JP3753913B2 - Ground improvement agitator with sampler - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地盤の支持力を高めるための節付き改良柱体を構成する改良土のサンプラーを有する地盤改良撹拌機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、軟弱な地盤上に住宅等を建築する場合には、地盤中に図7(a)に示すような改良柱体6を複数造設して地盤の支持力を向上させる地盤改良工法が施工される。また、前記改良柱体6の一本当たりの支持力を向上させるために、図7(b)に示すように、改良柱体に複数の節部8を設けた節付き改良柱体7を造設する地盤改良工法もある。
前記節付き改良柱体7は、改良柱体の外径が拡大した節部8を有するので、通常の改良柱体6と比べて、地盤との摩擦力が増大する。このため、造設すべき改良柱体の本数を少なくしたり、改良柱体の長さを短くすることができ、地盤改良工法を簡略化することができる。
【0003】
以下、前記節付き改良柱体7を造設する地盤改良撹拌機について説明する。
図8に示すように、地盤改良撹拌機1は、建設機械2により固定される支柱3に昇降自在に設けられており、ミキサー4により、水と固化剤を混錬した固化剤スラリーが作製され、該固化剤スラリーがポンプ5により、前記地盤改良撹拌機1に圧送される。
【0004】
前記地盤改良撹拌機1は、図9に示すように、その先端に吐出口10aが形成された中空状の回転軸10と、その先端部分に堀削チップ110を有し、回転軸10の先端部分に前記吐出口10aを塞がないように設けられた削孔ヘッド11と、その一辺縁側に堀削チップ120を有し、回転軸10の先端近傍に、水平面に対して一定角度の傾斜を有するように相対向して設けられた一対の削孔撹拌翼12と、削孔撹拌翼12の上方の回転軸10に、水平面に対して一定角度の傾斜を有するように相対向して設けられた一対の抑制撹拌翼13と、削孔撹拌翼12と抑制撹拌翼13との間の回転軸10に設けられた拡大翼14とからなるものである。
前記削孔撹拌翼12、抑制撹拌翼13は、各々回転軸10に対して垂直となる方向に突出して設けられており、削孔撹拌翼12が突出する方向と、抑制撹拌翼13が突出する方向とは、回転軸10を中心として位相が90度異なるものとなっている。
【0005】
前記拡大翼14は、図9及び図10に示すように、上下方向に一定間隔をおいて回転軸10に固定された一対のブラケット40と、該ブラケット40を貫通する支持ピン41を支軸として、軸線回りに回動自在に設けられた一対の拡大アーム42とを備えたものである。また、ブラケット40には、拡大アーム42の回動を規制するための規制ピン43が、ブラケット40を貫通するように四本設けられている。
【0006】
前記拡大アーム42は板状のもので、その先端側であって反転時の回転方向側の側部に堀削チップ420が固定されたものである。また、拡大アーム42の基端部には、図10に示すように、拡大アーム42が支持ピン41を支軸として規制ピン43に当接することなく回動自在となるような円弧部42aと、所定の位置で規制ピン43に当接することにより拡大アーム42の回動を規制するような角部42bとが形成されている。
【0007】
さらに、図9(b)に示すように、一対の拡大アーム42各々には、堀削撹拌ピン44が三本設けられている。一対の拡大アーム42の一方(図右手側)に設けられた三本の堀削撹拌ピン44のうち、一本めは、該拡大アーム42の先端部に、回転軸10と平行な方向であって上側に突出するように設けられ、二本めは、一本めの堀削撹拌ピン44と回転軸10との半径距離より短い半径距離であって、削孔撹拌翼12の先端と回転軸10との半径距離より長い半径距離となる位置に、回転軸10と平行な方向であって下側に突出するように設けられ、三本めは、二本めの堀削撹拌ピン44と回転軸10との半径距離より短い半径距離であって、削孔撹拌翼12の先端と回転軸10との半径距離より長い半径距離となる位置に、回転軸10と平行な方向であって上側に突出するように設けられている。
【0008】
また、他方(図左手側)の拡大アーム42に設けられた三本の堀削撹拌ピン44のうち、一本めは、該拡大アーム42の先端部に、回転軸10と平行な方向であって下側に突出するように設けられ、二本めは、一本めの堀削撹拌ピン44と回転軸10との半径距離より短い半径距離であって、削孔撹拌翼12の先端と回転軸10との半径距離より長い半径距離となる位置に、回転軸10と平行な方向であって上側に突出するように設けられ、三本めは、二本めの堀削撹拌ピン44と回転軸10との半径距離より短い半径距離であって、削孔撹拌翼12の先端と回転軸10との半径距離より長い半径距離となる位置に、回転軸10と平行な方向であって下側に突出するように設けられている。
したがって、前記一対の拡大アーム42に設けられた各堀削撹拌ピン44は、拡大翼14の回転中心に対して点対象となっている。
【0009】
