JP3742516B2 - binoculars - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は双眼鏡に関し、特に、対物光学系及び接眼光学系のうち少なくとも何れかが焦点調整のために光軸方向へ移動可能に構成されているとともに眼幅調整のために光軸に直交する方向へ互いに接近及び離反可能に構成されている双眼鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
双眼鏡は、観察者の両目によって個々に覗かれる左右の望遠光学系を、連結部にて互いに連結した構成を有している。このように構成される双眼鏡においては、左右の望遠光学系を夫々構成する対物光学系と接眼光学系との光軸方向相対位置を同時に調整することによって観察対象物体のピント(接眼光学系によって形成される観察対象物体の虚像の位置)を調整する焦点調節機構が、連結部に備えられていなければならない。また、左右の望遠光学系の夫々の接眼光学系同士の間隔を使用者の眼幅に合わせて調整可能とするために、左右両望遠光学系をその光軸に直交する面内で相対的に移動させる眼幅調整機構が、備えられていなければならない。
ところで、双眼鏡全体をコンパクトにするために、個々の望遠光学系を構成する各レンズを矩形状にコバ取りするとともに観察像を反転する素子としてダハプリズムを用いることによって双眼鏡全体を薄くした構成が、実現化されている。この種の双眼鏡において採用される眼幅調整機構は、双眼鏡全体を左右に伸縮させることによって左右の各望遠光学系を他方に対して直線的に接近又は離反させる構成であることが、双眼鏡の使用寸法を抑える上で望ましい。従って、上述した焦点調節機構は、このような眼幅調整機構と両立するものである必要がある。
【0003】
図20は、左右の各望遠光学系を他方に対して直線的に接近又は離反させる眼幅調整機構に焦点調節機構を組み込んだ双眼鏡の構成を示す内部機構図である。この図20に示されるように、左右の各望遠光学系110L,110Rの接眼レンズ115L,115R,ダハプリズム113L,113R,及び補正プリズム112L,112Rは、一体に、移動枠120L,120R内に固定されている。各移動枠120L,120Rは、夫々、スライドフレーム121L,121R上に固定された案内軸119L,119Rに沿ってガイドされる。このスライドフレーム121L,121R自体は、底板141上に構築された図示せぬガイド機構によって、底板141の中心線lに対して線対称に、左右方向(図20の左右方向)へスライド可能とされている。このような構成により、左右両接眼レンズ115L,115R同士の間隔を、使用者の眼幅に合わせて調整することが可能となっている(眼幅調整機構)。
【0004】
他方、両移動枠120L,120Rの外周面には、夫々、底板141の中心軸lに直交する方向に向けて長板状のアーム122L,122Rが固定されており、中心軸l上において互いに重なっている。これら両アーム122L,122Rには、夫々、長手方向に延びたスリット123L,123Rが形成されている。そして、底板141上には、その中心軸lと重なって支軸130が固定されており、この支軸130には、正面図である図21,縦断面図である図22及び底面図である図23に夫々示された形状を有するネジ部材124が、回転不能且つ軸方向に進退可能に挿通されている。このネジ部材124は、パイプ状の雄ねじ部124aと正面略矩形状のスライダ部124bとから構成されており、このスライダ部124bが底板141上に構成された図示せぬ回転防止機構に係合することによって、その回転が規制されている。また、このネジ部材124の雄ねじ部124aには、ナット状に構成された転輪126の雌ネジが螺合している。この転輪126は、底板141上に構成された図示せぬ移動防止機構によって中心軸l方向への移動が規制されており、回転にのみ自由度が与えられている。従って、この転輪126を回転させることによって、ネジ部材124が中心軸lに沿って進退する。
【0005】
なお、ネジ部材124のスライダ部124bの端面には、図21乃至図23上において破線にてその外縁を示した形状のレバー部材125が固定されている。また、図21に示すように、このレバー部材125の下縁(底板141に近接した縁)の中心からは、底板141に向けてレバー125aが延びている。スライダ部124bの端面におけるレバー125aと対向する部分は、直線状の段差124cを境に一段後退しており、レバー125aとの間に隙間sを形成している。このレバー125aが、互いに重なった両アーム122L,122Rのスリット123L,123Rに挿入され、レバー125aとスライダ部124bの端面との間に形成された隙間sによって各アーム122L,122Rの外縁とスリット123L,123Rの内縁との間が挟み込まれる。これによって、両移動枠120L,120Rの光軸方向位置が規制され、転輪126の回転に従って、レバー部材12と各アーム122L,122Rとの係合を介してネジ部材124によって両移動枠120L,120Rが光軸方向に駆動される(焦点調節機構)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述した隙間sの幅は、眼幅調整時におけるスライダ部124b及びレバー125aのアーム122L,122Rに対する摩擦抵抗を軽減するために、各アーム122L,122Rの外縁とスリット123L,123Rの内縁との間の幅よりも若干広く形成されている。このクリアランスのために、レバー125aの内面は、図22に示すように、各アーム122L,122Rのスリット123L,123Rの内縁に対して必ずしも常時接触してはいない。
【0007】
従って、双眼鏡の使用中において移動枠120L,120Rに生じるガタに起因して接眼レンズ115L,115Rの位置(即ち、ピント状態)が安定しないという問題や、使用者による転輪125の回転操作の初期に移動枠120L,120Rが無反応であって全く移動しないという問題が生じる。さらに、各案内軸119L,119Rに対して各スライドフレーム121L,121Rにガタがある場合には、図24に示すように、レバー部材125の内面(スライダ部124bに対向している面)に対して各アーム122L,122Rの外縁が斜めになってしまうために、移動枠120L,120R内の光軸が傾いてしまうという問題が生じる。このような問題点は、双眼鏡としての品質を大きく落としてしまい、使用者に操作に対する違和感を抱かせてしまう。
【0008】
本発明は、以上の問題点の認識に基づき、アームに形成されたスリットの内縁を常時レバーの内面に接触させることができ、これにより、各望遠光学系の鏡筒にガタが生じないとともに使用者による転輪の操作に応じて鏡筒がレスポンス良く反応して移動する双眼鏡の提供を、課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を達成するため、本発明の双眼鏡は、以下の構成を採用した。
【0010】
即ち、請求項1記載の発明は、対物光学系及び接眼光学系を夫々組み込んだ2つの鏡筒部とこれら2つの鏡筒部を連結する連結部とを有する双眼鏡であって、第1の鏡筒部内において前記対物光学系及び接眼光学系のうちの何れかをその光軸方向にのみ移動可能に保持する第1移動枠と、その長手方向に沿ってスリットが形成されており、前記第1移動枠による移動方向に直交する方向に向けてこの第1移動枠に固定された第1アームと、第2の鏡筒部内において前記対物光学系及び接眼光学系のうちの何れかをその光軸方向にのみ移動可能に保持する第2移動枠と、その長手方向に沿ってスリットが形成されており、前記第2移動枠による移動方向に直交する方向に向けてこの第2移動枠に固定された第2アームと、第1及び第2の鏡筒部の間において前記第1移動枠及び前記第2移動枠による移動方向にのみ移動可能且つ回転不能に前記連結部に保持された移動部材と、この移動部材を移動させる駆動手段と、その平面において前記第1アーム及び前記第2アームに当接するために前記移動部材に設けられたレバー部材と、互いに重ねられた前記第1アーム及び前記第2アームの両スリットに挿入された前記レバー部材との間で前記第1アーム及び前記第2アームを挟み込むとともに、その弾性によって前記第1アーム及び前記第2アームを前記レバー部材に押し付けるために前記移動部材に設けられた弾性当接部とを、備えたことを特徴とする。
