JP3754918B2 - Data recording medium, data recording method and apparatus - Google Patents
Data recording medium, data recording method and apparatus Download PDFInfo
- Publication number
- JP3754918B2 JP3754918B2 JP2001379047A JP2001379047A JP3754918B2 JP 3754918 B2 JP3754918 B2 JP 3754918B2 JP 2001379047 A JP2001379047 A JP 2001379047A JP 2001379047 A JP2001379047 A JP 2001379047A JP 3754918 B2 JP3754918 B2 JP 3754918B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- data
- recording medium
- recording
- recorded
- concavo
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
- Optical Recording Or Reproduction (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば読み出し専用(ROM)タイプの光ディスクに対して適用されるデータ記録媒体、データ記録方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
今日広く普及しているコンパクトディスク(Compact Disc;CD) の規格は、コンパクトディスクオーディオ(CD−DA)と呼ばれ、規格書(Red Book)に記載の規格に基づくものである。この規格書を基礎として、CD−ROMをはじめとする、種々のフォーマットが規格化され、所謂CDファミリーが構成されている。以下の説明では、単にCDと称した場合には、CDファミリーに含まれる各種のフォーマットのディスクを総称するものとする。
【0003】
反射膜を有するディスクに対して、反射膜の材料を選定することによって、レーザビームを反射膜に照射することで、データ例えば識別情報を記録することが提案されている。この反射膜に対する記録によって、例えばディスクのそれぞれを識別するための識別情報を記録することが可能となる。CDフォーマットにおいて、識別情報を記録しようとした場合、CDフォーマットにおけるQチャンネルのサブコードを利用することが考えられる。
【0004】
CDの規格では、サブコードとして、既にモード1〜モード5が規定されている。モード1は、ディスク上の位置を示すアドレス情報を時間コードとして記録するもので、最も重要なものである。モード2、モード3は、著作権コード等を記録するために使用されるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
反射膜に対する追加記録の方法は、ディスクの1枚1枚に対してユニークな識別情報を記録できるメリットがある反面、従来のディスク製造工程に追加記録の工程を組み込む場合には、記録時間が数秒以内に限定される問題があった。すなわち、従来のディスク製造工程において、スタンパを使用してディスク基板が作成される工程の後に、反射膜への追加記録の工程が付加されるので、追加記録の時間が長すぎると、従来と同様の時間でもってディスクを製造することが難しくなる問題があった。
【0006】
また、反射膜に対して記録される識別情報は、必ずしもディスクにユニークな情報に限らず、スタンパにユニークなデータが含まれることがある。例えば製造者の識別情報、製造年のデータ、製造工場名のデータ等は、スタンパにユニークなデータの例である。このようなスタンパにユニークな情報は、反射膜に対する記録方法を使用しないで、プリプレスによって凹凸パターンとしてディスク上に記録することができる。
【0007】
したがって、この発明の目的は、凹凸パターンとして記録されたデータと反射膜に対する記録方法で記録されたデータとを混在させることによって、制限された時間内で、より多くの情報を記録することを可能にした記録媒体、データ記録方法および装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、第1のデータと第2のデータが予め凹凸パターンとして記録されている基板と基板の凹凸パターンが形成された面に設けられた反射層とを有する、記録媒体の記録方法において、
反射層にレーザ光を照射し第2のデータによる凹凸パターンを変化させ、記録媒体の所定の位置に記録媒体の識別に用いられる第3のデータを追記録する記録媒体の記録方法である。
【0009】
請求項5の発明は、レーザ光源と、
レーザ光源から出射されたレーザ光を供給された信号に基づいて変調する変調器と、
変調器によって変調されたレーザ光をフォトレジストが塗布されたガラス原盤上に照射する対物レンズを有する光ヘッドと、
メインデータとサブデータとを変調器に供給する信号生成部とからなり、
信号生成部は、第1のサブデータと識別のために用いられる第2のサブデータとを生成し、第1のサブデータと第2のサブデータとを選択的にメインデータとともに変調器に供給する記録媒体の製造装置である。
【0010】
請求項11の発明は、第1のデータと第2のデータが予め凹凸パターンとして記録されている基板と基板の凹凸パターンが形成された面に設けられた反射層とを有する、記録媒体の記録方法において、
記録媒体の識別に用いられる第3のデータの或るデータ部を第1のデータと第2のデータとともに予め記録媒体に記録し、
第3のデータの他のデータ部を、反射層にレーザ光を照射し第2のデータによる凹凸パターンを変化させ、記録媒体の所定の位置に追記録する記録媒体の記録方法である。
【0011】
請求項19の発明は、第1のデータと第2のデータが予め凹凸パターンとして記録されている基板と、
基板の凹凸パターンが形成された面に設けられた反射層とを有し、
記録媒体の識別に用いられる第3のデータが反射層にレーザ光を照射し第2のデータによる凹凸パターンを変化させることによって記録媒体の所定の位置に記録された記録媒体である。
【0012】
この発明では、反射膜に対する記録方法によって、識別情報を記録する場合に、第1のデータ例えばスタンパにユニークな情報は、プリプレスによって凹凸パターンとして記録し、第2のデータ例えばディスクユニークな情報は、反射膜に対する記録方法でもって記録し、それによって、限られた時間内でより多くの識別情報を記録することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施形態について説明する。この発明の理解を容易とするために、光ディスク例えばCDの構造について説明する。
【0014】
図1は、既存のCDの一部を拡大して示すものである。所定のトラックピッチTp(例えば1.6μm)のトラック上に、ピットと呼ばれる凹部と、ピットが形成されてないランドとが交互に形成されている。ピットおよびランドの長さは、3T〜11Tの範囲内とされている。Tは、最短の反転間隔である。CDには、下側からレーザ光が照射される。
【0015】
レーザ光が当たる下側から順に、厚さ1.2mmの透明ディスク基板1と、その上に被覆された反射膜2と、反射膜2に被覆された保護膜3とが順に積層された構造とされている。ピットの深さは、レーザ光の波長をλとしたときに、ピットからの戻りレーザ光とランドからの戻りレーザ光の光量差が最大となるように、λ/4に選定されている。反射膜2は、高い反射率を持つものが使用される。後述するように、反射膜2が被覆された後に、反射膜2に対してレーザ光を使用して情報が記録される。
【0016】
このようなCDの製造工程の流れを図2を参照して説明する。ステップS1では、ガラス板に感光物質であるフォトレジストが塗布されたガラス原盤がスピンドルモータによって回転され、記録信号に応じてオン/オフされたレーザ光がフォトレジスト膜に照射され、マスタが作成される。フォトレジスト膜が現像処理され、ポジ形レジストの場合では、感光された箇所が溶け、凹凸パターンがフォトレジスト膜上に形成される。
【0017】
フォトレジスト原盤に対してメッキがなされる電鋳処理によって1枚のメタルマスタが作成される(ステップS2)。メタルマスタから複数枚のマザーが作成され(ステップS3)、さらに、このマザーから複数枚のスタンパが作成される(ステップS4)。スタンパを使用してディスク基板が作成される。ディスク基板の作成方法としては、圧縮成形、射出成形、光硬化法等が知られている。そして、ステップS6において、反射膜および保護膜が被着される。従来のディスク製造方法では、さらに、ラベル印刷を行うことでCDを製作していた。
【0018】
一方、図2の例では、反射膜に対してレーザ光を照射して、さらに、情報を追加記録する工程S7が付加される。反射膜上のランドは、レーザ光が照射される熱処理(熱記録)によって原子が移動して膜構造や結晶性が変化し、そこの箇所の反射率が低下する。その結果、ランドであっても、レーザ光が照射された後では、戻りレーザ光が少なくなり、読取装置からは、ピットと同様に認識される。これを利用して情報を記録することができる。この場合、反射膜は、反射率がレーザ照射により変化する材料が使用される。反射率が低下するものに限らず、記録によって反射率が高くなる材料もある。
【0019】
具体的には、アルミニウムの合金膜Al100-xXxで反射膜が構成される。Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Agのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。
【0020】
また、反射膜をAg100-xXxのAg合金膜によって構成することもできる。その場合、Xとしては、Ge,Ti,Ni,Si,Tb,Fe、Alのうちの少なくとも1種以上の元素が使用される。また、Al合金膜中の組成比xは、5<x<50〔原子%〕に選定される。反射膜は、例えばマグネトロンスパッタリング法によって形成できる。
【0021】
一例として、AlGe合金による反射膜を50nmの膜厚で形成し、対物レンズを介して透明基板または保護膜側からレーザ光を照射した場合に、Geの組成比が20〔原子%〕の場合では、記録パワーが6〜7〔mW〕の場合に、反射率が6%程度低下し、Geの組成比が27.6〔原子%〕の場合では、記録パワーが5〜8〔mW〕の場合に、反射率が7〜8%程度低下する。このような反射率の変化が生じることによって、反射膜に対する追加記録が可能となる。
【0022】
さらに、図3は、従来のCD用信号の1フレームのデータ構成を示す。CDでは、2チャンネルのディジタルオーディオデータ合計12サンプル(24シンボル)から各4シンボルのパリティQおよびパリティPが形成される。この合計32シンボルに対してサブコードの1シンボルを加えた33シンボル(264データビット)をひとかたまりとして扱う。つまり、EFM変調後の1フレーム内に、1シンボルのサブコードと、24シンボルのデータと、4シンボルのQパリティと、4シンボルのPパリティとからなる33シンボルが含まれる。
【0023】