これにより、拡大アーム42は、図10(a)に示すように、回転軸10が反転(反時計回りに回転)する場合には、遠心力及び土砂等の抵抗により、拡大アーム42が開く方向に回動する。拡大アーム42は、その先端部が回転軸10から最も離れる位置で、角部42bが規制ピン43に当接して回動が規制され、拡大翼14の回転外径が削孔撹拌翼12又は抑制撹拌翼13の回転外径よりも大きくなる。一方、図10(b)に示すように、回転軸10が正転(時計回りに回転)する場合には、土砂等の抵抗により、拡大アーム42の側部が規制ピン43に当接するまで回動して、拡大翼14の回転外径が削孔撹拌翼12又は抑制撹拌翼13の回転外径と同等となる。
【0010】
つぎに、図11に基づき、前記地盤改良撹拌機1を用いて、地中に節付き改良柱体7を造設する方法について説明する。
まず、地盤改良撹拌機1の位置決めをした後、回転軸10を正転して、削孔ヘッド11及び削孔撹拌翼12により地盤を空掘りする(図11(a))。このとき、拡大翼14の拡大アーム42は、図10(b)に示すように、削孔撹拌翼12の外径内に納まるような状態となっている。そして、地盤改良撹拌機1の先端が設定した深さに到達した後、ポンプ5により固化剤スラリーを地盤改良撹拌機1の回転軸10内に圧送して、該固化剤スラリーを回転軸10の吐出口10aから吐出させながら、回転軸10を正転させたままで、地盤改良撹拌機1を引き上げる。これにより、削孔撹拌翼12及び抑制撹拌翼13が、土砂と固化剤スラリーとを混合撹拌する(図11(b))。
【0011】
土砂と固化剤スラリーの混合撹拌を終えた後、任意の深さにおいて、回転軸10を反転する。これにより、拡大翼14の拡大アーム42は、図10(a)に示すように、その先端部分が削孔撹拌翼12の回転外径を超え、先に空掘りしたときより大きな外径部分の土砂を堀削し、土砂と固化剤スラリーとを混合撹拌する。この状態のまま、地盤改良撹拌機1を形成すべき節部の幅分上下動させ、造設すべき改良柱体に節部を形成する(図11(c))。その後、回転軸10を正転させて拡大アーム42を削孔撹拌翼12の回転外径内に納まるような状態にまで回動させ、所定の深さまで引き上げた後、再び、回転軸10を反転させ、上述と同様に、造設すべき改良柱体に新たな節部を形成する(図11(d))。再び、回転軸10を正転させて拡大アーム42を削孔撹拌翼12の回転外径内に納まるような状態にまで回動させ、所定の深さまで引き上げる(図11(e))。
【0012】
これを繰り返して任意の個数の節部を形成し、回転軸10を正転させて拡大アーム42を削孔撹拌翼12の回転外径内に納まるような状態にまで回動させ、地盤改良撹拌機1を引き上げる(図11(f))。このような一連の作業を繰り返して、地盤に節付き改良柱体7を任意の本数作製し、一定時間が経過すれば固化剤スラリーが硬化して節付き改良柱体7が造設される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
前記節付き改良柱体7は、地盤中に造設されるものであるから、設計通りに施工が行われているか否かを、作業者が目視により確認することができない。また、地盤の状態等の作業環境によっては、固化剤スラリーと土砂との混合撹拌が不十分なものとなり、不均一な改良土が作製されるおそれがあるが、そのような場合であっても、作業者はその確認をすることができないため、不均一な状態のまま改良土が硬化し、その結果、節付き改良柱体7が、設定された強度に達しないものとなり、本来の支持力を発揮できないという問題が生じる。これを防止するため、節付き改良柱体7を造設した直後に、すなわち、改良土が硬化する前に、改良土のサンプリングを行い、目視による確認、その他の試験を行うことが必要である。
しかし、節付き改良柱体7の節部8は地表面から数メートル下にあり、また、節部8の周縁は、地盤中でその外径が拡大した構造となっているため、例えば、管状のサンプラーに棒を連結したようなものを用いて、節部8の周縁付近の改良土をサンプリングすることは困難である。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、地盤の支持力を高めるための節付き改良柱体を造設し、その節部において目的とする改良土が作製されているか否かを確認するための手段を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機は、中空状の回転軸と、該回転軸の先端近傍に設けられた削孔ヘッドと、該回転軸に一定の間隔で複数突設され、地盤を堀削又は撹拌の一方又は双方をする翼状体と、該回転軸に設けられ、該回転軸の回転の正反により回転軸の軸線に直交する方向に開閉する拡大アームを有する拡大翼と、該拡大アームに設けられた管状のサンプラーとを備えてなるサンプラー付き地盤改良撹拌機であって、前記サンプラーは、前記拡大アームの先端近傍に、その一の開口が外開きにのみ開閉自在の蓋を有し、他の開口が該拡大アームが開いた状態となった場合に、その回転方向を向くように、着脱自在に設けられたものである。
【0015】
また、請求項2に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機は、請求項1に記載のサンプラー付き地盤改良撹拌機において、前記サンプラーは、前記拡大アームの先端近傍に並列して突設された柱状の堀削撹拌部材間に嵌装されたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機の構成を説明するための図であり、サンプラー付き地盤改良撹拌機100の正面及び側面を示すものである。
