JP3746736B2 - Steam turbine - Google Patents
Steam turbine Download PDFInfo
- Publication number
- JP3746736B2 JP3746736B2 JP2002154228A JP2002154228A JP3746736B2 JP 3746736 B2 JP3746736 B2 JP 3746736B2 JP 2002154228 A JP2002154228 A JP 2002154228A JP 2002154228 A JP2002154228 A JP 2002154228A JP 3746736 B2 JP3746736 B2 JP 3746736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steam
- shield
- turbine
- cuff
- passenger compartment
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、蒸気タービンに関し、更に詳しくは、蒸気から車室への熱伝達を遮蔽するシールドを備えると共に、このシールドの蒸気流れによる壊食を抑制する手段を備えた蒸気タービンに関する。
【0002】
【従来の技術】
蒸気から車室への熱伝達を遮蔽するシールドを備える蒸気タービンは、現在公知となっている。かかる蒸気タービンとしては、特開平6−129207号公報に記載される技術が知られている。図5は、従来の蒸気タービンの全体構成を示す側面断面図であり、図6は、図5に記載した蒸気タービンの要部を示すA視断面図である。この蒸気タービン100は、翼車101と、高圧タービン102および中圧タービン103と、これらを内部に収容する車室110とを含み構成される。車室110は、上部車室110aと下部車室110bとに水平方向に分割可能であり、これらをフランジ部111、111にてボルト結合112して構成される(図6参照)。また、蒸気タービン100は、翼車101の外周に鋳製のダミー120を有する。ダミー120は、高圧タービン102と中圧タービン103とを仕切り、車室110内にて蒸気の内部漏れを抑制する筒状部材である。また、このダミー120は、中圧タービン103側にて蒸気の流路壁の一部を構成し、高圧タービン102側にてノズル室104を構成する、いわゆる、ノズル室一体型のダミー120である。
【0003】
また、車室110の外周には、高圧管台113と中圧管台114とがそれぞれ4基ずつ突出して形成され、外部から車室110内部への蒸気の入口部115、116を構成している(図6参照)。図7は、図6に記載した蒸気タービン100の要部を示す拡大断面図であり、図8は、図6に記載した蒸気タービン100のB−B断面図である。車室110内部には、導入した蒸気を均等に蒸気通路105に配分する蒸気室106が形成され、中圧管台114の入口部115はこの蒸気室106に通じている。蒸気室106には、鉄板を板金加工して形成したシールド130が設置される。
【0004】
シールド130は、環状の本体部131と、本体部131の側面に溶接した管状の袖部132と、本体部131の片側縁部に形成した背面部133とを含み構成される(図9参照)。シールド130は、袖部132を車室110の内側から中圧管台114に挿入し、中圧管台114内周に設けられた段差部139に袖口135を当てて設置される。また、シールド130は、車室110の内壁との間に隙間134を設けつつ本体部131をピン140で係留して設置される。これにより、シールド130は、車室110の内壁107を被覆して蒸気からの熱伝導を遮蔽する。また、袖部132の袖口135外周と中圧管台114の入口部115内周との隙間134には、環状のシール部材136が挟み込まれ、内部蒸気と隙間134内の蒸気との対流を抑止している(図7参照)。また、本体部131および背面部133の外周にもシール部材137a、137bが挟み込まれ、隙間134を封止している。なお、車室110は、シールド130を内壁107に係留した後に組み立てられる。
【0005】
