JP3742930B2 - Air conditioner - Google Patents

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Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機、特に所定の活性作用を有する活性成分を放出することができる空気調和機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
所定の活性作用を有する活性成分を室内へと放出することができる空気調和機が従来から知られている。所定の活性作用を有する活性成分とは、例えば、フィトンチッド成分がある。このフィトンチッド成分とは、植物、例えば森林の樹木が有する成分であり、リラクゼーション効果や抗菌作用などの活性作用があることが知られている。
【０００３】
フィトンチッド成分を室内へと放出することができる空気調和機としては、例えば、室内機の吹出しグリルにフィトンチッド成分を含む芳香剤を収納するものがある（特許文献１参照）。このような空気調和機は、通常、室内から吸い込まれ室内熱交換器を通った空気を、吹出しグリルから室内へと吹き出すことにより、室内の冷暖房等を行う。そして、このように吹出しグリルから吹き出す空気にフィトンチッド成分を含有させることにより、フィトンチッド成分を室内へと送ることができる。これにより、フィトンチッド成分のリラクゼーション効果や抗菌作用等によって、居住者の快適感を向上させることができる。
【０００４】
【特許文献１】
特開平２−１３７３３号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記のように、室内から取り込まれ再び室内へと送られる空気にフィトンチッド成分などの活性成分を含有させることにより、室内の居住者等の快適感を向上させることができる。しかし、活性成分による快適感だけでは不十分な場合もあり、快適感のさらなる向上が望まれている。また、室内から取り込まれたが十分にきれいになっていない状態の空気に活性成分を含ませて室内へと放出させても、活性成分が汚れと反応して効果が十分に得られない恐れもある。さらに、臭いは快適性への影響が大きいため人の生理機能に作用するリラクゼーション作用も室内の臭いなどで心理的にマスキングされる恐れもある。
【０００６】
本発明の課題は、居住者等の快適感をより向上させることができる空気調和機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
請求項１に記載の空気調和機は、室内に配置される室内機と室外に配置される室外機とに分かれる空気調和機であって、空気経路と放出部とを備える。空気経路は、室内から室内機および室外機を通って室外へと排出される空気が通る経路である。放出部は、空気経路のうち室内機に設けられる室内機経路に設けられ、空気経路を通る空気中に少なくとも抗菌作用を含む所定の活性作用を有する活性成分を放出する。
この空気調和機では、空気経路を通る空気中に少なくとも抗菌作用を有する活性成分を放出することができる。このため、室外へと空気が排出される排気運転の際に、空気経路内の抗菌を行うことができる。
【０００８】
請求項２に記載の空気調和機は、請求項１の空気調和機であって、切換手段をさらに備える。切換手段は、空気経路を通り室内から室内機および室外機を通って室外へと排出される空気の流れと、空気経路を通り室外機の外部から室外機および室内機を通って室内へと吹き出す空気の流れとを切り換える。
【０００９】
なお、排気時の経路は、給気時の経路を兼ねるものでもよく、給気時の経路とは別に設けられるものであってもよい。
この空気調和機では、空気経路を通して室外の空気を室内へと送ることができる。このため、例えば、室外の空気を室内へと送って室内の換気を行う換気運転や、室外の空気を加湿して室内へと送る加湿運転などの給気運転を行うことができる。従って、この空気調和機では、室内の居住者等の快適感を向上させることができる。そして、この空気調和機では、室内へと吹き出される空気に所定の活性作用を有する活性成分を含ませることにより居住者等の快適感を向上させることができる。所定の活性作用とは、例えば、抗菌作用、殺菌作用、リラクゼーション作用などの有用な作用であり、活性成分とは、上記の作用を有するような化学成分や生物由来の成分などである。このように、給気運転と活性成分の放出との双方の効果により、この空気調和機は、室内の居住者等の快適感をより向上させることができる。
また、この空気調和機では、室内機経路に放出部が設けられる。このため、放出部が室外機内に設けられる場合と比べて、空気が室内へと送られるまでに通過する経路の長さが短くなっている。このため、この空気調和機では、活性成分を効率よく室内へと送ることができる。
【００１０】
請求項３に記載の空気調和機は、請求項２に記載の空気調和機であって、放出部は、活性成分を徐々に放出する徐放機能を持つ。
この空気調和機では、活性成分が徐々に放出される。このため、放出部からの活性成分の放出を長期間にわたって行うことができる。
【００１１】
請求項４に記載の空気調和機は、請求項３に記載の空気調和機であって、放出部は、活性成分を含有する機能性材料と、包埋材料とを有する。包埋材料は、機能性材料を包埋し、包埋された機能性材料を徐々に放出する。
この空気調和機では、包埋材料に包埋された機能性材料の移動拡散の時間差によって、機能性材料が包埋材料から徐々に放出される。これにより、この空気調和機では、活性成分を徐々に放出することができる。
【００１２】
請求項５に記載の空気調和機は、請求項４に記載の空気調和機であって、放出部は、空気調和機の運転状況に応じて活性成分の放出量を制御する放出量制御機能を有する。
【００１３】
この空気調和機では、空気調和機の運転状況に応じて活性成分の放出量を制御することができる。このため、空気調和機の運転状況に応じてより効果的な活性成分の放出を行うことができる。例えば、悪臭の原因となるカビや微生物は湿度が高いときに繁殖しやすいため、高湿度の運転状況においては抗菌作用のある活性成分を多く放出させるような制御を行うことができる。
【００１４】
請求項６に記載の空気調和機は、請求項５に記載の空気調和機であって、放出部は、湿度に反応して活性成分の単位時間当たりの放出量を変化させる感湿部をさらに有し、湿度変化部と、制御部とをさらに備える。湿度変化部は、室外機に設けられ、空気経路を通って室内へと放出される空気の湿度を変化させる。制御部は、湿度変化部による湿度変化を制御する。
この空気調和機では、放出部が感湿部を有すると共に、制御部により空気経路を通る空気の湿度を制御することができる。このため、制御部によって湿度を制御することにより、放出部からの活性成分の放出量を制御することができる。
【００１５】
請求項７に記載の空気調和機は、請求項５に記載の空気調和機であって、送風装置と制御部とをさらに備える。送風装置は、空気経路を通して室内へと換気空気を供給する。制御部は、送風装置を制御する。
【００１６】
この空気調和機では、制御部によって換気空気の流れを制御することにより、放出部を流れる換気空気の流れを制御することができる。このため、活性成分の放出量を制御することができる。例えば、放出部の包埋材料の表面を流れる換気空気の流量を多くすることによって、活性成分を有する機能性材料の蒸散を促進したり、換気空気の流量を少なくすることによって、機能性材料の蒸散を抑制したりすることができる。
【００１７】
請求項８に記載の空気調和機は、請求項２に記載の空気調和機であって、室外機は、加湿部と第１加熱部とを有する。加湿部は、室外の空気から水分を吸着し、加熱されることによって水分を放出し、空気経路を通って室内へと放出される空気を加湿する。第１加熱部は、加湿部を加熱する。
この空気調和機では、給気運転時に、放出部を高温多湿の空気が通過する。これにより、放出部からの活性成分の搬送が容易になる。特に、ビタミンＣなどの水溶性を有する活性成分は、加湿された空気に溶出し易くなるため、効率よく室内へと搬送されることができる。
【００１８】
請求項９に記載の空気調和機は、請求項８に記載の空気調和機であって、制御部を備える。制御部は、第１加熱部による加熱量、加湿部による加湿量、加湿される空気の流量のうち少なくとも１つを制御する。
この空気調和機では、制御部によって第１加熱部による加熱量、加湿部による加湿量、加湿される空気の流量のうち少なくとも１つを制御することができる。これらのパラメータは、活性成分の放出量に影響を与えるものである。このため、この空気調和機では、これらのパラメータのうち少なくとも一つを制御することによって、活性成分の放出量を容易に制御することができる。
【００１９】
請求項１０に記載の空気調和機は、請求項８または９に記載の空気調和機であって、室内機は、室内熱交換器と第２加熱部とを有する。室内熱交換器は、冷房運転時およびドライ運転時に、空気経路を通って室内へと吹き出される空気を冷却する。第２加熱部は、冷房運転時およびドライ運転時に、空気経路を通って室内へと吹き出される空気の一部を加熱可能である。また、放出部は、第２加熱部の上流に配置される。そして、冷房運転時またはドライ運転時に放出部を通った空気は第２加熱部によって加熱されて室内へと吹き出される。
【００２０】
一般に、冷房運転時やドライ運転時には、室内へと送られる空気が室内熱交換器によって冷却される。この場合、活性成分を含む空気が室内熱交換器によって冷却されると、活性成分が凝縮する恐れがあり、室内へと効率よく活性成分を搬送することが困難になる。
この空気調和機では、冷房運転時またはドライ運転時に放出部を通った空気は第２加熱部によって加熱されて室内へと吹き出される。このため、活性成分を含む空気から活性成分が凝縮する恐れが少ない。これにより、この空気調和機では、冷房運転時やドライ運転時においても、活性成分を効率よく室内へと搬送することができる。
【００２１】
請求項１１に記載の空気調和機は、請求項２に記載の空気調和機であって、凝縮部と送風部とをさらに備える。凝縮部は、空気経路を通る空気中に含まれる水分を凝縮させる。送風部は、凝縮部によって生じた結露水を噴霧させてミストが混合された空気流を生成する。そして、放出部は、ミストが混合された空気流中に活性成分を放出する。
【００２２】
この空気調和機では、活性成分がミストに溶解または付着することによって、空気流と共に室内へと搬送される。このため、水溶性の活性成分であれば、ミストによく溶解することによって、効率的に室内へと搬送される。また、疎水性の活性成分であっても、ミストに付着して搬送されることによって、効率的に室内へと搬送されることができる。このように、この空気調和機では、水溶性の活性成分であっても疎水性の活性成分であっても、より効率的に室内へと搬送することができる。
【００２３】
請求項１２に記載の空気調和機は、請求項１１に記載の空気調和機であって、凝縮部は、冷房運転時またはドライ運転時に空気経路を通って室内へと吹き出される空気を冷却する室内熱交換器である。
この空気調和機では、室内熱交換器を利用してミストを生成させることができる。このため、ミストを生成させるために必要な特別の部品を低減することができる。
【００２４】
請求項１３に記載の空気調和機は、請求項２から１２のいずれかに記載の空気調和機であって、前記活性成分は、フィトンチッド成分である。
この空気調和機では、フィトンチッド成分が室内へと吹き出される。このため、フィトンチッド成分が有する有用な作用により居住者等の快適感をより向上させることができる。ここでフィトンチッド成分とは、植物由来の成分であり、抗菌効果等の有用な作用を有するものである。
【００２５】
請求項１４に記載の空気調和機は、請求項２から１３のいずれかに記載の空気調和機であって、活性成分は、ヤクスギ土埋木の成分である。
この空気調和機では、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気を室内へと送ることができる。ヤクスギ土埋木の成分は、フィトンチッド成分の一種であるが、フィトンチッド成分の中でも、強い抗菌作用を有するわりに穏やかな臭気を有する成分である。このため、この空気調和機では、抗菌作用を有しながらも臭気の穏やかな空気を室内へと送ることができる。
【００２６】
請求項１５に記載の空気調和機は、請求項２から１４のいずれかに記載の空気調和機であって、開閉自在な収容部をさらに備える。そして、放出部は、収容部に収容される。
この空気調和機では、放出部が開閉自在な収容部に収容される。このため、収容部を開閉することにより、活性成分の放出をより効果的に制御することができる。例えば、活性成分を室内へと漏らしたくない場合には、収容部を閉じ、活性成分を室内へと放出させたい場合には、収容部を開けばよい。
【００２７】
【発明の実施の形態】
［第１実施形態］
＜空気調和機の外観概略＞
本発明の第１実施形態に係る空気調和機１ａの外観を図１に示す。
この空気調和機１ａは、室内の壁面などに取り付けられる室内機２ａと、室外に設置される室外機３ａとに分かれて構成されている。室外機３ａは、室外熱交換器やプロペラファンなどを収納する室外空調ユニット５と加湿給排気ユニット４とを備えている。室内機２ａ内には室内熱交換器が収納され、室外機３ａ内には室外熱交換器が収納されている。そして、各熱交換器およびこれらの熱交換器を接続する冷媒配管３１，３２が、冷媒回路を構成している。また、室外機３ａと室内機２ａとの間には、加湿給排気ユニット４からの換気空気や加湿空気などを室内機２ａ側に供給するときや室内の空気を室外に排気するときに用いられる給排気ホース６が設けられている。
【００２８】
＜空気調和機の構成＞
図２は、空気調和機１ａで用いられる冷媒回路の系統図に空気の流れの概略を付加したものである。
〔室外空調ユニット〕
室外空調ユニット５には、圧縮機２１と、圧縮機２１の吐出側に接続される四路切換弁２２と、圧縮機２１の吸入側に接続されるアキュムレータ２３と、四路切換弁２２に接続された室外熱交換器２４と、室外熱交換器２４に接続された電動弁２５とが設けられている。電動弁２５は、フィルタ２６および液閉鎖弁２７を介して冷媒配管３２に接続されており、この冷媒配管３２を介して室内熱交換器１１の一端と接続される。また、四路切換弁２２は、ガス閉鎖弁２８を介して冷媒配管３１に接続されており、この冷媒配管３１を介して室内熱交換器１１の他端と接続されている。これらの冷媒配管３１，３２は、上述した給排気ホース６とともに集合連絡管７を形成する。
【００２９】
また、室外空調ユニット５内には、室外熱交換器２４での熱交換後の空気を外部に排出するためのプロペラファン２９が設けられている。このプロペラファン２９は、室外ファンモータ３０によって回転駆動される。
〔加湿給排気ユニット〕
加湿給排気ユニット４は、吸加湿ロータ４１、ヒータ組立体４２、ラジアルファン組立体４３、切換ダンパ４４、吸着用ファンモータ４５、吸着用ファン４６などを備えている。
【００３０】
吸加湿ロータ４１は、概ね円板形状を有するハニカム構造のセラミックロータであり、空気が容易に通過できる構造となっている。吸加湿ロータ４１は、平面視において円形を有するロータであり、水平面で切った断面において細かいハニカム（蜂の巣）状になっている。そして、これらの断面が多角形である吸加湿ロータ４１の多数の筒部分を、空気が通過する。吸加湿ロータ４１の主たる部分は、ゼオライト、シリカゲル、あるいはアルミナといった吸着剤から焼成されている。このゼオライトなどの吸着剤は、接触する空気中の水分を吸着し、加熱されることによって吸着して含有する水分を脱着する性質を有している。この吸加湿ロータ４１は、回動可能に支持されており、ロータ駆動モータ４７（図６参照）により回転駆動される。
【００３１】
ヒータ組立体４２は、室外から取り込まれて吸加湿ロータ４１へ送られる空気を加熱する。ヒータ組立体４２は、吸加湿ロータ４１の上面の略半分（右側の半分）を覆うように配置されている。
ラジアルファン組立体４３は、吸加湿ロータ４１の側方に配置されており、主として、ラジアルファン４３ａとラジアルファンモータ４３ｂとにより構成されている。ラジアルファンモータ４３ｂは、ラジアルファン４３ａを駆動する。ラジアルファン４３ａは、ラジアルファンモータ４３ｂにより駆動されることにより、室外から取り込まれ吸加湿ロータ４１を経て室内へと到る空気の流れを生成して、室外から取り入れた空気を室内機２ａへと送る（図３の二点鎖線の矢印Ａ１参照）。また、ラジアルファン組立体４３は、室内機２ａから取り入れた空気を室外へと排出することもできる。ラジアルファン組立体４３は、切換ダンパ４４が切り替わることにより、これらの動作を切り替える。
【００３２】
切換ダンパ４４は、ラジアルファン組立体４３の下方に配置される回転式の空気流路切換手段であり、第１状態と第２状態とに切り替わる。第１状態においては、ラジアルファン組立体４３から吹き出された空気は、給排気ホース６を通って室内機２ａへと供給されるようになる。これにより、第１状態では、加湿空気あるいは換気空気が給排気ホース６を通って室内機２ａへと供給されるようになる。第２状態では、逆に、室内機２ａから給排気ホース６を通ってきた空気がラジアルファン組立体４３を通って室外へと排気される。
【００３３】
吸着用ファン４６は、吸着用ファンモータ４５によって回転する遠心ファンであり、室外から取り込まれ吸加湿ロータ４１を通って再び室外へと排出される空気流を生成する。これにより、吸着用ファン４６は、吸加湿ロータ４１を通る際に水分を吸着された乾燥空気を加湿給排気ユニット４の外部へと排出する。
また、加湿給排気ユニット４には、室外機経路Ｒ１が設けられている。室外機経路Ｒ１は、室外から取り込まれた空気が、室外機３ａに接続された給排気ホース６へと送られるまでに通る経路であり、第１室外機経路Ｒ１１と第２室外機経路Ｒ１２とにより構成されている。第１室外機経路Ｒ１１は、加湿給排気ユニット４のケーシングに設けられた吸込み口３３（図３参照）からヒータ組立体４２を通って吸加湿ロータ４１に到る経路である。第２室外機経路Ｒ１２は、吸加湿ロータ４１から切換ダンパ４４を通って給排気ホース６と加湿給排気ユニット４との接続部分へと到る空気の経路である。
【００３４】
〔室内機〕
室内機２ａは、室内熱交換器１１、クロスフローファン１２、室内ファンモータ１３、室内機給気フィルタ１４ａを備えている。
室内熱交換器１１は、概ね逆Ｖ字型の断面形状を有し、長さ方向両端で複数回折り返されてなる伝熱管と、伝熱管が挿通される複数のフィンとから構成されている。室内熱交換器１１は、接触する空気との間で熱交換を行う。
