JP3746228B2 - 足裏指圧具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、足裏指圧具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の足裏指圧具としては、1枚の板状体に所要数の突起を設けたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
このような足裏指圧具において、左の足裏と右の足裏とを同時に刺激することができるものであるためには、突起を有する上記板状体が左足と右足とを同時に乗せ掛けることのできる大きさを有し、左足を乗せ掛ける部分と右足を乗せ掛ける部分とにそれぞれ突起を設けておくことが必要である。また、足裏を効果的に刺激するためには、所謂足裏のつぼに上記突起がうまく当たるようになっていることが必要である。
【0004】
しかしながら、従来のように、1枚の板状体に左足と右足とを同時に乗せ掛けるようになっているものでは、その板状体に設けられている左の足裏に対応する突起の位置と右の足裏に対応する突起の位置との相対位置が一定になっていて、それらの相対位置を変えることができない。そのため、使用者自身が左足と右足との開き度合を上記突起の位置に合わせることによって、突起が左右の足裏のつぼにうまく当たるようにすることを要し、その結果、楽な姿勢で足裏を効果的に刺激するという使い方をすることに不便があるという問題があった。
【0005】
また、従来のように、突起を有する上記板状体が左足と右足とを同時に乗せ掛けることのできる大きさを有していると、その板状体の大きさが大きいために、持ち運びが不便であったり梱包が大きくなって保管が不便であったりするという問題があった。
【0006】
本発明は以上の問題を改善するためになされたものである。すなわち、本発明は、誰でもが楽な姿勢で左右の足裏を効果的に同時に刺激するという使い方のできる足裏指圧具を提供することを目的とする。
【0007】
また、本発明は、左右の足裏を同時に刺激することができるものでありながら、コンパクトな形にして持ち運びや保管をすることが可能になる足裏指圧具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る足裏指圧具は、左足が乗せ掛けられる左側指圧板と、右足が乗せ掛けられる右側指圧板と、これら左右の指圧板のそれぞれの内側端縁部同士を連結する連結機構とを有し、この連結機構が第1係合部材とこの第1係合部材に対して相対回転自在に連結された第2係合部材とを有している。
【0009】
この足裏指圧具は、指圧板が左側指圧板と右側指圧板との内側端縁部同士が、第1係合部材とこの第1係合部材に対して相対回転自在に連結された第2係合部材とを有する連結機構によって連結されているので、連結機構の作用によって、左側指圧板と右側指圧板との開き角度を変えることができる。そのため、使用者自身が左足と右足とを楽な開き度合となるように開いたときの開き角度に左側指圧板と右側指圧板との開き角度を合わせて使用することができ、そのようにすることによって、使用者にとっての楽な姿勢で足裏を効果的に刺激することができるようになる。
【0010】
本発明では、上記第1係合部材が円形の軸受孔部を有し、第2係合部材が上記軸受孔部に相対回転自在に嵌合された凸部を有し、第1係合部材と第2係合部材とのうちの一方が左側指圧板の内側端縁部にその内側端縁部から突き出す姿勢で一体に連設され、かつ、他方が右側指圧板の内側端縁部にその内側端縁部から突き出す姿勢で一体に連設されている、という構成を採用することができる。これによれば、連結機構の第1係合部材と第2係合部材とのうちの一方を左側指圧板と一体に合成樹脂で成形することができ、他方を右側指圧板と一体に合成樹脂で成形することができるので、連結機構を左右の各指圧板と別体にすることによる部品点数の増大やコストアップを回避することが可能になる。
【0011】
本発明では、上記連結機構の第1係合部材と第2係合部材とが着脱可能であることが望ましい。これによれば、連結機構の第1係合部材と第2係合部材とを離脱させることによって、左側指圧板と右側指圧板とをそれぞれ単独で使用することができるという利便性があるだけでなく、持ち運びや保管の際に、左側指圧板と右側指圧板とを重ねて全体の大きさをコンパクトにすることが可能になるという利便性があるほか、梱包をコンパクトにすることが可能になる。
【0012】
連結機構の第1係合部材と第2係合部材とが着脱可能としたものでは、上記第1係合部材が、互いに間隔を隔てて対向しかつ接近離反方向に弾性変形可能な上板部と下板部とを有し、上記第2係合部材が鍔板部とその鍔板部の中央部から突出された上記凸部とを有し、上記第1係合部材の上板部と下板部との間に差し込まれた上記第2係合部材の上記凸部が嵌合される上記軸受孔部が上記上板部と下板部とのうちの少なくとも一方側に具備されていると共に、その軸受孔部に上記凸部が嵌合されることによって、上記上板部と下板部とが上記第2係合部材の鍔部を上下方向で相対摺動自在に挟み付けるようになっていることが望ましい。これによれば、連結機構の第1係合部材と第2係合部材とを連結した場合に、第1係合部材の上板部と下板部とが第2係合部材の鍔部を上下方向で相対摺動自在に挟み付けるので、その連結機構によって連結された左側指圧板と右側指圧板とががたつかない。そのため、左右の指圧板の開き角度を、使用者にとって楽な姿勢となる左右の足の開き角度にスムーズに合わせることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態に係る足裏指圧具Aの概略平面図、図2は図1のII−II線に沿う部分の概略拡大断面図、図3は左右の指圧板1,2を重ね合わせた状態の概略側面図である。
【0014】
図1のように、この足裏指圧具Aは、左足が乗せ掛けられる左側指圧板1と、右足が乗せ掛けられる右側指圧板2とを有し、これら左右の指圧板1,2のそれぞれの内側端縁部11,21同士が連結機構3によって連結されている。
【0015】
左側指圧板1の表面には、左足の形状を象った輪郭線12が表示されていると共に、その輪郭線12に合わせて左足を乗せ掛けたときに左の足裏の複数箇所に存在しているつぼに突き当たる多数の突起13が備わっている。これと同様に、右側指圧板2の表面にも、左足の形状を象った輪郭線22が表示されていると共に、その輪郭線22に合わせて左足を乗せ掛けたときに左の足裏の複数箇所に存在しているつぼに突き当たる多数の突起23が備わっている。また、左側指圧板1及び右側指圧板2の平面視形状は対称形状になっている。また、図3に示したように、左右の各指圧板1,2の裏面には適度の柔軟性を有するクッション材14,24が備わっている。
【0016】
連結機構3は、左側指圧板1の内側端縁部15、具体的には、内側端縁部15のうちの、左足の形状を象った輪郭線12の土踏まず部分の側方箇所に一体に連設された第1係合部材31と、右側指圧板2の内側端縁部25、具体的には、内側端縁部25のうちの、右足の形状を象った輪郭線22の土踏まず部分の側方箇所に一体に連設された第2係合部材36とを備えている。
【0017】
図1と図2とを併せ見ることによって判るように、第1係合部材31は左側指圧板1の内側端縁部15から突き出す姿勢でその左側指圧板1に一体に連設されている。また、この第1係合部材31は、互いに間隔を隔てて対向しかつ接近離反方向に弾性変形可能な上板部32と下板部33とを有していて、上板部32に円形の軸受孔部34が具備されている。これに対し、第2係合部材36は右側指圧板2の内側端縁部25から突き出す姿勢でその右側指圧板2に一体に連設されている。また、この第2係合部材36は、円形の鍔板部37とその鍔板部37の中央部から突出された円形の凸部38とを有している。そして、第1係合部材31の上板部32と下板部33との間に分け入らせて差し込まれた第2係合部材36の凸部38が第1係合部材31の軸受孔部34に摺動回転自在に嵌合されていると共に、第1係合部材31の上板部32と下板部33とが第2係合部材36の鍔部37を上下方向で相対摺動自在に挟み付けている。このため、連結機構3の第1係合部材31と第2係合部材32とを連結した場合に、左側指圧板1と右側指圧板2とががたつかない。
【0018】
この実施形態の足裏指圧具Aにおいて、連結機構3の第1係合部材31は左足指圧板1と一体に合成樹脂で成形されており、また、第2係合部材36は右足指圧板2と一体に合成樹脂で成形されている。
【0019】
この実施形態の足裏指圧具Aにおいて、連結機構3を介して左足指圧板1と右足指圧板2とを連結すると、図1のように、左足指圧板1の内側端縁部15と右足指圧板2の内側端縁部25とは、少なくとも連結機構3の前側又は後側で間隔を隔てて対向した状態になる。そのため、左足指圧板1や右足指圧板2を手で持って連結機構3の第1係合部材31と第2係合部材36とを相対回転させることにより、左足指圧板1と右足指圧板2との開き角度を、それらの内側端縁部15,25同士が当たらない範囲で増減調節することが可能である。したがって、使用者自身が左足と右足とを楽な開き度合となるように開いたときの開き角度に左側指圧板1と右側指圧板2との開き角度を合わせて、左側指圧板1に左の足裏を乗せ掛け、右側指圧板2に右の足裏を乗せ掛けると、使用者にとっての楽な姿勢で足裏を同時に効果的に刺激することができる。また、上記のように、第1係合部材31の上板部32と下板部33とが第2係合部材36の鍔部37を上下方向で相対摺動自在に挟み付けているため、左側指圧板1と右側指圧板2とが連結機構3によりがたつかない状態で連結されているので、左右の指圧板1,2の開き角度を、使用者にとって楽な姿勢となる左右の足の開き角度にスムーズに合わせることも可能になる。
【0020】
この実施形態において、連結機構3は、その第1係合部材31が接近離反方向に弾性変形可能な上板部32と下板部33とによって形成されている。そのため、図1のように第1係合部材31と第2係合部材36とを連結した状態から、第2係合部材36を傾斜させて第1係合部材31の上板部32と下板部33との間隔をこじ拡げるという操作を行うことにより、突起38を軸受孔部34から抜き出して第2係合部材36を第1係合部材31の上板部32と下板部33との隙間から容易に引き抜き、これによって左側指圧板1と右側指圧板2とを分離することができる。こうして左側指圧板1と右側指圧板2とを分離すると、左側指圧板1をそれ単独で左の足裏を刺激することに用いることが可能になり、右側指圧板2をそれ単独で右の足裏を刺激することに用いることが可能になる。また、左側指圧板1と右側指圧板2とを分離すると、たとえば図3のように、左側指圧板1と右側指圧板2との裏面側同士を重ね合わせてコンパクトな形にすることが可能である。この形では、全体の大きさが左側指圧板1又は右側指圧板2の大きさになるので、持ち運びに便利であり、梱包する場合には梱包4がコンパクトになる。そのため、コンパクトな形で保管することも可能である。
【0021】
この実施形態では、軸受孔部34を有する第1係合部材31が左側指圧板1に一体に連設され、凸部38を有する第2係合部材36が右側指圧板2に一体に連設されているけれども、この点は、軸受孔部を有する第1係合部材を右側指圧板に一体に連設し、凸部を有する第2係合部材を左側指圧板に一体に連設しておいてもよい。
【0022】
また、第2係合部材36は鍔板部37の片面側だけに凸部36を有し、その凸部36が、第1係合部材31の上板部32の軸受孔部34に回転自在に嵌合させている事例を説明したけれども、この点は、鍔板部の他面側だけに設けた凸部を、第1係合部材の下板部に形成した軸受孔部に回転自在に嵌合させる構成にすることも、あるいは、鍔板部の片面側と他面側との両方に設けた凸部を、第1係合部材の上板部と下板部との両方に形成した軸受孔部に各別に回転自在に嵌合させる構成にすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明によれば、左足指圧板と右足指圧板との開き角度を、使用者にとっての楽な姿勢となる左右の足の開き角度に合わせることが可能であるため、誰でもが楽な姿勢で左右の足裏を効果的に同時に刺激するという使い方をすることが可能になる。また、左足指圧板と右足指圧板とを連結機構で連結しておけば、左右の足裏を同時に刺激することができ、また、連結機構の作用で左足指圧板と右足指圧板とを分離すれば、左足指圧板を単独で使用して左の足裏を刺激したり、右足指圧板を単独で使用して右の足裏を刺激したりすることも可能である。さらに、連結機構の作用で左足指圧板と右足指圧板とを分離することができるので、コンパクトな形にして持ち運びや保管をすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る足裏指圧具の概略平面図である。
【図2】 図1のII−II線に沿う部分の概略拡大断面図である。
【図3】 左右の指圧板を重ね合わせた状態の概略側面図である。
【符号の説明】
A 足裏指圧具
1 左側指圧板
2 右側指圧板
3 連結機構
15,25 内側端縁部
31 第1係合部材
32 上板部
33 下板部
34 軸受孔部
36 第2係合部材
37 鍔板部
38 凸部
Claims (1)
- 左足が乗せ掛けられる左側指圧板と、右足が乗せ掛けられる右側指圧板と、これら左右の指圧板のそれぞれの内側端縁部同士を連結する連結機構とを有し、この連結機構が第1係合部材とこの第1係合部材に対して相対回転自在に連結された第2係合部材とを有しており、
上記第1係合部材が円形の軸受孔部を有し、第2係合部材が上記軸受孔部に相対回転自在に嵌合された凸部を有し、第1係合部材と第2係合部材とのうちの一方が左側指圧板の内側端縁部にその内側端縁部から突き出す姿勢で一体に連設され、かつ、他方が右側指圧板の内側端縁部にその内側端縁部から突き出す姿勢で一体に連設されており、
上記連結機構の第1係合部材と第2係合部材とが着脱可能であり、
上記第1係合部材が、互いに間隔を隔てて対向しかつ接近離反方向に弾性変形可能な上板部と下板部とを有し、上記第2係合部材が鍔板部とその鍔板部の中央部から突出された上記凸部とを有し、上記第1係合部材の上板部と下板部との間に差し込まれた上記第2係合部材の上記凸部が嵌合される上記軸受孔部が上記上板部と下板部とのうちの少なくとも一方側に具備されていると共に、その軸受孔部に上記凸部が嵌合されることによって、上記上板部と下板部とが上記第2係合部材の鍔部を上下方向で相対摺動自在に挟み付けるようになっていることを特徴とする足裏指圧具。
Priority Applications (1)
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Country Status (1)
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Families Citing this family (1)
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-
2001
- 2001-12-04 JP JP2001369702A patent/JP3746228B2/ja not_active Expired - Lifetime
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