JP3744048B2 - Tower boiler - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タワーボイラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7、図8は、従来のタワーボイラの一例を示したもので、タワーボイラは、前後側の炉壁1,2と左右側の炉壁3,4とにより水平断面形状が矩形を有して上方に高く延び、上端に天井壁6を備えたボイラ本体7を備えており、該ボイラ本体7を鉄骨8から吊下材5によって吊下げ支持している。前記前後側の炉壁1,2および左右側の炉壁3,4は、図4に示すように上下方向に延びる平行な炉壁管9相互間をフィン10で接続した構成を有している。
【0003】
前記ボイラ本体7の前後側の炉壁1,2の下部位置には複数のバーナ11が備えられており、更に前記ボイラ本体7の上端後部には排ガス出口12が設けられて、該排ガス出口12に上端が連通された煙道13が下方に延びている。
【0004】
また、前記ボイラ本体7内の上下中間部から前記排ガス出口12までの間には熱交換装置14が設置されており、更に前記ボイラ本体7の上下中間部位置から上方の前後側の炉壁1,2及び天井壁6の外部を包囲するようにしたケーシング15が設けられており、該ケーシング15の外周及びボイラ本体7の下部外周には保温材16が設けられている。
【0005】
前記熱交換装置14は、前記排ガス出口12に近い最も上部位置(低温部側)に節炭器17が備えてあり、該節炭器17の下側には、低温側再熱器18、低温側過熱器19、高温側再熱器20、高温側過熱器21、及びハンガーチューブ過熱器22が順次配設されている。
【0006】
前記節炭器17、低温側再熱器18、低温側過熱器19、高温側再熱器20、高温側過熱器21の夫々は、図7に示すように、ボイラ本体7内を前後方向に幅全体に亘って延びる垂直パネル状のループ管23にて構成されており、多数のパネル状のループ管23が図8の左右方向に多数並設された構成を有している。
【0007】
また前記ハンガーチューブ過熱器22は、上端に備えたヘッダ24から下方に延設された多数のハンガーチューブ25により前記節炭器17、低温側再熱器18、低温側過熱器19、高温側再熱器20、高温側過熱器21の夫々のループ管23を吊り下げて支持するようになっており、その下端を横方向に曲げることによってハンガーチューブ過熱器22を構成している。
【0008】
前記ボイラ本体7の各炉壁1,2,3,4の炉壁管9の上端はドラム或いはセパレータからなる気水分離装置28(図7ではドラムの場合を示している)に接続されており、炉壁管9により加熱された加熱水は、水と蒸気に分離され、水は再びボイラ本体7の炉壁管9に戻され、気水分離装置28で分離された蒸気は、前記ハンガーチューブ25のヘッダ24に導かれるようになっている。
【0009】
従って、図7、図8の構成の例では、下方から導かれた給水26が先ず節炭器17に供給され、バーナ11の燃焼によって発生する高温の排ガス27によって節炭器17において給水26が加熱された後、ボイラ本体7の下端に供給されてボイラ本体7の前後側の炉壁1,2及び左右側の炉壁3,4の炉壁管9内を加熱されながら上昇して、上部の気水分離装置28に供給されて水と蒸気に分離され、水は再びボイラ本体7の炉壁管9に戻される。
【0010】
気水分離装置28で分離された蒸気は、前記ヘッダ24からハンガーチューブ25に供給されて内部を下降し、ハンガーチューブ過熱器22に導かれて過熱された後、低温側過熱器19に供給され、続いて高温側過熱器21に導かれて過熱され、高温高圧の蒸気となって高圧の蒸気タービン29に供給される。
【0011】
高圧の蒸気タービン29から出た蒸気は、低温側再熱器18に供給されて再熱された後、高温側再熱器20に導かれて更に過熱され、その後中圧、或いは低圧の蒸気タービン30に供給されるようになっている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記図7、図8に示した従来のタワーボイラにおいては、節炭器17、低温側再熱器18、低温側過熱器19、高温側再熱器20、高温側過熱器21の夫々がボイラ本体7内の前後幅全体に亘って設けられたシングルパス方式となっているために、過熱器19,21と再熱器18,20の収熱量バランスを任意に調節したり、或いはボイラ本体7内の左右或いは前後の収熱バランスを調節するといったことができず、よって制御性が低いという問題を有していた。
【0013】
