JP3753305B2 - Composition having fatty liver inhibitory action separated from barley koji and method for producing the composition - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大麦麹から得られる脂肪肝抑制作用を有する組成物及びその製造方法に関する。より詳しくは本発明は、Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる脂肪肝抑制作用を有する組成物及びその製造方法に関する。なお、本発明においていうヘミセルロースとは、植物細胞壁を構成する多糖類をアルカリ抽出することにより得られ、該ヘミセルロースはセルロース及びペクチン質を含まない非セルロース性多糖類を意味する。(参照:改訂新版「食物繊維」P19、印南 敏、桐山 修八著、平成7年5月20日、第一出版株式会社発行)
【0002】
【従来の技術】
最近では、食生活の洋風化やライフスタイルの変化により引き起こされる多くの生活習慣病が問題となっており、そのような生活習慣病を引き起こす要因の一つとして脂肪肝が挙げられている。
脂肪肝は、肝臓の肝細胞中に過剰の中性脂肪が蓄積した状態をいう。肝臓は、エネルギー源として使うための中性脂肪を作り、その一部は肝細胞に貯蔵される。しかし、肝細胞において消費する中性脂肪に比べて貯蔵される中性脂肪が多い場合、中性脂肪は肝細胞中に蓄積し脂肪肝となる。脂肪肝は、中性脂肪の原料となる脂肪、糖分、及びアルコールなどの過剰な摂取、あるいは肥満等が主な原因で引き起こされると言われている。脂肪肝になると、肝細胞の中に脂肪滴と呼ばれる脂肪の塊が無数に出来て、これが肝細胞内の他の組織を圧迫し、肝臓の機能障害を引き起こす原因となる。特にアルコール性の脂肪肝は肝硬変に進むことがあり、肥満が原因の脂肪肝では、糖尿病、心筋梗塞、及び動脈硬化を引き起こすこともある。このように、脂肪肝は食事や飲酒等の生活習慣等が原因となって起こる病気であり、さらに重大な成人病を引き起こす要因の一つであると言える。脂肪肝の治療法はその原因によって異なり、肥満による脂肪肝の場合は食事療法と運動療法が必要である。またアルコール性の脂肪肝の場合は飲酒量を減らすことが必要である。このように、脂肪肝を治療あるいは予防するためには、日常の食生活が極めて大きなウエイトを占めていることから、脂肪肝抑制作用を有する成分を含有する食品を定期的に摂取することが望ましい。
【0003】
近年、各種の穀類から得られた食物繊維が、脂肪肝の抑制に有効であることが報告されている。例えば、特開平1−242530号公報には、トウモロコシフスマまたは小麦フスマからデンプン質やタンパク質等を除去し、さらにアルカリ抽出して得られたヘミセルロースが、脂肪肝抑制に対して効果がある旨記載されている。特開平05-43470号公報には、トウモロコシフスマからデンプン質やタンパク質等を除去し、さらにアルカリ抽出して得られたヘミセルロースを、更に、キシラナーゼで処理して得られるヘミセルロースの部分分解物が、アルコール性脂肪肝を抑制する旨記載されている。特開平7-147934号公報及び特開平9-224608号公報には、植物細胞壁より抽出した多糖類であるキシログルカン及びその酵素分解物が、脂質増加抑制作用を有し、脂肪肝の予防や治療に有効である旨記載されている。特開平3-285653号公報には、オーツ麦または大麦をアルカリ抽出し、得られた抽出液からタンパク質を除去し、残液にアルコールを加えて沈殿させるか、あるいは残液を脱塩後、乾燥させて得ることができるβ−グルカンを主成分とする穀物ガム質が脂質代謝改善作用を有する旨記載されている。特開平4-360835号公報には、穀類、糠、フスマあるいは外皮を有機溶媒で脱脂後、アルカリ抽出した抽出液を濃縮・脱塩等の精製処理を行うことにより得られるアラビノキシランを主成分とする水溶性多糖類がアルコール性肝障害を軽減させる旨記載されている。
さらに特開平10-165120号公報には、大麦糠の60M篩(目開き0.25mm)通過画分のうち、食物繊維含量が40%以上であり、且つ総食物繊維量に占めるヘミセルロースの含有率が60%以上であるものが、コレステロール上昇抑制効果を有する旨記載されている。
また、日本栄養・食糧学会総会講演要旨集, vol.52,103 (1998)は、高コレステロール飼料投与したラットに、大麦フスマを投与して飼育したところ該ラットの肝臓のコレステロール及びトリグリセリドの濃度が低下した旨が報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、上述した刊行物に食物繊維に含まれる水溶性多糖類が脂肪肝抑制効果を有する旨記載されていることに注目し、大麦麹が穀物の大麦由来のものであることから、該大麦麹に含まれる大麦由来の水溶性多糖類が脂肪肝の治療に寄与するのではないかと予測して、実験を介して検討を行ったところ、驚くべきことに、該大麦麹から抽出した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有する組成物が優れた脂肪肝抑制作用を有することを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の目的は、該大麦麹から得られる優れた脂肪肝抑制作用を有する組成物及びその製造方法を提供することにある。本発明の他の目的は、分子量分布が、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が 16%、分子量1000乃至3000が51%、及び分子量1000以下が26%であり、成分組成が、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%であり、酸による加水分解に付して得られた糖組成が、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%であることで特定される、優れた脂肪肝抑制作用を有する組成物を提供することにある。
【0005】
本発明者らは、上述した従来技術に鑑みて実験を介して鋭意検討を行った。即ち、本発明者らは、後に述べる実験(実験1)を介して、大麦麹を粉砕して大麦麹粉砕物を得、該大麦麹粉砕物にオロチン酸を混和させてラットに投与して実験を行った。その結果、該ラットの肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度は基本食の正常値方向に僅かに寄った値を示し、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度も基本食の正常値方向に僅かに寄った値を示し、脂肪肝の発生が僅かに抑制されることが判明した。
【0006】
そこで、本発明者らは、後に述べる実験(実験2)を介して、大麦麹に含まれるどのような成分が脂肪肝抑制効果を示すかを明らかにするために以下の実験を行った。即ち、上述の公報に、各種穀物から得られたヘミセルロース、ヘミセルロース部分分解物、キシログルカン及びアラビノキシランが、脂肪肝抑制作用、脂質代謝改善作用及び肝障害軽減作用等を有する旨記載されていることに鑑みて、大麦麹に含まれている脂肪肝抑制作用を有する成分は大麦由来のヘミセルロース成分ではないかと推測し、大麦麹から常法に従ってヘミセルロースB画分を分画し、該画分の脂肪肝抑制作用を検討した。
即ち、大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することによりエタノール不溶性画分を分取し、該エタノール不溶性画分を凍結乾燥に付して得られたヘミセルロースB画分の凍結乾燥粉末に脂肪肝を人為的に発現させる際に一般的に用いられるオロチン酸を混和したものをラットに投与して実験を行った。その結果、該ラットの肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度は正常値と同等の値を示し、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度も正常値と同等の値を示し、脂肪肝の発生がほとんど完全に抑制されることが判明した。即ち、大麦麹から得たヘミセルロースB画分の凍結乾燥粉末は脂肪肝の発生をほとんど完全に抑制することが判った。以上の実験結果から、大麦麹は脂肪肝抑制に寄与する成分を含有し、該成分は前記大麦麹から抽出したヘミセルロースB画分に含まれていることが判明した。
【0007】
上述したように本発明者らは、大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる組成物が脂肪肝抑制作用を有することを見い出した。大麦麹についてのこの発見は、今までに全く例のない新事実であり、大麦麹を治療目的で食品或いは医薬として使用できるという大麦麹の新規な用途を創出するものである。よって、本発明の主たる目的は,大麦麹について、食品或いは医薬としての用途を提供することにある。詳細には、本発明は、大麦麹から分取した脂肪肝抑制作用を有する組成物及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
上述したように本発明者らは、Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる組成物が脂肪肝抑制作用を有することを見い出した。
即ち本発明は,Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる脂肪肝抑制作用を有する組成物及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述したように、本発明は、大麦麹から得られる、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有する脂肪肝抑制作用を有する組成物及び該組成物の製造方法を提供するものである。
本発明者らは、上記の課題を達成すべく実験を介して鋭意研究を重ねた結果,Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取したエタノール不溶性画分からなる組成物を得た。該組成物は、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有し、分子量分布が、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が 16%、分子量1000乃至3000が51%、及び分子量1000以下が26%であり、成分組成が、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%であり、酸による加水分解に付して得られた糖組成が、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%であることが判明した。そして該組成物を凍結乾燥に付した場合、白色乃至淡褐色で無味無臭の性状を有することが判明した。そして該組成物は優れた脂肪肝抑制作用を有していることが判明した。本発明はこれらの判明した事実に基づくものである。
本発明は、大麦麹について産業上利用できる新たな用途を提供するものである。即ち、本発明は、大麦麹から分画した脂肪肝抑制作用を有する組成物からなる食品及び医薬を提供する。本発明はまた、前記組成物の製造方法を提供する。
【0010】
本発明の大麦麹から得られる脂肪肝抑制作用を有する組成物は、Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる脂肪肝抑制作用を有する組成物である。さらに該組成物は、分子量分布が、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が 16%、分子量1000乃至3000が51%、及び分子量1000以下が26%であり、成分組成が、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%であり、酸による加水分解に付して得られた糖組成が、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%であり、さらに該組成物を凍結乾燥に付した場合、白色乃至淡褐色で無味無臭の性状を有する。
【0011】
本発明の大麦麹から分画した脂肪肝抑制作用を有する組成物は、Aspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる優れた脂肪肝臓抑制作用を有する組成物である。本発明の当該組成物は、大麦麹について、従来、全く明らかにされていなかった事実、 即ち、大麦麹が脂肪肝抑制作用を有する成分を含有し、該脂肪肝抑制作用を有する成分は該大麦麹から組成物として分画することが出来、該組成物は食品又は医薬として使用することが出来るものであるという事実を本発明者らが明らかにしたことに基づくものであり、このことは大麦麹について産業上有益な新たな用途をもたらすものである。
【0012】
本発明において大麦麹を得るに際して用いる糸状菌株として、焼酎製造に一般に使用する白麹菌(Aspergillus kawachii)を用いることが好ましい。この他、泡盛製造で使用する黒麹菌(Aspergillus awamorii)や清酒製造等で使用する黄麹(Aspergillus oryzae)などのAspergillus属に属する菌株を用いることもできる。本発明において使用する大麦フスマを含まない精麦大麦とは、大麦フスマの主要な構成成分である果皮、種皮、糊粉層、及び胚芽を実質的に取り除くことができる精麦歩合70%以下のものを意味し、該精麦歩合以下の精麦大麦であればどのようなものを用いてもよい。
本発明において使用する大麦麹とは、大麦フスマを含まない精麦大麦又は/及び該精麦大麦の粉砕物を用いて麹菌の液体培養により得られる液体培養液、或いは大麦フスマを含まない精麦大麦又は/及び該精麦大麦の粉砕物を用いて麹菌の固体培養により得られる固体培養物を意味する。従って、該大麦麹を得るための培養方法としては、液体培養法或いは固体培養法のいずれを用いても良い。また、前記大麦麹として大麦焼酎製造の際に使用する大麦麹をそのまま用いることもできる。
【0013】
前記第1の工程で得られた前記大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取する第2の工程においては、適当なアルカリを添加することができ、こうしたアルカリとしては,水酸化カルシウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム等を使用することができる。第2の工程で得られたアルカリ可溶性画分を酸で中和処理することにより生成する沈殿を除去して中性可溶性画分を得る第3の工程においては、前記酸として、塩酸、酢酸、クエン酸等の無機酸又は有機酸を使用することができる。第3の工程で得られた中性可溶性画分にエタノールを添加することによりエタノール不溶性画分を分取する第4の工程においては、試薬用または工業用のエタノールを使用することができる。なお、前記第4の工程において得られる前記エタノール不溶性画分は、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有し、分子量分布が、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が 16%、分子量1000乃至3000が51%、分子量1000以下が26%であり、成分組成が、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%であり、酸による加水分解に付して得られる糖組成が,キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%であり、さらに該エタノール不溶性画分を凍結乾燥に付した場合、白色乃至淡褐色で無味無臭の性状を有するものである。
