JP3751856B2

JP3751856B2 - Beverage extractor

Info

Publication number: JP3751856B2
Application number: JP2001125776A
Authority: JP
Inventors: 豊彦高槻; 一浩西川
Original assignee: Zojirushi Corp
Current assignee: Zojirushi Corp
Priority date: 2001-04-24
Filing date: 2001-04-24
Publication date: 2006-03-01
Anticipated expiration: 2021-04-24
Also published as: JP2002315677A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はコーヒーや紅茶等の抽出を行う飲料抽出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の飲料抽出装置では、バケットに収容したコーヒー粉や紅茶葉にお湯を注いで抽出される抽出液は、デカンタと呼ばれるガラス製の飲料容器に貯溜され保温される。飲料容器を保温する方式としては、ヒータを装着した保温プレート上に飲料容器を載置する方法が一般的である。
【０００３】
この保温プレートによる保温方法では、ヒータの熱が直接デカンタ内の抽出液に伝わるため、抽出液に過剰な熱が加わり、抽出液の煮詰まり等が発生し、風味が損なわれることがあった。また、デカンタの底面と保温プレートとの接触が不十分であると、保温プレートの温度とデカンタの内部の抽出液の温度との相関が変化し、所定の保温温度に保温できなくなるという欠点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
実開平５−７０４２２号公報では、保温プレート上に載置したデカンタをバケットとともに透明な保温カバーで囲繞してヒータの消費電力の低減を図る方法が提案されている。しかしながら、この提案は、保温カバーによって放熱は防止されるが、保温プレートを使用する以上、前記保温プレート方式の欠点は何ら解決されない。
【０００５】
また、特開平８−３８３６３号公報では、デカンタを保温ケースを介して保温プレート上に載置することで、保温プレートとデカンタの底面および外周側面との間に空間層を形成し、デカンタよりの放熱を少なくし、ヒータの省電力化を図るとともに、空間層を介してデカンタを均一に保温する方法が提案されている。しかしながら、この提案は、保温プレートとデカンタの間に空間層を設ける分だけ、本体が大型化するという欠点を有する。
【０００６】
さらに、特開平１０−１４６２７７号公報では、コーヒーサーバーをコーヒー受槽と該コーヒー受槽を外部から囲む保温槽とで構成し、コーヒー受槽と保温槽の間に保温水を注入してコーヒー受槽内のコーヒーを湯煎して保温するようにしたものが提案されている。この湯煎式は、水を加熱する機構が必要であるうえ、コーヒーサーバー自体が大きくなり、重くなるという欠点を有する。
【０００７】
本発明の目的は、保温時に抽出液の劣化がなく、抽出液を適切な温度に保温することができる飲料抽出装置を提供することにある。本発明の他の目的は、小型の飲料抽出装置を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、抽出液の温度を安全に制御できる飲料抽出装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかる飲料抽出装置は、
抽出された飲料を貯溜する飲料容器を包囲する保温室と、該保温室に空気を供給して循環させるファンと、該ファンにより前記保温室に供給する空気を加熱して温風とするヒータとを備え、
前記保温室は、前記飲料容器の外周面を囲む側壁と、前記飲料容器の底面を受ける底壁と、前記飲料容器の上方を覆い前記バケットから抽出される飲料を前記飲料容器に落下させる開口部を備えた上壁とによって形成し、
前記側壁の一部は前記飲料容器を取り出し収容するための観音開きの左右一対の扉からなり、前記左右一対の扉の合わせ部に前記飲料容器の取っ手を外側に露出させるための開口部を形成し、
前記温風により前記飲料容器を加熱して内部の飲料を保温するようにしたものである。
【０００９】
前記構成からなる本発明の飲料抽出装置では、ファンにより送風される空気はヒータによって加熱されて保温室に供給され、飲料容器の周囲を流動して飲料容器を均一に加熱した後、ファンに戻って循環する。これにより飲料容器内の抽出液は適切な温度に保温される。
また、保温室は、飲料容器の外周面を囲む側壁と、飲料容器の底面を受ける底壁と、飲料容器の上方を覆いバケットから抽出される飲料を飲料容器に落下させる開口部を備えた上壁とによって形成されているので、熱風の逃げが防止されるとともに、飲料容器の周囲から均一に加熱することができる。
さらに、側壁の一部は飲料容器を取り出し収容するための観音開きの左右一対の扉からなり、左右一対の扉の合わせ部に飲料容器の取っ手を外側に露出させるための開口部を形成したので、保温室からの飲料容器の取り出しが容易になる。
【００１０】
本発明の飲料抽出装置において、給水タンクと、ヒータを備えた湯沸かしタンクと、該湯沸かしタンクと前記給水タンクとを連結する給水パイプと、前記飲料容器の上方に設けられ被抽出物が収容されるバケットと、該バケットに前記湯沸かしタンクの湯を吐出する吐出パイプとをさらに備え、前記保温室を前記バケットの下方に設け、前記ファンおよびヒータを前記保温室の後方でかつ前記湯沸かしタンクの下方に設けることが好ましい。この配置により、湯沸かしタンクの下部のスペースを有効に使用し、飲料容器の下部の保温プレートおよびヒータ部をなくすことで装置の全高を低くして、小型化することができる。
【００１２】
前記側壁に、前記ファンから送風される空気を前記保温室内に向かって吹き出す吹出口と、前記保温室内の空気を吸い込んで前記ファンに戻す吸込口とを形成することが好ましい。このようにすることで、吹出口から保温室内に吹出された空気は側壁と飲料容器の間の隙間を通って飲料容器の外周面に沿って流れ、吸込口から流出し、円滑に循環する。
【００１３】
前記吹出口から吹き出される空気の一部が飲料容器の下部に向かうようにすることが好ましい。これにより、飲料容器内の抽出液の量が少ない場合でも、適切な温度に保温することができる。
【００１５】
前記保温室の少なくとも側壁は断熱構造を有することが好ましい。ここで、前記断熱構造は空気層としてもよい。これにより、側壁からの放熱を抑制することができる。また、側壁を透明な材料で構成することで、飲料容器内の飲料の量を確認することができる。
【００１６】
前記保温室に供給される空気の温度を検出する温度センサと、該温度センサの検出温度に基づいて前記ヒータをオン、オフすることで前記保温室内の空気の温度を制御する制御ユニットとをさらに有することが好ましい。ここで、前記温度センサは、前記ヒータに設けた放熱フィンあるいはその近傍に取り付けることが好ましい。このようにすることで、ファンが故障した場合でも、放熱フィンの異常発熱を温度センサがこれを検出して、ヒータをオフすることができるので、安全である。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
【００１８】
図１，図２は、本発明にかかるコーヒー抽出装置を示す。このコーヒー抽出装置の本体１は、該本体１の下部前面から前方に突出するベース部２と、前記本体１の上部前面から前方に突出するノーズ部３とを有している。
【００１９】
本体１の上部には、上方が開口する給水タンク４が設けられ、該給水タンク４は蓋部材５によって閉鎖されている。給水タンク４の下方には、湯沸かしヒータ６を備えた湯沸かしタンク７が設置されている。前記給水タンク４の底には、給水パイプ８の上端が接続され、該給水パイプ８は前記湯沸かしタンク４の蓋板９を貫通して内部の底近傍まで挿入され、給水タンク４内の水を湯沸かしタンク７内に供給するようになっている。湯沸かしタンク７の蓋板９には、吐出パイプ１０が貫通して取り付けられ、該吐出パイプ１０の一端は湯沸かしタンク７内の水面に浸漬され、他端はノーズ部３に向かって延び、下方に開口して、湯沸かしタンク７内のお湯を後述するバケット１１にサイホン作用によって吐出するようになっている。また、蓋板９には蒸気パイプ９ａが設けられ、湯沸かし時の自然吐出を防止している。
【００２０】
ノーズ部３の下方には、コーヒー粉を収容するバケット１１が着脱可能に取り付けられている。また、ノーズ部３の上面には、湯沸かしヒータ６をオン，オフする入，切スイッチ１２ａ，１２ｂが設けられている。
【００２１】
前記バケット１１の下方でかつベース部２の上には、取っ手１３を有するガラス製の飲料容器であるデカンタ１４が収納される保温室１５が設けられている。この保温室１５は、前記デカンタ１４の外周面を囲む前側壁１６，後側壁１７，左側壁１８ａ，右側壁１８ｂの４つの側壁と、前記デカンタ１４の底面を受ける底壁１９と、前記デカンタ１４の上方を覆い前記バケット１１から抽出される飲料を前記デカンタ１４に落下させる開口部２０ａを備えた上壁２０とによって形成されている。各壁は、透明な合成樹脂製の２枚の板を空気層２１を介して対向させたもので、当該空気層２１により保温室１５の内部と外部を断熱している。
【００２２】
前記保温室１５の前側壁１６は、図２に示すように、ヒンジ２２によって観音開き式に開閉可能な左右一対の扉１６ａ，１６ｂからなっている。そして、前記左右一対の扉１６ａ，１６ｂの合わせ部には、前記デカンタ１４の取っ手１３を外側に露出させるための開口部１６ｃが形成されている。後側壁１７には、図３に示すように、後述する循環室２６から温風を吹き出す吹出口１７ａと、前記保温室内１５の温風を吸い込んで循環室２６に戻す吸込口１７ｂとが形成されている。吹出口１７ａには、水平なルーバー２３が上下方向に複数段取り付けられている。図４（Ａ），（Ｂ）に示すように、下方のルーバー２３は斜め下に、その上方のルーバー２３はほぼ水平に向けられている。吹出口１７ａと吸込口１７ｂにはネット２４が装着されている。
【００２３】
本体１の下部には、図３に示すように、仕切板２５によって平面Ｕ字形に形成された循環室２６が形成されている。この循環室２６には、前記保温室１５に空気を供給して循環させる軸流型のファン２７と、該ファン２７により供給する空気を加熱する温風ヒータ２８とが配設されている。温風ヒータ２８は供給される空気の流れ方向に沿った複数の放熱フィン２９を有している。放熱フィン２９には、当該放熱フィン２９に沿って流れる空気の温度を検出する温度センサ３０が取り付けられている。この温度センサ３０は、放熱フィン２９の近傍、例えば、循環室２６の上壁に設けてもよい。ノーズ部３の内部には、前記湯沸かしヒータ６をオン，オフして湯沸かしタンク７内の水の湯沸かしと保温を行い、ファン２７を駆動制御し、前記温度センサ３０の検出温度に基づいて温風ヒータ２８をオン，オフ制御する制御ユニット３１が設けられている。
【００２４】
サイホン作用のために湯沸かしタンク７は高く維持する必要があるので、本来湯沸かしタンク７の下方は本体１のデッドスペースになっているが、本発明ではこのデッドスペースに循環室２６を設けてファン２７と温風ヒータ２８を配置したので、本体１が大型化することはない。また、従来の飲料抽出装置はデカンタ載置部に保温プレートが設けられ、本体の高さが高くなっていたが、本発明では、保温プレートがないので、その分だけ本体１の高さを低くすることができる。
【００２５】
次に、前記構成からなるコーヒー抽出装置の動作について説明する。
【００２６】
まず、バケット１１にコーヒー粉を所用量入れてノーズ部３の下方に装着するとともに、保温室１５の左右一対の扉１６ａ，１６ｂを開いてデカンタ１４を保温室１５内に収納する。このとき、デカンタ１４の取っ手１３は左右一対の扉１６ａ，１６ｂの開口部１６ｃから外側に出しておく。そして、給水タンク４に水を入れ、給水パイプ８を介して湯沸かしタンク７を満杯にした後、入スイッチ１２ａをオンすると、湯沸かしヒータ６がオンして湯沸かしタンク７内の水が所定温度に加熱される。同時に、ファン２７が駆動され、温風ヒータ２８がオンする。これにより、循環室２６に空気の流れが生じ、該空気は温風ヒータ２８の放熱フィン２９によって加熱され、温風となって吹出口１７ａから保温室１５に吹き出され、デカンタ１４を暖める。
【００２７】
次に、再度給水タンク４に水を入れると、湯沸かしタンク７内のお湯がサイホン作用により吐出パイプ１０を介してバケット１１内のコーヒー粉に注がれる。この結果、バケット１１からコーヒー液が抽出され、デカンタ１４内に貯溜される。吹出口１７ａより保温室１５内に吹出される温風は、温風ヒータ２８の放熱フィン２９に取り付けられた温度センサ３０の検出温度に基づいて温風ヒータ２８をオン，オフすることにより、本実施形態では約８０度に維持される。保温室１５内に入った温風は、図３に示すように、前側壁１６，後側壁１７，両側壁１８ａ，１８ｂとデカンタ１４の間の隙間を通り、デカンタ１４の外周面に沿って流れ、吸込口１７ｂから循環室１６に入って、ファン２７に戻り、循環する。この温風によりデカンタ１４が加熱され、内部に貯溜されたコーヒー液が適切に保温される。
【００２８】
保温中、保温室１５は各壁の空気層２１によって断熱されているので、放熱が少なくなり、保温効率がよく、消費電力が低減する。また、保温室１５の前側壁１６と両側壁１８ａ，１８ｂの外面の温度が上昇しないので、ユーザの手が壁に触れても火傷のおそれがなく、安全である。一方、デカンタ１４の口部は保温室１５の上壁２０の開口部２０ａから露出しているので、保温室１５内を循環する温風がデカンタ１４の口部から内部に吹き込むことはない。このため、コーヒー液の酸化が防止され、風味を損なうことなく保温することができる。
【００２９】
温風は吹出口１７ａから上方のルーバー２３によって水平に吹出されるだけでなく、下部のルーバー２３を通って下向きに吹き出される。したがって、図４（Ａ）に示すように、デカンタ１４内のコーヒー液が多い場合、デカンタ１４は外周面から温風によって均一に加熱されるので、内部のコーヒー液で対流が発生することはなく、コーヒーと空気の接触する機会も少ないので、風味を損なわず、長期間おいしく保温することができる。また、図４（Ｂ）に示すように、デカンタ１４内のコーヒー液が少なくなっても、下向きに吹き出される温風によって適切に保温され、煮詰まることもない。
【００３０】
何らかの原因によってファン２７が停止すると、循環室２６の空気の流れが無くなり、温風ヒータ２８の放熱フィン２９の温度が上昇する。このとき、放熱フィン２９に設けた温度センサ３０がこの温度上昇を検出し、温風ヒータ２８をオフするので、温風ヒータ２８が異常発熱することはなく、安全である。
【００３１】
デカンタ１４を保温室１５から取り出すには、保温室１５の外側に突出している取っ手１３を持って手前側に引き出せばよい。これにより、左右一対の扉１６ａ，１６ｂがデカンタ１４に押されて開かれるので、デカンタ１４を保温室１５の外側に出すことができる。また、デカンタ１４を保温室１５に収容するには、開いた扉１６ａ，１６ｂの間からデカンタ１４を保温室１５内に挿入し、扉１６ａ，１６ｂを閉じる。なお、扉１６ａ，１６ｂの内側にガイドを設けて、デカンタ１４を挿入する際にデカンタ１４が当該ガイドに当接して扉１６ａ，１６ｂが閉じられるようにしてもよい。
【００３２】
前記実施形態では、循環室２６のファン２７として、軸流型のファン２７を設けたが、図５（Ａ），（Ｂ）に示すように、シロッコファン３２やクロスフローファン３３を使用し、それらのモータ３４（図５（Ｂ）では紙面の裏側にある）を循環室１５の外部に設けてもよい。このように、モータ３４を外側に設置すると、モータ３４が温風から保護され、モータ３４の寿命が上がるうえ、モータ３４の選択の自由が広がる。
【００３３】
図６は、本発明による温風循環方式と従来の保温プレート方式による保温されたコーヒーのｐＨ値による劣化度を測定して比較したものである。この結果、本発明による温風循環方式のほうが、劣化が少ないことが確認された。
【００３４】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、抽出された飲料を貯溜する飲料容器を包囲する保温室と、該保温室に空気を供給して循環させるファンと、該ファンにより前記保温室に供給する空気を加熱して温風とするヒータとを備えたので、温風により飲料容器を均一に加熱して、飲料容器内の抽出液を適切な温度に保温することができる。
また、飲料容器の外周面を囲む側壁と、飲料容器の底面を受ける底壁と、飲料容器の上方を覆いバケットから抽出される飲料を飲料容器に落下させる開口部を備えた上壁とによって形成されている保温室により、熱風の逃げが防止されるとともに、飲料容器の周囲から均一に加熱することができる。
さらに、左右一対の扉の合わせ部に飲料容器の取っ手を外側に露出させるための開口部を形成したので、保温室からの飲料容器の取り出しが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかるコーヒー抽出装置の側面断面図。
【図２】図１のコーヒー抽出装置の正面図。
【図３】図１のＩＩＩ−ＩＩＩ線断面図。
【図４】（Ａ）と（Ｂ）はコーヒー液が多い場合と少ない場合の保温室内でのデカンタの保温状況を示す拡大断面図。
【図５】（Ａ）と（Ｂ）は図３と類似の循環室の他の実施形態をそれぞれ示す断面図。
【図６】本発明による温風循環方式と従来の保温プレート方式におけるｐＨ値によるコーヒー劣化度測定結果を示すグラフ。
【符号の説明】
４給水タンク
６湯沸かしヒータ
７湯沸かしタンク
８給水パイプ
１０吐出パイプ
１１バケット
１３取っ手
１４デカンタ
１５保温室
１６前側壁
１６ａ，１６ｂ扉
１６ｃ開口部
１７後側壁
１７ａ吹出口
１７ｂ吸込口
１８ａ，１８ｃ左右側壁
１９底壁
２０上壁
２０a 開口部
２７ファン
２８温風ヒータ
２９放熱フィン
３０温度センサ
３１制御ユニット[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a beverage extraction apparatus for extracting coffee, tea, or the like.
[0002]
[Prior art]
In a conventional beverage extraction device, an extract extracted by pouring hot water into coffee powder or tea leaves contained in a bucket is stored and kept in a glass beverage container called a decanter. As a method of keeping the beverage container warm, a method of placing the beverage container on a heat retaining plate equipped with a heater is generally used.
[0003]
In this heat retaining method using the heat retaining plate, the heat of the heater is directly transmitted to the extract in the decanter, so that excessive heat is applied to the extract and the extract is boiled and the flavor may be impaired. In addition, if the contact between the bottom surface of the decanter and the heat retaining plate is insufficient, the correlation between the temperature of the heat retaining plate and the temperature of the extract inside the decanter changes, and there is a disadvantage that the heat cannot be maintained at a predetermined heat retaining temperature. It was.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-70422 proposes a method of reducing power consumption of a heater by surrounding a decanter placed on a heat retaining plate with a transparent heat retaining cover together with a bucket. However, in this proposal, heat radiation is prevented by the heat insulation cover. However, as long as the heat insulation plate is used, the disadvantages of the heat insulation plate method are not solved.
[0005]
In JP-A-8-38363, a decanter is placed on a heat insulating plate via a heat insulating case to form a space layer between the heat insulating plate and the bottom surface and the outer peripheral side surface of the decanter. A method has been proposed in which heat dissipation is reduced, the power consumption of the heater is reduced, and the decanter is kept warm through the space layer. However, this proposal has a drawback that the main body is increased in size by providing a space layer between the heat retaining plate and the decanter.
[0006]
Further, in JP-A-10-146277, a coffee server is composed of a coffee receiving tank and a heat insulating tank that surrounds the coffee receiving tank from the outside, and hot water is injected between the coffee receiving tank and the heat insulating tank so that the inside of the coffee receiving tank. There has been a proposal to keep coffee hot and cold. This hot water bath has the disadvantage that a mechanism for heating water is required and the coffee server itself becomes large and heavy.
[0007]
An object of the present invention is to provide a beverage extraction apparatus that can keep an extract at an appropriate temperature without causing deterioration of the extract at the time of heat retention. Another object of the present invention is to provide a small beverage extraction device. Still another object of the present invention is to provide a beverage extraction device capable of safely controlling the temperature of an extract.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a beverage extraction device according to the present invention comprises:
A warming chamber surrounding a beverage container for storing the extracted beverage; a fan for supplying and circulating air to the warming chamber; and a heater for heating the air supplied to the warming chamber by the fan to warm air With
The warming room has a side wall that surrounds the outer peripheral surface of the beverage container, a bottom wall that receives the bottom surface of the beverage container, and an opening that covers the top of the beverage container and drops the beverage extracted from the bucket onto the beverage container. Formed by and with an upper wall,
A part of the side wall is composed of a pair of left and right doors with double doors for taking out and storing the beverage container, and an opening for exposing the handle of the beverage container to the outside is formed at a joint portion of the pair of left and right doors. ,
The beverage container is heated by the warm air to keep the beverage inside.
[0009]
In the beverage extraction device of the present invention having the above-described configuration, the air blown by the fan is heated by the heater and supplied to the temperature-retaining chamber, flows around the beverage container and uniformly heats the beverage container, and then returns to the fan. Circulate. Thereby, the extract in the beverage container is kept at an appropriate temperature.
In addition, the greenhouse is provided with a side wall that surrounds the outer peripheral surface of the beverage container, a bottom wall that receives the bottom surface of the beverage container, and an opening that covers the top of the beverage container and drops the beverage extracted from the bucket into the beverage container. Since it is formed by the wall, escape of hot air can be prevented and heating from the periphery of the beverage container can be performed uniformly.
Furthermore, since a part of the side wall is composed of a pair of left and right doors with double doors for taking out and storing the beverage container, an opening for exposing the handle of the beverage container to the outside is formed at the mating portion of the pair of left and right doors. It becomes easy to take out the beverage container from the storage room.
[0010]
In the beverage extraction device of the present invention, a water supply tank, a water heater tank provided with a heater, a water supply pipe connecting the water heater tank and the water supply tank, and an extract to be extracted are provided above the beverage container. A bucket and a discharge pipe for discharging the hot water from the kettle tank to the bucket; the warming chamber is provided below the bucket; and the fan and heater are located behind the warming chamber and below the kettle tank. It is preferable to provide it. With this arrangement, the space below the water heater tank can be used effectively, and the overall height of the apparatus can be reduced and the size can be reduced by eliminating the heat retaining plate and the heater section below the beverage container.
[0012]
It is preferable that an air outlet that blows out air blown from the fan toward the inside of the thermal storage room and an air inlet that sucks the air in the thermal storage room and returns the air to the fan are formed on the side wall. By doing in this way, the air blown into the warming chamber from the air outlet flows along the outer peripheral surface of the beverage container through the gap between the side wall and the beverage container, flows out from the suction port, and circulates smoothly.
[0013]
It is preferable that a part of the air blown out from the air outlet is directed toward the lower part of the beverage container. Thereby, even when the amount of the extract in the beverage container is small, it can be kept at an appropriate temperature.
[0015]
It is preferable that at least a side wall of the greenhouse is provided with a heat insulating structure. Here, the heat insulating structure may be an air layer. Thereby, the heat radiation from the side wall can be suppressed. Moreover, the quantity of the drink in a drink container can be confirmed by comprising a side wall with a transparent material.
[0016]
A temperature sensor that detects a temperature of the air supplied to the warming chamber; and a control unit that controls the temperature of the air in the warming chamber by turning on and off the heater based on the temperature detected by the temperature sensor. It is preferable to have. Here, it is preferable that the temperature sensor is attached to a heat radiating fin provided in the heater or in the vicinity thereof. By doing so, even if the fan breaks down, the temperature sensor can detect the abnormal heat generation of the radiating fin, and the heater can be turned off, which is safe.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0018]
1 and 2 show a coffee brewing apparatus according to the present invention. The main body 1 of the coffee brewing apparatus has a base portion 2 that protrudes forward from the lower front surface of the main body 1 and a nose portion 3 that protrudes forward from the upper front surface of the main body 1.
[0019]
A water supply tank 4 that opens upward is provided on the upper portion of the main body 1, and the water supply tank 4 is closed by a lid member 5. Below the water supply tank 4, a water heater tank 7 having a water heater 6 is installed. The upper end of a water supply pipe 8 is connected to the bottom of the water supply tank 4, and the water supply pipe 8 passes through the lid plate 9 of the water heater tank 4 and is inserted to the vicinity of the bottom of the water supply tank 4. The water is supplied into the water heater tank 7. A discharge pipe 10 is attached to the lid plate 9 of the water heater tank 7 so that one end of the discharge pipe 10 is immersed in the water surface of the water heater tank 7, and the other end extends toward the nose portion 3. It opens and the hot water in the water heater tank 7 is discharged to the bucket 11 mentioned later by a siphon action. Further, the cover plate 9 is provided with a steam pipe 9a to prevent natural discharge during boiling.
[0020]
Below the nose portion 3, a bucket 11 for storing coffee powder is detachably attached. On the upper surface of the nose portion 3, on / off switches 12a and 12b for turning on and off the water heater 6 are provided.
[0021]
Below the bucket 11 and above the base portion 2, there is provided a greenhouse 15 for storing a decanter 14, which is a glass beverage container having a handle 13. The warm storage room 15 includes four side walls, a front side wall 16, a rear side wall 17, a left side wall 18 a, and a right side wall 18 b that surround the outer peripheral surface of the decanter 14, a bottom wall 19 that receives the bottom surface of the decanter 14, and the decanter 14. And an upper wall 20 provided with an opening 20a for allowing the beverage extracted from the bucket 11 to drop onto the decanter 14. Each wall is made of two transparent synthetic resin plates facing each other through an air layer 21, and the air layer 21 insulates the inside and the outside of the thermal storage room 15.
[0022]
As shown in FIG. 2, the front side wall 16 of the greenhouse 15 includes a pair of left and right doors 16 a and 16 b that can be opened and closed by a hinge 22 in a double door manner. An opening 16c for exposing the handle 13 of the decanter 14 to the outside is formed at the mating portion of the pair of left and right doors 16a and 16b. As shown in FIG. 3, the rear side wall 17 is formed with an outlet 17 a that blows out hot air from a circulation chamber 26 to be described later, and an inlet 17 b that sucks in the warm air in the inside of the greenhouse 15 and returns it to the circulation chamber 26. ing. A plurality of horizontal louvers 23 are vertically attached to the outlet 17a. As shown in FIGS. 4A and 4B, the lower louver 23 is oriented obliquely downward, and the upper louver 23 is oriented substantially horizontally. A net 24 is attached to the air outlet 17a and the air inlet 17b.
[0023]
As shown in FIG. 3, a circulation chamber 26 formed in a plane U shape by a partition plate 25 is formed in the lower part of the main body 1. The circulation chamber 26 is provided with an axial flow type fan 27 that supplies and circulates air to the thermal storage room 15, and a hot air heater 28 that heats the air supplied by the fan 27. The warm air heater 28 has a plurality of radiating fins 29 along the flow direction of the supplied air. A temperature sensor 30 that detects the temperature of the air flowing along the radiation fin 29 is attached to the radiation fin 29. The temperature sensor 30 may be provided in the vicinity of the radiating fin 29, for example, on the upper wall of the circulation chamber 26. In the nose portion 3, the water heater 6 is turned on and off to heat and keep the water in the water heater tank 7, the fan 27 is driven and controlled, and the hot air is heated based on the temperature detected by the temperature sensor 30. A control unit 31 is provided for controlling the heater 28 on and off.
[0024]
Since the kettle tank 7 needs to be kept high for the siphon action, the lower part of the kettle tank 7 is originally a dead space of the main body 1. In the present invention, a circulation chamber 26 is provided in the dead space to provide a fan 27. Since the warm air heater 28 is arranged, the main body 1 is not enlarged. In addition, in the conventional beverage extraction device, the decanter mounting portion is provided with a heat retaining plate and the height of the main body is increased. However, in the present invention, since there is no heat retaining plate, the height of the main body 1 is decreased accordingly. can do.
[0025]
Next, the operation of the coffee brewing apparatus having the above configuration will be described.
[0026]
First, a predetermined amount of coffee powder is put into the bucket 11 and mounted below the nose portion 3, and the pair of left and right doors 16 a and 16 b of the warm chamber 15 are opened to store the decanter 14 in the warm chamber 15. At this time, the handle 13 of the decanter 14 is brought out from the opening 16c of the pair of left and right doors 16a and 16b. Then, after filling the water supply tank 4 and filling the water heating tank 7 through the water supply pipe 8, when the on switch 12a is turned on, the water heating heater 6 is turned on and the water in the water heating tank 7 is heated to a predetermined temperature. Is done. At the same time, the fan 27 is driven and the hot air heater 28 is turned on. As a result, an air flow is generated in the circulation chamber 26, and the air is heated by the radiating fins 29 of the hot air heater 28, and becomes hot air, blown out from the outlet 17 a to the warming chamber 15, and warms the decanter 14.
[0027]
Next, when water is put into the water supply tank 4 again, hot water in the kettle tank 7 is poured into the coffee powder in the bucket 11 through the discharge pipe 10 by siphon action. As a result, the coffee liquid is extracted from the bucket 11 and stored in the decanter 14. The warm air blown out from the air outlet 17a into the warming chamber 15 is turned on and off based on the temperature detected by the temperature sensor 30 attached to the heat radiating fins 29 of the warm air heater 28. In an embodiment, it is maintained at about 80 degrees. As shown in FIG. 3, the warm air that has entered the warming chamber 15 flows along the outer peripheral surface of the decanter 14 through the gaps between the front side wall 16, the rear side wall 17, the side walls 18 a and 18 b, and the decanter 14. , Enters the circulation chamber 16 through the suction port 17b, returns to the fan 27, and circulates. The decanter 14 is heated by the warm air, and the coffee liquid stored inside is appropriately kept warm.
[0028]
During the heat insulation, the heat insulation 15 is insulated by the air layer 21 of each wall, so that heat radiation is reduced, heat insulation efficiency is improved, and power consumption is reduced. Moreover, since the temperature of the outer surface of the front side wall 16 and both side walls 18a and 18b of the warming chamber 15 does not rise, there is no risk of burns even if the user's hand touches the wall, and it is safe. On the other hand, since the mouth portion of the decanter 14 is exposed from the opening 20 a of the upper wall 20 of the warmer chamber 15, the warm air circulating in the warmer chamber 15 does not blow into the interior from the mouth portion of the decanter 14. For this reason, oxidation of a coffee liquid is prevented and it can heat-retain without impairing flavor.
[0029]
The warm air is not only blown horizontally by the upper louver 23 from the blowout port 17a but also blown downward through the lower louver 23. Therefore, as shown in FIG. 4A, when the coffee liquid in the decanter 14 is large, the decanter 14 is uniformly heated by the warm air from the outer peripheral surface, so that convection does not occur in the internal coffee liquid. Because there are few opportunities for coffee and air to come in contact with each other, the flavor can be kept warm and delicious for a long time. Further, as shown in FIG. 4B, even if the coffee liquid in the decanter 14 is reduced, it is appropriately kept warm by the hot air blown downward and does not boil.
[0030]
When the fan 27 stops for some reason, the air flow in the circulation chamber 26 disappears, and the temperature of the radiating fins 29 of the hot air heater 28 rises. At this time, the temperature sensor 30 provided on the heat radiating fin 29 detects this temperature rise and turns off the warm air heater 28, so that the warm air heater 28 does not generate abnormal heat and is safe.
[0031]
In order to take out the decanter 14 from the storage room 15, it is only necessary to hold the handle 13 protruding outside the storage room 15 and pull it out to the front side. As a result, the pair of left and right doors 16 a and 16 b are pushed and opened by the decanter 14, so that the decanter 14 can be brought out to the outside of the thermal storage room 15. Further, in order to accommodate the decanter 14 in the thermal storage room 15, the decanter 14 is inserted into the thermal storage room 15 from between the opened doors 16a and 16b, and the doors 16a and 16b are closed. A guide may be provided inside the doors 16a and 16b so that when the decanter 14 is inserted, the decanter 14 comes into contact with the guide and the doors 16a and 16b are closed.