この従来の蒸気タービン100において、蒸気は、中圧管台114の入口部115から車室110内に導入され、シールド130の袖部132を通って蒸気室106に流入する。このとき、シールド130は、車室110の内壁107を被覆して、蒸気から車室110への熱伝達を遮蔽する。これにより、車室110の熱変形を抑制してボルト112のクリープを防止し、締め付け力の低下による蒸気漏れ等の問題点を解決していた。なお、蒸気は、その後、蒸気室106から蒸気通路105を通って中圧タービン103に流入し、翼車101にて回転エネルギーに変換される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、上記のシールド130は広く用いられているが、蒸気によるシールド130の壊食については、従来、問題とされておらず、その解決手段はほとんど研究されていない。しかしながら、今後、高温高圧仕様の蒸気タービンの開発が進むにつれて種々の問題が生じうる。すなわち、上記従来の蒸気タービン100では、シールド130を板金溶接により形成していたため、袖部132の付け根付近138の内周面は、角張った形状を有する。このため、蒸気の流速が高い場合にはこの付近にて蒸気の渦が発生し、シールド130が壊食されて剥離するという問題点が生じうる。
【0007】
また、従来、シールド130とダミー120とは、用途および機能が異なると共に設置位置や設置工程も異なることから、本来別体により構成するのが当業者の常識であった。このため、これらの部材間には当然に不連続部121が生じていた。しかしながら、流路壁に高温高圧の蒸気を流せば、この不連続部121にて壊食が生ずるおそれがある。
【0008】
そこで、この発明は、上記に鑑みてなされたものであって、蒸気によるシールド(熱遮蔽部材)の壊食を抑制することができる蒸気タービンを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、この発明である蒸気タービン(請求項1)は、タービンを内部に収容する車室と、前記車室に形成されると共に、前記車室外部から内部への蒸気の入口部となる管台と、前記車室の内部にて前記蒸気の流路壁を構成すると共に、前記蒸気から前記車室への熱伝達を遮蔽するシールドとを含み、且つ、前記シールドは、前記蒸気による当該シールドの壊食を抑止する壊食抑止手段を有することを特徴とする。
【0010】
この発明において、シールドは、蒸気から車室への熱伝達を遮蔽して、車室の熱変形によるクリープ等の弊害を抑止する。また、壊食抑止手段は、蒸気によるシールドの壊食を抑制する。これにより、シールドの剥離等を抑制して蒸気の内部漏れを防止する。なお、蒸気の流路壁を構成するとは、シールドが蒸気の流路壁のすべてを構成する場合に限られず、一部を構成する場合も含むものとする。また、流路壁とは、蒸気の流路を仕切る壁をいい、蒸気室の壁やタービンの蒸気通路等が含まれる。
【0011】
また、この発明である蒸気タービン(請求項2)は、請求項1に記載の蒸気タービンにおいて、前記シールドは、前記車室の内壁上に設置される本体部と、前記本体部から延出されると共に、前記車室の内部側から前記管台に差し込み設置される袖部とを含み、且つ、前記壊食抑止手段は、前記袖部の付け根付近の内周面を前記蒸気の流れに沿う略流線形状に形成したことを特徴とする。
【0012】
この発明において、袖部の付け根付近の内周面は、略流線形状に形成されるので、蒸気流れに対する抵抗を減少させる。これにより、袖部付け根付近での蒸気渦の発生が抑制されて、シールドの壊食を抑止できる。なお、袖部の長さは特に限定がなく、付け根付近の内周面を略流線形状に形成できる長さであれば足りる。
【0013】
また、この発明である蒸気タービン(請求項3)は、請求項1または2に記載の蒸気タービンにおいて、さらに、前記袖部と前記本体部とは、一体形成されたことを特徴とする。これにより、従来の板金溶接による形成と比較して、袖部の付け根付近の内周面を任意の形状に、より容易に形成できる。
【0014】
また、この発明である蒸気タービン(請求項4)は、請求項1〜3のいずれか一つに記載の蒸気タービンにおいて、前記壊食抑止手段は、前記袖部の袖口を上流側から被覆して設置されると共に、前記蒸気の流路を規制して前記蒸気を前記袖口の内側に導くフィンを含むことを特徴とする。これにより、蒸気による袖口の壊食を抑制できる。
【0015】
また、この発明である蒸気タービン(請求項5)は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の蒸気タービンにおいて、さらに、前記蒸気の流路壁を構成すると共に、前記車室内にて前記タービンを仕切り蒸気の内部漏れを防止するダミーを含み、且つ、前記シールドは、前記ダミーに一体形成されたことを特徴とする。
【0016】
この発明において、シールドはダミーに一体形成されるので、これらが構成する蒸気の流路壁を一体として設計、形成できる。また、シールドの係留部材等の部品を省略できるので、製造工程が簡略化できる、構造上の強度が増す、蒸気の内部漏れをより効果的に防止できる等の種々の利益がある。なお、蒸気の流路壁を構成するとは、シールドが蒸気の流路壁のすべてを構成する場合に限られず、一部を構成する場合も含むものとする。また、流路壁とは、蒸気の流路を仕切る壁をいい、蒸気室の壁やタービンの蒸気通路等が含まれる。また、ダミーには、ノズル室一体型ダミーの他に単独型ダミーや仕切板等も含まれる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施の形態の構成要素には、当業者が通常設計変更できるものが含まれるものとする。