【００３５】
クロスフローファン１２は、円筒形状に構成され、周面には多数の羽根が設けられており、回転軸と交わる方向に空気流を生成する。このクロスフローファン１２は、室内ファンモータ１３によって回転駆動されることにより、室内空気を室内機２ａ内に吸い込ませ、室内熱交換器１１を通過させて室内に吹き出させる（図３の二点鎖線の矢印Ａ２参照）。また、クロスフローファン１２は、室外機３ａから送られた空気を、室内から取り入れられた空気と共に室内へと吹き出させることができる。
【００３６】
また、室内機２ａには、第１室内機経路Ｒ２１と第２室内機経路Ｒ２２とが設けられている。第１室内機経路Ｒ２１は、室内機２ａの吸込み口１５から室内熱交換器１１およびクロスフローファン１２を通って吹出し口１６へと到る経路である。ここで、吸込み口１５は、図３に示すように、室内機２ａのケーシングに設けられ、室内から室内機２ａ内へと吸い込まれる空気が通る開口である。吹出し口１６は、室内機２ａのケーシングに設けられ室内機２ａの内部から室内へと吹き出す空気が通る開口である。第２室内機経路Ｒ２２は、室内機２ａと給排気ホース６との接続部分から室内熱交換器１１およびクロスフローファン１２を通って吹出し口１６へと到る経路である。
【００３７】
室内機給気フィルタ１４ａは、通過する空気から塵や埃を除去するフィルタであり、第２室内機経路Ｒ２２に設けられる。具体的には、室内機給気フィルタ１４ａは、図３に示すように、給排気ホース６と室内機２ａとの接続部分と、室内熱交換器１１との間に設けられており、室外から室内へと送られる空気の流れのうち、室内熱交換器１１の上流側に位置している。従って、室内機給気フィルタ１４ａは、加湿給排気ユニット４から給排気ホース６を通って送られてきた空気が室内熱交換器１１を通る前に室内機給気フィルタ１４ａを通るように配置されている。
【００３８】
この室内機給気フィルタ１４ａは、ヤクスギ土埋木の成分を有しており、塵埃を除去するだけではなく、通過する空気中にヤクスギ土埋木の成分を放出することができる。室内機給気フィルタ１４ａは、ヤクスギ土埋木の成分を徐々に放出する徐放機能を有している。この徐放機能は以下のような構成により実現されている。すなわち、室内機給気フィルタ１４ａの一部には、図４に示すように、包埋樹脂１４１と包埋樹脂１４１の表面を覆う感湿膜１４２とが設けられている。また、包埋樹脂１４１には、ヤクスギ土埋木の成分を含有する揮発性物質１４３が包埋されている。この揮発性物質１４３は、ミクロン単位の微小な粒状の状態で包埋されており、多数の揮発性物質１４３の粒が包埋されている。包埋樹脂１４１は、ヤクスギ土埋木の成分を含んだ揮発性物質１４３の粒の移動拡散の時間差により、ヤクスギ土埋木の成分を徐々に放出する。また、感湿膜１４２には、多数の微小な孔が設けられており、湿度に応じて包埋樹脂１４１の表面からの揮発性物質１４３の単位時間当たりの放出量を変化させる。例えば、図５に示すように、相対湿度が８０％以下である場合には放出量は微小量で一定であり、相対湿度が８０％を超えると放出量が増大する。
【００３９】
なお、包埋樹脂１４１としては、ロジン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、シェラック樹脂などの樹脂材料が使用される。
また、感湿膜１４２としては、例えば、感湿性の素材である５．０ｇ／ｍ2以上のセルロース塗布量を有するビスコース加工紙によって形成されるものが使用される。このビスコース加工紙とは、紙・不織布等にセロハンの原料であるビスコースをコーティング加工して、紙・不織布等にセルロース層を設けた素材である。このビスコース加工紙は、乾燥状態ではガス非透過性であるが、高湿度状態ではガス透過性を示す。
【００４０】
ヤクスギ土埋木の成分は、ヤクスギ土埋木の樹脂油から抽出される成分であり、リラクゼーション効果や抗菌作用等のある有効成分である。ヤクスギ土埋木の成分としては、例えば、α−セドレン（α−Ｃｅｄｒｅｎｅ）、β−セドレン（β−Ｃｅｄｒｅｎｅ）、セドロール（Ｃｅｄｒｏｌ）、ツヨプセン（Ｔｈｕｊｏｐｓｅｎｅ）、α−ユーデスモール（α−Ｅｕｄｅｓｍｏｌ）、β−ユーデスモール（β−Ｅｕｄｅｓｍｏｌ）、ピネン（Ｐｉｎｅｎｅ）、エルモール（Ｅｌｅｍｏｌ）等があり、室内機給気フィルタ１４ａには、これらの成分が混合された揮発性物質１４３が含まれている。この揮発性物質１４３は、上記のヤクスギ土埋木の成分の少なくとも一部と同様の成分を有する複数の物質から合成される。具体的には、揮発性物質１４３は、上記のヤクスギ土埋木の主成分の構成を、上記の成分を含む複数の精油または化学合成成分の組合せによって再現されたものである。なお、このような組合せは、精油の混合によって実現されるものでも、化学合成によって実現されるものであってもよい。さらに、臭気強度を弱めるという観点からは、上記の成分のうち臭気が強いモノテルペン類を微量またはゼロとして、揮発性物質１４３は、セスキテルペン類を主成分として合成されることがより望ましい。
【００４１】
〔制御部〕
この空気調和機１ａには、制御部８が設けられている。制御部８は、室内機２ａと室外機３ａとに分かれて配置されており、空気調和機１ａの制御を行う。制御部８は、図６に示すように、室内ファンモータ１３、圧縮機２１、四路切換弁２２、電動弁２５、室外ファンモータ３０、ヒータ組立体４２、ラジアルファンモータ４３ｂ、切換ダンパ４４、ロータ駆動モータ４７等を制御して、冷暖房運転、加湿運転、換気運転などの空気調和機１ａの運転を制御する。
【００４２】
＜給気運転時の動作および空気の流れ＞
この空気調和機１ａには、上述した室外機経路Ｒ１、給排気ホース６および第２室内機経路Ｒ２２によって構成される空気経路Ｒ１００が設けられている。このため、空気調和機１ａは、この空気経路Ｒ１００を通して、室外機３ａの外部から取り込んだ空気を室外機３ａおよび室内機２ａを通して室内へと吹き出させる給気運転を行うことができる。以下、給気運転が行われる場合の空気調和機１ａの動作と空気の流れについて説明する。
【００４３】
まず、給気運転のうち、室外の空気を加湿して室内へと送る加湿運転について図２に基づいて説明する。
〔加湿運転〕
（吸加湿ロータへの水分の吸着動作）
加湿給排気ユニット４は、吸着用ファン４６を回転駆動することによって、室外からの空気を加湿給排気ユニット４の内部に取り入れる。加湿給排気ユニット４内に入ってきた空気は、吸加湿ロータ４１の左側の略半分の部分を通過して、再び室外へと排出される。加湿給排気ユニット４内に室外から取り入れられた空気が吸加湿ロータ４１の左側の略半分の部分を通過する際に、吸加湿ロータ４１は、空気中に含まれている水分を吸着する。
【００４４】
（吸加湿ロータからの水分の脱着動作）
上記の吸着工程で水分を吸着した吸加湿ロータ４１の左側の略半分の部分は、吸加湿ロータ４１が回転することによって、吸加湿ロータ４１の右側の略半分の部分となる。すなわち、吸着された水分は、吸加湿ロータ４１の回転に伴い、ヒータ組立体４２の下方に位置する吸加湿ロータ４１の部分に移動してくる。
【００４５】
一方、ラジアルファン組立体４３が駆動することにより、室外空気が、加湿給排気ユニット４に取り込まれ第１室外機経路Ｒ１１を通る。このとき、取り込まれた空気はヒータ組立体４２を通過する際に加熱され、第２室外機経路Ｒ１２へと送られる。第２室外機経路Ｒ１２では、加熱された空気が吸加湿ロータ４１の右半分を通過する。このとき、吸加湿ロータ４１に吸着されていた水分は、ヒータ組立体４２からの熱により、ラジアルファン組立体４３によって生成される空気流中に離脱していく。そして、吸加湿ロータ４１を通り抜けて加湿された加湿空気は、給排気ホース６と室外機３ａとの接続部分を通って給排気ホース６へと送られる。そして、加湿空気は、給排気ホース６から室内機２ａへと送られる。
【００４６】
なお、制御部８は、ヒータ組立体４２、ラジアルファンモータ４３ｂ、ロータ駆動モータ４７等を制御することによって、室内機２ａへと送られる加湿空気の流量や湿度等を制御することができる。
（室内機でのヤクスギ土埋木の成分の放出）
給排気ホース６から室内機２ａへと送られた加湿空気は、第２室内機経路Ｒ２２を通る。このとき、加湿空気は、室内機給気フィルタ１４ａを通過する。室内機給気フィルタ１４ａは、通過する空気中へとヤクスギ土埋木の成分を徐々に放出する。このとき、制御部８は、加湿空気の湿度や流量を制御することにより、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができる。すなわち、制御部８は、加湿空気の湿度や流量を抑えることにより（例えば湿度を８０％以下とする。）、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を抑える又は放出を停止させることができる。逆に、制御部８は、加湿空気の湿度や流量を増大させることにより（例えば湿度を８０％以上とする。）、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を増大させることができる。
【００４７】
このように、室内機２ａへと送られた加湿空気は、室内機給気フィルタ１４ａを通過することにより、ヤクスギ土埋木の成分を含むようになる。そして、ヤクスギ土埋木の成分を含んだ加湿空気は、室内熱交換器１１を通り、吹出し口１６から室内へと吹き出される。
〔換気運転〕
給気運転には、上記のような加湿を行わずに室外の空気を室内機２ａへと送る換気運転がある。この換気運転では、制御部８は、ヒータ組立体４２を作動させずに、ラジアルファンモータ４３ａを駆動する。これにより、室外から取り込まれた空気が加湿されずに吸加湿ロータ４１を通過することができる。このようにして、加湿されていない室外の空気が換気空気としてラジアルファン組立体４３によって室内機２ａへと送られる。
【００４８】
室内機２ａへと送られた換気空気は、上記の加湿運転時と同様に、室内機給気フィルタ１４ａを通過することにより、ヤクスギ土埋木の成分を含むようになる。そして、ヤクスギ土埋木の成分を含んだ換気空気は、室内熱交換器１１を通り、吹出し口１６から室内へと吹き出される。
また、この場合も、制御部８は、換気空気の流量を制御することにより、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができる。
【００４９】
＜特徴＞
（１）
この空気調和機１ａでは、室外の空気を室内へと送る給気運転を行うことができ、換気空気や加湿空気を室内へと送ることができる。従って、この空気調和機１ａでは、室内の換気を行ったり、乾燥しがちな室内の空気を加湿したりすることにより、室内の居住者等の快適感を向上させることができる。そして、この空気調和機１ａでは、室内へと送られる空気に、リラクゼーション効果を有するヤクスギ土埋木の成分を含ませることができる。これにより、この空気調和機１ａは、室内の居住者等に癒しを与えることができる。また、ヤクスギ土埋木の成分は、抗菌作用を有しているため、室内の抗菌を行うこともでき、室内を清浄に保つことができる。
【００５０】
このように、この空気調和機１ａでは、加湿や換気等による効果に加えて、ヤクスギ土埋木の成分の効果により、室内の居住者等の快適感をより向上させることができる。
（２）
この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気が室内へと送られる。ヤクスギ土埋木の成分は、フィトンチッド成分の中でも、抗菌作用の強さのわりに穏やかな臭気を有する成分である。このため、この空気調和機１ａでは、抗菌作用を有しながらも臭気の穏やかな空気を室内へと送ることができる。従って、居住者等に強い刺激を与えることなく、穏やかに居住者等の快適感を向上させることができる。
【００５１】
（３）
この空気調和機１ａでは、室内機２ａ内の第２室内機経路Ｒ２２に設けられた室内機給気フィルタ１４ａからヤクスギ土埋木の成分が放出される。従って、室外機３ａ内にヤクスギ土埋木の成分を放出する部分が設けられる場合と比べて、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気が室内へと送られるまでに通過する経路の長さが短くなっている。このため、この空気調和機１ａでは、空気中に含ませるヤクスギ土埋木の成分の量が少なくても、ヤクスギ土埋木の成分が十分に室内へと到達することができる。このように、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分を効率よく室内へと送ることができる。
【００５２】
また、室内機給気フィルタ１４ａを通った空気は、室内熱交換器１１を通ってから室内へと吹き出される。このため、室内熱交換器１１や室内へと吹き出すまでに空気が通る室内機２ａ内の経路が、ヤクスギ土埋木の成分によって抗菌化される。これにより、室内機２ａ内が清潔に保たれ、室内へと吹き出す空気が清浄化される。
【００５３】
（４）
この空気調和機１ａが備える室内機給気フィルタ１４ａでは、包埋樹脂１４１に包埋された揮発性物質１４３の移動拡散の時間差によって、揮発性物質１４３が包埋樹脂１４１から徐々に放出される。これにより、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分の放出を長期間にわたって徐々に行うことができる。このため、ヤクスギ土埋木の成分を放出する室内機給気フィルタ１４ａの寿命が長くなり、室内機給気フィルタ１４ａの交換の頻度が減少する。従って、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分を放出する機能についてのメンテナンス性が高く、かつコストが低減している。
【００５４】
また、機械的な装置を利用してヤクスギ土埋木の成分を徐々に放出させる場合と比べて、徐放機能を持たせるための構成が小さくなっている。このため、室内機２ａの大型化が防止され、徐放機能を持たせても室内機２ａをコンパクトにすることができる。
さらに、ヤクスギ土埋木の成分を含む揮発性物質１４３に対して安定的な包埋樹脂１４１を選択することによって、ヤクスギ土埋木の成分を含む揮発性物質１４３の安定性を高めることができる。また、ヤクスギ土埋木の成分を含む揮発性物質１４３が包埋樹脂１４１に覆われているため耐水性が高くなっている。
【００５５】
（５）
一般に、空気調和機にヤクスギ土埋木の成分のようなフィトンチッド成分を放出させる機能を持たせる場合、常に一定の量のフィトンチッド成分が放出されることが多い。この場合、不必要な場合にも一定量のフィトンチッド成分が放出されることになり無駄が大きい。また、空気調和機に含まれるフィトンチッド成分のストックがすぐに使い尽くされてしまい、交換の手間やコストが増大してしまう。
【００５６】
しかし、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分が放出される包埋樹脂１４１の表面に感湿膜１４２が設けられている。このため、制御部８により加湿空気の湿度を制御することにより、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができる。従って、必要な場合にはヤクスギ土埋木の成分の放出量を増大させ、不必要な場合には、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を低減または放出を停止させることができる。
【００５７】
また、換気運転時においても、制御部８によって換気空気の流量を制御することにより、感湿膜１４２の表面に接触する換気空気の流量を制御することができる。このため、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができる。すなわち、室内機給気フィルタ１４ａを通過する換気空気の流量を多くすることによって、ヤクスギ土埋木の成分を含む揮発性物質１４３の包埋樹脂１４１からの蒸散を促進させたり、換気空気の流量を少なくすることによって、揮発性物質１４３の蒸散を抑制させたりすることができる。これにより、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができ、室内機給気フィルタ１４ａの交換の手間やコストが低減する。
【００５８】
また、湿度反応性の異なる感湿膜を利用すると共に、温度、湿度、風量等の制御条件を切り換えることにより、制御条件とヤクスギ土埋木の成分の濃度と調整することが可能である。これにより、ヤクスギ土埋木の成分の効果がよりよく発揮される状態に制御条件と濃度とを調整することができる。
さらに、この感湿膜１４２として、高湿度の場合にガス透過性を示すものを利用することにより、雑菌等が繁殖し易い高湿度の運転状態において、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を増大させることができる。このため、ヤクスギ土埋木の成分の抗菌作用により、雑菌の繁殖を抑えることができる。
【００５９】
（６）
この空気調和機１ａでは、切換ダンパ４４を切り換えることによって、排気運転を行うことも可能である。排気運転においては、室内の空気が室内機２ａに取り込まれ、給排気ホース６を通り、室外機３ａから室外へと排出される。このとき、室内機給気フィルタ１４ａを通った空気には、ヤクスギ土埋木の成分が含まれており、このヤクスギ土埋木の成分を含んだ空気は、給排気ホース６と室外機３ａとを通る際に、給排気ホース６と室外機３ａの内部とを抗菌することができる。
【００６０】
また、室外へと放出された空気が、再び室内へと取り込まれたり、室外の人に吹き付けられたりする場合も考えられる。しかし、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分が利用されており、排気される空気は抗菌作用を有しながらも安全性が高く臭気強度も低い。このため、室外に排出された空気が再び室内へと取り込まれた場合でも、居住者等の快適感を阻害することが防止されている。また、排気された空気が室外の人に吹き付けられた場合であっても、室外の人に不快感を感じさせることが防止されている。
【００６１】
（７）
この空気調和機１ａでは、室外の空気中に含まれる水分を利用して室内の加湿を行う無給水加湿が行われる。このため、タンクなどに貯留された水道水を利用する加湿器と比べて、加湿に利用される水分に含まれる不純物が少ない。このため、この空気調和機１ａでは、不純物の室内への供給を抑えることができ、有効な活性成分のみを室内へと供給することができる。
【００６２】
