JP3747386B2 - Rear coating haze suppression device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、後房移植に関し、特に白内障摘出後の嚢内移植、即ち眼の残留被膜嚢内への移植に関する。
【0002】
【従来の技術】
人、特に老人は、眼の水晶体の混濁が徐々に進むため、視力が衰えがちである。その混濁は、水晶体を収容している嚢内で、即ち、水晶体嚢の前部被膜と後部被膜との間で水晶体の不活性核を取り囲む繊維(皮質)の不透明化すなわち曇りの度合いの進行により生じる(前部被膜は角膜側の嚢の壁部であり、後部被膜は網膜側の嚢の壁部である)。この不透明化が視力を弱めるように水晶体の中央の瞳孔背後の領域に広がった状態が、白内障と呼ばれる。混濁が、有効に機能している視力を損なう程に進行すると、白内障が化膿していると言われ、かかる状態を治療するための現在唯一の治療として、眼から水晶体を取り出し、人工レンズと交換する白内障摘出法がある。
【0003】
単なる定義として、白内障摘出は、もしそれが(核、皮質及び包む被膜嚢を含んだ)全水晶体を一ユニットとして摘出することを意味すれば、内包白内障摘出(ICCE)と定義され、他方前部被膜の中央域を切り取って形成した開口を通して水晶体の核と皮質のみを前部被膜から摘出し、後部被膜と残留前部被膜弁から成る被膜嚢の残留部分だけを所定位置に残す白内障摘出は、包外白内障摘出(ECCE)と定義されている。
【0004】
ECCEに通常引き続いて、眼の後房内に人工眼内レンズ(IOL)が移植され(前房は角膜と紅彩との間の空間であり、後房は紅彩と被膜嚢の間の空間である)、次いでIOLの側方固定要素は、残留被膜嚢の外側のほんの前方で且つ紅彩の後方の毛様体溝に着床される。それで、全残留被膜嚢は、IOLを硝子体基質から、あるいは前部被膜弁が後部被膜につながっている赤道領域で残留被膜嚢内において物理的に分離しており、残留被膜嚢の後部被膜のみがIOLを硝子体基質から隔離している。勿論、眼の前房又は後房のいずれかに移植される様に設計された多くのタイプのIOLが在り、それらは白内障手術に使用する為に何年にも渡って開発され、眼科手術に使用されるようになっている。しかし、それらの大部分は、本発明が係わる限りでは概して興味のあるものでは無く、関心のあるもののみここで詳細に説明する。
【0005】
後房のIOLは、ECCEを受けた人に非常に役立っていることが分かっているが、それに関連して幾つかの術後の合併症が時々生じている。そのような合併症の一つは、移植後の後部被膜の曇りであり、それは外科医が白内障の摘出後に幾分かの皮質細胞が被膜嚢の赤道領域に殆ど一定不変に残留しており、洗浄や吸引の処置でもそこから除去されないと言う結果により生じる。これらの細胞は、後部被膜の前面に渡ってその中央部又は視域に向かって移動する傾向があり、そこに蓄積すると、嚢線維やエルシュニッヒ小体を形成することになり、遂には元の白内障と同様に、即ち水晶体嚢を通って網膜へ光が通過するのを阻止して大半が視力を損なうことになる。このような状態を治療する為に一層の外科的処置が必要となるが、このような処置は、滞留した繊維を移植IOLの背後の後部被膜の前面から削ぎ落して清浄にしたり、(最近は、標準的な手術法としてナイフ切除に実質的に取って代わっている)レーザー切除によって後部被膜の混濁域を切除することさえ含むことがある。いずれにせよ、患者が既に2度の視力の喪失及び一度か二度の外科的処置(ECCEとIOL移植)を経験した後に到来するこのような処置によって、患者に傷を負わせたり、網膜剥離に進みかねない様なことは回避するのが望ましい。
【0006】
嚢線維化やエルシュニッヒ小体の形成及びECCE後の後部被膜に必然的に生ずる混濁化の問題については技術文献に見受けられ、それらの問題を解決する可能性のあるアプローチに特許が与えられている。例えば、米国特許第4,244,060号、米国特許第4,562,600号が在る。しかし、米国特許第4,244,060号の出っ張り付きレンズも米国特許第4,562,600号のフランジ付きレンズも、基本的にそれらの各々のレンズの設計で、一旦IOLが移植されると眼内レンズから後方に突き出て後部被膜の前面と接触する出っ張りやフランジに一つ以上の凹みを形成していると言う理由で、それらの問題を解消する上で成功していない。
【0007】
より具体的には、米国特許第4,244,060号では、そのような凹み(そこでは符号34で示されている)は、IOLの無理な移動を必要とせずに曇った後部被膜を容易にナイフで切断できるようにする為役立つものであることが教示されている。相応じて、米国特許第4,562,600号では、そのような凹み(そこでは符号34と36で示されている)は、最初の移植手術中に容易に10Lの回転位置決めを行えるようにし、亦更に移植後の視域への望ましくない邪魔な光の反射を最少に抑制するので役立つものであることが教示されている。それにも関わらず、そのような凹みは、それらが形成される各レンズの出っ張りやフランジのエレメントに裂け目や隙間をはっきりと作ることになり、従ってこれらの凹みは実際に、皮質細胞が被膜嚢の赤道領域から後部被膜の視域へ移動するのをそれらの二つのレンズの出っ張りとフランジのどちらかで名目的にも抑制する様にしている。しかし、米国特許第4,244,060号は、この問題については明らかに全く何ら気付いておらず、また結果的にそれの解決策を何ら提供していない。米国特許第4,562,600号は、反対に、レンズのフランジのノッチ状凹みを通って細胞移動が起こり得ることを認識しいるが、しかしこの特許は、ノッチに対して幾分小さな刻みか円孔が代わりをする旨示唆しているに過ぎない。勿論それも、皮質細胞が移動通過出来る一つ以上の隙間をフランジに依然残しているので解決に成っていない。
【0008】
更に、これら二つの特許レンズの双方においては、皮質細胞が被膜嚢の赤道領域から後部被膜の視域へ移動しようとするのを、その細胞が実際に視域に存在するまで、別言すれば、出っ張りやフランジが後部被膜と接触する帯域に到達するまでほんの僅かと言えども妨げていない。一方、米国特許第4,244,060号のレンズでは、ハプティック構造体を成している毛状体が、被膜嚢の裂け目や円蓋に受け入れられていても、被膜嚢の赤道領域の内面全体に機械的圧力を加えない以上同じである。かくして、その細胞が機械的圧力によって阻止されていない箇所が多くあるばかりでなく、このレンズは実際には被膜嚢内にIOLを止着する為に細胞の存在と結果的に生ずる線維を当てにしている。同時に、ハプティック構造体は、毛状体性質そのものによって、レンズの縁部分や出っ張りが後部被膜に押圧されて皮質細胞が後部被膜の視域内に移動したりするのを阻止したり、かくしてその視域内での被膜嚢の線維化伝搬やエルシュニッヒ小体の形成を確実に阻止したりすることが出来ない。
【0009】
