JP3743044B2 - Starter - Google Patents
Starter Download PDFInfo
- Publication number
- JP3743044B2 JP3743044B2 JP34233495A JP34233495A JP3743044B2 JP 3743044 B2 JP3743044 B2 JP 3743044B2 JP 34233495 A JP34233495 A JP 34233495A JP 34233495 A JP34233495 A JP 34233495A JP 3743044 B2 JP3743044 B2 JP 3743044B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinion
- moving body
- ring gear
- spline
- output shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンを始動させるためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、モータの始動時にピニオンの回転を規制することで、ピニオンをヘリカルスプラインの作用によってリングギヤ側へ移動させるスタータが提案されている。ピニオンの回転を規制する手段としては、ピニオンの外周部に規制部材を当接させて、ピニオン外周部と規制部材との摩擦力により規制する方法、または、ピニオンの歯部に規制部材を係合させてピニオンの回転を規制する方法が知られている。
しかし、前者の方法では、初期の摩擦力の設定や、摩擦により生じる磨耗粉が摺動面に付着して耐久性に劣るという問題がある。また、後者の方法では、前進したピニオンがリングギヤの端面に当接した場合に、ピニオンが規制部材を押し上げるようにしてピニオンの歯部のピッチ分だけ急に移動するため、ピニオンとリングギヤとが衝突して両者の歯面が損傷するという問題があった。
【0003】
そこで、本出願人は、上記問題点を解決するスタータを出願した(特願平7−239885号明細書)。
このスタータは、ピニオンがリングギヤに当接した際に、ピニオンの回転を規制している規制部材自身が回転方向に撓んでピニオンを回動可能としたものである。これにより、ピニオンは、規制部材が撓むことで徐々に回転してリングギヤと噛み合うことができるため、磨耗粉の発生や歯面の損傷もなく、ピニオンとリングギヤとを確実に噛み合わせることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、先願のスタータは、ピニオンが前進してリングギヤに噛み合うと、規制部材がピニオンの後側に落ち込むことで、ピニオンの後退を阻止する構造である。このため、スタータがエンジンを駆動する時、あるいはエンジンが着火し急速に立ち上がる時の変動負荷による反力がピニオンに伝わると、その反力がヘリカルスプラインの作用でピニオン後端を支持している規制部材へ伝達される。この結果、ピニオン後端に接する規制部材の端面が磨耗したり、場合によっては規制部材が破損する可能性もあることから、強固な規制部材が必要となり、規制部材の大型化を招くという問題があった。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、エンジンを駆動する時、あるいはエンジンが着火し急速に立ち上がる時の変動負荷による反力がピニオン後退規制手段に伝わるのを防止することで、ピニオン後退規制手段を小型化したスタータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、ピニオン移動手段の係合手段をスプライン筒部の外周面に形成された螺旋状の溝に係合させることで、ピニオン移動体が出力軸と共に回転しながら出力軸上をリングギヤ側へ移動することができる。これにより、ピニオン移動体は、出力軸の外周にヘリカルスプラインを介して嵌合する必要はなく、直スプラインを介して嵌合することができる。その結果、ピニオンギヤがリングギヤに噛み合ってエンジンを駆動する時、あるいはエンジンが急速に立ち上がる時の変動負荷による反力がピニオンギヤに伝わっても、その反力がピニオン移動体を後退させる力とはならない。従って、前記反力がピニオン後退規制手段に伝わることがないため、ピニオン後退規制手段の強度を抑えて小型化することができる。
また、ピニオン移動手段の係合手段をピニオン後退規制手段として使用することができる。即ち、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合って全ストローク前進した際に、係合手段がスプライン筒部に形成された螺旋状の溝から円周溝へ移行して、その円周溝に係合することによりピニオン移動体の後退を規制することができる。
