JP3749118B2

JP3749118B2 - Air purifier

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Publication number: JP3749118B2
Application number: JP2000400522A
Authority: JP
Inventors: 直毅須川; 大介高橋; 雅彦香川
Original assignee: Midori Anzen Co Ltd
Current assignee: Midori Anzen Co Ltd
Priority date: 2000-12-28
Filing date: 2000-12-28
Publication date: 2006-02-22
Anticipated expiration: 2020-12-28
Also published as: JP2002200147A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タバコ煙等の空気中に浮遊する粒子、即ち塵埃粒子を捕集する空気清浄装置に係り、特に継続して使用している装置の運転開始時における異臭の発生を防止するように工夫されたものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、各種粉塵やタバコ煙等の空気中を浮遊する粒子、即ち塵埃粒子を捕集・除去するための空気中の浮遊粒子を捕集する装置、例えば、空気清浄装置などが知られている。特に事務所・会議室・待合室・ロビー等のタバコ煙対策のために使用されるカウンター型やテーブル型の空気清浄装置が知られている。この種の装置では、各種粉塵やタバコ煙を捕集するための捕集器を備えている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような空気清浄装置においては、高捕集効率で捕集している装置であればあるほど、空気中に浮遊しているタバコ煙等の浮遊粉塵を捕集器により多く付着堆積させることになる。空気清浄装置としては高性能であり好ましい反面、タバコ煙のタール分等は異臭を発生するので、より多く捕集すればするほど捕集器にタバコ煙のタール分等が付着堆積して、異臭発生の要因になるといった問題があった。
【０００４】
この異臭は、特に運転開始時、すなわち、長時間停止状態での放置後、最初の運転を開始する時に問題となる。例えば、会社等において就業時間が終了し、空気清浄装置の運転を停止させ、翌日に初めて運転する際に、捕集のための運転を行なうが為に装置外に異臭が流出されてしまうこととなる。更に、装置の運転時間が増えるほど、即ち装置を継続して使用するほど異臭が強くなる傾向があり、捕集器の交換・洗浄の周期を、捕集性能の維持・回復に関わりなく行なわなくてはならない等の問題があった。
【０００５】
特開平１１−５１４３０号公報には、集塵部の下流側に光触媒フィルタ及び殺菌灯を配置し、殺菌、脱臭を行うようにしたテーブル型の空気清浄機が開示されている。
【０００６】
しかしながら、上記従来の方式では、集塵部を通過した清浄空気に対して殺菌、脱臭を行うだけであり、捕集器（集塵部）に付着堆積したタール分等からの異臭の発生を防止するものではない。
【０００７】
また、運転時の異臭の発生を防止するものとして、特開平１０−３１８５５０号公報に、脱臭器を備えた空気調和装置が開示されている。この空気調和装置では、通常運転の起動開始から所定時間の間に、吹出口のルーバ（風向板）を吸込口に近い方向に向け、吹出口から吹き出る異臭を含む吹出風を吸込口から吸い込んで、装置内に内蔵した光脱臭装置を通過させることにより、異臭の発生を防止するようにしている。
【０００８】
しかしながら、上記従来の方式では、脱臭運転は吹出方向を変えるだけであり、脱臭運転のための流路を確保するものではない。すなわち、異臭を含む吹出風は装置本体外にいったん吹き出されるため、その全てを装置内に回収することは困難で、異臭の発生を抜本的に防止できることにはなっていない。また、上記従来の方法では、運転開始から所定時間の間に異臭の発生を防止するようにしているため、その間は装置本来の目的である運転が行なわれなくなるといった問題もあった。特に、空気清浄装置は、運転開始と同時に浮遊粒子、含塵空気を吸い込み捕集することが望まれるので、空気清浄装置にこの方法を転用すると、運転開始から所定の間全く捕集が行なわれないという装置としては重要な問題が発生する虞がある。
【０００９】
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたものであり、空気清浄装置の運転開始時における異臭の発生を有効に防止できるようにすることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
本発明の空気清浄装置は、空気中の浮遊粒子を捕集する捕集器を備え、空気清浄化運転時に、前記捕集器の吸込面から空気を吸い込み、前記捕集器で空気中の浮遊粒子を捕集した後に、前記捕集器の吹出面から清浄空気を吹き出すようにした空気清浄装置であって、空気清浄化運転の停止時に行う脱臭運転時に、前記捕集器の吸込面及び吹出面のうち少なくともいずれか一方の面に略平行に沿わせるようにした空気の流れを発生させるファンと、前記捕集器の吸込面及び吹出面のうち少なくともいずれか一方の面に略平行に沿わせるようにした空気に対して脱臭を行う脱臭手段とを備えた点に特徴を有する。
【００２３】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の空気清浄装置の実施の形態について説明する。
【００２４】
図１は、本実施の形態の空気清浄装置の外観を示す概略斜視図である。本実施の形態の空気清浄装置１０はテーブル型であり、天板２０と、テーブル本体３０とを具備する。天板２０には、略長方形の貫通孔である開口部２１が形成されている。天板２０の下側に設けられたテーブル本体３０内には、捕集器４０及びファン５０が順次設置される。
【００２５】
捕集器４０は、図２に示すように筐体からなり、その上面の吸込開口部４１から下面の吹出開口部４２（図４参照）へと空気を通過させて清浄化するものである。捕集器４０は、吸込開口部４１から吸い込んだ空気中のタバコ煙等の塵埃粒子を捕集し、清浄空気を吹出開口部４２から吹き出すものであれば、いずれの方式、例えば静電式、又は、濾過式、或いはそれら両方の方式により捕集を行うものであってもよい。
【００２６】
本実施の形態では、静電式集塵方式を採用している。すなわち、捕集器４０の筐体には、吸込開口部４１側から順次プレフィルタ、帯電部であるアイオナイザ、捕集部であるコレクタが内蔵されている。
【００２７】
アイオナイザ及びコレクタは、放電電極部材、対向電極部材、非集塵電極部材、及び集塵電極部材の組み合わせにより形成されている。対向電極部材及び集塵電極部材は体積固有抵抗値が１０⁷Ωｃｍ以下の導電性樹脂材料で形成し、非集塵電極部材は体積固有抵抗値が１０¹⁰〜１０¹³Ωｃｍの半導電性樹脂材料で形成するのが好ましい。この場合、アイオナイザは、放電電極部材と対向電極部材との組み合わせにより構成され、コレクタは、集塵電極部材と非集塵電極部材との組み合わせにより構成される。
【００２８】
このように構成したアイオナイザ及びコレクタでは、アイオナイザにより荷電された粒子の中に導電性粉塵が混在しても、非集塵電極部材の電荷の移動が半導電性樹脂材料の抵抗で制限されるため、集塵電極部材と非集塵電極部材との間でのスパーク発生を防止することができる。