他方、米国特許第4,562,600号のレンズでは、ハプティック構造体が被膜嚢の外側の毛様体小帯に着床されている為に細胞移動を部分的にも阻止出来ない。同時に、それらはIOLのフランジと後部被膜の間で適切な圧接を充分に確保出来ず、その結果被膜嚢の線維化やエルシュニッヒ小体の形成をまた阻止していない。更に、これらの両方のレンズでは、後部被膜と視域後面との間に形成された開放空間が存在していると言う事実により、後部被膜の視域でエルシュニッヒ小体の形成が抑制されないばかりか、事実上助長されている。勿論、米国特許第4,562,600号のレンズのハプティック構造体が被膜嚢に着床されていたとしても、その嚢の赤道領域の全周に渡る細胞移動を阻止する働きを依然として行わない。
【0010】
米国特許第5,366,501号には、ECCE後の嚢内移植に適した後部被膜の混濁化抑制用房内IOLが開示されている。IOLは、異なった直径を有し且つ相互に恒久的に連結された二つの同軸の無端リングで構成された一対の360゜ハプティック構造体と視域とを中央の視域を取り囲んだ関係で備えた一体の装置である。そのようなIOLが正しく移植されると、内側リングの平面に対して平面が前方にずれている外側リングは、被膜嚢の赤道領域の内面を押圧し、皮質細胞が後部被膜へ且つ後部被膜を越えてその視域内へ移動するのを阻止する一次機械的バリヤを構成する。他方、内側リングは、赤道領域から僅かに離れた後部被膜前面を押圧し、皮質細胞が後部被膜の視域内へ移動するのを阻止する二次機械的バリヤを構成し、これによって嚢線維化と後部被膜混濁化を阻止する。両リングがずれていることによって、更に後部被膜の水洗と視域に対する張りが維持され、これによって後部被膜上でのエルシュニッヒ小体の形成が阻止される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
然し、眼科医は、専門家としての判断を鍛練する際に、米国特許第5,366,501号の二重のハプティック構造を備えた一体構造体の部品とはなってい無いIOLを患者の眼内に移植出来ることを望むかもしれない。それで、そのようなIOLには、被膜嚢の赤道領域から後部被膜の視域への皮質細胞移動を可能にする手段が設けられることはないであろうし、またIOLは後部被膜の混濁化やエルシュニッヒ小体の形成を阻止するようなことはしないであろう。上述の二重のハプティック構造を備えないIOLを使ってみようとする医師は、従ってジレンマに陥入たり、また二重の360゜ハプティック構造を使っていない患者に対するリスクと、或る他のタイプのIOLを使用した患者が受け得る恩恵に反して術後の後部被膜混濁化に患者を晒すリスクとのバランスを取らなければならなくなるであろう。全からく明らかな様に、もし医師の評価が二つの代替案に対し正しくない選択をすることになれば、患者の術後の被害はかなりのものになるであろう。
【0012】
従って、本発明の目的は、米国特許第5,366,501号に開示されたタイプの二重ハプティック構造のIOLが使用されること無しに後部被膜混濁化が阻止されるようにする部類の被膜嚢移植を提供するものである。
【0013】
本発明のより具体的な目的は、後部被膜に渡る細胞移動を阻止する為に後部被膜の赤道領域に比較的密に接近し直径方向に隔設された二つの位置の各々に周方向に不断の一体のバリヤ構造を構成するように各赤道領域と後部被膜において、移植体と被膜嚢とが、患者の眼に別々に移植されるIOLの位置に独立して二重に完全に360゜接触出来る構造構成を特徴とした部類の被膜嚢移植を提供するものである。
【0014】
このような観点から、後部被膜混濁化を抑制するのに眼に後部被膜が存在している必要がある為、本発明はECCEが実施された時のみ適用可能であり、ICCEが実施された時は適用不可能であることが理解されよう。
【0015】
【課題を解決するための手段】
一般に、本発明のそれらの目的は、ECCE後の嚢内移植に適した次の装置によって達成される。その装置は、異なった直径を有しているほんの二つの弾力的に撓む同軸の完全に360゜に渡って閉じた連続したリング状部材有しているが、それらリング状部材に視域を一体化していない。小さな、即ち内側のリング状部材は、大きな、即ち外側のリング状部材にそれら二つのリング状部材のほぼ直径方向に伸びた一対の架橋エレメント部によって連結されている。それら二つのリング状部材は、基本的に別々の平面に配置されており、大形リング部材の平面は、小形リング部材の平面から幾分前方に、それらリング部材の平面に対する架橋エレメントの傾斜によって決定される範囲でずれている。大形リング部材の外周における直径は、被膜嚢の赤道領域における内径より幾分、ほんの僅かではあるが例えば約0.5mmから約1.5mm大きくなっている。
【0016】
装置全体は、射出成形や旋盤切削等の適当な技法で同一材の一体物として形成される。然し、装置の幾つかの又は全ての構成部品は別々に、もし必要ならば別々の素材で成形され、次いで互いに溶接や他の接着で互いに連結される。
【0017】
本発明の装置は、適当な生物学的に適合性のある素材、例えばヒアルロン酸(ナトリウムやカリウム、それらの他の塩を含む)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、シリコン、コラーゲン、ヒドロゲル等で全体的に形成される。リング部材のロッドや架橋エレメントも、ポリプロピレン(プロレン)で形成される。リング部材は実質的に円形を成しており、外側リング部材は、既に示されているように、本装置が移植されることになる被膜嚢の内径より約0.5mmから約1.5mm大きくなっている外径を有しており、また内側リング部材は外側リング部材より約2mm小さい外径を有している。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、装置はほぼロッド形状を成した素材から成り且つ平行な平面に二つのリング部材を配置し、その内で外側の大形リングは内側小形リングに、それらの間に伸びた二つの小さなロッド状架橋エレメントを仲介して前方にずれて連結されている。残留被膜嚢内にその様な装置を移植して、皮質細胞の後部被膜への亦その視域へ向かった移動に対して所望の一次バリヤを提供するように、外側リング部材が嚢の内面にその赤道領域で係合してそれを押圧すると、内側リング部材は同時に後部被膜の前面に係合し、外側リング部材から僅かに(例えば2mm)離れたその前面を押圧する。かくして、内側リング部材は、外側リング部材によって阻止されなかった或る皮質細胞の後部被膜に渡るまた視域へ向かった移動対して所望の二次バリヤを提供する。次いで、その後に別に移植されたIOLは、外側リングの前方に配置され、IOLのハプティック構造体は外側リングの前面に基本的に隣接した被膜嚢の円蓋に着床されている。
【0019】