【0018】
図1は、この発明にかかる実施の形態である蒸気タービンを示す全体構成図である。同図において、上記従来の蒸気タービン100と同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。この蒸気タービン1は、翼車101と、高圧タービン102および中圧タービン103と、これらを内部に収容する車室110とを含み構成される。また、翼車101の外周には、高圧タービン102と中圧タービン103とを仕切ると共に、高圧タービン102のノズル室104と一体形成される鋳製のダミー120が設置される。また、車室110の外周には、高圧管台113と中圧管台114とがそれぞれ4基ずつ突出して形成され、これらは、外部から車室110内部に導入される蒸気の入口部115、116を構成する。中圧タービン103側の入口部115は、車室110内に形成された蒸気室106に通じており、この蒸気室106には、車室110内壁との間に隙間134を隔ててシールド部2が配置される。シールド部2は、蒸気から車室110の内壁への熱伝達を遮蔽して、車室110の熱変形を抑止する遮蔽部材である。
【0019】
ここで、シールド部2は、鋳造によりダミー120と一体形成される。すなわち、この蒸気タービン1は、ノズル室104を兼ね備えるダミー120に遮蔽部材であるシールド部2を一体形成されたことを特徴とする(図1参照)。シールド部2は、環状の本体部3と、本体部3の縁から延出して一体形成された裾部4と背面部5とを備える。裾部4は、略L字形状の断面を有し、蒸気室106から蒸気通路105に至る蒸気の流路壁を構成すると共に、その裾先7にて1段静翼108の一端を支持する。なお、1段静翼108の他端は、ダミー120の外周縁部121にて支持され、これにより1段静翼108は固定される。また、背面部5は、本体部3から延出してダミー120外周に結合する。そして、背面部5とダミー120との蒸気通路105側の壁面8は、滑らか且つ連続的に形成されて、蒸気室106から蒸気通路105に至る蒸気の流路壁は、蒸気流れに対する抵抗を抑制する形状を有する。
【0020】
図2は、図1に記載した蒸気タービン1の要部を示す正面断面図であり、図3は、図1に記載した蒸気タービン1の要部を示す拡大断面図である。シールド部2は、本体部3から延出して鋳造により一体形成された袖部6を有する。袖部6付け根付近4の内周面は、滑らかな流線形状を有し、蒸気室106に流入する蒸気との抵抗を抑制する。袖部6は、中圧管台114内に挿入され、中圧管台114の内周に設けた段差部139に袖口135を当てて嵌め合わされる。また、袖口135外周と中圧管台114内周との間には、環状のシール部材136が嵌め込まれ、その隙間134が封止される。これにより、袖部6外周の隙間134内の蒸気と内部蒸気との対流が抑制される。なお、上記蒸気室106から蒸気通路105に至る蒸気の流路壁の形状や、袖部6付け根付近138の内周面の形状は、三次元流体解析により最適化されて流体損失の少ない形状に形成される。
【0021】
この実施の形態において、蒸気は、中圧管台114の入口部115からシールド部2の袖部6を通り車室110の蒸気室106に流入する。このとき、袖部6付け根付近138の内周面は、その流線形状により蒸気を滑らかに導き、抵抗を減少させて渦の発生や内周面の剥離を抑制する。また、本体部3とダミー120とが形成する連続した流路壁8は、その滑らかな壁面により蒸気の渦の発生を抑制してその剥離を抑制する。なお、袖口135付近に設けた段差部139やシール部材136は、流入する蒸気と袖口135外周の隙間134内の蒸気との対流を抑制する。また、蒸気は、蒸気室106から中圧タービン103の蒸気通路105に流入して翼車101の回転運動に供される。
【0022】
この実施の形態によれば、袖部6と本体部3とを鋳造により一体形成したので、従来の板金溶接による場合と比較して、袖部6の付け根付近138の内周面をより滑らか且つ任意の形状に形成できる。これにより、三次元流体解析による流路壁の設計が可能となり、蒸気流れに対する流路壁の抵抗を減少させて壁面の剥離や壊食を抑制できる。また、鋳造により一体形成したので、従来の板金溶接による場合と比較して、作業をより簡略化できる。
【0023】
また、この実施の形態によれば、ダミー120とシールド部2とを一体形成したので、従来必要であったピン140等の係留部材が不要となり、部品点数を減少できると共に、煩雑な手作業を要する係留工程を省略化できる。また、ダミー120とシールド部2との継ぎ目を排除できるので、従来の別部品の場合と比較して、蒸気の内部漏れをより確実に防止できる。また、構造上の強度も高められる。また、これらを鋳造により一体形成すれば蒸気の流路壁8を滑らか且つ任意の形状に形成できるので、蒸気流れに対する流路壁8の抵抗を減少させて壁面の剥離や壊食を抑制できる。さらに、この一体形成により、袖口135から蒸気室106を経て蒸気通路105に至る蒸気の流路壁を、一体として設計、形成できるので、従来の蒸気タービンと比較して、より抵抗が小さく、壊食し難く、且つ流体エネルギーの損失も少ない形状に形成できる。
【0024】
また、この実施の形態によれば、シールド部2は、蒸気から車室110への熱伝達を遮蔽するので、車室110の熱変形を抑制できる。また、袖口135付近に設けた段差部139やシール部材136は、流入する蒸気と袖口135外周の隙間134にある空気との対流を抑制するので、車室110の熱変形を抑制できる。
【0025】
なお、この実施の形態において、袖部6付け根付近138の内周面は、滑らかな流線形状を有するが、これは蒸気流れによる内周面剥離の抑制を目的とするものである。したがって、ここにいう流線形状とは、従来の板金溶接によるシールド130と比較して、内周面での蒸気流れの抵抗を減少させ、若しくは渦の発生を抑制して、上記目的が達成できる形状をいうものとする。
【0026】
また、この実施の形態において、ダミー120は、高圧タービン102と中圧タービン103とを仕切る仕切部材であるが、かかる複数のタービンを仕切るダミー120には限定されず、単一のタービンを外部から仕切るものであっても良い。すなわち、この実施の形態において、シールド部2とダミー120とを一体形成するのは、壊食され難い蒸気の流路壁の形成が目的なので、ダミー120は、少なくとも蒸気の流路壁を構成してタービンを仕切り蒸気の内部漏れを防止するものであればよい。
【0027】
また、この実施の形態において、蒸気の流路壁は、シールド部2とダミー120との一体形成により中圧管台114内から蒸気室106を経て蒸気通路105に至るまで一体で形成されている。しかし、このように蒸気の流路壁すべてを一体形成しなくとも良く、流路壁のうち壊食が著しい部分のみを一体形成により滑らかな形状としても良い。シールド部2とダミー120とを一体形成したのは、高温高圧の蒸気による流路壁の壊食を抑止するためだからである。
【0028】
また、この実施の形態において、シールド部2とダミー120とを鋳造により形成した場合、車室110も一般に鋳造されるので、袖部6袖口135と中圧管台114との嵌合寸法がでず、袖口135が中圧管台114の段差部139に当たらない場合等がある(図10参照)。すると、袖口135と中圧管台114との間に不連続部141が生じ、ここに蒸気が巻き込み若しくは蒸気が直接袖口135に衝突して袖口135が壊食されるという問題が生じうる。そこで、袖口135と中圧管台114との嵌合部にはフィン9を設け、袖口135を蒸気の上流側から被覆して蒸気流れを袖口135内部に導く構成としても良い(図4参照)。これにより、袖口135が防護されて壊食が抑制される。
【0029】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明にかかる蒸気タービン(請求項1)によれば、壊食抑止手段は、蒸気によるシールドの壊食を抑制するので、シールドの剥離等が抑制されて蒸気の内部漏れが防止できる。
【0030】
また、この発明である蒸気タービン(請求項2)によれば、袖部の付け根付近の内周面は略流線形状に形成されるので、蒸気流れに対する抵抗を減少できる。これにより、袖部付け根付近での蒸気渦の発生が抑制されて、シールドの壊食を抑止できる。
【0031】
また、この発明である蒸気タービン(請求項3)によれば、袖部と本体部とは一体形成されるので、従来の板金溶接による形成と比較して、袖部の付け根付近の内周面を任意の形状に、より容易に形成できる。
【0032】
また、この発明である蒸気タービン(請求項4)によれば、壊食抑止手段であるフィンは、袖部の袖口を上流側から被覆して蒸気の流路を規制し、前記蒸気を前記袖口の内側に導くので、袖部の袖口の壊食を抑制できる。
【0033】
また、この発明である蒸気タービン(請求項5)によれば、シールドはダミーに一体形成されるので、これらが構成する蒸気の流路壁を一体として設計、形成できる。また、シールドの係留部材等の部品を省略できるので、製造工程が簡略化できる、構造上の強度が増す、蒸気の内部漏れをより効果的に防止できる等の種々の利益がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態にかかる蒸気タービンを示す全体構成図である。
【図2】図1に記載した蒸気タービンの要部を示す正面断面図である。
【図3】図1に記載した蒸気タービンの要部を示す側面断面図である。
【図4】図1に記載した蒸気タービンの要部を示す正面断面図である。
【図5】従来の蒸気タービンを示す全体構成図である。
【図6】図5に記載した蒸気タービンを示すA視断面図である。
【図7】図6に記載した蒸気タービンの要部を示す側面断面図である。
【図8】図6に記載した蒸気タービンの要部を示すB−B断面図である。
【図9】図5に記載したシールドの要部を示す斜視図である。
【図10】図5に記載した蒸気タービンの要部を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 蒸気タービン
2 シールド部
9 フィン
120 ダミー[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a steam turbine, and more particularly, to a steam turbine that includes a shield that shields heat transfer from steam to a passenger compartment, and includes means for suppressing erosion due to the steam flow of the shield.
[0002]
[Prior art]
Steam turbines with a shield that shields heat transfer from the steam to the passenger compartment are now known. As such a steam turbine, a technique described in JP-A-6-129207 is known. FIG. 5 is a side cross-sectional view showing an overall configuration of a conventional steam turbine, and FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line A showing a main part of the steam turbine shown in FIG. The
[0003]
Further, four
[0004]
The
[0005]
In this
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Here, although the above-described
[0007]
Conventionally, since the
[0008]
Then, this invention is made | formed in view of the above, Comprising: It aims at providing the steam turbine which can suppress the erosion of the shield (heat shielding member) by steam.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a steam turbine according to the present invention (Claim 1) includes a casing that houses a turbine therein, a steam that is formed in the casing, and steam from the outside to the inside of the casing. And a shield that forms a flow path wall of the steam inside the passenger compartment and shields heat transfer from the steam to the passenger compartment, and the shield includes And erosion inhibiting means for inhibiting erosion of the shield by the steam.
[0010]
In the present invention, the shield shields heat transfer from the steam to the passenger compartment and suppresses adverse effects such as creep due to thermal deformation of the passenger compartment. Further, the erosion prevention means suppresses erosion of the shield due to steam. Thereby, peeling of a shield etc. are suppressed and internal leakage of steam is prevented. The construction of the steam flow path wall is not limited to the case where the shield constitutes all of the steam flow path wall, but includes the case where the shield constitutes a part. The channel wall refers to a wall that partitions the steam channel, and includes a wall of a steam chamber, a steam passage of a turbine, and the like.
[0011]
Further, the steam turbine according to the present invention (Claim 2) is the steam turbine according to Claim 1, wherein the shield is extended from the main body portion and a main body portion installed on an inner wall of the vehicle compartment. And a sleeve portion inserted into the nozzle from the inside of the passenger compartment, and the erosion prevention means is configured to substantially follow an inner circumferential surface near the base of the sleeve portion along the flow of the steam. It is formed in a streamline shape.
[0012]
In the present invention, the inner peripheral surface near the base of the sleeve is formed in a substantially streamlined shape, thereby reducing the resistance to steam flow. Thereby, generation | occurrence | production of the vapor | steam vortex in the sleeve base vicinity is suppressed, and the erosion of a shield can be suppressed. The length of the sleeve portion is not particularly limited, and may be a length that allows the inner peripheral surface near the base to be formed into a substantially streamline shape.
[0013]
The steam turbine according to the present invention (Claim 3) is the steam turbine according to Claim 1 or 2, further characterized in that the sleeve portion and the main body portion are integrally formed. Thereby, compared with the formation by the conventional sheet metal welding, the inner peripheral surface near the base of the sleeve portion can be more easily formed into an arbitrary shape.
[0014]
The steam turbine according to the present invention (Claim 4) is the steam turbine according to any one of Claims 1 to 3, wherein the erosion inhibiting means covers the cuff of the sleeve portion from the upstream side. And a fin for guiding the steam to the inside of the cuff by regulating the flow path of the steam. Thereby, the erosion of the cuffs by steam can be suppressed.
[0015]
In addition, the steam turbine according to the present invention (Claim 5) is the steam turbine according to any one of Claims 1 to 4, further comprising the steam flow path wall and in the vehicle interior. It includes a dummy that partitions the turbine and prevents internal leakage of steam, and the shield is integrally formed with the dummy.
[0016]
In the present invention, since the shield is integrally formed with the dummy, it is possible to design and form the vapor flow path wall formed by these integrally. Further, since the shield mooring member and the like can be omitted, there are various benefits such as simplification of the manufacturing process, increased structural strength, and more effective prevention of steam internal leakage. The construction of the steam flow path wall is not limited to the case where the shield constitutes all of the steam flow path wall, but includes the case where the shield constitutes a part. The channel wall refers to a wall that partitions the steam channel, and includes a wall of a steam chamber, a steam passage of a turbine, and the like. In addition to the nozzle chamber integrated dummy, the dummy includes a single dummy, a partition plate, and the like.
[0017]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described in detail with reference to the drawings. The present invention is not limited to the embodiments. In addition, the constituent elements of the embodiments described below include those that can be normally modified by those skilled in the art.
[0018]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing a steam turbine according to an embodiment of the present invention. In the figure, the same components as those in the
[0019]
Here, the shield part 2 is integrally formed with the
[0020]
2 is a front cross-sectional view showing the main part of the steam turbine 1 shown in FIG. 1, and FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view showing the main part of the steam turbine 1 shown in FIG. The shield part 2 has a sleeve part 6 extending from the main body part 3 and integrally formed by casting. The inner peripheral surface 4 near the base of the sleeve 6 has a smooth streamline shape and suppresses resistance to steam flowing into the
[0021]
In this embodiment, the steam flows from the
[0022]
According to this embodiment, since the sleeve portion 6 and the main body portion 3 are integrally formed by casting, the inner peripheral surface near the
[0023]
In addition, according to this embodiment, since the
[0024]
Moreover, according to this embodiment, since the shield part 2 shields the heat transfer from the steam to the
[0025]
In this embodiment, the inner peripheral surface of the sleeve portion 6
[0026]
Further, in this embodiment, the
[0027]
Further, in this embodiment, the flow path wall of the steam is integrally formed from the inside of the intermediate
[0028]
Further, in this embodiment, when the shield part 2 and the
[0029]
【The invention's effect】
As described above, according to the steam turbine according to the present invention (Claim 1), the erosion suppressing means suppresses the erosion of the shield due to the steam. Can be prevented.
[0030]
Further, according to the steam turbine of the present invention (Claim 2), the inner peripheral surface near the base of the sleeve is formed in a substantially streamline shape, so that the resistance to the steam flow can be reduced. Thereby, generation | occurrence | production of the vapor | steam vortex in the sleeve base vicinity is suppressed, and the erosion of a shield can be suppressed.
[0031]
Further, according to the steam turbine of the present invention (Claim 3), since the sleeve portion and the main body portion are integrally formed, the inner peripheral surface near the root of the sleeve portion as compared with the formation by conventional sheet metal welding. Can be more easily formed into an arbitrary shape.
[0032]
According to the steam turbine of the present invention (Claim 4), the fin as the erosion inhibiting means covers the cuff of the sleeve portion from the upstream side to regulate the flow path of the steam, and the steam is supplied to the cuff. Since it leads to the inside of the sleeve, erosion of the cuffs of the sleeve portion can be suppressed.
[0033]
Further, according to the steam turbine of the present invention (Claim 5), since the shield is integrally formed with the dummy, it is possible to design and form the steam flow path wall formed by these as a single body. Further, since parts such as the mooring member of the shield can be omitted, there are various benefits such as simplification of the manufacturing process, increased structural strength, and more effective prevention of steam internal leakage.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing a steam turbine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a front sectional view showing a main part of the steam turbine shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a side cross-sectional view showing a main part of the steam turbine shown in FIG. 1;
4 is a front cross-sectional view showing a main part of the steam turbine shown in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is an overall configuration diagram showing a conventional steam turbine.
6 is a cross-sectional view of the steam turbine illustrated in FIG.
7 is a side cross-sectional view showing a main part of the steam turbine shown in FIG. 6. FIG.
8 is a cross-sectional view taken along the line BB showing a main part of the steam turbine shown in FIG. 6;
9 is a perspective view showing a main part of the shield shown in FIG. 5. FIG.
10 is a front cross-sectional view showing a main part of the steam turbine shown in FIG.
[Explanation of symbols]
1 Steam turbine 2 Shield part 9
Claims (5)
前記車室に形成されると共に、前記車室外部から内部への蒸気の入口部となる管台と、
前記車室の内部にて前記蒸気の流路壁を構成すると共に、前記蒸気から前記車室への熱伝達を遮蔽するシールドと、
を含み、且つ、前記シールドは、
前記蒸気による当該シールドの壊食を抑止する壊食抑止手段を有することを特徴とする蒸気タービン。A vehicle housing the turbine inside;
A nozzle that is formed in the passenger compartment and serves as an inlet for steam from the outside to the inside of the passenger compartment,
A shield that shields heat transfer from the steam to the passenger compartment, while configuring the steam passage wall inside the passenger compartment,
And the shield includes
A steam turbine comprising erosion inhibiting means for inhibiting erosion of the shield by the steam.
前記車室の内壁上に設置される本体部と、
前記本体部から延出されると共に、前記車室の内部側から前記管台に差し込み設置される袖部と、
を含み、且つ、前記壊食抑止手段は、
前記袖部の付け根付近の内周面を前記蒸気の流れに沿う略流線形状に形成したことを特徴とする請求項1に記載の蒸気タービン。The shield is
A main body installed on the inner wall of the vehicle compartment;
A sleeve portion that extends from the main body portion and is inserted and installed in the nozzle from the inside of the vehicle compartment,
And the erosion inhibiting means includes
The steam turbine according to claim 1, wherein an inner peripheral surface near a base of the sleeve portion is formed in a substantially streamline shape along the flow of the steam.
前記袖部の袖口を上流側から被覆して設置されると共に、前記蒸気の流路を規制して前記蒸気を前記袖口の内側に導くフィンを含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の蒸気タービン。The erosion inhibiting means is
The cuff of the cuff is installed so as to cover the cuff from the upstream side, and includes a fin that regulates the flow path of the steam and guides the steam to the inside of the cuff. A steam turbine according to any one of the above.
前記シールドは、前記ダミーに一体形成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の蒸気タービン。Further, the steam comprises a steam flow path wall, and includes a dummy that partitions the turbine in the passenger compartment to prevent internal leakage of steam, and
The steam turbine according to claim 1, wherein the shield is integrally formed with the dummy.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002154228A JP3746736B2 (en) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | Steam turbine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002154228A JP3746736B2 (en) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | Steam turbine |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003343209A JP2003343209A (en) | 2003-12-03 |
JP3746736B2 true JP3746736B2 (en) | 2006-02-15 |
Family
ID=29771079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002154228A Expired - Lifetime JP3746736B2 (en) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | Steam turbine |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3746736B2 (en) |
-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002154228A patent/JP3746736B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003343209A (en) | 2003-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5383973B2 (en) | System and method for exhausting used cooling air for gas turbine engine active clearance control | |
CN102251814B (en) | Gas turbine engine turbine nozzle bifurcated impingement baffle | |
EP0926314B1 (en) | Seal structure for gas turbines | |
CA2513079C (en) | Lightweight annular interturbine duct | |
JP5080076B2 (en) | Thermal control of gas turbine engine ring for active clearance control | |
JP4000121B2 (en) | Turbine nozzle segment of a gas turbine engine with a single hollow vane having a bipartite cavity | |
JP4049754B2 (en) | Cantilever support for turbine nozzle segment | |
EP0187731B1 (en) | Combustion liner for a gas turbine engine | |
CA2513047C (en) | Duct with integrated baffle | |
JP4081090B2 (en) | Turbofan jet engine with accessory distribution support | |
CN101629520B (en) | Combustor transition piece aft end cooling and related method | |
US20100098554A1 (en) | Blade for a rotor | |
EP2930428B1 (en) | Combustor wall assembly for a turbine engine | |
JPS62218732A (en) | Gas turbine combustor | |
JP2007162698A5 (en) | ||
JP2004196287A (en) | Rear panel part of automobile | |
JPH10510907A (en) | Fairing for partition wall cooling | |
US7722325B2 (en) | Refractory metal core main body trench | |
JP4545158B2 (en) | Combustor tail cooling structure | |
JPH08135402A (en) | Gas turbine stationary blade structure | |
JPS63205404A (en) | Leakage preventing device for axial flow turbine | |
JP3746736B2 (en) | Steam turbine | |
JP3165611B2 (en) | Gas turbine cooling air introduction device | |
JP3825279B2 (en) | gas turbine | |
JP4146033B2 (en) | Steam inlet / outlet pressure loss reduction structure of steam turbine |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041208 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051108 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051124 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 3746736 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091202 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101202 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111202 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121202 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131202 Year of fee payment: 8 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |