained.

Claims

In the desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper comprising at least a desensitizing agent and a resin, the desensitizing agent is a compound obtained by adding butylene oxide to N-aminoethylpiperazine, and its amine value is 195 to 220 mgKOH / g. A desensitizing ink for pressure-sensitive copying paper, wherein the softening point of the resin is 80 to 120 ° C.