本発明の別の実施形態によれば、移植可能な装置の外側リングは、基本的に前でも後ろでも不完全な被膜嚢状構造、即ち前及び後のカプセル状部分の中央領域に比較的大きな円形開口を備えた嚢に似ているほぼドーナツ状のリング形を有するように別な形状が与えられるであろうが、このリングの平面は、その赤道外辺部の平面であると思われる。本発明のこの実施形態の内側リング部材は、前述の様に、ほぼロッド状を成した素材から造られたリング形を有しており、また小形リングとドーナツ状のリングの内側周辺境界エッジ又は補助リングのいずれかとの間に伸びた小さなロッド状架橋エレメントを仲介してドーナツ状の外側リングに連結されている。補助リングは、上述した小形リングの様に、ドーナツ状リングの環状後部被膜弁形状部分の内側周辺境界エッジに溶接又は他の接着が行われており、大形及び小形リング部材の平面に平行な平面を有している。装置のドーナツ状の外側又は大形のリングは、残留被膜嚢内に装置を移植すると、その嚢の赤道領域に受け入れられて圧迫し、後で移植されるIOLの収容体や担持体としての役目をし、その働きは、嚢の赤道領域が白内障の摘出中に弱化されていたり又は裂けている場合に特に重要であろう。同時に、ドーナツ状の外側リングは、その赤道領域の外径が嚢より幾分大きいので、後部被膜に渡る細胞移動を防ぐ一次バリヤを形成するばかりではなく、さらに嚢が潰れたり縮んだりしないようにし、これによって後で移植されるIOLの芯ずれを防ぐ。更に、ドーナツ状リングが内側の小形リングの平面に対して前方にずれている為に、小形リングは後被膜嚢の前面に押圧され、かくして本発明の主旨に従って、後部被膜に渡る細胞移動を防ぐ二次バリヤを構築する。
【0020】
本発明の更に別の実施形態によれば、装置は、前述した目的のドーナツ状リングと、比較的浅い円錐形で環状の内側を向いたフランジ又は皿形構造体とから構成され、後者はその大きなベースエッジでドーナツ状リングの環状後部被膜弁形状部分の内周境界エッジに固定されている。フランジ又は皿形構造体の小さなベースエッジは、それ自体で又は他の実施形態の装置の様なリングを付加して本装置の小形リングを構築しており、その平面とドーナツ状リングの赤道領域平面との間のずれによって、細胞移動を防ぐ二次バリヤを構築するべく後部被膜に押圧されるようになっている。ドーナツ状リングと円錐形フランジは、別エレメントとして造られており、次いで共に溶接又は他の接着が行われて本装置が形成されるか、又は本装置は所望の形状に成形された一体構造体として形成される。
【0021】
これらの構造上の特徴から生ずる長所は容易に理解されよう。一つは、装置を眼に導入する目的で、医師は装置の両側で、即ち3時と9時の位置で(架橋エレメントが装置の頂部と底部、即ち12時と6時の位置に配置されているものと考える)外側と内側のリングを把持出来、且つそれらを内側に押圧出来る。この様に装置の側方寸法は効果的に縮小され、それによって装置が通って眼に挿入される角膜、縁又は強膜切開部は、装置の縮小された側方寸法よりほんの僅か大きくされるだけでよい。
【0022】
別の長所は、一旦装置が眼の残留被膜嚢に正しく移植され且つリングがそれらの完全な円形に復元すると、外側又は大形のリングが被膜嚢の赤道領域直径に適合してそれよりほんの少し大きな直径になる場合、大形リングはその全周に沿って残留被膜嚢の内面に向かってその赤道領域で残留被膜嚢に過度の応力を掛けずにまた前部被膜弁を展開させずに押圧している点である。同時に、内側又は小形のリングに対して外側大形リングが前方にずれているので、内側小形リングは、その全周に沿って赤道領域の半径方向内側に少し離れた後部被膜の前面に向かって押圧している。厚さが小形リングのものに等しいか、でなかったら小形リングの厚さと異なった、好ましくは若干厚い大形リングは、それによって皮質細胞の赤道領域から後部被膜へのまたその視域へ向かった移動を阻止する一次機械的バリヤを構成する。他方、小形リングは、大形リングによって阻止されなかった皮質細胞の後部被膜に渡った亦その視域に向かった移動を阻止する二次機械的バリヤを構成する。
【0023】
【発明の実施の形態】
予備的な注意として、図の各種のデザインは単なる線図による図解であって縮尺に従って描かれておらず、その目的はそれらの手順や本発明の更に説明される主旨や実施形態の理解を容易にするものであることを、二つのタイプの白内障摘出について、また本発明の装置の開示された実施形態についてここで述べた説明と関連して心に留めて置くべきである。それら図解は、違った手術に属する生理学的構成や手術上の技法についての各種の局面を精細に表現しようとするものではない。
【0024】
より詳細に図面を、特に図1から図3を参照にすると、本発明の一実施形態に係る後部被膜の混濁化抑制装置11がここに示されており、それは、異なった外径D、d(図3参照)を有した一対の閉鎖連続リング12、13から構成された二重の360゜の又は完全な円形のリング構造体を有している。その内の直径Dは、装置11が挿入される残留被膜嚢14(図9参照)の赤道領域又はゾーンの内径よりほんの少し大きくなっている。厚さTを有し且つ弾力的に撓むリング12、13は、相互に同軸に配列されており、それらの各平面は互いに並行な関係にあり、大形外側リング12の平面は、小形内側リング13の平面に対して幾分前方にずれている。二つのリングは、装置11の共通した直径方向の平面においてそれらの間に伸びた一対のロッド状架橋エレメントにより互いに連結されている。両架橋エレメントは、基本的にリングと同じ厚さであり、図示の様に真っ直か又は幾分湾曲されている(図示されていない)。
【0025】
外側リング12の外形Dと被膜嚢14の赤道領域又はゾーンにおける内径dとの上述の関係は、本発明では非常に重要である。人の眼の被膜嚢の赤道領域直径は、良く知られている様にまた推測される様に、勿論人によって違っている。一般に、眼科医の間の在来的業務としては、嚢内にIOLをしっかりと着床させると言う明瞭な目的の為に或る患者の被膜嚢の赤道領域直径より約3.5mmほど長い『長さ』(ループ構造体又はハプティック構造体のアーチ状着床部分間で視域を直径方向に計測した最大距離)を有したIOLを患者に移植することであったし、また依然として在り続けるであろう。然し、経験上、その様なIOLのハプティック構造体は、嚢赤道領域の必然的な後方シフトに伴い嚢の前部被膜弁を文字通り解いたり、展開させることが出来る半径方向圧力を嚢の赤道領域に加えている。その様な展開は、皮質細胞が嚢の赤道領域から後部被膜へ移動するのを助け、かくしてその後に嚢の線維化と後部被膜の混濁化の開始を助長する。
【0026】
これらの欠点を回避する為に、本発明はその基本的な局面として被膜嚢の寸法に対して装置11の外側リング12の適当な直径の寸法決めを企図するものである。特に、リング12の外径Dは、被膜嚢の赤道領域の内径より約0.5mmから約1.5mm大きくなければならい旨企図されている。かくして、装置が正しく移植されると、リング12は望ましくない展開を起さない様に充分な且つそれに係合する皮質細胞を殺すのに充分な或る半径方向の圧力を嚢の赤道領域に掛ける。更に、その継ぎ目の無い円形によって、リング12はその360゜全周に沿ってその様な圧力を嚢の全周に渡って被膜嚢の赤道領域に加える。その様にして、リング12はそれが接触している皮質細胞の後部被膜へのまたその視域に向かった移動を阻止する機械的バリヤを構築する。
【0027】
然し同時に、被膜嚢の赤道領域の幅が、それとリング12との接触域よりかなり大きい点を評価しなければならない(接触域の厚さTは、約0.2mmから約1.0mmに過ぎない)。その結果、全く起こり得ることであるが 、洗浄や吸引の処置中に医師によって除去されなかったばかりでなく移植装置11の外側リング12によって接触阻止されなかった幾らかの皮質細胞が赤道領域に隣接した後部被膜の半径方向最外周域に存在している。この可能性を償うべく、厚さが外側リングのものとほぼ同じ範囲(0.2mm≦T≦1.0mm)である他外側リングの厚さより幾分薄いこともある内側リング13が二重リング構造の一部分として設けられており、外側リング12の平面が内側リングの平面に対して前方にずれている。ずれの程度は、内側リングの平面に対して約15゜の角度で前方に傾斜した架橋エレメント15によって決定されるが、その角度は幾分小さいか(例えば10゜程)又は幾分大きい(例えば30゜程)こともある。
【0028】
この様な構成によって、外側リング12に於て被膜嚢によって移植装置11に加えられる拘束力は、架橋エレメント15を介して内側リング13に伝達され、外側リングに対して後方に内側リングを若干変位させる作用を有する。結果的に、内側リングは赤道領域の半径方向内側に少し(約2mmのオーダで)離れた後部被膜14aに押圧され、これによって一次バリヤ、即ち外側リングによって阻止されなかった皮質細胞の後部被膜に渡るまたその視域14bに向かった移動を阻止する二次機械的バリヤを構築する。図9から分かる様に、後部被膜混濁化抑制装置11が使用される時は、その後に移植されるIOL(図9に仮想線のみで示されている)は、被膜嚢14に装置11前方で前部被膜弁14c後方に於て着床される様に位置決めされる。
【0029】
単なる例として、もし患者の被膜嚢の直径が約9.4mmであれば、外側リング12の外径Dは約9.9mmから約10.9mmの範囲に入り、そして内側リング13の外径dは約7.9mmから約8.9mmの範囲に入っていなければならない。
【0030】
本発明の主旨は、更に図1から図3に示されているものと幾分異なる二重リングの後部被膜混濁化抑制構造に具現される。例えば、図4から図6に示された装置16は、直径方向のロッド状架橋エレメント19によって相互に外側リング17と内側リング18とが連結され、内側リング18と架橋エレメント19とが装置11の各対応した部材13、15に同じであり、装置11に基本的に類似している。二つの装置の相違は、装置16の外側リング17が前でも後ろでも不完全な被膜の袋状構造に似たドーナツ状リングの形を有しており、その構造の前部被膜部分と後部被膜部分の両方が、環状の前部被膜弁状部分17cと環状の後部被膜弁状部分17dを形成する為に各々比較的大きな孔や開口17a、17bを有している点である。第一の実施形態における様に、勿論、二つのリング17、18は相互に平行に成っている。
【0031】
一般的な提案として、架橋エレメント19は、リング18から遠いそれらの端でドーナツ状リング17の環状の後部被膜弁状部分17dの内周境界エッジに連結されている。然し、好ましくは図4から図6に示されている様に、架橋エレメントのそれらの端は、両リング17、18の平面に平行な平面を有した補助リング18aを仲介してドーナツ状リング17に連結されており、架橋エレメントの上記の遠い端は、補助リング18aに溶接か他の接着が行われ、補助リング18aは次に後部被膜弁状部分17dの内周境界エッジに連結されている。補助リング18aを設けることで、主として内側リング18と外側リング17との間の連結を強化する働きをする。
【0032】
ドーナツ状の外側又は大形リング17は、患者の眼の残留被膜嚢20(図10参照)に正しく移植されると、その後部被膜弁状部分17dは、図1から図3に示された装置の実施形態の外側リング12のものに対して大きな幅又は厚さによって、少なくても部分で被膜嚢の赤道領域ばかりでなく後部被膜20aの半径方向最外域にも(リング12と被膜嚢の赤道領域との間の線接触から弁別されている様に)面接触している。かくして、被膜嚢が潰れたり、縮んだりするのを防ぐ手段としてまた引き続いて嚢内に移植されるIOL(図10に仮想輪郭線だけで図示されている)の収容体や担持体としての働き(第一の実施形態の外側リング12の様な)に加えて、ドーナツ状リング17は、皮質細胞の残留被膜嚢の赤道領域から後部被膜20aへの移動に対する一次バリヤを構築する手段としてその主な機能を同時に果たす。勿論、リング17は更に内側又は小形リング18が大形リングにより阻止されなかった皮質細胞の後部被膜の視域20b内への移動に対する二次バリヤを構築する様に確実に後部被膜に押圧され且つ係合が維持されるようにする手段として働く。
【0033】
本発明の第三の実施形態に係る後部被膜の混濁化抑制装置21も、図7と図8に図示されている様に、リング17と同じ構造と機能を有したほぼドーナツ状の外側リング22を装置16の様に有している。然し、この実施形態では、平面がリング22のものと平行な装置の後部被膜係合内側リング23が、環状の比較的浅くほぼ円錐形で内側を向き後方に傾斜したフランジ又は皿状構造体24の小形ベースエッジか、又はフランジの小形ベースエッジに固定又は組み込まれた(他の実施形態のリング13、18の様な)ロッド状材の小形リング部材のいずれかによって構成されている。いずれにしても、フランジの大形ベースエッジ25は、もし必要であれば図4から図6に図示されている装置16の実施形態のリング18aの様に更に補助補強リングを組み込めるドーナツ状リング22の後部被膜弁状部分22bの内周境界エッジ22aに連結されている。装置21におけるフランジ24は、かくして装置11、16の架橋エレメント15、19の働きを行う架橋手段として機能する。本発明を考慮すると、勿論装置21全体は一様な又は一体の構造として造られたり、又はリング部材22とフランジ24とが別々に形成され、次いで相互に溶接又は他の接着を行って結合される。
【図面の簡単な説明】
本発明の上記のまた他の目的、特徴及び長所は、添付図面を参照して読むと各種の実施形態の詳しい説明から更に充分に理解されよう。
【図1】本発明の一実施形態に係る後部被膜の混濁化抑制装置を示す平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る後部被膜の混濁化抑制装置を示す部分破断平面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】図4の6−6線に沿った断面図である。
【図7】本発明の第三の実施形態に係る後部被膜の混濁化抑制装置を示す部分破断平面図である。
【図8】図7の8−8線に沿った断面図である。
【図9】人の眼を通った軸方向の断面図で、包外白内障摘出後の眼の残留被膜嚢内への図1の装置の移植を示している。