【0006】
請求項2の発明によれば、ピニオン移動手段の係合手段をピニオン後退規制手段として使用することができる。即ち、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合って全ストローク前進した際に、係合手段がスプライン筒部に形成された螺旋状の溝から円周溝へ移行して、その円周溝に係合することによりピニオン移動体の後退を規制することができる。
【0007】
請求項2の発明によれば、請求項1の発明と同様に、ピニオン移動手段の係合手段をピニオン後退規制手段として使用することができる。但し、本発明では、請求項1の発明に記載した様な円周溝をスプライン筒部の外周面に設ける必要がなく、係合手段は、ピニオンギヤがリングギヤと噛み合って全ストローク前進した際に、螺旋状の溝から離脱してスプライン筒部の後端側へ入り込むことによりピニオン移動体の後退を規制することができる。
【0008】
請求項3の発明によれば、ピニオンギヤとスプライン筒部とが必ずしも一体に設けられている必要はなく、両者が別体であっても良い。但し、この場合(別体の場合)、スプライン筒部がピニオンギヤの後方側に配置されていることは言うまでもないが、少なくともピニオンギヤは直スプラインを介して出力軸に嵌合している必要がある。従って、スプライン筒部は、ピニオンギヤと同じ直スプラインを介して出力軸に嵌合していても良いし、あるいは、平軸受によって出力軸の外周に嵌合していても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のスタータを図面に基づいて説明する。
図1はスタータのピニオン近傍を示す断面図である。
本実施例のスタータ1は、始動モータ(図示しない)のシャフト2(本発明の出力軸)に互いの直スプライン2a、3aを介して摺動自在に嵌合するピニオン移動体3と、このピニオン移動体3をエンジンのリングギヤ4側へ移動させるピニオン移動手段(後述する)とを備える。
始動モータのシャフト2は、前端2bが軸受5を介してハウジング6の端部に回転自在に支持されて、後端が図示しないエンドカバーに回転自在に支持されている。なお、始動モータの内部構造は極めて公知であるため、その説明を省略する。
【0010】
ピニオン移動体3は、シャフト2上を前進してリングギヤ4と噛み合うピニオンギヤ7と、このピニオンギヤ7の後側にピニオンギヤ7と一体に設けられたスプライン筒部8とから成り、スプリング9の弾力を受けて初期位置(図1に示す位置)に静止している。スプライン筒部8は、図2に示す様に、その外周面に螺旋状の溝8aと円周溝8bとが形成されている。但し、円周溝8bは、螺旋状の溝8aの終端から連続してスプライン筒部8の後端部に形成されて、その溝底が螺旋状の溝8aより深く設けられている(図3参照)。また、螺旋状の溝8aは、スプライン筒部8の長手方向(図1の左右方向)において、ピニオン移動体3のストローク分と同一の長さに形成されている。従って、ピニオン移動体3が全ストローク前進すると(ピニオンギヤ7が下述のストップカラー10に当接した時)、ピニオン移動体3が初期位置に静止している時の螺旋状の溝8aの始端部と同じ位置まで円周溝8bが移動することになる。
【0011】
スプリング9は、エンジン始動後にリングギヤ4からピニオンギヤ7を離脱させてピニオン移動体3を初期位置へ復帰させるものであり、シャフト2の外周でストップカラー10とピニオンギヤ7との間に介在されている。ストップカラー10は、ピニオン移動体3の前進規制を行うもので、シャフト2の外周に形成された周溝2cに嵌合するスナップリング11を介してシャフト2の外周に固定されている。
【0012】
ピニオン移動手段は、スプライン筒部8の外周面に形成された螺旋状の溝8aと係合可能に設けられた係合部材12(本発明の係合手段)と、この係合部材12をワイヤー13を介して駆動するマグネットスイッチ14とを備える。
係合部材12は、略リング形状に設けられて、その内周側に2個の係合歯12a(図4参照)を有し、スプライン筒部8の外周に所定の隙間を持って嵌合している。但し、ピニオン移動体3が初期位置に静止している状態で、スプライン筒部8の長手方向において螺旋状の溝8aの始端部の外周に位置している(図1参照)。この係合部材12は、図4に示す様に、その左右両端部が一組の支持部15に設けられたスリット状の溝15aに嵌合して、その溝15aに案内されながら上下方向に移動可能に設けられており、ワイヤー13を通じて図示下方へ引っ張られることで、2個の係合歯12aが螺旋状の溝8aに係合することができる(図5参照)。
【0013】
また、係合部材12は、その下端部に開けられた孔12b(図4参照)にワイヤー13の一方の端部に連結されたフック16が係合し、上端部に開けられた孔12c(図4参照)にリターンスプリング17の下端部が係合しており、このリターンスプリング17の弾力とワイヤー13の張力とが釣り合った位置で静止している(図4に示す状態)。なお、ワイヤー13の他方の端部は、マグネットスイッチ14のプランジャ14aに連結され、リターンスプリング17の上端部は、ハウジング6内に設けられた連結ピン18に連結されている。
【0014】
マグネットスイッチ14は、図示しないキースイッチがON操作されて内蔵するコイル(図示しない)が通電されると、コイルに発生する磁力によってプランジャ14aを吸引することにより、このプランジャ14aに連結されたワイヤー13を通じて係合部材12を図示下方へ駆動操作する。また、マグネットスイッチ14は、プランジャ14aの移動によって、始動モータの電流回路に介在されたモータ接点(図示しない)を閉じることができる。なお、マグネットスイッチ14の内部構造は極めて公知であるため説明を省略する。
【0015】
次に、本実施例の作動を説明する。
キースイッチがON操作されてマグネットスイッチ14が作動すると、プランジャ14aの移動に伴ってモータ接点が閉じることにより、車載バッテリ(図示しない)から始動モータに電流が流れて、始動モータが回転を開始する。
一方、プランジャ14aの移動に伴ってワイヤー13がマグネットスイッチ14側へ引っ張られることにより、係合部材12が両端部を支持部15の溝15aに案内されながら下方へ移動する。この結果、図5に示すように、係合部材12の内周側に設けられた2個の係合歯12aがスプライン筒部8の外周面に形成された螺旋状の溝8aに係合する。
【0016】
直スプライン2a、3aを介してシャフト2に嵌合するピニオン移動体3は、2個の係合歯12aが螺旋状の溝8aに係合したまま始動モータの回転が伝達されてシャフト2と共に回転する。これにより、螺旋状の溝8aに沿って2個の係合歯12aの係合位置が変化していくため、この変化量に応じてピニオン移動体3がシャフト2上を直スプライン2a、3aに沿って前進することができる。前方へ押し出されたピニオンギヤ7の端面7aがリングギヤ4の端面4aに当接すると、ピニオン移動体3の前進移動が一旦停止するが、始動モータの回転力がピニオン移動体3の前進力以上に達した時にピニオンギヤ7とリングギヤ4の端面7a、4a同士で滑りを生じて、ピニオンギヤ7がリングギヤ4と噛み合い可能な位置まで回転することによりリングギヤ4と噛み合うことができる。
【0017】
リングギヤ4と噛み合ったピニオンギヤ7がストップカラー10に当接する位置まで前進すると、それまで螺旋状の溝8aに係合していた2個の係合歯12aが螺旋状の溝8aから円周溝8bへ移行する。この時、円周溝8bの方が螺旋状の溝8aより溝底が深いため、ワイヤー13を通じてマグネットスイッチ14の吸引力を受けている係合部材12が更に図示下方へ移動して、2個の係合歯12aの先端が円周溝8bの溝底に当接した状態で円周溝8bに係合する。これにより、2個の係合歯12aが円周溝8bから再び螺旋状の溝8aへ移行することはなく、マグネットスイッチ14の作動が停止するまで円周溝8bに係合し続けることができるため、ピニオン移動体3の後退が2個の係合歯12aによって規制される。従って、2個の係合歯12aは、ピニオン移動体3の後退を規制するピニオン後退規制手段としても機能する。
【0018】
始動モータの回転力がピニオンギヤ7を介してリングギヤ4に伝達されてエンジンが始動した後、キースイッチをOFF操作してマグネットスイッチ14の作動を停止すると、プランジャ14aの復帰に伴ってモータ接点が開くことにより始動モータへの通電が停止して始動モータの回転が停止する。また、プランジャ14aの復帰によってワイヤー13を引っ張っていた力が消滅するため、係合部材12がリターンスプリング17の弾力によって初期位置へ復帰する。これにより、それまでピニオン移動体3の後退規制を行っていた2個の係合歯12aが円周溝8bから離脱するため、ピニオン移動体3はスプリング9の弾力によって初期位置へ復帰することができる。
【0019】
(本実施例の効果)
本実施例のスタータ1は、ピニオン移動体3がシャフト2と共に回転する時に、係合部材12の2個の係合歯12aをスプライン筒部8に形成された螺旋状の溝8aに係合させることでピニオン移動体3をシャフト2に対して前進させることができる。このため、ピニオン移動体3は、従来の様にシャフト2の外周にヘリカルスプラインを介して嵌合する必要はなく、互いの直スプライン2a、3aを介して嵌合することができる。その結果、ピニオンギヤ7がリングギヤ4に噛み合ってエンジンを駆動する時、あるいはエンジンが急速に立ち上がる時の変動負荷による反力がピニオンギヤ7に伝わっても、その反力がピニオン移動体3を後退させる力とはならない。従って、前記反力がピニオン後退規制手段である2個の係合歯12aを通じて係合部材12に伝わることがないため、係合部材12の強度を弱くすることができるとともに、係合部材12を小型化することもできる。
【0020】
(変形例)
本実施例では、スプライン筒部8に螺旋状の溝8aに続く円周溝8bを形成して、ピニオンギヤ7がリングギヤ4に噛み合って全ストローク前進した時に、2個の係合歯12aが螺旋状の溝8aから円周溝8bに移行してピニオン移動体3の後退を規制する構成としたが、スプライン筒部8の全長を螺旋状の溝8aの終端までとして円周溝8bを無くしても良い。この場合、ピニオンギヤ7がリングギヤ4に噛み合って全ストローク前進した時に、2個の係合歯12aが螺旋状の溝8aから離脱してスプライン筒部8の後端側に入り込むことによりピニオン移動体3の後退を規制することができる。
【0021】
本実施例では、ピニオン移動体3の略全長に亘って、その内周に直スプライン3aを設けているが、少なくともピニオンギヤ7の内周側だけに直スプライン3aを設けて、スプライン筒部8の内周はシャフト2に嵌合する平軸受で受けても良い。また、ピニオンギヤ7とスプライン筒部8とは、必ずしも一体に設ける必要はなく、両者を別体としても良い。但し、この場合、スプライン筒部8がピニオンギヤ7の後方側に配置されていることは言うまでもないが、少なくともピニオンギヤ7は直スプライン2a、3aを介してシャフト2に嵌合している必要がある。従って、スプライン筒部8は、ピニオンギヤ7と同じ直スプライン2a、3aを介してシャフト2に嵌合していても良いし、あるいは、平軸受によってシャフト2の外周に嵌合していても良い。
【0022】
本実施例では、始動モータに電流を流すための電流回路を図示していないが、始動モータを2段階に通電できる電流回路を構成しても良い。即ち、抵抗を介して始動モータを通電する低電流回路と、抵抗を短絡して始動モータを通電する高電流回路とを形成して、ピニオンギヤ7がリングギヤ4に噛み合うまでは低電流回路を通じて始動モータへ電流を流し、ピニオンギヤ7がリングギヤ4に噛み合ってからは高電流回路を通じて始動モータへ電流を流すことにより、ピニオンギヤ7とリングギヤ4との噛み合いを確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータのピニオン近傍を示す断面図である。
【図2】ピニオン移動体の半側面図である。
【図3】ピニオン移動体の半断面図である。
【図4】初期位置にある係合部材の正面図である。
【図5】作動状態を示す係合部材の正面図である。
【符号の説明】
1 スタータ
2 シャフト(出力軸)
2a 直スプライン
3 ピニオン移動体
3a 直スプライン
4 リングギヤ
7 ピニオンギヤ(ピニオン移動体)
8 スプライン筒部(ピニオン移動体)
8a 螺旋状の溝
8b 円周溝
12 係合部材(係合手段)
14 マグネットスイッチ(ピニオン移動手段)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a starter for starting an engine.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, there has been proposed a starter that moves the pinion toward the ring gear by the action of a helical spline by restricting the rotation of the pinion at the start of the motor. As a means for regulating the rotation of the pinion, a method in which the regulating member is brought into contact with the outer periphery of the pinion and regulated by the frictional force between the outer periphery of the pinion and the regulating member, or the regulating member is engaged with the tooth part of the pinion. There is known a method for restricting the rotation of the pinion.
However, the former method has a problem that the initial frictional force is set and wear powder generated by friction adheres to the sliding surface and is inferior in durability. In the latter method, when the advanced pinion comes into contact with the end face of the ring gear, the pinion suddenly moves as much as the pitch of the pinion teeth so as to push up the restricting member, so that the pinion collides with the ring gear. As a result, both tooth surfaces were damaged.
[0003]
Therefore, the present applicant has applied for a starter that solves the above problems (Japanese Patent Application No. 7-23985).
In this starter, when the pinion comes into contact with the ring gear, the regulating member itself that regulates the rotation of the pinion is bent in the rotation direction so that the pinion can be rotated. As a result, the pinion can be gradually rotated and meshed with the ring gear by bending of the regulating member, so that the pinion and the ring gear can be reliably meshed without generation of wear powder and damage to the tooth surface. .
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, the starter of the prior application has a structure in which when the pinion moves forward and meshes with the ring gear, the regulating member falls to the rear side of the pinion, thereby preventing the pinion from moving backward. For this reason, when the reaction force due to the fluctuating load is transmitted to the pinion when the starter drives the engine or when the engine ignites and rises rapidly, the reaction force is supported by the helical spline to support the rear end of the pinion. Is transmitted to the member. As a result, there is a possibility that the end face of the restricting member in contact with the rear end of the pinion may be worn out or the restricting member may be damaged in some cases. there were.
The present invention has been made based on the above circumstances, and its purpose is to prevent the reaction force due to a fluctuating load from being transmitted to the pinion retraction regulating means when the engine is driven or when the engine is ignited and starts up rapidly. Thus, an object of the present invention is to provide a starter in which the pinion retraction restricting means is downsized.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
According to the first aspect of the present invention, the engaging means of the pinion moving means is engaged with the spiral groove formed on the outer peripheral surface of the spline cylinder portion, so that the output shaft is rotated while the pinion moving body rotates together with the output shaft. The top can be moved to the ring gear side. Thereby, the pinion moving body does not need to be fitted to the outer periphery of the output shaft via the helical spline, and can be fitted via the straight spline. As a result, even when a reaction force due to a fluctuating load when the pinion gear meshes with the ring gear drives the engine or when the engine starts up rapidly is transmitted to the pinion gear, the reaction force does not become a force for moving the pinion moving body backward. Therefore, since the reaction force is not transmitted to the pinion retraction restricting means, the strength of the pinion retreat restricting means can be suppressed and the size can be reduced.
Further, the engaging means of the pinion moving means can be used as the pinion retraction restricting means. That is, when the pinion gear meshes with the ring gear and moves forward for the entire stroke, the engagement means shifts from the spiral groove formed in the spline cylinder portion to the circumferential groove, and engages with the circumferential groove, thereby pinion. The backward movement of the moving body can be regulated.
[0006]
According to the invention of
[0007]
According to the invention of
[0008]
According to the invention of
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Next, the starter of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a sectional view showing the vicinity of a starter pinion.
The
The
[0010]
The
[0011]
The
[0012]
The pinion moving means includes an engagement member 12 (engagement means of the present invention) provided so as to be engageable with a
The
[0013]
In addition, the
[0014]
When a key switch (not shown) is turned on and a built-in coil (not shown) is energized, the
[0015]
Next, the operation of this embodiment will be described.
When the key switch is turned on and the
On the other hand, the
[0016]
The
[0017]
When the
[0018]
After the rotational force of the starting motor is transmitted to the
[0019]
(Effect of this embodiment)
In the
[0020]
(Modification)
In the present embodiment, a
[0021]
In this embodiment, the straight spline 3a is provided on the inner periphery of the
[0022]
In the present embodiment, a current circuit for flowing a current to the starting motor is not shown, but a current circuit that can energize the starting motor in two stages may be configured. That is, a low current circuit for energizing the starter motor via a resistor and a high current circuit for energizing the starter motor by short-circuiting the resistor are formed, and the starter motor is passed through the low current circuit until the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing the vicinity of a pinion of a starter.
FIG. 2 is a half side view of a pinion moving body.
FIG. 3 is a half sectional view of a pinion moving body.
FIG. 4 is a front view of the engaging member in an initial position.
FIG. 5 is a front view of an engaging member showing an operating state.
[Explanation of symbols]
1
8 Spline cylinder (pinion moving body)
14 Magnet switch (Pinion moving means)
Claims (3)
この出力軸上をエンジンのリングギヤ側へ移動して、そのリングギヤと噛み合うピニオンギヤと外周面に螺旋状の溝が設けられたスプライン筒部とを有し、前記出力軸の外周に直スプラインを介して摺動自在に嵌合するピニオン移動体と、
前記螺旋状の溝と係合可能な係合手段を有し、前記出力軸と共に回転する前記ピニオン移動体に対して前記係合手段を前記螺旋状の溝に係合させることで前記ピニオン移動体を前記リングギヤ側へ移動させるピニオン移動手段と、
前記ピニオンが前記リングギヤと噛み合った後、前記ピニオン移動体の後退を規制するピニオン後退規制手段とを備えたスタータであって、
前記スプライン筒部は、自身の後端側に前記螺旋状の溝の終端から連続して前記スプライン筒部の周方向に形成された円周溝を有し、その円周溝の方が前記螺旋状の溝より溝底が深く設定され、
前記係合手段は、前記ピニオンが前記リングギヤと噛み合って全ストローク前進した際に、前記螺旋状の溝から前記円周溝へ移行して、その円周溝に係合することにより前記ピニオン移動体の後退を規制する前記ピニオン後退規制手段であることを特徴とするスタータ。An output shaft that is rotationally driven by the starting motor;
The output shaft moves to the ring gear side of the engine, and has a pinion gear that meshes with the ring gear and a spline cylinder portion provided with a spiral groove on the outer peripheral surface, and a direct spline on the outer periphery of the output shaft. A pinion moving body that fits slidably,
The pinion moving body having engaging means that can be engaged with the spiral groove, and engaging the engaging means with the spiral groove with respect to the pinion moving body that rotates together with the output shaft. Pinion moving means for moving the ring gear toward the ring gear side;
After the pinion meshes with the ring gear, a starter comprising pinion retraction regulating means for regulating retraction of the pinion moving body ,
The spline tube portion has a circumferential groove formed in the circumferential direction of the spline tube portion continuously from the end of the spiral groove on the rear end side of the spline tube portion, and the circumferential groove is the spiral. The groove bottom is set deeper than the shaped groove,
When the pinion meshes with the ring gear and advances forward for a full stroke, the engagement means moves from the spiral groove to the circumferential groove and engages with the circumferential groove, thereby moving the pinion moving body. A starter characterized in that the starter is a pinion retraction restricting means for restricting retreat of the pinion .
この出力軸上をエンジンのリングギヤ側へ移動して、そのリングギヤと噛み合うピニオンギヤと外周面に螺旋状の溝が設けられたスプライン筒部とを有し、前記出力軸の外周に直スプラインを介して摺動自在に嵌合するピニオン移動体と、
前記螺旋状の溝と係合可能な係合手段を有し、前記出力軸と共に回転する前記ピニオン移動体に対して前記係合手段を前記螺旋状の溝に係合させることで前記ピニオン移動体を前記リングギヤ側へ移動させるピニオン移動手段と、
前記ピニオンが前記リングギヤと噛み合った後、前記ピニオン移動体の後退を規制するピニオン後退規制手段とを備えたスタータであって、
前記係合手段は、前記ピニオンが前記リングギヤと噛み合って全ストローク前進した際に、前記螺旋状の溝から離脱して前記スプライン筒部の後端側へ入り込むことにより前記ピニオン移動体の後退を規制する前記ピニオン後退規制手段であることを特徴とするスタータ。 An output shaft that is rotationally driven by the starting motor;
The output shaft moves to the ring gear side of the engine, and has a pinion gear that meshes with the ring gear and a spline cylinder portion provided with a spiral groove on the outer peripheral surface, and a direct spline on the outer periphery of the output shaft. A pinion moving body that fits slidably,
The pinion moving body having engaging means that can be engaged with the spiral groove, and engaging the engaging means with the spiral groove with respect to the pinion moving body that rotates together with the output shaft. Pinion moving means for moving the ring gear toward the ring gear side;
After the pinion meshes with the ring gear, a starter comprising pinion retraction regulating means for regulating retraction of the pinion moving body,
The engaging means regulates the backward movement of the pinion moving body by separating from the spiral groove and entering the rear end side of the spline cylinder portion when the pinion meshes with the ring gear and advances forward for the entire stroke. features and to Luz starter that said pinion retreat restricting means for.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34233495A JP3743044B2 (en) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Starter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34233495A JP3743044B2 (en) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Starter |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09184469A JPH09184469A (en) | 1997-07-15 |
JP3743044B2 true JP3743044B2 (en) | 2006-02-08 |
Family
ID=18352930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34233495A Expired - Fee Related JP3743044B2 (en) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | Starter |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3743044B2 (en) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016532808A (en) * | 2013-07-19 | 2016-10-20 | ボルボ トラック コーポレイション | Starter device for an internal combustion engine |
CN106121891B (en) * | 2016-08-26 | 2018-01-23 | 苏州黑猫(集团)有限公司 | A kind of starter for being used for gasoline engine in cleaning machine |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34233495A patent/JP3743044B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09184469A (en) | 1997-07-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3815446B2 (en) | Starter | |
JPWO2006043579A1 (en) | Starter motor with idle gear | |
JP2532691B2 (en) | Starter motor with moveable idler gear and pinion gear | |
US5197342A (en) | Pinion stopper for starter | |
JP4134903B2 (en) | Starter | |
US5937696A (en) | Starter for an internal combustion engine | |
JP4085056B2 (en) | Starter | |
JP3743044B2 (en) | Starter | |
KR100931037B1 (en) | Engine starter with improved helical spline configuration to ensure reliable engagement between output shaft and pinion gear | |
US5767585A (en) | Starter | |
JP2006307680A (en) | Starter | |
JP3823841B2 (en) | Starter with intermediate gear | |
KR950003171B1 (en) | Starter motor with an intermediate gear wheel | |
EP0375378B1 (en) | Pinion shifting arrangement for a starter | |
JP3874707B2 (en) | Starter | |
JPH10205418A (en) | Starter | |
JP4124045B2 (en) | Starter | |
JP2518380B2 (en) | Starter motor | |
JPH09170537A (en) | Starter | |
JP3859783B2 (en) | Starter | |
JP2003120482A (en) | Starter | |
JP3019834B2 (en) | Engine starter | |
JPS6039496Y2 (en) | Internal combustion engine starting device | |
JP3011029B2 (en) | Engine starter | |
JP2962173B2 (en) | Starter |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20041222 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050913 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050930 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20051025 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20051107 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |