JP3751697B2 - Thermochromic recording medium - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱変色性記録媒体に関する。更に詳細には、可逆性熱変色要素と不可逆性熱変色要素を組み合わせ、両者の特性を効果的に発現させて、温度変化による状態変化を熱履歴として記録できるよう構成した熱変色性記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、可逆熱変色性材料自体及び不可逆性熱変色性材料自体、更には前記各変色性材料の応用品に関して幾つかの提案が開示されている。
前記可逆熱変色性材料は、本出願人らの提案による特公昭51−44706号公報等に開示されているとおり、電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合物及び前記両者の呈色反応の生起する温度を調節する反応媒体を必須成分とする均質相溶体を壁膜で被覆してなるマイクロカプセル顔料が広く実用に供されている。
【0003】
この種の可逆熱変色性材料は、所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用さている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅を示して変色するタイプのものである。
【0004】
更に、本出願人は、準可逆的な変色性を示す熱変色性材料について特公平4−17154号公報等に開示している。
この材料は大きなヒステリシス特性を示して変色する、即ち、温度変化による着色濃度をプロットした曲線の形状が温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と、逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色するタイプであり、低温側変色点と高温側変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下又は高温側変色点以上の温度で変化させた様相を記憶保持できるものである。しかし、前記保持温度域外の温度域では記憶が消失し、元の状態への可逆性を示す。
【0005】
一方、温度変化により一旦変化させた様相を全く不可逆的に保持する、所謂、不可逆熱変色性材料は、電子供与性有機化合物と電子受容性の顕色剤からなり、従来より多数の提案が開示されていると共に感熱プリンター等の記録材料として広く実用に供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記した従来より公知の可逆熱変色性材料と不可逆熱変色性材料のそれぞれの変色機能の一体的組み合わせによる複合効果を有効に発現させて、インジケーター機能や偽造防止機能をもつ熱変色性記録媒体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、支持体表面に可逆性熱変色要素と不可逆性熱変色要素を固着剤に分散させた単一層を形成してなり、前記各要素は互いに相異なる変色点を有しており、温度変化による不可逆性熱変色要素の変色により、状態変化を熱履歴として記録できるよう構成した熱変色性記録媒体を要件とする。
更には、不可逆性熱変色要素の発色温度が可逆性熱変色要素の消色温度より高温であること、不可逆性熱変色要素は、電子供与性有機化合物と顕色剤が、それぞれ3μm以下の粒子径であり、分散状態に固着剤中に固定分散されてなること、可逆性熱変色要素は、電子供与性呈色性有機化合物と電子受容性化合物と前記両者の呈色反応を可逆的に生起させる有機化合物媒体を含む均質相溶体を内包させたマイクロカプセル顔料であること等を要件とする。
【0008】
【0009】
熱変色性記録媒体全体が加熱されるような場合にあっては、可逆熱変色要素と不可逆性熱変色要素が混合されて単一層を形成する。
【0010】
通常、不可逆熱変色要素の発色温度以下の温度域において、可逆熱変色要素の温度変化による色変化を目視により温度検知したり、或いは光学的読取装置等を用いて識別される。尚、特殊用途として、不可逆熱変色要素を発色させ、可逆要素の機能を全部又は部分的に消去又は変更することができる。例えば、当初、赤色←→白色の可逆変色要素であるものは、光学読取装置で変色前後の色の二状態を読みとることができ、他の変色しない一般の赤色と区別することができる。さらに、特定の目的で不可逆熱変色要素を発色させることにより可逆要素が解消され、又は変更され、前記処理前とは異なる光学的応答を得ることができ、プリペイドカード等に応用できる。
【0011】
前記において、可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料は、電子供与性呈色性有機化合物、電子受容性化合物及び変色温度を調節する反応媒体を必須成分とする均質相溶体を壁膜で被覆してなり、従来より公知の熱変色性材料、例えば、特公昭51−44706号、特公昭51−44708号、特公昭52−7764号、特公昭51−35414号、特公平1−29398号公報、特開平7−186546号公報等に記載のものが挙げられる。前記は所定の温度(変色点)を境としてその前後で変色し、変化前後の両状態のうち常温域では特定の一方の状態しか存在しえない。即ち、もう一方の状態は、その状態が発現するのに要する熱又は冷熱が適用されている間は維持されるが、前記熱又は冷熱の適用がなくなれば常温域で呈する状態に戻る、所謂、温度変化による温度−色濃度について小さいヒステリシス幅(ΔH)を示して変色するタイプである。