また、この空気調和機１ａでは、無給水加湿が行われるため、水道水に含まれる塩素等の不純物によって活性成分が酸化されることが抑えられる。このため、この空気調和機１ａでは、ヤクスギ土埋木の成分などの活性成分を効率よく室内へと到達させることができる。
［第２実施形態］
〔構成〕
本発明の第２実施形態が採用された空気調和機１ｂの冷媒回路等の構成図を図７に示す。
【００６３】
この空気調和機１ｂでは、第２室外機経路Ｒ１２に設けられた切換ダンパ４４の内部に成分徐放ユニット１４ｂが設けられている。この成分徐放ユニット１４ｂは、第１実施形態にかかる空気調和機１ａの室内機給気フィルタ１４ａと同様に、ヤクスギ土埋木の成分を含む揮発性物質が備えられており、切換ダンパ４４を通過する空気中にヤクスギ土埋木の成分を放出することができる。成分徐放ユニット１４ｂは、室内機給気フィルタ１４ａと同様の包埋樹脂、揮発性物質および感湿膜による構成により、ヤクスギ土埋木の成分を徐々に放出する徐放機能を有している。
【００６４】
他の構成については、第１実施形態にかかる空気調和機１ａと同様である。
〔特徴〕
この空気調和機１ｂでは、成分徐放ユニット１４ｂが切換ダンパ４４に設けられる。このため、室外から取り込まれた空気は、切換ダンパ４４を通る際にヤクスギ土埋木の成分を含むようになる。そして、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気が、給排気ホース６を通り、第２室内機経路Ｒ２２を通って室内へと吹き出す。このため、この空気調和機１ｂでは、切換ダンパ４４、給排気ホース６および第２室内機経路Ｒ２２やその途中に配置されている構成部品の抗菌を行うことができる。
【００６５】
このように、この空気調和機１ｂによれば、室内機２ｂだけではなく、室外機３ｂ内や、室内機２ｂと室外機３ｂとを繋ぐ給排気ホース６等も含めて幅広く抗菌することができる。
また、この空気調和機１ｂは、加湿空気等の湿度や流量の制御によってヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができるなど、第１実施形態にかかる空気調和機１ａと略同様の効果も奏することができる。
【００６６】
［第３実施形態］
＜構成＞
第３実施形態にかかる空気調和機１ｃは、図８に示すように、室内機２ｃと室外機３ｃとを備える。室内機２ｃには、第１実施形態にかかる室内機給気フィルタ１４ａに代えて室内機給気フィルタ１４ｃが設けられている。この室内機給気フィルタ１４ｃは、ビタミンＣ誘導体とセラミックスとの複合化によって形成されている。室内機給気フィルタ１４ｃは、抗酸化機能を有するビタミンＣ誘導体とセラミックス成分との複合体、あるいは、複合体を表面または内部に有する成形体から構成されている。室内機給気フィルタ１４ｃは、通過する空気に対してビタミンＣ誘導体を徐放する。
【００６７】
なお、ビタミンＣ誘導体に代えて通常のビタミンＣが使用されてもよいが、ビタミンＣは安定性が低いため、安定性を高める観点からはビタミンＣ誘導体が使用されることがより望ましい。
なお、室内機給気フィルタ１４ｃの配置は、第１実施形態にかかる室内機給気フィルタ１４ａと同様である。また、他の構成については第１実施形態にかかる空気調和機１ａと同様である。
【００６８】
＜特徴＞
（１）
この空気調和機１ｃでは、室外の空気を室内へと送る給気運転を行うことができ、換気空気や加湿空気を室内へと送ることができる。従って、この空気調和機１ｃでは、室内の換気を行ったり、乾燥しがちな室内の空気を加湿したりすることにより、室内の居住者等の快適感を向上させることができる。そして、この空気調和機１ｃでは、加湿運転によって室内へと送られる高温多湿の空気を利用して、抗酸化力を有するビタミンＣ誘導体を室内へと吹き出させることができる。特に、ビタミンＣは、空気中では不安定であると共に水溶性を有する。従って、加湿運転による高温多湿の空気を利用することによって、ビタミンＣを加湿空気に溶出させて、効果的に室内へと吹き出させることができる。このため、この空気調和機１ｃでは、加湿や換気等による効果に加えて、ビタミンＣ誘導体の抗酸化力によって居住者等の健康を向上させることができる。例えば、抗酸化力によって活性酸素が抑えられることによって老化抑制効果が得られる。このように、この空気調和機１ｃでは、室内の居住者等の快適感をより向上させることができる。
【００６９】
また、ビタミンＣは美白効果を有するため、居住者等の肌に美白効果を与えることができる。また、ビタミンＣの抗酸化力によって居住者等の肌の活性酸素を抑制することができる。このように、ビタミンＣを利用することによって、居住者等に美容効果を与えることができる。また、この空気調和機１ｃでは、ビタミンＣ誘導体が加湿空気と共に室内へと吹き出されるため、加湿空気によって肌の乾燥も抑えることができ、美容効果がさらに高くなっている。
【００７０】
（２）
この空気調和機１ｃにおいても、第１実施形態にかかる空気調和機１ａと同様に、ヒータ組立体４２による加熱量や吸加湿ロータ４１による加湿量、ラジアルファン組立体４３による送風量を制御して加湿空気の湿度や流量を制御することにより、ビタミンＣ誘導体の放出量を容易に制御することができる。また、加湿空気の温度を制御することによっても、ビタミンＣ誘導体の放出量を容易に制御することができる。
【００７１】
（３）
この空気調和機１ｃにおいても、第１実施形態にかかる空気調和機１ａと同様に、無給水加湿が行われる。このため、特に壊れ易いビタミンＣが塩素等によって酸化されて破壊される恐れが少ない。これにより、この空気調和機１ｃでは、ビタミンＣ誘導体を効率よく室内へと搬送することができる。
【００７２】
［第４実施形態］
＜構成＞
第４実施形態にかかる空気調和機１ｅの冷媒回路図を図９に示す。この空気調和機１ｅは、室内機２ｅと室外機３ｅとを備えており、再熱ドライ機能を有する。この空気調和機１ｅの室内機２ｅは、第１室内熱交換器１１０と第２室内熱交換器１１１とから構成される室内熱交換器１１ｅを有している。また、第１室内熱交換器１１０と第２室内熱交換器１１１との間には、室内機電動弁１１２が設けられている。
【００７３】
第１室内熱交換器１１０は、冷媒回路において電動弁２５と室内機電動弁１１２との間に配置されている。第１室内熱交換器１１０は、ドライ運転時や冷房運転時において凝縮器として機能して、通過する空気を加熱することができる。第１室内熱交換器１１０は、室内機２ｅの内部において、室内機給気フィルタ１４ｅの下流側に配置されている。すなわち、室内機給気フィルタ１４ｅは、第１室内熱交換器１１０の上流側に配置されており、室内機給気フィルタ１４ｅを通過した空気は、第１室内熱交換器１１０を通過して室内へと吹き出される。
【００７４】
第２室内熱交換器１１１は、四路切換弁２２と室内機電動弁１１２との間に配置されている。第２室内熱交換器１１１は、ドライ運転時や冷房運転時において、蒸発器として機能して、通過する空気を冷却することができる。
室内機電動弁１１２は、電動弁２５と共に制御されることによって、再熱ドライ運転を行うことができる。制御部８ｅ（図１０参照）は、再熱ドライ運転時において、四路切換弁２２を実線の位置とし、電動弁２５を全開にし、室内機電動弁１１２を絞って圧縮機２１を起動する。圧縮機２１から吐出される高圧冷媒は、室外熱交換器２４、電動弁２５を介して第１室内熱交換器１１０に流入し、第１室内熱交換器１１０で凝縮した後、室内機電動弁１１２で減圧される。減圧された低圧冷媒は、第２室内熱交換器１１１で蒸発した後、四路切換弁２２、アキュムレータ２３を介して圧縮機２１に戻る。このとき、第１室内熱交換器１１０では冷媒が凝縮するため、室内機給気フィルタ１４ｅから吹き出て第１室内熱交換器１１０を通過する空気は加熱される。また、第２室内熱交換器１１１では冷媒が蒸発するため、第２室内熱交換器１１１を通過する空気が冷却、除湿される。
【００７５】
また、制御部８ｅは、冷房運転においても上記の再熱ドライ運転を利用することによって、活性成分を効果的に室内へと吹き出させることができる。すなわち、制御部８ｅは、冷房運転時においても、第１室内熱交換器１１０を凝縮器として機能させることによって、室内機給気フィルタ１４ｅから吹き出て第１室内熱交換器１１０を通過する空気を加熱することができる。これにより、冷房運転時において、活性成分を含む空気が冷やされて凝縮することが抑えられる。従って、冷房運転においても活性成分を効果的に室内へと搬送することができる。
他の構成については、第１実施形態にかかる空気調和機１ａや第３実施形態にかかる空気調和機１ｃと同様である。また、室内機給気フィルタ１４ｅは、第１実施形態にかかる室内機給気フィルタ１４ａや第３実施形態にかかる室内機給気フィルタ１４ｃと同様である。
【００７６】
＜構成＞
空気調和機が冷房運転を行う場合、活性成分を含む空気が冷却されて活性成分が凝縮する恐れがある。この場合、活性成分を室内へと効果的に到達させることが困難となる。特に、第３実施形態に示す空気調和機１ｃのように、冷房運転時に蒸発器として機能している熱交換器をビタミンＣ誘導体を含む空気が通過すると、熱交換器によって空気が冷却されることによってビタミンＣ誘導体が凝縮する恐れが高い。
【００７７】
しかし、この空気調和機１ｅでは、活性成分を含む空気の給気を再熱ドライ運転と連動させることによって、冷房運転時においても効果的に活性成分を室内へと搬送することができる。
また、この空気調和機１ｅでは、冷房運転時だけではなく再熱ドライ運転時においても同様に、効果的に活性成分を室内へと吹き出させることができる。
【００７８】
［第５実施形態］
第１実施形態にかかる空気調和機１ａにおいて、室内熱交換器１１とクロスフローファン１２とによって、ミストが混合された空気流を生成して、活性成分の搬送に利用してもよい。すなわち、室内熱交換器１１を蒸発器として機能させて加湿運転を行うことによって、室内熱交換器１１を通る空気を冷却する。水分を含む空気が室内熱交換器１１において冷却されると、空気中の水分が凝縮して結露が生じる。そして、クロスフローファン１２の送風量を調整することによって、室内熱交換器１１で発生した結露水を飛散させて、ミストが混合した空気流を生成する。このようなミストに活性成分が溶解または付着することによって、活性成分が室内へと搬送される。
【００７９】
活性成分によって室内の居住者等の快適感を向上させるためには、活性成分を室内へと効率的に搬送することが重要となる。しかし、活性成分には様々な種類があり、その性質も様々である。例えば、ビタミンＣのように親水性を有する活性成分や、ビタミンＥのように疎水性を有する活性成分がある。
しかし、上記のような空気調和機１ａにおいては、室内機給気フィルタ１４ａから放出された活性成分がミストに溶解または付着することによって、広く室内へと搬送される。結露水が噴霧されて生成されたミストは、湿度成分として空気中に含まれる水分よりも粒径が大きい。このため、例えば、水溶性を有する活性成分では、ミストによく溶解することによって室内へとより効率的に搬送される。また、疎水性を有する活性成分であっても、ミストに付着することによって、室内へとより効率的に搬送される。このように、この空気調和機１ａでは、ミストを利用することによって活性成分を広くより効率的に室内へと搬送することができる。
【００８０】
また、室外から取り込まれて室内へと送られる空気中の水分を利用することによって、室内が高湿度ではない場合でも、室外の湿度を利用することによって、活性成分を活性が高い状態で供給することができる。
［他の実施形態］
（１）
上記の実施形態では、ヤクスギ土埋木の成分を放出することのできる部分が、第２室内機経路Ｒ２２、第１室外機経路Ｒ１１に設けられているが、ヤクスギ土埋木の成分を放出することのできる部分は、上述した空気経路Ｒ１００であればよい。例えば、第２実施形態にかかる成分徐放ユニット１４ｂが、第１室外機経路Ｒ１１や給排気ホース６等に設けられてもよい。この場合も、ヤクスギ土埋木の成分を室内へと送ることができる。
【００８１】
（２）
上記の実施形態では、空気調和機１ａ，１ｂは加湿運転と換気運転とを行うことができるが、室外の空気を除湿して室内へと送る除湿運転を行うことができる空気調和機に本発明が採用されてもよい。
この場合も、除湿空気にヤクスギ土埋木の成分を放出させることにより、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気を室内へと送ることができる。また、除湿空気の湿度や流量を制御することにより、ヤクスギ土埋木の成分の放出量を制御することができる。
【００８２】
（３）
上記の実施形態では、室外の空気を室内機２ａ，２ｂへと送るのは室外機３ａ，３ｂに設けられたラジアルファン組立体４３である。しかし、室外の空気を室内機２ａ，２ｂへと送る送風装置は室外機３ａ，３ｂに配置される場合に限らず、室内機２ａ，２ｂに配置されてもよい。また、室内機２ａ，２ｂのクロスフローファン１２がその役割を果たしてもよい。
【００８３】
（４）
上記の実施形態では、室内機給気フィルタ１４ａおよび成分徐放ユニット１４ｂは、包埋樹脂１４１、感湿膜１４２および揮発性物質１４３からなる構成による徐放機能を持っているが、他の構成による徐放機能を持っていてもよい。例えば、ヤクスギ土埋木の成分を有する揮発性物質１４３とワックスとを混練したものや、揮発性物質１４３を多孔質物質に含浸させたものなどが利用されてもよい。また、揮発性物質１４３に限らず、フィトンチッドを含有する水溶性物質が利用されてもよい。さらに、マイクロカプセル法などの他の徐放技術が採用されてもよい。
【００８４】
（５）
感湿膜１４２による徐放制御としては、上記のように特定の湿度以上から放出量が増大する性質を有する感湿膜１４２に限らず、湿度に比例して直線的に放出量が増加する性質を有するものが利用されてもよい。
（６）
上記実施形態では、ヤクスギ土埋木の成分が利用されているが、他のフィトンチッド成分が利用されてもよい。例えば、タイワンヒノキ、カユプテ、ユーカリ、コーカサスモミ、チョウセンモミ、ウラジロモミ、カイズカイブキ、モミ、アメリカトガサワラ、トウヒ、カナダズカ、ヒバ、ヒノキなどの精油の成分が利用されてもよい。例えば、主成分としてヒノキやヒバに含まれるヒノキチオールやわさびに含まれるイソチオシアン酸アリルなどが利用されてもよい。また、上記の中でも特に、樹木から放出される香りや薬効作用のあるテルペン類が利用されてもよい。また、フィトンチッド成分は、上記のリラクゼーション効果や抗菌作用に限らず、消臭効果や芳香性など他の有用な作用を奏するものが利用されてもよい。さらに、植物以外の生物由来の物質が利用されてもよい。
【００８５】
（７）
居住者等に優しいという観点からはフィトンチッド成分などの生物由来の成分が望ましいが、フィトンチッド成分以外にも、有用な効果を有する化学物質などが利用されてもよい。例えば、化学合成された抗菌剤などが利用されてもよい。
（８）
上記の第２実施形態では、成分徐放ユニット１４ｂが切換ダンパ４４の内部に設けられているが、図１１に示すように、切換ダンパ４４の内部に容器１７が設けられてもよい。この容器１７は、内部に成分徐放ユニット１４ｄを収容しており、制御部８からの指令により開閉することができる。
【００８６】
このため、容器１７を閉じることにより、ヤクスギ土埋木の成分を容器１７内に封じ込めることができ、空気経路Ｒ１００へのヤクスギ土埋木の成分の放出を止めることができる。これにより、例えば、空気調和機１ｄを使用しない場合には、ヤクスギ土埋木の成分の放出を止めることができ、空気調和機１ｄを使用しない場合にまで、室内機２ｄからヤクスギ土埋木の成分が室内へと漏れることを防止することができる。
【００８７】
なお、成分徐放ユニット１４ｄを収容した容器１７は、切換ダンパ４４の内部以外の空気経路Ｒ１００に配置されてもよい。また、容器１７は、第１室内機経路Ｒ２１や第２室内機経路Ｒ２２に配置されてもよい。
また、成分徐放ユニット１４ｄに限らず、ヤクスギ土埋木の成分を含むカートリッジ等が容器１７の内部に収容されてもよい。この場合でも、成分徐放ユニット１４ｄのような徐放機能はないが、容器１７の開閉によって、ある程度の放出量の制御を行うことができる。
【００８８】
（９）
上記実施形態では、ヤクスギ土埋木の成分やビタミンＣ誘導体が利用されているが、他の抗酸化成分が利用されてもよい。例えば、カテキンなどのポリフェノール類が利用されてもよい。カテキンは、優れた抗酸化力を有しており、抗ウィルス性、殺菌・脱臭作用も有する。また、カテキンは、水に溶け易いと共に油にも溶けるという性質を有しており、体内に取り込み易い。このため、居住者等の健康や美容を向上させることができ、居住者等の快適性を向上させることができる。また、同じく抗酸化力を有するα−トコフェノールなどのビタミンＥが利用されてもよい。例えば、ｄ−α−トコフェロール、酢酸ｄｌ−α−トコフェロール、コハク酸ｄｌ−α−トコフェロールなどが利用されてもよい。さらに、ビタミンＥのように疎水性の活性成分が利用される場合には、空気流中に噴霧して室内へと送風することによって、より効率的に活性成分を室内へと搬送することができる。
【００８９】
また、ヤクスギ土埋木の成分やビタミンＣ誘導体に代えて、ヒアルロン酸などの保湿成分が利用されてもよい。ヒアルロン酸は保湿効果を有するため、加湿空気と共に室内へと吹き出されることによって、居住者等の肌に潤いを与えることができる。このため、ヒアルロン酸を利用することによって、居住者等に美肌効果を与えることができる。また、ヒアルロン酸などのように揮発性の低い活性成分を利用する場合には、空気流に乗せて室内へと効率的に搬送することは困難であるが、事前に活性成分を溶かした水溶液を空気流中に噴霧して室内へと送風することによって、より効率的に活性成分を室内へと搬送することができる。
【００９０】
さらに、上述した複数の成分がハイブリットされてもよい。
【００９１】
【発明の効果】
請求項１に記載の空気調和機では、空気経路を通る空気中に少なくとも抗菌作用を有する活性成分を放出することができる。このため、室外へと空気が排出される排気運転の際に、空気経路内の抗菌を行うことができる。
請求項２に記載の空気調和機では、空気経路を通して室外の空気を室内へと送ることができる。このため、例えば、室外の空気を室内へと送って室内の換気を行う換気運転や、室外の空気を加湿して室内へと送る加湿運転などの給気運転を行うことができる。従って、この空気調和機では、室内の居住者等の快適感を向上させることができる。そして、この空気調和機では、室内へと吹き出される空気に所定の活性作用を有する活性成分を含ませることにより居住者等の快適感を向上させることができる。所定の活性作用とは、例えば、抗菌作用、殺菌作用、リラクゼーション作用などの有用な作用であり、活性成分とは、上記の作用を有するような化学成分や生物由来の成分などである。このように、給気運転と活性成分の放出との双方の効果により、この空気調和機は、室内の居住者等の快適感をより向上させることができる。
