JP3759140B2 - Slide rail device - Google Patents
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Description
本発明は、金属製のスライドレール体を用いて引戸を開閉方向へ移動自在に吊設する上吊り引戸用のスライドレール装置に関する。 The present invention relates to a slide rail device for an upper sliding door that hangs a sliding door movably in an opening and closing direction using a metal slide rail body.
最近、上吊り引戸用のスライドレール装置では、アウターレールに対しインナーレールを、リテーナで保持した多数のボールを介しスライド自在に係合させた構造の薄型なスライドレール体が使用されている。 Recently, a slide rail device for an upper sliding door uses a thin slide rail body having a structure in which an inner rail is slidably engaged with an outer rail via a number of balls held by a retainer.
この種のスライドレール装置は、スライドレール体として、アウターレールの長さを事前に測定した戸枠の全開口幅寸法(引戸開口部の幅寸法)に合わせたものを使用し、引戸の吊設時、インナーレール側を引戸の上端面に固着してスライドレール体を引戸に取り付け、図7に示すように、アウターレール1を戸枠2の天井側の横枠材2aに固定することにより、引戸3を、インナーレールを介して開閉方向に移動自在に戸枠2に組み付けている。
This type of slide rail device uses a slide rail body that matches the total opening width dimension of the door frame (width dimension of the sliding door opening) measured in advance for the length of the outer rail. At this time, the inner rail side is fixed to the upper end surface of the sliding door, the slide rail body is attached to the sliding door, and the outer rail 1 is fixed to the
ところが、一般に、引戸3の組付現場では、アウターレール1は金属製ゆえに、これを組付現場で適宜に切断して簡単には長さ調節できないため、事前に戸枠2の全開口幅寸法を採寸するときに、その寸法は若干余裕をもたせて短めに寸法出しされるという事情がある。そのため、従来の上吊り引戸用スライドレール装置では、引戸の組付け時に、採寸した戸枠2の全開口幅寸法に合わせて作製したスライドレール体のアウターレール1を天井側の横枠材2aに取り付けたき、アウターレール1の端部と戸枠2の縦枠材2bとの間に、図示のような隙間dがあいてしまう。その結果、引戸3の組付け構造に不具合があるが如き外観を呈し、それだけ引戸周りの見栄えが良くないという課題があった。
However, in general, since the outer rail 1 is made of metal at the assembly site of the sliding
そこで、本発明の目的は、上述したスライドレール装置において、戸枠の全開口幅の採寸誤差に関係なく、常に戸枠との間に隙間なくスライドレール体を取り付けて引戸を吊設し、引戸周りの美的外観性を高めることにある。 Therefore, the object of the present invention is to suspend the sliding door by always attaching the slide rail body without a gap between the door frame, regardless of the measurement error of the total opening width of the door frame in the slide rail device described above. The purpose is to enhance the appearance of the surroundings.
上記した発明の目的を達成すべく、請求項1に記載の発明は、たとえば以下に示す図示実施の形態のとおり、戸枠Wの天井側横枠材25に平らな取付板部10aを密着させて固定するアウターレール10に対し引戸D上に取り付けるインナーレール11を、リテーナ12で保持した多数のボール15を介してスライド自在に係合させた金属製のスライドレール体rを備え、該スライドレール体rを介して引戸Dを開閉方向へ移動自在に吊設するスライドレール装置Rにおいて、前記アウターレール10の両端に嵌合可能にその端部の内周形状に合わせた形状をなすピース本体20aの厚さ方向にネジ穴22を貫通させ、且つ該ピース本体20aの片側周縁に鍔部20bを設けて成形したアジャストピース20と、そのアジャストピース20の固定手段の止めねじ21とを備え、前記アジャストピース20は、その鍔部20bが前記アウターレール10の端面に当たる閉栓位置まで差し込んで該アウターレール10の両端に出し入れ自在に嵌合し、前記止めねじ21を前記ネジ穴22に捩じ込んで前記アウターレール10の前記取付板部10aに締着し前記スライドレール体rを最短長さ状態に形成する一方、前記戸枠Wの前記天井側横枠材25に前記スライドレール体rを取り付けたときに、前記アウターレール10の長さが事前に採寸した前記戸枠Wの全開口幅寸法より短いと、前記止めねじ21を緩めて前記アウターレール10の前記取付板部10aに対する締着状態を解除し、前記スライドレール体rの全長が前記戸枠Wの全開口幅寸法と一致するアジャスト位置まで引き出して前記スライドレール体rを長く調整するレール長さ調整手段として構成すると共に、前記鍔部20bを、前記戸枠Wの全開口幅寸法の採寸誤差範囲を考慮し、その採寸誤差範囲に合わせた厚さ寸法に形成し、前記戸枠Wの前記天井側横枠材25に前記スライドレール体rを取り付けるときに、前記アウターレール10の長さが事前に採寸した前記戸枠Wの全開口幅寸法より長いと、前記止めねじ21を緩めて前記アウターレール10の前記取付板部10aに対する締着状態を解除し、前記戸枠Wの全開口幅寸法の採寸誤差に応じて、前記アウターレール10の両端からいずれか一方又は双方を選択的に取り外して前記スライドレール体rの全長を二段階に短く微調整するレール長さ調整手段として構成してなることを特徴とする。