【００２９】
かかる捕集器４０は、図３、４に示すように、支持フレーム体６０に取り外し自在に設置される。なお、図３、４では、支持フレーム体６０のみを示すが、この支持フレーム体６０はテーブル本体３０内に固定されているものである。
【００３０】
この支持フレーム体６０に捕集器４０を設置すると、捕集器４０の吸込開口部４１が天板２０の開口部２１に連通し、また、吹出開口部４２がファン５０の設置されたテーブル本体３０の下部空間に連通する。この状態で、ファン５０を駆動させると、図１の矢印に示すように、天板２０の開口部２１から含塵空気を吸い込み、捕集器４０を通過した清浄空気を吹出口３１から外部に出すことになる。
【００３１】
支持フレーム体６０は、図５に示すように、捕集器４０を支持するための支持空間部６１を有しており、図３、４に示すように、支持フレーム体６０の一方の長手側の側面に挿入口６２が形成されている。この挿入口６２から捕集器４０を支持空間部６１へとスライド挿入して、捕集器４０を支持フレーム体６０に設置することができる。
【００３２】
支持フレーム体６０の上面には、支持空間部６１に連通する連通空間部６３が形成されている。この連通空間部６３は、捕集器４０が支持空間部６１に挿入された状態で、捕集器４０の吸込開口部４１にちょうど連通する。すなわち、支持空間部６１に挿入された捕集器４０の吸込開口部４１は、この連通空間部６３を介して、天板２０の開口部２１に連通することになる。なお、連通空間部６３には、捕集器４０の吸込開口部４１に設けられているプレフィルタ６４が、吸込開口部４１と共に連通空間部６３に一致するように設けられている。
【００３３】
同様に、支持フレーム体６０の下面には、支持空間部６１に連通する連通空間部６５が形成されている。この連通空間部６５は、捕集器４０が支持空間部６１に挿入された状態で、捕集器４０の吹出開口部４２にちょうど連通する。すなわち、支持空間部６１に挿入された捕集器４０の吹出開口部４２は、この連通空間部６５を介して、ファン５０が設置されたテーブル本体３０の下部空間に連通することになる。
【００３４】
ここで、図５〜７に示すように、支持フレーム体６０内には、捕集器４０に対して一方の側に位置するように、ここでは挿入口６２の右側の端部に脱臭室６６が形成されている。脱臭室６６は、上側の連通空間部６３から閉ざされているが、下側の連通空間部６５に開放されている。すなわち、下側の連通空間部６５の部分で支持フレーム体６０の壁が全て取り除かれ、長方形状の吸込口６７が形成されている。なお、本実施の形態においては、この吸込口６７が本発明でいう脱臭室側の開口部に相当するものである。
【００３５】
また、支持フレーム体６０内には、捕集器４０に対して他方の側に位置するように、ここでは挿入口６２の左側の端部に中継室６８が形成されている。中継室６８は、上側の連通空間部６３及び下側の連通空間部６５の両方に開放されている。ただし、下側の連通空間部６５の部分で支持フレーム体６０の壁が全て取り除かれ、長方形状の吹出口６９が形成されるのに対して、上側の連通空間部６３の部分の壁面７０は、捕集器４０に近い部分のみが取り除かれ、吸込口６７や吹出口６９よりも細長い長方形状の吹出口７１が形成されている。なお、本実施の形態においては、吹出口６９が本発明でいう中継室側の開口部に相当し、吹出口７１が本発明でいう中継室側の他の開口部に相当するものである。
【００３６】
さらに、図６、７に示すように、支持フレーム体６０内には、上側の連通空間部６３の両長手方向に沿って連通路７２、７３が形成され、これら連通路７２、７３を介して脱臭室６６と中継室６８とを連通させている。
【００３７】
上記脱臭室６６には、脱臭ユニット８０が設けられている。脱臭ユニット８０は、図８に示すように、平行に並べられた２本の直管型光源８１を、厚さ方向に多数の貫通孔を有するハニカム構造の光触媒フィルタエレメント８２、８３により上下に挟み込む構成としている。光触媒フィルタエレメント８２、８３は、脱臭室６６を上下に隔てるプレート８４、８５にそれぞれ設置されている。また、光源８１もいずれかのプレート８４、８５に設置されている。
【００３８】
また、上記脱臭室６６には、脱臭ユニット８０の下方に脱臭用ファン９０が設けられている。この脱臭用ファン９０は、脱臭室６６を上下に隔てるプレート９１に設置されている。
【００３９】
なお、脱臭ユニット８０が設置されたプレート８４、８５や脱臭用ファン９０が設置されたプレート９１は、光源８１や脱臭用ファン９０のメンテナンスのために脱臭室６６から取り外し可能にしておくのが望ましい。本実施の形態では、図３、４に示すように、支持フレーム体６０に蓋７４を設けておき、この蓋７４を外してプレート８４、８５やプレート９１をスライド脱着できるようにしている。
【００４０】
ここで、脱臭ユニット８０及び脱臭用ファン９０について詳述する。脱臭ユニット８０に用いられた光触媒フィルタエレメント８２、８３は、２０セル／（インチ）²の貫通したセルを有し、光触媒を担持したものである。光触媒フィルタエレメント８２、８３のサイズは、それぞれ１８８×４８×１０（厚さ）ｍｍとしている。
【００４１】
また、２本の直管型光源８１は、ランプ電力６Ｗ、主波長３５２ｎｍの熱陰極タイプの蛍光ランプであり、直径１５．５×２１０ｍｍ（口金まで含んだ全長）としている。
【００４２】
このようにした光触媒を用いた脱臭ユニット８０では、光触媒励起光が光触媒フィルタエレメント８２、８３の各面方向にわたって均一に照射されるように配置する必要がある。本実施の形態の脱臭ユニット８０では、上下の光触媒フィルタエレメント８２、８３間に水平に光源８１を配置し、各光源８１の中心の軸から光触媒フィルタエレメント８２、８３の光源側の表面までの距離が一定以下となるようにするのが望ましい。これは、光源から離れると光触媒の励起をする紫外線強度が弱まるためで、光触媒が励起される必要強度の紫外線光が届く一定距離の範囲内に光触媒フィルタエレメント８２、８３を配置することが望ましい。また、光触媒フィルタエレメント８２、８３の長手方向の寸法を、光源８１の口金を除いた有効照射領域の寸法に一致させている。
【００４３】
また、光触媒フィルタエレメント８２、８３に担持された光触媒を有効に利用するためには、吸込側の光触媒フィルタエレメント８３を通過する風速、吹出側の光触媒フィルタエレメント８２と通過する風速がそれぞれ面方向にわたって均一になるようにするのが望ましい。そこで、光触媒フィルタエレメント８２の吹出側の表面に、所定の圧力損失を与える不織布を設けている。不織布としては、０．１ｍ／ｓ時に０．２Ｐａの圧力損失を与えるものを使用している。
【００４４】
なお、本実施の形態では光触媒を用いる場合を記載したが、他の方法、例えば活性炭などの吸着脱臭方法やオゾン脱臭方法を用いてもよい。ただし、性能、安全性、メンテナンス性や、それに伴うコストなどを勘案すると光触媒を用いることが最も望ましい。また、フィルタエレメントの大きさ・使用枚数や光源の性能や使用本数は、脱臭装置が搭載される空気清浄装置の大きさ等の要求事項により、適宜設定することで比較的容易に対応できる点からも光触媒方式が望ましい。
【００４５】
脱臭用ファン９０は、脱臭室６６に下方から上方への空気の流れを発生させるものであり、静圧２．５Ｐａ時の定格処理風量が１２０リットル／分のファンモータを使用しており、本実施の形態においては、約３００リットル／分の空気を循環させている。なお、参考として、空気清浄装置そのものの処理風量（ファン５０による処理風量）は、約１５０００リットル／分としている。
【００４６】
次に、本実施の形態の空気清浄装置１０の動作について説明する。捕集運転（空気清浄化運転）については既に説明したとおりであり、ファン５０を駆動させて、図３〜５に示すように、含塵空気を支持フレーム体６０の連通空間部６３から捕集器４０の吸込開口部４１に吸い込み（図中矢印Ｘ）、清浄空気を吹出開口部４２から連通空間部６５へと吹き出す（図中矢印Ｙ）。なお、連通空間部６３、６５において吸込口６７や吹出口６９、７１が開口しているが、捕集運転時の空気の流れ方向の側方に開口しているので、これら吸込口６７や吹出口６９、７１に空気が流入することは実質的にない。参考として、本発明者らが吸込口６７や吹出口６９、７１を塞いだ空気清浄装置と、本実施の形態の空気清浄装置との捕集効率を比較したところ、同様の捕集効率が得られている。
【００４７】
捕集運転を停止し（テーブル本体３０内のファン５０を停止）、脱臭運転を行う場合、脱臭用ファン９０を駆動させる。脱臭用ファン９０が駆動すると、図６、７、９に示すように、脱臭室６６内の空気は下方から上方へと流れ始め（図中矢印Ｋ）、脱臭室６６から連通路７２、７３を経由して中継室６８へと導かれる（図中矢印Ｌ）。
【００４８】
そして、中継室６８の空気は下側の吹出口６９から吹き出て、対向する脱臭室６６の吸込口６７へと吸い込まれる。したがって、吹出開口部４２が形成された捕集器４０の下面に沿ってエアシャッター流が生じることになる（図中矢印Ｍ）。このエアシャッター流により、捕集器４０のコレクタに付着堆積したタバコ煙のタール分等から発する異臭が脱臭室６６へと運ばれる。
【００４９】
また、中継室６８の空気の一部は上側の吹出口７１から吹き出て、吸込開口部４１が形成された捕集器４０の上面に沿って流れ出る。ただし、吹出口７１に対向する吸込口はなく、捕集器４０の上面に沿って流れ出た空気は、上記エアシャッター流の捲き込み現象により、捕集器４０を通過してエアシャッター流に合流することになる（図中矢印Ｎ）。この通過流により、捕集器４０のコレクタ等、特に捕集器４０の内部に付着堆積したタバコ煙のタール分等から発する異臭が効率よく脱臭室６６へと運ばれる。
【００５０】
上記のようにして脱臭室６６に吸い込まれた空気は、脱臭用ファン９０により下方から上方へと流れ、脱臭ユニット８０を通過する。このときに、脱臭ユニット８０により光触媒を用いた脱臭が行われ、脱臭後の空気が、脱臭室６６から連通路７２、７３を経由して中継室６８へと導かれる（図中矢印Ｋ、Ｌ）。
【００５１】
以上述べたように本実施の形態においては、空気清浄装置の運転停止時に、空気を循環させて光触媒を用いた脱臭を行う脱臭運転を行うことにより、空気清浄装置の運転開始時における異臭の発生を有効に防止することができる。
【００５２】
しかも、本実施の形態においては、脱臭運転時の流路（図６、７、９の矢印Ｋ〜Ｍ）を、捕集運転時の流路（図３〜５の矢印Ｘ、Ｙ）と交差するように異ならせている。これにより、光触媒フィルタエレメント８２、８３を捕集運転時（＝通常運転時）の含塵空気が通過することがなく、それに伴う光触媒フィルタエレメント８２、８３の汚れ、すなわち、フィルタエレメントの脱臭性能低下を防ぐことが出来ると共に、テーブル本体３０に内装された支持フレーム６０内で被脱臭空気を何回も循環させるように運転するので、脱臭効率が上がると共に、脱臭運転時に、異臭を含む空気が装置本体外に漏れることがない。この場合に、例えば、機械的なシャッター等を用いて捕集器４０を密封して脱臭運転を行うことも考えられるが、本実施の形態では、かかる機構が必要なく、部品点数やコストを抑えながら効果的な脱臭運転を行うことが可能となる。
【００５３】
また、脱臭運転時における空気の流れのうち一部を捕集器４０を通過させるようにしたので（図６、７、９の矢印Ｎ）、捕集器４０の内部に付着堆積したタバコ煙のタール分等による長時間放置後の運転開始時における異臭の発生を有効に防止することができる。
【００５４】
ここで、中継室６８側の吹出口７１について詳細に説明する。この吹出口７１を、吹出口６９と同様に、支持フレーム体６０の壁７０を全て取り除くように形成した場合、この吹出口７１から流れ出る空気の量が多くなり、捕集器４０を通過せず、そのまま拡散するものが生じてしまう。一方、吹出口７１を形成せずに、支持フレーム体の壁７０により閉塞した場合、捕集器４０の内部に付着堆積したタール分等により発生した異臭を有効に脱臭室６６に移送できなくなってしまう。
【００５５】
そこで、本実施の形態で説明したように、吹出口７１の開口面積を吹出口６９や吸込口６７の開口面積より小さくして、捕集器４０の上面に沿って流れ出る空気の量を絞る。これにより、吹出口７１から流れ出る空気のほぼ全てを捕集器４０を通過させることができ、拡散をなくすとともに、捕集器４０の内部に付着堆積したタール分等により発生した異臭を有効に脱臭室６６に移送することができる。
【００５６】
なお、吹出口７１の開口面積や吹出口６９の開口面積については、他の条件等に応じて適宜定めればよいが、本実施の形態では、開口面積の比を約１：５に設定している。また、吸込口６７や吹出口６９、７１の開口を設定する上で大切なことは、吸込口６７や吹出口６９、７１の開口幅（捕集器４０の挿入方向寸法）と捕集器４０の吸込開口部４１、吹出開口部４２の幅（同じく捕集器４０の挿入方向寸法）を合わせることである。このように設定することで前述の開口面積比設定との相乗効果で、吹出口７１から流れ出る空気は捕集器４０の内部全体を通過し、吹出口６９から吹き出した空気が、吹出開口部４２が形成された捕集器４０の下面全面に沿ってエアシャッター流を生じさせることができ、シャッター効果を向上させることができる。
【００５７】
なお、捕集運転と脱臭運転との開始・停止のためのスイッチは別々に設けてもよいが、脱臭運転は捕集運転停止時に行うものであるので、捕集運転の開始・停止に連動して脱臭運転が停止・開始するようにしてもよい。また、運転開始・停止を手動で操作するのではなく、例えば、空気清浄装置１０に人感センサを設けておき、通常は脱臭運転を行わせ、センサが反応したときのみ脱臭運転を停止して捕集運転を開始するようにしてもよい。
【００５８】
また、脱臭ユニット８０の光源８１は、脱臭・捕集運転の切り替えのたびに点灯・消灯を繰り返すと逆に寿命が短くなるおそれがあるので、その場合は常時点灯しておけばよい。また、光源８１を常時点灯させておくことにより、捕集運転時にも光触媒は励起されることとなり、脱臭運転が開始された際の脱臭効果が向上する。
【００５９】
（試験例）
以下、上記実施の形態で説明した空気清浄装置に関する試験について説明する。図１０は、試験の概要を示す図である。図１０に示すように、空気清浄装置により４ｍ³チャンバ内で３００本のタバコを約半日で自然燃焼させて発生したタバコ煙を捕集させた後、１ｍ³チャンバ内に移し、１０時間の脱臭運転を行った。そして、チャンバ内で１分間捕集運転させ、チャンバ内の臭気濃度を測定した。この試験を数回繰り返し行って、チャンバ内の臭気濃度を測定した。なお、臭気濃度の測定は、悪臭防止法に定められた３点比較式臭袋法により行った。
【００６０】
また、比較のため、同じ機種の空気清浄装置について、脱臭運転を行わない点以外は同様の試験を行った。すなわち、空気清浄装置により４ｍ³チャンバ内で３００本のタバコを約半日で自然燃焼させて発生したタバコ煙を捕集させた後、１ｍ³チャンバ内に移し、脱臭運転を行わずに、１０時間自然放置した。そして、チャンバ内で１分間捕集運転させ、チャンバ内の臭気濃度を測定した。この試験を数回繰り返し行って臭気濃度を測定した。
【００６１】
図１１には、試験の結果を示す。脱臭運転を行った空気清浄装置では、１回（延べ捕集タバコ本数３００本）、５回（延べ捕集タバコ本数１５００本）、９回目（延べ捕集タバコ本数２７００本）の試験結果（臭気濃度）を得た。また、脱臭運転を行わなかった空気清浄装置では、１回目（延べ捕集タバコ本数３００本）、２回目（延べ捕集タバコ本数６００本）、３回目（延べ捕集タバコ本数９００本）の試験結果（臭気濃度）を得た。
【００６２】
図中点線に示すように、脱臭運転を行わなかった空気清浄装置では、１回目から臭気濃度が高く、繰り返していくに従って、臭気濃度が急激に上昇することがわかった。それに対して、図中実線に示すように、脱臭運転を行った空気清浄装置では、１回目から臭気濃度が低く、試験を繰り返して、延べ捕集タバコ本数を増やしていっても、臭気濃度が緩やかに上昇するだけであることがわかった。
【００６３】
この結果からも、長時間停止状態、本試験では１０時間の放置後、最初の運転を開始する時に、効果的に脱臭がなされていることが明らかとなった。
【００６４】
（他の実施の形態）
上記実施の形態で述べた以外にも、図１２〜１４に示すようなものが考えられる。例えば、図１２に示すものは、捕集器４０の上下面の両方でエアシャッター流を発生させるようにしたものである。
【００６５】
このように捕集器４０の上下面においてエアシャッターを発生させるようにしてもよいが、脱臭室６６や中継室６８への吸込口、脱臭ユニット８０等による圧力損失が生じ、特に上流側（同図では捕集器４０の上面側）のエアシャッター流に乱れが生じやすくなってしまう。
【００６６】
そこで、図１３に示すように、脱臭用ファン９０を、脱臭室６６だけでなく中継室６８にも設置している。また、図１４に示すように、脱臭用ファン９０及び脱臭ユニット８０を、脱臭室６６だけでなく中継室６８にも設置している。このように上側エアシャッター流用のファン及び下側エアシャッター流用のファンを設置し、さらには両方のエアシャッター流に対して圧力損失の条件を同じにすることで、コストアップするが、エアシャッター流の乱れを防止することができる。
【００６７】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、空気清浄装置の運転停止時に、光触媒を用いた脱臭運転を行うことにより、空気清浄装置の運転開始時における異臭の発生を有効に防止することができる。しかも、脱臭運転時には、捕集運転時とは異なる空気の流れ、すなわち、捕集器の吸込面や吹出面に沿う空気の流れを発生させるので、異臭を含む空気が外部に漏れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態の空気清浄装置１０の外観を示す概略斜視図である。
【図２】捕集器４０の概略斜視図である。
【図３】捕集器４０を支持する支持フレーム体６０を上方から見た概略斜視図である。
【図４】捕集器４０を支持する支持フレーム体６０を下方から見た概略斜視図である。
【図５】図３のＡ−Ａ線断面の概略を示す図である。
【図６】捕集器４０を支持する支持フレーム体６０を上方から見た概略斜視図である。
【図７】捕集器４０を支持する支持フレーム体６０を下方から見た概略斜視図である。
【図８】脱臭ユニット８０を説明するための図である。
【図９】図６のＢ−Ｂ線断面の概略を示す図である。
【図１０】試験の概要を説明するための図である。
【図１１】試験結果を示す図である。
【図１２】他の実施の形態を示す図である。
【図１３】他の実施の形態を示す図である。
【図１４】他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
１０空気清浄装置
２０天板
３０テーブル本体
４０捕集器
４１吸込開口部
４２吹出開口部
５０ファン
６０支持フレーム体
６１支持空間部
６２挿入口
６３連通空間部
６４プレフィルタ
６５連通空間部
６６脱臭室
６７吸込口
６８中継室
６９吹出口
７０壁
７１吹出口
７２、７３連通路
７４蓋
８０脱臭ユニット
８１光源
８２、８３光触媒フィルタエレメント
８４、８５、９１プレート
９０脱臭用ファン[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an air cleaning device that collects particles floating in the air, such as tobacco smoke, that is, dust particles, and particularly to prevent generation of a strange odor at the start of operation of a device that is continuously used. It has been devised.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, devices that collect particles floating in the air, such as various types of dust and tobacco smoke, that is, devices that collect floating particles in the air for collecting and removing dust particles, such as an air cleaning device, are known. In particular, counter-type and table-type air cleaning devices used for countermeasures against tobacco smoke in offices, conference rooms, waiting rooms, lobbies, etc. are known. This type of device includes a collector for collecting various dusts and tobacco smoke.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the air cleaning device as described above, the higher the collection efficiency, the more airborne dust such as cigarette smoke floating in the air is deposited on the collector. become. Although it is highly efficient as an air cleaning device, it is preferable, but since the tar content of tobacco smoke generates a strange odor, the more it is collected, the more the tar content of tobacco smoke adheres and accumulates on the collector. There was a problem of becoming a factor of occurrence.