以下に本発明を完成するにあたり、本発明者らが行った実験について詳述する。本発明はそれらの実験において得られた知見に基づいて完成したものである。
【0014】
本発明者らは、上述の従来技術に鑑みて、大麦麹が穀物の大麦由来のものであることから、該大麦麹が脂肪肝の治療に寄与するのではないかと予測して、実験を介して検討を行った。即ち、大麦麹を粉砕して得られた大麦麹粉砕物が、脂肪肝抑制効果を有するか否かを明らかにするために以下の実験1を行った。
【0015】
まず、大麦麹の製造を行った。原料としては、大麦(精麦歩合70%)を用いた。即ち、精麦歩合70%の精麦大麦を40%(W/W)吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷し、大麦1kgあたり1gの種麹(白麹菌)を接種し、38℃、RH95%で24時間、32℃、RH92%で20時間保持することにより、大麦麹を得、該大麦麹を粉砕して大麦麹粉砕物を得、該大麦麹粉砕物を以下の実験1に用いた。
【0016】
【実験1】
4週齢Wistar系雄性ラット(日本SLC)を1群6匹として、一般的に栄養学的実験を行う際の標準食として使用する基本食を摂取させる基本食群、該基本食に脂肪肝を人為的に発現させる際に一般的に用いられる1%オロチン酸を混合した対照食を与える対照食群、及び該対照食に前記大麦麹粉砕物10%を混合した試験食を摂取させる試験食群の3群に分け、それぞれの群に表1に示す組成の飼料を水道水と共に14日間自由摂取させて飼育した。飼育期間終了後、14日間飼育後の体重増加量、14日間の飼料摂取量を測定し、ラットを解剖後、心臓から血液を採取し、肝臓を摘出した。採取した血液は遠心分離して血清を得、得られた血清について、常法に従って、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度を測定し、摘出した肝臓については、その重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、肝臓トリグリセリド濃度、及び肝臓リン脂質濃度を測定した。
【0017】
血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、血清リン脂質濃度、肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度の測定結果を表2に示す。表2に示す結果から以下の事実が判明した。即ち,肝臓重量は、対照食群において顕著に増加したが、試験食群は基本食群が示す正常値方向に僅かに寄った値を示した。一方、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度は、対照食群で低下したのに対して、試験食群では基本食群が示す正常値方向に僅かに寄った値を示した。即ち、脂肪肝を人為的に発現させる1%オロチン酸を含む対照食に大麦麹粉砕物10%を混合した試験食は、僅かではあるが脂肪肝の発生を抑制することが判明した。これらの結果から、大麦麹は、脂肪肝を抑制する効果を僅かに有していることが明らかとなった。
【0018】
そこで、大麦麹に含まれるどのような成分に脂肪肝抑制効果が認められるかを明らかにするために以下の実験2を行った。
即ち、大麦麹に含まれている脂肪肝抑制作用を有する成分は大麦由来のヘミセルロース成分ではないかと推測し、大麦麹から常法に従って以下に示すヘミセルロースB画分を分画し、該画分の脂肪肝抑制作用を検討した。
【大麦麹からのヘミセルロースB画分の取得】
以下の実験2に供する目的で、大麦麹から常法に従って以下に示すヘミセルロースB画分を分画した。即ち、大麦麹10Kgに水20Lを加えて、55℃で12時間保持して大麦麹糖化液を得、該大麦麹糖化液を8000rpm,10minの条件で遠心分離して固体分を得、該固体分に2(wt/vol)%水酸化カルシウム10Lを加えて、攪拌しながら60℃で2時間保持し、1N塩酸を用いてpH7に調製後、8000rpm,10minの条件で遠心分離して液体分を得、該液体分に4倍容量のエタノールを加え、8000rpm,10minの条件で遠心分離してエタノール不溶性画分を分取し、該エタノール不溶性画分を凍結乾燥に付すことによりヘミセルロースB画分84gを得、該ヘミセルロースB画分を以下の実験2に用いた。
【実験2】
【0019】
4週齢Wistar系雄性ラット(日本SLC)を1群6匹として、一般的に栄養学的実験を行う際の標準食として使用する基本食を摂取させる基本食群、該基本食に脂肪肝を人為的に発現させる際に一般的に用いられる1%オロチン酸を混合した対照食を与える対照食群、及び該対照食に大麦麹粉砕物から得たヘミセルロースB画分10%を混合した試験食を摂取させる試験食群の3群に分け、それぞれの群に表3に示す組成の飼料を水道水と共に14日間自由摂取させて飼育した。飼育期間終了後、14日間飼育後の体重増加量、14日間の飼料摂取量を測定し、ラットを解剖後、心臓から血液を採取し、肝臓を摘出した。採取した血液は遠心分離して血清を得、得られた血清について、常法に従って、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度を測定し、摘出した肝臓については、その重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、肝臓トリグリセリド濃度、及び肝臓リン脂質濃度を測定した。
【0020】
血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、血清リン脂質濃度、肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度の測定結果を表4に示す。表4に示す結果から以下の事実が判明した。肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度は、対照食群において顕著に増加したが、試験食群は正常値と実質的に同等の値を示した。一方、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度は、対照食群で低下したのに対して、試験食群では正常値と実質的に同等の値を示した。即ち、脂肪肝を人為的に発現させる1%オロチン酸を含む対照食に大麦麹粉砕物から得たヘミセルロースB画分10%を混合した試験食は、脂肪肝の発生をほとんど完全に抑制することが判明した。これらの結果から、大麦麹粉砕物から得たヘミセルロースB画分は、脂肪肝の発生をほとんど完全に抑制する効果を有していることが明らかとなった。以上の実験結果から、大麦麹に含まれる脂肪肝抑制作用に寄与する成分は、そのヘミセルロースB画分中に含まれていることが明らかになった。
【0021】
そこで脂肪肝抑制効果を有することが判明した大麦焼酎蒸留残液液体分のヘミセルロースB画分の成分組成を下記の方法により測定した。
【大麦麹から得たヘミセルロースB画分の成分組成の分析】
前記ヘミセルロースB画分の凍結乾燥物は、該凍結乾燥物を得るに際して、上述したように液体分に2(wt/vol)% 水酸化カルシウムを添加処理した後、1N塩酸を用いてpH7に調整するため、この中和処理の際に生成した塩を含有する。そこで、前記ヘミセルロースB画分の凍結乾燥物の水溶液を得、該水溶液を脱塩処理に付した後、有機酸については常法のHPLC法、タンパク質についてはケルダール法、ヘミセルロースについてはP.J. Van Soestらの方法[Proc.Nutr. Soc., 32, 123(1973)]、水分については常圧加熱乾燥法によりそれぞれ測定した。前記ヘミセルロースB画分の成分組成の分析結果を表5に示す。表5に示した結果から明らかなように、前記ヘミセルロースB画分は、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%を含有することが明らかとなった。
以上のことから、本発明の前記ヘミセルロースB画分からなる組成物は、ヘミセルロース以上の量の有機酸を含有することが判明した。
なお、従来公知の肝機能改善作用を有する水溶性多糖類を主たる成分とする組成物、即ち、特開平4-360835号公報に記載のアルコール性肝障害軽減物質、特開平3-285653号公報に記載の脂質代謝改善物、特開平1-242530号公報に記載のヘミセルロース、特開平5-43470号公報に記載のヘミセルロース部分分解物、特開平7-147934号公報及び特開平9-224608号公報に記載のキシログルカン及びその酵素分解物は、これら公報の記載内容からしていずれも有機酸を全く含有しないものである。この点で、本発明の前記ヘミセルロースB画分からなる組成物は、従来公知の肝機能改善作用を有する水溶性多糖類を主たる成分とする組成物とは明らかに異なるものであることは明白である。
ところで、上述のように、前記成分組成を測定するに際しては脱塩処理に付した後のヘミセルロースB画分を試料に使用したが、同試料を用いて前記実験4と同様の試験を行ったところ、脱塩処理に付す前のヘミセルロースB画分を用いた前記実験4の場合と同様で優れた脂肪肝抑制効果が認められた。
【0022】
また、脂肪肝抑制効果を有することが判明した大麦麹から得たヘミセルロースB画分に含まれるヘミセルロースについて、その糖組成を下記の方法により測定した。
【0023】
【大麦麹から得たヘミセルロースB画分の糖組成の分析】
前記ヘミセルロースB画分の凍結乾燥物0.05gにイオン交換水1mlを加えて溶解し、これに濃塩酸200μlを加えて、95℃、4時間の条件で加水分解を行い、0.80μmのメンブランフィルターでろ過してろ液を得、該ろ液を高速液体クロマトグラフに注入して、該ヘミセルロースB画分の糖組成を求めた。高速液体クロマトグラフ分析は、Waters製Waters600を用い、検出器に昭和電工株式会社製示差屈折計RI-71を使用し、カラムはBioRad社製Aminex HPX-87H(300mm×7.8mm)を使用した。カラム温度は60℃とし、移動相には5mM硫酸を用い、流量は0.5ml/min、試料注入量は20μlとした。
【0024】
前記ヘミセルロースB画分に含まれるヘミセルロースの糖組成の分析結果を表6に示す。表6に示した結果から明らかなように、本発明の大麦麹から得たヘミセルロースB画分に含まれるヘミセルロースの糖組成は、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%を含有し、さらにガラクトース0乃至3重量%及びウロン酸0乃至5重量%であった。また、キシロース含量に対するアラビノース含量の比は0.15乃至0.3であった。
一方、従来公知の肝機能改善作用を有する水溶性多糖類を主たる成分とする組成物の糖組成に関しては以下のことが知られている。即ち、特開平4-360835号公報には、アラビノキシランを有効成分とするアルコール性肝障害軽減物質の糖組成は、キシロース25乃至45重量%、アラビノース20乃至35重量%、グルコース1乃至10重量%、ウロン酸1乃至7重量%、ガラクトース0.5乃至3重量%、マンノース(微量)である旨記載されている。また、特開平3-285653号公報には穀物ガム質を有効成分とする脂質代謝改善物の糖組成は、キシロース2乃至15重量%、アラビノース2乃至15重量%、グルコース70重量%以上、ウロン酸微量、ガラクトース微量、マンノース微量である旨記載されている。
【0025】
また、肝機能改善作用の有無については不明である従来公知の水溶性多糖類を主たる成分とする組成物の糖組成に関しても以下のことが知られている。即ち、特開平5-112455号公報には、アラビノキシランを主成分とする大腸癌抑制剤の糖組成は、キシロース25乃至45重量%、アラビノース20乃至35重量%、グルコース1乃至10重量%以上、ウロン酸1乃至7重量%以上、ガラクトース0.5乃至3重量%以上、マンノース微量である旨記載されている。特開平10-237107号公報には、イネ科植物細胞壁由来のアラビノキシランを主な成分とする乳化力の優れた水溶性多糖類の糖組成は、キシロース/アラビノース重量比が2.1/1乃至1.9/1である旨記載されている。特開平9-23895号公報には、水溶性多糖体を主成分とする免疫力増強物質の糖組成は、キシロース54重量%、アラビノース22重量%、グルコース6重量%、ウロン酸1乃至7重量%、ガラクトース5重量%、マンノース8重量%、その他の糖5重量%、又はキシロース48重量%、アラビノース26重量%、グルコース6重量%、ガラクトース7重量%、マンノース9重量%、その他の糖4重量%である旨記載されている。
【0026】
以上述べたことから明らかなように、本発明の大麦麹から得た脂肪肝抑制作用を有する組成物に含まれる上記糖組成を有するヘミセルロースは、従来の各種穀物から得られるそれぞれの水溶性多糖類の糖組成に比べてキシロースの含有割合が極めて高く、該各種穀物から得られるそれぞれの水溶性多糖類とは明らかに異なる糖組成を有していることが判明した。
ところで、特開平6-217761号公報には、水溶性アラビノキシランを有効成分とする腸内有用菌増殖促進剤の糖組成は、キシロース:アラビノースの比率が1:0.32と記載されており、この値は上述した本発明の大麦麹から得た脂肪肝抑制作用を有する組成物に含まれるヘミセルロースのキシロース:アラビノースの比率1:0.15乃至1:0.3と近似するものである。そこで、前記ヘミセルロースB画分の分子量分布を測定し、該分子量分布を前記腸内有用菌増殖促進剤の分子量分布と比較した。
【0027】
【大麦麹から得たヘミセルロースB画分の分子量分布の測定】
昭和電工株式会社製のShodex standard P-82(分子量1300乃至1660000)、及びマルトトリオース(分子量504)から成る分子量標準品をそれぞれ別々に0.1mol /L硝酸ナトリウム溶液に溶解して0.05W/V%濃度の標準液を得、該標準液を高速液体クロマトグラフに注入して検量線を作成した。次に、前記ヘミセルロースB画分の凍結乾燥物0.02gを用意し、これに0.1mol /L硝酸ナトリウム溶液10ml を加え、室温で一晩放置した後、孔径0.45μmのメンブランフィルターでろ過してろ液を得、該ろ液を高速液体クロマトグラフに注入して、システムインスツルメンツ株式会社製480データステーションGPCプログラムを用いて分子量分布を求めた。高速液体クロマトグラフ分析は、昭和電工株式会社製Shodex GPC SYSTEM-21を用い、検出器に昭和電工株式会社製示差屈折計RI-71Sを使用し、カラムは東ソー株式会社製TSKgel GMPWXL(φ7.8mm×300mm)を2本連結して使用した。カラム温度は40℃とし、移動相には0.1mol / L硝酸ナトリウム溶液を用い、流量は1.0ml/min、試料注入量は100μlとした。
【0028】