図1に示すように、本サンプラー付き地盤改良撹拌機100は、拡大翼14の拡大アーム42の先端近傍にサンプラー15が着脱自在に固定されているほかは、上述した地盤改良撹拌機1と同様の構成である。すなわち、本サンプラー付き地盤改良撹拌機100は、その先端に吐出口10aが形成された中空状の回転軸10と、その先端部分に堀削チップ110を有し、回転軸10の先端部分に前記吐出口10aを塞がないように設けられた削孔ヘッド11と、その一辺縁側に堀削チップ120を有し、回転軸10の先端近傍に、水平面に対して一定角度の傾斜を有するように相対向して設けられた一対の削孔撹拌翼(翼状体)12と、削孔撹拌翼12の上方の回転軸10に、水平面に対して一定角度の傾斜を有するように相対向して設けられた一対の抑制撹拌翼(翼状体)13と、削孔撹拌翼12と抑制撹拌翼13との間の回転軸10に設けられた拡大翼14と、拡大翼14の拡大アーム42の先端近傍に、拡大アーム42が開いた状態となった場合に、その回転方向に開口が位置するように着脱自在に設けられた管状のサンプラー15とからなるものである。
【0017】
なお、図示しないが、本サンプラー付き地盤改良撹拌機100も、上述と同様に、建設機械2により固定される支柱3に昇降自在に設けられ、ミキサー4により、水と固化剤を混錬した固化剤スラリーが作製され、該固化剤スラリーがポンプ5により、サンプラー付き地盤改良撹拌機100に圧送されるものとなっている。
【0018】
サンプラー15は、図2に示すように、炭素鋼からなる管状のものであり、その両側部には、拡大アーム42に突設された堀削撹拌ピン(掘削撹拌部材)44と嵌合すべき溝53が各々形成されている。図3は、図2のA−A断面を示す断面図であるが、図に示すように、サンプラー15の一の開口51bには、蓋52がピン54を介して回動自在に設けられており、蓋52の周縁が開口51bの周縁に当接することにより、蓋52の開閉が規制され、蓋52は外開きにのみ開閉するものとなっている。また、蓋52は、水平よりも上側には開かないようにピン54に設けられており、これにより、蓋52は、サンプラー15の内側方向から改良土等による押圧が加えられた場合には外開きに開き、サンプラー15の外側方向から押圧が加えられた場合には閉じるものとなる。
【0019】
前記サンプラー15は、図4に示すように、拡大アーム42に並列して突設された堀削撹拌ピン44間に、堀削撹拌ピン44とサンプラー15の溝53とを嵌合するようにして装着される。このとき、サンプラー15の他の開口51fが、拡大アーム42が拡大して回転する方向、すなわち、反転方向(図の矢印方向)に向くように、サンプラー15を嵌装する。サンプラー15の固定方法は、サンプラー15が着脱可能であれば特に限定されるものではなく、図中に示すように、番線55を堀削撹拌ピン44間に張ることにより行うことのほか、適当な金具等を用いて固定することとしてもよい。
【0020】
以下、本サンプラー付き地盤改良撹拌機100を用いた改良土のサンプリング方法を、図5及び図6を用いて説明する。なお、図5では、便宜上、削孔撹拌翼12、抑制撹拌翼13等は省略している。
まず、サンプラー15を取り外した状態のサンプラー付き地盤改良撹拌機100を用いて、上述と同様の方法で節付き改良柱体7を造設し、その直後に、すなわち、改良土が硬化する前に、拡大アーム42にサンプラー15を取り付ける(図5(a))。
【0021】
つぎに、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を、無回転又は正転の状態で、節付き改良柱体7の内部に押し込む(図5(b))。無回転の状態では、サンプラー15の開口51f、51bが水平、かつ、静止状態にあるため、改良土がサンプラー15の内部に侵入することは殆どない。また、正転の状態では、サンプラー15の一の開口51bが回転方向を向くこととなり、該開口51bに設けられた蓋52は外開きにのみ開閉するものであるから、この場合も、改良土がサンプラー15の内部に侵入することはない。
【0022】
そして、サンプラー付き地盤改良撹拌機100の拡大翼14が、サンプリング対象の節部に到達するまで、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を節付き改良柱体7の内部に押し込み、拡大翼14がサンプリング対象の節部に到達すれば、回転軸10を反転方向に数回転させる(図5(c))。これにより、拡大翼14の拡大アーム42が開いた状態となり、図6に斜線で示した領域の改良土が、サンプラー15の他の開口51fからサンプラー15の内部に充填される。このとき、サンプラー15の一の開口51bに設けられた蓋52は、改良土の圧力により外開きに開いた状態となる。したがって、サンプラー15が反転方向に回転している間は、図6に斜線で示した領域の改良土が、サンプラー15の内部を順次通過することとなる。
【0023】