EFM変調方式(eight to fourteen modulation: EFM)では、各シンボル(8データビット)が14チャンネルビットへ変換される。EFM変調の最小時間幅(記録信号の1と1との間の0の数が最小となる時間幅)Tmin が3Tであり、3Tに相当するピット長が0.87μm となる。Tに相当するピット長が最短ピット長である。また、各14チャンネルビットの間には、3ビットの結合ビットが配される。さらに、フレームの先頭にフレームシンクパターンが付加される。フレームシンクパターンは、チャンネルビットの周期をTとする時に、11T、11Tおよび2Tが連続するパターンとされている。このようなパターンは、EFM変調規則では、生じることがないもので、特異なパターンによってフレームシンクを検出可能としている。1フレームは、総ビット数が588チャンネルビットからなるものである。フレーム周波数は、7.35kHzとされている。
【0024】
このようなフレームを98個集めたものは、サブコードフレーム(またはサブコードブロック)と称される。98個のフレームを縦方向に連続するように並べ換えて表したサブコードフレームは、サブコードフレームの先頭を識別するためのフレーム同期部と、サブコード部と、データおよびパリティ部とからなる。なお、このサブコードフレームは、通常のCDの再生時間の1/75秒に相当する。
【0025】
このサブコード部は、98個のフレームから形成される。サブコード部における先頭の2フレームは、それぞれ、サブコードフレームの同期パターンであるとともに、EFMのアウトオブルール(out of rule)のパターンである。また、サブコード部における各ビットは、それぞれ、P,Q,R,S,T,U,V,Wチャンネルを構成する。
【0026】
RチャンネルないしWチャンネルは、例えば静止画やいわゆるカラオケの文字表示等の特殊な用途に用いられるものである。また、PチャンネルおよびQチャンネルは、ディスクに記録されているディジタルデータの再生時におけるピックアップのトラック位置制御動作に用いられるものである。
【0027】
Pチャンネルは、ディスク内周部に位置するいわゆるリードインエリアでは、"0" の信号を、ディスクの外周部に位置するいわゆるリードアウトエリアでは、所定の周期で"0" と"1" とを繰り返す信号を記録するのに用いられる。また、Pチャンネルは、ディスクのリードイン領域とリードアウト領域との間に位置するプログラム領域では、各曲の間を"1"、それ以外を"0"という信号を記録するのに用いられる。このようなPチャンネルは、CDに記録されているディジタルオーディオデータの再生時における各曲の頭出しのために設けられるものである。
【0028】
Qチャンネルは、CDに記録されているディジタルオーディオデータの再生時におけるより精細な制御を可能とするために設けられる。Qチャンネルの1サブコードフレームの構造は、図4に示すように、同期ビット部11と、コントロールビット部12と、アドレスビット部13と、データビット部14と、CRCビット部15とにより構成される。
【0029】
同期ビット部11は、2ビットのデータからなり、上述した同期パターンの一部が記録されている。コントロールビット部12は、4ビットのデータからなり、オーディオのチャンネル数、エンファシスやディジタルデータ等の識別を行うためのデータが記録されている。この4ビットのデータが"0000"の場合には、プリエンファシスなしの2チャンネルオーディオを指し、"1000"の場合には、プリエンファシスなしの4チャンネルオーディオを指し、"0001"の場合には、プリエンファシスつきの2チャンネルオーディオを指し、"1001"の場合には、プリエンファシスつきの4チャンネルオーディオを指す。また、4ビットのデータが"0100"の場合には、オーディオではないデータトラックを指す。アドレスビット部13は、4ビットのデータからなり、後述するデータビット部14内のデータのフォーマット(モード)や種類を示す制御信号が記録されている。CRC部15は、16ビットのデータからなり、巡回符号(Cyclic Redundancy Check code;CRC)のエラー検出を行うためのデータが記録されている。
【0030】
データビット部14は、72ビットのデータからなる。アドレスビット部13の4ビットのデータが"0001"(すなわち、モード1)である場合には、データビット部14は、図5に示すような時間コード(位置情報)が記録される構成とされる。すなわち、データビット部14は、トラック番号部(TNO)21と、インデックス部(INDEX)22と、経過時間部(分成分部(MIN)23、秒成分部(SEC)24、フレーム番号部(FRAME)25からなる)と、ゼロ部(ZERO)26と、絶対時間部(分成分部(AMIN)27と、秒成分部(ASEC)28と、フレーム番号部(AFRAME)29とからなる)とにより構成される。これらの各部は、それぞれ、8ビットのデータからなるものである。
【0031】
トラック番号部(TNO)21は、2ディジットの2進化10進法(Binary Coded Decimal;BCD)で表現される。このトラック番号部(TNO)21は、"00"でデータの読み出しを始めるトラックであるリードイントラックの番号を表し、"01"ないし"99"で各曲や楽章等の番号に該当するトラック番号を表す。また、トラック番号部(TNO)21は、16進数表示の"AA"でデータの読み出しを終了するトラックであるリードアウトトラックの番号を表す。
【0032】
インデックス部(INDEX)22は、2ディジットのBCDで表現され、"00"で一時停止、いわゆるポーズを表し、"01"ないし"99"で各曲や楽章等のトラックをさらに細分化したものを表す。
【0033】
分成分部(MIN)23、秒成分部(SEC)24、フレーム番号部(FRAME)25は、それぞれ、2ディジットのBCDで表現され、合計6ディジットで各曲や楽章内での経過時間(TIME)を表す。ゼロ部(ZERO)26は、8ビット全てに"0" が付与されてなる。
【0034】
分成分部(AMIN)27、秒成分部(ASEC)28、フレーム番号部(AFRAME)29は、それぞれ、2ディジットのBCDで表現され、合計6ディジットで第1曲目からの絶対時間(ATIME)を表す。
【0035】
また、ディスクのリードイン領域におけるTOC(Table of Contents )でのデータビット部24の構造は、図6に示すように、トラック番号部(TNO)31と、ポイント部(POINT)32と、経過時間部(分成分部(MIN)33、秒成分部(SEC)34、フレーム番号部(FRAME)35からなる)と、ゼロ部(ZERO)36と、絶対時間部(分成分部(PMIN)37、秒成分部(PSEC)38、フレーム番号部(PFRAME)39からなる)とにより構成され、これらの各部は、それぞれ、8ビットのデータからなる。
【0036】
トラック番号部(TNO)31、経過時間の分成分部(MIN)33、秒成分部(SEC)34、フレーム番号部(FRAME)35は、いずれも16進数表示で"00"に固定され、ゼロ部(ZERO)36は、上述したゼロ部(ZERO)26と同様に、8ビット全てに"00"が付与されてなる。
【0037】
また、絶対時間分成分部(PMIN)37は、ポイント部(POINT)32が16進数表示で"A0"の場合には、最初の曲番号あるいは楽章番号を示し、ポイント部(POINT)32が16進数表示で”A1”の場合には、最初の曲番号あるいは楽章番号を示す。また、ポイント部(POINT)32が16進数表示で"A2"の場合には、絶対時間分成分部(PMIN)37、絶対時間秒成分部(PSEC)38、絶対時間フレーム番号部(PFRAME)39は、それぞれ、リードアウト領域が始まる絶対時間(PTIME)を示す。さらに、ポイント部(POINT)32が2ディジットのBCDで表現される場合には、絶対時間の分成分部(PMIN)37、秒成分部(PSEC)38、フレーム番号部(PFRAME)39は、それぞれ、その数値で示される各曲あるいは楽章が始まるアドレスを絶対時間(PTIME)で表したものとなる。
【0038】
このように、Qチャンネルは、ディスクのプログラム領域とリードイン領域とでフォーマットが若干異なるものの、ともに24ビットで表される時間情報が記録される。図5に示すモード1のQチャンネルのサブコードは、ディスク上でどの連続する10サブコードフレームをとっても9サブコードフレーム以上入っていることがCDの規格上で決められている。上述したように、サブコードフレームとは、先頭の2フレームが同期パターンとされたサブコードの1区切りを構成する連続する98フレームをである。
【0039】
一方、モード1以外のモード2〜モード5の他のモードのサブコードの場合は、連続する100サブコードフレーム中で1個以上存在していれば良いと規定されている。なお、モード2、モード3は、UPC/EAN(Universal Product Code/European Article Number)コード、ISRC(International Standard Recording Code)コードを記録するのに使用される。モード4は、CDVで使用されるものである。モード5は、マルチセッションのCD−EXTRAのリードインで使用されるものである。したがって、モード1、モード2およびモード3のQチャンネルのサブコードを考慮すれば実際には充分であり、モード4およびモード5についての説明は、以下では省略されている。
【0040】
上述したように、この発明の一実施形態では、反射膜に対してレーザ光を照射することによって、反射率の変化を生じさせ、情報を記録するようになされる。情報の一例として、ディスク識別情報(以下、UDIと称する)を記録する場合を説明する。UDIは、スタンパユニークな第1のデータとディスクユニークな第2のデータとからなり、個々のディスクを識別するための情報である。第1のデータの例は、ディスク製造者名、ディスク販売者名、製造工場名、製造年等である。第2のデータの例は、シリアル番号、時間情報等である。一実施形態では、UDIは、サブコードのQチャンネルのデータフォーマットで記録される。したがって、UDIは、サブコードのQチャンネルの新たなモードということができる。ここでは、モード7がUDIを記録するためのQチャンネルのモードと定めている。
【0041】
このように、UDIが第1および第2のデータから構成されている場合では、UDIの全てのデータを反射膜に対する記録方法で記録すると、制限された時間内で記録を行う関係上、UDIのデータ量を多くすることができない。そこで、一実施形態では、スタンパユニークな第1のデータを凹凸パターンとして記録し、ディスクユニークな第2のデータを反射膜に対する記録方法を使用して記録する。さらに、一実施形態では、製造された後に、ディスクに対して反射膜に対する記録方法でもって任意のデータ(第3のデータ)を記録可能としている。実際の記録は、専用の記録装置を備えているレコード店、レンタルショップ等で行なわれる。任意のデータは、店名コード、レンタル回数、ユーザID等である。
【0042】
以下の説明では、凹凸パターンとして記録する方法をプリプレスと称し、反射膜に対する記録方法をプリ記録と称する。また、UDIデータの本体部分をペイロードと称するが、プリプレスされるペイロードとプリ記録されるペイロードを総称してP−ペイロードと称し、後で記録される第3のデータの本体部分をR−ペイロードと称する。