【図10】人の眼を通った軸方向の断面図で、包外白内障摘出後の眼の残留被膜嚢内への図4の装置の移植を示している。[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to posterior chamber transplantation, and more particularly, to intracapsular transplantation after cataract extraction, that is, transplantation into a residual capsule capsule of the eye.
[0002]
[Prior art]
People, especially the elderly, tend to lose vision because of the opacity of the eye lens. The turbidity is caused by the progression of the degree of opacification or cloudiness of the fibers (cortex) surrounding the inert nucleus of the lens within the capsule containing the lens, ie between the anterior and posterior capsules of the lens capsule. (The anterior capsule is the wall of the corneal sac and the posterior capsule is the wall of the retinal sac). A state in which this opacification spreads to a region behind the pupil at the center of the lens so that visual acuity is weakened is called cataract. When opacity progresses to the extent that it impairs effectively functioning vision, it is said that cataracts are purulent, and the only treatment currently available to treat this condition is to remove the lens from the eye and replace it with an artificial lens. There is a cataract extraction method.
[0003]
By definition, cataract extraction is defined as endoscopic cataract extraction (ICCE) if it means that the entire lens (including the nucleus, cortex and encapsulating capsule capsule) is extracted as a unit, while the front part Cataract extraction, in which only the nucleus and cortex of the lens are removed from the anterior capsule through the opening formed by cutting out the central area of the capsule, and only the residual portion of the capsule capsule consisting of the posterior capsule and the residual anterior capsule valve is left in place, It is defined as extracapsular cataract extraction (ECCE).
[0004]
Usually following ECCE, an artificial intraocular lens (IOL) is implanted in the posterior chamber of the eye (the anterior chamber is the space between the cornea and the erythema, and the posterior chamber is the space between the erythema and the capsule capsule. The IOL lateral fixation element is then implanted in the ciliary sulcus just anterior to the outside of the residual capsule capsule and behind the iris. Thus, the entire residual capsule capsule physically separates the IOL from the vitreous matrix or within the residual capsule capsule in the equator region where the anterior capsule valve connects to the posterior capsule, and only the posterior capsule of the residual capsule capsule IOL is isolated from the vitreous matrix. Of course, there are many types of IOLs that are designed to be implanted in either the anterior or posterior chamber of the eye, and they have been developed over the years for use in cataract surgery and are used in ophthalmic surgery. It has come to be used. However, most of them are generally not of interest as far as the present invention is concerned, and only those of interest are described in detail here.