なお、サンプラー15の内部に改良土を確実に充填させるため、回転軸10の回転はゆっくりと行うことが望ましい。また、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を節付き改良柱体7の内部に押し込む際に(図5(b))、サンプラー15の内部にサンプリング対象の層以外の改良土が侵入していたとしても、この操作、すなわち、回転軸10を反転方向に数回転することにより、該改良土はサンプラー15から排出されることとなる。
【0024】
つぎに、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を同じ位置に固定した状態で、回転軸10を正転方向に数回転する(図5(d))。これにより、拡大翼14の拡大アーム42が閉じた状態となる。この際、回転軸10を正転しはじめたときに生ずる改良土からの圧力により、サンプラー15の一の開口51bに設けられた蓋52は閉じた状態となるので、回転軸10を正転する際に、サンプラー15の内部に改良土が侵入することはない。
【0025】
その後、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を、無回転又は正転の状態で、ゆっくりと引き上げる(図5(e))。これにより、サンプラー15は、その内部にサンプリング対象の節部にある改良土が充填されたままの状態で引き上げられることとなる。そして、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を完全に引き上げたなら、サンプラー15を回転軸10から取り外す。そして、サンプラー15の内部に充填された改良土をサンプラー15から取り出して、改良土の状態を確認する等、必要な試験を行う。このとき、サンプラー15の開口51f、51b周辺には、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を引上げる際に、サンプリング対象でない層の改良土が付着するため、該開口51f、51b周辺の改良土を除いてから、前記試験を行うことが望ましい。これにより、節付き改良柱体7の改良土が良質のものであるか否か、すなわち、固化剤スラリーと土砂との混合、撹拌が十分に行われたか否かを確認することができる。その結果、不均一な改良土が作製されているような場合には、再度、地盤改良工法を施工する。
なお、サンプリング終了後、サンプリングで乱された節付き改良柱体7の改良土を、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を用いて再度撹拌して補修する。
【0026】
このように、本実施の形態に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機100によれば、管状のサンプラー15を、拡大翼14の拡大アーム42の先端近傍に、拡大アーム42が開いた状態となった場合に、その回転方向に開口が位置するように着脱自在に設けたので、地盤中に節付き改良柱体7を造設した後に、所望の節部の改良土をサンプリングすることができる。これにより、当該改良土が良質のものであるか否か、すなわち、固化剤スラリーと土砂との混合、撹拌が十分に行われたか否かを確認することができる。
また、サンプラー15は、拡大アーム42に並列して突設された堀削撹拌ピン44間に嵌装されるものとしたので、サンプラー15の着脱を簡便に行うことができる。
【0027】
なお、本実施の形態では、サンプラー15は、真直ぐな管状体としたが、サンプラー15の内部に改良土が充填されやすくするために、回転軌跡にあわせて円弧状に曲げられたものを用いてもよい。
また、本実施の形態では、サンプラー15は、拡大アーム42の先端近傍に取り付けられるものとしたが、節部におけるサンプリングの対象位置にあわせて、サンプラー15の取付け位置を、適宜変更してもよい。
【0028】
また、サンプラー15の他の開口51fにも、内開きにのみ開閉自在の蓋を設け、通常は閉じた状態にあるが、反転時に(図5(c))、改良土から水平方向の圧力を受けて開いた状態となるように、該蓋の開閉を調節すれば、サンプラー付き地盤改良撹拌機100を節付き改良柱体7の内部に押し込む際に(図5(b))、サンプラー15の内部にサンプリング対象でない改良土が侵入することを防ぐことができる。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機によれば、中空状の回転軸と、該回転軸の先端近傍に設けられた削孔ヘッドと、該回転軸に一定の間隔で複数突設され、地盤を堀削又は撹拌の一方又は双方をする翼状体と、該回転軸に設けられ、該回転軸の回転の正反により回転軸の軸線に直交する方向に開閉する拡大アームを有する拡大翼と、該拡大アームに設けられた管状のサンプラーとを備えてなるサンプラー付き地盤改良撹拌機であって、前記サンプラーは、前記拡大アームの先端近傍に、その一の開口が外開きにのみ開閉自在の蓋を有し、他の開口が該拡大アームが開いた状態となった場合に、その回転方向を向くように、着脱自在に設けられたものとしたので、地盤中に節付き改良柱体を造設した後に、所望の節部の改良土をサンプリングして、当該改良土が良質のものであるか否か、すなわち、固化剤スラリーと土砂との混合、撹拌が十分に行われたか否かを確認することができる。その結果、不均一な改良土が作製されたような場合には、再度、改良土の撹拌等をして補修を行うことにより、節付き改良柱体が設定された強度に達っせず、本来の支持力を発揮できないものとなることを防止することができる。
