JP3741380B2

JP3741380B2 - Fireproof cable

Info

Publication number: JP3741380B2
Application number: JP11279694A
Authority: JP
Inventors: 康彰山本; 浩史石川; 正美反町
Original assignee: Hitachi Cable Ltd
Current assignee: Hitachi Cable Ltd
Priority date: 1994-05-26
Filing date: 1994-05-26
Publication date: 2006-02-01
Anticipated expiration: 2021-02-01
Also published as: JPH07320555A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明はビルや地下街等の高い安全性が要求される場所に用いられる耐火ケーブルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
一般に、ビルや地下街では火災時における安全対策として、スプリンクラ、水噴霧装置等の消火設備や自動火災報知機、非常警告装置、誘導灯等の非難誘導表示機器等の設置が義務付けされており、これら電気設備には、難燃性及び耐火性に優れた耐火ケーブルが使用されている。
【０００３】
このような従来の耐火ケーブルとしては、例えば図２に示すように、導体１上に、ガラスマイカ等の耐火層２を巻き付けると共に、その周囲にポリエチレンや架橋ポリエチレン等のポリオレフィンからなる絶縁体３を被覆した絶縁体コア４、４を形成し、さらにその周囲に介在７、押えテープ５を介して難燃性のシース６を被覆した構造をしており、火災時の高熱から絶縁体コア４、４を保護して上記設備を一定時間作動させると共に、ケーブルの燃焼による延焼等を未然に防止することができるようになっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来、このような耐火ケーブルとしてはＪＩＳ−Ｃ−３００５の６０°傾斜試験に合格する程度の難燃性を備えたものが主流を占めてきたが、最近ではビルの高層化、地下街の拡大深層化に伴い、ＩＥＥＥ規格３８３の垂直トレイ燃焼試験に合格する程度のさらに優れた難燃性を備えた耐火ケーブルが要求されるようになってきた。そして、このような高難燃化を実現するためには、図示するような直接火炎に晒されるシース６を難燃化させることで容易に達成できる。
【０００５】
しかしながら、このシース６を高難燃化させると、逆にＪＩＳ−Ａ１３０４に準じた耐火試験、特に電線管用試験においてポリエチレンや架橋ポリエチレン等のポリオレフィンからなる絶縁体３が溶融落下あるいは燃焼しずらくなってしまい、蒸し焼き状態を経て炭化し、その結果、電気特性を大巾に悪化させて耐電圧試験や絶縁抵抗の規格値を満足することが困難になってくる。すなわち、シース６を高難燃化することで、実際の火災時における断線や延焼を防止することは達成できるが、上述した理由により、電気特性が著しく悪化し、ケーブルとしての一定時間本来の機能を維持することが出来なくなってしまうといった新たな問題が生じてくる。
【０００６】
そこで、本発明は上記の問題点を有効に解決するために案出されたものであり、その目的は優れた難燃性と耐火特性を兼ね備えた新規な耐火ケーブルを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、導体上に耐火層を介して絶縁体を被覆した絶縁体コアを複数本撚り合わせ、その周囲に押えテープを巻き付け、さらにその上にシースを被覆してなる耐火ケーブルにおいて、上記絶縁体が、ポリオレフィンに、タルク、クレー、ウアラストナイト、ケイ酸、炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ粉のいずれかを混和した発熱量が３０，０００Ｊ／ｇ以下のポリオレフイン混和物からなり、上記押さえテープが、ポリオレフインに金属水酸化物を混和したコンパウンドをコーティング又は含浸により処理した織布テープからなり、かつ上記シースが、ポリオレフイン１００重量部に対し、金属水酸化物を５０〜２００重量部混和した樹脂組成物からなることを特徴とする耐火ケーブルを提供する。また上記押えテープに処理するコンパウンドが、ポリオレフイン１００重量部に対し、金属水酸化物を２００〜４００重量部の範囲で混和したものを有機溶剤に溶解したものである。
すなわち、耐火ケーブルに高難燃性と共に耐火特性を兼備させるために種々検討を重ねた結果、絶縁体としてポリオレフィンに、タルク、クレー、ウアラストナイト、ケイ酸、炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ粉のいずれかを混和して、低発熱量のポリマ混和物を用いると共にシースに難燃性を付与することにより、絶縁体の難燃性の向上を図れることは勿論のこと、耐火特性も著しく向上することが分かり本発明に至ったものである。また、さらに、絶縁体コアとシースとの間にテープ巻き時の強度を付与するテンションメンバである押えテープとして、上述のような処理を施した繊布テープを用いたことにより、燃焼時の絶縁体の噴き出しを抑えた上で、炭化等による絶縁体の電気特性の低下を抑制することができる。
【０００８】
この絶縁体として用いるポリオレフイン混和物は、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマ、エチレンメチルアクリレートコポリマ、エチレンエチルアクリレートコポリマ、エチレンプロピレンゴム、エチレンブテンコポリマ、エチレンプロピレンコポリマ等のポリオレフインに、タルク、クレー、ウアラストナイト、ケイ酸、炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ粉のいずれかを混和したものであり、その発熱量が３０，０００Ｊ／ｇ以下でなければならない。すなわち、３０，０００Ｊ／ｇを越えると、特に耐火特性が大巾に低下してしまうからである。
この絶縁体の発熱量は、配合組成により決まり、有機物（ポリオレフィン）／無機物（タルク等）の混合割合で決定される。一般にポリオレフィンの発熱量は４６，０００Ｊ／ｇと高いのに対して、無機物は燃焼せず発熱量への直接的影響は小さい。絶縁体の発熱量が、３０，０００Ｊ／ｇ以下ということは、絶縁体のベースポリマであるポリオレフィンを含む有機物の含有量を少なくすることにある。絶縁体をポリオレフィンで形成した場合、耐火試験時、温度の上昇に伴い、ポリオレフィンを主体とする有機物が炭化し、その結果、絶縁性が低下するが、ポリオレフィンにタルク等を混和することことで、発熱量が低く、温度の上昇が抑えられ、炭化が抑制される。ここで絶縁体の発熱量を、３０，０００Ｊ／ｇ以下とすることで、炭化物の生成量を減少できること、またタルク等は比熱が高く熱伝導性が低いことにより、絶縁体自体の温度上昇を遅延させ、炭化を遅らせることが可能となる。
尚、このポリオレフイン混和物は過酸化物や多官能性モノマを加え、化学架橋や電子線照射架橋を行ってもよい。
【０００９】
また、シースに用いるポリオレフィンとしてはポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマ、エチレンメチルアクリレートコポリマ、エチレンエチルアクリレートコポリマ、エチレンプロピレンゴム、エチレンブテンコポリマ、エチレンプロピレンコポリマ等のポリオレフィン等のポリマが挙げられ、これらを２種以上併用することもできる。また、これらに混和する金属水酸化物としては水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、塩基性炭酸マグネシウム、アルミン酸カルシウム等が挙げられる。そして、この混和量をポリマ１００重量部に対して５０〜２００重量部と規定したのは、５０重量部以下では目的とする難燃性を付与できず、また、２００重量部以上を越えると強靭性や押出し加工性が著しく低下してしまうからである。尚、必要に応じて、この他に難燃助剤としてシリコーン化合物やカーボンブラック等を添加しても良く、絶縁体と同様に、これらからなる組成物を過酸化物等による化学架橋や電子線架橋を行ってもよい。
【００１０】
また、織布テープに処理するコンパウンドのポリオレフィンとしてはブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニルコポリマ、エチレンエチルアクリレートコポリマ等が挙げられ、このうち特にブチルゴム又はエチレン酢酸ビニルコポリマが好ましい。一方、金属水酸化物としては上記と同じものを用いることができるが、難燃性から水酸化マグネシウムが最も好ましい。そして、この混和量は高度の難燃性を付与するために上述したようにポリオレフィン１００重量部に対して２００〜４００重量部とするのが好ましい。さらに必要に応じて燃焼固化剤として酸化ケイ素、アルミナ、ホウ酸、酸化ナトリウム、酸化カリウム、酸化リチウム、酸化チタン、酸化バリウム、酸化カリウム、酸化亜鉛、フッ化カルシウム、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化ニッケル等フリット等を添加してもよい。そして、これらの材料はロール、バンバリミキサ、ニーダ、２軸押出機等により混練後、例えば、この組成物をトルエン、ベンゼン、キシレン、ｎ−ヘキサン等の有機溶媒に溶解させ、５０〜３００センチポイズ程度の粘度に調整してコンパウンドとした後、織布テープに塗布又は含浸し乾燥させる方法や、押出機を用い、織布テープ上に押出し被覆する方法等が考えられる。尚、このコンパウンド中には必要に応じ硫黄や過酸化物により架橋してもよい。
【００１１】
【作用】
本発明は上述したように、絶縁体として、ポリオレフィンに、タルク、クレー、ウアラストナイト、ケイ酸、炭酸カルシウム、アルミナ、マイカ粉のいずれかを混和した低発熱量（３０，０００Ｊ／ｇ以下）のポリオレフイン混和物を用いると共に、シースに金属水酸化物を添加したポリオレフインを用いることにより、絶縁体及びシースの難燃性の向上を図れる。また、さらにポリオレフインに金属水酸化物を混和したコンパウンドをコーティング又は含浸により処理した織布テープを上述した組成の絶縁体コアとシースとの間、具体的には絶縁体コア上、絶縁体コアとポリプロピレンヤーン等の介在との撚合せ上、シールド用銅テープ上等に設けることにより、燃焼時にこの織布テープが延焼を防止すると共に絶縁体コアに固着し、絶縁体をシールしてその噴き出しを大巾に抑えることができる。
従って、燃焼時には燻蒸状態による絶縁体の炭化が抑制され、これに起因する電気特性の低下が防止される。
【００１２】
【実施例】
以下、本発明の実施例を詳述する。
【００１３】
（実施例）
先ず、図１及び表１に示すように、１．２ｍｍφの銅導体１上に、０．１５ｍｍ厚のガラスマイカ（マイカ厚０．１０ｍｍ）を１／５ラップで２枚巻きして耐火層２を形成した後、この耐火層２上に、０．８ｍｍの厚さで表２に示すポリオレフィン混和物（Ｉ−１，Ｉ−２，Ｉ−３）からなる絶縁体３を押出し被覆して絶縁体コア４を作製した。次に、この絶縁体コア４を７本撚合わせ、その上に押えテープ５を１／２ラップ、２枚巻きして巻き付けた後、さらにこの押えテープ５上に表３に示す組成物（Ｊ−１，Ｊ−２，Ｊ−３）からなるシース６を被覆して３種類の試料ケーブル（実施例１，２，３）を作製した。ここで、押えテープ５は表４に示すようなコーティング材料をトルエンに溶解させたコンパウンドをスフテープあるいはガラスクロスからなる織布テープにそれぞれ約３０μｍ厚で塗布し、その後、１３０℃で乾燥させたものを用いた（Ｔ−１，Ｔ−２）。
【００１４】
そして、これら各試料ケーブルについて垂直トレイ燃焼試験及び耐火性試験を行い、それぞれの難燃性及び耐火性を評価した。尚、この垂直トレイ燃焼試験としては、ＩＥＥＥ規格３８３に準拠した垂直トレイ燃焼試験法を用い、長さ２．４ｍに設定した試料ケーブルを７本垂直に並べ、下端に７０．０００ＢＴＵ／ｈｒの炎を２０分間当てた。その後、炎を取り去り、１．８ｍ未満で自己消炎すれば合格、１．８ｍ以上延焼した場合には不合格とした。一方、耐火試験としては、耐火・耐熱電線認定業務委員会で規定している露出試験をＪＩＳ−Ａ１３０４に定める火災温度曲線に従い、各種試料ケーブルを３０分間加熱し行った。測定に当たっては線芯７本を３本と４本に集合し、固定線に一方を設置し、絶縁抵抗を測定した。設置側となる集合線芯と非接触地側となる集合線芯は切り替えて測定した。それぞれの絶縁抵抗値は３０分後の測定値に非接触側の集合線芯数を乗じた値で示した。また、３０分後１５００Ｖ／１分の耐電圧試験を行い、絶縁破壊しないものを合格、絶縁破壊したものは不合格とした。
【００１５】
（比較例）
表１に示すようなポリオレフィン混和物あるいは組成物を用いた他は実施例と同様な構成の試料ケーブル（比較例１，２、３）を作製し、実施例と同様な方法でそれぞれの難燃性及び耐火性を評価した。
【００１６】
【表１】

【００１７】
【表２】

【００１８】
【表３】

【００１９】
【表４】

【００２０】
この結果、表１からも明らかなように、本発明に係る実施例１〜３の試料ケーブルはいずれも垂直トレイ燃焼試験に合格し、かつ耐火試験では絶縁抵抗の規格値（０．４ＭΩ≦）を満足し、耐電圧試験にも合格した。
【００２１】
これに対し、絶縁体として、タルク等を添加していないポリオレフイン混和物（ I −３）を用いた比較例１は、押えテープ（Ｔ−１）、シース（Ｊ−２）が実施例１と同じであるが、垂直トレイ燃焼試験及び耐火試験のいずれも不合格であった。これは、実施例１の絶縁体のポリオレフィン混和物（Ｉ−１）の発熱量が２１，０００（Ｊ／ｇ）に対して、比較例１の絶縁体のポリオレフィン混和物（Ｉ−３）の発熱量が４６，０００（Ｊ／ｇ）と発熱量が高いためであり、従って、絶縁体の発熱量は３０，０００（Ｊ／ｇ）以下がよい。
また、押えテープとして、３０μｍ厚６６ナイロンテープを用い、絶縁体（Ｉ−１）を実施例１、シース（Ｊ−１）を実施例３と同じにした比較例２は、耐火特性は良好であったものの、垂直トレイ燃焼試験に不合格であった。これにより押えテープは、織布テープにポリオレフィンに金属水酸化物を加えたコンパウンドを含浸したものがよい。
さらに、シースとして、金属水酸化物の配合量が少ない樹脂組成物（Ｊ−３）を用い、絶縁体（Ｉ−２）、押えテープ（Ｔ−１）を実施例２と同じにした比較例３は垂直トレイ燃焼試験に不合格となってしまい、また耐火特性も不十分であった。これにより、シースは、金属水酸化物を、ポリオレフィン１００重量部に対して５０重量部以上を混和する必要があり、また金属水酸化物を添加しすぎるとケーブルとしての可撓性が損なわれるため２００重量部以下とするのがよい。
【００２２】
【発明の効果】
以上要するに本発明によれば、難燃性が向上すると共に、優れた耐火特性を発揮するため、火災時における信頼性が向上し、安全対策に大きく貢献することができる等といった優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る耐火ケーブルの一実施例を示す断面図である。
【図２】従来の耐火ケーブルの一実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
１導体
２耐火層
３絶縁体
４絶縁体コア
５押えテープ
６シース
７介在[0001]
[Industrial application fields]
The present invention relates to a fireproof cable used in a place where high safety is required such as a building or an underground mall.
[0002]
[Prior art]
In general, buildings and underground malls are obligated to install fire extinguishing equipment such as sprinklers and water spray devices, automatic fire alarms, emergency warning devices, and blame guidance display devices such as guide lights as safety measures in the event of a fire. Fireproof cables excellent in flame retardancy and fire resistance are used in electrical equipment.
[0003]
As such a conventional fireproof cable, for example, as shown in FIG. 2, a fireproof layer 2 such as glass mica is wound around a conductor 1, and an insulator 3 made of polyolefin such as polyethylene or cross-linked polyethylene is wrapped around it. The covered

insulator cores

4 and 4 are formed, and the surroundings 7 and the flame retardant sheath 6 are covered with the interposition 7 and the presser tape 5, and the

insulator cores

4 and 4 are protected from high heat during a fire. 4 is operated for a certain period of time, and it is possible to prevent the spread of fire due to the combustion of the cable.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, conventionally, as such a fireproof cable, the one having flame retardance enough to pass the 60 ° inclination test of JIS-C-3005 has been the mainstream, but recently, high-rise buildings, underground shopping center Along with the expansion of the depth, there has been a demand for a fire-resistant cable having further excellent flame retardancy enough to pass the IEEE standard 383 vertical tray combustion test. And in order to implement | achieve such a highly flame-retardant, it can achieve easily by making the sheath 6 exposed to a direct flame like illustration flame-retardant.
[0005]
However, if the sheath 6 is made highly flame retardant, the insulator 3 made of polyolefin such as polyethylene or cross-linked polyethylene is difficult to melt and drop or burn in a fire resistance test according to JIS-A1304, particularly in a test for conduit. As a result, carbonization occurs through the steaming state, and as a result, it is difficult to satisfy the standard value of the withstand voltage test and the insulation resistance by greatly deteriorating the electrical characteristics. That is, by making the sheath 6 highly flame-retardant, it is possible to prevent disconnection or fire spread during an actual fire, but for the reasons described above, the electrical characteristics are remarkably deteriorated and the original function as a cable for a certain period of time. A new problem arises that it becomes impossible to maintain the system.
[0006]
The present invention has been devised in order to effectively solve the above-described problems, and an object thereof is to provide a novel fire-resistant cable having both excellent flame retardancy and fire resistance.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention comprises twisting a plurality of insulator cores coated with an insulator on a conductor via a refractory layer, winding a presser tape around the core, and further covering a sheath thereon. In the refractory cable, the above-mentioned insulator is a polyolefin mixture having a calorific value of 30,000 J / g or less in which any one of polyolefin, talc, clay, wollastonite, silicic acid, calcium carbonate, alumina, and mica powder is mixed. And the pressing tape comprises a woven tape obtained by coating or impregnating a compound in which a metal hydroxide is mixed with polyolefin, and the sheath comprises 50 to 50 parts by weight of the metal hydroxide with respect to 100 parts by weight of the polyolefin. A fire resistant cable comprising a resin composition mixed with 200 parts by weight is provided. Moreover, the compound processed into the said press tape dissolve | melts what mixed the metal hydroxide in the range of 200-400 weight part with respect to 100 weight part of polyolefins in the organic solvent.
In other words, as a result of various investigations to make the fireproof cable have both high flame resistance and fireproof properties, polyolefin as an insulator , talc, clay, wollastonite, silicic acid, calcium carbonate, alumina, mica powder In addition to using a polymer blend with a low calorific value and imparting flame resistance to the sheath, it is possible to improve the flame resistance of the insulator as well as significantly improve the fire resistance. Thus, the present invention has been achieved. Further, as a presser tape that is a tension member that gives strength at the time of winding the tape between the insulator core and the sheath, by using the fabric tape subjected to the above-described treatment, the insulator at the time of combustion In addition, it is possible to suppress the deterioration of the electrical characteristics of the insulator due to carbonization or the like.
[0008]
Polyolefin blends used as insulators include polyethylene, ethylene vinyl acetate copolymer, ethylene methyl acrylate copolymer, ethylene ethyl acrylate copolymer, ethylene propylene rubber, ethylene butene copolymer, ethylene propylene copolymer , talc, clay, and wollastonite. Silica, calcium carbonate, alumina, or mica powder is mixed, and the calorific value must be 30,000 J / g or less. That is, if it exceeds 30,000 J / g, the fire resistance particularly deteriorates greatly.
The calorific value of this insulator is determined by the blending composition, and is determined by the mixing ratio of organic substance (polyolefin) / inorganic substance (talc or the like). In general, the calorific value of polyolefin is as high as 46,000 J / g, whereas inorganic substances are not combusted and the direct influence on the calorific value is small. The amount of heat generated by the insulator is 30,000 J / g or less, which is to reduce the content of organic matter including polyolefin, which is the base polymer of the insulator. When the insulator is formed of polyolefin, the organic matter mainly composed of polyolefin is carbonized as the temperature rises during the fire resistance test, resulting in a decrease in insulation, but by mixing talc or the like with the polyolefin, The calorific value is low, temperature rise is suppressed, and carbonization is suppressed. Here, when the heat generation amount of the insulator is 30,000 J / g or less, the generation amount of carbide can be reduced, and talc has a high specific heat and low thermal conductivity, thereby increasing the temperature of the insulator itself. Delay and carbonization can be delayed.
The polyolefin admixture may be subjected to chemical crosslinking or electron beam irradiation crosslinking by adding a peroxide or a polyfunctional monomer.
[0009]
Examples of the polyolefin used for the sheath include polymers such as polyethylene, ethylene vinyl acetate copolymer, ethylene methyl acrylate copolymer, ethylene ethyl acrylate copolymer, ethylene propylene rubber, ethylene butene copolymer, ethylene propylene copolymer, and the like. It can also be used in combination. Examples of the metal hydroxide mixed with these include aluminum hydroxide, magnesium hydroxide, basic magnesium carbonate, calcium aluminate and the like. The amount of blending is defined to be 50 to 200 parts by weight with respect to 100 parts by weight of the polymer. When the amount is 50 parts by weight or less, the desired flame retardancy cannot be imparted. This is because the properties and extrudability are significantly reduced. In addition, if necessary, a silicone compound or carbon black may be added as a flame retardant aid, and, like an insulator, a composition comprising these may be chemically crosslinked by an peroxide or an electron beam. Crosslinking may be performed.
[0010]
Examples of the compound polyolefin to be processed into the woven fabric tape include butyl rubber, ethylene propylene rubber, polyethylene, ethylene vinyl acetate copolymer, ethylene ethyl acrylate copolymer, etc. Among them, butyl rubber or ethylene vinyl acetate copolymer is particularly preferable. On the other hand, the same metal hydroxide as described above can be used, but magnesium hydroxide is most preferable from the viewpoint of flame retardancy. And this mixing amount is preferably 200-400 parts by weight with respect to 100 parts by weight of polyolefin as described above in order to impart a high degree of flame retardancy. In addition, silicon oxide, alumina, boric acid, sodium oxide, potassium oxide, lithium oxide, titanium oxide, barium oxide, potassium oxide, zinc oxide, calcium fluoride, cobalt oxide, manganese oxide, nickel oxide as combustion solidifying agents as required An equivalent frit or the like may be added. And after kneading these materials with a roll, a Banbury mixer, a kneader, a twin screw extruder, etc., for example, this composition is dissolved in an organic solvent such as toluene, benzene, xylene, n-hexane, etc., and about 50 to 300 centipoise is obtained. A method of adjusting the viscosity to make a compound, and applying or impregnating the woven fabric tape to dry it, or a method of extrusion coating on the woven fabric tape using an extruder can be considered. In addition, in this compound, you may bridge | crosslink with sulfur or a peroxide as needed.
[0011]
[Action]
As described above, the present invention has a low calorific value (30,000 J / g or less) in which any of talc, clay, wollastonite, silicic acid, calcium carbonate, alumina, and mica powder is blended with polyolefin as an insulator. The flame retardance of the insulator and the sheath can be improved by using the polyolefin blend of the above and the use of the polyolefin having a metal hydroxide added to the sheath. Further, a woven tape obtained by coating or impregnating a compound in which a metal hydroxide is mixed with polyolefin is coated or impregnated between the insulator core and the sheath having the above-described composition, specifically on the insulator core, the insulator core, By laying on a copper tape for shielding, etc., by twisting with an intervening polypropylene yarn, etc., this woven fabric tape prevents fire spread and adheres to the insulator core during combustion, seals the insulator and blows it out. Can be suppressed to a large width.
Therefore, the carbonization of the insulator due to the fumigation state is suppressed during combustion, and the deterioration of the electrical characteristics due to this is prevented.
[0012]
【Example】
Examples of the present invention will be described in detail below.
[0013]
(Example)
First, as shown in FIG. 1 and Table 1, on a copper conductor 1 having a diameter of 1.2 mm, two pieces of 0.15 mm thick glass mica (mica thickness 0.10 mm) are wound with 1/5 wrap to form a refractory layer 2. Then, an insulator 3 made of a polyolefin blend (I-1, I-2, I-3) shown in Table 2 with a thickness of 0.8 mm is extrusion coated on the refractory layer 2 for insulation. The body core 4 was produced. Next, seven insulator cores 4 were twisted, and the presser tape 5 was wound on the presser tape 5 by 1/2 wrapping and wound on two sheets, and then the composition shown in Table 3 on the presser tape 5 (J −1, J−2, J−3) were coated to produce three types of sample cables (Examples 1, 2 and 3). Here, the presser tape 5 is obtained by applying a compound obtained by dissolving a coating material as shown in Table 4 in toluene to a woven fabric tape made of a soft tape or a glass cloth in a thickness of about 30 μm, and then drying at 130 ° C. Was used (T-1, T-2).
[0014]
Then, a vertical tray combustion test and a fire resistance test were performed on each of the sample cables, and each flame retardancy and fire resistance were evaluated. In this vertical tray combustion test, a vertical tray combustion test method conforming to IEEE standard 383 was used, and seven sample cables set to a length of 2.4 m were vertically arranged, and a flame of 70.000 BTU / hr at the lower end. For 20 minutes. After that, the flame was removed, and if it self-extinguished at less than 1.8 m, it passed, and if it spread over 1.8 m, it was rejected. On the other hand, as the fire resistance test, various sample cables were heated for 30 minutes in accordance with the fire temperature curve defined in JIS-A1304 as an exposure test specified by the Fire and Heat Resistant Wire Certification Business Committee. In the measurement, 7 wire cores were assembled into 3 and 4, and one was installed on the fixed wire, and the insulation resistance was measured. The assembly wire core on the installation side and the assembly wire core on the non-contact ground side were switched and measured. Each insulation resistance value was shown as a value obtained by multiplying the measured value after 30 minutes by the number of non-contact side assembly wire cores. In addition, a withstand voltage test was performed after 1500 minutes at 1500 V / 1 minute, and those that did not break down were accepted and those that were broken were rejected.
[0015]
(Comparative example)
Sample cables (Comparative Examples 1, 2, and 3) having the same configuration as in the examples except that the polyolefin blend or composition shown in Table 1 was used were prepared, and each flame retardant was performed in the same manner as in the examples. And fire resistance were evaluated.
[0016]
[Table 1]

[0017]
[Table 2]

[0018]
[Table 3]

[0019]
[Table 4]

[0020]
As a result, as is clear from Table 1, all of the sample cables of Examples 1 to 3 according to the present invention passed the vertical tray combustion test, and in the fire resistance test, the standard value of the insulation resistance (0.4 MΩ ≦) And passed the withstand voltage test.
[0021]
On the other hand, in Comparative Example 1 using a polyolefin blend ( I- 3) to which talc or the like was not added as an insulator , the presser tape (T-1) and the sheath (J-2) are the same as Example 1. Same but failed both vertical tray burn test and fire test. This is because the heat generation amount of the polyolefin blend (I-1) of the insulator of Example 1 was 21,000 (J / g), whereas the polyolefin blend (I-3) of the insulator of Comparative Example 1 was This is because the calorific value is as high as 46,000 (J / g), and therefore the calorific value of the insulator is preferably 30,000 (J / g) or less.
In addition, Comparative Example 2 using 30 μm-thick 66 nylon tape as the presser tape , the insulator (I-1) being the same as Example 1 and the sheath (J-1) being the same as Example 3, has good fire resistance characteristics. Although there was, it failed the vertical tray burning test. Accordingly, the presser tape is preferably a woven tape impregnated with a compound obtained by adding a metal hydroxide to polyolefin.
Furthermore, the comparative example which used the resin composition (J-3) with few compounding quantities of a metal hydroxide as a sheath, and made the insulator (I-2) and the presser tape (T-1) the same as Example 2. No. 3 failed the vertical tray combustion test, and the fire resistance was insufficient. As a result, the sheath needs to be mixed with 50 parts by weight or more of metal hydroxide with respect to 100 parts by weight of polyolefin. If too much metal hydroxide is added, flexibility as a cable is impaired. The amount is preferably 200 parts by weight or less.
[0022]
【The invention's effect】
In short, according to the present invention, the flame retardancy is improved and the excellent fire resistance characteristics are exhibited. Therefore, the reliability at the time of a fire is improved, and it has an excellent effect that it can greatly contribute to safety measures. .
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view showing an embodiment of a fireproof cable according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing an embodiment of a conventional fireproof cable.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Conductor 2 Refractory layer 3 Insulator 4 Insulator core 5 Presser tape 6 Sheath 7 Interposition

Claims

In a refractory cable formed by twisting a plurality of insulator cores coated with an insulator on a conductor via a refractory layer, winding a presser tape around the core, and further covering a sheath thereon, the insulator is a polyolefin. And a polyolefin mixture containing talc, clay, wollastonite, silicic acid, calcium carbonate, alumina, mica powder and a calorific value of 30,000 J / g or less. It consists of a woven tape obtained by coating or impregnating a compound containing a hydroxide, and the sheath is made of a resin composition in which 50 to 200 parts by weight of a metal hydroxide is mixed with 100 parts by weight of polyolefin. Fireproof cable characterized by.

2. The compound to be processed into the presser tape is obtained by dissolving, in an organic solvent, a mixture of metal hydroxide in the range of 200 to 400 parts by weight with respect to 100 parts by weight of polyolefin. Fireproof cable.