また、この空気調和機では、室内機経路に放出部が設けられる。このため、放出部が室外機内に設けられる場合と比べて、空気が室内へと送られるまでに通過する経路の長さが短くなっている。このため、この空気調和機では、活性成分を効率よく室内へと送ることができる。
【００９２】
請求項３に記載の空気調和機では、活性成分が徐々に放出される。このため、放出部からの活性成分の放出を長期間にわたって行うことができる。
【００９３】
請求項４に記載の空気調和機では、包埋材料に包埋された機能性材料の移動拡散の時間差によって、機能性材料が包埋材料から徐々に放出される。これにより、この空気調和機では、活性成分を徐々に放出することができる。
請求項５に記載の空気調和機では、空気調和機の運転状況に応じて活性成分の放出量を制御することができる。このため、空気調和機の運転状況に応じてより効果的な活性成分の放出を行うことができる。例えば、悪臭の原因となるカビや微生物は湿度が高いときに繁殖しやすいため、高湿度の運転状況においては抗菌作用のある活性成分を多く放出させるような制御を行うことができる。
【００９４】
請求項６に記載の空気調和機では、放出部が感湿部を有すると共に、制御部により空気経路を通る空気の湿度を制御することができる。このため、制御部によって湿度を制御することにより、放出部からの活性成分の放出量を制御することができる。
請求項７に記載の空気調和機では、制御部によって換気空気の流れを制御することにより、放出部を流れる換気空気の流れを制御することができる。このため、活性成分の放出量を制御することができる。例えば、放出部の包埋材料の表面を流れる換気空気の流量を多くすることによって、活性成分を有する機能性材料の蒸散を促進したり、換気空気の流量を少なくすることによって、機能性材料の蒸散を抑制したりすることができる。
【００９５】
請求項８に記載の空気調和機では、給気運転時に、放出部を高温多湿の空気が通過する。これにより、放出部からの活性成分の搬送が容易になる。特に、ビタミンＣなどの水溶性を有する活性成分は、加湿された空気に溶出し易くなるため、効率よく室内へと搬送されることができる。
請求項９に記載の空気調和機では、制御部によって第１加熱部による加熱量、加湿部による加湿量、加湿される空気の流量のうち少なくとも１つを制御することができる。これらのパラメータは、活性成分の放出量に影響を与えるものである。このため、この空気調和機では、これらのパラメータのうち少なくとも一つを制御することによって、活性成分の放出量を容易に制御することができる。
【００９６】
請求項１０に記載の空気調和機では、冷房運転時またはドライ運転時に放出部を通った空気は第２加熱部によって加熱されて室内へと吹き出される。このため、活性成分を含む空気から活性成分が凝縮する恐れが少ない。これにより、この空気調和機では、冷房運転時やドライ運転時においても、活性成分を効率よく室内へと搬送することができる。
【００９７】
請求項１１に記載の空気調和機では、活性成分がミストに溶解または付着することによって、空気流と共に室内へと搬送される。このため、水溶性の活性成分であれば、ミストによく溶解することによって、効率的に室内へと搬送される。また、疎水性の活性成分であっても、ミストに付着して搬送されることによって、効率的に室内へと搬送されることができる。このように、この空気調和機では、水溶性の活性成分であっても疎水性の活性成分であっても、より効率的に室内へと搬送することができる。
【００９８】
請求項１２に記載の空気調和機では、室内熱交換器を利用してミストを生成させることができる。このため、ミストを生成させるために必要な特別の部品を低減することができる。
請求項１３に記載の空気調和機では、フィトンチッド成分が室内へと吹き出される。このため、フィトンチッド成分が有する有用な作用により居住者等の快適感をより向上させることができる。ここでフィトンチッド成分とは、植物由来の成分であり、抗菌効果等の有用な作用を有するものである。
【００９９】
請求項１４に記載の空気調和機では、ヤクスギ土埋木の成分を含む空気を室内へと送ることができる。ヤクスギ土埋木の成分は、フィトンチッド成分の一種であるが、フィトンチッド成分の中でも、強い抗菌作用を有するわりに穏やかな臭気を有する成分である。このため、この空気調和機では、抗菌作用を有しながらも臭気の穏やかな空気を室内へと送ることができる。
【０１００】
請求項１５に記載の空気調和機では、放出部が開閉自在な収容部に収容される。このため、収容部を開閉することにより、活性成分の放出をより効果的に制御することができる。例えば、活性成分を室内へと漏らしたくない場合には、収容部を閉じ、活性成分を室内へと放出させたい場合には、収容部を開けばよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】 空気調和機の外観を示す図。
【図２】 第１実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路等の構成および空気の流れを示す図。
【図３】 第１実施形態にかかる空気調和機の空気の流れを示す概略図。
【図４】 徐放機能を有する室内機給気フィルタの構造を示す図。
【図５】 感湿膜による湿度と放出量との関係を示すグラフ。
【図６】 空気調和機の制御ブロック図。
【図７】 第２実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路等の構成および空気の流れを示す図。
【図８】 第３実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路当の構成および空気の流れを示す図。
【図９】 第４実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路当の構成および空気の流れを示す図。
【図１０】 第４実施形態にかかる空気調和機の制御ブロック図。
【図１１】 他の実施形態にかかる空気調和機の冷媒回路等の構成および空気の流れを示す図。
【符号の説明】
１ａ，１ｅ 空気調和機
２ａ，２ｅ 室内機
３ａ，３ｅ 室外機
８，８ｅ 制御部
１１ 室内熱交換器（凝縮部）
１２ クロスフローファン（送風部）
１４ａ，１４ｅ 室内機給気フィルタ（放出部）
１７ 容器（収容部）
４１ 吸加湿ロータ（湿度変化部、加湿部）
４２ ヒータ組立体（第１加熱部）
４３ ラジアルファン組立体（送風装置）
１１０ 第１室内熱交換器（第２加熱部）
１１１ 第２室内熱交換器（室内熱交換器）
１４１ 包埋樹脂（包埋材料）
１４２ 感湿膜（感湿部）
１４３ 揮発性物質（機能性材料）
Ｒ２２ 第２室内機経路（室内機経路）
Ｒ１００ 空気経路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
  The present invention relates to an air conditioner, and more particularly to an air conditioner capable of releasing an active component having a predetermined active action.
[0002]
[Prior art]
  2. Description of the Related Art Conventionally, an air conditioner that can release an active ingredient having a predetermined active action into a room is known. An active ingredient having a predetermined active action is, for example, a phytoncide ingredient. This phytoncide component is a component possessed by plants, such as forest trees, and is known to have an active action such as a relaxation effect and an antibacterial action.
[0003]
  As an air conditioner which can discharge | release a phytoncide component indoors, there exists a thing which accommodates the fragrance | flavor containing a phytoncide component in the blowing grill of an indoor unit, for example (refer patent document 1). Such an air conditioner normally cools and heats the room by blowing out air that has been sucked from the room and passed through the indoor heat exchanger from the blowing grill into the room. The phytoncide component can be sent into the room by containing the phytoncide component in the air blown out from the blowout grill. Thereby, a resident's comfortable feeling can be improved by the relaxation effect, antibacterial action, etc. of a phytoncide component.
[0004]
[Patent Document 1]
          JP-A-2-13733
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
  Certainly, as described above, by incorporating an active ingredient such as a phytoncide component into the air taken in from the room and sent to the room again, the comfort of the occupants in the room can be improved. However, there may be a case where only a comfortable feeling due to the active ingredient is insufficient, and further improvement of the comfortable feeling is desired. In addition, even if the active ingredient is included in the air that has been taken in from the room but is not sufficiently clean and released into the room, the active ingredient may react with the dirt and the effect may not be sufficiently obtained. . Furthermore, since the odor has a great influence on the comfort, the relaxation action acting on the human physiological function may be psychologically masked by the odor in the room.
[0006]
  An object of the present invention is to provide an air conditioner that can further improve the comfort of residents and the like.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
  The air conditioner according to claim 1 is an air conditioner that is divided into an indoor unit arranged indoors and an outdoor unit arranged outdoor, and includes an air path and a discharge unit. The air path isIt is discharged from the room through the indoor unit and outdoor unit.This is the path through which air passes. The discharge part isProvided in the indoor unit path provided in the indoor unit among the air path,In the air through the air pathAt least antibacterialReleases an active ingredient having a predetermined active action.
  In this air conditioner, an active ingredient having at least an antibacterial action can be released into the air passing through the air path. For this reason, the antibacterial in an air path | route can be performed in the case of the exhaust operation which air is discharged | emitted outside.
[0008]
An air conditioner according to a second aspect is the air conditioner according to the first aspect, further comprising a switching means. The switching means is a flow of air discharged from the room through the indoor unit and the outdoor unit through the air path to the outside, and is blown out from the outside of the outdoor unit through the air path to the room through the outdoor unit and the indoor unit. Switch between air flow.
[0009]
The exhaust route may also serve as the air supply route, or may be provided separately from the air supply route.
  In this air conditioner, outdoor air can be sent indoors through the air path. Therefore, for example, it is possible to perform an air supply operation such as a ventilation operation in which outdoor air is sent indoors to ventilate the room, or a humidifying operation in which outdoor air is humidified and sent indoors. Therefore, with this air conditioner, it is possible to improve the comfort of indoor residents and the like. In this air conditioner, the comfort of the occupants and the like can be improved by including an active component having a predetermined active action in the air blown into the room. The predetermined active action is, for example, a useful action such as an antibacterial action, a bactericidal action, or a relaxation action, and the active ingredient is a chemical component or biological component that has the above action. Thus, this air conditioner can further improve the comfort of indoor residents and the like due to the effects of both the air supply operation and the release of the active ingredient.
  Moreover, in this air conditioner, a discharge part is provided in the indoor unit path. For this reason, compared with the case where a discharge | release part is provided in an outdoor unit, the length of the path | route through which air passes before it is sent indoors is short. For this reason, in this air conditioner, an active ingredient can be efficiently sent indoors.
[0010]
  Claim3The air conditioner according to claim 12In the air conditioner described in 1), the discharge part has a sustained release function of gradually releasing the active ingredient.
  In this air conditioner, active ingredients are gradually released. For this reason, discharge | release of the active ingredient from a discharge part can be performed over a long period of time.
[0011]
  Claim4The air conditioner according to claim 13The discharge part has a functional material containing an active ingredient and an embedding material. The embedding material embeds the functional material and gradually releases the embedded functional material.
  In this air conditioner, the functional material is gradually released from the embedding material due to the time difference in movement and diffusion of the functional material embedded in the embedding material. Thereby, in this air conditioner, an active ingredient can be discharge | released gradually.
[0012]
  Claim5The air conditioner according to claim 14The discharge unit has a discharge amount control function of controlling the discharge amount of the active ingredient according to the operating condition of the air conditioner.
[0013]
  In this air conditioner, the amount of active ingredient released can be controlled in accordance with the operating condition of the air conditioner. For this reason, the active ingredient can be released more effectively according to the operating condition of the air conditioner. For example, since molds and microorganisms that cause malodors tend to propagate when the humidity is high, it is possible to perform control so that a large amount of an active ingredient having an antibacterial action is released in a high humidity operating state.
[0014]
  The air conditioner according to claim 6 is the air conditioner according to claim 5, wherein the discharge part further includes a humidity sensing part that changes the amount of release of the active ingredient per unit time in response to humidity. And a humidity changing unit and a control unit. Humidity change partInstalled in the outdoor unit,The humidity of the air released into the room through the air path is changed. A control part controls the humidity change by a humidity change part.
  In this air conditioner, the discharge part has a moisture sensitive part, and the humidity of the air passing through the air path can be controlled by the control part. For this reason, by controlling the humidity by the control unit, it is possible to control the release amount of the active ingredient from the release unit.
[0015]
  Claim7The air conditioner according to claim 15It is an air conditioner as described in above, Comprising: An air blower and a control part are further provided. The air blower supplies ventilation air into the room through the air path. The control unit controls the blower.
[0016]
  In this air conditioner, the flow of the ventilation air flowing through the discharge unit can be controlled by controlling the flow of the ventilation air by the control unit. For this reason, the release amount of the active ingredient can be controlled. For example, by increasing the flow rate of the ventilation air flowing on the surface of the embedding material of the discharge part, the transpiration of the functional material having an active ingredient is promoted, or the flow rate of the functional material is decreased by decreasing the flow rate of the ventilation air. Transpiration can be suppressed.
[0017]
  Claim8The air conditioner according to claim 12The outdoor unit includes the humidification unit and the first heating unit. The humidifying unit adsorbs moisture from outdoor air, releases moisture by being heated, and humidifies air released into the room through the air path. The first heating unit heats the humidifying unit.
  In this air conditioner,During air supply operation,Hot and humid air passes through the discharge section. Thereby, conveyance of the active ingredient from a discharge part becomes easy. In particular, an active ingredient having water solubility, such as vitamin C, can be easily eluted in humidified air, so that it can be efficiently transported into the room.
[0018]
  Claim9The air conditioner according to claim 18It is an air conditioner as described in 1 and is provided with a control part. The control unit controls at least one of a heating amount by the first heating unit, a humidifying amount by the humidifying unit, and a flow rate of the humidified air.
  In this air conditioner, the control unit can control at least one of the heating amount by the first heating unit, the humidification amount by the humidification unit, and the flow rate of the humidified air. These parameters affect the amount of active ingredient released. For this reason, in this air conditioner, the discharge amount of the active ingredient can be easily controlled by controlling at least one of these parameters.
[0019]
  Claim10The air conditioner according to claim 18Or9The indoor unit includes an indoor heat exchanger and a second heating unit. The indoor heat exchanger cools the air blown into the room through the air path during the cooling operation and the dry operation. The second heating unit can heat a part of the air blown into the room through the air path during the cooling operation and the dry operation. Further, the discharge part is arranged upstream of the second heating part. And the air which passed the discharge part at the time of air_conditionaing | cooling operation or dry operation is heated by the 2nd heating part, and is blown off indoors.
[0020]
  In general, during cooling operation or dry operation, air sent into the room is cooled by an indoor heat exchanger. In this case, when the air containing the active ingredient is cooled by the indoor heat exchanger, the active ingredient may be condensed, and it becomes difficult to efficiently transport the active ingredient into the room.
  In this air conditioner, the air that has passed through the discharge unit during the cooling operation or the dry operation is heated by the second heating unit and blown into the room. For this reason, there is little possibility that an active ingredient will condense from the air containing an active ingredient. Thereby, in this air conditioner, an active ingredient can be efficiently conveyed indoors during cooling operation and dry operation.
[0021]
  Claim11The air conditioner according to claim 12It is an air conditioner as described in above, Comprising: A condensation part and a ventilation part are further provided. The condensing unit condenses moisture contained in the air passing through the air path. A ventilation part sprays the dew condensation water produced by the condensation part, and produces | generates the air flow with which mist was mixed. And the discharge | release part discharge | releases an active ingredient in the air flow with which mist was mixed.
[0022]
  In this air conditioner, the active ingredient is transported into the room together with the air flow by dissolving or adhering to the mist. For this reason, if it is a water-soluble active ingredient, it will be efficiently conveyed indoors by melt | dissolving in a mist well. Moreover, even if it is a hydrophobic active ingredient, it can be efficiently conveyed indoors by adhering to mist and conveying. Thus, in this air conditioner, even if it is a water-soluble active ingredient or a hydrophobic active ingredient, it can be more efficiently conveyed indoors.
[0023]
  Claim12The air conditioner according to claim 111The condensing unit is an indoor heat exchanger that cools the air blown into the room through the air path during the cooling operation or the dry operation.
  In this air conditioner, mist can be generated using an indoor heat exchanger. For this reason, it is possible to reduce special parts necessary for generating mist.
[0024]
  Claim13The air conditioner according to claim 12 to 12The air conditioner according to any one of the above, wherein the active ingredient is a phytoncide ingredient.
  In this air conditioner, the phytoncide component is blown out into the room. For this reason, the comfortable feeling of a resident etc. can be improved more by the useful effect | action which a phytoncide component has. Here, the phytoncide component is a plant-derived component and has a useful action such as an antibacterial effect.
[0025]
  Claim14The air conditioner according to claim 12 to 13The air conditioner according to any one of the above, wherein the active component is a component of Yakusugi soil buried wood.
  In this air conditioner, air containing components of Yakusugi soil buried wood can be sent indoors. The component of Yakusugi soil buried wood is a kind of phytoncide component, but among the phytoncide component, it has a strong antibacterial action but has a mild odor. For this reason, in this air conditioner, air with a mild odor can be sent indoors while having an antibacterial action.
[0026]
  Claim15The air conditioner according to claim 12 to 14The air conditioner according to any one of the above, further including an openable and closable accommodating portion. And the discharge | release part is accommodated in an accommodating part.
  In this air conditioner, the discharge part is accommodated in an openable / closable accommodating part. For this reason, the release of the active ingredient can be controlled more effectively by opening and closing the housing. For example, if the active ingredient is not desired to be leaked into the room, the accommodating part is closed, and if the active ingredient is desired to be released into the room, the accommodating part may be opened.
[0027]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
  [First Embodiment]
  <Outline appearance of air conditioner>
  The external appearance of the air conditioner 1a which concerns on 1st Embodiment of this invention is shown in FIG.
  The air conditioner 1a is configured by being divided into an indoor unit 2a attached to an indoor wall surface and the like, and an outdoor unit 3a installed outside the room. The outdoor unit 3a includes an outdoor air conditioning unit 5 that houses an outdoor heat exchanger, a propeller fan, and the like, and a humidification supply / exhaust unit 4. An indoor heat exchanger is accommodated in the indoor unit 2a, and an outdoor heat exchanger is accommodated in the outdoor unit 3a. And each heat exchanger and the refrigerant | coolant piping 31 and 32 which connect these heat exchangers comprise the refrigerant circuit. Further, between the outdoor unit 3a and the indoor unit 2a, it is used when ventilating air or humidified air from the humidifying / exhausting unit 4 is supplied to the indoor unit 2a side, or when indoor air is exhausted to the outside. A supply / exhaust hose 6 is provided.
[0028]
  <Configuration of air conditioner>
  FIG. 2 is obtained by adding an outline of the air flow to the system diagram of the refrigerant circuit used in the air conditioner 1a.
  [Outdoor air conditioning unit]
  The outdoor air conditioning unit 5 is connected to a compressor 21, a four-way switching valve 22 connected to the discharge side of the compressor 21, an accumulator 23 connected to the suction side of the compressor 21, and a four-way switching valve 22. An outdoor heat exchanger 24 and an electric valve 25 connected to the outdoor heat exchanger 24 are provided. The electric valve 25 is connected to the refrigerant pipe 32 through the filter 26 and the liquid closing valve 27, and is connected to one end of the indoor heat exchanger 11 through the refrigerant pipe 32. The four-way switching valve 22 is connected to the refrigerant pipe 31 via the gas closing valve 28, and is connected to the other end of the indoor heat exchanger 11 via the refrigerant pipe 31. These refrigerant pipes 31 and 32 together with the above-described supply / exhaust hose 6 form a collective communication pipe 7.
[0029]
  In the outdoor air conditioning unit 5, a propeller fan 29 for discharging the air after heat exchange in the outdoor heat exchanger 24 to the outside is provided. The propeller fan 29 is driven to rotate by an outdoor fan motor 30.
  [Humidification supply / exhaust unit]
  The humidification supply / exhaust unit 4 includes a suction / humidification rotor 41, a heater assembly 42, a radial fan assembly 43, a switching damper 44, a suction fan motor 45, a suction fan 46, and the like.
[0030]
  The humidifying / humidifying rotor 41 is a honeycomb-shaped ceramic rotor having a generally disc shape, and has a structure in which air can easily pass therethrough. The humidification / humidification rotor 41 is a rotor having a circular shape in a plan view, and has a fine honeycomb (honeycomb) shape in a cross section cut along a horizontal plane. And air passes through many cylinder parts of the humidification / humidification rotor 41 whose cross section is a polygon. The main part of the humidification / humidification rotor 41 is fired from an adsorbent such as zeolite, silica gel, or alumina. This adsorbent such as zeolite has the property of adsorbing moisture in the air in contact and adsorbing and desorbing the moisture contained by heating. The humidifying / humidifying rotor 41 is rotatably supported and is rotationally driven by a rotor drive motor 47 (see FIG. 6).
[0031]
  The heater assembly 42 heats the air that is taken in from outside and sent to the humidification / humidification rotor 41. The heater assembly 42 is disposed so as to cover approximately half (the right half) of the upper surface of the suction / humidification rotor 41.
  The radial fan assembly 43 is disposed on the side of the humidifying / humidifying rotor 41, and mainly includes a radial fan 43a and a radial fan motor 43b. The radial fan motor 43b drives the radial fan 43a. The radial fan 43a is driven by the radial fan motor 43b to generate a flow of air that is taken in from the outside and reaches the room through the humidifying / humidifying rotor 41, and the air taken from the outside is sent to the indoor unit 2a. Send (see the two-dot chain arrow A1 in FIG. 3). The radial fan assembly 43 can also discharge the air taken from the indoor unit 2a to the outside. The radial fan assembly 43 switches these operations when the switching damper 44 is switched.
[0032]
  The switching damper 44 is a rotary air flow path switching unit disposed below the radial fan assembly 43, and switches between a first state and a second state. In the first state, the air blown out from the radial fan assembly 43 is supplied to the indoor unit 2 a through the air supply / exhaust hose 6. As a result, in the first state, humidified air or ventilation air is supplied to the indoor unit 2a through the supply / exhaust hose 6. In the second state, conversely, the air that has passed through the air supply / exhaust hose 6 from the indoor unit 2a is exhausted to the outside through the radial fan assembly 43.
[0033]
  The suction fan 46 is a centrifugal fan that is rotated by the suction fan motor 45, and generates an air flow that is taken in from the outside and discharged to the outside through the suction and humidification rotor 41. As a result, the suction fan 46 discharges the dry air having moisture adsorbed when passing through the suction / humidification rotor 41 to the outside of the humidification supply / exhaust unit 4.
  The humidifying / exhausting unit 4 is provided with an outdoor unit path R1. The outdoor unit path R1 is a path through which air taken in from the outside is sent to the air supply / exhaust hose 6 connected to the outdoor unit 3a. The first outdoor unit path R11 and the second outdoor unit path R12 It is comprised by. The first outdoor unit path R11 is a path from the suction port 33 (see FIG. 3) provided in the casing of the humidification supply / exhaust unit 4 to the suction / humidification rotor 41 through the heater assembly 42. The second outdoor unit path R <b> 12 is an air path from the humidifying / humidifying rotor 41 through the switching damper 44 to the connection portion between the air supply / exhaust hose 6 and the humidifying / exhausting unit 4.
[0034]
  [Indoor unit]
  The indoor unit 2a includes an indoor heat exchanger 11, a cross flow fan 12, an indoor fan motor 13, and an indoor unit air supply filter 14a.
  The indoor heat exchanger 11 has a substantially inverted V-shaped cross-sectional shape, and includes a heat transfer tube that is bent back and forth at both ends in the length direction and a plurality of fins through which the heat transfer tube is inserted. The indoor heat exchanger 11 exchanges heat with the air in contact.
[0035]
  The cross-flow fan 12 is configured in a cylindrical shape, and a large number of blades are provided on the peripheral surface, and generates an air flow in a direction intersecting with the rotation axis. The cross-flow fan 12 is driven to rotate by the indoor fan motor 13 so that indoor air is sucked into the indoor unit 2a and blown into the room through the indoor heat exchanger 11 (two-dot chain line in FIG. 3). Arrow A2). Moreover, the crossflow fan 12 can blow out the air sent from the outdoor unit 3a into the room together with the air taken in from the room.
[0036]
  The indoor unit 2a is provided with a first indoor unit path R21 and a second indoor unit path R22. The first indoor unit path R21 is a path from the suction port 15 of the indoor unit 2a to the blowout port 16 through the indoor heat exchanger 11 and the cross flow fan 12. Here, as shown in FIG. 3, the suction port 15 is an opening provided in the casing of the indoor unit 2a through which air sucked from the room into the indoor unit 2a passes. The blowout port 16 is an opening that is provided in the casing of the indoor unit 2a and through which air blown from the inside of the indoor unit 2a into the room passes. The second indoor unit path R22 is a path from the connection portion between the indoor unit 2a and the supply / exhaust hose 6 to the blowout port 16 through the indoor heat exchanger 11 and the crossflow fan 12.
[0037]
  The indoor unit air supply filter 14a is a filter that removes dust and dirt from the passing air, and is provided in the second indoor unit path R22. Specifically, as shown in FIG. 3, the indoor unit air supply filter 14 a is provided between a connection portion between the air supply / exhaust hose 6 and the indoor unit 2 a and the indoor heat exchanger 11. It is located upstream of the indoor heat exchanger 11 in the flow of air sent into the room. Therefore, the indoor unit air supply filter 14a is arranged so that the air sent from the humidification supply / exhaust unit 4 through the supply / exhaust hose 6 passes through the indoor unit air supply filter 14a before passing through the indoor heat exchanger 11. ing.