【0043】
図7Aは、98フレーム分からなるサブコードフレームによって構成されるUDIのデータフォーマットを示す。UDIをサブコードのQチャンネルのフォーマットで記録するので、サブコードの1フレーム(98ビット)が2ビットの同期ビット部と、4ビットのコントロールビット部(CTL)と、4ビットのアドレスビット部(ADR)と、72ビットのデータビット部と、16ビットのCRCとにより構成される。アドレスビット部の4ビットは、モード7を示す値とされている。
【0044】
72ビットのデータエリア中の先頭の8ビットがUDIインデックスであり、残りの64ビットがUDIのデータ本体(ペイロード)である。UDIインデックスは、第7図Cに示すように、何番目のペイロードかを示すペイロードナンバー(6ビット)と、ペイロードの種類を表すペイロードタイプ(2ビット)とからなる。ペイロードナンバーは、1からインクリメントする値で、ペイロードの個数としては、例えば最小が1で、最大が63とされている。図7Aに示すデータフォーマットは、P−ペイロードおよびR−ペイロードの両者で共通である。ペイロードタイプの2ビットは、下記のように定義されている。
【0045】
00:プリプレスされたペイロード
01:プリ記録されたペイロード
10:レコーダブル(記録済み)
11:レコーダブル(未記録)
すなわち、2ビットは、その後に続くペイロードに対する識別子である。
【0046】
UDIは、ディスク上の例えばプログラムエリア内に設けられているUDIエリアに記録される。UDIエリアには、プリプレスペイロードのエリア、プリ記録ペイロードのエリア、レコーダブルペイロードのエリアが順に設けられる。UDIエリアの先頭には、UDIヘッダとしてのペイロード(以下、ペイロード0と称する)が記録される。
【0047】
図7Bは、ペイロード0のデータフォーマットを示す。ペイロード0を含むサブコードフレームは、プリプレスで記録されている。ペイロード0には、図7Cに示すように、ヘッダシンク(8ビット)、トータルレングスL(6ビット)、プリプレススタートナンバーNUM1(6ビット)、プリ記録スタートナンバーNUM2(6ビット)およびレコーダブルスタートナンバーNUM3(6ビット)が含まれている。残りの32ビットは、未定義とされ、将来に定義可能とされている。ペイロード0のペイロードナンバーは、0とされている。
【0048】
図8を参照してペイロード0の各情報についてより具体的に説明する。図8AがUDIエリアに記録されているUDIを示す。ペイロード0が先頭に位置し、以下、プリプレスペイロード、プリ記録ペイロード、レコーダブルペイロードが順番に位置している。
【0049】
図8Bは、UDIエリアのデータの一例である。Pが一つのペイロードを示し、Pに付加されている番号がペイロードナンバーである。図8Bの例では、プリプレスペイロードがP1からP4の4個のペイロードからなり、プリ記録ペイロードがP5およびP6の二つのペイロードからなり、レコーダブルペイロードがP7からP9の3個のペイロードからなる。図8Bに示す構成がUDIデータを構成する。なお、レコーダブルペイロードを設けないことも可能である。さらに、図8Bに示すUDIデータが後述するように、ディスク上に多重記録例えば5重に記録される。
【0050】
図8Bの例に関しては、図8Cに示すように、L=10、NUM1=1、NUM2=5、NUM3=7とされる。ペイロード0のこれらの情報からUDIエリアの構成が分かる。すなわち、プリプレスペイロードのエリア、プリ記録ペイロードのエリア、レコーダブルペイロードのエリアの長さ(ペイロードの個数)が分かる。各ペイロードのスタートナンバーおよびエンドナンバーをそれぞれペイロード0として記録しても良い。しかしながら、一実施形態の方法は、より少ないデータ量でUDIエリアの構成を記述できる。
【0051】
図9は、UDIの追加記録の方法をより具体的に説明するための図である。フレームシンクは、24ビット(チャンネルビット)の長さとされ、反転間隔が11T,11Tとされ、その後に2Tが付加されたものである。二つの11Tと、ピットおよびランドの対応の仕方によってパターンAとパターンBとがありうる。最初にパターンAについて説明する。
【0052】
フレームシンクとサブコードのシンボルとの間に3ビットの結合ビット(000)が挿入される。UDIを記録する場合、スタンピングで成形された光ディスク上のサブコードシンボルは、(0x47)とされる。0xは、16進表記を意味する。この8ビットをEFM変調した結果の14ビットのパターン(00100100100100)が図9に示されている。
【0053】
そして、二つのピットの間の斜線領域に対して追加記録用のレーザビームを照射する。その結果、斜線領域の反射率が低下し、記録後では、二つのピットが結合した一つのピットとして再生される。この場合の14ビットのパターンが(00100100000000)となる。これは、EFM復調した場合には、(0x07)の8ビットとして復調される。
【0054】
前側の11Tがランドであり、後側の11TがピットであるパターンBの場合では、結合ビットが(001)となる。この場合も、パターンAと同様に、斜線領域にレーザビームを照射することによって、サブコードの8ビットを(0x47)から(0x07)へと変化させることができる。
【0055】
図10Aに示すように、サブコードの8ビットは、98フレーム中で同期信号のフレームとされる先頭の2フレーム以外の96フレームでは、各ビットがチャンネルP,Q,R,S,T,U,V,Wのビットにそれぞれ対応している。したがって、0x47を0x07へ変化させることは、図10Aから明らかなように、チャンネルQ以外のビットを変化させることなしに、チャンネルQのビットのみを"1" か"0" に変化させることである。したがって、UDIの1サブコードフレームに含まれる88ビットは、記録前では、全て"1" であり、レーザビームが照射された箇所のみが"0" となされる。
【0056】
図10Bは、追加記録の方法の他の例を示す。UDIのビットが"0" の場合では、サブコードの8ビットを(0x40)から(0x00)へ変化させる例である。この他の例においても、チャンネルQ以外のビットを変化させることなしに、チャンネルQのビットのみを"1" から"0" へ変化させることができる。
【0057】
さらに、図10Aおよび図10Bの例では、チャンネルPが"0" の値とされている。チャンネルPは、曲間で"1" となり、曲データ内で"0" となるものである。曲間は、2〜3秒程度と短く、曲間と再生装置が判断すると、そこに記録されているサブコードを読まないことがあるので、UDIを記録する場所としては、曲間は、不適当である。上述したように、P="0" とすることによって、UDIを曲の部分に記録することができる。
【0058】
UDIが記録されたUDIエリアは、ディスク上の固定の位置に形成される。反射膜に対する追加記録の方法として、マスタリングと同様に、ディスクを回転させて記録する方法を使用すると、ディスクのプログラム領域に全体的にUDIを記録すると、記録に要する時間が長くなるので、例えばプログラム領域の先頭部分にUDIエリアを設けてそこにUDIを記録するようになされる。
【0059】
CDの規格では、サブコードのQチャンネルに関しては、割合からの規定がなされている。すなわち、上述したように、モード1のサブコードは、ディスク上でどの連続する10サブコードフレームをとっても9サブコードフレーム以上入っていることが必要とされている。モード1以外のモード2、モード3のサブコードの場合は、連続する100サブコードフレーム中で1個以上存在していれば良いと規定されている。
【0060】
このような割合の規格を満たしつつ、UDIを固定位置に記録することが可能な記録方法について説明する。図11は、UDIの記録レイアウトの一例である。UDIは、モード7のサブコードとしている。UDIエリアの先頭にペイロード0が記録される。ペイロード0および他のペイロードを記録する場合に、エラー対策のために、多重記録がなされる。図11の例では、5重記録がなされている。ペイロード0の後に、ペイロード1等の他のペイロードが記録される。5重記録を行う場合、同じペイロードナンバーのものをまとめて5重に記録するようになされる。それによって、一実施形態のように、記録する時点が異なるデータが混在しても、多重記録を行うのが容易となる。
【0061】
図11では、UDIエリアにおいて、各ペイロードが10サブコードフレームの間隔で記録され、また、5重に記録される。トラックスタートタイムをSとした時に、ペイロードが10フレーム(サブコードフレーム意味である。)間隔の位置(S+00(分):01(秒):00(フレーム),S+00:01:10,・・・・)に配置される。ペイロード0の記録位置(S+00:01:40)の後ろの(S+00:01:50)の位置から(S+00:02:15)までのエリアがモード2/モード3のサブコードの記録可能なエリアとされている。(S+00:02:25)の位置にペイロード1の最初のものが記録される。
【0062】
最初のペイロードの記録位置の前の9サブコードフレームと、最後のペイロードの後の9サブコードフレームのエリアは、モード1のサブコードが記録されるエリアである。さらに、UDIエリアにおいては、ペイロード(モード7)およびモード2/3のサブコードのためのエリア以外のエリアがモード1のサブコードの記録エリアである。
【0063】
なお、図11に示す記録レイアウトにおけるサブコードフレームの数値の例は、一例であって、種々の数値を使用することが可能である。例えばペイロードの配置する間隔を11サブコードフレーム、12サブコードフレーム等に設定しても良い。その場合でも、モード1のサブコードが含まれる割合が規格を満たしたものとなる。また、モード1は、他のモード2/3と比較して重要度が高いので、モード1に関する割合の規格に反してはならないが、場合によっては、モード2/3の割合に関する規格を満たさなくても良い。例えばモード2/3の記録可能なエリアを省略しても良い。
【0064】
図12は、この発明によるデータ記録媒体を作成するためのマスタリング装置の構成の一例を示す。マスタリング装置は、例えばArイオンレーザ、He−CdレーザやKrイオンレーザ等のガスレーザや半導体レーザであるレーザ51と、このレーザ51から出射されたレーザ光を変調する音響光学効果型または電気光学型の光変調器52と、この光変調器52を通過したレーザ光を集光し、感光物質であるフォトレジストが塗布されたディスク状のガラス原盤54のフォトレジスト面に照射する対物レンズ等を有する記録手段である光ピックアップ53を有する。
【0065】
光変調器52は、記録信号にしたがって、レーザ51からのレーザ光を変調する。そして、マスタリング装置は、この変調されたレーザ光をガラス原盤54に照射することによって、データが記録されたマスタを作成する。また、光ピックアップ53をガラス原盤54との距離が一定に保つように制御したり、トラッキングを制御したり、スピンドルモータ55の回転駆動動作を制御するためのサーボ回路(図示せず)が設けられている。ガラス原盤54がスピンドルモータ55によって回転駆動される。
【0066】
光変調器52には、加算器74からの記録信号が供給される。入力端子61からは、記録するメインのディジタルデータが供給される。メインのディジタルデータは、例えばCD−ROMのデータフォーマットを有する。入力端子62からは、現行のCD規格に基づいたチャンネルP〜Wのサブコード(通常のサブコードと称する)が供給される。通常のサブコードには、モード1のみならず、モード2、モード3のサブコードも含まれる。入力端子63からは、プリプレスUDIデータが供給される。プリプレスUDIデータは、スタンパユニークなプリプレスペイロードを含むデータである。
【0067】
入力端子64からは、プリ記録UDIデータが供給される。入力端子65からは、レコーダブルUDIデータが供給される。プリ記録UDIデータおよびレコーダブルUDIデータにそれぞれ含まれるペイロードは、上述したように、(0x47)または(0x07)のデータである。さらに、入力端子66からは、フレームシンクが供給される。
【0068】
メインディジタルデータは、CIRC(Cross Interleave Reed-Solomon Code)エンコーダ67に供給され、エラー訂正用のパリティデータ等を付加するエラー訂正符号化処理やスクランブル処理が施される。すなわち、1サンプルあるいは1ワードの16ビットが上位8ビットと下位8ビットとに分割されてそれぞれシンボルとされ、このシンボル単位で、例えばCIRCによるエラー訂正用のパリティデータ等を付加するエラー訂正符号化処理やスクランブル処理が施される。
【0069】
入力端子62、63、64および65からのデータがスイッチ回路68の入力端子a,b,c,dにそれぞれ供給される。スイッチ回路68で選択されたデータがサブコードがサブコードエンコーダ70にてサブコードのフレームフォーマットに変換される。スイッチ回路68およびサブコードエンコーダ70に対しては、切替信号生成器71からの切替信号が供給される。
【0070】
切替信号生成器71は、マスタリング装置の全体を制御するコントローラ(図中ではCPUと記す)72からの指示信号に基づいて切替信号を生成する。上述したように、ディスク上でUDIエリアの位置が固定位置とされ、また、UDIエリア内でUDIデータ(モード7のサブコード)が記録される位置も固定化されている。サブコードエンコーダ70は、切替信号に応じてスイッチ回路68の出力端子eに取り出されたデータをサブコードフォーマットへ変換する。
【0071】
なお、図7Aに示すデータフォーマットにおいて、同期ビット、コントロールビット、アドレスビットおよびUDIインデックスは、反射膜に対する記録方法で記録しても良いし、プリプレスによって凹凸パターンとして記録するようにしても良い。CRCビットは、記録されるペイロードにしたがって検出されるので、プリプレスで記録することができない。但し、ペイロード中の16ビットの値を指定することによって、本来のCRCビットが全て"1" であってもCRCエラーが生じないようにすることも可能である。
【0072】
CIRCエンコーダ67からのメインデータとサブコードエンコーダ70の出力とが加算器69でミックスされる。加算器69の出力がEFM変調器73に供給され、変換テーブルにしたがって8ビットのシンボルが14チャンネルビットのデータへ変換される。EFM変調器73の出力が加算器74に供給される。加算器74には、入力端子66からのフレームシンクが供給され、加算器74からは、上述したフレームフォーマットの記録信号が発生する。この記録信号が光変調器52に供給され、光変調器52からの変調されたレーザビームによってガラス原盤54上のフォトレジストが露光される。このように記録がなされたガラス原盤54を現像し、電鋳処理することによってメタルマスタを作成し、次に、メタルマスタからマザーディスクが作成され、さらに次に、マザーディスクからスタンパが作成される。スタンパーを使用して、圧縮成形、射出成形等の方法によって、光ディスクが作成される。この光ディスクは、通常のCDと同様のものであるが、前述したように、UDIを追加記録可能なように、反射膜の材料が選定されたものである。
【0073】
図13は、上述したマスタリングおよびスタンピングによって作成された光ディスクに対してUDIデータを追加記録するための記録再生装置の構成の一例を示す。追加記録されるUDIデータとしては、プリ記録ペイロードとレコーダブルペイロードの両方がある。図13の構成は、何れのペイロードも記録できるものである。但し、両方を記録できる必要はなく、一方のみを記録できるようにしても良い。
【0074】
図13において、参照符号81がマスタリング、スタンピングの工程で作成されたディスクを示す。参照符号82がディスク81を回転駆動するスピンドルモータであり、83がディスク81に記録された信号を再生すると共に、UDIを記録するための光ピックアップである。光ピックアップ83は、レーザ光をディスク81に照射する半導体レーザ、対物レンズ等の光学系、ディスク81からの戻り光を受光するディテクタ、フォーカスおよびトラッキング機構等からなる。記録時と非記録時とで、レーザパワーが切り換えられる。記録時では、反射膜に対して反射率の変化を生じさせるのに必要なパワーのレーザが使用され、非記録時では、ディスク81上に記録されている情報を読み取るのに必要なパワーのレーザが使用される。さらに、光ピックアップ83は、スレッド機構(図示しない)によって、ディスク81の径方向に送られる。
【0075】
光ピックアップ83の例えば4分割ディテクタからの出力信号がRF部84に供給される。RF部84は、4分割ディテクタの各ディテクタの出力信号を演算することによって、再生(RF)信号、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号を生成する。再生信号がシンク検出部85に供給される。シンク検出部85は、各フレームの先頭に付加されているフレームシンクを検出する。検出されたフレームシンク、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号がサーボ回路86に供給される。サーボ回路86は、RF信号の再生クロックに基づいてスピンドルモータ82の回転動作を制御したり、光ピックアップ83のフォーカスサーボ、トラッキングサーボを制御する。
【0076】
フレームシンク検出部85から出力されるメインデータがサブコード検出器87を介してEFM復調器88に供給され、EFM復調の処理を受ける。EFM復調器88からのメインディジタルデータは、必要に応じて図示しない出力端子に取り出される。EFM復調器88からのサブコードデータがサブコードデコーダ89に供給される。サブコードデコーダ89は、各フレームの8ビットのサブコードを98フレーム分集めてサブコードフレームのデータを構成する。
【0077】
サブコードデコーダ89の出力に対してUDIエリアおよびペイロード0の検出器90が接続されている。検出器90は、ペイロードエリアからペイロード0のデータを検出し、ペイロード0のデータの多重記録に基づくエラー訂正を行う。ペイロード0のデータからUDIエリアの構成が分かり、プリ記録ペイロードまたはレコーダブルペイロードの記録位置が分かる。検出器90からの情報がUDIエンコーダ92およびサブコードエンコーダ93に供給される。
【0078】
参照符号91で示す入力端子からのデータがUDIエンコーダ92に対して供給される。UDIエンコーダ92は、UDIのペイロードが発生し、サブコードエンコーダ93において、サブコードのフォーマットに変換される。サブコードエンコーダ93の出力がスイッチ回路94の入力端子fに供給される。スイッチ回路9は、検出器90の出力によって制御され、プリ記録ペイロードを記録する場合では、出力端子gが選択され、レコーダブルペイロードを記録する場合では、出力端子hが選択される構成とされている。
【0079】
スイッチ回路94の出力端子gからのプリ記録ペイロードのデータが記録部95に供給され、その出力端子hからのレコーダブルペイロードのデータが記録部96に供給される。記録部95および96に対してサブコード検出器87からのサブコードが供給されている。記録部95および96の出力が光ピックアップ83に対して供給される。記録部95および96は、0x47(または0x40)として記録されているサブコードを0x07(または0x00)へ変化させる場合にレーザパワーを記録パワーに変更する出力を発生する。
【0080】
なお、図13に示す構成は、98ビットの1フレームの全体を記録するのか、またはその内の一部をプリプレスで記録するのかに応じてとりうる構成が変更できる。さらに、UDIエリアが固定位置とされている場合では、プリ記録する位置、レコーダブルエリアの配置が分かるので、再生されたサブコード(時間コード)を見て、記録位置を決定し、決定した位置にデータを記録することができる。
【0081】
この発明は、上述したこの発明の一実施形態等に限定されるものでは無く、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。例えばUDIエリアは、ディスクのプログラムエリアに限らず、リードインエリア内に設けるようにしても良い。
【0082】
この発明は、例えばCD−DAのフォーマットのデータとCD−ROMのフォーマットのデータをそれぞれ記録するマルチセッションの光ディスクに対しても適用できる。また、光ディスクに記録される情報としては、オーディオデータ、ビデオデータ、静止画像データ、文字データ、コンピュータグラフィックデータ、ゲームソフトウェア、およびコンピュータプログラム等の種々のデータが可能である。したがって、この発明は、例えばDVDビデオ、DVD−ROMに対しても適用できる。さらに、円板状に限らずカード状のデータ記録媒体に対してもこの発明を適用できる。
【0083】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、UDIエリアにプリプレスエリアとプリ記録(追加記録)エリアとを混在することができ、例えばそれぞれにスタンパユニークなデータとディスクユニークなデータとを記録することが可能となる。また、この発明は、ディスクの製造工程の中の限られた時間でプリ記録することができるデータ量を増加させることができる。さらに、識別子によってプリ記録済みのエリアと未記録のエリアとを区別可能とすることによって、レコード店、レンタルショップ等のユーザサイドでのデータの追加記録が可能なエリアを設けることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のCDの記録パターンとCDの構造を説明するための略線図である。
【図2】この発明が適用されるディスクの製作工程を説明するための略線図である。
【図3】CDのフレームフォーマットを説明するための略線図である。
【図4】Qチャンネルのサブコードのサブコードフレームを説明するための略線図である。
【図5】時間情報をQチャンネルのサブコードとして記録するためのモード1のフォーマットを示す略線図である。
【図6】TOC領域におけるモード1のフォーマットを説明するための略線図である。
【図7】この発明の一実施形態においてQチャンネルのサブコードとしてUDIを記録する場合のフレームフォーマットの説明に用いる略線図である。
【図8】この発明の一実施形態においてUDIエリアとペイロード0の具体例の説明に用いる略線図である。
【図9】この発明の一実施形態におけるUDIの記録方法の説明に用いる略線図である。
【図10】この発明の一実施形態におけるUDIの記録方法の説明に用いる略線図である。
【図11】UDIエリアのレイアウトの一例の説明に用いる略線図である。
【図12】この発明の一実施形態であるマスタリング装置の構成の一例を示すブロック図である。
【図13】この発明の一実施形態であるUDI記録装置の構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2・・・反射膜、51・・・レーザ、53・・・光ピックアップ、54・・・ガラス原盤、62・・・通常のサブコードの入力端子、63・・・プリプレスUDIデータの入力端子、64・・・プリ記録UDIデータの入力端子、65・・・レコーダブルUDIデータの入力端子、81・・・マスタリングによって作成されたディスク[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a data recording medium, a data recording method, and an apparatus applied to, for example, a read-only (ROM) type optical disc.
[0002]
[Prior art]
The compact disc (CD) standard that is widely used today is called compact disc audio (CD-DA) and is based on the standard described in the Red Book. Based on this standard, various formats including CD-ROM are standardized to form a so-called CD family. In the following description, when a CD is simply referred to, it is a generic name for disks of various formats included in the CD family.
[0003]
It has been proposed to record data, for example, identification information, by irradiating a reflective film with a laser beam by selecting a material of the reflective film for a disk having the reflective film. By recording on the reflective film, for example, identification information for identifying each disk can be recorded. When recording identification information in the CD format, it is conceivable to use the Q channel subcode in the CD format.
[0004]
In the CD standard,
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The additional recording method for the reflective film has the merit that unique identification information can be recorded for each disk, but when the additional recording process is incorporated into the conventional disk manufacturing process, the recording time is several seconds. There was a problem limited to within. In other words, in the conventional disk manufacturing process, an additional recording process to the reflective film is added after the process of creating a disk substrate using a stamper. There was a problem that it was difficult to manufacture the discs in the time required.
[0006]
Further, the identification information recorded on the reflective film is not necessarily limited to information unique to the disc, and unique data may be included in the stamper. For example, manufacturer identification information, manufacturing year data, manufacturing factory name data, and the like are examples of data unique to the stamper. Information unique to such a stamper can be recorded on the disk as a concavo-convex pattern by prepress without using a recording method for the reflective film.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to allow more information to be recorded within a limited time by mixing data recorded as a concavo-convex pattern and data recorded by a recording method for a reflective film. Another object of the present invention is to provide a recording medium, a data recording method, and an apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-described problems, the invention of claim 1In a recording method of a recording medium, comprising: a substrate on which first data and second data are recorded in advance as a concavo-convex pattern; and a reflective layer provided on a surface on which the concavo-convex pattern is formed.
This is a recording medium recording method in which the reflective layer is irradiated with laser light to change the concavo-convex pattern based on the second data, and the third data used for identifying the recording medium is additionally recorded at a predetermined position of the recording medium.
[0009]
Claim5The invention ofA laser light source;
A modulator that modulates laser light emitted from a laser light source based on a supplied signal;
An optical head having an objective lens for irradiating a laser beam modulated by a modulator onto a glass master coated with a photoresist;
It consists of a signal generator that supplies main data and sub data to the modulator,
The signal generation unit generates the first sub data and the second sub data used for identification, and selectively supplies the first sub data and the second sub data together with the main data to the modulator. This is a recording medium manufacturing apparatus.
[0010]
Claim11The invention ofIn a recording method of a recording medium, comprising: a substrate on which first data and second data are recorded in advance as a concavo-convex pattern; and a reflective layer provided on a surface on which the concavo-convex pattern is formed.
A certain data part of the third data used for identification of the recording medium is recorded on the recording medium in advance together with the first data and the second data,
In the recording method of the recording medium, another data portion of the third data is additionally recorded at a predetermined position of the recording medium by irradiating the reflection layer with laser light to change the uneven pattern according to the second data.
[0011]
Claim19The invention ofA substrate on which first data and second data are recorded in advance as a concavo-convex pattern;
A reflective layer provided on the surface on which the concave and convex pattern of the substrate is formed,
A recording medium in which third data used for identification of the recording medium is recorded at a predetermined position of the recording medium by irradiating the reflective layer with laser light and changing the uneven pattern based on the second dataIt is.
[0012]
In this invention, when recording the identification information by the recording method for the reflective film, the first data, for example, information unique to the stamper is recorded as a concavo-convex pattern by prepress, and the second data, for example, disc unique information is Recording is performed with a recording method for the reflective film, whereby more identification information can be recorded within a limited time.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described. In order to facilitate understanding of the present invention, the structure of an optical disc, for example, a CD will be described.
[0014]
FIG. 1 shows an enlarged part of an existing CD. On a track having a predetermined track pitch Tp (for example, 1.6 μm), concave portions called pits and lands where no pits are formed are alternately formed. The lengths of the pits and lands are in the range of 3T to 11T. T is the shortest inversion interval. The CD is irradiated with laser light from below.
[0015]
A structure in which a
[0016]
The flow of such a CD manufacturing process will be described with reference to FIG. In step S1, a glass master having a glass plate coated with a photoresist, which is a photosensitive material, is rotated by a spindle motor, and a laser beam that is turned on / off in accordance with a recording signal is applied to the photoresist film to create a master. The The photoresist film is developed, and in the case of a positive resist, the exposed portion is melted, and an uneven pattern is formed on the photoresist film.
[0017]
One metal master is created by electroforming, in which the photoresist master is plated (step S2). A plurality of mothers are created from the metal master (step S3), and a plurality of stampers are created from the mother (step S4). A disk substrate is created using a stamper. As a method for producing a disk substrate, compression molding, injection molding, photocuring method and the like are known. In step S6, a reflective film and a protective film are deposited. In the conventional disc manufacturing method, a CD is manufactured by performing label printing.
[0018]
On the other hand, in the example of FIG. 2, a laser beam is irradiated on the reflective film, and a process S7 for additionally recording information is added. In the land on the reflective film, atoms move due to heat treatment (thermal recording) irradiated with laser light, the film structure and crystallinity change, and the reflectivity at that location decreases. As a result, even if it is a land, after the laser beam is irradiated, the return laser beam is reduced and is recognized by the reader in the same way as a pit. Information can be recorded using this. In this case, a material whose reflectance is changed by laser irradiation is used for the reflective film. Not only a material whose reflectivity is lowered, but there are materials whose reflectivity is increased by recording.
[0019]
Specifically, aluminum alloy film Al100-xXxThe reflective film is configured by the above. As X, at least one element selected from Ge, Ti, Ni, Si, Tb, Fe, and Ag is used. The composition ratio x in the Al alloy film is selected to be 5 <x <50 [atomic%].
[0020]
Moreover, the reflective film is made of Ag.100-xXxIt can also be constituted by an Ag alloy film. In that case, as X, at least one element of Ge, Ti, Ni, Si, Tb, Fe, and Al is used. The composition ratio x in the Al alloy film is selected to be 5 <x <50 [atomic%]. The reflective film can be formed by, for example, a magnetron sputtering method.
[0021]
As an example, when a reflective film made of an AlGe alloy is formed with a thickness of 50 nm and irradiated with laser light from the transparent substrate or the protective film side through the objective lens, the Ge composition ratio is 20 [atomic%]. When the recording power is 6 to 7 [mW], the reflectance is reduced by about 6%, and when the Ge composition ratio is 27.6 [atomic%], the recording power is 5 to 8 [mW]. Further, the reflectance is reduced by about 7 to 8%. Such a change in reflectance allows additional recording to the reflective film.
[0022]
Further, FIG. 3 shows a data structure of one frame of a conventional CD signal. In the CD, a parity Q and a parity P of 4 symbols are formed from a total of 12 samples (24 symbols) of digital audio data of 2 channels. 33 symbols (264 data bits) obtained by adding one subcode symbol to the total 32 symbols are handled as a group. In other words, one frame after EFM modulation includes 33 symbols including 1-symbol subcode, 24-symbol data, 4-symbol Q parity, and 4-symbol P parity.
[0023]
In the EFM modulation system (eight to fourteen modulation: EFM), each symbol (8 data bits) is converted into 14 channel bits. The minimum time width of EFM modulation (the time width in which the number of 0s between 1 and 1 of the recording signal is minimum) Tmin is 3T, and the pit length corresponding to 3T is 0.87 μm. The pit length corresponding to T is the shortest pit length. Further, 3 combined bits are arranged between each 14 channel bits. Further, a frame sync pattern is added to the head of the frame. The frame sync pattern is a pattern in which 11T, 11T, and 2T are continuous when the channel bit period is T. Such a pattern does not occur in the EFM modulation rule, and the frame sync can be detected by a unique pattern. One frame consists of 588 channel bits. The frame frequency is 7.35 kHz.
[0024]
A collection of 98 such frames is referred to as a subcode frame (or subcode block). A subcode frame represented by rearranging 98 frames so as to be continuous in the vertical direction includes a frame synchronization unit for identifying the head of the subcode frame, a subcode unit, and a data and parity unit. This subcode frame corresponds to 1/75 second of the normal CD playback time.
[0025]
This subcode portion is formed of 98 frames. The first two frames in the subcode part are a subcode frame synchronization pattern and an EFM out of rule pattern, respectively. Also, each bit in the subcode part constitutes a P, Q, R, S, T, U, V, W channel, respectively.
[0026]
The R channel and the W channel are used for special purposes such as still image display and so-called karaoke character display. The P channel and the Q channel are used for the track position control operation of the pickup at the time of reproducing the digital data recorded on the disc.
[0027]
The P channel outputs a signal of “0” in a so-called lead-in area located at the inner periphery of the disc, and “0” and “1” at a predetermined period in a so-called lead-out area located at the outer periphery of the disc. Used to record repetitive signals. The P channel is used to record a signal of “1” between each piece of music and “0” for the other pieces in the program area located between the lead-in area and the lead-out area of the disc. Such a P channel is provided for cueing each piece of music during playback of digital audio data recorded on a CD.
[0028]
The Q channel is provided to enable finer control during reproduction of digital audio data recorded on a CD. As shown in FIG. 4, the structure of one subcode frame of the Q channel includes a synchronization bit part 11, a
[0029]
The synchronization bit portion 11 is composed of 2-bit data, and a part of the above-described synchronization pattern is recorded. The
[0030]
The data bit
[0031]
The track number part (TNO) 21 is expressed in a 2-digit binary coded decimal (BCD). The track number portion (TNO) 21 indicates the number of the lead-in track that is the track from which data reading starts with “00”, and the track number corresponding to the number of each song, movement, etc. with “01” to “99”. Represents. The track number portion (TNO) 21 represents the number of a lead-out track that is a track in which data reading is terminated by “AA” in hexadecimal notation.
[0032]
The index part (INDEX) 22 is represented by a 2-digit BCD, “00” represents a pause, so-called pause, and “01” to “99” further subdivides tracks such as songs and movements. To express.
[0033]
The minute component part (MIN) 23, the second component part (SEC) 24, and the frame number part (FRAME) 25 are each expressed by BCD of 2 digits, and the elapsed time (TIME) within each song or movement in a total of 6 digits. ). The zero part (ZERO) 26 is formed by adding “0” to all 8 bits.
[0034]
The minute component part (AMIN) 27, the second component part (ASEC) 28, and the frame number part (AFRAME) 29 are each expressed by BCD of 2 digits, and the absolute time (ATIME) from the first track is expressed by a total of 6 digits. To express.
[0035]
Further, the structure of the data bit
[0036]
The track number part (TNO) 31, the elapsed time minute component part (MIN) 33, the second component part (SEC) 34, and the frame number part (FRAME) 35 are all fixed to "00" in hexadecimal notation and zero. Similarly to the zero part (ZERO) 26 described above, the part (ZERO) 36 has “00” added to all 8 bits.
[0037]
The absolute time component part (PMIN) 37 indicates the first song number or movement number when the point part (POINT) 32 is "A0" in hexadecimal notation, and the point part (POINT) 32 is 16 In the case of “A1” in decimal notation, the first music number or movement number is shown. When the point part (POINT) 32 is "A2" in hexadecimal notation, an absolute time component part (PMIN) 37, an absolute time second component part (PSEC) 38, and an absolute time frame number part (PFRAME) 39. Indicates the absolute time (PTIME) when the lead-out area starts. Furthermore, when the point part (POINT) 32 is expressed by BCD of 2 digits, the minute component part (PMIN) 37, the second component part (PSEC) 38, and the frame number part (PFRAME) 39 of the absolute time are respectively The address at which each song or movement indicated by the numerical value starts is expressed in absolute time (PTIME).
