JP3749117B2 - ソファー用テーブル - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はソファーに座った状態で使用するのに好適なテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
応接セットはソファーとテーブルがセットになっているが、テーブルは高さの低いものとなっている。
したがってソファーに座った状態では座者の膝を天板の下に入れることはできず、テーブルでのデスクワークは姿勢が前かがみとなり、長時間の仕事では疲れたり腰を傷める等、人間工学的に好ましくない。
【0003】
それなら別室等の事務用デスクで仕事すればよいわけであるが、わざわざ事務用デスクで仕事することはいかにも煩わしく、テレビを見ながらリラックスして仕事しているときには席を移るのが億劫であることが多い。
【0004】
【目的】
本発明は、ソファーに座りながら疲れたり腰を傷めたりすることなく、デスクワークを楽にできる人間工学的に優れたソファー用テーブルを提供できるようにした。
【0005】
【本発明の構成】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るソファー用テーブルは、天板を支持し、左右の天板受部に続いて形成された左右の脚の下端部に、ソファーの座部下面と床面との間の隙間に入り込める高さの板状にして、下面に低摩擦シートを直接貼り付けた足部を前記脚からそれぞれ前方へ延びるように設け、かつ前記天板の高さがソファーの座者の膝が入り込める高さにしてあって、前記天板受部と足部との間に、長さ調節可能な補強ロッドを設けてなるものとしてある。
【0006】
また、本発明の請求項2に係るソファー用テーブルは、前記脚が長さ調節可能であって、天板の高さを調節することができるように構成したものとしてある。
【0007】
さらに、本発明の請求項3に係るソファー用テーブルは、前記補強ロッドを、上下端部に先端が円錐状をなすキャップを備え、下端部のキャップは前記足部の上面に設けた凹部に、上端部のキャップは前記天板受部にあけた孔に嵌めて取り付けるようにした構成のものとしてある。
【0008】
【実施例】
以下、本発明に係るソファー用テーブルの実施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
天板1を支承する左右2本の脚体2、2は、それぞれ天板1の下面に取り付けられた天板受部3と、この天板受部の後端から下方に垂下する脚4と、この脚の下端から前方(座者側)に延びる足部5よりなり、脚4は上脚部4aと下脚部4bに分割されていて、上脚部4aと下脚部4b間は中継部材6で接続されている。
【0009】
前記天板受部3と上脚部4a及び足部5と下脚部4bは例えば厚さ10mm、幅5cm程度のアルミニウム板を折り曲げ加工してなるL字状の板材でそれぞれ構成されていて、足部5の厚さ(高さ)をソファーの座部下面と床面との間の隙間に入れ込むことができるようにしてある。
また、脚4の長さは、天板の高さがソファーの座者の膝が入り込める高さとなるようにしてあって、例えば50〜60cmとしてある。
【0010】
前記中継部材6は、図3に示されるように上下の脚部4a、4bの厚さとほぼ同じ深さの溝6aを上下方向に有し、この溝内に複数個の雌ねじ筒7、7を上下方向に等間隔で、例えば7個の雌ねじ筒を5cm間隔で埋設したものとしてある。
【0011】
前記下脚部4bはこの下脚部の上端部寄りに上下にあけたねじ孔8、8に挿通した皿頭ねじ9、9を中継部材6の下側の雌ねじ筒7、7に螺合させることによって中継部材にねじ止めされている。
【0012】
また、上脚部4aには上下方向に複数個のねじ孔10、10が等間隔に、例えば7個のねじ孔が2.5cm間隔であけられていて、前記中継部材6の雌ねじ筒7、7がいずれかのねじ孔を連通するように上脚部と中継部材との相対位置を合わせ、雌ねじ筒に連通するねじ孔から皿頭ねじ9、9を挿通して雌ねじ筒に螺合させ、上脚部4aと中継部材とをねじ止めしてある。
【0013】
なお、上脚部4aの上下のねじ孔10、10間にはねじ9のねじ部の径よりも若干幅の大なるスリット11を形成してあって、全てのねじを取り外さなくてもねじを途中まで緩めて上脚部4aを上下にずらすだけで、脚4の長さを容易に調節することができる。
【0014】
図3に示される具体例の場合では、上脚部4aを固定している最も下位のねじ9を取り外すとともに残り3つのねじを頭部がねじ孔から突出するまで緩めることにより、上脚部をねじ孔1つ分の2.5cmあるいはねじ孔2つ分の5cm上方へ移動させる、すなわち天板1の高さを2.5cmあるいは5cm上昇させることができ、上脚部を下方へ移動させて天板の高さを下げることも同様に行なうことができる。
【0015】
また、図4に示されるように天板1にも天板受部3の厚さとほぼ同じ程度の深さの溝1aが前後方向に形成されていて、前述した中継部材6と同様に溝1a内に複数の雌ねじ筒7、7が前後方向に等間隔で埋設されており、天板受部3の前後方向に等間隔であけたねじ孔12、12に挿通された皿頭ねじ9、9を雌ねじ筒に螺合することにより天板1を天板受部3にねじ止めしてあり、天板受部3のねじ孔12、12間も前述した上脚部4aのねじ孔と同様にスリット13を形成してあって、ねじを緩めることによって天板の取り付け位置を前後方向に調節できるようになっている。
【0016】
なお、上述した各ねじ孔8、10、12はいずれも皿頭ねじ9、9の頭部を収容できるテーパー状に形成されていて、ねじの頭部がねじ孔から突出しないようにしてある。
【0017】
前記脚体2、2の各足部5と天板受部3との間には、長さ調節可能な補強ロッド14を取り付けてあり、また、左右の足部5、5間には補強板15を取り付けてあって、天板1への荷重や脚体2、2へのねじれに対して充分な強度が得られるようにしてある。
【0018】
前記補強ロッド14は、例えば図5に示されるように下部筒16内に下部が挿入された上部筒17の突出量を調節できる構造のものとしてあって、具体的には下部筒16内に立設されたねじ棒16aに上部筒17の下端に固定したナット17aが螺合し、上部筒17を下部筒16に対して正逆回動させることによって長さを調節できるようになっており、前述した中継部材6における脚の長さ調節を行なう際に、脚の長さに合わせてこの補強ロッドの長さも調節する。
【0019】
この補強ロッド14の上下端部にはそれぞれ先端が円錐状のキャップ14b、14aを取り付けてあり、下端のキャップ14aの先端は足部5の上面に形成した凹部18に、上端のキャップ14bの先端は天板受部3の前記ねじ孔11、11のうち、ねじ止めされていない部分にそれぞれ嵌められて横ずれを防止してある。
【0020】
前記足部5、5の下面には、例えばテトラフルオロエチレン樹脂等の表面摩擦係数の小なる材質よりなる厚さ1mm程度の低摩擦シート19、19を貼り付けてあり、テーブルを持ち上げることなく床面上を任意の方向に滑らせて移動できるようにしてある。
【0021】
上述のように構成された本発明のソファー用テーブルは図6に示されるように、ソファー20の座部下面20aと床面21間に足部5を入れ込むことができ、しかも天板の高さを座者の脚を下に入れることができる高さに調節することができるので、ソファー20に座者22が深く座った状態で天板1を手前に引き寄せて使用することができ、前かがみ等の不自然な姿勢を取ることなく、同図6に示した使用例のように天板1上に載せたパソコン23の操作等の天板上での作業をリラックスした状態で行なうことができる。
【0022】
また、上述した構成の本発明のソファー用テーブルは天板の前後位置も調節できるので、座者の体格やソファーの高さに合わせて天板を最も使い易い前後位置に設定することもできる。
【0023】
図7、8は本発明のソファー用テーブルに、さらに足載せ台24を取り付けた例を示しており、この足載せ台24は横桁材25の中央上面にクッション26がねじ27、27で固定され、横桁材の左右端部を前記中継部材6前面に取り付けられている上下の脚部4a、4b間に着脱可能に取り付けてある。
【0024】
具体的には、横桁材25の左右端部を中継部材6の上下の脚部4a、4b間にに前後方向にあけたねじ孔28、28を通して前記中継部材5の上下の脚部間にある雌ねじ筒6、6へねじ29、29を螺合して取り付けてある。
【0025】
上述のように脚4、4間に足載せ台24を取り付けることにより、座者22がさらにリラックスした姿勢でテーブルを使用することができるとともに、足載せ台24が脚4、4間の補強材としても機能し、テーブルの強度がより大となるというメリットもある。
【0026】
上述した実施例においては、脚体2を厚さ10mm程度の板材で構成してあるが、足部の高さをソファーの座部下面と床面との間に入り込むことができる高さにすればよい
【0027】
【発明の効果】
本発明に係るソファー用テーブルによれば、天板を支持する脚の下端から前方へ延びる足部が、ソファーの座部下面と床面との間の隙間に入れ込むことのできる高さとしてあり、かつ天板の高さをソファーの座者の膝が入り込める高さとしてある。
【0028】
したがって座者は天板を手前に引き寄せて使用することができ、従来のソファー用テーブルのように前かがみの不自然な姿勢を強いられることなく、ソファーに深く座ってリラックスした状態でテーブルを使用することができ、ソファーに座りながらでも疲れたり腰を傷めたりすることなく楽にデスクワークをすることができる。
【0029】
また、天板の高さおよび前後位置を座者の体格やソファーのサイズに合わせて自在に調節することもできるので、座者はよりリラックスした自然な状態でテーブルを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るソファー用テーブルの実施例を示す斜視図。
【図2】本発明に係るソファー用テーブルの実施例を示す縦断側面図。
【図3】脚の要部拡大縦断側面図。
【図4】天板取付部の拡大断側面図。
【図5】補強用ロッドの縦断面図。
【図6】本発明に係るソファー用テーブルの使用状態を示す側面図。
【図7】本発明に係るソファー用テーブルの他の実施例を示す斜視図。
【図8】図7のA−A線矢視平面図。
【符号の説明】
1 天板 2 脚体
3 天板受部 4 脚
5 足部 6 中継部材
7 雌ねじ筒 8 ねじ孔
9 ねじ 10 ねじ孔
11 スリット 12 ねじ孔
13 スリット 14 補強ロッド
15 補強板 16 下部筒
17 上部筒 18 凹部
19 低摩擦シート 20 ソファー
21 床面 22 座者
23 パソコン 24 足載せ台
25 横桁材 26 クッション
27 ねじ 28 ねじ孔
29 ねじ

Claims (3)

  1. 天板を支持し、左右の天板受部に続いて形成された左右の脚の下端部に、ソファーの座部下面と床面との間の隙間に入り込める高さの板状にして、下面に低摩擦シートを直接貼り付けた足部を前記脚からそれぞれ前方へ延びるように設け、かつ前記天板の高さがソファーの座者の膝が入り込める高さにしてあって、前記天板受部と足部との間に、長さ調節可能な補強ロッドを設けてなるソファー用テーブル。
  2. 前記脚が長さ調節可能であって、天板の高さを調節することができるように構成してなる請求項1に記載のソファー用テーブル。
  3. 前記補強ロッドは、上下端部に先端が円錐状をなすキャップを備え、下端部のキャップは前記足部の上面に設けた凹部に、上端部のキャップは前記天板受部にあけた孔に嵌めて取り付けるように構成してなる請求項1に記載のソファー用テーブル。
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