JP3750943B2 - Roof decorative panel mounting bracket - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、屋根の軒先、ケラバ等に設けられる屋根化粧パネルを取付けるための屋根化粧パネル取付金具に関する。
【0002】
【従来の技術】
折板屋根などの軒先やケラバには、屋根化粧パネル取付金具によって屋根化粧パネルを取り付けており、この屋根化粧パネル取付金具は、屋根材に固着して取付けられる取付部材と、この取付部材に略直交する方向に固定して連結されたパネル受部材とを組み合わせて構成している。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この屋根化粧パネルを取り付けるためには、例えば、折板屋根などの適所に固定されたボルト等の固定具に、取付部材の取付孔を貫通させ、これにナットを螺合して取付部材を固着すれば、その一端に連結されたパネル受部材も鉛直方向に位置付けされて固定される。
【0004】
そして、この固定されたパネル受部材に、屋根化粧パネルを被覆して係止させることで、これを取付ける。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−319707号公報(図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、例示したものでは、上記取付部材とパネル受部材とが一体形成されているため大型化となってしまい、持ち運びが不便なうえ、輸送コストも増すという問題があった。
【0007】
そのため、上記パネル受部材と上記取付部材とが施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造のものが要望されていた。
【0008】
また、施工組立状態に起立させた後は、このパネル部材が不用意に倒れて折畳状態になってしまうと屋根化粧パネルの取付作業が困難であるという問題があった。
【0009】
さらに、施工後、台風などによって強風に煽られるなどして、パネル部材が不用意に倒れて折畳状態になってしまうと屋根化粧パネルを損傷するという問題もあった。
【0010】
本発明は、かかる課題を解決することを目的とし、取付部材とパネル受部材とが施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造とし、しかも、起立後のパネル受部材の不用意な折畳を規制できる屋根化粧パネル取付金具を提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、
請求項1に係る屋根化粧パネル取付金具は、屋根化粧パネルを取付けるためのパネル受部材と、屋根材に取付ける取付部材とを組み合わせて構成される屋根化粧パネル取付金具において、上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造であって、且つ、上記長孔又は軸孔の近傍には、上記パネル受部材が起立される際に乗り越えて回転可能であって、上記パネル受部材の起立後は、当該パネル受部材を回転不能な位置に変位させたうえで、その折畳が規制される回転規制突部を設け、更に、上記パネル受部材は、その両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成しており、上記取付部材と重合する端縁には、上記取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、上記取付部材は、上記スリット開口を通じて、上記パネル受部材の内方に収容されて折畳可能にしたことを特徴とする。
【0012】
このものでは、パネル受部材又は取付部材の一方に長孔を形成すると共に、他方に軸孔を形成し、これらを連結具で結合することで、上記パネル受部材と上記取付部材とを施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にできる。
【0013】
また、上記パネル受部材を起立した後は、当該パネル受部材を回転不能な位置に変位させたうえで、連結具を締め付ければ、回転規制突部がパネル受部材の折畳を規制し、パネル受部材の不用意な折畳みを確実に防止できる。
更に、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片が形成されたパネル受部材であって、このパネル受部材の取付部材と重合する端縁には、取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しているので、取付部材は、スリット開口を通じて、パネル受部材の内方に収容されて、パネル受部材と取付部材とを、より小型に折り畳むことができる。
【0014】
請求項2に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1において、上記回転規制突部は、上記パネル受部材又は取付部材の一方に形成された上記長孔の端縁を、他方に向けて切り起こし形成され、この切り起こされた片の突出縁に、上記取付部材又はパネル受部材が係止して、その折畳が規制される構造にしたことを特徴とする。
【0015】
このものでは、回転規制突部を切り起こして形成されているので、これを簡易に形成することができる。
【0016】
請求項3に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1又は2の何れかにおいて、上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしている。
【0017】
このものでは、取付部材の連結端の角部が、パネル受部材の切欠逃し溝部を貫通する構造にしており、このような構造によってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0018】
請求項4に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜3の何れかにおいて、上記取付部材又は上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしている。
【0019】
このものでは、軸孔又は長孔に連設される逃がし孔を形成して、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にしており、このような構造によってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0022】
請求項5に係る屋根化粧パネル取付金具は、請求項1〜4の何れかにおいて、上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする。
【0023】
このものでは、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aを図面に基づき説明する。
【0025】
図1は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図、図2は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図、図3は、図2を組み立てた折畳状態を示す斜視図である。
【0026】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、屋根化粧パネルPを取付けるためのパネル受部材1と、このパネル受部材1を屋根材Yに固定するための取付部材2とを、ボルト、ナットなどの連結具3で連結している。
【0027】
屋根化粧パネルPは、従来同様、金属板、合成樹脂板等で形成されており、その上下端には、パネル受部材1に係止される上、下折縁P1を形成している。
【0028】
パネル受部材1は、屋根化粧パネルPに応じて、これを取付可能な形状であれば良いが、本実施例では、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を係止するために、両端面に屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止固定する受止折曲片11が形成されたアングル材を例示している。
【0029】
また、パネル受部材1の側面には、長手方向に向けて片部12を形成しており、この片部12には、取付け高さを調節するための長孔13を、略中央から一端側に向けて形成している。
【0030】
また、長孔13の近傍には、パネル受部材1が起立される際に乗り越えて回転可能であって、パネル受部材1の起立後には、その折畳が規制される回転規制突部5を設けている。
【0031】
すなわち、回転規制突部5は、連結具3を締め付ける前の仮組み状態(連結具3のナットをかたく締め付けていない状態)には、パネル受部材1と取付部材2との間が密接されていないので、この連結具3を回転中心にしてパネル受部材1を起立することができ、一方、パネル受部材1の起立後には、連結具3を締め付けることで、パネル受部材1が回転規制されると共に、パネル受部材1と取付部材2との間が密接されるので、パネル受部材1は、回転規制突部5を乗り越えることができずに、その折畳が規制されるのである。
【0032】
本実施例では、長孔13の中央側の端縁を、取付部材2側に向けて切り起こし形成された回転規制突部5を設けており、その切り起こされた片の突出縁に、上記取付部材2の隅部が係止されて、パネル受部材1の折畳が規制される構造にしている。
【0033】
さらに、パネル受部材1の連結端、すなわち、長孔13が形成された一端側の受止折曲片11と、片部12との間には、取付部材2の肉厚よりもやや大きいスリット開口14を形成している。
【0034】
また、長孔13の長手方向に沿って、パネル受部材1の高さ位置が識別可能な目盛等の目印部17を形成しても良く、このような目印部17を形成することで、例えば、施工組立状態に起立されたパネル受部材1の高さ位置を、容易に識別でき、施工作業が軽減される。
【0035】
また、パネル受部材1には、取付部材2の連結端の角部21aを貫通させる切欠逃し溝部16を形成しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを起立又は折畳可能にしている。
【0036】
取付部材2は、屋根材Yに固定可能であって、且つ、パネル受部材1に折畳可能な形状であれば良いが、本実施例では、一片21と固定片22からなるL型アングル材を例示している。
【0037】
この取付部材2の固定片22には、屋根材Yにボルト等の固定具Kを挿通するための複数の取付孔23を適所に形成している。
【0038】
また、取付部材2の一片21の軒先或いはケラバ側には、パネル受部材1の長孔13に重合され、且つ、連結具3が挿通される軸孔24を形成している。
【0039】
また、取付部材2の一片21の適所には、パネル受部材1の長孔13に係止されるか、或いは、パネル受部材1の片部12の側縁12aに係止される係止部25を形成している。
【0040】
ここで、係止部25は、パネル受部材1と取付部材2が梱包収納状態のときに、パネル受部材1の長孔13に係止されるか、或いは、パネル受部材1の片部12の側縁12aに係止されるものであれば良く、ここでは、パネル受部材1の長孔13と係脱可能な凸状の係止部25を示している。
【0041】
このように形成されたパネル受部材1の長孔13と、取付部材2の軸孔24を重合し、これに連結具3のボルトを貫通したうえで、ナットを仮締めすれば、パネル受部材1と取付部材2が、図3で示すような仮組み状態に連結される。
【0042】
すなわち、この仮組み状態では、パネル受部材1は、連結具3を軸中心にして図3の矢印に示すように回転規制突部5を乗り越えて回転することができ、パネル受部材1と取付部材2とが、連結具3を介して施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能となる。
【0043】
また、パネル受部材1が、図3で示すような梱包収納状態のときには、取付部材2の係止部25が、パネル受部材1の長孔13に係止されるため、パネル受部材1と取付部材2とが、動くことがなく、この梱包収納状態を確実に固定保持できる。
【0044】
図4(a)〜(d)は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの施工時での動作を示す概略図、図5(a)、(b)及び図6(c)、(d)は、図4の要部の動作状態を更に詳しく説明した部分拡大図である。
【0045】
上述のように形成された屋根化粧パネル取付金具Aは、以下の要領で施工する。
【0046】
以下、図1及び図4〜図6に基づき説明する。
【0047】
先ず、梱包収納状態のまま、屋根材Yの適所に取付部材2の固定片22を配置し、これを固定具Kを用いて屋根材Yに固定する〔図4(a)、図5(a)参照〕。
【0048】
次いで、パネル受部材1の端部を上方から軽く叩くなどして、長孔13と係止部25との係止を離脱し、図中矢印に示すように回転させると、パネル受部材1は、その角部21aを切欠逃し溝部16を貫通すると共に、回転規制突部5を乗り越えながら鉛直方向に起立する〔図4(b)及び図5(b)参照〕。
【0049】
そして、パネル受部材1の内面が、取付部材2の連結端縁に当接し、それ以上の回転が規制されると共に、パネル受部材1が鉛直方向である施工組立状態に起立される〔図4(c)及び図6(c)参照〕。
【0050】
このパネル受部材1の起立後、パネル受部材1を下方に押し下げると、角部21aが切欠逃し溝部16を貫通できない位置に移動されるため、パネル受部材1は回転不能な位置に変位されると共に、回転規制突部5の突出縁に、取付部材2下端の隅部が係止されて、パネル受部材1の折畳が規制されるのである〔図4(d)及び図6(d)参照〕。
【0051】
この状態で、連結具3のナットを締め付ければ、パネル受部材1は、取付部材2と連結して固定される〔図4(d)及び図6(d)参照〕。
【0052】
最後に、施工組立状態に起立して固定されたパネル受部材1の受止折曲片11に、従来同様、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止め固定して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0053】
このように、本発明の屋根化粧パネル取付金具Aによれば、パネル受部材1と取付部材2とを連結具3で結合することで、パネル受部材1と取付部材2とを施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にできるので、搬送時に小型化となり、持ち運びが便利なうえ、輸送コストをも削減できる。
【0054】
また、パネル受部材1を起立させた後は、当該パネル受部材1を回転不能な位置に変位させたうえで、連結具3を締め付ければ、回転規制突部5がパネル受部材1の折畳を規制し、パネル受部材1の不用意な折畳みを確実に防止できる。
【0055】
図7は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図、図8(a)〜(c)及び図9(d)、(e)は、図7の施工時での動作を示す要部の拡大概略図である。
【0056】
なお、図1〜図6で示された部位と共通する部位には、共通の番号を付し、その説明は省略する。
【0057】
この屋根化粧パネル取付金具Aは、取付部材2、パネル受部材1のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動させるための逃がし孔15を、軸孔24に連設しており、これによって、取付部材2とパネル受部材1とを折畳可能にしている。
【0058】
また、本実施例における回転規制突部5は、取付部材2側に形成したものであり、詳しくは、軸孔24の上端隅部をパネル受部材1側に向けて切り起こして形成し、その切り起こされた片の突出縁に、パネル受部材2の長孔13が係止されて、パネル受部材1の折畳が規制される構造にしている。
【0059】
このような屋根化粧パネル取付金具Aでは、上記同様、梱包収納状態のまま、屋根材Yの適所に取付部材2の固定片22を配置し、これを固定具Kを用いて屋根材Yに固定する〔図1、図8(a)参照〕。
【0060】
次いで、パネル受部材1の端部を上方から軽く叩くなどして、長孔13と係止部25との係止を離脱し、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立させるのであるが、このままでは、取付部材2の連結端の角部21aが、パネル受部材1の内面に当接してしまうので、取付部材2をパネル受部材1から遠ざける位置に移動させれば、連結具3が軸孔24から逃がし孔15に移動する〔図8(b)、(c)参照〕。
【0061】
このように取付部材2をパネル受部材1から遠ざけた状態であれば、パネル受部材1を鉛直方向に向けて起立できる〔図9(d)参照〕。
【0062】
このとき、パネル受部材1は、上記同様、回転規制突部5を乗り越えながら鉛直方向に起立される。
【0063】
そして、パネル受部材1の内面が、取付部材2の連結端縁に当接し、それ以上の回転が規制されると共に、パネル受部材1が鉛直方向である施工組立状態に起立される〔図9(d)参照〕。
【0064】
このパネル受部材1の起立後、取付部材2をパネル受部材1に近づける位置に戻せば、連結具3が再び軸孔24に移動し、パネル受部材1が回転不能な位置に変位されると共に、回転規制突部5の突出縁に、長孔13の縁部が係止されて、パネル受部材1の折畳が規制されるのである〔図9(e)参照〕。
【0065】
この状態で、連結具3のナットを締め付ければ、パネル受部材1は、取付部材2と連結して固定される〔図9(e)参照〕。
【0066】
最後に、上記同様、施工組立状態に起立して固定されたパネル受部材1の受止折曲片11に、従来同様、屋根化粧パネルPの上、下折縁P1を受止め固定して、屋根の軒先、ケラバ等に屋根化粧パネルPを取付けるのである。
【0067】
このような屋根化粧パネル取付金具Aによれば、軸孔24に連設される逃がし孔15を形成して、取付部材2とパネル受部材1とを遠ざける位置に移動可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0068】
なお、図10は、取付部材2の軸孔24に連設された逃がし孔15の様々な態様例を示した概略図であり、これらのような逃がし孔15を形成しても同様の効果を得る。
【0069】
また、図11(a)〜(h)は、パネル受部材1に逃がし孔15を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図である。
【0070】
ここでは、パネル受部材1の長孔13に、連結具3が移動される逃がし孔15を形成したものである。
【0071】
これらのパネル受部材1には、何れも長孔13に貫通される連結具3の軸心を移動できるような逃がし孔15を形成して、取付部材2とパネル受部材1とを遠ざける位置に移動可能な構造にしているので、仮組みされた状態であっても、パネル受部材1と、取付部材2とを折り畳んで重合することができ、上記同様の効果を得ることができる。
【0072】
なお、逃がし孔15は、軸孔24及び長孔13の両方に形成しても勿論構わない。
【発明の効果】
本発明によれば、次のような効果がある。
【0073】
請求項1に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、パネル受部材又は取付部材の一方に長孔を形成すると共に、他方に軸孔を形成し、これらを連結具で結合することで、上記パネル受部材と上記取付部材とを施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造にできる。
【0074】
また、上記パネル受部材を起立した後は、当該パネル受部材を回転不能な位置に変位させたうえで、連結具を締め付ければ、回転規制突部がパネル受部材の折畳を規制し、パネル受部材の不用意な折畳みを確実に防止できる。
更に、両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片が形成されたパネル受部材であって、このパネル受部材の取付部材と重合する端縁には、取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しているので、取付部材は、スリット開口を通じて、パネル受部材の内方に収容されて、パネル受部材と取付部材とを、より小型に折り畳むことができる。
【0075】
請求項2に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、回転規制突部を切り起こして形成されているので、これを簡易に形成することができる。
【0076】
請求項3に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、取付部材の連結端の角部が、パネル受部材の切欠逃し溝部を貫通する構造にしており、このような構造によってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0077】
請求項4に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、軸孔又は長孔に連設される逃がし孔を形成して、取付部材とパネル受部材とを遠ざける位置に移動可能な構造にしており、このような構造によってパネル受部材と取付部材を起立又は折畳可能にできる。
【0079】
請求項5に係る屋根化粧パネル取付金具によれば、目印部を形成することで、例えば、施工組立状態に起立された上記パネル受部材の高さ位置を、容易に識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図 1】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す使用状態図
【図 2】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの一実施例を示す分解斜視図
【図 3】図2を組み立てた折畳状態を示す斜視図
【図 4】(a)〜(d)は、本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの施工時での動作を示す概略図
【図 5】(a)、(b)は、図4の要部の動作状態を更に詳しく説明した部分拡大図
【図 6】(c)、(d)は、図4の要部の動作状態を更に詳しく説明した部分拡大図
【図 7】本発明に係る屋根化粧パネル取付金具Aの他の実施例を示す分解斜視図
【図 8】(a)〜(c)は、図7の施工時での動作を示す要部の拡大概略図
【図 9】(d)、(e)は、図7の施工時での動作を示す要部の拡大概略図
【図10】取付部材の軸孔に連設された逃がし孔の様々な態様例を示した概略図
【図11】(a)〜(h)は、パネル受部材に逃がし孔を設けた場合の様々な態様を示す概略正面図
【符号の説明】
A 屋根化粧パネル取付金具
P 屋根化粧パネル
P1 上、下折縁
Y 屋根材
1 パネル受部材
11 受止折曲片
12a 側縁
13 長孔
14 スリット開口
15 逃がし孔
16 切欠逃し溝部
2 取付部材
21a 角部
24 軸孔
25 係止部
3 連結具
5 回転規制突部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a roof decorative panel mounting bracket for mounting a roof decorative panel provided on a roof eave, a keraba or the like.
[0002]
[Prior art]
The roof decorative panel is attached to the eaves and the keraba of the folded-plate roof, etc. by the roof decorative panel mounting bracket. It is configured by combining with a panel receiving member fixedly connected in an orthogonal direction. (For example, refer to Patent Document 1).
[0003]
In order to attach this roof decorative panel, for example, a fixing member such as a bolt fixed to a suitable place such as a folded-plate roof is made to pass through a mounting hole of the mounting member, and a nut is screwed into this to fix the mounting member. Then, the panel receiving member connected to one end thereof is also positioned and fixed in the vertical direction.
[0004]
Then, the fixed panel receiving member is attached by covering and locking the roof decorative panel.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-8-319707 (FIG. 1)
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the illustrated example, the mounting member and the panel receiving member are integrally formed, resulting in an increase in size, inconvenience of carrying, and an increase in transportation cost.
[0007]
Therefore, the thing of the structure where the said panel receiving member and the said attachment member stand in a construction assembly state, and is connected so that folding in the packing accommodation state was requested | required.
[0008]
Moreover, after standing in the construction assembly state, there is a problem that it is difficult to attach the roof decorative panel when the panel member is inadvertently collapsed and is in a folded state.
[0009]
Furthermore, there is also a problem that the roof decorative panel is damaged when the panel member is inadvertently collapsed into a folded state due to a strong wind caused by a typhoon after construction.
[0010]
The present invention has an object to solve such a problem, and has a structure in which the mounting member and the panel receiving member are erected in the construction assembly state and are foldably connected to the package storage state, and the panel after being erected Provided is a roof decorative panel mounting bracket capable of restricting careless folding of a receiving member.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above objective,
The roof decorative panel mounting bracket according to
[0012]
In this case, a long hole is formed in one of the panel receiving member or the mounting member, and a shaft hole is formed in the other, and these are joined by a connecting tool, so that the panel receiving member and the mounting member are assembled and assembled. It is possible to make a structure that stands up in a state and is foldably connected to a package storage state.
[0013]
In addition, after the panel receiving member is erected, after the panel receiving member is displaced to a non-rotatable position, if the connector is tightened, the rotation restricting protrusion restricts the folding of the panel receiving member, Inadvertent folding of the panel receiving member can be reliably prevented.
Furthermore, on the roof decorative panel on both end surfaces, a panel receiving member in which a receiving bent piece for receiving and fixing the lower folding edge is formed, and on the edge that overlaps with the mounting member of this panel receiving member, Since the slit opening that is slightly larger than the thickness of the mounting member is formed, the mounting member is accommodated inside the panel receiving member through the slit opening, and the panel receiving member and the mounting member are folded more compactly. be able to.
[0014]
A roof decorative panel mounting bracket according to a second aspect is the roof decorative panel mounting bracket according to the first aspect, wherein the rotation restricting protrusion cuts an edge of the elongated hole formed in one of the panel receiving member or the mounting member toward the other. The above-mentioned mounting member or panel receiving member is locked to the protruding edge of the cut and raised piece, and the folding is restricted.
[0015]
Since this is formed by cutting and raising the rotation restricting protrusion, it can be formed easily.
[0016]
The roof decorative panel mounting bracket according to
[0017]
In this structure, the corner of the connecting end of the mounting member penetrates the notch relief groove of the panel receiving member. With such a structure, the panel receiving member and the mounting member can be erected or folded.
[0018]
A roof decorative panel mounting bracket according to a fourth aspect of the present invention is the roof decorative panel mounting bracket according to any one of the first to third aspects, wherein one of the mounting member and the panel receiving member is moved to a position away from the other member. An escape hole is connected to the shaft hole or the long hole, so that the mounting member and the panel receiving member can be raised or folded.
[0019]
In this structure, a relief hole connected to the shaft hole or the long hole is formed so that the mounting member and the panel receiving member can be moved away from each other. The member can be raised or folded.
[0022]
A roof decorative panel mounting bracket according to a fifth aspect is characterized in that in any one of the first to fourth aspects, a mark portion whose height position can be identified is formed along the longitudinal direction of the long hole.
[0023]
In this case, by forming the mark portion, for example, the height position of the panel receiving member erected in the construction assembly state can be easily identified.
[0024]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention will be described with reference to the drawings.
[0025]
FIG. 1 is a use state diagram showing an embodiment of a roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention, FIG. 2 is an exploded perspective view showing an embodiment of the roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention, and FIG. FIG. 3 is a perspective view showing a folded state in which FIG. 2 is assembled.
[0026]
The roof decorative panel mounting bracket A includes a
[0027]
The roof decorative panel P is formed of a metal plate, a synthetic resin plate, or the like as in the prior art, and the upper and lower ends of the roof decorative panel P are locked to the
[0028]
The
[0029]
Further, a
[0030]
Further, in the vicinity of the
[0031]
That is, the
[0032]
In the present embodiment, the
[0033]
Further, a slit slightly larger than the thickness of the mounting
[0034]
In addition, a
[0035]
Further, the
[0036]
The mounting
[0037]
In the fixing
[0038]
Further, a
[0039]
Further, at an appropriate position of one
[0040]
Here, the locking
[0041]
If the
[0042]
That is, in this temporarily assembled state, the
[0043]
Further, when the
[0044]
4 (a) to 4 (d) are schematic views showing the operation at the time of construction of the roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention, FIGS. 5 (a), 5 (b) and 6 (c), (d). FIG. 5 is a partially enlarged view illustrating the operation state of the main part of FIG. 4 in more detail.
[0045]
The roof decorative panel mounting bracket A formed as described above is constructed in the following manner.
[0046]
Hereinafter, a description will be given based on FIG. 1 and FIGS.
[0047]
First, the fixing
[0048]
Next, when the end of the
[0049]
Then, the inner surface of the
[0050]
When the
[0051]
If the nut of the
[0052]
Finally, the lower folding edge P1 is received and fixed on the roof decorative panel P on the receiving
[0053]
As described above, according to the roof decorative panel mounting bracket A of the present invention, the
[0054]
Further, after the
[0055]
FIG. 7 is an exploded perspective view showing another embodiment of the roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention, and FIGS. 8A to 8C, FIGS. 9D and 9E are constructions of FIG. It is an expansion schematic of the principal part which shows the operation | movement in time.
[0056]
In addition, the same number is attached | subjected to the site | part which is common in the site | part shown by FIGS. 1-6, and the description is abbreviate | omitted.
[0057]
In this roof decorative panel mounting bracket A, either one of the mounting
[0058]
Further, the
[0059]
In such a roof decorative panel mounting bracket A, the fixing
[0060]
Next, the end of the
[0061]
If the mounting
[0062]
At this time, the
[0063]
Then, the inner surface of the
[0064]
When the mounting
[0065]
If the nut of the
[0066]
Finally, similarly to the above, on the receiving
[0067]
According to such a roof decorative panel mounting bracket A, the
[0068]
FIG. 10 is a schematic view showing various examples of the relief holes 15 connected to the
[0069]
11A to 11H are schematic front views showing various modes when the escape holes 15 are provided in the
[0070]
Here, an
[0071]
Each of these
[0072]
Of course, the relief holes 15 may be formed in both the
【The invention's effect】
The present invention has the following effects.
[0073]
According to the roof decorative panel mounting bracket according to
[0074]
In addition, after the panel receiving member is erected, after the panel receiving member is displaced to a non-rotatable position, if the connector is tightened, the rotation restricting protrusion restricts the folding of the panel receiving member, Inadvertent folding of the panel receiving member can be reliably prevented.
Furthermore, on the roof decorative panel on both end surfaces, a panel receiving member in which a receiving bent piece for receiving and fixing the lower folding edge is formed, and on the edge that overlaps with the mounting member of this panel receiving member, Since the slit opening that is slightly larger than the thickness of the mounting member is formed, the mounting member is accommodated inside the panel receiving member through the slit opening, and the panel receiving member and the mounting member are folded more compactly. be able to.
[0075]
According to the roof decorative panel mounting bracket according to the second aspect, since the rotation restricting protrusion is formed by being cut and raised, it can be easily formed.
[0076]
According to the roof decorative panel mounting bracket according to
[0077]
According to the roof decorative panel mounting bracket according to claim 4, a relief hole connected to the shaft hole or the long hole is formed, and the mounting member and the panel receiving member are structured to be movable away from each other. With such a structure, the panel receiving member and the mounting member can be erected or folded.
[0079]
According to the roof decorative panel mounting bracket according to the fifth aspect , by forming the mark portion, for example, the height position of the panel receiving member erected in the construction assembly state can be easily identified.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a view showing a use state of a roof decorative panel mounting bracket A according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an exploded perspective view showing an embodiment of a roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention. The perspective view which shows the folded state which assembled FIG. 2. [FIG. 4] (a)-(d) is the schematic which shows the operation | movement at the time of construction of the roof decorative panel mounting bracket A which concerns on this invention. FIGS. 6A and 6B are partial enlarged views illustrating the operation state of the main part of FIG. 4 in more detail. FIGS. 6C and 6D illustrate the operation state of the main part of FIG. 4 in more detail. FIG. 7 is an exploded perspective view showing another embodiment of the roof decorative panel mounting bracket A according to the present invention. FIGS. 8A to 8C show the operation at the time of construction shown in FIG. Fig. 9 (d) and (e) are enlarged schematic views of the main part showing the operation during construction in Fig. 7. [Fig. 10] In the shaft hole of the mounting member FIG. 11 is a schematic front view showing various modes when a relief hole is provided in the panel receiving member. FIG. 11 is a schematic front view showing various modes of the escape hole provided. Explanation】
A Roof decorative panel mounting bracket P Roof decorative panel P1 Upper and lower folding edge
Claims (5)
上記パネル受部材又は上記取付部材の一方に長孔を形成すると共に、この長孔に重合される軸孔を他方に形成して、上記長孔と軸孔とを連結具で結合し、上記パネル受部材と上記取付部材とは、施工組立状態に起立し、かつ梱包収納状態に折畳可能に連結される構造であって、且つ、
上記長孔又は軸孔の近傍には、上記パネル受部材が起立される際に乗り越えて回転可能であって、上記パネル受部材の起立後は、当該パネル受部材を回転不能な位置に変位させたうえで、その折畳が規制される回転規制突部を設け、
更に、上記パネル受部材は、その両端面に屋根化粧パネルの上、下折縁を受止固定する受止折曲片を形成しており、上記取付部材と重合する端縁には、上記取付部材の肉厚よりもやや大きいスリット開口を形成しており、これによって、上記取付部材は、上記スリット開口を通じて、上記パネル受部材の内方に収容されて折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。 In the roof decorative panel mounting bracket configured by combining the panel receiving member for mounting the roof decorative panel and the mounting member attached to the roof material,
A long hole is formed in one of the panel receiving member or the mounting member, a shaft hole superposed on the long hole is formed in the other, and the long hole and the shaft hole are coupled by a connector, and the panel The receiving member and the mounting member are in a structure that stands up in a construction assembly state and is foldably connected to a package storage state, and
In the vicinity of the elongated hole or the shaft hole, the panel receiving member can be moved over when it is erected and rotated, and after the panel receiving member is erected, the panel receiving member is displaced to a non-rotatable position. In addition, a rotation restricting protrusion that restricts the folding is provided ,
Further, the panel receiving member is formed with receiving bent pieces for receiving and fixing the lower folding edge on the roof decorative panel on both end faces, and the mounting edge is overlapped with the mounting member. A slit opening that is slightly larger than the thickness of the member is formed, whereby the mounting member is housed inside the panel receiving member through the slit opening and is foldable. Hardware.
上記回転規制突部は、上記パネル受部材又は取付部材の一方に形成された上記長孔の端縁を、他方に向けて切り起こし形成され、この切り起こされた片の突出縁に、上記取付部材又はパネル受部材が係止して、その折畳が規制される構造にしたことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。In claim 1,
The rotation restricting projection is formed by cutting and raising the edge of the long hole formed in one of the panel receiving member or the mounting member toward the other, and the mounting edge is formed on the protruding edge of the cut and raised piece. A roof decorative panel mounting bracket characterized in that a member or a panel receiving member is locked and its folding is restricted.
上記パネル受部材には、上記取付部材の連結端の角部を貫通させる切欠逃し溝部を形成しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。In either claim 1 or 2,
The panel receiving member is formed with a notch relief groove that penetrates the corner of the connecting end of the mounting member, thereby allowing the mounting member and the panel receiving member to stand up or fold. Cosmetic panel mounting bracket.
上記取付部材又上記パネル受部材のいずれか一方には、それぞれに対する他方の部材を遠ざける位置に移動せるための逃がし孔を、上記軸孔又は長孔に連設しており、これによって、上記取付部材と上記パネル受部材とを起立又は折畳可能にしている屋根化粧パネル取付金具。In any one of Claims 1-3,
Either one of the mounting member or the panel receiving member is provided with a relief hole for moving the other member to a position away from the shaft hole or the long hole. A roof decorative panel mounting bracket in which the member and the panel receiving member can be erected or folded.
上記長孔の長手方向に沿って、高さ位置が識別可能な目印部を形成したことを特徴とする屋根化粧パネル取付金具。A roof decorative panel mounting bracket, wherein a mark portion whose height position can be identified is formed along the longitudinal direction of the long hole.
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