【0011】
各鏡筒部内において移動枠によって移動する光学系は対物光学系であっても良いし接眼光学系であっても良いが、第1移動枠と第2移動枠とで同じ種類の光学系を移動させる必要がある。駆動手段は、移動部材をネジの螺合によって移動させても良いし、ギヤによって移動させても良いし、カムによって移動させても良い。第1レバー及び第2レバーは、板状物であっても良いし棒状物であっても良い。前者の場合、その外縁にてレバー部材の平面が当接しても良いが、レバー部材が挿入されるスリットの内縁にレバー部材の平面と当接しても良い。弾性当接部は、移動部材とは別部材から形成されても良いが、移動部材と一体成型されていても良い。この弾性当接部における弾性は、板バネによる弾発力であっても良いし、コイルバネによる弾発力であっても良いし、ゴムによる弾発力であっても良い。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、請求項1の移動部材にはその移動方向に沿ってネジが切られており、駆動手段が前記移動部材に螺合するネジを有した操作部材とこの操作部材を回転自在且つ移動不能に前記連結部に保持する保持部とを有することで、特定したものである。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、請求項1の移動部材の先端にはその移動方向に直交する平面を有するとともにその一部にスリットが形成された板状部が一体に形成されており、前記弾性当接部が前記板状部における前記スリットによって可撓性が生じた部分に設けられた突起であり、前記レバー部材がその平面を前記板状部の平面と平行に向けた状態で前記板状部に固定されていることで、特定したものである。
【0014】
また、請求項4記載の発明は、請求項3において、自然状態における前記レバー部材の平面と前記弾性当接部との間の距離が、前記第1アーム及び前記第2アームにおける前記レバー部材と前記弾性当接部とによって挟まれた部分の幅よりも狭いことで、特定したものである。
【0015】
また、請求項5記載の発明は、請求項4の板状部における前記スリットによって可撓性が生じた部分が前記板状部の平面における他の部分との間に前記第1アーム及び前記第2アームにおける前記レバー部材と前記弾性当接部とによって挟まれた部分の幅に相当する段差を有しており、前記レバー部材がその平面を前記板状部の平面に密着させた状態で固定されていることで、特定したものである。
【0016】
また、請求項6記載の発明は、請求項3の板状部に形成されたスリットが前記板状部の両側縁近傍を残して形成されており、前記突起が1箇所のみに形成されていることで、特定したものである。
【0017】
また、請求項7記載の発明は、請求項2の板状部に形成されたスリットが前記板状部の中央を残して両側縁から形成されており、前記突起が2箇所に形成されていることで、特定したものである。
【0020】
また、請求項8記載の発明は、請求項1の第1の鏡筒部及び第2の鏡筒部が前記連結部に対して前記第1アーム及び前記第2アームの長手方向にスライド自在であることで、特定したものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
【実施形態1】
図1は、本発明の第1実施形態による双眼鏡1を示す斜視図である。この図1に示されるように、本実施形態による双眼鏡1は、双眼鏡をなす一対の望遠光学系を夫々収容した一対の鏡筒部(左鏡筒部[第1鏡筒部]21,右鏡筒部[第2鏡筒部]22)とこれら一対の鏡筒部21,22を連結する連結部としての支持フレーム25とから、大略構成されている。これら一対の鏡筒部21,22は、後述する眼幅調整機構によって、支持フレーム25の中心軸を中心として、支持フレーム25の平面と平行な面内で直線状且つ線対称に移動(互いに接近又は離反)可能に構成されている。これら両鏡筒部21,22同士を最も接近させた状態においては、両鏡筒部21,22の端縁同士が互いに接触し、転輪71を残して支持フレーム25が両鏡筒部21,22によって完全に覆われる。
【0022】
図2は、双眼鏡1に組み込まれている光学系を示す光学構成図である。双眼鏡1は、接眼レンズと対物レンズが同一直線上に配置された、所謂ダハプリズムタイプの双眼鏡である。図2に示すように、双眼鏡1の各鏡筒部(左鏡筒部21,右鏡筒部22)には、左右一対の望遠光学系10L,10Rが収容されている。各望遠光学系10L,10Rは、図中一点鎖線で示す入射光軸OAL,OARに沿って順番に配置された第1レンズ11L,11R、補助プリズム12L,12R、ダハプリズム13L,13R、及び第2レンズ14L,14R、接眼レンズ15L,15Rから、構成されている。
【0023】
第1レンズ11L,11R及び第2レンズ14L,14Rは対物光学系を形成しており、対物光学系により形成された像は、接眼レンズ15L,15Rにより拡大され、観察される。なお、接眼レンズ15L,15Rによって使用者の眼から−1ディオプター(m-1)に対応する位置にその虚像が形成される物体位置には、対物光学系によって結ばれた物体の実像の範囲を区切る視野枠16L,16Rが設けられている。
【0024】
次に、図1に示す左右一対の鏡筒部21,22を、支持フレーム25の中心軸を中心として線対称且つこの中心軸に直交する方向へ移動可能とするための構成について、説明する。なお、以下の説明では、双眼鏡の対物側を前方、接眼側を後方と呼ぶ。また、図2における光軸OAL,OARに平行な方向は、単に「光軸方向」又は「前後方向」と呼び、光軸方向(前後方向)に直交する方向は、「双眼鏡幅方向」と呼ぶ。
【0025】
図3は、双眼鏡1のフレーム構造を示す分解斜視図である。上述した支持フレーム25は、平行な2枚の板部材である底板41及び天板42,並びに、底板41と天板42との間に設けられ双眼鏡の高さ方向の支柱となる中央支持体45によって、横断面略H字型のフレームとして構成されている。
【0026】
左右の望遠光学系10L,10Rを夫々構成する各レンズ及びプリズム(図3ではこれら各レンズ及びプリズムの外縁の図示を省略してその光軸OAL,OARの位置のみを示す)は、底板41と天板42の間で双眼鏡の幅方向にのみ移動可能に設けられた左右一対のスライドフレーム31,32に、保持される。また、当該スライドフレーム31,32には、夫々、望遠光学系10L,10Rごとスライドフレーム31,32を覆う左右一対の外装ケース51,52が固定される。この左右のスライドフレーム31,32及び外装ケース51,52が、図1の鏡筒部21,22を構成する。
【0027】
図4は、左右のスライドフレーム31,32、及び両スライドフレームを支持する底板41を示す斜視図である。スライドフレーム31,32は、夫々、中央部に開口312,322が打ち抜かれた一対の板状部材である。各スライドフレーム31,32における外端縁(中央支持体45とは逆側に位置する端縁)近傍は、天板42に向けて直角に屈曲されており、この屈曲された部分が側壁部311,321とされている。
【0028】
スライドフレーム31の前端縁及び後端縁における側壁部311から所定距離だけ離れた位置には、天板42に向けて直角に起立する一対の起立部313,314が、形成されている。同様に、スライドフレーム32の前端縁及び後端縁における側壁部321から所定距離だけ離れた位置には、起立部323,324が形成されている。スライドフレーム31の両起立部313,314の間には、前後方向に延びる案内軸315が掛け渡され、スライドフレーム32の両起立部323,324の間には、前後方向に延びる案内軸325が掛け渡されている。また、スライドフレーム31の起立部313,314の上端縁313a,314a、及びスライドフレーム32の起立部323,324の上端縁323a,324aは、夫々、天板42の下面に当接することによって位置規制される。かくして、各スライドフレーム31,32は、底板41と天板42と中央支持体45とからなる横H型の支持フレーム25によって、底板41及び天板42と平行な方向にのみスライド可能に支持されている。
【0029】
また、スライドフレーム31の前端縁及び後端縁の近傍には、双眼鏡幅方向に沿った案内スリット310a,310bが夫々形成されている。同様に、スライドフレーム32の前端縁及び後端縁の近傍には、双眼鏡幅方向に沿った案内スリット320a,320bが夫々形成されている。これら各スライドフレーム31,32の各案内スリット310a,310b,320a,320bは、夫々、底板41の四隅に植設されたピン413,414,415,416に係合している。この係合により、各スライドフレーム31,32の底板41上での移動方向は、双眼鏡幅方向のみに規制される。
【0030】
また、スライドフレーム31の内端縁(中央支持体45に近接する端縁)における両端近傍からは、夫々、双眼鏡幅方向に沿ってスライドフレーム32へ向けて、一対の平行な延出部331,332が突出している。同様に、スライドフレーム32の内端縁における両端近傍からは、夫々、双眼鏡幅方向に沿ってスライドフレーム31へ向けて、一対の平行な延出部341,342が突出している。これらの各延出部331,332,341,342には、夫々、双眼鏡幅方向に延びる係合スリット333,334、343,344が形成されている。図5に示すように、底板41上にスライドフレーム31,32を取り付けた状態では、スライドフレーム31の延出部331とスライドフレーム32の延出部341,並びに、スライドフレーム31の延出部332とスライドフレーム32の延出部342とが、夫々、スライドフレーム32を上にして互いに重なる。このようにして互いに重なった延出部331及び341の係合スリット333,343には、底板41上に植設されたピン411が係合しており、延出部332及び342の係合スリット334,344には、底板41上に植設されたピン412が係合している。これらの係合によっても、各スライドフレーム31,32の底板41上での移動方向は、双眼鏡幅方向のみに規制されている。
【0031】
なお、底板41の中心に関して点対称の位置にある延出部331及び342における他方の延出部に望む外縁には、夫々、ラック335,345が形成されている。これら両ラック335,345は、ともに一個のピニオン36に噛合している。このピニオン36は、底板41の幅方向中央部においてスライドフレーム31,32の各延出部に跨るように配置された中央支持体45の下面に、回転自在に取り付けられている。この噛合により、両スライドフレーム31,32は、底板41の中心線(底板41の前後方向に延びる中心線)に対して線対称に移動する。例えば、一方のスライドフレーム31を中央支持体45から離反する方向へスライドさせると、他方のスライドフレーム32も、中央支持体45から離反する方向へ同量だけスライドする。
【0032】
次に、スライドフレームと外装ケースの取付構造について説明する。図6は、右側のスライドフレーム32と外装ケース52の取り付け構造を示す斜視図である。この図6に示されるように、外装ケース52は、双眼鏡幅方向内側に開口した箱型に形成されている。外装ケース52の前端には前端側壁521が形成され、この鉛直壁521には、対物光学系の第1レンズ11R(図2)に入射光を導くための開口522が形成されている。一方、外装ケース52の後端は全体が開口となっており、当該開口の双眼鏡幅方向内側近傍の内周縁には、後端カバー529を取り付けるための外縁部523が形成されている。スライドフレーム32の一対の起立部323,324のうち、前方の起立部323には、前方に向けて突出して外装ケース52の前端側壁521に当接する当接部346が、形成されている。また、接眼側の起立部324は後方に向けて屈曲され、屈曲部の上下端が外装ケース52の外縁部523に当接する当接部347として形成されている。さらに、起立部323にはねじ孔348が形成され、ねじ孔348に対応する外装ケース52の所定箇所には貫通孔524が形成されている。また、起立部324にはねじ孔324aが形成され、外装ケース52の外縁部523にはめ込まれる後端カバー529には、ねじ孔324aに対応する箇所に貫通孔526が形成されている。そして、側壁部321の所定箇所にはねじ孔349が形成され、ねじ孔349に対応する外装ケース52の所定箇所には、貫通孔525が形成されている。このように、スライドフレーム32と外装ケース52とは、当接部346と前端側壁521との当接,当接部347と外縁部523との当接、及び、各ねじ孔348,324a,349へのねじの締め付けによって、固定される。なお、左側の鏡筒部21のスライドフレーム31と外装ケース51も、同様に固定される。
【0033】
次に、左右の鏡筒部21,22において望遠光学系10L,10Rを保持するための構成について説明する。本実施形態の双眼鏡1は、図2に示す各望遠光学系10L,10Rのうち、補助プリズム12L,12Rから接眼レンズ15L,15Rまでの部分が夫々移動可能な移動ユニットとして構成され、当該移動ユニットが光軸OAL,OARに沿って移動されることによって接眼部の収納/突出及び焦点調整が行われるよう構成されている。そのため、上述したスライドフレーム31,32には、後述するように構成された左右一対の移動ユニット6a,6bが、組み付けられている。また、本実施形態の双眼鏡1は、図2に示す右側の望遠光学系10Rの第1レンズ11Rが上記移動ユニット6bとは独立して光軸OARに沿って移動可能に構成され、これによって使用者の左右両目に合わせた視度調整が可能とされている。そのため、上述した右側のスライドフレーム32には、第1レンズ11Rを移動可能に保持する第1レンズ枠19が組み付けられている。なお、左側の望遠光学系10Lにおける第1レンズ11Lは、左側のスライドフレーム31に対して固定されている。
【0034】
図7は、右側のスライドフレーム32,移動ユニット6b及び第1レンズ枠19の分解斜視図であり、図8は、これらを組み付けた場外を示す斜視図であり、図9は、左右の移動ユニット6a、6b等を組み込んだ双眼鏡1の横断面図(図10のIX−IX線に沿った横断面図)である。
【0035】
図7に示すように、第2移動枠としての右側の移動ユニット6bは、プリズム(後述)を保持するプリズムホルダ64,レンズ(後述)を保持するレンズホルダ66,これらを支持する移動体62,レンズホルダ66にその先端側から被せられた化粧環(接眼部の外装部材)68,レンズホルダ66の先端に取り付けられた目当てゴム68aから、構成されている。移動体62は、プリズムホルダ64を載置するベース板62aと、ベース板62aの後端縁及び内側端縁に設けられた2つの鉛直壁62b,62cよりなっている。2つの鉛直壁62b,62cは平面視でL字状のフレームを形成し、鉛直壁62bにはレンズホルダ66が後方から取り付けられる。また、鉛直壁62cには、スライドフレーム32に取り付けられた案内軸325を挿通させるための挿通孔621,622が形成され、鉛直壁62bの右端にはスライドフレーム32の側壁部321に上方から接する当接部623が設けられている。かくして、図8に示すように、移動体62は、スライドフレーム32に対し、前後方向に移動可能に支持される。なお、第1移動枠としての左側の移動ユニット6aは、底板41の中心線に関して右側の移動ユニット6bと対称に構成されているので、その説明を省略する。
【0036】
右側の第1レンズ11Rを保持する第1レンズ枠19は、案内軸325を挿通させるための挿通孔191,及びスライドフレーム32の側壁部321に上方から接する突起192を有しており、移動ユニット6bの前方において、スライドフレーム32に対して前後方向に移動可能に支持されている。また、この第1レンズ枠19の上面には、光軸に直交する方向に二つの突起193が並んで突出形成されている。これらの突起193には、図示せぬ視度調整つまみに連動する羽根部材81におけるスリット81aが係合しているので、図示せぬ視度調整つまみを操作することによって、羽根部材81を介して第1レンズ枠19が光軸方向に移動調整される。