【0030】
また、本発明によれば、前記サンプラーは、前記拡大アームの先端近傍に並列して突設された柱状の堀削撹拌部材間に嵌装されたものとしたので、サンプラーの着脱を簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るサンプラー付き地盤改良撹拌機100の構成を示す正面図及び側面図である。
【図2】サンプラー15の構成を示す概略斜視図である。
【図3】サンプラー15のA−A断面を示す断面図である。
【図4】サンプラー15の取付け状態を示す概略斜視図である。
【図5】サンプラー付き地盤改良撹拌機100を用いたサンプリング方法を説明するための模式図である。
【図6】サンプラー15がサンプリングする改良土の領域を示す平面図である。
【図7】地盤の支持力を高めるための改良柱体6及び節付き改良柱体7を示す模式図である。
【図8】地盤改良工法に用いられる装置を示す模式図である。
【図9】従来の地盤改良撹拌機1の構成を示す正面図及び側面図である。
【図10】拡大翼14の正転時及び反転時の状態を示す平面図である。
【図11】従来の地盤改良撹拌機1を用いて、節付き改良柱体7を造設する方法を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10 回転軸
100 地盤改良撹拌機
11 削孔ヘッド
12 削孔撹拌翼(翼状体)
13 抑制撹拌翼(翼状体)
14 拡大翼
15 サンプラー
42 拡大アーム
44 堀削撹拌ピン(掘削撹拌部材)
51f、51b 開口
52 蓋
6 改良柱体
7 節付き改良柱体[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ground improvement agitator having an improved soil sampler that constitutes a knotted improved column for increasing the supporting force of the ground.
[0002]
[Prior art]
In general, when building a house on soft ground, a ground improvement method is implemented in which a plurality of improved
Since the improved
[0003]
Hereinafter, the ground improvement stirrer for constructing the improved
As shown in FIG. 8, the
[0004]
As shown in FIG. 9, the
The drilling stirring
[0005]
As shown in FIGS. 9 and 10, the enlarged
[0006]
The
[0007]
Further, as shown in FIG. 9B, each of the pair of
[0008]
Of the three excavation stirring
Accordingly, each
[0009]
Thereby, as shown in FIG. 10 (a), when the
[0010]
Next, based on FIG. 11, a method for constructing the knotted improved
First, after positioning the ground improvement stirrer 1, the rotating
[0011]
After finishing the mixing and stirring of the earth and sand and the solidifying agent slurry, the
[0012]
By repeating this, an arbitrary number of nodes are formed, the rotating
[0013]
[Problems to be solved by the invention]
Since the improved
However, the
The present invention has been made in view of the above points, and whether or not a target improved soil is produced by constructing an improved pillar body with a node for increasing the supporting force of the ground. It is an object to provide a means for confirming.