【0012】
又、特公平4−17154号公報、特開平7−179777号公報、特開平7−33997号公報等に記載されている大きなヒステリシス特性を示して変色する色彩記憶性感温色素を含む熱変色性材料(即ち、温度変化による着色濃度をプロットした曲線の形状が温度を変色温度域より低温側から上昇させていく場合と、逆に変色温度域より高温側から下降させていく場合とで大きく異なる経路を辿って変色するタイプ:低温側変色点と高温側変色点の間の常温域において、前記低温側変色点以下または高温側変色点以上の温度で変化させた様相を記憶保持できる)も有効である。
尚、適用されるマイクロカプセル顔料は、単一の熱変色点を有する熱変色性組成物を内包したマイクロカプセル顔料に限らず、変化を多様化させるため、色調の異なる複数の変色点を有する熱変色性組成物や、非熱変色性の一般染料、顔料等と併用することもできる。
【0013】
可逆性熱変色要素は、更に具体的には、
(1)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有する化合物と(ハ)鎖式脂肪族1価アルコールの三成分を必須成分とする熱変色材料、又は(2)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有する化合物と(ハ)脂肪族1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸から得たエステルより選んだ化合物との三成分を必須成分とした熱変色性材料、又は、
(3)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有する化合物と(ハ)高級脂肪族1価アルコールと脂肪族モノカルボン酸と鎖式脂肪族1価アルコールから得たエステルより選んだ化合物の三成分を必須成分とした熱変色性材料。
(4)(イ)電子供与性呈色性有機化合物と(ロ)フェノール性水酸基を有する化合物と(ハ)高級脂肪族1価アルコールと高級脂肪族モノカルボン酸と鎖式脂肪族1価アルコールから得たエステルより選んだ化合物の三成分を必須成分とした熱変色性材料、等の公知の熱変色性材料が適用できる。
【0014】
尚、前記における電子供与性呈色性有機化合物は、従来より公知のジフェニルメタンフタリド類、フルオラン類、ジフェニルメタンアザフタリド類、インドリルフタリド類、フェニルインドリルフタリド類、フェニルインドリルアザフタリド類、スチリルキノリン類、ピリジン類、キナゾリン類、ビスキナゾリン類等が挙げられる。又、フェノール性水酸基を有する化合物としては、モノフェノール類からポリフェノール類があり、さらにその置換基としてアルキル基、アリール基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルボキシ基、及びそのエステル又はアミド基、ハロゲン基等を有するもの、及びビス型、トリス型フェノール等、フェノール−アルデヒド縮合樹脂等が挙げられる。又、前記フェノール性水酸基を有する化合物の水酸基を有する化合物の金属塩であってもよい。
【0015】
前記した熱変色性材料は、マイクロカプセルに内包されてマイクロカプセル顔料として通常、適用される。
マイクロカプセル化は、公知の手段、例えば、界面重合法、in Situ重合法、液中硬化被覆法、水溶液からの相分離法、融解分散冷却法、気中懸濁被覆法、スプレードライング法等を適用することができる。
【0016】
不可逆性熱変色要素は、電子供与性有機化合物と顕色剤が、それぞれ3μm以下の粒子径であり、分散状態に固着剤中に固定分散されてなり、更には5μm以下の粒子径に分散された熱可融性物質を含んでなることを要件とするものである。
前記における電子供与性有機化合物は、前記した可逆性熱変色要素におけるものと同様の化合物や700〜900nmの赤外領域に吸収をもつ従来より公知の電子供与性呈色性化合物が全て有効である。
【0017】
顕色剤としては、融点が60℃以上の電子受容性化合物が使用できる。かかる化合物を例示すると、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、アジピン酸、などの脂肪族カルボン酸、安息香酸、P−tert−ブチル安息香酸、フタル酸、没食子酸、サリチル酸、3−イソプロピルサリチル酸、2−ヒドロキシ−1−ベンジル−3−ナフトエ酸などの芳香族カルボン酸、4,4’−イソプロピリデンジジフェノール、4,4’−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノール)、4,4’−イソプロピリデンビス(4−tert−ブチルフェノール、4 −フェニルフェノール、ベンジル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,2’−メチレンビス(4−クロロフェノール)、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−オクタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)n−ノナン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1 ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メチルブタンなどのフェノール性化合物、ステアリン酸亜鉛などの金属塩が用いられる。中でもフェノール性化合物が好ましい。
【0018】
熱可融性物質は、顕色剤の種類で不可逆性の発色を生起させる温度が選択できる場合は必ずしも必要としない。しかしながら、顕色剤での呈色温度の選択性には限りがあるため、熱可融性物質を適用することにより呈色温度の設定により多くの自由度を付加させることができる。熱可融性物質は顕色剤より低い融点で可融化し、電子受容性化合物と相溶するため、熱可融性物質を添加しない場合に比べて、より低い温度での不可逆発色を得ることができる。
【0019】
熱可融性物質の例としては、融点が50℃以上、好ましくは60℃以上の有機化合物で該熱可融性物質の溶融時に電子受容性化合物と相溶するものが使用できる。かかる化合物は、アルコール、エステル、アミド、ケトン、エーテル等の極性基を有する脂肪族化合物、芳香族化合物、複素環化合物から選ばれる。
更に具体的には、エチレンビスステアリン酸アミド、メチロールステアリン酸アミド、ウンデシルアミド、ラウリルアミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、ドコシルアミドなどのようなアミド化合物、ベベニルアルコール、ステアリルアルコールなどのアルコール性化合物、ステアリン酸テトラデシル、ステアリン酸オクタデシル、パルミチン酸ヘキサデシル、ベヘニン酸ベンジル、サリチル酸ステアリル、安息香酸セチル、セバシン酸ジミリスチル、アゼライン酸ジセチル、アジピン酸ジステアリル、セバシン酸ジステアリル、トリステアリン、トリパルミチン、トリミリスチンなどのエステル化合物、ステアロン、ラウロン、ジオクチルケトンなどのケトン化合物、1,2−ジフェノキシエタン、β−ナフトールベンジルエーテルなどのエーテル化合物が例示できる。
尚、前記熱可融性物質は1種類、又は2種類以上を混合して使用することができる。
【0020】
次に、本発明の構成を具体的に説明する。
可逆性熱変色要素と不可逆性熱変色要素が混合されて単一層を形成してなり、電子供与性呈色性有機化合物1重量部に対して、電子受容性化合物1〜10重量部、好ましくは、1.5〜6重量部、熱可融性物質1〜10重量部、好ましくは、1.5〜6重量部、可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料2〜50重量部、好ましくは、2〜20重量部、固着樹脂2〜50重量部、好ましくは、2〜20重量部がそれぞれ配合される。
【0021】
【0022】
【0023】
次に固着樹脂について説明する。
支持体の種類によって、固着樹脂の選択及びその適用比率が左右される。
不可逆性熱変色要素の系における固着樹脂は、「減感性」という発色に対する阻害要因を有するものがあり、これらを回避するか、少量の適用に止めることが必要である。
不可逆性熱変色要素と共存する系の固着樹脂(可逆要素との混合も含む)としては、デンプン、水溶性セルロース類、蛋白質樹脂、天然ガム、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、スチレン−マレイン酸共重合樹脂及びその塩類、スチレン−ブタジエン共重合樹脂エマルジョン、酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体及びその塩類、ポリアクリル酸及びその塩類、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル共重合樹脂エマルジョン、アクリル−スチレン共重合エマルジョン、メタクリル−ブタジエン共重合エマルジョン、カルボキシ変性ポリオレフィン樹脂及びその塩類等を例示できる。
水溶性のビヒクル、又は芳香族或いは、脂肪族炭化水素溶剤を主成分として溶剤系ビヒクルが適用できる。安定性の観点から、水溶性・水分散系のビヒクルが好ましい。
可逆性熱変色要素用の固着樹脂としては、従来より汎用の多様な樹脂が適用できる。
【0024】
前記した不可逆性熱変色要素用の固着樹脂は勿論、一般汎用的に使用されているビヒクルの適用が可能である。
水性インキ用としては、水性ラテックス樹脂類、水性エマルジョン樹脂等が、溶剤系インキとしては、ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、スチレン共重合樹脂、メタクリル樹脂、ウレタン樹脂、塩素化プロピレン樹脂、ボリアミド樹脂、油溶性セルロース樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸共重合樹脂、塩化ビニル−アクリル共重合樹脂、石油樹脂、ブチラール樹脂、ロジン変性マレイン酸樹脂等が、無溶剤系インキとしては、エポキシ樹脂、アクリレート系紫外線硬化樹脂などがそれぞれ例示できる。
【0025】
支持体としては、紙、コーティッド紙、合成紙、プラスチックシート又はフィルムが有効である。
【0026】
次にインキの調製方法について説明する。
不可逆性熱変色性インキの調製方法
電子供与性呈色性有機化合物、顕色剤、熱可融性物質をそれぞれ別々に、水、又は前記化合物に対し溶解性を有しない分散媒体と、必要に応じ適量の分散剤の共存下、サンドグラインダー、アトライター、ボールミルなどの粉砕機、分散機により所望の粒子径に分散することができる。又、ホモジナイザーやホモミキサーを用いて、前記成分を溶融状態で、若しくは助溶剤と共に溶解し、分散媒体中に乳化して、より微細な粒子を得ることもできる。この時に使用した助溶剤は必要に応じて後工程で留去することができる。
又,電子供与性呈色性有機化合物、又は顕色剤の少なくとも1つを熱可融性物質と予め混合し、これを溶融又は、溶解した後で、前記乳化法などにより微細粒子化することもできる。又、前記電子供与性呈色性有機化合物、顕色剤、熱可融性物質の少なくとも一つを感熱性を有する膜壁でマイクロカプセル化することもできる。
【0027】
【0028】
可逆性及び不可逆性熱変色要素の混合インキの調製
不可逆性熱変色性インキの調製方法に準じて、さらに可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料が添加、混合されることにより調製できる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、実施例によって本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこの実施例によって何等限定されるものではない。尚、実施例中の数量は重量部を示す。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0035】
【0036】
【0037】
実施例1
可逆性熱変色性マイクロカプセル顔料〔橙色←→無色、変色温度約0℃、含水率35% 〕40重量部と、黒色ロイコ染料水分散液ハイミクロンH−272〔黒色ロイコ染料含有率30%、中京油脂株式会社製〕8重量部と、フェノール化合物水分散液ハイドリンD−897〔パラオキシ安息香酸ベンジル:含有率30%、中京油脂株式会社製〕20重量部と、ステアロン(融点約80℃)を水媒体中に平均1μmに微細分散した水分散液〔ステアロン含有率30%〕10重量部と、スチレン−ブタジエン共重合エマルジョン〔樹脂分45%〕30重量部、次いで少量のカルボキシメチルセルロースにて増粘させ、消泡剤、防腐剤を添加し、水性のスクリーンインキを調製した。
【0038】
〔積層体の作成〕
厚さ1mmのポリエステルカード(白色)に150メッシュスクリーン版にて1cm角のパターンを複数個印刷し、室温で乾燥させ、更に中間層として10g/m2の塗布量でスチレン−ブタジエン共重合エマルジョンを塗布した後、次いで保護層として、前記印刷部分を覆うようにして、紫外線硬化型のオーバーコートニス〔日本化薬製GSP−UV180〕を270メッシュスクリーン版で印刷し、紫外線ランプにて硬化処理を行った。得られたカードは、約0℃以下で橙色、約0℃以上になると白色となった。さらにカードを加熱ロール(120℃)を通過させたところ、すべて黒色に発色した。この黒色部分は温度変化に伴う変色を全く示さなかった。
【0039】
【発明の効果】
可逆性熱変色要素と不可逆性熱変色要素を組み合わせ、前記各要素の機能の複合効果を効果的に発現させた熱変色性記録媒体を提供できる。
かかる複合的熱変色性は、可逆性熱変色要素による示温機能と不可逆性熱変色要素による記録あるいは履歴表示の両方を合わせもつのみならず、積層体として応用する場合には、必要に応じて、可逆性機能を消滅、又は変更させることができる。
かかる効果は、プリペイドカード、ポイントカード、プレミアムカード、クレジットカード、金券、商品券、公的証書、株券、紙幣、入場券、ライセンス用認識ラベルなどにおける変造・偽造を防止するための手段として極めて、効果的であり、同時に使用度数(あるいは残度数)を目視あるいは光学的機器により判別できるという効果も合わせもつ。
【0040】
更に、本発明の熱変色性記録媒体は通常の温度領域における温度状態の認識(可逆要素)と著しく危険な温度状態に一度でも曝されたことを履歴表示(不可逆要素)する2つの使用ステージがあるため、危険温度の認識用ラベルとしても有用である。具体的には、モーター、各種家電製品、家電製品のプラグの過負荷やショートの検知用として、又、反応タンクの通常温度と異常温度の検知、薬品類や電子材料の保管状態と過去の高温下における保管の有無の検知など、種々の用途に有効に使用できる。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a thermochromic recording medium. More specifically, the present invention relates to a thermochromic recording medium configured such that a reversible thermochromic element and an irreversible thermochromic element are combined so that both characteristics can be effectively expressed and a state change due to a temperature change can be recorded as a thermal history. .