また、この問題に対処するために前記ボイラ本体7内に図7に破線で示すような分割壁31を設置して左右に2分割したガス通路を形成し、更に前記左右のガス通路の夫々の上部にガス流量調節ダンパ32,33を設置するようにしたパラレルパス方式とすることも考えられるが、前記節炭器17、再熱器18,20、過熱器19,21は夫々ハンガーチューブ25で吊り下げられているため、ガス流量調節ダンパ32,33により左右のガス通路の排ガス27の流量を変化させた場合に左右の収熱量が変化することによって、左右でハンガーチューブ25の延び差が生じ、この時、節炭器17、再熱器18,20及び過熱器19,21のループ管23が分割壁31を貫通していることにより、ループ管23に過大な応力が発生する不具合を生じ、また前記分割壁31が前側炉壁1を貫通して設けられている場合には前側炉壁1と分割壁31との温度差による延び差が生じて分割壁31の貫通部に応力が発生する不具合がある。
【0014】
また、気水分離装置28の蒸気出口28aの蒸気は湿った蒸気であり、従来この湿った蒸気がハンガーチューブ25のヘッダ24に供給されるようになっているので、ハンガーチューブ25の一部がドレンによって閉塞されることが考えられ、このようにハンガーチューブ25が閉塞されると、それより先の空の部分は高温に晒されることになって大きな延びを生じ、ハンガーチューブ25の延びにばらつきが生じることによって前記ループ管23及びハンガーチューブ25に応力が発生する問題を生じる。また、気水分離装置28が満杯となって水が溢れた場合には、水がハンガーチューブ25に流れ込むことになるために、前記延び差による問題が更に増大される可能性がある。
【0015】
更に、前記分割壁31に導く流体を考慮しないと、炉壁2を貫通している管と炉壁2との溶接部に応力が発生する問題を生じる。
【0016】
本発明は、斯かる実情に鑑みてなしたもので、ループ管及び分割壁に応力を生じさせることなく分割壁を設置して、制御性と安全性を高めることができるようにしたタワーボイラを提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、炉壁管の上端が気水分離装置に接続されているボイラ本体の炉壁の上部位置に、炉壁を貫通する管を設けて該管をボイラ本体内側上方に延長して傾斜部を形成させた後、鉛直上方に立ち上げ該立ち上げ部の管相互間をフィンで接続して分割壁を構成することにより複数のガス通路を形成し、再熱器と過熱器とを別個のガス通路に夫々配置し、該ガス通路の各々にガス流量調節ダンパを配置し、前記分割壁を構成している管の上端をハンガーチューブのヘッダに接続し、且つ前記分割壁を構成している管の下端を気水分離装置の蒸気出口に接続したことを特徴とするタワーボイラ、に係るものである。
【0018】
また、請求項2の発明は、左右側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することによりボイラ本体内の左右方向に複数のガス通路を形成することを特徴とし、更に請求項3の発明は、前後側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することによりボイラ本体内の前後方向に複数のガス通路を形成することを特徴とするものである。
【0019】
請求項1の発明では、ボイラ本体の炉壁の上部位置に、炉壁を貫通する管を設けて該管をボイラ本体内側上方に延長して傾斜部を形成させた後、鉛直上方に立ち上げ該立ち上げ部の管相互間をフィンで接続して分割壁を構成することにより複数のガス通路を形成し、再熱器と過熱器とを別個のガス通路に夫々配置し、該ガス通路の各々にガス流量調節ダンパを配置した構成としているので、ガス流量調節ダンパの調節により再熱器と過熱器の収熱量を変化させることができ、よってタワーボイラの制御性を大幅に向上することができる。
【0020】
分割壁を構成している管の上端を、ハンガーチューブのヘッダに接続し、且つ前記管の下端を、気水分離装置の蒸気出口に接続しているので、炉壁と分割壁との温度差を小さくして延び差を殆ど生じさせないので、分割壁の特に炉壁管通部に応力が生じる問題を防止することができ、更に、ハンガーチューブにドレンが流入する問題を防止することができる。
【0021】
請求項2の発明では、左右側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することにより左右方向に複数に分割されたガス通路を形成することができる。
【0022】
請求項3の発明では、前後側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することにより前後方向に複数に分割されたガス通路を形成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図示例と共に説明する。
【0024】
図1〜図3は、前記図7、図8の従来のタワーボイラに適用した本発明を実施する形態の一例を示したもので、図中同一の符号を付したものは同一物を表わしている。
【0025】
図1〜図3において、図1のIV部分を拡大して示した図4に示すように、ボイラ本体7上部位置において、左右側の炉壁3,4の炉壁管9相互のフィン10部分を内外に貫通して溶接固定した管35を前後方向に多数設け、該管35をボイラ本体7内側上方に延ばして傾斜部34を形成し、更に該傾斜部34の内側端部を天井壁6の外側まで鉛直上方に立ち上げ、各管35の上端を集合ヘッダ35bに接続し、前記傾斜部34と排ガス出口12との間における前記管35相互間をフィン38により接続して2つの分割壁36,37を構成することにより、中央部のガス通路39と左右側のガス通路40,41を形成する。これにより、バーナ11からの排ガス27は、中央部のガス通路39に導かれると同時に、ばら管状態となっている傾斜部34を通って左右側のガス通路40,41に導かれるようになる。
【0026】
また、前記各管35の下端はボイラ本体7外部に設けられた下部ヘッダ35aに接続されており、前記気水分離装置28の蒸気出口28aが前記下部ヘッダ35aに蒸気を導くよう接続されている。
【0027】
更に、前記集合ヘッダ35bは、ハンガーチューブ25のヘッダ24に接続されている。
【0028】
中央部のガス通路39に低温側再熱器42を配置し、また左右側のガス通路40,41の夫々に低温側過熱器43,44を設置する。
【0029】
更に、前記中央部のガス通路39及び左右側のガス通路40,41における低温側再熱器42及び低温側過熱器43,44の上側には節炭器17を配置すると共に、中央部のガス通路39及び左右側のガス通路40,41の夫々の上端にはガス流量調節ダンパ45,46,47を配置する。
【0030】
この時、前記分割壁36,37はボイラ本体7内上部を前後に3つに分割しており、前記節炭器17、低温側再熱器42、低温側過熱器43,44のループ管23は、分割された中央部のガス通路39及び左右側のガス通路40,41に沿って前後方向に延びて配置されるので、ループ管23が分割壁36,37を貫通することはない。
【0031】
また、前記分割壁36,37の下側には従来と同様の高温側再熱器20及び高温側過熱器21が配置されており、前記節炭器17、低温側再熱器42、低温側過熱器43,44、高温側再熱器20、高温側過熱器21が、上部に設けられたヘッダ24に接続されている複数のハンガーチューブ25によって吊り下げられている。
【0032】
尚、前記図1〜図3の形態例では、中央部のガス通路39に低温側再熱器42を設置し、左右側のガス通路40,41に低温側過熱器43,44を設置した場合について例示したが、中央部のガス通路39に1つの低温側過熱器を設置し、左右側のガス通路40,41に2つに分割した低温側再熱器を設置することもでき、また、前記ガス通路39,40,41には、再熱器42,20及び過熱器43,44,21の一部を設置しても、或いは全部を設置するようにしてもよい。
【0033】
前記図1〜図3に示した構成によれば、下方から導かれた給水26が先ず節炭器17に供給され、バーナ11の燃焼によって発生する高温の排ガス27によって節炭器17において給水26が加熱された後、ボイラ本体7の下端に供給されてボイラ本体7の前後側の炉壁1,2及び左右側の炉壁3,4の炉壁管9内を加熱されながら上昇して、上部の気水分離装置28に供給されて水と蒸気に分離され、水は再びボイラ本体7の炉壁管9に戻される。
【0034】
気水分離装置28で分離された蒸気は、蒸気出口28aから下部ヘッダ35aに供給されて管35内に流入し、傾斜部34及び分割壁36,37を上昇した後、集合ヘッダ35bに集められ、続いてヘッダ24に導かれてハンガーチューブ25内を下降する。
【0035】
ハンガーチューブ25内を下降した蒸気は、ハンガーチューブ過熱器22に導かれて過熱された後、低温側過熱器43に供給され、続いて高温側過熱器21に導かれて過熱され、高温高圧の蒸気となって高圧の蒸気タービン29に供給される。
【0036】
高圧の蒸気タービン29から出た蒸気は、低温側再熱器42に供給されて再熱された後、高温側再熱器20に導かれて更に過熱され、その後中圧、或いは低圧の蒸気タービン30に供給される。
【0037】
上記において、左右側の炉壁3,4を貫通させて設けた管35により2つの分割壁36,37を構成して中央部のガス通路39と左右側のガス通路40,41を形成し、中央部のガス通路39に再熱器の一部である低温側再熱器42を配置し、また左右側のガス通路40,41の夫々に過熱器の一部である低温側過熱器43,44を設置するようにし、且つ前記中央部のガス通路39と左右側のガス通路40,41にガス流量調節ダンパ45,46,47を設置して低温側再熱器42と低温側過熱器43,44に導く排ガス27の流量を調節できるようにしているので、再熱器と過熱器の収熱量を変化することができ、よってタワーボイラの制御性を大幅に向上することができる。
【0038】
