JP3741973B2 - Paper punching device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成機に装着され、画像形成後の用紙に穴を穿設する用紙穿孔装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、複写機やプリンタ等の画像形成機において、画像形成後の用紙にファイリングするための穿孔処理(パンチ処理)を施す用紙穿孔装置を具備したものが広く実用に供されている。この用紙穿孔装置としては、画像が形成された用紙を原稿枚数に対応した1部毎に一旦用紙受入れ台に搬送し、ここで同時に穿孔処理を行う方式と、画像が形成された用紙を搬送する搬送路のパンチ処理部に穿孔用のパンチを配設し、該パンチ処理部を通過する際に用紙を一旦停止してこの停止時にパンチを作動して画像が形成された用紙に穿孔処理を行う所謂1枚打ち方式とが知られている。この二つの穿孔処理方式のうち所謂1枚打ち方式は、画像形成動作と同期して穿孔処理も行うことが可能であるため、画像形成動作時間と略同じ時間で穿孔処理を行うことができる利点がある。所謂1枚打ち方式の穿孔装置を具備した画像形成機が、実公平3ー25919号公報、特開平3ー190696号公報に開示されている。
【0003】
上記実公平3ー25919号公報に開示された穿孔装置は、画像が形成された用紙を搬送する搬送路に配設され用紙の前端を揃えて一旦停止させるストッパと、該ストッパの上流側に用紙搬送方向に直交して配設された2個のパンチと、該パンチを上下方向に往復動せしめるカム作動機構とによって構成されている。また、特開平3ー190696号公報に開示された穿孔装置は、画像が形成された用紙を搬送する搬送路のパンチ処理部に用紙搬送方向に直交して配設された2個のパンチと、該パンチを上下方向に往復動せしめるカム作動機構と、搬送される用紙の後端側の被穿孔部を上記穿孔部に対応させた状態で一時停止させる用紙停止手段とによって構成されている。
【0004】
上記両公報に開示された用紙穿孔装置は、穿設する穴の数が1種類しか設定できない構成であり、異なる種類の穴を穿孔する場合にはパンチおよびカム作動機構を交換しなければならない。
【0005】
上述した問題を解決するものとして、穿設する穴を2種類設定し、使用時には一方を選択して穿孔処理を実行することができる用紙穿孔装置が特開平11−26328号公報に開示されている。該公報に開示された用紙穿孔装置は、用紙搬送路の用紙搬送方向に直交して配設された複数個のパンチと、該複数個のパンチの各々を作動する複数個の押圧機構と、該複数個の押圧機構を配列方向に作動し第1の位置と第2の位置に位置付ける押圧機構位置付け手段と、該複数個の押圧機構の配列方向に沿って配設されたカム軸と、該カム軸に装着され該押圧機構を作動せしめる複数個のカムとを具備している。そして、上記押圧機構位置付け手段は、上記複数個の押圧機構を装着した切り換え軸と、該切り換え軸を軸方向に作動して上記複数個の押圧機構を上記第1の位置と上記第2の位置に位置付ける切り換え軸作動機構とを具備し、該押圧機構位置付け手段によって該切り換え軸を作動し上記複数個の押圧機構を第1の位置に位置付けると一部の押圧機構が複数個のカムの中の一部のカムと対応し、上記複数個の押圧機構を第2の位置に位置付けると他の押圧機構が他のカムと対応するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
而して、特開平11−26328号公報に開示された用紙穿孔装置は、上記カム軸と平行に配設され上記複数個の押圧機構を装着した切り換え軸を備えた押圧機構位置付け手段を具備した構成であるため、構成部品が多く、装置全体が大型化する。また、上記公報に開示された用紙穿孔装置は、上記のように切り換え軸に装着された複数個の押圧機構を軸方向に移動させて複数個のパンチとの対応関係を選択する構成であるため、押圧機構が大型化するという問題がある。このように、上記公報に開示された用紙穿孔装置は、各機構の部品点数が多く機構自体が大型化するとともに、部品点数の増加と機構の大型化に伴って各部品の作動による発生音が大きくなるという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、その主たる技術的課題は、複数個のパンチのうち作動するパンチを選択する切換機構を、部品点数が少なくコンパクトに構成することができる用紙穿孔装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記技術的課題を達成するために、本発明によれば、用紙搬送路に配設され該用紙搬送路を通過する用紙に複数個の穴を穿設する用紙穿孔装置であって、
該用紙搬送路の上側に用紙搬送方向に直交して配設された複数個のパンチと、 該複数個のパンチの上端部に各々装着された複数個の押圧部材と、
該複数個の押圧部材の各々を作動するパンチ作動機構と、を有し、
該パンチ作動機構は、該複数個の押圧部材の配列方向に沿って配設されたカム軸と、該カム軸に装着された複数個のカムと、該カム軸を回転駆動するカム駆動機構と、該カム軸を軸方向に作動し該複数個のカムの中の一部のカムを該複数個の押圧部材の中の一部の押圧部材と対応する第1の位置と、該複数個のカムの中の他のカムを該複数個の押圧部材の中の他の押圧部材と対応する第2の位置に選択的に位置付けるカム位置切換機構と、を具備し、
該押圧部材には、その両端に装着され上方に延びる一対の支持部と該一対の支持部の上端を互いに連結する復帰作用部を備えた復帰部材が設けられ、該復帰部材の下面に該カムが作用するように構成されており、
該復帰部材の復帰作用部には、該カムが押圧部材と対応する位置に位置付けられていない状態で、該カムと対応する副復帰作用部が設けられている、
ことを特徴とする用紙穿孔装置が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に従って構成された用紙穿孔装置の好適な実施の形態を示している添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0011】
図1には画像形成機としての静電複写機2と、該静電複写機2に連結して配置され本発明に従って構成された用紙穿孔装置を備えた後処理装置4が示されている。
図示の静電複写機2は、直方体状の機体ハウジング5を具備している。この機体ハウジング5の上面には、複写すべき原稿が載置される静止透明板6が配設されている。静止透明板6の上側には自動原稿搬送装置7が配設されている。この自動原稿搬送装置7は、複写すべき原稿を載置する原稿載置部と、該原稿載置部に載置された原稿を上記静止透明板6の所定位置に搬送する原稿搬送ベルト機構等を有する原稿搬送部を具備している。
【0012】
上記機体ハウジング5内の略中央部には、図1に示すように感光体ドラム8が回転自在に配設されている。この感光体ドラム8は、図示しない駆動手段によって矢印で示す方向に回転駆動される。該感光体ドラム8の周囲には、矢印で示す回転方向に見て順次に、帯電用コロナ放電器9、現像装置10、転写用コロナ放電器11、剥離用コロナ放電器12、クリーニングユニット13および除電ランプ14が配設されている。図示の静電複写機は、上記感光体ドラム8の上方に配設された照射ランプ15、第1のミラー16、第2のミラー17、第3のミラー18、レンズ19、第4のミラー20からなる光学系を具備している。この光学系は、照射ランプ15によって上記静止透明板6上に位置付けられた原稿に照射し、その反射光像を第1のミラー16、第2のミラー17、第3のミラー18、レンズ19および第4のミラー20を介して上記感光体ドラム8の外周面上に結像するように構成されている。
【0013】
図示の静電複写機2は、上記転写用コロナ放電器11と感光体ドラム8との間の転写域に用紙を供給するための用紙供給装置22を備えている。
該用紙供給装置22は、転写する用紙を収納する用紙カセット23および24、用紙送出ローラ25および26、捌きローラ対27および28、案内路29、搬送ローラ対30および31、レジストローラ対32を具備している。このように構成された転写紙供給装置22の上記各ローラ対は、図示しない駆動手段によって各々矢印で示す方向に回転駆動せしめられる。
【0014】
上記転写域の転写紙送出側には転写紙搬送ベルト機構33、定着ローラ対340を有する定着装置34および排出ローラ対35が配設されており、これら搬送ベルト機構および各ローラは図示しない駆動手段によって各々矢印で示す方向に駆動せしめられる。
【0015】
以上のように構成された静電複写機2は、感光体ドラム8が矢印で示す方向に回転駆動せしめられる間に、帯電用コロナ放電器9が感光体ドラム8上の感光体を特定極性に実質上均一に帯電し、次いで、照射ランプ15によって静止透明板6上に位置付けられた原稿に照射し、その反射光像が第1のミラー16、第2のミラー17、第3のミラー18、レンズ19および第4のミラー20を介して前記感光体ドラム8上に走査露光され、感光体ドラム6上に静電潜像が形成される。しかる後、感光体ドラム8上の静電潜像が現像装置10によってトナー像に現像される。一方、用紙供給装置22の用紙カセット23または24に収納された用紙が送出ローラ25または26から捌きローラ対27または28を通して案内路29に送り出され、レジストローラ対32で一端停止し、上記感光体ドラム8に形成されるトナー像と同期して転写域に搬送される。転写域に搬送された用紙は、トナー像が形成された感光体ドラム8と転写用コロナ放電器11の間を通過することによってトナー像が転写される。そして、トナー像が転写された用紙は、剥離用コロナ放電器12の作用によって感光体ドラム8から剥離され、転写紙搬送ベルト機構33によって定着装置34に搬送され、ここで加熱定着されて、排出ローラ対35により排出口36を通して排出される。また、上述のようにして転写工程が終了した感光体ドラム8は、クリーニングユニット13によってその外周面に付着しているトナーが除去され、更に、除電ランプ14によって感光体表面に除電光が照射され、除電される。
【0016】
次に、後処理装置4について説明する。
図示の実施形態における後処理装置4は、装置ハウジング40を具備している。装置ハウジング40には、上記複写機本体2側の一端に上記排出口36と対向する位置に用紙搬入口401が設けられており、この用紙搬入口401から延びる第1の用紙搬送路41が配設されている。第1の用紙搬送路41における用紙搬入口401側の搬入部は、上記排出口36側が上下に開いて形成された一対の案内板411、412によって構成されている。また、第1の用紙搬送路41の排出側端部には、駆動ローラ431と従動ローラ432とからなる排出ローラ対43が配設されている。この排出排出ローラ対43を構成する駆動ローラ431は、図示しない駆動機構を介して駆動源としての電動モータ44(M1)に伝動連結され、矢印で示す方向に回転駆動せしめられる。なお、第1の用紙搬送路41の中間部から第2の用紙搬送路45が接続して形成されており、この第2の用紙搬送路45は後処理装置としての例えば図示しないステイプル処理部に延びている。
【0017】
第1の用紙搬送路41と第2の用紙搬送路45との分岐部には分岐爪46が配設されており、この分岐爪46は電磁ソレノイド47(SOL1)によって図1において実線で示す第1の位置と、図1において破線で示す第2の位置とに作動せしめられるようになっている。電磁ソレノイド47(SOL1)が除勢されているときは、分岐爪46が図1において実線で示す第1の位置に位置付けられ、上記用紙搬入口401から搬入された用紙は第1の用紙搬送路41を通って排出ローラ対43に向けて搬送される。また、電磁ソレノイド47(SOL1)が付勢されると、分岐爪46が図1において破線で示す第2の位置に位置付けられ、上記用紙搬入口401から搬入された用紙は第1の用紙搬送路41の分岐部から第2の用紙搬送路45に向けて搬送される。
【0018】
上記第1の用紙搬送路41における上記一対の案内板411、412と第2の用紙搬送路45の分岐部との間には、用紙穿孔装置50が配設されている。この用紙穿孔装置50については、後に詳細に説明する。なお、ハウジング40の排出側(図1において左側)には、その上部にノンソート用トレイ48が配設されており、また、ノンソート用トレイ48の下方にソート用トレイ49が上下方向に移動可能に配設されている。
【0019】
次に、上記用紙穿孔装置50について、図2乃至図7をも参照して詳細に説明する。
用紙穿孔装置50は、用紙案内手段60と、パンチユニット70とを具備している。
用紙案内手段60は、主に図4に示すように上案内板61と下案内板62とからなっており、上案内板61の上流側端部(図4において右端部)上方に傾斜して形成され上記案内板411に接続され、また下案内板62の上流側端部(図4において右端部)が下方に傾斜して形成されている。上案内板61には、用紙搬送方向(図1において紙面に垂直な方向)直交して後述するパンチの数に対応する複数個の通孔611(図示の実施形態においては5個)が所定のパンチ処理部に設けられている。また、下案内板62には、上案内板61に設けられた複数個の通孔611と対応する位置に複数個のパンチ孔621(図示の実施形態においては5個)が所定のパンチ処理部に設けられており、従って、パンチ孔621を備えた下案内板62はパンチダイとして機能する。
【0020】
このように構成された用紙案内手段60の下流側端部には、駆動ローラ651と従動ローラ652とからなるレジストローラ対65が配設されている。駆動ローラ651は下案内板62に設けられた開口622から上方に突出して配設され、従動ローラ652は上案内板61に設けられた開口612から下方に突出して配設されている。このレジストローラ対65を構成する駆動ローラ651は、電磁クラッチ66(CLT1)を介して上記電動モータ44(M1)に伝動連結され、矢印で示す方向に回転駆動せしめられる。この電磁クラッチ66(CLT1)が除勢されているときには駆動ローラ651と電動モータ44(M1)との伝動連結が解除されており、電磁クラッチ66(CLT1)が付勢されると駆動ローラ651と電動モータ44(M1)とが伝動連結される。図示の実施形態においては、用紙案内手段60と上記一対の案内板411、412との間には、用紙検出器67(SW1)が配設されている。この用紙検出器67(SW1)は、複写機本体2から用紙搬入口401を通して後処理装置4内に搬入された用紙を検出して、その検出信号を後述する制御手段に送出する。
【0021】
上記パンチユニット70は、複数個(図示の実施形態においては5個)のパンチガイド71と、該複数個のパンチガイド71に各々上下方向に摺動可能に配設された複数個(図示の実施形態においては5個)のパンチ72(72ー1、72ー2、72ー3、72ー4、72ー5)と、該複数個のパンチ72の上端部に各々装着された押圧機構73(73ー1、73ー2、73ー3、73ー4、72ー5)と、該複数個の押圧機構73の各々を選択的に作動するパンチ作動機構74を具備している。
複数個のパンチガイド71は、各々上記パンチ72の外径に対応する貫通孔711を備え外周面が正方形断面に形成された筒状部材からなり、上記上案内板61に複数個の通孔611と対応する位置に配設され、その下端に設けられた取付けフランジ712が上記上案内板61に複数個のビス715によって固定されている。このように構成された複数個のパンチガイド71は、第1の用紙搬送路41の用紙搬送方向と直交する方向(図1および図4において紙面に垂直な方向)に配設されている。
【0022】
上記パンチ72は、その下端にパンチ刃721を備え、その上端部外周面に環状の係止溝722を備えている。このように構成されたパンチ72は、複数個のパンチガイド71に形成された貫通孔711に各々上下方向に摺動可能に嵌合される。なお、各パンチ72ー1、72ー2、72ー3、72ー4、72ー5は、図2および図3に示すように72ー1と72ー3と72ー5が3穴用のパンチ処理部にそれぞれ配設され、72ー2と72ー4が2穴用のパンチ処理部にそれぞれ配設されている。
【0023】
次に上記押圧機構73について、主に図4および図5を参照して説明する。
図示の実施形態における押圧機構73は、水平部をなす押圧部731と該押圧部731の中央部から下方に垂下して設けられた筒状の支持部732とを有する押圧部材730と、押圧部731の両端に装着され上方に向けて門形状に形成された復帰部材733とを具備している。押圧部材730を構成する押圧部731は矩形状に形成されており、その上面に後述するカム77が作用するようになっている。
【0024】
押圧部材730を構成する筒状の支持部732は、上記断面正方形のパンチガイド71の両側面に対応した側部732a、732bと、パンチガイド71の奥側面に対応した奥側部(図示せず)とを有し、パンチガイド71の前側面に対応する側が開放されている。なお、側部732a、732bの下部前端には、互いに内側に突出して形成された案内部732c、732dが設けられている。なお、案内部732cと732dの間隔は、上記パンチ72の直径より僅かに大きく構成されており、この案内部732cと732dとの間を上記パンチ72が後述するように挿入できるようになっている。このように構成された支持部732は、上記側部732a、732bと奥側部(図示せず)および案内部732c、732dがパンチガイド71と上下方向に摺動可能に嵌合し、押圧部材73自体を支持する機能を有している。
【0025】
上記支持部732を構成する側部732a、732bの上部内面には、互いに内側に突出して形成された係止部732e、732fが設けられている。なお、係止部732eと732fの間隔は、上記パンチ72の上部外周面に形成された環状の係止溝722に対応する寸法に設定されている。従って、パンチ72を支持部732の前側から案内部732cと732dとの間を通して支持部732内に挿入するとともに、パンチ72の上部外周面に形成された環状の係止溝722を係止部732e、732fに係合することにより、パンチ72に押圧部材730を装着することができる。このように構成された押圧部材730は、適宜の合成樹脂によって一体成形されている。
【0026】
上記パンチガイド71の上端と押圧部材730の支持部732に設けられた係止部732e、732fとの間には圧縮コイルばね79が配設されている。この圧縮コイルばね79のばね力によって押圧部材730は常に上方に向けて付勢されている。
【0027】
上記押圧機構73を構成する復帰部材733は、互いに上下方向に延びる支持部733a、733bと、該支持部733aと733bの上端を互いに連結する復帰作用部733cとを有しており、適宜の合成樹脂によって一体成形されている。支持部733a、733bの下端にはそれぞれ係止溝を備えた係合部733d、733eが設けられており、この係合部733d、733eの係止溝を上記押圧部731の両端に係合することにより、復帰部材733を押圧部材730に装着することができる。復帰作用部733cは、その下面が後述するカム77が作用するようになっている。即ち、パンチ処理後においてカム77の回動に伴いパンチ72は圧縮コイルばね79のばね力によって所定の退避位置に向けて上方に作動せしめられるが、パンチ72と穿設した紙との抵抗力が圧縮コイルばね79のばね力より大きい場合には、パンチ72を退避位置に向けて作動することが困難となる。しかるに、図示の実施形態においては、上記抵抗力によってパンチ72を退避位置に向けての作動が困難となった場合には、回動するカム77が復帰部材733の復帰作用部733cの下面に作用して復帰部材733を押し上げるので、復帰部材733を装着した押圧部材730に連結されたパンチ72を所定の退避位置に位置付けることができる。
【0028】
図示の実施形態においては、上記復帰部材733を構成する復帰作用部733cの中央部両側には、後述するカム77を装着したカム軸81の軸方向にそれぞれ突出して形成された副復帰作用部733f、733gが設けられている(図2、図3参照)。この副復帰作用部733f、733gは、その下面が復帰作用部733cの下面と同一平面を形成しており、後述するようにカム77が押圧部731および復帰部材733と対向する作用位置から軸方向に変位して非作用位置に位置付けられたときカム77と対向するようになっている。従って、カム77が非作用位置に位置付けられているときには本来パンチ72は作動しないが、何らかの原因でパンチ72が下方に作動した場合にはカム77が副復帰作用部733f、733gのいずれかの下面に作用してパンチ72を所定の復帰位置に位置付けることができる。なお、図示の実施形態においては、副復帰作用部733f、733gを復帰部材733を構成する復帰作用部733cの中央部両側にそれぞれ設けた例を示したが、これは各復帰部材733を共通化するためで、副復帰作用部はカム77が押圧部731と対応する位置に位置付けられていない状態で、カム77と対応する側の一方に設ければよい。
【0029】
次に、上記パンチ作動機構74について、図2乃至図8を参照して説明する。パンチ作動機構74は、カム機構75と、該カム機構75を選択的に回転駆動せしめるカム駆動機構80と、カム機構75を第1の位置(図示の実施形態においては3穴パンチ処理位置)と第2の位置(図示の実施形態においては2穴パンチ処理位置)に切り換えるカム位置切換機構90とを具備している。
【0030】
図示の実施形態におけるカム機構75は、上記複数個の押圧機構73を構成する押圧部材730の配列方向に沿って配設されたカム軸76と、該カム軸76の所定位置に装着された複数個(図示の実施形態においては5個)のカム77(77ー1、77ー2、77ー3、77ー4、77ー5)と、該カム77(77ー1、77ー2、77ー3、77ー4、77ー5)のそれぞれに隣接してカム軸76に装着された複数個(図示の実施形態においては5個)の案内筒スリーブ(78ー1、78ー2、78ー3、78ー4、78ー5)とからなっている。
上記カム軸76は、上記複数個の押圧機構73を構成する各押圧部材730の押圧部731と復帰部材733とによって形成される空間を挿通して配設され、その両端部が上記上案内板61にビス911およびビス921によって装着された手前側側板91および奥側側板92に軸受93および94を介して回転自在に軸支されている。
【0031】
上記カム77(77ー1、77ー2、77ー3、77ー4、77ー5)は、適宜の合成樹脂によって形成され外周面がカム面として機能するように構成されている。上記案内筒スリーブ78(78ー1、78ー2、78ー3、78ー4、78ー5)は、適宜の合成樹脂によって形成され、その外周面の半径は上記カム77における最も短い半径部に相当する長さに形成されている。従って、カム77が押圧部材730の押圧部731と対向していない場合には、案内スリーブ78が押圧部731と対向する位置に位置する。このように構成された案内スリーブ78により、後述するようにカム位置切換機構90によってカム軸76を軸方向に作動する際に、その作動を円滑に行うことができる。なお、カム77と案内スリーブ78は一体成形してもよい。
【0032】
次に、カム駆動機構80について説明する。
図示の実施形態におけるカム駆動機構80は、カム軸77の奥側(図2および図3において上側)端部に配設された駆動歯車81と、該駆動歯車81の駆動力をカム軸77に伝達または遮断するためのばねクラッチ83を具備している。駆動歯車81は、カム軸77と軸方向には相対移動可能であるがカム軸77と一体的に回転するように嵌合された駆動スリーブ82に、回転自在に装着されている。この駆動歯車81は、図示しない駆動機構を介して上記電動モータ44(M1)に伝動連結されている。上記駆動スリーブ82には軸方向に長い長穴82aが形成されており、この長穴82aにカム軸77に固定されたピン821が嵌合するように構成されている。そして、駆動スリーブ82の図2および図3において左端部が、上記軸受94によって回転可能に支持されている。従って、カム軸77は、駆動スリーブ82に形成された長穴82aの範囲で軸方向に摺動することができる。なお、カム軸77の駆動スリーブ82より奥側(図2および図3において上側)には、駆動スリーブ82の奥側端面に当接するばね受け95が摺動可能に装着されているとともに、更に奥側にばね受け96が固定されている。この受け95とばね受け96との間に圧縮コイルばね97が配設されている。従って、圧縮コイルばね97のばね力の作用て、駆動スリーブ82の手前側端面が上記軸受94に当接するとともに、カム軸77が奥側(図2および図3において上側)に向けて付勢されている。
【0033】
次に、上記ばねクラッチ83について説明する。
図示の実施形態における上記ばねクラッチ83は、上記駆動歯車81と一体に形成された第1のボス部材831と、該第1のボス部材831と対向して配設され上記駆動スリーブ82と一体的に回転するように構成された第2のボス部材832と、該第1のボス部材831と第2のボス部材832に跨がって被嵌されたコイルばね833と、該コイルばね833を被嵌して配設された回転制御部材834とを具備している。
上記コイルばね833は、その一端が上記第2のボス部材832に形成された溝に係合し、その他端が回転制御部材834に形成された溝に係合されている。上記回転制御部材834は、図6に示すように中空スリーブ部材からなる本体834aと、該本体834aの外周に設けられた係止爪834bとからなっている。係止爪834bは、外周面から所定の隙間を設けて配設された係止部834cと該係止部834cの奥側端部と本体834aとを連結する支持部834dとからなっている。第2の係止爪834eは、第1の係止爪834bの係止部834cの高さより低く形成されている。
【0034】
このように構成されたばねクラッチ83は、係止爪834bに後述するフラッパー型ソレノイド84(SOL3)のフラッパーが係合して回転制御部材834の回動が規制されると、上記コイルばね833は上記駆動歯車78と一体の第1のボス部材831の回転によって拡張するため、駆動歯車78および第1のボス部材831がカム軸81上を空転し、カム軸81には駆動力が伝達されない。一方、係止爪834bに後述するフラッパー型ソレノイド84(SOL3)のフラッパーが係合しないと、回転制御部材834の回動が許容されるため、コイルばね833が収縮して第1のボス部材831と第2のボス部材832の外周面に密着して第1のボス部材831と第2のボス部材832がコイルばね833を介して接続される。従って、駆動歯車78に伝達された駆動力は、第1のボス部材831とコイルばね833と第2のボス部材832および駆動スリーブ82とピン821を介してカム軸81に伝達される。
【0035】
次に、上記ばねクラッチ83を制御するフラッパー型ソレノイド84(SOL3)について、図7および図8をも参照して説明する。
フラッパー型ソレノイド84(SOL3)は、上記奥側側板92にビス等の固定手段によって取り付けられたブラケット841と、該ブラケット841に装着されたソレノイド842と、該ソレノイド842の上側に配設されその一端部(図7および図8において右端部)がブラケット841に支持部841aを支点として揺動可能に支持されたフラッパー843と、該フラッパー843の一端(図7および図8において右端)に設けられたばね取付け部843aとブラケット841との間に張設されたコイルばね844とを具備している。
フラッパー843の他端部(図7および図8において左端部)には、図8に示すように上記回転制御部材834に設けられた係止爪834bと係合するための係合部843bを備えている。この係合部843bは係止爪834b側に突出して形成されており、係止爪834bの係止部834cと係合するように構成されている。このように構成されたフラッパー型ソレノイド84(SOL3)は、ソレノイド842が除勢されているときには、フラッパー843が図7において実線で示すようにコイルばね844によって支持部841aを支点として時計方向に揺動すべく付勢されている。この状態では、フラッパー843の係合部843bは上記第1の係止爪834bの係止部834cと係合する位置に位置付けられる。一方、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)のソレノイド842が付勢されると、フラッパー843は図7において2点鎖線で示すようにソレノイド842の吸引力によってコイルばね844のばね力に抗して吸引される。
【0036】
次に、カム位置切換機構90について、図2および図3を参照して説明する。図示の実施形態におけるカム位置切換機構90は、カム軸77の手前側(図2および図3において下側)に配設された電磁ソレノイド900(SOL2)と、該電磁ソレノイド900(SOL2)のプランジャ901とカム軸77とを連結する連結部材902とからなっている。
このように構成されたカム位置切換機構90は、電磁ソレノイド900(SOL2)が除勢されているときには、図2で示すようにプランジャ901が突出した状態にあり、カム軸76は上記圧縮コイルばね97のばね力によって奥側(図2および図3において上側)に移動せしめられ図2で示す第1の位置(3穴パンチ処理位置)に位置付けられている。このカム軸76が第1の位置に位置付けられた状態では、カム77ー1と77ー3および77ー5が押圧機構73ー1と73ー3および72ー5に対応した位置に位置付けられる。一方、電磁ソレノイド900(SOL2)が付勢されると、プランジャ901が上記圧縮コイルばね97のばね力に抗して吸引され、従って、カム軸76は手前側(図2および図3において下側)に移動せしめられ図3で示す第2の位置(2穴パンチ処理位置)に位置付けられる。このカム軸76が第2の位置に位置付けられた状態では、カム77ー2および77ー4が押圧機構73ー2および73ー4に対応した位置に位置付けられる。
【0037】
図示の用紙穿孔装置50を備えた後処理装置4は、図11に示す制御手段100を具備している。制御手段100は、マイクロコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラムを格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、タイマ104(T)と、カウンタ105と、入力インターフェース106および出力インターフェース107とを備えている。このように構成された制御手段100の入力インターフェース106には、上記用紙検出器67(SW1)等からの検出信号が入力され、出力インターフェース107から上記電動モータ44(M1)、電磁ソレノイド47(SOL1)、電磁ソレノイド750(SOL2)、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)、電磁クラッチ66(CLT1)等に制御信号を出力する。また、制御手段100は、複写機本体2の制御手段200と接続されており、両者間においても制御信号のやり取りが行われる。複写機本体2の制御手段200には、複写機本体2の操作パネルに配設された複写開始キー201(SW2)、2穴パンチキー202(SW3)、3穴パンチキー203(SW4)、ステイプルキー204(SW5)等から複写情報が入力される。
【0038】
図示の実施形態による用紙穿孔装置を備えた後処理装置は以上のように構成されており、以下穿孔処理の作動について図9および図10に示す作動状態説明図および図12に示すフローチャートをも参照して説明する。
【0039】
制御手段100は作動を開始すると、先ず、複写機本体2の制御手段200から2穴パンチキー202(SW3)が押されて2穴パンチ処理が指定された否かをチェックし(ステップS1)、2穴パンチ処理が指定されている場合はステップステップS2に移行し、2穴パンチ処理が指定されていない場合はステップステップS3に移行する。ステップS1において2穴パンチ処理が指定されている場合は、制御手段100はステップステップS2に進んで、上記カム軸76を作動するカム位置切換機構90を構成する電磁ソレノイド900(SOL2)を付勢する。電磁ソレノイド900(SOL2)が付勢されることにより、カム軸76は上述したように図3で示す第2の位置(2穴パンチ処理位置)に位置付けられ、カム77ー2および77ー4が押圧機構73ー2および73ー4の押圧部材730に対応した位置に位置付けられる。一方、ステップS1において2穴パンチ処理が指定されていない場合は、制御手段100はステップステップS3に進んで、複写機本体2の制御手段200から3穴パンチキー203(SW4)が押されて3穴パンチ処理が指定された否かをチェックする。ステップS3において3穴パンチ処理が指定されていない場合は、制御手段100はパンチ処理が指定されていないものと判断して、スタートに戻る。ステップS3において3穴パンチ処理が指定されている場合は、制御手段100はステップS4に進んで、上記電磁ソレノイド900(SOL2)を除勢する。電磁ソレノイド900(SOL2)が除勢されると、カム軸76は上述したように図2で示す第1の位置(3穴パンチ処理位置)に位置付けられ、カム77ー1と77ー3および77ー5が押圧機構73ー1と73ー3および73ー5の押圧部材730に対応した位置に位置付けられる。
【0040】
上述したように押圧機構73が2穴パンチ処理状態または3穴パンチ処理状態にセットされたときには、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)と回転制御部材834とが図9の(a)に示す状態となる。即ち、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)は除勢されており、フラッパー843は係合部843bが係止爪834bの係止部834cと係合する位置に位置付けられる。また、カム軸76が装着されたカム77と押圧機構73とは、図10の(a)に示す状態となる。即ち、カム77の最も短い半径部が押圧機構73を構成する押圧部材730の押圧部731の上面に当接している。従って、押圧機構73によって作動されるパンチ72は退避位置に位置付けられている。なお、今回の実施例においては、電磁ソレノイド47(SOL1)は除勢されており、分岐爪46が図1において実線で示す第1の位置に位置付けられているものとする。
【0041】
上記のようにして、押圧機構73が2穴パンチ処理状態または3穴パンチ処理状態にセットされたならば、制御手段100はステップS5に進んで、用紙検出器67(SW1)がONしたか否かをチェックする。即ち、複写機本体2で画像形成され用紙搬入口401を通して後処理装置4内に搬入された用紙の前端が用紙検出器67(SW1)に達したか否かをチェックする。ステップS5において用紙検出器67(SW1)がONしなければ待ち、用紙検出器67(SW1)がONしたならば用紙の前端が用紙検出器67(SW1)に達したものと判断して、制御手段100はステップS6に進んで、上記レジストローラ対65への動力伝達の断・接を行う電磁クラッチ66(CLT1)を除勢してレジストローラ対65を停止状態に維持し、上記電動モータ44(M1)を駆動するとともに、タイマ104(T)を所定セット時間T1にセットする。なお、この所定セット時間T1は、上記用紙検出器67(SW1)を通過した用紙の前端が停止状態にあるレジストローラ対65のニップ部に当接するまでに要する時間で、例えば150μsecに設定されている。なお、レジストローラ対65のニップ部に前端が当接しても用紙Pは複写機本体2の排出ローラ対35によって送り出されているので、用紙案内手段60を構成する上案内板61の上流側端部および用紙搬入部に設けられた案内板411に案内され図1において1点鎖線で示すように湾曲せしめられ、所謂ループを形成する。
【0042】
次に、制御手段100はステップS7に進んで、用紙検出器67(SW1)がONしてからの経過時間TSが上記セット時間T1に達したか否かチェックし、経過時間TSが上記セット時間T1に達していなければ待ち、経過時間TSが上記セット時間T1に達したならば、用紙の前端がレジストローラ対65のニップ部に当接したものと判断して、ステップS8に進んでフラッパー型ソレノイド84(SOL3)を付勢する。フラッパー型ソレノイド84(SOL3)が付勢されると、図8の(a)の状態からフラッパー843は下方に吸引され係合部843bが係止爪834bの係止部834cと本体834aの外周面との隙間の位置に位置付けられるため、回転制御部材834の回動が許容されて上述のように駆動歯車78に伝達された駆動力がばねクラッチ83を介してカム軸76に伝達される。このため、図9の(b)に示すように回転制御部材834も矢印で示す方向に回転する。また、制御手段100はステップS8において、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)を付勢するとともに、タイマ104(T)を所定セット時間T2にセットする。なお、この所定セット時間T2は、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)が付勢されて回転制御部材834が図9の(a)の状態から図9の(b)に示す略90度回転するまでに要する時間で、例えば25μsecに設定されている。なお、回転制御部材834の回動が許容されると、上述のように駆動歯車78に伝達された駆動力がばねクラッチ83を介してカム軸76に伝達される。従って、上記押圧カム77は、図10の(a)の状態から図10の(b)において矢印で示す方向に回転せしめられる。
【0043】
次に、制御手段100はステップS9に進んで、フラッパー型ソレノイド84(SOL3)を付勢し回転制御部材834が回転し始めてからの経過時間TSが上記セット時間T2に達したか否かチェックし、経過時間TSが上記セット時間T2に達していなければ待ち、経過時間TSが上記セット時間T2に達したならば、回転制御部材834が図9の(a)の状態から図9の(b)に示す略90度回転したものと判断して、ステップS10に進みフラッパー型ソレノイド84(SOL3)を除勢する。そして、制御手段100はタイマ104(T)を所定セット時間T3にセットする。なお、この所定セット時間T3は、回転制御部材834が図9の(b)の状態から略270度回転して図9の(c)の位置に達するまでに要する時間で、例えば75μsecに設定されている。一方、カム軸76に装着されたカム77も図10の(b)に示す状態から矢印で示す方向に回転し、図10の(b)に示す状態から略180度回転した図10の(c)に示す状態で、パンチ72は最下位のパンチ位置に達する。この状態では、押圧機構73によって作動されるパンチ72は、その下端のパンチ刃721が上案内板61に設けられた通孔611および下案内板62に設けられたパンチ孔621を挿通して下案内板62の下方に達する。この間に上案内板61と下案内板62との間に搬送されている用紙Pに、2穴または3穴が穿設される。図10の(c)に示す状態からカム軸76即ちカム77が矢印方向に更に回転すると、押圧機構73によって作動されるパンチ72は上昇して上案内板61の上方に達する。そして、カム軸76が図9の(b)および図10の(b)状態から270度(図9の(a)および図10の(a)状態から1回転)回転すると、図9の(a)に示すようにフラッパー型ソレノイド84(SOL3)のフラッパー843の係合部843bに回転制御部材834の係止爪834bの係止部834cが当接して回転制御部材834の回動を規制する。従って、ばねクラッチ83による動力伝達が遮断されカム軸76の回転は停止する。この状態では、カム軸76装着されたカム77と押圧機構73とは、図10の(a)に示す状態(退避位置)に戻る。
【0044】
なお、上記図10の(c)に示すパンチ72により穴明けした状態から図10の(a)に示す退避位置に戻す際に、パンチ72と穿設した紙との抵抗力が圧縮コイルばね79のばね力より大きい場合には、パンチ72を退避位置に向けて作動することが困難となるが、図示の実施形態においては、回動するカム77が復帰部材733の復帰作用部733cの下面に作用して押圧機構73を押し上げるので、押圧機構73に連結されたパンチ72を所定の退避位置に位置付けることができる。
また、上記図10の(c)に示す状態において、カム77が押圧部材730と対応する作用位置に位置付けられていない場合には本来パンチ72は作動しないが、何らかの原因でパンチ72が下方に作動した場合には上述したように副復帰作用部733f、733gのいずれかカム77と対応するように構成されているので、カム77が副復帰作用部733f(733g)の下面に作用して押圧機構73を押し上げパンチ72を所定の退避位置に位置付けることができる。
【0045】
上記ステップS10においてフラッパー型ソレノイド84(SOL3)を除勢しタイマ104(T)を所定セット時間T3にセットしたら、制御手段100ステップS11に進んでフラッパー型ソレノイド84(SOL3)を除勢してからの経過時間TSが上記セット時間T3に達したか否かチェックし、経過時間TSが上記セット時間T3に達していなければ待ち、経過時間TSが上記セット時間T3に達したならば、上記穿孔動作が終了したものと判断して、ステップS12に進み上記電磁クラッチ66(CLT1)を付勢する。電磁クラッチ66(CLT1)が付勢されると、レジストローラ対65が駆動せしめられて上記のようにして2穴または3穴パンチ処理された用紙は、排出ローラ対42に向けて搬送され排出ローラ対42によってノンソート用トレイ48に排出される。そして、制御手段100はタイマ104(T)を所定セット時間T4にセットする。なお、この所定セット時間T4は、複写機本体2で画像処理され後処理装置4に搬送される最後の用紙の穿孔動作が終了したか否かを判断するに要する時間で、例えば1secに設定されている。
【0046】
次に、制御手段100はステップS13に進んで、レジストローラ対65を駆動してパンチ処理された用紙を排出ローラ対43に向けて搬送してからの経過時間TSが上記セット時間T4に達したか否かチェックする。制御手段100は上記経過時間TSが上記セット時間T4に達していなければステップS14に進んで用紙検出器67(SW1)がONしたか否かをチェックし、用紙検出器67(SW1)がONしたならば次の用紙の前端が用紙検出器67(SW1)に達したものと判断し上記ステップS6に戻って、ステップS6乃至ステップS14を繰り返し実行する。一方、ステップS14において用紙検出器67(SW1)がONしなければ、複写機本体2から次の用紙が搬送されてこないのでステップS13に戻って、ステップS13乃至ステップS14を繰り返し実行する。そして、ステップS13乃至ステップS14を繰り返し実行している間に、レジストローラ対65を駆動してパンチ処理された用紙を排出ローラ対42に向けて搬送してからの経過時間TSが上記セット時間T4に達したならば、制御手段100は複写機本体2で画像処理され後処理装置4に搬送される最後の用紙の穿孔動作が終了したものと判断して、ステップS15に進んで上記切り換え軸74を作動する電磁ソレノイド750(SOL2)を除勢し、上記電磁クラッチ66(CLT1)を除勢するとともに、上記電動モータ44(M1)を停止して穿孔処理動作を終了する。
【0047】
以上、本発明を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は図示の実施形態のみに限定されるものではなく、例えば図示の実施形態においては、後処理装置に本発明を実施した例を示したが、本発明による用紙穿孔装置は画像形成機内に配設してもよい。
【0048】
【発明の効果】
本発明による用紙穿孔装置は以上のように構成されているので、以下の作用効果を奏する。
【0049】
即ち、本発明によれば、複数個のパンチの各々に装着された複数個の押圧部材を作動するパンチ作動機構は、複数個の押圧機構の配列方向に沿って配設されたカム軸と、該カム軸に装着された複数個のカムと、該カム軸を回転駆動するカム駆動機構と、カム軸を軸方向に作動し複数個のカムの中の一部のカムを複数個の押圧部材の中の一部の押圧部材と対応する第1の位置と、複数個のカムの中の他のカムを複数個の押圧部材の中の他の押圧部材と対応する第2の位置に選択的に位置付けるカム位置切換機構とによって構成され、カム軸を軸方向に作動することによって2種類の穴を適宜選択できるので、部品点数が少なくコンパクトに構成することができるとともに、部品点数が少なくなることにより各部品の動作による作動音も小さくなる用紙穿孔装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された用紙穿孔装置を備えた後処理装置を装備した画像形成機の一実施形態を示す概略構成図。
【図2】本発明に従って構成された用紙穿孔装置の3穴処理状態の一部を破断して示す平面図。
【図3】本発明に従って構成された用紙穿孔装置の2穴処理状態の一部を破断して示す平面図。
【図4】図2におけるA−A線断面図。
【図5】本発明に従って構成された用紙穿孔装置を構成する押圧機構の正面図。
【図6】本発明に従って構成された用紙穿孔装置に用いられるばねクラッチを構成する回転制御部材の斜視図。
【図7】本発明に従って構成された用紙穿孔装置に用いられるフラッパー型ソレノイドの側面図。
【図8】本発明に従って構成された用紙穿孔装置に用いられるフラッパー型ソレノイドとばねクラッチを構成する回転制御部材との関係を示す平面図。
【図9】本発明に従って構成された用紙穿孔装置に用いられるフラッパー型ソレノイドとばねクラッチを構成する回転制御部材との作動状態を示す説明図。
【図10】本発明に従って構成された用紙穿孔装置に用いられるパンチユニットとパンチユニットの作動カムとの作動状態を示す説明図。
【図11】本発明に従って構成された用紙穿孔装置を制御する制御手段の構成ブロック図。
【図12】図11に示す制御手段の処理手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2:静電複写機
4:後処理装置
5:機体ハウジング
6:静止透明板
7:自動原稿搬送装置
8:感光体ドラム
9:帯電用コロナ放電器
10:現像装置
11:転写用コロナ放電器
12:剥離用コロナ放電器
13:クリーニングユニット
14:除電ランプ
15:照射ランプ
16:第1のミラー
17:第2のミラー
18:第3のミラー
19:レンズ
20:第4のミラー
22:用紙供給装置
23:用紙カセット
24:用紙カセット
25:用紙送出ローラ
26:用紙送出ローラ
27:捌きローラ対
28:捌きローラ対
29:案内路
30:搬送ローラ対
31:搬送ローラ対
32:レジストローラ対
33:転写紙搬送ベルト機構
34:定着装置
35:排出ローラ対
36:排出口
40:装置ハウジング
401:用紙搬入口
41:第1の用紙搬送路
411:案内板
412:案内板
43:排出排出ローラ対
44:電動モータ(M1)
45:第2の用紙搬送路
46:分岐爪
47:電磁ソレノイド(SOL1)
48:ノンソート用トレイ
49:ソート用トレイ
50:用紙穿孔装置
60:用紙案内手段
61:上案内板
611:通孔
62:下案内板
621:パンチ孔
65:レジストローラ対
66:電磁クラッチ(CLT1)
67:用紙検出器(SW1)
70:パンチユニット
71:パンチガイド
72:パンチ
73:押圧機構
730:押圧部材
733:復帰部材
74:パンチ作動機構
75:カム機構
76:カム軸
78:カム
79:圧縮コイルばね
80:カム駆動機構
81:駆動歯車
82:駆動スリーブ
83:ばねクラッチ
84:フラッパー型ソレノイド(SOL3)
90:カム位置切換機構
900:電磁ソレノイド(SOL2)
100:制御手段
200:複写機本体の制御手段
201:複写開始キー(SW2)
202:2穴パンチキー(SW3)
203:3穴パンチキー(SW4)
204:ステイプルキー(SW5)[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a paper punching device that is mounted on an image forming machine such as a copying machine or a printer and punches holes in a paper after image formation.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, image forming machines such as copying machines and printers have been widely put into practical use with a paper punching device that performs punching processing (punching processing) for filing paper after image formation. In this paper punching device, a paper on which an image is formed is once transported to a paper receiving table for each copy corresponding to the number of originals, and a paper punching process is simultaneously performed here, and a paper on which an image is formed is transported. A punch for punching is disposed in the punching section of the conveyance path, and the sheet is temporarily stopped when passing through the punching section, and the punch is activated at the time of stopping to punch the sheet on which the image is formed. A so-called single-sheet strike method is known. The so-called one-sheet punching method of these two punching processing methods can perform the punching processing in synchronization with the image forming operation, so that the punching processing can be performed in substantially the same time as the image forming operation time. There is. An image forming machine equipped with a so-called single-sheet punching device is disclosed in Japanese Utility Model Publication Nos. 3-25919 and 3-190696.
[0003]
The punching device disclosed in the above Japanese Utility Model Publication No. 3-25919 is provided with a stopper disposed in a transport path for transporting a sheet on which an image is formed, aligning the front end of the sheet, and temporarily stopping the sheet, and a sheet on the upstream side of the stopper. It is composed of two punches arranged perpendicular to the conveying direction and a cam operating mechanism for reciprocating the punches in the vertical direction. Further, a punching device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 3-190696 includes two punches disposed perpendicular to the paper transport direction in a punch processing section of a transport path for transporting a paper on which an image is formed. The cam actuating mechanism reciprocates the punch in the vertical direction, and a paper stopping means for temporarily stopping the punched portion on the rear end side of the conveyed paper in a state corresponding to the punched portion.
[0004]
The paper punching devices disclosed in both of the above publications are configured such that the number of holes to be punched can be set to only one, and when punching different types of holes, the punch and cam operating mechanism must be replaced.
[0005]
As a solution to the above-described problem, a paper punching device capable of setting two types of holes to be drilled and selecting one of them when used to perform the punching process is disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 11-26328. . The paper punching device disclosed in the publication includes a plurality of punches arranged perpendicular to a paper transport direction of a paper transport path, a plurality of pressing mechanisms that operate each of the plurality of punches, Press mechanism positioning means for actuating a plurality of pressing mechanisms in the arrangement direction to position the first and second positions, a cam shaft disposed along the arrangement direction of the plurality of pressing mechanisms, and the cam And a plurality of cams mounted on the shaft and operating the pressing mechanism. The pressing mechanism positioning means includes a switching shaft on which the plurality of pressing mechanisms are mounted, and the switching shaft is operated in the axial direction so that the plurality of pressing mechanisms are moved to the first position and the second position. A switching shaft actuating mechanism positioned at a position, and when the plurality of pressing mechanisms are positioned at the first position by operating the switching shaft by the pressing mechanism positioning means, some of the pressing mechanisms are included in the plurality of cams. Corresponding to some cams, when the plurality of pressing mechanisms are positioned at the second position, other pressing mechanisms correspond to other cams.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Thus, the paper punching device disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-26328 includes a pressing mechanism positioning means provided with a switching shaft that is arranged in parallel with the cam shaft and is equipped with the plurality of pressing mechanisms. Since it is a structure, there are many components and the whole apparatus enlarges. In addition, the paper punching device disclosed in the above publication is configured to select a correspondence relationship with a plurality of punches by moving the plurality of pressing mechanisms mounted on the switching shaft in the axial direction as described above. There is a problem that the pressing mechanism is enlarged. As described above, the paper punching device disclosed in the above publication has a large number of parts for each mechanism and the mechanism itself increases in size, and noise generated by the operation of each part as the number of parts increases and the mechanism increases in size. There is a problem of growing.
[0007]
The present invention has been made in view of the above points, and a main technical problem thereof is a paper that can be compactly configured with a small number of parts and a switching mechanism that selects a punch to be operated among a plurality of punches. It is to provide a perforating apparatus.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above technical problem, according to the present invention, there is provided a paper punching device for punching a plurality of holes in a paper disposed in a paper transport path and passing through the paper transport path,
A plurality of punches disposed on the upper side of the sheet conveying path in a direction perpendicular to the sheet conveying direction; a plurality of pressing members respectively mounted on upper ends of the plurality of punches;
A punch operating mechanism that operates each of the plurality of pressing members,
The punch actuating mechanism includes a camshaft disposed along an arrangement direction of the plurality of pressing members, a plurality of cams mounted on the camshaft, and a cam drive mechanism that rotationally drives the camshaft. The cam shaft is operated in the axial direction, and a part of the plurality of cams is moved to a first position corresponding to a part of the pressing members of the plurality of pressing members; A cam position switching mechanism for selectively positioning another cam in the cam at a second position corresponding to the other pressing member in the plurality of pressing members;
The pressing member is provided with a return member having a pair of support portions attached to both ends thereof and extending upward, and a return action portion for connecting the upper ends of the pair of support portions to each other. Is configured to work,
The return action portion of the return member is provided with a secondary return action portion corresponding to the cam in a state where the cam is not positioned at a position corresponding to the pressing member.
A sheet punching device is provided.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, the sheet punching apparatus constructed according to the present invention will be described in more detail with reference to the accompanying drawings.
[0011]
FIG. 1 shows an
The illustrated
[0012]
As shown in FIG. 1, a
[0013]
The illustrated electrostatic copying
The
[0014]
A transfer paper
[0015]
In the
[0016]
Next, the
The
[0017]
A
[0018]
A
[0019]
Next, the
The
As shown in FIG. 4, the sheet guide means 60 mainly includes an
[0020]
A
[0021]
The
The plurality of punch guides 71 are each formed of a cylindrical member having a through
[0022]
The
[0023]
Next, the
The
[0024]
The
[0025]
Locking
[0026]
A
[0027]
The
[0028]
In the illustrated embodiment, auxiliary
[0029]
Next, the
[0030]
The
The
[0031]
The cam 77 (77-1, 77-2, 77-3, 77-4, 77-5) is formed of an appropriate synthetic resin, and the outer peripheral surface functions as a cam surface. The guide cylinder sleeve 78 (78-1, 78-2, 78-3, 78-4, 78-5) is formed of an appropriate synthetic resin, and the radius of the outer peripheral surface thereof is the shortest radius portion of the
[0032]
Next, the
The
[0033]
Next, the
In the illustrated embodiment, the
The
[0034]
In the
[0035]
Next, a flapper solenoid 84 (SOL3) for controlling the
The flapper type solenoid 84 (SOL3) includes a
The other end portion (left end portion in FIGS. 7 and 8) of the
[0036]
Next, the cam
When the electromagnetic solenoid 900 (SOL2) is deenergized, the cam
[0037]
The
[0038]
The post-processing apparatus including the paper punching device according to the illustrated embodiment is configured as described above. Hereinafter, the operation of the punching process is also referred to the operation state explanatory diagrams shown in FIGS. 9 and 10 and the flowchart shown in FIG. To explain.
[0039]
When the control means 100 starts operating, it first checks whether or not the 2-hole punch key 202 (SW3) is pressed by the control means 200 of the copying
[0040]
As described above, when the
[0041]
As described above, if the
[0042]
Next, the control means 100 proceeds to step S7, and checks whether or not the elapsed time TS from when the paper detector 67 (SW1) is turned on has reached the set time T1, and the elapsed time TS is the set time. If the time T1 has not been reached, the process waits. If the elapsed time TS has reached the set time T1, it is determined that the front end of the paper has come into contact with the nip portion of the
[0043]
Next, the control means 100 proceeds to step S9 and checks whether or not the elapsed time TS from the time when the flap control solenoid 84 (SOL3) is energized and the
[0044]
When the
Further, in the state shown in FIG. 10C, when the
[0045]
When the flapper solenoid 84 (SOL3) is de-energized and the timer 104 (T) is set at a predetermined set time T3 in step S10, the
[0046]
Next, the
[0047]
Although the present invention has been described based on the illustrated embodiment, the present invention is not limited to the illustrated embodiment. For example, in the illustrated embodiment, the present invention is applied to a post-processing device. However, the paper punching device according to the present invention may be disposed in the image forming machine.
[0048]
【The invention's effect】
Since the sheet punching device according to the present invention is configured as described above, the following operational effects can be obtained.
[0049]
That is, according to the present invention, the punch operating mechanism for operating the plurality of pressing members mounted on each of the plurality of punches includes a cam shaft disposed along the arrangement direction of the plurality of pressing mechanisms, A plurality of cams mounted on the camshaft; a cam drive mechanism for rotating the camshaft; and a plurality of pressing members configured to act on the camshaft in an axial direction, A first position corresponding to a part of the pressing members, and another cam of the plurality of cams selectively to a second position corresponding to the other pressing members of the plurality of pressing members. The cam position switching mechanism is positioned at the same position, and two types of holes can be selected as appropriate by operating the cam shaft in the axial direction. Therefore, the number of parts can be reduced and the number of parts can be reduced. This reduces the noise generated by the operation of each part. Sheet punching device is obtained.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram showing an embodiment of an image forming machine equipped with a post-processing device including a paper punching device configured according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view showing a part of the three-hole processing state of the paper punching device constructed according to the present invention in a cutaway manner.
FIG. 3 is a plan view showing a partially broken state of the two-hole processing state of the sheet punching device configured according to the present invention.
4 is a cross-sectional view taken along line AA in FIG.
FIG. 5 is a front view of a pressing mechanism constituting a sheet punching device configured according to the present invention.
FIG. 6 is a perspective view of a rotation control member constituting a spring clutch used in a paper punching device constructed according to the present invention.
FIG. 7 is a side view of a flapper type solenoid used in a paper punching device constructed according to the present invention.
FIG. 8 is a plan view showing a relationship between a flapper type solenoid used in a paper punching device constructed according to the present invention and a rotation control member constituting a spring clutch.
FIG. 9 is an explanatory view showing an operating state of a flapper type solenoid used in a paper punching device constructed according to the present invention and a rotation control member constituting a spring clutch.
FIG. 10 is an explanatory view showing an operating state of a punch unit used in a paper punching device configured according to the present invention and an operating cam of the punch unit.
FIG. 11 is a block diagram showing the configuration of control means for controlling the sheet punching device constructed according to the present invention.
12 is a flowchart showing a processing procedure of the control means shown in FIG.
[Explanation of symbols]
2: Electrostatic copying machine
4: Post-processing device
5: Airframe housing
6: Static transparent plate
7: Automatic document feeder
8: Photosensitive drum
9: Corona discharger for charging
10: Developing device
11: Corona discharger for transfer
12: Corona discharger for peeling
13: Cleaning unit
14: Static elimination lamp
15: Irradiation lamp
16: First mirror
17: Second mirror
18: Third mirror
19: Lens
20: Fourth mirror
22: Paper supply device
23: Paper cassette
24: Paper cassette
25: Paper feed roller
26: Paper feed roller
27: Pair of whispers
28: Thatched roller pair
29: Guideway
30: Conveying roller pair
31: Conveying roller pair
32: Registration roller pair
33: Transfer paper transport belt mechanism
34: Fixing device
35: Discharge roller pair
36: Discharge port
40: Device housing
401: Paper entrance
41: First paper transport path
411: Guide board
412: Guide board
43: discharge / discharge roller pair
44: Electric motor (M1)
45: Second paper transport path
46: Branch nail
47: Electromagnetic solenoid (SOL1)
48: Non-sort tray
49: Sort tray
50: Paper punching device
60: Paper guide means
61: Upper guide plate
611: through hole
62: Lower guide plate
621: Punch hole
65: Registration roller pair
66: Electromagnetic clutch (CLT1)
67: Paper detector (SW1)
70: Punch unit
71: Punch guide
72: Punch
73: Pressing mechanism
730: Pressing member
733: return member
74: Punch operation mechanism
75: Cam mechanism
76: Cam shaft
78: Cam
79: Compression coil spring
80: Cam drive mechanism
81: Drive gear
82: Drive sleeve
83: Spring clutch
84: Flapper type solenoid (SOL3)
90: Cam position switching mechanism
900: Electromagnetic solenoid (SOL2)
100: Control means
200: Control means of copying machine main body
201: Copy start key (SW2)
202: 2-hole punch key (SW3)
203: 3-hole punch key (SW4)
204: Staple key (SW5)
Claims (1)
該用紙搬送路の上側に用紙搬送方向に直交して配設された複数個のパンチと、 該複数個のパンチの上端部に各々装着された複数個の押圧部材と、 A plurality of punches disposed on the upper side of the sheet conveying path in a direction perpendicular to the sheet conveying direction; a plurality of pressing members respectively mounted on upper ends of the plurality of punches;
該複数個の押圧部材の各々を作動するパンチ作動機構と、を有し、 A punch operating mechanism that operates each of the plurality of pressing members,
該パンチ作動機構は、該複数個の押圧部材の配列方向に沿って配設されたカム軸と、該カム軸に装着された複数個のカムと、該カム軸を回転駆動するカム駆動機構と、該カム軸を軸方向に作動し該複数個のカムの中の一部のカムを該複数個の押圧部材の中の一部の押圧部材と対応する第1の位置と、該複数個のカムの中の他のカムを該複数個の押圧部材の中の他の押圧部材と対応する第2の位置に選択的に位置付けるカム位置切換機構と、を具備し、 The punch actuating mechanism includes a camshaft disposed along an arrangement direction of the plurality of pressing members, a plurality of cams mounted on the camshaft, and a cam drive mechanism that rotationally drives the camshaft. The cam shaft is operated in the axial direction, and a part of the plurality of cams is moved to a first position corresponding to a part of the pressing members of the plurality of pressing members; A cam position switching mechanism for selectively positioning another cam in the cam at a second position corresponding to the other pressing member in the plurality of pressing members;
該押圧部材には、その両端に装着され上方に延びる一対の支持部と該一対の支持部の上端を互いに連結する復帰作用部を備えた復帰部材が設けられ、該復帰部材の下面に該カムが作用するように構成されていおり、 The pressing member is provided with a return member having a pair of support portions attached to both ends thereof and extending upward, and a return action portion for connecting the upper ends of the pair of support portions to each other. Is configured to work,
該復帰部材の復帰作用部には、該カムが押圧部材と対応する位置に位置付けられていない状態で、該カムと対応する副復帰作用部が設けられている、 The return action portion of the return member is provided with a secondary return action portion corresponding to the cam in a state where the cam is not positioned at a position corresponding to the pressing member.
ことを特徴とする用紙穿孔装置。 A paper punching device characterized by that.
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