[0032]
In the above embodiment, the axial flow type fan 27 is provided as the fan 27 of the circulation chamber 26. However, as shown in FIGS. 5A and 5B, a sirocco fan 32 or a cross flow fan 33 is used. These motors 34 (on the back side of the paper in FIG. 5B) may be provided outside the circulation chamber 15. Thus, when the motor 34 is installed outside, the motor 34 is protected from warm air, the life of the motor 34 is increased, and the freedom of selection of the motor 34 is expanded.
[0033]
FIG. 6 shows a comparison of the degree of deterioration caused by the pH value of coffee kept warm by the hot air circulation method according to the present invention and the conventional heat retaining plate method. As a result, it was confirmed that the warm air circulation system according to the present invention has less deterioration.
[0034]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, a warming chamber that surrounds a beverage container that stores extracted beverages, a fan that supplies and circulates air to the warming chamber, and the heat retention by the fan. Since the heater for heating the air to be supplied to the chamber to make warm air is provided, the beverage container can be uniformly heated by the warm air, and the extract in the beverage container can be kept at an appropriate temperature.
Also formed by a side wall that surrounds the outer peripheral surface of the beverage container, a bottom wall that receives the bottom surface of the beverage container, and an upper wall that has an opening that covers the top of the beverage container and drops the beverage extracted from the bucket into the beverage container The hot storage chamber prevents hot air from escaping and can uniformly heat the beverage container.
Furthermore, since the opening for exposing the handle of the beverage container to the outside is formed in the mating portion of the pair of left and right doors, it is easy to take out the beverage container from the storage room.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side sectional view of a coffee brewing apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a front view of the coffee extraction device of FIG.
3 is a sectional view taken along line III-III in FIG.
FIGS. 4A and 4B are enlarged cross-sectional views showing the state of heat retention of a decanter in a warming chamber when the amount of coffee is large and small.
5A and 5B are cross-sectional views showing other embodiments of the circulation chamber similar to FIG. 3, respectively.
FIG. 6 is a graph showing the results of measuring the degree of coffee deterioration by the pH value in the hot air circulation method according to the present invention and the conventional heat retaining plate method.
[Explanation of symbols]
4 Water Supply Tank 6 Water Heater Heater 7 Water Heater Tank 8 Water Supply Pipe 10 Discharge Pipe 11 Bucket 13 Handle 14 Decanter 15 Warm Storage 16 Front Side Wall 16a, 16b Door 16c Opening 17 Rear Side Wall 17a Air Outlet 17b Suction Port 18a, 18c Left and Right Side Walls 19 Bottom Wall 20 Upper wall 20a Opening 27 Fan 28 Hot air heater 29 Radiating fin 30 Temperature sensor 31 Control unit

Claims

A warming chamber surrounding a beverage container for storing the extracted beverage; a fan for supplying and circulating air to the warming chamber; and a heater for heating the air supplied to the warming chamber by the fan to warm air With
The warming room has a side wall that surrounds the outer peripheral surface of the beverage container, a bottom wall that receives the bottom surface of the beverage container, and an opening that covers the top of the beverage container and drops the beverage extracted from the bucket onto the beverage container. Formed by and with an upper wall,
A part of the side wall is composed of a pair of left and right doors with double doors for taking out and storing the beverage container, and an opening for exposing the handle of the beverage container to the outside is formed at a joint portion of the pair of left and right doors. ,
The beverage extraction apparatus characterized in that the beverage container is heated by the warm air to keep the beverage inside.

A water supply tank, a water heater tank provided with a heater, a water supply pipe connecting the water heater tank and the water supply tank, a bucket provided above the beverage container and containing an extraction object, and the water heater in the bucket And a discharge pipe for discharging hot water from the tank, wherein the warming chamber is provided below the bucket, and the fan and heater are provided behind the warming chamber and below the kettle tank. Item 2. A beverage extraction device according to Item 1.

The side wall, the outlet for blowing air blown from the fan toward the heat insulating chamber, to claim 1, characterized by forming a suction port for returning to the fan draws in air in the heat insulating chamber The beverage extraction device described.

The beverage extraction device according to claim 3 , wherein a part of the air blown out from the outlet is directed to a lower portion of the beverage container.

The beverage extraction device according to any one of claims 1 to 4 , wherein at least a side wall of the warming chamber has a heat insulating structure.

The beverage extraction device according to claim 5 , wherein the heat insulating structure includes an air layer.

A temperature sensor that detects a temperature of the air supplied to the warming chamber; and a control unit that controls the temperature of the air in the warming chamber by turning on and off the heater based on the temperature detected by the temperature sensor. The beverage extraction device according to claim 1 , wherein the beverage extraction device has a beverage extraction device.

The beverage extraction device according to claim 7 , wherein the temperature sensor is attached to a radiating fin provided in the heater or in the vicinity of the radiating fin.