前記ヘミセルロースB画分の分子量分布の測定結果を表7に示す。表7に示した結果から明らかなように、該ヘミセルロースB画分は、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が16%、分子量1000乃至3000が51%、分子量1000以下が26%である分子量分布を有するものである。
一方、従来公知の肝機能改善作用を有する水溶性多糖類を主たる成分とする組成物の分子量に関しては以下のことが記載されている。即ち、特開平4-360835号公報には、アラビノキシランを有効成分とするアルコール性肝障害軽減物質は重量平均分子量が約10 万以上である旨記載されており、特開平3-285653号公報には、穀物ガム質を有効成分とする脂質代謝改善物は重量平均分子量が10万乃至100万である旨記載されている。また、特開平5-112455号公報にはアラビノキシランを主成分とする大腸癌抑制剤は、重量平均分子量が約10万以上であると記載されており、特開平10-237107号公報にはイネ科植物細胞壁由来のアラビノキシランを主な成分とする乳化力の優れた水溶性多糖類は、重量平均分子量が1万乃至100万であると記載されている。更に特開平9-23895号公報には水溶性多糖体を主成分とする免疫力増強物質は平均分子量が60万または65万であると記載されている。
【0029】
以上述べたことから明らかなように、本発明の大麦麹から得た、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するヘミセルロースB画分は、分子量1000乃至3000を主たる成分とするものであり(表7参照)、該ヘミセルロースB画分は、上述の特開平4-360835号公報、特開平3-285653号公報、特開平5-112455号公報及び特開平10-237107号公報に記載のそれぞれの水溶性多糖類に比べて明らかに小さい分子量のものである。そして、該ヘミセルロースB画分は該ヘミセルロースと同程度又はそれ以上の量の有機酸及びタンパク質を含有する。このことから、該ヘミセルロースB画分は前記各公報に記載のそれぞれの水溶性多糖類とは明らかに別異のものであることは明白である。なお、単なる「分子量分布」の観点では、特開平6-217761号公報に記載の水溶性アラビノキシランを有効成分とする腸内有用菌増殖促進剤は分子量が1500乃至7000であり、当該分子量範囲1500乃至7000は本発明の組成物の主たる成分である分子量範囲1000乃至3000と一部重複するかのようにも思える。
しかしながら、前記特開平6-217761号公報に記載の腸内有用菌増殖促進剤は本発明の組成物のように特に有機酸は全く含有しない水溶性アラビノキシランを主たる成分とする水溶性多糖類である。一方、該ヘミセルロースB画分は、ヘミセルロースと同程度又はそれ以上の量の有機酸及びタンパク質を含有する組成物である。この点で前記腸内有用菌増殖促進剤の分子量1500乃至7000と、該ヘミセルロースB画分の分子量範囲1000乃至3000を単純に比較することはできない。そして、後述の試験例2において明らかなように、本発明の前記ヘミセルロースB画分からなる組成物が有する脂肪肝抑制効果は、前記特開平6-217761号公報に記載の腸内有用菌増殖促進剤が有する脂肪肝抑制効果と比較して極めて高い。このことから前記ヘミセルロースB画分は、該腸内有用菌増殖促進剤とは明らかに別異のものである。
以上のことから、本発明において大麦麹から得られる、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有する脂肪肝抑制作用を有する組成物は、上述した公報に記載の穀物由来の水溶性多糖類とは、成分組成、糖組成、分子量分布及び脂肪肝抑制効果の観点からして明らかに区別される別異のものであることが判明した。
【0030】
【発明の実施の形態】
【0031】
【実施例】
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが,本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
【0032】
【実施例1】
まず、大麦麹の製造を行った。原料としては、大麦(精麦歩合70%)を用いた。即ち、精麦歩合70%の精麦大麦を40%(W/W)吸水させ、40分間蒸した後、40℃まで放冷し、大麦1kgあたり1gの麹菌(白麹菌Aspergillus kawachii)を接種し、38℃、RH95%で24時間、32℃、RH92%で20時間保持することにより、大麦麹を製造した。
【0033】
前記大麦麹10Kgに水20Lを加えて、55℃で12時間保持して大麦麹糖化液を得、該大麦麹糖化液を8000rpm,10minの条件で遠心分離して固体分を得、該固体分に2(wt/vol)%水酸化カルシウム10Lを加えて、攪拌しながら60℃で2時間保持し、1N塩酸を用いてpH7に調製後、8000rpm,10minの条件で遠心分離して液体分を得、該液体分に4倍容量のエタノールを加え、8000rpm,10minの条件で遠心分離してエタノール不溶性画分を分取し、該エタノール不溶性画分を真空凍結乾燥機を用いて凍結乾燥に付し、得られた凍結乾燥物84gを粉砕したところ白色乃至淡褐色で無味無臭の性状を有する組成物が得られた。
該組成物は、分子量分布が、分子量10万以上が微量、分子量3万乃至10万が3%、分子量1万乃至3万が4%、分子量3000乃至1万が 16%、分子量1000乃至3000が51%、及び分子量1000以下が26%であり、成分組成が、有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%であり、酸による加水分解に付して得られた糖組成が、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%であることが判明した。
【0034】
実施例1で得られた組成物を以下の試験例1に供し、該組成物の脂肪肝抑制作用を評価した。
【試験例1】
実施例1で得た組成物が有するオロチン酸投与による脂肪肝に対する抑制効果を明らかにするために以下の試験例1を行った。
即ち、4週齢Wistar系雄性ラット(日本SLC)を1群6匹として、一般的に栄養学的実験を行う際の標準食として使用する基本食を摂取させる基本食群、該基本食に脂肪肝を人為的に発現させる際に一般的に用いられる1%オロチン酸を混合した対照食を与える対照食群、該対照食に本発明の組成物2%を混合した試験食を摂取させる試験食群、の3群に分け、それぞれの群に表8に示す組成の飼料を水道水と共に14日間自由摂取させて飼育した。飼育期間終了後、14日間飼育後の体重増加量、14日間の飼料摂取量を測定し、ラットを解剖後、心臓から血液を採取し、肝臓を摘出した。採取した血液は遠心分離して血清を得、得られた血清について、常法に従って、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度を測定し、摘出した肝臓については、その重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、肝臓トリグリセリド濃度、及び肝臓リン脂質濃度を測定した。
【0035】
【評価1】
血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、血清リン脂質濃度、肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度の測定結果を表9に示す。表9に示す結果から以下の事実が判明した。肝臓重量は対照食群で増加し、試験食群では基本食の正常値と実質的に同等の値を示した。肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度は、対照食群では顕著に増加したが、試験食群では基本食の正常値と実質的に同等の値,又は該正常値よりも低い値を示した。一方、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度は、対照食群が低下したのに対して、試験食群は基本食の正常値と実質的に同等の値を示した。即ち、脂肪肝を人為的に発現させるオロチン酸を含む対照食に大麦麹から得た本発明の組成物を混合した試験食群においては脂肪肝がほとんど完全に抑制された。
この結果から、脂肪肝を人為的に発現させるオロチン酸を含む対照食に本発明の組成物を混合した試験食群においては、オロチン酸を含まない前記基本食群との違いを見出すことが困難なほど脂肪肝がほとんど完全に抑制されていることが明らかとなった。
【0036】
以上、試験例1の結果から明らかなように、本発明の大麦麹から得られる、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有する脂肪肝抑制作用を有する組成物は、オロチン酸投与による脂肪肝をほとんど完全に抑制することが判明した。
【0037】
本発明の組成物のオロチン酸投与による脂肪肝に対する抑制効果と、従来公知の脂肪肝改善作用を有する水溶性多糖類のオロチン酸投与による脂肪肝に対する抑制効果とを比較するために以下の試験例2を行った。まず、従来公知の脂肪肝改善作用を有する各種の水溶性多糖類を下記の方法に従って調製した。
【0038】
【水溶性多糖類の調製】
1. 脂肪肝抑制物質(特開平1-242530号公報)の調製
特開平1-242530号公報に記載の小麦フスマヘミセルロースからなる脂肪肝抑制物質を以下の方法で調製した。即ち、市販の小麦フスマを蒸留水にて攪拌洗浄後、30メッシュにて篩別して調製小麦フスマを得、該調製小麦フスマ3kgに、2%の水酸化カルシウムを添加した30Lの水を加え、80℃で5時間加熱して抽出液を得、該抽出液を5000rpm、10分の条件で遠心分離して液体分を得、該液体分を硫酸を用いてpH7に調整後、濾過脱色し、分画分子量10万の限外濾過膜を用いて分子量10万以下の画分を除去して脱塩濃縮後、凍結乾燥に付して小麦フスマヘミセルロースからなる脂肪肝抑制物質171gを得た。
2. アルコール性肝障害軽減物質(特開平4-360835号公報)の調製
特開平4-360835号公報に記載の米糠由来のアラビノキシランを有効成分とするアルコール性肝障害軽減物質を以下の方法で調製した。即ち、脱脂米糠10kgに、約90℃の熱水50Lと熱安定性アミラーゼ100gを加え、ミキサーで攪拌後、糊化して水溶液中に遊離した澱粉を5000rpm、10分の条件で遠心分離し残渣を得、該残渣5kgに2%水酸化カルシウム溶液25Lを加え、60℃で2時間攪拌抽出して抽出液を得、該抽出液に塩酸を加えてpH7に調整後、5000rpm、10分、次に7200rpm、10分の条件で遠心分離を行い分離液を得、該分離液を分画分子量10万の限外濾過膜を用いて分子量10万以下の画分を除去して脱塩濃縮後、凍結乾燥に付してアラビノキシランを有効成分とするアルコール性肝障害軽減物質327gを得た。
3. アルコール性脂肪肝抑制物質(特開平5-43470号公報)の調製
特開平5-43470号公報に記載のトウモロコシフスマから得られたヘミセルロースの部分分解物を主成分とするアルコール性脂肪肝抑制物質として「セルエース」(商品名、日本食品化工株式会社製)をそのまま使用した。
4. 脂質代謝改善物(特開平3-285653号公報)の調製
特開平3-285653号公報に記載の大麦由来β−グルカンを主成分とする脂質代謝改善物を以下の方法で調製した。即ち、精白大麦粉(精白歩留73%)6kgに蒸留水30Lを加え、炭酸ナトリウム20%溶液を添加してpH10に調整後、45℃にて30分間攪拌抽出して抽出液を得、該抽出液を6000rpm、10分の条件で遠心分離して液体分1及び残渣を回収し、該残渣は前記方法を用いてさらに2回抽出して液体分2を得、前記液体分1に該液体分2を加えて抽出液を得、該抽出液に2M塩酸を加えpH4.5に調整し、17000G、10分の条件で遠心分離を行い上澄液を得、該上澄液をロータリーエバポレーターを用いて1/5量まで減圧濃縮後、4 倍量のエタノールを加えて固体分を得、該固体分をエタノール10Lで洗浄し、通風乾燥後、粉砕して大麦由来β−グルカンを主成分とする脂質代謝改善物165gを得た。
5. 腸内有用菌増殖促進剤(特開平6-217761 号公報)の調製
特開平6-217761 号公報に記載の小麦フスマ由来の水溶性アラビノキシランを有効成分とする腸内有用菌増殖促進剤を以下の方法で調製した。即ち、小麦フスマ4kgを水洗して水洗小麦フスマを得、該水洗小麦フスマ5kgに水10Lを加えて混合後、120℃、2.1気圧で10分間加熱処理後、温度を50℃にして、植物細胞壁分解酵素(商品名「セルラーゼオノズカRS」、株式会社ヤクルト本社製)10gを加えて、10分間保持後、直ちに煮沸して酵素を失活させ、10000G、10分の条件で遠心分離を行い液体分を得、該液体分液を凍結乾燥に付して小麦フスマ由来の水溶性アラビノキシランを有効成分とする腸内有用菌増殖促進剤622gを得た。
【0039】
【試験例2】
4週齢Wistar系雄性ラット(日本SLC)を1群6匹として、一般的に栄養学的実験を行う際の標準食として使用する基本食を摂取させる基本食群、該基本食に脂肪肝を人為的に発現させる際に一般的に用いられる1%オロチン酸を混合した対照食を与える対照食群、該対照食に本発明の組成物2%を混合した試験食を摂取させる試験食群、該対照食に特開平1-242530号公報に記載の前記脂肪肝抑制物質2%を混合した比較食Aを摂取させる比較食A群、該対照食に特開平4-360835号公報に記載の前記アルコール性肝障害軽減物質2%を混合した比較食Bを摂取させる比較食B群、該対照食に特開平5-43470号公報に記載のアルコール性脂肪肝抑制物質2%を混合した比較食Cを摂取させる比較食C群、該対照食に特開平3-285653号公報に記載の前記脂質代謝改善物2%を混合した比較食Dを摂取させる比較食D群、該対照食に特開平6-217761号公報に記載の 前記腸内有用菌増殖促進剤2%を混合した比較食を摂取させる比較食E群、の8群に分け、それぞれの群に表10に示す組成の飼料を水道水と共に14日間自由摂取させて飼育した。飼育期間終了後、14日間飼育後の体重増加量、14日間の飼料摂取量を測定し、ラットを解剖後、心臓から血液を採取し、肝臓を摘出した。採取した血液は遠心分離して血清を得、得られた血清について、常法に従って、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度を測定し、摘出した肝臓については、その重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、肝臓トリグリセリド濃度、及び肝臓リン脂質濃度を測定した。
【0040】
【評価2】
血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、血清リン脂質濃度、肝臓重量、肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度の測定結果を表11に示す。表11に示す結果から以下の事実が判明した。肝臓重量は試験食群では基本食の正常値と実質的に同等の値を示したのに対して、比較食A群乃至比較食E群はいずれも基本食の正常値と実質的に同等の値を示さなかった。肝臓総脂質濃度、肝臓コレステロール濃度、及び肝臓トリグリセリド濃度は、試験食群では基本食の正常値と実質的に同等の値,又は該正常値よりも低い値を示したが、比較食A群乃至比較食E群はいずれも基本食の正常値と実質的に同等の値を示さなかった。一方、血清総コレステロール濃度、血清HDL−コレステロール濃度、血清トリグリセリド濃度、及び血清リン脂質濃度は、試験食群は基本食の正常値と実質的に同等の値を示したのに対して、比較食A群乃至比較食E群はいずれも基本食の正常値と実質的に同等の値を示さなかった。即ち、脂肪肝を人為的に発現させるオロチン酸を含む対照食に大麦麹から得た本発明の組成物を混合した試験食群が脂肪肝をほとんど完全に抑制したのに対して、公知の脂肪肝改善作用を有する水溶性多糖類はいずれも脂肪肝を完全に抑制するには至らなかった。
上記結果から、本発明の組成物は、従来公知の脂肪肝改善作用を有する各種の水溶性多糖類よりも明らかに優れた脂肪肝抑制作用を有する脂肪肝抑制作用を有する組成物であることが判明した。
【0041】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明のAspergillus属に属する糸状菌を精麦大麦又は/及び精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有するエタノール不溶性画分からなる組成物を用いた場合、脂肪肝の著しい抑制効果を得ることが出来る。
【0042】
【表1】

Figure 0003753305
【0043】
【表2】
Figure 0003753305
【0044】
【表3】
Figure 0003753305
【0045】
【表4】
Figure 0003753305
【0046】
【表5】
Figure 0003753305
【0047】
【表6】
Figure 0003753305
【0048】
【表7】
Figure 0003753305
【0049】
【表8】
Figure 0003753305
【0050】
【表9】
Figure 0003753305
【0051】
【表10】
Figure 0003753305
【0052】
【表11】
Figure 0003753305
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition having a fatty liver inhibitory action obtained from barley koji and a method for producing the same. More specifically, the present invention provides barley straw by culturing filamentous fungi belonging to the genus Aspergillus on pulverized barley or / and pulverized barley barley, adding an alkali to the barley straw and fractionating an alkali-soluble fraction. The alkali-soluble fraction was neutralized with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and the ethanol-insoluble containing organic acid, protein, and hemicellulose was collected by adding ethanol to the neutral soluble fraction. The present invention relates to a composition comprising a fraction and having a fatty liver inhibitory effect and a method for producing the same. In addition, the hemicellulose referred to in the present invention is obtained by alkaline extraction of a polysaccharide constituting a plant cell wall, and the hemicellulose means a non-cellulosic polysaccharide that does not contain cellulose and pectin. (Reference: Revised edition “Food Fiber” P19, Satoshi Inami, Shuhachi Kiriyama, May 20, 1995, published by Daiichi Publishing Co., Ltd.)
[0002]
[Prior art]
Recently, many lifestyle-related diseases caused by westernization of eating habits and lifestyle changes have become a problem, and fatty liver is cited as one of the factors causing such lifestyle-related diseases.
Fatty liver refers to a state in which excess neutral fat has accumulated in hepatocytes of the liver. The liver makes neutral fat for use as an energy source, some of which is stored in hepatocytes. However, when more neutral fat is stored than the neutral fat consumed in hepatocytes, the neutral fat accumulates in the hepatocytes and becomes fatty liver. Fatty liver is said to be caused mainly by excessive intake of fat, sugar and alcohol as raw materials for neutral fat, or obesity. When it becomes fatty liver, innumerable masses of fat called lipid droplets are formed in hepatocytes, which compresses other tissues in hepatocytes and causes liver dysfunction. In particular, alcoholic fatty liver may progress to cirrhosis, and fatty liver caused by obesity may cause diabetes, myocardial infarction, and arteriosclerosis. Thus, fatty liver is a disease caused by lifestyle habits such as eating and drinking, and it can be said that it is one of the factors causing more serious adult diseases. Fatty liver treatment methods vary depending on the cause, and obesity-induced fatty liver requires diet and exercise therapy. In the case of alcoholic fatty liver, it is necessary to reduce the amount of alcohol consumed. As described above, in order to treat or prevent fatty liver, it is desirable to regularly ingest foods containing components having an action to suppress fatty liver, because daily diet occupies a very large weight. .
[0003]
In recent years, it has been reported that dietary fibers obtained from various cereals are effective in suppressing fatty liver. For example, JP-A-1-242530 describes that hemicellulose obtained by removing starch and proteins from corn bran or wheat bran and further alkali-extracting has an effect on fatty liver suppression. ing. Japanese Patent Laid-Open No. 05-43470 discloses a partially decomposed product of hemicellulose obtained by removing starch and proteins from corn bran and further subjecting hemicellulose obtained by alkali extraction to xylanase. It is described that it suppresses sexual fatty liver. JP-A-77-147934 and JP-A-9-224608 disclose that xyloglucan, which is a polysaccharide extracted from a plant cell wall, and its enzymatic degradation product have a lipid increase inhibitory action, and prevent or treat fatty liver. Is stated to be effective. In JP-A-3-285653, oat or barley is extracted with alkali, protein is removed from the resulting extract, and alcohol is added to the remaining solution to precipitate, or the remaining solution is desalted and dried. It is described that the cereal gum which has β-glucan as a main component, which can be obtained, has an effect of improving lipid metabolism. Japanese Patent Application Laid-Open No. 4-360835 discloses arabinoxylan as a main component obtained by degreasing grains, straw, bran, or hulls with an organic solvent, and then performing an alkali-extracted extraction solution and performing purification treatment such as concentration and desalting. It is stated that water-soluble polysaccharides reduce alcoholic liver damage.
Furthermore, JP-A-10-165120 discloses that the content of hemicellulose in the barley straw passed through 60M sieve (mesh 0.25 mm) has a dietary fiber content of 40% or more and the total dietary fiber content. Those that are 60% or more are described as having an effect of suppressing cholesterol elevation.
In addition, the Annual Meeting of the Japanese Society of Nutrition and Food, Vol. 52, 103 (1998) shows that when rats fed a high cholesterol diet were fed barley bran and raised, the cholesterol and triglyceride concentrations in the liver of the rats decreased. It has been reported.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The present inventors pay attention to the fact that the water-soluble polysaccharide contained in dietary fiber has an effect of inhibiting fatty liver in the above-mentioned publication, and that barley straw is derived from barley grains. The barley-derived water-soluble polysaccharide contained in the barley koji was predicted to contribute to the treatment of fatty liver and was examined through experiments. Surprisingly, it was extracted from the barley koji. The present inventors have found that a composition containing an organic acid, a protein, and hemicellulose has an excellent action for inhibiting fatty liver, and thus completed the present invention.
An object of the present invention is to provide a composition having an excellent fatty liver inhibitory effect obtained from the barley koji and a method for producing the same. Another object of the present invention is that the molecular weight distribution is such that the molecular weight is 100,000 or more, the molecular weight is 30,000 to 100,000, 3%, the molecular weight 10,000 to 30,000 is 4%, the molecular weight 3,000 to 10,000 is 16%, the molecular weight 1000 ~ 3000 is 51%, and molecular weight is 1000 or less is 26%, and the component composition is organic acid 41 ± 3% by weight, protein 27 ± 3% by weight, and hemicellulose 26 ± 3% by weight. The sugar composition obtained by adding xylose 60 to 70% by weight, arabinose 10 to 20% by weight, glucose 10 to 15% by weight, galactose 0 to 3% by weight, and uronic acid 0 to 5% by weight An object of the present invention is to provide a composition having an excellent action for suppressing fatty liver.
[0005]
The present inventors have conducted intensive studies through experiments in view of the above-described conventional technology. That is, the inventors conducted an experiment in which barley meal was pulverized to obtain a crushed barley meal through the experiment described later (Experiment 1), and orotic acid was mixed with the crushed barley meal and administered to rats. Went. As a result, the liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration of the rat showed values slightly shifted toward the normal value direction of the basic diet. Serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum The triglyceride concentration and serum phospholipid concentration also showed values slightly shifted toward the normal value direction of the basic diet, and it was found that the occurrence of fatty liver was slightly suppressed.
[0006]
Therefore, the present inventors conducted the following experiment in order to clarify what components contained in barley koji show the effect of inhibiting fatty liver through an experiment described later (Experiment 2). That is, in the above-mentioned publication, hemicellulose, hemicellulose partial degradation products, xyloglucan, and arabinoxylan obtained from various cereals are described to have fatty liver suppression action, lipid metabolism improvement action, liver damage reduction action, etc. In view of this, it is speculated that the component having an inhibitory action on fatty liver contained in barley koji is a hemicellulose component derived from barley, and hemicellulose B fraction was fractionated from barley koji according to a conventional method. The inhibitory action was examined.
That is, an alkali is added to barley koji to fractionate an alkali-soluble fraction, the alkali-soluble fraction is neutralized with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and ethanol is added to the neutral soluble fraction. It is generally used to artificially express fatty liver in the freeze-dried powder of hemicellulose B fraction obtained by lyophilizing the ethanol-insoluble fraction and subjecting the ethanol-insoluble fraction to lyophilization. Experiments were conducted by administering orotic acid-mixed rats. As a result, the liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration of the rat showed values equivalent to normal values. Serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phosphorus The lipid concentration was also equal to the normal value, and it was found that fatty liver development was almost completely suppressed. That is, it was found that the freeze-dried powder of the hemicellulose B fraction obtained from barley koji almost completely suppresses the generation of fatty liver. From the above experimental results, it was found that barley koji contains a component that contributes to fatty liver suppression, and that this component is contained in the hemicellulose B fraction extracted from the barley koji.
[0007]
As described above, the present inventors added an alkali to barley koji, fractionated an alkali-soluble fraction, neutralized the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, It was found that a composition comprising an ethanol-insoluble fraction containing an organic acid, protein, and hemicellulose, which was collected by adding ethanol to the soluble fraction, had a fatty liver inhibitory action. This discovery of barley straw is an unprecedented new fact and creates a new use for barley straw that can be used as a food or medicine for therapeutic purposes. Therefore, the main object of the present invention is to provide the use of barley koji as food or medicine. Specifically, the present invention is to provide a composition having a fatty liver inhibitory action separated from barley koji and a method for producing the same.
[0008]
As described above, the present inventors cultured barley fungi belonging to the genus Aspergillus on barley barley and / or pulverized barley barley to obtain barley straw, and added alkali to the barley straw to obtain an alkali-soluble fraction. The organic soluble fraction is obtained by neutralizing the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and fractionated by adding ethanol to the neutral soluble fraction. It has been found that a composition comprising an ethanol-insoluble fraction has an action of inhibiting fatty liver.
That is, the present invention is obtained by cultivating filamentous fungi belonging to the genus Aspergillus to pearled barley or / and pulverized barley mash to obtain barley straw, adding alkali to the barley straw, fractionating an alkali-soluble fraction, From the ethanol-insoluble fraction containing an organic acid, protein, and hemicellulose, which was obtained by neutralizing the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction and adding ethanol to the neutral soluble fraction An object of the present invention is to provide a composition having an inhibitory effect on fatty liver and a method for producing the same.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
As described above, the present invention provides a composition having an action of inhibiting fatty liver containing organic acid, protein, and hemicellulose, which is obtained from barley koji, and a method for producing the composition.
As a result of earnest research through experiments to achieve the above-mentioned problems, the present inventors have cultivated filamentous fungi belonging to the genus Aspergillus to barley barley and / or pulverized barley barley to obtain barley straw. Adding an alkali to the barley koji to fractionate the alkali-soluble fraction, neutralizing the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and adding ethanol to the neutral soluble fraction A composition comprising an ethanol-insoluble fraction fractionated by was obtained. The composition contains an organic acid, protein, and hemicellulose, and has a molecular weight distribution of a molecular weight of 100,000 or more, a molecular weight of 30,000 to 100,000, 3%, a molecular weight of 10,000 to 30,000 4%, and a molecular weight of 3000 to 10,000 is 16%, molecular weight is 1000 to 3000 is 51%, and molecular weight is 1000 or less is 26%, and the component composition is organic acid 41 ± 3% by weight, protein 27 ± 3% by weight, and hemicellulose 26 ± 3% by weight A sugar composition obtained by hydrolysis with an acid having 60 to 70% by weight of xylose, 10 to 20% by weight of arabinose, 10 to 15% by weight of glucose, 0 to 3% by weight of galactose, and 0% of uronic acid It was found to be 5% by weight. And when this composition was subjected to lyophilization, it was found to have a white to light brown and tasteless and odorless property. The composition was found to have an excellent fatty liver inhibitory action. The present invention is based on these found facts.
This invention provides the new use which can be utilized industrially about barley straw. That is, the present invention provides a food and a medicine comprising a composition having a fatty liver inhibitory action fractionated from barley koji. The present invention also provides a method for producing the composition.
[0010]
The composition having a fatty liver inhibitory action obtained from the barley koji of the present invention is obtained by culturing a filamentous fungus belonging to the genus Aspergillus to barley barley or / and a pulverized barley barley to obtain barley koji, and adding an alkali to the barley koji. To add an alkali-soluble fraction, neutralize the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and add the ethanol to the neutral soluble fraction. It is a composition having an action of inhibiting fatty liver comprising an ethanol-insoluble fraction containing an acid, protein, and hemicellulose. Furthermore, the composition has a molecular weight distribution of a molecular weight of 100,000 or more, a trace amount, a molecular weight of 30,000 to 100,000, 3%, a molecular weight of 10,000 to 30,000 4%, a molecular weight of 3000 to 10,000, 16%, and a molecular weight of 1000 to 3000. Is 51%, and the molecular weight is 1000 or less is 26%, and the component composition is 41 ± 3% by weight of organic acid, 27 ± 3% by weight of protein, and 26 ± 3% by weight of hemicellulose, and is subjected to hydrolysis by acid. The sugar composition obtained in this way is 60 to 70% by weight of xylose, 10 to 20% by weight of arabinose, 10 to 15% by weight of glucose, 0 to 3% by weight of galactose, and 0 to 5% by weight of uronic acid. When the product is freeze-dried, it is white to light brown and tasteless and odorless.
[0011]
The composition having a fatty liver inhibitory action fractionated from the barley koji of the present invention is obtained by culturing a filamentous fungus belonging to the genus Aspergillus to barley barley or / and a pulverized barley barley to obtain barley koji, The alkali-soluble fraction was fractionated and the alkali-soluble fraction was neutralized with an acid to obtain a neutral soluble fraction, which was fractionated by adding ethanol to the neutral soluble fraction. It is a composition having an excellent fatty liver inhibitory action comprising an ethanol-insoluble fraction containing an organic acid, protein, and hemicellulose. The composition of the present invention is a fact that has never been clarified in the past regarding barley koji, that is, barley koji contains a component having a fatty liver inhibitory action, and the component having a fatty liver inhibitory action is the barley koji. This is based on the fact that the present inventors have clarified that the composition can be fractionated as a composition from rice bran, and that the composition can be used as food or medicine. It provides new industrially useful uses for firewood.
[0012]
As the filamentous strain used in obtaining barley koji in the present invention, it is preferable to use Aspergillus kawachii which is generally used for shochu production. In addition, strains belonging to the genus Aspergillus such as Aspergillus awamorii used in awamori production and Aspergillus oryzae used in sake production can also be used. The barley bran-free barley used in the present invention has a barley ratio of 70% or less that can substantially remove the peel, seed coat, paste layer, and germ, which are the main components of barley bran. It means that any barley can be used as long as it is less than the barley ratio.
The barley koji used in the present invention is barley barley that does not contain barley bran or / and a liquid culture obtained by liquid culture of koji mold using a pulverized barley barley, or barley barley that does not contain barley bran or / And a solid culture obtained by solid culture of Aspergillus oryzae using the pulverized barley. Therefore, as a culture method for obtaining the barley koji, either a liquid culture method or a solid culture method may be used. Moreover, the barley koji used in the production of barley shochu can be used as it is as the barley koji.
[0013]
In the second step of adding an alkali to the barley koji obtained in the first step to fractionate the alkali-soluble fraction, an appropriate alkali can be added. Calcium, sodium hydroxide, potassium hydroxide, sodium carbonate and the like can be used. In the third step of obtaining a neutral soluble fraction by removing the precipitate formed by neutralizing the alkali-soluble fraction obtained in the second step with an acid, hydrochloric acid, acetic acid, Inorganic or organic acids such as citric acid can be used. In the fourth step of fractionating the ethanol-insoluble fraction by adding ethanol to the neutral soluble fraction obtained in the third step, ethanol for reagents or industrial use can be used. The ethanol-insoluble fraction obtained in the fourth step contains an organic acid, protein, and hemicellulose, has a molecular weight distribution of a molecular weight of 100,000 or more, a molecular weight of 30,000 to 100,000, 3%, a molecular weight 10,000 to 30,000 is 4%, molecular weight is 3000 to 10,000 is 16%, molecular weight is 1000 to 3000 is 51%, molecular weight is 1000 or less is 26%, the composition is organic acid 41 ± 3% by weight, protein 27 ± 3% by weight and hemicellulose 26 ± 3% by weight, and the sugar composition obtained by hydrolysis with acid is 60 to 70% by weight xylose, 10 to 20% by weight arabinose, 10 to 15% by weight glucose, galactose 0 to 3% by weight and 0 to 5% by weight of uronic acid, and when the ethanol-insoluble fraction is freeze-dried, it is white to light brown and has tasteless and odorless properties.
The experiments conducted by the present inventors in completing the present invention are described in detail below. The present invention has been completed based on the knowledge obtained in these experiments.
[0014]
In view of the above-described prior art, the present inventors have predicted that barley meal may contribute to the treatment of fatty liver, since it is derived from barley grains, and through experiments. And examined. That is, the following experiment 1 was conducted in order to clarify whether the barley koji pulverized product obtained by pulverizing barley koji has an effect of inhibiting fatty liver.
[0015]
First, barley straw was produced. As a raw material, barley (70% of wheat ratio) was used. That is, 40% (W / W) of barley with 70% pearl ratio was absorbed, steamed for 40 minutes, allowed to cool to 40 ° C, inoculated with 1 g of seed meal (birch) per kg of barley, 38 ° C And RH 95% for 24 hours, 32 ° C., and RH 92% for 20 hours to obtain barley koji, pulverizing the barley koji to obtain a barley koji pulverized product, and Using.
[0016]
[Experiment 1]
A group of 6 4-week-old Wistar male rats (Japan SLC) per group, a basic diet group that receives a basic diet generally used as a standard diet when conducting nutritional experiments, and fatty liver in the basic diet A control food group that gives a control food mixed with 1% orotic acid, which is generally used for artificial expression, and a test food group that consumes a test food mixed with 10% of the barley meal in the control food The feeds having the composition shown in Table 1 were fed freely with tap water for 14 days and reared in each group. After the breeding period, body weight gain after 14 days of breeding and 14 days of feed intake were measured. After dissecting the rats, blood was collected from the heart and the liver was removed. The collected blood is centrifuged to obtain serum, and the serum obtained is measured for serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration according to a conventional method, and the extracted liver Measured its weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, liver triglyceride concentration, and liver phospholipid concentration.
[0017]
Table 2 shows the measurement results of serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, serum phospholipid concentration, liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration. The following facts were found from the results shown in Table 2. That is, the liver weight increased remarkably in the control diet group, but the test diet group showed a value slightly shifted in the normal value direction shown by the basic diet group. On the other hand, serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration decreased in the control diet group, whereas in the test diet group, the basic diet group showed a slight increase in the normal value direction. The approached value was shown. That is, it was found that the test meal in which 10% barley meal was mixed with a control meal containing 1% orotic acid that artificially expresses fatty liver suppresses the occurrence of fatty liver to a small extent. From these results, it became clear that barley koji has a slight effect of suppressing fatty liver.
[0018]
Then, the following experiment 2 was performed in order to clarify what component contained in barley koji shows the effect of inhibiting fatty liver.
That is, it is presumed that the component having an action of inhibiting fatty liver contained in barley koji is a hemicellulose component derived from barley, and fractionating the hemicellulose B fraction shown below from barley koji according to a conventional method, The effect of inhibiting fatty liver was examined.
[Acquisition of hemicellulose B fraction from barley straw]
The following hemicellulose B fraction was fractionated from barley koji according to a conventional method for the purpose of providing for the following Experiment 2. That is, 20 L of water is added to 10 kg of barley koji and kept at 55 ° C. for 12 hours to obtain a barley koji saccharified solution, and the barley koji saccharified solution is centrifuged at 8000 rpm for 10 min to obtain a solid content. Add 10L of 2 (wt / vol)% calcium hydroxide to the minute, hold at 60 ° C for 2 hours with stirring, adjust to pH 7 using 1N hydrochloric acid, and centrifuge at 8000rpm for 10min. 4 volumes of ethanol is added to the liquid, and centrifuged at 8000 rpm for 10 min to separate the ethanol-insoluble fraction, and the ethanol-insoluble fraction is subjected to lyophilization to obtain a hemicellulose B fraction. 84 g was obtained, and the hemicellulose B fraction was used in Experiment 2 below.
[Experiment 2]
[0019]
A group of 6 4-week-old Wistar male rats (Japan SLC) per group, a basic diet group that receives a basic diet generally used as a standard diet when conducting nutritional experiments, and fatty liver in the basic diet A control diet group that gives a control diet mixed with 1% orotic acid, which is generally used for artificial expression, and a test diet in which 10% hemicellulose B fraction obtained from barley meal is mixed with the control diet The test food group was divided into 3 groups, and each group was reared by freely ingesting the feed having the composition shown in Table 3 together with tap water for 14 days. After the breeding period, body weight gain after 14 days of breeding and 14 days of feed intake were measured. After dissecting the rats, blood was collected from the heart and the liver was removed. The collected blood is centrifuged to obtain serum, and the serum obtained is measured for serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration according to a conventional method, and the extracted liver Measured its weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, liver triglyceride concentration, and liver phospholipid concentration.
[0020]
Table 4 shows the measurement results of serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, serum phospholipid concentration, liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration. The following facts were found from the results shown in Table 4. Liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration increased significantly in the control diet group, but the test diet group showed values substantially equivalent to normal values. On the other hand, serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration decreased in the control diet group, while the test diet group showed substantially the same value as the normal value. It was. In other words, a test diet in which 10% hemicellulose B fraction obtained from barley meal was mixed with a control diet containing 1% orotic acid, which artificially expresses fatty liver, can almost completely suppress the development of fatty liver. There was found. From these results, it was clarified that the hemicellulose B fraction obtained from the barley koji pulverized product had an effect of almost completely suppressing the occurrence of fatty liver. From the above experimental results, it became clear that the component contributing to the fatty liver inhibitory action contained in barley koji is contained in the hemicellulose B fraction.
[0021]
Accordingly, the component composition of the hemicellulose B fraction of the barley shochu distillation residue liquid that was found to have a fatty liver inhibitory effect was measured by the following method.
[Analysis of component composition of hemicellulose B fraction obtained from barley straw]
The lyophilized product of the hemicellulose B fraction was adjusted to pH 7 using 1N hydrochloric acid after adding 2 (wt / vol)% calcium hydroxide to the liquid component as described above when obtaining the lyophilized product. Therefore, the salt produced | generated in the case of this neutralization process is contained. Therefore, after obtaining an aqueous solution of the lyophilized product of the hemicellulose B fraction and subjecting the aqueous solution to a desalting treatment, the conventional HPLC method for organic acids, the Kjeldahl method for proteins, and PJ Van Soest et al. For hemicelluloses. The method [Proc. Nutr. Soc., 32, 123 (1973)] and the water content were measured by a normal pressure heating drying method. The analysis results of the component composition of the hemicellulose B fraction are shown in Table 5. As is apparent from the results shown in Table 5, the hemicellulose B fraction was found to contain 41 ± 3 wt% organic acid, 27 ± 3 wt% protein, and 26 ± 3 wt% hemicellulose. .
From the above, it has been found that the composition comprising the hemicellulose B fraction of the present invention contains an organic acid in an amount equal to or greater than that of hemicellulose.
Incidentally, a composition comprising a conventionally known water-soluble polysaccharide having a liver function-improving action as a main component, that is, an alcoholic liver injury-reducing substance described in JP-A-4-360835, JP-A-3-285653 The lipid metabolism improvement product described in the above, hemicellulose described in JP-A-1-425530, hemicellulose partial degradation product described in JP-A-5-43470, JP-A-7-79334 and JP-A-9-224608 The described xyloglucan and its enzymatic degradation product do not contain any organic acid in view of the contents described in these publications. In this respect, it is clear that the composition comprising the hemicellulose B fraction of the present invention is clearly different from a composition containing a water-soluble polysaccharide having a liver function improving action as a main component. .
By the way, as described above, when the component composition was measured, the hemicellulose B fraction after being subjected to the desalting treatment was used as a sample, but the same test as in Experiment 4 was performed using the sample. As in the case of Experiment 4 using the hemicellulose B fraction before being subjected to desalting treatment, an excellent fatty liver inhibitory effect was observed.
[0022]
In addition, the sugar composition of hemicellulose contained in the hemicellulose B fraction obtained from barley koji found to have a fatty liver inhibitory effect was measured by the following method.
[0023]
[Analysis of sugar composition of hemicellulose B fraction obtained from barley koji]
Add 0.05 ml of ion-exchanged water to 0.05 g of the lyophilized fraction of the hemicellulose B fraction, dissolve it, add 200 μl of concentrated hydrochloric acid, hydrolyze the mixture at 95 ° C. for 4 hours, and use a 0.80 μm membrane filter. Filtration was performed to obtain a filtrate, and the filtrate was injected into a high performance liquid chromatograph to determine the sugar composition of the hemicellulose B fraction. For high performance liquid chromatographic analysis, Waters600 manufactured by Waters was used, a differential refractometer RI-71 manufactured by Showa Denko KK was used as a detector, and Aminex HPX-87H (300 mm × 7.8 mm) manufactured by BioRad was used as a column. The column temperature was 60 ° C., 5 mM sulfuric acid was used for the mobile phase, the flow rate was 0.5 ml / min, and the sample injection volume was 20 μl.
[0024]
Table 6 shows the analysis results of the sugar composition of hemicellulose contained in the hemicellulose B fraction. As is apparent from the results shown in Table 6, the sugar composition of hemicellulose contained in the hemicellulose B fraction obtained from the barley koji of the present invention is 60 to 70% by weight of xylose, 10 to 20% by weight of arabinose, 10 to 10% of glucose. It contained 15% by weight, and further contained 0 to 3% by weight of galactose and 0 to 5% by weight of uronic acid. The ratio of arabinose content to xylose content was 0.15 to 0.3.
On the other hand, the following is known regarding the sugar composition of a composition comprising a water-soluble polysaccharide having a conventionally known liver function improving action as a main component. That is, in JP-A-4-360835, the sugar composition of an alcoholic liver injury-reducing substance comprising arabinoxylan as an active ingredient is xylose 25 to 45% by weight, arabinose 20 to 35% by weight, glucose 1 to 10% by weight, It is described that it is 1 to 7% by weight of uronic acid, 0.5 to 3% by weight of galactose, and mannose (trace amount). Further, JP-A-3-285653 discloses a sugar composition of a lipid metabolism improving product containing cereal gum as an active ingredient, xylose 2 to 15% by weight, arabinose 2 to 15% by weight, glucose 70% by weight or more, uronic acid It is described that it is a trace amount, a galactose trace amount, and a mannose trace amount.
[0025]
In addition, the following is also known regarding the sugar composition of a composition comprising a conventionally known water-soluble polysaccharide as a main component, the presence or absence of the liver function improving effect being unknown. That is, in JP-A-5-112455, the sugar composition of a colorectal cancer inhibitor mainly composed of arabinoxylan is xylose 25 to 45% by weight, arabinose 20 to 35% by weight, glucose 1 to 10% by weight or more, uron It is described that the acid is 1 to 7% by weight or more, galactose is 0.5 to 3% by weight or more, and the amount of mannose is very small. In JP-A-10-237107, the sugar composition of a water-soluble polysaccharide having an excellent emulsifying power mainly comprising an arabinoxylan derived from a grass cell wall has a xylose / arabinose weight ratio of 2.1 / 1 to 1.9 / 1. It is described that. In JP-A-9-23895, the sugar composition of an immunity enhancing substance mainly composed of a water-soluble polysaccharide is xylose 54% by weight, arabinose 22% by weight, glucose 6% by weight, uronic acid 1 to 7% by weight. Galactose 5% by weight, mannose 8% by weight, other sugars 5% by weight, or xylose 48% by weight, arabinose 26% by weight, glucose 6% by weight, galactose 7% by weight, mannose 9% by weight, other sugars 4% by weight It is described that.
[0026]
As is clear from the above description, the hemicellulose having the above sugar composition contained in the composition having a fatty liver inhibitory action obtained from the barley koji of the present invention is a water-soluble polysaccharide obtained from various conventional grains. It was found that the content of xylose was extremely high compared to the sugar composition of each other, and the sugar composition was clearly different from the respective water-soluble polysaccharides obtained from the various grains.
By the way, in JP-A-61-217761, the sugar composition of an intestinal useful bacteria growth promoter containing water-soluble arabinoxylan as an active ingredient is described as a ratio of xylose: arabinose of 1: 0.32, and this value is This is approximate to the xylose: arabinose ratio of hemicellulose contained in the composition having an action of inhibiting fatty liver obtained from the barley koji of the present invention described above, from 1: 0.15 to 1: 0.3. Therefore, the molecular weight distribution of the hemicellulose B fraction was measured, and the molecular weight distribution was compared with the molecular weight distribution of the intestinal useful bacteria growth promoter.
[0027]
[Measurement of molecular weight distribution of hemicellulose B fraction obtained from barley straw]
Showa Denko Co., Ltd. Shodex standard P-82 (molecular weight 1300 to 1660,000) and maltotriose (molecular weight 504) molecular weight standard products separately dissolved in 0.1mol / L sodium nitrate solution 0.05W / V A standard solution having a concentration of% was obtained, and the standard solution was injected into a high performance liquid chromatograph to prepare a calibration curve. Next, prepare 0.02 g of the lyophilized product of the hemicellulose B fraction, add 10 ml of a 0.1 mol / L sodium nitrate solution, leave it overnight at room temperature, and filter through a membrane filter with a pore size of 0.45 μm. The filtrate was injected into a high performance liquid chromatograph, and the molecular weight distribution was determined using a 480 Data Station GPC program manufactured by System Instruments Co., Ltd. For high-performance liquid chromatographic analysis, Shodex GPC SYSTEM-21 manufactured by Showa Denko Co., Ltd. is used, and a differential refractometer RI-71S manufactured by Showa Denko Co., Ltd. is used as the detector, and the column is TSKgel GMPWXL (φ7.8 mm manufactured by Tosoh Corporation). × 300 mm) were connected and used. The column temperature was 40 ° C., a 0.1 mol / L sodium nitrate solution was used for the mobile phase, the flow rate was 1.0 ml / min, and the sample injection volume was 100 μl.
[0028]
Table 7 shows the measurement results of the molecular weight distribution of the hemicellulose B fraction. As is clear from the results shown in Table 7, the hemicellulose B fraction has a molecular weight of 100,000 or more, a molecular weight of 30,000 to 100,000, 3%, a molecular weight of 10,000 to 30,000 4%, and a molecular weight of 3000 to 1 The molecular weight distribution has a molecular weight of 16%, a molecular weight of 1000 to 3000 is 51%, and a molecular weight of 1000 or less is 26%.
On the other hand, the following is described regarding the molecular weight of a composition comprising a water-soluble polysaccharide having a conventionally known liver function improving effect as a main component. That is, JP-A-4-360835 discloses that an alcoholic liver injury-reducing substance containing arabinoxylan as an active ingredient has a weight average molecular weight of about 100,000 or more, and JP-A-3-285653. Further, it is described that the lipid metabolism improvement product containing cereal gum as an active ingredient has a weight average molecular weight of 100,000 to 1,000,000. JP-A-5-112455 describes that a colorectal cancer inhibitor mainly composed of arabinoxylan has a weight average molecular weight of about 100,000 or more, and JP-A-10-237107 discloses a gramineous family. It is described that a water-soluble polysaccharide having excellent emulsifying power and containing arabinoxylan derived from a plant cell wall as a main component has a weight average molecular weight of 10,000 to 1,000,000. Further, JP-A-9-23895 describes that an immunopotentiating substance mainly composed of a water-soluble polysaccharide has an average molecular weight of 600,000 or 650,000.
[0029]
As is clear from the above description, the hemicellulose B fraction containing the organic acid, protein, and hemicellulose obtained from the barley koji of the present invention has a molecular weight of 1000 to 3000 as a main component (Table 7). The hemicellulose B fraction is water-soluble as described in JP-A-4-360835, JP-A-3-285653, JP-A-5-112455 and JP-A-10-237107, respectively. The molecular weight is clearly smaller than that of polysaccharides. The hemicellulose B fraction contains organic acids and proteins in amounts equal to or higher than the hemicellulose. From this, it is clear that the hemicellulose B fraction is clearly different from the respective water-soluble polysaccharides described in the publications. From the viewpoint of mere “molecular weight distribution”, the intestinal useful bacterial growth promoter containing water-soluble arabinoxylan as an active ingredient described in JP-A-62-17761 has a molecular weight of 1500 to 7000, and the molecular weight range of 1500 to 7000 It seems that 7000 partially overlaps the molecular weight range of 1000 to 3000, which is the main component of the composition of the present invention.
However, the intestinal useful bacteria growth promoter described in JP-A-61-217761 is a water-soluble polysaccharide mainly composed of water-soluble arabinoxylan which does not contain any organic acid as in the composition of the present invention. . On the other hand, the hemicellulose B fraction is a composition containing an organic acid and protein in the same amount or more than hemicellulose. In this respect, it is not possible to simply compare the molecular weight of the intestinal useful bacteria growth promoter 1500 to 7000 with the molecular weight range 1000 to 3000 of the hemicellulose B fraction. As will be apparent from Test Example 2 described later, the effect of inhibiting fatty liver in the composition comprising the hemicellulose B fraction of the present invention is a useful intestinal growth promoter described in JP-A-62-17761. Compared with the fatty liver inhibitory effect of Therefore, the hemicellulose B fraction is clearly different from the intestinal useful bacteria growth promoter.
From the above, the composition having an action of inhibiting fatty liver containing organic acid, protein, and hemicellulose obtained from barley koji in the present invention is a cereal-derived water-soluble polysaccharide described in the above publication. It was found that they were distinctly different from the viewpoint of component composition, sugar composition, molecular weight distribution and fatty liver inhibitory effect.
[0030]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
[0031]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be specifically described below with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples.
[0032]
[Example 1]
First, barley straw was produced. As a raw material, barley (70% of wheat ratio) was used. That is, 40% (W / W) of barley with 70% pearl ratio was absorbed, steamed for 40 minutes, allowed to cool to 40 ° C, and inoculated with 1 g of Aspergillus kawachii per 1 kg of barley, 38 Barley koji was produced by maintaining at ℃, RH 95% for 24 hours and at 32 ℃, RH 92% for 20 hours.
[0033]
20 L of water is added to 10 kg of the barley koji and kept at 55 ° C. for 12 hours to obtain a barley koji saccharified solution, and the barley koji saccharified solution is centrifuged at 8000 rpm for 10 min to obtain a solid content. Add 10L of 2 (wt / vol)% calcium hydroxide to the mixture, hold it at 60 ° C for 2 hours with stirring, adjust to pH 7 using 1N hydrochloric acid, and centrifuge at 8000rpm for 10min. Obtain 4 times volume of ethanol to the liquid, centrifuge at 8000 rpm for 10 min to collect the ethanol-insoluble fraction, and subject the ethanol-insoluble fraction to lyophilization using a vacuum lyophilizer. Then, 84 g of the resulting lyophilized product was pulverized to obtain a composition having white to light brown and tasteless and odorless properties.
The composition has a molecular weight distribution of a molecular weight of 100,000 or more, a molecular weight of 30,000 to 100,000 of 3%, a molecular weight of 10,000 to 30,000 of 4%, a molecular weight of 3000 to 10,000 of 16%, and a molecular weight of 1000 to 3000. 51% and molecular weight of 1000 or less is 26%, and the component composition is organic acid 41 ± 3% by weight, protein 27 ± 3% by weight, and hemicellulose 26 ± 3% by weight. The resulting sugar composition was found to be 60-70% by weight xylose, 10-20% by weight arabinose, 10-15% by weight glucose, 0-3% by weight galactose, and 0-5% by weight uronic acid.
[0034]
The composition obtained in Example 1 was subjected to the following Test Example 1 to evaluate the fatty liver inhibitory action of the composition.
[Test Example 1]
In order to clarify the inhibitory effect on fatty liver due to the administration of orotic acid in the composition obtained in Example 1, the following Test Example 1 was conducted.
That is, a 4-week-old Wistar male rat (Japan SLC) consists of 6 rats per group, and a basic diet group for ingesting a basic diet that is generally used as a standard diet when conducting nutritional experiments. A control diet group that gives a control diet mixed with 1% orotic acid, which is commonly used when artificially expressing the liver, and a test diet in which the test diet is mixed with 2% of the composition of the present invention The group was divided into three groups, and each group was reared by freely ingesting the feed having the composition shown in Table 8 together with tap water for 14 days. After the breeding period, body weight gain after 14 days of breeding and 14 days of feed intake were measured. After dissecting the rats, blood was collected from the heart and the liver was removed. The collected blood is centrifuged to obtain serum, and the serum obtained is measured for serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration according to a conventional method, and the extracted liver Measured its weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, liver triglyceride concentration, and liver phospholipid concentration.
[0035]
[Evaluation 1]
Table 9 shows the measurement results of serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, serum phospholipid concentration, liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration. The following facts were found from the results shown in Table 9. Liver weight increased in the control diet group, and the test diet group showed a value substantially equivalent to the normal value of the basic diet. Total liver lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration were significantly increased in the control diet group, but were substantially equal to or lower than the normal value of the basic diet in the test diet group. showed that. On the other hand, serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration decreased in the control diet group, whereas the test diet group was substantially equivalent to the normal value of the basic diet The value is shown. That is, fatty liver was almost completely suppressed in the test diet group in which the composition of the present invention obtained from barley koji was mixed with the control diet containing orotic acid that artificially expresses fatty liver.
From this result, it is difficult to find a difference from the basic diet group containing no orotic acid in the test diet group in which the composition of the present invention is mixed with the control diet containing orotic acid that artificially expresses fatty liver. It was revealed that fatty liver was almost completely suppressed.
[0036]
As described above, as is clear from the results of Test Example 1, the composition having an action of inhibiting fatty liver containing organic acid, protein, and hemicellulose, which is obtained from the barley koji of the present invention, has almost no fatty liver caused by orotic acid administration. It was found to be completely suppressed.
[0037]
In order to compare the inhibitory effect on fatty liver by orotic acid administration of the composition of the present invention and the inhibitory effect on fatty liver by orotic acid administration of a conventionally known water-soluble polysaccharide having an action to improve fatty liver, the following test examples 2 was done. First, various water-soluble polysaccharides having a conventionally known action for improving fatty liver were prepared according to the following method.
[0038]
[Preparation of water-soluble polysaccharides]
1. Preparation of fatty liver inhibitor (Japanese Patent Laid-Open No. 1-242530)
A fatty liver inhibitory substance comprising wheat bran hemicellulose described in JP-A No. 1-242530 was prepared by the following method. That is, a commercially available wheat bran was stirred and washed with distilled water, and then sieved with 30 mesh to obtain a prepared wheat bran. To 3 kg of the prepared wheat bran, 30 L of water added with 2% calcium hydroxide was added. The extract is heated at 5 ° C. for 5 hours, and the extract is centrifuged at 5000 rpm for 10 minutes to obtain a liquid. The liquid is adjusted to pH 7 with sulfuric acid, filtered and decolored. Using an ultrafiltration membrane with a molecular weight of 100,000, the fraction with a molecular weight of 100,000 or less was removed, desalted and concentrated, and then freeze-dried to obtain 171 g of a fatty liver inhibitory substance comprising wheat bran hemicellulose.
2. Preparation of alcoholic liver damage reducing substance (Japanese Patent Laid-Open No. 4-360835)
An alcoholic liver injury reducing substance containing arabinoxylan derived from rice bran as described in JP-A-4-360835 was prepared by the following method. That is, to 10 kg of defatted rice bran, add 50 L of hot water at about 90 ° C. and 100 g of heat-stable amylase, and after stirring with a mixer, gelatinize and release the starch in the aqueous solution by centrifugation at 5000 rpm for 10 minutes. 2 kg of 2% calcium hydroxide solution was added to 5 kg of the residue, and extracted by stirring at 60 ° C. for 2 hours to obtain an extract. After adjusting the pH to 7 by adding hydrochloric acid to the extract, 5000 rpm, 10 minutes, Centrifugation at 7200 rpm for 10 minutes to obtain a separated solution, and the separated solution is subjected to desalting and concentration after removing a fraction having a molecular weight of 100,000 or less using an ultrafiltration membrane having a molecular weight cut off of 100,000. After drying, 327 g of an alcoholic liver injury reducing substance containing arabinoxylan as an active ingredient was obtained.
3. Preparation of alcoholic fatty liver inhibitor (JP-A-5-43470)
“Cel Ace” (trade name, manufactured by Nippon Shokuhin Kako Co., Ltd.) is used as it is as an alcoholic fatty liver inhibitor, which is mainly composed of a partially degraded hemicellulose obtained from corn bran described in JP-A-5-43470. did.
4). Preparation of improved lipid metabolism (JP-A-3-285653)
A lipid metabolism-improved product mainly composed of barley-derived β-glucan described in JP-A-3-285653 was prepared by the following method. That is, 30 L of distilled water was added to 6 kg of refined barley flour (milled yield 73%), 20% sodium carbonate solution was added to adjust the pH to 10, and the mixture was stirred and extracted at 45 ° C. for 30 minutes to obtain an extract. The extract is centrifuged at 6000 rpm for 10 minutes to recover the liquid 1 and the residue, and the residue is further extracted twice using the above method to obtain the liquid 2 and the liquid 1 Add 2 min to obtain an extract, add 2M hydrochloric acid to the extract to adjust the pH to 4.5, centrifuge at 17000G for 10 min to obtain a supernatant, and remove the supernatant using a rotary evaporator. After concentration under reduced pressure to 1/5 volume, add 4 volumes of ethanol to obtain a solid content, wash the solid content with 10 L of ethanol, dry with ventilation, pulverize and use β-glucan derived from barley as the main component 165 g of improved lipid metabolism was obtained.
5. Preparation of useful intestinal bacterium growth promoter (Japanese Patent Laid-Open No. 6-217761)
A useful intestinal bacterial growth promoter containing a water-soluble arabinoxylan derived from wheat bran as described in JP-A-61-217761 as an active ingredient was prepared by the following method. That is, 4 kg of wheat bran was washed with water to obtain a washed wheat bran. After adding 10 L of water to 5 kg of the washed wheat bran and mixing, heat treatment was performed at 120 ° C. and 2.1 atm for 10 minutes, and the temperature was adjusted to 50 ° C. Add 10g of degrading enzyme (trade name "Cellulase Onozuka RS", Yakult Honsha Co., Ltd.), hold for 10 minutes, immediately boil to deactivate the enzyme, centrifuge at 10000G for 10 minutes, liquid The obtained liquid fraction was freeze-dried to obtain 622 g of a useful intestinal growth promoter containing water-soluble arabinoxylan derived from wheat bran as an active ingredient.
[0039]
[Test Example 2]
A group of 6 4-week-old Wistar male rats (Japan SLC) per group, a basic diet group that receives a basic diet generally used as a standard diet when conducting nutritional experiments, A control diet group giving a control diet mixed with 1% orotic acid, which is generally used for artificial expression, a test diet group feeding a test diet mixed with 2% of the composition of the present invention in the control diet, Comparative diet A group in which the comparative diet A in which 2% of the fatty liver inhibitor described in JP-A-1-425530 is mixed with the control diet, the control diet described in JP-A-4-360835 Comparative diet B group ingesting comparative diet B mixed with alcoholic liver disorder reducing substance 2%, comparative diet C in which 2% alcoholic fatty liver inhibitory substance described in JP-A-5-43470 is mixed with the control diet Comparative food group C to be ingested, 2% of the lipid metabolism improving substance described in JP-A-3-285653 is mixed with the control food Comparative food D group for ingesting comparative food D, Comparative food E group for ingesting comparative food in which 2% of the intestinal useful bacteria growth promoter described in JP-A-62-217761 is mixed with the control food Divided into 8 groups, each group was reared by freely ingesting a feed having the composition shown in Table 10 together with tap water for 14 days. After the breeding period, body weight gain after 14 days of breeding and 14 days of feed intake were measured. After dissecting the rats, blood was collected from the heart and the liver was removed. The collected blood is centrifuged to obtain serum, and the serum obtained is measured for serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, and serum phospholipid concentration according to a conventional method. Measured its weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, liver triglyceride concentration, and liver phospholipid concentration.
[0040]
[Evaluation 2]
Table 11 shows the measurement results of serum total cholesterol concentration, serum HDL-cholesterol concentration, serum triglyceride concentration, serum phospholipid concentration, liver weight, liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration. The following facts were found from the results shown in Table 11. Liver weight was substantially equivalent to the normal value of the basic diet in the test diet group, whereas all of the comparative diet A group to the comparative diet E group were substantially equivalent to the normal value of the basic diet No value was shown. The liver total lipid concentration, liver cholesterol concentration, and liver triglyceride concentration were substantially the same as or lower than the normal value of the basic diet in the test diet group, but the comparative diet A group to None of the comparative diet E groups showed a value substantially equal to the normal value of the basic diet. On the other hand, the serum total cholesterol concentration, the serum HDL-cholesterol concentration, the serum triglyceride concentration, and the serum phospholipid concentration were substantially the same as the normal value of the basic diet in the test diet group, whereas the comparative diet None of the A group or the comparative diet E group showed a value substantially equivalent to the normal value of the basic diet. That is, the test diet group in which the composition of the present invention obtained from barley koji was mixed with a control diet containing orotic acid that artificially expresses fatty liver suppressed fatty liver almost completely. None of the water-soluble polysaccharides having a liver-improving action completely suppressed fatty liver.
From the above results, it can be seen that the composition of the present invention is a composition having a fatty liver inhibitory action that has a fatty liver inhibitory action clearly superior to various water-soluble polysaccharides having a conventionally known fatty liver improving action. found.
[0041]
【The invention's effect】
As described above, filamentous fungi belonging to the genus Aspergillus of the present invention are cultured in pulverized barley or / and pulverized barley barley to obtain barley straw, and alkali is added to the barley straw to obtain an alkali-soluble fraction The organic soluble fraction is obtained by neutralizing the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and fractionated by adding ethanol to the neutral soluble fraction. When a composition comprising an ethanol-insoluble fraction is used, a remarkable effect of suppressing fatty liver can be obtained.
[0042]
[Table 1]
Figure 0003753305
[0043]
[Table 2]
Figure 0003753305
[0044]
[Table 3]
Figure 0003753305
[0045]
[Table 4]
Figure 0003753305
[0046]
[Table 5]
Figure 0003753305
[0047]
[Table 6]
Figure 0003753305
[0048]
[Table 7]
Figure 0003753305
[0049]
[Table 8]
Figure 0003753305
[0050]
[Table 9]
Figure 0003753305
[0051]
[Table 10]
Figure 0003753305
[0052]
[Table 11]
Figure 0003753305

Claims (12)

Aspergillus属に属する糸状菌を大麦フスマを含まない精麦大麦又は/及び該精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取し、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得、該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより分取した、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有し、且つ下記の分子量分布及び成分組成を有するエタノール不溶性画分からなる脂肪肝抑制作用を有する組成物。
(a)分子量分布:
Figure 0003753305
(b)成分組成:有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%.
A barley bran that does not contain barley bran or / and a pulverized product of the barley bran is obtained by culturing a filamentous fungus belonging to the genus Aspergillus to obtain barley straw, and an alkali-soluble fraction is fractionated by adding alkali to the barley straw. The alkali-soluble fraction is neutralized with an acid to obtain a neutral soluble fraction, which contains an organic acid, protein, and hemicellulose fractionated by adding ethanol to the neutral soluble fraction, and A composition having an inhibitory effect on fatty liver, comprising an ethanol-insoluble fraction having a molecular weight distribution and a component composition.
(A) Molecular weight distribution:
Figure 0003753305
(B) Component composition: organic acid 41 ± 3 wt%, protein 27 ± 3 wt%, and hemicellulose 26 ± 3 wt%.
前記有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸及び乳酸から成り、前記タンパク質は、ペプチド及びアミノ酸を包含するものである請求項1に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物。2. The composition having an action of inhibiting fatty liver according to claim 1, wherein the organic acid comprises citric acid, malic acid, succinic acid, and lactic acid, and the protein includes a peptide and an amino acid. 前記ヘミセルロースは、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%の糖組成を有するものである請求項1に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物。The hemicellulose has a sugar composition of 60 to 70% by weight of xylose, 10 to 20% by weight of arabinose, 10 to 15% by weight of glucose, 0 to 3% by weight of galactose, and 0 to 5% by weight of uronic acid. 2. A composition having an action of inhibiting fatty liver according to 1. 前記組成物は、前記エタノール不溶性画分の乾燥粉末からなるものである請求項1に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物。2. The composition having an action of inhibiting fatty liver according to claim 1, wherein the composition comprises a dry powder of the ethanol-insoluble fraction. 前記精麦大麦の精麦歩合が少なくとも70%である請求項1に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物。The composition having a fatty liver inhibitory effect according to claim 1, wherein the ratio of the barley to the barley is at least 70%. 請求項1に記載の組成物からなる食品。A food comprising the composition according to claim 1. 請求項1に記載の組成物からなる医薬品。A pharmaceutical comprising the composition according to claim 1. Aspergillus属に属する糸状菌を大麦フスマを含まない精麦大麦又は/及び該精麦大麦の粉砕物に培養して大麦麹を得る工程、該大麦麹にアルカリを添加してアルカリ可溶性画分を分取する工程、該アルカリ可溶性画分を酸で中和して中性可溶性画分を得る工程、及び該中性可溶性画分にエタノールを添加することにより、有機酸、タンパク質、及びヘミセルロースを含有し、且つ下記の分子量分布及び成分組成を有するエタノール不溶性画分を分取する工程を含むことを特徴とする脂肪肝抑制作用を有する組成物の製造方法。
(a)分子量分布:
Figure 0003753305
(b)成分組成:有機酸41±3重量%、タンパク質27±3重量%、及びヘミセルロース26±3重量%.
A step of culturing filamentous fungi belonging to the genus Aspergillus on barley bran-free barley barley and / or pulverized barley barley to obtain barley straw, adding alkali to the barley straw and fractionating an alkali-soluble fraction A step of neutralizing the alkali-soluble fraction with an acid to obtain a neutral soluble fraction, and adding ethanol to the neutral soluble fraction to contain an organic acid, a protein, and hemicellulose; and A method for producing a composition having an action of inhibiting fatty liver, comprising a step of fractionating an ethanol-insoluble fraction having the following molecular weight distribution and component composition.
(A) Molecular weight distribution:
Figure 0003753305
(B) Component composition: organic acid 41 ± 3 wt%, protein 27 ± 3 wt%, and hemicellulose 26 ± 3 wt%.
前記有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸及び乳酸からなり、前記タンパク質は、ペプチド及びアミノ酸を包含するものである請求項8に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物の製造方法。9. The method for producing a composition having an action of inhibiting fatty liver according to claim 8, wherein the organic acid comprises citric acid, malic acid, succinic acid, and lactic acid, and the protein includes a peptide and an amino acid. 前記ヘミセルロースは、キシロース60乃至70重量%、アラビノース10乃至20重量%、グルコース10乃至15重量%、ガラクトース0乃至3重量%、及びウロン酸0乃至5重量%の糖組成を有するものである請求項8に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物の製造方法。The hemicellulose has a sugar composition of 60 to 70% by weight of xylose, 10 to 20% by weight of arabinose, 10 to 15% by weight of glucose, 0 to 3% by weight of galactose, and 0 to 5% by weight of uronic acid. 8. A method for producing a composition having an action of inhibiting fatty liver according to 8. 前記エタノール不溶性画分を凍結乾燥する工程を更に有する請求項8に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物の製造方法。9. The method for producing a composition having an action of inhibiting fatty liver according to claim 8, further comprising a step of freeze-drying the ethanol-insoluble fraction. 前記精麦大麦の精麦歩合が少なくとも70%である請求項8に記載の脂肪肝抑制作用を有する組成物の製造方法。9. The method for producing a composition having an action of inhibiting fatty liver according to claim 8, wherein the ratio of the barley to the barley is at least 70%.
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