[0002]
[Prior art]
Conventionally, several proposals have been disclosed regarding the reversible thermochromic material itself and the irreversible thermochromic material itself, as well as applied products of the respective color-changing materials.
The reversible thermochromic material includes, as disclosed in Japanese Patent Publication No. 51-44706 proposed by the present applicants, an electron-donating color-forming organic compound, an electron-accepting compound, and a color reaction of the both. A microcapsule pigment obtained by coating a homogeneous solution having a reaction medium that regulates the temperature at which this occurs as an essential component with a wall film has been widely used.
[0003]
This type of reversible thermochromic material changes color before and after a predetermined temperature (discoloration point), and only one specific state can exist in the normal temperature region of both states before and after the change. That is, the other state is maintained while the heat or cold necessary for the state to be developed is applied, but when the heat or cold is no longer applied, the state returns to the state exhibited in the normal temperature range, so-called temperature. The temperature-color density due to change is of a type that changes color with a small hysteresis width.
[0004]
Furthermore, the present applicant discloses a thermochromic material exhibiting quasi-reversible color change in Japanese Patent Publication No. 4-17154.
This material discolors with a large hysteresis characteristic, that is, when the shape of the curve plotting the color density due to temperature change raises the temperature from the lower temperature side than the color change temperature range, conversely the higher temperature side than the color change temperature range In the room temperature range between the low temperature side discoloration point and the high temperature side discoloration point, the temperature below the low temperature side discoloration point or above the high temperature side discoloration point. It is possible to memorize and hold the aspect changed by. However, in the temperature range outside the holding temperature range, the memory is lost and reversibility to the original state is exhibited.
[0005]
On the other hand, the so-called irreversible thermochromic material, which holds the appearance once changed due to temperature change, is irreversibly composed of an electron-donating organic compound and an electron-accepting developer, and many proposals have been disclosed. It is widely used as a recording material for thermal printers and the like.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention effectively develops a combined effect of the above-described conventionally known reversible thermochromic material and irreversible thermochromic material in an integrated combination of the respective color-changing functions, and provides a thermochromic function having an indicator function and a counterfeit prevention function. It is intended to provide a recording medium.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In the present invention , a single layer in which a reversible thermochromic element and an irreversible thermochromic element are dispersed in a fixing agent is formed on a support surface, each of the elements has a different color change point, A requirement is a thermochromic recording medium configured to record a change in state as a thermal history by discoloration of an irreversible thermochromic element due to a change .
Furthermore, color development temperature not reversible thermochromic element is higher than the color erasing temperature of the reversible thermochromic element, irreversible thermochromic element, electron-donating organic compound and the developer is, 3 [mu] m or less respectively a particle diameter of, be secured dispersed in binder in a dispersed state, reversible thermochromic element, the reversible color reaction of the both the electron-donating coloring organic compound and an electron-accepting compound It is a requirement that the microcapsule pigment contains a homogeneous solution containing an organic compound medium to be generated.
[0008]
[0009]
When the entire thermochromic recording medium is heated, the reversible thermochromic element and the irreversible thermochromic element are mixed to form a single layer .
[0010]
Usually, in the temperature range below the color development temperature of the irreversible thermochromic element, the color change due to the temperature change of the reversible thermochromic element is visually detected or identified using an optical reader or the like. As a special application, the irreversible thermochromic element can be developed to erase or change the function of the reversible element in whole or in part. For example, at first, a red reversible white color changeable element can be read by the optical reading device before and after the color change, and can be distinguished from other general red colors that do not change color. Furthermore, by developing the irreversible thermochromic element for a specific purpose, the reversible element is eliminated or changed, and an optical response different from that before the processing can be obtained, which can be applied to a prepaid card or the like.
[0011]
In the above, the reversible thermochromic microcapsule pigment is formed by coating a wall film with a homogeneous solution having an electron-donating color-forming organic compound, an electron-accepting compound, and a reaction medium for adjusting the color-changing temperature as essential components. Conventionally known thermochromic materials, for example, JP-B 51-44706, JP-B 51-44708, JP-B 52-7764, JP-B 51-35414, JP-B-1-29398, The thing as described in 7-186546 gazette etc. is mentioned. The color changes before and after a predetermined temperature (discoloration point), and only one specific state can exist in the normal temperature range among both states before and after the change. That is, the other state is maintained while the heat or cold necessary to develop the state is applied, but when the heat or cold is no longer applied, the state returns to the state exhibited in the normal temperature range, so-called, It is a type that changes color by showing a small hysteresis width (ΔH) for temperature-color density due to temperature change.
[0012]
Further, a thermochromic material containing a color memory-type thermosensitive dye which exhibits a large hysteresis characteristic and is discolored as described in JP-B-4-17154, JP-A-7-179777, JP-A-7-33997, etc. (That is, the path in which the shape of the curve plotting the color density due to temperature change differs greatly between when the temperature is raised from the lower temperature side than the color change temperature range and when the temperature is lowered from the higher temperature side than the color change temperature range. Is a type that changes color by following the above: In the normal temperature range between the low temperature side discoloration point and the high temperature side discoloration point, it is possible to memorize and retain the aspect changed at a temperature below the low temperature side discoloration point or above the high temperature side discoloration point). is there.
Note that the applied microcapsule pigment is not limited to a microcapsule pigment containing a thermochromic composition having a single thermochromic point, but a thermocapsule having a plurality of discoloration points having different color tones in order to diversify the change. It can also be used in combination with a color-changing composition, a non-thermochromic general dye, a pigment or the like.
[0013]
More specifically, the reversible thermochromic element is
(1) a thermochromic material comprising three components, ie, an electron-donating color-forming organic compound, (b) a compound having a phenolic hydroxyl group, and (c) a chain aliphatic monohydric alcohol, or (2) Three components, ie, an electron-donating color-forming organic compound, (b) a compound having a phenolic hydroxyl group, and (c) an ester obtained from an aliphatic monohydric alcohol and an aliphatic monocarboxylic acid, are essential components. Thermochromic material, or
(3) Obtained from (a) an electron-donating color-forming organic compound, (b) a compound having a phenolic hydroxyl group, (c) a higher aliphatic monohydric alcohol, an aliphatic monocarboxylic acid, and a chain aliphatic monohydric alcohol. Thermochromic material with three components selected from the selected esters as essential components.
(4) From (a) an electron-donating color-forming organic compound, (b) a compound having a phenolic hydroxyl group, (c) a higher aliphatic monohydric alcohol, a higher aliphatic monocarboxylic acid, and a chain aliphatic monohydric alcohol. A known thermochromic material such as a thermochromic material having three components of the compound selected from the obtained ester as essential components can be applied.
[0014]
The electron-donating color-forming organic compounds described above are conventionally known diphenylmethane phthalides, fluorans, diphenylmethane azaphthalides, indolyl phthalides, phenyl indolyl phthalides, phenyl indolyl azaphthalides. And styrylquinolines, pyridines, quinazolines, and bisquinazolines. The compounds having a phenolic hydroxyl group include monophenols to polyphenols, and the substituents thereof are alkyl groups, aryl groups, acyl groups, alkoxycarbonyl groups, carboxy groups, and esters or amide groups thereof, halogen groups. And the like, and bis-type and tris-type phenols, and phenol-aldehyde condensation resins. Moreover, the metal salt of the compound which has the hydroxyl group of the compound which has the said phenolic hydroxyl group may be sufficient.
[0015]
The above-mentioned thermochromic material is usually applied as a microcapsule pigment by being encapsulated in microcapsules.
For microencapsulation, known means such as interfacial polymerization method, in situ polymerization method, liquid curing coating method, phase separation method from aqueous solution, melt dispersion cooling method, air suspension coating method, spray drying method and the like are used. Can be applied.
[0016]
The irreversible thermochromic element has an electron donating organic compound and a developer each having a particle size of 3 μm or less, fixedly dispersed in a fixing agent in a dispersed state, and further dispersed to a particle size of 5 μm or less. It is a requirement to contain a heat fusible substance.
As the electron-donating organic compound, the same compounds as those in the reversible thermochromic element and the conventionally known electron-donating color-forming compounds having absorption in the infrared region of 700 to 900 nm are all effective. .
[0017]
As the developer, an electron accepting compound having a melting point of 60 ° C. or higher can be used. Examples of such compounds include aliphatic carboxylic acids such as oxalic acid, maleic acid, tartaric acid, citric acid, succinic acid, and adipic acid, benzoic acid, P-tert-butylbenzoic acid, phthalic acid, gallic acid, salicylic acid, 3 -Aromatic carboxylic acids such as isopropylsalicylic acid, 2-hydroxy-1-benzyl-3-naphthoic acid, 4,4'-isopropylidenedidiphenol, 4,4'-isopropylidenebis (2-chlorophenol), 4, 4′-isopropylidenebis (2-methylphenol), 4,4′-isopropylidenebis (4-tert-butylphenol, 4-phenylphenol, benzyl-4-hydroxybenzoate, 2,2′-methylenebis (4-chloro) Phenol), 4-hydroxydiphenylsulfone, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) Nyl) n-hexane, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) n-octane, 2,2-bis (4-hydroxyphenyl) n-nonane, 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) ethane, 1,1 Phenolic compounds such as bis (4-hydroxyphenyl) methane and 1,1-bis (4-hydroxyphenyl) -3-methylbutane, and metal salts such as zinc stearate, among which phenolic compounds are preferred.
[0018]
The heat-fusible substance is not necessarily required when the temperature that causes irreversible color development can be selected depending on the type of the developer. However, since the selectivity of the color temperature in the developer is limited, more flexibility can be added to the setting of the color temperature by applying a heat-fusible substance. The heat-fusible substance is melted at a lower melting point than the developer and is compatible with the electron-accepting compound, so that irreversible color development can be obtained at a lower temperature than when no heat-fusible substance is added. Can do.
[0019]
As an example of the heat fusible substance, an organic compound having a melting point of 50 ° C. or higher, preferably 60 ° C. or higher, which is compatible with the electron accepting compound when the heat fusible substance is melted can be used. Such a compound is selected from aliphatic compounds having a polar group such as alcohols, esters, amides, ketones, ethers, aromatic compounds, and heterocyclic compounds.
More specifically, amide compounds such as ethylene bis stearamide, methylol stearamide, undecyl amide, lauryl amide, myristyl amide, palmityl amide, stearyl amide, docosyl amide, bevenyl alcohol, stearyl alcohol, etc. Alcoholic compounds, tetradecyl stearate, octadecyl stearate, hexadecyl palmitate, benzyl behenate, stearyl salicylate, cetyl benzoate, dimyristyl sebacate, dicetyl azelate, distearyl adipate, distearyl sebacate, tristearin, tripalmitin , Ester compounds such as trimyristin, ketone compounds such as stearone, laurone and dioctyl ketone, 1,2-diphenoxyethane, β-naphtho Ether compounds such as Le benzyl ether can be exemplified.
In addition, the said heat fusible substance can be used 1 type or in mixture of 2 or more types.
[0020]
Next, the configuration of the present invention in detail.
Ri Na to form a single layer is mixed reversible thermochromic element and irreversible thermochromic element, the electron-donating coloring organic compound, 1 part by weight, the electron-accepting compound 1-10 parts by weight, preferably Is 1.5 to 6 parts by weight, 1 to 10 parts by weight of a heat-fusible substance, preferably 1.5 to 6 parts by weight, 2 to 50 parts by weight of a reversible thermochromic microcapsule pigment, preferably 2 -20 parts by weight, 2-50 parts by weight of fixing resin, preferably 2-20 parts by weight, respectively.
[0021]
[0022]
[0023]
Next, the fixing resin will be described.
The selection of the fixing resin and the application ratio thereof depend on the type of support.
Some fixing resins in the system of irreversible thermochromic elements have an inhibitory factor against color development called “desensitization”, and it is necessary to avoid them or stop them in a small amount.
Examples of fixing resins (including mixtures with reversible elements) that coexist with irreversible thermochromic elements include starch, water-soluble celluloses, protein resins, natural gums, polyvinyl alcohol, polyethylene oxide, and styrene-maleic acid copolymer resins. And salts thereof, styrene-butadiene copolymer resin emulsion, vinyl acetate-maleic anhydride copolymer and salts thereof, polyacrylic acid and salts thereof, ethylene-vinyl acetate copolymer resin, vinyl chloride copolymer resin emulsion, acrylic-styrene Examples thereof include copolymer emulsion, methacryl-butadiene copolymer emulsion, carboxy-modified polyolefin resin and salts thereof.
A water-soluble vehicle, or a solvent-based vehicle having an aromatic or aliphatic hydrocarbon solvent as a main component can be applied. From the viewpoint of stability, a water-soluble / water-dispersed vehicle is preferred.
As the fixing resin for the reversible thermochromic element, various conventional resins can be applied.
[0024]
In addition to the fixing resin for the irreversible thermochromic element described above, vehicles generally used for general purposes can be applied.
For water-based inks, water-based latex resins, water-based emulsion resins, etc., and solvent-based inks include polyester resin, acrylic resin, styrene copolymer resin, methacrylic resin, urethane resin, chlorinated propylene resin, polyamide resin, oil-soluble Cellulose resins, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resins, vinyl chloride-propionic acid copolymer resins, vinyl chloride-acrylic copolymer resins, petroleum resins, butyral resins, rosin-modified maleic acid resins, etc. Examples thereof include epoxy resins and acrylate-based ultraviolet curable resins.
[0025]
As the support, paper, coated paper, synthetic paper, plastic sheet or film is effective.
[0026]
Next, a method for preparing the ink will be described.
Preparation method of irreversible thermochromic ink Electron-donating color-forming organic compound, developer, and heat-fusible substance are separately separated from each other with water or a dispersion medium that is not soluble in the compound. Accordingly, in the presence of an appropriate amount of a dispersant, it can be dispersed to a desired particle size by a pulverizer or disperser such as a sand grinder, an attritor, or a ball mill. Further, using a homogenizer or homomixer, the above components can be dissolved in a molten state or with a co-solvent and emulsified in a dispersion medium to obtain finer particles. The co-solvent used at this time can be distilled off in a subsequent step, if necessary.
In addition, at least one of an electron-donating color-forming organic compound or a developer is preliminarily mixed with a heat-fusible substance, melted or dissolved, and then made into fine particles by the emulsification method or the like. You can also. Further, at least one of the electron donating color developing organic compound, the developer, and the heat fusible substance can be microencapsulated with a heat sensitive film wall.
[0027]
[0028]
Preparation of mixed ink of reversible and irreversible thermochromic element According to the preparation method of irreversible thermochromic ink, it can be further prepared by adding and mixing reversible thermochromic microcapsule pigments.
[0029]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
EXAMPLES Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to the examples. In addition, the quantity in an Example shows a weight part.
[0030]
[0031]
[0032]
[0033]
[0035]
[0036]
[0037]
Example 1
40 parts by weight of reversible thermochromic microcapsule pigment [orange ← → colorless, color change temperature about 0 ° C., water content 35%] and black leuco dye aqueous dispersion Himicron H-272 [black leuco dye content 30%, Chukyo Yushi Co., Ltd.] 8 parts by weight, phenolic compound aqueous dispersion Hydrin D-897 [benzyl paraoxybenzoate: 30% content, manufactured by Chukyo Yushi Co., Ltd.] 20 parts by weight, stearone (melting point: about 80 ° C.) Viscosity is increased with 10 parts by weight of an aqueous dispersion finely dispersed to an average of 1 μm in an aqueous medium (stearon content 30%), 30 parts by weight of a styrene-butadiene copolymer emulsion (resin content 45%), and then a small amount of carboxymethylcellulose. An antifoaming agent and a preservative were added to prepare an aqueous screen ink.
[0038]
(Create laminate)
A 1 cm thick polyester card (white) is printed with a plurality of 1 cm square patterns using a 150 mesh screen plate, dried at room temperature, and a styrene-butadiene copolymer emulsion is applied as an intermediate layer at a coating amount of 10 g / m 2. After the coating, as a protective layer, an ultraviolet curable overcoat varnish [Nippon Kayaku GSP-UV180] is printed on a 270 mesh screen so as to cover the printed portion, and cured with an ultraviolet lamp. went. The resulting card turned orange at about 0 ° C. or lower, and turned white at about 0 ° C. or higher. Further, when the card was passed through a heating roll (120 ° C.), all the color was colored black. This black part showed no discoloration with temperature change.
[0039]
【The invention's effect】
It is possible to provide a thermochromic recording medium in which a reversible thermochromic element and an irreversible thermochromic element are combined and a combined effect of the functions of the respective elements is effectively expressed.
Such a composite thermochromic property not only has both a temperature indicating function by a reversible thermochromic element and a recording or history display by an irreversible thermochromic element, but when applied as a laminate, if necessary, The reversible function can be eliminated or changed.
Such effects are extremely useful as a means for preventing counterfeiting and counterfeiting in prepaid cards, point cards, premium cards, credit cards, cash vouchers, gift certificates, public certificates, stock certificates, banknotes, admission tickets, license recognition labels, etc. It is effective, and at the same time, it has the effect that the usage frequency (or residual frequency) can be discriminated visually or by optical equipment.
[0040]
Further, the thermochromic recording medium of the present invention has two use stages for recognizing a temperature state in a normal temperature range (reversible element) and displaying a history of being exposed to a very dangerous temperature state (irreversible element) even once. Therefore, it is also useful as a label for recognizing dangerous temperatures. Specifically, for detecting overloads and shorts in motors, home appliances, and home appliance plugs, detecting normal and abnormal temperatures in reaction tanks, storing chemicals and electronic materials, and past high temperatures It can be effectively used for various purposes such as detection of the presence or absence of storage underneath.
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