[0038]
As described above, the Q channel records time information represented by 24 bits although the format is slightly different between the program area and the lead-in area of the disc. According to the CD standard, it is determined that the Q channel subcode of
[0039]
On the other hand, in the case of subcodes of modes other than
[0040]
As described above, in one embodiment of the present invention, the reflection film is irradiated with laser light, thereby causing a change in reflectance and recording information. As an example of information, a case where disc identification information (hereinafter referred to as UDI) is recorded will be described. The UDI is information for identifying individual disks, consisting of stamper unique first data and disk unique second data. Examples of the first data are a disk manufacturer name, a disk seller name, a manufacturing factory name, a manufacturing year, and the like. Examples of the second data are a serial number, time information, and the like. In one embodiment, the UDI is recorded in the subcode Q channel data format. Therefore, UDI can be said to be a new mode of the subcode Q channel. Here,
[0041]
As described above, when the UDI is composed of the first and second data, if all the UDI data is recorded by the recording method for the reflective film, the recording is performed within a limited time. The amount of data cannot be increased. Therefore, in one embodiment, the stamper unique first data is recorded as a concavo-convex pattern, and the disk unique second data is recorded using a recording method for the reflective film. Furthermore, in one embodiment, after manufacturing, arbitrary data (third data) can be recorded on the disc by a recording method for the reflective film. Actual recording is performed at a record store, a rental shop, or the like equipped with a dedicated recording device. The arbitrary data includes a store name code, the number of rentals, a user ID, and the like.
[0042]
In the following description, the method of recording as a concavo-convex pattern is referred to as prepress, and the recording method for the reflective film is referred to as prerecording. The main part of UDI data is referred to as a payload. The prepressed payload and the prerecorded payload are collectively referred to as a P-payload, and the third data main part to be recorded later is referred to as an R-payload. Called.
[0043]
FIG. 7A shows a UDI data format composed of subcode frames consisting of 98 frames. Since UDI is recorded in the format of the subcode Q channel, one frame (98 bits) of the subcode consists of a 2-bit sync bit portion, a 4-bit control bit portion (CTL), and a 4-bit address bit portion ( ADR), a 72-bit data bit portion, and a 16-bit CRC. The 4 bits of the address bit portion are
[0044]
The first 8 bits in the 72-bit data area are the UDI index, and the remaining 64 bits are the UDI data body (payload). As shown in FIG. 7C, the UDI index is composed of a payload number (6 bits) indicating the number of payload and a payload type (2 bits) indicating the type of payload. The payload number is a value that is incremented from 1. As the number of payloads, for example, the minimum is 1 and the maximum is 63. The data format shown in FIG. 7A is common to both the P-payload and the R-payload. Two bits of the payload type are defined as follows.
[0045]
00: Prepressed payload
01: Pre-recorded payload
10: Recordable (recorded)
11: Recordable (unrecorded)
That is, 2 bits are an identifier for the subsequent payload.
[0046]
The UDI is recorded in a UDI area provided in, for example, a program area on the disc. In the UDI area, a prepress payload area, a prerecorded payload area, and a recordable payload area are provided in this order. A payload as a UDI header (hereinafter referred to as payload 0) is recorded at the head of the UDI area.
[0047]
FIG. 7B shows the data format of
[0048]
With reference to FIG. 8, each piece of information of
[0049]
FIG. 8B is an example of UDI area data. P indicates one payload, and the number added to P is the payload number. In the example of FIG. 8B, the prepress payload is composed of four payloads P1 to P4, the prerecorded payload is composed of two payloads P5 and P6, and the recordable payload is composed of three payloads P7 to P9. The configuration shown in FIG. 8B forms UDI data. It is also possible not to provide a recordable payload. Further, as will be described later, the UDI data shown in FIG. 8B is multiple-recorded on the disc, for example, five times.
[0050]
In the example of FIG. 8B, as shown in FIG. 8C, L = 10, NUM1 = 1, NUM2 = 5, and NUM3 = 7. From these pieces of information in
[0051]
FIG. 9 is a diagram for more specifically explaining the method of additional recording of UDI. The frame sync has a length of 24 bits (channel bits), inversion intervals of 11T and 11T, and 2T added thereafter. There can be a pattern A and a pattern B depending on how two 11Ts correspond to pits and lands. First, the pattern A will be described.
[0052]
Three combined bits (000) are inserted between the frame sync and the subcode symbol. When recording UDI, the subcode symbol on the optical disk formed by stamping is set to (0x47). 0x means hexadecimal notation. FIG. 9 shows a 14-bit pattern (00100100100100) as a result of EFM modulation of the 8 bits.
[0053]
Then, the oblique recording region between the two pits is irradiated with a laser beam for additional recording. As a result, the reflectivity of the hatched area is reduced, and after recording, it is reproduced as one pit in which two pits are combined. In this case, the 14-bit pattern is (00100100000000). This is demodulated as 8 bits of (0x07) when EFM demodulation is performed.
[0054]
In the case of the pattern B in which the front side 11T is a land and the rear side 11T is a pit, the combined bit is (001). Also in this case, similarly to the pattern A, the 8 bits of the subcode can be changed from (0x47) to (0x07) by irradiating the oblique line with the laser beam.
[0055]
As shown in FIG. 10A, the 8 bits of the subcode are the channels P, Q, R, S, T, U in each of the 96 frames other than the first two frames which are the frames of the synchronization signal in 98 frames. , V, W bits respectively. Therefore, changing 0x47 to 0x07 is changing only the bit of channel Q to "1" or "0" without changing bits other than channel Q, as is clear from FIG. 10A. . Therefore, the 88 bits included in one subcode frame of UDI are all “1” before recording, and only the portion irradiated with the laser beam is set to “0”.
[0056]
FIG. 10B shows another example of the additional recording method. In the case where the UDI bit is “0”, the 8 bits of the subcode are changed from (0x40) to (0x00). In another example, it is possible to change only the bit of channel Q from “1” to “0” without changing bits other than channel Q.
[0057]
Further, in the example of FIGS. 10A and 10B, the channel P has a value of “0”. Channel P is “1” between songs, and “0” in song data. The interval between songs is as short as about 2 to 3 seconds. If the playback device determines that the interval between songs is not read, the subcode recorded there may not be read. Is appropriate. As described above, by setting P = “0”, the UDI can be recorded in the music portion.
[0058]
The UDI area where the UDI is recorded is formed at a fixed position on the disc. As a method of additional recording with respect to the reflective film, if the method of recording by rotating the disk is used as in the case of mastering, if UDI is recorded entirely in the program area of the disk, the time required for recording becomes longer. A UDI area is provided at the head of the area and the UDI is recorded there.
[0059]
In the CD standard, the sub-code Q channel is defined by a ratio. That is, as described above, the subcode of
[0060]
A recording method capable of recording UDI at a fixed position while satisfying such a ratio standard will be described. FIG. 11 shows an example of a UDI recording layout. UDI is a subcode of
[0061]
In FIG. 11, in the UDI area, each payload is recorded at an interval of 10 subcode frames, and is recorded in five layers. When the track start time is S, the payload is positioned at intervals of 10 frames (meaning subcode frames) (S + 00 (minutes): 01 (seconds): 00 (frames), S + 00: 01: 10,.・). The area from the position of (S + 00: 01: 50) after the recording position of payload 0 (S + 00: 01: 40) to (S + 00: 02: 15) is the area where the subcode of
[0062]
The areas of the 9 subcode frames before the recording position of the first payload and the 9 subcode frames after the last payload are areas in which
[0063]
In addition, the example of the numerical value of the subcode frame in the recording layout shown in FIG. 11 is an example, and various numerical values can be used. For example, the interval between payloads may be set to 11 subcode frames, 12 subcode frames, and the like. Even in such a case, the ratio in which the subcode of
[0064]
FIG. 12 shows an example of the configuration of a mastering apparatus for creating a data recording medium according to the present invention. The mastering device is, for example, a gas laser such as an Ar ion laser, a He—Cd laser, a Kr ion laser, or a laser 51 that is a semiconductor laser, and an acousto-optic effect type or an electro-optical type that modulates laser light emitted from the laser 51. Recording having an
[0065]
The
[0066]
A recording signal from the adder 74 is supplied to the
[0067]
Pre-recorded UDI data is supplied from the
[0068]
The main digital data is supplied to a CIRC (Cross Interleave Reed-Solomon Code)
[0069]
Data from the
[0070]
The
[0071]
In the data format shown in FIG. 7A, the synchronization bit, control bit, address bit, and UDI index may be recorded by a recording method for the reflective film, or may be recorded as a concavo-convex pattern by prepress. Since the CRC bit is detected according to the payload to be recorded, it cannot be recorded by prepress. However, by specifying a 16-bit value in the payload, it is possible to prevent a CRC error from occurring even if the original CRC bits are all “1”.
[0072]
The
[0073]
FIG. 13 shows an example of the configuration of a recording / reproducing apparatus for additionally recording UDI data on an optical disc created by the above-described mastering and stamping. UDI data to be additionally recorded includes both a pre-recorded payload and a recordable payload. The configuration shown in FIG. 13 can record any payload. However, it is not necessary to record both, and only one of them may be recorded.
[0074]
In FIG. 13,
[0075]
An output signal from, for example, a quadrant detector of the
[0076]
The main data output from the
[0077]
A UDI area and a
[0078]
Data from an input terminal denoted by
[0079]
The prerecorded payload data from the output terminal g of the
[0080]
The configuration shown in FIG. 13 can be changed depending on whether the entire 98-bit frame is recorded or a part of it is recorded by prepress. Further, when the UDI area is a fixed position, the pre-recording position and the arrangement of the recordable area can be known, so the recorded position is determined by looking at the reproduced subcode (time code). Can record data.
[0081]
The present invention is not limited to the above-described embodiment of the present invention, and various modifications and applications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, the UDI area is not limited to the program area of the disc, and may be provided in the lead-in area.
[0082]
The present invention can also be applied to, for example, a multi-session optical disc that records data in the CD-DA format and data in the CD-ROM format, respectively. The information recorded on the optical disk can be various data such as audio data, video data, still image data, character data, computer graphic data, game software, and computer programs. Therefore, the present invention can be applied to, for example, a DVD video and a DVD-ROM. Furthermore, the present invention can be applied not only to a disk shape but also to a card-shaped data recording medium.
[0083]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, the pre-press area and the pre-recording (additional recording) area can be mixed in the UDI area. For example, the stamper unique data and the disk unique data are respectively stored in the UDI area. It becomes possible to record. In addition, the present invention can increase the amount of data that can be pre-recorded in a limited time during the manufacturing process of the disc. Further, by making it possible to distinguish between pre-recorded areas and unrecorded areas by identifiers, it is possible to provide areas where data can be additionally recorded on the user side, such as record stores and rental shops.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic diagram for explaining a conventional CD recording pattern and a CD structure.
FIG. 2 is a schematic diagram for explaining a disc manufacturing process to which the present invention is applied;
FIG. 3 is a schematic diagram for explaining a CD frame format;
FIG. 4 is a schematic diagram for explaining a subcode frame of a subcode of a Q channel.
FIG. 5 is a schematic diagram showing a format of
FIG. 6 is a schematic diagram for explaining the format of
FIG. 7 is a schematic diagram used for explaining a frame format when UDI is recorded as a subcode of a Q channel in the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a schematic diagram used for describing a specific example of a UDI area and
FIG. 9 is a schematic diagram used to describe a UDI recording method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a schematic diagram used to describe a UDI recording method according to an embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a schematic diagram used for explaining an example of a layout of a UDI area.
FIG. 12 is a block diagram illustrating an example of a configuration of a mastering apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a block diagram showing an example of the configuration of a UDI recording apparatus according to an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
2 ... reflective film, 51 ... laser, 53 ... optical pickup, 54 ... glass master, 62 ... normal subcode input terminal, 63 ... prepress UDI data input terminal, 64... Prerecorded UDI data input terminal, 65. Recordable UDI data input terminal, 81... Disc created by mastering
Claims (22)
上記反射層にレーザ光を照射し上記第2のデータによる凹凸パターンを変化させ、上記記録媒体の所定の位置に上記記録媒体の識別に用いられる第3のデータを追記録する記録媒体の記録方法。A recording medium recording method for irradiating the reflective layer with a laser beam to change a concavo-convex pattern based on the second data, and additionally recording third data used for identifying the recording medium at a predetermined position of the recording medium .
上記レーザ光源から出射されたレーザ光を供給された信号に基づいて変調する変調器と、A modulator that modulates laser light emitted from the laser light source based on a supplied signal;
上記変調器によって変調されたレーザ光をフォトレジストが塗布されたガラス原盤上に照射する対物レンズを有する光ヘッドと、An optical head having an objective lens for irradiating a laser beam modulated by the modulator onto a glass master coated with a photoresist;
メインデータとサブデータとを上記変調器に供給する信号生成部とからなり、上記信号生成部は、第1のサブデータと識別のために用いられる第2のサブデータとを生成し、上記第1のサブデータと上記第2のサブデータとを選択的に上記メインデータとともに上記変調器に供給する記録媒体の製造装置。A signal generator for supplying main data and sub-data to the modulator, wherein the signal generator generates first sub-data and second sub-data used for identification; A recording medium manufacturing apparatus that selectively supplies one sub-data and the second sub-data together with the main data to the modulator.
上記記録媒体に光ビームを照射するヘッド部と、A head unit for irradiating the recording medium with a light beam;
上記ヘッド部によって上記記録媒体から読み出された上記第2のデータを検出する検出部と、A detection unit for detecting the second data read from the recording medium by the head unit;
上記検出部によって検出された結果に基づいて上記ヘッド部を制御して上記記録媒体の識別に用いられる第3のデータを上記記録媒体の所定の位置に追記録する記録制御部とからなり、A recording control unit that controls the head unit based on a result detected by the detection unit to additionally record third data used for identification of the recording medium at a predetermined position of the recording medium;
上記第3のデータは、上記反射層にレーザ光を照射し上記第2のデータによる凹凸パターンを変化させることによって記録される記録媒体の記録装置。The recording apparatus of a recording medium in which the third data is recorded by irradiating the reflective layer with laser light and changing a concavo-convex pattern according to the second data.
上記記録媒体の識別に用いられる第3のデータの或るデータ部を上記第1のデータと上記第2のデータとともに予め記録媒体に記録し、A certain data portion of the third data used for identification of the recording medium is recorded in advance on the recording medium together with the first data and the second data,
上記第3のデータの他のデータ部を、上記反射層にレーザ光を照射し上記第2のデータによる凹凸パターンを変化させ、上記記録媒体の所定の位置に追記録する記録媒体の記録方法。A recording method for a recording medium, wherein the other data portion of the third data is additionally recorded at a predetermined position of the recording medium by irradiating the reflective layer with laser light to change the uneven pattern according to the second data.
上記基板の上記凹凸パターンが形成された面に設けられた反射層とを有し、A reflective layer provided on the surface on which the concave / convex pattern of the substrate is formed,
上記記録媒体の識別に用いられる第3のデータが上記反射層にレーザ光を照射し上記第2のデータによる凹凸パターンを変化させることによって上記記録媒体の所定の位置に記録された記録媒体。A recording medium in which third data used for identification of the recording medium is recorded at a predetermined position of the recording medium by irradiating the reflection layer with laser light and changing a concavo-convex pattern based on the second data.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379047A JP3754918B2 (en) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | Data recording medium, data recording method and apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001379047A JP3754918B2 (en) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | Data recording medium, data recording method and apparatus |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003178453A JP2003178453A (en) | 2003-06-27 |
JP3754918B2 true JP3754918B2 (en) | 2006-03-15 |
Family
ID=19186577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001379047A Expired - Fee Related JP3754918B2 (en) | 2001-12-12 | 2001-12-12 | Data recording medium, data recording method and apparatus |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3754918B2 (en) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006004541A (en) | 2004-06-18 | 2006-01-05 | Sony Corp | Information recording medium, mastering apparatus, identification information recording apparatus, identification information reproducing apparatus, mastering method,identification information recording method, and identification information reproducing method |
-
2001
- 2001-12-12 JP JP2001379047A patent/JP3754918B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003178453A (en) | 2003-06-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
AU2003211981B2 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus, data reproducing method and apparatus, data transmitting method, and data receiving method | |
KR100812819B1 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus, and access method and apparatus | |
EP1345214A1 (en) | Optical disc, recording apparatus and method for optical disc, and its reproducing method | |
KR100801508B1 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus, and access method and apparatus | |
TW501101B (en) | Data recording medium, recording apparatus, reproducing apparatus and reproducing method | |
JP3979087B2 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus | |
JP3979088B2 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus | |
JP4206758B2 (en) | Data recording medium, data recording apparatus and method, data reproducing apparatus and reproducing method | |
JP3754917B2 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus | |
TW200425072A (en) | Data recording method and device, data recording medium, and data regeneration method and device | |
JP3585881B2 (en) | Data recording device and method and data reproducing device and method | |
JP3754918B2 (en) | Data recording medium, data recording method and apparatus | |
JP3873755B2 (en) | Recording medium, recording method, and recording apparatus | |
US7272098B2 (en) | Data recording apparatus and associated methodology of affecting a digital sum variance | |
JP4089205B2 (en) | Mastering apparatus and method, and data recording apparatus and method | |
JP4089207B2 (en) | Mastering apparatus, master manufacturing method, data recording apparatus and method | |
JP3955289B2 (en) | Data recording medium | |
JP2001101808A (en) | Optical disk and signal recording method, and optical disk reproducing device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051213 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051219 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081222 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |