JP3748678B2 - Magnetic resonance imaging device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気共鳴信号収集方法および磁気共鳴撮像装置に関し、特に、1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づき、1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を収集する磁気共鳴信号収集方法、および、そのようにして収集した磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する磁気共鳴撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づき、1スライス(slice) の断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を収集する方法の一例として、シングルショット・ファーストスピンエコー(single shot fast spin echo)法が知られている。これは、90°パルス(pulse) による励起の1回当たり、複数回の180°パルスおよびフェーズエンコード(phase encode)勾配磁場の印加によって、1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を収集するようにしたものである。
【0003】
静磁場強度が例えば0.5T以下の中低磁場においてシングルショット・ファーストスピンエコー法を実行するとき、SNR(signal-to-noise ratio) の良いスピンエコー信号の収集を行うために、1スライス当たりシングルショット・ファーストスピンエコー法のパルスシーケンス(pulse sequence)を複数回繰り返して実行し、得られた複数セット(set) の信号を平均化することが行われる。パルスシーケンスの繰り返し回数をNEX(number of excitation)と呼ぶ。通常、NEXは2ないし3程度に選ばれる。
【0004】
その際、パルスシーケンスの繰り返しは、スピンの縦緩和の待ち時間を含む所定の繰り返し時間TRで行われる。待ち時間は、縦緩和時間T1が1800mS程度のスピンが十分に緩和する時間、例えば10秒程度に設定される。シングルショット・ファーストスピンエコー法のパルスシーケンスを1回実行するのに1秒かかるとすると、繰り返し時間TRは例えば11秒と設定される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スキャン(scan)の所要時間は、繰り返し時間TRのNEX倍となる。繰り返し時間TRが11秒の場合、NEXを2とすると、スキャン時間は22秒となる。すなわち、スキャン開始後22秒経たないとスキャンシーケンスが終了せず、撮像装置は次のステップ(step)に移行できない。
【0006】
このため、例えば2NEX目のパルスシーケンスを1秒で終えた段階で信号収集が完結するようなスキャンでは、それに続く10秒の待ち時間は無駄な時間となる。
【0007】
本発明は上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、無駄な時間なしにSNRの良い磁気共鳴信号を収集する磁気共鳴信号収集方法および磁気共鳴撮像装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記の課題を解決する第1の本発明は、1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づいて収集する磁気共鳴信号収集方法であって、前記磁気共鳴信号の収集を1スライス当たり所定の繰り返し時間で複数回繰り返し、前記繰り返しの最終回に相当する磁気共鳴信号を収集した後は直ちに信号収集シーケンスを終了する、ことを特徴とする。
【0009】
(2)上記の課題を解決する第2の本発明は、被検体を収容する空間に静磁場を形成する静磁場形成手段と、前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記空間に高周波磁場を形成する高周波磁場形成手段と、前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、前記勾配磁場形成手段、前記高周波磁場形成手段および前記測定手段を制御することにより、1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づき1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を収集するスキャンシーケンスを1スライス当たり所定の繰り返し時間で複数回繰り返すとともに、前記繰り返しの最終回に相当する磁気共鳴信号を収集した後は直ちに前記スキャンシーケンスを終了する制御手段と、前記測定手段が測定した前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段と、を具備することを特徴とする。
【0010】
(作用)
本発明では、磁気共鳴信号の収集を1スライス当たり所定の繰り返し時間で複数回繰り返すとき、繰り返しの最終回に相当する磁気共鳴信号を収集した後は直ちにスキャンシーケンスを終了する。これにより、繰り返し時間の残り時間がスキャン時間から除外され、スキャン時間が短縮される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
図1に磁気共鳴撮像装置のブロック(block) 図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。本装置の構成によって本発明の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の動作によって本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0013】
(構成)
本装置の構成を説明する。図1に示すように、概ね円筒形を成す静磁場発生部2がその内部空間に均一な静磁場を形成するようになっている。静磁場発生部2は、本発明における静磁場形成手段の実施の形態の一例である。
【0014】
静磁場発生部2の内部には、概ね円筒形を成す勾配コイル(coil)部4とボデイコイル(body coil) 部6が中心軸を共有して配置されている。ボデイコイル部6の内部空間に、被検体8が図示しない搬入手段によって搬入されている。
【0015】
勾配コイル部4には勾配駆動部10が接続されている。勾配コイル部4および勾配駆動部10は、本発明における勾配磁場磁場形成手段の実施の形態の一例である。勾配駆動部10は勾配コイル部4に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるようになっている。発生する勾配磁場は、スライス勾配磁場、リードアウト(read out)勾配磁場およびフェーズエンコード勾配磁場の3種である。
【0016】
ボデイコイル部6には送信部12が接続されている。ボデイコイル部6および送信部12は、本発明における高周波磁場磁場形成手段の実施の形態の一例である。送信部12はボデイコイル部6に駆動信号(RF(radio freqency)パルス)を与えてRF磁場を発生させ、それによって、被検体8の体内のスピンを励起するようになっている。
【0017】
励起されたスピンが発生する磁気共鳴信号がボデイコイル部6によって検出されるようになっている。ボデイコイル部6には受信部14が接続されている。受信部14はボデイコイル部6が検出した信号を受信するようになっている。
【0018】
受信部14にはアナログ・ディジタル(analog-to-digital) 変換部16が接続されている。ボデイコイル部6、受信部14およびアナログ・ディジタル変換部16は、本発明における測定手段の実施の形態の一例である。アナログ・ディジタル変換部16は受信部14の出力信号をディジタル信号に変換するようになっている。アナログ・ディジタル変換部16はコンピュータ(computer)18に接続されている。
【0019】
コンピュータ18はアナログ・ディジタル変換部16からディジタル信号を入力し、図示しないメモリ(memory)に記憶するようになっている。メモリ内にはデータ(data)空間が形成されている。このデータ空間は2次元フーリエ(Fourie)空間を構成する。コンピュータ18は、この2次元フーリエ空間のデータを2次元逆フーリエ変換して被検体8の画像を再構成する。コンピュータ18は、本発明における画像生成手段の実施の形態の一例である。
【0020】
コンピュータ18には制御部20が接続されている。制御部20は、本発明における制御手段の実施の形態の一例である。制御部20には勾配駆動部10、送信部12、受信部14およびアナログ・ディジタル変換部16が接続されている。制御部20は、コンピュータ18から与えられる指令に基づいて勾配駆動部10、送信部12、受信部14およびアナログ・ディジタル変換部16をそれぞれ制御するようになっている。
【0021】
コンピュータ18には表示部22と操作部24が接続されている。表示部22はコンピュータ18から出力される再構成画像を含む各種の情報を表示するようになっている。操作部24は操作者によって操作され、各種の指令や情報等をコンピュータ18に入力するようになっている。
【0022】
(動作)
本装置の動作を説明する。先ずシングルショット・ファーストスピンエコー法について説明する。図2にシングルショット・ファーストスピンエコー法によるパルスシーケンスの一例を示す。
【0023】
図2において、横軸は時間、縦軸は信号強度を示す。また、(a)はRFパルス信号(90°パルスおよび180°パルス)、(b)はスライス勾配磁場信号(スライス勾配)、(c)はリードアウト勾配磁場信号(リードアウト勾配)およびディフェーズ(dephase) 勾配磁場信号(ディフェーズ勾配)、(d)はフェーズエンコード勾配磁場信号(フェーズエンコード勾配)、(e)はスピンエコー信号を示す。
【0024】
RFパルスのシーケンス(a)はボデイコイル部6および送信部12の動作を示す。スライス勾配のシーケンス(b)、リードアウト勾配およびディフェーズ勾配のシーケンス(c)、および、フェーズエンコード勾配のシーケンス(d)は勾配コイル部4および勾配駆動部10の動作を示す。
【0025】
図3にスピンの挙動を概念的に示す。同図において、x’,y’,z’は、回転座標系における互いに垂直な3つの座標軸を示す。以下、図2および図3を用いてシングルショット・ファーストスピンエコー法による動作を説明する。
【0026】
図2に示すように、時刻t1において90°パルスによりスピンの励起が行われる。このとき同時にスライス勾配が印加される。これによって、図3の(a)に示すように、z’方向を向いていたスピンが90°倒れてy’方向を向く。
【0027】
次に、時刻t2においてディフェーズ勾配が所定時間印加される。これによって、図3の(b)に示すようにスピンの位相が分散(ディフェーズ)する。
次に、時刻t3において180°パルス(180°yパルス)によりスピンの反転が行われる。このとき同時にスライス勾配が印加される。これによって、図3の(c)に示すように、スピンがy’軸の回りで180°回転する。
【0028】
次に、時刻t4においてフェーズエンコード勾配が印加されスピンのフェーズエンコードが行われる。また、リードアウト勾配の印加が始まる。リードアウト勾配の印加期間中にスピンの位相変化が継続し、図3の(d)に示すように、分散していた位相が収束する。
【0029】
途中の時刻t5において、リードアウト勾配の積分値がディフェーズ勾配の積分値に等しくなり、図3の(e)に示すように、スピンの位相が揃う。この時点で最初のスピンエコー信号のピーク(peak)が生じる。
【0030】
時刻t5を過ぎると、図3の(f)に示すように、スピンの位相変化の継続により位相が分散してエコー信号は減衰する。
フェーズエンコード勾配の印加後、リードアウト勾配印加期間中にエコー信号の読み出しが行われる。エコー信号の読み出しは、ボデイコイル部6−受信部14−アナログ・ディジタル変換部16−コンピュータ18の系統によって行われる。以下同様である。
【0031】
この期間のスピンエコー信号を、時間軸を拡大して示せば図4のようになる。ただし、スピンエコー信号は正確な波形図ではなく概念図で示す。同図に示すように、スピンエコー信号は読み出し開始時刻t4’からt5にかけて次第に振幅が増加してピークに達し、時刻t5から読み出し終了時刻t6にかけて振幅が減衰する。
【0032】
図2に戻って、スピンエコー信号の読み出しの終了時刻t6において逆極性のフェーズエンコード勾配が印加される。これによって、フェーズエンコード量が0に引き戻される。
【0033】
時刻t7において第2回目の180°パルスが印加され、スピンの再反転が行われる。このときスライス勾配が印加される。なお、スライス勾配の波形の両端のピークは、180°パルス後のFID(free induction decay)信号のスポイル(spoil) とスティミュレーテッドエコー(stimulated echo) 結像のためのキラーパルス(killer pulseI) である。
【0034】
以下、第1回目と同様にフェーズエンコード勾配によるスピンのフェーズエンコードと、リードアウト勾配によるスピンエコー信号の読み出しが行われる。ただし、フェーズエンコード勾配の強度は、第1回目とは相違する。これによってフェーズエンコード量の異なる第2回目のスピンエコー信号が得られる。
【0035】
以下、同様にして、各回の180°パルスおよびスライス勾配、フェーズエンコード勾配、リードアウト勾配の印加により、位相エンコード量の異なるスピンエコー信号が順次得られる。それらスピンエコー信号がコンピュータ18のメモリに収集される。
【0036】
このようなスピンエコー信号の読み出しに伴って、2次元フーリエ空間では所定の軌跡(トラジェクトリ(trajectory))に沿ってデータの収集が進行する。その様子を図5に示す。図5において、kは2次元フーリエ空間である。これはkスペース(k-space) とも呼ばれる。kx,kyは2次元フーリエ空間kにおける互いに直交する2つの座標軸であり、kxが周波数軸(リードアウト軸)、kyが位相軸(フェーズエンコード軸)である。
【0037】
データ収集のトラジェクトリtrjは例えばkx=−100,ky=100の点から始まる。なお、座標の単位は%である。kx=−100は図4に示したスピンエコー信号の左端に相当する。ky=100は最初のスピンエコーエコー信号のフェーズエンコード量である。これは時刻t4におけるフェーズエンコード勾配によって決定される。
【0038】
リードアウト期間中のスピンエコー信号の読み出し(スピンエコーデータの収集)に伴って、トラジェクトリtrjは矢印に沿ってkx=100まで到達する。途中のkx=0の点が時刻t5の時点に相当し、ここでピーク値が収集される。
【0039】
時刻t8における2回目のフェーズエンコードによってトラジェクトリが1ステップ下がり、次のリードアウト期間中に、次のスピンエコーについてのデータ収集が行われ、トラジェクトリtrjは2行目の矢印に沿ってkx=−100からkx=100まで到達する。
【0040】
以下同様に、フェーズエンコードの度に順次ky軸に沿って下方に遷移しながら、kx軸に沿って2次元フーリエ空間kへのデータ収集が行われる。これによって、2次元フーリエ空間k全体を埋めるデータが収集される。
【0041】
あるいは、データの収集をky軸の例えば上半分に相当する、2次元フーリエ空間kの半分を埋めるだけにとどめることが行われる。これは、180°パルスの印加回数を半減しスキャン時間を短縮する点で好ましい。
【0042】
2次元フーリエ空間kのデータに基づいて、コンピュータ18により画像の再構成が行われる。画像再構成は2次元逆フーリエ変換によって行われる。なお、データの収集を2次元フーリエ空間kの半分を埋めるだけにとどめた場合は、2次元フーリエ空間kの半分のデータから画像を再構成する、いわゆるハーフフーリエ(half Fourie) 法が利用される。
【0043】
NEXが2以上の場合は、図2のパルスシーケンスを1スライス当たりNEX回繰り返す。パルスシーケンスの繰り返し時間TRは、例えば縦緩和時間T1が1800mS程度のスピンが99.6%回復するまでの待ち時間10秒を含めて、例えば11秒とされる。
【0044】
スキャンの効率を高めるために、スピンの緩和を待つ間に位置の異なる複数のスライスを順次スキャンする、すなわち、マルチスライススキャン(multi-slice scan)を行う。その場合、図2に示したパルスシーケンスを各スライス毎に実行する。
【0045】
図6に、NEXが2以上のマルチスライススキャンの概念図を示す。同図に示すように、第1スライスから第nスライスまでnスライスのスキャンを順次実行する。1スライス当たりのパルスシーケンスの実行時間はacttrである。acttrは例えば1秒である。
【0046】
第1スライスの第1回目(1NEX)のスキャン後、同スライスの第2回目(2NEX)のスキャン開始までの時間が緩和待ち時間Tとなる。緩和待ち時間Tは、TR−acttrであり、例えば10秒である。
【0047】
スライス数nが少ないときは、図6の(a)に示すように、第nスライスの1NEXのパルスシーケンスは緩和待ち時間Tの途中で終了する。これに対して、スライス数nが多くなると、同図の(b)に示すように、第nスライスの1NEXのパルスシーケンスの終了時点は、緩和待ち時間Tを越えるようになる。
【0048】
次に、マルチNEXでマルチスライススキャンを行う場合の、本装置の動作を説明する。図7に、本装置の動作のフロー(flow)図を示す。この動作は制御部20による制御のもとで行われる。
【0049】
同図に示すように、ステップ700において、NEXの値がmと設定される。ここでは、例えばm=2である。mの値は、スキャン部位に応じて予め用意されている標準値が用いられる。あるいは、操作者がその都度所望の値を設定するようにしても良い。
【0050】
次に、ステップ702において、図示しないカウンタの計数値iを0にリセットする。
次に、ステップ704において、計数値iに1が加算される。計数値iは何回目(NEX)のスキャンであるかを示す。いまは、0に1が加算されたことにより、第1回目すなわち1NEXのスキャンを示している。
【0051】
次に、ステップ706において、第1スライスについてのスキャンを行う。
次に、ステップ708において、第2スライスについてのスキャンを行う。
以下、順次、各スライスについてのスキャンを行い、ステップ720において第nスライス(最後のスライス)のスキャンを行う。
【0052】
次に、ステップ722において、計数値iがmに等しいか否かを判定する。
いま、i=1でありm=2と等しくないのでNoであり、ステップ724に分岐する。
【0053】
次に、ステップ724において、acttr×(n−1)>Tであるか否かを判定する。
この判定は、n−1個のスライスのスキャン時間acttr×(n−1)と緩和待ち時間Tとの大小関係が、図6の(a),(b)のいずれに該当するかを判定するものである。
【0054】
Noの場合は、図6の(a)に該当し、ステップ726に分岐して緩和待ち、すなわち、緩和待ち時間Tが経過するまで待機する。そして、緩和待ち時間Tの経過後にステップ704に戻る。
【0055】
なお、待機期間中にも、例えばスライス勾配のみをパルスシーケンス実行中と同様に発生するようにすると、勾配コイル部4が発生する音響によって、見掛け上装置が作動しているような印象を操作者等に与え、待機状態が装置の停止状態ないし故障状態(ハングアップ(hung up))と誤認されない点で好ましい。
【0056】
Yesの場合は、図6の(b)に該当し、すでに緩和待ち時間Tが経過しているので、緩和待ちすることなくステップ704に戻る。
次に、ステップ704において、計数値iに1が加算されてi=2となる。以下、ステップ706〜720により、第1スライス〜第nスライスについて2NEXのスキャンを順次行う。
【0057】
次に、ステップ722において、i=mであるか否かを判定する。i=2になっているからYesであり、ステップ728に分岐する。
次に、ステップ728において、パルスシーケンスを終了する。これによって、例えば図8の(a)に示すように、2NEXの第nスライス(最後のスライス)のスキャンを終えた時点が緩和待ち時間T内にある場合、緩和待ち時間Tが経過するまで待つことなく直ちにパルスシーケンスを終了する。
【0058】
このように、パルスシーケンスを終了することにより緩和待ちを打ち切り、無駄な待ち時間を排除する。したがって、緩和待ちを打ち切った分だけスキャン時間が短縮される。
【0059】
特に、例えば図8の(b)に示すように、単一のスライスをNEXを2としてスキャンするとき、2NEXにおける緩和待ち時間Tが全部無くなるので、スキャン時間の短縮効果が大きい。すなわち、従来のように緩和待ちの打ち切り行わないとき例えば22秒要していたスキャン時間が12秒に短縮され、ほぼ半減することになる。これは、被検体8を息止めスキャンする場合等には、特に効果的である。
【0060】
次に、ステップ730において、以上のようにして収集されたスピンエコーデータに基づいて各スライスの画像を再構成する。画像再構成に当たっては、予め、各スライスごとに、1NEXのデータと2NEXのデータを平均することにより収集データのSNRを向上させる。
【0061】
次に、ステップ730において、再構成画像を表示部22により可視像として表示する。
以上は、シングルショット・ファーストスピンエコー法を用いる例であるが、磁気共鳴信号収集はシングルショット・ファーストスピンエコー法に限るものではなく、例えば、エコープラナー(echo planer) 法を利用するようにしても良い。その場合、NEXが2以上のスキャンを行うとき、上記と同様にして無駄な時間を無くすことができる。
【0062】
また、静磁場の方向が被検体の体軸に平行な、いわゆる水平磁場方式の磁気共鳴撮像装置の例について説明したが、本発明は、静磁場の方向が被検体の体軸に垂直な、いわゆる垂直磁場方式の磁気共鳴撮像装置で実施することもできる。
【0063】
図9に、垂直磁場方式の磁気共鳴撮像装置のブロック図を示す。同図に示すように、静磁場発生部2がその内部空間に均一な静磁場を形成するようになっている。静磁場発生部2は図示しない例えば永久磁石等の1対の磁気発生器を備えており、それらが間隔を保って上下方向に対向し、その対向空間に静磁場(垂直磁場)を形成している。なお、磁気発生器は永久磁石に限らず、常電導電磁石や超電導電磁石等であって良い。
【0064】
静磁場発生部2には勾配コイル部4,4’および送信コイル部5,5’がそれぞれ設けられ、同様に間隔を保って上下方向に対向している。
送信コイル部5,5’の間の静磁場空間には、概ね円筒形を成すボデイコイル部6が配置されている。ボデイコイル部6の中心軸は静磁場の方向と直交するようになっている。ボデイコイル部6の内部に形成される概ね円柱状の空間に、被検体8が図示しない搬入手段によって搬入されている。被検体8の体軸は静磁場の方向と直交する。
【0065】
勾配コイル部4,4’には勾配駆動部10が接続されている。勾配駆動部10は勾配コイル部4,4’に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させるようになっている。発生する勾配磁場は、スライス勾配磁場、読み出し勾配磁場および位相エンコード勾配磁場の3種である。
【0066】
送信コイル部5,5’には送信部12が接続されている。送信部12は送信コイル部5,5’に駆動信号を与えてRF磁場を発生させ、それによって、被検体8の体内の特定の原子のスピンを励起するようになっている。
【0067】
ボデイコイル部6は、被検体8内の励起されたスピンが発生する磁気共鳴信号を検出するようになっている。ボデイコイル部6には受信部14が接続されている。受信部14はボデイコイル部6が検出した信号を受信するようになっている。
【0068】
以下、図1に示した装置と同様な構成になっている。このような構成によって図1に示した装置と同様な撮像動作が行われる。
【0069】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明では、1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づいて収集するに当たり、磁気共鳴信号の収集を1スライス当たり所定の繰り返し時間で複数回繰り返すとともに、繰り返しの最終回に相当する磁気共鳴信号を収集した後は直ちに信号収集シーケンスを終了するようにしたので、無駄な時間なしにSNRの良い磁気共鳴信号を収集する磁気共鳴信号収集方法および磁気共鳴撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態の一例の装置が実行するパルスシーケンスの一例を示す図である。
【図3】 スピンエコー法を実行したときのスピンの挙動の概念図である。
【図4】 本発明の実施の形態の一例の装置によって読み出されるスピンエコー信号の概念図である。
【図5】 本発明の実施の形態の一例の装置による2次元フーリエ空間へのデータ収集の概念図である。
【図6】 本発明の実施の形態の一例の装置によりマルチNEXでマルチスライススキャンを行う場合の概念図である。
【図7】 本発明の実施の形態の一例の装置の動作のフロー図である。
【図8】 本発明の実施の形態の一例の装置によりNEXを2としてマルチスライススキャンを行う場合の概念図である。
【図9】 垂直磁場方式の磁気共鳴撮像装置のブロック図である。
【符号の説明】
2 静磁場発生部
4,4’ 勾配コイル部
5,6’ 送信コイル部
6 ボデイコイル部
8 被検体
10 勾配駆動部
12 送信部
14 受信部
16 アナログ・ディジタル変換部
18 コンピュータ
20 制御部
22 表示部
24 操作部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a magnetic resonance signal acquisition method and a magnetic resonance imaging apparatus, and more particularly to magnetic resonance that collects a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate a slice of a tomogram based on a magnetic resonance signal generated by one excitation. The present invention relates to a signal acquisition method and a magnetic resonance imaging apparatus that generates an image based on magnetic resonance signals collected in this manner.
[0002]
[Prior art]
As an example of a method of collecting a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate a slice image of a slice based on a magnetic resonance signal generated by one excitation, a single shot fast spin echo (single shot fast spin echo) ) The law is known. This is because a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate one slice of tomographic image by applying a plurality of 180 ° pulses and a phase encode gradient magnetic field per one excitation by 90 ° pulse. Is intended to be collected.
[0003]
In order to collect spin echo signals with a good signal-to-noise ratio (SNR) when the single shot first spin echo method is executed in a low and medium magnetic field with a static magnetic field strength of 0.5T or less, for example, A single shot / first spin echo method pulse sequence is repeatedly executed a plurality of times, and a plurality of sets of signals obtained are averaged. The number of repetitions of the pulse sequence is called NEX (number of excitation). Usually, NEX is selected to be about 2 to 3.
[0004]
At this time, the repetition of the pulse sequence is performed at a predetermined repetition time TR including a waiting time for longitudinal relaxation of the spin. The waiting time is set to a time during which the spin having a longitudinal relaxation time T1 of about 1800 mS is sufficiently relaxed, for example, about 10 seconds. If it takes 1 second to execute the pulse sequence of the single shot first spin echo method once, the repetition time TR is set to 11 seconds, for example.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
The time required for the scan is NEX times the repetition time TR. When the repetition time TR is 11 seconds, if NEX is 2, the scan time is 22 seconds. That is, the scanning sequence is not completed unless 22 seconds have elapsed after the start of scanning, and the imaging apparatus cannot proceed to the next step.
[0006]
For this reason, for example, in a scan in which signal acquisition is completed when the 2NEX pulse sequence is completed in 1 second, the subsequent 10-second waiting time is wasted time.
[0007]
The present invention has been made to solve the above-described problems, and an object of the present invention is to realize a magnetic resonance signal acquisition method and a magnetic resonance imaging apparatus that acquire a magnetic resonance signal having a good SNR without wasting time. is there.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
(1) The first present invention that solves the above-described problem is a magnetic resonance signal collection that collects a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate a tomographic image of one slice based on a magnetic resonance signal generated by one excitation. A method of repeating the acquisition of the magnetic resonance signal a plurality of times at a predetermined repetition time per slice, and ending the signal acquisition sequence immediately after collecting the magnetic resonance signal corresponding to the final round of the repetition. Features.
[0009]
(2) The second aspect of the present invention that solves the above problems includes a static magnetic field forming unit that forms a static magnetic field in a space that accommodates a subject, a gradient magnetic field forming unit that forms a gradient magnetic field in the space, and the space. A high-frequency magnetic field forming means for forming a high-frequency magnetic field at one time, a measuring means for measuring a magnetic resonance signal from the space, a gradient magnetic field forming means, the high-frequency magnetic field forming means, and the measuring means are controlled to perform one excitation. A scan sequence for collecting a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate a tomographic image of one slice based on the magnetic resonance signal generated in
[0010]
(Function)
In the present invention, when the collection of magnetic resonance signals is repeated a plurality of times at a predetermined repetition time per slice, the scan sequence is immediately terminated after collecting the magnetic resonance signals corresponding to the final iteration. Thereby, the remaining time of the repetition time is excluded from the scan time, and the scan time is shortened.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiment.
[0012]
FIG. 1 shows a block diagram of a magnetic resonance imaging apparatus. This apparatus is an example of an embodiment of the present invention. An example of an embodiment relating to the apparatus of the present invention is shown by the configuration of the apparatus. An example of an embodiment related to the method of the present invention is shown by the operation of the present apparatus.
[0013]
(Constitution)
The configuration of this apparatus will be described. As shown in FIG. 1, a substantially cylindrical static
[0014]
A gradient coil (coil) portion 4 and a body coil (body coil) portion 6 each having a substantially cylindrical shape are arranged inside the static magnetic
[0015]
A
[0016]
A
[0017]
A magnetic resonance signal generated by the excited spin is detected by the body coil unit 6. A receiving
[0018]
An analog-to-
[0019]
The
[0020]
A
[0021]
A
[0022]
(Operation)
The operation of this apparatus will be described. First, the single shot first spin echo method will be described. FIG. 2 shows an example of a pulse sequence by the single shot fast spin echo method.
[0023]
In FIG. 2, the horizontal axis represents time, and the vertical axis represents signal intensity. (A) is an RF pulse signal (90 ° pulse and 180 ° pulse), (b) is a slice gradient magnetic field signal (slice gradient), (c) is a readout gradient magnetic field signal (leadout gradient) and dephase ( dephase) Gradient magnetic field signal (dephase gradient), (d) a phase encode gradient magnetic field signal (phase encode gradient), and (e) a spin echo signal.
[0024]
The sequence (a) of the RF pulse shows the operation of the body coil unit 6 and the
[0025]
FIG. 3 conceptually shows the spin behavior. In the figure, x ′, y ′ and z ′ indicate three coordinate axes perpendicular to each other in the rotating coordinate system. Hereinafter, the operation by the single shot first spin echo method will be described with reference to FIGS.
[0026]
As shown in FIG. 2, spin excitation is performed by a 90 ° pulse at time t1. At this time, a slice gradient is simultaneously applied. As a result, as shown in FIG. 3A, the spin directed in the z ′ direction is tilted by 90 ° and directed in the y ′ direction.
[0027]
Next, a dephase gradient is applied for a predetermined time at time t2. As a result, the spin phase is dispersed (dephased) as shown in FIG.
Next, at time t3, spin inversion is performed by a 180 ° pulse (180 ° y pulse). At this time, a slice gradient is simultaneously applied. As a result, as shown in FIG. 3C, the spin rotates 180 ° around the y ′ axis.
[0028]
Next, a phase encode gradient is applied at time t4, and spin phase encode is performed. Also, the application of the readout gradient starts. The spin phase change continues during the application period of the readout gradient, and the dispersed phase converges as shown in FIG.
[0029]
At time t5 in the middle, the integrated value of the readout gradient becomes equal to the integrated value of the dephase gradient, and the spin phases are aligned as shown in FIG. At this point, the peak of the first spin echo signal occurs.
[0030]
After time t5, as shown in (f) of FIG. 3, the phase is dispersed by the continuation of the phase change of the spin, and the echo signal is attenuated.
After applying the phase encode gradient, the echo signal is read out during the readout gradient application period. Reading of the echo signal is performed by the system of body coil unit 6-receiving unit 14-analog / digital converting unit 16-
[0031]
FIG. 4 shows the spin echo signal in this period when the time axis is enlarged. However, the spin echo signal is shown as a conceptual diagram rather than an accurate waveform diagram. As shown in the figure, the amplitude of the spin echo signal gradually increases from the reading start time t4 ′ to t5 and reaches a peak, and the amplitude attenuates from the time t5 to the reading end time t6.
[0032]
Returning to FIG. 2, a phase encode gradient having a reverse polarity is applied at the end time t6 of reading the spin echo signal. As a result, the phase encoding amount is pulled back to zero.
[0033]
At time t7, the second 180 ° pulse is applied, and spin reinversion is performed. At this time, a slice gradient is applied. Note that the peaks at both ends of the waveform of the slice gradient are the FID (free induction decay) signal spoil after 180 ° pulse and stimulated echo (killer pulse I) for imaging. It is.
[0034]
Thereafter, similarly to the first time, the phase encoding of the spin by the phase encoding gradient and the reading of the spin echo signal by the readout gradient are performed. However, the intensity of the phase encode gradient is different from the first. As a result, a second spin echo signal having a different phase encoding amount is obtained.
[0035]
In the same manner, spin echo signals having different phase encoding amounts are sequentially obtained by applying the 180 ° pulse, slice gradient, phase encode gradient, and readout gradient each time. These spin echo signals are collected in the memory of the
[0036]
Accompanying the reading of such a spin echo signal, data collection proceeds along a predetermined trajectory (trajectory) in the two-dimensional Fourier space. This is shown in FIG. In FIG. 5, k is a two-dimensional Fourier space. This is also called k-space. kx and ky are two coordinate axes orthogonal to each other in the two-dimensional Fourier space k, where kx is a frequency axis (lead-out axis) and ky is a phase axis (phase encode axis).
[0037]
The data collection trajectory trj starts from, for example, kx = -100 and ky = 100. The unit of coordinates is%. kx = -100 corresponds to the left end of the spin echo signal shown in FIG. ky = 100 is the phase encoding amount of the first spin echo echo signal. This is determined by the phase encoding gradient at time t4.
[0038]
As the spin echo signal is read during the readout period (collection of spin echo data), the trajectory trj reaches kx = 100 along the arrow. The point of kx = 0 in the middle corresponds to the time t5, and the peak value is collected here.
[0039]
The trajectory is lowered by one step due to the second phase encoding at time t8, and data collection for the next spin echo is performed during the next readout period, and the trajectory trj is kx = −100 along the arrow in the second row. To kx = 100.
[0040]
Similarly, data is collected in the two-dimensional Fourier space k along the kx axis while sequentially transitioning downward along the ky axis at each phase encoding. As a result, data for filling the entire two-dimensional Fourier space k is collected.
[0041]
Alternatively, data collection is performed only by filling a half of the two-dimensional Fourier space k corresponding to, for example, the upper half of the ky axis. This is preferable in that the number of 180 ° pulse applications is halved and the scan time is shortened.
[0042]
An image is reconstructed by the
[0043]
When NEX is 2 or more, the pulse sequence of FIG. 2 is repeated NEX times per slice. The repetition time TR of the pulse sequence is, for example, 11 seconds including a waiting time of 10 seconds until a spin whose longitudinal relaxation time T1 is about 1800 mS recovers 99.6%.
[0044]
In order to increase the scanning efficiency, a plurality of slices with different positions are sequentially scanned while waiting for relaxation of the spin, that is, a multi-slice scan is performed. In that case, the pulse sequence shown in FIG. 2 is executed for each slice.
[0045]
FIG. 6 shows a conceptual diagram of a multi-slice scan with NEX of 2 or more. As shown in the figure, n-slice scans are sequentially executed from the first slice to the n-th slice. The execution time of the pulse sequence per slice is acttr. Acttr is, for example, 1 second.
[0046]
The time from the first scan (1NEX) of the first slice to the start of the second scan (2NEX) of the same slice is the relaxation waiting time T. The relaxation waiting time T is TR-acttr, for example, 10 seconds.
[0047]
When the number of slices n is small, the 1NEX pulse sequence of the nth slice ends in the middle of the relaxation waiting time T, as shown in FIG. On the other hand, when the number of slices n increases, the end point of the 1NEX pulse sequence of the nth slice exceeds the relaxation waiting time T as shown in FIG.
[0048]
Next, the operation of this apparatus when performing multi-slice scanning with multi-NEX will be described. FIG. 7 shows a flow diagram of the operation of the apparatus. This operation is performed under the control of the
[0049]
As shown in the figure, in
[0050]
Next, in
Next, in
[0051]
Next, in
Next, in
Thereafter, scanning is sequentially performed for each slice, and in
[0052]
Next, in
Now, since i = 1 and not equal to m = 2, the result is No, and the process branches to step 724.
[0053]
Next, in
This determination determines whether the magnitude relationship between the scan time acttr × (n−1) of n−1 slices and the relaxation waiting time T corresponds to (a) or (b) of FIG. Is.
[0054]
In the case of No, it corresponds to (a) of FIG. 6, and the process branches to step 726 and waits for relaxation, that is, waits until the relaxation waiting time T elapses. Then, after the relaxation waiting time T has elapsed, the process returns to step 704.
[0055]
Note that, during the standby period, for example, if only the slice gradient is generated in the same manner as during the execution of the pulse sequence, the operator feels as if the device is operating due to the sound generated by the gradient coil unit 4. It is preferable that the standby state is not mistaken for a stopped state or a failure state (hung up) of the apparatus.
[0056]
In the case of Yes, it corresponds to (b) of FIG. 6, and since the relaxation waiting time T has already passed, the process returns to step 704 without waiting for relaxation.
Next, in
[0057]
Next, in
Next, in
[0058]
In this way, the waiting for relaxation is terminated by ending the pulse sequence, and unnecessary waiting time is eliminated. Therefore, the scan time is shortened by the amount that the waiting for relaxation is terminated.
[0059]
In particular, as shown in FIG. 8B, for example, when a single slice is scanned with NEX being 2, the relaxation waiting time T in 2NEX is completely eliminated, so that the effect of shortening the scanning time is great. That is, when the waiting for relaxation is not performed as in the prior art, for example, the scan time which took 22 seconds is shortened to 12 seconds, and is almost halved. This is particularly effective when the subject 8 is breath-hold scanned.
[0060]
Next, in
[0061]
Next, in
The above is an example using the single shot first spin echo method, but the magnetic resonance signal acquisition is not limited to the single shot first spin echo method. For example, the echo planer method should be used. Also good. In that case, when NEX performs scanning of 2 or more, it is possible to eliminate wasted time in the same manner as described above.
[0062]
In addition, although an example of a so-called horizontal magnetic field type magnetic resonance imaging apparatus in which the direction of the static magnetic field is parallel to the body axis of the subject has been described, the present invention is directed to the direction of the static magnetic field perpendicular to the body axis of the subject. It can also be implemented by a so-called vertical magnetic field type magnetic resonance imaging apparatus.
[0063]
FIG. 9 shows a block diagram of a perpendicular magnetic field type magnetic resonance imaging apparatus. As shown in the figure, the static
[0064]
The static magnetic
A body coil portion 6 having a substantially cylindrical shape is disposed in the static magnetic field space between the transmission coil portions 5 and 5 '. The central axis of the body coil unit 6 is orthogonal to the direction of the static magnetic field. A subject 8 is carried into a generally cylindrical space formed inside the body coil section 6 by a carrying means (not shown). The body axis of the subject 8 is orthogonal to the direction of the static magnetic field.
[0065]
A
[0066]
A
[0067]
The body coil section 6 detects a magnetic resonance signal generated by the excited spin in the subject 8. A receiving
[0068]
The configuration is the same as that of the apparatus shown in FIG. With such a configuration, an imaging operation similar to that of the apparatus shown in FIG. 1 is performed.
[0069]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, when collecting a plurality of magnetic resonance signals sufficient to generate a tomographic image of one slice based on the magnetic resonance signals generated by one excitation, the magnetic resonance signals are collected. Since the signal acquisition sequence is terminated immediately after acquiring the magnetic resonance signal corresponding to the final repetition of the repetition at a predetermined repetition time per slice, the magnetic resonance with good SNR can be achieved without wasting time. A magnetic resonance signal collecting method and a magnetic resonance imaging apparatus for collecting signals can be realized.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a block diagram of an exemplary apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a diagram illustrating an example of a pulse sequence executed by an apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a conceptual diagram of spin behavior when a spin echo method is executed.
FIG. 4 is a conceptual diagram of a spin echo signal read by an example apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a conceptual diagram of data collection into a two-dimensional Fourier space by an apparatus according to an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a conceptual diagram when multi-slice scanning is performed with multi-NEX by the apparatus according to the example of the embodiment of the present invention;
FIG. 7 is a flowchart of the operation of the apparatus according to the example of the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a conceptual diagram when a multi-slice scan is performed with NEX set to 2 by the apparatus according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a block diagram of a vertical magnetic field type magnetic resonance imaging apparatus.
[Explanation of symbols]
2 Static magnetic field generating unit 4, 4 ′ Gradient coil unit 5, 6 ′ Transmitting coil unit 6 Body coil unit 8
Claims (2)
前記空間に勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、
前記空間に高周波磁場を形成する高周波磁場形成手段と、
前記空間から磁気共鳴信号を測定する測定手段と、
前記勾配磁場形成手段、前記高周波磁場形成手段および前記測定手段を制御することにより、1回の励起で生じる磁気共鳴信号に基づき1スライスの断層像を生成するに足る複数の磁気共鳴信号を収集するスキャンシーケンスを1スライス当たり所定の繰り返し時間で複数回繰り返すとともに、前記繰り返しの最終回に相当する磁気共鳴信号を収集した後は直ちに前記スキャンシーケンスを終了する制御手段と、
前記測定手段が測定した前記磁気共鳴信号に基づいて画像を生成する画像生成手段とを具備することを特徴とする磁気共鳴撮像装置。A static magnetic field forming means for forming a static magnetic field in a space for accommodating a subject;
A gradient magnetic field forming means for forming a gradient magnetic field in the space;
High-frequency magnetic field forming means for forming a high-frequency magnetic field in the space;
Measuring means for measuring magnetic resonance signals from the space;
By controlling the gradient magnetic field forming means, the high-frequency magnetic field forming means, and the measuring means, a plurality of magnetic resonance signals that are sufficient to generate one slice of tomographic image are collected based on the magnetic resonance signals generated by one excitation. A control unit that repeats the scan sequence a plurality of times at a predetermined repetition time per slice, and immediately ends the scan sequence after collecting the magnetic resonance signals corresponding to the final round of the repetition;
An image generation means for generating an image based on the magnetic resonance signal measured by the measurement means.
前記スキャンシーケンスは、シングルショット・ファーストスピンエコー法によるものであることを特徴とする磁気共鳴撮像装置。The magnetic resonance imaging apparatus according to claim 1,
The magnetic resonance imaging apparatus, wherein the scan sequence is based on a single shot first spin echo method.
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