【0037】
次に、左右の移動ユニット6a,6bを光軸方向に移動させてピント調整を行うための構成を、説明する。図7乃至図9に示されるように、左右の移動体61,62における内側下側縁のほぼ中央には、スライドフレーム32の延出部341,342と平行に、長板状のアーム(第1アーム614,第2アーム624)が固定されている。これら両アーム614,624の中心には、その長手方向に延びた中心軸に沿って、スリット615,625が形成されている。また、これら両アーム614,624は、図10(図9のX−X線に沿った縦断面図)に示される様に、アーム624を上にして底板41の中心線上で重なっており、夫々に形成されたスリット615,625が一部重複している。上述した中央支持体45には、これら両スリット615,625に係合して両移動ユニット6a,6bを光軸方向に駆動するための焦点調整用駆動機構70が内蔵されている。図11は、これら中央支持体45及び焦点調整用駆動機構70の構造を示す分解斜視図であり、図12は、焦点調整用駆動機構70の縦断面図(図9及び図10のXII-XII線に沿った要部縦断面図)である。
【0038】
この図11に示されるように、中央支持体45は、略直方体の箱状の本体451とこの本体451の上端開口を閉じるための蓋452とから構成されている。この本体451の下面(底板41に対向する面)におけるほぼ中央には、上述したスライドフレーム31,32の延出部331,332,341,342を跨ぐとともにピニオン36を収容するための凹部451aが形成されている。また、この本体451の上面(蓋452に接する面)には、後方から順番に、転輪71を収容するための球凹部451b,後述するレバー部材75を収容するための矩形凹部451c,及び、図示せぬ視度調整機構を収容するための視度調整機構収容部451dが、穿たれている。なお、これら球凹部451b,矩形凹部451c,及び視度調整機構収容部451dを夫々区切る隔壁,並びに、本体部451の先端内壁(視度調整機構収要部451dの内壁)及び後端内壁(球凹部451bの内壁)は、夫々、本体部451の中心軸に沿って後述する支軸72を支持するために、切り欠かれている。また、矩形凹部451cの左右両側壁における底面近傍には、上述したアーム614,624を矩形凹部451c内に貫通させるとともにその光軸方向への移動を許容するスリット45b,45bが、形成されている。また、矩形凹部451cの左右両側内壁における上端開口近傍には、開口側において矩形凹部451cの幅が広がる段差状の案内レール45a,45aが、形成されている。
【0039】
上述した転輪71は、球を樽型に切除した形状を有しているので、保持部としての球凹部451b内において、操作部材として、回転可能且つ軸方向に移動不能に保持されている。この転輪71の中心軸(樽型回転軸)には、図12に示すように、筒状の駆動環71aが貫通した状態で固定されている。この駆動環71aの内周面には、その中心軸に関して120度づつ角度間隔を開けて、ヘリコイド突起(図示略)が突出形成されている。このように構成される駆動環71aには、図13乃至図15にその詳細形状が示されるネジ部材73の雄ネジ部731がねじ込まれている。即ち、駆動環71a及びネジ部材73の雄ネジ部731が駆動手段に相当する。
【0040】
移動部材としてのネジ部材73は、正面図である図13,縦断面図である図14,底面図である図15に夫々示されるように、雄ネジ部731及び板状のスライダ部732を一体成形することによって構成されている。このネジ部材73の中心軸には、雄ネジ部731からスライダ部732にわたって、テーパー状の貫通孔73bが形成されている。この貫通孔73b後部及び後述のレバー部材75の貫通孔75bには、支軸72が貫通している。この支軸72は、本体451の前後端内壁間で固定されているので、ネジ部材73がその軸方向へスムースにガイドされる。ネジ部材73の雄ネジ部731の外周面には、駆動環71aの内周面に形成されたヘリコイド突起(図示略)に螺合するネジ溝が切られている。この雄ネジ部731は、球凹部451bと矩形凹部451cとに亘って配置されるので、球凹部451bと矩形凹部451cとの間の隔壁に形成される切り欠きは、この雄ネジ部73の外径よりも広く形成される必要がある。
【0041】
スライダ部732は、図13に示すように、矩形凹部451cの縦断面形状に合わせた形の外縁を有する板状部として、形成されている。即ち、このスライダ部732の上端縁の幅は、矩形凹部451cの上端開口の幅とほぼ同じであり、スライダ部732の下端縁の幅は、矩形凹部451cの両案内レール45a同士の間隔とほぼ同じである。そして、スライダ部732の幅が変化する箇所が、矩形凹部451cの両案内レール45aと同形状のコーナー部73aとして形成されているのである。従って、このスライダ部732と矩形凹部451cとの係合により、ネジ部材73は、回転規制されて支軸72の軸方向にのみ進退可能となっている。つまり、転輪71を回転させると、ネジ部材73は、回転せずに支軸72の軸方向へ進退するのである。
【0042】
また、スライダ部732の正面(ネジ部材73の移動方向に直交する平面)における貫通孔73bの両脇には、ネジ穴73c、73cが形成され、貫通孔73bの上側(スライダ部732の上端縁側)には、回転防止突起73dが突出形成されている。
【0043】
さらに、スライダ部732の下端縁は、図14に示すように、雄ネジ部731の外周面よりも、両アーム614,624の厚さを合わせた寸法を超えて突出している。この突出部733の正面は、スライダ部732の正面における他の部分よりも雄ネジ部731側に引っ込んでいることにより、段差73eを形成している。この段差73eのズレ量β(図15参照)は、各アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間の距離α(図14参照)よりも、僅かに大きい。スライダ部732における段差73eよりも貫通孔73b側の領域には、左右両端縁近傍を残して、段差73eに沿ったスリット73fが形成されている。このスライダ部732は合成樹脂によって形成されているので、スリット73fによってスライダ部732から分離した突出部733は、若干前後方向に撓むことができる。そして、この突出部733の端面における中央には、円柱面状の押圧突起73gが弾性当接部として突出形成されている。この弾性突起73gの突出量γは、段差73eのズレ量βから各アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間の距離αを減算して得られた値よりも大きい。
【0044】
このような形状を有するネジ部材73のスライダ部732の正面には、図16に示す平面形状を有する金属製のレバー部材75が、図13乃至図15に夫々破線で示すように、ネジ止め固定される。このレバー部材75の中央には、スライダ部732の貫通孔73bを貫通した支軸72が貫通する貫通孔75bが穿たれている。また、レバー部材75における貫通孔75bの左右両脇には、スライダ部732のネジ穴73c,73cにねじ込まれる固定ネジが貫通する貫通孔73c,73cが穿たれている。これら各貫通孔73c,73cは、貫通孔73b,75b同士の中心軸を一致させた状態でレバー部材75をスライダ部732の正面に密着させたときに、スライダ部732のネジ穴73c,73cに重なる。従って、これら各貫通孔73,73cを貫通させて図示せぬ固定ネジをスライダ部732のネジ穴73c,73cにねじ込むことによって、レバー部材75はスライダ部732の正面に固定される。また、レバー部材75における貫通孔75bの上側(図16における上側)にある縁には、U字状の切り欠き75cが形成されている。この切り欠き75cは、レバー部材75をスライダ部732の正面に固定したときに、スライダ部732の回転防止突起73dに係合する。また、レバー部材75における貫通孔75bの下側(図16における下側)にある縁には、舌片状のレバー75aが延出している。このレバー75aは、レバー部材75をスライダ部732の端面に固定したときに、突出部733の押圧突起73gと対向する。このとき、押圧突起73gの先端は、突出部733の下端縁と同じ高さ位置まで達する。なお、レバー部材75の左右の幅は、スライダ部732におけるコーナー部73c,73cの部分の幅よりも、若干狭い。従って、このレバー部材75がネジ部材73の移動を阻害することはない。また、このレバー部材75の厚さは、各アーム614,624のスリット615,625の幅よりも、僅かに薄い。
このレバー部材75のレバー75aは、図10及び図12に示すように、中央支持体45の矩形凹部451c内に進入して互いに重なっている両アーム614,624のスリット615,625を貫通している。このとき、各アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間は、レバー75aと突出部733との間に挟まれる。但し、レバー75aの後面(突出部733に対向する面)と押圧突起73gの先端との間の間隔は、各アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間の幅よりも狭い。従って、突出部733は、雄ネジ部731側へ弧状に撓み、この突出部733自体の弾発力によって、押圧突起73gが両アーム614,624をレバー75aの後面に押し付ける。従って、両アーム614,625のスリット615,625の内縁は、常にレバー75aの後面と接触した状態にあるので、移動部6a,6bがガタつくことがない。但し、押圧突起73g以外の箇所において、突出部733の端面は両アーム614,624から離間しているので、眼幅調整時における両アーム614,624の軸方向(スリット615,625の長手方向)への移動は、スムースになされる。
【0045】
以上に説明した構成を有する双眼鏡1を使用する場合、使用者は、最初に、両外装ケース51,52を夫々握って引っ張ることにより、両鏡筒部21,22の間隔を広げ、両接眼レンズ15L,15Rの間隔を自分の眼幅に合わせて調整する。このとき、支持フレーム25の内部では、底板41の中心線に関して、両スライドフレーム31,32が線対称にスライドする。また、両移動ユニット6a,6bのアーム614,624は、レバー75aに対する接触状態を保ったままそのスリット615,625の長手方向に移動するだけであるので、レバー75aの位置が移動することはない。
【0046】
次に、使用者は、両接眼レンズ15L,15Rを覗きながら、転輪71を回転させる。すると、駆動環71aとネジ部材73の雄ネジ部731との螺合によって、ネジ部材73は、最も先端寄りの位置から後方へと移動する。このネジ部材73の移動に伴って、レバー部材75のレバー75aは、両アーム614,624のスリット615,625を介して、両移動体6a,6bを同方向に同距離だけ駆動する。このとき、上述したように、両アーム614,625のスリット615,625の内縁は常にレバー75aの後面と接触した状態にあるので、移動部6a,6bは、転輪71の回転にレスポンス良く反応して移動する。また、アーム614,624がレバー部材75に対して傾斜することもないので、接眼レンズ15L,15Rの光軸が第1レンズ11L,11Rの光軸に対して傾くこともない。なお、両アーム614,624の幅やスリット615,625の幅に多少の誤差があったとしても、押圧突起73gは両アーム614,624の外縁の位置に応じて多少傾くので、両アーム614,624のスリット615,625の内縁に対するレバー75aの接触状態はやはり維持される。
【0047】
このようにして転輪71を回転させることによって両移動部6a,6bを後方へ移動させると、接眼レンズ15L,15Rによって虚像が形成される範囲に、観察対象物体の対物光学系(11L,14L,11R,14R)による実像が結ばれるようになる。但し、この虚像の位置が使用者の視力による観察可能範囲にない場合には、この虚像は使用者にはぼんやりとしか見えない。そのため、使用者は、更に転輪71を回転させることによって、観察対象物体の実像が明確に見えるように両移動部6a,6bの位置を調整するのである。
【実施形態2】
本発明の第2実施形態は、上述した第1実施形態と比較して、ネジ部材73のスライダ部732の形状(更に具体的には、突出部733及びスリット73fの形状)のみが異なり、他の構成を全く共通にしている。
【0048】
図17は、本第2実施形態におけるネジ部材73の正面図であり、図18は、その縦断面図であり、図19は、その下面図である。これら各図から明らかなように、スライダ部732における段差73e’よりも貫通孔73b側の領域には、段差73eに沿ったスリット73f’,73f’が、中央部分を残して両側縁から切り込まれて、形成されている。このスライダ部732は合成樹脂によって形成されているので、スリット73f’,73f’によってスライダ部732から分離した突出部733’の両端は、若干前後方向に撓むことができる。そして、この突出部733’の端面における両端には、夫々、円柱面状の押圧突起73g’73g’が突出形成されている。これら押圧突起73g’73g’の突出量γは、段差73eのズレ量βから各アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間の距離αを減算して得られた値よりも大きい。
【0049】
このような形状を有するスライダ部722の正面に上述した通りの形状を有するレバー部材75を固定すると、レバー75aの後面(突出部733に対向する面)と各押圧突起73g’,73g’の先端との間の間隔は、両アーム614,624の外縁とスリット615,625の内縁との間の幅よりも狭くなる。従って、レバー75aを両アーム614,624のスリット615,625に貫通させると、突出部733が雄ネジ部731側へ弧状に撓んだ状態で、両アーム614,624のスリット615,625と外縁との間がレバー75aと押圧突起73g’,73g’との間に挟まれる。その結果、両アーム614,624のスリット615,625の内縁は、常にレバー75aの後面と接触した状態となるので、移動部6a,6bがガタつくことがない。しかも、両アーム614,624は、3点(レバー75a,両押圧突起73g’、73g’)にて支持されるので、第1実施形態のものよりも確実に傾きが防止されている。本第2実施形態におけるその他の構成及び作用は、上述した第1実施形態のものと全く同じであるので、その説明を省略する。
【0050】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の双眼鏡によると、アームに形成されたスリットの内縁を常時レバーの内面に接触させることができ、これにより、各望遠光学系の鏡筒にガタが生じないとともに、使用者による転輪の操作に応じて鏡筒がレスポンス良く反応して移動する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態による双眼鏡の斜視図
【図2】 図1の双眼鏡の光学系を示す光学構成図
【図3】 図1の双眼鏡の分解斜視図
【図4】 スライドフレームと底板の斜視図
【図5】 スライドフレームを底板に取り付けた状態を示す斜視図
【図6】 スライドフレームへの外装ケースの取付構造を示す斜視図
【図7】 移動ユニットの構造を示す分解図
【図8】 移動ユニットの組み付け構造を示す斜視図
【図9】 双眼鏡の内部構造を示す横断面図
【図10】 図9のX−X線に沿った縦断面図
【図11】 中央支持体の構造を示す分解斜視図
【図12】 図9のXII-XII線に沿った一部省略縦断面図
【図13】 ネジ部材の正面図
【図14】 ネジ部材の縦断面図
【図15】 ネジ部材の下面図
【図16】 レバー部材の平面図
【図17】 本発明の第2実施形態によるネジ部材の正面図
【図18】 図17のネジ部材の縦断面図
【図19】 図17ネジ部材の下面図
【図20】 従来の双眼鏡の構造を示す平面図
【図21】 従来の双眼鏡に用いられているネジ部材の正面図
【図22】 図21のネジ部材の縦断面図
【図23】 図21ネジ部材の下面図
【図24】 光軸が傾いた状態を示す図
【符号の説明】
6a, 6b 移動部
11L, 11R 第1レンズ
15L, 15R 接眼レンズ
45 中央支持体
70 焦点調整用駆動機構
71 転輪
73 ネジ部材
73e 段差
73f スリット
73g 押圧突起
75 レバー部材
75a レバー
451 本体
451b 球凹部
451c 矩形凹部
710 駆動環
731 雄ネジ部
732 スライダ部
733 突出部[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to binoculars, and in particular, at least one of an objective optical system and an eyepiece optical system is configured to be movable in the optical axis direction for focus adjustment, and in a direction orthogonal to the optical axis for eye width adjustment. The present invention relates to binoculars configured to be close to and away from each other.
[0002]
[Prior art]
The binoculars have a configuration in which left and right telephoto optical systems individually viewed by both eyes of an observer are connected to each other by a connecting portion. In the binoculars configured as described above, the object to be observed is focused (formed by the eyepiece optical system) by simultaneously adjusting the relative positions in the optical axis direction of the objective and eyepiece optical systems that constitute the left and right telephoto optical systems. The focus adjustment mechanism for adjusting the position of the virtual image of the observed object to be observed must be provided in the connecting portion. Also, in order to be able to adjust the distance between the eyepiece optical systems of the left and right telephoto optical systems in accordance with the eye width of the user, the left and right telephoto optical systems are relatively moved within a plane perpendicular to the optical axis. An eye width adjustment mechanism to be moved must be provided.
By the way, in order to make the entire binoculars compact, a configuration has been realized in which the entire binoculars are made thin by using a Dach prism as an element that reverses the observation image by covering each lens constituting each telephoto optical system in a rectangular shape. It has become. The eye width adjustment mechanism employed in this type of binoculars has a configuration in which the left and right telephoto optical systems are linearly approached or separated from the other by expanding and contracting the entire binoculars left and right. Desirable in reducing dimensions. Therefore, the focus adjustment mechanism described above needs to be compatible with such an eye width adjustment mechanism.
[0003]
FIG. 20 is an internal mechanism diagram showing a configuration of binoculars in which a focus adjustment mechanism is incorporated in an eye width adjustment mechanism that linearly approaches or separates the left and right telephoto optical systems. As shown in FIG. 20, the
[0004]
On the other hand, long plate-
[0005]
A
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
The width of the gap s described above is set between the outer edges of the
[0007]
Therefore, there is a problem that the position (that is, the focus state) of the
[0008]
Based on the recognition of the above problems, the present invention allows the inner edge of the slit formed in the arm to be in contact with the inner surface of the lever at all times, so that there is no play in the barrel of each telephoto optical system. An object of the present invention is to provide binoculars in which a lens barrel reacts and moves in response to an operation of a wheel by a person.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the binoculars of the present invention employ the following configuration.
[0010]
That is, the invention described in claim 1 is a binocular having two lens barrel portions each incorporating an objective optical system and an eyepiece optical system, and a connecting portion for connecting the two lens barrel portions. A first moving frame that holds any one of the objective optical system and the eyepiece optical system in a cylindrical portion so as to be movable only in the optical axis direction; A slit is formed along the longitudinal direction, First Transfer This first direction in the direction perpendicular to the moving direction by the moving frame. Move A first arm fixed to the frame, and a second arm that holds one of the objective optical system and the eyepiece optical system movably only in the direction of the optical axis in the second lens barrel. Transfer A frame, A slit is formed along the longitudinal direction, Second Transfer A second arm fixed to the second moving frame in a direction perpendicular to the moving direction by the moving frame, and the first and second lens barrels; Part Between the first moving frame and the second moving frame is movable only in the moving direction and non-rotatably held by the connecting portion, the driving means for moving the moving member, and the plane in the plane A lever member provided on the moving member to contact the first arm and the second arm; The first arm and the second arm that are overlapped with each other are inserted into both slits. An elastic contact portion provided on the moving member for sandwiching the first arm and the second arm with a lever member and pressing the first arm and the second arm against the lever member by its elasticity Is provided.
[0011]
Each lens tube Part The optical system that moves by the moving frame may be an objective optical system or an eyepiece optical system, but it is necessary to move the same type of optical system between the first moving frame and the second moving frame. is there. The driving means may move the moving member by screwing, may be moved by a gear, or may be moved by a cam. The first lever and the second lever may be plate-like objects or rod-like objects. In the former case, the plane of the lever member may abut on the outer edge of the lever member, or the inner surface of the slit into which the lever member is inserted may abut the plane of the lever member. The elastic contact portion may be formed from a member different from the moving member, but may be integrally formed with the moving member. The elasticity at the elastic contact portion may be a resilient force by a leaf spring, a resilient force by a coil spring, or a resilient force by rubber.
[0012]
According to a second aspect of the present invention, the moving member of the first aspect has a screw cut along the moving direction, and the operating member has a screw that is screwed into the moving member and the operation member. It has specified by having the holding part which hold | maintains to the said connection part so that a member can rotate freely and cannot move.
[0013]
Further, in the invention according to claim 3, a plate-like portion having a plane perpendicular to the moving direction and a slit formed in a part thereof is integrally formed at the tip of the moving member of claim 1. The elastic contact portion is a protrusion provided in a portion where flexibility is generated by the slit in the plate-like portion, and the lever member has the plane thereof parallel to the plane of the plate-like portion. It is specified by being fixed to the plate-like part.
[0014]
According to a fourth aspect of the present invention, in the third aspect, the distance between the plane of the lever member in the natural state and the elastic contact portion is the same as the lever member in the first arm and the second arm. It is specified by being narrower than the width of the portion sandwiched between the elastic contact portions.
[0015]
According to a fifth aspect of the present invention, there is provided the first arm and the first arm between the portion of the plate-like portion of the fourth aspect in which flexibility is generated by the slit and the other portion in the plane of the plate-like portion. It has a step corresponding to the width of the portion sandwiched between the lever member and the elastic contact portion in the two arms, and the lever member is fixed in a state where the plane is in close contact with the plane of the plate-like portion. It is what has been identified.
[0016]
According to a sixth aspect of the present invention, the slit formed in the plate-like portion of the third aspect is formed leaving the vicinity of both side edges of the plate-like portion, and the projection is formed only in one place. That's what I specified.
[0017]
According to a seventh aspect of the present invention, the slit formed in the plate-like portion of the second aspect is formed from both side edges leaving the center of the plate-like portion, and the protrusion is formed in two places. That's what I specified.
[0020]
Claims 8 The invention described is the first barrel of claim 1 Part And the second lens barrel Part Is specified by being slidable in the longitudinal direction of the first arm and the second arm with respect to the connecting portion.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings.
Embodiment 1
FIG. 1 is a perspective view showing a binocular 1 according to a first embodiment of the present invention. As shown in FIG. 1, the binoculars 1 according to the present embodiment includes a pair of lens barrel portions (left lens barrel portion [first lens barrel portion] 21, right mirror) each housing a pair of telephoto optical systems forming binoculars. The tube portion [second lens barrel portion] 22) and a
[0022]
FIG. 2 is an optical configuration diagram showing an optical system incorporated in the binoculars 1. The binoculars 1 are so-called roof prism type binoculars in which an eyepiece lens and an objective lens are arranged on the same straight line. As shown in FIG. 2, a pair of left and right telephoto optical systems 10 </ b> L and 10 </ b> R is accommodated in each barrel portion (the
[0023]
The
[0024]
Next, a configuration for allowing the pair of left and right
[0025]
FIG. 3 is an exploded perspective view showing the frame structure of the binoculars 1. The above-described
[0026]
Lenses and prisms constituting the left and right telephoto
[0027]
FIG. 4 is a perspective view showing the left and right slide frames 31 and 32 and the
[0028]
A pair of
[0029]
Further, guide
[0030]
Further, a pair of parallel extending
[0031]
Note that racks 335 and 345 are formed on the outer edges of the
[0032]
Next, the mounting structure of the slide frame and the outer case will be described. FIG. 6 is a perspective view showing a mounting structure of the
[0033]
Next, a configuration for holding the telephoto
[0034]
7 is an exploded perspective view of the
[0035]
As shown in FIG. 7, the
[0036]
The
[0037]
Next, a configuration for adjusting the focus by moving the left and right moving
[0038]
As shown in FIG. 11, the
[0039]
Since the above-described
[0040]
As shown in FIG. 13 which is a front view, FIG. 14 which is a longitudinal sectional view, and FIG. 15 which is a bottom view, a
[0041]
As shown in FIG. 13, the
[0042]
Further, screw holes 73c and 73c are formed on both sides of the through
[0043]
Furthermore, as shown in FIG. 14, the lower end edge of the
[0044]
On the front surface of the
As shown in FIGS. 10 and 12, the
[0045]
When using the binoculars 1 having the above-described configuration, the user first widens the distance between the two
[0046]
Next, the user rotates the
[0047]
When the moving
Embodiment 2
The second embodiment of the present invention differs from the first embodiment described above only in the shape of the
[0048]
FIG. 17 is a front view of the
[0049]
When the
[0050]
【The invention's effect】
As described above, according to the binoculars of the present invention, the inner edge of the slit formed in the arm can always be brought into contact with the inner surface of the lever, thereby preventing backlash in the lens barrel of each telephoto optical system. The lens barrel reacts and moves with good response according to the operation of the wheel by the user.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of binoculars according to a first embodiment of the present invention.
2 is an optical configuration diagram showing an optical system of the binoculars of FIG. 1. FIG.
FIG. 3 is an exploded perspective view of the binoculars of FIG.
FIG. 4 is a perspective view of a slide frame and a bottom plate.
FIG. 5 is a perspective view showing a state in which the slide frame is attached to the bottom plate.
FIG. 6 is a perspective view showing the mounting structure of the outer case to the slide frame.
FIG. 7 is an exploded view showing the structure of the mobile unit.
FIG. 8 is a perspective view showing the assembly structure of the moving unit.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the internal structure of binoculars
10 is a longitudinal sectional view taken along line XX in FIG.
FIG. 11 is an exploded perspective view showing the structure of the central support.
FIG. 12 is a partially omitted longitudinal sectional view taken along line XII-XII in FIG.
FIG. 13 is a front view of a screw member.
FIG. 14 is a longitudinal sectional view of a screw member
FIG. 15 is a bottom view of a screw member.
FIG. 16 is a plan view of a lever member.
FIG. 17 is a front view of a screw member according to a second embodiment of the present invention.
18 is a longitudinal sectional view of the screw member of FIG.
FIG. 17 is a bottom view of the screw member.
FIG. 20 is a plan view showing the structure of conventional binoculars.
FIG. 21 is a front view of a screw member used in conventional binoculars.
22 is a longitudinal sectional view of the screw member of FIG.
FIG. 21 is a bottom view of the screw member.
FIG. 24 is a diagram showing a state in which the optical axis is tilted.
[Explanation of symbols]
6a, 6b moving part
11L, 11R first lens
15L, 15R eyepiece
45 Central support
70 Focus adjustment drive mechanism
71 Wheel
73 Screw member
73e steps
73f slit
73g Pressing protrusion
75 Lever member
75a lever
451 body
451b Sphere recess
451c Rectangular recess
710 Drive ring
731 Male thread
732 Slider part
733 Protrusion
Claims (8)
第1の鏡筒部内において前記対物光学系及び接眼光学系のうちの何れかをその光軸方向にのみ移動可能に保持する第1移動枠と、
その長手方向に沿ってスリットが形成されており、前記第1移動枠による移動方向に直交する方向に向けてこの第1移動枠に固定された第1アームと、
第2の鏡筒部内において前記対物光学系及び接眼光学系のうちの何れかをその光軸方向にのみ移動可能に保持する第2移動枠と、
その長手方向に沿ってスリットが形成されており、前記第2移動枠による移動方向に直交する方向に向けてこの第2移動枠に固定された第2アームと、
第1及び第2の鏡筒部の間において前記第1移動枠及び前記第2移動枠による移動方向にのみ移動可能且つ回転不能に前記連結部に保持された移動部材と、
この移動部材を移動させる駆動手段と、
その平面において前記第1アーム及び前記第2アームに当接するために前記移動部材に設けられたレバー部材と、
互いに重ねられた前記第1アーム及び前記第2アームの両スリットに挿入された前記レバー部材との間で前記第1アーム及び前記第2アームを挟み込むとともに、その弾性によって前記第1アーム及び前記第2アームを前記レバー部材に押し付けるために前記移動部材に設けられた弾性当接部と
を備えたことを特徴とする双眼鏡。Binoculars having first and second lens barrel portions each incorporating an objective optical system and an eyepiece optical system, and a connecting portion for connecting these lens barrel portions;
A first moving frame that holds one of the objective optical system and the eyepiece optical system so as to be movable only in the optical axis direction in the first lens barrel;
A first arm which is fixed slit is formed, in a direction perpendicular to the moving direction by the first transfer Dowaku to the first moving frame along its longitudinal direction,
A second transfer Dowaku that movably holds only one of the objective optical system and the eyepiece optical system in the optical axis direction in the second barrel portion,
A second arm which is fixed slit is formed, in a direction perpendicular to the moving direction of the second shift Dowaku to the second moving frame along the longitudinal direction thereof,
A movable member held by the connection portion movably and non-rotatably only in the moving direction by the first moving frame and second moving frame between the first and second barrel portions,
Driving means for moving the moving member;
A lever member provided on the moving member for contacting the first arm and the second arm in the plane;
The first arm and the second arm are sandwiched between the lever members inserted into the slits of the first arm and the second arm that are overlapped with each other , and the elasticity of the first arm and the second arm Binoculars comprising an elastic contact portion provided on the moving member for pressing two arms against the lever member.
前記駆動手段は、前記移動部材に螺合するネジを有した操作部材と、この操作部材を回転自在且つ移動不能に前記連結部に保持する保持部とを有する
ことを特徴とする請求項1記載の双眼鏡。The moving member is threaded along its moving direction,
2. The drive unit according to claim 1, further comprising: an operation member having a screw that is screwed to the moving member; and a holding portion that holds the operation member in the connection portion so as to be rotatable and unmovable. Binoculars.
前記弾性当接部は、前記板状部における前記スリットによって可撓性が生じた部分に設けられた突起であり、
前記レバー部材は、その平面を前記板状部の平面と平行に向けた状態で前記板状部に固定されている
ことを特徴とする請求項1記載の双眼鏡。At the tip of the moving member, a plate-like part having a plane perpendicular to the moving direction and having a slit formed in a part thereof is integrally formed,
The elastic contact portion is a protrusion provided in a portion where flexibility is generated by the slit in the plate-like portion,
2. The binoculars according to claim 1, wherein the lever member is fixed to the plate-like portion in a state in which a plane thereof is parallel to the plane of the plate-like portion.
ことを特徴とする請求項3記載の双眼鏡。The distance between the plane of the lever member in the natural state and the elastic contact portion is larger than the width of the portion of the first arm and the second arm sandwiched between the lever member and the elastic contact portion. The binoculars according to claim 3, wherein the binoculars are narrow.
前記レバー部材は、その平面を前記板状部の平面に密着させた状態で固定されている
ことを特徴とする請求項4記載の双眼鏡。The portion of the plate-like portion that has been made flexible by the slit is in elastic contact with the lever member of the first arm and the second arm between the other portion of the plate-like portion in the plane. Has a step corresponding to the width of the part sandwiched between
The binoculars according to claim 4, wherein the lever member is fixed in a state in which a plane thereof is in close contact with a plane of the plate-like portion.
ことを特徴とする請求項3記載の双眼鏡。4. The binoculars according to claim 3, wherein the slit formed in the plate-like portion is formed so as to leave the vicinity of both side edges of the plate-like portion, and the projection is formed only at one place.
ことを特徴とする請求項3記載の双眼鏡。The binoculars according to claim 3, wherein the slits formed in the plate-like part are formed from both side edges leaving the center of the plate-like part, and the protrusions are formed at two places.
ことを特徴とする請求項1記載の双眼鏡。2. The first lens barrel portion and the second lens barrel portion are slidable in the longitudinal direction of the first arm and the second arm with respect to the connecting portion. Binoculars.
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