In order to achieve the above-described object, the invention according to claim 1 is configured such that, for example, as shown in the embodiment shown below, the flat
請求項1に記載の発明によれば、戸枠の天井側にスライドレール体を取り付けるとき、アウターレールの長さが、事前に採寸した戸枠の全開口幅寸法より短いために、スライドレール体の端部と戸枠間に隙間があくと、アジャストピースを、アウターレールの端部から全長が戸枠の全開口幅寸法と一致するアジャスト位置まで引き出し、スライドレール体を全開口幅寸法にアジャストさせて、そのアジャスト位置でアジャストピースを固定手段で固定する構成にすることにより、戸枠の全開口幅の採寸誤差に関係なく、常に戸枠との間に隙間なくスライドレール体を取り付けて引戸を吊設することができ、その結果、引戸周りの美的外観性を高め、見栄えを良くすることができる。加えて、引戸の吊設時、使用するスライドレール体のアウターレールが、反対に戸枠の全開口幅寸法より長い場合であっても、アジャストピースをアウターレールから引き出して取り外し、これにより、取り外したアジャストピースの鍔部の厚さ分だけ、スライドレール体の全長を短めに微調整して戸枠の全開口幅寸法に正確に一致させることができる。 According to invention of Claim 1, when attaching a slide rail body to the ceiling side of a door frame, since the length of an outer rail is shorter than the full opening width dimension of the door frame measured beforehand, a slide rail body If there is a gap between the end of the door and the door frame, the adjustment piece is pulled out from the end of the outer rail to the adjustment position where the overall length matches the full opening width of the door frame, and the slide rail body is adjusted to the full opening width. The adjustment piece is fixed by the fixing means at the adjustment position, and the sliding rail body is always attached without a gap between the door frame regardless of the measurement error of the full opening width of the door frame. As a result, the aesthetic appearance around the sliding door can be improved and the appearance can be improved. In addition, when hanging the sliding door, even if the outer rail of the slide rail body used is longer than the total opening width of the door frame, the adjustment piece is pulled out from the outer rail and removed. Further, the total length of the slide rail body can be finely adjusted by the thickness of the collar portion of the adjustment piece to make it exactly match the full opening width dimension of the door frame.
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
図1〜図3に、本発明のスライドレール装置Rを引戸上に組み付ける引戸構造体を示す。スライドレール装置Rは、スライドレール体rと、それを引戸Dに取り付ける取付組立体aを備えてなる。スライドレール体rは、アウターレール10と、インナーレール11と、リテーナ12とを備えた構成になっている。
1-3, the sliding door structure which assembles the slide rail apparatus R of this invention on a sliding door is shown. The slide rail device R includes a slide rail body r and a mounting assembly a that attaches the slide rail body r to the sliding door D. The slide rail body r is configured to include an
アウターレール10は、帯状の金属プレートをプレスで成形し、平らな取付板部10aの両側縁を互いに向き合う内向きに湾曲させて、そこにボールガイド部10bを形成し、取付板部10aに固定用ねじの貫通穴13…を設けている。インナーレール11は、アウターレール10の長さに所定の開閉ストロークの距離を差し引いた長さサイズの帯状金属プレートを用いてプレスで成形し、中央で断面略コ形状に屈曲させた取付部11aの両側縁を互いに離れる外向きに湾曲させて、そこにボールガイド部11bを形成してなる。リテーナ12は、長尺な金属プレートを用いて曲げ成形し、平行なリテーナ本体部14・14に、コ状に屈曲させた多数の支持片部14a…を連設し、各支持片部14aにそれぞれ保持穴を形成し、それら保持穴にそれぞれ金属製の小径ボール15を嵌着して転動自在に保持してなる。