また、気水分離装置28の蒸気出口28aの蒸気を、下部ヘッダ35aを介して分割壁36,37を構成する前記管35に導くようにしているので、左右側の炉壁3,4と分割壁36,37との温度差を小さくすることができ、よって延び差が小さいために、分割壁36,37の特に炉壁3,4の貫通部に応力が生じる問題を防止できる。
【0039】
更に、分割壁36,37はボイラ本体7内上部を前後に3つに分割しており、低温側再熱器42、低温側過熱器43,44及び節炭器17のループ管23は、中央部のガス通路39及び左右側のガス通路40,41に沿って前後方向に延びて配置されるので、ループ管23が分割壁36,37を貫通することがなく、よって中央部のガス通路39と左右側のガス通路40,41に流れる排ガス27の流量が変化してハンガーチューブ25の収熱が異なることによって延び差が生じてもループ管23に応力が発生することもない。
【0040】
また、気水分離装置28の蒸気出口28aの蒸気を、下部ヘッダ35aを介して分割壁36,37を構成している管35に導き、更に、管35の蒸気を集合ヘッダ35bを介してハンガーチューブ25のヘッダ24に供給するようにしているので、気水分離装置28から管35に供給される湿った蒸気は分割壁36,37を流れる間に加熱によって乾燥され、乾いた蒸気がヘッダ24に供給されるため、ハンガーチューブ25にドレンが入り込むことを防止して、ハンガーチューブ25の延び量を均一化し、これによりハンガーチューブ25の一部の延びが増加することによってループ管23に応力が発生する問題を防止することができ、また、気水分離装置28内の水が溢れるようなことが生じた場合にも、分割壁36,37に入り込むのみでハンガーチューブ25には水が入らないようにして装置の安全性を高めることができる。
【0041】
図5、図6は、本発明を実施する形態の他の例を示したもので、ボイラ本体7上部位置において、後側の炉壁2に管35を貫通させて設け、該管35をボイラ本体7内側上方に導いて傾斜部34を形成した後、鉛直上方に立ち上げて上端を集合ヘッダ35bに接続し、傾斜部34と排ガス出口12との間における管35相互間をフィン38により接続して分割壁48を構成することにより、前側のガス通路49と後側のガス通路50を形成する。
【0042】
前側のガス通路49に低温側再熱器51を配置し、また後側のガス通路50に低温側過熱器52を設置する。更に低温側再熱器51と低温側過熱器52の上側に分割壁48を貫通させて節炭器17を設置すると共に、前側のガス通路49と後側のガス通路50の上端にガス流量調節ダンパ53,54を設置する。
【0043】
この時、前記低温側再熱器51と低温側過熱器52は、分割壁48を貫通しないように前後方向に短いループ管によって構成するようにしている。これ以外の構成については、前記図1〜図3の構成と同様とする。
【0044】
尚、前記図5、図6の形態例では、前側のガス通路49に低温側再熱器51を設置し、後側のガス通路50に低温側過熱器52を設置した場合について例示したが、逆の設置とすることもでき、また、前記ガス通路49,50に設置する再熱器51,20及び過熱器52,21はその一部を設置しても、或いは全部を設置してもよい。
【0045】
前記した図5、図6の構成によれば、後側の炉壁2を貫通する管35により分割壁48を構成して前側のガス通路49と後側のガス通路50を形成するようにし、前側のガス通路49に再熱器の一部である低温側再熱器51を配置し、また後側のガス通路50に過熱器の一部である低温側過熱器52を設置するようにし、且つ前側のガス通路49と後側のガス通路50にガス流量調節ダンパ53,54を設置して低温側再熱器51と低温側過熱器52に導く排ガス27の流量を調節できるようにしたので、再熱器と過熱器の収熱量を変化することができ、よってタワーボイラの制御性を大幅に向上することができる。
【0046】
また、後側の炉壁2と分割壁48との温度差が小さく延び差が殆ど生じないので、分割壁48の特に炉壁2を貫通する部分に応力が生じる問題を防止することができ、更に、低温側再熱器51及び低温側過熱器52のループ管23が分割壁48を貫通しないように前後に短いループを形成しているので、前後側のガス通路49,50に流れる排ガス27の流量が変化してハンガーチューブ25の収熱の差異により延び差が生じてもループ管23に応力が発生することもない。この時、節炭器17のループ管23は前記分割壁48を貫通しているが、分割壁48は吊下の支点側に近い低温側であり、且つ後側の炉壁2と分割壁48とは温度差が小さくて延び差が小さいので、節炭器17のループ管23に大きな応力が発生するようなことはない。しかし、節炭器17のループ管23の応力が問題になる場合には、節炭器17を前記低温側再熱器51及び低温側過熱器52と同様に前後に分割して短いループ管とすることもできる。
【0047】
前記図5、図6の形態例の場合においても、前記図1〜図3と同様に、ハンガーチューブ25にドレンが流入することによる問題の発生を防止することができる。
【0048】
尚、本発明は上記形態例にのみ限定されるものではなく、図1の形態例において、図5の形態例と同様に1つの分割壁を設けることにより左右に2分割するようにしても良く、また、図5の形態例において、図1の形態例と同様に2つの分割壁を設けることにより前後に3分割するようにしても良く、分割の方向と分割数は任意に変更することができることは勿論である。
【0049】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、ボイラ本体の炉壁の上部位置に、炉壁を貫通する管を設けて該管をボイラ本体内側上方に延長して傾斜部を形成させた後、鉛直上方に立ち上げ該立ち上げ部の管相互間をフィンで接続して分割壁を構成することにより複数のガス通路を形成し、再熱器と過熱器とを別個のガス通路に夫々配置し、該ガス通路の各々にガス流量調節ダンパを配置した構成としているので、ガス流量調節ダンパの調節により再熱器と過熱器の収熱量を変化させることができ、よってタワーボイラの制御性を大幅に向上することができる。
【0050】
分割壁を構成している管の上端を、ハンガーチューブのヘッダに接続し、且つ前記管の下端を、気水分離装置の蒸気出口に接続しているので、炉壁と分割壁との温度差を小さくして延び差を殆ど生じさせないので、分割壁の特に炉壁管通部に応力が生じる問題を防止することができ、更に、ハンガーチューブにドレンが流入する問題を防止することができる。
【0051】
請求項2の発明によれば、左右側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することにより左右方向に複数に分割されたガス通路を形成することができる。
【0052】
請求項3の発明によれば、前後側の炉壁を貫通する管にて分割壁を構成することにより前後方向に複数に分割されたガス通路を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す切断側面図である。
【図2】図1のII−II方向断面図である。
【図3】図1のIII−III方向断面図である。
【図4】図1のIV部分の拡大斜視図である。
【図5】本発明を実施する形態の他の例を示す切断側面図である。
【図6】図5のVI−VI方向断面図である。
【図7】従来のタワーボイラの一例を示す切断側面図である。
【図8】図7のVIII−VIII方向断面図である。
【符号の説明】
1 前側炉壁(炉壁)
2 後側炉壁(炉壁)
3 左側炉壁(炉壁)
4 右側炉壁(炉壁)
7 ボイラ本体
9 炉壁管
24 ヘッダ
25 ハンガーチューブ
28 気水分離装置
28a 蒸気出口
34 傾斜部
35 管
36 分割壁
37 分割壁
38 フィン
39 中央部のガス通路(ガス通路)
40 左側のガス通路(ガス通路)
41 右側のガス通路(ガス通路)
42 低温側再熱器(再熱器)
43 低温側過熱器(過熱器)
44 低温側過熱器(過熱器)
45 ガス流量調節ダンパ
46 ガス流量調節ダンパ
47 ガス流量調節ダンパ
48 分割壁
49 前側のガス通路(ガス通路)
50 後側のガス通路(ガス通路)
51 低温側再熱器(再熱器)
52 低温側過熱器(過熱器)
53 ガス流量調節ダンパ
54 ガス流量調節ダンパ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tower boiler.
[0002]
[Prior art]
FIG. 7 and FIG. 8 show an example of a conventional tower boiler. The tower boiler has a rectangular horizontal sectional shape by the front and
[0003]
A plurality of
[0004]
In addition, a
[0005]
The
[0006]
Each of the
[0007]
The
[0008]
The upper ends of the
[0009]
Therefore, in the example of the configuration of FIGS. 7 and 8, the
[0010]
The steam separated by the
[0011]
The steam emitted from the high-
[0012]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the conventional tower boiler shown in FIGS. 7 and 8, each of the
[0013]
Further, in order to cope with this problem, a dividing
[0014]
Further, the steam at the
[0015]
Furthermore, if the fluid guided to the dividing
[0016]
The present invention has been made in view of such circumstances, and a tower boiler that can be provided with a dividing wall without causing stress to the loop pipe and the dividing wall to improve controllability and safety. It is intended to provide.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, a pipe penetrating the furnace wall is provided at an upper position of the furnace wall of the boiler body where the upper end of the furnace wall pipe is connected to the steam-water separator, and the pipe is extended upward inside the boiler body. After the inclined portion is formed, the gas is formed vertically by connecting the pipes of the raised portion with fins to form a divided wall, thereby forming a plurality of gas passages. The reheater and the superheater Are disposed in separate gas passages, a gas flow rate adjusting damper is disposed in each of the gas passages, an upper end of a pipe constituting the dividing wall is connected to a header of a hanger tube, and the dividing wall is The present invention relates to a tower boiler, characterized in that the lower end of a constituting pipe is connected to a steam outlet of a steam separator.
[0018]
The invention according to
[0019]
According to the first aspect of the present invention, a pipe penetrating the furnace wall is provided at an upper position of the furnace wall of the boiler body, and the pipe is extended upward inside the boiler body to form an inclined portion, and then raised vertically upward. A plurality of gas passages are formed by connecting the tubes of the rising portion with fins to form a dividing wall, and a reheater and a superheater are arranged in separate gas passages, respectively. Since each gas flow control damper is arranged, the amount of heat collected by the reheater and superheater can be changed by adjusting the gas flow control damper, which can greatly improve the controllability of the tower boiler. it can.
[0020]
The upper end of the pipe constituting the dividing wall is connected to the header of the hanger tube, and the lower end of the pipe is connected to the steam outlet of the steam separator, so the temperature difference between the furnace wall and the dividing wall Therefore, it is possible to prevent a problem that stress is generated in the furnace wall pipe passage portion of the dividing wall, and to prevent a drain from flowing into the hanger tube.
[0021]
In the invention of
[0022]
In the invention according to
[0023]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0024]
FIGS. 1 to 3 show an example of an embodiment of the present invention applied to the conventional tower boilers of FIGS. 7 and 8, and those with the same reference numerals in the drawings represent the same thing. Yes.
[0025]
1 to 3, as shown in FIG. 4, which is an enlarged view of the IV part of FIG. 1, the
[0026]
The lower ends of the
[0027]
Further, the
[0028]
A low-
[0029]
Further, the
[0030]
At this time, the dividing
[0031]
Further, a high-
[0032]
1 to 3, when the low-
[0033]
1 to 3, the
[0034]
The steam separated by the
[0035]
The steam descending in the
[0036]
The steam emitted from the high-
[0037]
In the above, the
[0038]
Further, since the steam at the
[0039]
Further, the dividing
[0040]
Further, the steam at the
[0041]
5 and 6 show another example of the embodiment of the present invention. In the upper position of the
[0042]
A low
[0043]
At this time, the low
[0044]
5 and FIG. 6, the
[0045]
According to the configuration of FIG. 5 and FIG. 6 described above, the dividing
[0046]
Further, since the temperature difference between the
[0047]
In the case of the embodiment shown in FIGS. 5 and 6, similarly to FIGS. 1 to 3, it is possible to prevent a problem from occurring due to the drain flowing into the
[0048]
Note that the present invention is not limited to the above-described embodiment. In the embodiment of FIG. 1, as in the embodiment of FIG. Further, in the embodiment of FIG. 5, as in the embodiment of FIG. 1, two dividing walls may be provided to divide the front and rear into three, and the dividing direction and the number of divisions may be arbitrarily changed. Of course you can.
[0049]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, a pipe penetrating the furnace wall is provided at an upper position of the furnace wall of the boiler body, and the pipe is extended upward inside the boiler body to form an inclined portion. A plurality of gas passages are formed by connecting the pipes of the rising portions with fins to form a dividing wall, and a reheater and a superheater are disposed in separate gas passages, respectively. Since the gas flow control damper is arranged in each of the passages, the amount of heat collected by the reheater and the superheater can be changed by adjusting the gas flow control damper, thereby greatly improving the controllability of the tower boiler. be able to.
[0050]
The upper end of the pipe constituting the dividing wall is connected to the header of the hanger tube, and the lower end of the pipe is connected to the steam outlet of the steam separator, so the temperature difference between the furnace wall and the dividing wall Therefore, it is possible to prevent a problem that stress is generated in the furnace wall pipe passage portion of the dividing wall, and to prevent a drain from flowing into the hanger tube.
[0051]
According to invention of
[0052]
According to invention of
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cut side view showing an example of an embodiment for carrying out the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view in the II-II direction of FIG.
3 is a cross-sectional view in the III-III direction of FIG.
4 is an enlarged perspective view of a portion IV in FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a cut side view showing another example of the embodiment for carrying out the present invention.
6 is a cross-sectional view in the VI-VI direction of FIG.
FIG. 7 is a cut side view showing an example of a conventional tower boiler.
8 is a cross-sectional view taken along the line VIII-VIII in FIG. 7;
[Explanation of symbols]
1 Front furnace wall (furnace wall)
2 Rear furnace wall (furnace wall)
3 Left furnace wall (furnace wall)
4 Right furnace wall (furnace wall)
7
40 Left gas passage (gas passage)
41 Right side gas passage (gas passage)
42 Low temperature side reheater (reheater)
43 Low temperature side superheater (superheater)
44 Low temperature side superheater (superheater)
45 Gas
50 Rear gas passage (gas passage)
51 Low temperature side reheater (Reheater)
52 Low temperature side superheater (superheater)
53 Gas
Claims (3)
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