[0004]
This strange odor becomes a problem particularly at the start of operation, that is, when the first operation is started after being left standing for a long time. For example, when working hours end at a company, etc., the operation of the air purification device is stopped, and when it is first operated the next day, an unpleasant odor is leaked out of the device because of the operation for collection. Become. Furthermore, as the operation time of the device increases, that is, the odor is increased as the device is used continuously, the replacement / washing cycle of the collector is not performed regardless of the maintenance / recovery of the collection performance. There was a problem that should not be.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-51430 discloses a table type air purifier in which a photocatalytic filter and a sterilizing lamp are disposed downstream of a dust collecting unit so as to perform sterilization and deodorization.
[0006]
However, in the above-mentioned conventional system, only clean air that has passed through the dust collector is sterilized and deodorized, preventing the generation of off-flavors from tar and other substances that have accumulated on the collector (dust collector). Not what you want.
[0007]
Japanese Patent Laid-Open No. 10-318550 discloses an air conditioner equipped with a deodorizer to prevent the generation of a strange odor during operation. In this air conditioner, during a predetermined time from the start of normal operation, the louver (wind direction plate) of the air outlet is directed in the direction close to the air inlet, and the air blown out from the air outlet is sucked in from the air inlet. The generation of off-flavors is prevented by passing through a light deodorizing device built in the device.
[0008]
However, in the above conventional method, the deodorizing operation only changes the blowing direction, and does not secure a flow path for the deodorizing operation. That is, since the blown air containing a strange odor is once blown out of the main body of the apparatus, it is difficult to collect all of it in the apparatus, and the generation of a bad odor cannot be drastically prevented. Further, in the conventional method described above, since the generation of a strange odor is prevented during a predetermined time from the start of operation, there has been a problem that the operation that is the original purpose of the apparatus cannot be performed during that time. In particular, since it is desired that the air cleaning device sucks and collects suspended particles and dust-containing air at the same time when the operation is started, if this method is diverted to the air cleaning device, the air is completely collected for a predetermined period from the start of the operation. There is a risk that an important problem will occur as a device that does not.
[0009]
The present invention has been made in view of the above points, and an object thereof is to effectively prevent the generation of a strange odor at the start of operation of an air purifier.
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The air cleaning device of the present invention includes a collector that collects suspended particles in the air, sucks air from the suction surface of the collector during the air cleaning operation, and floats in the air with the collector. An air cleaning device that blows clean air from the outlet surface of the collector after collecting the particles, and the suction surface and outlet of the collector during the deodorizing operation performed when the air cleaning operation is stopped. A fan that generates an air flow that is substantially parallel to at least one of the surfaces, and at least one of the suction surface and the blow-out surface of the collector. And a deodorizing means for deodorizing the air.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an air cleaning device of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing the appearance of the air cleaning device of the present embodiment. The air cleaning device 10 of the present embodiment is a table type, and includes a top plate 20 and a table body 30. The top plate 20 has an opening 21 that is a substantially rectangular through hole. A collector 40 and a fan 50 are sequentially installed in a table main body 30 provided on the lower side of the top plate 20.
[0025]
As shown in FIG. 2, the collector 40 is made of a housing, and cleans air by passing air from the suction opening 41 on the upper surface to the blowout opening 42 (see FIG. 4) on the lower surface. The collector 40 collects dust particles such as cigarette smoke in the air sucked from the suction opening 41 and blows clean air out of the blowout opening 42, and any method, for example, electrostatic type, Alternatively, collection may be performed by a filtration method or both methods.
[0026]
In this embodiment, an electrostatic dust collection method is adopted. That is, a prefilter, an ionizer that is a charging unit, and a collector that is a collection unit are built in the housing of the collector 40 sequentially from the suction opening 41 side.
[0027]
The ionizer and the collector are formed by a combination of a discharge electrode member, a counter electrode member, a non-dust collection electrode member, and a dust collection electrode member. The counter electrode member and the dust collecting electrode member have a volume resistivity of 10 ⁷ It is made of a conductive resin material of Ωcm or less, and the non-dust collecting electrode member has a volume resistivity of 10 ^Ten -10 ¹³ It is preferable to form a semiconductive resin material of Ωcm. In this case, the ionizer is configured by a combination of a discharge electrode member and a counter electrode member, and the collector is configured by a combination of a dust collection electrode member and a non-dust collection electrode member.
[0028]
In the ionizer and collector configured in this way, even if conductive dust is mixed in particles charged by the ionizer, the movement of the charge of the non-dust collecting electrode member is limited by the resistance of the semiconductive resin material. Further, it is possible to prevent the occurrence of sparks between the dust collecting electrode member and the non-dust collecting electrode member.
[0029]
As shown in FIGS. 3 and 4, the collector 40 is detachably installed on the support frame body 60. 3 and 4, only the support frame body 60 is shown, but the support frame body 60 is fixed in the table main body 30.
[0030]
When the collector 40 is installed on the support frame body 60, the suction opening 41 of the collector 40 communicates with the opening 21 of the top plate 20, and the blowout opening 42 is installed on the table body in which the fan 50 is installed. It communicates with 30 lower spaces. When the fan 50 is driven in this state, as shown by an arrow in FIG. Will be put out.
[0031]
As shown in FIG. 5, the support frame body 60 has a support space 61 for supporting the collector 40. As shown in FIGS. 3 and 4, one longitudinal side of the support frame body 60. An insertion port 62 is formed on the side surface of the. The collector 40 can be slid into the support space 61 through the insertion port 62 and the collector 40 can be installed on the support frame 60.
[0032]
A communication space 63 communicating with the support space 61 is formed on the upper surface of the support frame body 60. The communication space 63 communicates with the suction opening 41 of the collector 40 in a state where the collector 40 is inserted into the support space 61. That is, the suction opening 41 of the collector 40 inserted into the support space 61 communicates with the opening 21 of the top plate 20 through the communication space 63. In the communication space 63, a prefilter 64 provided in the suction opening 41 of the collector 40 is provided so as to coincide with the communication space 63 together with the suction opening 41.
[0033]
Similarly, a communication space portion 65 communicating with the support space portion 61 is formed on the lower surface of the support frame body 60. The communication space 65 communicates with the outlet opening 42 of the collector 40 in a state where the collector 40 is inserted into the support space 61. That is, the blowing opening 42 of the collector 40 inserted into the support space 61 communicates with the lower space of the table main body 30 in which the fan 50 is installed via the communication space 65.
[0034]
Here, as shown in FIGS. 5 to 7, in the support frame body 60, the deodorizing chamber 66 is located at the right end of the insertion port 62 so as to be positioned on one side with respect to the collector 40. Is formed. The deodorizing chamber 66 is closed from the upper communication space 63, but is opened to the lower communication space 65. That is, all the walls of the support frame body 60 are removed at the lower communication space portion 65 to form a rectangular suction port 67. In the present embodiment, the suction port 67 corresponds to the opening on the deodorizing chamber side in the present invention.
[0035]
In the support frame body 60, a relay chamber 68 is formed at the left end of the insertion port 62 so as to be positioned on the other side with respect to the collector 40. The relay chamber 68 is open to both the upper communication space 63 and the lower communication space 65. However, the walls of the support frame body 60 are all removed at the lower communication space portion 65 to form a rectangular outlet 69, whereas the wall surface 70 of the upper communication space 63 portion is Only the portion close to the collector 40 is removed, and a rectangular outlet 71 that is longer than the inlet 67 and the outlet 69 is formed. In this embodiment, the air outlet 69 corresponds to the opening on the relay chamber side in the present invention, and the air outlet 71 corresponds to the other opening on the relay chamber side in the present invention.
[0036]
Further, as shown in FIGS. 6 and 7, in the support frame body 60, communication paths 72 and 73 are formed along both longitudinal directions of the upper communication space 63, and the communication paths 72 and 73 are interposed through these communication paths 72 and 73. The deodorizing chamber 66 and the relay chamber 68 are connected.
[0037]
In the deodorizing chamber 66, a deodorizing unit 80 is provided. As shown in FIG. 8, the deodorizing unit 80 sandwiches two straight tube light sources 81 arranged in parallel with each other vertically by honeycomb-structured photocatalytic filter elements 82 and 83 having a large number of through holes in the thickness direction. It is configured. The photocatalytic filter elements 82 and 83 are respectively installed on plates 84 and 85 that separate the deodorizing chamber 66 from above and below. A light source 81 is also installed on any of the plates 84 and 85.
[0038]
The deodorizing chamber 66 is provided with a deodorizing fan 90 below the deodorizing unit 80. The deodorizing fan 90 is installed on a plate 91 that vertically separates the deodorizing chamber 66.
[0039]
The plates 84 and 85 on which the deodorizing unit 80 is installed and the plate 91 on which the deodorizing fan 90 is installed are desirably removable from the deodorizing chamber 66 for maintenance of the light source 81 and the deodorizing fan 90. . In this embodiment, as shown in FIGS. 3 and 4, a lid 74 is provided on the support frame body 60, and the lids 74 are removed so that the plates 84 and 85 and the plate 91 can be slidably attached and detached.
[0040]
Here, the deodorizing unit 80 and the deodorizing fan 90 will be described in detail. The photocatalytic filter elements 82 and 83 used in the deodorizing unit 80 are 20 cells / (inch). ² In other words, the photocatalyst is supported. The sizes of the photocatalytic filter elements 82 and 83 are 188 × 48 × 10 (thickness) mm, respectively.
[0041]
The two straight tube light sources 81 are hot cathode fluorescent lamps having a lamp power of 6 W and a main wavelength of 352 nm, and have a diameter of 15.5 × 210 mm (the entire length including the base).
[0042]
In the deodorizing unit 80 using the photocatalyst as described above, it is necessary to dispose the photocatalyst excitation light so as to be uniformly irradiated over each surface direction of the photocatalytic filter elements 82 and 83. In the deodorizing unit 80 of the present embodiment, the light source 81 is horizontally disposed between the upper and lower photocatalytic filter elements 82 and 83, and the distance from the central axis of each light source 81 to the light source side surface of the photocatalytic filter elements 82 and 83. It is desirable to keep the value below a certain level. This is because the intensity of ultraviolet light that excites the photocatalyst becomes weaker as it is away from the light source. Therefore, it is desirable to dispose the photocatalytic filter elements 82 and 83 within a range of a certain distance within which ultraviolet light having a necessary intensity for exciting the photocatalyst can reach. Further, the longitudinal dimensions of the photocatalytic filter elements 82 and 83 are made to coincide with the dimensions of the effective irradiation area excluding the base of the light source 81.
[0043]
In order to effectively use the photocatalyst carried on the photocatalyst filter elements 82 and 83, the wind speed passing through the suction side photocatalyst filter element 83 and the wind speed passing through the blowout side photocatalyst filter element 82 are respectively in the plane direction. It is desirable to make it uniform. Therefore, a non-woven fabric that gives a predetermined pressure loss is provided on the surface of the photocatalyst filter element 82 on the outlet side. As the nonwoven fabric, a nonwoven fabric that gives a pressure loss of 0.2 Pa at 0.1 m / s is used.
[0044]
In this embodiment, the case where a photocatalyst is used is described, but other methods such as an adsorption deodorization method such as activated carbon or an ozone deodorization method may be used. However, it is most desirable to use a photocatalyst in consideration of performance, safety, maintainability, and associated costs. In addition, the size and number of filter elements used, the performance of light sources, and the number of light sources used can be handled relatively easily by setting them appropriately according to requirements such as the size of the air purifier on which the deodorizing device is mounted. The photocatalytic method is also desirable.
[0045]
The deodorizing fan 90 generates a flow of air from the bottom to the top in the deodorizing chamber 66, and uses a fan motor with a rated processing air volume of 120 liters / minute when the static pressure is 2.5 Pa. In the embodiment, about 300 liters / minute of air is circulated. For reference, the processing air volume of the air cleaning device itself (processing air volume by the fan 50) is about 15000 liters / minute.
[0046]
Next, operation | movement of the air purifying apparatus 10 of this Embodiment is demonstrated. The collection operation (air cleaning operation) is as described above, and the fan 50 is driven to collect dust-containing air from the communication space 63 of the support frame body 60 as shown in FIGS. Then, the air is sucked into the suction opening 41 of the container 40 (arrow X in the figure), and clean air is blown out from the blowout opening 42 to the communication space 65 (arrow Y in the figure). In addition, although the suction inlet 67 and the blower outlets 69 and 71 are opening in the communication space parts 63 and 65, since it is opening to the side of the flow direction of the air at the time of collection operation, these suction inlets 67 and blower are also opened. Air does not substantially flow into the outlets 69 and 71. As a reference, when the present inventors compared the collection efficiency of the air purification device in which the suction port 67 and the air outlets 69 and 71 are closed with the air purification device of the present embodiment, the same collection efficiency is obtained. It has been.
[0047]
When the collection operation is stopped (the fan 50 in the table body 30 is stopped) and the deodorizing operation is performed, the deodorizing fan 90 is driven. When the deodorizing fan 90 is driven, as shown in FIGS. 6, 7, and 9, the air in the deodorizing chamber 66 starts to flow from the lower side to the upper side (arrow K in the figure). It is led to the relay chamber 68 via (arrow L in the figure).
[0048]
And the air of the relay chamber 68 blows off from the lower blower outlet 69, and is sucked into the suction port 67 of the deodorizing chamber 66 which opposes. Therefore, an air shutter flow is generated along the lower surface of the collector 40 in which the blowout opening 42 is formed (arrow M in the figure). Due to this air shutter flow, the off-flavor emitted from the tar or the like of the tobacco smoke deposited on the collector of the collector 40 is carried to the deodorizing chamber 66.
[0049]
Further, part of the air in the relay chamber 68 blows out from the upper air outlet 71 and flows out along the upper surface of the collector 40 in which the suction opening 41 is formed. However, there is no suction port opposite to the air outlet 71, and the air flowing along the upper surface of the collector 40 passes through the collector 40 and joins the air shutter flow due to the entrainment phenomenon of the air shutter flow. (Arrow N in the figure). Due to this passing flow, the off-flavor emitted from the collector of the collector 40, in particular, the tar content of tobacco smoke deposited and deposited inside the collector 40 is efficiently carried to the deodorizing chamber 66.
[0050]
The air sucked into the deodorizing chamber 66 as described above flows from the lower side to the upper side by the deodorizing fan 90 and passes through the deodorizing unit 80. At this time, deodorization using a photocatalyst is performed by the deodorization unit 80, and the deodorized air is guided from the deodorization chamber 66 to the relay chamber 68 via the communication paths 72 and 73 (arrows K and L in the figure). ).
[0051]
As described above, in the present embodiment, when the operation of the air purification apparatus is stopped, the generation of a strange odor at the start of the operation of the air purification apparatus is performed by performing a deodorization operation in which air is circulated to perform deodorization using a photocatalyst. Can be effectively prevented.
[0052]
Moreover, in the present embodiment, the flow path during deodorization operation (arrows K to M in FIGS. 6, 7, and 9) intersects the flow path during collection operation (arrows X and Y in FIGS. 3 to 5). To make it different. As a result, the dust-containing air does not pass through the photocatalytic filter elements 82 and 83 during the collection operation (= normal operation), and the resulting photocatalytic filter elements 82 and 83 are contaminated, that is, the deodorizing performance of the filter elements is reduced. Since the deodorizing air is operated so as to circulate many times in the support frame 60 built in the table main body 30, the deodorizing efficiency is improved, and the air containing a strange odor is removed during the deodorizing operation. There is no leakage outside the main unit. In this case, for example, it is conceivable to perform the deodorizing operation by sealing the collector 40 using a mechanical shutter or the like. However, in this embodiment, such a mechanism is not necessary, and the number of parts and the cost are suppressed. However, effective deodorizing operation can be performed.
[0053]
In addition, since a part of the air flow during the deodorizing operation is allowed to pass through the collector 40 (arrow N in FIGS. 6, 7, and 9), the tobacco smoke that has adhered and accumulated inside the collector 40 Odor generation can be effectively prevented at the start of operation after being left for a long time due to tar or the like.
[0054]
Here, the air outlet 71 on the relay chamber 68 side will be described in detail. When this blower outlet 71 is formed so as to remove all the wall 70 of the support frame body 60 in the same manner as the blower outlet 69, the amount of air flowing out from this blower outlet 71 increases and does not pass through the collector 40. Something will diffuse as it is. On the other hand, when the air outlet 71 is not formed and is blocked by the wall 70 of the support frame body, the off-flavor generated due to tar or the like adhering to the inside of the collector 40 cannot be transferred to the deodorizing chamber 66 effectively. End up.
[0055]
Therefore, as described in the present embodiment, the opening area of the air outlet 71 is made smaller than the opening area of the air outlet 69 and the suction opening 67, and the amount of air flowing out along the upper surface of the collector 40 is reduced. As a result, almost all of the air flowing out from the outlet 71 can be passed through the collector 40, eliminating the diffusion and effectively deodorizing the off-flavors generated by the tar and the like deposited and accumulated inside the collector 40. It can be transferred to the chamber 66.
[0056]
The opening area of the air outlet 71 and the opening area of the air outlet 69 may be appropriately determined according to other conditions, but in this embodiment, the ratio of the opening areas is set to about 1: 5. ing. What is important in setting the openings of the suction port 67 and the outlets 69 and 71 is the opening width of the suction port 67 and the outlets 69 and 71 (the dimensions in the insertion direction of the collector 40) and the collector 40. That is, the widths of the suction opening 41 and the blowout opening 42 (same dimension in the insertion direction of the collector 40) are matched. By setting in this way, the air flowing out from the outlet 71 passes through the entire inside of the collector 40 due to a synergistic effect with the setting of the opening area ratio described above, and the air blown out from the outlet 69 is changed to the outlet opening 42. An air shutter flow can be generated along the entire lower surface of the collector 40 in which the is formed, and the shutter effect can be improved.
[0057]
Note that switches for starting and stopping the collection operation and deodorizing operation may be provided separately, but since the deodorizing operation is performed when the collection operation is stopped, it is linked to the start and stop of the collection operation. The deodorizing operation may be stopped and started. In addition, instead of manually starting and stopping the operation, for example, a human sensor is provided in the air cleaning device 10 to normally perform the deodorizing operation, and the deodorizing operation is stopped only when the sensor reacts. You may make it start a collection driving | operation.
[0058]
Further, the light source 81 of the deodorizing unit 80 may be shortened if it is repeatedly turned on / off every time the deodorizing / collecting operation is switched. In this case, the light source 81 may be always turned on. Moreover, by always lighting the light source 81, a photocatalyst will be excited also at the time of a collection operation, and the deodorizing effect at the time of a deodorizing operation being started will improve.
[0059]
(Test example)
Hereinafter, the test regarding the air purifying apparatus demonstrated by the said embodiment is demonstrated. FIG. 10 is a diagram showing an outline of the test. As shown in FIG. ^Three After collecting cigarette smoke generated by spontaneous combustion of 300 cigarettes in a chamber in about half a day, 1 m ^Three It moved to the chamber and performed the deodorizing operation for 10 hours. Then, the collection operation was performed for 1 minute in the chamber, and the odor concentration in the chamber was measured. This test was repeated several times to measure the odor concentration in the chamber. The odor concentration was measured by the three-point comparative odor bag method defined in the Odor Control Law.
[0060]
For comparison, a similar test was performed on the same type of air purifier except that the deodorizing operation was not performed. That is, 4m by the air purifier ^Three After collecting cigarette smoke generated by spontaneous combustion of 300 cigarettes in a chamber in about half a day, 1 m ^Three It moved to the chamber and left to stand naturally for 10 hours without performing deodorizing operation. Then, the collection operation was performed for 1 minute in the chamber, and the odor concentration in the chamber was measured. This test was repeated several times to measure the odor concentration.
[0061]
FIG. 11 shows the results of the test. In the air purifying apparatus that performed the deodorizing operation, test results (odor) of 1 time (total number of collected cigarettes 300), 5 times (total number of collected cigarettes 1500), and 9th time (total number of collected cigarettes 2700) Concentration). Moreover, in the air purifier which did not perform the deodorizing operation, the first test (total number of collected cigarettes 300), the second (total number of collected cigarettes 600), and the third test (total number of collected cigarettes 900) The result (odor concentration) was obtained.
[0062]
As shown by the dotted line in the figure, it was found that the odor concentration was high from the first time in the air cleaning device that was not deodorized, and the odor concentration increased rapidly as it was repeated. On the other hand, as shown by the solid line in the figure, the odor concentration is low from the first time in the air purification apparatus that has been deodorized, and the odor concentration is low even if the total number of collected tobacco is increased by repeating the test. It turns out that it rises only slowly.
[0063]
Also from this result, it was revealed that deodorization was effectively performed when the first operation was started after being left for a long time, in this test, after being left for 10 hours.
[0064]
(Other embodiments)
In addition to those described in the above embodiment, the ones shown in FIGS. For example, what is shown in FIG. 12 is configured to generate an air shutter flow on both the upper and lower surfaces of the collector 40.
[0065]
Although air shutters may be generated on the upper and lower surfaces of the collector 40 in this way, pressure loss occurs due to the suction port to the deodorizing chamber 66 and the relay chamber 68, the deodorizing unit 80, etc. In the figure, the air shutter flow on the upper surface side of the collector 40 is likely to be disturbed.
[0066]
Therefore, as shown in FIG. 13, the deodorizing fan 90 is installed not only in the deodorizing chamber 66 but also in the relay chamber 68. Further, as shown in FIG. 14, the deodorizing fan 90 and the deodorizing unit 80 are installed not only in the deodorizing chamber 66 but also in the relay chamber 68. By installing an upper air shutter fan and a lower air shutter fan in this way, and by making the pressure loss conditions the same for both air shutter flows, the cost increases. Can be prevented.
[0067]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, by performing the deodorizing operation using the photocatalyst when the operation of the air purifier is stopped, it is possible to effectively prevent the generation of a strange odor at the start of the operation of the air purifier. In addition, during the deodorizing operation, an air flow different from that during the collecting operation, that is, an air flow along the suction surface and the blowing surface of the collector is generated, so that air containing a different odor does not leak to the outside.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic perspective view showing an external appearance of an air cleaning device 10 of the present embodiment.
FIG. 2 is a schematic perspective view of a collector 40. FIG.
FIG. 3 is a schematic perspective view of a support frame body 60 that supports the collector 40 as viewed from above.
FIG. 4 is a schematic perspective view of a support frame body 60 that supports the collector 40 as viewed from below.
5 is a diagram schematically showing a cross section taken along line AA in FIG. 3;
FIG. 6 is a schematic perspective view of the support frame body 60 that supports the collector 40 as viewed from above.
FIG. 7 is a schematic perspective view of a support frame body 60 that supports the collector 40 as viewed from below.
8 is a diagram for explaining a deodorizing unit 80. FIG.
9 is a diagram showing an outline of a cross section taken along line BB in FIG. 6. FIG.
FIG. 10 is a diagram for explaining an outline of a test.
FIG. 11 is a diagram showing test results.
FIG. 12 is a diagram showing another embodiment.
FIG. 13 is a diagram showing another embodiment.
FIG. 14 is a diagram showing another embodiment.
[Explanation of symbols]
10 Air purifier
20 Top plate
30 Table body
40 collector
41 Suction opening
42 Outlet opening
50 fans
60 Support frame
61 Support space
62 insertion slot
63 Communication space
64 prefilter
65 Communication space
66 Deodorizing chamber
67 Suction port
68 Relay room
69 Air outlet
70 walls
71 Air outlet
72, 73 communication path
74 lid
80 Deodorizing unit
81 light source
82, 83 Photocatalytic filter element
84, 85, 91 plates
90 Deodorizing fan

Claims

A collector that collects airborne particles is provided.At the time of air cleaning operation, air is sucked from the suction surface of the collector, and after the airborne particles are collected by the collector, An air purifier that blows out clean air from the outlet surface of the collector,
A fan that generates an air flow that is substantially parallel to at least one of the suction surface and the discharge surface of the collector during the deodorizing operation performed when the air purification operation is stopped;
An air cleaning apparatus comprising: a deodorizing means for deodorizing air that is adapted to run along at least one of the suction surface and the blow-out surface of the collector.

A deodorizing chamber located on one side with respect to the collector;
A relay chamber located on the other side of the collector;
An opening on the relay chamber side provided in the relay chamber;
Provided in the deodorizing chamber, and provided with an opening on the deodorizing chamber side opposed to the opening on the relay chamber side,
By the fan, between the opening on the relay chamber side and the opening on the deodorizing chamber side so as to be substantially parallel to at least one of the suction surface and the blowing surface of the collector. The air purifier according to claim 1, wherein the air flow is generated.

3. The relay chamber-side opening and the deodorizing chamber-side opening are provided one by one, and a communication path that connects the deodorizing chamber and the relay chamber is provided. Air purification equipment.

The relay chamber is provided with another opening on the relay chamber side on a surface side different from the surface side on which the opening on the relay chamber side is positioned among the suction surface and the blowout surface of the collector. The air purifier according to claim 3, wherein

The air purifier according to claim 4, wherein an opening area of the other opening on the relay chamber side is smaller than an opening area of the opening on the relay chamber side.

The air cleaning device according to claim 3, wherein the relay chamber, the deodorizing chamber, and the communication path are formed in a support frame that supports the collector.

The air purifier according to claim 3, wherein air is caused to flow in one direction of a space including the relay chamber, the deodorizing chamber, and the communication path by the fan.

The air purifier according to claim 2, wherein the deodorizing chamber is provided with a photocatalytic filter element and a light source for irradiating the photocatalytic excitation light to the photocatalytic filter element as the deodorizing means.