JP3739718B2

JP3739718B2 - Ratchet lever mechanism

Info

Publication number: JP3739718B2
Application number: JP2002090707A
Authority: JP
Inventors: 晃根本
Original assignee: Tachi S Co Ltd
Current assignee: Tachi S Co Ltd
Priority date: 2002-03-28
Filing date: 2002-03-28
Publication date: 2006-01-25
Anticipated expiration: 2022-03-28
Also published as: JP2003284618A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、シートリフターの駆動機構として設けられるラチェット式レバー機構、特にワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤをその出力軸に段差配置してなるラチェット式レバー機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
シートを昇降可能に支持する、いわゆるシートリフターの駆動機構として、たとえば、対応する一回動方向のみの駆動力をその出力軸に伝達、出力可能とした、いわゆるラチェット式レバー機構が提供されている。そして、この種のラチェット式レバー機構として、ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用一対のラチェットギヤを、たとえばブレーキユニットの制動軸に連結される出力軸上に、そのロック回転方向を異にして段差配置した、たとえば特開2000−255295公報に開示のような構成が知られている。
【０００３】
この特開2000−255295公報に開示されたラチェット式レバー機構においては、アップ用、ダウン用のラチェットギヤに噛合可能なアップ用、ダウン用の爪片を、その対応する段差位置に有したラチェット爪体が、駆動レバーにより駆動される入力軸周りに一体係着されている。そして、駆動レバーの回動方向に対応した爪片を、その対応するアップ用、ダウン用のラチェットギヤに噛合させ、これをさらに回動させることにより対応ラチェットギヤのロック回転方向への出力回転を出力軸に発生させるものとして、この公知のラチェット式レバー機構は構成されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前出の特開2000−255295公報に開示のように、一体的なラチェット式レバー機構におけるラチェット爪体は、通常、アップ用、ダウン用の爪片をその段差位置に配した鋳造物として一体成形されている。詳細にいうと、別体の入力軸、およびアップ用、ダウン用の爪片を、鋳型内に装着し、これを一体鋳造することにより、公知のラチェット爪体は成形されている。
【０００５】
しかしながら、このような別部材を組み合わせる一体鋳造は、その製造工程を複雑化させやすいため、製造コストの増大化を伴うことが避けられない。
【０００６】
また、鋳造による部品成形は、その寸法精度等の安定性に劣りやすいことから、生産性の低下に伴うコストの増大化をも招きやすい。
【０００７】
この発明は、ラチェット爪体の製造の容易化、および生産性の向上をはかることにより、その全体的なコストの低減化を可能とするラチェット式レバー機構の提供を目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この発明の請求項１に示すラチェット式レバー機構においては、少なくともいずれか一方の平行段差曲げによりなる二股段差片を持った平面略二股形状の二股プレートが、ラチェットギヤに噛合可能なアップ用、ダウン用の爪片をその二股段差片に有して形成される。そして、この二股プレートに設けられた所定継手形状の軸孔に、対応継手形状の入力軸を挿入して組み合わせ、これをカシメのもとで一体的に係着させたものを、ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤに対応するラチェット爪体として使用するものとしている。
【０００９】
また、この発明の請求項２においては、入力軸の継手形状を介して、駆動レバーがこの入力軸に一体回動可能に連結、固着されている。
【００１０】
さらに、この発明の請求項３においては、駆動レバーをニュートラル位置に付勢、保持する、ねじりばねからなるリターンばねが、入力軸に環装配置され、このリターンばねの各端末の係合される係合片が、二股プレートと共に入力軸に一体係着されたサポートプレートの折曲片として、入力軸と一体回動可能に設けられている。
【００１１】
そして、この発明の請求項４においては、ストッパ片を、サポートプレートの折曲片として入力軸と一体回動可能に設け、このストッパ片の係合可能なストッパ受片を、入力軸の組み付けられるユニットベースの対応箇所に設けることにより、駆動レバーの回動範囲を規定可能としている。
【００１２】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
【００１３】
図１、図２に示すように、この発明に係るラチェット式レバー機構10においては、ワンウェイクラッチ付きギヤからなるアップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dが、出力軸14周りに、そのロック回転方向への一体回転を可能にそれぞれ係着配置されるとともに、このラチェットギヤに噛合可能なアップ用、ダウン用の爪片16-u,16-dをその対応する段差位置に有したラチェット爪体18が、駆動レバー20との一体回動を可能に設けられている。
【００１４】
以下、このラチェット式レバー機構10の概略を説明する。
【００１５】
アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dとして用いられるワンウェイクラッチ付きギヤは、いずれも内輪12aを伴う外輪12bの回転方向、つまりロック回転方向を一方向のみに限定した公知のものであり、ロック回転方向を相反する方向、つまり異にして、たとえばセレーション等の継手の係着により、出力軸14周りに、内輪の一体回転を可能に環装配置される。
【００１６】
この出力軸14は、たとえば、ブレーキユニットの制動軸（図示しない）との連結、係着を可能とする軸受14aを、その一端（図中下端）に有して形成され、図３に示すように、ユニットベース24とユニットカバー26との間に、回転自在に軸支、保持される。そして、ラチェット爪体18が、ユニットベース24とユニットカバー26との間での、出力軸14との軸線の平行位置に、回動自在に軸支、保持されている。
【００１７】
図１、および図３に示すように、このラチェット爪体18は、その回動中心となる入力軸22を一体的に有している。そして、駆動レバー20を、この入力軸22に一体回動可能に係着することによって、駆動レバーによる爪片16-u,16-dの駆動、ひいては出力軸14への操作力の伝達、出力が可能となっている。
【００１８】
この種のラチェット式レバー機構10においては、図２に示すような、ラチェットギヤ12-u,12-dへの爪片16-u,16-dの非噛合位置が、駆動レバー20の初期位置（ニュートラル位置）として規定され、後述するリターンばね27の付勢力のもとで、そのニュートラル位置に付勢、保持されている。そして、このニュートラル位置からの駆動レバー20の回動、つまり上方となる図中時計方向、および下方となる図中反時計方向への駆動レバーの回動により、対応するラチェットギヤ12-u,12-dを、爪片16-u,16-dとの噛合のもとでロック回転方向に回転させるものとして、このラチェット式レバー機構10は概略構成されている。
【００１９】
ここで、図２に加えて図４を見るとわかるように、この発明のラチェット式レバー機構10においては、アップ用、ダウン用の爪片16-u,16-dを段差位置に有したラチェット爪体18が、たとえば一方の平行段差曲げによりなる二股段差片28a-u,28a-dを持つ平面略二股形状の二股プレート28と、この二股プレートの回動中心に一体的に係着された入力軸22との組み合わせとして形成されている。
【００２０】
この二股プレート28においては、たとえば二股段差片28a-uが基準とされ、アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-d間の段差に対応するだけの段差を他方の二股段差片28a-dとの間に設けるべく、その相互間を平行とする平行段差曲げにより、この他方の二股段差片28a-dが、基準の二股段差片28a-uに対して段差付けされている（図３参照）。そして、図１、および図２に示すように、アップ用のラチェットギヤ12-uに噛合可能な爪片16-uがこの基準となる二股段差片28a-uに、また、ダウン用のラチェットギヤ12-dに噛合可能な爪片16-dがその段差位置にある二股段差片28a-dに、それぞれ形成されている。
【００２１】
図３、および図４を見るとわかるように、この二股プレート28は、所定継手形状の軸孔30を有して形成されている。そして、対応継手形状に形成された入力軸22の小径半部22aをこの軸孔30に挿入して組み合わせ、これをカシメのもとで一体的に係着させたものを、アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dに対応するラチェット爪体18とするものとして、この発明においては構成されている。
【００２２】
二股プレートの軸孔30、および入力軸22の継手形状としては、たとえばスプライン継手が例示でき、この継手間の係着のもとで、二股プレート、および入力軸の一体回動が確保可能となっている。そして、この発明においては、この挿入、係着後における、たとえば軸孔周辺部の部分的なカシメのもとで、二股プレート28を入力軸22に一体的に係着させている。
【００２３】
なお、図２、図３に示すように、このラチェット爪体18は、出力軸14との平行位置で、入力軸22を、たとえばこの出力軸と同様にユニットベース24とユニットカバー26との間に回動自在に軸支、保持することにより配設される。
【００２４】
そして、駆動レバー20は、この入力軸22に対し、たとえばその継手形状を利用した係着、およびそのねじ止め等により、一体回動可能に連結、固着される。
【００２５】
このように、この発明のラチェット式レバー機構10においては、アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dに噛合可能なアップ用、ダウン用の爪片16-u,16-dが、二股プレートの二股段差片28a-u,28a-dにそれぞれ設けられている。そして、この二股プレート28は、一方の二股段差片28a-dを平行段差曲げにしたプレス加工品として得られ、これを入力軸22に部分的なカシメのもとで一体的に固着すれば足りるため、この発明によれば、一体鋳造による製造工程を伴うことなく、アップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dに対応した段差の爪片16-u,16-dを、ラチェット爪体18に一体に設けることが容易に可能となる。
【００２６】
つまり、この発明によれば、ラチェット爪体18が、プレス加工等を主体とした製造工程のもとで得られるため、その製造工程の簡素化が十分にはかられる。そして、プレス加工によれば、その寸法精度の安定化、高精度化が容易に得られるため、その生産性の向上が確実にはかられる。
【００２７】
従って、ラチェット爪体18のコストの低減、ひいてはラチェット式レバー機構10のコストの低減が、この発明によれば十分に可能となる。
【００２８】
なお、上述したこの発明の実施の形態においては、二股プレートの軸孔30、および入力軸22の継手形状として、たとえばスプライン継手を例示しているが、入力と二股プレート28との一体回動を確実、かつ容易とする非円形の継手形状であれば足りるため、これに限定されず、たとえば、セレーション等の他の継手形状を利用するものとしてもよい。
【００２９】
また、この実施の形態においては、駆動レバー20を、入力軸22に対し、その小径半部22aの継手形状を利用することにより一体回動可能に係着しているが、入力軸との一体回動を確実、かつ容易に確保可能とすれば足りるため、これに限定されず、たとえば、止めねじの二点止め等によって、入力軸との駆動レバーの確実な一体回動を得る構成としてもよい。
【００３０】
しかしながら、入力軸22の継手形状を利用して、入力軸と駆動レバー20とを一体回動可能に係着すれば、そのねじ止め箇所が１ヶ所で足りるため、部品点数の低減、およびその作業性の向上が確実にはかられる。
【００３１】
さらに、この実施の形態においては、ダウン用の爪片16-dの形成された二股段差片28a-dが、アップ用の爪片16-uを有する二股段差片28a-uに対し、その平行段差曲げのもとで段差付けされているが、二股段差片28a-u,28a-dの双方をアップ用、ダウン用のラチェットギヤ12-u,12-dのそれぞれに整列させる段差付けがなされれば足りるため、これに限定されず、たとえばアップ用の爪片16-uの設けられる二股段差片28-uを平行段差曲げにより段差付けする、あるいは二股段差片28a-u,28a-dの双方を平行段差曲げにより段差付けする等によって、二股プレートの二股段差片28a-u,28a-dを、アップ用、ダウン用のラチェットギヤのそれぞれに整列させる構成としてもよい。
【００３２】
ここで、図１、および図３に示すように、この発明の実施の形態においては、駆動レバー20をそのニュートラル位置に付勢、保持するリターンばね27として、たとえば、入力軸22の大径半部22bに環装配置したねじりばねを例示している。
【００３３】
リターンばね（ねじりばね）27は、入力軸22に一体的に設けられた係合片34aと、ユニットベースの係合片24aとにその端末27aをそれぞれ係合可能に形成され、これによる付勢力の発生、伝達のもとで、ニュートラル位置への駆動レバー20の付勢、保持を可能に構成されている。
【００３４】
そして、この発明においては、入力軸の係合片34aが、サポートプレート34の折曲片として形成され、入力軸の継手形状を利用した入力軸周りでのサポートプレートの一体係着、および入力軸の大径半部22bと二股プレート28との間におけるこのサポートプレートの一体的な挟持により、入力軸に対して一体的に設けられている。
【００３５】
この形状のサポートプレート34も、上述した二股プレート28と同様にプレス加工のもとで形成、確保できる。つまり、係合片34aを一体的に有するラチェット爪体18が、構成の複雑化、および製造工程の複雑化等を伴うことなく形成できるため、この点からも、このラチェット爪体の製造の容易化、および生産性の向上等が確実にはかられる。
【００３６】
また、図２ないし図４に示すように、このサポートプレート34には、ユニットベース24の一対のストッパ受片36に係合可能なストッパ片24bを、その折曲片として一体に形成することも可能である。
【００３７】
このような構成によれば、この一対のストッパ受片36間でのストッパ片24bの移動範囲を、駆動レバー20の回動範囲として規定できる。そして、このようにストッパ片24b、およびストッパ受片36によって駆動レバー20の回動範囲を規定すれば、ラチェットギヤ12-u,12-dからの爪片16-u,16-dの離脱のない適切なレバー操作が、構成の複雑化等を伴うことなく容易に確保できるため、この点においても、そのコストの低減が容易にはかられる。
【００３８】
上述した実施の形態は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
【００３９】
【発明の効果】
上記のように、この発明に係るラチェット式レバー機構によれば、少なくともいずれか一方の平行段差曲げによりなる、二股プレートの二股段差片に、アップ用、ダウン用のラチェットギヤに噛合可能な爪片をそれぞれ形成すれば足りるため、段差位置にあるアップ用、ダウン用の爪片を、この二股プレートのプレス成形により得ることが可能となる。そして、この二股プレートを、入力軸に対し、一体回動可能に係着すれば足りるため、アップ用、ダウン用の爪片をその段差位置に有したラチェット爪体が、プレス加工等を主体とした製造工程のもとで得られる。
【００４０】
従って、その製造工程の簡素化が十分にはかられ、かつその寸法精度の安定化、高精度化が容易に得られることによりその生産性の向上が確実にはかられることから、ラチェット爪体のコストの低減、ひいてはラチェット式レバー機構のコストの低減が、この発明によれば十分に可能となる。
【００４１】
また、入力軸の継手形状を利用して、入力軸と駆動レバーとを一体回動可能に連結、固着すれば、そのねじ止め等による固定箇所が１ヶ所で足りるため、部品点数の低減、およびその作業性の向上が確実にはかられる。
【００４２】
さらに、リターンばねの端末の係合される入力軸側の係合片を、入力軸に一体的に設けたサポートプレートの折曲片として形成すれば、係合片を一体的に有するラチェット爪体が、構成の複雑化、および製造工程の複雑化等を伴うことなく形成できる。従って、この点からも、このラチェット爪体の製造の容易化、および生産性の向上等が確実にはかられる。
【００４３】
そして、一対のストッパ受片に係合可能なストッパ片を、その折曲片としてサポートプレートに一体に形成すれば、一対のストッパ受片間でのストッパ片の移動範囲が、駆動レバーの回動範囲として規定でき、また、ストッパ片、およびストッパ受片によって駆動レバーの回動範囲を規定すれば、ラチェットギヤからの爪片の離脱のない適切なレバー操作が、構成の複雑化等を伴うことなく容易に確保できるため、この点においても、そのコストの低減が容易にはかられる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係るラチェット式レバー機構の、一部構成部材の概略分解斜視図である。
【図２】ラチェット式レバー機構の概略平面図である。
【図３】ラチェット式レバー機構の、一部破断の概略側面図である。
【図４】ラチェット式レバー機構における、ラチェット爪体の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 ラチェット式レバー機構
12-u,12-d ラチェットギヤ
14 出力軸
16-u,16-d 爪片
18 ラチェット爪体
20 駆動レバー
22 入力軸
27 リターンばね
34 サポートプレート
34a 係合片
34b ストッパ片[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ratchet lever mechanism provided as a drive mechanism for a seat lifter, and more particularly, to a ratchet lever mechanism in which a ratchet gear for up and down comprising a gear with a one-way clutch is arranged stepwise on its output shaft.
[0002]
[Prior art]
As a so-called seat lifter driving mechanism that supports the seat so as to be movable up and down, for example, a so-called ratchet type lever mechanism that can transmit and output a corresponding driving force only in one rotation direction to the output shaft is provided. . As a ratchet lever mechanism of this type, a pair of up and down ratchet gears composed of a gear with a one-way clutch is placed on an output shaft connected to a brake shaft of a brake unit, for example, with different lock rotation directions. For example, a configuration as disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 2000-255295 is known.
[0003]
In the ratchet type lever mechanism disclosed in Japanese Patent Laid-Open No. 2000-255295, the ratchet pawl having the up and down claw pieces that can mesh with the up and down ratchet gears at the corresponding step positions. The body is integrally fastened about the input shaft driven by the drive lever. Then, the claw pieces corresponding to the rotation direction of the drive lever are meshed with the corresponding up and down ratchet gears, and further rotating them to rotate the corresponding ratchet gears in the lock rotation direction. This known ratchet lever mechanism is configured to be generated in the output shaft.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, as disclosed in the above-mentioned JP-A-2000-255295, the ratchet claw body in the integral ratchet lever mechanism is usually a casting in which claw pieces for up and down are arranged at the step position. It is integrally molded. More specifically, a known ratchet claw body is formed by mounting separate input shafts and claw pieces for up and down in a mold and integrally casting them.
[0005]
However, integral casting combining such separate members tends to complicate the manufacturing process, and thus inevitably increases manufacturing costs.
[0006]
In addition, the molding of parts by casting tends to be inferior in stability, such as dimensional accuracy, and therefore tends to cause an increase in cost due to a decrease in productivity.
[0007]
An object of the present invention is to provide a ratchet type lever mechanism that can reduce the overall cost by facilitating the manufacture of the ratchet pawl and improving the productivity.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve this object, in the ratchet type lever mechanism according to claim 1 of the present invention, a bifurcated plate having a substantially bifurcated shape having a bifurcated stepped piece formed by bending at least one of the parallel stepped portions is a ratchet gear. The claw pieces for up and down that can be engaged with each other are formed on the forked step pieces. Then, the input shaft of the corresponding joint shape is inserted into the shaft hole of the predetermined joint shape provided in the bifurcated plate and combined, and this is integrally engaged under caulking, and the gear with the one-way clutch It is intended to be used as a ratchet pawl corresponding to the up and down ratchet gears.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, the drive lever is connected and fixed to the input shaft so as to be integrally rotatable through the joint shape of the input shaft.
[0010]
According to a third aspect of the present invention, a return spring comprising a torsion spring for biasing and holding the drive lever in the neutral position is arranged around the input shaft, and each end of the return spring is engaged. The engaging piece is provided as a bent piece of a support plate integrally attached to the input shaft together with the bifurcated plate so as to be rotatable integrally with the input shaft.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, the stopper piece is provided as a bent piece of the support plate so as to be integrally rotatable with the input shaft, and the stopper receiving piece engageable with the stopper piece can be assembled to the input shaft. The rotation range of the drive lever can be defined by providing the unit base at a corresponding position.
[0012]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0013]
As shown in FIGS. 1 and 2, in the ratchet lever mechanism 10 according to the present invention, the up and down ratchet gears 12 -u and 12 -d composed of a gear with a one-way clutch are provided around the output shaft 14. The claw pieces 16-u and 16-d for up and down that can be meshed with the ratchet gear are provided at the corresponding step positions. The ratchet pawl body 18 is provided so as to be able to rotate integrally with the drive lever 20.
[0014]
Hereinafter, an outline of the ratchet lever mechanism 10 will be described.
[0015]
The one-way clutch gears used as the up and down ratchet gears 12-u and 12-d are both known ones in which the rotation direction of the outer ring 12b with the inner ring 12a, that is, the lock rotation direction is limited to only one direction. In a direction opposite to the lock rotation direction, that is, differently, for example, by engaging a joint such as a serration, the inner ring is arranged around the output shaft 14 so that the inner ring can be integrally rotated.
[0016]
The output shaft 14 is formed, for example, having a bearing 14a that can be connected to and engaged with a braking shaft (not shown) of the brake unit at one end (lower end in the figure), as shown in FIG. The unit base 24 and the unit cover 26 are rotatably supported and held between the unit base 24 and the unit cover 26. The ratchet pawl 18 is pivotally supported and held at a position parallel to the axis of the output shaft 14 between the unit base 24 and the unit cover 26.
[0017]
As shown in FIGS. 1 and 3, the ratchet pawl body 18 integrally has an input shaft 22 serving as a rotation center. Then, by engaging the drive lever 20 with the input shaft 22 so as to be integrally rotatable, the claw pieces 16-u and 16-d are driven by the drive lever, and the operation force is transmitted to the output shaft 14 and output. Is possible.
[0018]
In this type of ratchet lever mechanism 10, the non-engagement position of the claw pieces 16-u, 16-d with the ratchet gears 12-u, 12-d is the initial position of the drive lever 20, as shown in FIG. It is defined as (neutral position), and is biased and held at the neutral position under the biasing force of a return spring 27 described later. Then, by the rotation of the drive lever 20 from this neutral position, that is, the rotation of the drive lever in the clockwise direction in the drawing and the counterclockwise direction in the drawing in the lower direction, the corresponding ratchet gears 12-u, 12 The ratchet lever mechanism 10 is schematically configured so that -d is rotated in the locking rotation direction under meshing with the claw pieces 16-u and 16-d.
[0019]
Here, as can be seen from FIG. 4 in addition to FIG. 2, in the ratchet lever mechanism 10 of the present invention, the ratchet having the claw pieces 16-u and 16-d for up and down at the step position. A claw body 18 is integrally attached to a bifurcated plate 28 having a substantially bifurcated shape having a bifurcated stepped portion 28a-u, 28a-d formed by, for example, one parallel step bending, and a rotation center of the bifurcated plate. It is formed as a combination with the input shaft 22.
[0020]
In this bifurcated plate 28, for example, a bifurcated step piece 28a-u is used as a reference, and a step corresponding to the step between the up and down ratchet gears 12-u, 12-d is formed on the other bifurcated step piece 28a. The other forked step piece 28a-d is stepped with respect to the reference forked stepped piece 28a-u by a parallel step bend that is parallel to each other (see FIG. 3). As shown in FIGS. 1 and 2, the claw piece 16-u that can mesh with the up ratchet gear 12-u has a bifurcated step piece 28a-u as a reference, and a down ratchet gear. Claw pieces 16-d that can mesh with 12-d are respectively formed on the forked step pieces 28a-d at the step positions.
[0021]
As can be seen from FIGS. 3 and 4, the bifurcated plate 28 has a shaft hole 30 having a predetermined joint shape. Then, the small-diameter half portion 22a of the input shaft 22 formed in a corresponding joint shape is inserted into the shaft hole 30 and combined, and this is integrally engaged under caulking for up and down The ratchet pawl body 18 corresponding to the ratchet gears 12-u, 12-d is configured in the present invention.
[0022]
As the joint shape of the shaft hole 30 and the input shaft 22 of the bifurcated plate, for example, a spline joint can be exemplified, and the bifurcated plate and the input shaft can be integrally rotated under engagement between the joints. ing. In the present invention, the bifurcated plate 28 is integrally engaged with the input shaft 22 under partial caulking, for example, around the shaft hole after the insertion and engagement.
[0023]
As shown in FIGS. 2 and 3, the ratchet pawl 18 is positioned parallel to the output shaft 14 so that the input shaft 22 can be placed between the unit base 24 and the unit cover 26 in the same manner as the output shaft. It is arrange | positioned by pivotally supporting and hold | maintaining to.
[0024]
The drive lever 20 is connected and fixed to the input shaft 22 so as to be integrally rotatable, for example, by engagement using the joint shape and screwing thereof.
[0025]
Thus, in the ratchet lever mechanism 10 of the present invention, the up and down claw pieces 16-u and 16-d that can mesh with the up and down ratchet gears 12-u and 12-d are provided. The bifurcated plate is provided on the bifurcated stepped pieces 28a-u and 28a-d, respectively. The bifurcated plate 28 is obtained as a press-processed product obtained by bending one bifurcated stepped piece 28a-d into a parallel stepped portion, and it is sufficient to fix this integrally to the input shaft 22 with partial caulking. Therefore, according to the present invention, the stepped claw pieces 16-u and 16-d corresponding to the up and down ratchet gears 12-u and 12-d can be used without the manufacturing process by integral casting. It can be easily provided integrally with the nail body 18.
[0026]
In other words, according to the present invention, the ratchet pawl body 18 is obtained under a manufacturing process mainly including press working, so that the manufacturing process can be sufficiently simplified. Further, according to the press working, stabilization of the dimensional accuracy and high accuracy can be easily obtained, so that the productivity can be surely improved.
[0027]
Therefore, the cost of the ratchet pawl 18 and the cost of the ratchet lever mechanism 10 can be sufficiently reduced according to the present invention.
[0028]
In the above-described embodiment of the present invention, for example, a spline joint is illustrated as a joint shape of the shaft hole 30 and the input shaft 22 of the bifurcated plate, but the input and the bifurcated plate 28 are integrally rotated. A non-circular joint shape that is reliable and easy is sufficient, and is not limited thereto. For example, other joint shapes such as serrations may be used.
[0029]
In this embodiment, the drive lever 20 is engaged with the input shaft 22 so as to be integrally rotatable by utilizing the joint shape of the small-diameter half 22a. Since it is sufficient that the rotation can be ensured reliably and easily, the present invention is not limited to this. For example, a configuration in which the drive lever and the input shaft can be reliably rotated by two-point fixing of a set screw or the like. Good.
[0030]
However, if the input shaft 22 and the drive lever 20 are engaged with each other by using the joint shape of the input shaft 22, the screwing portion is sufficient in one place, so that the number of parts can be reduced and the work can be performed. The improvement of the property is surely made.
[0031]
Further, in this embodiment, the forked step piece 28a-d in which the down claw piece 16-d is formed is parallel to the forked step piece 28a-u having the up claw piece 16-u. The step is bent under a step bend, but stepped to align both the forked step pieces 28a-u and 28a-d with the up and down ratchet gears 12-u and 12-d. However, the present invention is not limited to this. For example, the forked step piece 28-u provided with the up claw piece 16-u is stepped by parallel step bending, or the forked step pieces 28a-u, 28a-d For example, the bifurcated stepped pieces 28a-u and 28a-d of the bifurcated plate may be aligned with the up ratchet gear and the down ratchet gear by providing a step by parallel step bending.
[0032]
Here, as shown in FIG. 1 and FIG. 3, in the embodiment of the present invention, as the return spring 27 that biases and holds the drive lever 20 in its neutral position, for example, the large diameter half of the input shaft 22 is used. An example of a torsion spring arranged around the portion 22b is shown.
[0033]
The return spring (torsion spring) 27 is formed so that the terminal 27a can be engaged with the engaging piece 34a provided integrally with the input shaft 22 and the engaging piece 24a of the unit base, respectively, and the biasing force thereby It is possible to urge and hold the drive lever 20 to the neutral position under the occurrence and transmission.
[0034]
In the present invention, the engagement piece 34a of the input shaft is formed as a bent piece of the support plate 34, and the support plate is integrally engaged around the input shaft using the joint shape of the input shaft, and the input shaft The support plate is integrally provided with respect to the input shaft by sandwiching the support plate between the large-diameter half 22b and the bifurcated plate 28.
[0035]
The support plate 34 having this shape can also be formed and secured under the press work in the same manner as the forked plate 28 described above. That is, the ratchet claw body 18 having the engagement piece 34a integrally can be formed without complicating the configuration and the manufacturing process. To improve productivity and productivity.
[0036]
Further, as shown in FIGS. 2 to 4, the support plate 34 may be integrally formed with a stopper piece 24b that can be engaged with a pair of stopper receiving pieces 36 of the unit base 24 as a bent piece. Is possible.
[0037]
According to such a configuration, the movement range of the stopper piece 24b between the pair of stopper receiving pieces 36 can be defined as the rotation range of the drive lever 20. If the rotation range of the drive lever 20 is defined by the stopper piece 24b and the stopper receiving piece 36 in this way, the claw pieces 16-u and 16-d are disengaged from the ratchet gears 12-u and 12-d. Since no appropriate lever operation can be easily ensured without complicating the configuration, the cost can be easily reduced in this respect as well.
[0038]
The above-described embodiments are for explaining the present invention, and do not limit the present invention. All modifications, alterations, and the like within the technical scope of the present invention are included in the present invention. It goes without saying that it is done.
[0039]
【The invention's effect】
As described above, according to the ratchet type lever mechanism according to the present invention, the claw piece that can be engaged with the up and down ratchet gears on the forked step piece of the forked plate formed by at least one of the parallel step bending. Therefore, it is possible to obtain the claw pieces for up and down at the step position by press molding of the forked plate. The ratchet claw body having the up and down claw pieces at the stepped position is mainly used for press processing, etc. Obtained under the manufacturing process.
[0040]
Accordingly, the ratchet pawl body can be simplified because the manufacturing process can be sufficiently simplified and the dimensional accuracy can be stabilized and the high accuracy can be easily obtained. According to the present invention, the cost of the ratchet lever mechanism can be sufficiently reduced.
[0041]
In addition, if the input shaft and the drive lever are connected and fixed so as to be able to rotate integrally using the joint shape of the input shaft, the number of parts can be reduced by screwing, etc. Improvement of the workability can be surely made.
[0042]
Furthermore, if the engagement piece on the input shaft side with which the end of the return spring is engaged is formed as a bent piece of the support plate integrally provided on the input shaft, the ratchet pawl body integrally having the engagement piece However, it can be formed without complicating the structure and the manufacturing process. Therefore, also from this point, the manufacture of the ratchet claw body and the improvement of productivity can be surely achieved.
[0043]
Then, if the stopper piece that can be engaged with the pair of stopper receiving pieces is formed integrally with the support plate as the bent piece, the movement range of the stopper piece between the pair of stopper receiving pieces is determined by the rotation of the drive lever. If the rotation range of the drive lever can be defined by the stopper piece and the stopper receiving piece, proper lever operation without detachment of the claw piece from the ratchet gear is accompanied by a complicated structure, etc. In this respect, the cost can be easily reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic exploded perspective view of some constituent members of a ratchet lever mechanism according to the present invention.
FIG. 2 is a schematic plan view of a ratchet lever mechanism.
FIG. 3 is a partially cutaway schematic side view of a ratchet lever mechanism.
FIG. 4 is an exploded perspective view of a ratchet pawl body in a ratchet lever mechanism.
[Explanation of symbols]
10 Ratchet lever mechanism
12-u, 12-d ratchet gear
14 Output shaft
16-u, 16-d claw piece
18 Ratchet claws
20 Drive lever
22 Input shaft
27 Return spring
34 Support plate
34a Engagement piece
34b Stopper piece

Claims

Up and down ratchet gears composed of gears with one-way clutches are engaged and arranged around the output shaft so that they can rotate integrally in the lock rotation direction, and can be engaged with this ratchet gear, In a ratchet type lever mechanism in which a ratchet claw body integrally having a claw piece for down is integrally attached around an input shaft driven by a drive lever,
A bifurcated plate having a substantially bifurcated shape with a bifurcated stepped piece formed by at least one parallel step bend is formed by having an up / down claw piece engageable with the ratchet gear on the bifurcated stepped piece. And
The ratchet pawl body is formed by inserting and combining a corresponding joint-shaped input shaft into a shaft hole having a predetermined joint shape provided in the bifurcated plate and integrally engaging the shaft with a crimp. Ratchet lever mechanism characterized by that.

The ratchet type lever mechanism according to claim 1, wherein the drive lever is connected and fixed to the input shaft so as to be integrally rotatable through a joint shape of the input shaft.

A return spring consisting of a torsion spring that biases and holds the drive lever in the neutral position is arranged around the input shaft. The ratchet type lever mechanism according to claim 1 or 2, wherein the bent piece of the support plate integrally attached is provided so as to be rotatable together with the input shaft.

A stopper piece is provided as a bent piece of the support plate so as to be able to rotate integrally with the input shaft. The ratchet type lever mechanism according to claim 3, wherein a rotation range of the lever can be defined.