[0014]
[Means for Solving the Problems]
A ground improvement stirrer with a sampler according to
[0015]
Moreover, the ground improvement agitator with a sampler according to
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
FIG. 1 is a view for explaining a configuration of a ground improvement stirrer with a sampler according to an embodiment of the present invention, and shows a front surface and a side surface of a
As shown in FIG. 1, the
[0017]
Although not shown, the
[0018]
As shown in FIG. 2, the
[0019]
As shown in FIG. 4, the
[0020]
Hereinafter, the sampling method of the improved soil using the ground improved
First, using the
[0021]
Next, the
[0022]
Then, until the
[0023]
Note that it is desirable to slowly rotate the
[0024]
Next, the rotating
[0025]
Thereafter, the ground improvement stirrer with
In addition, after completion | finish of sampling, the improvement soil of the
[0026]
Thus, according to the ground improvement stirrer with a
Further, since the
[0027]
In the present embodiment, the
In the present embodiment, the
[0028]
In addition, the
[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the ground improvement agitator with a sampler according to the present invention, the hollow rotating shaft, the drilling head provided near the tip of the rotating shaft, and the rotating shaft at regular intervals. A plurality of projecting wings that excavate and / or agitate the ground, and an expansion arm that is provided on the rotating shaft and opens and closes in a direction perpendicular to the axis of the rotating shaft according to the rotation of the rotating shaft A ground improvement stirrer with a sampler comprising an expansion wing having an expansion arm and a tubular sampler provided on the expansion arm, wherein one opening of the sampler is open near the tip of the expansion arm. It has a lid that can be opened and closed only, and when the expansion arm is in the open state, the other opening is detachably provided so as to face the direction of rotation. After constructing the improved pillar body with The Department improved soil sampling, whether the modified soil is of good quality, i.e., mixing of the solidifying slurry and sand, it is possible to confirm whether agitation is performed sufficiently. As a result, in the case where non-uniform improved soil is produced, by repairing again by stirring the improved soil, the improved columnar body with knots does not reach the set strength, It can be prevented that the original supporting force cannot be exhibited.
[0030]
Further, according to the present invention, the sampler is fitted between the columnar excavation stirring members protruding in parallel in the vicinity of the tip of the expansion arm, so that the sampler can be easily attached and detached. be able to.
[Brief description of the drawings]
1A and 1B are a front view and a side view showing a configuration of a ground improvement stirrer with a sampler according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic perspective view showing a configuration of a
FIG. 3 is a cross-sectional view showing the AA cross section of the
FIG. 4 is a schematic perspective view showing a state in which the
FIG. 5 is a schematic diagram for explaining a sampling method using a ground improvement stirrer with a sampler.
FIG. 6 is a plan view showing a region of improved soil sampled by the
FIG. 7 is a schematic view showing an
FIG. 8 is a schematic view showing an apparatus used for the ground improvement method.
FIG. 9 is a front view and a side view showing the configuration of a conventional
FIG. 10 is a plan view showing a state at the time of forward rotation and reversal of the
FIG. 11 is a schematic diagram for explaining a method of constructing a knotted
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF
13 Suppressing stirring blade (winged body)
14 Expanding
51f,
Claims (2)
前記サンプラーは、前記拡大アームの先端近傍に、その一の開口が外開きにのみ開閉自在の蓋を有し、他の開口が該拡大アームが開いた状態となった場合に、その回転方向を向くように、着脱自在に設けられたものであることを特徴とするサンプラー付き地盤改良撹拌機。A hollow rotary shaft, a drilling head provided near the tip of the rotary shaft, and a plurality of wings that project from the rotary shaft at regular intervals and excavate or agitate the ground. An enlarged wing having an enlarged arm provided on the rotating shaft and opening and closing in a direction perpendicular to the axis of the rotating shaft by the rotation of the rotating shaft; and a tubular sampler provided on the enlarged arm. A ground improvement agitator with a sampler
The sampler has a lid that can be opened and closed only in the vicinity of the tip of the magnifying arm, and the other arm is opened when the magnifying arm is open. A ground improvement agitator with a sampler, which is detachably provided so as to face.
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