JP3741242B2 - Tire structure - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、装輪式建設車両のタイヤに係り、特に、リムの外周方向に多数個配設される弾性材からなるラグセグメントを備えたタイヤ構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来の建設車両等で用いられるラグセグメントを備えたタイヤ構造は、図１４に示すように、中空部６２を有する弾性材のみで形成されるラグセグメント６１を図示しないリムの外周方向に多数個配設している。
図１４に示すラグセグメント６１は、図１５に示すように一定荷重（垂直荷重Ｗ1 、水平荷重Ｗ2)を加えたときのＦＥＭ解析結果によると横剛性Ａ1 mm／kgであり、水平荷重Ｗ2 が加わったときに変形量が大きい。
図１５に示すように、ラグセグメント６１は水平荷重Ｗ2 が加わったときの変形量が大きく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱するという問題がある。
【０００３】
ラグセグメントを備えたタイヤの先行技術として、例えば特表平５−５０７０４６号が出願されている、同出願内容を図１６乃至図１８により説明する。
図１６，図１７に示す、負荷下で弾性的に変形するように構成された本体７３（ラグセグメント）及び前記本体７３上に設けられたトレッドを含み、前記トレッドは円周状に設けられ且つそれらの間に溝７８が画定される複数の隆起部７５を含んでおり、各隆起部７５は第１の中央部分７７並びにそれぞれ前記中央部分７７から前記本体７３の一側に向って外側に延在する一対の側部分７９を含んでおり、前記側部分７９はＶ構造を画定し、また前記第１の中央部分７７は前記側部分７９の外縁より離間する向きにおいて前記Ｖ構造から隣接する前記隆起部７５のＶ構造に向って延在していることを特徴とする。また、本体７３には開口（中空部）７３ａが形成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特表平５−５０７０４６号に記載の技術では、弾性的に変形するように構成された本体７３（ラグセグメント）に設けられた開口（中空部）７３ａの形状では、図１８に示すように本体７３が接地したときに受ける、Ｆ1 方向の垂直荷重及びＦ2 方向の水平荷重により、隣り合う本体７３の端部７３ｘ，７３ｗ同士が接触して擦れ合うので発熱する。
このため、高速で走行すると本体７３（ラグセグメント）の発熱により摩耗、劣化が著しく損なわれるので、短時間での本体７３（ラグセグメント）の交換が必要となるという問題がある。
【０００５】
本発明は、上記従来技術の問題点に着目し、建設車両の走行中に加わる垂直荷重及び水平荷重により、ラグセグメントが大きく変形して隣り合うラグセグメント同士が接触し擦れ合って発熱することを防止し、ラグセグメントの早期の摩耗、劣化がないようにしたラグセグメントを備えたタイヤ構造を提供することを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段および作用効果】
上記目的を達成するため、本発明に係るタイヤ構造の第１発明は、リムの外周に多数個、リム外周方向に隣接して配設したラグセグメントを備えたタイヤ構造において、ラグセグメント２１は、リム１５の外周に固着する断面凸状金具３０と、凸状金具３０のリム外周方向前後の側面部に固着するとともに、リム外周方向の前後にあってリム１５の外周と相対する向きにある下端部２１ａ，２１ａと、リム１５の外周、あるいは凸状金具３０に固着する金属板３０ａとの間に隙間ｂを有し、かつ、凸状金具３０のリム径方向外側に中空部２２を有する弾性材と、からなる構成としたものである。
上記構成によれば、ラグセグメントは、リムに固着する断面凸状金具と、凸状金具の上部に中空部を有し、かつ、リム外周方向の下端部に隙間ｂを有する弾性材とから形成されているので、垂直荷重に対しては、弾性材の剪断歪みのばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでの高速走行時にも乗心地が良く走行性が向上する。
また、ラグセグメントに加わる水平荷重に対しては、リム外周方向の下端部がリムの外周、あるいは凸状金具に固着する金属板に当接して支える構造となっているとともに、リムに固着する断面凸状金具を備えているので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さい。
このように構成されるラグセグメントを備えたタイヤ構造は、図６に示す一定荷重（垂直荷重Ｗ1 、水平荷重Ｗ2)を加えたときのＦＥＭ解析結果によると横剛性は３．６×Ａ1 mm／kgとなっているのに対して、図１５に示す従来の弾性材のみで形成されるラグセグメントは、横剛性Ａ1
mm／kgである。
この結果、本発明の凸状金具を備えたラグセグメントは、従来の弾性材のみで形成されるラグセグメントに対して、横剛性が約３．６倍のアップとなる。
したがって、本発明のタイヤ構造は、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
【０００７】
第２発明は、第１発明の構成において、前記中空部２２は、凸状金具３０の頂部と弾性材の内面との間に隙間ａを有し、中空部２２の隙間ａと、リム外周方向の前後にあってリム１５の外周と相対する向きにある下端部２１ａ，２１ａと、リム１５の外周、あるいは凸状金具３０に固着する金属板３０ａとの間に有する前記隙間ｂとの関係をａ＞ｂとした構成としたものである。
上記構成によれば、第１発明の作用効果に加えて、前記中空部の隙間ａと、前記リム外周方向の下端部と、リムの外周、あるいは凸状金具に固着する金属板との間の隙間ｂとの関係をａ＞ｂとしたので、通常の走行負荷時には、凸状金具の頂部と弾性材の内面とは接触しないように前記隙間ａが確保され、およびリム外周方向の下端部と、リムの外周、あるいは凸状金具に固着する金属板とは接触しないように前記隙間ｂが確保されている。
これらの隙間ａ，ｂにより所定のばね力が得られるので、垂直荷重に対して十分受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでも高速走行時の乗心地が良く走行性が向上する。
【０００８】
第３発明は、第１発明の構成において、前記凸状金具３０のリム外周方向前後の側面部に平行で、かつ、所定距離離間した金属板３０ｂを前記弾性材の中に設けた構成としたものである。
上記構成によれば、第１発明の作用効果に加えて、弾性材の中に凸状金具の側面部に略平行に金属板を設けたので、さらに横剛性がアップするので水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止することができる。
【０００９】
第４発明は、リムの外周に多数個、リム外周方向に隣接して配設したラグセグメントを備えたタイヤ構造において、ラグセグメント３１，４１は、リム１５の外周に固着する断面Ｗ状金具３０Ａと、Ｗ状金具３０Ａのリム外周方向前後の側面部に固着するとともに、リム外周方向の前後にあってリム１５の外周と相対する向きにある下端部３１ｂ，３１ｂと、Ｗ状金具３０Ａとの間に隙間３３，３３，４３，４３を有し、かつ、Ｗ状金具３０Ａのリム径方向外側に中空部３２，４２を有する弾性材と、からなる構成としたものである。
上記構成によれば、ラグセグメントは、リムに固着する断面Ｗ状金具と、Ｗ状金具の上部に中空部を有し、かつ、リム外周方向の前後下端部とＷ状金具との間に隙間を有する弾性材とから形成されているので、垂直荷重に対しては、弾性材の剪断歪みのばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでの高速走行時にも乗心地が良く走行性が向上する。
また、ラグセグメントに加わる水平荷重に対しては、リム外周方向の下端部がＷ状金具に当接して支える構造となっているとともに、リムに固着する断面Ｗ状金具を備えているので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さい。
したがって、本発明のタイヤ構造は、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係るタイヤ構造について図１乃至図１３により説明する。なお、以下の記載での位置関係で、リム１５の径方向外側を上側、径方向内側を下側、リム１５の外周方向前後を前後とそれぞれ呼ぶ。
先ず、図１に示す装輪式建設車両５は、タイヤ２０を回転自在に配設する下部走行体１、運転室３を載置する上部旋回体２およびブーム、アームおよびバケットからなる作業機４を装備している。
図２に示すように、油圧モータ等の駆動装置１０にリム１５，１５を連結している。このリム１５，１５には、ゴム等の弾性材で形成されるラグセグメント２１，２１がボルト２０Ａで固着されている。
図２はダブルタイヤの構造を示しているが、シングルタイヤであっても良い。
図２のＺ視図の図３，図３のＹ視図の図４により説明する。駆動装置１０はリム１５を回転自在に連結している。リム１５の外周に多数のＶ型に形成されたラグセグメント２１，２１が所定の間隔で配置され、ボルト２０Ａで固着されている。
【００１２】
本発明のタイヤ構造の第１実施例について図１乃至図４を参照して図５乃至図９により説明する。
図５に示すラグセグメント２１は、図３に示すタイヤ２０と同様に側方端部を示している。ラグセグメント２１には、断面凸状金具３０が接着されている。
この凸状金具３０には金属板３０ａが一体的に固着されている。この凸状金具３０の上部には中空部２２が形成されている。このラグセグメント２１には、リム１５の外周方向の前後に下端部２１ａ，２１ａ（ラグセグメント２１に加わる垂直荷重および水平荷重を支える脚部の役目を果たしている。）が形成されている。凸状金具３０は、管状となっており図４に示すラグセグメント２１の全幅にわたって接着されている。この凸状金具３０の上部に形成される中空部２２は図４に示すラグセグメント２１の全幅にわたって形成されており、管状となっている。凸状金具３０、および金属板３０ａと一体的に形成されるラグセグメント２１は、リム１５の外周上に多数個所定の間隔で配置して、金属板３０ａとリム１５とをボルト２０Ａにより締着している。
【００１３】
図５に示すラグセグメント２１は、リム１５に固着する断面凸状金具３０を備え、凸状金具３０の上部には、同金具３０の頂部と、弾性材の内面との間の隙間ａを有する中空部２２を形成している。
また、ラグセグメント２１は、リム外周方向の前後下端部２１ａ，２１ａと凸状金具３０に固着する金属板３０ａとの間にそれぞれ隙間ｂ，ｂを形成したゴム等の弾性材を備えている。
前記隙間ａと、隙間ｂとの関係は、ａ＞ｂとなっている。
さらに、通常の走行負荷時には、凸状金具３０の頂部と弾性材の内面とは接触しないようにしてあり、所定の隙間ａが確保されている。
さらにまた、過負荷走行時には、凸状金具３０の頂部と弾性材の内面とは接触するようになっている。
また、通常の走行負荷時には、ラグセグメント２１の下端部２１ａ，２１ａと凸状金具３０に固着する金属板３０ａとは接触しないようにしてあり、所定の隙間ｂが確保されている。
さらに、過負荷走行時には、前記下端部２１ａ，２１ａと凸状金具３０に固着する金属板３０ａとは接触するようになっている。
このように構成されるラグセグメント２１に加わる垂直荷重に対して、弾性材の剪断歪のばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでも高速走行が可能で、しかも乗心地も良くなるように弾性材のばね力を設定されている。そして、詳しくは後述するラグセグメント２１に加わる水平荷重に対して、リム外周方向の下端部２１ａ，２１ａが、リム１５の外周、あるいは凸状金具３０に固着する金属板３０ａに当接して支える構造となっているとともに、リム１５に固着する凸状金具３０を備えたので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さくなるようにしてある。
【００１４】
次に、図５に示すラグセグメント２１のＦＥＭ解析結果を図６により説明する。図５に示すラグセグメントを備えたタイヤ構造は、図６に示すラグセグメント２１に一定の垂直荷重Ｗ1 、および水平荷重Ｗ2 を加えたときのＦＥＭ解析結果によると横剛性は３．６×Ａ1 mm／kgとなっているのに対して、図１４に示す従来の弾性材のみで形成されるラグセグメントに一定の垂直荷重Ｗ1 、および水平荷重Ｗ2 を加えたときのＦＥＭ解析結果によると横剛性Ａ1 mm／kgである。
この結果、本発明の剪断歪によるばね力を利用したラグセグメントは、従来の圧縮歪によるばね力を利用したラグセグメントに対して、横剛性が約３．６倍のアップとなっている。
【００１５】
図５に示すラグセグメント２１が接地して負荷状態にあるときの変位と荷重との関係について図７乃至図９により説明する。
図７に示すように、ラグセグメント２１は、垂直荷重Ｆｙのみが加わったときに側端部は点線ｘ、中空部２２は点線Ｚに示すように変位する。また、ラグセグメント２１は、垂直荷重Ｆｙと水平荷重Ｆｘとが同時に加わったときに一点鎖線Ｙに示すように変位する。
図８は、ラグセグメントタイヤに垂直荷重Ｆｙのみが加わったときの変位と荷重との関係を示すグラフである。
ラグセグメントタイヤに垂直荷重Ｆｙのみが加わったときの中空部２２の変位ｙａと、リム外周方向の前後下端部２１ａの変位ｙｂの関係について図７，図８により説明する。
図７に示すように、走行負荷時にはラグセグメント２１は矢印のＰ方向、およびＱ方向に撓むようになっている。図８に示す走行中に加わる荷重Ｆｙ1 （定格荷重＝通常走行時の荷重）では、図７の点線Ｘ，Ｚで示すように中空部２２の内面が凸状金具３０の頂部に接触しない、およびリム外周方向の前後下端部２１ａが金属板３０ａに接触しないようにしてある。さらに図８に示す荷重がＦｙ2 に増加したときには、前記下端部２１ａと金属板３０ａとの隙間ｂが、ゼロ（ｙｂ＝ｂ）となり、さらにまた図８に示す荷重がＦｙ3 のときに、中空部２２の内面と凸状金具３０の頂部との隙間ａが、ゼロ（ｙａ＝ａ）となるようにしてある。
また、図８に示す垂直荷重Ｆｙ1 が加わっている状態で水平方向の荷重Ｆｘが加わったときに、中空部２２の変位ｙａと下端部２１ａの変位ｙｂとは図９に示すように変化する。即ち、水平荷重Ｆｘが増えても前記変位ｙｂはあまり変化しないが、下端部２１ａは金属板３０ａに当接して荷重を支えるので、ラグセグメント２１の水平方向の剛性がさらに増すことができる。
【００１６】
図１乃至図９で説明した第１実施例のラグセグメントを備えたタイヤ構造によれば、ラグセグメントは、リム１５に金属板３０ａを介して固着する断面凸状金具３０を備えており、この凸状金具３０の上部に中空部２２を形成し、かつリム外周方向の前後下端部２１ａ，２１ａのそれぞれに隙間ｂを形成した弾性材を備えている。
これにより、垂直荷重に対しては、弾性材のばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメント２１を備えたタイヤ２０の高速走行時にも乗心地が良く走行性が向上する。
また、ラグセグメント２１は、水平荷重に対して、リム外周方向の下端部２１ａ，２１ａが、リム１５の外周、あるいは凸状金具３０に固着する金属板３０ａに当接して支える構造となっているとともに、リム１５に固着する凸状金具３０を備えたので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さくなるようにしてある。
これにより、前述の如く、一定荷重（垂直荷重Ｗ1 、水平荷重Ｗ2 ）を加えたときのＦＥＭの解析結果、従来のラグセグメントに対して、本発明の第１実施例のラグセグメント２１は横剛性が約３．６倍にアップする。
したがって、本第１実施例のタイヤ構造は、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
【００１７】
次に、本発明のタイヤ構造の第２実施例について図１乃至図４を参照して図１０により説明する。
図１０に示すラグセグメント３１は、図３に示すタイヤ２０と同様に側方端部を示している。ラグセグメント３１には、断面Ｗ状金具３０Ａが接着されている。このＷ状金具３０Ａには金属板３０ｂが一体的に固着されている。このＷ状金具３０Ａの上部には中空部３２が形成されている。このラグセグメント３１には、リム１５の外周方向の前後に下端部３１ｂ，３１ｂ（ラグセグメント３１に加わる垂直荷重および水平荷重を支える脚部の役目を果たしている。）が形成されている。Ｗ状金具３０Ａの上部に形成される中空部３２は図４に示すラグセグメントの全幅にわたって形成されており、管状となっている。Ｗ状金具３０Ａ、および金属板３０ｂと一体的に形成されるラグセグメント３１は、リム１５の外周上に多数個所定の間隔で配置して、金属板３０ｂとリム１５とをボルト２０Ａにより締着している。
ラグセグメント３１のリム外周方向の前後の側端部には、それぞれ凹部３１ａ，３１ａが形成されている。また、ラグセグメント３１の下端部３１ｂ，３１ｂとＷ状金具３０Ａとの間には隙間３３，３３がそれぞれ形成されている。
【００１８】
図１０に示すラグセグメント３１は、リム１５に固着する断面Ｗ状金具３０Ａを備え、Ｗ状金具３０Ａの上部には、同金具３０Ａの頂部と、ゴム等の弾性材の内面との間の隙間ａを有する中空部３２を形成している。
通常の走行負荷時には、Ｗ状金具３０Ａの頂部と弾性材の内面とは接触しないようにしてあり、所定の隙間ａが確保されている。
また、過負荷走行時には、Ｗ状金具３０Ａの頂部と弾性材の内面とは接触するようになっている。
このように構成されるラグセグメント３１は、前記中空部３２、前記隙間３３，３３、および前後の側端部の凹部３１ａ，３１ａを設けたので、所定のばね力が得られるようになっている。
これにより、ラグセグメント３１に加わる垂直荷重に対して、弾性材の剪断歪のばね力により受け持つ構造となっており、ラグセグメントを備えたタイヤでも高速走行が可能で、しかも乗心地も良くなるように弾性材のばね力を設定されている。
そして、前記第１実施例のラグセグメントと同様に、水平荷重に対して、リム外周方向の下端部３１ｂ，３１ｂが、Ｗ状金具３０Ａに当接して支える構造となっているとともに、リム１５に固着するＷ状金具３０Ａを備えているので、ラグセグメント３１の水平方向の剛性がさらに高くなるようにしてある。
【００１９】
図１０で説明した第２実施例のラグセグメントを備えたタイヤ構造によれば、ラグセグメント３１は、リム１５に固着する断面Ｗ状金具３０Ａと、Ｗ状金具３０Ａの上部に中空部３２を形成し、かつリム外周方向の前後下端部３１ｂ，３１ｂとＷ状金具３０Ａとの間にそれぞれ隙間３３，３３を形成した弾性材とを備えているので、垂直荷重に対しては、弾性材のばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでの高速走行時でも乗心地が良く走行性が向上する。
また、ラグセグメント３１は、水平荷重に対して、リム外周方向の下端部３１ｂ，３１ｂが、Ｗ状金具３０Ａに当接して支える構造となっているとともに、リム１５に固着するＷ状金具３０Ａを備えているので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さくなる。
したがって、本第２実施例のタイヤ構造は、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
【００２０】
本発明のラグセグメントを備えたタイヤ構造の第３実施例について図５を参照して図１１により説明する。
本第３実施例のラグセグメントは、図５の第１実施例のラグセグメントと同一符号を付したものは同一であり説明は省略し、異なる箇所について説明する。
凸状金具３０の側面部と略平行に、ゴム等の弾性材からなるラグセグメント２１の中に金属板３０ｂが接着されている。この金属板３０ｂ，３０ｂは、中空部２２の内面からそれぞれリム外周方向の前後下端部２１ａ，２１ａの下面に貫通した状態でラグセグメント２１に接着されている。図１１では、リム外周方向の前後下端部２１ａ，２１ａ（ラグセグメント２１に加わる垂直荷重および水平荷重を支える脚部の役目を果たしている）にそれぞれ１枚の金属板３０ｂを設けているが、この金属板３０ｂを複数枚ラグセグメント２１の中に接着するようにすれば、水平荷重に対する剛性がさらにアップする。この金属板３０ｂを１枚にするか、あるいは複数枚にするかは、小型〜大型の建設車両によって適宜設定されるようになっている。
これ以外の説明は、図５乃至図９で説明した第１実施例のラグセグメントを備えたタイヤ構造と同一につき、説明は省略する。
【００２１】
図１１に示す第３実施例のラグセグメントを備えたタイヤ構造によれば、第１実施例の機能に加えて、弾性材からなるラグセグメント２１の中に金属板３０ｂを１枚、あるいは複数枚設けるようにしたので、さらに水平方向の荷重に対する剛性がアップする。
これにより、ラグセグメント２１は水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止することができる。
【００２２】
次に、本発明のラグセグメントを備えたタイヤ構造の第４実施例について図１０を参照して図１２により説明する。
尚、図１０に示す第２実施例のラグセグメントを備えたタイヤ構造と同一符号を付したものは同一であり、その説明は省略し、異なる箇所について説明する。
ゴム等の弾性材からなるラグセグメント４１は、リム外周方向の前後側端部４１ｃ，４１ｃとＷ状金具３０Ａとを接着している。
このラグセグメント４１には、リム１５の外周方向の前後に下端部４１ｂ，４１ｂ（ラグセグメント４１に加わる垂直荷重および水平荷重を支える脚部の役目を果たしている）が形成されている。
ラグセグメント４１の内周部および下端部４１ｂ，４１ｂと、Ｗ状金具３０Ａとは所定の距離離間しており、それぞれ中空部４２および隙間４３，４３を形成している。
このようなラグセグメントを備えたタイヤ構造においても、図１０に示す第２実施例と同様に、ラグセグメント４１は、リム１５に固着する断面Ｗ状金具３０Ａを備え、Ｗ状金具３０Ａの上部、前部、後部および下部にそれぞれ中空部４２および隙間４３，４３が形成されているので、垂直荷重に対しては、弾性材の剪断歪のばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでの高速走行時でも乗心地が良く走行性が向上する。
また、ラグセグメント４１は、水平荷重に対して、リム外周方向の下端部４１ｂ，４１ｂが、Ｗ状金具３０Ａに当接して支える構造となっているとともに、リム１５に固着するＷ状金具３０Ａを備えているので、水平方向の剛性がさらに高くなり、水平方向の変形が小さくなる。
したがって、本第４実施例のタイヤ構造においても、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性を向上することができる。
【００２５】
以上説明した第１実施例から第４実施例で説明したラグセグメントを備えたタイヤ構造によれば、垂直荷重に対しては、弾性材の剪断歪によるばね力により受け持つ構造となり、ラグセグメントを備えたタイヤでの高速走行時にも乗心地が良く走行性が向上するとともに、水平方向の変形が少なく、隣り合うラグセグメント同士が接触して発熱しないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。従って、小型〜大型の建設車両の仕様によって、第１実施例〜第４実施例に記載したタイヤ構造を組合わせて適宜設定すれば、走行条件の異なる各種の作業現場で稼働する建設車両に有用である。
本発明のタイヤ構造を装輪式建設車両で説明したが、これ以外のクレーン車、ホイールローダ等の建設車両、および産業車両に適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図１】 装輪式建設車両の側面図である。
【図２】 本発明に係るタイヤの取付構造を説明する図である。
【図３】 同、図２のＺ視図である。
【図４】 同、図３のＹ視図である。
【図５】 同、ラグセグメントを備えたタイヤ構造の第１実施例の説明図である。
【図６】 同、第１実施例のタイヤ構造のＦＥＭ解析結果を説明する図である。
【図７】 同、第１実施例のタイヤ構造の走行中の変形状態を説明する図である。
【図８】 同、第１実施例のタイヤに垂直荷重が加わったときの変位と荷重との関係を示すグラフである。
【図９】 同、第１実施例のタイヤに垂直荷重と水平荷重が加わったときの変位と荷重との関係を示すグラフである。
【図１０】 同、ラグセグメントを備えたタイヤ構造の第２実施例の説明図である。
【図１１】 同、ラグセグメントを備えたタイヤ構造の第３実施例の説明図である。
【図１２】 同、ラグセグメントを備えたタイヤ構造の第４実施例の説明図である。
【図１４】 従来のラグセグメントを備えたタイヤ構造の１例を説明する図である。
【図１５】 従来のタイヤ構造のＦＥＭ解析結果を説明する図である。
【図１６】 従来のタイヤ構造の２例を説明する図である。
【図１７】 図１６のラグセグメントの説明図である。
【図１８】 図１６のラグセグメントが接地した時の説明図である。
【符号の説明】
１５ リム
２０ タイヤ
２１，３１，４１ ラグセグメント
２１ａ，３１ｂ，４１ｂ 下端部（ラグセグメント）
２２，３２，４２ 中空部
３０ 凸状金具
３０ａ，３０ｂ 金属板
３０Ａ Ｗ状金具
３３，４３ 隙間
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a tire for a wheeled construction vehicle, and more particularly to a tire structure provided with lug segments made of an elastic material arranged in the outer peripheral direction of a rim.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 14, a tire structure having lug segments used in a conventional construction vehicle or the like has a large number of lug segments 61 formed only of an elastic material having a hollow portion 62 in the outer peripheral direction of a rim (not shown). Has been established.
The lug segment 61 shown in FIG. 14 has a lateral rigidity A1 mm / kg according to the FEM analysis result when a constant load (vertical load W1, horizontal load W2) is applied as shown in FIG. 15, and the horizontal load W2 is applied. When deformed, the amount of deformation is large.
As shown in FIG. 15, the lug segment 61 has a large deformation amount when a horizontal load W2 is applied, and there is a problem that adjacent lug segments come into contact with each other and generate heat.
[0003]
As a prior art of a tire provided with lug segments, for example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-507046 has been filed, and the contents of the application will be described with reference to FIGS.
16 and 17 includes a main body 73 (lug segment) configured to be elastically deformed under a load and a tread provided on the main body 73, the tread being provided in a circumferential shape and A plurality of ridges 75 are defined between which a groove 78 is defined, and each ridge 75 extends outwardly from the first central portion 77 and from the central portion 77 toward one side of the body 73. A pair of side portions 79, wherein the side portions 79 define a V structure, and the first central portion 77 is adjacent to the V structure in a direction away from an outer edge of the side portion 79. It is characterized by extending toward the V structure of the raised portion 75. The main body 73 has an opening (hollow portion) 73a.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the technique described in JP-T-5-507046, the shape of the opening (hollow part) 73a provided in the main body 73 (lug segment) configured to be elastically deformed is as shown in FIG. Due to the vertical load in the F1 direction and the horizontal load in the F2 direction received when the main body 73 is grounded, the end portions 73x and 73w of the adjacent main bodies 73 come into contact with each other and rub against each other to generate heat.
For this reason, if the vehicle travels at a high speed, the main body 73 (lug segment) generates heat and wear and deterioration are significantly impaired. Therefore, there is a problem that the main body 73 (lug segment) needs to be replaced in a short time.
[0005]
The present invention pays attention to the above-mentioned problems of the prior art, and the vertical load and the horizontal load applied during the traveling of the construction vehicle greatly deform the lug segments so that the adjacent lug segments come into contact with each other and rub against each other to generate heat. An object of the present invention is to provide a tire structure provided with a lug segment that prevents the lug segment from being worn and deteriorated early.
[0006]
[Means for solving the problems and effects]
In order to achieve the above object, a first invention of a tire structure according to the present invention is aMany on the outer circumference, in the outer rim directionIn the tire structure including the lug segments disposed adjacent to each other, the lug segment 21 includes a convex metal fitting 30 that is fixed to the outer circumference of the rim 15 and the rim outer circumference direction of the convex metal fitting 30.Before and afterAnd fixed to the side of the rimIn the direction opposite to the outer periphery of the rim 15There is a gap b between the lower end portions 21 a and 21 a and the metal plate 30 a fixed to the outer periphery of the rim 15 or the convex metal fitting 30.Rim radial direction outsideAnd an elastic material having a hollow portion 22.
According to the above configuration, the lug segment is formed from a cross-section convex metal fitting fixed to the rim, and an elastic material having a hollow portion at the top of the convex metal fitting and having a gap b at the lower end in the rim outer peripheral direction. Therefore, the vertical load is handled by the spring force of the shearing strain of the elastic material, and the riding comfort is good and the running performance is improved even when the tire having the lug segment is driven at a high speed.
In addition, for the horizontal load applied to the lug segment, the lower end of the rim outer peripheral direction is in contact with and supported by the outer periphery of the rim or a metal plate that is fixed to the convex fitting, and the cross section that is fixed to the rim. Since the convex metal fitting is provided, the horizontal rigidity is further increased and the horizontal deformation is small.
According to the FEM analysis result when a constant load (vertical load W1, horizontal load W2) shown in FIG. 6 is applied, the tire structure including the lug segment configured as described above has a lateral stiffness of 3.6 × A1 mm / In contrast to kg, the lug segment formed only of the conventional elastic material shown in FIG.
mm / kg.
As a result, the lug segment provided with the convex metal fitting of the present invention has a lateral rigidity that is about 3.6 times higher than that of a lug segment formed of only a conventional elastic material.
Therefore, the tire structure of the present invention is less deformed in the horizontal direction and does not generate heat due to contact between adjacent lug segments, thereby preventing early wear and deterioration and improving durability.
[0007]
According to a second aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the hollow portion 22 has a gap a between the top of the convex fitting 30 and the inner surface of the elastic material, and the gap a of the hollow portion 22 and the rim outer peripheral direction.In the direction opposite to the outer periphery of the rim 15The relationship between the lower end portions 21a and 21a and the gap b between the outer periphery of the rim 15 or the metal plate 30a fixed to the convex fitting 30 is such that a> b.
According to the above configuration, in addition to the effects of the first invention, the gap a between the hollow portion, the lower end in the rim outer peripheral direction, and the outer periphery of the rim or the metal plate fixed to the convex metal fitting. Since the relationship with the clearance b is a> b, the clearance a is secured so that the top of the convex metal fitting and the inner surface of the elastic material do not come into contact with each other at the time of normal traveling load, The gap b is secured so as not to contact the outer periphery of the rim or the metal plate fixed to the convex metal fitting.
Since the predetermined spring force is obtained by the gaps a and b, the structure is sufficiently responsible for vertical loads, and even a tire equipped with lug segments has good riding comfort during high speed running and improved running performance.
[0008]
According to a third aspect of the present invention, in the configuration of the first aspect, the convex metal fitting 30Before and after rim outer circumferenceOn the sideparallelAnd the metal plate 30b spaced apart by a predetermined distance is provided in the elastic material.
According to the above configuration, in addition to the function and effect of the first invention, since the metal plate is provided in the elastic material substantially parallel to the side surface portion of the convex metal fitting, the lateral rigidity is further improved, so that the horizontal deformation is prevented. Since the adjacent lug segments are few and do not generate heat, premature wear and deterioration can be prevented.
[0009]
The fourth invention relates to the rimMany on the outer circumference, in the outer rim directionIn the tire structure including the lug segments disposed adjacent to each other, the lug segments 31 and 41 have a cross-sectional W-shaped metal fitting 30A fixed to the outer periphery of the rim 15 and the rim outer peripheral direction of the W-shaped metal fitting 30A.Before and afterAnd fixed to the side of the rimIn the direction opposite to the outer periphery of the rim 15Lower end 31b, 31b and,There are gaps 33, 33, 43, 43 between the W-shaped bracket 30A and the W-shaped bracket 30A.Rim radial direction outsideAnd an elastic material having hollow portions 32, 42.
According to the above configuration, the lug segment has a cross-sectional W-shaped fitting fixed to the rim, a hollow portion at the top of the W-shaped fitting, and a gap between the front and rear lower ends in the rim outer peripheral direction and the W-shaped fitting. Since it is made of an elastic material with a lug, it has a structure to handle the vertical load by the spring force of the shearing strain of the elastic material, and it is comfortable to ride even at high speeds with tires equipped with lug segments Will improve.
In addition, the horizontal load applied to the lug segment has a structure in which the lower end portion in the rim outer peripheral direction is in contact with and supports the W-shaped metal fitting, and has a cross-sectional W-shaped metal fitting fixed to the rim. Directional rigidity is further increased, and horizontal deformation is small.
Therefore, the tire structure of the present invention is less deformed in the horizontal direction and does not generate heat due to contact between adjacent lug segments, thereby preventing early wear and deterioration and improving durability.
[0011]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The tire structure according to the present invention will be described below with reference to FIGS.In the positional relationship described below, the radially outer side of the rim 15 is referred to as the upper side, the radially inner side is referred to as the lower side, and the front and rear in the outer circumferential direction of the rim 15 are referred to as the front and rear.
First, a wheeled construction vehicle 5 shown in FIG. 1 includes a lower traveling body 1 on which tires 20 are rotatably disposed, an upper swing body 2 on which a cab 3 is placed, and a work machine 4 including a boom, an arm, and a bucket. Equipped with.
As shown in FIG. 2, rims 15 and 15 are connected to a driving device 10 such as a hydraulic motor. Lug segments 21 and 21 formed of an elastic material such as rubber are fixed to the rims 15 and 15 with bolts 20A.
Although FIG. 2 shows the structure of a double tire, a single tire may be used.
2 will be described with reference to FIG. 3 in the Z view in FIG. 2 and FIG. 4 in the Y view in FIG. The driving device 10 connects the rim 15 rotatably. A large number of V-shaped lug segments 21 and 21 are arranged on the outer periphery of the rim 15 at predetermined intervals, and are fixed by bolts 20A.
[0012]
A first embodiment of the tire structure of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4 and FIGS.
The lug segment 21 shown in FIG. 5 has shown the side edge part similarly to the tire 20 shown in FIG. The lug segment 21 is bonded with a convex metal fitting 30 in cross section.
A metal plate 30a is integrally fixed to the convex fitting 30. A hollow portion 22 is formed in the upper portion of the convex metal fitting 30. The lug segment 21 is formed with lower end portions 21a and 21a (acting as leg portions for supporting a vertical load and a horizontal load applied to the lug segment 21) on the front and rear in the outer peripheral direction of the rim 15. The convex metal fitting 30 has a tubular shape and is bonded over the entire width of the lug segment 21 shown in FIG. The hollow portion 22 formed in the upper portion of the convex metal fitting 30 is formed over the entire width of the lug segment 21 shown in FIG. 4 and has a tubular shape. A plurality of lug segments 21 formed integrally with the convex metal fitting 30 and the metal plate 30a are arranged on the outer periphery of the rim 15 at a predetermined interval, and the metal plate 30a and the rim 15 are fastened by bolts 20A. is doing.
[0013]
The lug segment 21 shown in FIG.WithA hollow portion 22 having a gap a between the top of the metal fitting 30 and the inner surface of the elastic material is formed at the top of the convex metal fitting 30.
Further, the lug segment 21 is located between the front and rear lower end portions 21a, 21a in the rim outer peripheral direction and the metal plate 30a fixed to the convex metal fitting 30.InGap b, BElastic material such as rubberHas.
The relationship between the gap a and the gap b is a> b.
Furthermore, at the time of normal traveling load, the top of the convex metal fitting 30 and the inner surface of the elastic material are not in contact with each other, and a predetermined gap a is secured.
Furthermore, at the time of overload traveling, the top of the convex metal fitting 30 and the inner surface of the elastic material are in contact with each other.
Further, at the time of normal traveling load, the lower end portions 21a, 21a of the lug segment 21 and the metal plate 30a fixed to the convex metal fitting 30 are not in contact with each other, and a predetermined gap b is secured.
Further, during overload traveling, the lower end portions 21a and 21a and the metal plate 30a fixed to the convex metal fitting 30 are in contact with each other.
The vertical load applied to the lug segment 21 configured in this way is handled by the spring force of the shearing strain of the elastic material, so that even a tire equipped with the lug segment can be driven at high speed and the riding comfort is also improved. The spring force of the elastic material is set. And the metal plate which the lower end part 21a, 21a of a rim outer peripheral direction adheres to the outer periphery of the rim | limb 15, or the convex metal fitting 30 with respect to the horizontal load added to the lug segment 21 mentioned later in detail.To 30aSince it has a structure that abuts and supports and has a convex fitting 30 that is fixed to the rim 15, the rigidity in the horizontal direction is further increased and the deformation in the horizontal direction is reduced.
[0014]
Next, the FEM analysis result of the lug segment 21 shown in FIG. 5 will be described with reference to FIG. The tire structure having the lug segment shown in FIG. 5 has a lateral stiffness of 3.6 × A1 mm according to the FEM analysis result when a constant vertical load W1 and a horizontal load W2 are applied to the lug segment 21 shown in FIG. According to the FEM analysis result when a constant vertical load W1 and a horizontal load W2 are applied to a lug segment formed of only the conventional elastic material shown in FIG. mm / kg.
As a result, the lug segment using the spring force due to the shear strain of the present invention has a lateral rigidity that is about 3.6 times higher than the conventional lug segment utilizing the spring force due to the compressive strain.
[0015]
The relationship between the displacement and the load when the lug segment 21 shown in FIG. 5 is in contact with the ground will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 7, when only the vertical load Fy is applied to the lug segment 21, the side end portion is displaced as indicated by the dotted line x and the hollow portion 22 is displaced as indicated by the dotted line Z. In addition, the lug segment 21 is displaced as indicated by the alternate long and short dash line Y when the vertical load Fy and the horizontal load Fx are simultaneously applied.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between the displacement and the load when only the vertical load Fy is applied to the lug segment tire.
The relationship between the displacement ya of the hollow portion 22 when only the vertical load Fy is applied to the lug segment tire and the displacement yb of the front and rear lower end portion 21a in the rim outer peripheral direction will be described with reference to FIGS.
As shown in FIG. 7, the lug segment 21 bends in the P direction and the Q direction indicated by the arrows when traveling. In the load Fy1 applied during traveling shown in FIG. 8 (rated load = load during normal traveling), the inner surface of the hollow portion 22 does not contact the top of the convex fitting 30, as indicated by the dotted lines X and Z in FIG. The front and rear lower end portions 21a in the rim outer peripheral direction are not in contact with the metal plate 30a. Further, when the load shown in FIG. 8 increases to Fy2, the gap b between the lower end portion 21a and the metal plate 30a becomes zero (yb = b). Further, when the load shown in FIG. The gap a between the inner surface of 22 and the top of the convex metal fitting 30 is set to zero (ya = a).
Further, when a horizontal load Fx is applied in a state where the vertical load Fy1 shown in FIG. 8 is applied, the displacement ya of the hollow portion 22 and the displacement yb of the lower end portion 21a change as shown in FIG. That is, even if the horizontal load Fx increases, the displacement yb does not change much, but the lower end portion 21a abuts on the metal plate 30a to support the load, so that the rigidity in the horizontal direction of the lug segment 21 can be further increased.
[0016]
According to the tire structure provided with the lug segment of the first embodiment described in FIGS.,The lug segment includes a cross-section convex metal fitting 30 that is fixed to the rim 15 via a metal plate 30a.AndOn top of this convex fitting 30Forming a hollow portion 22, andElastic material in which a gap b is formed in each of the front and rear lower end portions 21a, 21a in the rim outer peripheral directionHas.
As a result, the vertical load is handled by the spring force of the elastic material, and the tire 20 provided with the lug segments 21 has a comfortable ride and improved traveling performance even at high speed.
In addition, the lug segment 21 is a metal plate whose lower ends 21a, 21a in the rim outer peripheral direction are fixed to the outer periphery of the rim 15 or the convex metal fitting 30 with respect to a horizontal load.To 30aSince it has a structure that abuts and supports and has a convex fitting 30 that is fixed to the rim 15, the rigidity in the horizontal direction is further increased and the deformation in the horizontal direction is reduced.
As a result, as described above, as a result of FEM analysis when a constant load (vertical load W1, horizontal load W2) is applied, the lug segment 21 of the first embodiment of the present invention has a lateral stiffness compared to the conventional lug segment. Increases by about 3.6 times.
Therefore, the tire structure of the first embodiment is less deformed in the horizontal direction and the adjacent lug segments do not generate heat due to contact with each other, thereby preventing early wear and deterioration and improving durability.
[0017]
Next, a second embodiment of the tire structure of the present invention will be described with reference to FIGS. 1 to 4 and FIG.
The lug segment 31 shown in FIG. 10 has shown the side edge part similarly to the tire 20 shown in FIG. The lug segment 31 is bonded with a W-shaped metal fitting 30A. A metal plate 30b is integrally fixed to the W-shaped metal fitting 30A. A hollow portion 32 is formed in the upper portion of the W-shaped metal fitting 30A. The lug segment 31 is formed with lower end portions 31b and 31b (acting as leg portions for supporting a vertical load and a horizontal load applied to the lug segment 31) at the front and rear in the outer peripheral direction of the rim 15. The hollow portion 32 formed in the upper portion of the W-shaped metal fitting 30A is formed over the entire width of the lug segment shown in FIG. 4 and has a tubular shape. A large number of lug segments 31 formed integrally with the W-shaped metal fitting 30A and the metal plate 30b are arranged at predetermined intervals on the outer periphery of the rim 15, and the metal plate 30b and the rim 15 are fastened by bolts 20A. is doing.
Concave portions 31a and 31a are respectively formed at the front and rear side end portions of the lug segment 31 in the rim outer peripheral direction. Further, gaps 33, 33 are formed between the lower end portions 31b, 31b of the lug segment 31 and the W-shaped metal fitting 30A, respectively.
[0018]
The lug segment 31 shown in FIG.WithThe hollow portion having a gap a between the top of the metal fitting 30A and the inner surface of an elastic material such as rubber is provided at the upper part of the W-shaped metal fitting 30A.32Is forming.
During a normal traveling load, the top of the W-shaped metal fitting 30A and the inner surface of the elastic material are not in contact with each other, and a predetermined gap a is secured.
Further, during overload traveling, the top of the W-shaped metal fitting 30A and the inner surface of the elastic material are in contact with each other.
The lug segment 31 configured in this manner includes the hollow portion 32, the gaps 33 and 33, and front and rear side end portions.ofSince the recesses 31a and 31a are provided, a predetermined spring force can be obtained.
Thereby, with respect to the vertical load applied to the lug segment 31, the structure which is handled by the spring force of the shear strain of the elastic material andIt has becomeIn addition, the spring force of the elastic material is set so that a tire equipped with a lug segment can be driven at high speed and the riding comfort is improved.
Similarly to the lug segment of the first embodiment, the lower end portions 31b and 31b in the rim outer peripheral direction are in contact with and support the W-shaped metal fitting 30A with respect to the horizontal load. Includes a W-shaped bracket 30A to be fixedingTherefore, the rigidity of the lug segment 31 in the horizontal direction is further increased.
[0019]
According to the tire structure provided with the lug segment of the second embodiment described in FIG.,The lug segment 31 has a cross-sectional W-shaped bracket 30A fixed to the rim 15 and an upper portion of the W-shaped bracket 30A.Forming a hollow portion 32, andBetween the front and rear lower end portions 31b, 31b in the rim outer peripheral direction and the W-shaped metal fitting 30ARespectivelyAn elastic material having gaps 33 and 33 formed thereon;WithTherefore, tires with lug segments are used for vertical loads due to the spring force of elastic materials.InRide comfort is improved even during high-speed driving.
Further, the lug segment 31 has a structure in which the lower end portions 31b, 31b in the rim outer peripheral direction are in contact with and support the W-shaped metal fitting 30A with respect to a horizontal load, and the W-shaped metal fitting 30A fixed to the rim 15 is supported.HaveTherefore, the horizontal rigidity is further increased and the horizontal deformation is small.Become.
Therefore, the tire structure of the second embodiment has little deformation in the horizontal direction, and the adjacent lug segments are in contact with each other to generate heat.To doAs a result, early wear and deterioration are prevented and durability is improved.
[0020]
A third embodiment of a tire structure having lug segments according to the present invention will be described with reference to FIG. 5 and FIG.
The lug segments of the third embodiment are the same as those of the lug segments of the first embodiment shown in FIG.
The side surface of the convex metal fitting 30 andAbbreviationparallelInThe metal plate 30b is bonded to the lug segment 21 made of an elastic material such as rubber.Ising. The metal plates 30b and 30b are respectively formed from the inner surface of the hollow portion 22.In the outer rim directionIt is bonded to the lug segment 21 while penetrating the lower surfaces of the front and rear lower end portions 21a, 21a. In FIG. 11, front and rear lower end portions 21a, 21a in the rim outer peripheral direction (acting as leg portions for supporting a vertical load and a horizontal load applied to the lug segment 21).)One metal plate 30b is provided for each, but if this metal plate 30b is bonded to the plurality of lug segments 21, the rigidity against the horizontal load is increased.furtherUp. One piece of this metal plate 30bInWhether to use a plurality of pieces or not is appropriately set by a small to large construction vehicle.
The description other than this is the same as that of the tire structure having the lug segment of the first embodiment described in FIGS.,Description is omitted.
[0021]
According to the tire structure having the lug segment of the third embodiment shown in FIG. 11, in addition to the function of the first embodiment, the metal plate is placed in the lug segment 21 made of an elastic material.30bOne or moreProvideAs a result, the rigidity against the load in the horizontal direction is further increased.
Thereby, the lug segment 21 is hardly deformed in the horizontal direction, and the adjacent lug segments are in contact with each other and do not generate heat, so that early wear and deterioration can be prevented.
[0022]
Next, a fourth embodiment of a tire structure having lug segments according to the present invention will be described with reference to FIG. 10 and FIG.
In addition, what attached | subjected the same code | symbol as the tire structure provided with the lug segment of 2nd Example shown in FIG. 10 is the same.,ThatThe description will be omitted, and different points will be described.
The lug segment 41 made of an elastic material such as rubber bonds the front and rear end portions 41c, 41c in the rim outer peripheral direction and the W-shaped metal fitting 30A.
The lug segment 41 plays a role of lower end portions 41b and 41b (a leg portion for supporting a vertical load and a horizontal load applied to the lug segment 41) before and after the outer periphery of the rim 15.)Is formed.
Inner circumference of lug segment 41Department andThe lower end portions 41b and 41b and the W-shaped metal fitting 30A are separated by a predetermined distance,RespectivelyHollow part42 andThe gaps 43 are formed.
In the tire structure including such a lug segment, the lug segment 41 has a W-shaped cross section 30A that is fixed to the rim 15 as in the second embodiment shown in FIG.With, On the top, front, rear and bottom of the W-shaped bracket 30ARespectivelyHollow part 42andGap 43, 43ButSince it is formed, the tire is equipped with a lug segment for vertical loads due to the spring force of the shearing strain of the elastic material.InRide comfort is improved even during high-speed driving.
In addition, the lug segment 41 has a structure in which the lower end portions 41b and 41b in the rim outer peripheral direction abut against and support the W-shaped metal fitting 30A against a horizontal load, and the W-shaped metal fitting 30A fixed to the rim 15 is supported. PreparationingTherefore, the horizontal rigidity is further increased and the horizontal deformation is small.Become.
Therefore, even in the tire structure of the fourth embodiment, there is little deformation in the horizontal direction, and the adjacent lug segments are in contact with each other and do not generate heat, thereby preventing early wear and deterioration and durability.TheCan be improved.
[0025]
According to the tire structure provided with the lug segments described in the first to fourth embodiments as described above, the structure is handled by the spring force due to the shear strain of the elastic material for the vertical load, and the lug segments are provided. TireInEven during high-speed driving, ride comfort is improved and running performance is improved, horizontal deformation is small, and adjacent lug segments do not generate heat due to contact with each other, preventing early wear and deterioration and improving durability.. ThereforeDepending on the specifications of the small to large construction vehicles, if the tire structures described in the first to fourth embodiments are appropriately combined and set,DifferentThis is useful for construction vehicles that operate at various work sites.
Although the tire structure of the present invention has been described with a wheeled construction vehicle, it goes without saying that it can be applied to other construction vehicles such as crane vehicles, wheel loaders, and industrial vehicles.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a wheeled construction vehicle.
FIG. 2 is a diagram illustrating a tire mounting structure according to the present invention.
FIG. 3 is a Z view of FIG. 2;
4 is a Y view of FIG. 3; FIG.
FIG. 5 is an explanatory view of a first embodiment of a tire structure provided with lug segments.
FIG. 6 is a diagram for explaining the FEM analysis result of the tire structure of the first example.
FIG. 7 is a view for explaining a deformation state during traveling of the tire structure of the first embodiment.
FIG. 8 is a graph showing the relationship between displacement and load when a vertical load is applied to the tire of the first embodiment.
FIG. 9 shows a vertical load and a horizontal load applied to the tire of the first embodiment.ButIt is a graph which shows the relationship between the displacement when added and a load.
FIG. 10 is an explanatory view of a second embodiment of a tire structure provided with lug segments.
FIG. 11 is an explanatory view of a third embodiment of a tire structure provided with lug segments.
FIG. 12 is an explanatory view of a fourth embodiment of a tire structure provided with lug segments.
FIG. 14 is a diagram illustrating an example of a tire structure including a conventional lug segment.
FIG. 15ConventionalIt is a figure explaining the FEM analysis result of the tire structure of.
FIG. 16ConventionalIt is a figure explaining two examples of the tire structure of.
FIG. 17FigureIt is explanatory drawing of 16 lug segments.
[Figure18]FigureIt is explanatory drawing when 16 lug segments are earth | grounded.
[Explanation of symbols]
15 rims
20 tires
21, 31, 41Lag segment
21a, 31b, 41bLower end (lug segment)
22, 32,42 Hollow part
30 Convex bracket
30a,30b metal plate
30A W-shaped bracket
33, 43 clearance
Claims (4)
ラグセグメント(21)は、
リム(15)の外周に固着する断面凸状金具(30)と、
凸状金具(30)のリム外周方向前後の側面部に固着するとともに、リム外周方向の前後にあってリム (15) の外周と相対する向きにある下端部(21a,21a) と、リム(15)の外周、あるいは凸状金具(30) に固着する金属板(30a)との間に隙間ｂを有し、かつ、凸状金具(30)のリム径方向外側に中空部(22)を有する弾性材と、
からなることを特徴とするタイヤ構造。In the tire structure provided with a plurality of lug segments arranged adjacent to the outer periphery of the rim, many on the outer periphery of the rim ,
The lug segment (21)
A cross-section convex metal fitting (30) fixed to the outer periphery of the rim (15);
The lower end portion (21a, 21a) that is fixed to the front and rear side portions of the convex metal fitting (30) in the rim outer peripheral direction and that faces the front and rear of the rim outer peripheral direction and faces the outer periphery of the rim (15) , and the rim ( 15) has a gap b between the outer periphery of the metal plate (30a) and the metal plate (30a) fixed to the convex metal fitting (30), and a hollow portion (22) is formed on the outer side in the rim radial direction of the convex metal fitting (30). An elastic material having
A tire structure comprising:
中空部(22)の隙間ａと、
リム外周方向の前後にあってリム (15) の外周と相対する向きにある下端部(21a,21a) と、リム(15)の外周、あるいは凸状金具(30)に固着する金属板(30a) との間に有する前記隙間ｂとの間の関係をａ＞ｂとした
ことを特徴とする請求項１記載のタイヤ構造。The hollow portion (22) has a gap a between the top of the convex fitting (30) and the inner surface of the elastic material,
A gap a between the hollow portions (22);
The lower end (21a, 21a) in the front and rear of the rim outer peripheral direction and facing the outer periphery of the rim (15) , and the metal plate (30a) fixed to the outer periphery of the rim (15) or the convex metal fitting (30) The tire structure according to claim 1, wherein a> b is set as a relationship between the clearance b and the clearance b.
ことを特徴とする請求項１記載のタイヤ構造。2. The tire according to claim 1, wherein a metal plate (30 b) parallel to the front and rear side portions of the convex fitting (30) in the rim outer circumferential direction and spaced apart by a predetermined distance is provided in the elastic material. Construction.
ラグセグメント(31,41)は、
リム(15)の外周に固着する断面W状金具(30A) と、
W状金具(30A) のリム外周方向前後の側面部に固着するとともに、リム外周方向の前後にあってリム (15) の外周と相対する向きにある下端部(31b,31b) と、W状金具(30A) との間に隙間(33,33,43,43) を有し、かつ、W状金具(30A) のリム径方向外側に中空部(32,42) を有する弾性材と、
からなることを特徴とするタイヤ構造。In the tire structure provided with a plurality of lug segments arranged adjacent to the outer periphery of the rim, many on the outer periphery of the rim ,
The lug segment (31,41)
W-shaped cross-section bracket (30A) that is fixed to the outer periphery of the rim (15),
The W-shaped bracket (30A) is fixed to the front and rear side portions in the rim outer peripheral direction , and the lower end portions (31b, 31b) in the front and rear in the rim outer peripheral direction and facing the outer periphery of the rim (15) An elastic material having a gap (33, 33, 43, 43) between the metal fitting (30A) and a hollow portion (32, 42) outside the rim radial direction of the W-shaped metal fitting (30A);
A tire structure comprising:
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| JP27801597A JP3741242B2 (en) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | Tire structure |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP27801597A JP3741242B2 (en) | 1997-09-26 | 1997-09-26 | Tire structure |
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