[0038]
  The indoor unit air supply filter 14a has a component of the Yaksugi soil buried wood, and can not only remove dust but also release the component of the Yaksugi soil buried tree into the passing air. The indoor unit air supply filter 14a has a sustained release function that gradually releases components of the yaksugi buried wood. This sustained release function is realized by the following configuration. That is, as shown in FIG. 4, a part of the indoor unit air supply filter 14 a is provided with an embedding resin 141 and a moisture sensitive film 142 that covers the surface of the embedding resin 141. In the embedding resin 141, a volatile substance 143 containing components of yaksugi buried wood is embedded. The volatile substance 143 is embedded in a microscopic granular state, and a large number of grains of the volatile substance 143 are embedded. The embedding resin 141 gradually releases the components of the Yaksugi soil buried tree due to the time difference of the movement and diffusion of the grains of the volatile substance 143 containing the components of the Yakusugi soil buried tree. Further, the moisture sensitive film 142 is provided with a large number of minute holes, and changes the amount of the volatile substance 143 released from the surface of the embedding resin 141 per unit time according to the humidity. For example, as shown in FIG. 5, when the relative humidity is 80% or less, the discharge amount is a minute amount and constant, and when the relative humidity exceeds 80%, the discharge amount increases.
[0039]
  As the embedding resin 141, a resin material such as rosin resin, ethylene-vinyl acetate resin, shellac resin or the like is used.
  Further, as the moisture sensitive film 142, for example, 5.0 g / m which is a moisture sensitive material.2What is formed with the viscose processed paper which has the above cellulose application amount is used. This viscose-processed paper is a material obtained by coating viscose, which is a raw material of cellophane, on paper, non-woven fabric, etc., and providing a cellulose layer on the paper, non-woven fabric, etc. This viscose-processed paper is gas impermeable in a dry state, but exhibits gas permeability in a high humidity state.
[0040]
  The component of the Yakusugi buried wood is a component extracted from the resin oil of the Yakusugi buried wood, and is an active ingredient having a relaxation effect and an antibacterial action. Examples of the components of the Yakusugi buried tree include, for example, α-Cedrene, β-Cedrene, Cedrol, Thujopsene, α-Eudesmol, β -Udesmol (β-Eudesmol), Pinene (Pinene), Elmor (Elemol), etc., and the indoor unit air supply filter 14a contains a volatile substance 143 in which these components are mixed. This volatile substance 143 is synthesized from a plurality of substances having the same components as at least a part of the components of the above-mentioned Yakusugi buried wood. Specifically, the volatile substance 143 reproduces the configuration of the main component of the above-mentioned Yakusugi soil buried tree by a combination of a plurality of essential oils or chemical synthesis components including the above-described components. Such a combination may be realized by mixing essential oils or may be realized by chemical synthesis. Furthermore, from the viewpoint of weakening the odor intensity, it is more preferable that the volatile substance 143 is synthesized using sesquiterpenes as a main component with monoterpenes having a strong odor among the above components in a minute amount or zero.
[0041]
  (Control part)
  The air conditioner 1a is provided with a control unit 8. The control unit 8 is divided into an indoor unit 2a and an outdoor unit 3a, and controls the air conditioner 1a. As shown in FIG. 6, the control unit 8 includes an indoor fan motor 13, a compressor 21, a four-way switching valve 22, an electric valve 25, an outdoor fan motor 30, a heater assembly 42, a radial fan motor 43b, a switching damper 44, The rotor drive motor 47 and the like are controlled to control the operation of the air conditioner 1a such as air conditioning operation, humidification operation, and ventilation operation.
[0042]
  <Operation and air flow during air supply operation>
  The air conditioner 1a is provided with an air path R100 configured by the outdoor unit path R1, the air supply / exhaust hose 6 and the second indoor unit path R22 described above. For this reason, the air conditioner 1a can perform an air supply operation in which the air taken in from the outside of the outdoor unit 3a is blown into the room through the outdoor unit 3a and the indoor unit 2a through the air path R100. Hereinafter, the operation of the air conditioner 1a and the air flow when the air supply operation is performed will be described.
[0043]
  First, of the air supply operation, a humidification operation that humidifies outdoor air and sends it indoors will be described with reference to FIG.
  [Humidification operation]
  (Moisture adsorption operation on the absorption and humidification rotor)
  The humidification supply / exhaust unit 4 takes air from the outside into the humidification supply / exhaust unit 4 by rotationally driving the suction fan 46. The air that has entered the humidifying / exhausting unit 4 passes through a substantially half portion on the left side of the humidifying / humidifying rotor 41 and is discharged to the outside again. When the air taken into the humidification supply / exhaust unit 4 from the outside passes through a substantially half portion on the left side of the adsorption / humidification rotor 41, the adsorption / humidification rotor 41 adsorbs moisture contained in the air.
[0044]
  (Moisture desorption from the humidifying / humidifying rotor)
  The substantially half portion on the left side of the moisture absorption / humidification rotor 41 that has adsorbed moisture in the adsorption step becomes approximately the half portion on the right side of the moisture absorption / humidification rotor 41 as the absorption / humidification rotor 41 rotates. That is, the adsorbed moisture moves to the portion of the absorption / humidification rotor 41 located below the heater assembly 42 as the absorption / humidification rotor 41 rotates.
[0045]
  On the other hand, when the radial fan assembly 43 is driven, outdoor air is taken into the humidification / exhaust unit 4 and passes through the first outdoor unit path R11. At this time, the taken-in air is heated when passing through the heater assembly 42 and is sent to the second outdoor unit path R12. In the second outdoor unit path R12, the heated air passes through the right half of the humidification / humidification rotor 41. At this time, the moisture adsorbed on the humidifying / humidifying rotor 41 is released into the air flow generated by the radial fan assembly 43 by the heat from the heater assembly 42. The humidified air that has been humidified through the intake / humidification rotor 41 is sent to the supply / exhaust hose 6 through a connection portion between the supply / exhaust hose 6 and the outdoor unit 3a. The humidified air is sent from the air supply / exhaust hose 6 to the indoor unit 2a.
[0046]
  The control unit 8 can control the flow rate and humidity of the humidified air sent to the indoor unit 2a by controlling the heater assembly 42, the radial fan motor 43b, the rotor drive motor 47, and the like.
  (Release of ingredients of Yakusugi buried in indoor unit)
  The humidified air sent from the air supply / exhaust hose 6 to the indoor unit 2a passes through the second indoor unit path R22. At this time, the humidified air passes through the indoor unit air supply filter 14a. The indoor unit air supply filter 14a gradually releases components of the Yakusugi buried wood into the passing air. At this time, the control part 8 can control the discharge | release amount of the component of a yaksugi earth buried tree by controlling the humidity and flow volume of humidification air. That is, the control part 8 can suppress the discharge | release amount of the component of a Yaksugi buried tree, or can stop discharge | release by suppressing the humidity and flow volume of humidified air (for example, humidity shall be 80% or less). On the contrary, the control unit 8 can increase the release amount of the components of the Yakusugi soil buried tree by increasing the humidity and flow rate of the humidified air (for example, the humidity is 80% or more).
[0047]
  As described above, the humidified air sent to the indoor unit 2a passes through the indoor unit air supply filter 14a, thereby including the components of the Yaksugi soil buried wood. And the humidified air containing the component of the Yaksugi earth buried wood passes through the indoor heat exchanger 11 and is blown out into the room from the outlet 16.
  [Ventilation operation]
  The air supply operation includes a ventilation operation in which outdoor air is sent to the indoor unit 2a without humidification as described above. In this ventilation operation, the control unit 8 drives the radial fan motor 43a without operating the heater assembly 42. Thereby, the air taken in from the outdoor can pass through the absorption and humidification rotor 41 without being humidified. In this way, outdoor air that has not been humidified is sent to the indoor unit 2a by the radial fan assembly 43 as ventilation air.
[0048]
  The ventilation air sent to the indoor unit 2a passes through the indoor unit air supply filter 14a in the same way as in the humidifying operation, thereby including the components of the yaksugi buried wood. And the ventilation air containing the component of Yaksugi earth buried wood passes the indoor heat exchanger 11, and is blown out from the blower outlet 16 to the room | chamber interior.
  Also in this case, the control unit 8 can control the discharge amount of the components of the Yakusugi buried tree by controlling the flow rate of the ventilation air.
[0049]
  <Features>
  (1)
  In this air conditioner 1a, an air supply operation for sending outdoor air into the room can be performed, and ventilation air or humidified air can be sent into the room. Therefore, in this air conditioner 1a, the comfort of indoor residents can be improved by ventilating the room or humidifying the room air that tends to dry. And in this air conditioner 1a, the component of the Yaksugi soil buried wood which has a relaxation effect can be included in the air sent indoors. Thereby, this air conditioner 1a can give healing to a resident etc. in a room. Moreover, since the component of Yaksugi soil buried wood has an antibacterial action, it can also carry out an antibacterial action indoors and can keep the room clean.
[0050]
  Thus, in this air conditioner 1a, in addition to the effects of humidification, ventilation, and the like, the comfort of indoor residents and the like can be further improved by the effects of the components of the Yakusugi clay buried wood.
  (2)
  In this air conditioner 1a, the air containing the component of Yakusugi buried wood is sent indoors. Among the phytoncide components, the Yakusugi buried wood component is a component having a mild odor in spite of the strong antibacterial action. For this reason, in this air conditioner 1a, air with a mild odor can be sent indoors while having an antibacterial action. Therefore, a comfortable feeling of the resident can be gently improved without giving a strong stimulus to the resident.
[0051]
  (3)
  In this air conditioner 1a, the components of Yakusugi buried wood are released from the indoor unit air supply filter 14a provided in the second indoor unit path R22 in the indoor unit 2a. Therefore, compared with the case where the outdoor unit 3a is provided with a part for releasing the components of the Yakusugi buried wood, the length of the path through which the air containing the components of the Yakusugi buried wood is sent into the room is shortened. Yes. For this reason, in this air conditioner 1a, even if there is little quantity of the component of the Yakusugi earth buried tree contained in the air, the component of Yakusugi earth buried wood can fully reach | attain indoors. Thus, in this air conditioner 1a, the components of the Yakusugi clay buried wood can be efficiently sent indoors.
[0052]
  The air that has passed through the indoor unit air supply filter 14a is blown out into the room after passing through the indoor heat exchanger 11. For this reason, the path | route in the indoor unit 2a through which air passes before it blows out indoors in the indoor heat exchanger 11 or a room | chamber interior is antimicrobial-ized by the component of Yakusugi earth buried wood. Thereby, the inside of the indoor unit 2a is kept clean, and the air blown into the room is cleaned.
[0053]
  (4)
  In the indoor unit air supply filter 14a provided in the air conditioner 1a, the volatile substance 143 is gradually released from the embedded resin 141 due to the time difference of movement and diffusion of the volatile substance 143 embedded in the embedded resin 141. . Thereby, in this air conditioner 1a, discharge | release of the component of a yaksugi earth buried tree can be performed gradually over a long period of time. For this reason, the lifetime of the indoor unit air supply filter 14a that discharges the components of the Yaksugi soil buried wood is extended, and the frequency of replacement of the indoor unit air supply filter 14a is reduced. Therefore, in this air conditioner 1a, the maintainability about the function which discharge | releases the component of a yaksugi earth buried tree is high, and cost is reducing.
[0054]
  Moreover, the structure for giving a sustained release function is small compared with the case where the component of a yaksugi buried tree is gradually released using a mechanical apparatus. For this reason, the enlargement of the indoor unit 2a is prevented, and the indoor unit 2a can be made compact even if a sustained release function is provided.
  Furthermore, by selecting a stable embedding resin 141 for the volatile substance 143 containing the component of the yaksugi buried tree, the stability of the volatile substance 143 containing the component of the yakgi buried tree can be improved. Moreover, since the volatile substance 143 containing the component of a yaksugi earth buried tree is covered with the embedding resin 141, water resistance is high.
[0055]
  (5)
  In general, when an air conditioner is provided with a function of releasing a phytoncide component such as a component of a yak cedar buried tree, a certain amount of the phytoncide component is always released. In this case, a certain amount of the phytoncide component is released even when it is unnecessary, which is wasteful. Moreover, the stock of the phytoncide component contained in the air conditioner is used up quickly, and the labor and cost of replacement increase.
[0056]
  However, in this air conditioner 1a, the moisture sensitive film 142 is provided on the surface of the embedding resin 141 from which the components of the yaksugi buried wood are released. For this reason, by controlling the humidity of the humidified air by the control unit 8, it is possible to control the release amount of the components of the Yakusugi soil buried wood. Therefore, if necessary, the release amount of the component of the Yakusugi buried tree can be increased, and if not necessary, the release amount of the component of the Yakusugi buried tree can be reduced or stopped.
[0057]
  Further, even during the ventilation operation, the flow rate of the ventilation air contacting the surface of the moisture sensitive film 142 can be controlled by controlling the flow rate of the ventilation air by the control unit 8. For this reason, the discharge | release amount of the component of a Yaksugi soil buried tree is controllable. That is, by increasing the flow rate of the ventilation air passing through the indoor unit air supply filter 14a, the evaporation of the volatile substance 143 including the components of the yaksugi buried wood from the embedding resin 141 is promoted, or the flow rate of the ventilation air is increased. By reducing the amount, evaporation of the volatile substance 143 can be suppressed. Thereby, in this air conditioner 1a, the discharge | release amount of the component of a yaksugi earth buried tree can be controlled, and the effort and cost of replacement | exchange of the indoor unit air supply filter 14a are reduced.
[0058]
  Moreover, it is possible to adjust the control condition and the concentration of the component of the Yaksugi soil buried tree by switching the control conditions such as temperature, humidity, and air volume while using humidity sensitive films having different humidity responsiveness. Thereby, a control condition and a density | concentration can be adjusted to the state by which the effect of the component of a Yaksugi soil buried tree is exhibited better.
  Further, by using a film that exhibits gas permeability in the case of high humidity as the moisture sensitive film 142, the amount of components released from the Yakusugi buried tree is increased in a high humidity operating state in which various germs and the like easily propagate. be able to. For this reason, the propagation of miscellaneous bacteria can be suppressed by the antibacterial action of the components of the yaksugi buried wood.
[0059]
  (6)
  In the air conditioner 1a, the exhaust operation can be performed by switching the switching damper 44. In the exhaust operation, indoor air is taken into the indoor unit 2a, passes through the air supply / exhaust hose 6, and is discharged from the outdoor unit 3a to the outside. At this time, the air that has passed through the indoor unit air supply filter 14a contains a component of the Yaksugi soil buried wood, and the air containing the component of the Yaksugi soil buried tree passes through the supply / exhaust hose 6 and the outdoor unit 3a. In doing so, the air supply / exhaust hose 6 and the inside of the outdoor unit 3a can be antibacterial.
[0060]
  Moreover, the case where the air discharged | emitted outside is taken in into a room again, or the person of the outdoors blows is considered. However, in this air conditioner 1a, a component of Yakusugi soil buried wood is used, and the exhausted air has an antibacterial action and has high safety and low odor intensity. For this reason, even when the air exhausted outside the room is taken into the room again, it is prevented that the occupant's comfort is disturbed. Moreover, even when the exhausted air is blown to an outdoor person, it is prevented that the outdoor person feels uncomfortable.
[0061]
  (7)
  In this air conditioner 1a, non-water-supply humidification is performed in which humidification is performed indoors using moisture contained in outdoor air. For this reason, compared with the humidifier using the tap water stored by the tank etc., there are few impurities contained in the water | moisture content utilized for humidification. For this reason, in this air conditioner 1a, supply of impurities into the room can be suppressed, and only effective active ingredients can be supplied into the room.
[0062]
  Moreover, in this air conditioner 1a, since non-supply water humidification is performed, it is suppressed that an active component is oxidized by impurities, such as chlorine, contained in tap water. For this reason, in this air conditioner 1a, active components, such as a component of a yaksugi earth buried tree, can be reached | attained efficiently indoors.
  [Second Embodiment]
  〔Constitution〕
  FIG. 7 shows a configuration diagram of a refrigerant circuit and the like of the air conditioner 1b in which the second embodiment of the present invention is adopted.
[0063]
  In this air conditioner 1b, the component slow release unit 14b is provided inside the switching damper 44 provided in the second outdoor unit path R12. Similar to the indoor unit air supply filter 14a of the air conditioner 1a according to the first embodiment, the component sustained release unit 14b is provided with a volatile substance containing a component of yaksugi earth buried wood and passes through the switching damper 44. It can release the components of Yaksugi soil buried in the air. The component sustained release unit 14b has a sustained release function of gradually releasing the components of the Yaksugi buried wood by the configuration of the embedded resin, the volatile substance and the moisture sensitive film similar to the indoor unit air supply filter 14a.
[0064]
  About another structure, it is the same as that of the air conditioner 1a concerning 1st Embodiment.
  〔Characteristic〕
  In the air conditioner 1b, the component slow release unit 14b is provided in the switching damper 44. For this reason, the air taken in from the outside comes to contain a component of Yakusugi soil buried wood when passing through the switching damper 44. And the air containing the component of Yakusugi buried wood blows out into the room through the air supply / exhaust hose 6 and the second indoor unit path R22. For this reason, in this air conditioner 1b, the switching damper 44, the air supply / exhaust hose 6, the second indoor unit path R22, and the components arranged in the middle thereof can be antibacterial.
[0065]
  Thus, according to this air conditioner 1b, not only the indoor unit 2b but also the outdoor unit 3b and the supply / exhaust hose 6 that connects the indoor unit 2b and the outdoor unit 3b can be widely antimicrobial. .
  In addition, the air conditioner 1b can control the amount of components discharged from the Yakusugi buried wood by controlling the humidity and flow rate of the humidified air and the like, and has substantially the same effect as the air conditioner 1a according to the first embodiment. Can also be played.
[0066]
  [Third Embodiment]
  <Configuration>
  As shown in FIG. 8, an air conditioner 1c according to the third embodiment includes an indoor unit 2c and an outdoor unit 3c. The indoor unit 2c is provided with an indoor unit air supply filter 14c instead of the indoor unit air supply filter 14a according to the first embodiment. The indoor unit air supply filter 14c is formed by combining a vitamin C derivative and ceramics. The indoor unit air supply filter 14c is composed of a composite of a vitamin C derivative having an antioxidant function and a ceramic component, or a molded body having the composite on the surface or inside thereof. The indoor unit air supply filter 14c gradually releases the vitamin C derivative with respect to the passing air.
[0067]
  In addition, normal vitamin C may be used instead of vitamin C derivative. However, since vitamin C has low stability, it is more desirable to use vitamin C derivative from the viewpoint of improving stability.
  The arrangement of the indoor unit air supply filter 14c is the same as that of the indoor unit air supply filter 14a according to the first embodiment. Moreover, about another structure, it is the same as that of the air conditioner 1a concerning 1st Embodiment.
[0068]
  <Features>
  (1)
  In the air conditioner 1c, an air supply operation for sending outdoor air to the room can be performed, and ventilation air or humidified air can be sent to the room. Therefore, in this air conditioner 1c, it is possible to improve the comfort of the occupants in the room by ventilating the room or humidifying the room air that tends to dry. And in this air conditioner 1c, the vitamin C derivative which has antioxidant power can be blown out indoors using the hot and humid air sent indoors by humidification operation. In particular, vitamin C is unstable in air and has water solubility. Therefore, by using high-temperature and high-humidity air by humidification operation, vitamin C can be eluted into the humidified air and effectively blown into the room. For this reason, in this air conditioner 1c, in addition to the effect by humidification, ventilation, etc., health of a resident etc. can be improved by the antioxidant power of a vitamin C derivative. For example, an anti-aging effect can be obtained by suppressing active oxygen by its antioxidant power. Thus, in this air conditioner 1c, it is possible to further improve the comfort of indoor residents and the like.
[0069]
  Moreover, since vitamin C has a whitening effect, it can give a whitening effect to the skin of a resident or the like. Moreover, the active oxygen of the skin of a resident etc. can be suppressed by the antioxidant power of vitamin C. Thus, a beauty effect can be given to a resident etc. by using vitamin C. Moreover, in this air conditioner 1c, since the vitamin C derivative is blown into the room together with the humidified air, the skin can be prevented from being dried by the humidified air, and the beauty effect is further enhanced.
[0070]
  (2)
  In the air conditioner 1c, similarly to the air conditioner 1a according to the first embodiment, the heating amount by the heater assembly 42, the humidifying amount by the humidifying / humidifying rotor 41, and the blowing amount by the radial fan assembly 43 are controlled. By controlling the humidity and flow rate of the humidified air, the amount of vitamin C derivative released can be easily controlled. Also, the amount of vitamin C derivative released can be easily controlled by controlling the temperature of the humidified air.
[0071]
  (3)
  In this air conditioner 1c as well, as in the air conditioner 1a according to the first embodiment, non-water-supply humidification is performed. For this reason, vitamin C, which is particularly fragile, is less likely to be oxidized and destroyed by chlorine or the like. Thereby, in this air conditioner 1c, a vitamin C derivative can be efficiently conveyed indoors.
[0072]
  [Fourth Embodiment]
  <Configuration>
  FIG. 9 shows a refrigerant circuit diagram of an air conditioner 1e according to the fourth embodiment. The air conditioner 1e includes an indoor unit 2e and an outdoor unit 3e, and has a reheat drying function. The indoor unit 2e of the air conditioner 1e includes an indoor heat exchanger 11e that includes a first indoor heat exchanger 110 and a second indoor heat exchanger 111. An indoor unit motor operated valve 112 is provided between the first indoor heat exchanger 110 and the second indoor heat exchanger 111.
[0073]
  The first indoor heat exchanger 110 is disposed between the motor operated valve 25 and the indoor unit motor operated valve 112 in the refrigerant circuit. The first indoor heat exchanger 110 functions as a condenser during dry operation or cooling operation, and can heat the air passing therethrough. The first indoor heat exchanger 110 is disposed on the downstream side of the indoor unit air supply filter 14e inside the indoor unit 2e. That is, the indoor unit air supply filter 14e is disposed on the upstream side of the first indoor heat exchanger 110, and the air that has passed through the indoor unit air supply filter 14e passes through the first indoor heat exchanger 110 and passes through the room. It is blown out.
[0074]
  The second indoor heat exchanger 111 is disposed between the four-way switching valve 22 and the indoor unit motor operated valve 112. The second indoor heat exchanger 111 functions as an evaporator during dry operation or cooling operation, and can cool the passing air.
  The indoor unit motor-operated valve 112 can perform a reheat dry operation by being controlled together with the motor-operated valve 25. The control unit 8e (see FIG. 10) activates the compressor 21 by setting the four-way switching valve 22 to the position of the solid line, fully opening the electric valve 25, and restricting the indoor unit electric valve 112 during the reheat dry operation. The high-pressure refrigerant discharged from the compressor 21 flows into the first indoor heat exchanger 110 through the outdoor heat exchanger 24 and the motor-operated valve 25, condenses in the first indoor heat exchanger 110, and then the indoor unit motor-operated valve. The pressure is reduced at 112. The decompressed low-pressure refrigerant evaporates in the second indoor heat exchanger 111 and then returns to the compressor 21 via the four-way switching valve 22 and the accumulator 23. At this time, since the refrigerant condenses in the first indoor heat exchanger 110, the air blown out from the indoor unit air supply filter 14e and passing through the first indoor heat exchanger 110 is heated. Further, since the refrigerant evaporates in the second indoor heat exchanger 111, the air passing through the second indoor heat exchanger 111 is cooled and dehumidified.
[0075]
  Moreover, the control part 8e can blow off an active ingredient into a room | chamber interior effectively by utilizing said reheat dry operation also in a cooling operation. In other words, the control unit 8e causes the first indoor heat exchanger 110 to function as a condenser even during the cooling operation so that the air that blows out from the indoor unit air supply filter 14e and passes through the first indoor heat exchanger 110 is discharged. Can be heated. Thereby, it is suppressed that the air containing an active component is cooled and condensed during the cooling operation. Therefore, the active ingredient can be effectively conveyed indoors even in the cooling operation.
  About another structure, it is the same as that of the air conditioner 1a concerning 1st Embodiment, or the air conditioner 1c concerning 3rd Embodiment. The indoor unit air supply filter 14e is the same as the indoor unit air supply filter 14a according to the first embodiment and the indoor unit air supply filter 14c according to the third embodiment.
[0076]
  <Configuration>
  When the air conditioner performs a cooling operation, the air containing the active component may be cooled to condense the active component. In this case, it becomes difficult to effectively reach the active ingredient into the room. In particular, when air containing vitamin C derivatives passes through a heat exchanger that functions as an evaporator during cooling operation, as in the air conditioner 1c shown in the third embodiment, the air is cooled by the heat exchanger. The risk of condensation of vitamin C derivatives is high.
[0077]
  However, in this air conditioner 1e, the active component can be effectively conveyed indoors even during the cooling operation by linking the air supply including the active component with the reheat dry operation.
  In the air conditioner 1e, the active component can be effectively blown into the room not only during the cooling operation but also during the reheat dry operation.
[0078]
  [Fifth Embodiment]
  In the air conditioner 1a according to the first embodiment, an air flow in which mist is mixed may be generated by the indoor heat exchanger 11 and the cross flow fan 12, and may be used for conveying the active ingredient. That is, the air passing through the indoor heat exchanger 11 is cooled by performing the humidifying operation with the indoor heat exchanger 11 functioning as an evaporator. When air containing moisture is cooled in the indoor heat exchanger 11, moisture in the air condenses and condensation occurs. Then, by adjusting the air flow rate of the cross flow fan 12, the condensed water generated in the indoor heat exchanger 11 is scattered to generate an air flow mixed with mist. When the active ingredient is dissolved or adhered to such mist, the active ingredient is transported into the room.
[0079]
  In order to improve the comfort of the occupants and the like by the active ingredient, it is important to efficiently transport the active ingredient into the room. However, there are various types of active ingredients and their properties are also various. For example, there are hydrophilic active ingredients such as vitamin C and hydrophobic active ingredients such as vitamin E.
  However, in the air conditioner 1a as described above, the active component released from the indoor unit air supply filter 14a is widely conveyed into the room by dissolving or adhering to the mist. Mist produced by spraying condensed water has a particle size larger than moisture contained in air as a humidity component. For this reason, for example, the water-soluble active ingredient is more efficiently transported into the room by being well dissolved in the mist. Moreover, even if it is an active ingredient which has hydrophobicity, by adhering to mist, it is conveyed more efficiently indoors. Thus, in this air conditioner 1a, the active ingredient can be conveyed into the room widely and more efficiently by using mist.
[0080]
  In addition, by using moisture in the air that is taken in from the outside and sent to the room, even if the room is not at high humidity, the active ingredient is supplied in a highly active state by using the humidity outside the room. be able to.
  [Other Embodiments]
  (1)
  In the above embodiment, the portion capable of releasing the component of the Yaksugi soil buried tree is provided in the second indoor unit path R22 and the first outdoor unit route R11. The portion that can be formed may be the air path R100 described above. For example, the component sustained release unit 14b according to the second embodiment may be provided in the first outdoor unit path R11, the supply / exhaust hose 6, and the like. In this case as well, the components of Yakusugi soil buried wood can be sent indoors.
[0081]
  (2)
  In the above embodiment, the air conditioners 1a and 1b can perform the humidifying operation and the ventilation operation, but the present invention is an air conditioner capable of performing a dehumidifying operation that dehumidifies outdoor air and sends it to the room. May be adopted.
  In this case as well, air containing components of the yaksugi buried tree can be sent into the room by releasing the components of the yaksugi buried tree into the dehumidified air. In addition, by controlling the humidity and flow rate of the dehumidified air, it is possible to control the amount of components released from the Yakusugi buried tree.
[0082]
  (3)
  In the above embodiment, it is the radial fan assembly 43 provided in the outdoor units 3a and 3b that sends outdoor air to the indoor units 2a and 2b. However, the air blower for sending outdoor air to the indoor units 2a and 2b is not limited to being arranged in the outdoor units 3a and 3b, and may be arranged in the indoor units 2a and 2b. Moreover, the cross flow fan 12 of the indoor units 2a and 2b may play the role.
[0083]
  (4)
  In the above embodiment, the indoor unit air supply filter 14a and the component sustained release unit 14b have a sustained release function based on the configuration including the embedding resin 141, the moisture sensitive film 142, and the volatile substance 143. It may have a sustained release function. For example, a material obtained by kneading a volatile material 143 having a component of a Yaksugi buried tree and wax, or a material obtained by impregnating a porous material with the volatile material 143 may be used. Further, not only the volatile substance 143 but also a water-soluble substance containing phytoncide may be used. Furthermore, other sustained release techniques such as the microcapsule method may be employed.
[0084]
  (5)
  The controlled release control by the moisture-sensitive film 142 is not limited to the moisture-sensitive film 142 having the property of increasing the release amount from a specific humidity or more as described above, but the property of increasing the release amount linearly in proportion to the humidity. What has this may be utilized.
  (6)
  In the above-described embodiment, components of Yakusugi soil buried wood are used, but other phytoncide components may be used. For example, components of essential oils such as taiwan hinoki, cayupte, eucalyptus, caucasian fir, ginseng fir, tiger white fir, kaisuki buki, fir, red spruce, spruce, canadian lizard, hiba, hinoki may be used. For example, hinokitiol contained in hinoki or hiba or allyl isothiocyanate contained in wasabi may be used as the main component. In addition, among the above, terpenes having a fragrance released from trees and medicinal effects may be used. In addition, the phytoncide component is not limited to the above-described relaxation effect and antibacterial effect, and other phytoncide components that exhibit other useful effects such as a deodorizing effect and aromaticity may be used. Furthermore, substances derived from organisms other than plants may be used.
[0085]
  (7)
  From the viewpoint of being friendly to residents and the like, biologically derived components such as phytoncide components are desirable, but chemical substances having useful effects may be used in addition to phytoncide components. For example, a chemically synthesized antibacterial agent may be used.
  (8)
  In said 2nd Embodiment, although the component sustained release unit 14b is provided in the inside of the switching damper 44, the container 17 may be provided in the inside of the switching damper 44 as shown in FIG. The container 17 accommodates a component sustained release unit 14 d inside and can be opened and closed by a command from the control unit 8.
[0086]
  For this reason, by closing the container 17, the components of the yaksugi buried tree can be contained in the container 17, and the release of the components of the yaksugi buried tree to the air path R <b> 100 can be stopped. Thereby, for example, when the air conditioner 1d is not used, it is possible to stop the release of the components of the Yakusugi buried tree. It is possible to prevent leakage into the room.
[0087]
  The container 17 containing the component sustained release unit 14d may be disposed in the air path R100 other than the inside of the switching damper 44. Moreover, the container 17 may be arrange | positioned in 1st indoor unit path | route R21 and 2nd indoor unit path | route R22.
  Further, not only the component sustained release unit 14 d, but also a cartridge or the like containing a component of Yakusugi soil buried wood may be accommodated in the container 17. Even in this case, there is no sustained release function like the component sustained release unit 14d, but a certain amount of release can be controlled by opening and closing the container 17.
[0088]
  (9)
  In the above-described embodiment, components of Yakusugi soil buried trees and vitamin C derivatives are used, but other antioxidant components may be used. For example, polyphenols such as catechin may be used. Catechin has excellent antioxidant power, antiviral properties, and also has bactericidal / deodorizing action. Moreover, catechin has the property of being easily soluble in water and soluble in oil, and is easily taken into the body. For this reason, health and beauty of a resident etc. can be improved and comfort of a resident etc. can be improved. Vitamin E such as α-tocophenol having the same antioxidant power may also be used. For example, d-α-tocopherol, dl-α-tocopherol acetate, dl-α-tocopherol succinate and the like may be used. Further, when a hydrophobic active ingredient such as vitamin E is used, the active ingredient can be more efficiently transported into the room by spraying it in an air stream and blowing it into the room. .
[0089]
  Further, a moisturizing component such as hyaluronic acid may be used in place of the component of the Yaksugi soil buried wood and the vitamin C derivative. Since hyaluronic acid has a moisturizing effect, it can moisturize the skin of residents and the like by being blown into the room together with humidified air. For this reason, a skin beautifying effect can be given to a resident etc. by utilizing hyaluronic acid. In addition, when using an active ingredient with low volatility such as hyaluronic acid, it is difficult to efficiently carry it into the room by putting it in an air stream, but an aqueous solution in which the active ingredient is dissolved beforehand is difficult. By spraying into the air stream and blowing into the room, the active ingredient can be more efficiently conveyed into the room.
[0090]
  Furthermore, the plurality of components described above may be hybridized.
[0091]
【The invention's effect】
  In the air conditioner according to the first aspect, an active ingredient having at least an antibacterial action can be released into the air passing through the air path. For this reason, the antibacterial in an air path | route can be performed in the case of the exhaust operation which air is discharged | emitted outside.
The air conditioner according to claim 2.Then, outdoor air can be sent into the room through the air path. Therefore, for example, it is possible to perform an air supply operation such as a ventilation operation in which outdoor air is sent indoors to ventilate the room, or a humidifying operation in which outdoor air is humidified and sent indoors. Therefore, with this air conditioner, it is possible to improve the comfort of indoor residents and the like. In this air conditioner, the comfort of the occupants and the like can be improved by including an active component having a predetermined active action in the air blown into the room. The predetermined active action is, for example, a useful action such as an antibacterial action, a bactericidal action, or a relaxation action, and the active ingredient is a chemical component or biological component that has the above action. Thus, this air conditioner can further improve the comfort of indoor residents and the like due to the effects of both the air supply operation and the release of the active ingredient.
  Moreover, in this air conditioner, a discharge part is provided in the indoor unit path. For this reason, compared with the case where a discharge | release part is provided in an outdoor unit, the length of the path | route through which air passes before it is sent indoors is short. For this reason, in this air conditioner, an active ingredient can be efficiently sent indoors.
[0092]
  Claim3In the air conditioner described in 1), the active ingredient is gradually released. For this reason, discharge | release of the active ingredient from a discharge part can be performed over a long period of time.
[0093]
  Claim4In the air conditioner described in 1), the functional material is gradually released from the embedding material due to the time difference of movement and diffusion of the functional material embedded in the embedding material. Thereby, in this air conditioner, an active ingredient can be discharge | released gradually.
  Claim5In the air conditioner described in 1), the amount of active ingredient released can be controlled in accordance with the operating condition of the air conditioner. For this reason, the active ingredient can be released more effectively according to the operating condition of the air conditioner. For example, since molds and microorganisms that cause malodors tend to propagate when the humidity is high, it is possible to perform control so that a large amount of an active ingredient having an antibacterial action is released in a high humidity operating state.
[0094]
  In the air conditioner according to the sixth aspect of the invention, the discharge part has the moisture sensitive part, and the humidity of the air passing through the air path can be controlled by the control part. For this reason, by controlling the humidity by the control unit, it is possible to control the release amount of the active ingredient from the release unit.
  Claim7In the air conditioner described in 1), the flow of the ventilation air flowing through the discharge unit can be controlled by controlling the flow of the ventilation air by the control unit. For this reason, the release amount of the active ingredient can be controlled. For example, by increasing the flow rate of the ventilation air flowing on the surface of the embedding material of the discharge part, the transpiration of the functional material having an active ingredient is promoted, or the flow rate of the functional material is decreased by decreasing the flow rate of the ventilation air. Transpiration can be suppressed.
[0095]
  Claim8In the air conditioner described inDuring air supply operation,Hot and humid air passes through the discharge section. Thereby, conveyance of the active ingredient from a discharge part becomes easy. In particular, an active ingredient having water solubility, such as vitamin C, can be easily eluted in humidified air, so that it can be efficiently transported into the room.
  Claim9In the air conditioner described above, at least one of the heating amount by the first heating unit, the humidification amount by the humidification unit, and the flow rate of the humidified air can be controlled by the control unit. These parameters affect the amount of active ingredient released. For this reason, in this air conditioner, the discharge amount of the active ingredient can be easily controlled by controlling at least one of these parameters.
[0096]
  Claim10In the air conditioner described in 1), the air that has passed through the discharge unit during the cooling operation or the dry operation is heated by the second heating unit and blown out into the room. For this reason, there is little possibility that an active ingredient will condense from the air containing an active ingredient. Thereby, in this air conditioner, an active ingredient can be efficiently conveyed indoors during cooling operation and dry operation.
[0097]
  Claim11In the air conditioner described in 1), the active ingredient is transported into the room together with the air flow by dissolving or adhering to the mist. For this reason, if it is a water-soluble active ingredient, it will be efficiently conveyed indoors by melt | dissolving in a mist well. Moreover, even if it is a hydrophobic active ingredient, it can be efficiently conveyed indoors by adhering to mist and conveying. Thus, in this air conditioner, even if it is a water-soluble active ingredient or a hydrophobic active ingredient, it can be more efficiently conveyed indoors.
[0098]
  Claim12In the air conditioner described in 1), mist can be generated using an indoor heat exchanger. For this reason, it is possible to reduce special parts necessary for generating mist.
  Claim13In the air conditioner described in 1), the phytoncide component is blown out into the room. For this reason, the comfortable feeling of a resident etc. can be improved more by the useful effect | action which a phytoncide component has. Here, the phytoncide component is a plant-derived component and has a useful action such as an antibacterial effect.
[0099]
  Claim14In the air conditioner described in 1), air containing components of Yakusugi soil buried wood can be sent indoors. The component of Yakusugi soil buried wood is a kind of phytoncide component, but among the phytoncide component, it has a strong antibacterial action but has a mild odor. For this reason, in this air conditioner, air with a mild odor can be sent indoors while having an antibacterial action.
[0100]
  Claim15In the air conditioner described above, the discharge part is accommodated in an openable / closable accommodating part. For this reason, the release of the active ingredient can be controlled more effectively by opening and closing the housing. For example, if the active ingredient is not desired to be leaked into the room, the accommodating part is closed, and if the active ingredient is desired to be released into the room, the accommodating part may be opened.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external view of an air conditioner.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a refrigerant circuit and the like of the air conditioner according to the first embodiment and an air flow.
FIG. 3 is a schematic diagram showing the air flow of the air conditioner according to the first embodiment.
FIG. 4 is a view showing a structure of an indoor unit air supply filter having a sustained release function.
FIG. 5 is a graph showing the relationship between humidity and the amount released by a moisture sensitive film.
FIG. 6 is a control block diagram of the air conditioner.
FIG. 7 is a diagram showing a configuration of a refrigerant circuit and the like of an air conditioner according to a second embodiment and an air flow.
FIG. 8 is a diagram showing a configuration of a refrigerant circuit and an air flow of an air conditioner according to a third embodiment.
FIG. 9 is a diagram showing a configuration of a refrigerant circuit and an air flow of an air conditioner according to a fourth embodiment.
FIG. 10 is a control block diagram of an air conditioner according to a fourth embodiment.
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of a refrigerant circuit and the like of an air conditioner according to another embodiment and an air flow.
[Explanation of symbols]
1a, 1e Air conditioner
2a, 2e indoor unit
3a, 3e outdoor unit
8,8e Control unit
11 Indoor heat exchanger (condenser)
12 Cross flow fan (air blower)
14a, 14e Indoor unit air supply filter (discharge unit)
17 Container (container)
41 Humidification / humidification rotor (humidity changing part, humidifying part)
42 Heater assembly (first heating section)
43 Radial fan assembly (blower)
110 1st indoor heat exchanger (2nd heating part)
111 2nd indoor heat exchanger (indoor heat exchanger)
141 Embedding resin (embedding material)
142 Moisture sensitive film (moisture sensitive part)
143 Volatile substances (functional materials)
R22 Second indoor unit path (indoor unit path)
R100 air path

Claims (15)

室内に配置される室内機（２ａ，２ｅ）と室外に配置される室外機（３ａ，３ｅ）とに分かれる空気調和機（１ａ，１ｅ）であって、
室内から前記室内機（２ａ，２ｅ）および前記室外機（３ａ，３ｅ）を通って室外へと排出される空気が通る空気経路（Ｒ１００）と、
前記空気経路（Ｒ１００）のうち前記室内機（２ａ，２ｅ）に設けられる室内機経路（Ｒ２２）に設けられ、前記空気経路（Ｒ１００）を通る前記空気中に少なくとも抗菌作用を含む所定の活性作用を有する活性成分を放出する放出部（１４ａ，１４ｅ）と、
を備える空気調和機（１ａ，１ｅ）。An air conditioner (1a, 1e) divided into an indoor unit (2a, 2e) arranged indoors and an outdoor unit (3a, 3e) arranged outdoors,
An air path (R100) through which air discharged from the room through the indoor units (2a, 2e) and the outdoor units (3a, 3e) to the outside passes,
A predetermined active action including at least an antibacterial action in the air passing through the air path (R100) provided in the indoor unit path (R22) provided in the indoor unit (2a, 2e) among the air path (R100). A release part (14a, 14e) for releasing an active ingredient having
An air conditioner (1a, 1e) comprising: 前記空気経路（Ｒ１００）を通り前記室内から前記室内機（２ａ，２ｅ）および前記室外機（３ａ，３ｅ）を通って室外へと排出される空気の流れと、前記空気経路（Ｒ１００）を通り前記室外機（３ａ，３ｅ）の外部から前記室外機（３ａ，３ｅ）および前記室内機（２ａ，２ｅ）を通って室内へと吹き出す空気の流れとを切り換える切換手段（４４）をさらに備える、  The flow of air discharged from the room through the air path (R100) to the outside through the indoor units (2a, 2e) and the outdoor units (3a, 3e), and the air path (R100) It further comprises switching means (44) for switching between the outside unit (3a, 3e) and the flow of air blown into the room through the outdoor unit (3a, 3e) and the indoor unit (2a, 2e) from the outside.
請求項１に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The air conditioner (1a, 1e) according to claim 1. 前記放出部（１４ａ，１４ｅ）は、前記活性成分を徐々に放出する徐放機能を持つ、
請求項２に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The release part (14a, 14e) has a sustained release function for gradually releasing the active ingredient,
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 2 . 前記放出部（１４ａ，１４ｅ）は、
前記活性成分を含有する機能性材料（１４３）と、
前記機能性材料（１４３）を包埋し、包埋された前記機能性材料（１４３）を徐々に放出する包埋材料（１４１）と、
を有する、
請求項３に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The discharge portions (14a, 14e)
A functional material (143) containing the active ingredient;
An embedding material (141) that embeds the functional material (143) and gradually releases the embedded functional material (143);
Having
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 3 . 前記放出部（１４ａ，１４ｅ）は、空気調和機の運転状況に応じて前記活性成分の放出量を制御する放出量制御機能を有する、
請求項４に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The discharge sections (14a, 14e) have a discharge amount control function for controlling the discharge amount of the active ingredient according to the operating condition of the air conditioner.
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 4 . 前記放出部（１４ａ，１４ｅ）は、湿度に反応して前記活性成分の単位時間当たりの放出量を変化させる感湿部（１４２）をさらに有し、
前記室外機（３ａ，３ｅ）に設けられ、前記空気経路（Ｒ１００）を通って室内へと放出される空気の湿度を変化させる湿度変化部（４１）と、
前記湿度変化部（４１）による湿度変化を制御する制御部（８）と、
をさらに備える、
請求項５に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The discharge part (14a, 14e) further includes a moisture sensitive part (142) that changes the amount of the active ingredient released per unit time in response to humidity.
A humidity changing unit (41) that is provided in the outdoor unit (3a, 3e) and changes the humidity of the air that is released into the room through the air path (R100);
A control unit (8) for controlling the humidity change by the humidity change unit (41);
Further comprising
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 5 . 前記空気経路（Ｒ１００）を通して室内へと換気空気を供給する送風装置（４３）と、
前記送風装置（４３）を制御する制御部（８）と、
をさらに備える、
請求項５に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。A blower (43) for supplying ventilation air into the room through the air path (R100);
A control unit (8) for controlling the blower (43);
Further comprising
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 5 . 前記室外機（３ａ，３ｅ）は、
室外の空気から水分を吸着し、加熱されることによって前記水分を放出し、前記空気経路（Ｒ１００）を通って室内へと放出される空気を加湿する加湿部（４１）と、
前記加湿部（４１）を加熱する第１加熱部（４２）と、
を有する、
請求項２に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The outdoor units (3a, 3e)
A humidifying unit (41) that adsorbs moisture from outdoor air, releases the moisture by being heated, and humidifies the air released into the room through the air path (R100);
A first heating section (42) for heating the humidifying section (41);
Having
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 2. 前記第１加熱部（４２）による加熱量、前記加湿部（４１）による加湿量、加湿される前記空気の流量のうち少なくとも１つを制御する制御部（８，８ｅ）をさらに備える、
請求項８に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。A control unit (8, 8e) for controlling at least one of a heating amount by the first heating unit (42), a humidification amount by the humidification unit (41), and a flow rate of the humidified air;
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 8 . 前記室内機（２ｅ）は、
冷房運転時およびドライ運転時に前記空気経路（Ｒ１００）を通って室内へと吹き出される空気を冷却する室内熱交換器（１１１）と、
前記冷房運転時および前記ドライ運転時に前記空気経路（Ｒ１００）を通って室内へと吹き出される空気の一部を加熱可能な第２加熱部（１１０）と、
を有し、
前記放出部（１４ｅ）は前記第２加熱部（１１０）の上流に配置され、
前記冷房運転時または前記ドライ運転時に前記放出部（１４ｅ）を通った空気は前記第２加熱部（１１０）によって加熱されて室内へと吹き出される、
請求項８または９に記載の空気調和機（１ｅ）。The indoor unit (2e)
An indoor heat exchanger (111) for cooling air blown into the room through the air path (R100) during cooling operation and dry operation;
A second heating unit (110) capable of heating a part of the air blown into the room through the air path (R100) during the cooling operation and the dry operation;
Have
The discharge part (14e) is disposed upstream of the second heating part (110),
The air that has passed through the discharge part (14e) during the cooling operation or the dry operation is heated by the second heating part (110) and blown into the room.
The air conditioner (1e) according to claim 8 or 9 . 前記空気経路（Ｒ１００）を通る空気中に含まれる水分を凝縮させる凝縮部（１１）と、
前記凝縮部（１１）によって生じた結露水を噴霧させてミストが混合された空気流を生成する送風部（１２）と、
をさらに備え、
前記放出部（１４ａ，１４ｅ）は、前記ミストが混合された空気流中に前記活性成分を放出する、
請求項２に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。A condensing part (11) for condensing moisture contained in the air passing through the air path (R100);
A blower unit (12) for spraying the condensed water generated by the condensing unit (11) to generate an air flow mixed with mist; and
Further comprising
The discharge part (14a, 14e) discharges the active ingredient into the air stream mixed with the mist.
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 2 . 前記凝縮部（１１）は、冷房運転時またはドライ運転時に前記空気経路（Ｒ１００）を通って室内へと吹き出される空気を冷却する室内熱交換器（１１）である、
請求項１１に記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The condensation unit (11) is an indoor heat exchanger (11) that cools air blown into the room through the air path (R100) during cooling operation or dry operation.
The air conditioner (1a, 1e) according to claim 11 . 前記活性成分は、フィトンチッド成分である、
請求項２から１２のいずれかに記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The active ingredient is a phytoncide ingredient,
The air conditioner (1a, 1e) according to any one of claims 2 to 12 . 前記活性成分は、ヤクスギ土埋木の成分である、
請求項２から１３のいずれかに記載の空気調和機（１ａ，１ｅ）。The active ingredient is an ingredient of Yakusugi soil buried wood,
The air conditioner (1a, 1e) according to any one of claims 2 to 13 . 開閉自在な収容部をさらに備え、
前記放出部は、前記収容部に収容される、
請求項２から１４のいずれかに記載の空気調和機。Further equipped with an openable and closable storage part,
The discharge part is accommodated in the accommodation part.
The air conditioner according to any one of claims 2 to 14 .
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