[0005]
Although the posterior chamber IOL has been found to be very helpful to those who have undergone ECCE, several post-operative complications have sometimes been associated with it. One such complication is posterior capsule haze after transplant, which means that some cortical cells remain almost constant in the equatorial region of the capsule sac after the surgeon removes the cataract, and the lavage This is caused by the result that it is not removed from even a suction procedure. These cells tend to migrate across the anterior surface of the posterior capsule towards the center or viewing zone, where they accumulate and form sac fibers and Erschnig bodies, eventually the original cataract. In the same way, i.e., blocking the passage of light through the lens capsule to the retina, most of which will impair vision. More surgical procedures are required to treat such conditions, but such procedures can be used to scavenge and remove any stagnant fibers from the front of the posterior capsule behind the implanted IOL (and more recently). It may even include ablating the turbid area of the posterior capsule by laser ablation (substantially replacing knife ablation as a standard surgical procedure). In any case, such a procedure that comes after the patient has already experienced two loss of vision and one or two surgical procedures (ECCE and IOL transplantation) can cause injury to the patient or retinal detachment. It is desirable to avoid things that could go on.
[0006]
Occurrence of capsular fibrosis, formation of Erschnig bodies and turbidity that inevitably occurs in the posterior capsule after ECCE can be found in the technical literature and patents have been granted for approaches that may solve these problems. . For example, there are U.S. Pat. No. 4,244,060 and U.S. Pat. No. 4,562,600. However, both the protruding lens of US Pat. No. 4,244,060 and the flanged lens of US Pat. No. 4,562,600 are basically designed with their respective lenses once the IOL is implanted. It is unsuccessful in solving these problems because it has one or more indentations in the ledge or flange that protrudes rearward from the intraocular lens and contacts the front surface of the rear coating.
[0007]
More specifically, in U.S. Pat. No. 4,244,060, such a depression (denoted there by 34) facilitates a cloudy back coat without requiring excessive movement of the IOL. It is taught that it is useful for being able to cut with a knife. Correspondingly, in U.S. Pat. No. 4,562,600, such indentations (denoted there by 34 and 36) allow easy 10L rotational positioning during the initial implantation procedure. Furthermore, it is taught that it helps to minimize unwanted disturbing light reflections into the viewing zone after implantation. Nevertheless, such indentations will clearly create tears and gaps in the ledges and flange elements of each lens in which they are formed, so these indentations will actually cause the cortical cells to be in the capsule capsule. The movement from the equator region to the viewing zone of the rear film is suppressed for the nominal purpose by either the projection or flange of these two lenses. However, U.S. Pat. No. 4,244,060 is clearly not aware of this problem at all, and consequently provides no solution. U.S. Pat. No. 4,562,600, conversely, recognizes that cell migration can occur through a notch recess in the lens flange, but this patent is a somewhat smaller step relative to the notch. It only suggests that a circular hole will take the place. Of course that is also not a solution because it leaves one or more gaps in the flange through which cortical cells can move and pass.
[0008]
Furthermore, in both of these two patent lenses, cortical cells try to move from the equator region of the capsule sac to the viewing zone of the posterior capsule until the cells are actually in the viewing zone. It does not impede even a little until the ledge or flange reaches the zone where it contacts the back coating. On the other hand, in the lens of U.S. Pat. No. 4,244,060, the entire inner surface of the equator region of the capsule sac even if the haptic structure-like ciliary body is received by the cleft or cap of the capsule sac This is the same as long as no mechanical pressure is applied. Thus, not only are there many places where the cells are not blocked by mechanical pressure, but this lens actually relies on the presence of the cells and the resulting fibers to anchor the IOL in the capsule capsule. Yes. At the same time, the haptic structure, by virtue of the ciliary nature itself, prevents the cortex cells from moving into the viewing area of the posterior capsule by pressing the edge or ledge of the lens against the posterior capsule, and thus within the viewing area. It is not possible to reliably prevent the capsular sac from fibrosis and the formation of the Erschnig body.
[0009]
On the other hand, in the lens of US Pat. No. 4,562,600, cell movement cannot be partially prevented because the haptic structure is implanted in the ciliary zonule outside the capsule capsule. At the same time, they fail to ensure adequate pressure contact between the IOL flange and the posterior capsule, and as a result, also do not prevent the capsular sac fibrosis or the formation of the Erschnig bodies. Furthermore, in both of these lenses, the fact that there is an open space formed between the posterior capsule and the posterior surface of the viewing zone does not only prevent the formation of the Erschnig body in the optic zone of the posterior capsule. Has been virtually conducive. Of course, even if the haptic structure of the lens of U.S. Pat. No. 4,562,600 is implanted in the capsule sac, it still does not act to prevent cell migration over the entire circumference of the equator region of the sac.
[0010]
U.S. Pat. No. 5,366,501 discloses an IOL for suppressing turbidity of the posterior capsule suitable for intracapsular implantation after ECCE. The IOL comprises a pair of 360 ° haptic structures composed of two coaxial endless rings that have different diameters and are permanently connected to each other, and the viewing zone in a relationship surrounding the central viewing zone. It is an integrated device. When such an IOL is correctly implanted, the outer ring, whose plane is offset forward relative to the plane of the inner ring, presses the inner surface of the equatorial region of the capsule sac so that cortical cells move into the posterior capsule and the posterior capsule. A primary mechanical barrier is constructed that prevents movement beyond the viewing zone. On the other hand, the inner ring forms a secondary mechanical barrier that presses the front of the posterior capsule slightly away from the equator region and prevents the cortical cells from migrating into the optic area of the posterior capsule, thereby preventing sac fibrosis. Prevent turbidity of the back film. The misalignment of the rings further maintains the rear coating with water and tension against the viewing zone, thereby preventing the formation of the Erschnig bodies on the rear coating.
[0011]
[Problems to be solved by the invention]
However, when an ophthalmologist trains his professional judgment, an IOL that is not part of a monolithic structure with a double haptic structure of US Pat. You might want to be able to port it inside. Thus, such an IOL will not be provided with means to allow cortical cell migration from the equator region of the capsular sac to the optic region of the posterior capsule, and the IOL may be turbid or erschnig in the posterior capsule. It will not prevent the formation of the body. Physicians who try to use IOLs that do not have the double haptic structure described above may therefore experience dilemmas, risk for patients who do not use the double 360 ° haptic structure, and certain other types of Contrary to the benefits that patients using IOL will have to balance with the risk of exposing the patient to post-operative posterior capsule opacification. As is clear from all, if the physician's assessment makes the wrong choice for the two alternatives, the patient's post-operative damage will be significant.
[0012]
Accordingly, it is an object of the present invention to provide a class of coatings that prevent back coating turbidity without the use of double haptic IOLs of the type disclosed in US Pat. No. 5,366,501. Provide a sac graft.
[0013]
A more specific object of the present invention is to provide a circumferential approach to each of the two diametrically spaced locations that are relatively close to the equator region of the posterior coat to prevent cell migration across the posterior coat. In each equatorial region and posterior capsule to form an integral barrier structure, the implant and capsule capsule are in full double contact at 360 ° independently of the location of the IOL implanted separately in the patient's eye. It provides a class of capsule capsule transplants characterized by a possible structural configuration.
[0014]
From this point of view, the present invention is applicable only when ECCE is performed because the rear film needs to be present in the eye in order to suppress turbidity of the rear film, and when ICCE is performed. It will be understood that is not applicable.
[0015]
[Means for Solving the Problems]
In general, those objects of the present invention are achieved by the following devices suitable for intracapsular implantation after ECCE. The device has only two elastically deflecting coaxial, completely ring-shaped members closed over 360 ° having different diameters, but the ring members have a viewing zone. Not integrated. The small or inner ring-shaped member is connected to the large or outer ring-shaped member by a pair of bridging element portions extending approximately diametrically of the two ring-shaped members. The two ring-shaped members are basically arranged in separate planes, the plane of the large ring member being somewhat forward from the plane of the small ring member by the inclination of the bridging element with respect to the plane of the ring members. Deviation is within the determined range. The diameter at the outer circumference of the large ring member is somewhat slightly larger, for example from about 0.5 mm to about 1.5 mm, than the inner diameter in the equatorial region of the capsule capsule.
[0016]
The entire apparatus is formed as a single piece of the same material by an appropriate technique such as injection molding or lathe cutting. However, some or all of the components of the device are molded separately, if necessary, from separate materials, and then joined together by welding or other bonding.
[0017]
The device of the present invention is entirely made of a suitable biologically compatible material such as hyaluronic acid (including sodium and potassium, other salts thereof), polymethyl methacrylate (PMMA), silicon, collagen, hydrogel, etc. Formed. The rod and the bridging element of the ring member are also made of polypropylene (prolene). The ring member is substantially circular and the outer ring member is about 0.5 mm to about 1.5 mm larger than the inner diameter of the capsule capsule to which the device is to be implanted, as already shown. And the inner ring member has an outer diameter that is about 2 mm smaller than the outer ring member.
[0018]
According to an embodiment of the invention, the device is made of a substantially rod-shaped material and places two ring members in parallel planes, in which the outer large ring is the inner small ring, The two small rod-shaped bridging elements extending between them are connected to each other while being displaced forward. An outer ring member is placed on the inner surface of the sac so that such a device is implanted within the residual capsular sac and provides a desired primary barrier to the posterior area of the cortical cells toward the sight. When engaged and pressed in the equator region, the inner ring member simultaneously engages the front surface of the rear coating and presses its front surface slightly (eg, 2 mm) away from the outer ring member. Thus, the inner ring member provides the desired secondary barrier for movement across the posterior capsule of certain cortical cells that was not blocked by the outer ring member and toward the viewing zone. The separately transplanted IOL is then placed in front of the outer ring, and the haptic structure of the IOL is implanted in the capsule capsule's foramen that is essentially adjacent to the front surface of the outer ring.
[0019]
According to another embodiment of the present invention, the outer ring of the implantable device is relatively large in the central region of the capsule sac structure, which is basically incomplete both in front and behind, i.e. in the front and back capsule parts. Although another shape would be given to have a generally donut-like ring shape resembling a sac with a circular opening, the plane of this ring appears to be the plane of its outer equator. The inner ring member of this embodiment of the present invention has a ring shape made of a substantially rod-shaped material as described above, and the inner peripheral boundary edge of the small ring and the donut-shaped ring, or It is connected to a donut-shaped outer ring through a small rod-like bridging element extending between one of the auxiliary rings. The auxiliary ring, like the small ring described above, is welded or otherwise bonded to the inner peripheral boundary edge of the annular rear envelope valve-shaped portion of the donut-shaped ring and is parallel to the plane of the large and small ring members. It has a plane. The device's donut-shaped outer or large ring, when implanted in the residual capsule capsule, is received and pressed into the equator region of the sac and serves as a container or carrier for the IOL to be implanted later. However, its function may be particularly important when the equator region of the capsule is weakened or torn during cataract extraction. At the same time, the outer ring of the donut shape has a somewhat larger outer diameter in the equator region than the sac, so it not only forms a primary barrier that prevents cell migration across the posterior capsule, but also prevents the sac from collapsing or shrinking. This prevents misalignment of the IOL that will be implanted later. Furthermore, because the donut-shaped ring is displaced forward with respect to the plane of the inner small ring, the small ring is pressed against the front surface of the posterior capsule capsule, thus preventing cell migration across the posterior capsule in accordance with the gist of the present invention. Build a secondary barrier.
[0020]
According to yet another embodiment of the present invention, the apparatus comprises a donut-shaped ring of the aforementioned purpose and a relatively shallow conical and annular inwardly directed flange or dish structure, the latter of which A large base edge is fixed to the inner peripheral boundary edge of the annular rear covering valve-shaped part of the donut-shaped ring. The small base edge of the flange or dish structure, by itself or with the addition of a ring like the device of other embodiments, builds the small ring of the device, its plane and the equatorial region of the donut ring Deviation from the plane causes the back coating to be pressed to build a secondary barrier that prevents cell migration. The donut-shaped ring and the conical flange are made as separate elements and then welded or otherwise bonded together to form the device, or the device is an integral structure molded into the desired shape Formed as.
[0021]
The advantages resulting from these structural features will be readily understood. One is for the purpose of introducing the device into the eye, and the doctor is placed on both sides of the device, ie at 3 o'clock and 9 o'clock positions (the bridging elements are placed at the top and bottom of the device, ie at 12 o'clock and 6 o'clock positions) The outer and inner rings can be gripped and pressed inward. In this way, the lateral dimensions of the device are effectively reduced so that the cornea, rim or scleral incision through which the device is inserted into the eye is only slightly larger than the reduced lateral dimensions of the device. Just do it.
[0022]
Another advantage is that once the device is correctly implanted in the residual capsule capsule of the eye and the rings are restored to their full circle, the outer or large ring fits in the equatorial region diameter of the capsule capsule and is slightly less than that. In the case of large diameters, the large ring presses along its entire circumference towards the inner surface of the residual capsule sac in its equatorial region without overstressing the residual capsule sac and without deploying the anterior capsule valve This is the point. At the same time, the outer large ring is offset forward relative to the inner or small ring so that the inner small ring is slightly radially inward of the equator region along its entire circumference, toward the front surface of the rear coating. Pressing. A large ring, preferably slightly thicker, that is equal in thickness to that of the small ring, or otherwise different from the thickness of the small ring, thereby heading from the equatorial region of the cortical cells to the posterior capsule and to its viewing zone A primary mechanical barrier is constructed that prevents movement. On the other hand, the small ring constitutes a secondary mechanical barrier that prevents movement towards the viewing zone across the posterior capsule of the cortical cells that were not blocked by the large ring.
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
As a preliminary note, the various designs in the figures are merely diagrammatic illustrations and are not drawn to scale, the purpose of which is to facilitate their understanding of the procedures and further explanations and embodiments of the invention. It should be borne in mind in connection with the description provided herein for the two types of cataract extraction and for the disclosed embodiments of the device of the present invention. These illustrations are not intended to elaborate on various aspects of the physiological structure and surgical techniques that belong to different operations.
[0024]
Referring to the drawings in more detail, and particularly to FIGS. 1-3, a
[0025]
The above relationship between the outer ring D profile D and the inner diameter d in the equatorial region or zone of the
[0026]
In order to avoid these drawbacks, the present invention contemplates, as a basic aspect, sizing the appropriate diameter of the
[0027]
At the same time, however, it must be evaluated that the width of the equatorial region of the capsule capsule is considerably larger than the contact area between it and the ring 12 (the thickness T of the contact area is only about 0.2 mm to about 1.0 mm). ). As a result, some cortical cells that were not removed by the physician during the irrigation or aspiration procedure but were not blocked by the
[0028]
With such a configuration, the restraining force applied to the
[0029]
By way of example only, if the diameter of the patient's capsule sac is about 9.4 mm, the outer diameter D of the
[0030]
The gist of the present invention is further embodied in a double-ring rear film turbidity suppressing structure somewhat different from that shown in FIGS. For example, in the
[0031]
As a general proposition, the bridging
[0032]
Once the doughnut-shaped outer or
[0033]
As shown in FIGS. 7 and 8, the rear film
[Brief description of the drawings]
The above and other objects, features and advantages of the present invention will be more fully understood from the detailed description of various embodiments when read with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a plan view showing a turbidity suppressing device for a rear film according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view taken along line 2-2 of FIG.
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG.
FIG. 4 is a partially broken plan view showing a turbidity suppressing device for a rear film according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG.
FIG. 7 is a partially broken plan view showing a turbidity suppressing device for a rear film according to a third embodiment of the present invention.
8 is a cross-sectional view taken along line 8-8 of FIG.
9 is an axial cross-section through a human eye showing the implantation of the device of FIG. 1 into the residual capsule capsule of the eye after removal of the extracapsular cataract.
10 is an axial cross-sectional view through the human eye showing the implantation of the device of FIG. 4 into the residual capsule capsule of the eye after removal of the extracapsular cataract.
Claims (16)
一方が他方より大きな外径を有し且つ互いにそれらの間に伸びた架橋手段によって連結された一対の弾力的に撓む同軸閉鎖リングから構成され、
大形リングの平面は、小形リングの平面に平行であるが前方にずれており、
大形リングは、残留被膜嚢の後部被膜と前部被膜弁との間の赤道領域の内面に対してその全周に渡って係合することにより、上皮細胞が残留被膜嚢の赤道領域から残留被膜嚢の後部被膜を越えて後部被膜の視域へ移動するのを抑制する第一の機械的バリヤを構成し、
小形リングは、残留被膜嚢の後部被膜と前部被膜弁との間の赤道領域の半径方向内側に近い後部被膜の外面に対してその全周に渡って係合することにより、大形リングと小形リングの間に位置する上皮細胞が後部被膜を越えて後部被膜の視域へ移動するのを抑制する第二の機械的バリヤを構成し、
レンズを有しておらず、レンズを用いることなく眼内に移植されることを特徴とする後部被膜の混濁化抑制装置。A device for suppressing turbidity of the posterior capsule transplanted between the posterior capsule and the anterior capsule valve remaining in the eye after extracapsular cataract extraction,
Comprised of a pair of resiliently flexing coaxial closure rings, one having a larger outer diameter than the other and connected to each other by bridging means extending between them ,
The plane of the large ring is parallel to the plane of the small ring but offset forward,
The large ring engages the inner surface of the equator region between the posterior capsule and the anterior capsule valve of the residual capsule capsule all over its circumference, so that epithelial cells remain from the equator region of the residual capsule capsule. Constitutes a first mechanical barrier that inhibits movement beyond the posterior capsule of the capsule capsule to the viewing area of the posterior capsule ;
The small ring is engaged with the large ring by engaging the outer surface of the posterior capsule near the radially inner side of the equator region between the posterior capsule and the anterior capsule valve of the residual capsule capsule over its entire circumference. Constitutes a second mechanical barrier that inhibits epithelial cells located between the small rings from moving beyond the posterior capsule to the viewing area of the posterior capsule ;
A device for suppressing turbidity of a posterior film, characterized by having no lens and being implanted into the eye without using a lens .
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