The
そして、リテーナ12を、アウターレール10に対し、保持したボール15を左右のボールガイド部10bに係合して嵌入し、次いで、インナーレール11を、左右のボールガイド部11bをボール15に係合させてリテーナ12内に嵌入し、リテーナ12を介してアウターレール10に相対的に摺動可能に嵌合し、1つのスライドレール体rを組み立てる。スライドレール体rは、インナーレール11を摺動させると、ボール15…が両レール10・11間で転動し、それらボール15に押されてリテーナ12がアウターレール10に対して所定開閉ストロークの略1/2分だけ移動すると同時に、一方で、インナーレール11がアウターレール10に対し所定開閉ストロークだけ相対移動するように設定されている。
Then, the
加えて、本発明のスライドレール装置Rは、スライドレール体rが、図4および図5に示すようにアウターレール10の端部に着脱自在に差し込むレール長さ調整手段のアジャストピース20と、アジャストピース20の固定手段である止めねじ21を備える構成になっている。
In addition, the slide rail device R of the present invention includes an
アジャストピース20は、たとえば樹脂材料で一体成形し、ピース本体20aの片側周縁に鍔部20bを形成している。ピース本体20aは、アウターレール10の端部における内周形状に合わせて、レール端部に嵌合可能な駒形状に形成すると共に、厚さ方向にネジ穴22を貫通させて成形してなる。鍔部20bは、アウターレール10の端面10cに合わせて、ピース本体20aの周縁に沿って鍔状に張り出して形成している。また、鍔部20bは、戸枠の全開口幅寸法の一般的な採寸誤差範囲を考慮し、その採寸誤差範囲に合わせて約1〜2mmの厚さで形成している。
The
斯かる形状のアジャストピース20は、鍔部20bがアウターレール10の端面10cに当たる閉栓位置まで、図6に示すようにピース本体20aをアウターレール10の両端に差し込み、この閉栓位置で止めねじ21をネジ穴22に捩じ込んでアウターレール10の取付板部10aに締着する。すると、スライドレール体rの両端開口を塞ぐキャップとして機能する構成になっている。そして、このようにアジャストピース20を閉栓位置までアウターレール10の両端に差し込んだ状態において、スライドレール体rは、全長が最短長さになる。一方、アジャストピース20は、止めねじ21を緩めて締着状態を解除すると、アウターレール10の端部内から図6中鎖線で示す突出位置まで引き出し可能であり、この引き出し長さ分だけスライドレール体rを伸長させる長さ調整手段として機能する構成になっている。
In the
さて、上述した構成のスライドレール装置Rを用いて引戸Dを戸枠Wに吊設する場合は、図1〜図3に示すように、スライドレール体rを横向きに寝かせて配置し、インナーレール11の取板部11aを、取付組立体aを用いて引戸Dの上框面24に固定する。しかる後、アウターレール10の取付板部10aを、戸枠Wの天井側横枠材25に固定してスライドレール体rを取り付ける。これにより、引戸Dは、戸枠Wに対しスライドレール装置Rを介して開口部Sの開閉方向へスライド自在に組み付けられる。
When the sliding door D is suspended from the door frame W by using the slide rail device R having the above-described configuration, the slide rail body r is laid sideways as shown in FIGS. The 11 catching plate portions 11a are fixed to the
ところで、引戸Dの組付け時、戸枠Wの横枠材25にスライドレール体rを取り付けたときに、アウターレール10の長さが、事前に採寸した戸枠Wの全開口幅寸法より短いために、スライドレール体rの端部と戸枠Wの縦枠材26間に隙間を生ずる場合がある。その場合、スライドレール装置Rでは、止めねじ21を緩めてアジャストピース20のアウターレール10に対する締め付けを解除し、アジャストピース20を、アウターレール10の端部から、鍔部20bが戸枠Wの縦枠材26に隙間なく突き当たるアジャスト位置まで引き出し、スライドレール体rを戸枠Wの全開口幅寸法にアジャストさせる。それから、アジャストピース20を、アジャスト位置で止めねじ21を捩じ込んでアウターレール10に改めて締着する。
By the way, when the slide rail body r is attached to the
他方、使用するスライドレール体rのアウターレール10が、両端の閉栓位置にアジャストピース20を差し込んで最短長さ状態にあっても、事前に採寸した戸枠Wの全開口幅寸法より長いときがある。引戸Dの組付けに際し、このようにスライドレール体rが戸枠Wの全開口幅寸法より長い場合、スライドレール装置Rでは、止めねじ21を緩めてから、アジャストピース20をアウターレール10から引き出して取り外す。これにより、取り外したアジャストピース20の鍔部20bの厚さ分だけ、スライドレール体rの全長を短めに調節し、戸枠Wの全開口幅寸法に正確に合わせる。この長さ調整時、戸枠Wの全開口幅寸法の採寸誤差に応じて、アウターレール10の両端のアジャストピース20のいずれか一方又は双方を選択的に取り外し、スライドレール体rの長さを二段階に微調整することができる。
On the other hand, the
D 引戸
R スライドレール装置
W 戸枠
r スライドレール体
10 アウターレール
11 インナーレール
12 リテーナ
15 ボール
20 アジャストピース
21 止めねじ(固定手段)
D Sliding door R Slide rail device W Door frame r
Claims (1)
前記アウターレールの両端に嵌合可能にその端部の内周形状に合わせた形状をなすピース本体の厚さ方向にネジ穴を貫通させ、且つ該ピース本体の片側周縁に鍔部を設けて成形したアジャストピースと、そのアジャストピースの固定手段の止めねじとを備え、
前記アジャストピースは、
その鍔部が前記アウターレールの端面に当たる閉栓位置まで差し込んで該アウターレールの両端に出し入れ自在に嵌合し、前記止めねじを前記ネジ穴に捩じ込んで前記アウターレールの前記取付板部に締着し前記スライドレール体を最短長さ状態に形成する一方、前記戸枠の前記天井側横枠材に前記スライドレール体を取り付けたときに、前記アウターレールの長さが事前に採寸した前記戸枠の全開口幅寸法より短いと、前記止めねじを緩めて前記アウターレールの前記取付板部に対する締着状態を解除し、前記スライドレール体の全長が前記戸枠の全開口幅寸法と一致するアジャスト位置まで引き出して前記スライドレール体を長く調整するレール長さ調整手段として構成すると共に、
前記鍔部を、前記戸枠の全開口幅寸法の採寸誤差範囲を考慮し、その採寸誤差範囲に合わせた厚さ寸法に形成し、前記戸枠の前記天井側横枠材に前記スライドレール体を取り付けるときに、前記アウターレールの長さが事前に採寸した前記戸枠の全開口幅寸法より長いと、前記止めねじを緩めて前記アウターレールの前記取付板部に対する締着状態を解除し、前記戸枠の全開口幅寸法の採寸誤差に応じて、前記アウターレールの両端からいずれか一方又は双方を選択的に取り外して前記スライドレール体の全長を二段階に短く微調整するレール長さ調整手段として構成してなることを特徴とする、スライドレール装置。 Metal that slidably engages the inner rail that is mounted on the sliding door against the outer rail that fixes the flat mounting plate to the ceiling side frame material of the door frame via a number of balls held by the retainer. In a slide rail device comprising a manufactured slide rail body and suspending a sliding door movably in the opening and closing direction via the slide rail body,
Formed by penetrating a screw hole in the thickness direction of the piece main body, which is shaped to fit the inner peripheral shape of the end portion so that it can be fitted to both ends of the outer rail, and providing a flange on one side periphery of the piece main body An adjustment piece and a set screw for fixing means of the adjustment piece ,
The adjustment piece is
The hook part is inserted to the closing position where it hits the end surface of the outer rail, and is fitted to the both ends of the outer rail so that it can be freely inserted and removed. The door which is attached and forms the slide rail body in the shortest length state, while the length of the outer rail is measured in advance when the slide rail body is attached to the ceiling side frame member of the door frame. If it is shorter than the full opening width dimension of the frame, the set screw is loosened to release the fastening state of the outer rail to the mounting plate portion, and the total length of the slide rail body matches the full opening width dimension of the door frame. As a rail length adjusting means for adjusting the length of the slide rail body by pulling it out to an adjustment position,
In consideration of the measurement error range of the total opening width dimension of the door frame, the flange is formed in a thickness dimension that matches the measurement error range, and the slide rail body is formed on the ceiling side frame material of the door frame. When the length of the outer rail is longer than the total opening width dimension of the door frame measured in advance, the set screw is loosened to release the fastening state of the outer rail to the mounting plate portion, Rail length adjustment that finely adjusts the total length of the slide rail body in two steps by selectively removing either or both from the both ends of the outer rail according to the measurement error of the total opening width dimension of the door frame A slide rail device configured as a means .
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